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2011年08月29日



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空の赤い妖精「スプライト」



(訳者注) スペースウェザーに「レッド・スプライト(赤い妖精)」というタイトルの記事が掲載されていました。

記事に載せられていた写真はこちらです。

Red-Sprites-2.jpg

▲ チェコの天文写真家が 8月27日に撮影に成功して、スペースウェザーに送ってきたもの。撮影の難しいスプライトの写真はまだ少ないようです。


スペースウェザーの記事のタイトルにある「スプライト」という言葉を初めて知りましたが、これもまた、「宇宙と地球との境目」といえる高度の上空で起きている謎の現象のひとつのようで、過去に、日本の報道でも紹介されていたようです。 2008年06月17日の朝日新聞の記事「空の妖精に会いに行こう 謎の現象「きぼう」が迫る 」などがこちらなどに残っています。


このスプライトに関して、日本の東北電力の子ども向け科学サイト「電気と科学のひろば 不思議な理科室」に詳しく載せられていましたので抜粋させていただきます。子ども向けのサイトなので、元のひらがな表記を一部漢字に修正しています。



空に「落ちる」カミナリ! 謎の光の正体

空は今も昔も不思議なことでいっぱいだ。

カミナリ雲の上にあらわれる謎の発光現象も、そのひとつ。
飛行機のパイロットたちがときおり目撃していたけれど、ずっと正体不明のままだったんだ。

ところが1989年、アメリカの大学が撮った写真のなかに、その謎の発光現象が写っていた。写した人たちは、偶然とはいえ驚いたろうね。だってそれまで本当かどうか分からないと言われていた光が、実際に写っていたんだから。

謎の発光現象には、妖精という意味の「スプライト」という名前がつけられた。



ということです。

上の東北電力のページには、現象の高度に関してのわかりやすい図(想像図)が載せられています。

atom-2.jpg

▲スプライト、ジェット、エルブスの想像図(東北大学福西研究室による)


スプライトの他にも、「ジェット」や「エルブス」という現象もあり、それらもまだよくわかっていない現象だそう。


elps-1.jpg

▲ エルプスという現象。2003年12月16日、東北大学飯舘観測所で撮影。エルブスは、非常に広範囲で光が空に広がる現象のことだそう。


ちなみに、原因はどれもわからないですが、どれも「光」の現象です。

面白いのは、ほんの20年ほど前までは、この現象の存在は「信じられていなかった」ということです。

今回のスペースウェザーの記事にもありますが、このスプライトは、1989年までは「存在自体が科学界では信じられていなかった」ものなのだそうで、それが信じられるようになったのはほんの 20年ほど前のことでした。そして、今では「存在する現象」ということになっています。

「千分の1秒から0.1秒ほどの短い時間だけ赤く光る」現象ということで、撮影や確認が難しかったということなのでしょうが、このような「あるはずがない」とされている現象でも、機材や観測技術の発達によって、「存在する現象」となるものは今後もあるかもしれないですね。


スペースウェザーの記事の訳も載せておきます。



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2011年08月27日



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カテゴリー[地球の内なる太陽]の他の記事

Vol.0 - 私たちが過去の知識から学ぶべき本質的なこととは何か?
Vol.1 - [地球の内なる太陽] の意味
Vol.3 - ヘルメスのエメラルド版(エメラルド・タブレット)
Vol.4 - アメリカ化学会の数百名の科学者たちが挑む「地球内部の謎」

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地球自身も内部からニュートリノを飛ばし、そして、地球自身が太陽から受ける同等以上の熱を宇宙に発しているという事実


(参考比較図)

geo-core-1.jpg

▲ 現在の科学の地球内部の予想図。Irish Weatherより。



euler.png

▲ 「オイラーの等式」で有名な数学者レオンハルト・オイラーが18世紀に描いた地球内部の想像図。「地球は空洞で、中心に直径1000kmほどの輝く星がある」としたそう。「オイラーの等式」は過去記事の「ミステリーサークルに描かれた地球でもっとも美しい方程式」に出てきます。

--

(訳者注) 今回紹介する記事は1ヶ月くらい前にリリースされていた報道で、「地球内部から膨大な量の熱が宇宙に放出されている」ということを私は初めて知って、衝撃を受けたものです。「地球内部」というものに興味をもったできごとのひとつでもあります。大変に興味深いので、「放射性崩壊などのことを少し理解してからちゃんと書こう」と思いましたが、一向に理解できないので、訳して載せておくことにしました。

ちなみに、地球内部から宇宙に放出されている熱は「 44兆ワット」とのこと。
これは日本の地質学者チームによる執念の計測によるもので、ほぼ正しい数値だと思われます。

この熱が「常に」放出されているらしいです。


それにしても、この人間文明最後の聖域といえる「地球内部」に注目したのも日本人。もちろん、彼らは科学者であり、このブログにあるようなオカルト話とは無縁の方々ですが、ここ2年くらいの流れから見ると、そのうち「純粋な科学と純粋なオカルトの間に正確なリンクが生じる」ように私は感じています。


国立天文台は「生命は宇宙から来た」ことを実証的につきとめ、そして、カムランドは「地球の内部の真実」に迫っている・・・。

日本人の研究は地味に見えるものが多いですが、ひとつひとつが「世界の意識革命の先導者」のように感じられます。私は全然、愛国者ではないし・・・というか、むしろナショナリズムが嫌いな人間ですが(オリンピックとかも大嫌い)、しかし、それでも日本人研究者たちが次々と世に放つ発表を読むたびに涙が出るほど感動します。


これは単なる私感ですが、人類の科学文明に終着点を見いだすのは日本人だと私は思います。

愛国心からこんなことを書いているのではなく、その理由は日本語にあります。「彼らが正確な5音の母音から構成される日本語という発音言語を言葉として口に出す人たち」という点にあります。

・・・・とはいえ、これは全然関係のない話ですので、では、ここから翻訳を。

今回は経済系サイトのものです。
科学サイトの記事は専門的すぎて、むしろわからなくなるので、一般向けに書かれてある記事にしてみました。

参考用語のリンクなどは翻訳記事の後ろに乗せておきます。




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2011年08月26日



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雲を作るエアロゾルが生成される要因は大気中の蒸気ではなく、大半が宇宙線によるものだったという衝撃的な CERN の実験結果が本日のネイチャー誌に発表される

cosmic_rays_hit_earth1.jpg


(訳者注) 最近、大きなニュースが続きます。先日のDNA に関してのNASA の発表も、新しい虫歯治療の記事も、どちらも大きなニュースですが、今回のはさらに個人的には大きなニュースです。

内容は、「雲(の要因となるエアロゾル)は大気中の蒸気からできているのではなく、ほとんどが宇宙線により作られていると考えられる」というある意味ではショッキングな報告です。「雲の素は蒸気じゃない」ということです。


ここ2年くらいずっと「仕組が解明されるといいなあ」と思っていたことのひとつに「宇宙線と天候との関係」があります。まあ思えば、この「宇宙線」という言葉自体がどうにも曖昧ですので、いちおう、定義のようなものを再確認します。

東京大学宇宙線研究所のサイトからです。

宇宙線とは?

宇宙線というのは、宇宙から地球に絶えず高速で降り注いでいる原子核や素粒子です。私たちの体も、いつも膨大な数の宇宙線が突き抜けています。遠い銀河からもまた近傍からも、たくさんの宇宙線がやってきます。

宇宙線は地球に到達して大気中に飛び込み、空気中の酸素や窒素の原子核と核反応を起こします。


なお、このページには続けて、こういう言葉が続きます。

前文部大臣の有馬朗人先生は、当研究所の神岡グループに次の言葉を贈ってくださいました。

「宇宙線は天啓である」

この言葉が宇宙線の本質を示しています。宇宙線とはまさに天からの啓示であり、そこには物質の根源のミクロの問題から宇宙のマクロの問題までの情報が詰まっているのです。


それにしても、東大の学術系サイトのトップページに宇宙線に対して「まさに天からの啓示であり」と表現があるとは知りませんでした。

いずれにしても、少なくとも、これまで「雲、雨、雷」のそれぞれの形成が、宇宙線と密接な関係があるのではないかということは考えられ続けていたのですが、それを実証するとなると、とんでもない規模の実験が必要なわけで、そういう時には、金にモノを言わせて何でもできる NASA とか 今回の CERN(大型ハドロン衝突型加速器で有名)などが登場することになります。

個人的には金にブイブイとモノを言わせるタイプの研究は好きではないですが、まあ、仕方のない面もあります。


もし、宇宙線が天候や地殻での現象を含めた地球での様々な出来事にどのように影響を与えるかがわかりはじめれば、それこそ、「過去の知識から学ぶべき本質的なこととは何か?」という記事に書きましたヘルメスのエメラルド板にある、

・万物は一者の適合により一者より来る。

というあたりに見られる昔の人の言葉を、また思い出すところであります。

実はこの「宇宙線」は実際には「地球の内部からも大量に放出されている」のです。

宇宙線というか、ニュートリノの話ですが、この研究の最先端は日本ですが、今回は関係のリンクをご紹介するにとどめます。


» 地球の熱はどこからくるの? 高エネルギー加速器研究機構 2005年09月22日


いずれにしても、その宇宙線に関わる謎のいくつかが解明され初めているのは事実のようです。


ちなみに、私が以前、記事で、ちょっとだけふれた「地震と宇宙線」の関係も、宇宙線が、

・原子核と核反応を起こす
・地球を完全に貫く貫通力を持っている


ということから、「可能性もあるのかも」と思ったというようなこともあります

まあ、しかし、地震のことはいいです。
3月11日以降、地震に対しての無意味な不安はむしろ私の中から消えています。


というわけで、本題にうつります。

CERN のプレスリリースは、

CERN’s CLOUD experiment provides unprecedented insight into cloud formation
CERN 2011.08.25

にあります。
今回はそれに解説を加えて書いているナノ・パテント・アンド・イノベーションズより。

専門的な部分に関しては、今後、日本語の科学報道もあると思いますので、そちらをご参照下さい。

なお、記事に「CLOUD 実験」という言葉が出てきますが、これは私はあまり知らないですが、今年5月にデンマーク国立宇宙研究所が「雲は宇宙線によって作られているということを証明しようとする実験」に関しての記事にも出てきましたので、その記事のリンクを載せておきます。

宇宙線が雲を生成に関係していることを証明しようとするデンマークでの実験
 (2011年05月14日)


それでは、ここからです。



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2011年08月24日



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痛みがなく方法も異常に簡単な虫歯の革命的な治療法は「歯の自発的な再生を促す」治療法



ジョン・コルトレーンという米国のサックス吹きがいて、私が生まれた頃に亡くなってしまった故人ですが、高校の頃からコルトレーンが大好きで、パンクや変な音楽ばかり聴いて疲れた時には、コルトレーンのアルバムをよく聴いていたものでした。今でもそうです。

コルトレーンは虫歯が多かったことで有名ですが、「虫歯が多い」ということは、すなわち「虫歯ができてもあまり治療に行かなかった」ということでもあり、とにかく彼は歯医者が大嫌いだったようです。

コルトレーンは後年、フリージャズというジャンルに転向し、「アセンション」という輪廻転生をテーマにしているかのようなタイトルの極めて前衛的なアルバムを発表しますが、この前衛性も虫歯の痛みから発生したと言われています(本当かよ)。

まあ、それはともかく、なんでこんな関係のない話から書き始めたかといいますと・・・私も子どもの頃から歯医者が自分の世の中で最も大嫌いなもののひとつだったからです。

小学生の頃、歯医者に行くたびに、


わたし 「先生! こんな苦しい思いをするくらいなら歯を全部抜いて下さい」
歯医者 「小学生にそんなことできねえよ」
わたし 「先生! ぼくは一生入れ歯でいいです」
歯医者 「だから、できねえっていってるだろ! ほら、すぐ終わるから。はい」
わたし 「いてててててててててててててててててて!」


というのが歯医者というところでした。

昨年もしばらく歯医者に行っていました。最近の歯医者はジェントルな態度で、あまり痛くないし、設備もきれいなものです・・・・が、それでも、イヤなものはイヤだ、ということに変わりありません。


dentist.jpg

▲ 19世紀頃の歯科治療。「もうこんなのイヤだ」と嘆くこの患者の姿は、この後も 200年くらい続きます。



さて、そんな中(どんな中だ)、英国の名門、リーズ大学で「歯に穴を開けずに治療する方法」が発見されたという報道が。

しかも、その方法が「冗談のように」簡単なのです。

その方法は、


> 小さな虫歯ができたら歯の表面にペプチドの液体を塗るだけ



「やだ、ウソ」というギャルたちの声が聞こえてきそうですが、本当なんです。臨床で実証された上での発表です。そして、さらに「革命的」なことには、これは「治療」ではなく、「歯が自分で再生する手助けをする」ことで、歯の内部からの再生治療ということなのだそうです。


さて・・・。


いずれにしても、今回の記事を読んで、「ああ・・・これから生きる人たちはいいなあ・・・」と素直に思いました。
やっと、物理的に歯を削ったり、穴を開けての治療と人類はおさらばできるようです。

私たちのような地獄の歯科治療を経験しないで生きていける可能性が高いのです。
(発見が48年遅いっつーの!)


歯の治療の資料としては、歯の歴史博物館というページにわかりやすくまとめられています。「B.C.5000年頃パピロニアの王家の図書館でみつかった粘土板にむし歯の原因が“歯の虫”であるとの記述があります。」から始まる人類と歯科治療の「地獄の歴史」があります。

dent-s2.jpg


虫歯の本当の原因も実はわかっているのに、対策はまだ進んでいない

ちなみに、上の紀元前 5000年前の「歯の虫」という概念はほぼ当たっており、今では、虫歯の根本的な原因が、ミュータンス菌だとわかっています。なので、実はこれまでずっと言われてきたような「丁寧な歯磨き」は、虫歯の根本的な予防とは関係ないこともわかっています。もちろん歯垢が虫歯の大きな原因であることに変わりはなく、エチケットの面を含めても歯磨き自体はいいことでしょうが、それだけで虫歯をなくすことはできないということです。

こちらのページにありますように、「ミュータンス菌の感染を予防することが、これからの虫歯予防になる」というのが真実で、今後少しずつその方向になっていくと思います。


以前、 In Deep でご紹介したことがありますが、現在、ドイツで「抗生物質に代わる物質」が開発されています。すでに物質自体は特定されていて、それが「ミュータンス菌にもある程度の効果がある」ことが確認されています。


記事は、

抗生物質に代わる物質がドイツの機関で特定される(ペプチド)
2011年06月09日

です。


今回リーズ大学で開発された治療法にも「ペプチド」が登場しますが、今後の医療でこの「ペプチド」というものはかなり重要となるもののようです。


ちなみに、このような「根本的に虫歯が消滅する」という治療法は、世の歯科医の方々には存続の脅威に感じるかもしれませんが、「それは逆」で、むしろ歯医者さんの役割は大きくなると思います。なぜなら、自然再生するためには、初期の虫歯の最初期である必要があるほうが好ましいはずで、そのような小さな虫歯の発見と、そこへの治療液体の塗布は素人にできるものではないはずです。なので、これらの治療法が流通しようと歯医者さんは絶対に必要です。

あるいは、ペプチドを使った「虫歯の完全な予防」というものが仮に登場したとしても、定期的な歯科医による医療ケアは必要です。

単に「今までのようにドリルで穴を開けたり詰め物をする」という治療法が変化するだけで、歯科医による虫歯の予防と治療が存在することに変わりありません。



私たち患者サイドからみると「痛くもないし、すぐ終わる」というメリットがありますので、むしろ、ますます世のお医者さんと歯医者さんにはがんばっていただきたいです。むしろ新しい技術で人を痛みから助けるヒーローですよ、今後の歯医者さんは。

(ほめるだけほめますので、今後の治療は痛くしないでください)


何しろ、人類や地球の大変換が起きるというようなことが言われている昨今ですが、「感染症への抜本的対策」と「虫歯の予防と歯の治療の根本的革命」は、人類史の相当大きな進歩の一部分といえるのではないかと思います。前者は「抗生物質からの脱却」、後者は「虫歯の根本的予防と治療」と関係あるはずです。


まあ・・・サバイバルをするにしても、みずがめ座の時代を生きるにしても、次の世界がどうなるにしても、人間は人間なわけで、つまり「虫歯」ひとつで生活は台無しになるはず。どれだけ時代が進んでも、虫歯の痛みには誰も耐えられないと思います。

それでは、記事はここからです。



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2011年08月23日



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近代史で世の中の人々を管理していくシステムが発達していく中で、様々な個人識別の方法が開発されていったわけですが、指紋はその中でも最大の個人識別で、今でも指紋に勝るものはないと思われます。主に犯罪人の特定や入国管理など、わりとネガティブな用途で利用されることが多いわけですが、それでも、現代の生活セキュリティシステムの中で指紋は大変に貴重なものです。

では、仮に「人類に指紋がなかったら」・・・。

そんなことを想像させてくれる「疾病」の話です。


生まれつき指紋がない「先天性指紋欠如症」(adermatoglyphia)という病気で、なんと、確認されているのは「世界で4つの家系だけ」という極めて珍しいものです。


指紋研究と日本との関係

ちょっと横道に逸れますが、今回のことを調べている時に「指紋の実用化」が日本と関係があることを知りました。

指紋の研究に関する論文が初めて科学雑誌ネイチャーに載せられたのは 1880年のことなのだそうですが、この論文を書いたのがイギリス人のヘンリー・フォールズという人で、1874年に宣教師として日本に来た人だそう。


以下は、指紋よりの抜粋です。

フォールズは、日本人が拇印を利用して個人の同一性確認を行っていることに興味を持った。また1877年に発見された大森貝塚から出土した数千年前の土器に付着した古代人の指紋が現代人のものと変わらない事に感銘を受け、指紋の研究を始めたといわれている。フォールズの研究は日本滞在中に行われ、発表も日本からイギリスへ論文を発送して行われている。


とのことです。


henry-faulds.jpg

▲ 東京の築地に今も残るヘンリー・フォールズ記念碑。「指紋研究の発祥地」と書かれてあります。フォールズさんは日本が気に入ったのか、長く住んでいたようで(多分、12年間くらい)、英語版の Wikipedia の記述の大半は「日本での生活」( Life in Japan )と題された項目です。


それにしても、指紋認証の発祥は日本の拇印だったか・・・。

拇印」といえば、「母音」と同じ発音と同じ母音。
戊寅(ぼいん)なんていう陰陽五行に肉薄する概念もあります。
さらには、「ボイン」とも同じ発音と同じ母音。

このぼいんボインという母音を持つ拇印戊寅(あー読みにくい)が個人認識の発祥だったというのは「発音認知学」からは非常に興味のあるテーマですが、そこまで横道に逸れるわけにもいきませんので、本題にうつります。


記事はロシアのブラウだからです。

ちなみに、いまだに「どのように指紋のタンパク質が形成されるのか」はわかっていないのだそう。つまり、ひとりひとりに違う指紋ができるメカニズムはいまだに謎だということのようです。




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2011年08月21日



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米国 NASA は 2011年8月8日、地球上の生命のあらゆる生命の基本要素であるDNA のビルディング・ブロック(構成する分子)が宇宙で作られたものであることを裏付ける証拠となる遺伝子を発見したと発表。


(訳者注) 涼しくなるといいニュースがたくさん目に入ってきます。今回のものは、タイトルの通り、「DNA が宇宙で作られている証拠を発見した」と NASA が 8月8日に発表した内容のご紹介です。

このあたりの話は、パンスペルミア説をさらに進めるもので、これまで、地球と同じ性質のアミノ酸が宇宙から来たものである可能性については、日本の国立天文台の 2010年の衝撃的な発表により、ほぼ確実視されていました。


また、この1年くらいでもこの「地球の生命は宇宙からやってきた証拠」に関する論文や報道は非常に多く、最近の私のブログの翻訳記事だけでも、

隕石が地球に「生活の種子」をまいたという更なる証拠 (2011.03.01)
米国立研究所が地球の生命が宇宙から来たアミノ酸だという研究発表 (2010.09.15)

などや、他にも、カテゴリー別のこちらのページなどにもたくさんの記事があります。


まあ・・・このパンスペルミア周辺については、当時は熱弁を振るっていた私ですが(苦笑)、今となってしまえば、「宇宙から生命が来た」というのは、要するに当たり前の話であると思っていて、自分の中で日常化してしまい、最近では口にすることもなくなりました。あまり考えることもありません。

今回の NASA の発表は確かに大きな報道ですのでご紹介しますが、これをどのように考えるかは個人個人の問題だとも思います。


私は、DNA もアミノ酸も、あるいは微生物そのものも宇宙のコントロールの中で全宇宙にバラまかれていると思っていますが、そもそも、私たちそのものが DNA の固まりであるわけで、私たちは誰でも死ねば、また「単なる DNA に戻っていく」(DNA には寿命がない)。

つまり、「文字通りの未来永劫」ということになるのですが、この「文字通りの未来永劫」という概念は「終わりがない」ということを意味することでありつつも、しかし、終わりがないということは、同時に、


「実は生命には始まりもないのでは」

というのが私の最近の考え方です。

じゃあ何なんだ、と言われると答えようがないのですが、しかし、「終わりのないものに始まりがある」と考えることは妙だと思いませんか? 永遠のものは最初もないと考えるほうが妥当にも感じるのです。


私はここ1年間くらい、「宇宙は生命だけを生産している」と最近、思っていました。
昔、クレアの、

地球の成り立ち(0):宇宙はすべて生き物からできている
クレアなひととき 2010年05月09日

に書きましたように、「宇宙というものはすべてが生命」だと。

宇宙が生命しか生み出していないのであれば、そのすべては生命かその残骸。たとえば、無機物も有機物の残骸や副産物であり、生命の思い出だと。

しかし、そう思いはじめてからも、自分の生活も考え方も、そういうことをまったく知らなかった2年くらい前と比べて「少しも変わっていない」ことに気づきます。

いつもの生活、いつもの知り合い、いつもの笑いと怒り。

恋愛、病気や苦しみ、あるいは快楽や娯楽や趣味、食べること眠ること。

「宇宙の発祥の真実」が何であろうと、「生活の現実」は存在する。


なので、生命や宇宙の最初がなんであろうと、それはそれとして、私たち人間には自分たちの現実の営みである「人間の生活と文明」を継承していく義務(?)がある。そのほうが大事かも、と最近思ったりするわけでした。


しかしながら、今回の NASA 発表は、科学の発展としては重大なものになるはずです。


なお、参考資料として、本文中に出てくる「核酸塩基」という DNA を構成するモノの名前を書いておきます。核酸塩基 - Wikipediaより。

核酸塩基

核酸塩基は核酸 (DNA, RNA) を構成する塩基成分で、主なものにアデニン、グアニン、シトシン、チミン、ウラシルがあり、それぞれ A, G, C, T, U と略す。




結局、生命(遺伝して存在する生物)というものは、このアデニン、グアニン、シトシン、チミン、ウラシルという「たった5つの塩基」そのものとも言えそうです。


それでは、ここから翻訳です。
NASA のホームページにあるニュースリリースをそのまま訳します。



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2011年08月19日



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Vol.2 - 地球からのニュートリノと地球内部からの膨大な熱の源は何か
Vol.3 - ヘルメスのエメラルド版(エメラルド・タブレット)
Vol.4 - アメリカ化学会の数百名の科学者たちが挑む「地球内部の謎」

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今回の記事は、数日前に書きました、

私たちが過去の知識から学ぶべき本質的なこととは何か? (2011年08月15日)

という記事の関連なのですが、これは連続して一気に書けるというタイプのものではなく、たまにアップするということになると思われ、続きがわかりにくいかと思いまして、通しタイトルのようなものをつけることにしました。どんなタイトルにしようかを考えましたが、「地球の内なる太陽」というものにしました。


タイトルの理由を書きたいと思います。
それだけで今回は終わるかもしれませんが、少なくとも個人的にはわりと重要なことだからです。


これは、18世紀のドイツで発行された、私の好きな本のイラストに理由があります。

昨年くらいに、クレアの「薔薇十字団は地球の成り立ちをこう見る」でご紹介したことがあるもので、米国のウィスコンシン大学が所蔵する古書が同大学のサイトの「科学と技術の歴史」というライブラリーで公開されており、その中に、

Geheime Figuren der Rosenkreuzer (1785-[1788])

というドイツで今から230年くらい前に書かれた本があります。

これは、タイトルからは「薔薇十字団の秘密」というようなニュアンスのものらしく、欧州の中世の秘密結社である薔薇十字団の秘密の伝承のようなことが書かれてあるもののようです。

内容はラテン語が中心となっていて私には全く読めません。
なので、内容はわからないのですが、この中にこのようなイラストがあります。


sun-1.jpg

・写真クリックか現物リンクで拡大します。


この下にある太陽のようなものの中に人がいます。
拡大すると、こんな感じです。

god1.jpg


いわゆる神様みたいにも見えますが、多分違います。
しかし、何かわかりません。

そして、この本にあるイラストには、執拗に「人間と地球と植物と太陽と月」などのそれぞれの輪廻とサイクルの様子が描かれています。それは「大きな宇宙の中に太陽や地球がある」という概念ではなく、「それが互いに影響し合い、グルグルと存在自体をサイクルさせている」というように見えるイラストが多いのです。

これは私たちの一般的な常識や観念から見ると「違和感」を感じることです。

たとえば、一般的な私たちの感覚だと、


宇宙があり > 銀河系があり > 太陽系があり > 地球があり > 人間がいる



というような「大きなものの中に小さなものがある」というような順序としてこの世の存在を考えるというのが普通ではないでしょうか。


さらに、


人間がいて > 細胞があり > 遺伝子があり > アミノ酸があり > 分子があり


と、ここからも「大きなものの中に小さなものがある」という考えの順序が一般的だと思います。


しかし、一方で、それらの関係性が「どうも異様に共通している」ということは、私のような素人にも見てわかるわけで・・・例えばですが、上に書いた

「宇宙があり > 銀河系があり > 太陽系があり > 地球があり > 人間がいる > 細胞があり > 遺伝子があり > アミノ酸があり > 分子があり」

というような概念のの中から適当に写真やイラストを並べてみます。

厳密な云々ではなく、「なんとなく」眺めてみてください




銀河系

1-mill.jpg



太陽系

2-sun.jpg



太陽

3-sun.jpeg



地球

4-earth.jpg



人間(卵子と精子)

5-human.jpg



細胞


6-meu.jpg Newtonより。



DNA 周辺(細胞核)

7-dna.jpg 遺伝子医学の基礎知識より。



原子


8-g.jpg






銀河系から原子までの道のりを見ていると「繰り返しかコピー(複製)」に過ぎないようにも見えてしまいます。

さて、ここでまた上のドイツの本に戻ります。



「地球の秘密を探しなさい」

最初にご紹介した 18世紀のドイツの本「薔薇十字団の秘密」には、このようなイラストが出てきます。

roze-first.jpg


これはヘルメスのエメラルド板(呼び方はいろいろとあるようです)などと呼ばれるものだそうで、最近何度かそこに書かれてある「万物は一者の適合により一者より来る」などの文言を引用したことがあります。


この円の周囲に

Visita
Interiora
Terrae
Rectificando
Invenies
Occultum
Lapidem


と文字が書かれてあります。

これはラテン語で、意味がわからなかったのですが、こちらのサイトに、意味が書かれてあり、

Visita 見る
Interiora 内側
Terrae 地球の
Rectificando 修正
Invenies 発見
Occultum 隠すこと
Lapidem 石


なのだそうです。

つまり、曖昧なまとめ方では、

地球の内側に隠されている物質を探して修正(工夫して使う)すること

のように書かれてあるように感じます。


長くなりましたが、このシリーズのタイトルに「地球の内なる太陽」とつけたのは、この文言が「なんとなく」気に入ったからということもあります。その「秘密」の根幹は「地球自身が内に持つ太陽」ではないかという感じもしますが、これは今は感覚的なもので、今後、ある程度は現実的なことを絡めて書ければと思っています。

今後、このシリーズを書くときにはタイトルに[地球の内なる太陽]とつけます。



人間は言葉で始まり笑いで終わる存在

なお、上のラテン語を説明してくれていたこちらのサイトには、このような表があります。

speech-1.png


意味はわからないのですが、二番目の列で占星術的な意味での位置や状態と「人間の状態」というものをリンクさせているようで、

ここが最初に

「Speech (言葉)」

で始まっていることが印象的でした。


私は聖書などにも書かれてある「はじめに言葉があった」という概念が最近とても好きで、それを現実的に理解したいと思っていますが、ここでも「言葉」が最初ということで、これは感慨深いことでありました。

ちなみに、上から、


1 言葉
2 思案
3 運動
4 視力
5 聴力
6 行動
7 性交
8 嗅覚
9 睡眠
10 怒り
11 味覚
12 笑い


となっています。

これが重要な順番というわけではないでしょうが、単純な話として、「人間は言葉で始まり笑いで終わる」と考えると、何とも楽しい存在ではないでしょうか。
タグ:太陽の真実



  

2011年08月17日



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先日、8月13日にアフリカのアンゴラという国で、学校で若者が次々と卒倒していくという出来事が起きていることをご紹介しましたが、事態がややオオゴトになっています。

記事は、

アンゴラ全土を襲う原因不明の「集団失神」症候群 ( In Deep 2011.08.13 )

です。

何がおおごとかというと、報道体制がおおごとになっています。
あの後、

8月15日に、世界保健機構 WHO が、グローバル・アラート・アンド・レスポンス( GAR/国際的警戒および対策ネットワーク )のリリースとして、

Outbreak of illness in schools in Angola
(アンゴラの学校で発生した病気に関して)

を発表。

同時に、8月15日には、国連も、

Angola: UN expert team sent to help probe outbreak of unknown illness
(国連はアンゴラでの謎の病気の発生の原因を突き止めるために専門家によるチームを派遣)

と発表して、オオゴトになっています。


angola-workers.jpg

▲ アンゴラで対処にあたる2人のヘルスワーカー。AFP通信より。


WHO と国連の報道の内容は大体同じですので、併せて要約しておきます。
このこと自体が本題というわけではないですが。



Outbreak of illness in schools in Angola ( WHO )
Angola: UN expert team sent to help probe outbreak of unknown illness (国連)


アンゴラで発生した謎の病気

アフリカ諸国で特に若者や子どもたちを悩ませている原因のわからない病気の原因を探るため、国連と WHO の専門家チームがアンゴラへ派遣された。

この病気は、アンゴラの首都ルアンダで報告された後、アンゴラ全土の広い地域で報告されるようになった。この症状では、まず嘔吐、頭痛、喉の痛み、目の痛み、などを感じた後に咳と呼吸困難に襲われる。

そして、場合によって、そのまま失神する。

死者は報告されていない。

WHO は声明で、「これらの発生原因はまだわかっていないが、刺激物質を含む化学製品の暴露にさらされている可能性がある」と述べている。





WHO の発想は基本的にはアンゴラでの噂話の延長にあって、前回の記事にあったように、アンゴラでは「毒ガスが理由では」というように、化学薬品などで起きたことが疑われました。

しかし、上の国連の記事には、「多くの場合、女性だけが症状に陥る」という記述が抜け落ちています。これは、現地のほとんどの報道に記されていたものですので、とりあえずある程度はそういう事実はあったのだと思われます。

これを国連が書かなかった理由はわかりませんが、まあ、なんだかオカルトくさい記事になってしまう感じもあり、それも困るのかもしれません。

また、世界の医療情報を発信する ProMED-mail でもこのニュースを扱っていますが、そこで、報告者はこのように書いています。


UNDIAGNOSED OUTBREAK, SCHOOLS - ANGOLA: WHO, REQUEST FOR INFORMATION
ProMED-mail 2011.08.16

「確かに、報告されるこの症状からは、化学製品などの刺激物との関係があると考えられる。しかし、非常に広範囲な地域の学校を巻き込んでいることから、これだけの範囲での影響を持つ性質を説明することは難しい。それぞれの地域の学校が影響を受けた時間的な関係を調べていくと、何かわかるかもしれない」。

とのこと。

アンゴラはアフリカでは大きな国ではないですが、日本と比較すれば、日本よりもかなり広い面積を持つ国です。

an-japan.jpg

▲ 日本とアンゴラを並べてみたもの。
アンゴラの面積 1,246,700平方キロメートル
  日本の面積  377,914平方キロメートル



こういう面積を全土的に影響を(しかも女子だけに)与えられる化学薬品にあるのだとしたら、何かものすごい物質が存在していることになりますが、そういう物質を特定できる可能性は難しいようにも思います。

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南米からアフリカへ続くライン

実は、この「アンゴラ」の出来事にどうしてそんなに興味を持ったかというと、まあ、ここからは個人的な・・・あまり意味のない話となると思いますので、適当に読み飛ばされて下さい。

先月ご紹介しました「リオデジャネイロで次々と爆発するマンホール」という記事に、こういう
地図を作成して載せました。

south-america-timeline.gif


要するに、「これまで紹介したニュースの中で、地殻変動と「悪魔がらみ」があるライン上に沿って起きている」と思えて仕方ない という話なのですが、今回のアンゴラを含めて、こういうラインを引いてみました。

s-america.jpg



この北の起点となっているメキシコの今はひどいことになっていて、2006年からの麻薬戦争での死者が 50,000人に上ったことが正式に発表されています。これは戦争絡みではない死者数としては「突出して異常」で、近代史の最大の異常だと私は思います。


mexico-50000.jpg

▲ 先週、メキシコの麻薬戦争を伝えるアルジャジーラの報道。「死者 50.490」と書かれています。


このメキシコのあたりは、たとえば、マヤ文明とかインカ文明とか、ああいう今はむしろ現地の人たちより西洋の人が好んでいるような古代宗教が存在したメソアメリカと呼ばれる場所で、そういう「かつては最も神聖」だったかもしれない場所のひとつで、「現代、最も凄惨な殺戮が起きている」ということは、個人的にはとても非常に興味深いです。


このことに関しては、何もまとめたり調べているわけではないので、とりあえず「こういうことが気になり出してきた」という話で、あと、2011年02月の「最近の地質学的イベントの場所を確認してみました」という過去記事でも、様々な自然災害マップなどをまとめていますので、その図を載せておきます。




other-event2.gif

タグ:アンゴラ



  

2011年08月15日



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ヘルメスのエメラルド板に書かれてあることは「地球と宇宙は本質的に同一」ということなのでは?

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カテゴリー[地球の内なる太陽]の他の記事

Vol.1 - [地球の内なる太陽] の意味
Vol.2 - 地球からのニュートリノと地球内部からの膨大な熱の源は何か
Vol.3 - ヘルメスのエメラルド板

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今回は翻訳記事ではないです。私が最近、「ある方向」の考え方に引かれていて、そのことのさわりを少し書いてみたいと思います。私たちが、地球のことは、とか、宇宙は、などのように「いろいろな存在を区別して」考えていることはどこか違うのかもしれないというような話の始まりかもしれません。


その前に余談となりますが、毎年、夏休みはうちの子供は奥さんの実家に長く行っているのですが、今その彼女の実家は、「70代の娘が 100歳の母親を介護する」という状況になっており、そう長くは行けないのです・・・というようなことを以前書いたことがあります。

ところが、さらに状況は面白い変転を見せていて、先日、子どもと奥さんが一緒にその「ひいおばあちゃん宅」に遊びに行ったのですが、翌日、奥さんがひとりで帰ってきた。彼女曰く、「なんか、思ったより楽しいみたいで、おばあちゃんのところに残るって」ということになりました。

これは今年6歳になるうちの子どもの方向から見ますと、

70代のおばあちゃんが 100歳のひいおばあちゃんと一緒にいるところに遊びに来て、それを毎日見守る幼稚園児の自分

ということのようです。

毎日、子どもに電話はしていますが、「すごい楽しい!」とのことで、何が楽しいんだかわかりませんが、介護の現場がなんだかわりと楽しいようです。
子どもながらに「いろんな人生」というものを見ることを楽しんでいるのかもしれません。


そんなわけで、1週間ほど泊まってくるということで、いろいろと考える時間が少しできました。
毎日毎日暑いのが厄介ですが。



下なるは上なるのごとし、上なるは下なるのごとし


さて、この相変わらずの暑さでどうにもならない感じですが、でも、本当は、クレアなひとときにたまに連載している「人類の未来」の次を書こうかなとは思っているんです。

書こうと思っていることは、「太陽と地球と人類」の関係についてで、その関係性を見直した上での、「新しい人類の文明生活」のことです。


もう1年以上前ですが、クレアの「薔薇十字団は地球の成り立ちをこう見る」という記事に書いた「ヘルメスのエメラルド板」というのがあって、このエメラルド板というものを私はその時初めて知ったんです。

その時は全然意味もわからなくて(今も基本的にはわからないですが)、でも、これを知る必要があった理由がちょっとわかった気もするんです。

何を知ったのがよかったかというと、ヘルメスのエメラルド板にはこんなことが書いてあるんです。



・唯一なるものの奇跡の実現にあたっては、下なるは上なるのごとし、上なるは下なるのごとし。

・そして、万物は一者の適合により一者より来る。

・万物は適合によってこの一者に起因す。「太陽」はその父、「月」はその母、「風」はそれを胎内に宿し、「大地」はその乳母である。

・全世界の、あらゆる完全性の父はここにいる。その作用と力は完全である。それが地に転換されれば、甘美にも偉大なる手腕によって、地より火を、粗雑より精妙をわかつ。

・すべての曖昧は汝より去るであろう。その作用はすべての作用を超越している。それゆえ、それはいかなる精妙なるものをも征服し、いかなる堅きものをも貫き通す。

・かくして世界は創造された。





この言葉に関しては、昨年の暮れあたりから「曖昧」には何となく感じるところはあったんですよ。

たとえば、以前 In Deep の記事に書いた「地震の発生原理に関しての推測」とか、あるいは、なかなか翻訳してご紹介できないのですが、

・地球の内部はどうなっているか

ということに関しての最近の科学やオカルトの様々。

これは科学もオカルトもどちらもたくさんの報道や記事があります。

科学のほうに関しては、地球の内部から放出される強烈な熱に関しての研究のことを In Deeo の7月22日の記事の後半のほうで少しふれましたが、その後、まだ翻訳していません。

そこから抜粋すると、


地球内部の構造に科学の目を向け始めた日本とオランダの地質学研究チーム

現在、日本の地質学研究者たちを中心とする国際研究チームが、「なぜ、地球の内部からは膨大な熱が放出されているのか?」ということの調査を始めています。

地球の内部からは「40テラワット」以上という信じられない熱が放出され続けているのだそうです。これはオカルトではなく、事実です。

ただ、その理由はわからないままだったそうで、現在、調査と研究が進められています。

40テラワットというのは、およそですが、原子力発電所 3000基くらいの発電量に相当するのではないかという感じの莫大なエネルギー量です。

インターナショナル・ビジネス・タイムスなどに短い要約記事があります。





というように、地球の内部には「実は太陽程度の熱源がある」という考え方(あるというのではなく、熱量から見ての「同程度のエネルギー量というような考え方」、です)もできなくはなくなっているのが現状です。


それに加えて、オカルトのほうもすごい。

先月、米国のミステリー系ブログの大御所 Phantoms and Monsters にAdmiral Byrd's Most Excellent Adventureバード少将のもっとも素晴らしい探検)というタイトルの記事があり、これは、アメリカの探検家であり、有名な海軍少将のリチャード・バードWikipedia)が、「北極にある地球内部への入口周辺を探検した時の日記」のことが書かれています。


byrd1.jpg

▲ リチャード・バード。顔も男前。


リチャード・バードは、1926年5月9日に航空機による初の北極点到達を成し遂げた超一流の探検家で、彼の日記というだけに非常に魅力のあるものです。

そのブログのページに参考資料として乗せられていたイラストがこれ。

byrd4.JPG


日本語を入れています。


他にも、海外では最近は「地球内部へのアクセス」関係の記事が多いです。

ちょうど、最近、私は、「宇宙から来る UFO とエイリアン」という当たり前の概念にやや疑念を感じ始めていた時でもあり、いろいろと考えるところは多いです。


ただ、この「地球空洞説」的なものに関しても、最初に、上に書いた「地球内部の構造に科学の目を向け始めた日本とオランダの地質学研究チーム」のような科学の裏付けがなければ興味を持たなかったと思います。

今の地球の科学は実際相当すごいです(願わくば、おかしな方向に行きませんように)。


さて、この地球の問題も含めて、何が「ヘルメスのエメラルド板」と関係あるのか、というと、この一節です。


・唯一なるものの奇跡の実現にあたっては、下なるは上なるのごとし、上なるは下なるのごとし。

・そして、万物は一者の適合により一者より来る。




つまり・・・。


大事なことは、宇宙がどうだとか、地震のトリガーがどうした、とか、地球内部がどうした、という話ではなく、

「どちらも大事だ」

と、この「ヘルメスのエメラルド板」には書いてあるように思うのです。



宇宙からの作用も地球内部からの作用も、


どちらも差はない


と。


人間はそれを知りなさい


と、そんな気がするのです。

そのことを絡めて、クレアなひとときにいつか「人類の未来」の次を書いてみたいと思います。
また、この In Deep にも、上の記事などを含めた翻訳をしたいと思っています。

リチャード・バードの日記は長いですので、翻訳する場合には、何回かにわけるかもしれません。


ちなみに、クレアの「人類の未来」シリーズはこんな感じで細々と続いています。

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» 人類の未来(0): Y染色体の挑戦
» 人類の未来(1): 人間から消える「23という数」
» 人類の未来(2): 男性が造られた理由
» 人類の未来(3): 私たちは「言葉」である
» 人類の未来(4): 私たちは存在していない
» 人類の未来(5): 神話が教えてくれる「女性」
» 人類の未来(6):女性の外見が目指すもの - 神話が望んだ性的二形の最終形
» 人類の未来(7):人類の未来(7): 言語による宇宙存在と人類存在の再プログラミングは可能か?(その1)

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2011年08月13日



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アンゴラ政府による事実上の報道管制も敷かれ、原因はいまだ謎のまま

ひさしぶりの「原因不明の集団失神」関係の報道です。場所はアンゴラというアフリカの国で、このアンゴラ全土で発生しており、記事によると、警察から政府までが公式見解に乗り出し、報道規制まで敷かれ始めたという大騒動になっているようです。

当初は「毒ガスが原因」等として、逮捕者も出たようですが、状況から普通に考えてその可能性は低そうです(女子だけに症状が出て、アフリカ全土の学校で発生しているため)。

関連記事として、以前の In Deep の記事のリンクを最初に載せておきます。
古いものからの順です。




最近、それぞれ報道された上の出来事の共通項としては、


・ほぼ女性(女子学生)だけに発生する
・学校で発生する。
・突然、同時に奇妙な症状や行動をとりはじめる。
・卒倒、異常な怪力、謎の言語などが見られる。
・原因が特定されない。


といったものがあります。

また、これまでの事件の特徴としては、

・キリスト教と地元宗教(ブードゥー教や他の土着宗教)の信仰の数の勢力が拮抗しているような土地に起こっている。

ということがありました。

宗教に関して、 Wikipedia によると、こうあります。




宗教

アンゴラの宗教はキリスト教が最大で人口の53%を占め、そのうちの72%がカトリック、28%がバプティスト、プレスビテリアン、改革福音派、ペンテコステ派、メソジスト、キリスト教カルトなどである。残り内訳は土着宗教が47%である。




キリスト教53パーセント、土着宗教47パーセントと、このアンゴラもキリスト教と地元宗教が対立というか、同じような数として存在している国のようです。



東京より物価の高いアンゴラの首都

アンゴラの場所はアフリカ大陸の南で、下の地図の四角で囲んだところです。
上の過去記事の、ジャマイカと、トリニダード・トバコも星で表しました。

angola-1.png


アンゴラは、アフリカ大陸の中ではかなり発展している国で、次のような特徴があるようです。


・アフリカ最大のポルトガル語人口を擁する
・首都ルアンダの物価は世界一高い


などです。

物価は東京よりも高いそうで、東京より物価が高い国がアフリカに!世界一物価高の国アンゴラ (Techinsight 2009年06月12日)という記事も見つけました。この記事によると、「アパートは1ヶ月120万円、外食は一回1万円は当たり前」だとか。しかし、ほとんどの国民は一日 100円程度の生活費で生きているのが現状のようです。


報道は米国エポック・タイムスからです。






 

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