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2013年02月28日



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「空に太陽がふたつ見える時に法王はローマから逃げるだろう」と ノストラダムスは述べたのか述べなかったのか



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▲ NASA の土星探査機カッシーニが、2012年11月27日に撮影した土星の北極の「謎の六角形」の現象。円状ではなく、なぜ六角形に渦巻いているのかはわかっていないとのことです。Daily Galaxyより。






 

次に太陽系で起きる異変はどんなものなのかと想像してみる


昨年までは、太陽とそして太陽系の惑星の異変というものをたまに取り上げることがありました。太陽そのものは、国立天文台が昨年発表しました「太陽の4極化」という一種の異常事態をご紹介しました「 国立天文台が発表した「4極化する太陽磁場」」以降、最近の記事では、それが進行していることが発表されたことをご紹介しました。

国立天文台が「太陽の磁場異変の進行」を確認し、その状態が過去の「小氷河期」と類似していることを発表
 2013年02月05日



国立天文台が発表した「4極化する太陽磁場」より。

そして、昨日の記事でも少しふれましたけれど、この数年、太陽系のほぼすべての惑星で何らかの異変が観測されています。



昨年の現象として、印象に残っているものとしては、

・火星の240キロメートルの高さのモヤ



火星の「超」異常現象: 地表から数百キロ上空まで吹き上がる現象は何かより。

とか、


・土星の超巨大なストーム



土星で観測されている巨大なスーパーストームより。記事は2011年のものですが、2012年にも同じようなストームが観測されました。

などがありました。

上のストームなどは、幅だけでも地球のサイズと同じくらいあります。



▲ 地球と土星の大きさの比較。


それと、「最近の太陽」。

あまり科学的な話ではないですが、最近だけでも、太陽の周辺では下のような様々な写真が撮影されています。


sun-2013-01.jpg

▲ 「太陽のコロナの横を通過したものは彗星? それとも他の何か?」より。



sun-03.jpg

▲ 「太陽からの脱落」より。





▲ 「太陽の天使の再来」より。

など、正体が何かわからないですし、画像データの損傷の可能性も強いですが、いずれにしても、 NASA の太陽観測衛星の画像には最近、頻繁に上のような「形を持つ光のようなもの」が写っています。


この調子だと今年はまだまだいろいろなものが観測されたり見られそうな感じもあります。さらに、今年は非常に多くの彗星などの天体が地球に近い太陽系の中を通っていきます。

つまり「ふたつの太陽」、あるいは「複数の太陽」というような光景を目にすることがそれほど非現実的な話でもないという感じはあります。


そんな中で、下のような文言が入っている記事を見かけたのです。
個人の記事ではなく、一応、報道メディアです。



ノストラダムスは、「空に太陽が2つ見える12月に法王がローマから逃げるだろう」と予言したとされている。



これは、ローマ法王ベネディクト16世の引退と、2013年12月に地球でも大きく見えるという彗星アイソンのことを絡めて書いている記事でした。「一応、報道メディア」としたのは、インドの新聞で、どんなものだかよくわからないからですが、今回はその記事を翻訳してご紹介します。

ところで、彗星アイソンについては昨年記事にしたことがあります。


「良い時代と悪い時代」(3): 2013年の巨大彗星アイソンのこと。そして宇宙から地球に降り続ける生命のこと
 2012年10月11日



▲ これはアイソンが見える頃の想像図。2013年11月から12月頃に、「月より明るく光る」と考えられている近代の天体観測史上で最も明るく見える可能性のある彗星です。


それにしても、ノストラダムスに「空に太陽が2つ見える12月に法王はローマから逃げるだろう」なんて書かれた詩があるのですかね。

少し調べてみました。





ノストラダムスはこう語る


ノストラダムスに関しては、日本語のサイトも多いですが、その詩の数が多くて、どこから調べていいのかわからなかったのですが、海外サイトの、

Nostradamus Concerning Comets in the future
ノストラダムスの彗星に関係する予言

というものを参考にしながら、日本語のページをいくつか探せました。

「彗星、あるいは複数の太陽を彷彿させる」文言が含まれてものとして以下のような下りがあるようです。


翻訳のページはそれぞれの番号にリンクしてあります。


百詩篇第 2巻 41番

大きな星が七日間燃えるだろう。
雲が太陽を二つ出現させるだろう。
太ったマスチフ犬が夜通し吠えるだろう、
大祭司が土地を変えるであろう時に。




百詩篇第 2巻 46番

髪のある星が現れている間、
三人の偉大な君主たちは敵同士になるだろう。
平和は天から打たれ、大地は震える。
ポーとテヴェレは氾濫し、蛇は岸辺に置かれる。




百詩篇第 2巻 43番

人類の大きな騒擾の後には、より大きな騒擾が控えている。
偉大な原動力が諸世紀を更新する。
雨、血、乳、飢餓、鉄、ペスト、
空で目にされるのは火と、駆け巡る長い火花。




百詩篇第 2巻 62番

そしてマビュスがその時すぐに死ぬと、到来するだろう、
人々と獣たちの恐るべき崩壊が。
そして突然目撃されるだろう、報復と
手無し、渇き、飢餓が。彗星が巡るであろう時に。




百詩篇第 6巻 6番

北方に向かって現れるだろう、
長髪の星が巨蟹宮から遠くないところで。
スーザ、シエーナ、ボイオティア、エレトリア。
ローマの大物が死ぬだろう。夜が失せる。




などが彗星と関係しているように読めます。
古代では、彗星は「ひげを生やした星」とか「長髪の星」と呼ばれていることもあったことが記されています。

でも、「空に太陽が2つ見える12月に法王がローマから逃げるだろう」というような直接的なのはちょっとわかりませんでした。

しかし、それとはちょっと関係ないですが、とても興味深い詩を見つけました。


百詩篇第 6巻 98番

非常に強い恐怖によって、恐るべきウォルスキ人たちは荒らされる。
彼らの大いなる都市は染められる。悪疫のような行為、つまり
太陽と月を奪うこと、神殿を荒らすこと、
そして二つの川を流血で赤くすることが行われる。



これなど、昨年来、中国の長江などをはじめ、大きな皮や湖が次々と赤くなったことなどを思い出しながら読みますと、趣深いものがあります。



2012年9月6日に広範囲にわたって真っ赤に染まった中国の長江。原因はわかりませんでした。過去記事「赤く染まるユーラシア大陸最大の川と、カリフォルニアの周囲 100キロに漂う「 9月11日の腐臭」」より。


他の過去記事の「赤く染まる関係」は、こちらにあります。



というわけで、結局、何のためにノストラダムスの予言を調べたのだかわからない感じとなってしまいましたが、とりあえず、このあたりでインドのメディアをご紹介します。

ちなみに、インドの新聞だけあって、そのメディアの「芸能面」は下のような写真のボリウッドの記事でした。

boliwood.jpg

Bhaskar 芸能面より。


インド・・・。

さて、それでは、ここから記事です。
気軽にお読み下さったほうがよろしいと思います。





Nostradamus prophecy predicts the end of the world in 2013
Bhaskar (インド) 2013.02.23

ノストラダムスは2013年の世界の終わりを予言した

nostradamus-2013.jpg


2012年末のマヤの予言は、世界の多くの終末論者たちは固唾をのんで見まもっていたが、成就しなかった。しかしまた「新たな終末予言」が見いだされている。

それは、「聖マラキの予言」と言われるものと、ノストラダムスによって記述された予言だ。それらの予言によれば、聖マラキはローマ法王はベネディクト16世の次の法王の時代で終わるとしており、そして、その月は12月としていて、その12月は「太陽がふたつ見える」としている。

予言では、ローマ法王の後継者が法王の地位にいる間が「最期の審判の時期」だという。

聖マラキは、1143年の法王ケレスティヌス2世から法王ベネディクト16世までのすべての歴代の法王に関してのビジョンを持っていたといわれている。ノストラダムスの予言はそのマラキの予言を補強するかのように次のように書かれている。

「空に太陽が2つ見える12月に法王はローマから逃げるだろう」。

2013年12月に彗星アイソン ISON が地球から観測できる場所を通過する。そして、これは月よりも明るく輝くとされている。これはふたつの太陽を思わせる光景となる可能性がある。






ここまでです。

聖マラキに関しては最近、記事にしたことがあります。

最後の法王と呼ばれ続けたベネディクト16世(1): 聖マラキの予言とコナン・ドイルの未来感の時間軸
 2013年02月13日

です。

ご参考いただければ幸いです。



  

2013年02月24日



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このページは翻訳のみです。
前記事は、

ジョージ・ワシントンのビジョン(1): オバマ大統領が初めてイスラエルに降り立ち、第112代ローマ法王が選出される23月を前に

です。






 


ちなみに、このジョージ・ワシントンのビジョンには、聖書のヨハネの黙示録の「天使のラッパ」を思い出させる記述が多く出てきます。

ここからです。





George Washington's Visions and Prophecies

ジョージ・ワシントンのビジョンと予言の数々


george_washington.jpg



今日の午後、特使の派遣の準備のためにデスクで執務していた時に、ふいに私の前に誰かいるような気配を感じた。

目を上げると、そこには非常に美しい女性がいた。

私は驚いて、彼女になぜそこにいるかを尋ねたが、彼女は何も答えない。何度か同じ質問を繰り返したが、その謎の訪問者から返答はなく、ただ少しこちらを見ただけだった。

その時、私の中に奇妙な感覚が広がっていることを感じた。

私は椅子から立とうとしたが、その女性に見つめられている時には自分で動こうとする意志が遮られて動けないのだ。私はふたたび彼女に質問することで状況を把握しようとしたが、今度は喋ることができなくなってしまった。

もはや私は何もできなくなっていて、ぼんやりと彼女を見つめるしかなかった。

私の存在が少しずつ希薄になっていくように感じた。

その時、私は、誰かが死にかかっている感覚に包まれ始めた。というより、死に伴う崩壊と想像できる感覚を経験し始めたのだ。


考えることも理由を探ることも、そして動くことさえ、そのすべてが不可能だった。


ふいに声が聞こえた。


「共和国の息子よ、見て、そして知りなさい」


同時に目の前にいる女性が東の方向に腕を伸ばした。

彼女の示した方向には非常に濃い白い霧のようなものが立ちこめていた。

霧は少しずつ消えた。

そして、私はそこに奇妙なものを見たのだ。

訪問者の女性は、平面の上に世界のすべての国を広げた。
ヨーロッパ、アジア、アフリカ、そしてアメリカ。

私はアメリカとヨーロッパの間の大西洋のうねりを見て、そしてもアジアとアメリカの間の太平洋のうねりを見た。

再び「共和国の息子よ、見て、そして知りなさい」と声が聞こえた。

その瞬間、暗闇の中に天使が立っていた。
いや、立っているのではなく、浮いていた。

天使はヨーロッパとアメリカの間の大西洋の上に浮いていた。

天使は、海の水を手ですくい上げ、左手でヨーロッパにその水を放り投げ、そして、右手でアメリカの上に水を放り投げた。

すぐに、これらヨーロッパとアメリカの国々から雲が立ち昇り、大西洋の中央海嶺と結合した。そして、その様相は少しずつ西へ動き、アメリカを包み込んでしまった。

その間、稲妻の鮮明な閃光が輝いた。

私は閃光に覆われたうめき声と、アメリカ国民の叫び声を聞いた。

次に天使は海から水をすくい上げ、撒き散らした。それから、黒い雲が海に引き戻された。


「共和国の息子よ、見て、そして知りなさい」


と3回目の謎の声が聞こえた。

私がアメリカ大陸に目をやると、アメリカには西海岸から東海岸まで、いたるところに村や都市が出現していた。

そして、さらに再度、その声が聞こえた。

「共和国の息子よ、この世紀の終わりを見なさい、そして知りなさい」

と聞こえ、そして、天使たちは南のほうへ顔を向けた。
アフリカから不吉な亡霊たちが私たちの土地のほうへ向かっているのを見た。
それはアメリカのあらゆる村や都市を横切っていった。

アメリカの住民たちが、住民たち同士で戦うように仕向けられた。

その後、私は輝く天使を見た。
その天使の額には勝利の光が輝いていた。
光は「連合( Union )」という輪郭を持っていた。

天使は引き裂かれた国家の間をアメリカの旗を持って歩いた。
そして「覚えておきなさい。きみたちは同胞だ」と言った。

また「共和国の息子よ、見て、そして知りなさい」と声が聞こえた。

暗がりに影のような天使がおり、その天使は口にラッパを当てていた。

その天使は海から水を取り、ヨーロッパとアジア、そして、アフリカの上にその水を撒いた。

その後、私は恐ろしい光景を見た。

これらの国々から黒い雲が立ち昇り、そしてそれはひとつの雲となった。そして、この物質の中を通って武装した人々の大群がアメリカに向かってくるのを見た。

彼らは雲と共に動き、陸路でも船でもアメリカに向かってきた。

アメリカはこの雲に完全に包まれた。
そして、巨大な軍隊がアメリカ全土を荒廃させ、村や都市が燃えていた。

戦闘と大砲の大音量の中で、何百万人もの叫び声が聞こえた。

そこで再び「共和国の息子よ、見て、そして知りなさい」と声が聞こえた。

声が終わると共に暗い影のような姿をした天使が、もう一度ラッパを口に当てた。

そして、その天使は恐ろしい衝撃を放った。

すぐに何千もの太陽にも相当するような光が私の頭上に見えた。
そして、それは何千もの暗雲の断片となって、アメリカを引き裂いた。

同時に、額に「連合( Union )」と刻まれた天使は片手にアメリカの国旗を持ち、片方の手には剣を持ち、歩いていた。その剣は、天の白い精霊たちによってもたらされた。彼らはアメリカの住人たちに加わり、勇敢に戦いを再開した。

その戦争の恐ろしい騒音の中で、私は再び「共和国の息子よ、見て、そして知りなさい」と声が聞こえた。


暗い天使は、最後に水をすくいあげて、アメリカの上に撒いた。
それと共に黒い雲は後退した。

そして、アメリカの住民は勝利を得たのだ。

それから私はもう一度、町や都市を見た。
輝く天使が青い紋章旗を立てていた。


「星々がある間、そして天が地球に霧をもたらす間、連合は長く残ることになるでしょう」と、天使は言った。人々は跪き、「アーメン」と祈った。


そこで、今まで見ていた場面は消え始めた。

私は自分の体が動くことを感じた。
そして、私は自分が謎の訪問者の顔を見ていることに気づいた。

その人は今まで聞いた声と同じ声でこう言った。

「共和国の息子よ、あなたが見たものは、このように解釈されます。3つの大きな危機が共和国にやって来ます。もっとも恐ろしいのは3つ目です。しかし、この最も大きな対立において、敵対する連合した全世界は勝つことはできません」。

「共和国のあらゆる子どもに、神のために生きるように説いて下さい。そして、その神の土地と連合のために生きることを説いて下さい」。

そして、ビジョンは消えた。
私はアメリカ合衆国の誕生と、その進展と運命をそこで示されたのだと感じた。






  


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突然現れた謎の訪問者にアメリカの未来のビジョンを見せられた米国初代大統領


ひとつの記事で書いたのですが、前振りが長くなってしまったせいで、ページをわけました。2ページ目は、ジョージ・ワシントンのビジョンの翻訳だけとしましたので、そちらだけをお読みになりたい方は、

ジョージ・ワシントンのビジョンと予言(2): 全文

にお進み下さい。



obama-israel-2013.jpg

▲ 2013年3月20日に、オバマ大統領が初めてイスラエルを公式訪問することを記念してデザインされ提出されたうちのロゴのひとつ。これは選ばれなかったほう。選ばれたものは下に載せています。 Israel Today より。






 



さまざまな出現と暴露が繰り返される 2013年


最近、奇妙な事件の記事をご紹介することも多く・・・たとえば、

蜘蛛が空から無数に舞い降り、TVからはゾンビ襲来の警告が響き渡る 2013年
 2013年02月14日

とか、そんなニュースばかり気にしていたせいなのかもしれないですが、昨晩、夢にゾンビとクモと核戦争が出てきまして(笑)、ゾンビと戦ったりキノコ雲を見たりと。しかも、それぞれが別のストーリーの夢として一晩に出てきました。

別にコワイ夢ではなかったんですが、起きた時には疲れていて、

「あー、少しさわやかなニュースでも読まないとダメだなあ」

と思った次第です。

さわやかなニュースといえば、「深海に棲む得体の知れないゲル状の生き物が次々とワシントンの海岸に打ち上げられている」というものがありました(どこがさわやかなんだよ!)。

単独の記事にするほどでもないものかもしれませんので、簡単に書いておきます。
アメリカのメディアでは結構話題になっているようです。


深海に棲む生き物たちが次々と地表に上ってきた


Weird News: Gelatinous sea creatures wash up in Washington

ゲル状の海洋生物がワシントン州の海岸に次々と打ち上げられている

gel.jpg

▲ ワシントン州ウエストポートのカニ漁師アダム・ミラーさんから提供された写真。2013年2月の初旬に、カニ篭の中で見つけられた。


この冬、ワシントン州の海岸にゲル状の生物が打ち上げられている。これは、昨年、カリフォルニア州のディアブロ・キャニオン原発に詰まった生物と同じものだと海洋生物の専門家は言う。

このクラゲのような生物は人間には無害で、Salps (透明な体をした漂流型の微小海洋被嚢類の総称)と呼ばれるもののひとつと思われる。

海洋生物の専門家によれば、この生物自体は30年以上前に発見されているもので、存在自体は特別珍しいものではないが、ただ、深海にしか生息しないこれらの生物がどうして海岸に打ち上げられているのかは不明だという。


gel-2.jpg

▲ ワシントン州のグレイランド海岸に打ち上げられたその生物。2013年2月中旬。


しかし、海洋生物専門家は珍しくないと述べるこの生物だが、長く地元でカニ漁師をやっている人々も見たことがないと言い、また、昨年、 NOAA の調査船でこの生物を見つけた海洋科学センターの生物学者も「誰もこんな生き物は見たことがない」と、電子メールで述べている。



今度はこれも夢に出てきるのかなあ・・・。

いずれにしても、空から蜘蛛が降りてきて、海底からは変な生き物が上ってくる 2013年ではあります。

そんな中(どんな中だよ)、もうすぐ2013年も 3月となるわけですが、この 3月には、いろいろなイベントがあります。特に、聖書や予言などを気にされている方には重要なイベントが多いように思います。

少し前の記事で、

イスラエルの「嘆きの壁」に中国人民解放軍の参謀総長が立つ姿を見た日
 2013年01月31日

ch-is-2013.jpg

▲ 「嘆きの壁」の前に立つ中国人民解放軍総参謀長とイスラエルのラビ(宗教指導者)。


というのをご紹介したことがありましたが、アメリカのオバマ大統領も、3月20日に公式にイスラエルを訪問します。

obama-hae.jpeg

▲ イスラエルを公式訪問する米国のオバマ大統領。





オバマ大統領が「嘆きの壁」の前に立つ時


知らなかったのですけれど、オバマ大統領が、大統領として公式にイスラエルを訪問するのはこれが初めてなのだそう。最近の大統領では、CNN によれば、


歴代の米大統領ではブッシュ前大統領も1期目にイスラエルを訪問せず、2期目最後の08年になって2回訪れた。クリントン元大統領は1期目、カーター元大統領も1期4年間の在任中にイスラエルを訪問。レーガン元大統領は2期の間に一度も訪れなかった。



ということだったようです。


イスラエルではメディアでよく報道されていて、今朝のニュースでは、「2013年 米国大統領訪問の公式ロゴが決定」というものがありました。





Official logo chosen for Obama's Israel visit
Israel Today (イスラエル) 2013.02.20

オバマ大統領のイスラエル公式訪問の公式ロゴが選ばれる

obama_logo.jpg


バラク・オバマ氏の米国大統領としての初めての公式イスラエル訪問まで1ヶ月となり、大統領の身辺保護、また、エルサレムの居住者への影響などを含めて、現在、調整が急ピッチで進められている。

この米国大統領の訪問が歴史的なイベントであることを示すため、そして、イスラエルと米国の間の永続して決して壊れることのない関係を示すための公式ロゴが作られた。イスラエル総理府は、フェイスブック上で3つのデザインを提示し、アンケートを採ったが、上のデザインが 66.8パーセントの支持を得て、選ばれた。






ということです。





2013年3月のイベント


また、少し前の記事、「予言では存在しない 112代法王と蜘蛛の接点の国ブラジル」という記事でふれましたが、3月には「コンクラーベ」というローマ法王の選出会議があります。

ここで、第112代のローマ法王が選ばれることになりますが、(ニセモノの書と言われている)聖マラキという人の予言では、第112代の法王は存在しないことになっていますので、無事に第112代のローマ法王が選ばれ、長くキリスト教の世界に君臨するならば、聖マラキという人の予言、あるいは書の内容は違ったということにもなりそうです。


ちなみに、米国の投稿サイトに「2013年3月にはこんなイベントがある」と、下のようなことが並べられていました。どれも検証していないので、翻訳の羅列として記しておきます。


March 2013 Events
2013年3月の出来事(予定含む)


・112 番目の法王が選ばれる - 3月15日から18日までの間

・天球上で天の赤道と黄道とが交わり、太陽がこの点を通過する(昼夜平分時) - 3月20日

・オバマ大統領のイスラエル訪問 - 3月20日

・惑星の直列 - 3月20日

・マヤカレンダーの実際の終わり - 3月21日

・マヤカレンダーで「6番目の太陽」が始まる日 - 3月28日




マヤカレンダーについてはそのまま訳したもので、根拠はよくわかりません。


というわけで、確かに大きなイベントの多い 2013年 3月ではあっても、それだけの話であるかもしれないですし、未来は起きてみないとわかりません。ほとんどの人が自分の明日もわからないのに、世界の来月がわかることなどあり得ないとも思います。



今回は最初に「ワシントン州の海岸に海底から出てきた謎の生物が打ち上げられている」という話で始まりましたし、オバマ大統領という米国の大統領も出てきましたので、そのところが一致している、初代米国大統領のジョージ・ワシントンのビジョンというものをご紹介しておきます(どこも一致していないだろう)。

1777年にジョージ・ワシントンにより記されたとされるもので、アメリカ議会図書館に保存されているのだそうです。

まあ、私も変な夢はよく見るので、ジョージ・ワシントンさんのも単なる「白日夢」ということもあり得ますが、ビジョンは、謎の訪問者の女性がワシントン大統領の目の前に現れるところから始まります。

恐ろしい内容のビジョンとも言えますが、しかし、1777年に見たものなら「すでに終わっている」ということも考えられます。ちなみに、ビジョンは最終的にはアメリカの勝ちで終わっています。

ここまで予想外に長くなり、ジョージ・ワシントンのビジョン自体が文字にするとわりと長いですので、次ページに記しました。

リンクは、

ジョージ・ワシントンのビジョンと予言(2): 全文

となります。



  

2013年02月21日



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今日の話は何とでも言える(あるいは見える)ような話ではあるのですが、「太陽の周囲」に関しての話題ということもあり、ご紹介することにしました。

太陽の周囲と私の「因縁」については、最近の記事では「太陽騒動から3年目の 2012年に再び太陽の周囲に集まる「巨大物体」たちを前に無視もできずに呆然と見つめる私」など書いていて、たまにこの場でグチってたりしています(苦笑)。






 

さて、今回ご紹介するその写真。
下の太陽の写真です。

2013年02月20日 07:48 / NASA SOHO (太陽観測衛星) LASCO C2

solar-angel-01.jpg
▲ 実物は、残っていれば、写真番号 h20130220_0748_c2_512 にあります。



上の写真で、太陽の右下に白く見えるものを拡大してみます。

solar-angel-02.jpg



さらに拡大すると、このようになります。

solar-angel-03.jpg



これを取り上げた理由としては、タイトルの通りに「再び現れた」からです。
つまり、実は昨年も同じ形のものが太陽の周囲に写っていたのです。


下の写真が昨年のものです。

2012年10月15日 08:24 / NASA SOHO (太陽観測衛星) LASCO C2

solar-angel-2012.jpg


こういうものは「単発」だと、話題としてはフロック感が強いのですが、同じことが繰り返し起きてくることによって、強く印象に残るというところはあります。


いろいろな形の光のようなものは、太陽の周囲に常に頻繁に写っています。

多くは彗星などですが、中にはこのようによくわからないものもあります。太陽写真に不明なものが写る理由として、画像データが太陽の磁場や宇宙線に影響されると NASA は述べています。

なのでまあ、こういうものも、「実際に写っているのではなく、何らかのデータの損傷」という可能性は強いわけで、それはそれでいいと思います。

上のものも、どういうたぐいのものかはわからないですので、ご判断はお任せいたします。
ちなみに、 SOHO の他のカメラでは確認できませんでした。





太陽画像の検索方法


ところで、 NASA の SOHO の太陽画像検索は、今ひとつわかりにくい面があると思いますので、今回、SOHO の画像検束を今回の画像を探す方法として、ご紹介したいと思います。

どうしてかというと、 NASA は実際に頻繁に写真を削除したり修正したり、ということをしますので、後になっても NASA のサーバ上にない場合もあるからです。

陰謀論とかとは関係なく、「写真の修正と削除」に関しては、数年 NASA のウェブ上にある写真を見ていて、実際に何度も起きていることですので、普通のことだと思います。どうして修正するのかの理由はわからないですが、いろいろと立場などあると思いますので、仕方ない面はあるのかもしれません。

それでは、検索の方法です。





SOHO の太陽画像検索

1. NASA の SOHO サイトの画像検索サイトに行く

下の URL です。

Search and Download SOHO Near Realtime Data

下のようなページが表示されます。

soho-2013-01.jpg


いろいろ分類があって、その選択や入力が面倒な部分です。

特に、下の Image Type という部分がわかりにくいと思いますが、これは、観測衛星に搭載されているカメラの種類や、あるいはその様々な撮影の波長による違いなどです。

今回は上の「太陽の天使」の写真の検索を例にして説明いたします。



2. サーチ設定をする

下のように設定します。
日付けは、8桁で入力します。年月日を数字で並べて入れれば、どの日でも検索できます。
上では2013年02月20日ですので、「20130220」となります。

lasco-co2.png


すべて入力した後に、「 Search 」をクリックします。

下のような感じで、一覧が表示されます。

soho-images-02.jpg


1日全体でも結構な画像の数となりますので、長い期間設定だと表示が重くなります。







なお、参考までに、過去の In Deep の記事の「太陽」、あるいは「宇宙の天使」の関係の写真を掲載しておきます。

続きを読む



  

2013年02月19日



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latimes-2013-02-18.jpg

▲ 今朝のロサンゼルスタイムスの記事より。2月17日にフロリダで上のような隕石かもしれない(現時点では何かは不明)ものが目撃されたことついての報道です。なんだか毎日のように、この手の報道があります。






 


中世までの人間の大きな死因のひとつが「天体の衝突」だった


最近、天候が不安定なので、天気予報を見ます。昨日、夕食時に天気予報を見ようと NHK の7時のニュースの終わる頃にテレビをつけました。

天気予報が終わった後、「クローズアップ現代」が始まったのですが、先日のロシアの隕石爆発の事件の内容だったようです。「ようです」というのは、天気予報が終わったのでそのままテレビは消して、番組そのものは見ていないからですが、テレビをよく見るうちの奥さんは、「最近は、朝の番組とかでも隕石のことばっかりやってる」と言っていました。

わたし「今後どんどん増えて日常的になっちゃえば、大騒ぎしなくなるんじゃないの」
奥さん「また起きるってこと? テレビでは 100年に一回とか言ってるけど」
わたし「フレッド・ホイルっていう昔のイギリスの科学者がさ、時代によっては、一生のうちでひとりの人間が天体の衝突で死ぬ確率は 20パーセントだか30パーセントほどあったって書いてた」
奥さん「そんなに?」
わたし「大昔の話だけどね」


そんな話をしていたのですが、実際どのように書かれていたのか曖昧にしか覚えていなかったので、ホイル博士の本を見てみました。すると下のように書かれてありました。

この部分は、過去記事の、

「良い時代と悪い時代」(1): 500年ほど続いた「穏やかだけれど傲慢な時代」は終わろうとしているのかも
 2012年10月06日

の後半で、抜粋したフレッド・ホイル博士の『生命はどこから来たか』という著作の中にある下りです。

読みやすくするために改行を入れています。


『生命はどこから来たか』 エピローグより
 フレッド・ホイル著
 大島泰郎(東京工業大学名誉教授)訳


衝突によって死ぬ範囲を五〇〇〇平方キロメートルとすれば、地球の全表面積は一億平方キロメートルなので、一回の爆発で死ぬ確率は二万分の一となる。

一年に一または二回の割合で衝突があるとすれば、現在の交通事故と同じほどの確率となる。しかし彗星の群と遭遇する頃の、一年間に一〇〇回もの衝突があるとすれば、三〇年間に当たる確率は一五パーセントとかなり高くなる。

もっとも古代では、他の理由で死ぬ確率も同じくらいあったであろう。

さらに重要な結果は、三つの人口中心地帯のうち一つは完全に破壊されるであろということである。生き残った人は一〇〇キロメートル以上遠くから、空から火の雨が降るのを見ただろう。

過去一万年にわたる人類の歴史における文明の盛衰は、周期的またはほぼ周期的な彗星の衝突で説明できるだろう。衰退はほんの短期間で劇的に起きるが、繁栄は長く続く。

悪い時代は厳格な哲学や宗教が興り、途中の穏やかな時代になってそれらは円くなる。



上の文章に「悪い時代」という表現がありますが、このブログで昨年からたまに書くシリーズの「良い時代と悪い時代」というタイトルはそこから連想したものです。

フレッド・ホイル博士は、自身で言うところの「悪い時代」(天体の衝突が日常の時代)が「そう遠くない未来に来る」ことを確信していました(ホイル博士ご本人は 2001年に 86歳で亡くなっています)。


その「そう遠くない未来」は、上の著作の書かれた1990年代から「短くても数十年後には」と博士は思っていたようです。

とはいえ、実際は、先日のロシアの隕石程度の事件がこんなに毎日大きく報道されるほどで、今は「まだ悪い時代ではない」といえます。ホイル博士の書いていた「過去の地球の様相」は壮絶なものがあります。

たとえば、上の『生命はどこから来たか』には下の表がありますが、



著作では、下のような文章の下りもありました。

文中の「表1」とあるのが上の表です。


最初の氷河期が終わってからしばらくの間は、人類は農作を始めていなかったが、その後狩猟生活から抜け出し始めた。そして定住を始めた頃、ツングースカや、もっと強力な宇宙からの爆撃が頻繁に起こったことだろう。表1に示したすべてのレベルのことが繰り返し起こっただろう。



とあります。

先日のロシアの隕石を上の表と照らし合わせますと、「表の一番上の最も被害想定の少ないものの、さらに何分の1」という非常に小さなものとなり、地球の歴史の中での天体の事象としては、非常に小さな出来事であることがわかります。

その氷河期の後の頃、仮にホイル博士の言うように、上の表のレベルが繰り返し起きていたとすると、確かに大変な時代だったと思います。

そして、「その時代は周期的にやってくる」とホイル博士は言っていて、その周期が近いことを天体活動から私たちは今気づき始めています。


ちなみに、恐竜の絶滅の原因として、イリジウムという物質の検出から「彗星の衝突」という説を最初に正式な論拠のもと 1978年に科学界に提案したのもフレッド・ホイル博士でした。





極限に達した文明は「ゼロ」に戻る

asteroid.jpg

NASA says ‘small asteroid’ exploded over Russia: event took everyone by surprise ( NASA は「ロシアで爆発した隕石はとても小さなものだ」と述べた。)より。


ホイル博士の想定している「悪い時代の日常」は、あのロシアの隕石騒動程度のことを言っているのではなく、基本的に「大きな文明圏の中のいくつかが消滅した」というような出来事が日常的に起きたのが過去の時代だったというようなことを書いています。

今でいえば、例としてはどこでもいいですが、東京、ニューヨーク、北京、ロンドン、バンコクなどいろいろな文明の栄えている年や地域がありますが、「そのいくつかが丸ごと消えながら時代が進んだというように例えられる」ものだったということのようです。

そして、またその時代が近いうちに来ると。

私自身も昨年以来、そのように感じてはいます。


そう思う理由のひとつは、太陽系での天体の衝突などの活動が盛んだという事実もありますが、しかし、私がそう思う「もっと大きな理由」は科学とは関係ありません。

その理由とは、「現代文明がすでに精神的に破局しているから」という感情的な話であり、また、「文明がこれ以上進めないところにまで(これ以上進んではいけないところまで、という意味かもしれません)来てしまった」ということもあります。

過去の多くの巨大文明が「その文明の中での科学や技術、そして精神性がすでに極限に達してしまい、破局しか残されていないような頃」に滅亡していったように見える」ようなことを考えますと、この「感情的な感じ方」というのもそれほど的外れとも言えない気もします。






2013年に入り爆発的な流行を見せ始めた鳥インフルエンザ


さて、今回は、フレッド・ホイル博士の主要な研究テーマであった「パンスペルミア説」、すなわち、「彗星などの天体が宇宙に生命を拡散させている」という説に関係する話です。つまり、地球の生命も、彗星などによって宇宙から地球にもたらされたというもので、このブログ In Deep をはじめた最大のテーマがこの「地球の生命は宇宙からもたらされた」ということではあります。

それはともかく、生命という中には「病原菌やウイルス」含まれます。

すなわち、病気の流行も「宇宙からもたらされる」とするのがパンスペルミア説の主張です。

ホイル博士は、人間を含めた、地球のあらゆる生命、そして「病原菌やウイルス」も、すべて常に天体から地球にもたらされていると考えていました。

このあたりに関しては、過去の資料との照らし合わせでは、昨年の、


西暦 541年の東ローマ帝国でのペスト襲来に関してのヨーアンネースの記録
 2012年09月20日


というものに記していますので、お読みいただければ幸いです。


地球への天体の接近の多い今年はどうかというと、あまり日本では報道されていないので、ご存じない方もいらっしゃるかと思いますが、「強毒性の鳥インフルエンザが猛威を奮っている」のです。最近の他の年の流行と比較でどのくらいの猛威なのかはよくわからないのですが、「報道数の多さと報道の大きさ」を見ても、普通の出来事では収まらないということがありそうです。

全然関係ないですが、日本でも「風疹」というものが非常に流行しているようで、NHK で先日、下のような報道を見ました。


都内の風疹患者 去年の32倍
NHK 2013.02.14

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首都圏を中心に大流行している風疹の患者が、都内では今月10日までの6週間で260人に上り、去年の同じ時期の32倍となっています。専門家はこのペースで流行が続くと妊婦に感染が広がり、赤ちゃんに障害が出る可能性が高まるとして、妊娠を希望する女性や妊婦の夫などに予防接種を受けるよう、呼びかけています。

風疹は妊娠中の女性が感染すると、赤ちゃんの心臓や耳などに障害が出るおそれがあり、去年10月以降、実際に障害が出た「先天性風疹症候群」の赤ちゃんが全国で6人報告されています。

風疹は去年、関東や関西を中心に流行し、患者の数が過去5年間で最も多くなりましたが、ことしは、それをさらに上回るペースで流行していて、特に都内では、今月10日までの1週間に、90人が新たに報告され、患者数は6週間で合わせて260人に上り、去年の同じ時期の32倍となっています。



風疹はかかった本人の症状よりも、「妊娠中のお腹の赤ちゃん」に強い影響が出る可能性の非常に強いということが問題のようです。国立感染症研究所のページによりますと、


(赤ちゃんの障害の)発生頻度は、妊娠1カ月50%以上、2カ月35%、3カ月18%、4 カ月8%程度



とあり、妊娠初期ではかなり高い確率ですので、妊娠されている方などは、特に気をつけていただきたいと思います。また、同じページには、「妊娠可能年齢の女性で風疹抗体が無い場合には、積極的にワクチンで免疫を獲得しておくことが望まれる。」と書かれてあります。

気になる方は上のリンクのページをご自分で読まれてもいいかと思います。今年の風疹の拡大はちょっと異常な感じで、また赤ちゃんの話でもありますので、関係のある方(妊娠初期の可能性のある方)は気にされてもいいかとも思います。

1ヶ月目だとご自分でも妊娠に気づいていない方もいらっしゃるかもしれないですので。


さて、鳥インフルエンザの件。
各国で報道されている記事のいくつかと、その内容の要約を記しておきます。

まず、中国からです。

中国は、壊滅的な鳥類への感染の拡大が懸念されているだけではなく、すでに、ヒトでの死者も出ていて、ヒトからヒトへの感染による H5N1 のパンデミックの懸念が示されています。

なお、この「鳥インフルエンザ H5N1 」というのは、数年前にパンデミックとなった豚インフルエンザとは比較にならない強い毒性を持っており、2003年にヒトへの感染が確認されてから、感染した人間の死亡率は 60パーセントに達しています

各国の報道を短く要約いたします。

ここからです。






2013年の世界での鳥インフルエンザの報道


中国

Bird Flu Death In China Sparks Fear Of Human-Transmitted H5N1 Strain
インターナショナル・ビジネス・タイムズ 2013.02.15

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中国で鳥インフルエンザが猛威を奮っており、ヒトへの H5N1 の感染が懸念される

中国南西部の貴州省の保健当局によれば、2月6日に鳥インフルエンザ H5N1 に起因する多臓器不全により 21歳の女性が死亡した。同保健省によれば、これは新型の鳥インフルエンザで、同地域でもうひとりが症状を示しているという。ふたりとも発症前に家禽類との接触があったという。

カンボジアでは今年に入り、すでに7名が鳥インフルエンザで死亡している。その中にはまだ3歳の女の子もいた。

保健当局は、鳥インフルエンザがヒトからヒトへ感染するウイルスに変異することを懸念している。東南アジアでは 2003年からの鳥インフルエンザに感染でのヒトの死亡率は 60パーセントに達している。




ドイツ

Bird Flu Symptoms 2013: H5N1 Case Reported On German Duck Farm, Cambodian Girl Dies From The Virus
Latino Post 2013.02.15

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鳥インフルエンザ 2013: ドイツのアヒル農場で H5N1の発生が報告。カンボジアでは少女が死亡

ドイツの保健当局は、ブランデンブルクのアヒル農場で、鳥インフルエンザ H5N1 が発見されたことを発表した。鳥インフルエンザは鳥類に感染する他、人間にも過感染し得る。

中国やカンボジア、インドネシアなどは鳥インフルエンザのヒトへの感染が報告されており、専門家たちは、ウイルスの変異によるヒトからヒトへの感染の拡大に懸念を示している。

ヒトは鳥インフルエンザに対しての免疫を持たないため、ウイルスの変異によっては爆発的感染に発展する可能性がある。




メキシコ

Bird Flu Symptoms: 500,000 Chickens Affected in Mexico, Over One Million Vaccines Distributed
Latino Post 2013.02.15

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メキシコで 50万羽の鶏が鳥インフルエンザに感染。100万羽にワクチンが接種される

メキシコ農業局によれば、メキシコのグアナファトの7つのニワトリ農場の 58万 2,000羽から鳥インフルエンザが確認された。これらの7つの農場で見つかったのは H7 型と呼ばれる鳥インフルエンザだ。

感染した鳥は殺処分され、また、100万羽分の鳥にワクチンを摂取する。



他に、ネパールでも鳥インフルエンザが発生しています。



英国ではSARSに似た新型ウイルスもヒト感染

鳥インフルエンザではないですが、イギリスで、「SARSに似た新型ウイルスがヒトに感染したことを確認」という報道がありました。下はロイターの記事です。


SARSに似た新型ウイルス、英国でヒト感染を確認
ロイター 2013.02.14

英国健康保護局(HPA)は13日、同国で3人目となるSARS(重症急性呼吸器症候群)ウイルスに似た新型ウイルス感染を確認したと明らかにした。同ウイルスの感染確認はこの1週間で2例目で、ヒトからヒトに感染したとみられる。

今回感染が確認された患者は、別の感染者と同じ家族の男性。この新種のコロナウイルス(NCoV)の患者は世界全体で11人となり、うち5人が死亡した。ほとんどの感染者は中東に居住している。

HPAによると、3人目の患者は英国に住んでおり、最近の海外渡航歴はなかった。現在、英中部の病院で集中治療を受けているという。HPAは「中東への渡航歴がない人から新たなコロナウイルスの感染が確認されたことは、英国内でヒトからヒトに感染したことを示している」と述べた。



これらに関しては何か新しい報道がありましたら、なるべく早めに書くようにいたします。



  

2013年02月18日



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ユーラシア大陸の中心的な話題と出来事はカザフスタンで


先日の、ロシアの隕石の被害に遭った地域は、 チェリャビンスクという州だそうで、地図としては下のあたりになると思われます。

mete-rus.png






 


ロシアの、カザフスタンのすぐ北というか上。

やけにスケールとして大きな地図にしていますが、今回、他にいろいろと出てくる地図と合わせて見る上で、このほうがわかりやすいですので、このスケールにしています。



そのカザフスタンで、今日、「日本人から 40年前に贈られた桜が開花した」という報道があったんです。下がその記事。

kazafstan-sakura.jpg


内容は下のようなものです。


ru-0218.png
Kazakh Zerno 2013.02.17

北カザフスタンのペトロパブロフスクにある植物園で桜が開花した

sakura-kazafstan-01.jpg

カザフスタンのペトロパブロフスクにある植物園で、桜が開花した。植物園のラヴィル・リャザポフ主任農業技師によると、桜が最初に開花したのは2月14日のバレンタインデーの日だ。

リャザポフ技師によると、「私たちの植物園にある素晴らしい桜の木は、40年以上前、私がモスクワにあるロシア博覧センターを訪れた時に、日本の大使から贈られた桜の苗木なのです。その桜の木は、私たちの大陸性気候になじみ、毎年、豪華な花を咲かせて、植物園を訪れる人たちを喜ばせているのです」と言う。

また、リャザポフ技師は、「日本の暦には、桜の咲く日とする日があり、日本の人たちは桜を毎年楽しみにしています。毎年2月にその月が訪れるのです」と語った。

桜の花は開花期間が短いために、その短命さがこの世のはかなさと結びつけられ、日本では尊ばれているのだという。



全体的には、とてもいい話で、日本も絡んだりした話です。

ちなみに、記事の写真は何の説明もないので、イメージ写真かもしれません。というのも、他のロシアの同じ内容の記事では、下の写真が掲載されていて、どちらが本当か、あるいはどちらもイメージ写真なのかがわかりません。

4RIA-391783.jpg

ロシアの声より。


まあ、いい話ではあると思うのですが、ただ・・・。

「カザフスタン北部の2月の気温ってどのくらいなんだ?」

と、やはり思います。

上に出てくるペトロパブロフスクという町は地図の下のあたりです。

petro-map-01.png


カザフスタンは昨年 2012年12月の「寒波報道」では、世界で最も有名になったところでもあるのです。





2012年のクリスマスに世界に配信されたカザフスタンの異常寒波


昨年2012年12月にカザフスタンの中部の町で、「マイナス59度」という気温が記録され、その町のアパートの内部が大変なことになってしまったということが報道されていたことがあります。

下がその記事からの写真で、タイトルは「マイナス59度を記録して建物内部が凍結してしまったカラガンダのアパート」というものでした。

1-59.jpg


2-59.jpg

▲ 写真は、spoki.tvnetより。



そのカザフスタンのカラガンダという場所は、地図で下です。

karag.png


このカラガンダの位置は、今回、2月に日本の桜が咲いたペトロパブロフスクより南にあたります。なので、普通に考えれば、桜が咲いたペトロパブロフスクはさらに寒かったという可能性もあるわけです。

カザフスタンの平均気温を見てみますと、地方によって多少違うとはいえ、北部だと下のようになるようです。

temp-kazaf.jpg


2月だと、平均で「最高気温でもマイナス12度」。


「そんな場所で2月に桜・・・?」


桜の記事では現在の気温や天候のことにはふれられていませんので、そのあたりはわからないですが、平年通りだとしても桜の咲くような気温だとも思えないです。

あるいは、温室?
しかし、樹齢 40年目の桜の木が温室にあるというのも、どうも違和感があります。


ちなみに、「2月の桜」という部分にしては、桜の種類によっては日本でもあるのだそう。たとえば調べてみると、「河津桜」というのは2月に咲くのだそうで、「河津桜まつり」というようなサイトもありました。

川津というのは伊豆半島にあるらしく、とても温暖な場所であることと、また、この河津桜という桜自体が、 Wikipedia によりますと、

1月下旬から2月にかけて開花する早咲き桜である。花は桃色ないし淡紅色で、ソメイヨシノよりも桃色が濃い。また花期が1ヶ月と長い。


というもののようです。

まあ、もちろん、カザフスタンの桜の種類はわかりません。


しかし・・・考えてみれば、日本の大使が40年前にカザフスタンの植物の専門家に贈った桜の木が、それから40年間、枯れることなくカザフスタンで花を咲かせ続けているという何だか「親善な話」ではあり、そういうことでは、もっと楽しい話題として報告することなのかもしれません。


ちなみに、上に挙げた「隕石の爆発」、「2月に咲いた桜」、「氷点下59度」の地点は下のロシアからカザフスタンの円の中に収まる範囲で起きています。

k-ciecle.png


単なる偶然だとは思います。

しかし、「偶然」という言葉の意味のとらえ方は人により様々でもあります。
場合によっては「必然」と同じ意味にする人もいます。





プレートに沿っての地質的な出来事が続いている


ところで、先日の記事、

今年起きる「天の川銀河中心での大規模な衝突」は銀河系全体に何かをもたらすのか
 2013年02月03日

で、「リング・オブ・ファイヤー (環太平洋火山帯)」と呼ばれる地帯のことを書きました。そこに下の図を載せました。



▲ 2013年1月30日からの1週間のマグニチュード6以上の地震。今、見ると、チリの地震の日付けが間違っていました。1月30日です。


今回、ロシアからカザフスタンの話を書いていたのですが、最近、ロシア極東部の「大きな地震が起きることは極めて珍しい場所」で地震が起きました。

2月14日のバレンタインの日ですから、隕石が爆発する前日のことですが、ロシアの極東の地といえるヤクート・サハ共和国で、「マグニチュード6.6」という、当地としては異例な規模の地震が起きました。

日本では、マグニチュード 6.6はそれほど希なことではないですが、このあたりでは「まずない」ものです。


それが気になりましたので、この2週間の間の、世界での顕著な地震について、自分で地図に記してみました。データはアメリカ地質調査所( USGS )のものです。

下のようになりました。

usgs-signoficant-03.png


赤黒い線はプレートの境界を示しています。

北朝鮮での地震は核実験によるマグニチュードの検出ですので、それを除外してみると、自然現象としての大きな地震はほぼプレート上で起きていいることがわかります。

ロシア極東のヤクート・サハ共和国の地震も珍しいと思っていたのですが、上の図で見ますと、プレート上であることがわかります。


しかし、この中で唯一プレートの境界線上ではない地震があり、それは 1月 27日のカザフスタンで起きた地震でした。


ここも、ふだんは地震などは起きない場所です。

桜。
隕石。
地震。

それぞれ関係ないとはいえ、それぞれに興味を持たせてくれることが続けて起きているようにも思います。



今は隕石のこと、つまり空からの「侵入者」のことが言われていますけれど、たとえば、中世の神秘学の知識としての「エメラルド・タブレット」には、


その作用と力は完全です。それが地に転換されれば、偉大なわざによって大地から火をつくり、粗雑なものを精妙なものに変えることができます。
それは地上から天へ昇り、また再び地へと戻り生まれ変わります。
そして、上のものと下のもの両方の力を身につけるのです。




「天と地は同じ」とあり、あるいは、「日月神示」にも、


空に変わりたこと現れたなれば、地に変わりたことがあると心得よ、いよいよとなりて来ているのざぞ。(天つ巻13帖)



「天と地は連動している」と読める箇所があります。


この「上からも下からも同時に来る」という概念は、過去記事の、

ウイルスの流入の繰り返しでDNAの進化をなし得てきた人類をサポートする宇宙と火山
 2012年09月23日

などを書いている中で気づいたことです。


上は宇宙。
そして、下は地球。


あるいは「上」は、彗星や小惑星。
「下」は、地震や火山の噴火。そして、新しい大陸の浮上や沈降です。


NASA の人がロシアの隕石事件を「100年に1度」と言いましたが、それが「1年に1度」、あるいは「1週間に1度」というような時が来るのではないか、ということを昨年から書いていましたが、今でも同じように思います。

その根拠は、「過去がそうだったから」だけですけれど、この世のほぼすべてのものは、輪廻というか循環というか、つまりサイクルの中で歴史を繰り返しているものだと私は思っています

地球や宇宙はサイクルの中にあると考える以上は、過去に起きていた時代はまたいつか来るということで、それは有史以来の文書でも確認できます。

別にそれは悲劇ではなく、むしろ私たち「人類が宇宙と密接だった」ということを知ることのできる機会なのだと思います。


そして、その時代には重要な「意味」があると思います。
恐怖だけではない、もっと重要な意味です。

それをこれから具体的に考えていきたいと思っています。

曖昧にわかっていることとしては「人類の進化」です。



  

2013年02月17日



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前記事:最後の法王と呼ばれ続けたベネディクト16世(1): 聖マラキの予言とコナン・ドイルの未来感の時間軸
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marachy-top.jpg

▲ 米国ミシガン州スターリングハイツにある聖マラキ( 1094年頃 - 1148年 )の彫像。彼が書いたとされる予言では、ローマ教皇は 111人目(ベネディクト16世)で「終わり」と書かれてあります。






 


「存在しない存在」を賭けての根比べ


根比べ(こんくらべ)という日本語があります。

意味はコトバンクによりますと、

根気や忍耐力の強さをきそい合うこと。


だそうですが、一方、ローマ教皇の選挙会のことを、イタリア語で「 conclave (密室での会議の意味)」というそうで、日本語表記では、「コンクラーベ」となります。下は読売新聞の記事からです。


ローマ法王、退位を表明…3月中にコンクラーベ
読売新聞 2013.02.12

ローマ法王ベネディクト16世(85)は11日、枢機卿会議の席上、2月28日午後8時(日本時間3月1日午前4時)を期して退位すると表明した。法王は「高齢のため、私の(心と体の)力は職務に適さない」と理由を説明した。ここ数か月の間に自身の意思で決断したという。

後継法王は3月中に80歳未満の枢機卿約120人で開く法王選出会議(コンクラーベ)で決まる見通しで、それまでの間、空席となる。

ローマ法王は、宗教上の使命感や法王と前法王の対立を避ける配慮から事実上の終身制が定着。自ら退位するのは1415年のグレゴリオ12世以来、ほぼ600年ぶりで、極めて異例だ。



この法王選出会議について、ロシア・プラウダのポルトガル語版に非常に早い段階で、詳しい情報が掲載されました。プラウダのポルトガル語版(同じ内容の英語版)はポルトガル向けというより、事実上ブラジル向けです。

「なんでブラジルでの報道が最初?」

と、思って調べてみますと、今や、「キリスト教」という宗教の分布というものは、私たちが考えているものと違うものとなっているようです。私などの一般ピープルは「キリスト教ってなーんか白人っぽいしぃ」と一昔前のギャルっぽい語調で口ずさんだりしますが、実際はそうではないようです。

ボイス・オブ・アメリカの報道 によりますと、


ブラジルは世界最大のカトリック国で、信者数は 1億 2500万人以上にのぼる。



ということなのだそう。

ブラジルのキリスト教徒だけで日本の人口くらいの数がいる。

ブラジルもそうなんですが、「南米」というのは、今や「キリスト教を維持するための救世主」的な国家群だということが言えそうです。

そして、以前、

「西側の大衆文化は悪魔に牛耳られており、米国はキリスト教を滅ぼそうとしている」: ロシアメディア
 2012年09月06日

という記事に書きましたが、ロシアというのもそうです。

今のロシアはキリスト教が国教であるかのようなイメージがあります。


そんなわけで、次の法王に関しては、「カトリック教会史上初めてヨーロッパの出身ではない法王が誕生する可能性がある」ということになっており、その中でも有力視されているのが、「ブラジルの大司教」ということで、上のようにポルトガル語で大きな報道となっているということのようです。

その法王選出会議(コンクラーベ)で有力候補として上げられているのは、下のお三方です。

pope-next-112.jpg


ブラジルの大司教が、上の写真の真ん中の人で、オヂロ・ペドロ・スケレール枢機卿(Odilo Pedro Scherer)という方です。

左の赤い人は、アンジェロ・スコラ枢機卿という方で、右のタルチジオ・ベルトーネ枢機卿と共にイタリア出身のカトリック司祭です。そして、真ん中のオヂロ・ペドロ・スケレールというブラジルの方が、現在、もっとも次の法王として有力視されているということのようです。


どうでもいいですが、アンジェロ・スコラ枢機卿の赤い服などを見ていますと、40年以上前の英国モンティ・バイソンの名作コント「まさかの時にスペイン宗教裁判 ( Nobody expects the Spanish Inquisition )」を思い出します。

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▲ モンティ・パイソン「まさかの時にスペイン宗教裁判」より。現代の様々な場所に突然、スペイン宗教裁判の異端審問官たちが現れる。



まあ、モンティ・パイソンはともかく、今回、次の法王と目されている上の3人たちの間にもいろいろな駆け引きや「戦い」といったようなものがあるのだろうなあと思うと、「コンクラーベ」という言葉の意味も、日本語として考えてもわかりやすく思いました。



話が逸れないうちに戻ります。

そんな中(どんな中だよ)、ベネディクト16世は、第 111代のローマ法王として退位されていくわけですが、前記事の「最後の法王と呼ばれ続けたベネディクト16世(1)」に、「聖マラキの預言」というものを抜粋しました。


malachyprophecy.jpg

▲ 「聖マラキの預言」の複写。


ちなみに、この「聖マラキの預言」は、専門家の間では偽書としてほぼ断定されているものですので、ニセモノであるということを念頭に置かれて下さい。

さて、その偽書とされる「聖マラキの預言」の最後は下のように終わります。
この 111番目の法王は退位されるベネディクト16世です。


「全ての教皇に関する大司教聖マラキの預言」より 111番目の教皇

111.オリーブの栄光 - ベネディクト16世(2005-)

ローマ聖教会への極限の迫害の中で着座するだろう。
ローマ人ペトロ 、彼は様々な苦難の中で羊たちを司牧するだろう。そして、7つの丘の町は崩壊し、恐るべき審判が人々に下る。
終わり。



上では、

>7つの丘の町は崩壊し、恐るべき審判が人々に下る。終わり。


というように、「終わり」となっています。

つまり、ここで「法王の歴史は終わり」と書かれているのです。

ベネディクト16世が「最後の法王」と呼ばれている理由のひとつともなっているのはこのあたりにもあるようです。

ちなみに、「7つの丘の町」というのを知らなかったのですが、こちらによりますと、ローマの市街中心部からテヴェレ川東に位置する古代ローマ時代の七つの丘のことだそうで、

・アヴェンティーノ( Aventino )
・カンピドリオ( Campidoglio )
・チェーリオ( Celio )
・エスクイリーノ( Esquilino )
・パラティーノ( Palatino )
・クイリナーレ( Quirinale )
・ヴィミナーレ( Viminale )


なのだそう。

下は Wikipedia からの地図です。

Seven_Hills_of_Rome.png


このあたりが崩壊したというような話は(経済を別にすれば)聞かないですけれど、そういえば、2010年のウェブボットに下のような記述があります。


来るべき未来の姿 2010年8月15日配信 より
Web Bot

・主要メディアでは、北半球の秋と冬の極端な寒さが報道されるようになる。ローマの7つの丘が雪に包まれ、ドイツ、スイス、フランス、オーストリア、チェコなどの中央ヨーロッパでは、巨大な雪崩などの雪や氷に関係する災害で大変な被害が出る。



確かこの冬は上の各国は大変な寒さに見舞われています。
ただ、ローマの7つの丘が雪に包まれたかどうかは、確認しようがないです。

しかも、まだ寒いみたいですし。
隕石らしきものが爆発したロシアも寒さが大変のようです。






「消滅していくとされるもの」と「存在されないとされているもの」の出会い


ところで、偽書とはいえ、「 112番目の法王が存在しない」という予言があるせいで、キリスト教徒の人たちの中には動揺もあるようです。

この「存在しない」というフレーズ。そして、112代法王として最も有力なのがブラジルの司教だということを知って、先日の、


蜘蛛が空から無数に舞い降り、TVからはゾンビ襲来の警告が響き渡る 2013年
 2013年02月14日


の「ブラジルのクモ」のことを思い出しました。



▲ 上の記事より。動画は YouTube のこちらです。


こちらも単なる中世の神秘学でのオカルトだとはいえ、前記事から抜粋しますと、


中世の神秘学には「第8領域」という世界が存在するようで、クモやハエといったものがそれに該当して、それらは「次の宇宙からは消えてしまう」ものなのだそうです。



という概念があるようで、「クモは将来存在しないもの」として神秘学では考えられている。

その「未来にはいないかもしれない」クモたちが大挙として「予言では存在しない未来の法王」が生まれるかもしれないブラジルに押し寄せたというのは、何となく印象深いものがあります。

「象徴的」というような言葉も思い出します。


象徴的という意味ではいろいろなことも確かに起きています。

こちらの記事に載せましたように、法王が退位を表明した日にバチカンのサンピエトロ聖堂に稲妻が落ちました。

holly-2013.jpg

▲ 法王が退位を表明したその夜に何度も稲妻が落ちたバチカンのサンピエトロ聖堂。動画はこちらにあります。



そして、先日のロシアの「隕石かもしれないもの」も、前回の記事の最初に載せた、大気圏を突破して飛んでいる姿は、まるで「稲妻」か、あるいは「ミサイル」のように見える形でした。



▲ 2月15日にロシア上空で爆発した隕石が大気圏から地球に侵入した直後の写真。速度のせいもあるのかもしれないですが、先端も尖っているように見えます。



あるいは、これは違う話となりそうですが、先日、太陽画像に下のようなものが写りました。

20130208_1918_c3_1024.jpg


これは私自身も奇妙に思ったので、NASA の太陽観測衛星 SOHO の当日24時間の写真を連続で見てみたのですが、やはり奇妙です。データ送信上のエラーの場合でこのように大規模な不具合は見ないので、考えられることとしては、

・機器かデータの大きなデータの損傷
・本当に何か写っている


のどちらかとなりますけれど、写っているとすると、太陽の直径と比較できるような大きさのものとなってしまいますので、想像しがたい部分もあります。自分でその日(2月8日)のすべての太陽活動の写真を動画をこちらにアップもしてもいます。36秒くらいのところで写ります。





未来は「今」


さて、この「終末的な感じ」ということと関連して、前回は、「シャーロック・ホームズ」シリーズのコナン・ドイルの晩年の予言を書きました。今回は、アメリカの初代の大統領ジョージ・ワシントンの「夢のビジョンの記録」を書こうと思っていたのですが、結構長いものですので、この法王シリーズは、もう一回と思っていまして、その時に書かせていただこうと思います。

ジョージ・ワシントンの「夢のビジョンの記録」は、アメリカ議会図書館に保存されています。


そういえば、今回のタイトルの「ブラジル」の後に(未来世紀)と入れたのは、「未来世紀ブラジル」という邦題の映画のタイトルの意味です。公開されたのは 1985年ですので、そろそろ作られてから 30年近くになるのですね。

これは現世の映画史の「宝物」だと思います。今でも。
観られたことのない方は、死ぬまでに1度は観ていただきたいと思います。

この映画のラストのクレジットのシーンを貼っておきます。

恋する女性を追っているうちに、「テロリスト」とされてしまった主人公が洗脳手術をされ人生が終わった場面で映画は終わります。

「未来世紀ブラジル」ラストシーン




そういえば、この映画の監督は、モンティ・パイソンのテリー・ギリアムという人で、ふと気づいたんですが、上のほうに何となく載せた「スペイン宗教裁判」のコントに出演しています。

下の人です(笑)。

gil.jpeg


テリー・ギリアムは基本的には、モンティパイソンの番組でのコラージュ・アニメ担当ですが、たまにコントに出ていました。

イギリス人集団のモンティパイソンで唯一のアメリカ人だったテリー・ギリアムですが(最近、アメリカ国籍を放棄したらしいですけど)、アメリカで映画監督を始めてからは、むしろ、他のメンバーよりもモンティ・バイソンの「血脈」というようなものを絶やさずに残してくれていると思います。作品などは、Wikipediaにあります。


いずれにしても、私などにとっては、ブラジルとは未来世紀であり、20世紀にその映画を観た私の「未来は今」であり、そしてその未来世紀の現在のブラジルから次の「未来には存在しない 112代法王」が選出されるかもしれなくて、さらにそのブラジルには「消えていく存在の蜘蛛」が大量に空から現れた・・・ということを、簡単に書きたかったのに、この長さとなってしまいました。

すみません。



  

2013年02月16日



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シリーズ:良い時代と悪い時代







 

▲ 2月15日にロシア上空で爆発した隕石が、大気圏から地球に侵入した直後の写真。ヨーロッパ各国が共同運用している気象衛星メテオサット10 ( Meteosat 10 )が撮影していました。このあと、ロシア上空 20キロ程度のところで爆発したようです。


 

小惑星 DA14 の地球への最接近の日にロシア、キューバ、米国の少なくとも3カ国で爆発した隕石


昨日、夕方過ぎに昔からの知り合いから電話がかかってきて、まあ他の用事のある電話だったんですが、最初の会話はこのように始まりました。


相手 「ニュース見た?」
わたし「見た見た」
相手 「驚いたよな」
わたし「ああ。 AKB もあそこまでいくと・・・」
相手 「違うわボケが。そのニュースじゃないよ」
わたし「え? じゃあバングラデシュでドラえもんが禁止になったニュース?」
相手 「それも違うわ!・・・って、本当?」
わたし「AFP の記事に載ってた」(※ 日本語記事
相手 「なんでドラえもんが禁止だ?」
わたし「それはスカイ君にでも聞いてよ」
相手 「誰だよ、それは」
わたし「板橋の駅前に毎日立って空を眺めている青年だよ」
相手 「それもどうでもええわ! とにかくテレビでニュースつけてみ」
わたし「今?」
相手 「今すぐ」
わたし「はいはい」


ということで、昨日のロシアの隕石のニュースを知ったのでした。

テレビをつけたのは昨日の夜7時の NHK ニュースの前の天気予報の時だったんですが、ニュースが始まると、最初のニュースがロシアの隕石のニュース。

「 NHK の7時のトップニュースが隕石ってのもすごいなあ」と思いながら、そのニュースを見ていました。

それにしても、こんなに多くの映像が一気に「世界中に」広まるということに関しては、日本の震災の後の「日本人が歩んできた歴史の中のテクノロジーの意味」というタイトルの記事に書いたことがあるんですけれど、

・携帯
・インターネット

の加速度的な普及というのが寄与していることは間違いがなく、2011年の震災は、「世界が同時にショックをほぼ同時体験した」ことが認識された災害でもありました。





NASA の人の「100年に1度」の談話を見た日に


rt-live-meteo.jpg

▲ ロシアのメディア RT の隕石報道より。見出しの Apocalypse Now はフランシス・コッポラ監督の映画『地獄の黙示録』の英語タイトル。地獄の黙示録は若い時に何度も見た映画です。



このロシアの隕石の爆発の規模ですが、爆発のエネルギーの比較というのが、どのくらい正確にできるものかわからないですが、今日の NHK の報道では、あんな十数メートル程度の隕石でも、広島型原爆の30倍の威力があったという NASA の発言を引用していました。

NHK のウェブ上のニュースはわりとすぐ更新されて消えてしまうので、抜粋しておきます。


爆発の威力は広島型原爆の30倍以上
NHK 2013.02.16


nhk-0216.jpg


ロシア中部に落下した隕石とみられる物体に関連して、NASA=アメリカ航空宇宙局は、小惑星が上空20キロ前後で爆発し、その威力は広島型の原爆の30倍以上に上るとみられることを明らかにしました。

これは、NASAが15日夜に明らかにしたもので、観測データをさらに解析した結果、大気圏に突入した小惑星は直径がおよそ17メートル、重さがおよそ1万トンと当初の推定よりも大きく、上空20キロ前後のところで爆発したとみられるということです。

小惑星は火星と木星の間にある無数の小惑星がある領域、いわゆる「小惑星帯」にあったとみられていますが、NASAでは「100年に1度という極めてまれな事態だ」だと説明しています。




さて、上で、NASA の人は、

 > 「100年に1度という極めてまれな事態だ」

と言っていますが、今回のロシアでの出来事の「どのこと」を「100年に1度」と言っているのかがハッキリしません。

NASA というところは、前回の記事でご紹介した下のような分析図を持つ機関です。

これは太陽系で、黄色い点はすべて(わかっている)小惑星で、矢印は彗星です。



太陽系内の「彗星と小惑星の数と配置の状況」に心底驚いた今日は小惑星 DA14 が最接近する日 より。


おびただしい天体が太陽系と地球の周囲にあることを知っていて、そして、やはり、過去記事からのものですが、下のような天体が地球の大気圏にどれだけ頻繁に突入しているかの「頻度」も世界で一番よく知っている機関のひとつです。



▲ 2009年から2011年までの隕石の落下を組み合わせた複合画像。過去記事「
「エンケ彗星の覚醒」: 今、地球の大気圏が「無数の彗星の破片」の爆撃を受けている」より。


おびただしい天体がほぼ毎月(あるいはもっと)のように地球の大気圏に突っ込んできている。

そして、NASA だけではないですが、世界中の天体の観測家たちは、それが最近になって増えてきていることと、そして今年から劇的に増えるという「予測の存在」を知っているはずです。

私自身も NASA のサイトでそのことを知ったのですから。

なので、「100年に1度という極めてまれな」という言い方にはどうも違和感を感じます。


まあ、実際には「被害が出た」ということに対してのコメントだと思いますが、この1年は類似した謎の爆発は多かったです。

たとえば、下の記事のロシアでの「謎の爆発」は、ちょうど1年前でした。


ロシア 2012年2月

russia-explosion-2012.jpg

▲ 過去記事「ロシアで発生した「謎の大爆発」は1908年のツングースカ大爆発の再来か?」より。動画も YouTube のこちらにあります。


下の昨年11月の米インディアナで起きた巨大な爆発も、私個人は何らかの小さな天体(非常に小さな隕石など)の衝突か何かなのではと思っています。

2012年11月12日の報道より



▲ 記事「4つ以上の太陽を私たちが見る日: 満月より明るく爆発した流星群の火球を見て」より。


上の「4つ以上の太陽を私たちが見る日」という記事で引用した NHK ニュースでは、

 > 大音響とともに爆発が起き

とあり、朝になり爆発の範囲の広さが尋常ではないことが判明したのでした。左側の人や車と爆破の瓦礫の散らばる範囲を比べると、家庭用ガスのガス爆発とはとても考えられない規模であることがわかります。




さて、ロシアの爆発に話を戻します。
というか、「その日」の話です。

NASA の人の「100年に1度という極めてまれな事態だ」という言葉とは裏腹に、同じ日に他に複数の隕石の爆発が、世界のいろいろなところで目撃されていたのでした。

そのそれぞれの報道を翻訳してご紹介しておきます。


ところで、この「良い時代と悪い時代」というシリーズは、過去の地球の時代の「天体と地球」との関わりのサイクルを書いてきたものでした。ちょっと話が逸れるかもしれないですが、少しだけ書かせていただきます。





宇宙が人間に教えてくれる「究極的に傲慢な世界」の行く先


古代ギリシャの時代やピラミッドの時代、そして、最後は 500年くらい前まで断片的に続いていたと思いますが、この地球には、先日のロシアでのできごとのようなことが「日常的だった」という時代が何度も何度もありました


フレッド・ホイル博士は自著の中に、紀元前の哲学者プラトンの対話の「今は忘れられてしまったが、ずっと昔アテネそして人類に驚くべきような出来事が起こった」から始まる対話を抜粋した後に以下のように書いています。



彗星や火球の衝突の話は、プラトンの時代には全く普通の話であった。しかし過去の大災害の記憶は忘れられ、哲学者アリストテレスからは地球が彗星には関係なく安全だと考えられるようになった。

アリストテレスは彗星や隕石を天体とはせず、大気現象だとした。西洋思想では地球は宇宙から切り離されてしまったのである。

(中略)

悪い時代には、空からやってくる天災に対して、どんなに強力な指導者であっても対抗できなかった。しかし天災がしばらくなかったときには、専制的な支配者に対抗するものは何もなかった。

空には何も見えなかっただろう。

そして天上の神々の地位は下がり、専制的支配者をも含めた神がとって代わった。



今の 2013年・・・というか 21世紀の「今」もまた、私は上の「空には何も見えなかっただろう」という時代が続いた状態だと考えます。

つまり、「専制的支配者をも含めた神がとって代わった」とフレッド・ホイル博士が表した時代と同じということです。

これは別に誰か特定の人物や国家や体制の話ではなく、「現代社会と現代文明すべてが、それら自身が神となり地球に君臨している」という状態だと、私は感じています。

そしてそれは傲慢が究極にまで行き着いた世の中だ、と。


人間の傲慢、とは言っていません。
もっともっと大きな、すべてを包括するような「地球を包み込む傲慢」です。


そして、私も当然その「今の社会」を享受しているひとりです。

こうやってエラソーなことを書いていても、実際に自分が天体から被害を受けて、ひどい目に遭い、そして、「死なないとわからない」のだと思います。


彗星か隕石か小惑星の爆発の中で息が途絶える瞬間に、「俺たちはやっばり宇宙にはかなわない」と思うのかもしれません。


しかし、その時に同時に、苦痛の中で「宇宙に殺される自分」という存在に誇りを感じられるということもあり得ます。何しろ死ぬ時に「俺は宇宙に殺されるんだ」と気づける(「物理的空間を宇宙と共有している」ということを実感できるということです)のですから。


地球上の死んだすべての生命の DNA は、永久不滅ではないにしても、何千万年も、あるいは環境がよければ何億年も「この世」に存在し続けます。

驚くことに、「仮に地球がなくなっても」 DNA が崩壊(消滅)することはないどころか、皮肉なことに、そのほうが DNA も細胞も長く生きのびることができます。

それは、宇宙空間が「極端に低い気温」であるために損傷が進まないと思われるからです。細胞や精子などの冷凍保存はご存じかと思いますが、宇宙空間は、「自然に保存に適した状態となっている」のです。

生体の小さな部分なら何もかも「永久近く保存される」のが宇宙空間です。

死んだ生命から解き放たれた DNA がその後どうなるのかは科学ではわかっていません。しかし、「何事にも理由と存在の意味がある」という考えからすれば、DNA が永久不滅に近いということには意味があるのだと思います。


ちなみに、 DNA は「永久ではない」と上に書いたのですが、それを発表した科学論文の記事を訳した過去記事があります。

「 DNA は永遠不滅ではなかった」: 研究により DNA の分子は 680万年程度で消滅することが判明
 2012年10月13日



なんだか変な話の流れとなってしまいましたが、とにかく、「新しい時代」は着実に進んでいることを毎日の報道の中で実感します。それが「基本的には死の時代」だとしても。



ところで、「観測史上、最も地球に接近した」小惑星 DA14 は、無事に地球のすぐ近くを通過していきましたが、Spaceweather の写真の投稿欄には、各国からアマチュア天文家による DA14 の写真がアップされていました。前回の記事で、スペースウェザーでは、「この速度を望遠鏡で追跡するのはかなり難しい。しかし、経験豊富なアマチュア天文家なら、観測に成功する可能性もある」とありましたが、かなりの人々が撮影に成功したようです。

下はその一部です。

da14-2013-0215.jpg

Spaceweather のギャラリーより。


というわけで、何だかすでに本題かどうかわからなくなりましたが、ロシアの隕石と同じに、キューバで目撃された隕石の記事と、米国サンフランシスコで目撃された隕石の記事をそれぞれ、ご紹介します。

ここからです。





キューバで隕石と思われる爆発


Suspected meteor explosion reported in central Cuba
新華社 2013.02.16


2月15日の夜、キューバ中央の上空から巨大な「火の玉」が落ちてきたことが多くの住民たちに目撃された。キューバのテレビ局は、「爆発する前には「太陽よりも大きく光った」と、目撃談を引用して伝えた。目撃者たちは数分後に大きな爆発音を聞いたという。隕石や流星体の専門家が目撃された地域に向かっており、今後調査が始まる。





サンフランシスコの空を火球が横切る


Meteor streaks across Bay Area skies
Mercury News 2013.02.15

us-meteo.jpeg


ロシア上空での隕石の爆発が大きなニュースとなっているが、米国でも同じ日に、いくつかの火球の目撃報告があり、少なくともワシントン州と、また、サンフランシスコなどの西海岸のベイエリアでの目撃も多数報告されている。火球の光は約5秒間続いた。

しかし、オークランドの「チャボット宇宙科学センター ( Chabot Space and Science Center )」は、隕石は発見できていないと述べている。宇宙科学センターの天文学者は、これは流星群に属さない「散在流星」ではないかと話す。この散在流星は、一日数回発生する可能性があるという。





  

2013年02月13日



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続きの記事: 最後の法王と呼ばれ続けたベネディクト16世(2): 予言では存在しない 112代法王と蜘蛛の接点の国ブラジル(未来世紀)
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pope-middle.jpg

▲ 中世の『全ての教皇に関する預言』という書にある水彩画の複製。 Wikipedia より。






 


サンピエトロ聖堂に落ちた雷の感情の方向は「怒りかそれとも喜びか」


ローマ法王ベネディクト16世が退位されるそうですが、その退位の発表の後に、「ヴァチカンにあるサンピエトロ聖堂に稲妻が落ちる (VOR 2013.02.13)」というようなニュースがありましたが、その様子が YouTube にアップされています。

ローマ法王が退位を発表した夜のサンピエトロ聖堂に稲妻が落ちる




ところで、上のリンクの VOR のニュースを読んでいましたら、下のような下りがありました。


ベネディクト 16世が退位の意向であることは、カトリック教徒らの間に動揺を生んだ。ある人々は退位は教会分裂の原因になると考えている。というのも、 600年前、グリゴリオ 12世の退位の後にそのようなことが起こったからだ。

また 17世紀、アイルランドの聖マラヒが行った予言、つまりベネディクト 16世が最後の法王となる、ということも懸念されている。



とあります。

まあ、ベネディクト16世は、「最後の法王」とか「その次が最後の法王」とか、いろいろと言われ続けてきたわけですが、彼の時代は、たとえば性犯罪的なことの露見も含めて、「バチカンとキリスト教の闇の部分」が露骨に暴かれた時代でもあるわけで、そういう意味では歴史的な法王だと思います。


POPE15.jpg

▲ 若き日のベネディクト16世。英国のガーディアン紙より。



いずれにしても、上にある「アイルランドの聖マラヒ」という人を私は知らないですので、調べてみました。

日本語では一般的には「マラキ」と呼ばれているようです。下は Wikipedia より。


聖マラキ

聖マラキ(1094年頃 - 1148年11月2日) は、アーマー(現北アイルランド領)に生まれたカトリック聖職者であり、死後列聖された。

いわゆる聖マラキの予言で知られるが、本人との関連を裏付ける史料は見つかっていない。ベルナルドゥスがまとめた聖マラキの伝記では、彼は預言の才能をもっていたとされている。しかし、未来について具体的にどのような預言を残したのかという同時代の史料は残っていないようである。

(中略)

1590年以前の予言に比べて、それ以降の予言が格段にあいまいになっていることや、16世紀に登場したと考えないと辻褄の合わない不自然な点が複数あることから、1590年頃に作成された偽書であることは疑いないものとされている



ということで、つまり、12世紀頃の聖人の書いたとされる予言書が 16世紀に唐突に登場したということのようで、その書は偽物である可能性が高いということのようです。

ということで、基本線となる「それが本物であるかどうか」ということ自体が怪しいということになるようですが、一応、その予言書そのものを見てみましょう。予言書のタイトルは「全ての教皇に関する大司教聖マラキの預言」というものだそうです。




全ての教皇に関する大司教聖マラキの預言

以下、全ての教皇に関する大司教聖マラキの預言から、概要をピックアップしてみますと、


・1143年に即位した165代ローマ教皇ケレスティヌス2世以降の、112人の歴代教皇についての予言書。

・一部の終末論者は、同予言書では111番目に当たる、2005年4月に就任したベネディクト16世の次の教皇の時にカトリック教会が崩壊すると解釈している。


というもののようで、「 ベネディクト16世の次の教皇の時にカトリック教会が崩壊する」というところが、今回のローマ法王の退位の意向を受けて、いろいろと信者の人たちが気にしているところのようです。その部分は下のような記述です。


「全ての教皇に関する大司教聖マラキの預言」より 111番目の教皇

111.オリーブの栄光 - ベネディクト16世(2005-)

ローマ聖教会への極限の迫害の中で着座するだろう。
ローマ人ペトロ 、彼は様々な苦難の中で羊たちを司牧するだろう。そして、7つの丘の町は崩壊し、恐るべき審判が人々に下る。終わり。



先にも書きましたように、この予言書は「偽書である」という考え方が一般的であるということを念頭に置かれて下さい。しかし、「ローマ聖教会への極限の迫害の中で着座する」というのは確かな感じもして、偽書としても、500年も前に書かれたものとしては大した慧眼だとは思います。


bible.jpg

▲ 今回の法王の退位と、聖書の「ヨハネの黙示録」を結びつけて書いてあるような海外のブログも目にします。





様々な資料や予言書を読んでいるうちに気づくような気もする「現在の私たちの時間軸」


この「ベネディクト16世の次の法王でバチカンは崩壊する」といった預言というのか、そういう話のたぐいはとても多いようなのですが、そのことに言及しているものを調べていましたら、そのこととは別に、久しぶりにいろいろな「預言」のたぐいを読む中で、いろいろと思うところもありまして、そのことを少し記録として残しておこうかと思います。

読んで、やや面白かったのは、

アメリカ国会図書館に保存されている初代大統領ジョージ・ワシントンの夢のビジョン
英訳の全文

1558年にノストラダムスがフランス国王に書いた「アンリ二世への書簡」
英訳の全文


があります。

どちらも非常に長いものですが、ノストラダムスのは予言集第二序文「アンリ2世への手紙」全文というページに、日本語訳もありましたので、わざわざ訳すこともないような気もしますが、その「アンリ二世への書簡」の最後のほう、つまり、古い世界が終わる頃のこととしてノストラダムスはアンリ二世にこのように書いています。


ノストラダムス「アンリ二世への書簡」より抜粋

予言集第二序文「アンリ2世への手紙」全文より。


恐るべき世俗の王たちの内の一人が、無垢なる聖職者たちの血を一層撒き散らして、支持者たちから称賛を浴びるでしょう。そしてこの王は教会に向けて信じがたい大罪を犯します。豪雨での雨水のように公の道や寺院を人の血が流れ、最も近い河川は血で赤くなるでしょう。別の海戦では海が赤く染まり、ある王は別の王に「海戦は海を赤く染めた」と報告するでしょう。

その同じ年と続く数年のうちに、最も酷い悪疫、先行する飢饉による最も驚異的なこと、そしてキリスト教会の最初の創設以来それほどまでのものはかつてなかった非常に大きな苦難が、ラティウム地方の全域に続けざまに起こるでしょう。

そしてケープを纏った状態の偉大な代理者は、元の地位に再び戻されるでしょう。しかし荒らされ、そして一切が放棄され、至聖所は異教徒たちに破壊される状態になり、新約聖書も旧約聖書も排斥され、焼かれます。

その後、アンテクリストが地獄の君主となるでしょう。最後にもう一度キリスト教徒の諸王国も不信心者たちの王国もみな25年間にわたって震撼するのです。より酷い戦争や戦闘があり、都市も町も城もその他の建物も、焼かれて荒らされて壊されるでしょう。

その際に純潔な乙女の多くの血が流され、人妻や未亡人は犯され、乳呑み児たちは町の壁にぶつけられて砕かれるのです。地獄の君主サタンの力を借りて余りにも多くの悪事が行われるので、ほぼ全世界が衰退し荒廃するでしょう。

これらの出来事に先だって、見かけない鳥たちが空で「ユイ、ユイ」と鳴き、しばらく後に姿を消すでしょう。

そしてそのような時代が長く続いた後に、時代は別のサトゥルヌスの治世である黄金時代へとほとんど一新されるのです。



というようなことが書かれてあるようですが、固有名詞は全然わからないながら、これを一言で現すと、「世の中はとても悪くなって、その極限まで行ったあとに良くなる」ようです。

それにしても、

> 見かけない鳥たちが空で「ユイ、ユイ」と鳴き

というのはちょっといいですね。


さて・・・上のアンリ二世への書簡の中に「夥しい血」なんていう表記がありますけれど、そういうものは歴史上の戦争で何度も流されていて、海も何度も戦争で赤く染まっていますしねえ。

red-01.jpg

▲ スティーブン・スピルバーグ監督の映画『プライベート・ライアン』より、ノルマンディ上陸作戦の際の血で染まった海の色。現場だったオマハビーチは実際に海岸線全体が血で染まっていたようです。


話はそれますが、「人間の血が流されていないのに水が赤く染まる」という出来事に関しては、過去ずいぶんと記事にしてきましたが、それはやはり、前提として、「戦争で人の血が海や川を染めてきた」という歴史があるわけで、人の血と死を意味する赤く染まった海や川というのは示唆的ではあると思ったからです。

この「赤く染まった海や川」の関係の記事はかなりあるのですが、比較的最近の過去記事のリンクを貼っておきます。





赤く染まるユーラシア大陸最大の川と、カリフォルニアの周囲 100キロに漂う「 9月11日の腐臭」
 2012年09月12日



▲ 上記の記事より。2012年9月に広範囲にわたって真っ赤に染まった中国の長江。


2012年の「赤」の意味: DNA を持たずに増殖する「赤い雨から採取された細胞」とつながる人間の赤血球
 2012年11月28日



▲ 2012年11月、真っ赤に染まったオーストラリアのボンダイビーチ。






うーむ・・・もう、すでに話がいろいろとズレてきていて、今回一回だけで続いた話としてまとめるのは無理そうですので、何回かにわけます。

とはいっても、最近は毎日いろいろなことが起きますので、明日続けて書けるかどうかはわからないです。


ところで、今回は、ノストラダムスなども上のように書いている「未来感」というもののひとつとして、アーサー・コナン・ドイルの予言を書いておきたいと思います。

以前、 In Deep に書いたことがあると思っていたのですが、探してもなかったですので訳しておきます。

ここからです。



シャーロック・ホームズの産みの親の晩年の予言


コナン・ドイルは、『シャーロック・ホームズ』シリーズで有名ですが、スビリチュアルというのか、予言的な言葉も多く残しています。どうしてなのかなと思って、アーサー・コナン・ドイル - Wikipedia を見てみましたら、以下のようにありました。


晩年は、心霊学に傾倒し英国心霊現象研究協会会員となるが、科学的すぎるとして脱退。交霊会や心霊学の講演、それに関する執筆などを行ない、「心霊主義の聖パウロ」の異名を取った。



とのことで、晩年はそっち系に傾倒していたようです。

doyle-01.jpg

▲ アーサー・コナン・ドイル(1859年5月22日 - 1930年7月7日)。


そのコナン・ドイルは「現在の文明の変転と次の時代」について、次のように書いています。この期間は約3年だそう。




A period of natural convulsions during which a large portion of the human race will perish - Sir Arthur Conan Doyle

「人類の大部分が滅びる間の自然の激動の期間」
アーサー・コナン・ドイルの予言


さまざまな文書に記載されているような出来事の情報を確認すれば、結果は明白だ。人類の大部分が滅びる恐れのある自然の激動が起きるだろう。あまりにも激しい巨大地震、そして巨大な津波。

危機は一瞬にして訪れるだろう。

多少の復興が続く中、短い混沌の期間があるが、文明生活の破壊と変化は信じられないほどのものとなるだろう。この激動の合計期間は概ね3年間となると思われる。

激動の中心地は地中海の東部沿岸となるだろう。

少なくとも、5つ以上の国家が完全に消滅してしまう。

また、大西洋上に巨大な大陸が浮上し、アメリカとアイルランド、そして西ヨーロッパの沿岸に大きな災害を招くだろう。この際、イギリスの低地はすべて波に飲み込まれると思われる。

南太平洋でも非常に大きな変動があり、日本に近い太平洋でも大きな変動がある。

人類は、自分たちの中にある精神的な存在に戻ることによってのみ生き残ることができるであろう。







(訳者注) 今回はここまでですが、コナン・ドイルの言葉をご紹介したのには理由もあって、最近、米国のユタ大学の研究者が発表した「太平洋の地底にかつての地球を一変させた超巨大な火山があることがわかった」ということが話題となっているのですが、これは「海底のイエローストーン」とも呼べるもので、今、ユタ大学のニュースリリースを訳していますので、近いうちにご紹介できると思います。

下の図は、そのニュースリリースに掲載されていた図に、日本語を加えたものです。

deep_matle.png


Hole と書かれてあるところが多分、火山でいうところの火口のようなものにあたると思うのですが、この火山は「地球のコアにまで影響を与える」というもののようです。

オリジナルは、

The Deep Roots of Catastrophe

にあります。
論文のタイトルは「深部のカタストロフのルーツ」というものです。

上の赤い部分が動き始めると、太平洋の光景は「一変する」可能性があるようなんですが、最近のいろいろな地殻変動を見ていると、上の図の「深部マントル層」と書かれてある赤い部分の中で、この1年間ほどいろいろな「海の異変」が起きていることに気づきます。

下の図は過去記事「インド・オーストラリアプレートの境界で急速な「海底隆起」が起きているかもしれない: NOAA のグラフが示した異常な水深変化」に載せたものですが、他にもいろいろなことが起きていますし、最近は、ソロモン諸島で大きな地震が起きています。




関係する過去記事をリンクしておきます。

地図から消滅した南太平洋のサンディ島: 古代の超大陸が分裂したと考えられる海域の異変
 2012年11月23日

世界の7つの超巨大火山のひとつが存在するニュージーランドで起きている巨大な徴候
 2012年08月14日


というわけで、話が支離滅裂になりましたが、昨年2012年の12月21日前後を起点として「世界は大きな変動の期間に入ったのかもしれない」と過去書いていた私の考え方は今も変わらず、それだけに、今回のベネディクト16世の退位についても考えるところがある次第です。

今回はここまでにしておきます。



  

2013年02月12日



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EMP-attack.jpg

▲ EMP 攻撃の様子をイラスト化したもの。Ark News より。「どのように EMP攻撃から身を守るか」ということが書かれてある英語のページです。






 



今回の本記事は、米国の保守派の財団が、米国の政権に「 EMP (電磁パルス)兵器の脅威」について進言していて、そのことをご紹介します。2年以上前ですが、同じ財団の記事を書いたことがあります。


ところで、昨日の記事はこんな奇妙な国って他にないかも: 北朝鮮のソフィーが教えてくれた偉大なインフォメーションという、北朝鮮に行った Google の会長の娘さんのブログなどをご紹介したものでしたが、今日(2月12日)の昼前に、北朝鮮は核実験をおこなったようです。


北朝鮮で揺れ 核実験の可能性
NHK 2013.02.12

韓国の通信社「連合ニュース」は先ほど、昼前に、北朝鮮で人工的な揺れが観測されたと伝えました。韓国の大統領府や国防省は、核実験が行われた可能性があるとみて確認を急いでいます。連合ニュースは、地震の規模はマグニチュード5.1と伝えています。



核実験に関して、韓国などの報道ベースでも「北朝鮮、核実験秒読み (東亜日報 2013.02.04)」等と言われていたので特に驚くことではないでしょうが、個人的に少し驚いた点があるとすると、マグニチュードだけを見ると、「前回の核実験の威力より十倍から数十倍大きかった可能性がある」ということです。

まあ、北朝鮮の核実験のニュースは普通にテレビなどで大きく報道されるでしょうので、特に詳しくふれるつもりはないですが、二次的な資料として関連するものを掲載しておきます。





北朝鮮の核実験は「メインの実験ではない」ような気が


上の NHK のニュースを見た後、アメリカ地質調査所( USGS )のリアルタイム世界の地震を見ました。

下のようになっていました。

nk-nuku-01.png

赤で囲んだ部分が、該当する地震で、時間は日本時間で今日の正午少し前です。


震源地の場所は下の左側の地図の赤いところです。

nuke-map-01.jpg


北朝鮮の核実験場のある豊渓里(プンゲリ)という場所と一致しますので、核実験と考えるのが妥当なようです。ここは、ふだん自然の地震が起きる場所ではありません。

上の USGS の観測では、マグニチュードが「5.1」となっていますが、過去の北朝鮮の核実験でのマグニチュードは、おおむね、4〜4.5程度でした。

核実験のマグニチュードにふれた過去記事として、かなり以前の記事ですが、


北朝鮮の核実験は白頭山の噴火のトリガーになりうるか
 2010年10月31日


というものがあります。

これは、自由アジア放送の「核実験が白頭山の火山噴火の引き金になる可能性は少ない」という記事を翻訳したものですが、その中に、


2009年 におこなわれた第2回核実験の地震規模はマグニチュード 4.5で、第1回目の核実験の時も同じ位の規模だった。



とあります。

今回はマグニチュードの換算で 5.1へと上がっています。

4.5から 5.1ならさほど違わないと思われるかもしれないですが、実際の自然での地震の場合ですと、確かにさほど変わらないといっていいかと思うのですが、「人工的な揺れ」と考えますと、この差はかなりあると感じます。

マグニチュードのエネルギーの大きさは一概に比較できるものではないですが、たとえば、Wikipedia によりますと、


地震のエネルギーが1000倍になるとマグニチュードが2増えることを意味する。逆に、マグニチュードが1大きいとエネルギーは約32倍大きい。



とあります。

つまり、細かい部分はともかく、「マグニチュードが1増えると、2倍のエネルギーになる」というものではないということです。たとえば、マグニチュード4とマグニチュード5では 32倍のエネルギーの差があるということになりそうです。

まして、2011年の日本の東北の大地震のように、マグニチュード9などというものとなりますと、「マグニチュード7の1000倍のエネルギーの地震」ということになることになります。


今回の北朝鮮の核実験は、一概には言えないものの、以前の核実験より、破壊力の放出の点ではかなりパワーアップしたということも言えるかもしれません。

しかし、それでも、私は核実験は北朝鮮の実験目的のメインではないと思います。

メインは、やはり長距離のミサイル実験かと。

そして、北朝鮮側の理想としては、前回のミサイル実験と同じように「ミサイルが空中分解して失敗するミサイル実験」を目指しているかもしれません。

このあたりの意味については過去記事の、


「 EMP 攻撃シミュレーション」だったとすると完全な成功を収めたように見える北朝鮮のミサイル実験
 2012年04月17日


などを参考にしていただれば幸いです。

emp2012.jpg

  ▲ 上記の記事より。


また、上の記事では、1997年にアメリカ下院の「国家安全委員会」の公聴会に提出された資料からの下の文章を載せています。


電磁波兵器が北米大陸の中央部上空 50kmの高さで爆発した場合、半径 770kmに及ぶ地域が破壊される。

そして、上空 200kmの高さで爆発すれば半径 1,600 kmに至る地域が破壊され、上空 480kmの高さで爆発すれば、半径 2,360 kmに及ぶ地域が破壊されることが示された。


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▲ 1997年にアメリカ議会に出された EMP 攻撃の被害想定図。



1997年といえば、今から16年も前のことですが、その頃より米国の国家安全委員会は、この「 EMP 」というものに対して脅威をもっていたことがわかります。

そんな中、昨日の記事でもご紹介しましたが、北朝鮮の「祖国平和統一委員会」という、つまり当局ですが、唐突に YouTube に『銀河9号に乗って』 というストーリー仕立ての動画をアップしています。

その動画は、地球の周囲の宇宙を飛び回る宇宙ロケットの中から地球のいろいろな場所の「未来」の夢を見る北朝鮮の男性の夢の内容が描かれます。

その中には下のように、「アメリカの都市が廃墟化しているシーン」もあります。



▲ 字幕として、「アメリカのどこかで黒煙が上がっているのが見える。おそらく強権と侵略戦争の悪の巣窟が、私のつけた火で燃えているのだろう」というようなクレジットが流れます。


この動画がアップされた日は2月3日です。

翌日の2月4日には、北朝鮮は全土に「準戦時体制」を宣言し、そして、その1週間後の今日、核実験をおこないました。

2012年4月、韓国の朝鮮日報は「アメリカ本土を射程に収めた北朝鮮の核ミサイル (韓国語)」という記事を掲載しましたが、上の YouTube の動画の妙に生々しい表現を見ても、何らかの完成か、あるいは準備完了といったものがあるのかもしれません。


いずれにしても、今や、米国、中国、ロシアなどの大国から、北朝鮮、イラン、イスラエルなどまで、もっとも研究に力を入れていて(予算ベースでは安いので目立たない)、また「リアルな懸念」を抱いているのは、サイバー攻撃であり、そして、EMP や、過去記事にもしたマイクロ波ミサイルというようなものも含む、インフラ破壊攻撃だと思っています。

これらはすべて「人類文明終焉戦争」に直結するものです。
過去のドンパチ戦争とは意味合いを異にします。


ところで、最近、米国の BBS などを見ていると、聖書の「ルカによる福音書」21章を引き合いに出す人が多くなってきました。

「ルカによる福音書」21章はこのようなことが書かれてあるものです。



21章5-6節(神殿の崩壊を予告する)

ある人たちが、神殿が見事な石と奉納物で飾られていることを話していると、イエスは言われた。「あなたがたはこれらの物に見とれているが、一つの石も崩されずに他の石の上に残ることのない日が来る。」


21章8--11節(終末の徴)

イエスは言われた。「惑わされないように気をつけなさい。わたしの名を名乗る者が大勢現れ、『わたしがそれだ』とか、『時が近づいた』とか言うが、ついて行ってはならない。戦争とか暴動のことを聞いても、おびえてはならない。こういうことがまず起こるに決まっているが、世の終わりはすぐには来ないからである。」

そして更に、言われた。

「民は民に、国は国に敵対して立ち上がる。そして、大きな地震があり、方々に飢饉や疫病が起こり、恐ろしい現象や著しい徴が天に現れる。」



21章25--28節(人の子が来る)

「それから、太陽と月と星に徴が現れる。地上では海がどよめき荒れ狂うので、諸国の民は、なすすべを知らず、不安に陥る。人々は、この世界に何が起こるのかとおびえ、恐ろしさのあまり気を失うだろう。天体が揺り動かされるからである。

そのとき、人の子が大いなる力と栄光を帯びて雲に乗って来るのを、人々は見る。このようなことが起こり始めたら、身を起こして頭を上げなさい。あなたがたの解放の時が近いからだ。」



というわけで、なんだか妙に長くなってしまいましたが、北朝鮮のことを少し書きました。


ここから今回の本文ですが、一応、ここまでの話とも関係しています。

以前、

米国の保守系シンクタンクが「米国は電磁パルス攻撃で壊滅する」と報告
 2010年11月30日

という記事を書いたことがあります。この保守系シンクタンクというのはヘリテージ財団というもので、Wikipedia によれば、「小さな政府、伝統的な米国の価値観、国防の強化などを掲げ、米国政府の政策決定に大きな影響力を持つ」という政策機関だそう。

上の記事から2年以上が経過しましたが、このヘリテージ財団の関係者が再び、 EMP の脅威についての発表をおこなったという記事をご紹介します。兵器だけではなく、太陽フレアによる EMP に関しても含まれているようです。

そして、わかることは、下の記事を読む限り、米国も EMP に対してのインフラへの予防措置はあまり取っていないようです。これは意外でした。

まして、米国以外の国は「丸腰」同様だと思います。

ただ、企業レベルでは対策はある程度とっていると思いますが。
(わからないですけれど)

では、ここからです。





LIVE-STREAMED REPORT ON EMP CATASTROPHIC THREAT
WND (米国) 2013.02.05

EMP の壊滅的な脅威についてのヘリテージ財団の専門家の報告


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ミサイルと核の装置へのアクセス権限を持つ独裁者たちの「行動」によって、あるいは、太陽活動によって、多数の死者を生みながら米国が 19世紀の文明の時代へと戻っていくというような可能性が現在提示されている。

電磁パルス、あるいは EMP と呼ばれるこの脅威についての講演を、著作『見捨てられた国家 - 米国のカタストロフの脅威が迫る』の作者であるマイケル・マルーフ( Michael Maloof ) 氏が、ワシントン D.C. にあるヘリテージ財団の本部で 2月 5日におこなった。

米国の WND テレビでは、マルーフ氏の「 EMP による米国のエネルギー網へ与えるダメージ」についての講演をライブストリームで放映する。

講演では、太陽フレアや、敵国による核デバイスによる攻撃のいずれかによって、もたらされる可能性のある EMP の被害の脅威に対しての準備について、米国政府の対策の無策を述べている。

マルーフ氏は、長年、米国が電気網を含む重要なインフラが EMP に対して無防備であることについて警告を発し続けているが、同じ警告はアメリカ国防長官や、セキュリティ分析の専門家、また、多くの科学者たちにより警告されている。

しかし、現実では、アメリカ政府の政策立案者たちは経済問題を優先しており、国家安全保障上の最大の脅威でもあるこの EMP に対しての予防措置は先送りにされ続けている。

米国議会では数年前に、 EMP によるインフラへの影響についての問題提起がなされた。

送電網が脅かされるだけではなく、通信、銀行や金融システム、そして、水や食糧の供給が脅かされるなどの一般の家庭へも影響を及ぼす。また、軍事システムと輸送システムも同様だ。

しかし、議会は脅威の本質的な部分を見ようとはしていない。

今回講演するヘリテージ財団のマルーフ氏は、アメリカ国防総省で 30年のキャリアを持つだけではなく、コーカサス地方や中央アジアの国境警備と特殊部隊の訓練トレーナーとしても名高い。

米国防総省時代は、マルーフ氏はセキュリティ・オペレーションの監督官だった。国家の安全保障と核拡散の懸念、あるいはテロの問題といったものに対して援助国のチームを率いた。


マルーフ氏によれば、現在の EMP の脅威に関しては、まず太陽活動が最大期を迎える時期にさしかかっていることによる太陽フレアでの EMP 。そして、もうひとつは、米国本土の上空に対しておこなわれる高高度の核攻撃( EMP 攻撃)だ。

第三世界の独裁者たちによる核やミサイルなどによる脅威の実現性をマルーフ氏は懸念している。





ここまでです。

このマルーフ氏の講演のほぼ1週間後の本日、北朝鮮による核実験がおこなわれました。次には「また失敗するミサイル実験」をまたやるのかどうか。あるいはマルーフ氏の言うような「本番」をも想定しているのか。

そのあたりは当人たち以外にはわからないことかもしれません。