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2012年11月29日



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軍事兵器か未知の発光体か: 中国インド国境沿いに無数に出没する「肉眼で見えているのに識別できない飛行物体」




事態を重視したインド軍が、インドの各国家機関に調査を依頼

india-ufo-01.jpg

▲ インド・チベット国境警察 ( ITBP ) によって撮影された写真。インド軍の報告では、最近目撃された飛行物体は、すべて発光しているのだそう。


事態が拡大してきた「インド中国の国境でのミステリー」

インドのラダックという中国との国境に近い場所で、「おびただしい数の正体のわからない飛行物体が目撃されている」というニュースを最初に見たのは、11月のはじめ頃でした。

しかし、それを最初に伝えたインドの報道などを見た時には、興味はありながらも様子見をしていた感じではありました。

わりと日々、このニュース関連はチェックしたのですが、騒動は拡大の兆しを見せています。報道もインド国内にとどまらず、米国のハフィントン・ポストや、インターナショナル・ビジネス・タイムスなども取り上げていて、思ったよりも事態が拡大している感じが漂ってきています。

この事件がインドでどのくらい「オオゴト」になっているかというと、翻訳記事にもありますが、インド宇宙研究機関( ISRO )、インド国防研究開発機構(DRDO)、インド国立技術研究機構(NTRO)などが調査を行い、その結果「いかなる調査でも飛行体を識別(認識)できず」ということになり、ついにインド天文台の天文学者も招聘されて解明に当たっているという「国家的調査」となっています。

調査規模としては国家戦争と準じるくらいのオオゴトにも見えます。


多くの記事では、選択としては下の二つとなっていて、それは、


・中国の新型の無人偵察機

・宇宙からの、いわゆる UFO



というようになっています。

現時点では、自然現象である可能性は「ほぼゼロ」だそう。

また、「中国の無人偵察機」という可能性も現在までのインド軍の解析では否定されています。

今回は、インターナショナル・ビジネス・タイムスの記事をご紹介しますが、この目撃された発光体の数は 数ヶ月で100を越えているそうです。

また、大紀元の報道に以下のようにあることにも興味を持ちました。


地球の「経脈」と超常現象
大紀元 2012.11.29

インド・タイムズ紙11月6日の報道によると、中国とインド国境に駐留している第14軍団が過去3カ月間に100件以上の未確認飛行物体(UFO)を目撃したという。

部隊の報告によれば、中国とインド国境地域の中国側に、時々黄色の不明飛行物体が地平線から昇り、空中で3〜5時間ぐらい飛んでから消えていった。インド政府は、これらの不明飛行物体は中国の偵察機や衛星ではないと表明している。

しかし現在、軍隊を含めて国防機構及び民間研究機構の研究で、いずれもこれら発光する飛行物体の正体は確認できなかった。軍隊は、移動可能の地面レーダーシステムとスペクトル分析機器を使ってこれらの正体不明の飛行物体を観測したが、肉眼で見えているのに測定することができなかった。そこで、これらの飛行物体は金属製ではないと分かったという。



とあり、この中に

> 軍隊は、移動可能の地面レーダーシステムとスペクトル分析機器を使ってこれらの正体不明の飛行物体を観測したが、肉眼で見えているのに測定することができなかった


この「肉眼で見えているのに測定できない」というところに興味を持ったのです。

もっとも、軍事偵察マシンというのは「敵に感知されないように開発される」のが普通なので、そうそう簡単に敵のレーダーシステムで見つかるようではいけないものなので、認識されないこと自体は不思議なことではないのかもしれないですが、普通の偵察マシンの場合は、「見えないように飛びながら、感知もされない」のが普通なんです。

相手に見えるように飛んでいるのに、レーダーでは感知できない」というような偵察マシンは聞いたことがないです。

しかも、1度だけではなく何百回も

また、上の記事に「これらの飛行物体は金属製ではないと分かった」とありますが、金属を使わない偵察機というのも(多分ですが)存在しないと思います。

いっぽうで、米国のハフィントン・ポストでは、この出来事を紹介すると同時に、「最近 UFO 写真ではないかと報道されたものの写真」を数十枚掲載していました。違うとわかったものもありますし、今でも何かわからないものもあるようです。

それも多少面白かったですので、何枚かご紹介しておきます。

すべてご覧になりたい方は、

100 UFOs On India-China Border Cause Official Concern

にあります。

写真のキャプションはすべてそこにある翻訳で、私の感想ではありません。


・レンズフレア

flare.jpg

▲ グーグルマップに写った画像。2008年にアリゾナ州で撮影。レンズフレアと思われる。



・気象現象

phenomenon.jpg

▲ 2006年に撮影された「スプライト」という空の発光現象。かつては、よく UFO と間違われたが、現在は高層大気の現象として確認されている。


・南極の飛行物体

antarctic_ufo.jpg

▲ 2012年 8月に南極にあるドイツ観測基地の上空で撮影された飛行物体。観測気球ではないという。




などです。

最後の南極のエクストレム棚氷にあるドイツ基地の写真に関しては、他に下のような写真もあり、いろいろなものが写真に撮影されています。まあ、ドイツですしね(関係あるのか?)。

雲のようなものと、黒い球体

gearman-antarctic-01.jpg


黒い太陽?

gearman-antarctic-02.jpg

UFO Hovers Over Scientific Lab In Antartica Jan 31, 2012 Video. より。


それと、上の「気象現象」という中のキャプションにある「スプライト」という光の現象については、過去に取り上げたことがありました。本当に「一瞬」しか光らない現象なので、つい最近まで科学では「存在自体が科学的に否定されていたけれど、実際に存在した」という自然現象です。



▲ 高層大気で存在が確認されている様々な「光」の現象の想像図。東北大学の福西研究室による。


下のリンクに過去記事があります。

地球の上空では光のフラッシュが永遠に続いていて、私たちはその下にいる
 2012年07月15日

空の赤い妖精「スプライト」
 2011年08月29日


さて、そんなわけで地球の現象というものはいろいろなものがあるわけで、自然現象での発光現象も「現象」ですし。軍事兵器などでも現象は現象です。昨年あたりから、私は「何もかも現象だよなあ」というような想いもありまして、今ではオカルト的なことを特に強調して考えることもないですが、こういうものの出現比率も確かに多くなっているようです。

では、インターナショナル・ビジネス・タイムスより。



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2012年11月28日



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red-rain-2012-01.jpg

▲ 11月26日、真っ赤に染まったオーストラリアのビーチリゾート「ボンダイビーチ」。原因は「藻」と考えられています。Daily Mail より。
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地球が赤く染まる時

赤いシリーズ」というのは、私が中学生頃だった 1970年代に、山口百恵さんなどが主演だったドラマシリーズの総称ですが(見たことはないんですが)、私のこのブログにも「赤いシリーズ」というテーマが連綿として続いています。下のような記事です。




などは「様々なものが赤く変色した現象」を取り上げた記事です。


自然現象の中での「赤に変色する」というシーンは、多くの神話や伝説、そして聖書などの聖典に描かれています。そこには、神秘的な意味合いもあるのでしょうが、それ以上に、「赤色への変色は人に強い記憶と印象を植え付ける」ということはあると思います。だから、様々な伝説としても残りやすい。

どうして人間が「赤色に反応」するのかというと、それは赤は血の色だからという理由がひとつあると思います。

上のリンクにもあります「赤の意味: 再び現れた赤い海と赤い雨」という記事を書いている中で、私は、この「血が赤いということ」について興味を持ちました。

その興味の方向性は2点で、

・血の赤は「鉄」であるということ

・そして、血を赤くする赤血球は人体で「 DNA を持たない部位」であること


ということでした。

多分、赤い血を持たなければ(赤血球がなければ)、私たち人間は生きられないと思います。その人間を支えている根幹には「 DNA がない」という事実に、何となく興味を覚えたのです。

とはいえ、今回はこのことが本題ではないですので、上のそれぞれについては、そのことを説明している部分などから簡単に抜粋しておきます。




血の赤は「鉄」であるということ リンクより)

人間の血液が赤いのは、呼吸色素のヘモグロビンが赤いからです。
ヘモグロビンは鉄イオンと錯体を形成しています。

赤いのはこの鉄の色です。

動脈血は鉄イオンが酸素と結合しているため鮮赤色(鮮やかな赤色)をしていて、静脈血は酸素と結合していないので暗赤色(暗い赤色)をしています。

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赤血球は DNA を持たない リンクより)

真核生物の DNA は、細胞核とミトコンドリアと葉緑体に含まれています。

ヒトを含め哺乳類の赤血球は、成熟の途中で細胞核とミトコンドリア等の細胞器官を失っているので、正常ではない場合を除くと、 DNA を持っていません。







そして、「赤は血の色だから」という理由以外にも、人間が「赤」に引き付けられる理由のようなものとして、「赤色が人間の目に見える光の限界だから」ということもあるかもしれません。

「赤外線」という言葉がある通り、可視光線(目に見える光線)で最も波長の長いのが「赤」であり、赤の波長を越えると人間にその光は見えません(光の信号として伝達されない)。人間は「赤」までしか目には見えません

下の図などはわかりやすいかと思います。

ir-red.png

光の届き方と信号の色より。


赤の「外」だから赤外線。赤の反対は「紫色」ですが、紫の「外」だから紫外線。

赤外線も紫外線もどちらも人間の目に見えませんが、この「赤」と「紫」が両極の目に見える限界というか、最大値だということになります。

そして、上の図をみると、実際には人間はそれほど多彩に光を見ているわけではないこともわかります。この世には様々な色がありますが、上のどこかに収まる色が少しずつズレている中で、多彩な、あるいは無数な自然の色なども生み出されます。

しかし、それでも「赤」まで。
赤が、見える中で「最大の色」(変な表現ですが)と言えます。

それが私たち自身の血の色でもあるということで、このあたりのつながりに興味を持つことに、それほど違和感がないということをご理解いただければ嬉しいです。

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2012年に多発する「赤色現象」の原因

前振りが長くなりましたが、今回の記事の一番上に載せたのは、数日前にオーストラリアのビーチの水が真っ赤になったという報道の写真です。

海岸はこのような感じです。

red-rain-2.jpg


そして、今年はこのような「赤くなる現象」というものがとても多く、10月から11月には「赤い雨」が各地で降りました。 10月には英国、デンマーク、スウェーデンなどで、 11月にはスリランカでも赤い雨が降りました。


sweden-red-rain.jpg

▲ スウェーデンの報道。タイトルは「アフリカの血の雨がスウェーデンに向かっている」。紀元前8世紀のホメロスの時代にも降った「血の雨」がスウェーデンにやってきたより。


スウェーデンでの赤い雨の原因は、「サハラ砂漠の砂が運ばれて雨と混じったのではないか」という推定となっています。ただ、実際にはやはり「よくわからない」ようです。




古代からある赤い雨と、様々に降るもの

上のスウェーデンでの赤い雨について、10月21日の「ロシアの声」には以下の記載があります。スウェーデンでは、紀元前から「赤い雨についての記述があるということに関してのものです。


スウェーデンに「血の雨」が迫る( VOR 2012.10.21 )」より抜粋。

スウェーデンでは以前、5年に1度の間隔で「血の雨」が降っていた。最初にこの現象について触れているのは、最古期の古代ギリシア詩作品でもあるホメロス(紀元前8世紀)の「イーリアス」だ。

スウェーデンの人々は 17世紀にいたるまで、実際に雨と一緒に空から血が降り注いでいると考えており、この現象は災いの前兆だと考えていた。



ここに「17世紀まで、実際に雨と一緒に空から血が降り注いでいると考えていた」とあります。

紀元前からヨーロッパで長く続いた「赤い雨」の原因がすべて一様に同じかどうかはわからないですが、他の地域でも、「実際の血のようなものが降った」という現象の報告は多く、近代では記録としても残っています。

いわゆる、ファフロツキーズ(空からの落下物)という、空からいろいろなものが降る現象として取り上げられることが多いです。

ファフロツキーズの身近な話としては、2009年 6月に、日本の各地で「オタマジャクシが空から降ってきた」という報道があったのはご記憶にあるのではないでしょうか。

これは下のように当時、海外の新聞にまで興味本位で報道されたものです。

japan-hit-by-tadpole.jpg

▲ 2009年6月の米国のサンフランシスコ・クロニクル紙。Mightiest weapon in History! Tokyo Admits Heany Damage! より。「日本がオタマジャクシに見舞われる。日本の歴史上で最強の攻撃! 東京でも被害が確認される」と、やや大げさな見出し(笑)が出ています。


このオタマジャクシ騒動、私は1カ所での話かと思っていたのですが、調べ直してみると、2009年6月に10カ所以上で報じられていたようです。下は、「オタマジャクシ騒動 - 報道状況」の図ですが、各々の記事は、リンク先の Wikipedia からご確認下さい。

otama-1.png


昔からある「異物が降る」ことに関して、もっとも不思議なことは「1種類が降る」ということでした。

たとえば、嵐や竜巻が原因なら、「同じ質量と大きさのものは、無差別に同時に降る」はずで、たとえば、上のオタマジャクシ騒動なら、「オタマジャクシと同じような質量を持つ、木や石や他の動物も同時に降らなければならない」のですが、オタマジャクシだけが降る。

そのような中、オタマジャクシと同様の現象の中に「血の雨」も記録としては残っています。






記録の中の「血の雨」

下は、米国のアバウト・ドットコムというサイトの「奇妙な雨」というページの中の「血と肉の雨」の部分を訳したものです。



Weird, Weird Rainより

記録に残る肉と血の雨

history-of-red-rain.jpg

1841年8月
米テネシー州のタバコ農園で、血液、そして肉と脂肪が空から降ってきたことが確認された。血の雨の直撃を受けた農園労働者たちによると、最初、大きな音が聞こえたかと思うと、突然、血の固まりが空から落下するのを目撃したという。「上空にあった赤い雲から落ちてきたように見えた」と語っている。


1869年
米カリフォルニア州ロス・ニエトス郡にある農場で、約3分間にわたり、猛烈な血液と肉、そして、髪の毛の雨が降り注いだ。それらは数エーカーに渡って土地を覆い尽くした。髪の毛の中の一部には6センチの長さのものもあった。なお、その日はよく晴れており、雲もなかったという。


1890年
イタリア・カラブリア地方で真っ赤な血の雨が降った。血は、強風によって体を引き裂かれた鳥のものではないかと推測されたが、当時、そうした風は発生していなかった。また、血以外に鳥の体の部分などが降る事もなく、血だけが降った。


1968年8月27日
ブラジル・カカパヴァ地区の1キロメートルにわたるエリアで、約5分間に渡って、空から血と生肉が降り注いだ。






さて、今回はいろいろと書きましたが、ここからようやく本題に近づきます。





チャンドラ・ウィクラマシンゲ博士のこと

少し前の記事の、

「狂った太陽」: かつて見たことのない巨大な太陽面の爆発が発生
 2012年11月18日

の最後のほうに、11月の中旬に「スリランカで降った赤い雨」についてふれました。

最近、そのことについて、英国の「バッキンガム大学 宇宙生物学研究センター」の責任者であるチャンドラ・ウィクラマシンゲ博士にインタビューをしていた記事をスリランカの報道で見つけたのです。

それをご紹介したいと思います。

実は、私が「バンスペルミア(宇宙が生命を拡散させている)」という学説を知ったのも、あるいは、何度も出てくるフレッド・ホイル博士のことを知ったのも、このウィクラマシンゲ博士という人の存在のお陰なのです。お陰というか、3年くらい前に、このウィクラマシンゲ博士の記事を読んだのがキッカケでした。

Chandra-Wickramasinghe.jpg

▲ 最近のチャンドラ・ウィクラマシンゲ博士( Chandra Wickramasinghe )。


ウィクラマシンゲ博士は、かつて英国カーディフ大学で、まさに「フレッド・ホイル博士の片腕」として、天体観測を続けた人で、特に、ウィクラマシンゲ博士のハレー彗星の観測記録がなければ、バンスペルミア説の発展もなかったと思います。

下のグラフは、ウィクラマシンゲ博士が 1986年にアングロ・オーストラリアン望遠鏡で観測したハレー彗星の赤外線吸収スペクトルというものの図です。



▲ 過去記事「2013年の巨大彗星アイソンのこと。そして宇宙から地球に降り続ける生命のこと」より。


上の観測により、「ハレー彗星と地球の大腸菌の成分が一致した」のでした。

もう一度書きますが、ハレー彗星と成分が一致したのは「大腸菌」です。
特別なものではありません。地球のそのあたりにいくらでもいるものです。

それから、25年以上が経過しましたが、この分析結果を含めて、フレッド・ホイル博士とチャンドラ・ウィクラマシンゲ博士の「生命の起源への執念」は少しずつ科学の世界でメインストリームともなりつつあります。

それを後押ししたのは、ホイル博士の死後、進んだ宇宙観測技術によるところも大きいです。


スリランカの「赤い雨」のニュースはスリランカのメディアのものですが、ウィクラマシンゲ博士がコメントを求められたのは、ウィクラマシンゲ博士がスリランカ出身であることも関係あると思います。


なお、非常に注目すべきことは、下の記事にある、「赤い雨」から採取された細胞には「 DNA がなかった」という点です。上のほうに書きました人間の赤血球の下りを思い起こしていただけると幸いです。

それでは、ここからです。



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2012年11月27日



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▲ いまだに知られていない「太陽の未知の粒子」が地球の放射性崩壊に影響を与えているのかもしれません。
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すべての歴史の拠り所となっていた近代科学の「放射性炭素での年代測定」

今回は 2010年の米国スタンフォード大学のニュースをご紹介します。これは最近になって話題となっているニュースで、「太陽活動が地球の放射性崩壊に影響を与えている可能性」を示したというものです。


毎日の歴史や考古学の報道でも、またこの In Deep の記事でも「〇〇万年前に××が起きた」などの古代の話や、推定的な年代の記述が出ることは多いです。

それらの多くは現代の科学での年代測定を拠り所にしています。

いくつもある年代測定法の中で代表的なものが、「放射性炭素」というものを測定するもので、特に今では炭素14というものの「半減期」というものを測定することがとても多いです。

c14-5730.jpg

▲ 炭素14 の原子は 5730年ごとに規則正しく半減していくので、それを測定して過去の物体の年代を測定する。上の図は炭素14年代法と邪馬台国論争より。


これらの説明は、私が説明しても間違うので、この「放射性炭素の測定」とはどんなものかというのを、縄文の記憶という縄文の研究サイトの説明から下に抜粋します。


放射性炭素(炭素14)で年代を測る

地球には、宇宙線が降り注いでいますが、これがはるか上空の空気と衝突して中性子と呼ばれる微粒子が出来ます。さらに、この中性子が空気の中にある窒素原子と衝突して、炭素14原子が生成するのです。炭素14原子は、まわりの酸素と結びついて二酸化炭素となり、普通の二酸化炭素と一緒に大気中に拡散していきます。

炭素14は、放射性炭素とも呼ばれ、電子を放出し、壊れて窒素14原子に変わります。この現象は、極めて規則的に起こり、1万個の炭素14原子があると、その数が半分の5千個になるのに、5730年かかることが知られています(この時間を、半減期と呼び、炭素14の半減期は5730±40年です)。つまり、非常に正確な時計の役割を果たすことが出来るのです。



さて、上の部分の最も重要な部分である、


> 炭素14の半減期は5730年


> 正確な時計の役割を果たすことが出来る


という原則が崩壊した場合、これまでの物理学や地質学でおこなわれてきた様々な年代測定は「根本から崩壊する」ことになります。

今回の話は、「それが太陽活動のサイクルと共に何度も起き続けていたのかもしれない」という話です。


放射性炭素の年代測定の理論の揺らぎは、この世の「科学的年代測定の崩壊」というかなりショッキングな可能性にもつながる話でもあります。

もし仮に、放射性炭素の測定が確実なものでないとした場合、化石の年代も、古代の土器も、地質から見た過去の地球も、過去の宇宙も、古代の建築物や、残された遺跡の文化などの、ほぼあらゆるジャンルにおいて、年代が崩壊する可能性があります

しかも、「それなら誤差を訂正しながら測定すればいい」という話にもなるかもしれないのですが、「過去の太陽活動との相関関係がわからない以上は誤差も導き出せない」かと思います。

たとえば、


「この土器は測定により約1万2千年前のものと出ました。誤差は 1000億年から 150兆年くらいです」


というようなことだと、学問になりにくい。


私のこのブログにも「放射性炭素の測定を拠り所とした内容の記事」はたくさんあります。仮に放射性炭素の年代測定という方法論が崩壊すると、どのようなことが起きるかというと・・・。

たとえば、最近の記事で、グリーンランドの氷床の放射性炭素の測定から導き出された「41000年前の地球でのポールシフト」に関してのドイツ地球科学研究センターの記事をご紹介した、

ドイツの科学研究法人が「急速なポールシフトと気候変動と超巨大火山の噴火が同時に発生していた」ことを証明
 2012年10月18日

などは、まずは「 41000年前」という年代が崩壊すると同時に、その「期間」というものも崩壊します。ただ、上の記事では炭素14ではなく、放射性ベリリウム(10Be)というものの測定によりますので、多少事情は違うかもしれないです。




もともと存在した「放射性炭素の安定度への懐疑」

ところで、昨年の記事に、

「地球の年齢がわからない」: ミシガン工科大学の調査が地質学に与えるショック
 2011年11月26日

というものがありました。

記事そのものは、ミシガン工科大学の研究者たちによる地球の年齢の測定結果に関してのものですが、その前振りで「さまざまな地球の年齢の説」というものを取り上げたことがあります。

今の科学や地質学での一般的な地球の年齢は以下の表のようになっています。




地球は 46億年ほど前に誕生したというようなことになっているということです。

しかし、この「 46億年」という年齢の根拠は「それほどガチではない」ということに気づきます。

放射性炭素を含めて、物理的な観点からの測定で「地球が46億年」と出るものは、炭素、ルビジウム、カリウムなどがあります。


しかし、たとえば、ウランから測定すると、地球の年齢は 200億年以上と年代は大きくなるし、逆に、ヘリウムというものからの測定では、地球の年齢は 17万5000年と出るそうです。

17万5000年前くらいだと、ちょうど、ミトコンドリア・イブといわれるような現代の人類の祖先たちが地球に現れた頃だと思われ、「地球ができたと同時に人類も現れた」というような話になりかねない。

ところで、この「ミトコンドリアイブ」と呼ばれるような私たちの祖先などを含めた人間の年代測定はどのようなものかというと、放射性崩壊などの測定とは違ったものがなされているようです。

これらは、人間のミトコンドリアの中にある「ミトコンドリア DNA 」というものを解析し、それには、「分子時計」と呼ばれる年代測定法がつかわれているようです。

もっとも、これも年代測定の根拠は科学的「推定」ですが。


分子時計 - Wikipedia より

分子時計とは、生物間の分子的な違いを比較し、進化過程で分岐した年代を推定したものの仮説。分子進化時計とも呼ばれることがある。



地球の年齢には科学もオカルトを含めて、他にも数々の説や理論があり、以下のようなものがあります。



さまざまな「地球の年齢」

・宇宙塵への制動効果(ポインティング=ロバートソン効果)による測定では地球の歴史は 10万年

・月と地球での「宇宙塵の堆積量の比較」では、地球の歴史は 5000年から6000年程度にしかならない

・彗星の存在から考えると「太陽系」自身の寿命が10万年以内

・放射能崩壊を大気中のヘリウムとの関係で考えると、地球の年齢は長くて1万年

・海の炭酸塩の存在の最大の上限が10万年(つまり地球の年齢の上限は10万年)





と、実は「地球の歴史は非常に短い」と出る測定結果が多いということはあるようです。

このような様々な「万難」を排しつつ、地球は現在の主流の理論である「46億歳という、きわめて根拠の曖昧な確定の中」で漂っています。


いずれにしても、

地球の過去

というものに関して、近いうちに大きな意味での「再考」というものの時期が訪れる可能性はあります。


それでは、今回の記事です。




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2012年11月25日



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それと、久々に火星の地表の拡大写真など。


nasa-team.jpg

▲ 「火星での大発見」についての会見準備を進める NASA のキュリオシティ・チーム。嬉しそうです。Daily Galaxy より。
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最近すっかり忘れていたキュリオシティのこと

・・・火星無人探査機キュリオシティ。

このブログでも何度か取り上げことがあります。

NASA の火星無人探査計画が無駄な理由: 1976年にバイキングがおこなった火星地表の質量分析から 36年経って進化しない観念
 2012年08月12日

キュリオシティへの無関心を貫けない夏の夜
 2012年08月19日

などです。

上の記事などでは NASA の火星探査への姿勢には(機器の話よりも、科学者としての資質として)いろいろと問題があるような気もしないでもない・・・というようなことを書いたりもしていたのですが、キュリオシティの火星到着の成功の時の下の NASA のスタッフの人たちの喜びようを見て、「ま、いいか」と思いました。




▲ キュリオシティの火星着陸に成功した時の NASA のコントロールセンター。キュリオシティの悲劇より。


考えてみれば、魚屋さんは魚を売って生活している。
大工さんは建物を作って生活している。

その流れで考えれば、上の人たちは「火星に何か飛ばして生活している」という人たちなわけで、その仕事を淡々とおこなっているだけのことであるのだなあという気もしたのでした。

そして、NASA のキュリオシティ・チームは、ついに大きな会見ができるところにまで来たようです。先日、NASA が火星に関して「非常に示唆深い」会見を匂わせました。



キュリオシティが見つけたものは火星探査計画の継続につながるか?

それは簡単にいえぱ、キュリオシティが火星で生命か有機物、あるいはそれに準じたものを発見したと思われる NASA スタッフの発言でした。

11月20日に、NASA の無人探査機キュリオシティの火星土壌分析結果から「極めて重大な発見があった可能性がある」ということが非公式に発表されたのです。

「非公式」というのは、慎重に発表するというような意味で、12月3日から開催されるアメリカ地球物理学連合の会議後に記者会見をおこなうそうです。

WIRED でニュースを訳したものがありましたので、以下に抜粋しておきます。


火星の土に有機物か:「歴史的な分析結果」発表へ
WIRED 2012.11.22

curiocity-12.jpeg

火星探査機「キュリオシティ」の主任研究員が、火星で採取された土から驚くべき分析結果が得られたが、詳細については12月に発表すると述べた。内容をめぐって憶測が飛び交っている。

第一報をもたらしたのは、キュリオシティの主任研究員を務めるカリフォルニア工科大学の地質学者ジョン・グロツィンガーだ。同氏によると、先ごろキュリオシティが採取し、探査機搭載のサンプル分析装置( SAM )にかけた火星の土から、これまでにない驚くべき分析結果が得られたという。

「このデータは歴史に残るだろう」と、グロツィンガー氏は、ナショナル・パブリック・ラジオで述べた。

詳細については12月3日から7日に開催される米国地球物理学連合(American Geophysical Union:AGU)の学会で記者会見を行うと述べた。非常に影響力のある結果なので、研究チームはチェックを重ねているとのことだ。



などの内容です。
詳しくは、リンクからお読み下さい。

NASA の重大発表」というと思い出すのが、2010年の「地球で発見された想像を絶する形態の生命」という発表でした。

そのあたりはこのブログでも当時紹介していて、2010年12月の「地球上で見つかった「炭素ベースではない」まったく新しい生命: NASA による発表が行われる予定」という記事でその内容を取り上げました。

その際、 NASA は「ヒ素で構成される DNA をベースとしないまったく新しい地球の生命形態を発見した」というものでした。

これに関しては、一応、「地球のほぼすべての生命とはどのようなものか」の説明を上の記事から抜粋しておきます。


地球上で見つかった「炭素ベースではない」まったく新しい生命: NASA による発表が行われる予定より。
--

NASA の科学者が、現在、我々が知っているものとはまったく違う形態のバクテリアを発見したことを発表する。このバクテリアは、リンではなく、ヒ素を使う。

地球上のすべての生命は、6つの構成要素からなっている。
それは、炭素、水素、窒素、酸素、リン、硫黄だ。

小さなアメーバから、大きなクジラまで、地球上で生命といわれるものはすべてこの構成要素を共有している。

しかし、今回発見されたバクテリアはそれが完全に違うと考えられるという。



というものでした。

私たち素人には何がスゴイのやらよくわからなかったのですが、しかし、とにかく「何だかスゴイようだ」と。

ところが、今年 2012年7月。

NASA が 2010年に大々的に発表した「新しい生命」は「普通の地球の生物」であることが判明
2012年07月10日

ということに。

それは下のような報道でした。


NASA の研究チームは、ヒ素を生存に利用する細菌を米国のモノ湖で発見し、これが地球外生命の探索に影響すると 2012年12月に発表したが、今回これを全面的に否定する複数の論文が発表され、NASA の発見した生命は新しい形態の生命ではなかったことがわかった。



「ぎゃふん」。

上の記事の中に私は「成果が求められ続ける現代科学界の迷走」というセクションを記しましたが、ご存じのように、特に予算の大きな宇宙開発や宇宙観測計画では、「成果」が常に求められ続けます。

たとえば、何かの巨大宇宙プロジェクトの代表者が、

「このプロジェクトには5年で3兆円の予算をかけましたが、成果はゼロでありました」


と述べることは許されないはずです。

上のプロジェクトはいい加減ですが、トータルとして見れば、非常に多くの予算がかかる宇宙計画というのは存在していて、それは通常だと「どこかの国家」が支払います。 NASA ならアメリカ。CERN や ESA (欧州宇宙機関)や ESO (欧州南天天文台)などはヨーロッパを含めて多くの国から予算を計上します。

国家予算を使う以上は、「今年も何も見つかりませんでした!」では許されないという部分があるはずです。


まして今の時代。

予算編成に対しての目の厳しさは、米国もヨーロッパ各国も同じだと思います。「金のかかる宇宙計画などはどんどんやめたい」と思っている首脳部もいないとも限りません。

そういうこともあり、宇宙計画のスタッフたちは一生懸命だと思います。

なので、今では私はそちら方面から見ていて、かなり同情的でもあり、上でご紹介した WIERD の記事にある「火星の歴史的発見」の発表が大々的に世界中で報じられることを期待しています。

なーに、内容なんてどうでもいいんですよ
1度大きく報じられれば。

たとえば、今年の夏、「ヒッグス粒子 存在確実か」と大々的に報じられたことがありしまた。

ヒッグス粒子とは、美香の乳歯だか神の粒子だか呼ばれている仮定上の物質で、ビッグバン理論の足支えとなるものです。今年の4月に CERN (ヨーロッパ合同原子核研究機構)がその粒子を発見したと、それはそれは大騒ぎでした。

下は当時のニュース検索です。



それから半年。
先日、下のような報道が流れていました。


ヒッグス粒子の可能性より強まる 東京大などが発表
共同通信 2012.11.14

質に重さを与え、質量の起源とされる「ヒッグス粒子」を欧州合同原子核研究所(CERN、スイス)で探索している東京大などの国際実験チームが14日、「7月に発見した新粒子がヒッグス粒子である可能性がより強まった」と発表した。



半年前とほぼ同じ表現、つまり「可能性が高まった」という言い方が続いています。

私はこのヒッグス粒子に例を見るような、「ゴリ押しでビッグバン理論を進めて、人類のさらなる奴隷的精神を決定づけようとする態度」に当時とてもイヤな気分になり、この頃から、(一部の)科学者というものを比較的嫌悪するようになりました。


とはいえ、この「事情」というものも上に書いたことと同様だと感じて、翌日までにむしろ私は同情的になりました。

この翌日、私は、

科学者たちの「神」の意味
 2012年07月05日

という記事を書いて、そこに下の CERN の予算を載せました。



▲ 10年ほど前のものですが、CERN の予算の概要です。予算のほとんどは「加盟国からの分担金」でまかなわれています。つまり、様々な「国」が拠出しています。


恒久的に 800億円から 1000億円の年間予算がかかり、毎年 50億円以上の赤字を出している CERN は、世界で最も「何もなかった」では済まされない機関だということです。若者の失業率が 50パーセントにも迫る欧州の国々もお金を出しているのです。

「なんでもいいから何か発表しなければならない」。

その意識はかなり強いと思います。




願わくば、いつまでも「ほぼ確実」と発表し続けてほしいけれど


ところで、上に書いた「ビッグバン理論と人類の奴隷的精神が関係するかのような書き方」に違和感があるかと思いますが、明らかに関係があります。

このことは何度も書いていることなので今回はあまりふれないですが、


・この世の存在には限りがある(ビッグバン理論以後の宇宙観)





・この世はすべて永遠とその輪廻で構成されている(古来の通常の宇宙観)


という宇宙観では、長い間、人がどちらかの価値観の下で生きていると「必ず」それぞれの影響が人間の精神活動に出ると私は思っています。


もし仮に本当にヒッグス粒子というものが確定されたのなら、「それこそがドゥームスデイ(終末の日)だと」思っています。

まあ、それでも構いませんけれど。
私にとって、今の世界がまた少し遠のくだけの話です。


さて、なんだか重い話になってしまいましたが、今回の最後は少し楽しい話題として、「興味深い最近の火星の写真」のいくつかを載せておきます。
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2012年11月23日



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map-sandy-new.png

▲ 地図に記載されているサンディ島。しかし、科学者たちが「この島が存在しない」ことを発見。


map-01.jpg

▲ グーグルアースで、上のサンディ島を「航空写真」にして見ると、このような島として撮影されています。
--


地図にある島に行ってみたら「その島は存在しなかった」

今回ご紹介する報道は、グーグルアーや昔からの地図にも載っているオーストラリア近くの海域の小さな島に行ってみたら、「その島はなかった」というものです。

これは AFP でも日本語記事になっています。


「グーグルアース」記載の島、行ってみたら存在しなかった
AFP 2012.11.22

オーストラリア北東沖の南太平洋上にあるとされるサンディ島( Sandy Island )が、実は存在しないことが分かった。

この小さな幻の島はグーグルアースやグーグルマップでは、オーストラリアとフランス領ニューカレドニアの中間のコーラル海上に存在することになっている。この島は、タイムズ世界地図帳でも「セーブルアイランド」と記載されている。

存在しない島が地図に記載された経緯も不明だが、謎を突き止めるため追跡調査を行うことにしているという。



このことが、正確な場所などを含めて、もう少し詳しく記載されている記事がありましたので、それをご紹介します。

なお、どうしてこの記事をご紹介しようかと思ったかというと、記事によりますと、このあたりの場所は、現在の地質科学では、「ゴンドワナ大陸」という場所だったそうです。以下は Wikipedia のゴンドワナ大陸より。


ゴンドワナ大陸

プレートテクトニクスにおいて、過去に存在したと考えられている超大陸。

現在のアフリカ大陸、南アメリカ大陸、インド亜大陸、南極大陸、オーストラリア大陸や、アラビア半島、マダガスカル島を含んだ、かなり大きな大陸であった。

ゴンドワナ大陸は、約6億年前に、ロディニア大陸が分裂して誕生した。



とのことです。

つまり、このサンディ島の「あった」海域あたりは「過去に大陸規模の地殻変動を起こした場所である可能性がある」ということがあります。

ただ、以前も書きましたが、このような古代の大陸理論というのは科学上の想像に近い部分があり、超大陸という発想そのものにしても、また、「6億年前に」というような年代設定などにしても、真実が含まれているかどうかはわかりません。もちろん、正しいかもしれないです。

なので、こういう知識にふれる際には、「学問が真実であると確信しない」ということを念頭に置かれてもよろしいかと思います(間違っているという意味でもないです)。新しい証拠や調査で次々と「地球や宇宙の過去」が変わっていくのが地質学や天文学ですので、あまりひとつの説に固執しない態度のほうが気楽かと思います。

いずれにしても、最近はこのブログでも、「真の極移動」を含めての大規模な地殻変動のことを書いていますので、その流れとも言えます。



オーストラリア周辺の南太平洋で何が起きている?


そういえば、この海域のあたりでは、今年の8月に「ベルギーの国土面積と同じほどの範囲に広がった軽石が海洋上を漂う」という出来事が報じられていました。

過去記事

世界の7つの超巨大火山のひとつが存在するニュージーランドで起きている巨大な徴候

に、下の CNN の報道を抜粋しています。


南太平洋上に白い巨大物体が浮遊、海底火山噴火が原因の「軽石」か
CNN 2012.08.11



ニュージーランド海軍は9日、南太平洋上に浮かぶ約2万6000平方キロメートル以上の巨大な軽石を発見した。

火山学者のヘレン・ボストック氏は、この軽石は海底火山の噴火でできたと見ており、今後噴火した火山を特定するための調査が行われるが、最近この付近では海底火山「モノワイ」の活動が確認されており、軽石はモノワイの噴火によって生成された可能性があるという。




上に出てくる「モノワイ」という海底火山と、今回「消えた」とされるサンディ島の位置をそれぞれ下に示してみました。

sandy-monowai.png


比較的近い場所でそれぞれに前代未聞な現象が起きていることがわかります。

水深の浅い海域で小さな島が消えたり現れたり(海面に見える)といった現象自体は、わりとよくあることだと思うのですが、現地を調査をしたシドニー大学の科学者らによると、島のある場所の水深は 1400メートルもあったということ(浅瀬の土地もないという意味)です。

グーグルアースでは現行の衛星写真を使っていますので、「衛星写真には何かが写っていた」ことは言えると思います。

結局、このミステリーの結論は2つしかないわけで、


1. 島が消えた

2. もともと何もなかった


のどちらかなのですが、どちらにしても、厄介な「謎」ではあります。

「1」なら水深 1400メートルの海底にまで地殻が下がっていったという、ありえない話になりますし、「2」でも、島くらいの大きさの物体がそこにあった(衛星で捕らえられているので何かが存在したことは多分確かなので)という、こちらは「別の意味でのミステリー」というようなことになりそうです。


場所はオーストラリア近くの海域なのですが、オーストラリアといえば、前回の記事の冒頭で動画をご紹介しました下の写真のような「スーパー竜巻」が発生したりしている場所でもあります。


twirter-2012.jpg

▲ 2012年11月18日にオーストラリアの海岸で観光客が撮影。「地球は「角度 50度以上の傾き」の大陸移動(真の極移動)を過去6度経験している」より。


ついでといっては何ですが、この2年間くらいの間に、オーストラリアで起きた様々な現象について振り返っておこうかなと思いました。過去記事からの写真が中心ですが、それぞれリンクを示しておきますので、ご興味のある方はご覧下さい。




17万回の落雷が一昼夜で記録される

来ているのは「宇宙人」じゃない: 世界各地から届く「考えられないほどの悪天候」の報道を見て
2012年11月07日



▲ 1月5日のオーストラリアの落雷の様子。
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シンクホール

オーストラリアの海岸に巨大な穴を開けたシンクホール
2011年06月27日



▲ クィーンズランド州南東部の海岸に出現した、幅 100メートル、深さ 50メートルのの巨大なシンクホール。
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オーストラリアの赤い朝

人々が「神の怒り」と口にしたほどのオーストラリアの悪天候
2012年01月22日



▲ 写真は、オーストラリアに出現した「地球最期の日」 (地球の記録 2009年09月23日)から。
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上空の巨大リング

オーストラリア上空に出現した巨大なリング
2011年01月18日



▲ 2010年1月15日のオーストラリア国立気象衛星サイトの画像。
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「クモの糸の洪水」

オーストラリアで繰り広げられるクモの大発生による驚異の光景
2012年03月08日



▲ クモが糸を空中に飛ばす「バルーニング」によって地区のほとんどがクモの糸で覆われた2012年3月のニューサウスウェールズ州のワガワガ地区の様子。
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などです。


では、ここから、「消えたサンディ島」に関しての報道です。



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2012年11月21日



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今回は最初に「驚くべき映像」をご紹介します。
11月18日にオーストラリアの海岸で、観光客によって撮影されたものです。

auf-2012.jpg

動画は Waterspout at Batemans Bay にあります。

明るく晴れた中で、突如発生したこの超巨大竜巻は、約 20分間にわたり観測されました。オーストラリアの沖合いで観測された中では、これは最大のものである可能性があるのだそう。

ビデオの全編は、英語のニュースですが、

Australia Tornado:Giant Twister at New South Wales beach
 National Turk 2012.11.19

の記事の下にあります。

というわけで、毎日驚くような自然現象が起きる地球ですが、さっそく、本題に入ります。




予想以上に激しかったかもしれない地球の大陸の移動現象


今回の記事は、先月に書かせていただいた、

起きていることは「ポールシフトではなく地球の大陸移動」: 地球の極の物理的な移動が起きていることが地球物理学会で発表される
 2012年10月03日

と関係があります。

上の記事では、アメリカ地球物理学会の発行する科学誌で「地球で過去に何度も起きていた『真の極移動』と呼ばれる大陸移動が現在起きている」という可能性についての論文をご紹介しました。

真の極移動とは、つまり地球の大陸(コアではなく、外殻と呼ばれる表面)が、下のように移動する地球の地質上での大きなイベントです。



上の記事では、この図について、


> 上の図の傾きは誇張されており、過去の真の極移動の際には地球が9度傾いた。


ということになっていましたが、どうやら、上の図はそれほど誇張されていないかもしれない・・・というより、「真の極移動による大陸移動はもっと大きく地表が動いていた可能性」を、米国のハーバード大学の研究チームが発表しました。

その際に地球が傾いた角度は、なんと 50度以上


あくまで、ハーバード大学の研究チームの推定ですが、過去の真の極移動の際には、地球は 50度かそれ以上傾いた可能性があるということになるようです。


そして、地球では過去に6回その現象が起きていたということも示されたそうです。


50度も傾くと、あらゆる地球の状態は今とは変わるわけですが、それ自体に関しては、「まあ、そういうこともあるだろう」ということは言えるのですが、問題は「その期間」です。

未来はともかく、過去はどのくらいの時間をかけて「50度」も傾いたのか。

ハーバード大学の研究では「数十万年かかって、その現象が進行した」と考えられるということですが、本当にそんなゆったりとした惑星の現象が存在するのだろうか? と今の私は思います。

確かに「数十万年かかって50度傾いた」というのなら、自然環境も生物形態も、ある程度は適応できる時間があるとは思うのですが、仮に・・・たとえば「 250年で 50度傾いた」というようなことが「もし」あれば、それはさすがに地球自身のあらゆる存在が、その変化に対応できる時間としては少ないのではないかと思います。

しかし、なぜ、そんな極端に思える「250年」などという数字を出したかというと、その根拠は「最近の現象が示す事実」からです。

たとえば、以下のふたつの過去記事などからの連想という面もあります。


ドイツの科学研究法人が「急速なポールシフトと気候変動と超巨大火山の噴火が同時に発生していた」ことを証明
 2012年10月18日


という記事では、約4万年前の地球のポールシフト(物理的な移動ではなく、地球の磁極の反転で北極と南極の磁場が入れ替わる)では、「 250年間ほどの間に磁場が完全に逆転した」ということが、調査で判明しつつあります。

磁場のポールシフトも地球環境には極めて大きな現象ですが、これも、かつては何万年以上の単位の長い時間をかけて磁場が逆転すると考えられていたのですが、実際には(地質的な時間の単位では)「あっという間」に始まって完了したという事実があります。



▲ 地球の磁場の逆転現象の時の磁場の移動のイメージ。


そして、もうひとつの過去記事の、


奇妙な太陽のポールシフトは太陽系全体に影響を与えるか?: 国立天文台が発表した「4極化する太陽磁場」
 2012年04月21日


という記事は、「太陽の磁場が4つになること」を国立天文台が予測したことをご紹介したものですが、大まかに説明すれば下の図の左から右のようになるということです。




太陽の「大きさ」というものは今さら語るところでもないと思いますが、上の図でおわかりの通り、その巨大な太陽で巨大な変化が「あっという間に磁場の変化が起きた」のです。

巨大な太陽でさえ、その巨大な変化があっという間だったという事実。

planet0101.png

▲ 太陽系の惑星の比較。太陽の大きさと比較した「地球の大きさ」は矢印の先に小さく写っている青い点ほどです。


昨年だったか、

「太陽の位置がずれてきている」と語るイヌイットたち
 2011年07月11日

という記事で、カナダのイヌイットの人たちが、「太陽の位置や夜空の星の位置が昔とは変わってしまったんだ」と口々に言っているビデオをご紹介したことがありました。




▲ カナダのヌナブト準州に住むイヌイットのサムエリ・アマックさんの言葉。


その時には私自身、「いくらなんでも人間ひとりの人生の期間の中で、そんなに大きな地球の傾きというような変化なんて起きるのかなあ」と半信半疑でしたが、上の過去記事にあるように、「巨大な自然現象が急激に発生して進行して、そして完了する」という過去の事実を前にすると、あるいは、自然と密着して生きてきたイヌイットの人たちは、その「些細な変化」を見逃していなかっただけなのかもしれないと思うようになりました。


すなわち、すでに地球の軸は傾き始めているという可能性を感じたりした次第であります。


上の記事のイヌイットの人の中には下のようなことを言っている人もいました。



▲ カナダのヌナブト準州に住むイヌイットのイヌーキー・アダミーさんの言葉。「多分、地球の軸が傾いてきているのだと思う」。


実際の「今の現状」はわからないのですけれど、ハーバード大学の研究チームの発表し「過去のこと」に関しての記事をご紹介します。

もちろん、記事には上に私が書いたような物騒なことが書かれてあるわけではなく、かつて地球が何度も 50度以上傾いたことは事実でも、「それは 10万年から 100万年かけてそうなっていった」というように書かれてあります。

それなら安心ですが。
本当に 100万年もかかる現象であるならば。


では、ここからです。



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2012年11月20日



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「虹」を越えると何が?


1939年のミュージカル映画『オズの魔法使い』で、ジュディ・ガーランドが歌った「虹の彼方に」は、地球に大衆曲という概念が生まれた中でも、最大のポピュラーソングだと思います。実際、2001年には、全米レコード協会が選んだ「20世紀の名曲」の第1位となっています。

下のがその劇中シーンです。
モノクロですが、映画は、主人公のドロシーが「オズの国」に飛ばされてからカラーの場面となります。


虹の彼方に(1939年)




上で歌っている主人公のジュディ・ガーランドは、この映画の主役に抜擢された後、映画会社 MGM から「ドロシーのイメージとしては太りすぎなので、ダイエットをしろ」ときつく命じられ、まだ 13歳だったのですが、そのために「覚醒剤」を使用して、以後、常習者となります。映画『オズの魔法使い』の弾けるような元気な演技もその薬理作用のためという側面もありました。

ジュディ・ガーランドはその後も、薬物中毒と神経症がどんどん悪化して、彼女は人生の最後も睡眠薬の過剰服用(オーバードーズ)により死亡しています。

なので、『オズの魔法使』は夢を語る映画である一方で、「ジュディ・ガーランドという個人の地獄の門」を開いた映画だとも言えます。

ちなみに、ジュディ・ガーランドは「性」にも異常なほど奔放だったといわれています。上の「虹の彼方に」は、今でも米国では「同性愛解放運動の象徴の曲」として流されるのだとか。


さて、しかし、この映画のことは本題ではないのですが、上の中の「虹と地獄」という部分が関係します。


昨日、


「お前たちは自らの手で地獄の門を開いたのだ」: かつてない大規模サイバー攻撃を受けるイスラエル
 2012年11月19日


という記事を書きました。

知り合いで、イスラエルに住んでらっしゃる日本人の女性の方がいます。
その方からメールがあって、一緒にとても興味深いファイルが送られてきました。

興味深いというか「妙なもの」です。

下の図はイスラエルの「11月18日から21日までの天気予報」だそうで、ヘブライ語ですが、この図に直接日本語を入れると雰囲気も壊れるので、そのまま載せてあります。

israel-weather-2012-11-20.png


上の太陽マークの「晴れ」が11月18日だと思います。

さて、そして、下段に並ぶお天気アイコンの真ん中は、11月20日のイスラエルの天気の予報です。このアイコンが示すものは・・・。


曇りときどき・・・・虹?

どう見ても「曇りときどき虹」というアイコンに見えます。
イスラエルでも、ふだんはこんな表示はないそうです。

表示ミスかとも思いますが、表示ミスというには完全な図柄となっているわけで、「不思議」に思います。

そして、私はそのメールで初めて以下のことを知りました。


・「虹というのは地獄の釜」と関係があるという伝説が、少なくともイスラエルなどではある。つまり、「虹が見えればその下は地獄のお釜」だということ。

・虹は龍を例えている。



そういう神話というか伝説を聞くと、イスラエルの天気予報に「虹」が表示されていたというのは何とも意味深い感じはします。

もちろん、これは、だからといって、11月20日に何かあるとかそういうようなことを書きたいわけではなく、とにかく「何だか不思議な感じ」がしたのです。

ちなみに、今回のことで私は、初めて気づいたのですが「虹」って漢字はムシ編。

「虫と工」

漢字の意味としては「虹は虫の作りもの」ということなのでしょうかね。

虹と似ている漢字としては「アブ(虻)」なんてのも似ている。
蛇もムシ編でちょっと似ている。


ところで、この「虫」についてもちょっといろいろとあります。



ムシの問題

シンクロというかなんというのか、数日前に、私は「見たことのない虫が手につく」という夢を見たんですけど、まあ、虫の夢は体調の悪い時とか、眠っている時に具合の悪い時がある時なんかに見るものなので、それほど気にしていなかったんですけど、そのイスラエルの方も、「変な虫が手につく夢を見た」と書かれていて、さらに、最近、「虫」というキーワードではいろいろと思い出すことがあるんです。


まあ・・その・・・非常にオカルトっぽい話で申し訳ないんですけど、昨日のイスラエルの記事の報道を知った理由・・・。

パソコンに向かっていましたら、モニターにアリみたいな虫がいたんですよ。アリというか、羽のない羽虫みたいな。過去記事の「来ているのは「宇宙人」じゃない: 世界各地から届く「考えられないほどの悪天候」の報道を見て」の一番最後に、北海道の小樽で妙な羽虫が大発生しているということを書きましたが、あの虫から羽をとったみたいなやつです。

それがパソコンのモニタの画面上にいたんですね。

まあ、私の部屋にはかなりの植物があるので、土から虫が出てくる可能性はあると思うんですけど、とにかく、モニタの画面上にいたので、その虫を手で払おうとしたあたりに表示されていたブラウザ上にあったニュースのリンクから、イスラエル関係のニュースに行き着いたんです。

ふと「虫の知らせ」なんていう言葉を思い出し、それで記事にしたというような側面はあります。ちなみに、払おうとした虫は払えずに、どこにいったのかもわからないままでした。その後出ていません。

そういうオカルト筋の話のひとつとして、

地獄の釜が開くと、虫が出てくる

というような話のたとえはあります。


あと、昨日の記事で最近のこととして書いた「聖書に存在しない死後の生命という概念」のことを少し書かせていただきます。



街角の宗教おばあさんから考えさせられた「生命」の実際


昨年まで長く住んでいた東京杉並区の西荻窪という街にも、様々な新宗教の支局がありました。杉並区は若者が多いせいか、昔から「ターゲット地域」だったようです。

そして、越してきた所沢の奥地なのですが、この街にも多くの新宗教の支局があり、街で人々がチラシを配ったりしています。ただ、杉並区と違うのは「立っているほうも、声をかけられるほうもご老人」というところが違います。

今年の夏などは 35度を越えるような日々が続いたのですが、炎天下の中に立つご老人たちの姿を見て、「大丈夫ですか?」ときいたこともありました。

そして今は「寒い季節」。
今度は寒風の中を街角で看板のようなものを持ったり、チラシを持って高齢者が立っている。

なので、チラシなどを「どうぞ」と言われると断るのが申し訳なく、「ああ、どうもどうも、ご苦労さんです」ともらうのですが、一昨日もらったのは、「ものみの塔」という冊子を発行している宗教団体のもので、本誌ではなく、三つ折りにした紙一枚のチラシでした。

いつもならこういうものは見えないところで捨てるので、まともに読んだことはないのですが、捨てようとしてその表紙のタイトルを見た時、「あ、これ読んでみよう」とポケットに入れて持ち帰ったのです。そのチラシの表紙は下のものでした。

satan.jpg


「実際に世界を支配しているのは誰ですか」と大きく書かれてあります。

私は「うーん・・・宇宙線か、あるいは地球上ではウイルスかなあ」などと考えながら帰りましたが、家に帰って読むと、要するに「この世はサタンが支配している」という内容だったのですが、飛ばし読みしていると、途中、下のようなセクションがありました。


邪悪な霊者たちがそのために用いる一つの方法は、死後の生命という考えを促進することです。

しかし神の言葉は、死者には意識がないことをはっきり示しています。(創世記 2:17 、3:19。エゼキエル 18:4。 詩編 146:3、4。伝道の書 9:5 、 10)

ですから、邪悪な霊者は死者の声をまねて、霊媒による仲介や目に見えない領域からの「声」を使い、その人の親族や友人に話をすることがあります。その「声」は死別した人を装いますが、実はそれは悪霊なのです。

ですから、そのような「声」が聞こえても、欺かれてはなりません。その声が何を語っても、それを退けてください。

霊の領域に対する好奇心に駆られて、邪悪な霊者たちとかかわりを持つようになってはいけません。どれほど面白く、またどれだけ刺激的に思えても、心霊術に関連したあらゆる行為に抵抗してください。



と書かれてありました。

内容の真偽はともかく、この冊子にある引用は聖書からなのですが、すべてに「出典」とその章が記載されており、それが実際がどうかをインターネットで調べることができました。

上には、

創世記 2:17 、3:19
エゼキエル 18:4
詩編 146:3、4
伝道の書 9:5 、10


とありますので、日本聖書協会のホームページで、それぞれの段落を調べてみたのです。「伝道の書」というのは聖書の「コヘレトの言葉」というものだそう。

以下、その結果です。


創世記 / 2章 16-7節

主なる神は人に命じて言われた。
「園のすべての木から取って食べなさい。ただし、善悪の知識の木からは、決して食べてはならない。食べると必ず死んでしまう。」



創世記 / 3章 19節

お前は顔に汗を流してパンを得る/土に返るときまで。お前がそこから取られた土に。塵にすぎないお前は塵に返る。



エゼキエル書 / 18章 4節

すべての命はわたしのものである。父の命も子の命も、同様にわたしのものである。罪を犯した者、その人が死ぬ。



詩編 / 146編 3-4節

君侯に依り頼んではならない。人間には救う力はない。
霊が人間を去れば/人間は自分の属する土に帰り/その日、彼の思いも滅びる。



伝道の書 / 9章 5-6節

生きているものは、少なくとも知っている/自分はやがて死ぬ、ということを。
しかし、死者はもう何ひとつ知らない。彼らはもう報いを受けることもなく/彼らの名は忘れられる。



まあ、創世記あたりのほうのは、「人は死ぬ」ということが書かれてあるだけの感じもして、上のチラシにある「神の言葉は、死者には意識がないことをはっきり示しています」というようニュアンスは感じられないですが、下のほうの「詩編」の、

霊が人間を去れば/人間は自分の属する土に帰り/その日、彼の思いも滅びる。


とか、「伝道の書」にある、

しかし、死者はもう何ひとつ知らない。彼らはもう報いを受けることもなく/彼らの名は忘れられる。


あたりは聖書から、「死」というものに対しての、一種の「突き放した感じ」を受けます。

つまり、なんとなく私たちが持つキリスト教などのイメージ・・・たとえば、適当ですが、「死んだら天国に行くんだよ」というようなイメージとは違った感じがあるということです。

「伝道の書」にあることは、「人間は死んだら単に土になる。他に何もない」というようなことなわけです。


それにしても、この聖書の「コヘレトの言葉」(伝道の書)というのは、その冒頭がなかなか考えさせられる文章で始まります。

下は第1章の前半部分です。伝道の書より。



伝道者は言う、空の空、空の空、いっさいは空である。

日の下で人が労するすべての労苦は、その身になんの益があるか。

世は去り、世はきたる。しかし地は永遠に変らない。

日はいで、日は没し、その出た所に急ぎ行く。

風は南に吹き、また転じて、北に向かい、めぐりにめぐって、またそのめぐる所に帰る。

川はみな、海に流れ入る、しかし海は満ちることがない。川はその出てきた所にまた帰って行く。

すべての事は人をうみ疲れさせる、人はこれを言いつくすことができない。目は見ることに飽きることがなく、耳は聞くことに満足することがない。

先にあったことは、また後にもある、先になされた事は、また後にもなされる。日の下には新しいものはない。

「見よ、これは新しいものだ」と言われるものがあるか、それはわれわれの前にあった世々に、すでにあったものである。

前の者のことは覚えられることがない、また、きたるべき後の者のことも、後に起る者はこれを覚えることがない。




これを読んでいて、「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」から始まる『方丈記』を思い出してしまいました。

方丈記の訳と全文はこちらのページにあります。

最近知りましたが、方丈記には、震災後の今の日本を彷彿とさせるようなことも書かかれているのです。「元暦の大地震」(文治地震)という 1185年の大地震の描写があるのですが、その最後に以下のようにあります。現代語訳です。


「方丈記」より

その(大地震の)直後には、だれもかれもがこの世の無常とこの世の生活の無意味さを語り、いささか欲望や邪念の心の濁りも薄らいだように思われたが、月日が重なり、何年か過ぎた後は、そんなことを言葉にする人もいなくなった。




「歴史も人心も繰り返すなあ・・・」としみじみと思います。



そういえば、昨日のこちらは天候は曇りだったんですが、雲間から少し太陽が見えたんですね。ベランダからそれを見ていると、

「ああ、こういう状況でも太陽って3つにも4つにも見えるのだなあ」

と思いました。
下の写真がその時のものです。

sun-3-1.jpg


これだと何だかわからないと思いますので、下のは太陽のあたりを拡大したものです。

sun-4.jpg

雲の後ろに太陽があるのですが、いくつか見える光源のうちどれが太陽かわかりますか?
実は私は「どれが太陽か分からなかった」のです。


このいくつか並んでいる中で実際の太陽の大きさの光は両端の丸くらいのもので、ふだんの太陽の位置から考えると、右端の光が太陽だと思うのですが、左のほうがよく光っている気もする。光が雲に反射しているという原理はわかるのですが、「本体よりも明るく見えるのかなあ」と思ったりしていました。

そして、ずっと見ていると他の小さな光源も太陽に見えてきて、次第にどれが太陽だか全然わからなくなってきて、ちょっとこわくなったので見るのをやめました。


そんなわけで、書きたい日記を脈絡なく長々と書いてしまいました。

下の絵は、子どもの箱などを整理していたら出てきた絵です。本人は「いつ描いたか覚えていない」というのでずいぶん以前のもののようですが、文字が書かれてあるので、小学校に入ってからのもののはずです。


「じゆうちゃう」、あるいは「じゆうちゅう」

free.jpg


こういうのもちゃんと見ていてあげればよかったと思いますね。

次は普通に記事を更新いたします。



  

2012年11月16日



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「 132億年前の天体」の存在に対して交わされるビッグバンへの疑念の対話より、2009年に発見された GRB 090429Bという名前がつけられている132億年前の天体。
--


あまり嫌いなものがない私ですが、この世で最も嫌いなものが植物につくナメクジで、毎年、梅雨時には大量殺戮の暗い情熱に燃えたりします。

もうひとつ嫌いなものが「ビッグバン」という概念で、こんな考えを「発明」し、定着させてしまったお陰で、人類の悲しみが増大してしまったと私は本気で考えています。



少なくとも私の中ではすべての存在が永遠であってほしいから

かつて書いたこともありましたが、ビッグバンというのは宇宙に始まりと終わりがあるという「アイディア」であり、その根幹は「宇宙は有限」(宇宙の広さにも寿命にも限りがある)という理論です。

宇宙が有限なら、そこに存在する私たち人類もつまり「有限」。

どれだけ「〇〇は永遠・・・」というようなことを言っても、おおもとが有限なら、人間も自然も、あるいは形而上の世界の、たとえば幽霊だの前世だの宇宙人だのの世界も、つまり何もかも「無限なものなどこの世に存在しない」ということになってしまうはずです。

何しろ「すべて宇宙」の中にあるのですから、その宇宙が無限ではないというならそうなる。


2年ほど前から「そんなのあり?」と私は思い続けているわけで、それがビッグバン理論を強く否定したい根拠となっています。別に科学的云々などはどうでもいいんです。


無限を完全に否定するという概念が嫌いなのです。


しかし仮に、ビッグバン理論の言う「有限説」が間違いであり、宇宙は実は「永遠」だったというのなら、私たち人間にも「永遠が存在する」という可能性が出てくると私は思っています。

そして、ビッグバン理論の登場以前にビッグバン理論とよく似た概念に焼き殺されてしまった科学者ジョルダーノ・ブルーノなどの言葉を待つまでもなく、あるいは、いかなる科学的根拠を必要とせずとも、私自身は宇宙は絶対に永遠であると確信しています。

その根拠自体も実は「科学」が示してくれているのですが、いわゆる「物質不滅の法則」というもので、これは、現在は質量保存の法則と呼ばれていますが、何と呼ばれようと、科学には「物質は消えたりしない」という基本法則がある。


・・・「宇宙の始まりだけ物理と科学の法則をすべて無視して生まれた?」

「そんな馬鹿な。消えないものが現れるわけがない」



ビッグバン以前には何もなかったというのなら、何もないところから何かが生まれるという物理の法則などこの世にないはずです。何もかも物理の法則で計算を出しているビッグバン理論なのに、その誕生には物理の法則が適用できないという矛盾はかなり大きな矛盾にも思います。


まあしかし、私の駄文を続けても仕方ないので、今回の話に移ります。

ちなみに、上の「質量保存の法則」に関しては、過去記事の、


大出血のような太陽フレアと真っ赤な富士山上空を眺めながら「物質は永遠」という法則を子ども科学本で知った日
 2012年09月03日


というものの中でふれています。

上の記事は2ヶ月ほど前のものですが、その時に、図書館の子ども本コーナーの本を立ち読みして、偶然見つけて知った言葉でした。上の記事の中段くらいの「 250年前に決着がついていたこの世の永遠性」という段落にあります。


さて、今回ご紹介する記事ですが、 NASA のハッブル宇宙望遠鏡が「 133億年前の天体を発見した」というニュースで、これは、いわゆる 137億年前程度に起きたとされているビッグバンから4億年ほど後の時期で、「現在の宇宙の歴史」から見ると、全体の3パーセントしか進行していない地点です。

そこに天体がある。


ところで、今回の記事を書くために久しぶりに Wikipedia のビッグバンを読みましたら、以前とは内容が変わったのかもしれないですが、最初のほうにフレッド・ホイル博士の名前が出ているのでした。



ホイル博士の天国からのささやき

当時の科学界の中で最もビッグバン理論を憎んでいたホイル博士。

しかし皮肉にも、「ビッグバン」という名称は、ホイル博士の一言からつけられたものなのです。そのことは知っていましたが、 Wikipedia に書かれてありましたので、抜粋しておきます、


ビッグバン - 概要 より

この理論に「ビッグバン (Big Bang)」という名をつけることになったのは、皮肉にも、「宇宙に始まりがあった」という考えを非常に嫌悪していたフレッド・ホイルであり、あるラジオ番組において、(ジョルジュ・ルメートルという科学者の)モデルを 「this 'big bang' idea(この大ボラ)」 と愚弄するように呼んだのが始まりであるとされている。

科学記者ジョン・ホーガンの取材によるとホイルは卑下する意味は微塵も無く、何か咄嗟に生き生きとした表現は無いものかと思いついたのが「ビッグ・バン」だったと気まずく述べており「命名者としてパテントを取得しておくべきだったよ」と悔やんでいる旨を明かしている。

その名の通り爆発的に用語が一般認知、定着するが、それ以前の天文学者らの間では「フリードマン宇宙論」として語られていた。



自分が亡くなる時まで、ずっと嫌悪し続けた理論に「呼びやすい名称」を与えてしまったのが、ホイル博士自身だったということは、なんとも皮肉な話ですが、フレッド・ホイル博士の言動が当時の科学界に影響があったことも関係しているのかもしれません。




▲ フレッド・ホイル博士。ホイル博士が夢見た無数の世界より。


ちなみに、フレッド・ホイル博士の主張していた宇宙論は「定常宇宙論」というもので、「宇宙は膨張はしているけれど、生まれてはいない」という理論といっていいかと思います。

これも Wikipedia から抜粋しておきます。


フレッド・ホイル - ビッグバンの否定 より

ホイルは、宇宙膨張の発見については異論を唱えていないが、観測結果の解釈については同意しなかった。ホイルは、宇宙は「定常状態」にあると主張した。この定常宇宙論では、宇宙はビッグバンによってある時点から始まって爆発的に膨張しているのではなく、新しい物質が絶えず生成されることが宇宙膨張の原動力となっているとする。

この定常宇宙論の連続的物質生成説では、ある種の物質創生場の存在を仮定している以外、新しい物質の出現については何も説明していないが、これ自体は宇宙全体が無から生み出されたという(現在主流の)理論と比べて不可解さは似たようなものである。

最終的には宇宙マイクロ波背景放射の発見によって、天文学者の間では(ホイルは別として)ほとんど全会一致でビッグバン理論が受け入れられているが、彼自身は定常宇宙論を生涯捨てることはなかった。



そして、ホイル博士は科学界で孤立していくことになり、元素合成の理論の発展の貢献から考えて、ノーベル賞の受賞は確実視されていたのに、外され、ブルーノと同様に科学界で「存在」を焼き殺されていきました。

ホイル博士は 2001年に亡くなりましたが、最近になり、ホイル博士の理論と、そして人生を通して研究し続けた「パンスペルミア」説には明らかに光が当たり始めています。


ところで、上の Wikipedia の記述には「これ自体は宇宙全体が無から生み出されたという(現在主流の)理論と比べて不可解さは似たようなものである」と書かれてありますが、不可解さが似ていることが問題ではないのです。

ビッグバン理論は人類にとって有害だ、ということが問題なのです。ビッグバンという宇宙有限理論が人間の永遠性を否定し、20世紀以降、以前よりさらにさらに「人類は小さな存在」となってしまった。

はるか昔、人類はもっと大きな存在で、そのような存在であるからこそ、自然や宇宙に謙虚に接せられ、あるいは対等に付き合うことができたと思います。今の人類は自然や地球に対しての、「変な罪悪感」で覆われており、宇宙に卑下ばかりしている。

その理由は、ビッグバン理論に代表される「有限性」に身も心も染められているからです。今の人類は、本来の人類の意味、つまり、「どうして私たちはここにいるのか」を忘れています。



古代の様々な人々は、そのことを「考えなさい」と私たちに言っていたように思っています。

そして、考えることを放棄して、データと計算だけで世界を構築し始めた 20世紀以降の世界と、日本の現実が「今」です。この「今」が夢のように素晴らしい世界だと考えるのなら、それでいいのだと思います。


しかし、私は少しもそうは考えません。

クズのような世の中だと思います。


19世紀から 20世紀に生きたロシアの思想家グルジェフは「20世紀はクソのような時代だ」と言いましたが、その最終的な様相を私たちは見ているのだと思います。

しかし、「悪いこと」を見続けることは決して無駄ではないことも確かです。

このことは長くなるので、今回は書くのを避けますが、表現の世界などでは「悪い経験」が後に人々への表現にとって良い材料となることが多いのです。

もちろん、その「悪い経験」を生かさなければ、どこまでも同じですが。
私たちは悪い経験と悪い光景を糧に将来へ向かうべきだと思います。

少なくとも、「人類を矮小化するためのような思想と科学」から離れられるような社会を目指せれば嬉しいと思います。

というわけで、ここから NASA の発表に関しての記事です。



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2012年11月15日



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今回は、「真実の地球の形」を計測する理論が確定されたというような話の記事についてですが、かなり難しい内容なのですが、ご紹介しようと思ったのは、その記事に出ていた図に軽いショックを覚えたからです。

人工衛星などの計測からあらわされる「ジオイド」というものによる「地球の形」なのですが、それが下の形なのです。

earth-shape-2012.jpg

Daily Galaxy より。


「な・・・」と一瞬、絶句しました。
これじゃ丸く見えない

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「ジオイド」という言葉は、私も今回初めて知りましたので、もう少しきちんと説明文を記しますと、Wikipedia では、


ジオイドは、平均海水面を陸地にまで延長したと仮定した場合に全地球を覆う仮想的な海面のこと。



というものです。

少しネットを調べてみましたら、日本語のサイトがありました。

測位衛星による高精度測位技術の研究開発」というサイトの「2005年の日記」に下の図がありました。

earth-shape-2005.jpg


さらにデコボコな感じですが、日記には以下のように記されていました。


NASA GSFC/NIMA EGM96 全球ジオイドモデル。基準楕円WGS84。0.25度格子。凹凸を強調した全球表示を下に示す。こうして見ると地球は本当にジャガイモみたいだなあ。



「うーむ・・・」と私は唸りました。




完全な球体に囲まれた中で反逆する地球

宇宙などから撮影される地球はとても丸く見えるわけで、私などは、ほとんど何の疑いもなく「地球は丸い」と思いこんでいます。下のようなものだろうと。

maru-01.jpg

▲ ほとんどの人が想像するだろうと思われる「地球」の形。


しかし、少なくとも現在の衛星の観測と計測での計算からは「地球は丸くはない」ようです。
下のように。

earth-geoid.jpg

Earth’s True Shape Revealed for 1st Time (地球の形状が初めて明らかになる)より。


もっとも、今回ご紹介する記事は、原子時計というものを使って、「正しい地球の形」というものが明らかになるだろうというものですので、正しく計測すれば丸に収まっていくのだろうとも思いますが、もし仮に「正しく計測してもデコボコ」だったら、それはそれで何だか面白いなあ、と思います。

なぜなら、「地球と人類を取り囲むものは丸い」からです。

過去記事の、


私たちの太陽が「宇宙の中で最も完全な球体」であったことが判明してショックを受ける科学者たち
 2012年08月18日


では、太陽がこの世の中で最も正確な球体であることがわかり、また、それ以前の記事の、


電子は「宇宙に存在するものの中でもっとも丸い存在」だった
 2011年05月27日


では、この世の中で最も小さなもののひとつである電子がほぼ完ぺきな球体であることが突き止められたという記事でした。


地球をめぐる「最も大きなもの」と「最も小さなもの」は究極的にまん丸。

なのに、その真実を突き止めた人類の住む地球自体はジャガイモみたいにデッコボコの形ということも考えられる。

これは悪い意味で書いているのではなく、「完全な丸」という完ぺきしか作り出せなかった宇宙という存在に対しての何という自由な態度か! とむしろ感嘆します。


私は「完全」とか「完ぺき」という概念が好きではなく、「不完全」が大好きな人ですが、もしかすると、地球も同じかもしれません。「完全な球体なんてイヤだね」とボコボコの形で宇宙に浮かび続ける地球の意志というものもまた素敵だなと思ったりした次第です。





では、どうして地球は丸く見えるのか

ちなみに、上のようなものを見ても、「でも写真では地球って丸く見えるよなあ」と思うわけですが、同じことを思う人は多いらしく、Yahoo! 知恵袋の質問、「地球が丸く見えるのはなぜ?」というものがありました。

ベストアンサーは、


日常の経験からその様なものは球状であると脳が判断する為。 もしくは、学習により惑星は球状であるという固定観念からそう見てしまうのかもしれません。



とありましたが、しかしまあ、もっと単純に考えれば、私たちは宇宙から撮影した地球の写真を「大気圏」を通じている見ているわけで、大気が薄いとはいえ塵やエアロゾルなど「目に見える」微粒子がその大気圏には漂っているわけで、その層もかなり厚いはず。

下の写真のように地球の大気の層は目に見えるものです。

earth-upper-02.jpg


大気の層は地球の磁場などから考えると、デコボコのない円形(楕円として)になるはずで、なので、多分、私たちは「地球の大気が形作る丸」を地球の形として見ているのかもしれません。このあたりは科学的な裏付けなく書いていることで、想像ですけれど。

1961年に世界初の有人宇宙飛行をおこなったソ連の宇宙飛行士ガガーリンの「地球は青かった」という言葉は有名ですが、これは、上の写真の青い大気圏のことを指して言ったということが「ガガーリン7 / 交信記録を読んで」というページに書かれてあります。

ガガーリンには、この大気層の青さが非常に美しく映ったようです。


私たちの認識の中で変わりつつある「近隣宇宙の姿」

近隣の宇宙が「形や色」というもの自体からその概念を変えてきていることは、過去記事でも何度か取り上げました。たとえば、「月の色」は、


真実の月の色: NASA の公式資料から見える本当の月の光景
 2012年07月03日


という記事で、いろいろな可能性を考えてみたりしたことがあります。
下の写真は誇張されていますが、 NASA の発表した月の疑似カラー写真です。
月には色の差自体は存在するようです。



真実の月の色: NASA の公式資料から見える本当の月の光景より。


あるいは、「水星の色」というものもあります。



「水星は他の惑星とはまったく違う起源を持つ」可能性があることが無人探査機のデータによって明らかにより、NASA の水星探査機メッセンジャーが送信してきたデータから NASA が構築した「真実に近い色」の水星の疑似カラー写真。


そんなわけで、少なくとも、私の頭の中にある「近隣宇宙の概念」は地球を含めて、ずいぶんと変わり続けています。

もちろん、もともとの色や形がそうであっただけで、変化したのはこちら側の「認識」だけではあるのでしょうが、人間の認識というのは宇宙存在のすべてであり、その変化というのは現実の変化さえ示していると思っています。

それでは、ここから翻訳記事です。



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2012年11月13日



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van-gogh-starry_night.jpg

▲ ゴッホが 1889年に描いた作品『星月夜』。夜ですが、星と言うより「たくさんの太陽」 的なイメージを感じます。これは、ゴッホが修道院で療養中に描かれたものだそう。「共通の潜在意識下の出来事」なんて概念を思い出したりします。
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各地で起きる「原因の分かりづらい」大爆発

今回の本題とは違うのですが、気になったニュースがありましたので、それを最初に書こうと思います。

米国のインディアナポリスという街で、一昨日、「大きな爆発」が起きたということがありました。日本では NHK が報道しています。


米インディアナ州住宅街で爆発2人死亡
NHK 2012年11月12日

アメリカ中西部・インディアナ州の住宅街で、10日夜、大きな爆発があり、2人が死亡したほか、住宅2棟が跡形もなく吹き飛ぶなどの被害が出て、地元の消防が原因を調べています。

爆発があったのは、インディアナ州の州都インディアナポリスの近郊にある住宅街で、現地時間10日午後11時ごろ、大音響とともに爆発が起き、大きな炎が上がりました。

地元メディアによりますと、この爆発と火災で2人が死亡、7人がけがをしました。また、爆発の影響で住宅2軒が跡形もなく吹き飛んだほか、周囲の30軒余りの住宅の窓ガラスが割れたり壁が壊れるなどの被害が出て、これまでに住民200人以上が近くの学校に避難したということです。

消防と警察で、ガス爆発の可能性も含め原因を調べていますが、地元のガス会社によりますと、事前にガス漏れなどの通報はなかったということで、なぜこれほどの大きな爆発が起きたのか、今のところはっきりとした原因は分かっていません。



というもので、字面だけ見て私も最初は、「ガス漏れで爆発かなんか起きたんだろうなあ」と思っていました。

が、しかし、米国の報道での写真を見て「これは違うかも」と思いました。

下の写真は、米国 ABC ニュースで報道された消火後の写真です。

indianapolis_explosion.jpg


左のほうに写っている人や乗用車と比較すると、爆発の範囲のすごさがわかると思うのですが、これを見て、「通常のガス漏れじゃ無理だ」という気になりました。


米国では今日も大きく報道されていますが、その理由は「原因がわからないことによる不安」だと思われます。つまり、仮にパイプラインなどが原因ではなく、(天然ガスを含めての)自然現象だったとしたら、「原因が何であれ、どこででも起きうる」という可能性があるからです。

先月の終わり頃に書きました、

2012年の終わりまであと2ヶ月の中で狂乱の気候と共に過ぎていく地球
 2012年10月31日

という記事の一番最後に、オーストラリアのメルボルンの郊外で、水道管が破裂して、住宅地の中で突然、大量の水が噴き出したという出来事をご紹介したことがあります。

下の写真がその時のものですが、高さは 80メートルに達しました。

water-main-burst.jpg

オーストラリアの報道記事より。


上の現象は、確かに家庭用の水道管から噴き出ているのですが、「家庭用の水道管からこんな高さに水が噴き上がる?」と驚いたものでした。

何というか、最近は、起きること自体はそれまでと変わらないようなことでも、「現象の現れ方(見え方)が尋常ではない」ということが多いように思います。

昨年からの In Deep では下のような「謎の爆発」の事件をご紹介したことがありました。


・アメリカ / 2012年3月



▲ テレビの中継画面の後ろで何かが爆発。「海面上昇: 太平洋上のキリバスで「国民全員をフィジーに移住させる計画」が議会に提出される」より。
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・ロシア / 2012年2月

russia-explosion-2012-02.jpg

▲ ロシアで目撃された謎の大爆発。原因はいまだに不明だと思われます。「ロシアで発生した「謎の大爆発」は1908年のツングースカ大爆発の再来か?」より。
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・ハワイ / 2011年7月



▲ 「ハワイの天文台で観測された「泡のような」巨大な爆発の謎」より。ハワイの「カナダ・フランス・ハワイ望遠鏡」という国際的な天文台から撮影。
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・・・というように、いろいろな「爆発のようなこと」が起きてはいます。上のものはすべてにおいて、明確な理由はわかっていないですが、爆発(のように見えること)そのものが起きたことは事実です。

「爆発」というキーワードも今後の地球環境の中に入れてもいいものなのかもしれないですね。


というわけで、ここから今日の本題です。
彗星の話ですが、一昨日、目撃された流星群による火球などに関しての話です。
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