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2013年12月05日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。




「星が消えて海が壊れる」:アメリカ周辺のヒトデの大量死の状態は「分解して溶けて消えていく」という未知の奇妙なものだった



そして仮に太平洋でヒトデが「全滅」した場合、海の生態系は大きく破壊されると指摘する科学者たち


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▲ オーストラリアのシドニー・モーニング・ヘラルドが、アメリカ周辺のヒトデの「大量消滅」の特集を組んだ記事より。
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海が壊れ始めている

カナダからアメリカにかけての東海岸と、そして西海岸の一部で「ヒトデの大量死が発生している」ことを最初にふれたのは、11月7日の、

米国の海に広がる衝撃的な光景 : まるで絶滅に向かおうとしているような「ヒトデたちの自殺」
 2013年11月07日

という記事でした。

ここでは、「自分で手足を次々と落として死んでいくアメリカ沿岸のヒトデたち」という小見出しをつけて、この状態を、トカゲなどに見られる、尾を自ら切り捨てる自切(じせつ)という行動のようだとして以下のように書いています。


現在起きているアメリカでのヒトデの大量死では、まさにこの「自切」行為が発生しているのですが、しかし、普通の自切と違うのは、「自分を守らず死んでしまう」ところです。

つまり、ヒトデたちが自分の腕を自分で落としていってから死んでいっているということが、明らかになろうとしているのです。

なお、これらの現象は決してミステリーの類いではなく、このヒトデの大量死が「消耗性疾患」という名前の病気だということは判明しているのですが、過去にないほど拡大し続けていることと、こんな状態を「どんな科学者も今まで見たことがなかった」ということで、脅威を与えているようです。




というように私は書いていましたが、これは、まったく見当違いで、そして「現在起きている事態を甘く見た考え方だった」ことがわかってきました。

ヒトデたちは、今まで知られているタイプの「消耗性疾患」というようなものではなく、また、自分で手足を落としているのではなく、

「得体の知れない病気によってバラバラに崩壊した後に溶けていっている」

ということがわかってきたのです。

トップに貼った記事はオーストラリアのメディアなのですが、そのことについて、非常に詳しく伝えています。これは後でご紹介しますが、その状態。




ドロドロに溶けて海底に付着するヒトデたち

アメリカの KUOW というニュースメディアが、シアトルの海中の様子を撮影した動画を紹介しています。撮影したのは、20年間のダイバー歴のあるローラ・ジェームス( Laura James )さんという女性です。1年間のシアトルの海底の変化を追っています。

vimeo-01.gif

KUOW より。


彼女の撮影した動画は、米国の動画共有サイト Vimeo にありますが、下のような状態になっているようなんです。


・まず生きている状態から溶けていく

seastar-death-01.jpg




・そのまま朽ちて海底に落ちていく

seastar-death-02.jpg




・海底に落ちたヒトデは粘質の「物質」となり、その白い粘体がシアトルの海底に広がっている

seastar-death-03.gif



という感じのようで、ローラさんはコメントで、「 20年間のダイビング歴の中で、こんな光景は見たことがないのです。今まで水中で私が見た中で最も哀しい光景です」と述べています。

哀しいのも確かですが、原因がわからないということに生物学者たちが懸念を持っているということと、ヒトデの大量死の規模があまりにも大きく、海の生態系への影響も考えられているようです。


そして、ヒトデの大量死が起きている範囲もはるかに広くなっています。


カリフォルニア州の地元メディア KRCB の報道に、現在、カリフォルニア州の海で「ヒトデの消滅」が起きている場所が地図で示されています。下がその地図です。

sea-star-map_1.jpg

赤が「 yes 」、青が「 no 」とありますので、調査した地点でのこの赤の地点で、ヒトデの消滅が発生しているということだと思います。


cal-seastar.gif

KRCBより。


ちなみに、この記事の冒頭は、このように記されています。


北はアラスカから、南はカリフォルニア・オレンジ郡まで、海の消耗性疾患とされている奇妙な病気によってヒトデが消滅していっている。この病気によりヒトデたちはたった数時間で、もがき苦しむように分解して、そして消滅してしまう。







そんなわけで、原因の知れない問題でありつつも、なんだかこう、とても深刻で、上のダイバーのローラさんの言っていたように悲しい感じも漂います。

「生物の消滅」には、これまでにもミツバチとか、いろいろとありますたけれど、今回のように「消滅していく過程」をあからさまに露呈したのはこのヒトデが最初のような気がします。


シドニー・モーニング・ヘラルドの記事をご紹介しておきます。

生物学者たちは、ヒトデの大量死の規模があまりにも大きいために、海の生態系そのものに影響を及ぼすのではないかと懸念しているようです。




Freakish disease is turning starfish into goo
SMH 2013.11.27


奇妙な病気がヒトデを粘体の物質にしてしまっている


北米の西海岸と東海岸で、見るに堪えない姿になるヒトデたちの大量死が発生している。

ヒトデたちのカラフルな手足は曲がり、まるでトカゲのように手足が体から切り落とされる。それだけではなく、ヒトデの内部から潰瘍のように組織に穴が開き、内臓が外部にしみ出るのだ。

その光景はまさに身の毛のよだつものだが、海洋科学者たちは、ヒトデたちは、知られていない何らかの消耗性疾患による攻撃を受けていると言う。

今回のヒトデの大量死の規模は、太平洋沿岸で記憶にないほどの大きなものとなっている。

太平洋沿岸だけではなく、大西洋に面するアメリカ東海岸のロードアイランド州とメイン州でもヒトデの大量死が発生していることが確認されている。

科学者たちは、ヒトデたちの大量死がもたらす生態系への影響についての意見の合意はいまだに得ていない。ヒトデは、イガイやムール貝、あるいは小魚等の相互関係の中での生態系に関与している。

カリフォルニア大学の生態学と進化生物学が専門のジョン・ピアーズ( John Pearse )名誉教授は、「この影響は考えられないほどですが、制御不能になる前に科学者たちはこの問題に対処できると確信しています」と語っている。

しかし、この病気を研究しているカリフォルニア大学の他の専門家は、その意見に同調していない。進化生物学のピート・ライモンディ( Pete Raimondi )教授は、「この病気の研究は始まったばかりなのです」と言う。

また、さらに重要なことは、これらの出来事は「変化の前哨であるにすぎない」と言う科学者がいることだ。コーネル大学の生態学者であるドリュー・ハーヴェル( Drew Harvell )教授はそのひとりだ。

「現在起きていることが極めて極端な出来事だということは科学者全員が考えていると思います。そして、まずは、いったい何が起きているのかを突き止めることが最も重要なことなのです」

とハーヴェル教授は言う。

ちなみに、彼らは、この原因を気候変動や海水の酸性化、あるいは地球温暖化と結びつけて考えることを完全に否定している。

ハーヴェル教授は以下のように述べた。

「何なのかわからないということが最も恐ろしいのです。細菌、ウイルス、寄生虫、あるいは外来種によってもたらされた病気。その見当さえつかないのです」。

そして、こう続けた。

「もし、同じようなことが人間に起きた場合なら、アメリカ疾病予防管理センター( CDC ) は、膨大な予算と、軍隊やあらゆる医者を動員して原因を究明しようとするでしょう。しかし、海洋生物の病気の解明のためには、そのような予算が用意されることはないというのが現実です」。




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2013年12月04日



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そして、その中で見つけたデータが示す「今の地球はこの数万年で最大の変動を見せた1万2千年前頃と同じ状態かもしれない」という示唆




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NoTrickZone より。


ふだんは、学術的な記事の多い NoTrickZone というサイトに、上のような記事が出ていました。ものすごいタイトルですが、ふだんはこんなタイトルをつけるようなところでもないので、実際にものすごい嵐が訪れる予測が出ているのでしょう。

実際、英国の報道では、今週末にかけての厳重な注意を呼びかける記事を多く目にします。

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▲ 英国 EXPRESS の12月3日の報道記事。


上の記事によりますと、今週の木曜から土曜あたりにかけて、ノルウェーから英国などのヨーロッパ北部の広い範囲で、極めて激しいブリザードが吹き荒れる予測が出ているということで、気温は英国でも地域によって、氷点下 10度以下まで下がるそう。

降雪量そのものは多いところで 20センチ程度とそれほどでもないのですが、風がすごいようです。なお、先日、非常に大きな被害を出しましたフィリピンの台風 30号ハイヤンの瞬間最大風速は毎時約 300キロ( 200マイル)という想像を絶するものでした。


それにしても、トップに貼った記事の見出しのように「黙示録的な」という形容のつく天候に関する報道が多いです。「黙示録」といえば、映画の『地獄の黙示録』(原題は Apocalypse Now / 黙示録はまさに今)とか、日本では漫画『カイジ』なんてもののサブタイトルも「賭博黙示録」となっていたりして、物々しく禍々しい雰囲気はあります。


まあ・・・私なども若い時・・・といっても、三十代くらいの時ですが、「賭博黙示録的な生き方」の真っ直中にいたりしたこともありましたけれど、そういう中にいると、何というかこう・・・モノの考え方が、「思考形式は極めて現実的なのに、自分のコアに形而上的な存在が住み着いてくる」というような面はあるようです。「形而上」というより、「神」というような表現の方が近いかもしれません。

計算尽くしのつもりでも、「そこに神の力がきっと・・・」みたいな、私のように何の宗教も信仰していないのに、そう思ったりしたりしますね。これは多くの人に見られることだと思います。

kaiji.jpg

▲ カイジの台詞。遊技機の画面です。


投資などでもそうかもしれないですが、心の中に「形而上的な奇跡」を願う心が生じる瞬間が必ずあるものだと思います。

しかし大抵は、そんな形而上の存在はまったく微笑んでくれないわけで、その中で討ち死にしていくのが常であるわけで、私もそうでした。しかし、そういう馬鹿みたいな毎日を送っていればいるほど、「神様的な存在」への精神的な依存と共存していたことを思い出します。


何だかわからない話になりましたが、タイトルの「あちこちに出現するVサイン」のほうの話に移ろうと思います。






太陽の暈やアイソン彗星やそして太陽活動の「V」

v-sun.jpg

▲ 12月3日にフロリダで撮影されたV形の太陽の暈(ハロー)。上の大きなV形のハローは大変に珍しいものだそう。スペースウェザーより。


上の写真は昨日のスペースウェザーの記事で、記事では「上と下にふたつのVのハローが出ている」ということですが、上の大きなVはわかるのですけれど、「下の小さなV」というのが私にはどれのことだかよくわからないのですが、いずれにしても、こういうハローは珍しいのだそう。

フロリダといえば、先日の記事の、

東の海でイルカの大量死、西の海ではザトウクジラの狂乱の渦中にあるアメリカ
 2013年12月02日

の中で取り上げた「イルカの大量死」が起きているアメリカ東海岸の9州のひとつですが、 アメリカ海洋大気庁のデータでは、フロリダ州では、 12月 1日までに 90頭ほどのイルカが打ち上げられていることが示されています。

fl-2013-12.gif

NOAA (アメリカ海洋大気庁)より。


それにしても、バージニア州( VA )の増え方は異常ですね。


まあ、いずれにしても、誰もそんなことに「勝利のV」を掲げるとも思えないですけれど、この「V」は、他のところにも現れています。

たとえば、消滅したと考えられているアイソン彗星。
下は、 11月 27日から 12月 1日までのアイソン彗星の軌跡です。


アイソン彗星の 2013年 11月27日-12月1日の軌跡

ison-2013-11-27-12-01.gif


太陽の横から飛び出した後からしばらくはアイソン彗星は「V形」の尾を棚引かせながら進み、次第に消滅に向かっています。

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▲ 太陽の横を飛び出した直後のアイソン彗星。動画は過去記事「私たちは今、完全な未知と対峙している : アイソン彗星は死の淵から蘇り、そしてふたたび増光を始めた」にあります。


そして、もうひとつの「V」は、実は一番最初に貼りました「黙示録的なスーパーストーム」の記事がありましたサイトの前日の記事にあった下の図の「ライン」でした。

オリジナルはドイツの科学者の解析によるもので、日本語はこちらで入れたものです。

sun-wavelet.gif

▲ NoTrickZone German Scientists Show Climate Driven By Natural Cycles – Global Temperature To Drop To 1870 Levels By 2100(気候変動は自然の中のサイクルであることを示したドイツの科学者。世界の気温は 2100年までに 1870年の水準にまで下がる)より。


その記事のタイトルは「気候変動は自然の中のサイクルであることを示したドイツの科学者」というもので、ドイツでの発表記事を英語に翻訳した記事でした。

しかし、実はその記事の内容は専門すぎて私にはわからないのです。

たとえば、上の図のタイトルでもある「太陽活動のウェーブレット解析」の中にある「ウェーブレット解析」という言葉自体が何だかわかりません。ウェーブレット変換 - Wikipedia で調べてみますと、


周波数解析の手法の一つ。基底関数として、ウェーブレット関数を用いる。フーリエ変換によって周波数特性を求める際に失われる時間領域の情報を、この変換においては残すことが可能である。




と書かれてあり、これで理解しました。すなわち、「私には理解できないものだ」ということを理解したのです。

こういう解説を見て、スラスラと理解できる人たちもたくさんいるのでしょうが、私にはどうにもなりません。そんなわけで、上の図の意味は理解できないものの、ラインは「V字」を描いていました。


しかしですね。


実は、この「ウェーブレット変換(解析)」という言葉のお陰で、私は大変に素晴らしい資料を見つけることができたのです。それはウェーブレットを検索していた時に見つけた資料でした。






宇宙線研究所の研究者が記した資料が示す地球と太陽の関係

その資料とは、東京大学にある宇宙線研究所の宮原ひろ子さんという方が2008年に書かれた、「中世の温暖期と近世の小氷期における 太陽活動と気候変動」というものです。

これはその目次を見るだけで、人によって、非常にそそられるものではないでしょうか。下がその目次です。

intro-2008.gif


学術資料であるため、確かに難しい部分はたくさんあるのですけれど、しかし、とてもたくさんの図やグラフや写真を使われているので、私のような一般人にもとてもわかりやすいものでした。

例えば、下は「気候の十年変動を駆動しているものは何か?」というページからのものです。

svenmark-cosmicray-2007.gif


気候の十年変動(というものがあるらしい)に関係しているのは、宇宙線が 15パーセント、紫外線が 3パーセント、とあり、日射量はなんと 0.1パーセントの関与しかないことがわかります。

また、下にある「宇宙線の量と雲の量の相関グラフ」は、「地球の天候と宇宙線の関係がほぼ完全にリンクしている」ことを示唆しています。

この資料を記した方は科学者ですので、このような理由については、


大気をイオン化し、雲凝結核の生成を促進するという間接的な影響を持つと考えられているが、 詳細なメカニズムはまだ解明されていない。




と慎重に記されていますけれど、この資料では、文字ではなく、データそのものが「太陽と宇宙線と地球の気候の関係」が顕著に語られていて、久しぶりに興奮した資料でした。


この「宇宙線と雲」に関しては、過去記事で何度かふれたことかあります。

「宇宙線が雲を作るメカニズム」の一部を欧州原子核研究機構 CERN が解明
 2011年08月26日

「銀河からの宇宙線が直接地球の天候を変化させている」 : デンマーク工科大学での実験で確定しつつある宇宙線と雲の関係
 2013年09月05日

などを記したことがあります。


さらに、この数年前の東大宇宙線研究所員の方の研究資料では、「地球が太陽活動極小期に向かっている可能性」についても、その可能性についてかなりの示唆をみせているのでした。






異常だったかもしれない「 20世紀の太陽活動」

それにしても、この資料を見ていて思うのは、20世紀の太陽活動の異常性でした。

cycle-1100.gif


上のグラフは、過去 1,100年間の太陽活動周期の変遷なのですが、グラフの見方はともかくとしても、丸で囲んだ部分の「急激な変動」が目につきますが、ここが 20世紀なのですね。

この 1,100年間のあいだでは、このような急激なグラフを描いている時代は他に見当たらないです。

20世紀の、この太陽活動の異常については他の資料でも書かれてあり、下のような別のグラフでも、「 20世紀の太陽活動は異常?」というような、疑問符付きではありながら、極端な黒点数の変動を見せた 20世紀という時代を指摘しています。

過去1万2千年の炭素解析による太陽の黒点数の変動

sunspot-12000.gif


上のグラフを見ると、 20世紀ほど急激な変動を見せた時期というのは、1万1千年から1万2千年くらい前に遡らないと見当たらないほどです。


そして、この「1万2千年前」頃の地球というのは、大変動を見せていた頃でした。


過去記事の、

ポールシフト、巨大火山の噴火、そして大彗星の衝突のそれぞれが同時に起きる可能性を考えてみる(2)
 2012年10月20日

などでも記していますが、この頃から、地球の気温は急激に上昇を始め、「人間が文明を作るのに適した地球」となっていった時期です。

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▲ フレッド・ホイル博士の『生命はどこから来たか』より、1万4千年前から現在までのヨーロッパと北米における平均気温の変化。


そもそも、日本にしても、いろいろな時代区分の概念はありますけれど、縄文時代が始まったのが1万2千年前の前後あたり。つまり、日本もその頃から本格的な「文化」が始まった。

doki-02.gif

ようこそ 縄文の世界へより。


最初の話からどんどんと逸脱しましたけれど、「地球と太陽活動の関係でみる限り、地球は1万2千年前ほどの大きな激変期を迎えているのかもしれない」ということを書きたかったのだと思います。


とりあえず、今回のヨーロッパの予測のような「厳しい天候」が、この冬の日本にもやってくる可能性もかなり大きいように思います。そんなわけで、「厳しい冬となっても大丈夫なような準備」というのをしておくのも悪いことではないような気がします。


もしかすると、「今こそ黙示録」なのかもしれないのですから。




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2013年12月02日



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▲ カリフォルニアのモントレー湾に集まる数百頭のザトウクジラ。 11月 27日の米国 CBS ニュース より。




最近、アイソン彗星の記事が多かったんですけれど、前回の記事のように生き残ったとはいえ、彗星の核の分断は著しいはずで、このまま、あまり見えない状態になっていくのだと思います。

実際、地上から観測できるはずだった地点でも、アイソン彗星はまったく観測できていないことが天文サイトで伝えられています。

ison_1130.jpg

Realtime Comet Gallery より。


見えないとはいっても、小さな核は飛行していると思いますけれど、そろそろアイソン彗星のことは「そっと」してあげたいように思います。ところで、この1週間ほどは、アイソン彗星の話題の進行と同じような時期として、「米国カリフォルニア沖の異変」が伝えられ続けていました。






アメリカは西も東も海洋生物たちの混乱で満ちている

今回のトップに貼った報道は、アメリカの西海岸のモントレー湾という場所で、ザトウクジラが数百頭集まり「乱舞するように泳いでいる」というもので、後で動画などもご紹介します。

「西」ではなく、アメリカの「東の海岸」のできごとは今年、何度かご紹介したことがあります。今年の夏頃から起きている「尋常ではない数のイルカの大量死」です。

このことについては、8月から断続的にご紹介することがありました。

東海岸の特に、ニューヨーク州、ニュージャージー州、デラウェア州、メリーランド州、ヴァージニア州、そして、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州、ジョージア州、フロリダ州の9つの州で集中して発生しています。それぞれは下の丸く囲んだあたりにある州です。

us-east-map-03.gif


アメリカのイルカの大量死に関しては、最初は、

心地よい死の園からの帰還後に気付いたイルカの大量死と人間の大量死をつなぐ曖昧なライン
 2013年08月10日

という記事でした。

そして、

アメリカの政府機関の閉鎖解除後に知り得たフードスタンプやイルカの大量死のデータ。そして3日に1度起きるM6以上のプレート地震
 2013年10月20日

という記事では、 2013年 9月 23日までの NOAA (アメリカ海洋大気庁)の発表したグラフを載せました。

strandings_sept_23.gif


米国の東海岸5州での総死亡数が 800頭に近くなっていました。


これは今どうなっているのか。


11月24日に NOAA は最新のデータを発表しています。
下がそのグラフです。

dolphin-2013-11-24.gif

アメリカ海洋大気庁より。


また増えています。

しかも、9月の発表の時点では 700頭以下だったものが、 1200頭近くとなっていて、その数も大幅に上昇しています。 NOAA の同じページにあります下のグラフでは、どのあたりで集中的に増えているかが州ごとにわかります。

states-2013-11-24.gif


上の表を見ると、 11月のイルカの座礁数は、その9州すべてを合わせても、2007年から 2012年までは、2頭から7頭程度だったことがわかります。2011年などは、11月の座礁数がゼロです。

今年は 11月の死亡数が 100頭を越えていて、もう例年と比較できるような数ではなくなっています。やはり今年はかなり異常な状態であるか、あるいは「それが加速している」感じもいたします。


このアメリカ領域の海では、過去記事でも少しふれたことがありますけれど、「ヒトデ」も消えていますしね。

hito-de-23.jpg

▲ 過去記事「アメリカの政府機関の閉鎖解除後に知り得たフードスタンプやイルカの大量死のデータ」より。



そして、そこに今度は、アメリカの西海岸に大量の「ザトウクジラ」が押し寄せているという出来事が起きているのでした。






カリフォルニア沖に集結して狂乱状態を演じる数百頭のザトウクジラたち

ザトウクジラというのは、 ザトウクジラ - Wikipedia によりますと、



標準的な個体では体長11 - 16m、体重30tほどだが、大きなものは20m、60tにもなる大型のクジラである。




というもので、ザトウクジラの大きさのわかりやすい例としては下のような図があります。

length.jpg

ブリタニカより。


また、その生態は、 Wikipedia によると、



ザトウクジラは地域毎に集団を形成している。集団でまとまって移動し、集団間では交流がほとんどない。



というものだそうですので、群れをなすこと事態は異常なことではないようですが、カリフォルニアのザトウクジラの群は、目視で最低で 100頭、最大で 200頭を越える数が確認されているだけではなく、その振る舞いが「狂乱じみている」のだそう。それは下の動画でも多少わかります。

カリフォルニアのモントレー湾に押し寄せる異常な数のザトウクジラの大群




この光景は、トップに貼りました CBS ニュースでは、



観光客も、そして、科学者たちもはこのような光景を見たことがない。

クジラウッチャーでもある海洋生物学者のナンシー・ブラック氏は、「モントレー湾だけで、少なくとも 100頭から 200頭のザトウクジラが確認できます。こんな光景は普通ではないし、それをこのように見ていることが自分でも信じられません」。




とあり、かなり珍しい光景であるようです。

こういうことが起きている理由として、記事に出てくる科学者の中には「エサのアンチョビを追いかけてきたのでは」という非常に単純な話として説明しているくだりなどもありますが、それだけの理由なら、過去に同じような事例があってもいいような気がします。






ふたたび対峙する「33度線」問題

ところで、このクジラたちが泳いでいるのは「モントレー湾」という米国西海岸の海なのですが、場所は地図の下の場所です。

montley-map-1.gif


これを見て、いわゆる「北緯33度線マニア」なら「おっ」と思うはずです。
私もすぐに思いました。

そう、このモントレー湾は、「北緯 33度線」にあるのです。

33-whales.gif


この「北緯33度線問題」は、


フリーメイソンと高知に導かれて Google Earth 上で北緯 33度の旅をする
 2012年08月29日


という記事から始まったもので、他にも、


北緯 33度を結ぶアメリカのメッカとベイルートの「血の川」
 2012年12月02日


など、過去に何度も出ていますが、今でも自分でどう考えていいのか、あるいはどう説明していいのかわからない概念でもあります。

昨年9月には、「9月11日にカリフォルニアに悪臭が漂う」というニュースが報じられまして、

赤く染まるユーラシア大陸最大の川と、カリフォルニアの周囲 100キロに漂う 9月11日の腐臭
 2012年09月12日

という記事などに記したことがありますが、この原因と言われた「ソルトン湖」という、非常にいろいろな問題を含む湖の位置が下の位置だったりということもありました。

solton-02.gif

▲ 過去記事「カリフォルニアの異臭は「アメリカのメッカ」から放たれたものか、あるいは違うのか」より。



そんなわけで、いろいろなことが結びついているような、実は全然単なる偶然のような・・・。





曖昧な感覚の余談

そんな「いろいろなことが結びついているような、実は全然単なる偶然のような」という感覚の中で、昨日の夜、ひとりでお酒を飲みながら、とても好きなアメリカ映画『トラフィック』(2000年)を見ていたら、これまで何度も見ているのに、そこに出てくる段ボール箱に「 911」と刻印されていることにはじめて気づきました。しかも、繰り返し繰り返し出てきます。

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▲ 米国とメキシコの麻薬撲滅戦争を描いたスティーブン・ソダバーグ監督の『トラフィック』より。


「ああ、またかあ・・・」


と思いました。

何が「ああ、またかあ」というと、何年か前に、2001年より以前のハリウッド映画に「意味なく出てくる 911 の数字」を調べたことがありまして、それが出てくる映画の数が 10や 20では済まないことに驚きを覚えたことがありました。下のはほんの一例です。

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▲ ターミネーター2(1991年)。橋に「 9-11に注意せよ」。



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▲ マトリックス(1991年)。主人公のIDに記載される日付けが「 2001年9月11日」。



gremlin2-1990-01.jpg

▲ グレムリン2(1990年)。テレビレポーターのマイクの並びが「 9-11」。



こういうのは私が知っているだけでも 30近くあります。


これらが偶然なんだか何なのだか、今でもよくわかりません。


わからないことが多いです。





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