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2012年02月17日



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血の川の出現:原因不明の理由で真っ赤に染まったベイルートの川



(訳者注) 少し前に、「地球の変貌: 「原因がわかることに何の意味が?」という反省の中で」という記事の最初に、ポーランドで「地下水道から血が溢れ出て道路を血で埋めた」という報道があったことを書いたことがあります(写真下)。



言い方は変かもしれないですが、これは何というか「序章」的な感じだったかもしれません。


2日ほど前に、ベイルート市内の川が「真っ赤に染まった」という出来事があり、レバノンのメディアで大きく報道されています。

今回はその記事のご紹介ですが、まず、その写真です。

river-blood.jpeg


現地のテレビでも報道されています。下の写真はその様子です。

tv-river-blood.jpg


下の翻訳記事のほうに、現地の人が携帯で撮影した動画も貼っておきます。

現地ではその川にレバノンの政府関係者も駆けつけるという大騒動になっているようで、さらに記事では、ベイルート国内治安部隊が調査に乗り出しているという「オオゴト中のオオゴト」になっているようです。

この「国をあげてのオオゴト化」の背景としては、このレバノンだとかの土地柄上、「聖書」との対比は関係していそうな感じで、レバノンのニュースで頻繁に報道されるのもそういう理由もありそうです。なので、「川が赤く染まる」というのは何か聖書的に意味があるのかなと調べてみると、多少あるようです。

今年に入ってから、In Deep では、旧約聖書の話題が多いですが、聖書の中の「出エジプト記」というものには、下のような感じの内容の記述があるのだそう。簡単旧約聖書入門というページから抜粋させていただきました。



モーセとアロンは、十の災いを示した。
杖でナイルの川の水を打つと川は、血の色に染まり飲めなくなった。
次に蛙の大群が押し寄せ エジプト人の体と家を覆い しらみとアブが大発生して 家畜や人を襲い疫病が蔓延した。
人と獣に膿をもつ腫れ物ができ 空からは雷鳴と供に激しく雹が降り 畑の作物と木々を打ち砕いた。
イナゴの猛威は、全てを食いつくし 最後は、伝染病により ファラオから奴隷、家畜に至るまでその初子は全て死に絶えたのであった。





こういうようなものを常日頃から読んでいる人たちにとっては、「本当に川が赤くなった」というニュースに恐怖を感じても不思議ではありません。私らはふだんそういうのを読んでいないですので、特に怖ろしく感じるということはないですが、やはり「色」というものがクローズアップされる時代だなあとは思います。

ちなみに、このレバノンという国の宗教構成ですが、 Wikipedia によると、

宗教

国民の約40%がキリスト教、約55.7%がドゥルーズ教徒以外のイスラム教の信者。キリスト教の内訳はマロン派(東方典礼カトリック教会の一つ)が多数派だが、正教会、プロテスタント、ラテン典礼のカトリックなども存在する。


rever-none1.jpg


ということのようです。


実は、この「川が赤くなる」という現象は、昨年の12月にも起きていました。
場所は中国です。



中国でも川が真っ赤に

下の写真は、サーチナの「まるで「血の池」、汚染で川の水が真っ赤に―中国・洛陽 」という2011年12月15日の報道からです。


river2.jpg

中国河南省洛陽市で13日、市内を流れる川の水が赤く染まっているのが発見され、環境保護当局が汚染源の調査に乗り出した。中国新聞社が報じた。

現地時間13日午前11時ごろ、同市の市街地を流れる川で「まるで血に染められたような」赤い水が流れているとの通報があった。赤い水は川の北側にある暗渠(あんきょ)から流れてきたもので、150メートルほどの階段状の水路を経て川に合流していた。付近の住民によると、前日までは特に異変が見られなかったという。



とのこと。
この中国の原因は、詳細は不明ながら、推定では工場による染料の不法投棄が原因であるらしいとのこと。


ちなみに、上の中国の写真は、血の池というより、「新鮮なレバ刺しがたくさん並んでいるみたいだなあ」とつくづく思い、レバ刺しが大好きだった私は、最近の食の現況を嘆くのでありました。



lever-sashi.jpg


レバーの川といえば、まさしく「レバーのリバー」・・・とかダジャレを言っている場合でもないですかね。というか、今回の事件の現場はまさに・・・レバ・ノン(連射はやめとけ)。


では、ベイルートの「血の川」の報道を現地メディアより。

それにしても、いろんなことが起きます。



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2012年02月13日



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前回記事の「自分の視覚に素直な気持ちで火星を見てみる」は、帰宅後に急いで書いたものなので、読み返すと、なんだかあの写真だけをピックアップしたみたいな気がしたので、補足します。

実は、火星から「いろいろな形」を見つけるのには、火星の写真なら「ほぼなんでもいい」のです。

たとえば、Wikipedia に火星探査機ローバーのページがあります。

そこに、火星探査機ローバー・スピリットが撮影したパノラマ写真が掲載されています。
こんな感じのものです。

all-state-s1.jpg


今はオリジナルの大きな写真がそこからはリンクされていないですが、こちらに、ある程度のサイズの写真があります。


上のローバー・スピリットの撮影した火星表面のパノラマ写真のどこを拡大しても「いろいろなもの」が写っているということを見つけたのは3年前か4年前のことでした。非常に広い範囲を撮影していますので、全体的に言及するのは難しいですが、たとえば、上のパノラマ写真の「赤の四角」で囲んだ、小さな部分の中を見てみましょう。

all-state-s1.png


小さな、とはいっても面積としてはかなりの範囲です。

上の赤で囲んだ部分は下の写真の地域となっています。

site-01.jpg



なんとなく、砂と岩ばかりの「イメージ通りの火星」という感じがされると思います。


この写真を適当にいろいろなところを拡大してみましょう。
下の番号をふってある部分を拡大してみました。


site-01-ch.png



下はその番号のところを拡大したのです。

ちなみに、前記事にも書きましたが、「何が写っている」とか、「その正体」ということに興味があるのがこれらの記事の目的ではありません。火星の上には「いろいろな形」がある。それを言いたいだけです。

なので、それが、岩でも砂でも影でも、あるいは宇宙生物でも竪穴式住居でも、またはまことちゃんでも、どんなものに見えても構わないことであって、「その見え方自体がその人たちの個性」だということになると思います。

そういうこともあり、特に何も注釈は書かないほうがいいかと思いますので、写真だけにしました。

ここからです。
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2012年02月12日



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[追記]続きとして「自分の視覚に素直な気持ちで火星を見てみる(2) ローバー・スピリットの贈り物 」という記事を書きました。
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さきほどの「朝鮮日報で特集されている「火星の上のミステリー」特集(1)」という記事の中で書くのを忘れていたのは、誰であろうと、あのような例をたくさん自分たちで発見できるということでした。

少なくとも、「個人として視覚的に楽しむ」ということは、比較的簡単に誰にでもできます。

「火星には生命がいるのだ!」とかいうようなヒステリックなオカルトを叫ぶまでもなく、とりあえずご自分たちの目で、 NASA から発表されている火星の写真をただじっくり見てみることをオススメしたいなあと思います。


たとえば、下のような感じならすぐできるのではないでしょうか。

これはローバーの撮影した火星の表面の様子の写真です。

RGB-13-2-L2.jpg


たとえば、これをどこでもいいので、適当に拡大してみます。

ここでは下の部分を拡大してみました。
1、2、3 と番号をふりました。

RGB-13-2-L.jpg



1の部分を拡大するとこのような様子がぼんやりと写ります。

1-surface.jpg



2はこうです。

2-surface.jpg



3はこうなります。

3-surface.jpg



別にこれが何であるという推測は、昨年くらいからは書かないことに決めたので書かないですが、問題は「それが何か」という全体の意見の判断ではなく、「あなたはどう見えるか」ということです。

実は「真実」などどうでもいいと思っています。

私やあなたが、「これが火星の砂漠の岩とその影にしか見えない」というのならそれでいいのだと思います。あるいは、「何か他のものに見える」というのなら、単にそれに「思いを馳せればそれでいい」のだと思います。


どのみち、私たちの世代には火星に人類は行けません。

なので、火星のこれらのことは「論争」とか「真実」という話とは違うと最近気づいています。「私やあなたがどう見えるか」。

それだけの話です。

科学の話ではなく、むしろ感性の話だと認識しています。


余談でしたが、書きたくなったので書きました。
朝鮮日報の記事は明日書きますね。



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タグ:火星



  


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(訳者注) 昨日の「金兄弟」関係の記事のことで何かあるかなと、韓国の朝鮮日報を見てみましたら、[速報]とあり、見てみると、「 팝의 여왕 휘트니 휴스턴 사망(ポップの女王 ホイットニー・ヒューストン死亡)」と、まるで北朝鮮と関係のない速報で、ジョンウン・ジョンナムさん関係の噂話はひとつもありませんでした。

さすがに興味がなく、下のほうを見てると、

「今、火星で何が?」

という変なタイトルの特集が組まれていました。
それをご紹介しようかと思います。

ところで、火星の上については以前にも書いたことがあるのですが、生物がいるとか、文明があるとか、そういう問題はさておき、「動いているものが存在する」という確かな証拠そのものは、 NASA のローバーの写真が提示していくれています。

以前ふれたことがなかったですので、ちょっと書いておきますね。



ローバーが教えてくれたこと

これは、つまり、ローバーが同じ場所で何度か撮影した写真の中で「写っていたものが消えていたり、あるいは別のものが写っている。あるいは場所が移動している」という、そういう単純な話です。

これは以前から多くの人が気づいており、何年も前からYouTube などにもありますので、そのうちのひとつをリンクしておきます。そこからも写真を使わせていただきます。ちなみにこれは陰謀とかオカルトの話ではなく、「そういうことがある」というだけの話です。

Moving Mars Life Mystery


まず、こちらはローバーが撮影した写真番号 N289976994EFFBOP0675LOM1 です(長い写真番号ですが、写真番号の意味は下で説明します)。写真下に何か写っているのはローバーの機体です。

mars-01.jpg


下は別の時間に撮影された写真番号 N289363474EFFBOA1P1985RO です。上の写真と同じ場所を撮影しています。

mars-02.jpg


こちらも別の写真で、上2つと同じ場所を違う時間で撮影しています。写真番号 N289093752EFFBO74P1985LO です。

mars-03.jpg

どの写真も、 NASA のローバーミッションのサイトにいけば実物を見られます。NASA ローバーミッションのサイトはこちらにあります、

また、上の写真番号の数字や英語の意味もこちらのページに書いてあります。

たとえば、N289093752EFFBO74P1985LO を例にすると、細かい部分は間違っているかもしれませんが大体の話として、

N2 」は、ローバースピリットのNACカムというカメラで、「 890937752 」の部分は、2000年1月1日からの時間を秒で表していて、「 EFF 」というのはフルフレームEDR という撮影方式(?)で、「 BO 」は火星表面の地域で、「 74 」は詳細な場所、P は通し番号のようなもので、「 1985 」は年代のように見えますが、年代とは関係なく、位置関係をあらわすもののようで、その後の「 LO 」はカメラの位置などのようです。

つまり、後半の数字を合わせて行くと、同じ場所の写真かどうかわかるという感じになっています。


そこから上の3枚の写真は同じ場所を別の時間に撮影していることがわかるのですが、その中で写真の上のほうにある岩石群に注目してみます。下の写真の場所です。

mars-05.png


写真番号の前半の「秒」の数値から、3枚の写真に時間差があることがわかります。計算していないですけど、それほど大きな時間差ではないと思います。

これは拡大すると下の写真のような岩石群です。

mars-10.jpg


上の写真を並べてみます。
これは1枚目と3枚目を並べたものです。


m1-3.jpg


ほとんど間違い探しの世界になるんですが、下の同じ色での「丸」をつけた部分を見てみてください。


m1-3-3.jpg


あまり解説する必要がないとは思うのですが、赤い丸のところでは、

a-1.png


が、下では消えていて、緑の丸のところでは、

a-2.png


が下の写真で出現していて、黄色の丸のところは、

a-3.png


が下の写真で移動(?)しているような光景がおわかりかと思います。

また、赤丸と緑色の丸の中にあるものの形はとても似ていて、同じものが、やや左に移動したというようにも見えます。


これが何であるということは私はわからないので書きませんし、風などで動いている可能性もありますが、「動くものが火星の上に存在する」という確かな証拠はローバーが私たちに見せてくれています。


以前、私は「ありがとう、スピリット: 火星の真実を自らのボディで示してくれた無人探査機の引退 (2011年05月26日)」という記事を書いたことがありますが、このようなことをローバーはたくさんの写真として、地球に送ってくれていました。見るだけでわかる「火星」という星の光景です。

なので、私は上の記事のタイトルの「ありがとう」というのは本当にその通りで、火星の上での様子というものの真実を示してくれたものこそがローバーです。


火星無人探査機ローバー・スピリットは火星で動けなくなり、引退して、火星にいます。



▲ 火星の青空の下でのローバー・スピリット。



さて、朝鮮日報の火星の記事を、と思ったのですが、急用ができてしまい、外出しますので、後で翻訳してご紹介します。

朝鮮日報の火星特集は、

http://photo.chosun.com/site/data/html_dir/2011/11/29/2011112900440.html
http://photo.chosun.com/site/data/html_dir/2011/06/14/2011061400439.html
http://photo.chosun.com/site/data/html_dir/2011/11/11/2011111100323.html

です。

中途半端で申し訳ないです。



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タグ:火星の生命



  

2012年02月10日



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前回記事:1178年に「二つに割れて炎を噴き出した月」の記録(1)
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ジョルダーノ・ブルーノ・クレーターが示した「月のショッキングな真実」


前回記事をお読みでない場合は、かなり続いた話ですので、前回記事をお読みいただけると嬉しいです。

なお、今回の翻訳記事にある「1178年の出来事」だけを書いておきます。


カンタベリー修道院の僧侶ガーベイス「年代記」より

この年(1178年)、聖ジョン祭の前の日曜日の日没後、月にむかって坐っていた5人以上の人が素晴らしい光景を目撃した。(中略)突然、月の弧の上半分が二つに分かれた。

分裂した中心から、たいまつのような炎が舞い上がり、火焔と火の粉とスパークが遠くまで飛び散った。

その間、月はその体をもだえさせ、ふるわせた。その後は月は元の状態に戻った。しかしこの現象は12回以上も繰り返して起こり、そしてその後平常に戻った。




それでは、翻訳はここからです。

後半の科学的解説が、私の科学的理解の不足のせいでどうもうまく訳せませんでしたが、最近の NASA の月の周回衛星からの詳細な画像や、日本の「かぐや」のデータにより、ジョルダーノ・ブルーノ・クレーターの年齢は少なくとも 100万歳というような数百万年規模の歴史を持っていて、 1178年の月での出来事とは関係がないということのようです。




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次記事:1178年に「二つに割れて炎を噴き出した月」の記録(2)
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ジョルダーノ・ブルーノ・クレーターが示唆する「ショッキングな月の真実」

東映の『仁義なき戦い』シリーズという深作欣二監督の一連の映画があります。私は、このシリーズの中で、金子信雄さんの出ている作品が大好きで、金子さん出演の5本は今まで何十回も見ていて、劇中の台詞もおおかたおぼえています。

その中のひとつ 1974年の『新 仁義なき戦い』という作品のラストは、金子信雄さん演じる組長が、菅原文太さん演じる部下を(敵対する相手を殺したことに対して)褒めちぎるシーンで終わります。そこでは、金子信雄さんが、


「ありがとう、ありがとう。ありがとうございました。ほんまにええことしなさったのお。お前は日本一の極道じゃ」



と菅原文太さんに言います。
下の場面です。

shin-jingi.jpg


私はこの同じ言葉を 16世紀の修道士ジョルダーノ・ブルーノにかけてあげたいと思います(なんちゅー前振りだ)。「ほんまにええことしなさったのお」と言いたいです。




▲ ジョルダーノ・ブルーノ(1548年 – 1600年2月17日)。それまで有限と考えられていた宇宙が無限であると主張し、異端であるとの判決を受けても決して自説を撤回しなかったため、1600年に火刑に処せられた。


まあ、ジョルダーノ・ブルーノは極道ではありませんが、教会から火あぶりになっていますので、当時として「キリスト教的極道」とは言えたかもしれません。今回はその「ジョルダーノ・ブルーノ」と「月」の話なんですが、引用や資料が多くなりそうで、長くなるかもしれません。


まず、タイトルにした「ジョルダーノ・ブルーノ・クレーター」というものなんですが、私はこういうものの存在を今朝のニュースを見るまで知らなかったですので、そこから入ることにします。

月にはたくさんのクレーターがありますが、その中に「ジョルダーノ・ブルーノの名前を冠したクレーター」があるそうなのです。そして、その周辺に漂っている話はものすごいものなのでした。


ちなみに、翻訳するニュース自体は、そのジョルダーノ・ブルーノ・クレーターというもののできた年が「現在考えられているより古いものと思われる」というものなのですが、どうして、この「現在考えられているより古いものと思われる」という響きが衝撃的なのかということになります。

あと、つい最近 NASA は「月の裏側の鮮明な画像」を撮影することにも成功していて、どうも、「月に関してのシンクロニシティ」というものが世界的に始まっているようです。


なお、ジョルダーノ・ブルーノという人がどういう人かについては、過去記事で取り上げたことがありますので、リンクしておきます。



ちなみに、私の宇宙に対しての考え方は、この人と大体同じような感じです。
つまり、


・宇宙の中心などどこにも存在せず(つまり、無限)
・地球も太陽も宇宙の一つの星にすぎなく
・神とは心の中に内在する存在であって、宇宙のどこかから地球を見ているものではない



というような彼の考え方です。

まあ、この1つめと3つめあたりで火刑になっちゃったと思いますけれど。


それでは、これから書くのですが、途中どのように進むのか見当がつきませんので、あまりにも長くなったらごめんなさい。

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2012年02月08日



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(訳者注) 少し前に「宇宙の色と形: 様々な星雲や銀河」という記事で、色や形が印象的な宇宙の銀河や星雲などをご紹介したことがあります。

それらの写真が掲載されていたサイトを見ていましたら、ニュースの見出しに「世界中で報告される空からの異常な音の原因は何なのか?」というタイトルのものがありました。ニュースの文字列の中に「エルチン・カリロフ博士( Dr.Prof. Elchin Khalilov )」という記述があることに気づきました。

このカリロフ博士というのは、先週ご紹介しました、

地球の中心部から異常なエネルギーが噴出している
(2012年02月02日)

という記事に出てきたアゼルバイジャン出身の科学者で、ジオダイナミック・モニタリング・システム( GNFE )という地球エネルギー測定をしている科学者グループの代表人物のようです。上の記事では、博士は「地球のコアに何か起きている」というような感じのことを言っていました。

そのカリロフ博士が、最近の「異常な音」についての意見を述べているということで、訳してみることにしました。

異常な音に関しての最近の記事は、



などです。

なお、前回のカリロフ博士の記事の内容もそうでしたが、この GNFE という国際科学研究団体は、一般の科学認識とはやや違う感じの方向性の人たちの研究グループっぽいですので、そのあたりをご認識下されば幸いです。

今回の記事では、カリロフ博士は、音の原因として、

・地震や火山噴火など一般的に考えられる原因としての音

・太陽活動による磁場が高層大気に影響して発生する「音の重力波」

・地球内部のエネルギー活動が新しい局面に入った


という3つを挙げているようです。



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2012年02月06日



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先日の、世界での寒波についての記事、

寒波 2012 と欧州のエネルギー懸念 (2012年02月04日)

で、ロシアの新聞プラウダのサイトを見ていた時に、見出しで見つけたものです。

短い記事ですが、なんとなく興味があったのでメモを。

これは、そのバクテリア自体も 300万歳と大変な長寿であることがわかったらしいんですが、単にただ長生きだというのなら、 In Deep ではかつて「数億年以上生きているバクテリア」なんかもご紹介したこともあり、それほど驚かないのですが、このロシアのバクテリアは、「動物に注射すると、その動物も長生きする」のだそうです。

それがなんかこう響きとしてすごい感じで。

なんだか、「注射された別の生命によって肉体が変化して別のものになっていく」って、もう映画「第9地区」の世界・・・。


d-9-last10.jpg

▲ 映画「第9地区」のラストシーン。エイリアンの DNA が体に入り、完全にエイリアンとなってしまった元人間の主人公。それでも彼は愛する奥さんに小さなアクセサリーを作り続けます。


あと、今回つくづく感じたのは、「やっばり今でも不老不死の研究は続けられている」と言うことですね(苦笑)。ロシアとかだと、かなり過激な研究にも突入しそうです。

もっとも、私自身は「人の寿命は、もっと短くなるほうがいい」という思いを小さな頃からずっと持っている人なですけど、でも、「長生きしたい」という人もたくさんいるわけで、そういう人にはこういう「元気に長生きする技術」は将来的にはいいのかもしれないですね。

そして、私のように早く消えたい人には「天国のような気分でこの世から消滅できる装置を」なんてのも研究してもらいたいものですが。こちらのタイプの人もたくさんいると思いますよ。いちおう書いておきますと、この「消滅」は「死」ではないんですね。だから難しい。

神様とか存在とか宇宙とかのことが、ある程度は解決しないと、先に進めない「消滅」なのです。
自分的には、ですけど。


では、プラウダの記事より。

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2012年02月03日



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本日書きました「米国メディアで相次ぐ「近く地球は小氷河期入りする」という記事」の追記というか、余談となります。そして、余談ではありますが、「形」マニアにはなかなか興味深いことかも。


上の記事で、「1月31日の Yahoo! の天気予報でのエラー表示」のことにふれたんですね。

下のこれです。




これを見た時に、「 999 か・・・。これが 666 なら何だかスゴそうだったのに」などという不埒なことを考えていたのですが、ふと、「これ、逆さにすれば 666 じゃん」と思い、逆さにしてみたんです。

それを見まして、「ああ、これは」と思ったので、そのことを書いておきます。


逆さにすると、この関東の地図はこうなるんです。

hannya-tokyo.png



瞬間的に、「ああ、能面の般若だ、これ」と思いました。

hannya6.jpg


その時に、「考えてみれば、なんでオレたちは、必ず北が上で南が下という図式だけで地形を覚えているんだ」ということにも思いはいたりました。つまり、私たちは地球を頭に思い浮かべる時に下のようには頭の中で地球の姿を思い浮かべないと思います。

w-r.png


これは地図を書くルールの問題を言っているのではなく、「私たちの頭の中のイメージの問題」を言っているのですが、少なくとも、私は今になるまで、「正位置以外での地球や日本の姿を想像したことがなかった」ということに気づきます。

しかし、このことは長くなるので今回はこれ以上ふれません。


そもそも、私は十代の頃、タロットが好きで、タロットの大基本である「正位置」と「逆位置」という概念を知っていて、さらには、最近は「存在の掟であるペア」という概念、つまり「陰と陽」にとてもこだわっていたのに、「地球の逆位置」を想定していなかったことに反省しました。


ともあれ、この「般若の顔の地図」では、富士山は、下の矢印の先あたりになると思うんですが、

hannya-tokyo-02.jpg


「逆位置の地図」では、富士山は「般若の脳の部分」あたりのようです。

そこが「 666 」に囲まれていると。


だからどうしたという話ではないですが、ふと気づいたことでした。



般若とは

ちなみに、「般若」というと、私のような一般人は、上のような能面の般若しか思い浮かばないように思うのですが、「般若」という意味自体は違うようです。それも、今回調べて初めて知りました。

ただ、 Wikipedia などを読んでも、まったく私には理解できずに、とても難しい概念のようです。その最初の部分だけを抜粋しておきます。

般若(サンスクリット語: プラジュニャー、パーリ語:パンニャー)は、一般には智慧といい、仏教におけるいろいろの修行の結果として得られた「さとり」の智慧をいう。ことに、大乗仏教が起こってからは、般若は大乗仏教の特質を示す意味で用いられ、諸法の実相である空と相応する智慧として強調されてきた。


その後に書かれてあることはまったくわからなく、やはり仏教用語は難しいなあと思います。


ところで、上に「サンスクリット語: プラジュニャー」とあり、このプラジュニャーという言葉で検索すると、プラジュニャー パーラミター フリダヤ スートラというブログ記事に突き当たり、そこに「管理人の解釈」として、このようにありました。抜粋です。



すべての現象には実体がないのだから、
生じることも滅することもない。
汚いとか綺麗ということもない。
増えたり減ったりすることもない。

物体もなく、精神や感覚もない、
目に映る世界もなければ、意識に映る世界もない。
悟りを妨害するものもなく、悟りを促すものもない。
老いも死もないし、老いや死がなくなることもない。
苦しみの原因もなければ、苦しみを解決する方法もない。
悟れないし、悟りもない。
要するにな〜〜んにも、元々何も無いんだよ。





これを読んで、「あー、オレの世界観と似てんなあ」と、つくづく思いました。

この「要するにな〜〜んにも、元々何もないんだよ」というのが、今の私の宇宙観ですが、「般若」ってそういうことなの? 


うーん・・・わかんない。


まあ、いずれにしても、 Yahoo! の表示エラーから意外なことを知ることができたのでありました。

それと、「般若」というのは私にとって特別な響きがあることは確かなんですよ。

たまに書かせてもらうこともある作家の埴谷雄高さんなんですけど、この「埴谷雄高」というのはペンネームなんです。彼の本名は「般若 豊」なんです。はんにゃ・ゆたか。

すげー名前でしょう。

hannya-kichijouji.jpg

▲ 東京・吉祥寺にあった生前の埴谷さんの自宅の表札。ペンネーム「埴谷雄高」と、本名「般若 豊」が並んでいました。


その「般若」さんは生前に出演した NHK のインタビュー番組でこのように語っています。



haniya.jpeg

文学の力はですね、結局は「お前は何か」ということを教えることですよ。「あなたとは、どういうことか」ということを分かったら、あなたは殺さない。

それを分かるということはですね、うんといろいろなことが分からないと分からないですよ。生きているアリを一匹つぶすということはどういうことかが分からないと、つぶしたときの感じも分からない。

イエスはね、魚を食べて、食べなきゃ生きられないということで食べた。

生きるってそういうことか? そんなことないわけですよ。生きる意味はあるかっていって問い詰められたら、生きる意味はないですよ、イエスは。

「おまえはどうして十字架にかかって死んだんだ」というのは、「おまえ、魚を食べないで死ねばいいじゃないか」と言われたのと同じことなんですよ。

それをイエスは答えなきゃならない。




こんなこと言ってるわけです。
「あなたとは、どういうことか」と。

この埴谷さんの本名が「般若」さんなんで、まあ、個人的に印象深いと。

下のがその言葉が入っているあたりだと思います。





いずれにしても、下のようなキーワードが一気に出てきた今日でした。


・富士山
・666
・般若



というわけで、余談、失礼いたしました。


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キーワード[埴谷雄高]関連の In Deep 過去記事

聖書外典「ヨハネ行伝」・マタイによる福音書24章・ガンマ線バーストの解説
2011年01月23日

決意の涙: 東京 DAY3
2011年03月13日 ※これは3月11日の震災の二日後の日記です。



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[1年前の In Deep ]

2011年02月03日の記事

米国の雪による「建物崩壊カオス」が示す今後の私たちの生活
タグ:富士山



  


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(訳者注) 私個人は気温が低いほうが実は調子がいいということがあるんですが、しかし、やはり世界的にみれば、現在の寒さは深刻かと思います。

欧州での大寒波は、今朝の NHK のサイトの報道では、死者が 120人を越えたようです


cold-uk-2012.jpg

▲ ウクライナでは氷点下30度まで下がり、1週間で 63人が死亡。フランスでも北部はマイナス 25度にまで下がったそうです。


下は NHK の報道からの抜粋です。


ヨーロッパでは、強い寒波の影響で、先週から東欧を中心に、所によっては氷点下30度を下回る厳しい寒さや大雪に見舞われています。このうち、ウクライナとポーランドでは2日、路上で生活する人たちなど合わせて29人が新たに死亡し、寒さで死亡した人は、この2か国だけで92人に上っています。

ヨーロッパでは比較的気候が温暖なイタリアやギリシャなどでも、記録的な寒さや積雪に見舞われており、寒波による死者はヨーロッパ全体で120人以上に上っています。

さらに、旧ユーゴスラビアのセルビアでは、南西部の山あいにある道路が大雪のため寸断され、住民ら1万1000人が孤立しているということです。




そして、寒波ではなく大雪ですが、日本でも死者は 50人を越えています。

今冬の死者、56人に=日本海側、大雪続く (時事通信 2012.02.02)


大雪に関しては、以前の記事の「岩見沢の大雪。そして、サハラ砂漠の雪」に書きましたが、以前に降り積もった雪の「下の層の部分が氷と化して」、その上にさらに新しい雪が積もっていく、これからが特に危険な時だと思います。

私も子どもの頃、落雪で何度か重傷を負いましたが、毎年雪には慣れていても、そういう事故は起きていましたので、近年、雪の少なかった地方ではご注意されてください。特に、子どもたちは危険が(どこにあって、何が起きるのかが)わからないかもしれませんので、親の方々はご注意なさって下さい。



Yahoo! に出現した「富士山を取り囲む 999」

ところで、毎日、Yahoo! 天気情報などで、明日の気温と天気をチェックするのですが、3日ほど前、関東の気温を見ましたらこんな表示でした。

weather-2012-01-31.jpg


へえ・・・明日は東京から前橋まで 999度かあ・・・」(笑)。

何かのエラーでしょうが、こういう表示エラーを見たのは初めてだったので、スクリーンショットに撮った次第です。しかし・・・ただ、上の感じって、「富士山をグルッと囲むように 999度になっている・・・」ような気もしたりしまして、私なんか、自分の子どもがその時、横にいたので、つい聴いてしまいました。


私 「ここから富士山見えるじゃん」
子 「うんうん」
私 「噴火するかな」
子 「ずっとしないんじゃない? (自分が)小学校にあがってからくらいだよ」
私 「あんたはこの4月から小学生だぞ」
子 「ああそうか」



というわけで、彼は自分が小学生になることにも気づいていないようでしたが、いずれにしましても、「 999度の表示」のことを書いてみたりいたしました。結構長い時間 Yahoo! 天気に表示されていましたので、ご覧になった方も多いのではないかと思います。


さて、無駄なことを書いてしまいましたが、いろいろと寒さや大雪がニュースとなり続けている中、米国などでは毎日のように、メディアで「地球が寒冷化に入るのではないか」という見出しが躍り続けています。

そして、これはいろいろな大学や研究機関、NASA や米国気象庁などから出されている発表見であるということから、「寒冷化の原因はさまざま」だということが挙げられます。

たとえば、 In Deep で昨年、シリーズとして書きました、

あらかじめ予測されていた小氷河期の到来

では、NASA の太陽物理学者のインタビューを軸として記事にしたのですが、その学者や NASA の一部の人々は、


「今の太陽活動(サイクル24)と、次の太陽活動(サイクル25)はここ百年で最も弱い太陽活動となると推測される」


という説をもとに予測を展開していて、すなわち、「過去の例から見ると、太陽活動の低下によって、地球の咽喉や気温も影響を受けるかもしれない」ということを言っています。

そして、もうひとつ懸念としては、上の「小氷河期」のシリーズで書いた「 「鎖国」と「富士山大噴火」を生み出した前回マウンダー極小期」という記事にある通り、「小氷河期には世界中で火山の噴火が頻発する」という歴史的なサイクルがあるようです。

その理由はわかっていませんが、ただ、私は個人はこの数年、「それは太陽活動と宇宙線の相互関係の何かなんだろうなあ」とは思い続けています。



太陽と宇宙線と火山活動と寒冷化の関係

東工大の地球惑星科学専攻の教授の丸山茂徳という人が、何年か前にテレビの深夜番組で語っていたという動画を持っていて、この丸山教授は「地震も火山も宇宙線が関係している」と言っています。

その中の、火山の部分だけを抜粋します。



上の丸山教授の話には、実は専門的な用語がたくさん出ていて、意外とわかりにくいですので、文字として簡単におこしておきます。



「火山の噴火も、地震も、そして雷も、そういうのはすべて宇宙線がトリガー(引き金)になっている。それはどういうことかというと、高エネルギーの宇宙線というのは、ものすごくエネルギーが高いんです。

質量の大きいものは別にして、ミュー粒子(宇宙線の一種)のような、ほとんど質量のないような小さなものは我々の体を通り抜けていきます。地球も通り抜けていきます。

しかし、ニュートリノ(宇宙線の一種)もそうですが、小さくても、それが何のイタズラもしないかというと、そうではない。サイズの大きな宇宙線の粒子がどういうイタズラをするかというと、たとえば、火山の噴火にしてみますと、(コップのコーラを例えて)、触れずに宇宙線がマグマの中からガスを作ることが可能であるらしいんですね。」





ということで、今まで宇宙線のことにはずいぶんと気にかけて、また多く書いていましたが、昨日の「太陽嵐がヴァン・アレン帯から電子を消し去っていることが判明」という記事などを見ても思いますが、「太陽と宇宙の作用のハーモニー」が、ほぼすべての「地球の環境」というものを作り出しているのではないかと思わざるをえません。


さて、そんな感じで、前振りが長くなってしまいましたが、今回は今朝のニューヨーク・タイムズにあった「火山の噴火と小氷河期の関係について」の記事をご紹介します。

ちなみに、私個人はたとえば、今年ものすごく寒くなるとか、そういうようなことを思っているわけではありません。過去の小氷河期にしても、極端に気温が下がったというわけではないからです。

しかし、過去の小氷河期に「極端な気候」が多かったのはある程度事実で、飢饉などを含めて、厄介ごとは多かったようです。


それではここから記事です。

なお、ここでの小氷河期とは、14世紀から19世紀頃まで続いた寒冷な期間のことを言い、いわゆる「マウンダー極小期」という太陽活動が弱かった 1645年から1715年までの期間とは違います。



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