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2014年03月07日



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太陽も天体も何かおかしい



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▲ 2014年3月6日の Spaceweather より。







 



日本の冬も終わらない

先日の、

NASA は1970年代に「21世紀の初頭に地球は氷河期に入る」と科学的決定を下した。その根拠は「二酸化炭素とエアロゾルは共に地球の気温を激しく低下させる」という発見から
 2014年03月05日

という記事の冒頭あたりで、私は、


昨日などは久しぶりに薄着で外を歩きましたが、風はやや冷たいものの、太陽の光は「ああ、春だなあ」と思えるものでした。



などと書いていて、昨日( 3月6日) も、また薄着で外出したのですね。
そして外に出た瞬間、

「これのどこが春じゃねん!」

という、もう、どこの方言にも当たりそうもない言葉を発していました。


寒いのです。


天気予報を見ますと、現在の日本は、過去 20年で最も寒い3月上旬ということになっているようです。

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ann-2.jpg

▲ 2014年3月6日の ANN ニュースチャンネルより。

上のグラフでは、「昨年は過去 20年で最も暖かい3月上旬だった」ということもわかります。


3月に入っても寒いのはアメリカも同じで、西海岸など一部を除けば、南部を含めて、観測史上で最も寒い3月となっているようです。

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▲ 2014年3月6日の AccuWeather より。


地球の記録の記事には、3月3日、ワシントン D.C. で 141年ぶりに低温記録が更新されたという報道など、アメリカの寒波をご紹介しています。

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▲ 2014年3月4日の米国 WTOP BWI breaks 141-year-old record low temperature より。



最近は、ロシアとアメリカの確執とか対立(の・ようなもの)が報道されることが多いですけれど、「気温戦争」では、寒さではアメリカの勝ちのようです。いや、暖かいほうが勝ちなのですかね。そうなると、ロシアの勝ちとなります。

3月5日のモスクワ周辺の気温

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▲ 2014年3月4日の ロシア HTB より。本当にどうでもいいことですが、モスクワのロシア語表記は「木馬(Mockba)」と覚えると覚えやすいです。



上の天気予報によると、この日のモスクワは日中、最高気温 7℃まで上がる予想だとのことで、最低気温ですがマイナス 15℃のワシントン周辺と比べると、随分と差があるようです。

暖かいロシア・・・。
ソチも随分と暖かかったようですしね。

寒かった場所が暖かくなり、暖かかった場所が寒くなる・・・というほど極端ではないにしても、気候分布の「移動」が起きているのかもしれないことは感じます。





アメリカとイギリスとカナダの「ナイアガラの滝」戦争

これも本題ではないのですが、前回の記事でふれた、「ナイアガラの滝が再び凍った」ことなのですけれど、在米の方から「ナイアガラの滝は凍っていないと報道されている」とお知らせいただきまして、報道を見てみると、結構な騒動になっているようです。

たとえば、 Google のニュース検索で「ナイアガラ 凍結」を英語で検索しますと、下のような報道が数多く出てきます。

niagara-not-frozen.gif

▲ Google ニュース検索より。


これは、どういうことだったかと調べてみましたら、最初に報道したのは、カナダの CTV というメディアだったのですが、その報道を英国のデイリーメールが取り上げました。世界中に多くの読者を持つデイリーメールに掲載されたことで、一気に世界中に広まったということらしいです。

そして、「ナイアガラが凍った」ということを耳にしたアメリカの人々がそれを見にナイアガラの滝にたくさん訪れたということになったようです。

そして・・・・・・。


niagara-05.gif

▲ 2014年3月5日の WGRZ より。当たり前ですが、吹き出しはこちらで入れています。


現実は「完全に」凍ったのではなく、「ほぼ」だったようです。


それにしても、「あんたらは凍ったほうが嬉しいのかい」と思わずにはいられない楽天的なアメリカ人観光客たちですが、この楽天ぶりに、同時に「氷河期に生きていく者同士」としての勇気をもらいました。


いずれにしましても、日本もアメリカも寒いです。


さて、ここで変な間を開けますと、「寒いのはオレの財布も同じだよ」というオヤジギャグをつぶやく人々が出てくる危険性もありますので、間髪入れずに本題に入ります。






突然発見された小惑星が地球周辺を3個通過した日

vor-38.jpg

▲ 2014年3月6日のロシアの声より。



「なんとなく」という話ではあるのですが、天体方面の、つまり隕石とか小惑星とかのほうが、2月あたりからまた騒がしいのです。

冒頭に載せましたロシアの声にありますが、


3月6日未明、昨年のチェリャビンスク隕石にほぼ等しい大きさの、30m級の小惑星が、立て続けに2つ、地球近傍を通過した。



ということで、内容的にはやや異なる部分もありますが、 3つの小惑星が突然発見されて、地球と月の間を通過していきました。トップに貼りました中の赤で囲んだものです。拡大しますと、この3つ。

asteroid-03.gif

表の見方は下のようになります。
距離や大きさの数値にはすべて「約」がつきます。

小惑星の名前/地球最接近の日時/地球からの距離/大きさ

小惑星2014DX11 / 3月5日 / 35万キロ / 31メートル
小惑星2014EF / 3月6日 / 15万キロ / 7メートル
小惑星2014EC / 3月6日 / 7万7千キロ / 10メートル


となります。

地球から月への距離は、約 38万キロメートルです。

どれも比較的小さなもので、仮にコースを外れて地球に飛び込んで来たとしても、元旦の時と同じく、空中で爆発消滅したと思います。・・・ただ、一番上の 31メートルのものだと・・・まあ、ちょっとアレかもしれないですが。

これは過去記事、

元旦に発見された小惑星はその翌日に地球を直撃した」 : そんな始まりを告げた 2014年
 2014年01月04日

の中で、「地球に衝突した小惑星」の表を載せていますが、小惑星と地球の距離が下のように「0.001 LD」(上空 39キロメートル)などの単位だと、ほぼ衝突コースということになります。

2014AA-top-03.gif


この時には、この 2014AA という小惑星は、下の位置で空中爆発しました。

2014AA-ene2.gif

▲ 上記の記事より。





地球に近づく小惑星の多くは「通過の直前」まで発見されない

いずれしにても、この「元旦に発見された小惑星」は小さなものでしたので、被害はありませんでしたが、今年 2014年の地球というものをいろいろと想像させるものではありました。

今回の3つの小惑星で改めて思うのは小惑星の名前で、すべて「2014」とついていることにお気づきになられるかと思います。この数字は「発見された年」で、これらの小惑星は、すべて通過直前に発見されたものです。

さらに、中央の 2014EF という小惑星は、多分、「通過後に発見された」ものだと思われます。なぜなら、前日までの地球近傍天体の表には掲載されていなかったからです。


ですので、

・今年の元旦に発見されたようなコースを取る小惑星で
・巨大なものが
・地球大気圏に衝突前に発見できない


という可能性は常にあるということは事実のようには思います。

ですので、上のロシアの声のような「地球は小惑星の危機のただ中にいる」というようなタイトルも、やや書き方は大げさでも、可能性は常に存在していることは否定のしようがないです。


そして、これはあくまで私個人の考えでしかないのですが、一昨年の、

良い時代と悪い時代(1): 500年ほど続いた「穏やかだけれど傲慢な時代」は終わろうとしているのかも
 2012年10月06日

から一貫して書いています「天体のリスクの時代」、つまり「悪い時代」は、すでに昨年あたりから始まっていると考えています。


この世のリスクには、戦争もあれば、火山の噴火、天候の激変、氷河期突入、天体の爆撃、または、パンデミックなどもあります。そして、それらに準ずる社会不安や食糧危機などがあるでしょうが、それらがどのような順番で来るかはともかく、歴史上ではどれも起きてきたことで、今年は(あるいは今年から)、それは顕著になっていくようには思っています。

すでに気候なんかは顕著ですし。

寒さも暑さもどちらも世界的なレベルで通常と違う状態が進めば、あるいは、天候の異変が続けば、食糧生産などにも影響も出てくるとも思います。

ちなみに、それとは関係ないことですが、先日の関東の大雪では、東京も含めて、流通が完全に復活するまでには1週間以上かかりました。卵や納豆など一部の商品がなかなか入らないというようなことが続いた場所が多かったです。ジャストインタイム・システムという無駄を作らないための現在の商品の商品管理システムは、結構脆いです。




隕石の目撃例も異常に多い2014年

何だか話が少し逸れてしまいましたが、そして、今年、隕石と火球の目撃例がとても多いのです。

これは、1月に書きました、

アメリカの広大な範囲で目撃された爆発光。そして、地球近傍小惑星の発見数の驚異的な増加
 2014年01月31日

という記事では、アメリカの巨大な隕石か小惑星と思われる火球の目撃について書きましたが、その後も各地で非常に多くの報道と目撃例が続いています。

今回そのことを続けて書くにはここまで長くなりましたので、明日以降にでも書きたいと思います。




太陽の異常もひしひしと

あと、タイトルに「太陽がおかしい」という文字を入れていますが、これは科学的などうのこうのというようなことではなく、見た目と、そして感覚的なことなんですよね。

科学というか数値の面でも奇妙に思うところもあります。

奇妙というより「異常」な気がしています。

私自身は、先日の、

太陽と暴動。そして、太陽と戦争
 2014年03月04日

という記事に書きましたように、社会の行方は、太陽の活動の影響を大きく受けるものだと思っています。そして、太陽活動最大期の今年は大きな影響を受けるものだと考えています。

それは天候や戦争やパンデミックなど全体のことだけではなく、たとえば、人間ひとりひとりの精神・メンタルに影響すれば、犯罪を含む「人間行動の異常」が世界的に広がってしまうかもしれないというような感覚も含まれます。


その「主」である太陽が異常なままなら、その「従」である私たち人間とその社会生活が正常を保てるとも思えないのです・・・。

過去記事で何度か取り上げたことがあり、最近では「地獄の業火に包まれ続けたウクライナと「プロビデンスの目」を結びつけるもの」という記事でもふれた 18世紀の『薔薇十字の秘密のシンボル』には下のようなイラストがあります。

bara-77.jpg


このイラストの正確な解釈はわかりませんが、「太陽の中に神様がいるっぽい」雰囲気のようにも見えます。

あるいは逆に、「神様っぽい存在から太陽のコロナが出ている」(つまり、太陽は神様そのもの)というようにも見てとれます。

そういう存在である太陽が正常に戻るのかどうかということも気になるところです。



  

2014年03月05日



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NASA のS・I・ラスール博士が 1971年にサイエンスに発表した論文の概要

・二酸化炭素の増大は地表の気温は上げるが、「大気の気温の上昇を妨げる」
・エアロゾルはその二酸化炭素による「大気の気温の低下を増強」する
・この状態が世界中で起きれば「氷河期」になり得る









 


1971年7月9日の米国ワシントン・ポストより

nasa-1971.gif

▲ 過去の報道メディアの内容を保存・公開している ProQuest Archiver より。

上の新聞の記事の内容


世界は今から先のわずか 50年、あるいは60年後には悲惨な新しい氷河期に入るかもしれない、と世界トップクラスの大気科学の専門家は述べる。アメリカ航空宇宙局(NASA)の科学者でもある米国コロンビア大学のS・I・ラスール博士がその人だ。







終わらないアメリカの冬

日本の寒さは少し落ち着いた感じもあり、先行きはわからないですけれど、一応春に向かっているというようなことでよろしいかと思います。昨日などは久しぶりに薄着で外を歩きましたが、風はやや冷たいものの、太陽の光は「ああ、春だなあ」と思えるものでした。


しかし、アメリカは違います


下の写真は、「再び凍結したナイアガラの滝」について報道する昨日の米国 CTV ニュースです。

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▲ 2014年3月4日の CTV Niagara Falls freezes again as spring seems far away より。


ナイアガラの滝は今年の1月の始めにも凍結して、その際にも、

爆発的に増えている地球付近を通過する小惑星。そして、スロースリップが発生し続ける太平洋
 2014年01月12日

という記事でご紹介したことがあります。


今回の場合は「凍結したナイアガラの滝のライトアップ」などもしているようで、夜になると、下のような光景が見られるようです。

niagara-frozen-again-02.jpg

▲ 2014年3月4日の英国 Daily Mail より。


まあ・・・上のライティングがキレイかどうかは個人的には微妙なところで、日野日出志さんの漫画的な雰囲気も漂わしているような気もしないでもありませんが、いずれにしても、アメリカは3月に入ったというのに、またもナイアガラの滝が凍結してしまったのでした。


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▲ 巨匠・日野日出志さんの有名な作品『蔵六の奇病』の表紙。こういうのがお嫌いな方も多いと思いますので、小さくしています。


ところで、アメリカで凍っているのはナイアガラの滝だけではありません。
五大湖もすべてが凍結し始めているのです。



五大湖も100%の凍結寸前


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▲ 2014年3月4日の Live5News より。

これは、

米アメリカ大陸の五大湖のすべてが凍結に向かう。観測史上の記録を更新
 地球の記録 2014年03月04日

という記事に NOAA が3月2日に発表した凍結状況の図を載せています。


ただ、このような 90パーセント以上の凍結そのものは異常といえるほどのものではないようです。調べてみますと、20年くらいの周期で、90パーセント以上凍結する「サイクル」が存在するようです。
下は NOAA のグラフです。

gl-1973-2014.gif

PolicyMic より。


観測史上では 1979年の 94.7パーセントが最高となっていますが、現在のアメリカの気温の状況を考えると、この記録を上回る可能性があり、「 100パーセントが凍結」という可能性も伝えられています。

ただ、上のデータはアメリカの NOAA のものなのですが、どういうわけか、同じく五大湖の観測をしているカナダでは「違う結果のグラフ」が示されます。



カナダ当局のデータでは五大湖の凍結は過去最高を更新

アメリカの五大湖の凍結の調査データとは別に、カナダ環境局にある「カナダ氷層局( Canadian Ice Service )」という、カナダとその周辺の氷の状況の調査と研究をする部局があり、そこでも五大湖の凍結状況のデータを発表しています。

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▲ 2014年3月3日のカナダ氷層局の五大湖の氷のデータより


ちょっと見づらいのですが、上の写真はオリジナルのグラフにリンクしていますので、そちらをご覧下さるとわかりやすいかと思います。

こちらのデータでは 3月 3日の時点で五大湖の凍結範囲は過去最大となっています。

まあ、いずれにしても、ナイアガラの滝は凍り、五大湖は凍り、アメリカ東部は今も暴風雪が続いています。





1970年代に確定しつつあった「 21世紀の新しい氷河期」の時代

今回の本題は、トップに貼りました「 1971年の NASA の科学者の記事」を知ったことによるもので、そのことをご紹介したいと思って記事にしました。これは、元は米国の科学系ブログ Real Science の作者が見つけたもので、ワシントン・ポストのアーカイブにあったものです。


多分、このアーカイブも、有料会員などは記事の全文を読めると思うのですが、私たちが読めるのは、トップに貼りました冒頭部分だけでした。

それで、その記事に出て来る NASA のS・I・ラスール博士という名前を手がかりに、資料を探してみましたら、1971年 7月 9日の科学誌「サイエンス」に、ラスール博士が発表した論文の内容が書かれてあるものを見つけたのでした。

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▲ Science Mag Atmospheric Carbon Dioxide and Aerosols: Effects of Large Increases on Global Climate より。


こちらも概要ですが、ご紹介したいと思います。
ここからです。



1971年7月9日 サイエンスに掲載

大気中の二酸化炭素とエアロゾル:地球気候上への大幅な影響
S・I・ラスール
S・H・シュナイダー


概要

二酸化炭素と大気中のエアロゾルの密度の大きな増加が及ぼす地球全体の気温への影響がコンピュータにより計算されている。

大気中の二酸化炭素の増大は、表面温度をこそ上昇させるが、昇温速度は、大気中の二酸化炭素の増加に伴って減少することがわかった。

しかし、エアロゾルの密度の増加の最終的な効果は地球の表面温度を低下させることにある。なぜなら、後方散乱の指数関数的な依存性はエアロゾルの内容の増加に伴い、気温の低下を増強するのだ。

もし、エアロゾル濃度が数年以上にわたり、3.5 ° K 程度増加するだけでも、地球の表面温度を低下させるのには十分であり得る。

世界全体でこのような気温の低下が起きれば、氷河期を引き起こすのに十分であると考える。





というものですが、正直いいまして、「後方散乱の指数関数的な依存性は」あたりの意味は自分でも意味がわからなく、直訳でしかありません。

あと、エアロゾルというのは、日本エアロゾル学会の説明では、


気体中に浮遊する微小な液体または固体の粒子



のことですが、エアロゾルの単位は、こちらのページなどを見ますと、

> 常用単位はg/m3, mg/m3, μg/m3である。

とありまして、上の「3.5 ° K. 」というのはエアロゾルの単位のことではないかもしれないですが、いずれにしましても、内容としては、


・二酸化炭素の増大は地表の気温は上げるが、「大気の気温の上昇を妨げる」
・エアロゾルはその二酸化炭素による「大気の気温の低下を増強」する
・この状態が世界中で起きれば氷河期になり得る


ということになるようです。


これが面白いと思ったのは、


二酸化炭素は地球の気温を低下させる原因となる


としていることです。


二酸化炭素は最近までは「気温上昇の元凶」と呼ばれていたわけですが、少なくとも、その頃の研究ではその逆だったと。


さらに、エアロゾルは、上の日本エアロゾル学会によりますと、


エアロゾル粒子は,重金属粒子やディーゼル黒煙,たばこ煙,アスベスト粒子,放射性粒子など,以前には環境汚染や健康影響など,主として悪玉としてのエアロゾル粒子が議論されてきました



とあり、つまり、「公害でたくさん出るもの」でもあるようで、これなども、気温上昇の元凶とされてきましたが、少なくとも当時のトップ科学者たちの研究では、

「それが気温の低下を加速させる」

という発見がなされていたようです。


もちろん、その後、これらの学説がどうなっていったのかを知るまでの資料は見つけていませんので、ラスール博士たちの発見が間違っていた可能性もあります。



しかしまあ・・・・・いずれにしても・・・・・時代と共にいろいろと変わるものです。

そして、今年の冬はとりあえず終わりつつありますけれど、冬は来年も再来年もやって来ます。

どんな今後の数十年になるのでしょうね。



  

2014年03月04日



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「大衆の興奮も太陽の周期に従っている」
 -- アレクサンドル・チジェフスキー(1897 - 1964)

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▲ 暴動が拡大しているベネズエラで「SOS」のプラカードを持ち歩く女性。2014年2月26日の英国 Independent より。

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▲ ロシアにおける死亡者数と太陽活動の変化を示すウォルフ数の相関を示すグラフ。A・レザーノフ『大異変 - 地球の謎を探る』(1973年)より。






 



増え続ける紛争と暴動の中で

今回の記事は、昨日の、

嘆きの壁に集った人々の「その後」を見て、「太陽活動は人間社会の騒乱状態と関係する」ことを思い出す
 2014年03月03日

という記事の後半の「太陽活動は、人間社会の騒乱状態と確実に一致するという事実を思い出す」というセクションの続きのようなものです。


昨日の記事にも乗せました下の「太陽黒点数と戦争や社会暴動の変化のグラフ」を今回も最初に乗せておきます。太陽黒点と社会暴動がリンクしていることを示している資料のひとつだと思います。

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今回は、さらに「人間の生体に太陽が具体的にはどのような影響を与えるのか」を書いてみたいと思います。


何しろ、世界ではウクライナのような国際的な問題にまでなったものも含めて、大小の暴動、戦争、紛争が確実に増えています。最近で拡大が収まらないのが、トルコとベネズエラ、それにリビアなどのようですが、他にもアフリカ諸国からヨーロッパ諸国まで「衝突」の数は異常なほど多いと思います。

ベネズエラ

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▲ 2014年3月2日の米国 Yahoo! News より。


トルコ

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▲ 2014年2月28日の米国ワシントン・ポストより。


それぞれの暴動の理由は、いろいろと説明されていたりはしていますが、読むと、曖昧な感じもしないでもなく、「何かに突き動かされている」という衝動と似たものも感じないではないです。

それらの衝動的な行動に太陽がどのくらい関与しているのかはわからないですけれども、しかし、人間ひとりひとりに対して、影響の差はあっても、強く作用していると私は思っています。


これについては、たとえば、最近の日本国内での殺傷事件や、あるいは事故や暴力に関しての報道を思い浮かべてみられてもよろしいかとも思います。


さて、しかし、今回は長くなりそうですので、すぐに太陽の話に入ります。





太陽は人間のどんな部分に作用するか

冒頭に書きましたロシアのアレクサンドル・チジェフスキー博士(1897 - 1964年)の「大衆の興奮も太陽の周期に従っている」という言葉は『太陽活動と景気』の中に書かれています。

その部分を抜粋します。

a-chizhevsky-7.jpg

▲ 20世紀初頭に「地球上の生命現象が宇宙の物理的な現象とつながっている」ことを発表したロシア(ソ連)のアレクサンドル・チジェフスキー博士(1897 - 1964年)。その後、その学説が気に入らないスターリンによってシベリアの収容所に送られました。



嶋中雄二著『太陽活動と景気』 第6章より

チジェフスキーによれば、太陽の影響力は、個体から集団、群生に至る生物系のすべての組織レベルに及んでいるとされた。

そして彼は、動物の血液、リンパ液、原形質等のコロイド電気変化が、太陽活動の変化やバクテリアの成長と平行関係にあることを突きとめた。

こうした研究の延長線上で、後に、太陽活動の最盛期の年には、ジフテリア菌の毒性が減少し、あたかも無害なバクテリアのようになってしまうことも発見された。

こうして、チジェフスキーは、地球上のあらゆる生物の発達は、太陽宇宙因子の直接的影響下に進んだものであり、人類もその例外ではないと考えた。

彼は、戦争や革命など人間の不穏状態に関する徴候、あるいは「大衆の興奮も太陽の周期に従っている」とした。




ちなみに、上の文章は短く抜粋しているので、淡々とした感じですが、実際にはチジェフスキー博士は、この研究にその時間のすべてを費やしていた感じがあります。 1915年から10年間をかけ、世界 72カ国からの紀元前 600年から 1915年までに至るあらゆる資料を集め、そこから、戦争、民族大移動、革命、パンデミックなどの現象を徹底的に調べた研究としての結果です。

この研究の後、スターリン政権下のソ連でシベリアの収容所に送られてしまったチジェフスキーの「魂の研究」と言っていいものです。

文字通り、彼は「太陽生物学に命を賭けて」いました。






アレニウスの場合

チジェフスキー博士よりも先に、太陽と人体の関係を研究していた優れた科学者がいました。

1903年にノーベル化学賞を受賞したスウェーデンの科学者スヴァンテ・アレニウスです。このアレニウスは、フレッド・ホイル博士よりも前の時代の強力なパンスペルミア説の提唱者でもあります。

そのあたりは、過去記事、

宇宙塵自身が生命であることに言及した 100年前のノーベル賞学者の実験
 2011年05月07日

という記事に書いたことがありますが、「エピソードで知るノーベル賞の世界」というサイトには、アレニウスについて以下のように紹介されています。

arrhenius-2.jpg

▲ スヴァンテ・アレニウス(1859年 – 1927年)。



エピソードで知るノーベル賞の世界より

アレニウスは、化学の分野のみならず、あらゆる科学にも通じていた。彼が貢献しなかった科学の分野はほとんどなかったとも言われているのだ。

彼は、宇宙空間を漂っている「生命の種子」を想定し、これが太古に地球上に降り注いだ可能性もあり、地球上の生命の発生にもつながったのではないか、とする「パンスペルミア説」(汎宇宙胚種説)なども提唱。彼は、そうした生命種子は、「太陽風を受け、秒速100Kmの速度で宇宙を旅してきた」とまで計算していた。




という人なんですが、このアレニウスもまた、太陽に着目していた人です。アレニウスは、女性の月経周期がほぼ太陰(月の満ち欠けの周期を1か月とする暦)の周期に等しいことに注目したり、あるいは、「てんかんの周期的発作」に着目し、そして、これら人体の生理的変化と大気中の電気量とが明らかに相関を持っていることを発見して、太陽と人間の関係の生化学的解釈を示していたそう。

しかし、これらが「具体的な形」の研究となって出現するのは、もう少し後のことです。





太陽は人間の体液を支配している

1985年のV・A・ドスキンという人の著作『生命のリズム』には、イタリア・フローレンス大学のビッカルディ博士という人の研究により、太陽活動と磁場変化と宇宙線がどのように生体に影響しているかのメカニズムの解明が大きく飛躍したことが書かれてあります。

科学的な内容は私にはよくわからないのですが、無機コロイドというものの物理的科学的状態について、博士は何と 10年間にわたり、コロイド溶液の沈殿物の検査を続けた結果、「太陽活動の変化に伴って、コロイド溶液の沈殿物が変化する」ということを発見したそうです。

この私には理解できない実験結果について、『太陽活動と景気』の著者、嶋中雄二さんは、以下のように記しています。


太陽が水とコロイドとの相互作用に対して、こうした影響力を有するとすれば、人間の体液も複雑化したとはいえ、有機コロイド溶液から成るのだから、人体への影響も否定できないことになる。




とのことなのですが、さらに、「太陽黒点と、人間の血液の凝固速度の関係」を発見したのは、日本の科学者で、それは今から約80年前の 1935年のことでした。

A・L・リーバー著『月の魔力』(1984年)という本には下の内容が記されているのだそう。


1951年に東邦医科大学の血液学者、高田蒔教授は、血液中のアルブミン水準を検査する指標である「高田反応指標」が太陽活動の変化により変動することを発見した。アルブミンは、血液の凝固を促進する有機コロイドである。

すでにそれ以前にも 1935年に、日本の科学者たちは、人間の血液凝固速度が太陽活動と関係していることを見いだし、太陽黒点が太陽の中央子午線を通過するとき、血液凝固速度は二倍以上に高まったと報告している。




これは要するに、「太陽は人間の体液に影響する」というようなことという理解でよろしいのでしょうかね。

そう考えると、基本的には人間はほぼすべて「体液」で形作られているともいえる部分があって、それは神経系統や、あるいは脳そのものもそうです。

なので、体液を太陽にコントロールされているということは、「人間のすべてのメカニズムは太陽に支配されている」という言い方も、それほど極端な言い方ではないような気がします。

下のように「太陽活動と白血球の疾病が見事に相関している」グラフもあります。

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▲ 1957年1月から8月。アイゼンク&ナイアス『占星術 - 科学か迷信か』より。






なぜ、現在の科学は太陽からの人間の生体と精神への影響を否定したがるのか


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▲ 2月25日のXクラスの太陽フレアの後には、世界中でものすごいオーロラが観測されました。写真はスコットランドのインナーヘブリディーズ諸島から2月27日に撮影されたオーロラ。Realtime Aurora Photo Gallery より。



さて、ここまで書きましたように、これまで数多くの「人間と太陽の関係」についての科学的研究の資料が存在します。もちろん、他にもたくさん存在します、


しかし。


お気づきかとも思いますが、どの研究も決して新しいとはいえない。

1800年代の終わりから、最新のものでも、1960年代くらいで止まっている。

その頃までに、これだけ相関関係がハッキリとしつつあったのに、なぜか太陽が人間にどのような影響を与えるかという科学的研究は終焉してしまった感じがあるのです。


なぜか?


それについては、『太陽活動と景気』に、「チジェフスキー博士がソ連政府からシベリア送りにされた理由」について書かれてある部分も参考にはなると思います。


(太陽活動が人間社会の大変動に関係していると認めることは)歴史の大変動の背後にあるものは、唯物弁証法よりもむしろ太陽であることになってしまうからであった。



「唯物弁証法」という言葉がわからないですが、Wikipedia を読んでみても、「唯物弁証法は、弁証法的に運動する物質が精神の根源であるという考え方」という冒頭で、やっばり意味がわからないですので、唯物弁証法のほうはまあいいです。

いずれにしても、結局、人間は、


「自分たちの社会は太陽なんかに牛耳られているのではない」


と信じたいのだと思われます。

戦争が起きるのも、暴動が起きるのも、そんなことは「太陽なんて関係ない」と。

あるいはそう思いたいと。

少なくとも、為政者の人たちなどは「太陽に突き動かされている」なんていう考えは許容しがたい。

なので、過去の偉大な科学者たちの多大なデータを葬り去り、そういう研究や発表は「なかったこと」のようにしながら、そして、今でも大きな戦争や革命や壊滅的な混乱の起きる時間的サイクル(これは存在します)の根本的な意味を見ないようにしている。


そして、時間と共に人間社会の真実はまったくわからなくなりました。


人間社会で起きることのすべてが太陽が理由ではないにしても、人間の「体液」、つまり、脳から神経から血液までのすべてが少なくとも太陽活動の影響下にあることは疑う余地がありません。


どうして、人は太陽に牛耳られるのがイヤなのか?


それが私にはわかりません。


古代の太陽神を崇めたような時代のように、素直に太陽(と月)に服従した上で、そして科学的な研究と、その対策を施していけば、暴動、戦争、パンデミックも少しは調整できる世の中になっていたかもしれないのに。


もう何もかも手遅れになってしまった。



  

2014年03月03日



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▲ なんとなく最近の海外の話題の主役らしき3人の、それぞれのイスラエルの「嘆きの壁」にお祈りをする光景。リンクは、ロシアのプーチン大統とアメリカのオバマ大統領が The Justice of God より。ウクライナのティモシェンコ元首相は、2009年11月9日の lalak.org.ua より。






 


お祈りのあとに

それにしても、なんかこう・・・世界が荒れてますよね。

上の写真は何か意味があるというわけではないですが、こういう当事者たちが「同じ場所で同じことをしている写真とかはないものかなあ」と興味本位で探していたら、「同じ場所で同じことをしている写真があった」ということでした。

1年くらい前に、

イスラエルの「嘆きの壁」に中国人民解放軍の参謀総長が立つ姿を見た日
 2013年01月31日

という記事を書きまして、そこで、中国人民解放軍の総参謀長である陳炳徳という人が嘆きの壁を訪問したことを書いていますけれど、陳さんは軍帽を被ったままでした。

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▲ 嘆きの壁を中国人民解放軍の総参謀長の高官がユダヤ教のラビの案内で訪問したことが報道されていた2013年 1月 30日のイスラエルの shturem より。


オバマ大統領とプーチン大統領は、共に「キッパ」と呼ばれるユダヤの民族衣装の帽子のようなものを頭に乗せていて、そのあたりも「同じことをしている」と思った次第です。

また、「同じ」といえば、オバマ大統領のアメリカと、ティモシェンコ元首相のウクライナは、先日の記事の、

カオス化する2014年 : 地獄の業火に包まれ続けたウクライナと「プロビデンスの目」を結びつけるもの
 2014年03月01日

で書きましたように、「共に紙幣に『ピロビデンスの目』が描かれた国」であるということも共通しています。

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▲ 上記の記事より。



ついでといっては何ですが、下のような人たちもキッパを頭に乗せて嘆きの壁を訪問したことがあるようです。

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Radio Islam より。



ウクライナのことは日々報道されていますが、実は、タイも結構まずい感じになってきています。「内戦」という言葉がメディアの文字に乗るようになってきているのです。

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▲ 2014年3月2日のタイ matichon より。「内戦」を示す部分だけタイ語ではなく、Civil War と、英語で表記されているのが印象的です。タイ字新聞には英語は普通まず出てきません。


これは、下の報道のことを示していると思われます。


タクシン派が「軍」創設? タイで内戦、国家分裂の懸念
newsclip 2014.02.28

タクシン元首相・政府支持派の一部は27日、東北部ナコンラチャシマ市で記者会見を開き、東北部の若者60万人で新たなタクシン派組織を結成する構想を明らかにした。

バンコクの反タクシン・反政府デモ隊が民主政体の転覆に成功すれば、タクシン派、民主派との間で内戦になる可能性があると主張。新たな組織が武装して反政府勢力と争う可能性を示唆した。

タクシン派の中核団体「反独裁民主戦線(UDD、通称赤シャツ)」の会長は同日、タクシン派の「軍」創設を否定。国家分断を想定していないとも述べた。





最近の騒がしい状況の中で、「太陽」についてまた考えたりします。






太陽活動は「人間社会の騒乱状態と確実に一致する」という事実を思い出す

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▲ 3月2日の太陽の様子。地上からでも見えるような巨大な黒点群がいくつかあります。 2014年3月3日の Spaceweather より。


最近の状況の「今後の動き」を多少気にするのには、太陽の黒点数が最近また多く推移しているということがあります。活動そのものもやや活発ですが、黒点だけが多いという状況が続いています。

過去記事の、

「真実の太陽の時代」がやってくる(1):私たち人類は何もかも太陽活動に牛耳られている
 2013年07月11日

なども含めて、過去に何度かふれたことのあるロシアのアレクサンドル・チジェフスキー博士(1897 - 1964年)は、太陽生物学( Helio-biology )という学問を提唱し、博士は、


「病気や死の転帰を誘発するのが宇宙や天地間の現象である、という推測は妄想であってほしい。だがもとより妄想などではない」


と述べていて、太陽と人間の生体についての関係を数多く研究しました。

ちなみに、「太陽と人間の生体の関係」について、世界で最初に現代医学で具体的な相関関係を見いだしたのは、日本人科学者でした。

1951年に東邦医科大学血液学者だった高田蒔教授が、「血液の凝固速度と太陽黒点の活動との一致」を報告しています。実は日本人はそれ以前の 1935年に、太陽と人間の関係を研究を発表しているのですが、これは別の記事として、いつか記してみたいと思います。


さて、チジェフスキー博士は、「社会動乱と太陽活動の関係」も研究し、論文として発表していました。

昨年の、

真実の太陽の時代に向かっているかもしれない中で「太陽に向かう天使」の出現度はさらにアップ中
 2013年07月26日

という記事では下のグラフを掲載しています。

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▲ オリジナルの論文は Cycles Research Institute (サイクル・リサーチ研究所)に保存されています。


また、上の記事では、太陽の黒点観測が始まってからの太陽活動最大期にどのようなことが起きていたかの一覧を記しています。

全部はちょっと多いですので、代表的なものを抜粋します。

・第 5太陽活動周期(1790年前後がピーク) フランス革命(1789年)
・第 9太陽活動周期(1838年前後がピーク) アヘン戦争(1840年)
・第10太陽活動周期(1850年前後がピーク) 太平天国の乱(1851年)
・第11太陽活動周期(1860年前後がピーク) アメリカ南北戦争(1861年)
・第14太陽活動周期(1895年前後がピーク) 日清戦争(1895年)
・第15太陽活動周期(1918年前後がピーク) ロシア革命(1917年)
・第16太陽活動周期(1930年前後がピーク) 世界大恐慌(1929年)
・第17太陽活動周期(1940年前後がピーク) 第二次世界大戦(1939年)
・第18太陽活動周期(1948年前後がピーク) 第一次中東戦争(1948年)
・第21太陽活動周期(1980年前後がピーク) イラン革命(1979年)
・第22太陽活動周期(1990年前後がピーク) ソビエト連邦崩壊(1991年)


さらに、たまに取り上げさせていただくことのある『太陽活動と景気』には、1982年に出版された高橋浩一郎著『生存の条件』という本にある、非常に興味深い図が載せられていまして、それが下の図です。

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▲ 高橋浩一郎著『生存の条件 - 21世紀の日本を予測する』(1982年)より。


「気温変化と歴史」という表ですが、ここには、黒点の増減も書かれています。

ちょっと小さくて、見づらいですので、近世以降を拡大します。

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何が興味深いかというと、このように「日本の近世の歴史と黒点を関連付けた表」というものを初めて見たからでした。

おわかりのように、「いいくに作ろう」のフレーズで、子どもでも成立年を知っていることで有名な鎌倉幕府( 1129年 ← だから間違ってるって)、まあ、何年でもいいですが、その鎌倉幕府と江戸幕府の成立という大きな出来事が「その前後数百年の中では最も黒点が多い時だった」ということを知ったのです。

さらに第二次世界大戦勃発の時の黒点の多さは異常なほどでした。

その頃に比べれば、現在の太陽活動は明らかに弱いのですが、このあたりは、過去記事の、

太陽活動が「過去200年で最も弱い」ことが確定しつつある中で太陽活動は復活するか
 2013年10月21日

など、何度も記しています状況とそれほど変わってはいません。

しかし、それでも確かに現在は「太陽活動の最大期か、あるいはそこに向かっている」時であることもまた事実です。


そして何より「世界が混沌とし始めている」ことも事実のようにも思います。


もちろん、こういう時に焦ったり不安になったりしても仕方ないわけで、聖書の


マタイによる福音書 24章 6-8節

戦争の騒ぎや戦争のうわさを聞くだろうが、慌てないように気をつけなさい。そういうことは起こるに決まっているが、まだ世の終わりではない。




ということで、慌てないように気をつけたいと思いままますすす(慌ててるじゃねえか)。







東から戦争は起こると言った人

ところで、ふと、過去記事の、

アロイス・アールメイヤによる「第三次世界大戦の予言」の壮絶な描写
 2013年04月10日

という記事を思い出しまして、読んでみましたが、そこに以下のようなフレーズが書かれていました。




ドイツ人の予言者といえば、19世紀のアイラート・ジャスパーという人が下のように言っていたことが資料として残されています。


アイラート・ジャスパーの1833年の予言

東からこの戦争は起こる。
私は東が恐ろしい。
この戦争は急に起きる。

Visions from Central Europe より。




というもので、今回のドイツのアロイス・アールメイヤさんの予言に出てくる表現とも、何となく似ています。ただ、 1950年代という年代もあるのでしょうが、アロイス・アールメイヤさんの「東」は「ロシア」(当時のソ連)を想定しているようです。




と書いてあったのでした。

また、記事の本題であった、アロイス・アールメイヤさんの予言の中には、下のようなフレーズがあります。


まだ外が真っ暗なうちに彼らは「東」からやって来る。
すべては突然に、そして急速に起きる。
私は数字の「3」を見た。

巨大な軍隊が東からベオグラードに入ってくる。そして、イタリアに向かって進軍する。事前通達なしに、ドナウからドイツのライン川まで一気に進む。

あるはずのドナウ川の橋が見えない。そして、大都市フランクフルトは見る影もなくなっている。ライン渓谷の空気はよどんでいた。

私は3本の槍が迫ってくるのを見た。
ロシア軍だ。




というようなフレーズなどもあったりして、最近の世界の状態などと絡めて考えますと、どうも不安は感じないでもないですが、やはり焦らないでいることが大事だと思いますすす(まだ少し焦ってるじゃねえか)。


まあしかし・・・冷静に考えてみれば、歴史は繰り返すものなのかもしれないですし、先を不安に感じるよりは、むしろこんなに良い面も悪い面もバラエティに溢れていた時代に生きられたことに感謝してもいいのかなとも思います。過去にも、そして未来にもこんな数十年間のような時代は存在し得ないような気がします。

繰り返しますけど、良い意味でも悪い意味でも過去にも未来にも存在しない気がします。

どんな時代でも、その文明の形式が永遠に続いた時など存在しません。
必ずいつかは消滅していきました。



  

2014年03月01日



In Deep のトップページは http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





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▲ ウクライナの 500フリヴニャ紙幣の裏面。







 


地獄の様相だったウクライナの暴動

最近政権が崩壊するまで続いていたウクライナの暴動は、その政治的な云々や経済的な損失のほうではなく、「見た目」として、ここ数年で最も過激なものでした。

実は1月はわりと毎日のようにウクライナの報道を見ていたのですが、どうして、見た目が過激だったかというと、「」なんですね。

デモ隊は、警察隊や治安部隊に対抗するために、タイヤに次々と火をつけて、その火の中から相手に投石や銃撃などの攻撃を繰り返していて、その光景は文字通りの「地獄」を思わせるものでした。

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▲ 2014年1月25日のニューヨーク・タイムズより。



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▲ 2014年1月24日の Boston.com より。


デモ隊も警官隊も、次々と衣服に火が燃え移り、中には自分に火が燃え移ったことに気づかずに投石を続けている人たちもいました。

燃え尽きた後には下のように廃墟化した街が広がります。

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▲ 2014年1月24日の Boston.com より。


上の写真では、右上にクリスマスツリーが見えます。

その横に倒れているピンク色をした人のような姿をしたものは、ディスプレー用のマネキンですので、ここは元はショッピング街だったのかもしれません。


現在もなお、ウクライナはとても緊迫しているようですが、これらのこととは別に私は過去記事に記した「あること」を思い出しました。ウクライナがこんなことになるとは思っていなかった昨年の12月の下の記事です。

とても驚いた「中国の猫の王様」の事実。そして、そこから見える「私たちの毎日はとても馬鹿にされているのかもしれない」と思わせる今の世界
 2013年12月06日

基本的には、中国の人民元に刻まれている一種ふざけたデザインの話でした。

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▲ 上記の記事より。




紙幣に「ピロビデンスの目」が描かれた国で

その記事で、他の国の紙幣もいくつかご紹介しているのですが、そこで、ウクライナの紙幣もご紹介しています。ウクライナで 2006年まで使われていた 500フリヴニャ紙幣です。

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▲ ウクライナの 500フリヴニャ紙幣。


単に目のデザインがしてあるというだけなんですが、これはドル紙幣などにも見られる「シンボル」として語られることの多い図柄でもあります。

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▲ 米国の1ドル紙幣。


この「目のシンボル」は、直接的には、秘密結社(あるいは友愛結社)のフリーメーソンのシンボルであることが広く知られています。このことについては、 Wikipedia にも、「フリーメイソンリーが用いるシンボルの一つ、プロビデンスの目」として下の図柄が紹介されています。

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また、下は、1796年に描かれた絵で、ボストンのユニオン・ロッジにあるもの。

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Richard Cassaro.com より。

上に目があり、その目の両サイドに「太陽と月」があります。この「太陽と月が同じ立場として並ぶ」という構図は、エメラルド・タブレットなどにも見られる、わりと古代からの普遍的なデザインではあるようです。

エメラルド・タブレット

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▲ 記事「エメラルド・タブレット 完全版(1)」より。



それにしても、「プロビデンスの目」と言われても私は何のことかわかりませんでしたので、こちらも Wikipedia を見てみますと、


プロビデンスの目とは、目を描いた意匠。プロビデンスはキリスト教の摂理という意味で、神の全能の目を意味する。

光背や、三位一体の象徴である三角形としばしば組み合わせて用いられる。




とのこと。

そういうこともあり、この「目のシンボル」自体は、たまにいわれる「悪魔的」なものとは一応違うというような歴史的な背景はありそうで、そのためか、わりと気楽にこのシンボルは使われています。



プロビデンスの目があしらわれたデザイン

ドイツのアーヘン大聖堂(文化遺産)

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アーヘン大聖堂 - Wikipedia より。



ポーランドのザモシチ・カトリック教会

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Satanism in Orthodox Catholicism より。



アメリカ合衆国の国章の裏面

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Great Seal of the United States より。


なお、アメリカは昔から国章にプロビデンスの目を好んで使っていたようで、下のは 1782年にデザインされたものです。

1782年のアメリカ合衆国の国章

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The Ancient Geometric Formula より。



米国ユタ州ソルトレイクシティのモルモン教寺院の入り口

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Secrets In Plain Sight より。


世界中の様々なもののデザインに、この「プロビデンスの目」が、国家、宗教の宗派などと関係なく、幅広く使われています。ですので、まあ、ウクライナの紙幣に描かれていたとしても、それほど奇異なことではないのかもしれませんけれど。


ちなみに、裏側にはプロビデンスの目が描かれているウクライナの 500フリヴニャ紙幣の表はどんなデザインかと申しますと、このようなものです。

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ふと、「ところで、この人物は誰なのだろう」と思いまして、調べてみましたら、この方は、ウクライナが誇る 18世紀の哲学者だそうです。

フルィホーリイ・スコヴォロダgregory-pans.gif )という人で、Wikipedia によりますと、


フルィホーリイ・スコヴォロダ(1722年12月3日 - 1794年11月9日)は、近世ウクライナの哲学者、文人、詩人。「ウクライナのソクラテス」と呼ばれる。ロシア帝国初の哲学者。



という人だそうです。

この人の哲学というのか思想はなかなか興味深いものだったようで、上記の Wikipedia には下のような記述があります。


スコヴォロダによれば、すべてのものは可視天性と不可視天性という2つ天性を有しているという。前者は人の目で見ることができるものの実存であるが、後者は人の目から隠されたものの本質である。

その本質を把握できる人間は、知欲のある者、人情の厚い者、現世と実在にとらわれない者のみである。そのような人間は、ものの本質を把握した上で、初めてものを正確に理解できるという。





また、著作も多数あるのですが、中には、『聖ミカエルと悪魔との論争』(1783年‐1788年)とか、『問答:蛇の大洪水』(1788年‐1791年)というような、ちょっと内容を知りたいようなタイトルの本もありました。


ちなみに、このスコヴォロダという人の墓石には、彼の遺言に従って


「現世が私を捕らえようとしたが、捕らえることはできなかった」


と刻まれているのだそう。

ちょっとカッコイイ台詞なので、私もお墓に入るような際には流用させていただこうかと。まあしかし、実は私は「お墓」という制度自体にもあまり好感は持っていないので、自分自身はそういうところに入りたくないのですけれどもね・・・。





また思い出す『薔薇十字の秘密のシンボル』のこと

ところで、「プロビデンスの目」を見ていて、ふと、「薔薇十字の秘密のシンボル」という書のことを思い出しました。

過去記事の、

エメラルドタブレット(2): 1785年の「薔薇十字の秘密のシンボル」の冒頭に出てくる数字
 2012年03月09日

などでご紹介したことがあります。

この「薔薇十字の秘密のシンボル」は 1785年から 1788年にかけて配布されたもので、後に、神秘思想家のルドルフ・シュタイナーが「この書は、封印されてきた薔薇十字の秘密のシンボルを解き明かすものだ」と語ったと言われています。

そして、この書の中にも「三角の中に目がある」という図柄はいくつか描かれています。

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上のようなイラストも、よく見ると、図の下の方は何だか「目だらけ」となっていたりします。

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また、下のように「三角の中に目が描かれている」というものもあります。

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この『薔薇十字の秘密のシンボル』は、今でもたまに眺めたりしています。

元本はウィスコンシン大学に所蔵されていますが、インターネットですべてのページが公開されていますので、どなたでも、ダウンロードできます。ドイツ語のサイトですが、「Die geheimen Figuren der Rosenkreuzer (薔薇十字の秘密のシンボル)」というページの一番下の Weblinks というところからダウンロードできます。

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全部で 102ページのなかなかの大著ですが、イラストの部分は見ていて飽きないです。

まあ、フリーメーソンにしても、薔薇十字団にしても、私はそれぞれの本質的な性質や存在理由をよく知らないですが、それぞれに、「秘密に伝承されてきている何らかのこと」はたくさんあるのだと思います。

なので、実生活の中で建造物や、あるいは紙幣やコインなどに多用される「プロビデンスの目」にも、それが使われる何らかの意味はあるのでしょうけれど、その意味は何なのでしょうかね。