(訳者注) 今回の記事は、マサチューセッツ工科大学で発行されている科学レビューサイトのブログ記事ですが、前提となる「雨」のことなどがあまり詳しく書かれていないので、記事を読むためには、米国の科学者たちの間で議論になっている「2001年にインドに降った赤い雨とは何か?」について知る必要があると思いますので、インドの雨についての記事をリンクしておきます。
・2001年、インドの”赤い雨”から地球外生命体を発見か(X51.ORG 2006年03月13日)
それと、パンスペルミア仮説という学説(地球の生命はすべて宇宙から降ってきたという仮説)の現代の最大の支持者であったフレッド・ホイル博士の ウィキペディアよりパンスペルミア仮説の部分を抜粋しておきます。ホイル博士は、元素合成の理論の発展に大きな貢献をした、世界でもっとも著名な天体物理学者のひとりです。
・フレッド・ホイル - ウィキペディアより。
ホイルは晩年、生命の起源を自然主義的に説明する化学進化の理論を頑強に批判した。チャンドラ・ウィクラマシンゲと共にホイルは、生命は宇宙で進化し、胚種 (panspermia) によって宇宙全体に広がったというパンスペルミア仮説(胚種広布説)を唱えた。また地球上での生命の進化は彗星によってウイルスが絶えず流入することによって起こると主張した。
どうでもいいですが、今回の記事は何だか嬉しくて、涙を流しながら翻訳しておりました、英国カーディフ大学のチャンドラ・ウィクラマンシゲ博士とインドのコーチン科学技術大学の物理学者、ゴフレイ・ルイス教授の執念の賜といってもいいかもしれません。
私はパンスペルミア説がグリグリに好きなんですが、今でも証拠がどんどんと積み上がっていたのですね。
嬉しい限りです。
もちろん、これで科学や天文学の何かが変わるわけではないでしょう。
何しろ、(いつでも)科学的根拠は完ぺきであるにも関わらず、もう30年間、科学界から無視され続けている学説なのですから。でも、学会の問題ではなく、広く認知されることで、一般の人々の理解に変化があれば嬉しいなと思います。
ここからが今回の記事です。
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