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2013年11月19日



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量子物理学者が証明しようとする「死後の世界と来世」。そして「宇宙は人間の認識がなくては存在しない」こと



afterlife.gif

CNET より。




アメリカの理論物理学者が、死後の世界(あるいは来世)を科学的に証明できると確信していること、そして、「宇宙は我々の認識なくしては存在しない」ということを述べたことがアメリカのメディアで報道され、話題となっています。

今回はその記事をご紹介しようと思いますが、どうして、この記事をご紹介しようと思ったかたというと、部分的に、以前からこのブログで書いていました「私個人が想像する人間と宇宙の関係」と近いものがあるからです。

先に、そのことについて少し書かせていただきたいと思います。






中世の神秘学での「真実」に近づいていく科学

2011年3月11日の震災の直後から1ヶ月くらい、くるったように毎日、「人間について」のことを書き殴り続けた頃があります。

そんな中で、知り合いからもらったメールが、私をさらに駆り立てることになりました。

そのメールの内容は、震災6日後の、

人類が獲得した「予知できない」能力
 2011年03月17日

という記事に記していますが、今回また載せさせていただこうと思います。

かつての「クレアなひととき」の頃にはブログにコメント欄があり、無知だった私は、多くの方々からコメント欄を通して、いろいろなことを教えていただきました。

その頃にコメントを下さっていた方のひとりに、ルドルフ・シュタイナーの研究者であり、薔薇十字の修行者でもある、ねるさんという若い男性がいました。その方が送ってくれたものです。

rudolf-steiner.jpg

▲ ルドルフ・シュタイナー。19世紀から20世紀の初めにかけての有数の哲学者であり神秘思想家でした。


下の文章は、彼が、2011年の震災の直後に送ってくれたメールの内容の一部です。

ところで、今回の「死後の世界」の報道は、ロシアの声の日本語版にも短く報道されていて、そこには下のような部分がありました。

量子物理学 死後の世界があることを証明(ロシアの声)」より抜粋。

普段青いと思ってみている空でも、脳に作用することによって、赤とも緑とも認識することができるということで、それゆえ、宇宙というものは我々の認識なくしては存在しないのだという。


と書かれてありましたが、この中の「宇宙というものは我々の認識なくしては存在しない」という部分をご記憶いただいて、お読みいただくと幸いです。




現代人の知性とその可能性

人間の知性はいまや他の存在たちにとっての希望です。
自然のなかに生きていた神々はもういません。

自然は、もはや自動的に運行する機械に過ぎないのです。科学によって自然を観察しても生命は見つかりません。自分を探してのぞき込んでも、見つかるのはただの影にすぎません。

今や人類はそれ以前とは異なります。神々は人類に運命を委ねたからです。宇宙の知性は、ある時期から人間の側に移行しました。以前のように自然を探すことによって見いだせるのは死んでしまった法則だけです。

人間は、自分が宇宙の意志であるという事実を自覚するとき、やっと宇宙と自分自身の本当の姿を見つけます。それは神々が与えてくれるものではなく、人間の判断行為の中にのみ見いだされるものです。

宇宙は最終的な結論として人間を選びました。

この奇跡の只中にいる人間自身がこのことに気づいていません。空に輝く物質的な太陽とおなじ力が人間の内部にも働いているという事実をです。自分自身の知性がこれから大きく変容する可能性があることに人間は気づかなければなりません。宇宙の命運が掛かっていることを知らなくてはなりません。

過去の光は人間の内部に移行しました。自分の思考が宇宙の意志であることを自覚すると、想像をはるかに超えた数の存在たちが闇から救出されます。動物たちは大気圏の外から人類を見守ってくれます。植物たちはこの地上で人類を助けてくれます。鉱物たちは自らを思考の材料として提供してくれるはずです。

だから宇宙に生きる全ての存在たちのために、人間は、今、行動しなければなりません。





震災後数日ということもあったのでしょうが、私はこのメールを読んで、ボロボロと泣いていました。

私も彼の書いていたことと同じように「宇宙と人間の関係」を考えていました。そして、私が(自分の中で) 23歳から続けてきた「宇宙との戦争への終わり」がこのメールで見えてきたのです。

宇宙との戦争と書くと、何だかよくわからないですが、下のような話です。
震災2日目に書いた、

決意の涙: 東京 DAY3
 2011年03月13日

という記事に記しています。そこから一部抜粋します。


パニック障害で苦しんでいる時に、その苦しみの吐露をどこに向けていいのかわからなくなり、対象を宇宙全般にしたことがあります。

殺せるものなら殺してみやがれ」と大きく書いた紙を壁に釘で打ち付け、そのことで「宇宙に向かって暴言を吐き続けることを確認して」生きていたことがあります。

しかし、特にそれらしき報復はなかった。

「死ねや、宇宙が!」

と呟いても、少なくともその場でバチなどは当たらなかった。





その同じ記事に下のように書いていた部分がありました。


宇宙がどのように生まれたのかは今はわかっていませんが、中世の神秘学などの言葉を借りると、順番としては、

・ことば
・存在
・認識


というように来たように思います。

今、私たちが「宇宙」とか「存在」と考えているものは、実は我々が認識しているために存在しています。

これは難しい話ではないのですよ。

・見ないと見えない
・聞かないと聞こえない


というようにいくと、

・認識しないと存在しない

という流れにはなるように思います。





と書いていますが、つまり、宇宙と人間の関係は、


・宇宙は人間が認識しないと存在しない

・そして、人間も宇宙がないと存在しない



ということになることは現実の問題として事実だとも言えそうなことなのです。








世界は基本的に「ない」ものから構成されている

roze-03.jpg

▲ 「この世の無限」が描かれているものかもしれないと個人的には思っているエメラルド・タブレット。過去記事「エメラルド・タブレット 完全版」より。


そして、その人間の感覚機能のメカニズムの多くは今でもあまりわかっていません。

たとえば、「どうして赤は赤に見えるのか」といった当たり前のようなことも、その根本はわかっていません。わかるのは、光線の波長によって人間が感じる色が決まっているということだけで、光線そのものに色がついているわけではないです。

大ざっぱにいうと、波長の長さにより「赤から紫まで」が人間には見えています。
それは下のような分類です。

“images”


この波長に色がついているわけではなく、もっといえば「存在しないも同然」のものなんですが、それを私たちは「さまざまな色」として認識している。

その理由はまったくわかっていません。
科学より哲学に近いものです。


ちなみに、上の波長で「紫」より短い波長の光線が紫外線(紫の波長の外にあるから紫外線)で、これは人間には見えません。そして、赤より長い波長は赤外線で、これも見えません。

それらが色として見えない理由もわかりません。


これは他のあらゆる器官についても同じで、どうしてその音がそのように聞こえているのか(音波は振動で、そこに音など含まれません)、どうしてそのような肌触りを感じるのか、全部、その理由はわかっていません。

rocessing_of_sound_Japanese_version.gif

▲ 音が聞こえる仕組み。 Wikipedia より。



なぜかはわからなくとも、それらの感覚を感じながら、人間はこの世界を経験している。


つまり、光線とか波長とか振動とかの、存在しないようなものを体験している中で私たちは生きているということはある程度の事実だと言えそうです。


私たちの周囲の実態はほとんど「ない」。


そして、この宇宙はその全体がその「ない」もので作られている。

あるのは「人間による認識だけ」というのが、シュタイナーら中世神秘学の人々の考えであり、また、過去の偉大な宗教、例えばキリスト教やイスラム教や仏教、そして神道などの教えとも全体として、あるいは一部が一致していると思われます。


私が過去記事などで繰り返して書いていました「宇宙に始まりはない」ということも関係します。

これに関しては長くなりますので、過去記事で、聖書「ヨハネによる福音書」にある言葉の「はじめに言葉ありき」と、ロシアでの「 DNA は言葉によって再構成されている」という研究を関連させて記しました過去記事の、

私たちは「言葉」である
 2011年06月13日

をリンクしておくに留めておきます。


というわけで、前置きが長くなりましたが、ここから本記事に入ります。


なお、記事の中に「二重スリット実験」という聞き慣れない言葉が出ます。

量子学の世界ではかなり有名なもののようなのですが、難解です。

double-slit-01.gif

Wikipedia によりますと「粒子と波動の二重性を典型的に示す実験」ということで、私には意味がわかりませんが、「観測が現実に影響する」とか、あるいは、「観測することにより結果が変わる」というような奇妙な現実を示すもののようです。

今回の記事に出てくる教授は、このことを「粒子が同時に2つの別々の実体として機能することができる」というような表現をしています。

つまり、「ひとつの実体はひとつの実体ではなく、ひとつの実体は複数の実体とも言える」というような禅問答のような書き方になりますが、そのようなことのようです。

それでは、ここから記事です。





Scientist: Quantum physics can prove there's an afterlife
CNET (米国) 2013.11.16


量子物理学は死後の世界があることを証明することができると語る科学者

ロバート・ランザ教授は、人間にはその死の縁を越えたところに何かがあることを確信している。教授は科学でそれを証明できると言う。


たとえば、「死後には来世の世界がある」という選択と、「死後にはまったく何もない」という選択があるとすれば、どちらを選ぶだろうか。私(記者)なら前者の来世のあるほうを選ぶような気がする。

しかし、この問題は私たちにちょっと異常な感覚ともいえる希望を与えている問題でもある。特にアメリカでは死後の世界に関しての話題はそのように捕らえられる。死後の世界をめぐる議論は、信条、あるいは信仰だけの問題とされる傾向があるのだ。

しかし、アメリカのひとりの科学者が、そのこと、すなわち「向こうの世界」について、確固たる証拠があるかもしれないことを示唆した。

バイオセントリズム( biocentrism )の支持者である米国ウェイクフォレスト大学再生医療研究所のロバート・ランザ教授( Robert Lanza )は、私たちが宇宙に対して持つ考え方を180度転換させる。

ランザ教授は、宇宙が生命を作り出したとは考えない。

教授は、宇宙は私たち人間が産みだした意識の産物だと言うのだ。

英国のインディペンデント紙が、私がランザ教授のウェブサイトの主張に向けている意識についての理解をさらに推し進めてくれた。教授の試みは、私たちに見えている生命や人生の方向、あるいは「そのすべて」を再プログラムすることだ。

例えば、「死」という現象を取り上げてみる。

これは「リアルな感覚の中に存在できるものではないのです」と教授は言う。死は、それを見たり考える時に恐ろしさを感じるものであるので、教授の「リアルではない」という言葉には救いがある。

しかし、いくら何でもこの話は複雑怪奇に聞こえないだろうか。

これに対して、レンザ教授はこう答える。

「人生というのは、一般的な直線としての考え方を遙かに超えた冒険です。私たちが死ぬ時、私たちはランダムなビリヤードボールの列( billiard-ball-matrix )の中にいるのではなく、避けることのできない人生の母体( inescapable-life-matrix )の中にいるのです」。

死は単に私たちが考えて見ているものに過ぎない。

しかし、実際のところ、死はすべてに思える。

ランザ教授の視点と考えは、

「空間と時間を物理的なものとして処理することによって、科学は世界を理解するための完全に間違った出発点を拾い上げてしまいました」

というものだ。

教授の学問の出発点は生物学だ。しかし、教授は量子力学で思考することを加え、量子力学を用いて現実主義の懐疑派の人たちに意見を渡す。

教授は「二重スリット実験( double-slit experiment )」を取り上げる。この実験では、粒子はそれがそのものとして認識されているただ一つの要素ではないことを示す。その代わりに、それらは同時に2つの別々の実体として機能することができるという結果を示すのだ。

要するに、これらの一連の話は、冗談好きな誰かが「私たちはみんなパラレルワールドに住んでいるのかもしれないよ」と言ったりすることがあるが、それは真実だということなのかもしれない。

私(記者)自身は、この世界についての解釈について、多くの一般的な科学者たちとは違うような考え方を好む傾向がある。たとえば、デジャヴ(既視感)などは、ランザ教授の言っていることとも関係するのではないだろうか。

少なくとも、教授は私たち人間という存在について、これまでと違った方法での考え方を得ようと試みている。

いずれにしても、私たちがこの宇宙で起きている真実を知られるとしたら、この世の中は非常に興味深いものとなるかもしれない。





(訳者注) ここまでです。

ところで、この記事を書いた記者は、アメリカ人か、アメリカ在住の人だと思うのですが、「多くの一般的な科学者たちとは違うような考え方」と書いています。これは西欧の科学のことを言っているのだと思いますが、20世紀初頭までの、たとえば、ロシア宇宙主義などの科学は、量子論のような難しい問題を引き合いに出さなくても、「人間と宇宙の関係」についての様々な見識を出していました。

過去記事の、

ロシア宇宙主義チジェフスキー博士の言葉でわかりかけてきたニルヴァーナの3つのALLの意味
 2013年04月01日

にロシア宇宙主義を書いた『ロシアの宇宙精神』という本からの抜粋があります。


ロシア宇宙主義の人間と世界を変革する夢は、空間と時間における人間の限界を克服することをめざした。

進化の意識的な統御、世界の霊化という最高の理想は、互いにつながりあう一連の課題として展開される。たとえば「隕石」などの現象、すなわち、宇宙現象の統御を解明すること。あるいは、自然の力の自然発生的で破壊的な動きは、人間の意識によって方向づけられた過程とすることを探る。

そして、人間が死を克服し、肉体的な自然性を変容させるべく研究し、宇宙のなかで不死の生命を永遠に作り出していくことがこれらの研究の目標なのである。



今の世界があまり希望の見えない世の中には感じても、まだほんの少し、世界の認識が変化する機会は残っているかもしれないとは思います。

そうなってくれれば、上の CNET の記者のように

この世の中は非常に興味深い

と思うことのできる世の中に生きることもできるのかもしれません。

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2013年11月18日



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time-sin-poleshift.gif

▲ 11月13日の米国タイムより。






太陽の磁場の反転が近づく

以前、太陽の「磁場の反転」がこの秋から冬にかけて起きるということについての報道をご紹介したことがありました。


NASA が「太陽の磁極の反転(磁場のポールシフト)」が始まったことを確認
 2013年08月08日


上の記事では、今年8月に、米国スタンフォード大学の太陽物理学者が「太陽が完全な磁場の反転をするまで、もはや、3〜4ヶ月もかからないように見える」と言っていたのですが、最近、「あと数週間で磁場の反転が始まるだろう」という報道が相次いでいます。

上にはタイムの報道を貼りましたが、英国のインディペンデントでも大きく取り上げられています。

sun-flip-independent.gif

インディペンデントより。


今回はこのインディペンデントの記事をご紹介しようと思います。

ちなみに、この「太陽の磁場の反転」そのものは、11年周期のサイクルを持つ太陽活動周期が次のサイクルへと移行する際に起こる通常の太陽の現象であり、このこと自体は異常なことではありません。

しかし、現在の太陽には数々の異常な状態が認められていて、たとえば、磁場の反転をするにしても、そもそも、この「11年」という太陽活動のサイクルが崩れていたり(12年以上になっている)、あるいは、その「磁場が複数化している」ということが昨年から日本の国立天文台の観測などで確認されています。

20120419-solar-polar.gif

▲ 過去記事「奇妙な太陽のポールシフトは太陽系全体に影響を与えるか?」より。


それらに関係した記事は、

奇妙な太陽のポールシフトは太陽系全体に影響を与えるか?: 国立天文台が発表した「4極化する太陽磁場」
 2012年04月21日

国立天文台が「太陽の磁場異変の進行」を確認し、その状態が過去の「小氷河期」と類似していることを発表
 2013年02月05日

などにあります。

そして、過去記事「 NASA が太陽の磁極の反転が始まったことを確認」の中で、NASA が述べている通り、この太陽の磁場の反転というのは、太陽系全体に影響を与える出来事であるとしとて以下のように記しています。



太陽の磁場の反転は文字通りのビッグイベントだ。太陽の磁気の影響を受ける範囲を「太陽圏」とも呼ぶが、その範囲は冥王星をはるかに越え、太陽を中心とした数十キロ億メートルの範囲に広がっている。




という出来事になるそうなのですが、現在の、一種の異常な状態ともいえなくもない太陽で起きる磁場のポールシフトが、何を引き起こすのかはよくわかりません。


まあ・・・合理的に考えれば、関係ないことだとは思うのですが、最近のあまりにも大きな自然災害や、あるいは「極端な気温の変化」などが多少なりとも太陽の異常と関係しているようなことがあるとすれば、一時的なにしても、それらの極端な変動がさらに極端になる・・・というような可能性は多少はあるのかもしれません。

もちろん、これは合理的な考えではなく、単に私の感覚的な感じ方です。


ところで、今回の記事のタイトルの中に「白いカラス」という文字がありますが、どうも私はこのことについてのニュースが気になっていまして、最初はこれだけで記事を書こうかと思ったのですが、まあ、単なる「珍しい動物の死」という話だけといわれれば、それまでですので、余談として書かせていただきます。






白いカラスは何を意味するのか

white-raven-01.jpg

▲ グリーンランドの Nunatsiaq Online より。


このニュースは、グリーンランドで「白いカラス」が見つかったのですが、なぜか、撃たれて殺されてしまったというもので、なぜ撃たれてしまったのか理由はわからないのですが、グリーンランドのメディアで報じられて以来、ヨーロッパ各地で反響を呼んでいます。

その記事の中には、

「白いカラスは神の再臨の魂を運んでいる象徴だ」

というような表現もありまして、それで気になったニュースなのでした。

特筆することとして、このカラスは「アルビノではない」ということがあります。

アルビノとは遺伝子の問題で白化現象を起こすことを指して、人間を含めたあらゆる動物に存在するもので、アルビノでの白いカラスは世界中に数多くいると思いますが、今回のカラスはアルビノではないことが外見的特徴からわかっているようです。

つまり、純粋に「非常に珍しい白いカラス」だったようです。

それが理由が不明なままで殺された。


その記事をご紹介します。




Discovery of rare white raven spurs calls to preserve its body
Nunatsiaq Online 2013.11.14


珍しい白カラスが発見され、その遺体を保存する機運が高まる


グリーンランドで白いカラスが発見され、その後、その死体をデンマークの博物館に保存するための呼びかけがおこなわれており、広く注目を集めている。

グリーンランドの大手新聞セルミトシアーク( Sermitsiaq )は、珍しい白いカラスがグリーンランド西部イケラサールシク( Ikerasaarsik )で撃たれて殺されたことを報告し、その白い鳥の写真を11月13日に掲載した。

この報道を見たデンマーク鳥学会のクヌード・フレンステッド氏は、この白いカラスの発見を「非常に興味深いものだ」とし、グリーンランド天然資源研究所か、コペンハーゲンのデンマーク動物学博物館にカラスの遺体を引き渡すよう求めている。

フレンステッド氏は、「これは非常に稀少なものであり、遺体が放置されたままや、動物などに食べられてしまった場合、多大な損失となる」と語る。

そして、フレンステッド氏は、この白いカラスは外見的にアルビノとは見られないと新聞に述べている。アルビノのカラスの場合は完全な純白となり、そして、目がピンク色になるのだという。

グリーンランドで死んだこの白いカラスはクリーミーホワイトの色をしており、そして茶色の毛を持っている。また、目も赤いことから、アルビノではないと考えられる。

この白カラスが撃たれた理由はよくわかっていないが、 その地元ではこのカラスの遺体の処遇が決定されるまで冷凍保存することを決めた。

この白カラスの遺体は、グリーンランドのヌナトシアクニュースの FaceBook にも投稿され、多くの人たちからの強い反響を得た。

多くの人々がこの白いカラスを撃ったことを非難し、ある人々は、この鳥を「白い精神を持つ鳥」だと呼んだ。

その存在は、たとえばキリスト再臨の神話のような「神の再来」の時に出現するスピリチュアルなメッセージの意味を持つという。

しかし、その鳥は撃たれて殺された。






というものです。

ちなみに、白いカラスの存在についいては、Wikipedia の「ヘンペルのカラス」という項目の中の白いカラスの実在というセクションにありますが、今回のグリーンランドのカラスはアルビノではないという意味で稀少なカラスだったようです。

ちなみに、伝説が語るカラスというページには、「太陽神アポロンの伝説では、カラスは最初、白い鳥でした」と書かれてありまして、カラスは最初は白かったという古代の伝説があるようです。


まあ、神様の魂を運んでいたにしても、単なる変種だったにしても、いずれにしても、その白いカラスは死んでしまいました。


そんな中で、上に出てきたギリシャ神話のアポロンなど数多くの太陽神の伝説を生みだした太陽が、近く磁場の反転を発生を起こすことについての報道をご紹介させていただきます。




Sun will 'flip upside down' within weeks, says Nasa
Independent (英国) 2013.11.15


太陽は数週間以内に「反転するだろう」と NASA は述べている


太陽は、この数週間以内にその磁極が反転する方向に進んでいる。太陽磁場の逆転現象は、太陽系全体に影響を与えるイベントだ。

太陽の磁場の反転というと、何か終末的なイメージの響きと思われるかもしれないが、そうではない。これは太陽活動のサイクルの中で、北の南の磁場が極性を入れ替える11年周期の定時イベントなのだ。

しかし、この磁場の反転現象の発生している間は、衛星に影響が出たり、あるいは地上での放送や通信を妨害するような磁気嵐などを発生させるような宇宙天気となる可能性がある。

米航空宇宙局( NASA )は、今年8月に、磁場の逆転が今後は3〜4ヶ月の間に起きるだろうと述べていたが、正確な日付けを予測することは不可能だという。

太陽の磁場の反転の影響は、星間空間の端近くにある冥王星にまで、太陽系全体に影響を与えるとされている。

太陽の状態は、太陽磁場を観測し続けているスタンフォード大学のウィルコックス太陽天文台の研究者たちによって観測されている。

ウィルコックス太陽観測所の責任者、トッド・ホークセマ( Todd Hoeksema )博士は以下のように述べた。

「太陽磁場の反転は、いくつかの意味では非常に大きな出来事ですが、決して壊滅的な災害を招くようなものではありません。この現象に対して心配する必要はありません」。


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2013年11月16日



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彗星たちの異様な活性ぶり

昨日の記事「彗星も太陽もメチャクチャ : アイソンは突然の爆発を見せ、太陽は1日のうちに黒点数が2倍に増加」で、アイソン彗星の明るさが1日で前日の数倍にまで爆発的に増加していることを記しましたが、今朝のスペースウェザーの続報では「爆発的な増加が続いている」というものでした。

下は昨日の記事の翌日のアイソン彗星の様子です。

ison-11-16.jpg

スペースウェザーより。


以前の記事に載せたアイソン彗星との写真と比較すると、その違いがわかりやすいかと思います。下の写真は、ほんの数日前のアイソン彗星です。

ison-2013-11-11-hikaku.jpg

▲ 過去記事「光の尾が複数化し始めたアイソン彗星の今後の動きの予定をまとめてみました」より。

比較する点として目立つものは、

・核の光



・尾の形

ではないかと思います。

com-11-15.jpg


ここで、スペースウェザーの続報記事をご紹介しておきます。




COMET ISON OUTBURST CONTINUES
Spaceweather 2013.11.15


アイソン彗星の爆発が続く


11月14日に突然その光度を増したアイソン彗星は、肉眼でも視界に入る範囲にまでの姿となり始めている。

世界中から届く天文家の観測レポートでは、11月15日の朝には彼らが肉眼で見たことを伝えている。人間の目にはアイソン彗星は等級 +5.5のかすかなシミのようにしか見えないが、アマチュア天文家たちの各自の望遠鏡ではその明るさが、非常に明確に捕らえられている。

この写真(この記事のトップの写真)はダミアン・ピーチ氏が 11月15日の朝に撮影したものだが、爆発の影響が彗星の尾に伝播していることを見てとることができる。

peach_strip.jpg


撮影したピーチ氏は、「この彗星が私が11月10日に撮影したものと同じものだとはとても信じられないのです。今、アイソン彗星は爆発を経験し、まさに、ショーが始まったのだと感じます」と述べる。

明るさの突然の増加の理由は、彗星の核の氷がの脈が開放したことによるという可能性はあるが、 NASA の観測チームは「理由はまったくわからない」と述べており、実際の原因は謎のままだ。









水星にふたつの彗星が同時に接近する珍しい現象

それと、彗星の話としては、これも同じスペースウェザーで紹介されていたものなのですが、

RARE DOUBLE-COMET FLYBY OF MERCURY
(水星にふたつの彗星が同時に接近飛行する珍しい現象)

という記事がありました。

11月17日から19日にかけて、下のような軌道で水星のすぐ近くをアイソン彗星とエンケ彗星が通過してくのだそうです。

mer-comet-1.gif



mer-comet-2.gif


エンケ彗星は水星にかなり近づくようです。

これに関しては、 NASA がビデオニュースを YouTube にアップしています。

ScienceCasts: Two Comets to Fly By Mercury on Nov 18 & 19

suisei-suisei-2013-11.jpg

▲ NASA ニュースより。





「水星」と「彗星」

水星と彗星というのは、日本語では読みが同じで、口頭で伝えると、「すいせいにすいせいが接近するんだよ」ということになって混乱しますが、しかし、読みが同じということだけではなく、


・水星

・彗星



どちらも、このブログでは「大事な存在」としてかつてよく取り上げる存在でもあります。

しかし、ここで、特に「水星」について書きますと、奇妙な横道に逸れていく可能性がありますので、過去記事のリンクを記しておくに留めますが、中世の西洋神秘主義や錬金術的な世界では、「水星」というのは、ある意味で最も大事な惑星として伝えられています。

水星の真実: 探査機メッセンジャーの撮影で水星の「何か」がわかるかもしれない(1)
 2012年03月24日


アルケミーの真実と噛み合わないモダンな 2013年の太陽系の六芒星から感じるのは宇宙の意志ではなく「ある種の人々」の思惑
 2013年07月31日


mer-sun-moon-003.gif

▲ 太陽も月も、そして男も女もすべて水星に支えられていることを示している図。この図そのものは、18世紀に出版された『薔薇十字の秘密のシンボル』というラテン語の古書からのものです。


上の『薔薇十字の秘密のシンボル』という古書については、

エメラルドタブレット(2): 1785年の「薔薇十字の秘密のシンボル」の冒頭に出てくる数字
 2012年03月09日

にあります。


また、水星は、オカルト的な話だけではなく、アメリカの財団法人であるカーネギー研究所などの研究により、「水星は太陽系の他の惑星とはまったく違う組成を持ち、その起源も違うものである可能性が高い」ことを突き止めたことが、昨年の9月にアメリカなどで報道されました。

その記事は、

水星の真実(3): 「水星は他の惑星とはまったく違う起源を持つ」可能性があることが無人探査機のデータによって明らかに
 2012年09月21日

にあります。



そして、「彗星」という存在。

過去にはジョルダーノ・ブルーノが、そして、近代では、フレッド・ホイル博士などが、「彗星は宇宙全体に生命を広げる存在」という科学的見地に至っているものでもあります。


その「宇宙での重大な存在である彗星」が、重要な惑星である「水星」をかすめた後に、やはり重要な存在である「太陽」に向かうというのが、今回のアイソン彗星をはじめとした巨大な彗星の数々の動向の一大イベントであるのだと思っています。

そして、それは、天文学的な意味だけではなく、その時期の頃からの人類の精神的な変化とも連動する「何か」を伴うこともあったりするのかもしれないと思います。


今は確かに天変地異や環境変化などいろいろとありますけれど、天変地異がなくても、人類は、その精神性に一種の「進化」がなければ、現在の人類種にそれほど長い未来はないかもしれないということは、今の世の中の多くの人たちの共通認識となっていることもまた事実のようにも思います。


太陽や太陽系、あるいは宇宙そのものが大きく変化しているかもしれない今、その中の私たち人類は進化、あるいは変化しているのかどうか。

私には何ともわかりません。

いずれにしても、しばらくは彗星と太陽系、そして「太陽」の動向を見続けたいと思います。

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2013年11月15日



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▲ 突然明るさを増したアイソン彗星。理由は不明です。スペースウェザーの記事を下でご紹介します。



寒い午後と、寒い世界

今日は、知り合いの小さな会社のパソコン関係のトラブルを解消していました。

もちろん私はその関係の本職でもなんでもないのですが、その会社はうちの奥さんがお世話になっている上に、家族で経営している小さな介護関係の会社で、再インストールからネットワークの復旧まで業者に頼むと、それなりにお金もかかってしまうでしょうし、

「できる範囲で」

ということでやってきたのですが、結局、全復旧と完全バックアップまでもおこなって、朝から数時間かかりました。


それにしても、今の時代はほとんどの会社で書類やデータをパソコン「だけで」管理したり、顧客管理をしていると思いますけれど、「それらが一瞬にして消える可能性」を想定をしている方は決して多くはないように見受けられます。

実際にはこの世にあるビジネス関係のツールの中で、パソコンほどデータ蓄積の場所として頼りにならない場所はなくて、それなら手書きやコピーの書類を机や棚の奥にでもしまっておくほうが遙かに安心できるようにも思います。

まあしかし、専門的なことは私が書いても仕方ないですが、「突然、パソコンやネットワークが壊れても、そのまま会社の仕事を続行できるかどうか」ということは常に考えておくのもいいかと思います。


さて、それはともかく、その会社はうちから徒歩で20分程度で行ける場所で、歩いて帰ったのが午後1時くらいでした。本来なら1日で一番暖かくてもいい時間帯なのですが、寒い寒い。

家に帰り、「現在の気温」というのを見てみましたら、下のは午後3時のものですけれど、まさに冬の気温。

10d.gif


この日の私の格好は、Tシャツの上に裏地のないGジャンを着ただけでしたので、寒いわけです。


あまりご紹介できることがなかったですけれど、世界中で寒さの報道は多くて、下のはそれぞれ最近数日のそういう報道の見出しの一部です。

melbourne-record-01.gif

▲ オーストラリアの news.com.au より。



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▲ 米国モンタナ州の地元メディア Havre Daily News より。



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▲ ルーマニアの Realitatea より。


アメリカではジョージア州でも 100年ぶりの寒波の記録が観測されたことが地元メディア CBS Atlanta で報じられていました。


まあ・・・冬になるのですから、寒くなるのは当然・・・ではあるのですけれど、いささか早すぎる世界各地と、そして、日本の寒波と大雪などの報道を見ていても、これからの冬がどうなるのかなあと思わせるものがあります。


そして、今後数十年の地球はどうなるのかなあと。


しかし、この冬がどうなるのかは実際に冬がくればわかります。

わからないのが、今の太陽と、そしてアイソン彗星です






突然、黒点を増やし始める太陽と、爆発的な高度のアップを見せたアイソン彗星

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▲ 11月10日のウォールストリート・ジャーナル米国版より。


ウォールストリート・ジャーナルは、経済や金融の有力メディアというイメージがありますが、そのウォールストリート・ジャーナルで11月10日、上のようなタイトルの記事が組まれました。

この記事そのものは、このブログなどでも最近の記事としては、

太陽活動が「過去200年で最も弱い」ことが確定しつつある中で太陽活動は復活するか
 2013年10月21日

などの、つまり「異常に弱い太陽活動」について取り上げていたようなことと同じタイプの内容なのですが、まあ、この「黒点が少ない」とか、「多い」というのは、ある程度のスパンで見るものではあるのですが、今日少し驚いたことがありました。


下のそれぞれの図は、上が昨日11月14日の太陽黒点数。
下はその翌日の11月15日の太陽黒点数です。

sunspot-11-14.gif


sunspot-11-15.gif


これはつまり、たった1日で、太陽黒点数が約2倍ほどに増えたということになる上に、この「200個以上の黒点数」というのも、久しぶりの多さではないでしょうか。

少なくとも、過去30日の間では最大の黒点数ですし、前日からの「突然」の増え方の率も最大だと思います。

sunspot-11-all.gif

黒点情報 - NICT より。


こういう唐突な太陽の活動というのも、どうも、これまでの奇妙な活動の延長にありそうな気もしまして、これは、今後、大きなフレアが発生するだとか、そういう個別の問題への懸念を越えまして、


「何か太陽の異常がさらに顕著になっているのでは?」


という不安というか、そういう感じもしないではないです。

消え続けていくとばかり思っていた黒点や、太陽活動が「あっという間」に、極端になっていく光景を見ていますと、やはり不安感のようなものも感じてしまう部分はありますけれど、しかし、太陽活動の今後は予測出来うるものではないですので、しばらく見まもるしかないです。


そして、彗星。

先日、

光の尾が複数化し始めたアイソン彗星の今後の動きの予定をまとめてみました
 2013年11月12日

というようなタイトルの記事を記したことがありますが、「今後の動きの予定」などと悠長な言葉を使っていますが、「予定」も何もなく、まったく予想外の異変が起きています。

それがトップに貼りましたアイソン彗星の突然の輝きの増加です。

スペースウェザーでは「バースト( Burst )」という言葉を使っていまして、これは一般的には「爆発」という意味となりそうですが、今回のアイソン彗星の「バースト」は、爆発して粉々になるというような方向でのものではなく、爆発的な光の増加を見せた、ということになるようです。

理由がわかっておりませんので、いろいろな推測は避けまして、そのスペースウェザーの記事ご紹介しておきたいと思います。トップに載せた写真には日本語などいろいろと入れてしまいましたので、同じ写真ですが、オリジナルのものも載せておきます。

何だか、いろいろなものが次第に「ムチャクチャな方向」に向かって動き始めています。





COMET ISON OUTBURST
Spaceweather 2013.11.14


アイソン彗星の爆発


太陽をかすめるように通過するサングレイザー彗星であるアイソン彗星が、肉眼でも見えるほどの突然の爆発を発生させたことが世界中のアマチュア天文家たちから報告された。

下の写真は、アマチュア天文家のチャールズ・コバーン氏が望遠鏡とカメラによって撮影したものだ。コバーン氏は、「驚いたことに、私のデジタル一眼レフのプレビュー画面でもその爆発を見ることができたのです」と驚きを語る。

ison_burst-01.jpg


同じレポートが世界中から届いている。どうやら、 11月14日の早い時間帯にアイソン彗星は、その明るさが突然、約6倍にまで急増したようなのだ。

天体の等級の面からいえば、 +8から +6に跳ね上がった。

このような傾向が続けば、この光は今週の終わりまでに、かすかではあるけれど、肉眼で見ることのできるようになるかもしれない。

この明るさの急激な上昇は、彗星の核にある氷に開いた新しい脈によって引き起こされた可能性がある。太陽の熱によって彗星の氷が急速に蒸発し、それが彗星の可視性を高めるということからも、その可能性がある。

しかし、 NASAのアイソン彗星の特別観測チームは、

「我々には見当がつかない」

と言う。というのも、彗星の核はかすんだ緑色の大気により視界から隠されているので、彗星の内部で何が起きているかは謎のままなのだ。

ESA(欧州宇宙機関)の宇宙天文学センターのマーク・キッガー( Mark Kidger )博士は、このアイソン彗星の突然の爆発的光景の出現は、 2000年に太陽へ向かう途中に崩壊したリニア彗星( C/1999 S4 )を思い起こさせるという。

しかし、繰り返しになるが、アイソン彗星に今何が起きているのかは誰にもわからない。キッガー博士の言うように、アイソン彗星の(崩壊してしまう前の)断末魔の叫びかもしれないし、あるいは、太陽に向かう彗星が輝き出す最初の出来事なのかもしれない。

私たちは、特に今、世界中のアマチュア天文家の方々に、アイソン彗星の観測をお勧めしたいと思っている


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2013年11月14日



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lovejoy-again-2013.jpg

▲ 11月12日に米国ニューメキシコ州のアマチュア天文家が望遠鏡で撮影したラブジョイ彗星(正式名 C/2013 R1 )。スペースウェザーより。




2011年以来、ふたたび「別の巨大なラブジョイ彗星」がやってきた

先日の記事では、アイソン彗星のことについて書いたのですが、スペースウェザーの今朝の記事に、「この彗星はアイソンより明るい」というタイトルの記事があり、それは「ラブジョイ彗星」という彗星でした。

このラブジョイ彗星という名前。

あるいは、ご記憶の方もあるかと思いますが、2年前のこのブログで何度か出てきた名前です。

2011年11月、「突然出現して太陽に飛び込んだ彗星」がラブジョイ彗星で、しかも、太陽に飛び込んだ後に「生還した彗星」としても大きな話題となりました。


下は、2011年12月15日に太陽に飛び込んでいくラブジョイ彗星( C/2011 W3 )です。

love-joy-12-15-23.jpg


そして、その後、太陽に最も近づいた後に、消滅せずにサバイバルを果たしたラブジョイ彗星の姿が NASA の太陽観測衛星によって捕らえられました。それが下の写真です。

lovejoy-15-023.jpg


それらの記事は、

突然出現して太陽に飛び込んでいった巨大な彗星。その名は「ラブ&ジョイ」
 2011年12月14日

史上最大の太陽接近型彗星「ラブジョイ」の太陽からのサバイバル
 2011年12月16日

にあります。


そして、その2年後の 2013年 11月。

再び、非常に巨大な彗星「ラブジョイ」が、地球から見える場所を飛んでおり、それは上のスペースウェザーのタイトルをお借りすれば、現時点でのアイソン彗星よりも明るいのだそう。

しかし・・・これがまたややこしい話なのですが、このラブジョイ彗星は 2011年のラブジョイ彗星とは、また違うラブジョイ彗星なんです。2011年の彗星の正式名は「 C/2013 R1 」で、現在のラブジョイ彗星の正式名は「 C/2011 W3 」です。


なんで、こういうややこしいことになるかというと、彗星の名前は、基本的に、「発見した人の名前かチーム名がつけられる」のです。

つまりこの「ラブジョイ」というのは発見した人の名前なのですね。発見したオーストラリアのアマチュア天文家テリー・ラブジョイさん( Terry Lovejoy )という方の名前がつけられています。

terry-lovejoy.jpg

▲ ラブジョイ彗星を発見したテリー・ラブジョイさんと、愛用する8インチ望遠鏡。Astronomy Magazine より。



それにしても、ラブジョイさんはいい名字をお持ちだったものです。


ラブ&ジョイ・・・これは、日本語にすれば、「愛と喜び」さん


私のパソコン環境では、変換の際に「ラブ女医」となったこともあり、これもこれで大変なことだなあと思った次第ですが(よくわかんないな)、いずれにしても、こういう名前の方が次々と巨大彗星を発見しているということがあり、天文の歴史に「愛と喜び」という名前の彗星が次々と夜空を綾取っているということになっています。


これが、もし発見した人の名前が、たとえばですけど、ヘルレイザーさんとか、デーモンさんとか、ポル・ポトさんとかだった場合は、そういう名前の彗星になる可能性も高いのです。

ちなみに、アイソン彗星( ISON )の名前の由来は、アイソンという人がいたということではなく、発見した研究チームの頭文字とのこと。発見者のロシア人たちが所属していた、「国際科学光学ネットワーク」 ( International Scientific Optical Network ) の頭文字とのことです。


ちなみに、先日の記事に載せました現在の空で観測できる彗星は、

・ラブジョン彗星
・リニア彗星
・エンケ彗星
・アイソン彗星


となっています。

skymap-23.gif

▲ 2013年 11月 12日の夜明け前の東の空の様子。






2013年は太陽に飛び込む彗星の意味がわかればいいなと

正確には「飛び込む」というのとは違っても、「太陽に飛び込む彗星」、あるいは「太陽に飛び込むような軌道を持つ彗星」というのは、わりとあるのですが、そのことについて、2年くらい前の、

バチカンの希望の砦は「宇宙人という神」の登場
 2011年11月02日

という記事に「太陽に飛び込む彗星の意味」というセクションを記したことがあります。

sun-comet-g7.jpg

バチカンの希望の砦は「宇宙人という神」の登場(2)より。


2011年の10月だけでも2度以上、太陽に彗星が飛び込んだのですが、上の記事で、私は下のように記していました。



太陽に彗星が飛び込む事象を「単なる偶発的なこと」と考えてしまうと、私は自分の書いていたことを否定してしまうことになります。私は「彗星は宇宙で重要な生命の運搬の役割を持っている」と考えています。

前回の記事に、ジョルダーノ・ブルーノの言葉として、

 > 彗星は神の意志を伝える役割をもって天界から到達する

というものを紹介していますが、「神の意志を伝える役割をもって天界から到達したもの」が、「事故のように太陽にクラッシュしてその人生を終える」というのは何なのだろうと。

私にとって、これらを偶発的な事故と考えることには無理がある。

結局、私自身では「太陽に彗星が突っ込んでいくことには大きな意味がある」と考えるしかないのです。





などと書いていました。

今年は、アイソン彗星が、太陽に非常に近い場所まで接近しますが、「間違って」突っ込んでいったりした場合はどんな光景が見られるのかなとかも思います。


さて、彗星の話で長くなりましたが、今回は彗星の他にもうひとつの記事をご紹介しておきたいと思います。


中南米で「ウミガメが次々と死亡して打ち上げられている」というニュースです。

sea-turtles-die-off-01.gif

Extinction Protocol より。






またひとつ「海の象徴的な生き物」が消えていく

今年は、

心地よい「死の園」からの帰還後に気付いたイルカの大量死と人間の大量死をつなぐ曖昧なライン
 2013年08月10日

米国の海に広がる衝撃的な光景 : まるで絶滅に向かおうとしているような「ヒトデたちの自殺」
 2013年11月07日

などの「アメリカ周辺での海洋生物の異常な大量死」について記させていただいたことが多かったのですが、こちらの記事では、


> 最近は、「人間にとって、海のイメージとして印象深い生物が大量死している」という感じは受けます。


と書いたのですが、「ウミガメ」というのも人間にとって、とても印象深い生物のひとつではないでしょうか。

そのウミガメが中米で謎の大量死を起こしています。

今回は AFP の報道を引用記事をご紹介して締めたいと思います。



続きを読む

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2013年11月12日



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ison-2013-11-11.jpg

▲ 11月10日に撮影されたアイソン彗星。尾が2つとなっています。スペースウェザーより。



不思議な彗星たち。不思議な小惑星たち

先日、

「6本の光の尾を放つ小惑星」と地球に近づく直径 20キロの超巨大小惑星
 2013年11月09日

という記事で、6本の光(塵)の尾を放出している不思議な天体について記しました。

あれは小惑星ということになっていましたが、そこから様々な方向に複数の光の尾が放たれるということ自体も奇妙な感じで、そして写真を見て、どうしてもわからないのは、この P/ 2013 P5 と名付けられた小惑星は、NASA によれば、「ホイールのように回転している」ということになっています。

つまり、自転というのか、クルクルと回りながら飛行している、ということになると思うのですが、「なぜ、回転している物体から複数の光の線が真っ直ぐに出るのだろう」とは思ってはいました。

P2013-P5.gif


なんかこう、線が円を描いていたりするのなら何となく理解もできるのですが、写真では比較的、それぞれの光が真っ直ぐに伸びているように見えまして、どういう物理法則に従って、こんなことになっているのだか。


不思議な小惑星といえば、2010年に NASA のハッブル宇宙望遠鏡が撮影した「火星と木星の軌道の間にある小惑星帯を横切る物体」も「X」の形に光る不思議な形をしたものでした。

下の物体です。

p2010a2.jpg

▲ NASA Astronomy Picture of the Day より。


上の物体に関して、 NASA は、「2つの小惑星が衝突した残骸」と説明しています。

しかし、残骸なら、どうしてこんなに長い尾が? と疑問に思ったりもしたものでした。

彗星などの場合は、消滅した場合、尾が同時に消える光景は見たことがありますが、「これは本体は崩壊したとされているのに、こんなにいろいろとハッキリと見えているのはなぜ?」と思ったのでした。

まあ、どんなことにしても、確かに「科学的には」説明がつくのでしょうけれど、他に例が見られないような、このX型の天体や、あるいは先日の6本の尾を持つ小惑星にしても、「合理的な説明がつけば、それで全部OK」という姿勢はどうも夢がないというのか、「この世ってつまんなーい」と思う人が増えるばかりのような・・・


今回は、ずいぶんとはっきりとした姿で観測されるようになってきたアイソン彗星の近況を書いておきます。





尾がふたつになったアイソン彗星の今後

記事の最初に載せましたアイソン彗星の「ふたつの尾」についての説明がスペースウェザーにありましたが、下のような感じであるようです。


ison-size.gif

進行方向の後方に真っ直ぐ伸びているのが、イオンの尾というもので、その下のものは「塵(ダスト)の尾」とのこと。

なぜ、尾がまとまらずにバラバラになるかというと、スペースウェザーによれば、粒子の重さの違いによるもので、イオンの尾は軽い分子で、塵のほうは重いですので、それによって、尾が複数になるということです。

このあたりの理屈は、アストロアーツの「彗星の基礎知識」に図で説明されています。

下の図のイオンテイルというのが、上のアイソン彗星でのまっすぐのイオンの尾で、ダストテイルというのが「塵の尾」です。

iontail.gif


上の「コマ」というのは、彗星の核を包む部分で、いわゆる彗星の先端の丸いところのあたりです。


要するに、彗星の尾というのは、太陽風や重力などの影響で複雑に変化するようなのですが、過去には見事な「2つの尾」を見せていた彗星は多くあります。

1995年に撮影されたヘール・ボップ彗星

comet_hale-bopp.jpg

Tiverton and Mid Devon Astronomy Society より。



まあ、中には完全に尾が複数化していて、タコかイカのような姿になるものもあります。
下の彗星などがそうです。

1907年に撮影されたダニエル彗星

Comet_Daniel_1907.jpg

Comet Daniel - 1907 より。



たくさんの彗星の写真を見ていると、「理屈だけでは理解できない」というようなものも実際あるのですが、しかし、その対抗意見を説明できる理屈の知識がない私のようなものは、「沈黙する」しかないというのが今の社会らしい構図なのかもしれません。

最近は以前にもまして人と会っていません。そのあたりは先日の記事に載せた私の携帯電話の使用状況でもおわかりかと思いますけれど、家族以外の知人と会話したのがいつだったわからないほどで。

em-11-2.jpg

▲ 11月の私の携帯電話の使用状況です。


これも、「沈黙癖」が日常化してきたということなのかもしれません。



まあしかし、過去を振り返ってみると、この「太陽活動最大期が終わっていく頃」というのはいつもそのような「沈黙癖」の中にいたような気がします。サイクル 22の最大活動期の終わり頃( 22〜 23年前)などは、半年くらい知人とも一切会わないような生活をしたりしていたこともありましたしね。

そして、なぜかわからないですけど、そういう毎日が楽しくて仕方なかったのですよ。

まあしかし、そんな話はどうでもいいです。





アイソン彗星の今の位置と今後の位置

今後、アイソン彗星は下のようなルートで太陽に接近していきます。 11月29日に太陽に最も接近した後、去っていく予定となっています。まあ、あくまで予定で、軌道はズレる可能性はあります。

ISON-trajectory.gif


ちなみに、現在、アイソン彗星は下の位置にあるそうです。11月12日の位置です。ちょっとわかりにくいかもしれないですが、

com-icons.png

のマークはすべて彗星です。

skymap-1.gif

Spaceweather より。


現在、この方角の空には、ラブジョン彗星、リニア彗星、エンケ彗星、そして、アイソン彗星が観測できるようです。


そのアイソン彗星の「核の形」は、まだ撮影されていませんが、過去に撮影に成功した彗星の核は下のようなものでした。

size-of-comet-ison.gif

Fall of a Thousand Suns より。



どうも、彗星の核というのは「丸く」ないんですよね。

もっとも詳細に撮影されたハートレー彗星の写真は、過去記事の、

NASAの探査機ディープインパクトがハートレー彗星の中心核の近影に成功
 2010年11月05日

にありますけれど、NASAの探査機ディープインパクトが、中心核からわずか 700キロメートルという相当な近距離から撮影しているのですけれど、下のように、後ろの部分などから「自分自身から光を発して飛行している」ということが、よくわかるのです。

“images”

▲ 上の記事より、NASAの探査機ディープインパクトが撮影したハートレー彗星の中心核。


私は、フレッド・ホイル博士などが主張する「彗星が宇宙の生命の運搬役の最も大きな役割を持つ」と完全に思っている人ですけれど、今回のアイソン彗星も、通過後の数ヶ月の間に、目に見えない部分ではあっても、いろいろな変化が起きると思っています。

最も近づく頃にはどのくらいの大きさで見えるのですかね。

その日は、彗星内部にビッシリと詰まっている「凍った微生物たち」にお祈りでもしましょうか。

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2013年11月10日



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2013US10.gif

▲ 今年10月23日から10月31日にかけて連続して発見された3つの巨大な地球近傍小惑星(地球に接近する軌道を持つ小惑星)。共に地球の軌道上にはかなり近づきますが、地球そのものに近づく可能性はないとのこと。NASAジェット推進研究所/地球近傍天体プログラムより。ちなみに、小さなドット(点)はすべて小惑星。ー
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終わらない米国のイルカの大量死

なんだかいろいろなニュースがあります。

夏に書きました、

心地よい「死の園」からの帰還後に気付いたイルカの大量死と人間の大量死をつなぐ曖昧なライン
 2013年08月10日

という記事以来、アメリカの、特に東海岸でのイルカの異常な大量死について、たまに書くことがありますが、ここ数日、海外メディアでまたよく取り上げられています。

d-2013-11.jpg

アルジャジーラ米国版より。


これらの記事では、今年の 7月から 11月までのアメリカ東海岸でのイルカの打ち上げ数が 750頭に達したことが NOAA (アメリカ海洋大気庁)によって発表されたことが書かれていますが、 2013年を通して見ると、下のようにその数は 900頭を越えています。

annual_strandings_2013-1-11.gif

NOAA より。


ここ数年の平均の4倍から5倍程度の数値となっているのがわかります。

イルカの座礁(死亡)が特に増えたのは7月からですが、現在も増え続けているようです。

ここでいうアメリカの東海岸というのは、具体的には、ニューヨーク州、ニュージャージー州、デラウェア州、メリーランド州、ヴァージニア州、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州の7州ですが、特にヴァージニア州の沿岸や海岸でのイルカの死亡数が突出して多いです。

avg_strandings_july_1_-_nov_4.gif


Map_of_USA_VA.gif


ところで、上のアルジャジーラの記事の見出しに「はしか」とありますが、これは確定した理由、あるいは全体に共通した理由ではありません。可能性のひとつとしてのものです。何らかの病気だろうとは考えられているようですが、確定した発表が NOAA からあったというわけではないはずです。


それにしても、先日、


米国の海に広がる衝撃的な光景 : まるで絶滅に向かおうとしているような「ヒトデたちの自殺」
 2013年11月07日


という記事で、アメリカでヒトデがものすごいペースで「消滅」していっていることを記しましたけれど、イルカにしてもヒトデにしても、実質的な人間の生活への影響はともかくとして、最近は、「人間にとって、海のイメージとして印象深い生物が大量死している」という感じは受けます。

米国のペリカンの大量死なんかもそういう感じがします。

(参考記事「キリストの象徴でもあるペリカンの大量死がペルーに続き米国でも発生している」)


そういや、海で印象深い生き物といえば、クラゲなんかもそうだと思いますけれど、タイ東部のトラート県というカンボジアと近い海岸で、様々な色のクラゲが大量に発生して、観光客たちがそれを見るために数多く訪れていることがタイ紙で報じられていました。

krg-thai.gif


krg-tahi-02.jpg

▲ タイの海岸に出現した色とりどりの大量のクラゲと、その海に入る観光客たち。タイの Post Today 他より。






これまで見つからなかった理由が判然としない超巨大な地球の軌道に近づく小惑星

さて、今回の本題は、昨日の記事、


「6本の光の尾を放つ小惑星」と地球に近づく直径 20キロの超巨大小惑星
 2013年11月09日


でも書きました「地球の軌道に接近する超巨大小惑星」についての NASA ジェット推進研究所( JPL )のニュースリリースをご紹介します。


宇宙関連といえば、最近、若田さんの国際宇宙ステーションへの登場の報道などがありましたけれど、国際宇宙ステーションが撮影している映像は、ライブ ISS ステーションというサイトでリアルタイムで見ることができるんですが、11月4日の映像に、ドーナツみたい形のものが ISS から見て地球側に写っていました。




動きがカメラの動きと一致しているので、カメラのレンズに何か映り込んでいるた類の現象だと思いますけれど、なかなか印象的ではありました。


というわけで、宇宙もいろいろですけれど、ここから3つの巨大小惑星の記事をご紹介させていただきます。

なお、記事に「今回発見されたほど巨大な地球近傍小惑星(地球に接近する軌道を持つ小惑星)は他に3つしかない」とありますが、地球近傍小惑星は、11月10日現在で、1438ありますので、今回の小惑星の巨大さが地球に接近するものとしては、いかに珍しいものかおわかりかと思います。

neo-2013-11-10.gif

スペースウェザーより。



それでは、ここから NASA ジェット推進研究所の地球近傍天体プログラム事務所( Near-Earth Object Program Office )のニュースです。

なお、記事にもありますが、現状ではこの3つの小惑星とも地球に危害を与える可能性はありません

まあ・・・直径 20キロの小惑星が仮に地球に衝突した場合、「地球全体の一時的絶滅」ということになり得るものですので、そういう出来事がそうそうあるとも思えないですしね(過去にはあったのですから、絶対ないとも言えないわけですけれど)。

しかし、そのことよりも、今回のように「突然発見された」ということのほうに脅威を感じます。

今後もきっと「突然」見つかると思います。
いろいろなものが。





Surprising Recent Discoveries of Three Large Near-Earth Objects
NASAジェット推進研究所 / 地球近傍天体プログラム 2013.11.05


最近の驚くべき3つの巨大な地球近傍天体の発見


big-three-2013.gif


驚くべき巨大な地球近傍小惑星(地球に接近する軌道を持つ小惑星)が、先週にかけて相次ぎ発見された。その時期に、もうひとつの比較的巨大な小惑星が発見されている。

何より驚くべきことは、これらの小惑星は地球に危害を与えるに十分な距離にまで接近する可能性がある小惑星であるにも関わらず、これほどの巨大な小惑星が、これまでまったく検知されていなかったことだ。

地球近傍小惑星で直径 20キロメートルを越えるようなものは、1983年以来発見されていないが、今回発見された3つの小惑星のうちのひとつは、直径が約 20キロメートルあると推測されている。これまで知られている地球近傍小惑星で、それほど巨大な小惑星は、他に3つあるに過ぎない。

重要な点として注記しておきたいが、短期間のスパンでは、これらの小惑星が地球に脅威を与える距離にまで接近する可能性はない。

これらの巨大な地球近傍小惑星は、アリゾナ大学の月惑星研究所が行っている全天捜査プログラム「カタリナ・スカイサーベイ」が、ハワイにある NASA の赤外線望遠鏡施設を使用した捜索によって発見された。

10月23日に直径 19キロメートルの小惑星 2013 UQ4が発見され、10月31日には小惑星 2013 US10が発見された。

小惑星 2013 US10は、スペクトルの反射率がまだ決定されていないため、その正確な直径は不明であるが、その直径は、約 20キロメートルある可能性が高いと見られている。

この規模の大きさの地球近傍小惑星で、これまで知られているものは、

・小惑星ガニュメート( 1036 Ganymed )
・小惑星エロス( 433 Eros )
・小惑星ドン・キホーテ( 3552 Don Quixote )

の3つしかない。


eros.jpg

▲ 小惑星エロス( 433 Eros )。


それにしても、なぜ、これほどの大規模な地球近傍小惑星を発見するまでに、これほど時間がかかったのか?

その理由は、 2013 UQ4(10月23日に発見された直径 19キロの小惑星)に関しては、地球へと近づく軌道が何世紀にもわたる非常に長い期間での軌道周期を持っているために、発見が遅れたものだと理解される。

しかし、直径20キロの巨大小惑星 2013 US10の発見がこれほどまで遅れた理由の説明は難しい。

現在の小惑星探査から考えると、この大きさと軌道のほぼすべての地球近傍小惑星は、すでに発見されていなければならないことが示されている。それにも関わらず、直径20キロメートルの 2013 US10はこれまで発見されなかったのだ。

考えられる理由としては、この小惑星が地球の軌道へと最大に近づく場合でも、その距離は地球から約 8000万キロメートルと非常に遠いことが関している可能性がある。

また、やはり、ハワイの全天捜査観測グループの「パンスターズ」 ( Pan-STARRS )の観測チームが 10月25日に直径約2キロの地球近傍小惑星 2013 UP8 を発見した。

この小惑星は「地球に潜在的に危険な小惑星」 に分類され、地球の軌道から 550万キロより内側にまで接近する可能性がある。


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2013年11月09日



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P2013-P5.jpg

▲ NASA のハッブル宇宙望遠鏡が撮影した「6本の光の尾」を持つ小惑星 P/2013 P5。小惑星帯にあるので小惑星だとしたようです。しかし、この光の尾は彗星と同じように塵など光が反射して見えているにしても、「なぜ6本なのか」はまったく謎の模様。



本格的な強風の時代

本題とは関係ないのですけれど、先月の終わりくらいから「風」が世界中でスゴイのですよ。10月28日には、イギリスから欧州各国を暴風が吹き荒れて、これは台風などではないのですけれど、「暴風セント・ジュード(St. Jude) 」という名前がつけられました。

2-scaff.jpg

▲ セント・ジュードで破壊されたロンドンのレイトン商店街の路上。「英国を襲ったハリケーン並みの暴風雨セント・ジュードの破壊力」より。


ちなみに、この「 Jude 」という単語、辞書 http://ejje.weblio.jp/content/Jude で調べてみますと、

1 ジュード 《男性名》
2 【聖書】 aユダ. bユダの手紙,ユダ書 《新約聖書中の一書》


ということのようで、十数名が亡くなった暴風ですが、つまりこれに「聖ユダ」というような語感の名前をつけたということなんでしょうかね。


他にも、カナダやロシアで、文字通り「かつてない」強風被害が続いていて、日本でも先日、東北などで強風の被害があったことが報じられていました。秋田などでは「電柱が風で倒される」という、ちょっと見たことのない光景の報道を目にしたりもしました。

また、現在、フィリピンを通過している台風ハイエン(台風30号)は、気象観測の歴史の中で「上陸したもので最大勢力」の台風だそうで、AFP の記事によると、


気象情報を提供している米国のジェフ・マスターズ氏によると、風力で見ると台風30号の強さは観測史上4位に入り、上陸したものとしては史上最強だという。

マスターズ氏はサマール島にある人口約4万人の漁業の街、ギワンが「壊滅的な」被害を受ける恐れがあると指摘した。台風の上陸直後にギワンとの通信は途絶えたが、民間防衛当局は被害の規模を推定するには早すぎるとしている。



とのこと。

その後の AFP の記事では、下のように、多くの地域が連絡不能となっていて、被害状況がよくわからない状況に陥っているようです。

haiyan-30.jpg



2年くらい前、

かつてない異常な強風が吹き荒れる世界
 2011年12月05日

という記事を書いたことがあり、その 2011年の今頃の季節も「かつてなかった強風」が世界の多くの地域で吹き荒れましたが、今年は風速にしても被害にしても、その時を確実に上回っています。


ちなみに、気象の報道 などによれば、11月10日は、日本の多くの地域で非常に強い風や、あるいは暴風雪などに見舞われるということです。明日は日曜日ですが、最近の気象の荒れ方は場合によって半端ではないですので、いろいろと気をつけたい局面だと思います。

まあ・・・今後ずっとだとも思いますけれど・・・。





突如現れた地球崩壊クラスの超巨大小惑星

さて、そんなわけで、今回のタイトルの記事ですけれど、まず、「直径 20キロの超巨大小惑星」なんですが、これは NASA が突然発見したもので、オリジナルの記事は次回あたりにご紹介したいと思いますが、 NASA ジェット推進研究所の「地球近傍天体プログラム」という部局のニュースにあります。

また、このニュースは数日前の日本語版ロシアの声にも短く掲載されていました。

3-big.gif

3つの巨大小惑星が地球へ(ロシアの声) より。



これらは 10月の末に連続して3つの巨大小惑星が発見されたという報道なのですが、その大きさ! ひとつが直径 2キロ、残るふたつが、何と直径 19キロと直径 20キロという、地球の近くにやって来る小惑星の大きさとしてはあまり聞いたことのない規模のものなのです。


この大きさをどう考えるといいかというと、たとえば、下の表は、過去記事「良い時代と悪い時代(1)」に載せたフレッド・ホイル博士の著作にある表です。

“images”


これは小惑星ではなく彗星ですが、かつてこの地球に衝突したことのある最大の大きさとして見積もっている大きさが直径7キロですので、上の 20キロ級の天体というものは、地球近辺の存在としては相当なものだと思います。


あるいは、今年の3月、

火星が消える日: 広島型原爆の1兆倍の衝突エネルギーを持つ彗星 C/2013 A1 が火星に近づく 2014年 10月
 2013年02月27日

という記事を記したことがありますが、この「衝突すれば火星が消える」というような表現が使われたこの彗星の大きさが「直径50キロ」程度。そして、直径50キロの天体が惑星に衝突した場合、どのような威力となるかというと、


仮に衝突すれば、衝突エネルギーは、リトルボーイ(広島型原爆)の1兆倍、ツァーリ・ボンバ(ソビエト連邦が開発した人類史上最大の水素爆弾)の4億倍のエネルギーが放たれ、直径500キロメートル、深さ2キロメートルのクレーターが生ずると考えられている。



ということだそうです。

今回見つかった直径 19キロと直径 20キロの小惑星は、共に地球に衝突するような軌道ではないそうですので、そういう可能性はないようですが、地球の近くにそんな巨大な小惑星があるということと、そして、さらに驚くことは、「これまでまったく発見されていなかった」ということです。

現在では、数メートル単位の小惑星も数多く把握されていて、たとえば、下の表は今年、地球の近くを通過していくことが把握されている小惑星です。

as-2013.gif

Spaceweather より。


直径 15メートルなどの非常に小さな小惑星も把握されていることがわかりますが、それなのに、「直径 20キロ」の超巨大小惑星は、つい先週まで察知されていなかったことに驚きます。

「突然現れたんじゃないだろうな、おい」

と、やや凶暴な気分になったりもした次第でした。






遠い空で「六芒星」を描く小惑星

しかし、今回の本題は、「6本の尾を持つ小惑星」なのです。

というのも、この小惑星自体も非常に興味深いものなのですが、先日、

米国の海に広がる衝撃的な光景 : まるで絶滅に向かおうとしているような「ヒトデたちの自殺」
 2013年11月07日

というヒトデの大量死の記事を書きましたが、その晩、夢の中で、声だけなんですけれど、

「6のことを考えろ」

と言われ続けていました。

ヒトデはまあ、6本足などのものもいるようですけれど、大体は5本足のイメージなので、いろいろと考えていたのですが、 In Deep では、過去に「五芒星」とか、「六芒星」などの記事を書いたりしていたこともあって、個人的に、5と6の違いなどを考えていた時期もありました。

そういう時に NASA から飛び込んできたニュースが、今回の「6本の光の尾を持つ小惑星が発見された」という出来事でした。ちなみに、このようなものが観測されるのは宇宙観測史上で初めてのことだそうで、それだけに科学者たちの驚きも大きなものだったようです。

そんなわけで、ここまで長くなりましたが、その記事です。




Bizarre Six-Tailed Asteroid Surprises Astronomers
IIAI 213.11.07


6つの「尾」を持つ奇妙な小惑星に驚く天文学者たち


P2013-P5-2.jpg


NASA と ESA (欧州宇宙機関)が運営するハッブル宇宙望遠鏡での観測で、天文学者たちは小惑星帯に奇妙な物体を観測した。それは、芝生で回転する散水機や、バドミントンの羽根のように見える光の尾を放つユニークで不可解なものだ。

この物体は小惑星帯のような軌道上にあるが、彗星のように宇宙空間に塵の尾を送り出している。

通常の小惑星は、光の小さな点として示される。しかし、この P/2013 P5 と名付けられたこの小惑星は、その円の中心から彗星が塵を放射する際のような尾を持っている。そして、この尾が6方向に放射しているのだ。

この物体が最初に発見されたのは今年8月で、ハワイのマウナケアにあるパンスターズ1望遠鏡を使った天文学者たちにより、非常に曖昧な形状で発見された。

これまで、このような形状のいかなる物体も発見されたことがなかったために、天文学者たちは、このミステリアスな外観をどう説明していいものか、頭を悩ませている。

この物体が複数の尾を持っていることは、 2013年9月10日にハッブル宇宙望遠鏡が撮影した画像によりわかったことなのだが、ところが、 13日後の 9月23日にハップルが再びこの小惑星を撮影した時には、その外観はまったく変わっていたのだ。

その変化は、まるで全体の構造が揺さぶられたと思わせるほどのものだった。

観測主任者である米国サンフランシスコ・カリフォルニア大学のデビッド・ジュウィット( David Jewitt )博士は、以下のように述べる。

「それを見た時には、私たちは文字通りに唖然とするばかりでした。さらに驚くべきことに、この尾の構造は、たった 13日間で劇的に変化したのです。これが小惑星だとは信じがたい光景です」。



P2013-P5-3.jpg

▲ P/2013 P5と名付けられた小惑星の周囲の構造を示す図。 ホイールのように回転している。



この奇妙な外観を説明できる可能性のひとつとしては、小惑星の自転速度の増加がポイントかもしれない。小惑星の崩壊の始まりとしての表面の分割が始まり、そのために、このような形で塵を噴出しているという考え方だ。

ジュウィット博士の解釈では、このように回転して崩壊していくことが、あるいは小惑星帯では共通の現象なのかもしれないという。つまり、これは小さな小惑星の「死」であるという可能性だ。

博士はこう言う。

「これは私たちにとってまったく驚くべき物体です。そして、ほぼ確実にこれはより多くの中の最初のひとつだと考えます」。

ジュウィット博士が率いる研究チームの論文は、天文学の専門誌「アストロフィジカル・ジャーナル・レターズ ( The Astrophysical Journal Letters )の 11月 7日号に掲載される。


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2013年11月07日



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自分で手足を次々と落として死んでいくアメリカ沿岸のヒトデたち



hitode-1.jpg

▲ ヒトデの大量死について報じる米国のテレビ報道。 YouTube より。



自らを助けない自切を見て

現在、アメリカ西海岸から東海岸、そしてカナダの東海岸を中心として、極めて大規模な「ヒトデの大量死」が進行しています。

このこと自体は、わりと以前から知っていたのですが、このヒトデの大量死が、単なる大量死ではない非常にショッキングな状況で起きている可能性があることを知りまして、今回はそのことを書きます。

ところで、私は今回のことを調べていて、現象は知っていたものの、それを表現する単語があることを初めて知った日本語があります。それを最初に書いておこうと思います。それは「自切」(じせつ)という言葉です。Wikipedia からです。


自切

自切は、節足動物やトカゲなどに見られる、足や尾を自ら切り捨てる行動(ないし反応)。

なぜ自ら体の器官を切り捨てるかは状況により異なると思われるが、主に外敵から身を守るために行われる例が多い。すなわち外敵に捕捉された際に肢や尾等の生命活動において主要ではない器官を切り離すことで逃避できる可能性を作り、個体そのものが捕食される確率を下げるための適応であると考えられている。

そのため自切する器官はあらかじめ切り離しやすい構造になっていたり、喪失した器官を再生させる等の機能を持つ種が多い。



トカゲが自分の尻尾を切って逃げる、ということに代表されて言われることの多い現象ですが、上の表現で、


 > 自らの体の器官を切り捨てるのは、主に外敵から身を守るために行われる例が多い


という意味の表現があります。

現在起きているアメリカでのヒトデの大量死では、まさにこの「自切」行為が発生しているのですが、しかし、普通の自切と違うのは、「自分を守らず死んでしまう」ところです。


つまり、ヒトデたちが自分の腕を自分で落としていってから死んでいっているということが、明らかになろうとしているのです。


なお、これらの現象は決してミステリーの類いではなく、このヒトデの大量死が「消耗性疾患」という名前の病気だということは判明しているのですが、過去にないほど拡大し続けていることと、こんな状態を「どんな科学者も今まで見たことがなかった」ということで、脅威を与えているようです。

AP 通信によれば、ある種ではその棲息エリアで 95パーセントが死滅しているそう。




海洋研究者が日々見ている光景

下はカリフォルニア州のサンタクルーズにあるロングマリン研究所( Long Marine Laboratory )という海洋研究所の人のサイトの記事にある写真です。

hitode-2.jpg


内容は下のようなものですが、このタイトルの「 And then there were . . . none 」というのが私にはどうにも日本語として訳せなくて、タイトルなしで概要を記します。

このヒトデの種類は Pisaster ochraceus と書かれているのですが、これも日本語が探せなくて、こちらのサイトによりますと、これは日本語で「マヒトデ」というものに属するもののようです。



And then there were . . . none
Notes from a California naturalist 2013.09.13


研究室にあるすべてのマヒトデが死ぬまで、すなわち、最後のマヒトデが自分自身の体をバラバラにしていくまで、私は丸3日間、そこにいた。

そしてこの写真(上の写真)が、今朝、私の飼育する生き物に起きた光景だった。

ヒトデの本体はまだ残っているのだが、彼らは気まぐれに自切していくので、私は切断された触手を検査しながら、さらに時間を過ごした。

彼ら(バラバラになった手たち)は、自分が死んでいることを知らない。

私はこの数日間、彼らが幽霊になることを諦める前のそれらのバラバラの状態の触手を10個前後見てきた。その切断された手は、自切した後もかなり長く動き続ける。少なくとも1時間くらいは手だけで動き続ける。

私は、この、もともと美しく複雑な「海の星」の切断された腕を解剖スコープの下のボウルに入れて写真を撮った。

私は、この研究所で、ヒトデのこの病気を扱っている唯一の研究者ではなく、隣の部屋でも、そして、他の研究所では Pycnopodia helianthoides (俗名ヒマワリヒトデ)を失っている。また、学生たちがサンタクルーズの海中でヒトデの大量死を見つけたという話も聞いている。

この数週間で海で起きている様々なことは、もしかすると、何か本当に悪いことの始まりなのかもしれないとも思う。





という何となく切なさも感じる記事です。

上に「切断された手は、自切した後も長く動き続ける」とありますが、その様子を研究者が YouTube にアップしたものを短くしたものがあります。

あまり気持ちのいいものではないとは思いますが、ヒトデというのは、自切した後も、1時間近くも、このように単独で腕が動き続けるもののようです。





ところで、上のロングマリン研究所の人の記事は9月のものです。

そして、アメリカのメディアで、ヒトデの大量死に関しての報道が大きくなったのは最近のことで、つまり、この2ヶ月間、事態は拡大し続けているということになりそうです。


記事に書かれてある「もしかすると、何か本当に悪いことの始まりなのかもしれない」という予感は、当たってしまったのかもしれません。


そして、もう一度、 Wikipdia の「自切」の説明を見ていただきたいのです。



なぜ自ら体の器官を切り捨てるかは状況により異なると思われるが、主に外敵から身を守るために行われる例が多い。すなわち外敵に捕捉された際に肢や尾等の生命活動において主要ではない器官を切り離すことで逃避できる可能性を作り



とありますが、このヒトデたちにはそんな理由が見当たらないのです。

それとも、私たちにはわからない「何か」から身を守るために自切している?

しかし、一般的な自切の意味である「主要ではない器官を切り離すことで逃避できる可能性を作り、個体そのものが捕食される確率を下げるための適応であると考えられている」というサバイバルの概念を完全に逸脱しているのは、「そのまま彼らは死んでしまう」というところにあります。


自らの体を切断しながら死んでいく。

それがアメリカ西海岸の広範囲に起きている。

一体、アメリカの海岸で何が?



ところで、確かに最近、アメリカの西海岸は災難続きというのか、いろいろなことがあったりします。 Walk in the Spirit さんの記事で知ったのですが、2011年の東北での地震の津波で海に流された瓦礫が、テキサス州ほどの面積の塊となって、アメリカに進んでいるのだそう。

下のは、英国のデイリーメールの記事です。


tsunami-us-2011.gif


下の図は NOAA (アメリカ海洋大気庁)がコンピュータシミュレーションで出した、現在の瓦礫の分布の様子ですが、密度が濃い範囲だけで日本列島の面積以上にありそうな感じです。

debris-2011.gif


思えば、大震災から2年と8ヶ月。
http://lolipop.jp/

2011年の10月には震災の瓦礫がハワイに押し寄せると米国のメディアで大きく報道されたことがありました。

3月11日の日本の震災の数千トンの瓦礫がハワイに押し寄せるという観測をハワイ大学が発表
 2011年10月22日

なお、今回のヒトデの大量死は、消耗性疾患ということが確定しており、日本からの瓦礫とはまったく関係はないものと思われます。

関係ないという理由としては、これはアメリカ西海岸だけではなく、北アメリカ大陸の沿岸のあらゆる場所で起きていることでもあるからです。

このことは、以前の「アメリカの政府機関の閉鎖解除後に知り得たフードスタンプやイルカの大量死のデータ。そして3日に1度起きるM6以上のプレート地震」という記事に少し書いたことがあります。

“images”


上にあるアメリカのニュージャージー州とメイン州はアメリカの東海岸で、非常に多くの海岸で発生し続けて、そして拡大しているということになるようです。


上の記事でも書きましたけれど、


アメリカの海から「海の星」が消える


という概念も誇大ともいえない面があります。


星がどんどん消えていくアメリカ。

いや、アメリカだけなのかどうかはよくわかりません。

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2013年11月06日



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flood-new-york.jpg

▲ 海面上昇によって起きるこういう光景のイマジネーションというのは、過去から現在までずっと存在していますが、実は「訪れない光景」なのかもしれません。写真は、in Serbia というセルビアのメディアの「悪魔は地球上にすでに存在する」という記事より。




気候変動に関する政府間パネルが語った世界の未来と、そして「現実の現在」

先日、イスラエルのヘブライ大学というところの研究チームの調査で、「これまで言われていた海面上昇の速度は誇張されていた」ということが判明したことが発表されました。

そして、彼らの調査では、21世紀の終わりまでの海面の上昇の度合いは「1ミリから最大 10センチ」という結論となったというものです。それも、上昇する海域は全体の3分の1と限られていて、他の約 60パーセントは「今と同じ」という結果となったとのこと。


この海面上昇という概念については、2008年頃からの私個人としても、やや怖れ続けてきた「未来の地球の変化」のひとつであり、その2008年頃からのウェブボットなどの未来予測プロジェクトにも数多くの海面上昇に関しての記述がありました。

そんなこともあり、 In Deep の過去記事でも、海面上昇を取り扱った記事はいくつかあります。

代表的な過記事としては、

「現代の社会で海水面が 20メートル上昇したら」: 過去の南極の氷床は繰り返し溶解し、海水面の上昇を起こしていたことが判明
 2013年07月25日

海面上昇: 太平洋上のキリバスで「国民全員をフィジーに移住させる計画」が議会に提出される
 2012年03月10日

などがありますが、この海面上昇について、公的に大きく語ったのは、いわゆる地球温暖化の提唱者の中心機関である「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」でもあります。

下は、2013年8月22日の毎日新聞の記事です。


IPCC:温暖化で海面最大81センチ上昇 報告書最新案
毎日新聞 2013.08.22

今世紀末の地球の平均海面水位は、最近20年間と比べて最大81センチ上がり、平均気温は最大4.8度上昇すると予測した気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第5次報告書案が明らかになった。報告書の改定は6年ぶり。



上の報告書の内容はすぐにリークされ、過去記事の

「この 15年間、地球の気温は上昇していなかった」ことが判明
 2013年09月21日

で、ご紹介した下のような英国の報道となっていくわけです。

“climate


これは、実は気温は地球全体として見れば、この15年間上昇していなかったし、今後に関しては寒冷化の可能性が強いというようなことが書かれてある記事です。


そして、それに続き、今度は海面が大幅に上昇するという予測も「怪しい」ということになってきています。


上の毎日新聞の記事では、IPCCは「今世紀末の地球の海面水位は81センチも上昇する」とあり、また、2007年には米国のアル・ゴア氏が、「今世紀末には地球の海面は7メートル上昇する」と言ったりしていますが、イスラエルのヘブライ大学の研究では「最大で 10センチ以下」という予測が出たというものです。


というより、このヘブライ大学の調査は「海水面レベルは基本的には変化しない」という感じのものとなっていると言っていいものだと思います。


IPCCとヘブライ大学のどちらが正しい未来予測なのか(あるいはどちらも間違っているのか)は、現状、私にはわかりませんが、今回はそのイスラエルのヘブライ大学の研究論文を紹介していた記事を翻訳します。

それにしても、今回の学術論文を発表したのが「イスラエルの大学」ということもあり、何だか宗教的なものも感じてしまいまして調べてみますと、 Wikipedia によりますと、ヘブライ大学というのは下のような教育機関で、宗教的な色彩はなく、また学問的に非常に優秀な大学であるようです。


ヘブライ大学


エルサレム・ヘブライ大学は、エルサレムに本部を置くイスラエルの国立大学である。1925年に設置された。

学風は宗教的でも正統派的(正統派とはユダヤ教の一派)でもない。また、ヘブライ大学は国際的にみても非常に優秀な大学であるとみなされており、例えば世界大学ランキング・センターによると、2012年にはヘブライ大学は世界で 22位にランク付けされている。



とのこと。

ちなみに、2012年の世界大学ランキングでは、日本の東京大学は 32位です。




セルビアの予言者が語った世界の未来

ところで、冒頭に米国の自由の女神像が海に流されているイラストを載せていますが、これはセルビアのイン・セルビアというメディアの記事で、「セルビアの予言者」に関しての記事なのでした。

セルビアの予言者といえば、19世紀の予言者ミタール・タラビッチが有名かもしれません。

“images”

▲ ミタール・タラビッチ( 1829 - 1899年)。


ミタール・タラビッチが「第三次世界大戦の勃発から世界の最終平和」までを語った予言の全文は、

私たちに残されたかすかな「破局の回避」の可能性のために(1): 「人類のひとりと宇宙は同一のもの」
 2013年03月24日

という記事の最後のほうにあります。


しかし、このイン・セルビアで取り上げられていた「セルビアで最も有名な預言者のひとりである」という冠がついた人物はタラビッチではない人でした。セルビアには名だたる予言者がたくさんいるのか、あるいはセルビア人が予言が大好きな国民性なのかわからないですが、その予言者は「グランパ・ミロイェ」という20世紀の人だそうで、記事に書かれてある予言の内容は「21世紀の世界を見たもの」だそう。

ちなみに、グランパというのは「おじいさん」という意味ですので、「ミロイェじいさん」というような親しみをこめた感じなんでしょうか。そのミロイェじいさんによれば、「審判の日には、神が地上に悪魔を解き放つ」のだそう。

また、ミロイェさんは地球上に開くオゾン層について「45」という数字を述べていたらしいんですが、それからしばらく後に、 NASA がオゾン層が北緯45度にまでに開いたと発表したりしたことがあったそう。

そのミロイェじいさんが予測した未来の地球をイン・セルビアの記事から少し抜粋します。



The Devil Is Already On Earth – Grandpa Miloje
in Serbia 2013.09.29

悪魔は地球上にすでに存在する

ミロイェは、たくさんの人がすでに起こきている気候変動のために死ぬと述べた。気候変動で死亡する人々が最も多いのはアメリカだと予測し、フランス、イタリア、イギリスなども大きな影響を受けると言った。

そして、ミロイェは、

「ロシアと中国では大地が揺れるだろう」

「大きな病が地球を支配し、数多くの命を奪うだろう」

「数多くの石が空から落ちて、多くの命を奪い、多くの都市が破壊されるだろう」

と語っている。





と言っていたそうです。


前置きが長くなりましたが、イスラエルのヘブライ大学の論文をご紹介します。

ヘブライ大学の論文そのものは PDF で読める状態になっていて、原文は、

TIDE GAUGE LOCATION AND THE MEASUREMENT OF GLOBAL SEA LEVEL RISE

にあります。

これは大変に長いもので、また、学術論文なので科学記号などが私にはわからなく、探してみると、ドイツ人のブログでそれを短くまとめてくれていた記事がありましたので、それをご紹介します。

なお、記事の冒頭に出てくる「最近のナショナルジオグラフィック誌の記事」は、2013年9月号の「加速する海面上昇 - 海面上昇がもたらす、地球の危うい未来」という特集のことだと思います。


それでは、ここから記事です。



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