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2013年09月03日



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今年の夏の「寒波」はロシアの火山噴火が原因かどうかの議論が続くアメリカ



世界の気候は「暑さも寒さも大雨も大雪も人が生きていくギリギリのライン」に達しているのかも


bolivia-coldwave-2013.jpg

▲ 南米の寒波は拡大していて、ペルー、ボリビアで死者が出るまでの事態になっています。ペルーでは非常事態宣言の地域が拡大しています。
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遠隔地との世間話も「お互いの災害の話」が多くなり

ふつうなら電話がくるようなこともない早朝午前6時過ぎに電話が鳴り、うちの奥さんが出ると、どうやら北海道の私の実家からだったようで、

「竜巻、大丈夫だったかい? あれ埼玉でしょう?」

という電話でした。

うちのほうは大丈夫というような話をしていたんですが、しかし、あの悪天候の雲の一団そのものかどうかはわからないですが、その時間の少し前に落雷と共にすごいスピードで雲の一団が通り過ぎていったのは覚えています。最近そういう瞬間的な嵐はとても多くて、あまり気にしなくなっています。

ところで、先日、私のほうから実家に用事があり電話をした際に、

「そういや、北海道、蛾、すごいらしいじゃない、蛾。そっちも?」

というようなことを聞いたりしていました。

季節の話も、夏はこちらは歴史的な猛暑で、冬は北海道は歴史的な豪雪だったりと、最近は電話などでの話題も災害系の話が多くなっています。この「蛾の大発生」なんですけど、今年の夏は全国的に「マイマイガ」というのが大発生していたようです。

maimai.jpg

▲ 北海道新聞 News より。


時期的には今はもう収まっているはずですけれど、北海道以外でも、8月頃のニュースを見ますと、

市民大わらわ、蛾が大量発生 大野市中心部、駆除追われる
 福井新聞 2013.07.27

マイマイガ、県内で大発生 電柱など卵びっしり
 岐阜新聞 2013.08.14

マイマイガ、大量発生 大沢野中心部
 富山新聞 2013.08.25

など他にもずいぶんと報道が並んでいて、いろいろな地域で大発生していたようです。もっとも、規模にもよるでしょうけれど、私が北海道の岩見沢市にいた子どもの頃も定期的に数多く発生することがありました。ただ、こんなに大発生するような状態は経験したことないですけれど。

どこもかしこも、非日常的な光景が、どんどんと「日常の光景」となりつつあるような感じですが、夏が終わっていく今、気になるのが、これからの気候。

もちろん先のことは予測がつきようがないとはいえ、たとえば、先日の、

この夏すでに聞こえていた小氷河期の足音 : アメリカのこの夏は記録的な「低温」が圧倒していたことが判明
 2013年08月27日




などで知った今年の「アメリカの寒い夏」という事実によって、北半球も全体的に暑い夏だったわけではないということを知るにいたりました。

今回は、アメリカの気象サイトで、「今年のアメリカの夏の寒波はロシアの火山の噴火が原因?」という記事を見かけまして、まあ、その実際のところは何とも言えないですけれど、これから増える(かもしれない)火山の噴火と気候の関係には興味もありますので、ご紹介しようと思いました。



南米の大寒波は今年の北半球の冬を予見させる光景になるのかどうか


ところで、やはり少し前の記事の、

夏の雪と夏のエイリアン: ペルーでは寒波により非常事態宣言。そして、英国の修道院の壁からエイリアンがこちらを見ている
 2013年08月29日

で、タイトルにありますように、ペルーでの寒波による非常事態宣言のことを書いたのですが、昨日あたりの報道を見ますと、非常事態地域の範囲が拡大しているようです。

peru-emergency-01.jpg

BBCより。

内容の概要を記します。


ペルーで大雪による非常事態宣言の地域が拡大

ペルー政府は、異常低温と大雪が続いていることに対して、非常事態宣言をさらに9地域に拡大して発令した。

これまでに少なくとも2名が寒波で死亡し、33,000人以上の人々が影響を受けていると地元の当局者は言う。ラマ、アルパカ、牛や羊を含めた動物も過去1週間で数万頭が凍死した。非常事態宣言は場所により約 20日間発令される。

今回ペルーを襲っている寒冷前線は、ペルーの南東部の隣国であるボリビア、パラグアイも襲っている。



この寒さは現時点ではこの十数年で最もひどいものとのことです。

上に出てくる国のある場所は下のような感じの配置。

cold-america.jpg


これらの国と近いブラジルも今年は相当寒かったようで、少し前のものですが、下のような報道がありました。

brazil-snow-2013-07.jpg

Grobe より。


ふだんはあまり雪が降る場所ではないようで、記事では、ブラジルの気象予報士の話として、


「私たちはブラジルの過去の気候データを数多く持っていますが、データに見当たらないということは、確かにこれは歴史的な降雪状況なのだと思います」



とありましたので、これも一種の異常気象といっていいもののようです。

寒いブラジルといえば、全然関係ないほうの「寒さ」ですが、


リオ五輪 崩壊の危機
VOR 2013.09.02

リオデジャネイロ五輪が崩壊の危機に立っている。組織委員会はあと3年と迫った五輪開催に向けて準備するどころではなくなっている。

国際オリンピック委員会の報告を手に入れたブラジルの各新聞によれば、2016年開催の五輪まであと3年であるにも関わらず、リオデジャネイロはまったく準備できていないという。それによれば、工事のための資金確保や工事自体などに大きな遅れが生じているという。また資金不足、スポンサー不足、ホテルの部屋数の不足などが指摘されている。



という報道などもあり、こちらの方面でも寒さが存在しているようですので、いろいろと何だか大変そうではあります。


日本の今年の夏は、猛暑や豪雨のキーワードの中で、文字通り嵐のように過ぎ去ろうとしていますけれど、昨日の埼玉の竜巻などの例を見ましても、まだまだ嵐は終わっていないし、そう簡単に終わることもなさそうというような感じもしないでもないです。

というわけで、今回の本記事であります、アメリカの気象予報サイトの記事です。

記事に出てくるロシアのシヴェルチ火山というのは、カムチャッカにある火山で、この夏は特に激しく噴火していました。ちょうど最新の噴火状況が「ロシアの声」に出ていました。


シヴェルチ火山から高度6kmの噴煙
VOR 2013.09.02

カムチャッカのシヴェルチ火山が9月2日夕方、またしても噴火し、海面からの高度が6キロメートルにも達する噴煙が上った。

これが9月最初の噴火である。8月には11回噴火した。
噴煙の最高到達高度は7.5キロメートル。



sheveluch-2000.jpg

▲ シヴェルチ火山の 2000年に噴火の様子。Sciency Thoughts より。


今回の記事は、このシヴェルチ火山の噴火によって、アメリカの今年の夏の寒波がやってきたのではないかとするアメリカの気象サイトの記事です。



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2013年09月01日



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アメリカのカリフォルニア州で8月の中旬に発生した火災は、現在も消火されてはいないようで、 CNN によれば、アメリカ森林局の局長の言葉として、「あと数週間は続くだろう」ということが述べられていて、大変な大災害となっているようです。

この火事の報道で「黙示録的 ( apocalyptic )」という単語が使われている記事を見ました。

yosemite-0828.jpg

HP より。


最近、この「黙示録的」という言葉はメディアでも多様されている感じはありますけれど、まあしかし、確かに上の写真の煙が火災によるものだと考えると、それを間近にした人々がそのような言葉を使いたくなる気持ちもわからないではないです。


今回ご紹介したいと思いますのは、最近の記事ではないのですが、英国 BBC で興味深い記事を見かけまして、それをご紹介したいと思います。

その記事は「1780年にアメリカの暗黒の日の原因は何だったのか」というタイトルの記事で、この「暗黒の日」というのは、比喩ではなく「1780年 5月 19日の朝から昼にかけて、アメリカの北東部が夜のような暗さに包まれた」という出来事について記されたものです。




過去の「暗黒の日」と、そして未来の暗黒の日


sydney-red-day.jpg

▲ こちらはオーストラリアで 2009年 9月に起きた「赤い朝」。オーストラリアに出現した「地球最期の日」より。




少し前に、

21世紀も「太陽が暗くなる時」を経験するのか? : 全世界が地獄の様相を呈した6世紀と酷似してきている現在に思う
 2013年07月15日

という記事を書いたことがありますが、その記事に、過去何度かふれている英国人ジャーナリストのディヴィッド・キースという人の書いた『西暦 535年の大噴火』で描かれている「西暦535年から536年の地球の様子」について書きました。

基本的には6世紀というのはその中期の全体を通して、また世界全体を通して、著作から抜粋すれば、

「資料、年輪、考古学資料のすべてが6世紀中期は、異常な悪天候に見舞われた時期だったことを指し示している。日光は薄暗くなり、地球に届く太陽熱は減少し、干ばつ、洪水、砂嵐が起こり、季節外れの雪と特大のひょうが降った」


というような時代だったわけですけれど、当時の個人の記録には、その頃の状況がリアルタイムで生々しく描写されています。過去に何度かご紹介した記述が多いですが、再度掲載します。


東ローマ帝国の歴史家プロコピオスの西暦 536年の記述

昼の太陽は暗くなり、そして夜の月も暗くなった。太陽はいつもの光を失い、青っぽくなっている。われわれは、正午になっても自分の影ができないので驚愕している。太陽の熱は次第に弱まり、ふだんなら一時的な日食の時にしか起こらないような現象が、ほぼ丸一年続いてしまった。

月も同様で、たとえ満月でもいつもの輝きはない。





歴史家・教会指導者エフェソスのヨーアンネースの536年の記述

太陽から合図があったが、あのような合図は、いままでに見たこともないし、報告されたこともない。太陽が暗くなり、その暗さが1年半も続いたのだ。

太陽は毎日4時間くらいし照らなかった。照ったといっても、実にかすかだった。人々は太陽が以前のように輝くことは2度とないのではと恐れた。



6世紀の中盤に、長い期間にわたってこのような「暗黒の時代」となってしまった理由については、その原因の実際のところは今でも正確にはわからないのですけれど、可能性としては、巨大な火山噴火、小惑星、あるいは彗星の地球への衝突というものが考えられています。

今回ご紹介するアメリカの 1780年の「暗黒の日」は1日だけの現象で、6世紀の「暗黒の時代」とは比較できないですけれど、「暗い日中の世界になる」という現象については、ずっと興味があるというのか、気になり続けていることですので、そういう流れのひとつとしてご紹介したいと思います。

この BBC の記事では山林火災のだった可能性が高いという流れですが、しかし、最初に現在のカリフォルニア州の火災のことについてふれていますが、大規模な山林火災というのは「何週間も続く」というようなことを考えてみても、どうも何か違うような気がしますけれども、ともかくここから記事をご紹介いたします。



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