前記事:狂乱の気候、そして狂乱の地質活動と共に過ぎていく2012年のハロウィーン
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今日のスペースウェザーに下の虹の写真が掲載されていました。

チリのプンタ・アレナスという街で撮影されたものだそうです。
「これは美しいし、何より珍しい!」と思ったのですが、スペースウェザーの記事によると、「まったく普通の現象」なのだそうです。「わりとある」ではなく、「まったく普通」といわれてしまうと、こういうものを実際に見たことのない私の経験の少なさを嘆くばかりですが、しかし、同時に「ほんまかいな」という気もします。
しかし、スペースウェザーのその記事では、この現象が極めて普通のことであるということの説明ページまでリンクされていまして、それによりますと下のような理屈のようです。
Low and High Bows - Effect of solar altitude
高い虹と低い虹 - 太陽の位置からの影響
日の出、あるいは夕暮れの時に虹のセンター、つまり太陽の対蹠点(たいせきてん)は地平線となる。 虹は空に半円を描く。太陽が昇ると虹の中央は沈んでいく。 最終的には太陽の高度が 42度の時。虹の円の先端だけが地平線より上に見えることになる。 夏に太陽が比較的低いときにはこのような虹が早朝か午後遅くによく見られる。
なんだかよくわからないですが、そういうことだそうです。
理屈はともかく、こういう虹を見たことある方っていらっしゃいます?
ところで、この虹が撮影された「プンタ・アレナス」という街の名前をはじめて聞きましたので、地図で調べてみると「地球で最も南極に近い街のひとつ」であることがわかりました。
下の「A」のところがプンタ・アレナス。

このあたりはアルゼンチンかと思っていましたが、チリってここまで延びているのですね。本当に長い国です。国土の形そのものが龍とかヘビと似ている国で最も巨大なのがこのチリでしょうかね。
日本も下のような戦時中のアメリカのイラストを見ると、「龍っぽい感じ」はするようですけれど。

▲ 過去記事「土星を周回する「月の龍」: 衛星ディオネに酸素が発見される」より。Sea of Japan (日本海)の上に USSR (ソ連)とあり、また、朝鮮半島が分断されていませんので、1950年代以前のもののようです。
しかし、古来より、地図には「怪物が描かれやすい」ものだったそうです。日本語の該当ページが探せなくて、どういう言葉にすればいいのかわからないのですが、地図の歴史には Here be Dragons (ここにドラゴンたちがいる)という「世界地図にモンスターを描いてきた歴史」というものがあるのだそうです。
たとえば、下のは 1590年に作られたアイスランドの地図です。

▲ 米国ヒューストン大学の資料ページより。
こんなアイスランドでは、恐ろしく誰も行こうとは思わないでしょうが、でも、そういえば、過去記事の「アイスランドの龍「指輪ドラゴン」の伝説」というもので、下の「龍みたいなもの」が動いている場面が撮影されたことがアイスランドのニュースで報じられていたことをご紹介したことがあります。
さて、話を昨日の続きに戻します。
米国に上陸したハリケーン「サンディ」はリアルタイムではどのようなことになっているのか、よくわからないですが、勢力を弱めながら、いまだ米国に影響を与えているようです。

▲ ニュージャージー州のアトランタシティで、ハリケーン「サンディ」による洪水で水没した自分のアパートを見つめる住人の女性。10月30日。この付近は広範囲がハリケーンによって破壊され、1万1千人が赤十字のシェルターで夜を過ごしたそうです。 CNN より。
今回は、現時点で起きている他の国や地域での気候について若干記しておこうと思います。
ベトナムとフィリピン、そして中国南部で多数の死者を出している台風ソンティン(台風23号)や、100年ぶりの降水量となっているロシアの首都モスクワの状況、そして、ヨーロッパでは異例の早さで寒波が押し寄せていて、プラハなどではすでに凍死者が出ていること、などです。
季節外れの強風と豪雨の経験の中で
今年は、日本などでも大変に大きな勢力の台風などを経験したのですが、しかし、どうも「台風の勢力として現される数字と現実の被害や体感がリンクしない」という気がします。
今年の日本だけに限っていえば、史上最大の台風と言われた8月のボラヴェン(台風15号)よりも、7月の九州での豪雨のほうがはるかに被害も体感も激しかったわけで、あるいは、茨城の竜巻など、通常で発生する竜巻などの被害のほうがはるかに大きかったと思います。

▲ 2012年9月6日に発生した茨城県つくば市での竜巻の後。
ボラヴェン(台風15号)に関しては、下の記事で紹介されている報道記事である程度の理由が書かれていますが、しかし、台風という特別な災害と通常との災害の差はすでに狭まっていて、少なくとも、「ヘクトバスカル」などの数字の単位で災害の規模を予測できるものでもない時代だとは思います。
・なぜ史上最強クラスの台風ボラヴェン(台風 15号)はそれほど被害をもたらさなかったのか
地球の記録 2012年08月29日
そして、今、米国ではサンディ( Sandy )という熱帯暴風雨が猛威を振るっていて、アジアでは、多数の国を巻き込んでソンティン(台風23号)が被害を拡大させています。
日本を含めたアジアが台風で被害を受けるのは毎年のことで、そのこと自体は一般的なことなのですが、
・時期
・コース
というのが、どうも通常と違う。
11月にもなろうとしている時期の台風がこれほど強い。
たとえば、サンディもニューヨークを直撃しているわけで、コースとしては珍しいです。今年は今まであまりなかったほど多く大きな勢力の台風が韓国と北朝鮮を直撃しました。
ボラヴェン(台風 15号)は日本ではそれほど大きな被害はなかったのですが、北朝鮮では最低でも 数十名の死者とその何倍かの行方不明者が出たとされています。
いずれにせよ、台風23号は、ベトナム、フィリピン、中国で大きな被害を出しています。
中国の状況などは動画もありましたので、ニュースをご紹介しておきます。
台風ソンティンがベトナムと中国南部を直撃
台風23号被害、2人死亡、23人不明 ベトナム
newsclip.be 2012.10.30
▲ 街路樹が強風でなぎ倒されたベトナム・ナムディンの街。 Prensa Libre より。
ベトナム北部に上陸した台風23号(アジア名・ソンティン)は29日、熱帯低気圧に勢力を弱め、中国・広西チワン族自治区に進んだ。
サイゴンザイフォン(電子版)によると、ベトナム北部のナムディン省で2人が死亡したほか、タイビン、ハティン、ゲーアン、クアンニンの各省とハイフォン市で計23人が行方不明になった。
また、ハイフォン市沖ではペトロベトナムの石油掘削リグで外国人21人を含む35人が孤立した。このほか、ナムディン省では高さ180メートルのテレビ塔のうち100メートルが倒壊する被害が出た。
下の動画は中国南部の10月29日の様子です。
台風ソンティンに見舞われた中国南部
そして、一方で、ロシアやヨーロッパでも、共に例年とは違う気象が報告されています。
雨が降り止まないモスクワと、早くも氷に覆われたヨーロッパ
これは、この見出し通りの報道ですので、それぞれをご紹介しておきます。
これらの天候が一時的なものでしたら、それだけのことですが、「大きな変化の中の過程」だとすると、いろいろと思うところもあります。
ロシアでは過去記事の、
・私たちが経験している現在の気候変動は次の数万年の人類史への扉かもしれない
2012年07月13日
で、ロシア南部のクバン地方という場所で歴史上でもはじめてのような洪水が発生したことを取り上げたことがありますが、そのような劇的な環境変化が顕著に起きています。
では、ここからモスクワの「100年ぶりの降雨量」のニュースと、ヨーロッパの寒波のニュースを、共にロシアのイタルタス通信からご紹介します。
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2018年05月11日更新






















































