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2012年06月10日



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地球文明を破壊する威力を持つウイルス「フレーム」が歩き始めた



私たちは、人類が産業革命から進んできた「文明の最期」を看取る歴史の証人となり得るのか。あるいはそれを回避できるのか。






 


いきなり余談ですが、先々月くらいに携帯電話の表示がおかしくなったんですね。3年以上使っていて、前から表示がおかしくなることはあったんですが、今回は復旧せずに画面に何も映らない。

状態としては液晶のバックライト切れと似ていますが、携帯電話の液晶の仕組みをよく知らないので、とにかく「何か微かに画面に映っているけど基本的に何も表示されない」と。

でも、電話としては使えるので、そのまま使っていたんです。
変更も修理も面倒ですし。

で、画面が見えないのでメールは打てないわけで、メールをやめたんですね。

私の加入している携帯はなんとメールは標準オプションじゃないんですよ。
プラス300円でメールサービスが使える。

で、あとは音声通話なんですけど、携帯の音声通話なんて子どもの関係の用事などで奥さんからかかってくるくらいですので、携帯は部屋に置いておけばいい。つまり、今の私の携帯の状況は「画面がうつらない着信専用の音声端末」ということになっています。

しかし、携帯メールから解放されたのは本当に楽で、私はもともと携帯のボタンを押してメールを打つのが苦手でしたので、もう携帯メールを受け取らなくてもいいし書かなくてもいいんだ、と思うと非常に解放された気分になりました。


こんな感じで次第に情報伝達の手段が少なくなっている私ですが、今の私にとっても「最大であり、そして最後の情報伝達手段」であるのがインターネットです。ツイッターもフェイスブックも何もアカウントを持たない私ですが、携帯メールがなくなった今、メール伝達はインターネットだけですので、それなりに大事。

しかし、その「インターネット・インフラ」はもはや未来永劫に続く盤石な基盤とは言えない可能性が強くなっています。今回は、そのインターネットの自滅、あるいは、インターネットが「文明を滅ぼす導管となり得るかも知れない」ということと関係する話です。

ご存じの方も多いと思いますが、フレームというコンピュータウイルスの登場によって、今、世界が騒然としています。



拡大を続ける「インフラ自爆装置」

これまで In Deep でも、コンピュータウイルスのことを取り上げたことはありました。リンクは記事下に貼っておきますが、スタクスネット(正式名: W32/Stuxnet)などの名前がつけられている強力な「インフラ破壊ウイルス」などが次々と登場している中で、最近、「フレーム」と名付けられたウイルスが登場しました。

これに関しては、最初に報道の方をご紹介しておきます。
「ロシアの声」の記事からです。

ロシアにはコンピュータ・セキュリティ専門のカペルスキー社があり、創業者カペルスキー氏の言葉が書かれてあります。カペルスキー氏は、イスラエルで行われた講演の場で、「世界が終末を迎える前にサイバー感染の連鎖を阻止しなければならない」とまで言っています。


しかし、今回、フレームのことを取り上げたのは、その脅威というより、「どうして私たち人類の生活が、コンピュータウイルスごときに脅かされるようになってしまったのか」ということをもう一度考えてみたいと思ったからです。

縄文時代にも、あるいは、アウストラロピテクスの時代にもなかった脅威が、どうして「進化した果ての人類の世界」に登場したのか。

私たちの文明の方向性は、果てして正しかったのだろうか・・・というようなことを、スタクスネットや、フレームの実態を知ると、考えざるを得ません。
では、今回は最初に記事を載せておきます。

ここからです。






 


カスペルスキー氏:サイバー感染の拡大が世界を脅かしている
ロシアの声 2012.06.07

kapelski.jpg

▲ イスラエルで「フレーム」についての講演をおこなった情報セキュリティー会社「カスペルスキー」の創設者エヴゲーニー・カスペルスキー氏


ロシアの情報セキュリティー会社「カスペルスキー」の創設者エヴゲーニー・カスペルスキー氏は、人類を脅かしている大規模なサイバー感染に対して脅威を感じていることを認め、世界が終末を迎える前にサイバー感染の拡大を阻止するよう各国に呼びかけた。

イランやイスラエル、レバノンなど中東の政府機関や研究機関などの約600台のコンピュータで新種の強力なコンピューターウイルス「フレーム」が発見された。

「フレーム」は、情報だけでなく、感染したパソコンの操作画面や音声通話の録音内容、キーボードの入力履歴などを盗み出し、外部に送信することができる。

カスペルスキー氏は 6月6日にイスラエルのテルアビブ大学で演説し、

「これはゲームの始まりにすぎない。そして、これが私たちが知っている世界の終焉となることが恐ろしい」

と語った。

カスペルスキー氏は、多くの国が、さらに危険な作用を持つフレームと同様のウイルスを作成できる状態にあると述べ、ウイルスの作成費は1億ドルと試算した。そして、サイバー兵器の感染が拡大し、世界中のコンピュータに入り込む恐れがあると述べた。

カスペルスキー氏は、可能性のあるサイバー感染の影響として、全面的なインターネットのブラックアウト(インターネットの停止)と重要なインフラ施設への攻撃の2つのシナリオを描いた。

カスペルスキー氏は、「残念ながら世界にはまだこのような攻撃から完全に身を守る手段がない」と述べ、サイバー脅威に対して防御するには、 Windows や Linux などの有名な OS (コンピューター用オペレーティングシステム)の使用を止めることだと語った。

カスペルスキー氏は、唯一の解決策は国際協力であり、各国の政府はこれについて互いに話し合いを開始しなければならないと呼びかけた。





ここまでですが、ここから蛇足的な文章を少し書かせていただきます。


文明の進展の中の「減少する脅威」と「増える脅威」

人間がはじめて生活の中に「灯り」を用い始めたのがいつ頃なのか正確なところはわかっていないと思いますが、火を利用することによって、「夜でも周囲を明るくする方法」を獲得した人類たちは、それは嬉しかったと思います。

まあ、「人類の歴史」というもの自体の実相が最近はわからなくなっている感もあるとはいえ、現在語られている人類の歴史では、たとえば、数百万年前などは人類の存在というのは、自然界の中で弱い存在だったと言われています。

今は人間が他の動物を食べたりしていますが、その頃は食べられるのは人間のほうであって、他の動物が来ることができない洞窟でジッと夜を過ごしていた・・・というように言われています。

それが真実かどうかはともかく、今の人類も何の道具もないままに野生動物が数多く棲む山やジャングルの中に放り出されれば、夜は洞窟などの中でジッと隠れて過ごすしかないと思います。

道具がない人間は(今のところは)確かにあまり強い存在とはいえません。

しかし、たとえば、「火」を得た人類。
火は灯りだけではなく、威嚇にも使えたし、調理にも使えた。

そして、次に人類は「単独の道具としての灯り」、つまり照明を作り出すようになっていきます。


2001_space_odyssey.jpg

▲ 映画『2001年宇宙の旅』(スタンリー・キューブリック監督)では、人類の歴史が「武器を獲得したところ」から始まっていますが、それ以上に「火」を獲得した時から始まったかもしれません。他のすべての動物に扱うことのできない「火」を扱うことができた瞬間から人間は多分「傲慢になった」と私は思っています。


灯りを日常的に使うようになり、人間の住む世の中は夜でもそんなに真っ暗ではなくなってきた。

その流れは今に至るまで続いていて、日本など多くの国では、むしろ「明るすぎる夜」となっていたりするわけですけれど、いずれにしても、「電気」とか「インフラ」とかは現時点までほぼ一直線に進み続けてきました。そして、次第に何もかも「電気」に依存する「人類の一大電気文明」が始まることになります。


しかし、たとえば、100万年と現在と違う点。
あるいは、江戸時代と現在とは違う点があります。

江戸の夜の街にも灯りはあったでしょうが、それは「コンピュータ制御ではなかった」という点です。100万年前も同じだったと思います。

記録の上では、江戸時代にも、あるいはアウストラロピテクスの時代にもウインドウズ7も Mac OS X も存在せず、ノートパソコンも、社内LAN も Wi-Fi も存在していなかったはずです(あったらごめんなさい)。

インフラがコンピュータ制御でなかった時代は、確かに今より不便なこともあったでしょうけれど、しかし、怖れなくてよかったこともたくさんあります。

それは、たとえば、

・コンピュータウイルス
・超巨大な太陽フレア
・EMP (電磁パルス)攻撃


などです。

そういうものを怖れないで生活して大丈夫でした。




▲ 人類は「文明を蝕むほどの巨大な太陽フレア」そのものは何度も経験していますけれど、「電気の時代」になってからは、まだ「1859年のキャリントンの嵐」と、1989年のカナダのケベックの変電所を全滅させたフレアくらいしか経験していません。



超強力な宇宙線にも何の影響も受けずに生活していた 775年の時代


少し違う話ですが、最近のニュースで面白いものがあります。

日本語でも報道されていましたので、ご存じの方も多いと思われますが、

775年、地球に大量の宇宙線 屋久杉から解明
 日本経済新聞 2012年06月04日

というニュースです。

下のような内容のニュースでした。


名古屋大学の増田公明准教授らは、775年に宇宙から大量の宇宙線が地球に降り注いだことを、屋久杉の年輪の分析から突き止めた。宇宙線の量は太陽の活動や超新星爆発などの影響を受けるが、これまで知られている現象では説明がつかないほど急増していた。当時、地球を取り巻く環境が大きく変わった可能性がある。

宇宙線が地球に降り注ぐと、その影響で大気中の放射性炭素が増えて木の中にたまる。研究チームは樹齢1900年の屋久杉の年輪を調べた。奈良時代の775年の放射性炭素の量が1年で12%と増え、通常の太陽活動の影響と考えられる増加量の20倍だった。



要するに、西暦775年には、地球に、あるいは少なくとも調査した屋久杉のある、この日本には「通常の20倍以上の尋常ではない量の宇宙線」が降り注いでいた、というものです。


このニュースの何が面白いのかというと、それは、大量の宇宙線が注いだという現象のほうではなく、「その時、人類も人類の文明も多分ほとんど影響を受けなかったと思われるから」です


このニュースは海外でもかなり大きく報道されました。
何となくショッキングなニュースに見えるからです。

通常の20倍もの宇宙線が注いだら、人間もどうにかなっちゃうんじゃないの?

と、私も思いました。

その頃、「地球や日本の人類は滅亡していた」でしょうか。
年表で主な出来事を見てみましょう。





775年

・佐伯今毛人らを遣唐使に任ずる(日本)。

776年

・陸奥国、胆沢の蝦夷と戦う(日本)。
・唐の張参が『五経文字』を著す(中国)。
・ヤシュ・パサフが祭壇Qに16代にわたる王の肖像を刻む(マヤ)。

777年

・高麗殿継らを遣渤海使に任ずる(日本)。
・佐伯今毛人らを遣唐使に派遣(日本)。






要するに・・・激しい宇宙線が地球に降り注いだ後も、淡々と歴史は進んでいて、特に「大量死が起きた」という記録もなければ、とんでもない天変地異が起きたという記録も残っていません。

まあ、もちろん細かいところまではわかるはずもないですが、しかし、「宇宙で何が起きても地球の人類は滅亡するような影響を受けなかった時代」だということは言えるのかも知れません。


ここが今と大きく違います。


今は、仮に何らかの・・・たとえば、超巨大な太陽フレアによる電磁パルスでも、775年と同じ強烈な宇宙線(この場合は二次宇宙線というもので、中性子やガンマ線などのことをいうようです)でも、それを受けた場合に社会が大きなダメージを受ける可能性がある時代となってしまった、ということになるのかもしれません。


正直言って、最近、私は、産業革命以降の今までの数百年の文明の進んだ方向というのは「間違っていたわけではないけれども、大きく修正しなければならない面は大きい」ように思います。

太陽からの電磁パルスは、それが何百年後かはわからなくても、いつかは来ます。
その時に今と同じ発電システム、コンピュータシステムなら社会は止まります。

あるいは、地震も津波も必ず来ます。
地震が来ない日が来るとすれば、それは地球が宇宙から消えた時だけです。


昨年から続く日本の発電のゴタゴタの例を見てもわかりますが、今のすべてのインフラシステムは「未来永劫に続けることができるものではないかもしれない」という気はします。

時間をかけて変えていけばいいのかもしれないですが、しかし、その前に「巨大な経済崩壊の懸念」というものが立ちはだかります。

現在のすべてのインフラは、たとえば基本の制御システムを変更するだけでも巨額の資金がかかるもので、「仮に」、あくまで「仮に」ですが、経済が崩壊した場合は、「インフラの自滅を待つだけの状態」ということにはならないのだろうか、という考えもあります。


とはいっても、私たちはもはや数百万年前の生活に戻るというわけにもいかないわけで、しかも・・・まあ、これはオカルトですが、人類というのは「滅びることを許されない」宿命を負っていると思います。

いったんスタートした人類の歴史はとにかく進むしかないというのが、どうも聖書などを含めたこの世にある多くの「指南書」みたいなものの意味の根幹のようです。


そんなわけで、最終的に話が大きく逸れましたが、今回の問題は「フレーム」というウイルスのみが問題なのではなく、最大の問題は、カペルスキーさんの言っているように、「今ではどこの国でも同じようなものを作ることができる技術と能力を持っている」ということです。

カペルスキーさんは、ウイルス作成費用を1億ドル(80億円)と試算しましたが、これは、国防予算から考えると、まるで「屁のような小さな予算」です。

戦争はお金がかかるのです。

たとえば、日本の持つイージス艦などは1隻で 1200億円もかかっているようで、戦闘機だって、一機100億円とかになっているのです。


arm-01.png

兵器価格総覧より。


しかし、イージス艦を使っても、戦闘機を使ってもできないことがあります。

それは「地球の文明を終わらせること」。

しかし、フレームのようなタイプのウイルスにはそれができる可能性があるのです。

たった 80億円程度の予算で「他の国を全滅させられる」と知れば、研究しない軍部がこの世にあるでしょうか?

「全滅」というのは、つまり、「ターゲットの国を電気もコンピュータもインターネットもない世界にする」というだけの話です。

それで電気も水もガスも食糧配給も情報伝達もすべて止まる。
そうなると、今の時代の多くの人々は生きていけない。

いわゆる大量破壊兵器とは違いますが、最終的には同じような、あるいはそれ以上の「効果」をあげる。

今の世の中、特に先進国はインフラが人の命を牛耳っているのです。
そして、私たち日本はそういうシステムを持つ国です。

そういう意味では、私たちは縄文時代よりも、少しだけ後退した文明の部分も同時に持ち合わせている時代に生きている可能性もあるのかもしれません。

もちろん、縄文時代にはツイッターもスマホやミニノートもなかったはずですので(あったらごめんなさい)、情報伝達では昔の方が不便でしたでしょうが、今と昔、どちらが人間の生活として危ういか、というのを比べることは難しそうです。


長くなってしまって申し訳ないです。
今回はここまでにしておきます。





  

2012年06月07日



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ずいぶんと以前、天文写真に写る直径240キロメートルの巨大な物体が地球に向かっている? (2010年09月15日)という話題をご紹介したことがありました。下の数百キロくらいの大きさの物体が天文写真にうつっていたというもので、私自身も確認しています。





今回も似たような話題ですが、「Google Earth で、太陽系の中に巨大な物体がうつっていることを見つけた」という話題です。太陽系の中とつくあたりがやや違います。ただし、太陽系の中に位置することが実証されているわけではないです。


翻訳としては、この話題が最初に紹介された英国デイリーメールの記事をご紹介しますが、まずその物体の動画を載せておきます。


動画といっても、Google Earth で検索する様子が収められたもので、現物は長いですので、音声を消して、早回しにしました。





私自身でも Google Earth で確認してみましたが、上の物体は確かに写っています。


下の写真がそれです。


huge-google-earth.jpg


現在のバージョンの Google Earth には「スカイマップ」という夜空の地図も搭載されていて、夜の空をほぼすべて見ることができます。


Google Earth をお持ちの方は、起動させた後、ウインドウ上部の惑星アイコンがあるところから「星空」というところ(下の写真の部分)をクリックして選択すると、宇宙地図に移行します。


hoshi.jpg




そして、左上の検索ウインドウに座標を入れるか、自分で画面をドラッグして動かしながら、宇宙の星などを見ることができるというソフトです。


上の物体の座標は、5h 11m 33.74s -12 50' 30.09"となります。


なお、以前、 In Deep の記事で、



 2011年10月27日


という記事を書いたことがありますが、私は宇宙や夜空の写真はよく見るほうで、そして、そこに「何かおかしなものがうつっている」ということには慣れたというような感覚があります。


とにかく宇宙にはいろんなものがあります。


興味のある方は一日くらいを費やして、 Google Earth やスカイマップなどで星空をご覧になるのもよろしいかと思います。



まあ、「変なもの」というより、「きれいなものが多い」ということが宇宙のひとつの特徴かとも思います。今回も、 Google Earth を起動していたついでに、いろいろと見ていたときもいろいろときれいなものを見つけました。


たとえば、私はしし座生まれなんですが、しし座の周辺を見ていた時にとてもきれいな星(?)がありました。


下の画面はしし座のあたりですが、この中央に「あ、きれいっぽい」と思うものを発見。

矢印をつけた部分のものです。


google-sky-01.jpg



これをどんどんと拡大していくと・・・。


google-sky-02.jpg



このようなものが写りました。

座標は写真の下に書いてあるものです。


おおお! なんだかよくわからないけどキレイだ!」・・・というようなものが無数に宇宙にはあります。



まあ、宇宙に詳しい人は、これらの現象の理由とか名前なども知っているのだと思いますが、私のような普通の人はとりあえず、その美しさを楽しめればそれでいいのだと思います。


あるいは、今回の本題の「物体」のように巨大な物体はどこに向かっているのかと考えてドキドキするのもいいのではないでしょうか。ただ、記事にあるように「これが地球に向かっている」というようなことはないと思いますけれど。


では、ここからデイリーメールの記事です。




続きを読む



  

2012年06月05日



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明日6月6日に金星の太陽面の通過というイベントが直前となっていますが、前回の2004年の金星の太陽面通過の際に「金星の表面に現れた現象」の話をご紹介します。






 


2004年に金星が太陽を通過した際、金星の周囲に光のアーク(弧)が観測されました。

下の写真のものです。

Robitschek1.jpg

これが今回も見られるかもしれないという米国の科学報道です。


その前に、以前からどうしても書いておきたいとことがあったので、そのことにふれておきます。それは日食と地球と月と太陽の関係の話です。

これは昨年以来ずっと気になっていたことなんですが、しかし、うまく説明することができないまま今日に至っています。



私たちは毎日の朝と夜の奇跡の中で生活している

どの部分がどう奇跡なのかというと、たとえば、私の言葉よりも、日食に関して詳しく書かれている「月と太陽の偉大な一致」という科学サイトのページをご覧いただきたいと思いますが、その中にある次のフレーズなどでもその一端はおわかりになると思います。

まず、前提として、

太陽の直径 1,392,000キロメートル
月の直径 3,476キロメートル


ということ(月は太陽の約 400分の1の直径)

太陽の地球からの距離 149,598,000キロメートル
月の地球からの距離 384,400キロメートル


ということ(距離の差は約 400倍)。

このふたつの数値を念頭に抜粋部分をお読みいただきたいと思います。


月と太陽の概要より

月の直径は太陽の1/400で、月の平均距離は太陽の1/389です。そこで、月と太陽は地球上から見ると同じ大きさに見えます。もし月の直径が273kmも小さかったり、もう少し地球から遠かったら、我々は皆既日食を決して見ることができなかったのです。

月の大きさも地球の衛星としては異常な大きさです。普通、木星ほどの巨大惑星が月ほどの大きさの衛星を従えているものです。

こうして惑星レベルで比較すると、皆既日食が起こること自体が非常に驚異的で珍しい現象なのです。



とあります。

文字ではその実感がおわかりになりにくいかもしれないですので、適当に図を作ってみました。

まず、「太陽」と「月」の直径の差

moon-02.png

太陽の直径が約140万キロメートル。
月の直径は約 3,500キロメートル。

その大きさの差は 約 400倍


そして、地球からの「月」と「太陽」の距離の図
横に描くのは長さ的に無理でしたので、縦にしました。

sun-moon-earth.png

地球から月までの距離は約 38万キロメートル。
地球から太陽までの距離は約 1億5000万キロメートル。

その距離の差は 約400倍


つまり、この共に「400倍」という差が存在するからこそ、皆既日食や金環日食のような現象を私たちは地球から見ることができるのです。

さらに、この差というのはもっともっと日常的な大きなことも含んでいます。

In Deep の今年の過去記事で、

地球と太陽の組成はまったく違うものというオーストラリア国立大学の研究発表
 In Deep 2012年04月06日

というものを書いたことがあります。その前振りで私は日記のようなものを書いていますが、その日、私は、自分の目で初めて「太陽と月が見た目には同じ大きさである」ことを気づいたのですが、実際に同じなのです

その理由が、上の「距離と大きさの400倍の差」によるものです。





▲ 上記の記事で載せた私の部屋から見えた夜の月と、昼の太陽。これを見て、私はアイヌ語における月と太陽の意味。つまり、太陽は「昼の太陽」で、月は「夜の太陽」とアイヌが表現していた意味を知るのでした。


しかし、私はどうして、こんなことを「奇跡」とまで言うのか

それは私たちが教わってきた「宇宙の成り立ちが正しいのなら」まさしくその偶然は奇跡なんです。奇跡すぎるわけです。

つまり、宇宙はある日適当にできて、適当な物理の法則で適当にガスや宇宙塵などが集まって、適当に銀河ができて、適当に恒星(太陽)が作られ、そして、そこに適当に惑星が作られて、そこに適当に月など衛星ができていくという現在の宇宙論。すべては偶然でしかないという現在の科学。

そんな中で私たちが明らかに目にする日食や「月と太陽が同じ大きさ」だというような奇跡。


この「奇跡」に対しての科学的答えは極めて簡単です。

「うーん、不思議に思えても、それは全部偶然だから」。

だけで答えが終わってしまいます。


そうでしょうか?

ホントーにそうなんでしょうか。

ホントーに単なる偶然でここまでの様々な「目に見える状況」が存在しているのでしょうか。



・・・という話ですね。


しかし、だからといって、「これは偶然ではない」となった場合も、今の世の中ではややこしいんですよ。

神様が出て来たり、宇宙の計画だとか、多次元宇宙とか、いろいろと「その人々の立場に応じたオカルトが登場したりする」のです。

宇宙の存在が偶然などではない、ということは私も思います。

しかし、最近私は、じゃあ、宇宙とは何なのか・・・ということに関しては、「私たち人類は一生わからなくていい」と強く考えるようになりました。


私たちは「偶然などひとつも存在しない世界に生きている」ということだけを思っていれば、それであとは日々普通にメシ喰ってクソして寝ればそれでいいのだと思います。


正直、ビッグバンだの進化論というような言葉はもう見たくもないですが、一方で、様々な神々しいスピリチュアルな立派な言葉も同じくらい聞きたくありません。

それは私がパンクスである以上、「キレイな言葉が嫌いだから」ということと、そしてそれ以上に、科学もオカルトもどちらも「宇宙の存在を小さくしている」ように思えるからです。

この世で最も大きな存在。それは「わからないこと」だと最近思います。

そして、出来うるなら「わからないまま死んでいきたい」。

最近そう思います。

というわけで、前置きが長くなりましたが、金星の話題です。
これもなかなかおもしろいですよ。






 


The Mysterious Arc Of Venus


金星の神秘的なアーク


下は 2004年の金星の太陽面通過の際、フランスのトゥールーズで、アマチュア天文家によって撮影された金星からの丸いアーク(弧)の写真だ。


venus-arc.jpg


米国ウィリアムズ大学で天文学を教えるジェイ・パソコフ教授は、その時のことを思い出してこのように言う。

「2004年の金星の太陽面通過の時、はじめてアークを見た時には驚きました。それは、金星が太陽へ移動し始めたすぐ後に、明るい縁が金星の淵の周辺に現れはじめたのです。」


今では、研究者たちは当時、何が起きたかについて理解している。

太陽によってバックライトで照らされた金星の大気が、金星の雲の最上部より上の大気の層を通過し、屈折し、それが望遠鏡と観測衛星からアークが見られた原因となった。

しかし、一方で、このアークの観測は、太陽系第二の惑星である金星の最も謎の部分にも触れることになった。

「私たちの地球の姉妹惑星といえる金星の大気がどうして、地球とは異なって進化したかについて、私たち科学者はまだ理解していません」と、パリ天文台のトーマス・ワイドマン氏は述べる。

地球と金星は、共に太陽から同程度の距離で、惑星の素材も同じ材質で作られており、サイズに関しては、ほとんど双子といっていい惑星だ。それなのに、地球と金星は非常に違う大気の構成に包まれている。

金星の大気は、地球のほぼ 100倍あり、主に、二酸化炭素から構成されている。220マイル時ほどの速度で金星の周囲をめぐり、それらの温室ガス効果によって、金星表面は、高さ20キロメートルほどまで摂氏 480度ほどの高温だ。

人間が金星に降り立った場合、窒息した後に干上がって、そして燃えるだろう。

どうして金星がこのようになったのか、まだまったくわかっていない。



2004-vt-trace.jpg

▲ 2004年の金星のアーク。周辺の輝きは、この弧の温度と大気の状態を示してくれる。


2004年の金星の太陽面通過の際は、急速に出現して変化していくアークに対応しきれなかったが、今回は、すべてにおいて観測の準備は整っている。

2012年6月5日から6日の金星の太陽面通過の観測に関しての世界的な観測ネットワークが組織されており、この現象は世界で一斉にモニターされる。

また、日本の観測衛星「ひので」と NASA の観測衛星ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー( SDO )も宇宙からデータを収集する。

金星の太陽面通過への観測の準備は完成している。




  

2012年06月03日



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hachi.jpg

▲ ユリのはざまを飛ぶハチドリ。






 


今回は、米国のハチドリ(のいくつかの種)が消えてしまうかもしれないというもので、わりと地味な報道ではあるのですが、この数年間、様々な身近な動物たちが「この世から消えていっている」ということを私たちは知りました。

それらのことは、以前のブログなどから続けて断片的に記事にしていますので、一応リンクしておきます。





ミツバチ(世界的に大量失踪が発生。原因は未確定)

 関連記事: 植物の終局とミツバチの大量失踪
 クレアなひととき 2009年03月26日

コウモリ(白い鼻症候群というカビの病気による大量死。どうして流行したのかは不明)

 関連記事:全米に拡大を始めたカビによるコウモリの大量死
 In Deep 2010年02月17日

スズメ (1900年代より、全世界で、地域により90パーセント以上減少。原因は不明)

 関連記事: 日本のスズメの数が 50 年で 10 分の 1 に激減
 In Deep 2010年03月12日



▲ 2010年03月02日の東京新聞より。





スズメやミツバチというのは、その有益性という意味以上に「常に私たちの生活と共にいた生物」であり、それが消えていくということは、農業危機などに現れている実際の問題を越えて、なんとなく希望を失うタイプの話題ではあります。

今、私が住んでいるあたり(埼玉県の所沢近辺)は、以前住んでいた東京の杉並区に比べると、鳥がものすごく多く、「最近の鳥と私の関係」というものに関しては日記的な、あるいは情緒的な話もたくさんあるのですが、そういう個人的な話は最近は自粛するようにしていますので、また今世紀にでも機会があれば書きたいと思っています。

それにしても、毎日、「ホトトギスの鳴き声で目覚める」というのは生まれてはじめてかもしれません。ホトトギス・・・正直にいうと、うるせーくらいに鳴き声がデカイです。


話を戻すと、スズメの減少に関しては英国のインディペンデント紙が 2006年に掲載した記事があります。これは、「 動物の大量死の2011年1月分のリストアップ」という過去記事に参考資料として載せたものですが、わりと長いですので、今回の本記事の下に載せておきます。


スズメやミツバチが消滅していっている「完全な理由」というものはわかっていません。ミツバチに関しては、ニコチン系の農薬(ネオニコチノイド)が、昆虫の中枢神経を破壊することから、それが原因ではないかと言われていますが、ニコチン系の農薬を使用していない国でもミツバチの消滅は起きていて、なかなか原因の確定というのは難しいもののようです。

ニコチン系農薬と昆虫の神経の話は2年くらい前に書いたことがあります。

合理化に殺されていく昆虫
 地球の記録 2010年04月01日


今回の米国のハチドリの消滅というのは、「その地域が暖かくなったため」というハッキリとした理由があるものです。


高地にあるユリを食料として中米から移動してくる種類のハチドリが米国にいるようなんですが、そのハチドリたちは「氷河ユリ」という山野草の一種の花の蜜をエサにします。

しかし、その地方(今回の調査はロッキー山脈)がこの40年間で暖かくなったために、「ハチドリが到着した時にはユリの開花が終わっていて、食べるものがない」という事態に直面しそうだという話です。

それでは、ここからです。






 


Where Have All The Hummingbirds Gone?
Nano Patents and Innovations 2012.06.02

ハチドリたちはどこへ行った?


lily-01.jpg

▲ 春の短い期間に開花する「氷河ユリ」はマルハナバチとハチドリたちにとって重要な栄養源。


氷河ユリは、北米大陸の西部の高地域に育つ野草だ。このしなやかで、優雅な風情を持つ氷河ユリは、春の雪解けの日から数日間、花を咲かせる。そして、花が咲いている間の花の蜜は、マルハナバチとハチドリたちにとって重要な栄養源となる。

というより、「かつてはそうだった」と言ったほうがいいかもしれない。

このユリは、現在ではこの地域の気温の上昇によって、もっと早くに開花する温帯植物となっているのだ。

メリーランド大学のデイビッド・イノウエ博士と、エイミー・マックニー博士の研究によると、地域の気温上昇により、この氷河ユリは 1970年代より約 17日早く開花していることがわかった。

これの何が問題なのかというと、生物学者たちによると、現在の開花の時期が、ハチドリの到着の時期と同期していないということだ。つまり、かつては、氷河ユリの開花の時期とシンクロしてこの地に到着していたハチドリたちだが、現在では、かつてと同じタイミングで到着すると、その時期にはすでに開花は終わりを迎えていて、ハチドリたちは彼らの栄養源である花の蜜と出会えないのだ。



rocky-01.jpg

▲ この研究は、米国のロッキー山脈にある研究所で続けられている。


広い尾を持つハチドリたちは、春を迎えると、中米からアメリカ合衆国の西部地域のへと移動してくる。ハチドリたちは短い夏をこの北米大陸のこの山岳地帯で過ごす。

まず、オスのハチドリたちがユリが咲く前にその地域でユリを探す。かつては、そのようにハチドリたちはユリの花の蜜を摂取していた。

しかし、この40年間で、その時間的周期が13日間ほど崩れてしまったと研究者たちは言う。


「特に、この数年では、最初のハチドリが米国に到着する頃にはユリの開花は、すでに終わっているのです」と、マックニー博士は言う。

現在の傾向がこのまま続くとすると、あと 20年で、ハチドリたちは完全にユリの開花との時期がずれてしまうと生物学者たちは計算している。この研究結果は、科学専門誌「エコロジー」の最新号で発表される。


アリゾナ大学のデイビッド・バーテルセン博士は、今回の研究発表について以下のように述べる。

「ハチドリたちが、ユリからの栄養資源がもはや利用できないとなると、広い尾のハチドリたちのような種はこの地に到着すること自体が生存の危機であるという可能性に接触するのです。到着しても食べ物がない。生物学者たちは、気候の温暖に伴いハチドリたちは今より北部に移動していくだろうと予測していますが」。

しかし、もし、ハチドリたちが生きるための適当な場所を見つけられない場合に備えて、アメリカ国立科学財団は、研究に資金を提供した。

南の地域で孵化するハチドリたちは、あまり挑戦的な行動をしない傾向がある。なので、生息地を見いだせない可能性があるのだ。


イノウエ博士は以下のように言う。

「たとえば、アリゾナ州の場合、蜜の供給源となるカステラ草の開花している時期と、ハチドリがこの地に到着する時期が明らかに短くなってきているのです。あるいは・・・いずれ、山の雪が今より早く溶けるようなことになれば、ハチドリたちがやってくるより前に、氷河ユリの開花が終わってしまうという自体も考えられなくもないのです」。


そして、イノウエ博士はこう続けた。

「ハチドリがこの地に着いた時、『花はどこにいったんだ?』と思うようになった後、私たちは、『ハチドリたちはどこに行ったんだ?』と思うことになるのかもしれません」。





ここから2006年のインディペンデント紙の記事です。


First they disappeared from Britain. Now Europe's house sparrows have vanished
インディペンデント (英国) 2006.04.19

スズメは最初、英国で消え始め、今ではヨーロッパ全域でその姿を消している

スズメは、フランスや他の欧州諸国ではもはやありふれた鳥ではなくなっている。

かつてはいくらでも飛び回っていたスズメだが、今ではパリを始めとするフランスの都市部で急激に減少しており、また、ドイツ、チェコ、ベルギー、オランダ、イタリア、フィンランドの都市部ではさらに減っている。

イギリスでは、過去 15年間でスズメの数が 90%減ったとされているが、鳥類学者たちは突然のスズメの激減に対しての合理的な理由を見出すことができていない。また、フランスのパリでは、20万羽のスズメが消滅したとされるが、これは謎としか言いようがない。

ひとつの理由として、「他の種類の鳥が増えて、スズメの生活域が浸食されたのではないか」というものがある。また、車の移動電話や携帯電話の電磁波に原因を求める人たちもいる。

ただ、どんな理由にしても、なぜ、その影響が「鳥」全般ではなく、「スズメ」に限定されるのか。

類似パターンは、ヨーロッパの各地で報告されている。ハンブルクでは、過去30年間でイエスズメの50パーセント、プラハでは、60パーセントのスズメが消滅したと見られている。

フランスの専門家は「危険信号だ」と述べる。

「イエスズメは、この1万年のあいだ、人間と共に暮らしてきたわけで、人間にとって非常にシンボリックな鳥なのだ」と、生態系への懸念を表している。

私たちにとって最も身近な鳥の衰退の問題は6年前から議題に載せられており、様々な原因が検討されている。それには、カササギや猫による捕殺、殺虫剤、ピーナッツ、あるいは気候変動、または住居の構造の変化などの原因などが挙げられているが、それでもスズメの減少の原因の謎は残っていると言わざるを得ない。






  

2012年06月02日



In Deep のトップページは http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





海外のブログ見るともなしに見ていましたら、「リチャード・バードの日記」というものがありました。






 


リチャード・バード。

この人はどういう人かということは、公式にはたとえば、Wikipedia の以下の説明でおわかりになると思われます。


リチャード・イヴリン・バード(1888年10月25日 – 1957年3月11日)は、アメリカ合衆国の探検家。海軍少将。

経歴

1926年5月9日に航空機による初の北極点到達を成し遂げる。(中略)また、1929年11月28日から29日にかけて、南極大陸ロス氷原のリトル・アメリカ基地から南極点までの往復と初の南極点上空飛行に成功した。

この南北両極への飛行成功により、国民的英雄となった。




ということで、日本で言えば植村直己さんのような感じのアメリカの冒険ヒーローのひとりです。

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▲ リチャード・バード。アメリカ海軍での最終階級は海軍少将。米国の歴史的な英雄のひとり。

しかし、上の公式プロフィールとは別に、下のようなプロフィールも語られ続けている人でもあるのです。

下の抜粋は 1964年にアメリカの哲学者であるレイモンド・バーナードという人によって書かれた『空洞地球 - 史上最大の地埋学的発見』という本のもので、その著作には、バード少将が、北極で、地球内部へ通じる穴を発見したとあり、そして、その本には下のようにあるそうです。


バードはその後、地下で千年以上に渡って存在し続けてきた巨大な地下世界の代表者とコンタクトした。地下世界の住人は姿はほとんど人間と似ているものの、地上の人間よりも外観的にも、内面的にも美しいという印象を持っていた。

地下世界では戦争がなく、新しいエネルギー源を持っており、食料や光に困ることはない。地下世界の人々は地上世界の人々と何度かコンタクトを取ろうとしたにも関わらず、全て拒絶され、その度に彼らの航空機は撃墜された。もし、いつか地上世界の人々が自滅するような事があった場合にのみ、手を差し伸べる事を決め、地上との接触を絶った。

地底人はバード氏に彼らの文明の全てを見せ、パイロットと共に再び、飛行機に乗って穴を通り、地上までエスコートした。



国民的ヒーローである冒険家である一方で、唐突なこの話の展開。

つまり、バード少将という人は、「地球の内部を旅行し、それを記録した唯一の現代の人物」とされているのです。

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今回、米国のブログに、そのバード少将の飛行日誌のログの一部が掲載されていましたのでご紹介します。

ちなみに、北極ではないですが、バード少将の「南極の探検」に関しては『バード南極探検誌』という本人による著作が出版されていて、まあ内容はわからないですけれど、日本語版も 1956年に出版されているようです。

この本は、もちろん読んだことはないですし、今後も私には読めないと思われます。

その理由は、たとえば、Amazon にある『バード南極探検誌』。値段に注目してください。

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17,980円の古本は買えないって・・・。

まあ、いずれにしても、バード少将が北極、あるいは他の地域で見たものの正体の真偽性についてはよくわからないのですけれど、でも、バード少将自体の人格には問題はなく、また彼の奥さんもバード少将の死後に、「地球内部の世界」についてバード少将が語ったことを口にしていたという記録があるそうです。

ちなみに、その後、バード少将は、南米ジャングルの探検で見つけた深さ1000メートルほどもある大穴の中でも文明を見つけて、そこで「地下の人たちと1年間ほど共に生活した」のだそう


しかし、下の日誌を読むと「地球内部に関しての日誌は、非公開日誌とする」とあり、わりと神経質になっていたようです。

まあ、下のログの話が本当かどうかはわからないですけれど、幻覚とか作り話とか、もちろん、書類そのものが偽造というのも含めて、そのあたりは解釈は様々ですので、読む方のご想像にお任せいたします。


ちなみに、過去記事で、何度か「地球内部」の話にふれたことがありますので、その関係リンクを翻訳記事の下にはっておきます。

ここから、バード少将の北極探検日誌です。






 


Archive: Admiral Byrd's Most Excellent Adventure
Phantoms and Monsters 2012.06.01


バード提督の最も素晴らしい冒険


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リチャード・バード提督の探検日誌(1947年2月〜3月)より


(この地球内部に関しての日誌は、秘密扱いとする)


これは、北極上空からの飛行探査をおこなった時の日誌だ。

私は、この日誌を秘密扱いとし、また、公表するにしても無記名でなければならない。
その理由は、1947年2月19日の私の北極探検で体験した内容と関係する。

今は私が体験した事実を、万人に納得してもらうような合理性と共に説明することは難しいが、しかし、いつの日か、きっとこれらのことが合理的に説明され、真実が明らかとなる日がくることだと思う。

それまでは私はこの書類を公開することはできない。

なので、この日誌が人の目に触れることはないと思うが、しかし、探検家としての義務として私は、記録を残す。

私は、今の世の中の強欲と貪欲と搾取の連続に我慢できなくなっている。なので、真実を隠し続けるのも難しいかもしれない。


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(訳者注)▲ 上の図はブログのオリジナル記事のこの位地にあったものですが、いわゆる地球空洞説の参考図で、バード少将の日誌とは関係ありません。

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フライト・ログ / 北極ベースキャンプ / 1947年2月19日

06時00分 飛行のためのすべての準備が終了した。

06時20分 滑走路を走行中。

07時30分 無線チェック。すべて順調だ。

07時40分 右のエンジンから若干の軽油の流出が発生。

08時00分 高度 2321フィート(約 700メートル)に到達。強い乱気流に遭遇。

09時10分 眼下に広がる雪と氷が多少黄色がかっていて、線形のパターンが散りばめられている。コースを変えて観測してみると、眼下の氷と雪の色のパターンが赤みがかった、あるいは、紫の色であることがわかる。この地域の上空を二度旋回して元のコースに戻る。氷と雪の色に関しての情報を伝達するために再び位地のチェックを行う。

09時10分頃から、全員のコンパスがグルグルと回り始め、位地の計測ができなくなった。太陽コンパスを使うと良いようだ。これで、操縦はうまくいくようになったが、しかし風景に問題がある。なんと眼下に氷がないのだ。

09時15分 山のようなものが見えてきた。

09時49分 この山への飛行時間を記録する。この山は幻覚ではない。これまでわからなかった非常に狭い範囲でできている山のようである。

09時55分 高度 2950フィート(約 880メートル)。再び強い乱気流に遭遇。

10時00分 私たちは小さな山脈の上で交差して飛行している。山脈の向こう側に中心部を走っている小さな川か、あるいは水流のようなものが見える。

緑色が見える。・・・緑?

緑の谷が見える。いや、北極のここに緑があってはいけない。それは異常だ。明らかにおかしい。この場所に雪と氷以外があってはいけない。しかし、左カジの方向に、山の斜面に大きな森が見えるのだ。飛行機のナビ(コンパス)は、グルグルと回り続けており、ジャイロスコープは前後に振動している。

10時05分 高度を1400フィート(約 400メートル)に下げ左折する。谷を調べるつもりだ。

この緑は、コケ、あるいは堅いタイプの植物に見える。そして、ここは光が何か他と違う。太陽はすでに見えない。

私たちはさらに高度を変え、左折していった。そして、私たちは、眼下に大きな動物のようなものを目にしたのだ。

これはゾウのような形だろうか。
いや、むしろマンモスのように見える。

信じられない・・・。

でも、今、私たちの眼下にその光景があるのだ。

高度を 1000フィート(300メートル)まで下げる。さらにその動物を観察するために、双眼鏡を手にする。

双眼鏡で確認すると、それは確かにマンモスのような形をしている。

これをベースキャンプに報告しなければ。


10時30分 私たちはこの緑の丘の上をさらに旋回している。なんと、飛行機の外の気温は 23度を示している! ナビやコンパスは通常に戻った。しかし、困ったことに無線がきかないのだ。従って、ベースキャンプに連絡を取ることができない。

11時30分 眼下は水平な土地のようだが、私たちはそこに「都市」のようなものを見つけた!

そんな馬鹿な!

この都市のような場所での飛行機のようなものは、私たちのものと比べて、妙に軽くて、浮力があるように見える。

ベースキャンプに報告をしたいが、無線が反応を拒否する。

なんてことだ!(原文は「 My GOD !!! 」)

なんて奇妙な飛行機なんだろう。翼は奇妙な形をしていて、そして、ディスクのようなシェイプをして、ボディは輝いている。

飛行機がものすごいスピードで近づいてきた!

ボディに模様がある。
あれは・・・一種のスワスティカだ。



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(訳者注) スワスティカ ( swastika )とは、日本語でいう「まんじ」、あるいは「鉤十字」のことです。

swastika.jpeg

以前、この「スワスティカの歴史」について記事にしようと思ったことがあるので、この単語を知っていました。実はこのシンボルの歴史は、世界的に見ても極めて古くて広範囲のようです。それに関しては、そのうち記事にできたらするかもしれません。バード少将の北極日誌の続きに戻ります。

--

11時30分 これは素晴らしい!
しかし、私たちは何という場所にいるのだ。 

そして、そこで起きたこと!
なんと操縦桿がきかなくなったのだ。いくら操縦桿を引いても、何の反応もしないのである。

しかし、飛行機は飛んでいる。
何か、罠のようなものにでもかかったかのような感じだ。

11時35分 無線から小さな音が出た。そこから、ゲルマン語系のアクセントでの英語で下のメッセージが流れた。


『私たちの領域へようこそ、提督。私たちは7分ちょうどであなたがたを着陸させます。リラックスしてください』。


そして、私たちの飛行機のエンジンは止まった。

飛行機は何かの制御の下にあるようで、回転している。
飛行機自体の操縦桿は一切効かない。



11時40分 無線から別のメッセージが流れる。そして、私たちの飛行機は着陸のプロセスに入った。飛行機はわずかに振動したが、まるで目に見えないエレベーターにでも乗っているかのように降下を開始したのだ。

着陸にはほんのわずかな衝撃があっただけで、飛行機は着地した。

数人の男性が飛行機のほうに歩いてきた。
彼らはブロンドの髪を持ち、背が高い。

彼らの向こうに、虹色で脈動しているかのように見える光る都市が見える。

私には何が起きているのか正直わからない。
しかし、とりあえず彼らは武器もなく、危険はないようだ。

彼らは貨物ドアを開けるように指示したので、私たちは応じた。

(公開されているログはここまで)





訳していてとても面白かったんですが、しかし、最後のほうの『私たちの領域へようこそ、提督』あたりは、思わず「ホンマかいな」と思わざるを得ない部分もないではないですが、まあしかし、続く「地下都市の描写」と思われる、

 > 虹色で脈動しているかのように見える光る都市

というのは確かに魅力的なフレーズです。

とらえ方はさまざまでしょうが、このバード少将の話が単なる作り話として終わらなかった理由は、多分、「バード少将の人柄」にもあるように思います。

もちろん、「少将という地位」も信頼性の向上に関係しているかもしれません。当時の米軍も、少将というのは、上から3つ目のほぼトップに近い階級であり、誰でもなれるようなものでは決してありません。

特に米軍は実力昇級主義の部分が強いので、少将になる素養というものは必要だと思います。


ちなみに、第二次大戦までの旧日本軍では、陸軍士官学校を出た人しか将官にはなれないという不文律が存在しました。正確にいうと、どれだけ軍歴をあげても努力しても、士官学校からの人物でないと、「少佐」まででした。

ちなみに、大まかに軍の階級は上から、

将官として「大将・中将・少将」

で、その下に

佐官として「大佐・中佐・少佐」

となります。さらに下にいくと、

尉官として「大尉・中尉・少尉」

となります。
当時の日本は士官学校を出ていれば、何の軍歴もなくとも、二十代前半でこの「尉官」からスタートしました。

学歴(士官学校卒)のない普通の若者は、少尉からさらに8段階下の「二等兵」からのスタートでした。

二等兵は、英語では「プライベート」。これは、映画「プライベート・ライアン」(ライアン二等兵)のプライベートですが、米国では、このような下級兵士から将官にまで上り詰めた人たちが存在するのに対して、戦時中の日本では「ひとりもいなかった」という違いがあります。

つまり、日本は戦前の軍事国家の時のほうが今よりも「学歴社会」だったんです。これに関しては現在よりも厳密でした。

要するに、よく「名将〇〇」とか「軍神〇〇」とか言われるような戦前の軍人さんは、少なくとも第2次大戦当時の人々に関しては、単なるエリートだったということです。今でいえば、東大卒の省庁のエリートだとか、そんな感じです。そういう人の「記録」だけが後生に残ります。

いっぽうで、命をどれだけ捧げても絶対に「その人の言葉など後生に残らない」のが軍部の 99パーセントを占める学歴(士官学校歴)のない若者たちでした。

まあ、全然関係ない話になってしまいましたが、バード少将が自分の経験した(かもしれない)ことを、かたくなに秘密にしたことにはこのような「少将は立派な人だ」という当時の米国の価値観も関係しているかもしれません。変なことを言ってはいけない立場だったと思います。

それにしても、地球内部の話は興味深いです。



  
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