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2012年03月02日



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マグニチュード「0」の揺れの正体: カリフォルニアでの轟音と振動を巡る思惑



cal-000.jpg


(訳者注) また「轟音と振動」関係の記事のご紹介で、なんだか続きます。

今回のは米国のカリフォルニアのものですが、単なるそのニュースの報道の内容というより、「ちょっと面白いデータのあるページを見つけた」ことと、そのニュースにはコメントが多く寄せられているのですが、その内容を少し書いてみたいと思いました。

米国のローカルニュースサイトですので、書き込んでいる人たちの多くがアメリカ人であることが想像できます。最近米国で続いている「轟音と振動」のニュースに対しての米国の人たちの反応がわかります。


USGS のデータに見る「マグニチュード0」の地震に対しての多数の反応

まず、ちょっと面白いデータのあるページなんですが、今回の記事の中にリンクがあり、はじめて知ったものです。

アメリカで地震に関してのリアルタイムデータを提供している機関にアメリカ地質調査所( USGS )があります。そのサイトの中に「Did You Feel It?」(あなたは揺れを感じましたか?)というページがあることを知りました。

これは下のようなページで、どういうものかというと、「米国のどの地域でも、住民が『揺れを感じた』場合にこのページに自分が揺れを感じたことを知らせることができる」というページです。

dyfi-01.jpg

その揺れと対応した地震がどれであったかわかるというものです。

表の見方は、左から、マグニチュード、場所、時間、報告数、などが記載されています。

dyfi-02.png

たとえば、上の表は、


マグニチュード4.8の地震がコロンビア州で発生して、その時間は2012年03月1日の1時41分。この地震で「揺れを感じた報告数」は39件だった。



ということになります。


それでは次のデータを見ていただきたいと思います。

dy-cal-1.png


2012年2月28日の現地時間午前 10時03分に、「453件」と、この報告数の中でも非常に多い「揺れを感じた報告」があったこの地震が記録されています。

これはどんなものだったのか。

この表の左を見てみます。

dy-cal-2.png


左端が「マグニチュード」で、それを見ると、この 453件の揺れの報告があったこの地震のマグニチュードが「ゼロ」だったことがわかります。つまり、これは地震ではなかったことが確実にわかる例といえます。


この「揺れ」に関しての報道の内容を先に載せておきます。




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(訳者注) 関係ない余談ですが、先々月だったか、米国のストレージサービスが停止されたことに関連して、「米国は(インターネット上の)内戦に入るかも」というようなことを書いたことがあります。

そんな中、一昨日だったか、知り合いと電話で話していたんです。
会話の中で相手とこんな話になりました。




相手「そういや、Google がどうだこうだってネットで見たんだけど何かあった?」
 「どうだこうだが何かしらないけど、3月からのプライバシーポリシーの変更のことかな」
相手「いろいろと変更とか消したほうがいいって書いてあったよ」
 「ああ・・・むしろ何もしないほうがいいかも」
相手「なんで?」
 「告知している期間が長すぎる」
相手「どういうこと?」
 「たとえばさ、警察の職務質問はどんな場合に声をかける?」
相手「あやしい挙動?」
 「行動でいえば、警官の姿を見た途端に直前で逃げるとか落ち着かないとか」
相手「うん」
 「プライバシーポリシー変更するからって、2月のすえに突然、披瀝とかクッキー消しだす人がいたとする」
相手「うん」
 「『怪しい人リスト』を作りたいなら、その『慌てて披瀝を消した人たち』をチェックするだけでOKなのでは。その人たちを中心に管理・監視したほうが全体を管理するよりラク」
相手「でも、披瀝消したら、過去わかんないでしょ」
 「世界1のIT企業が披瀝のバックアップなし?」
相手「そりゃそうか」
 「IT企業は別にお人好し企業というわけではないし」
相手「情報で商売してるんだもんね」
 「そのうち Google にアクセスする方法とか披瀝消す方法とか流れるんじゃないの。ブログとかツイッターで」
相手「釣り餌?」
 「よくわかんないよ。 でも、今までの例だと動いたものから撃たれる」
相手「戦争みたいだな」
 「ああ・・・そうそう。今、戦争中なんだよ・・・。アメリカは」




というような話をしました。
「戦争」がものすごいスピードで進行していると感じます。

とはいえ、実際には現実の今の世の中での情報の保持はほぼ困難と個人的には思います。

ツイッターとかフェイスブックとかスマートフォンのような「存在そのものが情報取得ツール」に囲まれているということもありますし。

私は上の3つはどれも一度も使ったことがないので、便利さはわからないですが、でも、これだけ普及しているということは便利なんだと思います。

私の周囲(アナログ人間が多い)でも上の3つ(ツイッター、フェイスブック、スマートフォン)を使っている人はほとんどいません。私の場合は、ツイッターは面倒くさそうだし、人に伝えることもしていないし、フェイスブックは実名が必要らしいのが厄介だし、スマートフォンは携帯さえほとんど使わないのに買っても使うわけがないという感じです。

最近では真剣に「ポケベル復活しないかなあ」と思っています。なにしろ・・・私の携帯の披瀝を見てみると、2月の通話歴が2回。メールは受信が3回。返信以外の送信ゼロ。基本料金を払っているのも疑問のレベルです。

不況だし、安いポケベルが出れば(私のような「年配Poor層」中心に)結構人気になるのでは。

まあしかし、ログインしての買い物や、各種アカウントやアップロード披瀝など、自分の情報だけでもインターネット上にはすでに膨大にあるわけで、この流出を守るというのは(私には)不可能です。防ぐには「最初からパソコンと関わらない」という以外はとても難しいと思います。何しろ、今の多くの OS (パソコンの基本ソフト)は、インストール、あるいは購入し電源を入れてすぐにインターネットへのアクセスを試みます。


前振りが長くなりましたが、今日のニュースをご紹介します。

先日の「米国政府が NASA 火星計画の予算を停止。米国の火星ミッションが事実上終了へ」という記事の中に「太陽系探査の優先順位を、火星から木星の衛星エウロパに変更」というような方針のことが書かれてありました。

そして、先日、NASA のニュースを見ていましたら、「タイタンの多彩な表情」という記事があり、土星の衛星である「タイタン」の季節の移り変わりの様子が衛星カッシーニの観測で明らかになってきていることかが書かれてありましたので、ご紹介します。


titan-01.jpg

▲ NASA から発表されたカッシーニの撮影したタイタンの写真。


タイタンは 2009年8月から春分に入り、太陽光が差し込むようになった北半球を詳細に観測できているそうです。

タイタンには雨、雲、川、湖などが存在していることが以前から観測されていましたが、その「地球のような様相」がさらに明らかになってきているようです。

記事は NASA ニュースより。



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2012年03月01日



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NASA のセキュリティ状況の問題が議会証言で明らかに


(訳者注) ニュースに上記タイトルのものがありましたので、ご紹介しておきます。
なかなかショッキングなものですよ。

昨日の米国議会での証言の中で出た話だそうです。

ちょうど NASA 関連の記事「次のジョルダーノ・ブルーノを作り出さないために」というものを書いた直後ですが、これはあまり関係ないです。


ところで、この「国際宇宙ステーション」というものの認識は実際にはなんとなく曖昧な感じもあるのではないでしょうか。私なども認識が曖昧ですので、公的な説明を記述しておきます。Wikipedia の冒頭です。

240px-STS-134_International_Space_Station_after_undocking.jpg

▲ 国際宇宙ステーション。


国際宇宙ステーション(略称 ISS)は、アメリカ合衆国、ロシア、日本、カナダ及び欧州宇宙機関 (ESA) 加盟11か国が協力して建設を進めている宇宙ステーションである。

地上から約400kmの上空を秒速約7.7km(時速約27,700km)で飛行していて、地球を約90分で1周、1日で約16周する。 地球及び宇宙の観測、宇宙環境を利用したさまざまな研究や実験を行うための巨大な有人施設である。 1999年から軌道上での組立が開始され、2011年7月に完成した。 当初の運用期間は2016年までの予定であったが、アメリカにより2020年までの延長が検討されている。運用終了までに要する費用は1540億USドルと見積もられており、人類史上でも指折りの高価なプロジェクトである。



1540億ドルというのは、大体 12兆円くらいです。

さて、では、前振りなしに今回の本題記事の翻訳に入ります。
米国 CNET のものですが、さきほど一斉に報道されたようですので、そのうち、私のような素人翻訳ではない、ちゃんとした翻訳の日本語記事が出ると思います。

ちなみに、盗まれたノートパソコンは「暗号化されていなかった」ということ。
いずれにしても、この記事が本当なら、あまりにすごい。

専門用語が多いですので、文中に注釈を入れました。



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abell1835.jpg


今回は翻訳記事ではないです。

前日書きました「米国の火星ミッションが事実上終了へ」という記事を読み直しているうちに、やはり書いておきたいことがあることに気づきました。「どうしてこのようなことになってしまったのか」という根本的な理由に関して、記事では私の考えを書かなかったからですが、やはり書いておきたいと思います。

それはこのブログの存在意義とも直結する大事な話だからです。


ところで、このような宇宙計画の予算の削減に関しては、報道では大体「国家予算の削減の中で」という言葉が併せて使われるために、それを最初に読んでしまうと、「確かにアメリカの予算も大変だしなあ。宇宙どころではないし」と最初に思いこんでしまう部分があります。まあ、予算が大変なのは事実だとしても、それは、今回の NASA の失敗の根本的な理由とは関係ないことです。

米国の宇宙開発の歴史は、その時間も内容も濃いもので、それなのに、オバマ政権下で、(どんな形であれ、大気と生命が生存している星として、火星は人類が最初に訪問できた可能性の高い惑星であるにも関わらず)火星計画が中止となったということは、「NASA のミス」であり、「科学界全体のコペルニクス的転換を促す出来事」なのだとも思います。

そのことを書きたいと思います。

私は米国の政権の事情も、NASA の内幕も知りませんので、内容が合っているとか間違っているということは別としても、これは現在の「全世界の科学的組織が持っている問題と同義だ」と考えていただいてもいいかと思います。

つまり、米国だけでの問題ではなく、日本の国立天文台やJAXAや東大の宇宙研究機構や宇宙線研究所など日本や世界のあらゆる科学機関も「同じ問題を抱えている」(のではないか)と。

なお、世の中には陰謀論がたくさんあり、米国は宇宙の秘密を隠しているとか、 NASA も宇宙の真実を隠している、などの話はたくさんありますが、それに関しては私は知りませんので、「そういうことはない、あるいは関係ない」ということで話を進めます。



科学者集団としての苦悩

米国政府と NASA の関係は、トップのほうの立場にいる人はともかく、政府と NASA それぞれの2つの中にいる人々は「基本的に人種が違う」ということをまず考える必要があります。

つまり、政府という集団が「政治家とその関係者の集団」であるのに対して、 NASA は基本的には「科学者の集団」であるということがあります。この2つの間の溝というのは基本的に深いと思います。

そして、きれいごとを抜きにして、このどちらの集団の人たちも「名誉や名声」、あるいは、「人々からの賞賛」、または「財産」(あるいは研究資金)などを望んでいるとします。

その場合、

・政治家たち

の「名誉と名声」を得る方法と、

・科学者たち

が「名誉と名声」を得る方法はそれぞれ違うということに気づかなければならないと思います。

政治家がどのように名誉を得るのかのほうは私はよく知りませんので、そちらはどうでもいいです。


問題は後者の「科学者が名声を得る」手段。これは政治家のように街頭に立って、研究の内容をマイク演説でいくら繰り返しても得られません。

科学者の名声というのは、

・研究の成果
・実験の成果


が目に見える形で発表され、それが「評価」されないと得ることができないのが通常です。

要するに、ものすごく頭のいい将来有望な科学者でも、「私は将来ものすごい発見と発明をすることが確定しているので、先にノーベル賞の賞金くれない?」と申し述べても、それはもらえません。


どんな科学の賞でも、賞が伴わなくても賞賛や、あるいは「科学史に名前が残る」といった行為には実際の「論文」などが必要です。

その論文の内容自体は理論でもいいし、実験結果でもいいのですが、それが提出され、他の科学者たちの目にふれ、「素晴らしい」と判断された時にはじめて、その科学者は「名誉や名声」を得ることができます。あるいは、研究継続のための「資金」が国や財団などから提供されたりします。その資金がなければ誰も研究を継続できません。

では、その研究の「是非の判断は誰がするのか」。


ここがまずひとつのポイントです。

これを判断するのは、私の家の裏にある焼き鳥屋のオヤジではありません。

「科学界」が判断します。

まず、それぞれの分野の小さなグループや学会などが存在すると思うのですが、詳しいことは知らないですが、いずれにしても、「科学的に認められている学会」が、物理にも化学にもそれぞれのジャンルにあり、そして、上のほうには世界的な権威が存在します。たとえばですが、科学なら米国のアメリカ化学界とか、天文学ならイギリスの王立天文学会とか、そういうものが頂点にあって、

それらから完全に無視されるような研究や人物が世界的な名声を得ることは非常に難しい

ということは、多分言えると思います。

そして、 NASA 。

トップの人たちや職員の中には政治家寄りの人たちも多くいるでしょうけれど、NASA で実際に多く研究や観測や開発をおこなう NASA スタッフの多くは「科学者」だと思われます。

つまり、彼らが名声を得る方法は政治家とは違い、上のように、科学的に認められる。あるいは科学的に驚くべき研究や発見を行わなければ、科学的な名声を得ることは難しいはずです。


さて。


その「科学界」というものに現在、根本的に横たわっている基本的概念が、現在の多くの科学の進展を阻害し、そして、今回の NASA の火星開発の中止のような、一種、無駄な研究の挫折というようなことを生んでしまっています。

その「現在の科学界の基本的な概念」というのが何かというと、いろいろとあるのでしょうが、大きく次のふたつです。

・進化論(あるいは自然選択説)

・宇宙有限論(あるいはビッグバン理論)


です。

そして、現在はすでに、このふたつの科学の基本的理論がすでに機能していなくなっていることを一番知っているのは「科学者たち本人」だと思います。2008年くらいまでなら上の理論のほころびを何とか覆い隠せる程度の発見で済んでいたのですが、もう無理です。

2010年頃からの宇宙での発見や、あるいは極限環境微生物などをはじめとする地球上での新しい生物の発見の数々は上の2つの理論をとどめておくことに限界が生じていることを示しています。

私は素人ですので、理屈からのその理由は書けません。

ただ、ブログで海外の報道や研究論文を翻訳しているうちに、やはり上の2つの理論は「そろそろ真面目に考え直さなければならないのではないか」という思いは以前より強くなっています。


それでも、上に書きました理由のように、現状では「科学界では反逆者やアウトローは生き残れない」という事実があります。科学界のアウトローがどうなるのかを実例を示します。

命か名誉か、どちらかを失った例です。



科学の世界のアウトローたち

西暦 1600年にイタリアの科学者であり修道士のジョルダーノ・ブルーノは「宇宙は無限で、そこに神はいない」と主張して、教会から焼き殺されましたが、今のままではまた同じことが起きてしまう可能性があります。

もちろん、「命」そのものではなく、立場的に焼かれてしまうということですが、それでも、「話すことのできない科学者」は命があるとは言えません。


あるいは、私が、「クレアなひととき」を含めて、ブログを継続して書いている動機となっているもののひとつに、ふと古本で100円で買った英国のフレッド・ホイル博士という人の著作があります。パンスペルミアという概念を知ったのはその著作によります。

フレッド・ホイル博士は、当時、最もノーベル賞に近かったひとりでしたが、博士はノーベル賞を受賞できませんでした。そのくだりは Wikipedia にこのようにあります。


フレッド・ホイルの共同研究者であるウィリアム・ファウラーは1983年にノーベル物理学賞を受賞したが、ホイルの元々の貢献は何らかの理由で見落とされた。ホイルのような著名な天文学者の業績が受賞の対象とならなかったことに対して多くの人々が驚いた。



「ホイルの元々の貢献は何らかの理由で見落とされた」とあります。「何らかの理由」。

これは、フレッド・ホイル博士が、ジョルダーノ・ブルーノと同じで、「その時の科学界の意見に従わなかった」からです。

ホイル博士は一生を通じて、

・ビッグバンの存在の否定
・進化論を否定


というふたつの意見を持ち続けました。

そして、その結果、博士は天文学と元素合成に著しい功績を残しながら、上のような科学界での扱いを受けました。「その貢献は何らかの理由で見落とされ続けた」のです。フレッド・ホイル博士が 17世紀に生きていてたら、ブルーノと同じ運命だったかもしれません。


17世紀には、ジョルダーノ・ブルーノの火刑で見せしめをして、科学界の意見は落ち着きました

20世紀も、フレッド・ホイル博士がノーベル賞を取れなかったという、「立場の焼き殺し」の見せしめによって、やはり科学界は落ち着きました。

その証拠として、今でも多分、学校の教科書には、

・進化論
・ビッグバン

このどちらも掲載されているのではないでしょうか。

そして、これは NASA が火星の発表について慎重になった理由とも直結します。それは前回も書いた「火星へ送った探査機に付着した地球上のバクテリア」の問題とも関係あります。


しかし、まだまだ長くなりそうですので、この話は何回かにわけます。

ニュースの翻訳などもありますので、続けて書くというのではなく、その合間に適度に書きたい時に続けます。


進化論とビッグバン理論のせいで、「発見したものに適切な説明をつけることができない」という事象は世に溢れているはずで、そのタガを外せば、科学は一気に進むと思うのです。

ブルーノが亡くなって 400年経っても世の中の「権威に従え」という基本的な構造はあまり変わっていない。

そのことがどうにも残念です。

今回、ジョルダーノ・ブルーノが自著『無限、宇宙および諸世界について』の最後のくだりで、ブルーノ自身に対して語りかける役割の男性の台詞を書いておこうと思います。
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