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2014年05月11日



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「神はいない」とする団体の「六芒星+スヴァスティカ」のシンボルを見て、それでも神(のようなもの)と太陽と人類は存在して発展し続けると思いたかったり



昨日、英国のデイリーメールで下のような記事を見たのですね。

raelian-top.gif

▲ 2014年5月9日の Daily Mail 'We're creating an embassy to welcome the Elohim back to Earth!' Inside the wacky world of the Raëlians - a cult who think humans are descended from ALIENS より。






 


このような団体があって、その内部や活動についてのドキュメントが、ナショナルジオグラフィック・テレビで報道されるというものでした。

「まあ、そういう団体は結構あるだろうな」と思いつつも、この「 Raelian 」という単語を知らなかったので、英語で一生懸命調べていましたら、何のことはない、日本語の Wikipedia にあったのでした。

そうしましたら、予想を越えた大きな団体のようで、また、デイリーメールでは、タイトルに「カルト」と記していますが、そのあたりの価値判断はともかく、下のような団体のようです。



ラエリアン・ムーブメント - Wikipedia より

ラエリアン・ムーブメントはラエルことフランス人のモータースポーツ系ジャーナリスト、クロード・ボリロンが創始した非営利ボランティア団体。

公式アナウンスによると、ラエルは1973年12月13日にフランス中部で遭遇した異星人「エロヒム」から人類の起源と未来に関する重要なメッセージを受け取り、そのメッセージを地球人類に普及する事を目的としてこの団体を創立した。

メッセージによれば、現在の地球上の生命は、25,000年進んだ科学技術力をもつエロヒムによって、科学的に創造されたとしている。





というもので、このあたりまでなら、他にも同じようなことを主張する団体は多くありそうな感じですが、そのメンバー数。


2003年11月の時点で、世界90カ国に活動拠点があり、6万人以上のメンバーが在籍しているといわれる。中でもラエリアンムーブメント日本支部は最も規模が大きく、公式アナウンスによれば6,000人以上のメンバーを擁している。



これは約 10年前の人数ですが、インターネット上でニューエイジ的なコンテンツが増えたのは、その後のことですので、その人数は増えているのかもしれません。「日本支部は最も規模が大きく」とありますが、下のような写真があります。これはラエリアンムーブメントのマスコットのようで、他の国でも登場します。

日本

raelians-japan-nov2012.jpg

▲ 2012年11月。場所は不明。 Wikipedia より。


韓国

aramis-korea_1-mascot_2013.jpg

▲ 2013年のソウル市内。Aramis より。


オーストラリア

au-raelians.jpg

Raelian Event News より。


ところで、上に共通するシンボルがおわかりでしょうか。

下の赤い丸で囲んだ部分が共通していますので、これがこの団体のロゴ、あるいはシンボルということになるのかもしれません。

swastika-like.gif


下のマークですね。

raelian_symbol.gif


六芒星の中に右まんじ(卍 / スヴァスティカ)を入れたデザインに見えます。

swastika-hexagram.gif


ところで、私がこの「ラエリアン」の記述の中で最も目についたのが下の記述でした。


神を、「科学を理解できなかった時代の古い概念」と位置づけており、霊魂も現実には存在しないと考えている。(中略)神は存在せず、霊魂も存在しない。死んだ後は、科学によるものでない限り何も残らない。



このあたり何ともコメントのできない微妙な雰囲気もあります。

まあ、良い悪いは個人個人の判断ですが、上の意見はちょっと私とは相容れない部分もあり、この団体の話はここまでということにしたいのですが、ところで、上に「六芒星」と「スヴァスティカ」が出てきます。六芒星にしてもスヴァスティカにしても、思い起こしてみると、 In Deep では、よく取り上げていたものでした。





六芒星とスヴァスティカのシンボルとしての意味

スヴァスティカは古代から非常に広い範囲で使用されていたシンボルです。下の図は 1898年のもので、今から 100年以上のものですが、当時の米国イェール大学の研究により明らかになった古代遺跡にスヴァスティカ(まんじ)の痕跡が確認されている場所です。

swastica-1898.gif

▲ 2012年9月27日の記事「『宇宙からやってきたブッダ』の胸に刻まれるマークで思い出すスヴァスティカの歴史」より。


この「まんじ」を「カギ十字(ハーケンクロイツ)」のように考えると、ナチスドイツなどを連想する場合もあるかもしれませんが、第一次大戦時はアメリカ軍(陸軍第45師団)でもこのマークを使っていました。

swastika-us.jpg

▲ 第一次大戦中のアメリカ陸軍第45師団の発刊物。これはスヴァスティカが白いですが、 1930年まで、陸軍第45師団では黄色のスヴァスティカをシンボルとして使っていたようです。 Tin Vienn Aart Plates より。


また、このスヴァスティカの「意味」の解釈はいろいろとあるのでしょうが、上の地図のように、ありとあらゆる古代文明でシンボルとして使われていたということにを見ると、「無意味」ということはありえないとは思います。

しかし、それはよくわからない部分が多く、卍 - Wikipedia などにも、世界各地での歴史などについては書かれてはありますが、「意味」については書かれていません。

ちなみに、それが合っているかどうかはともかく、過去記事の、

マヤ長老評議会の議長の言葉から思い出した「マヤ族にとっての1万3000年前の意味」
 2012年10月22日

の中で、未来予測プロジェクトのウェブボット代表であるクリフ・ハイが 2012年にウェブサイトに記したものを訳した文章があります。一部抜粋します。


嘶くカラス - 2012年のための補足資料

太陽にはいくつかの興味深い性質がある。その一つは、太陽の極部と赤道部とでは太陽の自転の周期が異なるということである。これが原因で、太陽は1万1500年の周期のカオス的ともいえる変動を繰り返している。

太陽の質量は太陽系の惑星の全質量の合計の99%に相当する。一方で、回転運動の角運動量では他の惑星が圧倒的に大きく、太陽の角運動量は1%にすぎない。

1-sun-1.gif


このアンバランスの結果、太陽の赤道部は他の惑星によって引っ張られる格好となるため、赤道部の自転周期は極部のそれに比べて速くなる。この自転周期のズレが原因で、この動きに引きずられて南北方向の磁力線にはねじれが生じ、太陽に巻き付いたような状態となる。

2-sun-equator.gif


この状態を太陽の極から見ると、スヴァスティカ(まんじ)と似た形になる。多くの古代文明の神話では、スヴァスティカと同様のシンボルが出てきており、それはすべて世界の終わりのシンボルと理解されている。

3-sun-swastika.gif




ということを書いていたことを思い出しました。


このブログでは、一方の六芒星に関しての記事も大変多いですが、

アルケミーの真実と噛み合わないモダンな 2013年の太陽系の六芒星から感じるのは宇宙の意志ではなく「ある種の人々」の思惑
 2013年07月31日

という記事では、


太陽系では、太陽、土星、水星、火星、金星、木星、月により六芒星が形作られる。



ことにふれています。

下の図は、18世紀に出版された『薔薇十字の秘密のシンボル』にある図ですが、中世までの神秘主義、あるいは占星術的な考えには、当時はまだ発見されていなかった天王星( 1781年発見)や海王星( 1846年発見)は含まれません。

太陽を中心とした六角のフォーメーション

hexagon-sun.jpg

▲ 上の記事より『薔薇十字の秘密のシンボル』の中に出て来るイラストのひとつ。



話がそれますが、上の図では、「太陽」に「4という数」が割り当てられており、そして、そのシンボルには「〇の中に・がある」ようなものが使われています。

これは日本に漢字が伝わる以前の古代文字であるヲシテ(ホツマ文字)というものの中の、「あ」と同じであることに気づいたりもしました。

woshite.gif

▲ ホツマ文字で「あ」を意味するマーク。


まあ、この

「太陽(太陽系の中心)=4(インド最古の文字で十字形)=あ(日本語の冒頭)」

という問題は複雑すぎて、最近はあまり考えていませんが、過去記事の、

地球は太陽そのもので、その太陽は4であり、かつ日本語の始まりを示すものかもしれない
 2012年03月14日

という記事などにも書いたことがあります。






「究極の完全」であるはずの人類の覚醒を阻んでいるものは何か?

何だか話がどんどんズレてきていて、すでに最初のラエリアンとはまったく関係のない話となっていますが、そちらのことはもうどうでもいいです。

いずれにしても、古代から使われる、シンボルとしての六芒星やスヴァスティカ、あるいは、太陽や、その数字の意味といったことを含めまして、古代から中世のインド、ヨーロッパ、中東などの文化、あるいは神秘主義と日本の古代の「何か」が通じていることを感じます。

上のほうに載せましたスヴァスティカの古代の分布を見ましても、「世界全体に共通する何か」があるのだと思います。

そして、この「世界全体に共通する何か」というのは、つまり「宇宙全体に共通する何か」で、さらに言えば、「人類全体に共通する何か」ということにも発展しそうです。

よく思うのですが、仮にこの世に「陰謀」というものがあるとすれば、その最大のものは、


「人間の真実の力を人間自身に気づかせないようにすること」


だと私は考えています。

私はいつでも「現在の人間は究極的な生命の姿」だと考えています。

そのことを古代、あるいは中世の神秘主義などは伝えていたと思いますし、何よりも宗教はストレートに「神と人間は同じもの」と伝えるものが多いです。

旧約聖書「創世記」の第1章には以下のような記述があります。
日本聖書協会からのものです。


創世記 1章 26節

神は御自分にかたどって人を創造された。
神にかたどって創造された。
男と女に創造された。




中国古代神話の人類創造の女神「女媧(ヌーワ)」も、自分と似せて人間を作っています。

仮に「神がそれ以上ない存在」であるならば、人間(今の人類)も究極の存在であっておかしくはないはずなのです。


しかし、今の人間の状態はどうもそのように見えない・・・。


「何か」に阻まれている。

まだわかっていないことは多いです。たとえば、松果体や脾臓といったような機能が明確にわかっていないものや、 DNA の90パーセント以上が「ジャンク」とされているような状態で、多分、私たちは、私たち人間の機能のすべてを知らない、あるいは、使っていない可能性が非常に高いです。

そこが「神と似せて作られたけれど、全部同じではない」部分ではないかと思いますが、しかし、私たちがすべての機能を使う、あるいは気づく方法がどこかにあるはずです。


つまり、「人類が神と同等の究極の生命となる」何かの知恵か方法か行動が。


多くの宗教も、あるいは、ロシア宇宙主義などのすぐれた科学も、あるいは、森田療法などが導こうとしていた「悟り」への道も、あるいは他の「多くの何か」にそれはえがかれているのかもしれません。

何かによって「それを知ることが阻まれている、あるいは、隠されている」のだとすると、「神の産んだ欠陥生命」として私たち人類はこれからも生き続けなければならないわけで、現代の人類がそれを知ることができるかどうかに地球の未来のすべてがかかっていると思えて仕方ありません。

神秘思想家で哲学者のルドルフ・シュタイナーは、『我が人生の歩み』という自伝の中で、世界が現在と同じように「物質だけを見て考える世界が続いた場合」として、以下のように記しています。


自然科学の時代は、人間および民族の生命に及ぶ影響において凋落を意味している。人類がこれから先も発展していくためには、精神的な側面からのまったく新しい価値観が必要とされるだろう。

これまで人間の精神が辿ってきたのと同じ道を、これからも歩み続けるとしたら、それは退化につながることになる。







  

2014年05月08日



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▲ 2014年5月3日の Space.com Bus-Size Asteroid Buzzes Earth, Comes Closer Than the Moon より。





2014年に新発見された地球近傍小惑星の数

最近、「また、地球近傍小惑星(地球の近くを通過していく小惑星)が増えてきている」ということは思っていました。

上の報道は、5月3日のもので、記事には結構、派手なタイトルがついていますが、この 2014 HL 129 と名付けられた小惑星は、最近の地球近傍小惑星の中では地球から近いところを通過していくとはいえ、それでも、最も地球に近づく時で約 30万キロメートルで、サイズも約 10メートルと非常に小さな小惑星でもあり、ほとんど危険はないと思い、特に書くことはありませんでした。

しかし、上の記事の数日後、今度はさらに近い場所を通っていく小惑星が発見されていたりしまして、何より最近の地球近傍小惑星の数をお知りいただきたく、下の表を作成いたしました。

neo-asteroids-2014-05.gif

▲ 2014年5月7日の Spaceweather より、今わかっている分の、1ヶ月先までの地球近くを通過する小惑星。今年になって発見されているものが多く、また、小さな小惑星は多くが「直前」に発見されるので、結局は、この数は飛躍的に増えると思います。


上の中で、5月 3日の小惑星 2014 HL 129 が冒頭の Space.com で報道されていたものてす。

そして、その下の 5月 7日(日本時間では 5月 8日)に、地球と月の間を通過していく 2014 JR24 という小惑星は、地球から約 11万キロメートルの位置を通過していきます。これは最近の中では最も近い距離を通過するものだと思います。

とはいう、大きさは6メートルと非常に小さなものですので、たとえば、このようなサイズの小惑星が何らかの問題で地球の大気圏に突入しても、爆発して消えてしまうのが普通ですので、特に問題はないのですが、やはり上の「数」です。

そして、「 2014年になってから発見された小惑星」、あるいは、

直前か、通過後に発見された小惑星

がどれだけ多いことか。

そして、最近は、比較的、地球に近いところを通過していく小惑星が多く発見されています。





カナダで見つかった「直径8キロメートルのクレーター」

昨日、カナダのアルバータ大学から、古代の小惑星の衝突で作られたクレーターが新しく発見されたことがニュースリリースとして発表されていました。

alberta-news-2014.gif

▲ 2014年5月7日のアルバータ大学 ニュースリリース Ancient crater points to massive meteorite strike より。


これは、カナダのアルバータ州というところで見つかったもので、大体ですけれど、報道から類推すると、下のあたりで見つかったもののようです。

alberta-map.gif

▲ オリジナルの地図は、トラベルコちゃん - 海外特集より。


これは、


・5000 万年前から 7000 万年前のものと推定
・クレーターの直径は約8キロメートル
・衝突時の推定される爆発の威力は、現在の地球の最も強力な核爆弾の 200倍以上




というものなのですが、ここで、さらに以下のような記述があります。


「クレーターの大きさから衝突した小惑星の大きさを推定すると、直径 300メートルから 500メートルだったと考えられる。」



そうなんです。

8キロメートルという巨大なクレーターを形成するには、300メートルくらいの小惑星であれば十分のようなのです。

そして、その爆発力は、

最も強力な核爆弾の 200倍以上

とのこと。

現在の最も強力な核爆弾が何かよくわからないですが、歴史上ということでは、旧ソ連の開発した「ツァーリ・ボンバ」という水素爆弾などが有名かと思います。

ツァーリ・ボンバ - Wikipedia によりますと、


ツァーリ・ボンバ(「爆弾の皇帝」の意)は、ソビエト連邦が開発した人類史上最大の水素爆弾の通称である。

単一兵器としての威力は人類史上最大であり、TNT換算で49500キロトン、これは広島型原子爆弾「リトルボーイ」の3300倍。




という、とんでもない威力の兵器ですが、アルバータ大学の研究者がこれを想定して言っていたということではないでしょうが、仮に、広島型原爆を想定していたとしても、「広島型原爆の 200倍」のエネルギーが、300メートルの小惑星の衝突でもたらされるということを今回のニュースで知ったのでありました。

Tsar_Bomba_Revised.jpg

▲ 核開発都市サロフの原爆博物館にあるツァーリ・ボンバの原寸大模型。



そして、まあですね・・・。

たとえば、さきほど載せました地球近傍小惑星の表ですけれど。

表の下のほうを見ますと、「直径 1.1キロメートル」などというものが実際にあるといえば、あるわけではあります。

big-asteroid.gif


もちろん、上の表の4つの小惑星は地球からはるか遠くを通っていくもので、地球に接近する可能性はほぼ完全にゼロです。

たとえば、直径が 1.4キロメートルもある 2002 JC という小惑星が通過する距離は、地球から約 1800万キロメートルという遠方で、たとえば、他からの力(浮遊惑星のようなものの衝突だとか)で軌道などを変えられない限りは、遠くを通過していくだけですので、現在の心配ということではないです。


・・・・・が、結局、こういうサイズの小惑星が実際に存在して、そして、「まだ見つかっていないものが数多くある」ということです。





火星の軌道の外に大挙して存在している彗星と小惑星の存在

過去記事の、

太陽系内の「彗星と小惑星の数と配置の状況」に心底驚いた今日は小惑星 DA14 が最接近する日
 2013年02月15日

という記事に NASA のジェット推進研究所が公開している「太陽系の中の彗星と小惑星の軌道図」をご紹介したことがありました。

その時は 2013年 1月 1日の時点の軌道図でしたが、現在は、2014年 1月 1日のものが載せられています。ほとんど違いはないですが、新しいほうです。

orbit_plot_inner-2014-0101.gif

▲ NASA のジェット推進研究所 Inner Solar System Orbit Diagrams より、2014年1月1日の太陽系の中の彗星と小惑星の軌道図。


上の図は、


・黄色のドット(点)が小惑星

・矢印が彗星


ということになります。

拡大しますと、

solar-zoom-2.gif


ということになるわけで、この数!


これらの彗星や小惑星の個々がどういう法則のもとで、あるいはどのような軌道で動いているのかはわからないですが、「長い時間の周期の軌道」を持つ小惑星、つまり、何万年、何十万年、何百万年といった軌道を持つようなものがあれば、

直前に突然観測される

という可能性もあるとは思います。

上のほうに貼りました地球近傍小惑星の表で、直前に発見されている多くの小惑星のように突然出現しても、私たちにはなす術はないです。

いずれにしても、小惑星も、また火球の目撃も増えていますので、「そういうこともいつかはある」程度には気に留めておいてもいいのかもしれません。


そういえば、一昨日( 5月 6日)、「みずがめ座エータ流星群」というハレー彗星が母体だと考えられている流星群が最もよく観測されていたそうです。

それも加わっているせいか、地球の上空で交差する「火球」の数も活発です。

下は 5月 7日の地球上空を通過した火球で、全部で 20の火球が観測されています。

orbit-2014-0507.gif

▲ 2014年5月7日の Spaceweather より。


ラインは軌道で、色の違いは火球の速度の違いをあらわします。

しかし、実は上の中で「みずがめ座エータ流星群の火球は8個だけ」なのです。他の 12個の火球は、流星群などに属さない、それぞれ独立した火球で、どうも火球の方も増えているようです。

地上も賑やかですが、空もとても賑やかです。



  

2014年05月07日



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help-top1.jpg

Original Panic Away より。






 



ふとした瞬間に自分が今でも生きていることに驚いたり

先日も、

世界中で蔓延する「謎の病気」の裏に見える太陽活動と白血球の関係
 2014年05月04日

などという記事を書いていますが、私は医療関係者でも何でもないのに、病気関係の話題をよく記事にします。

これは思えば、私自身の人生が病気と深く関わっていたからで、肉体的のほうでも精神的なほうでも「健康」とか「健全」とは最も程遠いタイプの人間でした。

「でした」というか、「です」ですね。


先日の、クレアの日記の、

六歳の春から何十回目かの春
 2014年04月29日

の中に、私の幼少時代の病気のオンパレードのことを書きました。

2歳の頃か、3歳の頃だったか、私の親は、医者から「この子は6歳まで生きられるかどうか」というようなことを言われて、親は意地になったそうです。

「医者がどう言おうと、そんなに早くは死なさないぞ」と。
そう思ったと、ずいぶんと後の私が大人になった頃にそう言ってました。

それで私は結局 50歳を過ぎてしまいまして、やや生き過ぎた感もないではないのですが、それでも、その後も、基本的に免疫の弱い少年でした。先ほどリンクしました記事「世界中で蔓延する「謎の病気」の裏に見える太陽活動と白血球の関係」の中に、人間を感染症から防ぐ重要な役割を担っている、白血球の約半分をしめる「好中球」というものの話が出てきますが、今思ってみれば、そういう免疫に対抗する力が極端に弱い「欠陥血液」を持った少年時代だった気はします。

なので、幼少の時に医者に言われた「この子は6歳まで生きられるかどうか」という言葉はある意味では正しかったような気さえします。

それほど、いかなる病気にもすぐになりました。

だから本当はその医者の予言通りになるようなタイプの子どもだったのが、何らかの理由で偶然死ななかったということなのだと思います。





中学からはメンタル攻撃も始まり

そして、中学生の後半くらいからは、今度は「自分はメンタル面も弱い」ということに気づき出します。

中学3年生の時、明確な幻聴を学校の授業中に聞いていたことがありました。
それも1度ではなく。

さすがにこれは自分でも、

「あー、オレは身体だけじゃなく、そっちも弱いかあ」

と思ったわけです。

ちなみに、幻聴は、ぼんやりとか、「何となく」聞こえるものではありません。耳の横から誰かが正確に話しかけているように実際に自分に語りかける声が内容を伴って、はっきりと聞こえるのです。

はじめて声が聞こえた(話しかけられた)時は、

「え?」

と思い、すぐ横や後ろを見ても、授業中で声を出してる人などいない。

それが2、3度あった頃から、

「あー・・・これは・・・いわゆる気が狂う前兆なんじゃね?」

と思い、不安というか、自分の将来が狂気の中で終わっていくのなら、何となくみんな普通に思っている「高校→大学→就職」みたいな人生のレールも違うことになりそうだし、

「ちょっと調べてみよう」

と思ったのでした。


ちょうど、中学3年生の時で、受験をする人たちは、当時は塾なんてものは基本的になかったので、学校が終わった後に大勢で市立の図書館に行って、そこでみんなで勉強するという日々が普通でした。

勉強をするのが目的というより、図書館を遊び場にしていたという部分もあります。

いずれにしても、私は受験勉強どころではありませんでした。することがあるのです。私もみんなで図書館に行くところまでは同じなのですが、周囲が教科書を広げて勉強をはじめる中、私はひとり図書館の地階にある「精神医学書コーナー」に毎日おもむきました。

そこで、医学専門書で、( 35年前までのですが)最新精神医学や、あるいは症例の数々を読みました。

「ははあ、オレは将来的になるのはこれかなあ。いや、しかし、こっちもある」

などと、自分の暗い将来を楽しく勉強していました。

ちなみに、その「精神医学書コーナー」のある地階には、「犯罪心理学コーナー」とか、「宗教関連書籍コーナー」などもあり、精神医学の勉強に疲れた時は、それらの本も読んでいました。その図書館で、歴代の様々な犯罪を知りましたし、新興宗教の歴史なども勉強しました。たとえば、中山みき(天理教)とか、出口なお(大本教)とか、谷口雅春(生長の家)の『生命の実相』なんかも少し読んだ記憶があります。

大本教は、出口王仁三郎が有名ですけど、「ある日、狂気に憑かれたように、コトバを出し始める老女」という光景のほうが何だか迫力を感じて、「宗教ってすごいなあ」と思ったものでした。

何の話だかわからなくなりましたけれど、いろいろと「自分の将来の狂気の様相」を思い浮かべていた中学生の私でしたけれど、実際にはそれから約6年後に私が迎えた病気は「不安神経症」というものであり、そして、症状としての「パニック障害」というものでした。





森田正馬博士の「あるがまま」を知った 24歳の春

そもそも、神経症だとかパニック障害だとかいっても、実際には「何だかよくわからない」という方が多いと思いますし、それが普通だと思います。自分のかかっていない病気の苦痛を知ることは無理ですし、知ろうとする必要もないと思います。

それでも何とか文字で説明したいなあと思いまして、日本には「森田療法」というものがあるのですが、この森田博士のご自身の体験を少し抜粋してみようかと思います。

森田療法というのは、森田療法 - Wikipedia によりますと、


森田療法とは、1919年(大正8年)に森田正馬(もりた まさたけ)により創始された神経質に対する精神療法。

神経質は神経衰弱、神経症、不安障害と重なる部分が大きい。また近年はうつ病などの疾患に対して適用されることもある。




で、「治療法」とありますが、薬を使うわけでも、西洋医学的治療をするわけでもありません。説明は難しいですが、森田博士の言葉をお借りすると、

「あるがままでよい、あるがままよりほかに仕方がない、あるがままでなければならない」

という状態を目指す治療法のことです。

しかし、ここは森田療法のことを説明する場ではないし、私も経験したことがないですので、とりあえずそういう世界でも類を見ない優れた神経症の治療法が日本にあり、それを生み出したのが森田正馬さんという方なのですが、何より、森田博士自身が若い時に非常に重い、今でいえば、神経症でありパニック障害をわずらっていたのでした

大正 13年に森田博士が書いた論文『神経質の本態及び療法』から抜粋します。



森田正馬『神経質の本態及び療法』 1924年より。


余は十四歳で中学に入学したが、十六、七歳頃から頭痛持ちになった。時々心悸亢進が起こり疲労性で、病を気にするとか、いわゆる神経衰弱の症状を持っていた。

余はまた、中学五年のとき重い腸チフスにかかり、その軽快期に一日自転車乗りのけいこをして、その夜突然、心悸亢進、全身震せん、死の恐怖の発作におそわれ、医者を招いて注射をして、ようやく落ち着いたことがある。

その後その発作は、年に数回、多くは月に二、三回も起こって、大学卒業前までもつづいた。これが余のいわゆる精神性心悸亢進症であった。




この中の、

突然、心悸亢進、全身震せん、死の恐怖の発作におそわれ


というのは、今でも非常に一般的なパニック障害の症状です。

今から数十年前の学問分類ですが、「不安神経症」の症状とは、


・理由のない不安発作
・心臓の不安
・自分が精神異常を起こすのではないかとの不安
・発作的的めまい症状
・発作的呼吸困難
・発作的に卒倒しそうな不安


(鈴木知準著『神経症はこんな風に完治する - 森田療法の道』 1986年より)



となっています。

これらの中の一部分、あるいは「ほぼ全部」が突然襲ってきます。

上の中で、私の場合で最も強かったのが、

・自分が精神異常を起こすのではないかとの不安(狂ってしまうのではないかと恐怖する)

・卒倒しそうな不安


ここから、

このまま死ぬのではないか

という極大な不安に発展してしまうと、普通はもうどうにもなりません。
まさに「パニック」と陥るわけです。


私がこの状態にはじめて陥ったのは、21歳の時でした。

森田博士は、

発作は、年に数回、多くは月に二、三回も起こって


と書いていますが、私も同じでした。

そして、短い期間の寛解(よくなったような時期)があり、油断していると、またやってくる。

「いよいよ、ダメかなあ」

と思い始めたのは、23歳の頃で、その頃は演劇なども始めていたのですが、度重なる発作と、「歩くとき、周囲の風景がグルグルと回り、ふわふわ雲の上を歩いているような感じ」が常につきまとうようになり、日常生活もキツくなってきました。

「死のうかなあ」

と、それほど悲観もせずに考えるような日々も出てきました。
そして、念のためにいつでも死ねるように、部屋にロープを常備していました。

その後、近所の心療内科に飛び込んで、そこで処方された抗不安剤が劇的に効いたことによって、とりあえずはよくなったのですが、しかし、今度は「薬がないと不安だ」というようなことになっていきます。

そういう生活の中で、ある日、古本屋で見つけた本が鈴木知準さん(すずきとものり 1909年 - 2007年)という方の『神経症はこんな風に完治する - 森田療法の道』という本でした。

suzuki-chijun.jpg

▲ 新刊は存在しないでしょうが、古本は Amazon にもありました。


この鈴木知準さんという人も学生時代にひどい神経症で、そして、1927年(昭和 2年)に、森田正馬さんのもとで森田療法を実践し、良くなった経験を持っている方で、その後、自分が人を治す立場となった方です。

この本の中に、

「あるがまま」

という概念が書かれていたのですが、これについて私はうまく説明する表現を持ちません。

たとえば・・・・・上にあるように神経症の発作や症状は「苦痛そのもの」です。
それを「あるがままにする」という意味なんですが、つまり、

・苦痛に抗おうとしない
・抵抗もしない
・流されもしない
・その状態がただ存在していることを自覚する
・当然とも、不当然とも思わない


というような意味なんです。

これは「苦痛を受け入れる」という意味ではないです。

苦痛がそこにはあるわけで、「その状態を認識して、あるがままにしておく」というような・・・いや、しかしうまく説明できていないような・・・。

いずれにしても、私はその「あるがまま」のフレーズを読んだ時から、少し楽になって、「苦痛から脱したい」とする気持ちが少なくなりました。その頃から、次第に状態は変化していって、そうですね。その何ヶ月後からの約 10年くらいは本当に病気のことを忘れてしまっていました。

ただし、やはり(太陽活動とも関係しているのでしょうけれど)10年程度のスパンで症状が出ます。
この2年ほどはあまり状態は良くないです。

そして、長い間、調子が良かったため、この「あるがまま」を忘れていた感もあります。

それを最近思い出しのでした。





肯定も否定も抵抗も迎合も議論もしない人間となって

この「あるがまま」の概念を知ったことは、私の人格形成にも大きく影響を及ぼしたと思っていています。

たとえば・・・私の書いてるこのブログも、「私自身の意見」というのが見えにくい部分があると思われる方も多いかと思われます。

それはですね、私は出来事に対しても、さまざまな考え方や主義主張に対しても、

「存在そのものは認めるけれど、その存在に力を加えたり、そこから力を加えられたりしない」

という生き方を長くしているから、「主義がない」のです。
(ただ、この傾向は若いときからありました)

あれはあれだし、これはこれだし、それらは実際にある。

あの意見やあの考え、この意見やこの考えは、それらはある。

それらに対して、

・抵抗しない
・流されもしない
・迎合しない
・否定しない
・肯定しない


というような部分がわりと強いのです。


とはいえ、この1、2年はこの数十年の中でも一番状態の悪い時だということは事実です(やっぱり太陽活動と関係しているのかなあ、という思いはかなり強いのですけれど)。だから、先日、本棚の中に鈴木知準さんの『神経症はこんな風に完治する - 森田療法の道』を見つけて、 25年ぶりくらいに開きました。 25年経っていますが、まだ完読していません。「あるがまま」のくだりを読んで満足してしまいまして、後は読んでいません。


ちなみに、神経症やパニック障害になったばかりのような方は、途方に暮れる方も多いでしょうが、最初のうちは、

多少の西洋医学(抗不安剤など)は最初の補助として重要

ただし薬の飲用が長期化すると問題があるので、補助としての薬に効果があるうちに、何らかの「少しでもあるがままに近づく方法」を考える

というようなことだと思います。

そして、正式な療法以外の「変な」治療法とされているものとは関わらないほうがいいです。
そういうものでの悪化例を私はずいぶん知っています。





悟り、あるいは正等覚(さとり)のこと

ところで、森田療法 - Wikipedia の「全治と悟り」というセクションに次のような記述があります。


森田正馬は神経質が「全治」した状態に対して「悟り」という言葉を用いており、その体験者として釈迦や白隠の名前を挙げている。また鈴木知準は神経質の「全治」と禅の「悟り」は同じ心理状態と考えており、宇佐玄雄は近い状態と考えていた。

ただし森田正馬自身は神経質の「全治」と禅の「悟り」は全く違うと述べている。




というように何だか大変なことになっているようなのですが、しかし、「悟り」という言葉はちょっと合わないかもしれないですが、神経症やパニック障害を含めて、その苦痛に対して「あるがままになれる」、あるいは「あるがままになろうとするこころみ」というのは、

すべての精神的苦痛を自分の中にひとつにした

ということか、あるいは、

完全な狂人となってしまった

のどちらかだとは思います。

私はとてもそのどちらの状態にもなっていませんが、「何とかと何とかは紙一重」というような言葉もありますけれど、そんなものなのかもしれないとも思ったりすることがあります。


しかし、病気は悪いことだけではなかったことは明白でした。

若い時の(あるいは今でも)不安神経症の苦痛や経験は、私に舞台などの表現をさせ、そこで知り合った、ほんの何人かの人たちだけが私の今に至るまでのオフラインでの友人で、今後も彼ら彼女ら以外の友人はもうできないし、作らないと思います。

それに、「生き方」、「考え方」、「この世に対しての価値観」。

そのようなものが、どんどんと変わっていき、そして、病気はともかく、考えてみると、人生そのものは比較的楽に生きてこさせていただいたという感じはあります。このあたりは、誰に感謝していいのかわからないですが、神様なら神様でもいいですが、かなり感謝したい部分です。

ところで、先ほど、「中学生のころ、図書館で谷口雅春の『生命の実相』を読んだこと」を書いていますが、最近、やはりそれを思い出しまして古本で買ったんですよ。

調べると、なんと全 40巻もあり、買ったのは第一巻だけですが、ちょっと読むと、この第一巻には「健康」のことがえんえんと書いてあります。そこに書かかれてあることが正しいかどうかはともかく、興味深くはあり、そして、そこに「森田博士の理念と共通する何かのもの」を感じた次第です。


それは具体的には「さとり」という概念が共に出てきます。


長くなりますが、森田正馬博士の『神経質の本態及び療法』 と、谷口雅春の『生命の実相』からそれぞれ抜粋して今回は締めたいと思います。

森田正馬さんのは、上のほうに抜粋した部分の続きからです。
「神経衰弱」などとあるのは、現在でいう神経症などと置き換えていただいて考えていいかと思います。


森田 正馬『神経質の本態及び療法』 1924年より。

余は特に高等学校と大学の初期との時代はほとんど常にいわゆる神経衰弱症に悩まされた。その前に余は十八歳の時に、東京に来て、麻痺性脚気に罹った事がある。東京帝大に入学してからは、常に脚気を恐れていた。

入学後間もなく、大学の内科で診察をうけて、神経衰弱といわれ、その後さらに脚気の合併と診断され、一年間の大部分は薬剤と離れなかった。

然るに余は、その一年級の終わりの時に、ある動機から、余の心身に一大転機の起こる機会に遭遇した。それは余が必死必正の心境を体験する事を得た事である。

それはその一年間、いわゆる病気のために、ほとんど学科の勉強はできず、すでに試験間際になって、その試験に応ずる事のできないような有様であった。折しも国元から二ヵ月も送金がない。

余は人をうらみ、身をかこち、やるせない憤怒の極自暴自棄になった。よし、父母に対する面当てに、自ら死んで見せようと決心した。

後に考えれば、まことにおとなげない事であり、他人からみれば、きわめて馬鹿げた事であるけれども、自分自身のそのときにとっては、真剣である。薬も治療も一切の摂生を放てきした。

夜も寝ずに勉強した。間もなく試験もすんだ。成績が思ったよりも上出来であったときには、いつの間にか、脚気も神経衰弱もその行方がわからなくなっていた。国元から送金もあった。

余の今までの神経衰弱は実に仮想的のものであった。もとより、脚気でもなかった。このことがあってから、余の頭痛持ちも、その後いつとはなしに忘れるようになった。




この時に、森田博士は、

自分の神経症は仮想的、つまり「実は存在していないもの」だった

ことに気づくわけです。

さて、そして、『生命の実相』の「キリストの超健康法」というセクション。


谷口雅春『生命の実相』第一巻「キリストの超健康法」 より。

現代の生物学はキリストが教えた超健康法とはぜんぜん反対であります。

それは宇宙はまず「生命」という偉大なものがあって人間の脳髄や身体の諸器官を作ったということを忘れてしまい、人間の精神力を脳髄の分量で測ろうとしたり、人間の生命力を体重で測ろうとしたりしているのであって、生命とは物質の化学的一作用なりという仮定のもとに、あらゆる養生法と治療法を出発させているのでありますから、物質が生命におよぼす力を非常に恐れている。

それでほんらい自発的、能動的、創造的であって物質を支配するべき生命の本質を忘れて、ほんらい無力な他動的受動的な物質の法則の奴隷になろうと努力しているのであります。

医学がますます発達し、いろいろの健康法が数えきれぬほど案出され、それによって癒やされる、あるいは癒やされるように見える病気もたくさんあるにもかかわらず、病者の数がずんずんふえてゆきますのは、医学というものが一方では病気を治しながら、他方では人間の霊的自覚を奪ってゆき物質のまえに人間を無力にしてしまいますから、差し引き計算してみると病気を治す数よりも、病気の起こりやすい精神状態を伝播する範囲の方が広いからです。




そして、続いて、西洋医学で、病気を薬などで治すことについて以下のように語っています。


(たとえば胃が悪い時などに)物質的方面にその原因を求め、その治療にも物質的方法を用いようとするのであります。こうしますと、それでたとい病気が一時的に回復しましても、おおむねそのため将来において病気にかかりやすい素地を養成します。

なぜなら、物質的方法によって病気が治ったということから出発して、生命は物質によって生かしも殺しもできるものなのだという誤れる暗示を受けることになり、自己の生命の霊妙さの自覚が失われてしまうからであります。

自己の生命の霊妙さの自覚 − これすなわち仏教でいえば正等覚(さとり)をうることであり、キリスト教でいえば神の子としての自覚をうることであり、古神道でいえば「尊(みこと)」としての大自覚をうることであります。

この大自覚に達することがあらゆる宗教の目的 − いな、人間そのものの目的であり、この大自覚に達すれば、自覚した程度にわれわれに宿っている生命力は発現するのでありますから、キリストのように他人の病気を一言で治したり、釈迦のようにいろいろの神通力を発揮することもできるわけで、むろん自分が病気で苦しんだり、生活難で苦しんだりするような、不如意不自由な状態は消滅してしまいます。





まあ、健康に関して、こんなにうまく行くものではないとは思いますが、実際に身体の病気でも、「気」からのものは非常に多く、それは、薬剤の試験をする時に「プラセボ」という偽薬(薬効のない粉とか錠剤)との比較をおこないますが、「薬がなくても治っちゃっている人」は、どんな薬の試験でもかなり多いです。

たとえば、

・治療なしで治った 20人
・偽薬で治った 50人
・本当の薬で治った 70人


なんてデータもよくあり、偽薬でも結構治ってしまう。

暗示の力は身体にストレートに影響します。

これをさらに拡大解釈していくと、「薬のない治療が可能なケース」は、身体の病気でもメンタルの病気でもかなりあり得るとは思っています。

今後の医学がいい方向に行くとしたら、そのような方向だと思うのですが。

というわけで、今回は単なる日記的な記事なのに、異常に長くて申し訳ありませんでした。



  

2014年05月04日



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最近、世界中の報道で頻繁に「謎の病気」( Mysterious disease )という英語を見るようになりました。あまりにも多いです。今回はそういう中のいくつかをご紹介したいと思います。

パキスタン・バジャウル

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▲ 2014年5月2日のパキスタンの英字紙 DAWN オンライン版 Mysterious disease claims lives of 14 women in Bajaur より。


上の記事の要約です。


バジャウルで、この1週間のうちに、少なくとも 14人の女性が謎の感染症により死亡した。

バジャウルからカールバンまでの山岳地帯の十数キロメートルの範囲を中心にこの病気の大流行が起きており、地元の人の話によると、病気が発生したのは1週間前で、感染したのは女性ばかり。現在も、死亡した 14名の他に多くの人が感染しているという。死亡した女性たちは、すべて 40代から 50代で、病気に感染する前には、健康上に問題はなかった。

被災地を訪問したパキスタン保健省の外科医は、多数の女性がこの病気に感染していたことを述べた。外科医は、「病状は深刻で致命的だが、我々は過去にこのような病気を見たことがない」と語った。保健省は、現在、病気の原因を見つけるための努力を続けていると述べた。また、該当地域に医療キャンプの設置が求められている。







病気の時代 2014年

人間にしても、あるいは動物にしても、どうも「様々な病気の拡大がやや異常にも思えるほど続いている」という感じがあります。今回は動物のことには触れませんが、アメリカの PED という豚の感染症での豚の死亡数が「 700万頭」にも達していることがナショナルジオグラフィック・ニュースに出ていました。

2014年になって「病気の時代」とタイトルをつけた記事が2本ありました。

病気の時代 : 致死率が 20パーセント台となっている中国の H7N9 の真相の謎。そして、カザフスタンで感染が拡大する謎の眠り病にタラビッチの予言した「未来」を思う
 2014年01月30日

病気の時代 : 太陽活動での地磁気の乱れが誘発するもの。そして「新種」の病気の出現に震え上がるアメリカ国民
 2014年02月27日


そういえば、最近は日本でも「再流行していることが奇妙に聞こえる病気」の報道を見ます。

たとえば、「くる病」です。

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▲ 2014年5月2日の毎日新聞「くる病:乳幼児に増える 母乳、日光浴不足、食事が要因」より。


くる病は、ビタミンDが極端に不足することで血中のカルシウム濃度が下がり、骨の変形などを引き起こすものですが、しかし、くる病など 50代の私の子どもの頃でさえ「過去の病気」でした

上の毎日新聞の記事によると、


1990年代はほとんどみられなかったが、2000年ごろから学会報告が目立ち始め、最近は臨床現場で珍しくなくなった。東大病院ではこの10年ほどで、診断したり他施設からの相談を受けたりしたケースが約100件に上る。



とのこと。

原因としては、上の記事では、

・母乳栄養の推進
・日光浴不足
・偏った食事

とありますが、どうもしっくりと来ません。母乳が出るお母さんなら母乳で赤ちゃんを育てるのは当たり前ですし、赤ちゃんの免疫そのものも母乳から得ている部分があります。

人類は何万年もの間、赤ちゃんを母乳で育ててきたわけで、「母乳で育て過ぎるのが良くない」というのはどうもわからないですし、何となく間違った意見だと感じます。

そもそも、後に書きますが、ビタミンDは「口からとらなくてもいいもの」です。

そして、「偏った食事」とありますが、これも離乳前に当てはめられる概念ではないように思いますし、基本的には食事とビタミンD不足はそれほど関係があるとは思えないです。

というのも、ビタミンDは基本的に「太陽に当たることで人間の体内で作られる」もので、食べ物にも含まれますが、食べ物からの摂取はなくても十分な量が体内で作られます。

となると、残る「日光浴の不足」が原因ということになってしまいますが、これもどうも合点がいかないです。

ビタミンDを体内で作るために必要な日光浴の時間は、ビタミンD 生合成 - Wikipedia によりますと、


ヒトにおいては、午前10時から午後3時の日光で、少なくとも週に2回、5分から30分の間、日焼け止めクリームなしで、顔、手足、背中への日光浴で、十分な量のビタミンDが体内で生合成される。



とあり、週2回、5分〜 30分の顔と手の日光浴なら、普通にベビーカーで散歩をしたり、あるいは単に買い物などで外出しただけでもなし得るはずです。

どうもわからない。

実は、他の病気も含めて、私は太陽活動と最近の病気の蔓延についての関係を疑っている部分がありまして、この「くる病」も「日光浴不足」のほうに問題があるのではなく、

太陽光線そのものに問題があるのでは

というように思える部分もあります。

話がそれるかもしれないですが、なぜ、太陽と病気(そして、血液内の白血球)との関係があり得るかということを書きたいと思います。




太陽は血液をコントロールしている。そして、血液にある「好中球」

過去記事の、

太陽と暴動。そして、太陽と戦争
 2014年03月04日

には、嶋中雄二さんの『太陽活動と景気』に書かれてある、ロシアのチジェフスキー博士の論文と、イタリアのビッカルディ博士の実験、そして、日本の東邦医科大学の血液学者だった高田蒔教授のそれぞれの研究を掲載しています。


チジェフスキー博士(20世紀初頭)

「チジェフスキーは、動物の血液、リンパ液、原形質等のコロイド電気変化が、太陽活動の変化やバクテリアの成長と平行関係にあることを突きとめた。」





ビッカルディ博士(1985年)

「太陽活動の変化に伴って、コロイド溶液の沈殿物が変化することを突き止めた。」




このビッカルディ博士の実験の意味はわかりづらいのですけれど、要するに、人間の体液も基本的にはコロイド溶液だそうで、つまり、「太陽とコロイドとの相互作用が人間の体内でも起きている」と考えることもできるかもしれないということです。


高田蒔教授(1951年)

「血液中のアルブミン水準を検査する指標である「高田反応指標」が太陽活動の変化により変動することを発見した。アルブミンは、血液の凝固を促進する有機コロイドである。」




これは、要するに、太陽活動が活発な時は「血液が凝固しやすい」ということで、このことについては、1935年にも日本の学者たちが確認していました。


そして、ここで「人間の病気と密接に結びついている血液の中の物質」としての好中球の存在を思い浮かべます。

好中球とは何かというと、 Wikipedia によりますと、


好中球は、白血球の一種である。主に生体内に侵入してきた細菌や真菌類を貪食(飲み込む事)殺菌を行うことで、感染を防ぐ役割を果たす。



というもので、細菌などから私たちの体を守ってくれているものです。
文字の説明より下のイラストの方が私にはわかりやすかったです。

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▲ 東邦大学メディアネットセンターのマクロファージ・好中球・単球より。


この、人間をバクテリアなどから守ってくれている好中球は5種類ある白血球のうちのひとつですが、「白血球と太陽黒点の関係」については下のグラフがあります。

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▲ 1957年1月から8月までの「白血球減少症と太陽黒点数の相関」グラフ。アイゼンク&ナイアス『占星術 - 科学か迷信か』より。


上のグラフで示していることは「太陽活動が活発になると、白血球減少症の患者が増加する」ということです。この「白血球減少症」というのは、「好中球減少症」とも言われるようで、白血球の 50〜60%が好中球なので、このように言われるようです。

好中球減少症はコトバンクによりますと、


好中球は感染を防ぐ機能に重要な役割をになっているので、好中球が減ってくると、とくに細菌や真菌に感染しやすくなります。



というもので、上のコトバンクにはその原因として、「原因としてもっとも多いのは、薬剤の使用が引き金になるものです」とありますが、上の「白血球減少症と太陽黒点数の相関」のグラフを見ると、あまりにも正確な相関を描いていて、太陽活動も非常に強く関係しているように思います。

そして、太陽活動が活発になった時に、たとえば、下のグラフのように感染症が流行しやすい傾向が示されています。

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▲ 赤痢、天然痘、猩紅熱、ポリオのそれぞれの地磁気活動との関係を示した 1971年の研究論文。記事「太陽活動での地磁気の乱れが誘発するもの」より。


感染症が流行する原因は単純ではなく、いろいろとあるでしょうけれど、実際に太陽活動の増加にしたがって「白血球が減る」という傾向がある以上は、

感染を防ぐ役割を持つ好中球の増減に太陽活動が介入している

ということも言えるのかもしれません。

太陽活動の何が関与しているかというと、以前の「人類のボスは誰ですか?」という記事で書きましたが、血液のヘモグロビンは、ヘムとグロビンというものから成り立っているのですが、そのふたつは、


・ヘム → 鉄
・グロビン → 反磁性(物質が外部の磁場と反対の向きに磁化される性質)



ということで、「人間の血液」とは「鉄と反磁性」という組み合わせからできているもので、つまり、「血液は磁気に反応する性質を持っている」のです。

なので、地球の地磁気の多くをつかさどる太陽が人間の血液に干渉する原因がこのあたりにもありそうです。

もちろん、太陽は他に紫外線なども含めて、多くの光線を発していますし、それに「もし太陽が何か異常な状態だとすれば」ですが、その場合はこれまで知られていないような、太陽の人間への影響もあるかもしれません

ここから、最近の世界の報道で「謎の病気」という言葉がタイトルとなっているものをいくつかご紹介します。





様々な場所で蔓延している「謎」とされる病気

謎の病気の「謎」というのは、「原因や、あるいは菌やウイルスがわからない。あるいは特定されていない」ものですが、この、ベトナムで拡大している謎の皮膚疾患は、2011年から流行が始まっていて、つまり、何年も経っているのに「謎の病気」とされていて、原因も治療法もわかっていないようです。

ベトナム

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▲ 2014年4月18日の Thanhnien News Mysterious skin disease kills girl in Vietnam より。

上の報道を短く要約しますと、


ベトナム・クアンガイ州で 14歳の少女が謎の皮膚疾患で死亡した。同州では、2011年以来、26人がこの病気で死亡している。少女は、ホーチミン市の子ども病院で、4月 14日に容体が悪化し、複数の臓器の障害のために4日後に死亡した。

この病気は 2011年 4月に発見されたが、世界で他に症例は報告されていない。それ以来、231人がこの謎の病気にかかっている。症状は、食欲不振、手と足の水ぶくれから始まり、次に、最初に肝臓、そして次第に臓器全体にダメージを与えるという経過で進行する。

有効な治療法は確立されていない。




というものです。

これは感染症ではなく、中毒(土壌汚染など)やアレルギーなどの系統の病気ではないかとされているそうですが、原因はよくわかっていません。




アメリカ・バージニア州

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▲ 2014年4月25日の WDBJ7 Four hospitalized with mysterious illness discharged from hospital より。


記事の概要です。


ニューリバーバレーの小さな集団の中で、謎の病気が発生しており、2名が亡くなっている。

保健当局は、人から人に感染するような公衆衛生上の徴候はないと言い、原因はわからないながらも、孤立して発生したように見えると語った。

現在、患者から採取したサンプルの試験が進行している。この共同研究には、バージニア州保健省とアメリカ疾病管理予防センター( CDC )が加わっている。




とのことで、アメリカ疾病管理予防センターが調査に関わっているあたり、それなりに深刻な可能性を持って対応しているようです。

記事の後半によると、どうも、非常に致死性の高い「ハンタウイルス肺症候群」を懸念している部分もあるようです。ハンタウイルス肺症候群は、日本獣医学会のハンタウイルス感染症によると、


発症後急速に呼吸困難を起こして高い死亡率(当初は50%以上)を示す急性の熱性疾患として、1993年、米国南西部の砂漠地帯で突然出現した。



というもので、

> 突然出現した。

という言葉が含まれています。

こういう言葉を見ると、パンスペルミアにも絡んで書きたくなりますが、これ以上、話がややこしくなるのも良くないですので、今回はふれません。

これに関しては、過去記事の、

太陽と火山の噴火とパンスペルミアのハーモニーが人間ひとりひとりの生と死を決定していると気づいた日
 2014年04月08日

の中で、


人間の生と死、あるいは進化も含めて、人間の生命活動は、

・太陽活動(地磁気と宇宙線のコントロール)

・火山噴火(地中深くのあらゆる生命と細菌の要素を空中に戻して循環させる)

・パンスペルミア(宇宙から細菌・ウイルスを含む生命の要素を地球にもたらす)


この3つにより、ほぼすべてが決定されている。




というようなことを書いています。

まあ、冷静に考えれば「すべて」というのは書きすぎで、「大半が」というようなことになるでしょうけれど。

ずいぶんと記事が長くなってしまいましたが、中央アメリカで 20年にも渡り続いているのに「原因は謎のまま」で、しかも、若い人を中心に今でも人々が死亡し続けているという切ない記事をご紹介して締めようと思います。

中央アメリカの太平洋沿岸地域

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▲ 2014年4月30日の NEPR より。

記事の概要です。


中央アメリカで、謎の腎臓病が主に男性たちを攻撃している。この病気の発症者は、太平洋沿岸の地域の男性の農業従事者に多く、特にサトウキビの伐採をする人々に集中している。

世界中の長年の研究にもかかわらず、科学者たちは、まだ決定的原因を特定することができていない。

また、この病気は比較的若い男性を死に至らしめている。ボストン大学での研究によれば、中央アメリカの過去 20年間の腎不全のうち、約 20,000人の死亡数がこの謎の病気に起因しているという。

原因はまったくわかっていないが、農薬が原因ではないかと主張する研究者は多い。また、一部の研究者たちは、呼吸器系の疾患を引き起こすハンタウイルスと関係しているかもしれないという。あるいは、地元の医師は、市販品の薬品の使いすぎを指摘する。

いずれにしても、この病気の原因は不明で、予防や治療法も確立されていない。





そういえば、中東で 100人以上の死者を出しているMERSというウイルスが、はじめてアメリカで患者が出たことが伝えられています。また、マレーシア、フィリピンでも死者が出ています。

米、初のMERSウイルス感染を確認 サウジに渡航の男性
 CNN 2014.05.03

マレーシア、フィリピンでMERSによる死者2人―東南アジアで初
 ウォール・ストリート・ジャーナル 2014.04.18

ゴールデンウィークは、日本人が数多く海外に行く時期ですが・・・・・まあ、気をつけようがないとはいえ、東南アジアではデング熱も大流行していて、昨年は、東南アジアから帰国した日本人も多く発症しています( 230名以上)ので、お気をつけ下さい。デング熱は致死率は低いですが、大変に苦痛が持続する病気です。

デング熱といえば、サッカーのワールドカップで、日本代表などが拠点を置くブラジルのサンパウロ州でも大流行していて、1月から4月の感染者が 1万 7000人を超え、過去最悪を記録しているそう。

W杯キャンプ地でデング熱拡大=過去最悪、日本代表に影響も−ブラジル
 時事通信 2014.05.03

デング熱を防ぐには「蚊に刺されないこと」しかないですので、サッカー観戦等で当地に行かれるような方々は、お気をつけください。

世界のどこも病気だらけです。



  

2014年05月02日



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昨日のロイターの記事に、

米オクラホマ州で薬物注射の死刑失敗、「拷問死」との非難も
 ロイター 2014.05.01

というものがありました。

報道の内容はタイトル通りのもので、このこと自体はともかくとして、この記事の中で、「え?」と思ったのが以下の短いくだりでした。


死刑情報センターによると、米国では現在、薬物注射が死刑執行の主な方法となり、1976年以来、約1200万人が薬物注射によって死刑に処された。



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「 1200・・・万人?


1976年から 2014年までの年数は 38年間です。
人口3億人程度の国で、38年で 1200万人が薬物で死刑?


「・・・誤植?」


そこで、アメリカ合衆国における死刑 - Wikipedia を見てみると、1977年以降のアメリカでの「連邦と軍隊と50州」、そして、特別区や自治領、あるいは信託統治領を含め、アメリカ合衆国全体の合計は 1,320人(2013年4月1日時点)となっていまして、ロイターの「万」というのは誤植のようです。

正しくは、薬物注射によって死刑に処された数は約1200人ということになりそうです。

「そりゃそうだよなあ」

と思いながらも、たとえ一瞬でも、こんな考えられもしない数を「本当かも」と信じてしまいそうになる「負の力」が、アメリカという国には確かにあります。

これは、過去記事の、

アイソン彗星が死んだかもしれない
 2013年11月27日

の後半に、記事のテーマとは関係のない「アメリカでは毎日2300人が「消えて」いる」というセクションを書いたことがありまして、その時の記憶が消えないということもあります。

America's Missing という記事を翻訳したもので、抜粋しますと、以下のようなものでした。


アメリカの行方不明者


アメリカの行方不明者の報告は、この 25年間のあいだに6倍増加している。1980年には約 150,000人だったのが、今年は約 900,000人にのぼる。この増加の理由のひとつには、アメリカの人口増加が関係しているが、しかし、現実には社会から疎外された人々の深刻な問題が存在する。

この、現在のアメリカでの「毎日 2,300人」という驚くべき数の行方不明者には大人も子どもも含まれる。

連邦政府は 2001年に 840,279人の行方不明者の数を発表した。そして、その中の約 50,000人は 18歳未満の少年少女であった​​。

さらに複雑な事件の分類として、米連邦捜査局( FBI )は、成人と子どもの両方を含むいくつかの行方不明事件の中で最も悲惨な可能性が考えられるケースを「死亡が懸念される」、あるいは「自分の意志での失踪ではない」というカテゴリーとして指定している。

この「死亡が懸念される」と指定される行方不明の子供たちは、毎年 100,000人以上にのぼる。そのうちの約 30,000人は、自発的な失踪ではないとされている。




また、2013年10月22日の CNN の報道には下のようにあります。


推定で毎年約 800,000人の子供たちの行方不明が報告されている。 2002年にアメリカ司法省によって発表された調査では、この1年間だけで アメリカで 797,500人の子供たちの消息が途絶えたことが報告された。



下の表はアメリカ司法省が発表した 2002年の1年間のあいだにアメリカで起きた「子どもの行方不明物数」と、その理由の表を日本語にしたものです。

ここには大人の行方不明は含まれていません

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▲ 2013年11月28日の記事「アイソン彗星は死んでいなかったけれど、世界のほうはすっかり死んでるみたいな」より。


「理由が不明の行方不明」が、1年間で 34万人も発生している国。

上の数をすべて合わせると、80万人を越えます。

たとえば、さきほどのロイターの記事にある「38年間」を賭けると、たった 38年間で 3,000万人以上の子どもたちが行方不明になっているという凄まじいとしかいえない数が弾き出されます。

多分、このあたりのことを上の記事を書いた時に計算していたので、「 38年間で 1,200万人の死刑」という数も抵抗なく読めてしまったのかもしれません。


そして、このことを知って以来、アメリカと「大量の人間が消える」という概念が、どうも結びついてしまっています

もちろん、行方不明の件数は「発生件数」ですので、その後、家に戻ったり、発見されたりする子どもたちも数多くいる一方で、そうはならなかった子どもたちもたくさんいることも事実だと思います。

このアメリカの行方不明の数・・・・・今読み返してみても、やっぱり異常です。





「犠牲」というキーワード

そして、私は上の記事を書いた昨年は気づかなかったですが、最近の記事、

「神の意志、あるいは悪魔の輪郭」 : 北緯 33度線にある韓国の済州島。そして「血の月」の連続と共にユダヤ教では祭りに突入
 2014年04月18日

の後半の「神が与えようとした厄災を避けるための犠牲」というセクションで、ユダヤ教の重要な祭典である「過ぎ越し」について書いています。

この過ぎ越しは、 過越 - Wikipedia によると、


神は、エジプトに対して十の災いを臨ませる。その十番目の災いは、人間から家畜に至るまで、エジプトの「すべての初子を撃つ」というものであった。

神は、戸口に印のない家にその災いを臨ませることをモーセに伝える。つまり、この名称は、戸口に印のあった家にはその災厄が臨まなかった(過ぎ越された)ことに由来する。




というもので、「戸口の印」というのは、殺した子羊の血で、それを家の戸口の鴨居の上と左右に塗ります。

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Passover Lamb: A True Story より。


旧約聖書「出エジプト記」 12章 21節には、

「さあ、家族ごとに羊を取り、過越の犠牲を屠りなさい。」

というモーセの言葉があります。
23節には、

「主がエジプト人を撃つために巡るとき、鴨居と二本の柱に塗られた血を御覧になって、その入り口を過ぎ越される。」という、やはりモーセの言葉があります。


そんなわけで、過ぎ越しの祭というのは、もともとは、

初子を厄災から守るために子羊を犠牲にする

という「犠牲」の上に成り立っている宗教的式典でもあるわけです。


このことと、アメリカの子どもたちの行方不明が関係あるといっているわけではないですが、「ほんの一握り」は関係あるのかもしれないとも正直思うこともあります。

そして、最近の記事の、

赤い月と黒い太陽: 2014年から 2015年まで「4回連続する皆既月食」がすべてユダヤ教の重要宗教祭事の日とシンクロ。そして、過去の同じ現象の時に「イスラエルの建国」があった
 2014年04月06日

では、今年の 4月 15日から始まり、来年 2014年 9月 28日まで続く「ユダヤ教の宗教的祭事と4連続する皆既月食のシンクロ」のことを書きました。

過去に同じような出来事があった時に、

・イスラエル独立戦争(第一次中東戦争 / 1948-1949年)
・六日戦争の年(第三次中東戦争 / 1967年)


が起きて、イスラエルが建国されたことを書いています。


考えてみれば、戦争という出来事そのものが「大きな命の犠牲」を払っておこなわれるものですが、上のうちの第三次中東戦争での、

・イスラエル側の死者
・アラブ側の死者


について、第三次中東戦争 - Wikipedia に詳細に記されています。
それが下の表です。

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戦力の数そのものは、アラブ連合のほうがはるかに多く、航空機の数もアラブ側が圧倒しているのに、「その死者数」の差。アラブ連合が 21,000人、イスラエル側は 779人、という、とんでもない差となっています。

イスラエル側の奇襲と、電撃作戦によるものだそうですが、戦争は6日間でイスラエル側の勝利となり、 この戦争で、


イスラエルの占領地域は戦前の4倍以上までに拡大した。



という出来事でもありました。

いかなる戦争にしてもそこには「犠牲」が生じます。

そういえば、関係ないですけど、イスラエルのネタニヤフ首相が 5月 11日から、公式実務訪問賓客として来日すると、外務省のホームページに書かれてありました。まあ本当に全然関係ないですけど。

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▲ 2014年4月25日の外務省ホームページより。






抗生物質への耐性菌が跋扈している

最近はいろいろと疑い深くなっているということもあるのか、マレーシア機の失踪にしても、韓国での事故にしても、あるいは、つい先日の、格安航空会社の旅客機が那覇空港付近で海面に異常接近した「人為ミスの疑い強まる ピーチ機の海面異常接近、機体に異常なし(産経新聞 2014.04.30)なども含めて、どんなことにも「つながり」を感じてしまう次第です。

それは、「見えるつながり」だけではなく、「見えないつながり」といったような、書きようによっては完全にオカルト的な世界観も含みますが、今年 2014年から起きようとしていることの中に感じてしまう「犠牲」というキーワードの概念が頭から離れません。

病気で人が亡くなるのもウイルスやバクテリアによる「犠牲」ですが、先日、 WHO は、「世界中で抗生物質効かなくなっている」という報告を出しました。

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▲ 2014年5月1日の NHK 「WHO 耐性菌感染 世界で広がっている」より。

以下のような報道でした。


WHOは耐性菌の世界的な感染状況を調べるため、114の加盟国から提供されたデータを基に、黄色ブドウ球菌など7つの細菌について、従来は効果が見られた特定の抗生物質が効かなかった例を報告書としてまとめ、30日、発表しました。

それによりますと、黄色ブドウ球菌の場合、アフリカや南北アメリカの一部の国で、抗生物質のメチシリンを投与しても80%から90%の患者に効かなかったということです。

肺炎などを引き起こす肺炎かん菌でも、アフリカを中心に多くの国で50%以上の患者に抗生物質を投与しても効かなかったと報告されるなど、世界中で耐性菌の感染が広がっているとしています。




この


投与しても80%から90%の患者に効かなかった



というのは、この地では抗生物質が何の役にも立たないという状況を示しています。


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▲ その報告が発表された2014年4月30日の WHO ウェブサイト Antimicrobial resistance: a serious threat to public health より。


抗生物質はいろいろと悪者扱いされることが多いですけれど、確かに、現在の日本のように「風邪を引いただけで抗生剤を出す」などの気軽すぎる処方はいいとは思わないですけれど、現在でも、多くの重大な病気、あるいは怪我や手術の治癒などにとって、大変に重要なものです。

私は数年前に、胃潰瘍で胃の複数から同時に出血し、真夜中に吐血して緊急手術を受けたことがあります。橋本龍太郎さんが死亡した病院に遠くから緊急搬送されて、ちょっと違ったら死んでいたほどの吐血でした。

胃潰瘍になった原因は「ピロリ菌」というものが私の胃にあったということがあります。

これは日本人には特に多く、また、次の日経BPネットのタイトル、

50歳以上の日本人の8割がピロリ菌に感染、年間10万人が胃がんを発症 ― これからは「除菌」で胃潰瘍・胃がんを防ぐ
 日経BP 2013.05.17

とあるように、50代( 40代以上でも同じくらいの割合だと思います)のほとんど人が持つこの「ピロリ菌」というものが胃潰瘍と胃がんの大きな原因であることが確定していまして、このピロリ菌を除菌すると、胃潰瘍や胃がんになる確率が低くなります(胃潰瘍に関しては、直接的な原因としては、ピロリ菌の他に解熱鎮痛剤があります)。

上の記事には、


胃・十二指腸潰瘍の患者の約 90%がピロリ菌に感染しており、ピロリ菌が除菌できた場合は潰瘍の再発が著しく抑えられることがわかっている。



という部分がありますが、私も「除菌」をしたのですが、これに使うのは「非常に強力な抗生物質」です。ピロリ菌駆除 - 薬服用日記 というページにありますが、

・サワシリンカプセル250mg × 3錠 ペニシリン系の抗生物質
・クラリス錠200 × 2錠 マクロライド系の抗生物質


これだけの抗生物質を、朝晩、5錠ずつ飲むという治療です。

これだけ大量の抗生物質を服用し続けるので、人により強い副作用がありますが、胃潰瘍の再発防止と胃がんの予防には最も近道でもあり、私も行いました。


また、結核の薬であるストレプトマイシンも抗生物質ですが、作家の埴谷雄高さんは、若い頃から結核で、NHK のドキュメント『死霊の世界』の中で、埴谷さんは以下のように語っていました。

1950年頃、人生で四度目の結核を再発し、10年に及ぶ長い療養の中で「ストレプトマイシン」がこの世に出た後からの話です。


『埴谷雄高 独白 死霊の世界』よ

僕にしても、吉行淳之介にしても、それから探偵小説を書いている結城昌治にしても、結核で助かったのはみんなストレプトマイシンのお陰ですよ。ストレプトマイシンが出る前に発病したら、それは死んじゃっていますよ。だからストレプトマイシンというものが出た後に(結核に)なったやつはみんな幸い。吉行たちは幸いでしたよ。

だからストマイがなければ僕は死んでいたでしょうね。

ストマイはですね、1クールが 40本、1週間に2本打つわけですよ。だから、その 40本打つのもかなり時間がたつわけですけど、2クール打つと 80本打つわけです。そうすると、耐性菌といってストマイに抵抗する菌が出てくる。だから、2クール以上打てないのですよ。そうするとヒドラジッドというのがちょうどそのときできてですね。




というようなことを書いていて、とりあえずその世の中、あるいは現在の世の中でも、抗生物質以外では治すことが難しい(できないとは書きません)病気は数多くあります。それだけに、重大な病気のいくつかにおいて「抗生物質が効かなくなる」というのは非常に大変な事態ではあると思います。

過去記事の、

抗生物質に代わる物質がドイツの機関で特定される(短鎖ペプチド)
 2011年06月09日

という記事には、


2010年には抗生物質に耐性を持つ結核に50万人が感染し、その3分の1が死亡した。



という記述があり、耐性菌は様々な病気に広がっているのが現状です。

2014年で思う「犠牲」というキーワード。
その強迫観念を捨て去りたいですが、なかなか強い強迫観念となっています。



  

2014年05月01日



In Deep のトップページは http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





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▲ 2014年4月30日の英国インディペンデント 'One of the earliest images of Jesus' unearthed in Egyptian tomb より。






 


エジプトの6世紀の墓から、「最古のイエス像のひとつと思われる壁画」が見つかったということが英国を中心に報道されていました。それが上の写真の壁画なんですが、ちょっと思うところもあったので、その報道をご紹介したい思います。

その前に、またセキュリティの話で申し訳ないんですが、やはり、最近は「関係ないこと」だとは言えない部分が日本でも起きている可能性がありますので、書いておきたいと思います。




日本で増えているゾンビ PC とセキュリティ危機の増加の関係


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▲ 2014年4月30日の東洋経済オンライン「マイクロソフト「IE」の脆弱性に世界震撼」より。


昨日のお知らせの記事に少し書きました、ウインドウズの閲覧ソフト「インターネット・エクスプローラー」(以下、 IE )にヤバめの安全性に関する脆弱性の問題が発見されたことについては、予想以上に問題が大きいようで、上の東洋経済オンラインの記事には、


実際にアメリカ金融機関への攻撃も確認される




最善の方法は、IEを使わないこと。しかし、現実問題としてIEでしか正常に動作しないアプリケーションを抱えている企業も多い



などの文字が並びます。

確かにインターネット上のサービスなどで IE でしか動作しないものはわりと多そうです。

しかし、今回のものは、「結構重いセキュリティ問題」だと思いますので、とにかく IE を極力使わないことに尽きると思います。特に企業では。

それでも使い続ける必要がある場合、対策が CNET Japan の「Internet Explorerの脆弱性、日本人ユーザーが対策ソフト公開」という記事に書かれていますが、決して簡単とは言い難い上に、ウインドウズの機能そのものに支障が出る可能性もありますので、やはり IE を使わないのが一番の対策ではないかと思います。


それにしても、最近は急速に「重大なセキュリティ脅威」が増えています。

比較的最近の記事の、

インターネット史上最悪で、かつ破局的なセキュリティ危機が発覚。個人情報からカード番号、バスワードまですべて流出する可能性が内在する欠陥の存在が明らかに
 2014年04月12日

だとか、昨年は、

アメリカ国土安全保障省と日本のセキュリティ機関が同時に出した深刻な PC のセキュリティ警告
 2013年01月13日

という記事で、 Java という、インターネットではきわめてよく使われているプログラムにセキュリティー問題が存在していることを記しました。この時にも、米国土安全保障省が使用を控えるよう警告を出しています。


そして、何より、こういうセキュリティ関係の記事を最近多く書く理由は、日本を含めた多くの人たちのパソコンの一部は、すでに「敵の手に落ちている」と感じるからです。

簡単にいうと、「知らない間にあなたのパソコンが乗っ取られているかもしれない」ということです。

それは、たとえば、最近の、

スパム送信国ワースト12で日本が初のランクイン
 ITmedia エンタープライズ 2014年4月21日

という報道で、2014年1〜3月期の「スパム(悪質な迷惑メール)の送信元になっている送信国ワースト12」で、下のように、日本は、アメリカ、スペイン、ロシア、イタリア、中国、ドイツに続いて7位にランクインしています。

s7-japan.gif


しかし、これは「犯罪者が増えたということではなく、乗っ取られているパソコンが増えた」と考えるほうが妥当なような気がします。

上の記事にも以下のようにあります。


なお、「自分の国がランクインしても、あなたの国の人がスパムを送り続けていると決まったわけではない」とセキュリティ企業の英Sophos社は解説。

スパム配信はマルウェアに感染した「ゾンビPC」によって行われることが多く、サイバー犯罪者は第三者のコンピュータを「ゾンビPC」として遠隔操作し、スパムを配信している。

上位に初めてランクインした日本やフランスでは、「ゾンビPC」が増加している可能性の高いことも示唆している。




ここに出てくる「ゾンビ PC 」というのは、


ウイルスに感染したり、不正侵入者に遠隔操作ソフトを仕掛けられたまま、ユーザがそのことに気付かずに放置されているパソコン。( IT 用語辞典 より)



のことで、そのように「実質乗っ取られているパソコンが日本では増えている」という可能性があること上のグラフは示唆しています。

使っている本人が気づかずに、そのパソコンから「世界中に悪質な迷惑メールが送信され続けている」というようなことが数多く起きているかもしれないというのが現実です。

そして、ゾンビ PC は、さらに多数にウイルスなどを拡散させていくので、映画に出てくるゾンビと同じように、「波状的に増えていく」ということにもなります。

とはいえ、今後はタブレットやスマートフォンが主要なターゲットになりそうです。
というより、すでになっているようです。

android-01.jpg

インターネット・セキュリティ・ナレッジより。


今は技術の進歩が早いですが、「良い方も悪い方も早い」です。
そして、「悪い方が実行速度が早い」という見方もできます。

セキュリティをある程度気にするということは、自分だけの問題ではなく、社会全体とも関連することだと思います。もちろん最も重要なのはご自身のセキュリティのためですので、重大なセキュリティ情報が発信された場合は、気にされるのもよろしいかと思います。

ということで、長くなってしまって、どちらが本題かよくわからない感じとなってしまいましたが、ここから「エジプトの古代のキリスト像」についての記事です。





古代のイエス像はむしろ新鮮で

最近、またイエス・キリストに関しての話題をよく目にしますが、今回のものは、冒頭に貼りましたように、エジプトの6世紀の墓で、「最古のイエス像のひとつ」と考えられる絵画が発見されたというものです。

発掘されたのは、エジプトのオクシリンコスという遺跡で、ここは Wikipedia によりますと、


エジプトで最も重要な遺跡の1つと言われている。20世紀にはオクシリンコスで継続的な発掘調査が行われ、プトレマイオス朝からローマ属州時代のパピルスが大量に見つかっている。

オクシリンコスで見つかった文書の中には、メナンドロスの戯曲、「トマスによる福音書」の断片、初期のキリスト教徒に関する文書などがある。




という遺跡とのこと。

oxyrhynchos_map.gif

▲ オクシリンコスの場所。


今回、発掘された墓の構造はかなり謎に満ちている構造だそうで、発見された「部屋」は頑丈に隠されていて、なんと「 45トンの岩」で隠されていたのだそう。そして、他にも隠されている部屋が存在しているとのこでした。

下は、デイリーメールに掲載されていたもので、その墓から見つかった、その絵を描くための道具(埋葬されていた人のものらしいですが、そのあたりはやや不明)や、他の絵の写真もありました。

tool-egypt.jpg


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▲ 2014年4月30日の Daily Mail Egypt dig unearths 'early image of Jesus' in a mysterious underground tomb より。下のほうの絵の写真には、「死後の世界への扉?」というようなキャプションがつけられていました。


パーツで見ると、なかなか興味深い壁画でもあります。
ホルスの目(ラーの目)も描かれています。

rar-03.jpg


ホルスの目に関しては、以前、「脳との比較の図」なんかを記した記事もありました。

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▲ 2013年1月29日の記事「あらゆる手段で「光」を求める生命: フンコロガシの行動、松果体の意味、そして「太陽神の目」の実体」より。


でまあ・・・どうしてこの「最古のイエス像」の報道が気になったかというと、いろいろとあるのですが、たとえば、その穏やかな表情。

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これを見ていると、どうも、2012年に生まれた方を思い出します。

modern-gods.jpg

▲ 2012年8月27日の記事「2012年にスペインで生まれた「新しいキリスト像」の価値観が瞬く間に世界を席巻」より。



まあ、それはともかくとしても・・・45トンの岩で隠すほどの、つまり「決してこの部屋を開けないでほしい」として作られたものを開けちゃっていいのかなあとも思いますが・・・。

これが「パンドラ的な部屋」ではありませんように。

冒頭のインディペンデントの記事を翻訳しておきたいと思います。




'One of the earliest images of Jesus' unearthed in Egyptian tomb
Independent 2014.04.30


エジプトの墓で「イエス・キリストの最も初期の絵のひとつ」が発掘される


カタロニアの考古学者のチームは古代エジプトの墓に埋蔵されたイエス・キリストの最も初期の絵画の一つを発掘したと確信している。

バルセロナ大学の専門家たちは、司祭のための休憩所として使われていた可能性がある古代エジプトのオクシリンコス遺跡で地下の構造体を発見した。

ここは 45トン以上の重さの岩石で隠されていた部屋で、ここに到達するために、この巨大な岩を移動しなければならなかった。今回見つかった部屋の近くに、別の正体不明の構造体があり、現在調査中だ。

部屋の中に入った際、チームは、壁に描かれた5つから6つの絵画を発見した。初期のキリスト教徒たちがいたコプト時代のものだ。

地下構造も伝えられるコプト時代の絵画であや取られており、そこにあった壁画のひとつが、イエス・キリストの最も初期の表現物である可能性がある。

遠征を率いたバルセロナ大学名誉教授である研究チームのジョセップ・パドロ( Josep Padro )博士は、この絵について、

「短いチュニック(長めの上着)を着用した巻き毛の若い男性が、祝福を与えているかのように手を上げている」と地元紙に語った。

そして、

「私たちは、イエス・キリストの非常に初期の絵と関係することができた」と博士は付け加えた。

チームは現在、絵の周辺に刻まれている碑文の翻訳に取り組んでいる。



  
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