▲ Centro Meteo Italiano より。
▲ 海底からの噴出の様子を調査する専門家。下にこの動画もあります。
この夏に突如噴出を始めた泥火山の出現の1ヶ月後に、今度は海で
ここ何日かは、パキスタンで浮上した島と関係したことを書くことが多かったのですが、イタリアでも「地底からの噴出騒動」がありまして、最近それが拡大しています。
最初に起きたのは今年8月のことでした。
イタリアのローマにあるフィウミチーノ国際空港(レオナルド・ダ・ヴィンチ空港)の近くの道路脇に火山口のような穴が突如として出現し、泥や水蒸気を噴き出し始めたという出来事で、それに関しては以前ご紹介したことがあります。
・イタリアの空港近くに一夜にして「泥と水蒸気を噴き出す火口のような穴」が出現
地球の記録 2013年08月27日
上の写真が最初に報道された時の写真ですが、数日後には下のような状態にまで成長しました。
▲ 過去記事「ローマでの「突然の火口の出現」と桜島の海外での報道から考えるこれからの時代」より。
そして、この穴。
それから1ヶ月近く経った現在はどのようになっているかといいうと、立ち入り禁止となっていて、下のように周囲が仕切りで囲われ、そして噴出はいまだに続いています。
上の写真ではややわかりにくいかもしれないですが、どうやら泥火山(でいかざん)といわれるタイプのものと関係しているようで、地下から泥を噴出し続けている様子が最近のイタリアのテレビ報道などの映像でわかります。
下の映像は、「泥」の感じがおわかりになるかと思います。
レオナルド・ダ・ヴィンチ空港近くの火口のその後
泥火山というのは、 Wikipedia によりますと、
泥火山は、地下深くの粘土が地下水およびガスなどとともに地表または海底に噴出し、堆積した地形や、その現象のこと。
火山の名称が付けられているが、必ずしも火山活動と関係のあるものではなく、溶岩などに比べるとその温度は非常に低い。特に噴出箇所で炭化水素の多いハイドレート(メタンハイドレートなど)が作られている場合は、噴出物の融点くらいまでに低温になっている。
とのこと。
陸地に続いて、海からも噴出が始まる
そのようなことがローマの郊外で起きたのが今から1ヶ月ほど前の8月の終わり頃でした。
そして、数日前、今度はそこから遠くないローマに近い海岸からほんの 100メートルほどの沖合で、「海底からの噴出」が始まったのです。
位置関係としては、とても大ざっぱですが、下の地図のようになります。
しかし、海の中といっても、海岸からわりとすぐのところですので、実際にはもっと近い感じです。
下がその様子の動画です。
イタリアの海底からの噴出
レオナルド・ダ・ヴィンチ空港近くでの泥の噴出と今回の場所が近いことや、状態が似ているように見えることからかもしれないですが、「今回の海での異変と8月の大地での泥の噴出には関係がある可能性がある」というように書かれてある報道が多いです。
ただ、どちらの現象にしても、何らかの結論が出ているものもでもないようです。
ローマという場所で思い出す聖マラキの預言
それにしても、ローマといえば思い出すのがパチカン。
バチカンといえば、現在は法皇も無事に交代し・・・えーと、現法皇のお名前は失念してしまいましたが、元気でご活動されているようです。
法皇が、ベネディクト 16世だった時の昨年の記事、
・最後の法王と呼ばれ続けたベネディクト16世(1): 聖マラキの予言とコナン・ドイルの未来感の時間軸
2013年02月13日
では、聖マラキというカトリック聖職者が 12世紀頃に書いたものとされる「全ての教皇に関する大司教聖マラキの預言」という予言書についてふれたことがありました。偽の書とされることが多いものですが、その予言書の最後はこのようなものでした。
「全ての教皇に関する大司教聖マラキの預言」より 111番目の教皇
111.オリーブの栄光
ローマ聖教会への極限の迫害の中で着座するだろう。ローマ人ペトロ 、彼は様々な苦難の中で羊たちを司牧するだろう。そして、7つの丘の町は崩壊し、恐るべき審判が人々に下る。終わり。
111番目の教皇とは、前法皇のベネディクト 16世(在位:2005年4月19日 - 2013年2月28日)となります。
実際は 112代目の法皇が誕生しているわけで、すでにして上の予言は無効ということになりそうですが、この中に「ローマの7つの丘の町は崩壊」というフレーズがあったことを、最近の一連のローマの地殻異変から思い出したりした次第です。
ところで、上でリンクしました「最後の法王と呼ばれ続けたベネディクト16世」では、どうしてそれをパチカンの話題の時に記したのかは今はその理由がわからないですが、『シャーロック・ホームズ』シリーズの作家として有名で、後に心霊学に傾倒したコナン・ドイルの予言というものを訳して載せていました。
▲ アーサー・コナン・ドイル(1859年5月22日 - 1930年7月7日)。
久しぶりに読んでみますと、今のこの時代には実感できる部分もあるような気がしましたので、再掲したいと思います。
A period of natural convulsions during which a large portion of the human race will perish - Sir Arthur Conan Doyle
Prophets and Prophecies
「人類の大部分が滅びる間の自然の激動の期間」
アーサー・コナン・ドイルの予言
人類の大部分が滅びる間の自然の激動の期間。
ひどい規模の巨大地震、そして巨大な津波が発生すると思われる。
戦争はその期間の初期の段階でのみ現れるが、これが危機の信号となるように思われる。
危機は瞬間的に訪れるだろう。
文明生活の破壊と転位は信じられないほどのものとなる。
多少の復興が続く中、短い混沌の期間があるだろう。
この激動の合計期間は概ね3年となる。
激動の中心地は地中海の東部沿岸となるだろう。
少なくとも、5つ以上の国家が完全に消滅してしまうだろう。
また、大西洋上に巨大な大陸が浮上し、アメリカとアイルランド、そして西ヨーロッパの沿岸に大きな災害を招くだろう。この際、イギリスの低地はすべて波に飲み込まれると思われる。
南太平洋でも非常に大きな変動があり、日本に近い太平洋でも大きな変動がある。
人類は、自らの精神的な存在に戻ることによってのみ、生き残ることができる。
(訳者注) 上のコナン・ドイルの記述の中に「危機は瞬間的に訪れる」とあります。先日のパキスタンの島などはスケールの小さなものですけれど、地質的には「スケールが大きい、小さい」ということはさほど差のないことのようにも感じます。
たとえば、パキスタンの新しい島の「何万倍もあるような大陸」が浮上するような場合でも、それは決して、何万年とかのスパンの中で浮上するのではなく、あっという間に起きる可能性を感じます。
「次の日に大西洋に新しい大陸があった」
というようなことも、これまで思っていたほどSF的なことではないということを最近のいくつかの事象が示しているように感じます。