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2012年10月31日



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2012年の終わりまであと2ヶ月の中で狂乱の気候と共に過ぎていく地球



前記事:狂乱の気候、そして狂乱の地質活動と共に過ぎていく2012年のハロウィーン
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今日のスペースウェザーに下の虹の写真が掲載されていました。


lowbow.jpg


チリのプンタ・アレナスという街で撮影されたものだそうです。

「これは美しいし、何より珍しい!」と思ったのですが、スペースウェザーの記事によると、「まったく普通の現象」なのだそうです。「わりとある」ではなく、「まったく普通」といわれてしまうと、こういうものを実際に見たことのない私の経験の少なさを嘆くばかりですが、しかし、同時に「ほんまかいな」という気もします。

しかし、スペースウェザーのその記事では、この現象が極めて普通のことであるということの説明ページまでリンクされていまして、それによりますと下のような理屈のようです。


Low and High Bows - Effect of solar altitude

高い虹と低い虹 - 太陽の位置からの影響

sol.gif

日の出、あるいは夕暮れの時に虹のセンター、つまり太陽の対蹠点(たいせきてん)は地平線となる。 虹は空に半円を描く。太陽が昇ると虹の中央は沈んでいく。 最終的には太陽の高度が 42度の時。虹の円の先端だけが地平線より上に見えることになる。 夏に太陽が比較的低いときにはこのような虹が早朝か午後遅くによく見られる。



なんだかよくわからないですが、そういうことだそうです。

理屈はともかく、こういう虹を見たことある方っていらっしゃいます?

ところで、この虹が撮影された「プンタ・アレナス」という街の名前をはじめて聞きましたので、地図で調べてみると「地球で最も南極に近い街のひとつ」であることがわかりました。

下の「A」のところがプンタ・アレナス。

punta-arenas-map.jpg


このあたりはアルゼンチンかと思っていましたが、チリってここまで延びているのですね。本当に長い国です。国土の形そのものが龍とかヘビと似ている国で最も巨大なのがこのチリでしょうかね。

日本も下のような戦時中のアメリカのイラストを見ると、「龍っぽい感じ」はするようですけれど。



▲ 過去記事「土星を周回する「月の龍」: 衛星ディオネに酸素が発見される」より。Sea of Japan (日本海)の上に USSR (ソ連)とあり、また、朝鮮半島が分断されていませんので、1950年代以前のもののようです。


しかし、古来より、地図には「怪物が描かれやすい」ものだったそうです。日本語の該当ページが探せなくて、どういう言葉にすればいいのかわからないのですが、地図の歴史には Here be Dragons (ここにドラゴンたちがいる)という「世界地図にモンスターを描いてきた歴史」というものがあるのだそうです。

たとえば、下のは 1590年に作られたアイスランドの地図です。

1590_iceland_monster_map.jpg

▲ 米国ヒューストン大学の資料ページより。


こんなアイスランドでは、恐ろしく誰も行こうとは思わないでしょうが、でも、そういえば、過去記事の「アイスランドの龍「指輪ドラゴン」の伝説」というもので、下の「龍みたいなもの」が動いている場面が撮影されたことがアイスランドのニュースで報じられていたことをご紹介したことがあります。






さて、話を昨日の続きに戻します。

米国に上陸したハリケーン「サンディ」はリアルタイムではどのようなことになっているのか、よくわからないですが、勢力を弱めながら、いまだ米国に影響を与えているようです。


sandy-10-30.jpg

▲ ニュージャージー州のアトランタシティで、ハリケーン「サンディ」による洪水で水没した自分のアパートを見つめる住人の女性。10月30日。この付近は広範囲がハリケーンによって破壊され、1万1千人が赤十字のシェルターで夜を過ごしたそうです。 CNN より。


今回は、現時点で起きている他の国や地域での気候について若干記しておこうと思います。

ベトナムとフィリピン、そして中国南部で多数の死者を出している台風ソンティン(台風23号)や、100年ぶりの降水量となっているロシアの首都モスクワの状況、そして、ヨーロッパでは異例の早さで寒波が押し寄せていて、プラハなどではすでに凍死者が出ていること、などです。




季節外れの強風と豪雨の経験の中で


今年は、日本などでも大変に大きな勢力の台風などを経験したのですが、しかし、どうも「台風の勢力として現される数字と現実の被害や体感がリンクしない」という気がします。

今年の日本だけに限っていえば、史上最大の台風と言われた8月のボラヴェン(台風15号)よりも、7月の九州での豪雨のほうがはるかに被害も体感も激しかったわけで、あるいは、茨城の竜巻など、通常で発生する竜巻などの被害のほうがはるかに大きかったと思います。


ibaraki.jpg

▲ 2012年9月6日に発生した茨城県つくば市での竜巻の後。


ボラヴェン(台風15号)に関しては、下の記事で紹介されている報道記事である程度の理由が書かれていますが、しかし、台風という特別な災害と通常との災害の差はすでに狭まっていて、少なくとも、「ヘクトバスカル」などの数字の単位で災害の規模を予測できるものでもない時代だとは思います。

なぜ史上最強クラスの台風ボラヴェン(台風 15号)はそれほど被害をもたらさなかったのか
 地球の記録 2012年08月29日


そして、今、米国ではサンディ( Sandy )という熱帯暴風雨が猛威を振るっていて、アジアでは、多数の国を巻き込んでソンティン(台風23号)が被害を拡大させています。

日本を含めたアジアが台風で被害を受けるのは毎年のことで、そのこと自体は一般的なことなのですが、

・時期
・コース


というのが、どうも通常と違う。
11月にもなろうとしている時期の台風がこれほど強い。

たとえば、サンディもニューヨークを直撃しているわけで、コースとしては珍しいです。今年は今まであまりなかったほど多く大きな勢力の台風が韓国と北朝鮮を直撃しました。

ボラヴェン(台風 15号)は日本ではそれほど大きな被害はなかったのですが、北朝鮮では最低でも 数十名の死者とその何倍かの行方不明者が出たとされています。

いずれにせよ、台風23号は、ベトナム、フィリピン、中国で大きな被害を出しています。
中国の状況などは動画もありましたので、ニュースをご紹介しておきます。

台風ソンティンがベトナムと中国南部を直撃


台風23号被害、2人死亡、23人不明 ベトナム
newsclip.be 2012.10.30

viet-2012-10.jpg

▲ 街路樹が強風でなぎ倒されたベトナム・ナムディンの街。 Prensa Libre より。


ベトナム北部に上陸した台風23号(アジア名・ソンティン)は29日、熱帯低気圧に勢力を弱め、中国・広西チワン族自治区に進んだ。

サイゴンザイフォン(電子版)によると、ベトナム北部のナムディン省で2人が死亡したほか、タイビン、ハティン、ゲーアン、クアンニンの各省とハイフォン市で計23人が行方不明になった。

また、ハイフォン市沖ではペトロベトナムの石油掘削リグで外国人21人を含む35人が孤立した。このほか、ナムディン省では高さ180メートルのテレビ塔のうち100メートルが倒壊する被害が出た。



下の動画は中国南部の10月29日の様子です。

台風ソンティンに見舞われた中国南部




そして、一方で、ロシアやヨーロッパでも、共に例年とは違う気象が報告されています。



雨が降り止まないモスクワと、早くも氷に覆われたヨーロッパ


これは、この見出し通りの報道ですので、それぞれをご紹介しておきます。

これらの天候が一時的なものでしたら、それだけのことですが、「大きな変化の中の過程」だとすると、いろいろと思うところもあります。

ロシアでは過去記事の、

私たちが経験している現在の気候変動は次の数万年の人類史への扉かもしれない
 2012年07月13日

で、ロシア南部のクバン地方という場所で歴史上でもはじめてのような洪水が発生したことを取り上げたことがありますが、そのような劇的な環境変化が顕著に起きています。

では、ここからモスクワの「100年ぶりの降雨量」のニュースと、ヨーロッパの寒波のニュースを、共にロシアのイタルタス通信からご紹介します。



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2012年10月30日



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この記事の続きは、2012年の終わりまであと2ヶ月の中で狂乱の気候と共に過ぎていく地球です。
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super-2012-10.jpg

▲スーパーハリケーン「サンディ」が近づくニューヨークを含む米国東海岸。 多くのスーパーは買い占めによりこのようにな状態に。Daily Mail より。



(訳者注) ハロウィーンというのがどういうような意味の日で、それが何月何日ということがよくわからず、毎年調べて、そして毎年忘れるので、今ではもう「ハロウィーンを覚えることは無理」とあきらめています。

でも今頃なのだと思います。
というのも、昨日、ヨーロッパの宇宙探査機関である欧州宇宙機関( ESA )のウェブサイトの「今週の写真」というコーナーに、「ハロウィーンに地球を向く怪物」というような文章が添えられた記事と写真が掲載されていたのでした。

下の写真です。

S308.jpg

Image of the week - Fire burn and cauldron bubble (ESA 2012.10.29)より。



地球から 5000光年先にある「宇宙の泡」と説明されています。

さて、5000光年の彼方の「怪物」がこのように地球を見ている中、地球の気候は大荒れです。

アメリカには今現在、巨大なハリケーンが東海岸などに近づいていて、ニューヨークあたりも都市の機能が停止している状態のようですが、この 11月近くという時期といい、「ニューヨークを直撃する」ことといい、やはり、いろいろとここ数十年の気象とは違う気もします。

このハリケーンは英語名でサンディ( Sandy )と呼ばれますが、下の写真は NOAA (アメリカ海洋大気庁) が昨日、人工衛星で捕らえたサンディの様子でを北半球全域の広域で見た写真です。

sandy.jpg


地球レベルで見てわかる大きさで、これは日本に来る台風などと比べてみると、いかに巨大なハリケーンかおわかりかと思います。今後、どのような影響を与えるのかはわからないですが、このサンディについての報道も、あとで少しふれますが、他の、最近の地質や気象のことを少し羅列しておきます。




これまでと違う場所が揺れ始めている


最近、地質、気候など夏前に比べると比較的穏やかな時間が続いていた感じがしたのですが、先日の記事、

アイスランドで始まった何か: 記録的な規模の群発地震の発生に関しての地元の人たちの言葉
 2012年10月21日

などで、個人的に何となく「変化」を思うところがありました。

上のアイスランドの地震はその後、規模などは多少収まりましたが、しかし以前と比べると、はるかに多い地震の回数は続いていて、3日ほど前にアイスランド気象庁は下のように「大地震につながる可能性」をウェブサイトで発表しています。

抜粋です。


Further information on the seismicity in Northern Iceland
アイスランド気象庁 2012.10.26

アイスランド北部における地震活動に関するさらなる情報


10月25日以降、地震は多少減少しているが、いまだに地震は継続している。

最大でマグニチュード 5.6を記録した今回の一連の地震は、地溝帯として知られるこの断層面上の動きが、海底の窪みのブロックの拡大と関連していることを示唆している。つまり、これは正断層活動を意味する。

また、地震発生源のメカニズムを分析した結果、水平移動の兆しを見せている。このような横ずれ現象そのものはこの海域では通常の現象だが、周辺地域での地震活動からの断層への影響により、大地震の可能性を強調しておく。

10月24日に、アイスランド市民保護科学諮問委員会の会議がおこなわれ、この会議において、現在の「国民保護に関する警戒レベル」を、「不確実性がある」という段階に引き上げる必要があるということで合意した。

もっとも、現在進行中の地震は、今後数十年というスパンでの可能性として使用されるべきである。大規模な地震のタイミングは予測することはできない。




というもので、火山噴火の多いアイスランドには「国民保護に関する警戒レベル」というものが存在するようで、このレベルがどのようなものか私は知らないですが、少なくとも少し警報レベルの段階を上げるようです。



全体的に揺れ続ける北米大陸

そして、アメリカ。

先日、カナダの太平洋側の沿岸でマグニチュード 7.7という比較的大きな地震が発生しました。
これは日本語でも多く報道されていたと思います。

ハワイに90センチの津波 カナダでM7.7、日本には影響なし
 日本経済新聞 2012.10.28

などです。

この際の震源地は下の場所で、カナダの本土とはかなり離れた場所でした。人的被害を聞かないのは、この発生場所によるものだと思います。

canada-map.png


ところで、この場所、過去記事の「伊勢神宮に立ち昇った「光の柱」。そして、メッカのソルトン湖に地下に眠る巨大火山に関しての追記」の一番最後のほうでふれたのですが、カスケード沈み込み帯という「かつてマグニチュード9の大地震をアメリカ大陸沿岸に引き起こした断層」が存在する場所なのです。



▲ このカスケード沈み込み帯が、過去数百年の北米大陸で最大の地震を引き起こしたと推定される地層帯です。今回のカナダの地震はその北の端あたりに位置します。この地図では上で切れたあたりの場所です。


その地震は西暦 1700年に起こったことがわかったのですが、その詳しいことは、独立行政法人「産業技術総合研究所」の活断層研究センターという部署が 2003年11月に出した以下のリリースをご覧になっていただければおわかりかと思います。

» 北米西海岸で西暦1700年に発生した巨大地震の規模を日本の古文書から推定

この内容は簡単に書きますと、

・古文書に基づき日本における元禄12年の津波の高さを3通りに推定
・北米西海岸における沿岸・海底の地殻変動を6つのモデルで計算
・これらに基づき、西暦1700年北米西海岸の巨大地震の規模をM9クラスと推定


という結論が出たということです。

そして、これを起こした場所が今回のカナダのマグニチュード 7.7の震源の延長線上も含まれる地層です。

アメリカでは、最近、ニューヨークの方角でもわりとよく地震が起きています。

米国の東海岸のほうは地震が極めて少なく、また、日本では比較的頻繁に起きるような「マグニチュード4」程度の地震以上ともなると、何十年に一度というような場所です。

たとえば、ニューヨーク周辺だけに限った話ですが、こちらの記事によりますと、ニューヨークの地震は、


・1677年から2007年までの330年間でニューヨークで発生した地震は383件(地震が同地域で発生するのは100年に1度ということ

・マグニチュード5以上の地震は1884年以来発生していない

・マグニチュード6以上は670年に1度、マグニチュード7以上は3400年に1度の確率


ということで、地震そのものが100年に1度くらいの場所で、マグニチュード7など「数千年に一度」という場所です。その周辺で最近地震が多くなっています

ニューヨークより北にある場所ですが、先日、米国のメイン州でマグニチュード4という地震が発生し、ニュースになっていました。

下は概要です。


Maine hit with 4.0 earthquake that rattles much of New England
NY Daily News 2012.10.16

メイン州でマグニチュード4の地震が発生。ニューイングランドでも揺れを感じる


メイン州の地震の記録の中で最も強い地震は、ボストンカレッジウェストン天文台よると、カナダとの国境近くのイーストポートエリアで 1904年に発生したマグニチュード 5.7 〜 5.9と推定される地震だ。この地震はマサチューセッツ州とニューハンプシャー州でも揺れを感じた。

2011年 8月 23日にはバージニア州の中部でマグニチュード 5.8の地震が発生し、ニューヨークとボストンを含め、すべての海岸に沿って揺れを感じた。 専門家によると、この地域の地質はその地質の効果で、西海岸での同様の大きさの地震より 10倍ほど広い領域にまで揺れを感じる可能性がある。



ちなみに、ニューヨークをはじめとしたアメリカの東海岸のほぽすべての建物は、ほとんど耐震設計がなされていなく、かなりの高層ビルでも「箱が積まれているだけ」という状態が実際です。

そういうこともあって、地震が仮に起これば深刻な事態が想定されています。2008年9月の MSN産経ニュースでは、「ニューヨークに地震帯 想定被害額は最悪21兆7000億円」という試算を出していました。

このあたりのことは過去記事の、

耐震設計環境のないスイスでの地震から思う「世界全体は環境の変化にどこまで耐えられるのか」という懸念
 2012年02月15日

という記事でふれていますので、ご参考下されば幸いです。


というわけで、地質のことで結構長くなってしまいましたので、続きを今日か明日に書きたいと思います。


今回は、アメリカのニューヨークに上陸しつつある「サンディ」の昨日までの報道から印象深い写真をデイリーメールから何枚かピックアップしておきます。



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2012年10月29日



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diandra1.jpg

▲ 米国のスーパーモデルのディアンドラ・フォレストさん。モデル・ドット・コムより。
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(訳者注) ディアンドラ・フォレスト( Diandra Forrest )という米国ニューヨーク出身のスーパーモデルがいます。この人は、いわゆる「アフリカ系黒人」のモデルさんなのですが、上の写真をご覧になってもおわかりのように肌の色は真っ白です。

彼女はアルビノという遺伝子の疾患のひとつを持って生まれた人です。アルビノは、先天的なメラニンの欠乏により体毛や皮膚は白くなり、人間の場合は、先天性白皮症というような名称が存在します。


dia-02.jpg

▲ ファッション誌を飾るディアンドラ・フォレストさん。最近、ファッションショーなどでのアルビノモデルの起用が増えているのだそう。記事に出てくるデザイナーいわく「まるで別の宇宙の人のような美しさなんだ」とのこと。


米国では絶大な人気のあるスーパーモデルである彼女が、このたび、アフリカ大陸の南アフリカでのショーに赴くことになりました。彼女がアフリカに赴く大きな理由のひとつの中には、「アフリカのアルビノたちを助ける精神的な手助けをしたい」ということがあります。

その「現在のアフリカ諸国の事情」というものに少しふれてから、彼女の南アフリカ行きが報じられているアフリカのメディアの新聞記事をご紹介します。

Wikipedia のアルビノに以下のような記述があります。


アフリカ南東部ではアルビノの体には特別な力が宿るという伝統的な考えから、臓器や体の一部など売却する目的で、アルビノの人々をターゲットにした殺人が後を絶たない。



とあります。

In Deep の過去記事で、AFP の「止まらぬアルビノ殺害、今月だけで被害者3人 アフリカ」をご紹介した以下の記事があります。

7万5000ドルの存在としての悲劇:アルビノ
 2010年05月07日


これは下のようなものでした。


アルビノ(先天性白皮症の人)の殺害事件が相次いでいるタンザニアとブルンジで、今月に入って新たに 3人の被害者が出たとカナダの NGOが 6日、明らかにした。殺害の目的はアルビノの体の一部をお守りの材料として高値で売ることで、国際社会からの圧力にもかかわらずいまだに売買が後を絶たない現状が改めて浮き彫りになった。

2007年から始まった一連のアルビノ殺害事件では、アルビノの体の部位がすべてそろったもの(手足4本と1対の耳、性器と鼻と舌が含まれる)が 7万5000ドル(約 670万円)で取引されているとタンザニア警察は推定している。

タンザニアの人口 3500万人のうちアルビノは約 15万人。アルビノの赤ちゃんが産まれた場合、差別を免れるために、親が故意に殺すこともあるという。



こういう現状がアフリカにはあります。
これは今でも多分ほとんど改善されていないと思います。

こういう中、上記の米国のアルビノのモデルであるディアンドラさんは、

「アフリカ大陸の人々に、アルビノに対しての見方や考え方を変えてほしい」

と述べ、南アフリカでのファッション・フェスティバルのショーに参加しました。


彼女は、ニューヨークの南ブロンクスの黒人コミュニティで育った、いわゆる「スラム出身」で、米国の国内でも成長の中でいろいろなイヤな体験もあったことを語っています。

しかし、一方で、米国は大衆文化の歴史上で、世界で最も傑出したアルビノ・スターを排出している国でもあります。たとえば、中年世代のロックファンで、ジョニー・ウィンターというギタリストを知らない方はいないと思いますが、彼はアルビノです。


winter.jpeg

▲ 私たちの若い頃に圧倒的な人気のあったギタリスト、ジョニー・ウィンターもアルビノ。高齢ですが、2011年の東北の震災の後に「初来日」したことがWikipedia にのっていました。日本に来たことのない最後の大物と言われていました。


現在の米国にはアルビノの男性モデルもいます。ショーン・ロス( Shaun Ross )という人。

louis.jpg

▲ 2010年のルイ・ヴィトン・コレクションに登場したショーン・ロス。


アルビノには古来から様々な逸話が存在して、日本でも、5世紀頃の天皇だった清寧天皇(せいねいてんのう)は、「白髪皇子」という御名を持ち、アルビノだったと考えられています。

こちらによれば、


御名の「白髪皇子」の通り、生来白髪であったため、父帝の雄略天皇は霊異を感じて皇太子としたという。


とのこと。

古来から現代までアルビノは確かに特別視されてきたわけですが、それは「畏怖」、「奇異」、「神聖」など様々な特別感情があることは事実です。しかし、少なくとも今のアフリカの「殺して部位を持ち去る」という方向は是正されたほうがいいとは思います。

そんなわけで、ディアンドラさんを紹介したケニアのメディアをご紹介させていただきます。



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2012年10月27日



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(訳者注)

最近に限ったことではないかもしれないですが、「タイ」って変な事件が多いんですよ。

タイのバンコクにワットアルンという寺院があって、日本でも「暁の寺」の名称で観光地としても親しまれている寺院があるんですが、そこに「三体並ぶ鬼の像」というのが飾られているんです。先日、その中央の鬼の首が落雷で吹っ飛ばされる、という出来事がありました。

arn-01.jpg

▲ 吹き飛ばされた暁の寺の鬼の像の首。


吹き飛ばされた鬼の首は今は、神様の像の足下に転がっています。

arn-03.jpg

▲ 下の左側にあるのが落雷で切断した鬼の首。地元の人たちが、「鬼の怒りを静めよう」と、花などいろいろと添えています。


さらについ数日前には、タイ東部のラーチャカルン海岸というところに、大量のクラゲが押し寄せたのですが、それが「色さまざまなクラゲが一気に押し寄せてきた」ということで、今まで地元の人も誰も見たことがない光景が広がっているのだそうです。


thai-kurage.jpg

▲ タイ紙のタイラットより。クラゲの色は、白、青、茶色など。


そんなわけで、不思議な事件や出来事が多いタイでありまして、たまにタイのメディアを眺めたりします。タイ語が読めなくとも写真だけでも楽しめますので、写真中心に見るのですが、今日、下のようなページが。

giga-thai.jpg


上の写真を見た瞬間に「この表紙は・・・ギガス写本では?」と思い、過去記事を見直してみました。記事は、

「悪魔の聖書」ギガス写本の調査が本格化している
 2011年01月03日

という、もう2年近く前の記事です。これを見てみますと、まさに上の表紙はギガス写本。

ギガス写本というのは、「悪魔が修道士に書かせた聖書」というような伝説がある古い本のことで、どんなものなのかはよくわかっておらず、研究が続いています。

上の記事からの抜粋では、



悪魔のイメージと悪魔的な綴りに満ちている呪われたこのテキストは、伝説によれば、悲しい運命の修道士が悪魔と契約した中、悪魔の手助けで作成されたという。



というもので、ギガス写本には以下のような特徴があります。


・旧約聖書と新訳聖書を同時に扱う唯一の写本。

・この悪魔の聖書は非常に巨大で、運ぶのに最低でも2名の人物が必要。長さは 90センチ、重さが 80キログラムある。

・ギガス写本は、悪魔の肖像の反対側にそびえ立つ天国の存在の正当性を含んでいる。しかし、その望みと救済のシンボルである天国(それは、対立する悪魔との肖像とは正反対のもの)では誰とも会うことができない。誰もいない。

・ギガス写本には、病気の実際の治療法や、あるいは、泥棒を見つける方法といった、実際的な問題の解決方法の記述も含まれる。

・2008年に、この写本が1年がかりでプラハに移送された。移動の際には、写本に 12億円の保険がかけられている。

・悪魔の聖書は、600ページからなっており、それはすべてロバの皮からできている 310枚の革紙から作られている。


というようなものだそう。

そこには、こんな悪魔のイラストなんかも描かれてあるのです。

akuma-1.jpg

▲ ギガス写本にある悪魔の姿。

タイの上の記事そのものはギガス写本に関してのコラム的なものだったのですが、この記事のおかげで、久しぶりにギガス写本のことを思い出しました。そこで、英語の Codex Gigas という単語で最近のニュースを検索していました



タイからチェコへと続く「悪魔」ルートに巡り会い

Codex Gigas のキーワードでニュースを検索していると、今度は下のような写真の報道が。

gigas-02.jpg


この外国人の子どもたちと親らしき人々が見ているのは、まさに上の「悪魔の姿」が写っているページ。つまり、これはギガス写本だと思います。

「子どもたちがギガス写本を見ているって、どういうこった? 大体これは一般人が見られるものなの?」

と思って、この記事を読もうとして気づきましたが、このニュースの文字がわからない。

何語かわからない。

と、ここで、「インターネット上のページでそれが何語がわからない時の対応法」というのを書いておきます。私が実際に英語圏以外の国のニュースなどを読む時に使う方法です。Google 翻訳を使います。





何語かわからないページを読む方法

1. Google 翻訳に行きます。


2. 「元の言語」というところをクリックすると言語の一覧がでますので、その
先頭にある「言語を検出する」を選択します。

ggl-01.jpg

読みたいページの文章をコピーして、Google 翻訳の翻訳ウインドウにペースト(貼りつけ)して、「翻訳」ボタンを押す。

ggl-02.jpg


3. Google 翻訳が自動で、その言語を解析してくれます。下のは英語に変換したものです。

ggl-03.jpg




という手順で、「一応」、そのページの言語などがわかります。

「一応」と書いたのは、それでその文章の内容がわかるかどうかは何ともいえないからです。

機械やネットなどでの翻訳は、特に「日本語にする」ということにはあまり得意とはいえず、たとえば上の部分のチェコ語を直接、日本語に変換すると下の表現となります。

ggl-05.png


まあ、何となくわかるような、でもやっぱりわからないというような翻訳になることが多く、ネット翻訳は、実用的とはなかなか言い難い面もあります。ただ、ヨーロッパの言葉などは、英語に変換した場合はわりとわかりやすくなることが多いです。

また、Google 翻訳は英語ペースだと辞書としても使うこともできます。

翻訳した単語をクリックすると他の意味の候補が出ますので、前後の文脈から考えていくと、欧州語などに関してはわりと精度よく翻訳できるように思います。

ggl-06.jpg

▲ 今回の記事で、チェコ語でわからない部分を Google 翻訳で調べる作業。


いずれにしても、上の「親子で見ているギガス写本」のニュースがチェコ語だということがわかりましたので、翻訳をしてみました。やっぱり、「子どもたちがギガス写本を見ている」というのはどういうことなのかを知りたい気もしましたので。


そうしましたら、今、ギガス写本は、チェコ共和国からオーストリアなどを巡回していて、一般公開されているということのようです。

現在はギガス写本はプラハにあるものだと思いますので、周辺を周回しているというような感じのようです。

その記事をご紹介します。

ところで、このギガス写本を見ることのできた(10月18日まででしたので、もう終わっています)場所は、フランティシュコヴィ・ラーズニェという場所ですが、はじめて知った地名でしたので、チェコ共和国の公式ホームページを見てみましたら、日本語でも案内されていました。


チェコ共和国へようこそ」より。

FRANTIŠKOVY LÁZNĚ(フランティシュコヴィ・ラーズニェ)は西ボヘミアの温泉三角地帯の中でも一番小規模ではありますが1793年から現在に至るまで温泉保養地として知られております。統一されたクラシカルな建造物で人々に親しまれており、過ごしやすい気候、町を囲む森林と手入れの行き届いた公園や果樹園が、弱酸性水の効力の源であり、滞在客に気持ちよく過ごしてもらえるようにサポートしているのであります。



地図では、下の「A」の場所です。

citymap-02.jpg


ドイツとの国境に近い町のようですが、上の「チェコ共和国へようこそ」にあったその町のきれいなこと!

city-01.jpg

▲ チェコ共和国のフランティシュコヴィ・ラーズニェ。


あからさまに素敵に見えるこの町にやってきたのは・・・天使ではなく、悪魔でした。

というわけで、ここから記事です。



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2012年10月26日



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1-micro.jpg

▲ ボーイング社のテストのイメージ。ミサイルからターゲット方向のすべての電気システムとコンピュータ系統をクラッシュさせる。
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(訳者注) 最近の話題からは唐突に外れますが、今朝、「 EMP 」に関しての報道が目にはいりました。

アメリカ空軍から研究依頼を受けていた米国ボーイング社が、マイクロ波ミサイルといわれる、「電子系統クラッシュ兵器」を完成させ、そのテストに成功したという報道があったのです。

これらは昔でいう「ブラックアウト(停電)爆弾」と呼ばれるものなのですが、停電爆弾という何となく間の抜けた語感とは違い、私個人は核型の EMP (電磁パルス爆弾)を含めて、これらは一種の「究極の終末兵器」だと思っています。

なぜかというと、現在の多くの国と、その人々の生活は「何もかも電気システムとコンピュータから構成されているから」です。

下は米国ボーイング社の今回の実験の際の写真。

c-micro.jpg

▲ テスト用に設営された複数のビルをターゲットにし、そこにコンピュータなどを配置。ミサイル発射直後にすべてのコンピュータは写真下のようにクラッシュしました。 BLAZE より。


過去、高高度での核爆発での EMP 兵器の威力に関しては、何度か取り上げたことがありますが(関係した過去記事は末尾にリンクしておきます)、これは非常に広い範囲に対してしか使えないものです(爆発高度によりますが)。

たとえば、 EMP 兵器は、「ひとつの国を滅ぼしたい」とか、そういうのには効果的でも、限定的に使うことが難しいので、通常の兵器とは言いがたいものがあります。

核を用いた EMP 攻撃というのは、たとえばターゲットが日本なら、基本的には一発の爆弾による一発の爆発だけでOK(名古屋上空で爆発させれば、本州の全域が復旧の見込みのない停電に陥る)というたぐいのものですが、ただ、「影響範囲が大きすぎる」ので、実際に使うには無理があると思うのです。

それだけに「実戦でも使える EMP 」の開発には、各国がその研究にしのぎを削っていたのがこの数年だったようです。

このあたり、少し過去記事や他のサイトの記事などから資料を抜粋しておきます。

まず、EMP 爆弾と呼ばれる兵器について、上に「名古屋上空に〜」というのを書きましたが、下のは In Deep の過去記事ですが、2011年6月の「韓国統一ニュース」という韓国のメディアに掲載された文章を訳したものを載せていますが、そこからの抜粋です。


1997年7月16日、米連邦下院国家安全委員会の公聴会に提出された資料によれば、電磁波兵器が北米大陸の中央部上空 50kmの高さで爆発した場合、半径 770kmに及ぶ地域が破壊される。そして、上空 200kmの高さで爆発すれば半径 1,600 kmに至る地域が破壊され、さらに、上空 480kmの高さで爆発すれば、半径 2,360 kmに及ぶ地域が破壊されることが示された(下の図)。



ニューヨークからサンフランシスコまでの直線距離は 4,140 kmであり、北米大陸中央部の上空 480kmの高さから高高度電磁波兵器が爆発すれば、北米大陸は巨大な電子雲に完全に覆われるのだ。 (中略)


日本への攻撃

国土面積が狭い日本には大陸間弾道ミサイルは必要なく、中距離ミサイルを高高度電磁波兵器を乗せて日本列島中央部にある名古屋上空 45kmの高さで爆発させることで、九州西端の長崎から、青森まで、日本列島が電子雲に完全に覆われる。

北朝鮮の西海にある衛星発射場を距離測定の基準点にするとそこから北米大陸中央部までの距離は 9,800 kmで、名古屋までの距離は 1,200 km 。発射された高高度電磁波兵器が北米大陸中央部上空に達するまでの時間は 30分、名古屋上空に達する時間は、発射からたった 4分だ。




全文の翻訳は、過去記事の、

北朝鮮はスーパーEMP兵器を完成させたのか?
 2011年06月27日

にあります。

この韓国メディア記事では、米国と日本を例に挙げていますが、周辺国で EMP 兵器を持っているのは北朝鮮だけだと思われ( EMP 兵器には核が必要なので)、実際にはもっとも危機感を持っているのは、北朝鮮の隣国である韓国だと思われます。

なので、韓国軍は以前から研究を続けていますが、核を持っていない韓国では、破壊力のある EMP 兵器を作ることができていないようです。それは上の記事にある、


韓国軍が開発中の非核低高度電磁波兵器とは比較などできないほど EMP 爆弾は、その破壊力が強く、軍事戦略の拠点に設置された電磁波防護施設まで破壊してしまう恐るべき威力を発揮する。



という記述からも感じられます。

「非核(核を使わない)」の電磁波兵器は弱い。とはいえ、核を使った EMP はあまりにも破壊力が強く、いわゆる「普通の戦争」で使えるものではありません。戦場で使えば、「敵も味方も何もかも電気システムがクラッシュしてしまうから」ですが、今回、米国のボーイング社が開発に成功したマイクロ波ミサイルは、制御できる電気システム完全クラッシュ兵器のようです。

そして、この登場というのは、なかなか厄介な時代に投入したなあ・・・と、やはり思います。


この「マイクロ波ミサイル」については、4年前の WIRED に記事が書かれたことがあります。
概略を抜粋いたします。


マイクロ波ミサイルや「停電爆弾」:敵国の電子機器を使用不能にする「電子戦」
WIRED 2008.12.10

micro.jpg

ローテクの過激派でさえ、最近は多少の機器を使いこなしている――1、2台の携帯電話でしかないかもしれないが。米空軍が、敵の電子回路を瞬時に焼き切ってしまう新しいマイクロ波ミサイルを製造したいと考えているのもそのためだ。

4000万ドル( 32億円)の費用を計上している3年計画の『対電子機器高出力マイクロ波(HPM)先進ミサイル・プロジェクト』とは、「電子システムの劣化や損傷、破壊をもたらす能力を備えた技術を実証するための、多発式多目標HPM空中プラットフォームの開発、テスト、実証」を目的としているという。

だが、こうした電磁波爆弾にはさまざまな問題が付きまとっている。「費用、サイズ、ビーム制御、発電など、解決不可能にも思える条件」がいくつもあるという。



この「解決不可能にも思える条件」が、今、解決したようです。

まあ・・・・・以前書いたEMP 兵器の記事や、スタクスネットなどのインフラ破壊ウイルスの怖さというのは、要するに「私たち現代人が驚くほど電気とネットワークとコンピュータシステムに依存して生活している」からです。

過去型の「停電兵器」というのは、化学処理したカーボンファイバーなどを敵の電力施設の上空で無数にばらまき停電させるというようなものでした。影響は限定的ですし、不確実でもあります。

しかし、最新型のこの「停電兵器のたぐい」がクラッシュさせるものは、EMP 兵器などとほぼ同じだと思われ、すなわち、

・電気系統
・コンピュータシステム
・放送を含むネットワークシステム
・携帯を含む通信システム
・インターネット網

などの全部だと思うのです。

現代の戦争はほとんどこれらに依存していますので、つまり、上のものがすべてクラッシュした場合、先進国の軍隊は軍隊として機能しないと思います。

下の記事では、ボーイング社の研究者の人が、「我々は戦争の新しい時代を切り開いたのです」というような言い方をしていますが、まあ、そういうことになるのかもしれません。

たとえば、「これから戦いに行く都市機能の無力化」ということがわりと簡単にできてしまう。兵隊は、相手の都市と軍隊の機能が麻痺した後に行けばいい、と。


そういう兵器があった場合、米軍は使うかというと、「使う」と思います。前例もあります。米軍は、カーボンを使った過去型の「停電兵器」を 1999年のコソボ紛争で使ったとされています。

なので、新しい停電兵器でも躊躇なく使うと思います。

今年の夏頃に、

アメリカ国防総省の機関がサイバー戦争での自動対応プロジェクト「プランX」構想を発表
 2012年08月23日

という報道をご紹介したことがあります。こちらは、1963年の映画『博士の異常な愛情』の中に出てくる「世界全滅装置」を彷彿とさせる計画の話でした。

今の世の中、小さなものから大きなものまで、ほとんどすべてが、電気とかネットワークとかで牛耳られていて、それらが「破壊された時」というのは、文明という点からは「この世の終わり」なわけで、こちらの「進み具合」というのもいつも気になることでもあります。

それでは、その新型ミサイルのテストに成功した報道を米国の CBS ニュースから。



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2012年10月25日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





(訳者注) 今回の記事は、昨日の記事で書きましたように、ドイツ研究センターを中心とした国際研究チームが、人工衛星からの観測で、地球のコアなどに急速な変化が起きているという論文を発表したことに関してのものです。

記事には図やアニメーションがありますが、キャプションでの説明があまりなく理解は難しいですが、たとえば、下のような図を示すアニメーションなどがあります。下のは、単位のところに nT (ナノテスラ)という単位が見えますので、磁場(多分、磁場の加速の度合い)の変化だと思われます。

core-01.jpg


意味の詳しいところはわからないにしても、2004年から2009年という間だけでも、地球の磁場(あるいは磁場の加速度や減速度)は、地球全体で変化していることがわかります。

発表した研究チームの中心であるのドイツの研究機関は、この磁場の変化は「地球のコア(内核と外核を含む地球の中心部)の変化と関係がある」と言います。そらには、地球の重力の変化とも関係しているようです。

なので、今回のデータでは、「(地球の)核と磁場と重力は連動して変化する」ということのようです。

ところで、このことで思い出すことがひとつあります。
太陽系全体のことです。



木星の大規模な激変と思い出して


今回の記事は地球での話ですが、「惑星の大規模な範囲での急速な変化」ということに関しては、現在、木星で進行している大変化を彷彿とさせるものがあります。過去記事で、木星の衛星イオのことに少しふれましたが、木星本体も急速に変化していて、その変化の面積は地球よりはるかに巨大です。

ご紹介すると以前書いてから、なかなか機会がなかったですので、今回の地球の変化の前に木星の変化について簡単にご紹介しておきます。

オリジナル記事は、米国のデイリーギャラクシーの、

Jupiter Undergoing Cataclysmic Changes
 Daily Galaxy 2012.10.17

です。
それはこのような出だしで始まる記事です。


劇的な変化を遂げている木星

NASA ジェット推進研究所の上級研究員グレン・オートン氏は次のように述べる。

「今、私たちが目撃している木星の変化は、木星全体におよぶ巨大なものです。以前にも、木星の変化については観測されていましたが、現在、私たちは最新の観測機器により木星の変化の詳細を観測しました」。

「この数十年、ここまでの変化は観測されていませんでした。そして、今までにない領域でも変化が起きているのです。同時に、私たちは木星にこれほど頻繁に物体が衝突している光景を見たことがありません」。

「私たちは、今、どうしてこのようなことが起きているのへの理解を得ようとしているところなのです」。



という始まりで、つまり、 NASA の上級研究員の人の驚きの言葉で始まっているのですが、そのあたりは、NASA が発表している木星の変化の写真を見ればわかります。

jupiter-2009-2012.png

What's Causing Turmoil On Jupiter, Planetary Changes, Bombardmentsより。


上の図は、2009年から2012年の木星の表面の様子です。

木星の表面には2本の「赤道縞」と呼ばれる太い線があります。木星の表面は、アンモニアの結晶やアンモニア水硫化物と考えられている雲に覆われているとされ、その表面が近年、大規模な変化を見せているのです。

この木星の変化については、過去記事でもふれたことがあります。

下の記事では、2010年に上にある「赤道帯のひとつが消失した」ことと、巨大な上昇気流の雲(プルーム)のことについて書いています。

木星の異常気象: 壮絶な高さのプルームが観測される
 2010年11月23日



上記記事より。2010年に、下のほうの太い線が消滅したことがわかります。2011年にまたその線が出現しましたが、今度は上のほうの線にも変化が見られます。


こういうことが「驚くべきこと」といえるのは、前例のない変化であると同時に、「木星の巨大さ」ということも関係しているように思います。下の図は、木星と、太陽系の他の惑星の大きさを比べたものです。



▲ 木星と他の太陽系の惑星の大きさの比較。


上の「赤道帯」にしても、その太さ自体が地球より大きな距離を持つようなものであり、それが「急速に変化したり、時には消えたりしている」ということが、「劇的」という表現とも結びついているように思います。

また、上の NASA の研究員の言葉にある、

> 木星にこれほど頻繁に物体が衝突している光景を見たことがありません。


についても、この数年は確かにものすごいものがあって、「地球の大きさと同じか、それより大きな爆発」が何度も起きています。

これについても過去記事で何度か取り上げましたので、リンクしておきます。

この13ヶ月間で3回目となる木星での爆発
 2010年08月23日

木星で巨大な光のフラッシュが観測される
 2010年06月06日



▲ 2010年8月20日に、熊本在住の天文家の立川正之さんが撮影して米国スペースウェザーが発表した「木星の爆発」の様子。


これらの爆発は、小惑星などを含むなんらかの衝突という見解が一般的となっていますが、どれもこれも、これが地球だったら「地球そのものが壊れてしまうほどのレベル」の大爆発で、本当に何かの衝突なのかどうかはともかく、何らかの大きな現象が「連続して」起きていることは確かのようです。

先頃の記事、

「良い時代と悪い時代」
 2012年10月06日

にならえば、木星は3年くらい前から「悪い時代」に入っているようで、地球規模での大爆発が数ヶ月に一度起きているようです。


そして、上の「良い時代と悪い時代」の一連の記事にありますように、かつて、この地球にも同じような時代があったと考えられます。



では、「地球のコアと磁場と重力の急速な変化」に関しての記事です。

記事はとても難しい内容で、うまくご紹介できていないように思いますが、とりあえずこの時点でアップいたします。

ちなみに、記事に出てくる「 CHAMP 衛星」という衛星の名前をはじめて聞いたのですが、衛星重力ミッション − 衛星による自由落下重力測定というページによりますと、


000年7月に打ち上げられたCHAMP(CHAllenging Minisatellite Payload)は,衛星に搭載したGPS受信機で精密軌道決定を行っており,歴史上初めて,衛星そのものによる重力場測定を可能とした。

CHAMPで採用されたこのような重力場の測定方法は,高高度のGPS衛星(高度20000km)から高度数100kmの低軌道衛星を追跡することから,High Low Satellite to Satellite Tracking(H-L SST)と呼ばれている(下の図)。

Fig2.gif

▲ H-L SSTのイメージ。



というものだそう。

GPS を使って、正確な「重力場測定」というものをおこなっているようです。

ではここからです。



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2012年10月24日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





kou-01.jpg

▲ 若松孝二製作、大和屋竺監督『荒野のダッチワイフ』(1967年)より。これらの「無駄にまで男的な世界」の雰囲気は後の人気テレビアニメ「ルパン三世」のメイン脚本家となる大和屋監督のルパンの世界に引き継がれていきます。
--


最近、ポールシフト絡みの記事が多いのですが、今朝、米国の科学系ニュースを大量に配信する Ideas, Inventions And Innovations というサイトを見ていましたら、「人工衛星から目撃された地球のコアと磁場、そして重力の急速な変化」というタイトルのものがありました。

あまりに最近の流れとマッチしていたので、気になり、少し目を通してみますと、ドイツ地球科学研究センターという名前が出てきました。これは、過去記事の、

ドイツの科学研究法人が「急速なポールシフトと気候変動と超巨大火山の噴火が同時に発生していた」ことを証明
 2012年10月18日

に出てきた研究機関で、そのドイツ地球科学研究センターの共同研究チームが、今度は人工衛星で、今現在の地球に急速な変化が起きているということを確認して、それを「全米科学アカデミー紀要」に発表したというものです。

うーむ・・・。毎日のようにポールシフトだとか、大陸移動関係のニュースが報じられて、「ほんまかいな」という感じもします。

この「全米科学アカデミー紀要」というのは、米国科学アカデミーという世界最大規模の科学団体の発行する機関誌で、世界の科学専門誌として1位か2位の参照数を持つものです(Wikipedia では世界第2位とのこと)。

その記事を翻訳してご紹介しようと思ったのですが、私にはものすごく内容が難しくて、それほど長い記事でもないのですが、翻訳に時間がかかりそうで、今日は途中までで時間んがなくなってしまいました。加えて、最近ずっとこの関係の翻訳ばかりで、やや「ポールシフト疲れ」が出ていたこともあり、今回は全然関係ない記事を書かせていただきます。

明日には、「地球のコアと重力の関係」の記事の翻訳をアップできると思いますが、オリジナル記事は、


にありますので、興味のある方はどうぞ。


今回の記事は、先日亡くなった若松孝二という映画監督と関係する話ですが、最近の流れとは全然関係ないですので、興味のない方は飛ばされて下さい。

個人的にはこのことを、最近またよく考えています。



「自分の存在の意味」を 1960年代のピンク映画で再確認した日


先日、映画監督の若松孝二さんという方が亡くなったんですけれど、まあ、最近どんなことをしていたのかは私は知らないんですが、この若松孝二さんが、監督としてではなく、多分、はじめてプロデュースした作品があります。

1967年の『荒野のダッチワイフ』というピンク映画で、私は 1980年代くらいにビデオで見て、結構なショックを受けていたのですが、先日、若松監督が亡くなったニュースを見て、探したんですけれど、見つからない見つからない

やっとある中古ビデオ屋で 中古VHS が売られているのを発見して(高かったです)、数日前、20年ぶりくらいに見ました。 1990年代に再発されたビデオのようで、裏ジャケットに、切通理作という人が解説を書いていました。

その解説の最後のほうに次のようにあったのです。


『荒野のダッチワイフ』解説
 切通理作

大和屋竺のダッチワイフとは、現実に挫折した者がすがりつく対象ではなかった。現実の時間に戦いを挑んでいく人間にとっての《傷》を意識した断絶風景なのだ。

だが《傷》にこだわればこだわるほど、世界は風景化していき、自分以外の下界はよそよそしいものになっていく。すると最後には、《傷》にこだわる自分自身すら実在しているのかという疑問にかられる。

大和屋竺は己の《傷》を詠嘆しない。哀訴もしない。そこには、現実という時間と自分の意識に流れる時間との溝を、ただ見極め続けるという透き通った孤独がある。

大和屋竺は常に先鋭的で「新しい」存在なのだ。それは、彼が常に、存在の空虚こそが世界への殺意を呼び込むという、根源的な問題を突きつけ続けているからである。



まあ、一応、「単なるピンク映画の解説」ではあるんですが、解説もとても良い内容で、特にこの最後の一文にある存在の空虚こそが世界への殺意を呼び込む」というフレーズから、一瞬にして、私は過去の記憶から「自分の好きな様々なこと」に通じるひとつのことを想起したのでした。

そして、さらに「これは埴谷雄高さんが『死霊』を著しながらも、ご自分で気づかなかった" 目指すべく虚体 " の真実だ」と感じたのです。

いや、こんな難しい言い回しでは良くないんですよ。

つまり・・・。たとえば・・・・・・。

「動機がわからない殺人」

「我が子を虐待する人たち」

などの現実と「存在の空虚こそが世界への殺意を呼び込む」というフレーズは、実は一致しているように思うのです。

もっと具体的にいうと、たとえば・・・今の世の中は「くるっている」、あるいは、「ややくるっている」と思う人はそれほど少なくないのではないでしょうか。

私もわりとそう思います。


では、(もし本当に最近になってから社会が狂ってきたとするのならば)なぜ社会はそうなってしまったのか


いろいろな現実的なことを言うたとえば評論家の人だとか権威筋の人たちはたくさんいると思いますが、「それで世の中がよくなったことがあったか?」と私は昔から考えます。

なんとなく世の中というのは、「夢や理想では変わらんよ」というような考え方がありますが、私は逆に思っています。


「夢や理想が先行した世の中じゃないと良くならない」


と私自身は子どもの頃から考えていて、今もそう思っています。



上の「存在の空虚こそが世界への殺意を呼び込む」という中の「存在の空虚」も難しいですが、これは言いかえれば、


「どうしてわたしはこの世にいるのだろう?」


ということです。

今の多くの大人たち、何より、ほとんどの子どもたちは、その答えが見いだせていないように思います。


そして、私は確信していますが、

「どうしてわたしはこの世にいるのだろう?」

ということへの答えがない限り、この世は今よりもっともっと悪くなります。



今など話にならないくらいに悪くなります。

自分の人生の四十数年でもその過程を見てきました。

どんなことでも私は人より劣っていたので、常に「人の後ろから歩いていく人生」でしたので、世の中がよく見えました。


世の中は悪くなった。
このことを「それは違う!」と明確に否定できる人はどの程度いるでしょうか。


そして、それがどんな世の中であろうと、「どうしてわたしはこの世にいるのだろう?」ということへの答えが出ない限り、もっともっと、どんどん悪くなるはずです。



いずれにしても、「存在の空虚こそが世界への殺意を呼び込む」というフレーズはすべて言い換えると、

「自分がこの世にいる理由がわからないのなら、この世を愛せない」

です。

今の世の中で、この世を愛せない人ばかりなのはそれが理由です。
私は多くを断言しませんが、これだけは断言できます。


どうすればいいのか?・・・ということは、私にはわからないですし、しかも、ここで具体的な方法論を書くのは、まるで「評論家」ですので、曖昧な方向性として、ひとつ抜粋しておきたいと思います。

それは、スイスの神学者カール・バルトさんという人についてふれている、Wikipedia の終末論というページからです。


神学での「終末」には、個人的な救済の完成と、世界的な救済の完成の2つの意味が存在する。

20世紀のスイスの神学者・カール・バルトも、主著『ロマ書』で「(終末にキリストが地上の裁きのために天国から降りてくるという)再臨が『遅延する』ということについて…その内容から言っても少しも『現れる』はずのないものが、どうして遅延などするだろうか。…再臨が『遅延』しているのではなく、我々の覚醒が遅延しているのである」と言い、「終末は既に神によってもたらされている」という認識である。




という部分ですが、大事なのは、終末のほうの話ではなく、

個人的な救済の完成
世界的な救済の完成

というふたつの意味が存在するという意味です。

これは現代に反映させれば、世界の価値観や幸福の尺度(あるいは他の人たちの価値観や幸福の尺度)と自分のそれを対比させる必要はないということです。

自分の救済は自分でする、あるいは自分でしかできない。

つまり、「自分だけの価値観を持つことが、世界全体を殺さないための手段だ」ということを上の神学とかいうものの概念から思います。


というわけで、いろいろ長々と書いてしまいましたが、多分、この『荒野のダッチワイフ』という映画がレンタル店などに置いてあることはないでしょうし、中古でも手に入らないと思いますので、冒頭のオープニングを貼っておきます。

音楽はすべて、その後ジャズのトップミュージシャンとなる山下洋輔さんによるものです。


「荒野のダッチワイフ」 (1967年) オープニング・タイトル



製作:若松プロダクション
監督:大和屋竺
音楽:山下洋輔

--

ちなみに、この『荒野のダッチワイフ』の監督は、大和屋 竺(やまとや・あつし)さんという人なんですが、この人は後の『ルパン三世』テレビシリーズの第1シーズンと第2シーズンのメイン脚本家をつとめた人です。

この『荒野のダッチワイフ』の脚本も大和屋さん本人によるものですが、「ルパン三世」で最高傑作の誉れの高い「魔術師と呼ばれた男」を彷彿させるシーンがたくさん出てきます。


lupin-3.jpeg

▲ 『ルパン三世』第2話『魔術師と呼ばれた男』(1971年 / 脚本:大和屋 竺 )より。


なので、初期のルパン三世シリーズが好きな人なら、世界観は似ていますので、異常にシュールな点を除けば、『荒野のダッチワイフ』は必見だと思います。

ただ、手に入ればですが。


ちなみに、私は初回のルパンの放映を見ているんですよ。1971年という年代から逆算すると、8歳ですので、小学2年生だったということになりますかね。

最初のルパンは強烈に「大人の世界」のアニメで、子どもの私に大人の憧れを植え付けたのも、このルパンでした。

その時に見たルパンのシリーズで、もっとも強烈な印象として残っているのが、「脱獄のチャンスは一度」というものでした。その後、再放送で小学生の時に再び見てから 40年近く見ていないので、ちゃんとしたストーリーは覚えていないですが、「物語って面白い」と思ったものでした。

その後、10歳くらいからはほとんどテレビを見ない人になってしまったので(ラジオに没頭し始めた)、この頃が最後のテレビ時代。いい思い出です。

というわけで、本当に関係ない話ですみません。


ただ、しつこく書きますが、世の中は「自分の内に存在する夢と理想」で作られます。

--
今回の記事と関連した過去記事:

どんなに愛される資格があるのかを私たちは知らない
2011年04月14日

「宇宙は人間そのもの」という結論を夢想するとき
2012年03月19日

「なぜ何も存在しないより、何かが存在したほうがいいのか」 - ベネディクト16世
2010年09月23日

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[1年前の In Deep ]
2011年10月24日の記事

わたしの神話はずっと続いている

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2012年10月22日



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▲ 2006年6月21日にボリビアのティジュアナコ(Tijuanaco) を訪れた際のマヤ長老評議会のメンバー。長老評議会の代表ドン・アレハンドロさんは、右手前から2人目の茶色の服と羽根の帽子を被っている人。
--



今回の記事の内容は、前々回までの下ふたつの記事の続きとして「地球のポールシフトと、それに伴う変化」ということについて書きたいと思います。

ポールシフト、巨大火山の噴火、そして大彗星の衝突のそれぞれが同時に起きる可能性を考えてみる(1)
 2012年10月19日

ポールシフト、巨大火山の噴火、そして大彗星の衝突のそれぞれが同時に起きる可能性を考えてみる(2)
 2012年10月20日


内容的には上の続きですが、中心となる話題が少し違いますので、別のタイトルとしました。

上の2つの記事の、特に、「(2)」のほうにつけたサブタイトルの「1万3000年前に「北米大陸からすべての大型生物とその時代のすべての人類が消滅した理由」は何だったのか。」というものと関係します。

上のその記事では 2009年の米国ニューサイエンティストの記事をご紹介しましたが、それは以下のような記述で始まる記事でした。


今から1万3000年前、北米大陸の様々な大型生物が完全に消滅した。動物だけではなく、当時の北米大陸に移住した人間たちもすべて消えた。

この記録的な大絶滅に関係する推測のひとつとして、当時の北アメリカに巨大彗星が衝突したという説がある。

突如として、マンモスがいなくなり、マストドンもいなくなり、そして、クローヴィス文化を築き上げていた人類もすべて地上から「消えて」しまった。



記事では、その理由についての科学者たちの議論についてのものでしたが、この「1万3000年前」という時代で何か思い出すものがあります。

しばらく考えていたのですが、「ああ、マヤ」と思い出しました。

4年ほど前に読んだ米国のヒーラーのドランヴァロ・メルキゼデクという人のインタビューについての記事でしたが、その中に、その人がマヤ長老評議会の代表と会って話を聞いた時のくだりがあったのです。

簡単に書きますと、そこにマヤ長老評議会の言葉として、「マヤ族は、1万3千年前と2万6千年前の2度、ポールシフトを経験した」という言葉の記録があるのです。

そのあたりを少し抜粋させていただきます。




マヤ族の伝説の中の1万3000年前の地球


この「マヤ長老評議会」というのは、現在の中南米に住むマヤ族の部族の長老たちが構成するものです。現在、マヤ族はガテマラ、ベリーズ、メキシコの3地域に 440部族が暮らしています(2008年時点)。その 440の部族から、それぞれの部族を代表する長老が選出され、その議会が「マヤ長老評議会」というもののようです。

さらにその中からマヤ族全体の代表が選出されますが、その 2008年の時点では、そのマヤ長老評議会の代表者はドン・アレハンドロという人でした。一番上の写真に写っている人です。

以下はそのマヤ長老評議会の代表者のドン・アレハンドロ氏の2008年の話からです。
この人の立場を考えると、一応、「マヤ族全体を代表した意見」だと言っていいのだと思います。


まず、前提として、マヤ族には以下の伝説が部族的知識として根底に存在しているようです。



「かつてアトランティスにいたマヤ族は、1万3千年前と2万6千年前の2度、ポールシフトを経験した。この時の経験はマヤ族の部族的知識として蓄えられている」



という「部族的知識」を持つ彼らの未来観は次のようなものです。
下は長老の言葉そのものではなく、長老にインタビューした人の記述だと思います。


「マヤカレンダーのメッセージとは、ホピ族およびマヤ長老評議会が確定した終末期の開始時期(2007年10月26日)から7年間(2015年まで)に時間の窓が開き、この期間にポールシフトが起こるということだ

それは、すでに現在起こっている地球磁場のシフトのことではない。地球の南極と北極が逆転する物理的なポールシフトのことである。

地球の磁場は500年前よりもはるかに弱くなり、また磁場移動も頻繁に起こっている。14年前からは、旅客機が飛行するとき、いちいち北の位置を確認することが必要になっているくらいだ。

このような地場の変化は、北極と南極が逆転する物理的なポールシフトが発生する前兆現象である」



この言葉にある「1万3千年前と2万6千年前のポールシフト」については地質的な裏付けはありません。

ただ、上の言葉にある「地球の磁場は500年前よりもはるかに弱くなり、また磁場移動も頻繁に起こっている」というのは、こちらの記事に、1880年から現在までの「地球の地磁気」に関しての下のグラフを載せましたように、着実に弱くなっています。



▲ 1880年から2000年までの地球の地磁気の強度変化。ドイツの科学研究法人が「急速なポールシフトと気候変動と超巨大火山の噴火が同時に発生していた」ことを証明より。


このように現実に地球の磁場は極端に弱くなっていて、そして、現在のこの地磁気の減少が将来的な「磁場の逆転の前ぶれ」であることを考える科学者は決して少なくありません。


問題は、その「将来的に」の「将来」がいつなのかということです。


結論をいえば、それは誰にもわかりません。

そして、さらには、「磁場の逆転」、あるいは「急速な真の極移動」(大地が移動していく)が実際に起きた時にどのような現象が伴うかも誰にもわかりません。

今、生きている人でそれらを経験した人はいません。

その中で、マヤの長老評議会は、マヤカレンダーでは「終末期の開始時期(2007年10月26日)から7年間(2015年まで)に時間の窓が開き、この期間にポールシフトが起こる」と述べています。

この「2007年から」という時代区分は、現在の様々な環境の進行状況とリンクしている感じもしないでもないですが、ただ、私自身はこういう「時間的な予測や予言」というものをほとんど重視しません

特にマヤ文明に関しては。

というのも、西洋(日本や中国もですが)で盛んに言われてきた「マヤの予言」というものに当てはめているのは、古代ギリシャでいう、いわゆる「クロノス時間」というのか、つまり、「時計で表せる時間」なのですが、マヤカレンダーがそのような合理的なクロノス時間に支配されているとは考えづらいからです。

なぜなら、マヤ族は「文字を持たずに高度な文化を持続させた」人たちです。

そのような精神的な(でも現実の)文化を持った人たちが・・・つまり、「カイロス時間の世界で生きていたような人たちが、時計的な時間の概念を自分たちの宇宙の実際のサイクルに組み込むだろうか?」という疑問です。

あと、これは単なる個人的な理想ですが、古代文明で、文字と数字を持たずに高度な文化を保持した人たち(有史以前の日本人もそう)は、「宇宙の永遠のサイクル」の中で生きていたと考えたいと思っています。永遠のサイクルというものは変幻自在であるはずで、その世界に「規則的に進む時計」は似合わない。

しかし、このことはまた別の話であるという以上に、片手間で語ることのできるものでもありませんので、書ける機会があれば書きたいと思います。


ところで、最近、2008年にクリフ・ハイが発表した「ポールシフトの概念」についての大変長いページを久しぶりに見ました。クリフ・ハイはウェブボット・プロジェクトの代表者ですが、4年前に彼が書いたその記事での「ポールシフトの概念」というものを、図説したいと思います。

あくまでも、「クリフ・ハイが考えるポールシフトの発生理論」であり、なんらかの根拠を持つというたぐいのものとも違います。

とはいえ、現在の科学は、今現在、地球に起きている様々なことに対しての「なんらかの根拠」をそれほど示せていないということもまた事実です。なので、どんなものに対しても、現実には「真実」という言葉を使うことは難しいです。

「いろいろな意見がある」というしかないのが「真実」だと思います。


リンク先のオリジナル記事には膨大な量の文字と、数多くのイラストがありますが、そこから5枚のイラストをピックアップし、日本語を入れました。

極力わかりやすくしたいつもりですが、わかりにくい部分は申し訳ないです。

それではここからです。



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2012年10月21日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





(訳者注) さきほどまで、昨日の記事の続きの記事を書いていたのですが、火山のことを書いている時に、「火山といえば、アイスランド」と、ふとアイスランド気象庁のページを見た時に、思わず「え?」とつぶやいてしまいました。

場合によっては緊急性のあることかもしれませんので、今回はこのことだけを記事にします。

私がアイスランド気象庁の「地震」のページを見た時には、下のような状態になっていました。見方については、日本語で説明を入れました。

iceland-2012-10.png

▲ アイスランド気象庁の過去48時間の地震より。


現在までの最大マグニチュードは、上のアイスランド気象庁の発表では、マグニチュード5.2となっていますが、アメリカ地質調査所( USGS )では、最大マグニチュードは 5.7 となっています。

iceland-2.png

▲ アメリカ地質調査所のリアルタイム地震データより。


アイスランドでの地震というと、火山の噴火と関係あるのだろうかと思うわけですが、今回の群発地震の場所には、大きな火山はないように思います。アメリカ地質調査所には、全世界の火山マップがあり、下のがアイスランドの火山地図に、こちらで日本語を加えたものです。

iceland-volcano-1.png

▲ アイスランドの火山マップ。アイスランド語の読みと日本語表記は難しく、いくつか読めません。すみません。


一応、「クラーフラ火山」というと火山と近いといえば近いですが、群発地震の中心部はそこから遠い場所にあり、この地震は火山活動とは関係ない地震の可能性が強いと思われます。

いずれにしても、この強さと頻度の地震はこの地域ではかなり珍しい現象のように思います。

アイスランドは春に雪や氷が溶けることによって、地盤に異変が起きることによって発生する群発地震は知られているようですが、今の季節で、しかも、最大マグニチュードが5を越える地震となると、なんとなく尋常ではない感じを受けます。


今の時点(10月21日午後)では、まだ発生したばかりで、あまり報道にもなっていないのですが、状況を報告しているサイトを見つけましたので、ご紹介します。 Iceland geology blog (アイスランド地質学ブログ)というものですので、多分、アイスランドの人のブログだと思います。

この記事には現地の人たちだと推測される人のコメントもあり、それも同時にご紹介します。

アイスランドについての過去記事は、記事下にまとめてリンクしておきます。
今回は余計な前置きなしで、翻訳に入ります。

ここからです。



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2012年10月20日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





前回記事は「ポールシフト、巨大火山の噴火、そして大彗星の衝突のそれぞれが同時に起きる可能性を考えてみる(1)」です。
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1万3000年前に「北米大陸からすべての大型生物とその時代のすべての人類が消滅した理由」は何だったのか。


mount-vesuvius-eruption.jpg

▲ ナショナルジオグラフィックの特集「10 Failed Doomsday Prophecies (外れた10の終末予言)」の中にある西暦 79年にイタリアのポンペイ市を消滅させたベスビオ火山の噴火の状況を再現した絵より。
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(訳者注) 上の西暦 79年の噴火は今回の話とは特に関係はないのですが、上のベスビオ火山の噴火のストーリーは、ナショナルジオグラフィックの「外れた10の終末予言」という特集の最初のページにあり、以下のようなことが書かれてあったのが印象的なので、最初に抜粋しました。


ベスビオ山の噴火

1999年に出版された「 Apocalypses(黙示録の数々)」によれば、紀元前 65年に亡くなったローマの哲学者セネカは、「地球は完全に燃え尽きる」と言った。セネカは、「私たちが見ているこのすべての世界は炎で燃え尽くされる。それは新しい幸せな世界の到来の合図でもある」と「予言」していたという。

ベスビオ火山はその予言通りにポンペイを焼き尽くしたが、世界全体の終末はいまだに訪れてはいない。



上の特集記事は 2009年のもので、ちょうどアメリカでもマヤの予言が大きく取り上げられたり、「2012」というような映画が作られたりした時期だったということでの特集だったようです。

しかし、考えてみれば、確かに上の記事のように「世界はまだ終わっていない」かもしれないですが、この西暦 79年の噴火は、少なくともポンペイの人たちにとっては、「世界は終わった」と同義であり、そういう意味ではローマの哲学者セネカの予言は、上の絵の人たちにとっては当たっていたことになります。

それは、日本の震災なども含めて、歴史の中で「地域的災害」としては何度も繰り返されてきたことですが、最近書いていたことは、それでもなお、現在まで数百年の地球の時代は穏やかな時代だったということなのかもしれません。過去の歴史書や、あるいは地層や年輪などが「かつて、地球には何度も激しい時代があった」ことを私たちに教えてくれているように思います。




カリフォルニアの広範囲を通過した巨大火球

最近、彗星や地球への飛行天体のことをよく書いていますが、昨日、そのことでちょっとしたニュースとなっていた出来事がありました。

NASA に「全天流星観測カメラプロジェクト」(CAMS:Cameras for All-sky Meteor Surveillance)という、隕石や流星などの天体を常時観測する部署があります。

昨日、その全天流星観測カメラが米国のカリフォルニアで撮影した「火球」の写真が今朝、いろいろなところで大きなニュースになっていました。

どうして、話題になったのかはその写真を見ればおわかりかと思いますが、目撃できる火球としては「異常に大きかった」からです。下の写真です。共に NASA の全天流星観測カメラサイトより。

Paola-Castillo.jpg

▲ カリフォルニア州のサンマテオ大学の定点カメラから撮影。2012年10月18日。



Rachel-Fritz-and-Rick-Nolthenius.jpg

▲ カリフォルニア州アプトス市から撮影。2012年10月18日


NASA によると、この隕石と思われる天体は、秒速 14キロメートルで大気に突入したとのこと。「秒速 14キロメートルって早いなあ」と思っていたら、記事をよく読むと、これは地球に突入する隕石のスピードとしては遅いほうなのだとか。

隕石自体が巨大なので、破片の回収に期待がもてると書かれてありました。


さて、最近の記事は「歴史上で何度か起きていた巨大複合災害」というものについてふれていて、今回もその続きなのですが、「1万3千年前のアメリカ大陸で起きたことは何だったのか」ということを書きたいと思っています。まず、このことが気になったキッカケから書いてみたいと思いますが、多少長くなるかもしれません。



緩慢に移行している中で「突如として」始まるいろいろなこと


古代の歴史を見ていて、以前から「なんとなく不思議だなあ」と思うことがありました。

それは「いろいろなことが唐突に発生して一気に発展する」ということでした。

たとえば、石器時代の年表などに書かれてある時代の流れを、最も「大ざっぱ」に書けば、

旧石器時代  約200万年前〜紀元前約1万年頃
中石器時代  紀元前1万年〜紀元前8000年頃
新石器時代  紀元前8000年頃〜


のようになります。

旧石器時代の200万年と比べると、次の時代のスピードアップはかなりのものですが、ただし、「旧石器時代」などの人類は DNA などから、彼らは現在の私たち人類とは関係しない生物ということになるようです。

最近わかったミトコンドリア DNA の分析から言われる「アフリカ単一起源説」というものがあり、それは下のような説明となるようです。


アフリカ単一起源説

分子系統解析の進展(いわゆるミトコンドリア・イブやY染色体アダムなど)によって、人類は14〜20万年前に共通の祖先を持つことがわかり、これはアフリカ単一起源説を強く支持するものである。

ミトコンドリアDNAの分析では、現代人の共通祖先の分岐年代は14万3000年前±1万8000年であり、ヨーロッパ人と日本人の共通祖先の分岐年代は、7万年前±1万3000年であると推定された。



とあります。

これは、今の私たちにつながる現在の地球の人類の祖先というか、言い換えると、「私たちと同じタイプの人間」がこの世に登場したのは、大体 15万年前くらいの前後だったということになります。そういう人たちが複数いたとしても、大まかな時代としては「同時に」出現していたと思われます。

そして、大事だと思われることは、この頃に登場した人類は、今の私たちと「知力や体力などはさほど何も変わらなかった」と考えてもいいかと思います。個別の差はともかくとして、全体的にはさほど今と差のない人類が少なくとも 10万年にはこの地球にいた。


しかし、それにしては、どうも文明の進み方が遅い。


その後に、たとえば日本の旧石器時代の遺跡からの歴史や、縄文時代からその後へと進んでいく文明の方向性を見ていると、

なんでこんなに進み方が遅かったのだろう?

と思ってしまうのです。

繰り返して書きますが、多少の差はあっても、この時代の人々はすでに、今の私たち人類とほぼ同じ脳、つまり知性と筋力を持っていた人たちだと考えるのが妥当だと思います。場合によっては、「基本的にまったく同じ」だったと思います。


今の私たちが何の教育も受けずに裸で草原や森林に放り投げられたとしたら、「何万年も何も作らずにじっとしているだろうか?」と思います。


スタンリー・キューブリックの「2001年宇宙の旅」では、サルが骨を武器として見立てる場面から始まりますが、たとえば、私たちなら(そう教えられなくても)骨や棒のようなものを武器だと見立てるのに、数万年もかかるだろうか、と。


下の日本の年表を見ると、弥生時代あたりまでがあまりにもゆっくりとした文明の時代の流れとなっているのですが、弥生時代までの「数万年」という長い時代を暮らしていた人たちも、私たちと同じ人間だったと考えると、どうしても不思議でならない。

jidai-01.jpg

日本史時代区分表より。


そして、歴史では文明の進化などにおいて「突然加速が始まる」という瞬間があります。そして、加速が始まるとしばらく止まらない。これは生命の進化などでもそうですが、突然といっていいほど、唐突に発生、あるいは開始する


見ていると、それはあたかも、「突然、人類が背中を押される」(生物の進化なら、新しい芽が登場する)という時代が区分の中に存在します。そこからそれを起点として加速度的に発展していく。

その起点、あるいは節目には人を導いたり覚醒に至らせる「何らか」の出来事があったのではないかと最近は思います。「それまではゆっくりしているのに、突然に変化する」ということが古代には多すぎる。

「覚醒に至らせる」などという書き方はオカルトくさいですが、難しい話でなく、たとえば、「気温が変化する」とか「気候変動がある」とか、最近の記事の流れのような、「彗星などによるウイルスの流入での DNA に変化があった」とか、とにかく「何か」が起こったと考えるほうが妥当な気がするのです。

ウイルスの流入での DNA に変化というのは、今現在の地球だとバクテリオファージなどの ウイルス改変の仕組みをご覧いただくと想像しやすいかとも思います。これら小さなものたちは「生物を根本から変えて」しまう力を持っていて、そして、大ざっぱにいえばどこにでもいます。

phage.png

微生物の遺伝学 〜 細菌の形質導入より、バクテリオファージの働き。


また、「気温」に関しては、1万年前くらいまでは、いわゆる氷河期だったんですが、改めて気温の推移を見ると、「人々の生活が変わらざるを得ないほどの変動だった」とも言えるかもしれません。過去記事の、

「良い時代と悪い時代」(1): 500年ほど続いた「穏やかだけれど傲慢な時代」は終わろうとしているのかも
 2012年10月06日

に、フレッド。ホイル博士の著作から、「ヨーロッパと北米の1万4000年前から現在までの気温の推移」を表した下のグラフを載せました。




上の記事を書いた時にはそれほど気にしていなかったのですが、このグラフでは、1万3千年前から気温が急上昇していることがわかります。

この1万3千年前頃は、最終氷期という、最後の氷河期の時代だったようですので、気温が低かったのはわかるのですが、「平均気温として十数度も違う」というのは「もう別の国や別の惑星」の話のようにも思います。


まあしかし、気温のことは別の話になるのでともかく、書きたかったことは、昨日までの記事に書いていた、「複合で発生する出来事」という概念のことです。


上の表では1万3千年前を「起点」として、地球は氷河期から抜け出していますが、その「1万3千年前に地球で起きたこと」に関して、科学の世界では議論が続いています。何が起きたかというと、その時代に、「北米大陸から大型の生き物が一掃された」らしいのです。

当時の北米大陸では、大型の哺乳類から当時の北米大陸でクローヴィス文明というものを築いていた高度な先住民族まで、「全部消えた」のでした。消えたというか絶滅したということなのですが、その理由はよくわかっていません。

今回、このことを考えていて、ネットで調べていましたら、米国のニューサイエンティストという科学メディアサイトの 2009年の記事にこのことに関しての議論がありました。

これをご紹介したいと思います。

ちなみに、下の記事をお読みになる場合、先日の記事で引用したフレッド・ホイル博士の以下の部分を念頭において読まれていただくと幸いです。


ただし、われわれは、この大破局が純粋に物理的なプロセス ----- 彗星のダストが地球を包み込んで太陽の光が遮断された結果だとか、巨大物体が衝突したこと自体が招く地震や洪水、火災など ----- によって引き起こされたのだとは思わない。



の部分です。

これはつまり、彗星が地球に衝突、あるいは空中で爆発したとしても、その爆発や衝突の衝撃などの影響で生物が死滅したということではないだろうということです。要するに、「パニック映画みたいな爆発災害が絶滅の原因なのではなく、違う意味での彗星の作用としての絶滅劇」だったというような意味でしょうか。

ホイル博士の考えでは、恐竜が絶滅した6500万年前には、大彗星の衝突が地球上に「遺伝の嵐」を巻き起こしたとしています。そして「あるものは一掃され、新しい遺伝の芽が地球上に芽生えた」ということです。

巨大彗星の衝突、ということ自体の物理的インパクトも確かに大きいでしょうが、生命というのはその程度のことでは「種全体は絶滅しない」ものだということのようです。

それではここからです。



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