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2013年10月16日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。




「瞬間的に略奪が発生するアメリカの現実」を目の当たりにしながら、グアム海底の構造物を眺めていた日



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▲ フードスタンプシステムのトラブルの際にルイジアナ州の2カ所のウォルマートで起きた「大騒ぎ」について報じる記事。Extinction Protocol


今日はふたつのことをご紹介しようと思うのですが、ひとつは、先日の記事、

アメリカ全土で発生したフードスタンプのシステム停止によりインターネット上で巻き起こる「食糧暴動」の空気
 2013年10月14日

という記事で、先週の土曜、全米 17州でフードスタンプカードのシステムが使えなくなったことをご紹介しましたが、この日、ルイジアナ州では「事実上の略奪」が起きていたことを今日知りました。



▲ フードスタンプの決済として使う電子取引 カード。


下に報道の概要を載せますけれど、ことの顛末を一言で書きますと、 EBT と呼ばれるフードスタンプのカードでの電子決済システムがシステムトラブルを起こして使用できくなくなったということについては、前回の記事の通りなのですが、その時、ルイジアナ州の2カ所のウォルマートで、「フードスタンプでの買い物客に対し一時的な決済(支払い)の免除」の措置をとったらしいのです。

すると、その瞬間から店内は買い物への狂乱状態に突入し、結局、その2店のウォルマートでは、「すべての食料品が棚からあっという間に消えた」ということになったのでした。

wm-1.jpg


これらのそれぞれの写真は、店内でお客か、あるいは店員などによって携帯やスマホで撮影されたものです。


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報道では「略奪」とか「犯罪」という言葉は一切使っていませんが、事実上それに近いものだったようで、警察署長が、

「客たちは手に負える状態ではなかった。カオスだった」

と語っていて、ものすごい状態だったようです。

すごいのは、これが「あっという間に起きた」ということなんです。なので、このニュースから何ともいえない荒んだ米国の「心」というものを感じてしまったような部分はあります。


abc ニュースの記事の概要をご紹介しておきます。



Walmart to Get Stuck With Most of Food Stamp Shopping Spree
abc ニュース 2013.10.15


ウォルマートで、そのほとんどがフードスタンプでの買い物客たちの大騒ぎによって身動きがとれない状態に


10月13日、ルイジアナ州のマンスフィールドやスプリングヒルでは、警官たちがウォルマートのある場所に招集されていた。

その理由はフードスタンプでの買い物客たちが、店の棚からすべての商品を消滅させてしまったことによる。

現場に行ったスプリングヒル警察の警察署長のリンド氏は、何人かの客たちは、どんな大きな冷蔵庫でも保管することができないであろうほどの量の食糧をカートに積んでいたと述べる。

「8個から 10個のショッピングカートを運んでいる人々もいた。7万円相当の買い物をしていた人もいた」と、リンド署長は語る。

この「狂乱のショッピング祭」が始まったキッカケは、フードスタンプ・システムの電子サービス( EBT )のネットワークがが、土曜日の午前11時から一時的にシステムダウンを起こしたことによる。このことにより、ウォルマート側では一時的に、フードスタンプシステム使用者の支払いを免除した途端に、この「大騒ぎ」が始まった。

これによるウォルマート側の損害はかなりのものになる。

この件では暴力行為はなく、逮捕者などは出なかったが、リンド署長は「客たちは手に負える状態ではなかった。まさにカオスだった」と語る。

リンド署長は、

「あの光景は私がこの町で見た中で、もっともひどい光景だった」

と述べる。

アーカンソー州との国境の近くにあるスプリングヒルのウォルマートでは、棚には一切の食料品が残らなかった。マンスフィールドのウォルマートは、騒動の後から入店する買い物客の危険を防ぐためにスタッフが店舗を閉鎖した。

マンスフィールド警察のゲイリー・ホップス署長は、ウォルマートはともかく、他の店では、カードの制限に関して明らかになるまでは、フードスタンプカードでの買い物を受け付けないだろうと述べた。

フードスタンプシステムのシステムトラブルは全米 17州で影響があった。







アメリカの債務上限の引き上げ期限 10月 17日まで、あと実質1日というところにまで来ていて、それでも「ギリギリで決着する」という意見が大勢を占めているわけですけれど、もし仮にアメリカがデフォルトしてしまったりした場合は、フードスタンプ・サービスなんてのも厳しいものとなるのでは?

そういう場合、たとえば、上のルイジアナのような状態が実際に現出しているというアメリカという国ではどんなことが起きるのだろうかと正直思います。そもそも、この国は、数千万人から1億人がそのフードスタンプで食べているという現実があります。

まあしかし、デフォルトにしても、このことはあと数日もすれば決まることですし、専門家でもなんでもない私があまり書くのも筋違いの気もしますので、ここまでとしまして、最近知りましたグーグルアースに写っている「不思議な海底の写真」をご紹介しておきたいと思います。






グアムすぐ近くの海底に広がる「規則正しい地形」は何なのか?


文字では説明しようがないのですが、グアムの下のあたり。

guam-01.jpg


これをグーグルマップの航空写真の方で見ますと、かなり広範囲にわたって、下のような一種、規則正しい地形が広がっているのですよ。


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私が実際にグーグルマップで見た時の様子を動画に収めてみました。




グアムの上のあたりを航空写真で見れば、どなたでもご覧になれます。


もしかしたら、周知のものなのかもしれないのですけれど、私はグアムの横の海底がこのようになっているということを知らなかったので、それなりに驚いた次第でありました。

前回の記事に書きましたように、「何でもありな世の中」になってきている気がしていますし、海底の地形が規則的であることくらいはどうでもないことなのかもしれないですけれど。

思えば、 2013年もあと2ヶ月と半分で終わりですね。
どんなことが起きるのだろうかな。

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2013年10月15日



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▲ 10月 10日に国際宇宙ステーションの宇宙飛行士たちが目撃した「地球から噴出した」ように見えるクラゲのような形の雲。 io9 より。




いろいろ何が何だかわからない世界の中で


今、私のいる関東のほうに台風 26号(英語名「ウィパー」)というのが近づいていまして、報道では、「10年に一度の強い勢力」関東上陸の恐れ (日経新聞)というような文字も踊っています。

私もさきほどまで、外のものを中に入れたりといろいろ準備をしていたんですが、どうやら私の地区では明日10月16日は小学校などが休校となるようです。


台風といえば、少し前にインドに、やはり「 最強クラス」といわれたサイクロンが上陸しました。

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朝日新聞 より。


インドには 1999年に同じような規模のサイクロンが上陸していて、その際に1万人の死者を出していたこともあり、今回、インド政府はかなり早い段階から 100万人規模で住民を海岸沿いなどから避難させたこともあり、現在までのところ 17人の死者ということになっていて、死亡した人がいることは確かですが、想定していたよりはるかに少ない人的被害にとどめることに成功したようです。


しかし、サイクロンでの被害を最小限に抑えたその日に、インドでは、ヒンドゥー教の祭で 100人以上の人が亡くなるという事故が起きてしまっています。

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AFP 通信より。



自然よりも神様のほうが守ってくれていない・・・。


オーストラリアでは、「たばこのポイ捨て」が原因だと見られる車両火災が起きたそうですが、燃えた車の台数がなんと80台で、そのうち47台が全焼。下は FNN の報道からです。


オーストラリア・シドニーの公園で車47台全焼 たばこポイ捨てか
FNN 2013.10.15

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オーストラリア・シドニーの公園で、13日、火災が発生し、止めてあった80台の車が炎に包まれ、うち47台が全焼した。原因は、たばこのポイ捨てによるものとみられている。

一時、1,500人が避難する事態になったが、来園者に、けがなどはなかった。

消防・警察当局は、監視カメラの映像などから、ポイ捨てされたたばこの吸い殻が、強い風にあおられ、引火したものとみて調べている。




「タバコ1本で? ホンマかいな」と思わざるを得ない出来事ですけれど、しかし、なんかもう最近のいろいろな出来事を見ていると「何でもありな世界」という感じも日々強くなっています。


上に「神様のほうが守ってくれていない」などと書きましたけれど、神様関係の大御所のひとつであるキリスト教絡みの事件も、何だか逸脱気味のものが多くなっていて、自分の家の建築に 41億円をかけて非難されているドイツの司教とか、

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FNN より。


キリスト教会の中に女性を監禁し続けていたイタリアの牧師「たち」(複数ということ)が逮捕されたとか、

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ロシアの声より。


何だか次第に制御を失っているような感じもするのですが、これらのニュースの詳しい内容は書く気もしないですので、それぞれのリンクのニュースを読んでいただれればわかるかと思います。


なんかこう、他にも絶句するようなニュースが毎日毎日。


アメリカの「デフォルトへの道」の状況もどうなっているのかよくわからないですが、まあ、世界中のほとんどの人は「どうせギリギリで政治決着が着く」と考えているわけで、私もそうであってほしいと思うような、思わないような


この問題に関しても、いろいろな動転というのは随所に見られまして、たとえば、為替や経済のニュースをリアルタイムで報じているクルークというサイトの「為替ニュース」というものがあるのですが、下のは先ほど見たページです。

誤字は後に修正されると思いますので、スクリーンショットで貼っておきました。

kl-1015.jpg

Klug 為替ニュースより。


ふだんは誤字のあまりない為替ニュース速報で、元財務長官が「もと財務長官」になっていたり、ソウルが「総理」になっていたり、文章の最後などは、


> 米国がデフォルトに陥ることはないだろう、すると発言している。


と、「するのかよ!」と不安感を誘う奇妙なタイプミスとなっています。

何だかこう、書いた記者の方の気持ちが文面に表れているようで、ついご紹介したくなった次第です。



もう、いろんなことがグチャグチャとしてきていて、こういう感じを見ていると、何らかの手違いか何かによって、デフォルトしちゃったりするんじゃないだろうなという気さえします。



ところで、今回ご紹介しようと思います一番上に乗せました「奇妙な雲」に関しましては、実は宇宙空間から見えた「大陸間弾道ミサイルが残した雲」だということが判明しています。

しかし、判明していても、どうも私にはそのようにも見えずに、ただただ、

「どこまで奇妙なことが起き続けるのかなあ」

と思うばかりなのでした。


あと、先日の、

世界各地で警告される大地震情報の前に立ちはだかる米国の政府閉鎖

 2013年10月13日

で最近の地震のことについて書いたのですが、大きな地震がまだ続いています。





プレート境界上の大きな地震が続いている

今日はフィリピンで、マグニチュード7クラスの地震があったようです。
起きて時間が経っていないので、正確な被害状況はわからないですが、日経新聞のフィリピンでM7.1、20人死亡 建物崩壊相次ぐ という速報では、20名前後がなくなっているようです。

震源はアメリカ地質調査所( USGS )で見てみますと、下の星の位置。

ph-01.png


先日の記事の最近のマグニチュード6以上の地震の地図に加えると、下の位置になります。

earthscience_f-5.jpg


ちょっと気になるのは、今回のフィリピンの地震を含めて、「複数のプレートの境界の結び目」のところで地震が起きるパターンが多くなっているように見えます。

「複数のプレートの境界の結び目」を持つ国としては代表的なところでは、日本があります。その日本の関東から東海あたりにかけてが同じように複数のプレートが境界となっています。

具体的には下のようになっています。



▲ 過去記事 アイスランドで始まった「何か」: 記録的な規模の群発地震の発生に関しての地元の人たちの言葉 より。


地震のことは起きる前から気にしていても仕方ないですので、ここから本題に入ります。


まあ、本題というか、一番上の写真の記事をご紹介させていただきます。



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2013年10月14日



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THE BLAZE より。写真の張り紙の「 EBT down 」というのは、「フードスタンプカードは故障中で使用できません」というような意味です。




ほんの数時間のフードスタンプのシステム停止でも人々の怒りは爆発した


今から3年以上前の記事になりますが、

世界的な飢餓暴動を予測する専門家たち
 2010年08月15日

というタイトルで、ロシアのプラウダの記事をご紹介したことがあります。

上の記事の中には専門家の予測として、下のような言葉がありました。


西側の専門家は、このような状況が、主に第三世界での飢餓による人々の暴動を誘発すると予測した。



つまり、食糧不足が原因の暴動が、第三世界といわれる、いわゆる東アジアからアフリカなどにかけてのいくつかの国や地域で起きるだろうと「西側の専門家」は予測していました。


しかし、上の報道のタイトルにある「食糧暴動に向かう人々」は、第三世界の人たちではなく、西側諸国の「親分」といえるアメリカの人々なのです。

これは日本時間の 10月 13日に起きたことで、アメリカの 17州で、突然、フードスタンプカードのシステムが使えなくなったのでした。現在は解消しています。

ebt-sd-03.jpg

wlox より。



フードスタンプの正式名は「補助的栄養支援プログラム」というものだそうで、スタンプとありますが、実際には磁気カードで、州によってデザインなどは違うのでしょうけれど、大体下のようなもののようで、EBT という名称だそうです。

fs-tv-01.jpg

Wood TV より。



現状(日本時間 10月 14日)では多くのシステムが復帰したそうですが、たった数時間から最大でも1日程度のフードスタンプシステムの停止でしたが、最初に載せた記事によれば、そのことによりツイッターには下のような書き込みが夥しく書き込まれてたとのこと。

EBT-shutdown-twitter.jpg



そして、今でもインターネット上ではこのことに関しての書き込みが続いているようです。復旧したとはいえ、原因がはっきりしていない上に、政府の閉鎖も続いていて、疑心暗鬼や、あるいは暴力的な心理状態というものは尾を引いたままの可能性もあります。



政府機関閉鎖の中でのフードスタンプの懸念については、先日の、

アメリカの空で悪魔が笑っている
 2013年10月07日

という記事の中でも少しふれたのですが、今回のフードスタンプ・システムのシャットダウンについては、現地メディア(WLOX)によれば、管轄省庁のアメリカ農務省は、「今回のこのトラブルは政府機関の閉鎖とは関係ない」と述べたとのこと。

しかし、現在のアメリカという国は 2013年で1億人前後の人々がフードスタンプ、つまり政府から食糧を与えられて生きている国であるということも事実でもあります。


CSN ニュースより。

アメリカ農務省の報告によると、連邦政府からの補助食糧援助(フードスタンプ)を受けたアメリカ人の数は米国の人口の約三分の一にあたる 1億 100万人に上昇している。農務省は昨年1年間で食糧援助に 1140億ドル(約 11兆円)の財政支出をおこなっている。

連邦政府からの補助食糧援助で生活している米国人の数は、民間企業で働いている労働者人口を上回っている。労働統計局の発表によると、2012年の時点でのフルタイム労働者人口は 9,718万人だった。



上からわかる問題は、「フードスタンプシステムの停止によって全米の人口の3分の1から4分の1の数千万人が飢えてしまう可能性がある」という事実で、そして、歴史の中では、「飢え」は必ず人々の心を蝕み、そしてそれは高い確率で「暴力」につながっていくと思うのです。

サバイバル好きな人々で溢れ、無数の銃に溢れているアメリカという国。
そのアメリカという国が他の国へ及ぼす影響は今でも多分世界一でもあります。





飢えが人にもたらすもの


作家の山本七平さんは、第二次世界大戦についての自らの戦地での経験等を記した『ある異常体験者の偏見』という 1974年の著作の中で、次のように書いています。


山本七平 『ある異常体験者の偏見』(1974年) 「アパリの地獄船」の章より


飢えは人を狂わす。前に『文藝春秋』三月号の随筆欄で川島四郎氏が赤軍派のリンチを栄養学の面、すなわち一種の飢えから解説しておられた。学問的なことは私にはわからないが、「空腹(アングリー)は怒り(ハングリー)」の言葉通り、単なる一時的空腹さえ、人間の冷静な判断をさまたげる。

これが「飢え」となり、さらにそのとき、このままでは「飢餓必至」という状態に陥るか、陥ったと誤認すると、人間は完全に狂う。飢えは確かに戦争の大きな要素で、これは戦争を勃発させもすれば、やめさせもする。自分の意志を無視して穀倉地帯に「手が動く」、それが破滅とわかっていても手が動く。

しかしひとたび飽食すると、あの時なぜ手が動いたか理解できなくなる。これは戦場の小衝突や虐殺、収容所の突発事件やリンチ、また捕虜虐殺等における、非常に解明しにくい事件の、真の原因のひとつとなっている場合が多い。以下に述べる私の体験は、「飢えの力」が、危機一髪、まさに恐ろしい虐殺事件を起こすかに見えたときの実情である。



この後、山本七平さんたち敗残兵たちが戦地から米軍に輸送された船の中で「飢餓のため」に起きそうになった事件のことを書いていますが、それはともかく、今の文明国の多くの人たちは本当の飢餓をほとんど経験していません。

私も経験がありません。

それだけに、もし飢餓状態がこの世の中に現れた時にどのようなことになるのかは予測もできないのですが、「飢餓は人を変えてしまう」ということは多くの人々の証言による事実ではあるようです。


そういえぱ、「アメリカの食糧配給制度」というのは、 1929年から始まった大恐慌の中でも行われていたことを数年前に知ったことがあります。




1934年の大恐慌下の連邦緊急救済局による「フードスタンプ」システム

数年前に古本屋の 100円コーナーで買った『史料が語るアメリカ』という本がありまして、その中に、アン・リヴィングストンさんという米国人女性が 1934年に記した「救済を受ける身」というタイトルの文章が載せられています。

アンさんは、 1931年まではピアノ教師として旦那共々、裕福な生活をしていたのですが、 1933年頃から生活が厳しくなり、食糧配給制で生きのびることになりました。

その時の日記のようなものが「資料」として残されているのでした。当時のアメリカには「緊急救済局」という部局があったようで、そこがおこなっていたプログラムの中には現在のフードスタンプと似た「食料小切手」の配布のシステムがあったようです。

これはずいぶんと昔のクレアなひとときの「大恐慌下の生活」という記事に載せことがあるのですが、一部抜粋しておきます。


『史料が語るアメリカ』 179ページ「救済を受ける身」より


1933年初夏、私は8ヶ月の身重であったが、アパートの月額家賃 12ドルを支払うと、もう一銭も残らなかった。そのアパートたるや、こんなものが本当にあるのかと思うほどひどかった。最低の条件ともいえる暖房、バスタブ、採光、給湯さえも欠いていた。鼠や南京虫も横行した。

だが、有り金の最後を家賃に払い、食費はどうなるのであろう。貸してくれない金を求め奔走した。夫は、職が得られないのに職を求めては歩き、仕事が得られないといっては、自分を責めた。

連邦緊急救済局への願い出は、絶望の中で最後の方法であった。

(中略)

私は空腹を抱え、小さな店のなかを見廻した。妊娠中の女性の食欲は、毎日の半飢餓状態で、繊細さがいやましてもいた。私は新鮮な果物がどうしても欲しかった。「ぶどうはいくら」と私は聞いた。「ぶどうはだめだ。売れないよ」とピートは答えた。「どうして」「ぶどうは贅沢だ。豆か、じゃが芋か、玉葱だ。貧乏人はぶどうなんか食べないんだ」

私は当惑した。しかしピートは本気だった。彼は救済局から渡された掲示文で、失業者が食料小切手で買える品目表を見せてくれた。そこには、塩漬豚肉とスライスしていないハム、豚肉のレバーや内臓、それ以外の肉はなかった。米、豆、芋、パン、玉葱が主な品物であった。新鮮な野菜など、どこにもなかった。私は無性に腹が立ってきた。




話がやや逸れてきましたけれど、アメリカといえば、今日の朝日新聞に下のような記事がありました。



「州分離運動」じわり拡大、米政治対立が地方でも激化
朝日新聞 2013.10.14

米メリーランド州のスコット・ストゼルジック氏(49)は同州の政治状況に嫌気がさし、自らそう呼ぶ「政治的奴隷制度」から抜け出そうと、ある計画を目論んでいる。それは、南北戦争以降の米国では例がない、新たな州の創設だ。(中略)

コロラド州の10数郡では11月に行われる投票に、州分離の是非を問う拘束力のない住民投票が盛り込まれた。また、フロリダ州でも分離についての提案が出されている。

さらに、カリフォルニア州北部では、一部住民がオレゴン州南部の郡と共に新州を創設しようとしている。アリゾナ州トゥーソンでも、保守派の知事と議員に我慢できなくなったリベラル派の住民が、同様の計画を練っている。

こうした試みは米国史上何度も繰り返されているが、南北戦争時の1863年にウェストバージニア州が誕生してからは、州の分離は実現していない。

しかし、分離を求める動きが増加している要因として、今回の政府機関閉鎖を引き起こした議会の行き詰まりなど、行政運営への不満が大きくなっていることを指摘する専門家もいる。



現在起きているアメリカでのゴタゴタが解決してもしなくても、アメリカと、そしてそのアメリカに引きずられる多くの国(もちろん日本も)は、やはり、昨日の記事で引用した「前人未踏の領域」に立ち入ろうとしているのかもしれません。

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2013年10月13日



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米国オレゴン州では州当局が住民に地震への準備を勧め、インド災害局はヒマラヤ地震で数十万人が死亡する可能性に言及


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▲ パキスタンで「新しい島」が出来た9月24日から10月12日までの間だけでマグニチュード6以上の地震が8回発生しています。データは、多くの部署が閉鎖中のアメリカ地質調査所より。
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最近、比較的大きな地震が多い感じなんですよ。

パキスタンで先月起きた「新しい島」ができた大地震のことは、

パキスタンでの「クリスチャン追放活動」の渦中で発生した大地震と共に海底から浮上した新たな島
 2013年09月25日

という記事などに記したことがありましたが、この頃からマグニチュード6とか7程度の地震が、かなり頻繁に発生し続けているような感じを受けます。

そのことを少し書こうと思いますが、ちょっとプライベートのことで思ったことがありまして、そのことを少し書かせていただきます。






「 100歳の誕生日」に思うデフォルト後の世の中

私は埼玉の所沢というあたりに住んでいるのですが、思えば、ここに越してきて、そろそろ2年になります。この所沢市というところは特徴として挙げられるようなことは何もないところですが、特徴といってはアレですが、「振り込め詐欺の発生が非常に多い」ということが挙げられそうです。

下のグラフは埼玉県警のサイトにあるものですが、最近は川口市に座を奪われていますが、埼玉県の中でもコンスタントに上位にあるのが所沢市です。

tk-ore.jpg

埼玉県警察公式ホームページより。


そういうことがあるせいか、毎日のように、スピーカーから「振り込め詐欺にご注意下さい」と流し続けている警察車両が走り回っています。

まあ、それだけ年配の方が多いということでもありそうですが、私が2年前にこちらのほうに越してきた理由も、この「高齢者に関しての問題」が主な原因でした。

具体的にいうと、うちの奥さんの実家が「 70代が 90代を介護する」といういわゆる老老介護の状態になっていて、「心配だから実家のそばに引っ越したい」という奥さんの希望もあり、彼女の実家に近い今の場所に来たのでした。


その介護を受けている奥さんのおばあちゃんは基本的にはほとんど寝たきりのままなのですが、先日、「 100歳の誕生日」を迎えまして、普通に考えればおめでたいことではあるのですけれど、日本国中のいたるところで、「おめでたい、ありがたい」とだけは言っていられない状況が非常に多く存在しているのだろうなあと思います。


介護している奥さんの母もすでに 70代中盤で、もしこの先、介護される側が 105歳、110歳と年を重ねていくと、介護するほうも 80歳、85歳となっていくわけで、「共倒れ」に対しての漠然とした不安はうちの奥さんには常にあるようです。

それにしても、ご老人たちが医療にしても介護にしても、福祉関係のサービスをある程度受けられていられるのも現在は政府の予算が機能しているからで、つまり、たとえば「デフォルトなどした場合」は、こうはいかなくなるはずです。

今はアメリカのデフォルトのことが言われていますけれど、今回乗り切っても、アメリカがいつかはどうにもならなくなるのは誰の目にもあきらかで、そして、日本も一蓮托生というのか何というのか、下手すると、デフォルトする米国本国より大変なことになるのかもしれないですし。

下のは Walk in the Spirit さんの US はデフォルトするの?という記事にあったものです。

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そして、銀行より何より、日本自体がアメリカ国債を110兆円も保有しているわけで。

10月4日のロイターの「シナリオ:米国初のデフォルトはどう起こるか」という記事に下のような表現がありました。


<11月1日>

この日をもって、米政府は未踏の領域に入る。



この「未踏の領域」というのは、他の多くの国の政府も同様の領域に踏み込んでいくのだろうなあと。

そして、くどいようですけれど、今回このデフォルトが回避されても、1700兆円近くの借金を持つアメリカがこの問題から逃れることはできないのだろうなあとも思ってしまうわけで(実際はよくわからないですけれど)。

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▲ 日本円換算は大ざっぱな数値です。US Government Debt より。

アメリカは今回はデフォルトしなくとも、確かにいつかはしてしまいそう。

「そういう時って、どうなるんだろう?」と 本来ならおめでたい「高齢者の 100歳の誕生日」に思った次第なのでした。

本題にしようと思っていたこととと離れてしまいました。







久しぶりに地震が気になりだして


そのアメリカは政府機関が閉鎖中ですが、全世界の地震のデータを参照する際に使っているアメリカ地質調査所( USGS )も、リアルタイム地震情報のページにアクセスすると下のような表示が出ます。

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政府機関一時帰休

連邦資金の失効のため、USGS の地震ハザード・プログラムは、そのオペレーションのほとんどを停止しました。 USGSは、地震のモニタリングは継続し、地震活動についての報告はしますが、地震情報に関しての精度だけでなく、いくつかのページの機能の適時性はオペレーションレベルの低下の影響を受ける可能性があります。



というわけで、一応、地震の速報は続いていますが、上に書かれてある状態のようです。

その USGS のデータからですが、新しい島ができた 9月 24日のパキスタンの地震以来の今日までのマグニチュード6以上の地震はページの一番上に挙げたようになっていますが、文字だけではどのような感じで発生しているのかわかりづらいですので、地図に印をつけてみました。

earthscience_f4.jpg


黒い線は「プレート」の境界ですが、こう見てみると、ほぼすべての地震がプレートの境界上とその近辺で起きていることがわかります。そして、地域的な偏りなく全世界でまんべんなく起きているように見えます。


同じようなことが、今年の1月の終わりから2月の始めにかけてあって、2013年 1月 27日から 2月 2日までの5日間でマグニチュード6以上の地震が9回発生したということがありました。

この時のことは、過去記事で書いたことがあります。

2013年の夏に起きる「天の川銀河中心での大規模な衝突」は銀河系全体に何かをもたらすのか
 2013年02月03日



▲ 上の記事の「 2013年1月27日から2月2日までの5日間の M6級の世界の地震」の図。赤い点が地震の発生場所です。


でまあ、どうして地震の話題になったのかというと、最近どうも、世界中で、「当局からの大地震に対しての警告」的な報道が多いのです。

これは、日本での「〇〇地震が起きた場合には××地域では△△万人死亡する」といったようなシミュレーション的な話とはやや違うタイプのもので、「来る」という断定的な感じのものが多いところが気になるところなのです。






自然の混乱と政治経済の混乱が同時に訪れたらこの世はどうなる?


下のは、10月 10日のインドのメディア。

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India West より。


この警告を発したのはインドの国家災害管理局ですが、見出しを見たときには、「ヒマラヤ山脈でマグニチュード8の地震なんて起こらないだろう」と思ったのですが、記事を読むと、何と、ヒマラヤでは、50年より短い間隔でマグニチュード8クラスの地震が起きているのだそうで、1897年、1905年、1934年、1950年に、それぞれマグニチュード8クラスの地震が起きているのだそう。

そして、その 1950年以降、 50年以上も地震が起きていないということが今回のこのような警告となったようです。


そして、現在、政府機関が閉鎖しているアメリカのオレゴン州災害局は先月、「巨大地震がいつ起きてもおかしくない」と住民たちに警告を発しました。

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▲ 9月21日の オレゴン州のメディア MailTribune より。


アメリカでは、非常事態に相当するような大規模な災害が発生した際の担当部局は、緊急事態管理庁( FEMA / フィーマ)ですが、もともと FEMA は、国土安全保障省ができるまでは、「予算執行を含む」強力な指揮命令権を有していた機関らしいですので( Wikipedia より)、政府機関の閉鎖などは関係しないものなのかもしれないですが、政府がデフォルトなんかした場合にはどうなるのだろうかなあ、とも思います。

ちなみに、上で抜粋した Wikipedia によりますと、以前の FEMA は、


大統領から非常事態宣言、またはそれに準ずる命令等が発令された場合、現地に派遣されたFEMA係官は自身の判断で当該災害等に関するあらゆる措置を口頭で「大統領命令」として執行することができ、書類等の事務手続きは事後処理でよかった。



というほど強力な命令権を有していたようです。


ちなみに、この FEMA は、アメリカの人気テレビドラマだった「Xファイル」で、アメリカの影の政府として描かれて以来、そういう方面でも話題となった時期がありました。

x-files-2002.jpg

▲ 映画化された「Xファイル ザ・ムービー」( 1998年)より、ドラマの中で FEMA のメンバーに上のようなことを言う FBI のモルダー捜査官。



なんだか長くなってきましたので、上に書きましたオレゴン州のことなどに関しては次に書こうかと思います。

今回は上の「ヒマラヤの地震」の報道についてご紹介しておきます。

私自身、ヒマラヤ山脈というのがそんなに巨大地震が多く発生していた場所だとは知らなかったこともありますので、短い報道ですが、衝撃的なものでした。

ちなみに、ヒマラヤ山脈の場所も曖昧にしか把握していませんでしたので、地図で調べてみました。

himalaya-map-01.jpg

上のように日本列島の距離と匹敵するほどの広範囲に渡っているようです。



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▲ 10月10日の英国エクスプレスより。イギリスも暑かったり急に寒くなったり、台風なみの桁外れの強風に見舞われたり、何だか無茶苦茶な天候のようです。



コタツとクーラーが同居した暑くて寒い 10月


今から1週間ほど前に書いた記事で、うちの奥さんが「コタツを準備していた」ということを書いたのですが、その後、この数日は関東でも気温はグングンと上がっています。

昨日などは、「コタツに座りながら扇風機を回し続ける」という、ややアヴァンギャルドな食事風景となった私の家ですが、今日あたりは扇風機どころか、クーラーさえつけたくなるほどの気温になっています。

今日(10月11日)の全国の気温の状況を見ると下のようになっています。

20131011-japan-kion.jpg

ウェザーマップより。


オレンジ色の地点が 25度以上で、赤いところは 30度を越えているということになります。「 10月としての観測史上 1位を記録」という場所もいくつかあります。


さて・・・。


そして、冒頭に書きました「1週間ほど前に書いた記事」のタイトルは、

10月にして世界各地からの記録破りの寒波の報告:米国では季節外れの暴風雪、チリでは非常事態宣言、ルーマニアでは100年ぶりの寒波
 2013年10月05日

という「並外れた寒さ」に関してのものでした。

しかし、一方で日本などは上のように「並外れた暑さ」というのが現状。

それどころか、一昨日は下のような報道さえありました。


新潟糸魚川で35.1度の猛暑日に 10月最高気温を更新
毎日新聞 2013.10.09

台風24号から変わった温帯低気圧に向かって南からの暖かい空気が流れ込んだ影響で、北陸を中心に真夏並みの高温が相次いだ。

新潟県糸魚川市では午後1時53分に、猛暑日となる気温35.1度を記録した。
10月としては国内の観測史上最高記録という。



私の住む関東などもこの2〜3日は、実際、日中は暑いわけで、こうなってくると、先日書きましたアメリカの大雪やら、ルーマニアの観測史上「最低」の気温記録とか、そういうのは「ホンマかいな」という気にもなるのですが、改めて最近のニュースを見ますと、アメリカのサウスダコタ州は、その時の大雪と寒波の影響による「悲惨な状況」が広がっていて、それが現実だったことを認識します。

何が悲惨かというと、現地では雪で死亡した数万頭の牛の死体が散らばったままになっているのです。






雪と政府閉鎖が生みだした米国サウスダコタの「悲惨」


cattle-2.jpg

Extinction Protocol より。


上の記事は、エクスティンクション・プロトコルという米国のブログからのものですが、元記事は米国 CNN で、上にも少し写っていますが、本文は次のように始まります。

cnn-2013-1010.png


CNN の映像では、牧草地に延々と転がっている牛たちの死体が映し出されていまして、上の「終末的な」という形容もそれほど大げさでもない感じです。

cnn-3.jpg

CNN のニュース映像より。


この牛たちの大量死の原因は、もちろん主な原因は大雪なのですが、記事によれば、アメリカ政府機関の閉鎖によって、サウスダコタ州に農場を援助する予算が存在していないということも大きな原因のようです。

連邦政府は農業に関する法案を決議しないまま閉鎖してしまったので、すべてが宙に浮いたままの状態らしく、この死んでしまった牛たちの処分についても、農家が自分たちのできる範囲で穴を掘って燃やすということを繰り返し行うしかないようです。


ちなみに、上の記事では2万頭とありますが、この数値は大まかだと思われます。

地元メディアの記事では「 70,000頭の牛が死亡」というものも多くあり、あまりにも多い数の動物が死亡したため、正確な数の把握はまだおこなわれていないのかもしれません。

何しろ、その統計を行うのが政府機関である農務省のはずで、それが閉鎖している限りは、正確な数はわからないのかもしれません。



それにしても、「今、全世界の気候の状態はどうなっているのだろう」と思い、気象庁が世界の異常気象について毎週発表している「全球異常気象監視速報」を見てみました。






高温が低温を圧倒していた 2013年10月の第一週


下が10月2日〜10月8日までの、気象庁が記録した異常気象です。

anormaly-2013-10-08.png

気象庁 全球異常気象監視速報より。

赤い地域が平年より異常に高温だった地域ですが、パッと見ただけでも、高温の異常の地域が多かったことがわかります。日本などは北海道から沖縄あたりまですべて赤で覆われ、また韓国も高温で覆われています。

上の地図にある「高温」のそれぞれは下のようになっています。



2013年10月2日から10月8日まで平年より顕著に高温だった地域

(1) 日本〜朝鮮半島南部

・大阪府の大阪では、7日の日平均気温が26.7℃(平年値:20.7℃)、6日の日最高気温が32.7℃(平年値:25.1℃)となった。
・韓国のプサン(釜山)では、7日の日平均気温が25℃(平年値:約19℃)に達し、日最高気温は29℃に達した。


(4) 中国中部〜中央アジア南部

・中国シンチアン(新疆)ウイグル自治区のイーニン(伊寧)では、7日の日平均気温が18℃(平年値:約12℃)に達し、6日〜7日の日最高気温は29℃に達した。
・ウズベキスタンのサマルカンドでは、4日と6日の日平均気温が24℃(平年値:約17℃)に達し、5日〜6日の日最高気温は34℃に達した。


(8) 英国北部〜アイルランド

・英国北部のキンロスでは、7日の日平均気温が17℃(平年値:約10℃)に達し、3日と6日〜7日の日最高気温は19℃に達した。
・アイルランドのダブリンでは、7日の日平均気温が17℃(平年値:約11℃)に達し、5日〜7日に日最高気温は19℃に達した。


(9) アルジェリア北西部及びその周辺

・アルジェリアのメシェリアでは、4日の日平均気温が28℃(平年値:約19℃)に達し、5日の日最高気温は35℃に達した。




今回のページの一番上に貼りました記事の写真「英国が北極並みの気温に」という報道は、つまり、上の(8)にあるように、イギリスも日本と同様に、 10月の第1週は暖かい日が続いていたようで、それが突然、「氷点下の気温の状態にたたき込まれる予測」ということで、あのような見出しとなったものだと思います。


全球異常気象監視速報でこの1週間で「異常な低温」が記録されたのは下の地域だけのようです。

(7) ロシア西部・ヨーロッパ東部〜中東北西部

・ルーマニアのブカレストでは、4日の日平均気温が4℃(平年値:約13℃)を下回り、5日の日最低気温は-3℃を下回った。
・トルコ西部のブルサでは、4日の日平均気温が8℃(平年値:約18℃)を下回り、8日の日最低気温は3℃を下回った。


とのことで、先日の記事でご紹介しました最低気温を更新したルーマニアなどは確かに大変に寒かったようです。


それにしても、上のほうに記しました米国サウスダコタ州のあたりには異常気象としての記録はないということになっていまして、気温も降雪量も「通常だった」ということなんでしょうかね。

しかし、数万頭の牛たちが死んでいる。






現在の太陽活動は過去 190年の中で最も弱い・・・らしい


タイトルにも「現在の太陽は過去190年間で最も弱い太陽活動」と入れたのですが、上の見だしでは「・・・らしい」とあやふやな表現となっている理由は、その論文というか、記事がよく理解できないのです。

最近、このように「どうも理解できない」という記事によく当たりますが、これは何だかもう本格的な老化が始まっているのかもしれませんが、その記事のオリジナルはドイツ語の記事で、

Die (müde) Sonne im September 2013 und spektrale Fortschritte
(疲れているような2013年9月の太陽活動とスペクトルの進捗)
 Die kalte Sonne 2013.10.04

というものです。

そこには、数々のグラフや表があり、下のようなものもあります。

sun-190.png

▲ 青が平均値、赤が現在(サイクル24)を示しているそう。


これを見てみても「」という以上には理解できないのですが、しかし、現在、英語圏の数々のサイトでこのドイツ語の記事が英訳されて多く紹介されていて、そこで、「現在の太陽活動は過去190年間で最も弱い」という表現がされているという次第なのです。

ian.jpg

Ice Age Now より。

上に書かれてあるのは、


最近の温度低下は太陽活動に起因すると専門家たちは言う。

約 190年前にダルトン極小期が終わって以来、最近の7年間ほど太陽活動が活発ではなかったことはない。

太陽活動サイクル 24は現在も異常に弱い活動のままだ。



という感じのことが書かれてあるのですが、実際のドイツ語の論文からは、私自身は上のような結論を導くことができませんでした。なので、理解できる方に読まれて、あるいはご紹介していただれば幸いに思っています。

ちなみに、上に出てくる「ダルトン極小期」とは、 1790年から 1830年まで続いた、太陽活動が低かった期間のことだそうです。

この時期は、地球の気温が平均より低かったことがわかっていて、そして、この期間の気温の変動は約1度だったとか。

平均気温のことなのでしょうけれど、まあ、「たった1度だけか」と考えるべきなのか、「何と1度も下がったのか」と驚くべきなのかはよくわかりません。


何しろ、もう最近は実際の気温の上下幅があまりにも大きくて、何となく「たった1度か」というようにも思ってしまうのです。





突入すると、数十年間続く太陽活動極小期

しかし、現在の太陽活動が弱いままなのは確かで、この状態が続いていった場合、「たった1度くらい」とはいえ、過去に何度かあった「太陽活動の極小期」と同じような時代に突入していく可能性はあると思います。

その期間は過去においては、40年間(ダルトン極小期)とか、70年間(マウンダー極小期)とか、あるいは 100年間前後(シュペーラー極小期)のように、大体数十年単位で続くようです。

地球的に見れば、たった数十年という話ですけれど、人間にとっては、「数十年」というと人生の大半ですので、人生全体への影響を与えるくらいの期間になるのかもしれません。

まあしかし、現実には未来のことも、あるいはほんの少し先のこともどうなるかわからないですけれど、少なくとも今日と明日は私の家では、コタツと扇風機を同時に見ながら過ごす状況が続くことにはなりそうです。

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2013年10月10日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





bosnia-maria-top.jpg

▲ クロアチアの Jutarnji の記事より。
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[参考用語]メジュゴリエの聖母


Wikipedia より

メジュゴリエの聖母は、1981年6月24日から現在に至るまで毎日、聖母マリアが出現していると数名の幻視者が主張するボスニア・ヘルツェゴビナ南部ヘルツェゴビナ・ネレトヴァ県、メジュゴリエにおける聖母出現である。この現象は目下のところ公認されてはいないが、カトリック教会によって研究が進められている。




先日の記事、

米国モンタナで人々が「空が落ちてきた」と口にした日、宇宙では彗星アイソンが崩壊を始めているという懸念が台頭
 2013年10月03日

の最初で、太陽からの CME (コロナ質量放出)などによる地磁気の影響で、米国ではかつて見られたことのないような見事な色彩のオーロラが出ていることに少しふれました。


このオーロラがですね、何というか、さらにすごくなっていて、こう・・・いわゆる「神々しい」というような形容をしても構わないのではないかというレベルのオーロラが出現し続けています。


selfoss-iceland-2013-10-08.jpg

▲ 10月 8日にアイスランドのセルフォスで撮影されたオーロラ。 Realtime Aurora Photo Galleryより。




troms-norway-2013-10-09.jpg

▲ 10月 9日にノルウェイのトゥロムスで撮影されたオーロラ。Realtime Aurora Photo Galleryより。



2つめのノルウェイのオーロラなどは、4年ほど前のアップルのパソコンの OS である Mac OS X スノーレパード( Snow Leopard )のデフォルトの壁紙などを思い出させてくれます。


snow-lepard-macbook.jpeg

▲ 2009年頃のアップルの Mac の広告より。


アップルといえば、今はスマホとタブレットの代名詞となってしまいましたが、アップル社の方々は、パソコンのほうも忘れないでくださいね・・・と、18年来の Mac ユーザー( Windows は 20年使ってますけれど)としては言いたくなる時もあります。

私はパソコン部門以外のアップルにはあまり興味がなく、今後もスマホは使うつもりがないですし、タブレットにもあまり興味がないです。


Mac OS の思い出に関しては、スティーブ・ジョブスさんが亡くなった 2011年の10月頃に、「夢にまで見たような OS - Mac OS X をありがとう」という記事を書いたことがあります。



話が変な方向に逸れましたが、本題は上の神々しいオーロラを見て、最近、ボスニアやその周辺の国で話題となっている「光るマリア像」のことを思い出したのです。






涙が定番だったマリア様が光り出した


マリア像やキリスト像というと、話題となりやすいのは、「木や壁にその姿が出現した」というものや、あるいは「血のようなものを流した」というようなものが多いように思います。 In Deep の昨年の7月の記事にも、

世界中に出現する「血を流す聖母マリア」:インドでは血の涙。米国ではこめかみから流血
 2012年07月23日

というものを記したことがあります。



▲ インドのカトリック司教協議会が伝えた 2012年7月14日に目から赤い液体を流し始めたマリア像。





▲ 2012年7月に、こめかみ部分から赤い液体を流しはじめた米国ルイジアナ州にある聖母マリア像。



そして、今、ボスニアの周辺で話題となっているマリア像は「光り始めた」というものです。

それだけならともかく、その話を聞いたバチカンの司祭たちが、そのマリア像の調査のためにボスニア・ヘルツェゴビナの現地をチームで訪れ、現在、鑑定を続けているというニュースなのです。


下のマリア像がそれです。
左が光った様子だというのですが・・・。

marry-01.jpg

24 SATA より。


なぜ、このような話に対して、バチカンから司祭たちがやってきているかというと、このボスニアのメジュゴリエという場所と関係しているようです。ここは、一番上に載せました「メジュゴリエの聖母マリア像」という話の存在する、キリスト教徒たちにとっては、一種の「超常的な意味での神聖な場所」のようなのです。

実際、今回の「光るマリア像」の話は、ボスニアとその周辺国の新聞やメディアはほとんどが取り上げるほどの「大ニュース」となっているようで、日本で例えれば、「奈良の大仏が歩き出した」というようなインパクトのあるニュースのようなのです(なんか例えが違うな)。

上で「周辺国のメディア」と書きましたが、このボスニア・ヘルツェゴビナの周辺というのは、日本人には地理的にあまり馴染みのない場所ですので、地図を載せておきます。

下の地図の「A」の場所が、光る聖母マリア像のあるメジュゴリエです。

bosnia-marry-map-01.jpg


さらに、このマリア像が教会にあるものではなく、一般家庭にあるマリア像だということが混乱を招いています。

というのも、多くの人々が「光るマリア様」をひとめ見ようと、この家に押しかけているのです。

教会なら、もともと人が集う場所ですので、いくら人が集まっても何の問題もないのですけれど、一般の家だとそうはいかない。

下はその混乱ぶりを伝える地元の報道です。

faith2013.jpg

Index HR より。

なんだか、敬虔なクリスチャンというより、愚連隊っぽい雰囲気を醸し出している黒づくめの若者たちも多く見受けられるのが気になりますが、そういう理由からではないでしょうけれど、マリア像の持ち主である家の人たちは、バチカンの司祭たちが現地に到着した際には、下の写真のようにマリア像に白い布を被せて完全に覆い、集まる人々から逃げるようにマリア像をキリスト教区の事務所に運んだようです。


1-lead-statue.jpg


2-lead-statue.jpg

▲ メジュゴリエの現地メディア Medjugorje Today より。



報道の内容そのものに関しては、現在のところは「バチカンの調査団が到着した」というところまでのことですので、何らかの結論が出たということでもなく、特に詳しくご紹介するような部分はないのですが、何かわかれば、またお伝えしたいと思います。


しかしまあ、真実がどうであれ、今のこのご時世というは、マリア様あたりに出現してほしいと願う人々の多い時であることも事実であるような気はします。

世界はこう・・・なんというのか、いろいろな時計の針が「同時に一気に急ピッチで動き始めた」感じになってきているようにも感じます。

壊れていたはずの時計までもが動き始めてしまった気がする。

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2013年10月08日



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今回のタイトルは、昨日の「アメリカの空で悪魔が笑っている」と並べたもので、実際にはそんなに連続性があるわけではないですけれど、昨日抜粋した、過去のウェブボットの他の部分もご紹介してみようかと思っています。

それにしても、最近は「世界の寒さ」について書くことも多かったのですけれど、日本でも西日本などは全然違うのですよね。




北半球に夏と冬が同居している 2013年 10月


下は 10日 6日の神戸新聞の記事からです。

kobe-10.jpg

▲ 神戸新聞「暑い兵庫 各地で真夏日 神戸は10月観測史上最高」(2013年10月06日)より。


上の報道によりますと、


高気圧に覆われた兵庫県内は、神戸市で最高気温が31・9度を記録するなど、各地で10月の観測史上最高気温を更新。県内ほぼ全域で夏日となった。

気象庁によると同市の記録更新は1961年以来。



とのこと。

同じ 10月 6日には日本経済新聞にも、

まだ暑い名古屋、真夏日87日に 80年ぶり記録更新
 日本経済新聞 2013.10.06

という記事などもあり、西日本では多くの地域で暑い日が続いているようです。


そして、一方では記録的な大雪と寒さ。

たとえば昨日以来ご紹介しているアメリカ数州。
事態はさらに深刻になっているようです。

下の記事は日本時間で今日 10月 8日の報道です。

sd-cattle-death.jpg

AP 通信より。



そして、ルーマニアは場所によってさらに低温の記録を更新。

rom-10-05.jpg

▲ 10月5日の Romania TVより。


上の見だしでは「国としての最低気温を更新」とあるのですが、これだけでは「10月としての最低気温」なのかどうか、全体を通してなのかよくわからないのですが、このハルギタという場所はルーマニアの中央から南部に位置する場所のようですので、その周囲の平均気温を調べてみました。

下は位置的に比較的に近い、ルーマニアの首都ブカレストの平均気温です。

rom-temp-12.jpg

旅行のとも ZenTech より。


これを見ると、年間を通しては微妙なところですが、 10月としては確かに非常に低い気温の記録のようです。


そしてトルコもここのところ雪と寒波がひどいです。

turky-snow-10.jpg

Haberler より。


上の写真は羊飼いの少年で、映像ニュースではインタビューなどを受けていますが、上のニュースの大体の内容が下です。


サルカムシュ(トルコ)で降雪

t-map-1.png


サルカムシュの早い雪が人々の生活に悪影響を及ぼしている。

雪は 10月 5日の正午から降り始めた。 市民たちはまだ雪への準備をしていなかったため、雪から防御するために様々な方法で対処した。

羊飼いたちは特に雪の影響を受けている。羊飼いの子どもたちは、牧草地で薪に火をつけて周囲を暖めてから羊を放牧した。羊飼いのオメルスター君は「この寒さの中で動物を放牧するのはとても大変です」と語った。



他にも、トルコ語で「雪」とか「寒さ」とかでニュースを検索すると下のようにかなりの数のニュースが出てきます。

turky-cold-2013.png

Google News より。



気温も北半球の中でだけでも、場所によって、かなり極端な状況となっている様子がうかがえます。

気象学的に考えると難しい現象なのかもしれないですが、「もう実際にいろいろと異常なんだから、何でもいいや」と考えれば(投げやりかよ)、納得できる部分もあるかもしれません。

そして、「投げやり」といえば、米国の政府機関の閉鎖はいまだに続いています。

最近では「アメリカのデフォルト」という言葉も一般メディアなどでもさかんに報じられるようになっていて、まあ、まさかそんなことにはならないだろうとは誰しも思うのですが、しかし、デフォルトするかどうかはともかくとして、アメリカの銀行サイドでは、それなりの準備をしているようです。






預金引き出しの殺到に備えて、 ATM に入れる現金を増やしている米国の銀行

米国の金融関係では人気のあるサイトで、Zero Hedge (ゼロヘッジ)というのがありますが、数日前のゼロヘッジでは、英国のフィナンシャル・タイムズを引用して、以下のようなタイトルの記事を掲載していました。

us-atm.png

Zero Hedge より。


いわゆる「取り付け騒ぎ」というようなことに対応したもののようですが、アメリカで何らかの状況となった時に、銀行に人々が殺到するのではないかという可能性は想定されているようです。


今後どうなるのかはよくわかないですが、何事もなかったかのように 10月を乗り切り、 11月、 12月と進むだけかもしれないですし、何か「どうにもならない出来事」が起きることで世界が混乱することも考えられないことでもないです。


昨日の記事「アメリカの空で悪魔が笑っている」に、5年前のウェブボットの予測から年代を外したものを載せました。今回も、 2008年 11月に配信されたウェブボットから「アメリカのデフォルト」について書かれてある場所を抜粋します。

昨日も書きましたが、これらはもともと 2009年までに起きることとして書かれていたものですので、オリジナルには「日付け」が書かれているのですが、それらはすでに外れているものですので、日付けは記しません。

ここからです。



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2013年10月07日



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アメリカの各地で荒れ狂う別タイプの悪天候。中部では暴風雪とトルネード、南東部では熱帯低気圧により非常事態宣言

そのアメリカでは政府機関の閉鎖により「1億人」に配給されているフードスタンプの配給がじきに停止する可能性




前回の記事、

10月にして世界各地からの記録破りの寒波の報告
 2013年10月05日

の中で、アメリカが 10月に入ったばかりだというのに、暴風雪の天気予報が出ているということにふれたのですが、今朝( 10月 7日)、テレビの BS の海外ニュースを回してみましたら、アメリカのテレビ報道が出ており、そこでは多くが気象のニュースに割かれていました。

その雪の降り方も半端ではなく、下の写真などでもおわかりのように「大雪」で、10月だという時期的な問題ではなく、当地の観測史上の中でも記録的な大雪となっている場所もあるようです。

acc-snow-2013-10-05.jpg

▲ サウスダコタ州リード市。10月5日。AccuWeatherより。


その BS での米国テレビニュースでは、報道画面の上にずっと「 October Surprise 」(10月のサプライズ)と出続けていたのが印象的でした。

その降雪量なんですが、前回の記事でも書きました、米国の政府機関の中で閉鎖していない数少ない機関のひとつ「アメリカ国立気象局」が、昨日までのワイオミング州のキャスパーという都市の降雪量をウェブサイトに載せています。



Casper Snow Record October 4 2013
アメリカ国立気象局

ワイオミング州キャスパーの 2013年 10月 4日の雪の記録

キャスパー空港での計測

・降雪量 41センチ。これは 1937年に観測が開始されて以来、10番目の降雪記録

・10月 4日の一日での降雪量 31.5センチは一日での降雪量の最高記録

・10月 4日は最高気温が氷点下 0.6℃にまでしか上がらず、 1969年の低温記録を更新

・非常に多くの高速道路が閉鎖

・広範囲にわたり雪により木が倒れ、停電が発生している

・10月 4日の時点ですでに10月としては観測史上4番目の降雨(降雪)量





ということで、早いというだけではなく、時期は関係なく「記録やぶり」という表現ができる大雪のようです。





Wacky な時代

ところで、 USA トゥディの昨日の天気情報の見出しに下のようなものがありました。

wacky-weather-2013.jpg

USA Today より。


「 Wacky Weather 」とあるのですが、これを見て懐かしく思ったのは、ここの「 Wacky 」がついたアニメが、私が生まれて初めて見たアメリカのテレビアニメだったのです。小学生の低学年くらいだったと思います。

それは「チキチキマシン猛レース」という 1960年代のアニメで、この英語の原題が「 Wacky Races 」だということを後で知りました。

wacky-races.jpg


もっとも、当時、私の家にはまだテレビがなく、近所でカラーテレビのある子どもの家に集まって見ていたものでした。

そして、今のアメリカは天候にしろ、その他の問題にしても、もしかすると、アメリカ建国史上でも希に見る、「 Wacky 」な状態なのではないかとも思います。


大雪だけではなく、ネブラスカ州などでは、トルネードでいくつかの地域が壊滅的な被害を受けています。ネブラスカ州は大雪が降っている地域のすぐ隣で、雪と竜巻が同じ時に起きるということ自体がすでに「きわめて奇妙」なことなのだそうです。

us-st-01.jpg

CNN より。


なお、雪と竜巻や嵐が吹き荒れる地域がある一方で、メキシコ湾の周辺には「熱帯暴風雨」が接近していて、広い範囲で被害を及ぼす恐れがあるとして、非常事態宣言が出されています。

karen.jpg

As Tropical Storm Karen Approaches, Gulf States Declare State of Emergency より。



低温と高温とか、あるいは、大雪と熱帯暴風、というような対極にある状態の気候の猛威が、同じ国の中で無秩序といってもいい感じで出現しているわけですけれど、それに加えて、そのうち現在の「政府機関の閉鎖」ということが被害に遭う人々の中で大きな影響となっていきそうな気もします。

軍や警察や治安機関などは機能しているとはいえ、役所的な手続きや、あるいは、国立の医療関係なども閉鎖しているところが多いようですので、ちょうど悪い時期に荒れ狂った天候がアメリカのあちこちで起きているということが言えそうです。


そういえば、アメリカの政府機関の閉鎖のニュースを聞いた時に、私が最初に思い浮かべたのは、「フードスタンプはどうなるんだろう?」ということでした。





アメリカ政府から食糧を与えられている「1億人の米国民」の明日


フードスタンプは文字通りアメリカの食料支援プログラムのことですが、2012年には 4600万人のアメリカ人がこのフードスタンプを受け取っているということが報じられていました。つまり、米国民の6人にひとりほどは「アメリカ政府から食糧券をもらって生きている」という計算となります。券といっても、実際にはカードなどですが、それで生きている。

最近の報道には、アメリカ農務省のデータで 2013年に「フードスタンプの受給者が1億人を越えた」というものもあります。

cns-2013-07-08.jpg

CNS ニュース より。


上の記事の内容の概略は、


アメリカ農務省の報告によると、連邦政府からの補助食糧援助(フードスタンプ)を受けたアメリカ人の数は米国の人口の約三分の一にあたる 1億 100万人に上昇している。農務省は昨年1年間で食糧援助に 1140億ドル(約 11兆円)の財政支出をおこなっている。

連邦政府からの補助食糧援助で生活している米国人の数は、民間企業で働いている労働者人口を上回っている。労働統計局の発表によると、2012年の時点でのフルタイム労働者人口は 9,718万人だった。



というものです。

これが本当かどうかを確かめるには、アメリカ農務省のサイトを見ればいいのですが、農務省のウェブサイトも政府機関閉鎖に伴いシャットダウンしていて確かめられないですが、これが本当だとすると、フードスタンプで食べ物を得ている人たちの数は膨大なものとなります。

そして、政府閉鎖によってのその人たちの行く末というものが確かに案じられます。


それでも、政府機関の停止中でも「米国民の生命・財産に関係するもの」は維持されるとありますので、このフードスタンプもそれに該当するものであるとは思いますが・・・。

10月 4日の米国ロサンゼルスタイムスでは、「アメリカ政府機関閉鎖に関するQ&A」という特集を組んでいるのですが、その中に下のような項目がありました。


問い:フードスタンプや学校給食のような栄養プログラムは政府機関閉鎖の影響を受けるでしょうか?

答え: 補足栄養支援プログラムとして知られるフードスタンプは継続されます。また、学校給食など子どもの栄養プログラムに関しては、少なくとも 10月中に関しては資金が供給されています。



と書かれてあります。

しかし、その一方で、実際に市民たちにフードスタンプを支給する業務をおこなっている州政府などでの反応は違うようです。

たとえば、下の記事は、上のロサンゼルス・タイムズと同じ日のミシガン州のローカルニュースです。


Food Stamp Benefits To Be Cut if Government Shutdown Drags On
WILX10 (米国)2013.10.04

連邦政府の閉鎖が長引けば、ミシガン州はフードスタンプ配給を打ち切る

連邦政府議会が予算に対しての合意に達せず、政府の事業に資金を供給することができない場合は、フードスタンプを受け取っている世帯はその利益を失う可能性がある。

ミシガン州予算局は、もし、米国議会の膠着状態がさらに2〜3週間続いた場合は、フードスタンプカード保持者のカードに金額は追加されないだろうという。

ミシガン州は、栄養補助プログラムの実施を連邦政府の補助金に依存しており、連邦政府の助けを借りずに行うことはできないのだ。



とあり、州によるのでしょうけれど、連邦政府の補助金によって食糧援助をおこなっている場合は、連邦政府機関閉鎖が長引いた場合、「フードスタンプの受給が止まる」ということになるようです。


そして、フードスタンプを受け取っている数は「1億人」・・・。


さすがにあと2週間も3週間も議会の膠着が続くことはないと思いますけれど(そんなに続いた場合、アメリカがデフォルトしちゃうので)。


しかし、それにしても、気付けばアメリカという国は、


・国家の3分の1が正規の労働者

・国家の3分の1が政府から食糧を援助されている


という国でもあるという事実を知ります。

ところで、最近のアメリカの問題を見ていて、5年前のウェブボットに書かれてあった文章を思い出しました。





ウェブボットがかつて描いたアメリカの近い未来


これは、2008年の終わりから2009年を予測した、つまり「外れた過去の予測」なのですけれど、それでも、今読むと印象深いものがあります。

今回は締めとしてその時のウェブボットをご紹介いたします。
文中の年代はすでに意味がないですので、それを外して抜粋させていただきます。



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us-weather-october-1.jpg

▲ 10月 3日のアメリカの天気予報サイト Weathe.com より。
--




昨日、用事から帰宅すると、奥さまが何か大作業のようなことをしていました。
何かと思って見てみると、「コタツの準備」でした。

わたし 「いくら何でも早いのでは?」
奥さん 「朝と夜が寒くて寒くて」


ということで、10月頭にコタツ(夏冬兼用タイプ)がセッティングされた私の家なのでした。


それはともかく、 10月に入った途端、世界中から寒波の報道が続いています。
今回はそのことをご紹介したいと思います。

その前に、スイスのベルン大学というところの科学者チームが、「中世の小氷期のメカニズム」についての研究発表をおこなったニュースリリースがあったことについて簡単にふれておきたいと思います。






中世の小氷期と現代の接点


昨日はそのベルン大学の論文というかニュースリリースを読んでいたのですが、北大西洋振動( NAO )と呼ばれる「振動」などについて理解できない部分が多くて、うまく記事にまとめることができませんでした。

bern-2013-0930.jpg

ベルン大学 ニュースリリースより。


このリリースで強調されているのは、中世の小氷期のメカニズムとして、

・太陽活動と気候変動の関係
・北大西洋振動( NAO )と気候変動の関係
・海流と気候変動の関係
・火山噴火と気候変動の関係
・気流の流れと気候変動の関係


などのようです。


上のそれぞれの条件が本当に中世の小氷期と関係していたとすると、個人的には「今現在は中世の小氷期と同じような条件が整いつつある」ということが言えるのではないかとも感じます。長くなりますので今回はふれないですが、過去記事から上のそれぞれの個別に対応すると思われる地球の状態がいくつかピックアップできるのです。


ベルン大学によりますと、現在、チームが続けている「西暦 850年から 2100年までの気候変動についてのシミュレーション」の結果が今年の冬までには出るということで、これは「これから 2100年までどのような気温と天候の時代となっていくのか」という予測ということになるようです。

まあ単なるシミュレーションとはいえ、どのような結果が出るのか興味はあります。


なお、ここでいう「中世の小氷河期(小氷期)」というのは、 14世紀から 500年ほど続いたもののことで、小氷期 - Wikipedia から冒頭部分を抜粋しますと、


小氷期とは、ほぼ14世紀半ばから19世紀半ばにかけて続いた寒冷な期間のことである。小氷河時代、ミニ氷河期ともいう。この気候の寒冷化により、「中世の温暖期」として知られる温和な時代は終止符を打たれた。



というものです。

なので、仮にこれから地球が当時のような小氷期に入っていくのだとすると、今生きている私たちはずっとその時代の中を生きていくということになりそうです。

地球がこれから小氷期に入っていくのかどうかは今のところわからないにしても、少なくとも「現在」は世界中で、早すぎる寒波が到来してます。






早くも冬となったアメリカ


なんとなく今年 2013年は世界中で暑い夏だったような印象がありますが、今年のアメリカは「記録的に気温の低い夏だった」ということについて、過去記事の、

この夏すでに聞こえていた小氷河期の足音 : アメリカのこの夏は記録的な「低温」が圧倒していたことが判明
 2013年08月27日

などでふれたことがあります。

そこでは、下の今年の夏のアメリカ本土での気温記録を載せました。

7月24日から8月21日までの米国で気温の記録更新




上の図が示すところは、今年のアメリカは

・暑さの記録を更新した観測地点が 667 ポイント

・低温の記録を更新した観測地点は 2,899 ポイント


となり、圧倒的に低温が支配していた夏だったことがわかります。


そして今。


アメリカは、気温も寒ければ予算も寒いという状況にあります。

先日の「数百年来の弱い太陽活動の中で突然起きた「太陽の大爆発」の余韻と共に NASA のサイトも NOAA のサイトもシャットダウンした朝」という記事(タイトル長いですね)でも記しましたアメリカ政府機関の閉鎖という問題の渦中にあります。

shutdown-usa.jpg

▲ 自由の女神のある施設なども閉鎖しているようです。


これは、科学系や気象系の機関、たとえば、アメリカ航空宇宙局( NASA )や、アメリカ海洋大気庁( NOAA )などにも及んでいて、それらも基本的に閉鎖しているのですが、そんな中で、アメリカの気象業務を担当する国家機関のアメリカ国立気象局というものがあります。

ここも国家機関なので閉鎖しているのですが、昨日、アメリカ国立気象局のサイトのトップページが突然更新を再開しました。

wy-2013-10-03.jpg

アメリカ国立気象局 National Weather Service より。このワイオミング州の州都にあたるシャイアン市が書かれていますが、警報の対象としてはかなり広い地域への警報となっています。


上の図に地図で目につくのがオレンジ色とピンクですが、それは下の警報を意味します。

blizzard-2013-10.png


また、上のサイト上の赤で囲んだ部分には以下のように書かれてあります。


連邦政府機関の閉鎖のため、アメリカ海洋大気庁とそれに関連したウェブサイトは現在利用できません。しかし、今回の情報は、米国民の生命・財産を保護する必要がある情報のため、連邦政府機関の閉鎖中にも更新され、維持されます。



という、一種の緊急事態的な気象警報のためにウェブサイトが更新されたようです。

ワイオミング州というのは米国の下の位置にある州です。

us-wy-map.png


下は気象チャンネルでの天気予報の様子ですが、ワイオミング州だけというより、その周辺の広い範囲で暴風雪やそれに準ずる警報などが出ているようです。

forecast-us-1001.jpg

Weather.com より。



そして、日本時間で今朝のアメリカの報道を見ますと、すでに大雪があちこちで降っていることが報じられています。

us-early-snow.jpg

Extinction Protocol. より。



上のほうでリンクしました過去記事の「アメリカのこの夏は記録的な低温が圧倒していたことが判明」では、気象予測の正確さで定評のあるアメリカの気象年鑑「ファーマーズ・アルマナック」が今年8月に、2013年から2014年にかけてのアメリカの冬は「極めて厳しい冬になる可能性が高い」という予測をしたことにふれていますが、 10月に入ったばかりの時点での暴風雪警報というのは、意外なほど早い冬の到来だったようです。


そして、他の国でも「寒さ」の報道がとても多いです。






季節外れの雪と寒さに見舞われる世界各地


細かい内容は違っても、下のそれぞれの国の報道の内容の主旨は「まだ 10月に入ったばかりなのに雪が降った」というものです。

日本でも、たとえば北国の北海道でも 10月の頭に雪が降れば事件ですが、そのようなことが世界各地で起きているということです。



・ルーマニアでは 100年ぶりに寒さと降雪の記録を更新

romania-cold-record-10.jpg

▲ 10月 1日のルーマニアの Stiri より。




・ウクライナでは異常に早い初雪

ukraine-10.jpg

▲ ウクライナの TCH より。




・アルゼンチンでは雪と寒波により 2000頭の動物が死亡

argentina-10.jpg

▲ 10月 1日のルーマニアの Stiri より。


そして、南米チリでは、9月から寒波のための降霜により農作物が壊滅的な被害を受けていて、国家非常事態宣言が発令されました。

このチリのニュースをご紹介しておきます。



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2013年10月03日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





Tyler-Hofelich.jpg

▲ 米国オハイオ州クライドという場所で 10月 2日に撮影されたオーロラ。 Spaceweather Auroras より。
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米国本土では見られたことのないようなオーロラが夜空に広がり


昨日の記事、


数百年来の弱い太陽活動の中で突然起きた「太陽の大爆発」の余韻と共に NASA のサイトも NOAA のサイトもシャットダウンした朝
 2013年10月02日


では、9月29日前後に太陽で大きな爆発が起きたことを書きました。

sun-007.jpg

▲ 9月20日の太陽の爆発。 NASA はアメリカ政府機関の閉鎖により多くのウェブサイトが停止されていますが、太陽のリアルタイム画像などの提供は続いているようです。


その太陽のフィラメント爆発による CME (コロナ質量放出)などの影響で、昨日くらいから地球は地磁気に覆われています。

そのため、現在、アメリカなどではかつて見たことのないような色彩のオーロラに包まれています。


スペースウェザーには、「オーロラ写真ギャラリー」という投稿ページがあるのですが、ここ2日ほどのオーロラの色彩は、常軌を逸しているという表現でいいのかどうかわからないですが、上にも載せましたように、各地でものすごい色彩のオーロラが出ています。

下の写真も、オーロラ写真ギャラリーからのものです。


Chris-Attrell.jpg

▲ カナダのサスカチュワン州ショーナボンで撮影。Spaceweather Auroras より。



Jake-Stehli-Aurora.jpg

▲ ウィスコンシン州ハートフォードで撮影。Spaceweather Auroras より。


これは、現地で相次いでニュースとして報じられています。


このような美しい・・・か、あるいは見方によっては異常な空を見せていたミネソタなんですが、その2日前、アメリカのモンタナ州では「昼」にすごい光景が起きていました。






人々はそのとき、「空が落ちてきた!」と口々に叫んだ


とりあえず、写真です。

モンタナ州のボーズマンという場所だそう。

m-cloud.jpg


これは別の場所から動画でも撮影されていて、写真だけだとこの白いものが何なのかがわかりづらいのですが、動画を見てみますと、これは砂や土煙などのたぐいではなくて、「雲」のように見えます。




上のは短くしたもので、オリジナルの投稿はこちらにあります。


この「奇妙な雲」というのも、ここ2〜3年の現象として顕著なもののひとつで、私自身も空をよく見るのですけれど、「不思議な気がする」というような雲をよく見ます。

もちろん「気がする」というだけで、科学的には不思議でもなんでもないのかもしれないですが、気流の動きと雲の動きがバラバラだったり、最近では、中心から四方に向かってそれぞれがバラバラに動いていくという雲を見たこともあります。


まあ、それだけ気流が荒れているということなのかもしれないですが。


過去記事でも、奇妙な雲については数回記事にしたことがあります。

2年ほど前には米国アラバマ州で撮影された「津波のような雲」をご紹介したことがあります。



▲ 過去記事「米国で観測された津波の形をした巨大雲に驚く市民たち」より。


上の雲なども科学的には、ケルビン・ヘルムホルツ不安定性だとかいう流体力学で説明できるそうですけれど・・・まあ、理屈では説明できるにしても、そうそう目にするものではないような気もします。


あるいは、こちらは3年くらい前の記事に載せたものですけれど、下の写真の雲。

contrail.jpg

▲ 過去記事「光線の自然現象の原則に反して見える不思議な飛行機雲の影」より。


飛行機雲が出来ているのですが、「その飛行機雲の上にある雲に、飛行機雲の影が写っている」というものです。太陽の光は上から来ているのに影が光源のほうに写っているというもので、大変不思議な感じはするのですが、これも光学的には月からの光線などとの関係で説明できるものだとか。

light-01.jpg

▲ 大気工学の専門家レス・カウリー博士のサイト(英語)より。


そんなわけで、上でご紹介しましたモンタナの「地上に落ちてきたような雲」も、ごく普通のことなのかもしれないですが・・・。

ところで、あまり意味はないことかもしれないですが、オーロラが撮影されたミネソタ州のセント・クラウドという場所と、モンタナ州のボーズマンという場所は、それぞれ下の場所です。

mm-ap.jpg


オーロラが撮影された町の名前のセント・クラウドというのは、英語では St.Cloud となるようで、つまり、「聖なる雲」というあたりも、いろいろとオチとなっているような(あるいは、なっていないような)。






さらに、米国の政府機関のウェブサイトの更新停止は加速


ところで、10月1日から始まったアメリカの政府機関の閉鎖の影響ですが、昨日の記事に載せました読売新聞などの報道によると、


> NASAは職員約1万8000人のうち97%が自宅待機


と書かれてありましたが、スペースウェザーに宇宙天気の予測を提供しているアメリカ海洋大気庁( NOAA )も政府機関で、ウェブサイトは停止されています。しかし、スペースウェザー上での太陽活動の状況報告と、宇宙天気の予測は続いているのですが、しかし、

ああ、やっぱりいろいろと大変なのかも

と思うことがありました。


下の写真は、スペースウェザーで毎日更新される太陽のコロナホールの様子を報告している写真です。

corona.png


おわかりでしょうか。
写真がブレている上にレイアウト(中心線)もズレているのです。


何年も見ていますけれど、こんなに杜撰なのは見たことがないです。


ちなみに、これは拡大写真でも見られます。

写真自体は NASA の太陽観測衛星ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー( SDO )というものが写しているものなのですが、なんとオリジナルの太陽写真自体がこうなっているのでした。

sun-sdao-2013-10-03.jpg

▲ 太陽観測衛星 SDO のオリジナル写真。



まあ、 NASA は 97パーセントの職員が自宅待機ということになっているようで、残りの3パーセントの職員でいろいろとやらなければならないということなんでしょうけれど、その多くは人命に関わる国際宇宙ステーションだとか、有人のミッションなどに集中していると思いますので、他は「適当」になっているという可能性もあります。

上の写真の太陽の顔そのものも、なんとなく困惑しているような表情に見えたりします。

それと、最近書いていました「氷のデータ」に関しても滞りそうです。





9月に観測史上最大の氷面積を更新した南極のデータも 10月 2日から停止


最近の過去記事の、

ついに地球が本格的な「寒冷化時代」に突入した可能性
 2013年09月09日

などをはじめとして、最近は定期的に北極や南極などの氷のデータを掲載したりしていました。

そして、2013年9月の末までに、南極の海氷の面積が史上最大をさらに更新しているということがわかっていました。

下は海氷の面積と、南半球の氷の面積の推移のグラフです。


s_extn_thumb.png

s-h-extent-023.png

アメリカ国立雪氷データセンターより。


上の図と共にある数値のデータでは、今年9月の南極の海氷面積は 1,980万平方キロメートルとなり、これまでの記録だった 2005年の 1,950万 5,000キロ平方メートルを 293,000平方キロメートル上回ることになったことが書かれています。

つまり、この2013年9月は、南極の氷面積は観測史上で最大だったようです。


ところが・・・。

このアメリカ雪氷データセンターも今日(アメリカ時間の10月2日)からは下のように「データソースは利用できない」と書いてありました。

nsidc-02.jpg


これは、更新もされないということだとすると、政府機関の閉鎖が続く限り、北極や南極の氷の面積のリアルタイムのデータもわからないということになるのかもしれません。


そんなわけで、世間的には、アメリカ政府機関の閉鎖はそれほど話題になっていないようなんですけれど、私にとっては結構な影響で、 NASA のデータ、 NOAA のデータ、アメリカ国立雪氷データセンターのデータの多くを入手しづらくなっているということになりつあります。

NASA は現時点では STEREO などの太陽観測データの提供は続いていますが、この先、政府機関閉鎖が続くようだと、どうなるかわからない面もあります。

なぜかというと、データを稼働させる機器はそれが自動であっても、「費用」はかかっているはずだからです。

その費用が出ないような状態が続くとなると・・・。



あれ?

ところで、どうしてタイトルに「彗星アイソンが消滅しようとしている」としたのでしたっけ・・・。

ああ、そうだ。
いろいろ書いて忘れていました。
今日のスペースウェザーにあった短い記事なんです。

「彗星アイソンが崩壊しそうになっているのではないか」という科学者の言葉が引用されていたのです。

内容は短いのですけれど、今年の大きなイベントのひとつであることは間違いないアイソン彗星がこのまま消えてしまうとしたら、それは何かアレですので、その雉子をご紹介して締めたいと思います。



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