しかも、ある程度の大型で「変幻自在な奇妙な形態」という報告記事
これは実はニュースの内容そのものよりも、私自身が 「1982年にすでにソ連によって、金星探査が行われていて、表面写真も撮影されていた」という事実を知らなかったということが自分でもショックで、いろいろ調べたということがあります。
金星に人間の作っていたものが行っていたなんて知らなかったです。
天文ニュースのアストロアーツを見ると、「金星探査の歴史」という特集があり、それによると、
1970年12月15日に(ソ連の)「ベネーラ7号」が初めて金星に軟着陸し、気候の測定にも成功しました。
とのこと。
その後、ソ連の探査機は8度、金星に着陸しているのだそう。
アストロアーツには金星の地表のカラー写真も載せられています。

上のは1982年に「ベネーラ13号」という探査機が撮影したもの。
今回のニュースは、ロシア科学アカデミーの科学者が、その写真を分析したところ、その写真に生命と思われるものを発見したという内容です。
しかも、微生物ではなく、写真でわかる程度の大きいもののようで、さらに、その科学者の表現によれば、「出現して変化して消える」というような奇妙な存在の仕方をしている生命のようです。
なお、今回のことを記事にしたのは、記事の下にあった記事のコメントのひとつがとても気に入ったということがありました。今、この考え方が世界中に広まっているように感じます。
そのコメントは下のようなものです。
極限環境で生きられる生命なら金星の上に存在している可能のほうが高いだろう
現在の科学者たちが、最近の発見や研究から、地球上での生命の研究について何かを学んでいるなら、「生命はエネルギーが存在する場所ならどんなところにでも存在し得る」ということを理解しているはずだ。
金星には生命を支持するための多くのエネルギーがある。
もちろん、それは私たちが知っている形態(DNA など)の生命ではないかもしれないが、しかし、金星に存在する生命は、金星に適用するように生きているはずだ。
今後、金星の熱と圧力に耐えられる新たな金星探査機による金星の調査が開始されたとすれば、それは大変に面白い探査になるはずだ。
というもので、なんとなくいい言葉で、このカナディアンのおかげでご紹介する気になりました。
ちなみに、「新たな金星探査」という表現がありますが、これをおこなっているのは「日本」です。
2010年に金星の周回軌道に乗ることに失敗してしまった「金星探査機 あかつき」のことですが、軌道への再投入への検討は続けられているようで、「2011年11月21日に3回目の軌道制御に関する発表が宇宙航空研究開発機構より行われた」とありました。

▲ あかつきのコンセプト図。
地球と最も関係の深い惑星のひとつである金星に本格的に到達するのは日本人が宇宙に放ったものかもしれません。
太陽系の中で、特に地球の関係の深い惑星というのは、オカルトの話でいえば、過去記事の、
・[地球の内なる太陽] Vol.3 - ヘルメスのエメラルド版(エメラルド・タブレット)
(2011年09月02日)
にある下のこの記述、
太陽と月が水星を用いて偉大な仕事を成し遂げる錬金術のシステム。
その左には、火星と土星がある。そして、右に金星と木星がある。
これらの惑星はバランスよく極性を与えられた位置に配置されている。
があります。

▲ ヘルメスのエメラルド版(エメラルド・タブレット)に描かれた惑星。上の左が太陽で、時計周りに、月、金星、木星、土星、火星となっているようです。真ん中の聖杯の下は、「水星」です。
この7つの惑星の中で、実際に人類(あるいは人類の作ったもの)がその地表に到達したのは、月と火星と金星の3つで、今後もしばらくは、多分、地球からの距離や気温等の問題で、その3つのままのような感じはいたします。
金星に向かうことに意味があるかどうかはともかく、確かに興味はあります。
それでは、ここから本記事です。
ちなみに探査機の名前の「ベネーラ」は、ロシア語で金星を意味しているようで、英語記事では写真「Venus-13」となっており、日本語だと「金星13号」となりそうで、わりとストレートな探査機名だったようです。
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