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2011年08月31日



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消滅したエレニン彗星:そして、彗星の存在の意味



エレニン彗星は、2000年のリニア彗星同様に近日点通過後に分解・消滅した模様

Elenin-disrupition.gif

▲ エレニン彗星が崩壊・消滅した光景を写した GIF 動画。彗星監視サイト Southern Comets Homepageより。
--

(訳者注) エレニン彗星というのは、地球から観察することのできる最近の彗星ということなのか、話題となっていましたが、どうやら、この 10日間くらいの間に「消えて」しまったようです。

彗星監視サイト Southern Comets Homepageの紹介記事としてスペースウェザーに載せられていました。その記事そのものは1番下に載せておきますが、この「彗星の消滅」ということに関しては、私なんとなく「へえ」と思いまして、そのことについて書いてみたいと思います。



地球の原動力であるかもしれない「彗星」

「彗星」という存在は、パンスペルミア説宇宙全体に生命の種子(胞子)がばらまかれているという説)の中で重要な位置を占めます。


私はこのパンスペルミア説が好きで、クレアの頃から今に至るまで、ブログを書き続けている理由自体がこのパンスペルミア説があることが大きいです。やっぱり、「地球の生命はどこから来ているか」を知りたいというのは、地球人としてあります。(聖書などを読むと)宇宙に始まりはないかもしれないとはいえ、「生命が広がるプロセス」は常に存在していると考えています。


パンスペルミア説は古代ギリシャなどの大昔からあるものなので、提唱する人により、いろいろな考え方があるとはいえ、英国のカーディフ大学の天文物理学者だったフレッド・ホイル博士(故人)と、ホイル博士と研究を共に進めていたチャンドラ・ウィクラマシンゲ博士たちは、「生命の運搬装置として存在する」彗星ということを考えていました。


あまりにも唐突で非科学的な考え方に思われるかもしれないですが、1970年代から英国のカーディフ大学で続けられた実験と検証の記録を見ると、それは科学的に本当に正しいのかもしれないと思える部分があります。

また、もう10年前になりますが、 2001年に、カリフォルニア大学バークレイ校のチームの実験の結果が、米国 CNN で報道されました。

今でも記事は残っていますが、その記事のタイトルは日本語にすると「彗星が生命を運んできたという説を後押しする実験」というものでした。

昨年、クレアなひとときの「資料/2001年のアミノ酸の衝突実験」という記事の中でも紹介しています。

その CNN の記事の出だしはこのようなものです。

地球との激しい衝突を生き残った彗星に乗った宇宙の有機分子が地球に生命の種子を蒔いたのかもしれない。そんな最新の科学レポートが発表された。

調査結果によると、当時地球上にすでに存在した原始スープから生物が生じたという伝統的な意見とは逆に、生命の種子となる化学物質が宇宙空間から来たという理論の証明への期待を高めている。

「今回私たちに示されたこの結果は、有機化合物が宇宙空間から地球にもたらされたかもしれないという、かなり想定外である概念を除外できないことを示している」と、カリフォルニア大学バークレイ校のジェニファー・ブランク教授は言う。



という記事でした。
翻訳資料全文は「彗星の中の生命の種子」にもあります。

そして、その9年後の2010年に、私たちはついに「彗星の姿」を見られる幸運と遭遇します。



2010年に人類が初めて見た彗星の姿

昨年 2010年に NASA は史上初めて「彗星(ハートレー彗星)の近影」に成功しました。
私も In Deep でこの記事を紹介しましたが、その写真を見た時には本当に興奮したものでした。

記事は、

NASAの探査機ディープインパクトがハートレー彗星に接近遭遇し、彗星の中心核の近影に成功
(2010年11月05日)

です。

700キロという距離まで接近し、撮影したその彗星の姿!

hartley-2.png


私には、宇宙空間を周期的に移動したり回っているものというものは、何となく「丸いものだろう」という思い込みがありました。

しかし、ハートレー彗星は丸くないどころか、尻尾の部分から噴射する光のようなものを発しており、それは後部を輝かせながら直進していくロケットのように、まるで、自ら推進力を持ちながら動いているかのような形をしたものだったのです。いずれにしても、「こういう形のものが分解して消滅してしまう」ということも、また想像できないことでした。


まあ、ハートレー彗星はその形でしたが、エレニン彗星がどんな形をしているのかは知りません。しかし、「彗星って崩壊したりもするのだなあ」という思いがあり、それが最初の「へえ」という感想につながっています。


ちなみに、彗星には「周期彗星」というものがあり、Wikipedia によると、

> 有限の公転周期を持ち、基本的には楕円軌道で、周期的に回帰する

というものです。
つまり、地球や月のように(厳密な意味ではないです)クルクルと軌道上を旋回していると。

ちなみに、周期彗星は「周期彗星の一覧」にありますように、観測されているものだけでも 252個もあります。


話は逸れますが、歴史を見てみますと、地球に接近する周期彗星と「地球で新しい病気(鳥インフルエンザとかエボラ出血熱とか唐突に流行し始める病気)の出現の多くがリンクを見せていたデータもあり、アミノ酸だけではなく、微生物のたぐいも彗星によって地球にもたらされているという考え方もあります。ただ、細菌は、地球上で風や大気により大きく場所を移動していくので、地域としての細菌の出現の源を宇宙に求めることを実証するのは大変に難しいことだとは思います。

これらに関しては、1980年代に NASA がおこなった上層大気圏での生命探しのデータが少し残っています。NASA はその実験をなぜかすぐに中止してしまい、1980年代以降は行われていません。そのデータは、ネットにあるのかどうかはわからないですが、本か何かの文献で見た気がするので、見つかりましたら載せることもあるかもしれません。

まあ、今後の学説がどうなろうと、彗星というのが生命の運搬を担っている一部であることは間違いないように感じています。



現在観測できる彗星一覧

ちなみに、この「彗星」ですが、結構日常的なもので、ネットではエレニン彗星が人気だったようですが、彗星を監視している Southern Comets Homepage によりますと、8月29日現在、以下の彗星が観察できるようです。


・ C/2009 P1 Garradd (ギャラッド彗星)
・ C/2010 X1 Elenin(エレニン彗星)
・ 45P Honda-Mrkos-Padjusakova (本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星)
・ C/2010 G2 Hill (ヒル彗星)
・ 73P Schwassmann-Wachmann (シュワスマン・ワハマン第3彗星)
・ C/2009 F4 McNaught (マックノート彗星)
・ 213P Van Ness (ファンネス彗星)
・ 78P Gehrels (ゲーレルス彗星)
・ C/2006 S3 LONEOS (ロニオス彗星)
・ C/2011 L4 PANSTARRS (パンスターズ彗星)



上から3つめに「本田・ムルコス・パイドゥシャーコヴァー彗星」という異常に長い名前で、なおかつ日本語がついている彗星がありますが、これは日本人の本田実さんとチェコのアントニーン・ムルコスさんと、スロバキアのリュドミラ・パイドゥシャーコヴァーさんという3人が共同発見者となっているためにこういう長い名前となっているようです。

この日本人の本田さんという人は、1990年に亡くなっているんですが「天文台の仮眠用ベットにて永眠」という文字通りすべての人生を彗星に捧げた人でした。

いろんな個人の奮闘があって、今の天文学は成立しています。
大組織による宇宙科学がすべてではありません。


そんなわけで、以下、エレニン彗星の消滅に関して、スペースウェザーより。
なぜか、「終末論争はここまで」というタイトルでした。




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タグ:彗星の正体

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2011年08月29日



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(訳者注) ロシアのプラウダにはご紹介したい記事がいつも何かしらあるのですが、それにしても、プラウダというのはトップにある記事のタイトルがいつも非常におもしろい(興味深いという意味もあるし、笑えるという意味もどちらもあります)。

今日は特になんだかいろいろと考えるところがありましたので、個別の記事の紹介ではなく、「今日のプラウダ」ということでご紹介してみたいと思います。


そもそも、プラウダというのは Wikipedia によると、

かつてのソビエト連邦共産党の機関紙であったロシア連邦の新聞、またそれを発行する新聞社。レーニンによって1912年に発刊された。


という歴史のあるもので、さらに、

2000年代初頭にはUFOや超常現象、陰謀論などを扱うようになりこの方面でも注目されている。


とのこと。
つまり、「国家の機関紙的な意味合いと、オカルトに強い面」という部分を持つというようなことのようです。トップ記事を見ていると、実際にその感じは強く、たとえば、これは今日(8月29日の)プラウダのサイトのトップページで、最上段の「国際面」、「ロシアのニュース」、「社会面」のそれぞれのトップ記事です。

pravda-1.png

見出しは、左から

・[国際面] 西側はロシアの外交の成功を妬んでいる
・[ロシア] 人々にパンとサーカスを与えるプーチン
・[社会面] ニーナ・クラギーナが見せた驚くべき超能力


となっています。
ニーナ・クラギーナという人はロシアで有名な超能力者だそう。


この国際面とロシアニュースを日本語での記事にすると、こんな感じになります。

Russia-news1.jpg

▲ 冷戦時代とあまり変わらないような「西は」という口調はプラウダ全体で使われており、現在のロシアと西側諸国の心理的関係を想像させます。


なお、ニーナ・クラギーナという人については、こちらのサイトにはこうあります。

1925〜1990。旧ソ連の超能力者で、サイコキネシスで有名。レニングラードに生まれ、若い頃から霊感があると言われていた。

1964年、ノイローゼで精神病院に入院した際、入院中手を触れないで物体を動かしたり他人の持ち物を言い当てたりしたことから超能力者として有名になり、レニングラード大学のワシリエフ教授らの調査を受けた。目隠しをして文字を読んだりガラスのケースの中の物体やコンパスの針を動かしたり、カエルの心臓を止めたりする実験を行い、その模様は数々のフィルムに記録され、ソ連科学アカデミーをその能力を本物と認めた。



nina-2.jpg

▲ ニーナ・クラギーナがロシアのテレビでおこなった物体移動の様子。 YouTube より


ところで、プラウダの「神髄」は「読者のトップ15」に現れます。
トップサイトの左、つまり1番目立つところに「読者のトップ15」記事があり、これは毎日更新されています。

その中の今日の上位5記事がこれです。

top20.png


訳してみました。




プラウダの「読者が選ぶトップ15」(2011年08月29日)

1. エイリアンは地球の人間を奴隷にして食用にするために地球にやってくる

2. シベリアの人々からセルビア第3代大統領ボリス・タディッチへの公開状

3. ロシアの女性たちを制服し始める中国人男性たち

4. リビア: 西側ジャーナリズムの堕落

5. ロシア戦闘機スホーイPAK-FA/T-50は米国のF22戦闘機より強力





1位のタイトルはすごい(笑)。

この「エイリアンは地球の人間を奴隷にして食用にするために地球にやってくる」というのは、そういうことを言っている NASA の科学者がいるということで、特に何かそれに関しての事実があったとかいう話ではないです。
でも、読者アクセスではトップ。

3位の「ロシアの女性たちを征服し始める中国人男性たち」は、少子化政策と男子優遇によって、女性の数の比率が極端に少なくなっている中国では、結婚相手に事欠いていて、男性より女性の方が多いロシア人女性を物色し始めているという記事で、これは実は一昨日「読者の1位」でした(笑)。

他は何をしてもいいが、ロシアの女の子を持っていくのだけは許せん」というロシア人男性の怒りに震える様子が目に浮かびます。

ちなみに、その記事によると、


中国  → 女性 100人に対して、男性は約 130人
ロシア → 女性 115人に対して、男性が約 100人


となっているそうで、つまり、「中国では2割近くの男性が余る」ということになっている一方で、ロシアでは「女性のほうが多い」ということになっているようです。

なので、女性を求めてロシアにやってくる中国人男性が多いという記事で、そこに「征服」というタイトルをつけたようです。

なお、ロシアは「アジア人攻撃のメッカ」であります。
サンクトペテルブルグあたりでは、スキンヘッドによるアジア人襲撃が日常化しているようですので、あまり、こういうことがこじれなければいいですが。



リビア

4位の「リビア: 西側ジャーナリズムの堕落」というのも面白い記事で、日本あたりでも、今では「カダフィ後のリビア」なんていう記事も見たりしますが、しかし、プラウダはまったく逆のことを書いています。

つまり、

トリポリは陥落していないし、市民への虐殺をおこなっているのは NATO を始めとする西側だ

という内容です。

どちらが本当か知る由もないですが、ただ、日本の報道でも、リビアとかシリアとか中東の記事に関しては、米国などの報道をそのまま丸投げ状態で日本語にしているような記事も多く見ていて、「うちらの占領もなかなか終わらないなあ」と感じますが、しかし、やはり真実はわからないので、それ以上の言及はできません。

なお、「西側ジャーナリズムの堕落」と訳しましたが、記事の原題は「Prostitution」という単語で始まっており、「西側ジャーナリズムの売春行為」というキツい表現となっています。


45237.jpeg

▲ 同じプラウダの8月28日の記事「なぜ、トリポリからメディアが消滅したのか」より。


そんなわけで、プラウダのことを書きました。
タグ:プラウダ

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(訳者注) スペースウェザーに「レッド・スプライト(赤い妖精)」というタイトルの記事が掲載されていました。

記事に載せられていた写真はこちらです。

Red-Sprites-2.jpg

▲ チェコの天文写真家が 8月27日に撮影に成功して、スペースウェザーに送ってきたもの。撮影の難しいスプライトの写真はまだ少ないようです。


スペースウェザーの記事のタイトルにある「スプライト」という言葉を初めて知りましたが、これもまた、「宇宙と地球との境目」といえる高度の上空で起きている謎の現象のひとつのようで、過去に、日本の報道でも紹介されていたようです。 2008年06月17日の朝日新聞の記事「空の妖精に会いに行こう 謎の現象「きぼう」が迫る 」などがこちらなどに残っています。


このスプライトに関して、日本の東北電力の子ども向け科学サイト「電気と科学のひろば 不思議な理科室」に詳しく載せられていましたので抜粋させていただきます。子ども向けのサイトなので、元のひらがな表記を一部漢字に修正しています。



空に「落ちる」カミナリ! 謎の光の正体

空は今も昔も不思議なことでいっぱいだ。

カミナリ雲の上にあらわれる謎の発光現象も、そのひとつ。
飛行機のパイロットたちがときおり目撃していたけれど、ずっと正体不明のままだったんだ。

ところが1989年、アメリカの大学が撮った写真のなかに、その謎の発光現象が写っていた。写した人たちは、偶然とはいえ驚いたろうね。だってそれまで本当かどうか分からないと言われていた光が、実際に写っていたんだから。

謎の発光現象には、妖精という意味の「スプライト」という名前がつけられた。



ということです。

上の東北電力のページには、現象の高度に関してのわかりやすい図(想像図)が載せられています。

atom-2.jpg

▲スプライト、ジェット、エルブスの想像図(東北大学福西研究室による)


スプライトの他にも、「ジェット」や「エルブス」という現象もあり、それらもまだよくわかっていない現象だそう。


elps-1.jpg

▲ エルプスという現象。2003年12月16日、東北大学飯舘観測所で撮影。エルブスは、非常に広範囲で光が空に広がる現象のことだそう。


ちなみに、原因はどれもわからないですが、どれも「光」の現象です。

面白いのは、ほんの20年ほど前までは、この現象の存在は「信じられていなかった」ということです。

今回のスペースウェザーの記事にもありますが、このスプライトは、1989年までは「存在自体が科学界では信じられていなかった」ものなのだそうで、それが信じられるようになったのはほんの 20年ほど前のことでした。そして、今では「存在する現象」ということになっています。

「千分の1秒から0.1秒ほどの短い時間だけ赤く光る」現象ということで、撮影や確認が難しかったということなのでしょうが、このような「あるはずがない」とされている現象でも、機材や観測技術の発達によって、「存在する現象」となるものは今後もあるかもしれないですね。


スペースウェザーの記事の訳も載せておきます。



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2011年08月27日



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カテゴリー[地球の内なる太陽]の他の記事

Vol.0 - 私たちが過去の知識から学ぶべき本質的なこととは何か?
Vol.1 - [地球の内なる太陽] の意味
Vol.3 - ヘルメスのエメラルド版(エメラルド・タブレット)
Vol.4 - アメリカ化学会の数百名の科学者たちが挑む「地球内部の謎」

--

地球自身も内部からニュートリノを飛ばし、そして、地球自身が太陽から受ける同等以上の熱を宇宙に発しているという事実


(参考比較図)

geo-core-1.jpg

▲ 現在の科学の地球内部の予想図。Irish Weatherより。



euler.png

▲ 「オイラーの等式」で有名な数学者レオンハルト・オイラーが18世紀に描いた地球内部の想像図。「地球は空洞で、中心に直径1000kmほどの輝く星がある」としたそう。「オイラーの等式」は過去記事の「ミステリーサークルに描かれた地球でもっとも美しい方程式」に出てきます。

--

(訳者注) 今回紹介する記事は1ヶ月くらい前にリリースされていた報道で、「地球内部から膨大な量の熱が宇宙に放出されている」ということを私は初めて知って、衝撃を受けたものです。「地球内部」というものに興味をもったできごとのひとつでもあります。大変に興味深いので、「放射性崩壊などのことを少し理解してからちゃんと書こう」と思いましたが、一向に理解できないので、訳して載せておくことにしました。

ちなみに、地球内部から宇宙に放出されている熱は「 44兆ワット」とのこと。
これは日本の地質学者チームによる執念の計測によるもので、ほぼ正しい数値だと思われます。

この熱が「常に」放出されているらしいです。


それにしても、この人間文明最後の聖域といえる「地球内部」に注目したのも日本人。もちろん、彼らは科学者であり、このブログにあるようなオカルト話とは無縁の方々ですが、ここ2年くらいの流れから見ると、そのうち「純粋な科学と純粋なオカルトの間に正確なリンクが生じる」ように私は感じています。


国立天文台は「生命は宇宙から来た」ことを実証的につきとめ、そして、カムランドは「地球の内部の真実」に迫っている・・・。

日本人の研究は地味に見えるものが多いですが、ひとつひとつが「世界の意識革命の先導者」のように感じられます。私は全然、愛国者ではないし・・・というか、むしろナショナリズムが嫌いな人間ですが(オリンピックとかも大嫌い)、しかし、それでも日本人研究者たちが次々と世に放つ発表を読むたびに涙が出るほど感動します。


これは単なる私感ですが、人類の科学文明に終着点を見いだすのは日本人だと私は思います。

愛国心からこんなことを書いているのではなく、その理由は日本語にあります。「彼らが正確な5音の母音から構成される日本語という発音言語を言葉として口に出す人たち」という点にあります。

・・・・とはいえ、これは全然関係のない話ですので、では、ここから翻訳を。

今回は経済系サイトのものです。
科学サイトの記事は専門的すぎて、むしろわからなくなるので、一般向けに書かれてある記事にしてみました。

参考用語のリンクなどは翻訳記事の後ろに乗せておきます。




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2011年08月26日



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雲を作るエアロゾルが生成される要因は大気中の蒸気ではなく、大半が宇宙線によるものだったという衝撃的な CERN の実験結果が本日のネイチャー誌に発表される

cosmic_rays_hit_earth1.jpg


(訳者注) 最近、大きなニュースが続きます。先日のDNA に関してのNASA の発表も、新しい虫歯治療の記事も、どちらも大きなニュースですが、今回のはさらに個人的には大きなニュースです。

内容は、「雲(の要因となるエアロゾル)は大気中の蒸気からできているのではなく、ほとんどが宇宙線により作られていると考えられる」というある意味ではショッキングな報告です。「雲の素は蒸気じゃない」ということです。


ここ2年くらいずっと「仕組が解明されるといいなあ」と思っていたことのひとつに「宇宙線と天候との関係」があります。まあ思えば、この「宇宙線」という言葉自体がどうにも曖昧ですので、いちおう、定義のようなものを再確認します。

東京大学宇宙線研究所のサイトからです。

宇宙線とは?

宇宙線というのは、宇宙から地球に絶えず高速で降り注いでいる原子核や素粒子です。私たちの体も、いつも膨大な数の宇宙線が突き抜けています。遠い銀河からもまた近傍からも、たくさんの宇宙線がやってきます。

宇宙線は地球に到達して大気中に飛び込み、空気中の酸素や窒素の原子核と核反応を起こします。


なお、このページには続けて、こういう言葉が続きます。

前文部大臣の有馬朗人先生は、当研究所の神岡グループに次の言葉を贈ってくださいました。

「宇宙線は天啓である」

この言葉が宇宙線の本質を示しています。宇宙線とはまさに天からの啓示であり、そこには物質の根源のミクロの問題から宇宙のマクロの問題までの情報が詰まっているのです。


それにしても、東大の学術系サイトのトップページに宇宙線に対して「まさに天からの啓示であり」と表現があるとは知りませんでした。

いずれにしても、少なくとも、これまで「雲、雨、雷」のそれぞれの形成が、宇宙線と密接な関係があるのではないかということは考えられ続けていたのですが、それを実証するとなると、とんでもない規模の実験が必要なわけで、そういう時には、金にモノを言わせて何でもできる NASA とか 今回の CERN(大型ハドロン衝突型加速器で有名)などが登場することになります。

個人的には金にブイブイとモノを言わせるタイプの研究は好きではないですが、まあ、仕方のない面もあります。


もし、宇宙線が天候や地殻での現象を含めた地球での様々な出来事にどのように影響を与えるかがわかりはじめれば、それこそ、「過去の知識から学ぶべき本質的なこととは何か?」という記事に書きましたヘルメスのエメラルド板にある、

・万物は一者の適合により一者より来る。

というあたりに見られる昔の人の言葉を、また思い出すところであります。

実はこの「宇宙線」は実際には「地球の内部からも大量に放出されている」のです。

宇宙線というか、ニュートリノの話ですが、この研究の最先端は日本ですが、今回は関係のリンクをご紹介するにとどめます。


» 地球の熱はどこからくるの? 高エネルギー加速器研究機構 2005年09月22日


いずれにしても、その宇宙線に関わる謎のいくつかが解明され初めているのは事実のようです。


ちなみに、私が以前、記事で、ちょっとだけふれた「地震と宇宙線」の関係も、宇宙線が、

・原子核と核反応を起こす
・地球を完全に貫く貫通力を持っている


ということから、「可能性もあるのかも」と思ったというようなこともあります

まあ、しかし、地震のことはいいです。
3月11日以降、地震に対しての無意味な不安はむしろ私の中から消えています。


というわけで、本題にうつります。

CERN のプレスリリースは、

CERN’s CLOUD experiment provides unprecedented insight into cloud formation
CERN 2011.08.25

にあります。
今回はそれに解説を加えて書いているナノ・パテント・アンド・イノベーションズより。

専門的な部分に関しては、今後、日本語の科学報道もあると思いますので、そちらをご参照下さい。

なお、記事に「CLOUD 実験」という言葉が出てきますが、これは私はあまり知らないですが、今年5月にデンマーク国立宇宙研究所が「雲は宇宙線によって作られているということを証明しようとする実験」に関しての記事にも出てきましたので、その記事のリンクを載せておきます。

宇宙線が雲を生成に関係していることを証明しようとするデンマークでの実験
 (2011年05月14日)


それでは、ここからです。



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2011年08月24日



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痛みがなく方法も異常に簡単な虫歯の革命的な治療法は「歯の自発的な再生を促す」治療法



ジョン・コルトレーンという米国のサックス吹きがいて、私が生まれた頃に亡くなってしまった故人ですが、高校の頃からコルトレーンが大好きで、パンクや変な音楽ばかり聴いて疲れた時には、コルトレーンのアルバムをよく聴いていたものでした。今でもそうです。

コルトレーンは虫歯が多かったことで有名ですが、「虫歯が多い」ということは、すなわち「虫歯ができてもあまり治療に行かなかった」ということでもあり、とにかく彼は歯医者が大嫌いだったようです。

コルトレーンは後年、フリージャズというジャンルに転向し、「アセンション」という輪廻転生をテーマにしているかのようなタイトルの極めて前衛的なアルバムを発表しますが、この前衛性も虫歯の痛みから発生したと言われています(本当かよ)。

まあ、それはともかく、なんでこんな関係のない話から書き始めたかといいますと・・・私も子どもの頃から歯医者が自分の世の中で最も大嫌いなもののひとつだったからです。

小学生の頃、歯医者に行くたびに、


わたし 「先生! こんな苦しい思いをするくらいなら歯を全部抜いて下さい」
歯医者 「小学生にそんなことできねえよ」
わたし 「先生! ぼくは一生入れ歯でいいです」
歯医者 「だから、できねえっていってるだろ! ほら、すぐ終わるから。はい」
わたし 「いてててててててててててててててててて!」


というのが歯医者というところでした。

昨年もしばらく歯医者に行っていました。最近の歯医者はジェントルな態度で、あまり痛くないし、設備もきれいなものです・・・・が、それでも、イヤなものはイヤだ、ということに変わりありません。


dentist.jpg

▲ 19世紀頃の歯科治療。「もうこんなのイヤだ」と嘆くこの患者の姿は、この後も 200年くらい続きます。



さて、そんな中(どんな中だ)、英国の名門、リーズ大学で「歯に穴を開けずに治療する方法」が発見されたという報道が。

しかも、その方法が「冗談のように」簡単なのです。

その方法は、


> 小さな虫歯ができたら歯の表面にペプチドの液体を塗るだけ



「やだ、ウソ」というギャルたちの声が聞こえてきそうですが、本当なんです。臨床で実証された上での発表です。そして、さらに「革命的」なことには、これは「治療」ではなく、「歯が自分で再生する手助けをする」ことで、歯の内部からの再生治療ということなのだそうです。


さて・・・。


いずれにしても、今回の記事を読んで、「ああ・・・これから生きる人たちはいいなあ・・・」と素直に思いました。
やっと、物理的に歯を削ったり、穴を開けての治療と人類はおさらばできるようです。

私たちのような地獄の歯科治療を経験しないで生きていける可能性が高いのです。
(発見が48年遅いっつーの!)


歯の治療の資料としては、歯の歴史博物館というページにわかりやすくまとめられています。「B.C.5000年頃パピロニアの王家の図書館でみつかった粘土板にむし歯の原因が“歯の虫”であるとの記述があります。」から始まる人類と歯科治療の「地獄の歴史」があります。

dent-s2.jpg


虫歯の本当の原因も実はわかっているのに、対策はまだ進んでいない

ちなみに、上の紀元前 5000年前の「歯の虫」という概念はほぼ当たっており、今では、虫歯の根本的な原因が、ミュータンス菌だとわかっています。なので、実はこれまでずっと言われてきたような「丁寧な歯磨き」は、虫歯の根本的な予防とは関係ないこともわかっています。もちろん歯垢が虫歯の大きな原因であることに変わりはなく、エチケットの面を含めても歯磨き自体はいいことでしょうが、それだけで虫歯をなくすことはできないということです。

こちらのページにありますように、「ミュータンス菌の感染を予防することが、これからの虫歯予防になる」というのが真実で、今後少しずつその方向になっていくと思います。


以前、 In Deep でご紹介したことがありますが、現在、ドイツで「抗生物質に代わる物質」が開発されています。すでに物質自体は特定されていて、それが「ミュータンス菌にもある程度の効果がある」ことが確認されています。


記事は、

抗生物質に代わる物質がドイツの機関で特定される(ペプチド)
2011年06月09日

です。


今回リーズ大学で開発された治療法にも「ペプチド」が登場しますが、今後の医療でこの「ペプチド」というものはかなり重要となるもののようです。


ちなみに、このような「根本的に虫歯が消滅する」という治療法は、世の歯科医の方々には存続の脅威に感じるかもしれませんが、「それは逆」で、むしろ歯医者さんの役割は大きくなると思います。なぜなら、自然再生するためには、初期の虫歯の最初期である必要があるほうが好ましいはずで、そのような小さな虫歯の発見と、そこへの治療液体の塗布は素人にできるものではないはずです。なので、これらの治療法が流通しようと歯医者さんは絶対に必要です。

あるいは、ペプチドを使った「虫歯の完全な予防」というものが仮に登場したとしても、定期的な歯科医による医療ケアは必要です。

単に「今までのようにドリルで穴を開けたり詰め物をする」という治療法が変化するだけで、歯科医による虫歯の予防と治療が存在することに変わりありません。



私たち患者サイドからみると「痛くもないし、すぐ終わる」というメリットがありますので、むしろ、ますます世のお医者さんと歯医者さんにはがんばっていただきたいです。むしろ新しい技術で人を痛みから助けるヒーローですよ、今後の歯医者さんは。

(ほめるだけほめますので、今後の治療は痛くしないでください)


何しろ、人類や地球の大変換が起きるというようなことが言われている昨今ですが、「感染症への抜本的対策」と「虫歯の予防と歯の治療の根本的革命」は、人類史の相当大きな進歩の一部分といえるのではないかと思います。前者は「抗生物質からの脱却」、後者は「虫歯の根本的予防と治療」と関係あるはずです。


まあ・・・サバイバルをするにしても、みずがめ座の時代を生きるにしても、次の世界がどうなるにしても、人間は人間なわけで、つまり「虫歯」ひとつで生活は台無しになるはず。どれだけ時代が進んでも、虫歯の痛みには誰も耐えられないと思います。

それでは、記事はここからです。



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2011年08月23日



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(訳者注) 米国のエポックタイムスのサイエンス欄に「顕微鏡の下のもうひとつの世界」と題されたコラム的な記事がありました。

Another World Under the Microscope

内容的には、ハワイ大学の教授であるゲイリー・グリーンバーグという人のことを紹介しているのですが、ページを開けた瞬間にそのトップにあった写真にハッとしました。

これです。

maui-1.jpg


これはハワイ大学のあるマウイ島の砂浜の砂からセレクトした粒だそうです。
記事のタイトルに「顕微鏡の下の」とあるので、砂か何かだろうとは見た時にわかったののですが、砂粒だとわかって見てもこの美しさというのか多彩さというのか、そこに見とれてしまいます。


上の左から2番目の白いオウムガイみたいなのは何だろう?

s-1.png

とか、右下のほうにある細い赤い線が入っているのは?

s-2.png

その下の反戦マークみたいなガラスも大きさを考えるとどんなものだろう?

s-3.png

とか。


上の砂は生き物ではないですけど、最近考えることの延長として、「人間を含めた多くの動物の肉眼では見えないものに色彩とデザインが作られた理由」というものを考えるのはかなり刺激的でもあります。

ふだんは見えない世界・・・。
でもそこにはある。


そんなことを考えながら探すしてみると、上の記事に出てきしたグリーンバーグ教授のサイトが見つかりました。 Sandgrains.com という名前で、日本語にすると「砂粒ドットコム」というような感じでしょうか。

ここのギャラリーにある写真がもう素晴らしい。

少し写真をご紹介します。
上のサイトには他にもたくさんの写真があります。



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(訳者注) 近代史で世の中の人々を管理していくシステムが発達していく中で、様々な個人識別の方法が開発されていったわけですが、指紋はその中でも最大の個人識別で、今でも指紋に勝るものはないと思われます。主に犯罪人の特定や入国管理など、わりとネガティブな用途で利用されることが多いわけですが、それでも、現代の生活セキュリティシステムの中で指紋は大変に貴重なものです。

では、仮に「人類に指紋がなかったら」・・・。

そんなことを想像させてくれる「疾病」の話です。


生まれつき指紋がない「先天性指紋欠如症」(adermatoglyphia)という病気で、なんと、確認されているのは「世界で4つの家系だけ」という極めて珍しいものです。


指紋研究と日本との関係

ちょっと横道に逸れますが、今回のことを調べている時に「指紋の実用化」が日本と関係があることを知りました。

指紋の研究に関する論文が初めて科学雑誌ネイチャーに載せられたのは 1880年のことなのだそうですが、この論文を書いたのがイギリス人のヘンリー・フォールズという人で、1874年に宣教師として日本に来た人だそう。


以下は、指紋よりの抜粋です。

フォールズは、日本人が拇印を利用して個人の同一性確認を行っていることに興味を持った。また1877年に発見された大森貝塚から出土した数千年前の土器に付着した古代人の指紋が現代人のものと変わらない事に感銘を受け、指紋の研究を始めたといわれている。フォールズの研究は日本滞在中に行われ、発表も日本からイギリスへ論文を発送して行われている。


とのことです。


henry-faulds.jpg

▲ 東京の築地に今も残るヘンリー・フォールズ記念碑。「指紋研究の発祥地」と書かれてあります。フォールズさんは日本が気に入ったのか、長く住んでいたようで(多分、12年間くらい)、英語版の Wikipedia の記述の大半は「日本での生活」( Life in Japan )と題された項目です。


それにしても、指紋認証の発祥は日本の拇印だったか・・・。

拇印」といえば、「母音」と同じ発音と同じ母音。
戊寅(ぼいん)なんていう陰陽五行に肉薄する概念もあります。
さらには、「ボイン」とも同じ発音と同じ母音。

このぼいんボインという母音を持つ拇印戊寅(あー読みにくい)が個人認識の発祥だったというのは「発音認知学」からは非常に興味のあるテーマですが、そこまで横道に逸れるわけにもいきませんので、本題にうつります。


記事はロシアのブラウだからです。

ちなみに、いまだに「どのように指紋のタンパク質が形成されるのか」はわかっていないのだそう。つまり、ひとりひとりに違う指紋ができるメカニズムはいまだに謎だということのようです。



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2011年08月21日



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米国 NASA は 2011年8月8日、地球上の生命のあらゆる生命の基本要素であるDNA のビルディング・ブロック(構成する分子)が宇宙で作られたものであることを裏付ける証拠となる遺伝子を発見したと発表。


(訳者注) 涼しくなるといいニュースがたくさん目に入ってきます。今回のものは、タイトルの通り、「DNA が宇宙で作られている証拠を発見した」と NASA が 8月8日に発表した内容のご紹介です。

このあたりの話は、パンスペルミア説をさらに進めるもので、これまで、地球と同じ性質のアミノ酸が宇宙から来たものである可能性については、日本の国立天文台の 2010年の衝撃的な発表により、ほぼ確実視されていました。


また、この1年くらいでもこの「地球の生命は宇宙からやってきた証拠」に関する論文や報道は非常に多く、最近の私のブログの翻訳記事だけでも、

隕石が地球に「生活の種子」をまいたという更なる証拠 (2011.03.01)
米国立研究所が地球の生命が宇宙から来たアミノ酸だという研究発表 (2010.09.15)

などや、他にも、カテゴリー別のこちらのページなどにもたくさんの記事があります。


まあ・・・このパンスペルミア周辺については、当時は熱弁を振るっていた私ですが(苦笑)、今となってしまえば、「宇宙から生命が来た」というのは、要するに当たり前の話であると思っていて、自分の中で日常化してしまい、最近では口にすることもなくなりました。あまり考えることもありません。

今回の NASA の発表は確かに大きな報道ですのでご紹介しますが、これをどのように考えるかは個人個人の問題だとも思います。


私は、DNA もアミノ酸も、あるいは微生物そのものも宇宙のコントロールの中で全宇宙にバラまかれていると思っていますが、そもそも、私たちそのものが DNA の固まりであるわけで、私たちは誰でも死ねば、また「単なる DNA に戻っていく」(DNA には寿命がない)。

つまり、「文字通りの未来永劫」ということになるのですが、この「文字通りの未来永劫」という概念は「終わりがない」ということを意味することでありつつも、しかし、終わりがないということは、同時に、


「実は生命には始まりもないのでは」

というのが私の最近の考え方です。

じゃあ何なんだ、と言われると答えようがないのですが、しかし、「終わりのないものに始まりがある」と考えることは妙だと思いませんか? 永遠のものは最初もないと考えるほうが妥当にも感じるのです。


私はここ1年間くらい、「宇宙は生命だけを生産している」と最近、思っていました。
昔、クレアの、

地球の成り立ち(0):宇宙はすべて生き物からできている
クレアなひととき 2010年05月09日

に書きましたように、「宇宙というものはすべてが生命」だと。

宇宙が生命しか生み出していないのであれば、そのすべては生命かその残骸。たとえば、無機物も有機物の残骸や副産物であり、生命の思い出だと。

しかし、そう思いはじめてからも、自分の生活も考え方も、そういうことをまったく知らなかった2年くらい前と比べて「少しも変わっていない」ことに気づきます。

いつもの生活、いつもの知り合い、いつもの笑いと怒り。

恋愛、病気や苦しみ、あるいは快楽や娯楽や趣味、食べること眠ること。

「宇宙の発祥の真実」が何であろうと、「生活の現実」は存在する。


なので、生命や宇宙の最初がなんであろうと、それはそれとして、私たち人間には自分たちの現実の営みである「人間の生活と文明」を継承していく義務(?)がある。そのほうが大事かも、と最近思ったりするわけでした。


しかしながら、今回の NASA 発表は、科学の発展としては重大なものになるはずです。


なお、参考資料として、本文中に出てくる「核酸塩基」という DNA を構成するモノの名前を書いておきます。核酸塩基 - Wikipediaより。

核酸塩基

核酸塩基は核酸 (DNA, RNA) を構成する塩基成分で、主なものにアデニン、グアニン、シトシン、チミン、ウラシルがあり、それぞれ A, G, C, T, U と略す。




結局、生命(遺伝して存在する生物)というものは、このアデニン、グアニン、シトシン、チミン、ウラシルという「たった5つの塩基」そのものとも言えそうです。


それでは、ここから翻訳です。
NASA のホームページにあるニュースリリースをそのまま訳します。



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2011年08月19日



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カテゴリー[地球の内なる太陽]の他の記事

Vol.0 - 私たちが過去の知識から学ぶべき本質的なこととは何か?
Vol.2 - 地球からのニュートリノと地球内部からの膨大な熱の源は何か
Vol.3 - ヘルメスのエメラルド版(エメラルド・タブレット)
Vol.4 - アメリカ化学会の数百名の科学者たちが挑む「地球内部の謎」

--

今回の記事は、数日前に書きました、

私たちが過去の知識から学ぶべき本質的なこととは何か? (2011年08月15日)

という記事の関連なのですが、これは連続して一気に書けるというタイプのものではなく、たまにアップするということになると思われ、続きがわかりにくいかと思いまして、通しタイトルのようなものをつけることにしました。どんなタイトルにしようかを考えましたが、「地球の内なる太陽」というものにしました。


タイトルの理由を書きたいと思います。
それだけで今回は終わるかもしれませんが、少なくとも個人的にはわりと重要なことだからです。


これは、18世紀のドイツで発行された、私の好きな本のイラストに理由があります。

昨年くらいに、クレアの「薔薇十字団は地球の成り立ちをこう見る」でご紹介したことがあるもので、米国のウィスコンシン大学が所蔵する古書が同大学のサイトの「科学と技術の歴史」というライブラリーで公開されており、その中に、

Geheime Figuren der Rosenkreuzer (1785-[1788])

というドイツで今から230年くらい前に書かれた本があります。

これは、タイトルからは「薔薇十字団の秘密」というようなニュアンスのものらしく、欧州の中世の秘密結社である薔薇十字団の秘密の伝承のようなことが書かれてあるもののようです。

内容はラテン語が中心となっていて私には全く読めません。
なので、内容はわからないのですが、この中にこのようなイラストがあります。


sun-1.jpg

・写真クリックか現物リンクで拡大します。


この下にある太陽のようなものの中に人がいます。
拡大すると、こんな感じです。

god1.jpg


いわゆる神様みたいにも見えますが、多分違います。
しかし、何かわかりません。

そして、この本にあるイラストには、執拗に「人間と地球と植物と太陽と月」などのそれぞれの輪廻とサイクルの様子が描かれています。それは「大きな宇宙の中に太陽や地球がある」という概念ではなく、「それが互いに影響し合い、グルグルと存在自体をサイクルさせている」というように見えるイラストが多いのです。

これは私たちの一般的な常識や観念から見ると「違和感」を感じることです。

たとえば、一般的な私たちの感覚だと、


宇宙があり > 銀河系があり > 太陽系があり > 地球があり > 人間がいる



というような「大きなものの中に小さなものがある」というような順序としてこの世の存在を考えるというのが普通ではないでしょうか。


さらに、


人間がいて > 細胞があり > 遺伝子があり > アミノ酸があり > 分子があり


と、ここからも「大きなものの中に小さなものがある」という考えの順序が一般的だと思います。


しかし、一方で、それらの関係性が「どうも異様に共通している」ということは、私のような素人にも見てわかるわけで・・・例えばですが、上に書いた

「宇宙があり > 銀河系があり > 太陽系があり > 地球があり > 人間がいる > 細胞があり > 遺伝子があり > アミノ酸があり > 分子があり」

というような概念のの中から適当に写真やイラストを並べてみます。

厳密な云々ではなく、「なんとなく」眺めてみてください




銀河系

1-mill.jpg



太陽系

2-sun.jpg



太陽

3-sun.jpeg



地球

4-earth.jpg



人間(卵子と精子)

5-human.jpg



細胞


6-meu.jpg Newtonより。



DNA 周辺(細胞核)

7-dna.jpg 遺伝子医学の基礎知識より。



原子


8-g.jpg






銀河系から原子までの道のりを見ていると「繰り返しかコピー(複製)」に過ぎないようにも見えてしまいます。

さて、ここでまた上のドイツの本に戻ります。



「地球の秘密を探しなさい」

最初にご紹介した 18世紀のドイツの本「薔薇十字団の秘密」には、このようなイラストが出てきます。

roze-first.jpg


これはヘルメスのエメラルド板(呼び方はいろいろとあるようです)などと呼ばれるものだそうで、最近何度かそこに書かれてある「万物は一者の適合により一者より来る」などの文言を引用したことがあります。


この円の周囲に

Visita
Interiora
Terrae
Rectificando
Invenies
Occultum
Lapidem


と文字が書かれてあります。

これはラテン語で、意味がわからなかったのですが、こちらのサイトに、意味が書かれてあり、

Visita 見る
Interiora 内側
Terrae 地球の
Rectificando 修正
Invenies 発見
Occultum 隠すこと
Lapidem 石


なのだそうです。

つまり、曖昧なまとめ方では、

地球の内側に隠されている物質を探して修正(工夫して使う)すること

のように書かれてあるように感じます。


長くなりましたが、このシリーズのタイトルに「地球の内なる太陽」とつけたのは、この文言が「なんとなく」気に入ったからということもあります。その「秘密」の根幹は「地球自身が内に持つ太陽」ではないかという感じもしますが、これは今は感覚的なもので、今後、ある程度は現実的なことを絡めて書ければと思っています。

今後、このシリーズを書くときにはタイトルに[地球の内なる太陽]とつけます。



人間は言葉で始まり笑いで終わる存在

なお、上のラテン語を説明してくれていたこちらのサイトには、このような表があります。

speech-1.png


意味はわからないのですが、二番目の列で占星術的な意味での位置や状態と「人間の状態」というものをリンクさせているようで、

ここが最初に

「Speech (言葉)」

で始まっていることが印象的でした。


私は聖書などにも書かれてある「はじめに言葉があった」という概念が最近とても好きで、それを現実的に理解したいと思っていますが、ここでも「言葉」が最初ということで、これは感慨深いことでありました。

ちなみに、上から、


1 言葉
2 思案
3 運動
4 視力
5 聴力
6 行動
7 性交
8 嗅覚
9 睡眠
10 怒り
11 味覚
12 笑い


となっています。

これが重要な順番というわけではないでしょうが、単純な話として、「人間は言葉で始まり笑いで終わる」と考えると、何とも楽しい存在ではないでしょうか。
タグ:太陽の真実

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