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2014年06月30日



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地球の磁場が弱くなっていることを欧州宇宙機関の地磁気観測衛星(SWARM)が確認



Earth_s_magnetic_field_node.jpg

▲ 地球の磁場のイメージ。2014年6月19日のESA(欧州宇宙機関) Swarm reveals Earth’s changing magnetism より。


先週の「不明熱」の記事翌日の記事の後、日曜を経まして、不安定な感じではありますが、おかげさまで一応体調は戻りました。けれど、しかし、この何年かに一度忘れたころにやってくる原因のわからない熱はなんなのだろうなあと思います。

何の症状もなく「熱だけ 40度出る」というのは釈然とはしない感じもいたしますけれど、不明熱の記事に書きました、アメリカのカザンジャン博士( P.H.Kazanjian )という人のデータでは、「その他」と「原因不明」を合わせれば、それが不明熱の原因の全体の4分の1にも上るということで、理由の分からない発熱というのは「この世」ではわりと普通のことなのかもしれないです。





地磁気の減少の意味

数日前に、ある発表のことを調べたりしていて、翌日に記事にするつもりのところで熱を出してしまったのですが、6月 19日に、欧州宇宙機関( ESA )が、

地球の磁場が弱くなっていることを確認した

という公式発表をおこないました。

ニュースリリースそのものはそれほど長いものではなく、詳細についてまでの発表はされていないのですけれど、今回はそのリリースをご紹介します。

magnetic-2014-jun.gif

▲ 欧州宇宙機関のニュースリリースより、2014年 6月までの地球の磁場の分布。地球全体の磁場が均等に弱くなっているのではなく、場所によりずいぶんと差があるようです。


しかし、「磁場とか地磁気といったものが弱くなった」として、それの何が問題なのか、ということもあると思いますので、多少ふれておきたいと思います。

まず一般的には、磁場は「地球の生命を、宇宙からの有害な線などから保護してくれている」ということがあります。ですので、磁場の減少もあまりにも度が進むと、人間を含む地球上の多くの生命に有害だとされています。

また、地磁気の減少は、「それに頼って行動している生物」、たとえば代表的なものでは、鳥などがそのように言われますが、それらが生きていく上でも、地磁気で方向を得て行動していると考えられている動物は、地磁気が消滅した場合、「その種としての生存そのもそのが厳しいことになる」可能性が言われています。

それらの予測的なことはともかくとしても、地磁気は現在、実際に減少し続けています。

たとえば、下のグラフは、過去記事、

ドイツの科学研究法人が「急速なポールシフトと気候変動と超巨大火山の噴火が同時に発生していた」ことを証明
 2012年10月18日

に載せました西暦 1880年から 2000年までの約 120年間の地球の地磁気の変化のグラフです。

1880年から2000年までの地球の地磁気の強度変化

poleshift-1.gif


地磁気は一貫して弱体化し続けていて、これは現在進行している極のポールシフト(磁極の移動)とも関連しているかもしれないことが下の「過去100年での北極(磁極としての北極)」の移動でもおわかりかと思います。

1904年から2001年までの北極(磁極としての北極の移動)

1904-2001-poleposition.gif

過去記事より。







地磁気が弱くなると何が起きるのか?

2004年に、秋田大学の地球資源学科のウェブサイトに「渡り鳥が飛べなくなる日  地球の磁場強度が少しずつ減少している」として掲載された文章には、


現在の地磁気の減少傾向がそのまま続くと、西暦 3525年には地磁気の強さはゼロになってしまいます。



と書かれてありました。

そして、これは、地磁気の減少の「現在の加速度」がわかる以前の数値ですので、仮に現在の磁極の移動、あるいは、それに伴う地磁気の減少が加速していれば、西暦 3525年どころではなく、


「地球から地磁気が消滅するという事態は、すぐ先にもやってくるかもしれない」


・・・というのは、やや大げさでも、それほど遠い未来の話ではないことではあるかもしれません。

秋田大学の地球資源学科のページには、


磁極が入れかわるときに地磁気の強度はゼロになるとの予想があります。地磁気の減少は磁場逆転の前触れかもしれません。

地磁気がなくなると、影響を受けるのは鳥だけではありません。私たち人間にも大きな影響があります。今まで地球磁場が食い止めていた宇宙線が直接降り注いで人類は危機に直面することになります。




と書かれていましたが、それに加えて、最近の記事、

ポールシフトに関する最近の緊迫(1) : 磁場の反転時には「地球から大量の酸素が消滅する」とする科学論文の発表…
 2014年06月16日

では、中国科学院の研究グループが、「磁場が逆転する時、酸素が地球外へ流出していく」という内容の論文を科学誌に発表したことを取り上げました。

ch-sc-03.gif

▲ 2014年5月15日の科学誌「アース&プラネタリー・サイエンス・レターズ(Earth & Planetary Science Letters)」の記事より。


この理屈は、


地磁気の逆転は、地球の大気の保護を弱め、地球の磁場が弱くなる時、地球から酸素イオンが宇宙へと流出するを動力を与える。



というようなもので、過去の大量絶滅の原因としても、その原因として考える余地のある理論ではないか、というようなものでした。

ちなみに、関係ないでしょうけれど、日月神示に、

今に大き呼吸(いき)も出来んことになると知らせてあろうが...


という文章で始まるくだりがあることを知ったことをこちらの記事に載せたりしています。





地磁気は人体のあらゆる面に影響する

しかし、何よりも、「地磁気と人体の関係」ということでは、最近よく引用させていただく、地磁気学の権威だった前田担(ひろし)元京都大学名誉教授の名著(日本に他に同類の本がないと思われますので)『生物は磁気を感じるか ― 磁気生物学への招待』(1985年)の中に見出した、「人類と地磁気の様々な関係」の資料やグラフには圧倒を受け続けたものです。

たとえば、その中でも印象深かったもののひとつが、過去記事、

「確定的な未来」を想起する驚異的な2つの科学的資料から思うこれからの太陽と地球と女性(そして消えるかもしれない男性)
 2014年04月10日

の中に載せました、「地磁気と人類の生殖の関係」を示す(かもしれない)下のグラフでした。

female-1932-1960.gif

▲ 前田担著『生物は磁気を感じるか』より。


これは、「地磁気の減少と共に、女性の初潮年齢が下がっていた」ということがわかったというもので、たった 30年間での変化としてはかなりのものだと思います。これはノルウェーのデータですけれど、他の国のグラフを見ても、似たような傾向はあり、もちろん、これは地磁気だけが関係しているというわけではないはずだとしても、ひとつのデータとして残っているということも事実です。


他にも、『生物は磁気を感じるか』には、人間を含む哺乳類が「地磁気から受ける影響」について、以下のようなことが、1960年代頃からの研究で確認されていることが記されています。


・たんぱく質の構造が変化する
・DNA や RNA の向きに影響を受ける
・遺伝子の遺伝暗号エラーの増減に影響を受ける
・赤血球の運動が変化する
・細胞の培養の変化に影響する
・血液の凝固速度が変化する
・水を軟水化させる影響と関係する




など、他にもいろいろと書かれています。

しかし、これらの貴重な研究はこの時代のあたりで止まっていて、この時代、つまり1980年代以降、これらの研究が進んでいるとは思えません。

1900年代のはじめから各国で続けられていたこれらの「地磁気と人間」、「太陽と人間」に関しての科学的、医学的研究は、なぜか突然のように止まってしまったのです。


科学や医学は、この頃( 1980年代後半)から「太陽活動と人類活動の関係の無視」を始めた。

という感じが私にはあります。

理由はよくわからないですけれど、ただ、フレッド・ホイル博士の『生命はどこからきたか』という著作には、


地球上の生物が絶えず宇宙から影響を受けてきたという考え方は、古くから確立してきたキリスト教会の教えに反するものであった。

六世紀頃までには、天は地上には何の影響も与えないという教えが、キリスト教の教義に含まれるようになり、その例外は太陽が地球に恵みをもたらすことだけであった。




という部分があり、この「太陽の恵み」というのも、地磁気や、あるいは DNA への関与といったものではなく、農作や気温との関係での「太陽が地球に恵みをもたらす」というほどの意味だったのだと思われます。

いずれにしても、

「宇宙が人間に影響を与える」という考え方は、さまざまな方面から認めるわけにはいかない

という概念のひとつだったということもあるのかもしれません。

しかし、私は、先日の(やや)病床の中で書きました、

復活の兆し。そして奇妙な夢の中で答えられなかった、人間と「宇宙でのコリオリの力」の関係
 2014年06月28日

の中で書きましたように、私たち人類はは、

太陽からの大きな影響を受けつつ


しかし、

日常においては地球のチカラそのものと整合する必要がある


という生き方しかできないのだと思ったりします。


というわけで、磁場や地磁気というものが、私たちにかなり大きな意味を持つものかもしれないということを長く書いてしまいましたが、ここから、欧州宇宙機関のニュースリリースです。

タイトルに「 SWARM 」とありますが、これは人工衛星の名称です。 SWARM (人工衛星) - Wikipieda によりますと、


SWARMは欧州宇宙機関(ESA)が2013年11月に打ち上げた地磁気観測衛星。同型の衛星3基が連携して観測を行い、地球磁気圏のデータを収集する。



というものです。

SWARM_orbits.gif
Space for Kids


ちなみに、今回のニュースリリースには「北の磁場がシベリアに方向に向けて移動していることも確認された」ということも書かれてあります。

磁場に関しての様々なことが進んでいるようです。



Swarm reveals Earth’s changing magnetism
ESA (欧州宇宙機関) 2014.06.19

esa-swarm-top.jpg


人工衛星 SWARM が明らかにした地球の磁場の変化


欧州宇宙機関(以下 ESA )の3基の人工衛星が連携して地球磁気圏の観測をおこなっている衛星 SWARM (以下 スウォーム)から送られてきた最新の高解像度のデータセットの結果は、私たちの地球を保護している地球の磁場のもっとも最近の変化をあきらかにした。

スウォームは2013年11月から運用されており、宇宙線の衝突や荷電粒子から地球上の私たちを保護してくれている地球の磁場の複雑な仕組みに対して前例のない洞察を提供してくれている。

過去6ヶ月の間におこなわれた観測では、磁場は、地球の西半球で最も劇的に減少しており、全般的にも地磁気が弱くなっていることを示している。

他方、たとえばインド洋南部などでは、磁場は今年1月以来強くなっている。

また、最新の測定で、北の磁場がシベリアに方向に向けて移動していることも確認された。

これらの変化は、地球の核に由来する磁気信号に基づいている。今後数ヶ月にわたって、科学者たちは、他の情報源、すなわちマントル、地殻、海洋、あるいは電離圏や磁気圏からの磁気の影響を解明するためにデータを分析する。

これらは、宇宙天気のトリガーとなる私たちの地球内部で発生する自然現象のプロセスが太陽活動によるものだという新しい洞察を提供するものかもしれない。同様に、これらの情報は、なぜ地球の磁場が弱まっているのかをよく理解できるキッカケとものとなるかもしれない。

これらの結果は、デンマーク・コペンハーゲンでの「スウォーム科学会議( Third Swarm Science Meeting )」ではじめて発表された。



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2014年06月28日



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dreams-mars.jpg


昨日、不明熱で復帰不明などという記事を書きまして、場合によっては、ご心配かけてしまいました。

結果としては熱は長引かず、今現在は引いています。
熱そのものは最高で 40度に近づきましたが、一過性だったようです。

まだ関節の痛みとか、フラッとする感じが残っていまして、ちゃんとした記事の更新は今日もお休みさせていただこうと思います。今回も日記のようなものです。


昨日の記事を書いた後、つまり、病院に行った後に、熱はさらに上がる気配を見せて、「 40度」あたりに近づきそうになり、やむを得ず、解熱鎮痛剤(ロキソニン)を飲みました。かつての自分の経験では、どうも人間、 41度を越えると失神に近い状態になる場合もあるようです。

しかし、解熱鎮痛剤も、あまり頼りにしたくない部分はありまして、ずいぶん前の記事ですが、

1918年の「死のインフルエンザ」へのケロッグ博士の対処法
 2011年11月22日

の中で、ケロッグ博士がやっていたものの応用で、熱の際ではわりと誰でもすることかもしれないですが、「大量に水分を摂取すること」、そして、冬用の毛布にくるまり大量の汗をかくこと、などをしている上に眠っていて、気づいたら5時間ほど寝ていました。

起きた時には午後3時頃で、熱を測ると、36.7度と、平熱より少し高いほどにまで下がっていました。

そういえば、私はもともと平熱が低くて、大体、35.7度とか、そんなもので、もっと低いこともあります。
今朝の体温は 35.2度まで下がっていました。





壮絶な夢での対話の中で

いずれにしても、昨日は夕食を食べて早めに眠ったのですが、熱はないにも関わらず、この夜の、つまり昨日の夜の夢は、その「量」といい「内容」といい、近年では珍しいほどすさまじいものでした。

いろいろな種類の夢を見たのですが、その中で、

「火星が夢に出て来る」

というものがありました。

これは意味が難しいのですが、「火星が惑星として出てくる」という意味ではなく、

「意志を持った存在としての火星という登場人物が出てくる」

のです。

そういうわけで、「火星からの問いと語り」が始まります。

「そもそも地球の重力とかチカラとかいうものをどう考えているか?」

というようなことを火星は私に言います。

この「地球のチカラ」に関しては、少し前の記事「病気が消滅する日…」の中で、『三軸修正法―自然法則が身体を変える!』という整体の本について書いているのですが、この『三軸修正法』という本の中には「コリオリの力」というものについての概念が何度も出てきます。

コリオリの力というのは、私にはあまりにも難解な概念ですが、たとえば、「地球(北半球)の台風は必ず台風の目に対して左巻きの渦を作る」というようなことも、コリオリの力のためだと記憶しています。

これは、地球が左回りで自転しているためのもののようです。

このあたりは、 Walk in the Spirit さんの「右回りはなぜ体を柔らかくするのか」という記事にわかりやすく書かれています(記事でのお祈りどうもありがとうございます)。

earth-hidari.jpg


コリオリの力を理解するかどうかは別としても、コリオリの力は、


「地球の中の力の作用」


なのですけれど、昨日の夢に出てきた「人格のある火星」が私にきいていることは、


「宇宙から見て、それはどうだと考えるのか?」


ということらしいのです。

そんなこと言われても、コリオリの力そのものを理解していない私に、答えられるわけがないわけで、

「あああ〜、わかんねえ〜、火星うぜえええええ!」

と(夢の中で)叫びながら、ふと目を覚まし、また眠ると、また同じようなことを問われるわけです。そんな繰り返しがありました。

この「宇宙でのコリオリの力」に関しては、2002年の月刊うちゅう「台風はなぜ左巻き?」に、「宇宙から見たら?」という部分があり、読んでみましたが、物理的思考のできない私には理解できないのでした。


そのうち、夢の中はさらに他の展開もし始めて、いろいろな惑星みたいなものが出てきます。

夢は、

地球の渦巻きのイメージ



他の惑星の渦巻きのイメージ

でグチャグチャになってきました。

目覚めてまた眠っても同じような光景が出てくるので、いわゆる「うなされている」という状態だったのかもしれません。熱もまた出ていたのかもしれないです。

そのあたりで、正体不明の人物か惑星が、太陽を中心として力の働きをとらえるよりも、

「自分がいる場所(つまり私なら地球)を中心にとらえるといいかもしれない」

というようなことを言葉ではなく、下のように図で示してくれたのですね。

こちらはいわゆる私の知るところの太陽系です。

solar-system.jpg

天動説と地動説より。


上の太陽系と各惑星の関係は、知識や概念として残し、あるいは尊重しつつ、「もうひとつの自分の使える力として」下のように中心を地球とする、と。

solar-system-2.gif





人間は「太陽からの影響」を受けながら「地球の力を利用する」ことができる生命

昨日の私の熱のようなものは、原因はわからないとはいえ、「病気」ではあるわけで、その「病気」、特に細菌やウイルスに対しては、太陽活動が大きな影響を持っていることは過去に何度か記したことがあります。

「太陽活動が高い時は人は感染症になりやすい」という単純なデータなのですが、その決定的な要因としては、「黒点が多い時には、細菌からの感染を予防してくれる好血球が減少する」ということが考えられます。これに関しましては、

世界中で蔓延する「謎の病気」の裏に見える太陽活動と白血球の関係
 2014年05月04日

という記事に載せました下のデータがあります。

sww-1957-07.gif

▲ 1957年1月から8月までの「白血球減少症と太陽黒点数の相関」をあらわしたグラフ。嶋中雄二『太陽活動と景気』より。


この「白血球減少症」というのは、白血球の 50〜60%が好中球のため、「好中球減少症」とも言われますが、「好中球」というのは、

好中球は、白血球の一種である。主に生体内に侵入してきた細菌や真菌類を貪食(飲み込む事)殺菌を行うことで、感染を防ぐ役割を果たす。


というもので、この白血球が減少することで、単純な書き方をすれば、感染症にかかりやすくなるということになります。そして、少なくとも過去のデータでは、「太陽黒点の数と白血球の減少」は比例していることで、

太陽黒点数が多いほど、感染症の流行が起きやすくなる

ということがいえるようなのです。

ただ、感染症の流行は単に黒点の数というより、下のグラフを見る限りは、地球の「地磁気」と関係しているようですので、黒点数そのものより、太陽活動による地球の地磁気が高い状態が続くと、病気が流行しやすくなるようです。

solar-desses-01.gif

▲ 赤痢、天然痘、猩紅熱、ポリオのそれぞれの地磁気活動との関係を示した 1971年の研究論文。記事「太陽活動での地磁気の乱れが誘発するもの」より。


これは、病気の感染を防ぐ役割を持つ「好中球の増減」に太陽活動が介入しているということを示す証左の一部となりそうなことですが、このように、

太陽は、地球の人間の健康状態に直接介入している多くの証拠がある

ということがあります。

そして、先に挙げました『三軸修正法』は、一種の整体の延長というのか、つまり、整体とは「病気ではないけれど、体に痛みなどがある」場合に、それを修正する方法なのですが、こちらは、

地球のチカラを使って(利用して)自分の体を調整する

というものです。


なので、私たちは、

太陽からの大きな影響を受けつつ


しかし、

日常においては地球のチカラそのものと整合する必要がある


というのが、最近の私の「健康」についての考え方なのですが・・・この皮肉というのは、

「健康な時は健康のことなんて忘れる」

ということです(苦笑)。


昨日のように原因不明の 40度近くの高熱や、その後の体のふしぶしの痛みなどに見舞われて、またふと、それらの「健康」について思い出したりしました。

ただ、火星の問いにはどうやっても答えられなそうですけれど。

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2014年06月27日



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今朝、体中の関節が痛く、そしてものすごい悪寒で午前5時頃に目が覚めました。

「風邪かな」と、熱を測ると 37.5度くらい。

大したことはない熱とはいえ、痛みと悪寒がひどく、寝られないまま6時頃にもう一度体温を測ると、「 39.1度」。


「あー、こりゃ風邪じゃない」


昨日までまったく風邪の前駆症状のようなものがなかったことに加えて、その時点でも、「症状が熱だけ」なのです。

熱だけといっても、39度を越えてくると、かなり厳しい。

一番近くの病院くらいまでなら歩けそうだったので、その病院に。
はじめて行く病院でした。

実は私は今住んでいるところに越してきてから、3年近く一度も熱を出したり風邪を引いたりはしなかったので、内科とは縁がなかったのです。


ただ、7年くらい前、東京の西荻に住んでいた頃、どれだけ検査しても原因のわからない熱を数ヶ月に一度の割合で出していたことがありまして、その時は体温が 41度に近くなったりしていたのですが、


「また、あんなのだとやだなあ」


と思いつつも、近所のお医者さんの診断と、簡単な検査ではやはり「原因はわからない」ものでした。


そんなわけで、今、フラフラになってこれを書いていますが、座っているのも一苦労で、今日明日あたりは普通の記事の更新は無理そうです。

ちなみに、不明熱の定義は、こちらによりますと、


38℃以上の発熱が2,3週間以上続き、詳しく調べても原因が分からない場合に「不明熱」と診断します。不明熱の70%は感染症です。



ということで、今回の私のような「単発の発熱」は不明熱にはあたらないようです。

また、103歳のお医者さんとして名高い日野原重明さんは、こちらに下のように記しています。


不明熱の原因

米国の感染症のある研究者(P.H.Kazanjian)によれば、不明熱の原因としては、感染40%、悪性腫瘍20%、膠原病15%、その他15%、原因不明10%と発表されている。




日本病院総合診療学会の報告では下くらいの率です。

soushin.jpg

主訴に発熱(不明熱を含む)がある患者の内訳(138例)より。

精神科のジャンルでも熱があるのですね。

いろいろと理由はあっても、「多くは何かの細菌かウイルスに感染していることが多い」わけですが、それが何か特定できなければ、対象療法しかないんですね。熱が上がりすぎたら下げるという方法。

それにしても、このトシでの 39度はなかなかハードであります。

わけのわからない症状や病気はいろいろとありますし、皆様も重々ご自愛くださいね。

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2014年06月25日



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au-megablizzard.gif

▲ 2014年6月25日のオーストラリア news.com.au より。オーストラリアの周辺は、過去数十年でも最大の規模となる可能性のある巨大雪嵐に見舞われています。タイトルでは「メガブリザード」と書かれてあります。


うちの奥さんに聞くまで知らなかったのですが、『アナと雪の女王』という映画が大ヒットしているのだそうで、うちはまあ・・・子どもも男の子ですし観に行くこともなさそうですが、アナと雪の女王 - Wikipedia を見てみましたら、


累計の観客動員数はすでに1601万人を超え、日本歴代3位となり記録的な大ヒットとなっている。



ということで、最近は 1700万人を突破したとかなんとかで、まあ多くのリピーターもいるのでしょうけれど、何だかスゴイ数ではあります。単純に映画を見に行ける年齢層での人口で考えると、「数人にひとりは観ている」ということになりそう。

でまあ、そのことはともかく、 Wikipedia で見ると、この映画、原題は Frozen なんですね。フローズン。

つまり、凍結とか厳寒とか、そういうような「凍る系」の意味のタイトルの映画のようです。

anna-frozen.jpg

▲ アナと雪の女王』の原題のポスターより。


なるほど、これは太陽活動極小期を見据えた氷河期に生きる女性の話なのかもしれないなあ」(そんな映画じゃヒットしないって)とかなんとか思いつつ、映画の内容は知らないのですが、その中で、昨日(6月24日)、東京の三鷹市や調布市などに降った雹(ひょう)のことを思い出しました。

mitaka-hail-01.jpg

▲ 2014年6月24日の毎日新聞より。東京都調布市の光景。


東京の三鷹は、以前住んでいた西荻窪から二駅の場所で、もっとも近しい場所のひとつでした。それだけに、昨日の様々な写真や映像には驚きました。

下のも調布市の様子ですが、上の写真と共にほとんど「雪」に見えます。

20140624-choufu.jpg

▲ 2014年6月25日のスポーツ報知より。


また、ツイッターに投稿された様々な写真がこちらのサイトに載せられていました。

hail-001.jpg

▲ 車のフロントガラスに穴が開いた光景だと思いますが、すごいですね。 中にはかなり大きな雹もあったのかもしれません。


hail-002.jpg

▲ 雹が降っている時の様子。大きさがピンポン球よりやや小さいほどある雹だったようです。


これらの写真を見ながら、

「エリトリアみたいなのが日本に降ったらどうなるのだろう」

とふと思ってしまいました。

これは今年3月の過去記事での、

直径1メートル以上のヒョウ(というより氷爆弾)が雨あられと降り注いだエリトリアの光景を見て思う「母なる自然の最後の勝敗」
 2014年03月18日

でご紹介しました、「エリトリアに降った雹」の光景なのです。
下の写真です。

eritrea-bighail.jpg

▲ 雹の嵐が過ぎ去った後のエリトリアの首都アスマラ。3月16日。


こうなると、雹という範疇のものではなく、「空から巨大な氷の塊がそのまま降って来た」というような状態であるわけですが、しかし、同時に思う、

この世で「たった一度だけ起きる現象」というのはそんなにないはず


という考えからすると、またこのエリトリアの雹みたいなものもどこかに降るのかもしれません。
いや、必ず降ると思います。


話を日本の昨日の雹に戻しますけれど、いったい、6月にどうしてこんなことになってしまったのかというと、

毎日新聞の「天気:関東甲信大荒れ続く 局地的に雷、大雨やひょう」という記事によりますと、


関東甲信地方では24日、上空5500メートル付近に氷点下12度以下の寒気が流れ込んだ影響で、局地的に雷を伴った大雨やひょうが降った。



「6月にマイナス 12度の寒気?」と驚きましたが、それが理由だったようです。

そして、このような異常なほどの寒気の流入が今後も続けば、「荒い天候の梅雨」から「荒い天候の夏」へ突入していく可能性もあるのかもしれません。

ゆっくりとですが、太陽活動も小さくなっていきますし。





夏と冬の間で

今、南半球は冬に向かっているのですが、それだとしても、「まったく異常な雪の嵐」がオーストラリアやニュージーランドを襲っています。

冒頭の記事の最初にある「これがまさに今のオーストラリアだ」という文章と共に載せられていた写真がこちらでした。

au-0625.jpg

news.com.au より。


ツイッターにもこんな投稿が。

au-car.jpg


それでもオーストラリアは今、冬に向かっているわけで、確かに今の時期としては「度の過ぎた雪」ではあるにしても、これらの雪は理解できなくもないですが、実はこの6月は北半球でも、いろいろなところで雪が降っているのです。

季節外れの雪が降った時には、来たるべき地球の形に、メモ的に書き留めているのですが、少しご紹介したいと思います。



北半球の6月の雪の記録

6月22日 ノルウェー・トロムソ周辺(6月の降雪は観測史上初めて)

snow-june.gif

▲ 「ノルウェーで降り続ける6月の雪。同日にノルウェー各地で過去36年間で最大の降雨」より。写真は 2014年6月22日の IceNews より。


6月19日 ロシア・トヴェリ地方(6月の降雪は観測史上初めて)

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▲ 「モスクワ近郊のトヴェリで観測史上初めて6月に雪が降る。低温記録も60年ぶりに更新」より。写真は、ロシア RG より。


6月17日 エストニア( 6月の降雪は 32年ぶり)

estonia-snow-top.gif

▲ 「エストニアで32年ぶりに6月の降雪の記録」より。写真は、ルーマニアTVより。


6月13日 トルコ・リゼ地方

rize-top2.gif

▲ 「トルコのリゼで6月中旬に大雪」より。写真は hurhaber より。




過去一度も雨の降ったことのない場所に降った雪

あと、これは南半球にある場所ですけれど、「過去に雨が観測されたことのない場所に雪が降った」という出来事が5月の末にありました。

clama-snow-top.gif

▲ 「過去、一滴の雨も観測されていない南米チリ・カラマを見舞った5月の雪に驚く住民たち」より。


このカラマという場所は、 Wikipedia にも、

今まで一滴も雨の観測はされていない。


と記されている場所なのですが、「ほんまかいな」と思いまして、カラマの5月の平均降水量を見てみましたら、下の通り。

チリ・カラマの5月の平均気温と平均降水量

calama-weather.gif

MSN天気予報 チリ・カマラの5月の平均値より。


見事に降水量0ミリメートルが続きます。

そういう場所で、雨どころか「雪が降った」ということになってしまったのでした。

しかも5月に。






自然の現象が変化していく段階に生きる中で

確かにいろいろなことが起きています。

天候の現象には、すべてにおいて説明できる「原因」や「状態」が存在しているはずですが、「どうしてそれが起きるのか」ということについて、完全にわかっていることはほとんどありません

どうして風が吹くのか

どうして雨が降るのか

どうして雲ができるのか


そのような、とても基本的なことも、表面的な部分に関してはわかっていても、実際の「根本の部分」はわかっていないことが多いです。

雲や雨に関しては、過去記事の、

「宇宙線が雲を作るメカニズム」の一部を欧州原子核研究機構 CERN が解明
 2011年08月26日

という記事に「雲の生成と宇宙線の関係」を証明できそうなところにまで進みつつあるよあなことを書きましたけれど、その後、その CLOUD という実験がどうなっているのかはわかりません。

宇宙線と雲の関係は、スベンスマルク効果という仮説に基づいていて、 Wikipedia の説明だと、


スベンスマルク効果とは、宇宙空間から飛来する銀河宇宙線が地球の雲の形成を誘起しているという仮説である。

2005年の実験で、空気中において宇宙線によって放出された電子が雲の核形成の触媒として作用することが明らかとなった。このような実験により、スベンスマルクらは宇宙線が雲の形成に影響を与えるかもしれないとの仮説を提案した。




というようなものです。

しかし、いろいろな研究はなされていっても、それでも、「自然の現象」が起こる根本的な原理は、実は今後もわからないままのような気がしています。

たとえば、仮に、上の「スベンスマルク効果」という仮説が正しかったとした場合は、

私たちが毎日見ている「雲」は、宇宙の果てからやって来る宇宙線と関係している


ということになり、ならば、昨日の雹や豪雨も、「はるか宇宙の果てからやって来た宇宙線」と関係していることになるわけで(雲が生成されない状態で雹や豪雨はあり得ないですし)、あるいは、毎日そよいでいる風も、その原因を「根本の根本の根本」まで突き止めれば、それは、とんでもなく巨大で永遠ともいえるシステムの働きかもしれないです。

突き止めることなど不可能な奇跡的なシステムがすべての些細な現象の根幹になっている可能性はあります。そういう意味では、自然そのものも自然の現象も奇跡のかたまりだとは言えます。


そして、そのこととは別に、今はその「自然の現象が(もしかすると根本から)変化していく」というフェーズにあるのだという感じを強く思います。私たちがそれらの「自然の変化」に慣れていくことができるのか、あるいは、慣れることさえできないほどの巨大な変化が先に待っているのか、それはわからないです。

さて・・・。

今日も関東は荒れた天候となるそうなのですが、私は今日の夜に東京の都心方面に外出しなければならない用事があります。

エリトリアみたいな1メートルだとかの雹が降るのだけは勘弁してください。

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2014年06月24日



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▲ 2014年6月23日のタイ字メディア matichon より。




軍政下のタイで起きている行動

今年5月の軍部によるクーデターで、タイが軍政下となり、1ヶ月が過ぎました。

上の記事は、昨日 6月 23日のタイのメディアのもので、タイ語の翻訳が多分正しくない部分もあるとはいえ、単語の意味は大体合っているとすると、この「国民戦線の中でサンドウィッチを食べ『1984年』をお読み下さい」という奇妙なタイトルが、どうも印象に残ります。

なお、「国民戦線」と訳していますがは、反ファシズムなどを意味する「人民戦線」というもののことかもしれません。それはともかくとして、タイトルの下には「タイトルに書かれてある通りのことをしている人物」の写真が写っています。

この男性が手にしているのは、タイ語版の小説『1984年』です。

1984-thailand.jpg

▲ 小説『1984年』のタイ語版の表紙。


周囲の人々がカメラを撮ったり、遠巻きに見ているということは、何か「とても人目につくことをやっている」ということになりそうです。

それでも、サンドウィッチを食べて小説を読んでいるだけのようなのですが・・・これは何なのか?
なぜ、大きく報道されているのか?

下は、6月22日に、タイの首都バンコクの滞在者か、あるいは旅行者か、そのあたりはわからないですが、ジョナサン・ヘッドさんという男性のバンコクからのツイッターの投稿です。

th-02.jpg
news.sanook

内容は、


『1984年』を読みながらサンドウィッチを食べていたひとりの抗議活動家がサイアム・パラゴンで逮捕された。どこもかしこ警官だらけだ。他にも6人がサンドウィッチを持っていて逮捕された。狂気の沙汰だよ。



というもの。

サイアム・パラゴンとはタイの首都バンコクの大型商業施設で、現在のバンコクで絶大な人気を誇るショッピングモールそうです。

そして、冒頭の写真の男性の背後にある建物こそがそのサイアム・パラゴンなのでした。

siam_paragon.jpg

▲ サイアム・パラゴン。



これらのことに関しては、下の報道で少し理解できたのでした。


「1984」読書の男性、「リスペクト・マイ・ボート」Tシャツの女性 タイ軍政が批判者を逮捕
newsclip 2014.06.23

タイ字紙カオソッドなどによると、22日、バンコクの高架電車BTSサイアム駅とチッロム駅の周辺で、軍事政権に批判的な行動をしたとされる市民10人以上が検挙された。

検挙されたのは、全体主義国家が支配する未来を描いたジョージ・オーウェルの小説「1984」を読んでいた男性、「リスペクト・マイ・ボート」と印刷されたTシャツを着ていた女性ら。

タイのテレビ、ラジオは軍政の統制下にあり、こうした検挙を報じていない。




つまり、冒頭の男性は、「軍事政権に批判的な行動をしていた」ということになるようです。

多分、この後、逮捕されたのだと思われますが、詳しいことはわかりません。
単独行動ですので、「集会の禁止令」にも違反していないと思われ、逮捕理由はわかりません。

ところで、上に「リスペクト・マイ・ボート」と印刷されたTシャツ、という表記があり、カタカナではわかりにくいですけれど、その女性が警察に連行される写真で、Respect My Vote (私の投票を尊重せよ)だとわかりました。

respect-my-vote.jpg

▲ Tシャツの文字によって、タイ警察に逮捕された女性。


上の記事で、現在のタイは、

タイのテレビ、ラジオは軍政の統制下にあり、こうした検挙を報じていない。


というような状態であることを初めて知ったのですが、思ったよりも現在のタイは典型的な「軍事政権」であることを伺わせます。それにしても、この中のうちの「サンドウィッチを持っていることによって逮捕される」という意味だけはどうしてもわかりません。





架空の1984年と現実の1984年、そして現実の2014年

冒頭の人や、逮捕された人々が「反抗の意を示すため」に持っていた小説『1984年』は、イギリスの作家ジョージ・オーウェルにより書かれ、1949年に発刊されたものです。とはいえ、私は映画のほうはともかく、小説のほうは読んだことがないですので、 Wikipedia から、あらすじを抜粋しますと、


1950年代に発生した核戦争を経て、1984年現在、世界はオセアニア、ユーラシア、イースタシアの3つの超大国によって分割統治されている。さらに、間にある紛争地域をめぐって絶えず戦争が繰り返されている。

作品の舞台となるオセアニアでは、思想・言語・結婚などあらゆる市民生活に統制が加えられ、物資は欠乏し、市民は常に「テレスクリーン」と呼ばれる双方向テレビジョンによって屋内・屋外を問わず、ほぼすべての行動が当局によって監視されている。




というもの。

ちなみに、この小説では、世界は、「3つの大国だけ」になっています。

・第三次世界大戦後の超大国「オセアニア」
・旧ソ連をもとに欧州大陸からロシア極東にかけて広がる「ユーラシア」
・旧中国や旧日本を中心に東アジアを領有する「イースタシア」


です。

下の地図がその分布となります。

1984_fictitious_world_map-3.gif


市民を監視するテレスクリーンというのは、映画『1984年』では、下のように表現されていました。

1984-tele-screen.jpg

▲ 映画『1984年』より。


画面に映っているのは、オセアニア国家に君臨する独裁者のビッグ・ブラザー( Big Brother )という登場人物です。テレスクリーンの画面上にのみ登場し、実際の姿は見せません。

本名さえ分からず、実在の人物か党が作り上げた架空の人物かどうかも明らかではないのですが、ビッグ・ブラザーの位置は下のようにピラミッドの頂点にあります。「プロレ」というのは、人口の大半を占める被支配階級の労働者たち。

1984_Social_Class.png



ちなみに、この「ビッグ・ブラザー」という言葉は、今でも英語圏ではよく使われます。ビッグ・ブラザー - Wikipedia によりますと、


『1984年』の出版以来、「ビッグ・ブラザー」は、過度に国民を詮索し、管理を強める政府首脳や、監視を強めようとする政府の政策を揶揄する際に使われるようになった。



とあり、『最も影響力のある実在しない101人』( The 101 Most Influential People Who Never Lived )という書籍の中では「ビッグ・ブラザー」は2位となっています。

ちなみに、この『最も影響力のある実在しない101人』の1位は、タバコのマルボロの宣伝に出てきた「マルボロ・マン」となっていました(笑)。いろいろな人が演じているようですが、下のような人のことです。

marlboro_man.jpg


それはともかく、今でもアメリカでは、政治的な揶揄としてインターネット上でよく使われます。
特に、

 Big Brother is Watching You
(ビッグ・ブラザーはあなたたちを監視している)

というフレーズでよく使われます。

big-brother-is-watching-you-obama.jpg

▲ オバマ大統領は任期も長いせいか、大変に数多くの「Big Brother is Watching You」のバージョンがネット上にあります。


しかしまあ・・・「1984年」は、小説ではありますけれど、今の現実はその作者の想像を越えているところに位置しているという可能性もあります。

なぜなら、小説、あるいは映画の「1984年」は、その世界の人々は「自分たちが監視されていることを自覚して」生きていたのですけれど、たとえば、過去記事の、

イギリス政府の機密作戦の結果が教えてくれる「私たちのいる現実の世界」
 2014年02月28日

でご紹介したように、現代では「自分たちでは自覚できない方法」で「見られている」ということが、すでに事実としてあるからです。

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▲ 上の記事より。元は 2014年2月27日の英国ガーディアンの報道より。

内容的には、下のようなものでした。


英米、ヤフー利用者のウェブカメラ映像を傍受 英紙報道
AFP 2014.02.28

英紙ガーディアンは、英政府通信本部(GCHQ)と米国家安全保障局(NSA)が、米IT大手ヤフーの180万人以上のユーザーが利用したウェブカメラの映像を傍受し保存していたと報じた。

この情報は、NSAの情報収集活動を暴露して米当局に訴追された中央情報局(CIA)の元職員エドワード・スノーデン容疑者から提供されたもの。




これは、「オプティック・ナーブ(視神経)作戦」という暗号名でおこなわれていました。他のさまざまな「似たようなプロジェクト」の存在も想像しなくともわかるのですが、いずれにしても、

「見られている自分たちは、見られていることを感知できない」

という点では、「事実は小説より何とか」ということを実感したりもします。



Mac が生まれた年

そういえば、今では多くの人々の端末として使われている iPhone や iPad の会社であるアップル社は、本来はコンピュータ会社であり、今でも Mac を出していますが、 Mac が最初にこの世に出たのが、この「1984年」でした。

jobs_mac.jpg

▲ 1984年当時の、初代 Mac(マッキントッシュ)と、アップル社の創設者だったスティープ・ジョブズ氏。


そして、そのテレビ広告は、小説『1984年』を意識して作られたものでした。

mac-1984.jpg

▲ 初代 Mac のテレビ・コマーシャル。映像は YouTube にあります。


この広告は、その時点で、すでに『エイリアン』(1979年)や『ブレードランナー』(1982年)といった映画史に残る作品の監督であったリドリー・スコット監督に撮影を依頼したもので、既存の大手メーカー(IBMを想定)を「ビッグブラザー的な存在」として、それを破壊する光景を描いたコマーシャル作品でした。

そのコマーシャルでは、ラストに、


1月24日、アップル・コンピュータはマッキントッシュをご紹介することになるでしょう。
そして、皆様は「なぜ 1984年なのか」を知ることになるでしょう。
それは(小説の)1984年のような未来を望んでいないからです。




というような意味の字幕が流れます。

mac-1984-02.jpg

しかし、30年前には「既存体制への挑戦者」だったアップル社は、現在では自身が業界のトップに君臨する、つまり自らが「ビッグ・ブラザー」となっているというところに時代の流れの様々な部分を感じます。


ちょっと見かけただけのタイの記事と写真から、何の話を書いているのだかよくわからない展開となってしまいました。

しかも、タイでの「反抗」と、「 1984年」の問題は全然結びつきませんでしたけれど、それぞれがユートピアの逆であるディストピアと多少は関連しているとは言えそうです。

そして実は今の世界はかつて予測されていた以上のディストピアなのかもしれません。

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2014年06月23日



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▲ NASA の国際宇宙ステーション ISS によって撮影されたパブロフ火山。2014年6月23日の MINING より。


最近、ポールシフトに関しての記事を久しぶりに続けて書いたりしました。

ポールシフトに関する最近の緊迫(1) : 磁場の反転時には「地球から大量の酸素が消滅する」とする科学論文の発表…

ポールシフトに関する最近の緊迫(2) : 北の「磁極」がシベリアにまで移動しつつあるという情報の真偽…

などです。

そして、今回は報道としては少し古いものですが、2012年に、英国の名門国立大学であるリバプール大学から発表された論文について書かれたサイト記事をご紹介したいと思います。

その内容は、

過去の地球の磁極の反転(磁場のポールシフト)は、巨大火山活動と連動した

というものです。

このことを思い出したのは、最近の「環太平洋火山帯」の動きの活発化と関連します。

今、ロシアのアリューシャン列島からアメリカのアラスカにかけて、大変に活発な火山の噴火、そして地震活動が続いています。





アリューシャン列島とアラスカで増加し続ける地震と噴火

先日、アラスカにあるブルックス山脈というところで、謎ともいえる群発地震が続いていることを記したことがありました。

全世界の地震の連動:アラスカのブルックス山脈で極めて珍しい群発地震
 2014年06月15日

そして、ロシアからそのアラスカまで続く「アリューシャン列島」の地震の回数と、火山噴火の数が記録的なものになっていて、噴火に関しては過去 26年間で最大になっていることが、アラスカ火山観測所の発表で明らかになりました。

米国アラスカのブルックス山脈の位置は下です。

broocks.gif


そして、北米からロシアまで続くアリューシャン列島の位置は下の地図で白く囲んだあたりです。

alska-map.gif


アラスカ火山観測所によりますと、現在、アリューシャン列島では、噴火の可能性のある黄色(コード・イエロー)の警告が出されている火山が3つあり、噴火が差し迫っていることを示す警告(コード・オレンジ)の火山も3つあることを発表しています。

volcanoes-aleutians.gif

▲ 左上から、クリーブランド火山(コード・イエロー)、シシャルディン火山(コード・オレンジ)、パブロフ山(コード・オレンジ)、ベニアホフ火山(コード・イエロー)、セミスポチノイ火山(コード・イエロー)。MINING より。


特に、冒頭の写真に写っているパブロフ山という火山の噴火は、すでに火山灰の高さが、9,144メートル、つまり上空9キロメートルにまで達しており、これでさらなる大噴火を起こした場合は、想像を絶する大噴火になりそうです。

しかし、科学者たちがこの活動が今後どうなっていくのかということについての情報と推測を持っていないということも明らかになっています。

ある科学者は、アリューシャン列島の噴火の連続について、「これは火山の噴火が偶然集中したものに過ぎない」と言っていることが MINING の記事に書かれてありますが、同じ環太平洋帯でのアラスカのブルックス山脈の地震は、4月18日から始まり、今なお続いています。

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▲ 2014年6月16日の The News Tribune Swarm of earthquakes in Alaska puzzles scientists より。


そして、後述しますが、今年の環太平洋の地震活動の活発化を見ても、これらは「偶然」ではないと私は思います。


下の図は、アメリカ地質調査所( USGS )の、6月23日の時点の「アラスカ地域においての過去30日間のマグニチュード 2.5 以上の地震」の発生状況です。

broocks-2014-06-23.gif

30 Days, Magnitude 2.5+ Worldwide より。


ブルックス山脈は火山ではないので、この地震は地元の科学者たちからも、大変に「不気味」というようなとらえ方をされています。

ちなみに、アリューシャン列島の同時期の地震回数は下のような状況で、大体、1ヶ月間で、マグニチュード 2.5以上の地震が 270回前後発生しています。

アリューシャン列島の5月26日からの30日間のM2.5以上の地震

russia-to-alaska.gif

USGS より。


アリューシャン列島に関しては、通常での地震の回数の基準を知りませんので、これが特別多いのかどうかはわからないですが、アラスカ火山観測所が、火山噴火と共に、「地震も顕著に増えている」と述べていますので、通常より多いのだと思います。






全体として活動が活発になっている環太平洋火山帯

環太平洋火山帯は、英語では「火の輪」(Ring of Fire)と呼ばれていて、その名のとおり、地震のほうではなく、「火山の集中している場所」という意味ではあるのですけれど、結局、この地帯はくまなく地震が多いのも事実です。

今年は特に活発です。

大きな人的被害の出た地震が少ないため、今年あまり地震が頻発しているイメージはないかもしれないですが、たとえば、今年3月には、

2014年 3月 15日に環太平洋火山帯で「同時多発的な連鎖発生」を起こした中規模地震群
 2014年03月16日

というようなこともありました。

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▲ 2014年3月15日の USGS より。この日、インドネシア、フィリピン、日本、イースター島、コロンビア、チリ、西アフリカ、ギリシャ、アゼルバイジャン、インドなどでマグニチュード5程度の地震が連続して発生しました。


そして、最初のほうにも書きましたけれど、最近は「ポールシフトが加速している可能性」を感じてもいまして、それと関係のある 2012年の記事を翻訳してご紹介したいと思います。

磁場の反転と火山活動に関係があるというものです。

ここで言われる「地球内部の構造」の理論そのものは、私はあまり信用できない面もあるのですけれど、それはそれとして、ご紹介します。この記事の作者自身も、リバプール大学の調査そのものには大きな興味をいだきつつも、「火山活動と磁極の反転の関係」について、研究発表と「逆の因果関係」を述べていますが、私も、このサイト記事の作者と同じような考え方です。

いずれにしても、ここからその記事をご紹介します。




Magnetic Reversals Linked to Massive Volcanism
Magnetic Reversals and Evolutionary Leaps 2014.08.12


磁気の逆転は大規模な火山活動と関係している


Geographic-vs-magnetic.jpg


リバプール大学の科学者たちは、大規模な火山活動が磁極の反転のトリガーとなる可能性を示唆する研究を発表した。この科学者たちは、地球の磁場の長期反転率の変動が地球の核からの熱流の変化によって引き起こされ得ることを発見した。

約 2億年前から 8000万年前の間の磁極反転の「発生の間隔」に焦点を当ててみると、この期間には磁場の反転が非常に多く起きていたことがわかった。この時期はまだ恐竜が生きていた時代だが、磁場の反転は、10万年に 10回ほどの頻度で起きていた。

ところが、それから 5000万年後に磁場の反転が発生しなくなり、それから約 4000万年もの間、磁場の反転は起きなかったことを述べている。

ただし、磁場には 11,500年周期のサイクルの「周遊」が存在しており、このことに関して、リヴァプール大学の科学者たちは考慮しなかったようだ。

いずれにしても、これらの「磁極の反転の間隔」にバラツキが生じる理由として、何百万年にもわたって発生する地球の核とマントルの境界を越えての熱損失の変化のパターンと関係している可能性が発見された。

そして、磁場の反転が少なくなった時には、巨大火成岩岩石区(Large igneous provinces / 広大な範囲に渡り火成岩が分布している地域およびそれを生成した火山活動)も少なくなっていたこともわかったことで、磁場の反転とマントル活動に関係があることを見出した。

しかし、全体としてみると、リバプール大学の科学者たちは、「マントルの活動が磁場の反転を引き起こした」としているが、私(サイトの作者)自身は、同時期にその現象が起きていたことは事実だとしても、相関関係はその「逆」だと思う。

つまり、磁場の反転が巨大な火山の噴火のキッカケとなったと考えられる。

なお、2011年のネイチャーに、巨大火成岩岩石区が急激に作られた時代と、過去のペルム紀の大絶滅( 2億5200万年前の大量絶滅)と、恐竜の絶滅(約 6500万年前)の時代がリンクしていることについての論文が掲載されたことがある。


castrophes-nature.gif

▲ 2011年9月14日の Nature より。




(訳者注) 記事の後半にはネイチャーに掲載された「大量絶滅と巨大火山活動の関係」についての論文が紹介されていますが、この、過去の「大量絶滅」については、現在でも、それぞれについて確固たる原因は確立されていないわけですけれど、「原因のすべてではなく、ひとつだけ」ではあるにしても、大量絶滅の原因のひとつに「広大な地域で火山活動が活発になる」ということはあったのかもしれません。

それでも、結局は、「大量絶滅の理由」とは複合的なものではあるとは思われます

今月のはじめ頃に書きました、

「地球の海が急速に酸性化している」という論文を6度目の大量絶滅の中にいるかもしれない今の時代に読む
 2014年06月03日

などのように、「海の水」そのものが大きく変化していけば、多くの海洋生物は生き残れないわけですし、先日の「ポールシフトと酸素の消失の関係の記事」のように、地上から酸素が大幅に少なくなれば、地上の生物もかなりの種類がダメージを受けることになります。

酸素の減少量によっては、哺乳類から昆虫などに至る、あらゆる大型生物が生き残れない可能性はあります。

しかし、その一方で、酸素がなくても生きられる微生物も多くいるわけで、それらはまた「次の進化の主役」となっていくのかもしれません。2010年には「単細胞生物」ではなく、「多細胞生物」で、酸素を必要としない生物がギリシャで発見されました。

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▲ ギリシャのクレタ島近くの海底の堆積から発見された「酸素を必要としない生物」の姿。2010年04月14日の過去記事「酸素なしで生きる多細胞生物が発見される」より。酸素を必要としない多細胞生物が発見されたのは、これが初めてのことでした。


いずれにしても、現在の地球に生物が定着して以来、「微生物(ウイルスのような非生物も含めて)が存在しかったことは一度もない」ということだけは事実で、地球の生命の歴史はそれらが見続けてきています。

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2014年06月22日



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▲ 2014年6月20日のロシアのプラウダより。


今回は、ロシアのプラウダに上のようにとても興味深い記事を見つけまして、それをご紹介したいと思います。

ところで、最近の、

ポールシフトに関する最近の緊迫(1) : 磁場の反転時には「地球から大量の酸素が消滅する」とする科学論文の発表。そして、日本で西之島が「新しいアトランティス」となる時
 2014年06月16日

という記事で、中国科学院の科学者たちを中心とした研究身グループが、磁場のポールシフト、つまり、地球の磁場が反転する時に、「酸素が地球から外へと流出していく」というシミュレーションの研究発表をしたことを書きました。

上の記事に翻訳がありますので、細かいところはそちらを読まれていただければ幸いですが、大ざっぱに書きますと、


・地磁気の逆転は、実質的に地球の大気の保護を弱める。

・地球の磁場が弱くなると、酸素イオンが太陽風により地球外に流出する。

・過去の大量絶滅時の大気レベルの低下の原因もこれで説明できる可能性がある。




という感じのことでした。

現実的な話として、現在はリアルタイムで、すでに磁場の大幅な移動が起きているわけで、それがさらに進行している可能性について、上の続きの記事でもある「ポールシフトに関する最近の緊迫(2)」に書きました。


過去約 420年間の磁場の移動距離(単位はキロメートル)の変化
420-year-magnetic-pole-shift-c.gif


まあ、中国科学院の論文はひとつの推測として「そういうものもある」という認識でいいと思いますが、最近、知人の方に「日月神示にそのようなことが書いてある部分がある」ということを教えていただきました。

日月神示の五十黙示録 / 第07巻 / 五葉の巻にある「第十五帖」に下のように記されているそうです。


今に大き呼吸(いき)も出来んことになると知らせてあろうが、その時来たぞ、岩戸がひらけると言ふことは【半分のところは天界となることぢゃ、天界の半分は地となることぢゃ】、今の肉体、今の想念、今の宗教、今の科学のままでは岩戸はひらけんぞ、今の肉体のままでは、人民生きては行けんぞ、一度は仮死の状態にして魂も肉体も、半分のところは入れかえて、ミロクの世の人民としてよみがへらす仕組、心得なされよ、神様でさへ、この事判らん御方あるぞ、大地も転位、天も転位するぞ。



息ができなくなる時が来て、それで、人々は一度「仮死」のような状態になると。
そして、とにもかくにも、大地も天体も「変転」すると。

そのようなことが書かれてある下りでした。

何となく「なるほどねえ」と思いましたので、ご紹介しておきました。

ちなみに、上の日月神示の中に「今の科学のままでは岩戸はひらけんぞ」とありますが、今回はそっち方面の話となります。





消えた「初期宇宙の重力波の証拠」

「宇宙のインフレーション理論」というものがあるそうで、インフレーションというのは、「膨張」という意味ですが、 Wikipedia の記述によりますと、


宇宙のインフレーションとは、初期の宇宙が指数関数的な急膨張を引き起こしたという、初期宇宙の進化モデルである。ビッグバン理論のいくつかの問題を一挙に解決するとされる。



とあります。

ここの、

> ビッグバン理論のいくつかの問題を一挙に解決する

とあるところに注目していただきたいのですが、ここを読むだけで、ビッグバン理論には「いくつかの問題」があるということが、まずわかります。

そして、その「いくつかの問題」に関しては、この宇宙のインフレーション理論を完全に証明させれば、ビッグバン理論にある多くの矛盾や問題が一気になくなる可能性があるということです。

逆にいうと、これらが証明されない限りは、あるいは「この理論が崩壊すれば」、ビッグバン理論そのものの存在が危ういということにもなりかねないようです。

今回ご紹介するプラウダの翻訳記事で報道の内容そのものは大体わかると思うのですが、「出来事の経緯」について少し補足として記しておきたいと思います。





米国の天体物理学者たちの「大発見」の真偽

今年3月に、アメリカのハーバード・スミソニアン天体物理学センターなどの研究グループが非常に大きな発見をし、それは世界中のメディアで報道されました。

下は日経サイエンスの当時の記事からのものです。


実は存在、ビッグバン以前 宇宙誕生の痕跡を初観測
日経サイエンス 2014.04.26

宇宙誕生直後に起こった現象として「ビッグバン」はよく知られている。このビッグバン以前に、極小だった宇宙全体が一瞬で急膨張する「インフレーション」現象が起きていたとする説が、宇宙誕生の謎を説明する理論として有力視されている。

米ハーバード・スミソニアン天体物理学センターなどの研究グループは3月、このインフレーションが起きていたことを示す証拠を発見したと発表、世界的な大ニュースとなった。そのインパクトは昨年のノーベル物理学賞の受賞テーマであるヒッグス粒子の発見を上回るともいわれる。




しかし、3ヶ月経った現在、この研究グループの科学者たちの大発見は、「間違っていた可能性」が極めて大きくなっていて、ロシアのプラウダは「意図的にも近い作り話」であるような、やや悪意のあるニュアンスで記しています。


それにしても、今回の問題だけではないですが、科学の世界で、なぜこういうようなこと、つまり、「間違い、あるいはものによっては、ねつ造だとすぐにわかってしまうような科学発表がなされるのか」ということに関しては、上の日経の記事にありますように、初期宇宙の重力波の発見という「偉業」がなされた場合、


「そのインパクトは昨年のノーベル物理学賞の受賞テーマであるヒッグス粒子の発見を上回る」


のだそうで、そして、プラウダの記事にあります、


「専門家たちは、重力波に関しての発見者は、ノーベル賞の重要な候補となるとされている」


というようなことを踏まえて考えるとわかりやすいかと思います。「名誉」、あるいは「野心」といったものと関係していることは想像に難くなく、さらに、過去記事の、

ビッグバン理論での宇宙の誕生より古い「 145億年前の星」が観測された報道を見た日に(2): 破局の回避という奇跡があるとすれば
 2013年03月09日

に、フレッド・ホイル博士が、『生命はどこからきたか』(1995年)という著作において、「科学者たちが歴史に残るような大きな業績を残したい」と考えることについての「意味」について書いています。

たとえば、ニュートンによる力学の飛躍的な進歩がその後の天体力学の発展や現代の量子力学を導いてきたように、ある科学者の偉大な発見により、その後の科学が大きく変わることがあるという事実を記した後に、みんなそのような科学者となりたいと願うのは当然であるとして、しかし、フレッド・ホイル博士は以下のように記しています。


これらの進展に貢献した科学者各人の称賛に値する業績は偉大であり、その名は永く刻まれるようになっている。科学者たちが大進展の主役になりたいと野心を持つのは当然である。ある者はその才能により成功し、ある者は幸運に恵まれ、さらにある者はけしからんことに作り話で成功を収めた。そのやり方は、何もないのに大進展があったかのように振る舞うのである。



この「けしからんことに作り話で成功を収めた」というのは、ここではビッグバン理論のことを言っているのですけれど、いずれにしても、

名誉

もっと具体的にいえば、

ノーベル賞を筆頭とした様々な賞

のために、世界中の科学者たちが奮闘していて、中にはほんの一部ではあろうとも、そのために「科学者としての本質を逸脱する人もないではない」というようなことを書いています。

さらに、最近では日本の何とか細胞などの話も含めて、科学の世界では「論文のねつ造」だとかコピペだとか、あるいは発見の偽り申告などが常に存在しますが、それは上に述べた名誉や「賞」や「名誉」だけではなく、さらに切実な問題が内在していることは、過去記事の、

「暗黒物質は存在しないかもしれない」 : 王立天文学会の総会で発表された科学界にとっては衝撃的な新学説
 2014年02月13日

の最後に「現代科学の何が問題なのか」というセクションに記したことがあります。

そこでは、英国のノンフィクション作家のピート・デイヴィスという人が、1918年のスペイン風邪について書いたノンフィクション『四千万人を殺したインフルエンザ』の中の以下の部分を抜粋しています。


科学者たち --- ことに、どんどん財源が縮小されつつある公的資金に頼っている人々 --- は、熾烈な競争の中で活動している。そこにはたらくシステムを一言でいえば、「発表するか、消えるか」である。研究助成金を獲得するためには、自分の勤勉さ、意欲、創意を示すことになる論文の数を増やしていかなければならない。



多くの科学者が科学者として生き残るためには研究助成金が必要で、そのために「より多くの論文を発表すること」(内容の探求よりも、論文の数が必要)が科学者の情熱の中心となっていることを問題だとしています。

名誉

資金

の争奪戦の中で科学の世界は進行していて、もちろん、その競争が良い方向に向くことも多いでしょうけれど、間違いも多々起きてしまいます。

ビッグバンのような過誤も。





初期宇宙に「すでに物理の法則が存在していた」理由

しかし、そのような科学の世界の問題はともかくとして、「宇宙のはじまり」という概念について、何よりも私たちが考えなければならないのは、次のことのように思います。

それは、最近の記事の、

「なぜ何かがあるのか」の考えに今日一日私を取り憑かせた悪感情の余韻から改めて知るアレニウスたち19世紀の「賢者」たちの高み
 2014年06月17日

の中に、初期宇宙のインフレーション理論を提唱した人物として知られるアメリカのアラン・グースという宇宙物理学者が記した『なぜビッグバンは起こったのか ― インフレーション理論が解明した宇宙の起源』という本に以下の文章があることを記したことがありますが、それ自体が「この世の最大の謎」だと思います。

それは、


宇宙の創造が量子過程で記述できれば、一つの深い謎が残る。何が物理法則を決定したのか。



という部分です。

上のほうに抜粋いたしました日経サイエンスには、宇宙のインフレーション理論というのは、


このビッグバン以前に、極小だった宇宙全体が一瞬で急膨張する「インフレーション」現象が起きていたとする説



という記述があります。

もう一度抜粋しますけれど、「ビッグバン以前に」です。

ということは、 ビッグバンというものがあったと仮定した場合、


・ ビッグバン以前に

・ 量子過程で記述できる物理法則が存在していた



ということになってしまう。

つまり、「まだ宇宙はなかったのに、現在に通用する物理法則が存在していた」ということになってしまうと解釈せざるを得なくなるのです。

これは多分、科学では解決しようのない謎というのか、「宇宙が生まれたという概念そのものを否定せざるを得ないような現実」があったことになります。

いずれにしても、余談が長くなりすぎました。
ここからプラウダの記事です。




Big Bang theory goes up in smoke
プラウダ 2014.06.20

煙と消えゆくビッグバン理論


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▲ 南極点での宇宙観測の拠点BICEP2望遠鏡。


ビックバンによって宇宙に初期重力波が生成されたことを証明する証拠を持っていたと、かつて述べたアメリカの天文物理学者たちは、今以下のように述べている。

「私たちはそのような証拠の発見をしていない」。

もし、彼らがその理論の過ちを証明した場合、現在のビッグバン理論での重力波の出現の問題は無期限に延期されることになる。

そして、30年以上前にこの重力波についての論文でノーベル賞を受賞したロシア人科学者も、彼がその理論を確認することができない場合、ノーベル賞受賞に適格ではないように思える。

話は、今年3月に世界中のメディアで報道された「大発見」にさかのぼる。

それは、米国ハーバード・スミソニアン天体物理学センターの専門家たちが、南極に設置された BICEP2 (宇宙観測望遠鏡)により「インフレーション(宇宙の急膨張)理論での初期重力波の証拠を発見した」ことを発表したのだ。

この出来事は、「ビッグバン理論とインフレーション理論の完全な証明である」として、世界中のメディアで報道され、多くの喝采と議論を巻き起こした。

しかし、最近、事態は新たな方向に動き出した。

重力波の証拠を発見した南極の望遠鏡 BICEP2 の観測基地の科学者たちが、彼らの研究結果を、科学誌『フィジカル・リサーチ・レターズ( Physical Research Letters )』に論文を発表した。この論文は「センセーション(大事件)」と呼ばれた、記事には、この研究の中に死角が存在することが指摘されている。

米国ミネソタ大学の教授であり、 BICEP2 の代表的な物理学者の一人であるクレム・プライケ( Clem Pryke )博士は、ロンドンでの講演の中で、「状況が変わったことを認識している」と述べた。

ビッグバン理論では、巨大な爆発が起きた後、急激な宇宙の膨張と、宇宙の連続的な急拡大が起きたとされている。この段階の存在の証拠は 2006年に発見された。

ロシア人科学者を含め、世界の多くの科学者たちが「巨大な重力波がこの段階に登場し、宇宙の膨張を可能とした」と説明する。この理論によると、重力波により、原子レベルの小さな変動は、銀河を形成した巨大な騒乱の種へと変化する。

アメリカの科学者たちは3月に、CMB (宇宙マイクロ波背景放射)地図上に、重力波の痕跡を発見したと発表した。

彼らが発見したと「されるもの」は、BICEP(Background Imaging of Cosmic Extragalactic Polarization / 銀河系外の偏光背景画像) という望遠鏡によって、なされた。この望遠鏡の目的は、「宇宙が生まれた時」の宇宙マイクロ波背景放射の偏光を測定することにある。

その数ヶ月後、この研究に対して調査をしていた研究家が、このアメリカの科学者たちが発見した「偏光の変化」は、むしろ、初期の重力波ではなく、他の原因によって観測される可能性があると述べた。

そして、プランク望遠鏡(宇宙背景放射を観測するための人工衛星に搭載されている高機能の望遠鏡)から受信されたデータが公表された後、このアメリカ人科学者たちの「発見」に対しての批判は大幅に増加した。

量子物理学の創始者であるマックス・プランクにちなんで名付けられたこのプランク望遠鏡は、放射線自体の温度に関する独自の情報を入手することができ、そのデータは非常に信用できるものとされている。

このプランク望遠鏡の最新データと BICEP2 のデータが異なっていたのだ。

欧州の科学者たちは 2014年中にプランク望遠鏡のさらなるデータを開示することを約束した。

いずれにせよ、3月にアメリカの科学者たちが、初期の重力波の存在の証拠を見つけたという報告は、実際には作り話といってもいいことだったのかもしれない。

以前から専門家たちは、このような重力波に関しての発見者は、ノーベル賞の重要な候補となることを示唆していた。

インフレーション理論は、 1979年にソビエト時代の若き科学者アレクセイ・スタロビンスキ( Alexei Starobinsky )によって表明された。そして、1981年にアメリカのアラン・グース(Alan Guth)が「インフレーション理論」という用語としてこの理論を提唱した。





(訳者注)ここまですが、記事の中にちょっと皮肉に思えた部分がありました。

上のほうでご紹介しました、「宇宙のインフレーション- Wikipedia 」のページの最後の1行は下のような文章で終わっています。


今後は、プランク衛星や南極点衛星などによって、更なる精密探査が行われる事によって、この未解決の問題についての一定の見解が得られるのではないか?と期待がもたれている。



皮肉にも、冒頭に貼ったプラウダの記事は、ここに出てくる、

・プランク衛星
・南極点衛星 BICEP2


の、それぞれのデータの矛盾によって、アメリカの科学者たちによって発表された、「大きな発見」が間違い(ブラウダの書き方では「ホラ話 ( hoax ) 」)だった、ということが明らかになってしまったことが書かれています。

皮肉は皮肉ですが、しかし、これにより「現実」があぶり出されたわけで、これらのふたつの存在は重要なものだったのかもしれなかったとも思います。

それにしても、どうやらビッグバン理論の崩壊(最初は「修正」)の時期はもうすぐのようです。

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2014年06月20日



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チジェフスキーは、地球上のあらゆる生物の発達は、太陽宇宙因子の直接的影響下に進んだものであり、人類もその例外ではないと考えた。彼は、戦争や革命など人間の不穏状態に関する徴候、あるいは「大衆の興奮も太陽の周期に従っている」とした。(嶋中雄二『太陽活動と景気』より)



最近で最も太陽フレアの活動が活発だった6月15日の2つの太陽黒点群

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Spaceweather より。


先日、

太陽はサイクル24最後の巨大活動に入るのか
 2014年06月14日

という記事を書かせていただいたのですが、上の写真はその翌日、 フランスのアマチュア天文家が地球から撮影した太陽表面の様子です。黒点のサイズの比較のために地球の大きさを表示しています。

上にはふたつの太陽黒点群が収められていますが、下の赤い丸で囲んだそれぞれの黒点群2087と2092とに対応しています。

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それにしても、地球からアマチュア天文家の人たちが撮影する太陽の写真というのは、 NASA の太陽観測衛星などが撮影する太陽の映像などよりも、なぜか迫力を感じます。

混沌としたエネルギーの渦というのか動きというのか、そういうものが妙にリアルに感じられます。

ところで、冒頭にリンクしました先日の太陽の記事に書きましたように、6月18日頃まで、太陽活動が非常に活発で、6月 10日から 6月 11日には、「 24時間内に3回連続でXフレアを放出した」ということもありました。

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▲ 上の記事より。オリジナルの写真は NASA ニュースより。


最近はかなり激しい太陽活動が続いていたことは、「感覚的」にはわかるのですが、「実際のところは本当に太陽活動は強かったのかどうか」ということを調べてみるために、ここ2年間ほどの毎日の黒点数から見てみました。






今年2月頃から強い活動が続いていたことが NOAA のデータで明らかに

下の表は、2012年 12月 29日から 2014年 6月 17日までの、「毎日の黒点数」です。つまり、約2年6ヶ月分ほどの毎日の黒点の推移です。これは NICT (独立行政法人 情報通信研究機構)のウェブサイトにあるものですが、数値はアメリカ海洋大気庁( NOAA )の集計によるものです。

特に、黒点の多い日を拡大しました。

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▲ NICT NOAA Sunspot Number より。

色分けに関しては、

・ 40 個以下は青
・ 40 - 80 個は緑
・ 80 - 120 個は黄色
・ 120 個以上は赤


となっています。

つまり、「赤」の時が最も黒点の多い状態の日であることを示しています。

この色分けだけで見ると、わりと一目瞭然で、2013年の 10月頃から少しずつ「赤」の時、すなわち、「太陽活動が強く」なってきたことがわかり、特に、今年2月以降は、多くの日で「真っ赤な状態が続いていた」ということもわかります。


やはり、今年の2月から最近までは、実際に太陽活動は強かったようです。


前回の記事の時には黒点数が「 276個」にまで急激に増えたことを記事にしていますが、上の表にある通り、これは、2014年 4月 18日の「 296個」、2013年 11月 17日の「 282個」に続いて3番目くらいにあたるものでした。

・・・と図を作成した後になって、2月の終わりに「 279個」という日があったのを発見してしまい、4番目ということになることに今気づきました(苦笑)。いずれにしても、6月の中旬頃まで、ここ2年半の中でも特に黒点の多い時期だったということでご容赦願いたいと思います。





社会は黒点数に連動したか?

そして、前記事では、

「黒点数の増加というのは、人間の興奮度や暴力行為の増加と比例する」


という、ロシアのアレクサンドル・チジェフスキー博士らが見出したデータのことにもふれたりしていました。

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▲ ロシアのアレクサンドル・チジェフスキー博士の 1922年の論文にある「太陽黒点数と戦争や社会暴動の変化」のグラフより。


この「人間と太陽活動の関係」については、過去記事、

太陽と暴動。そして、太陽と戦争
 2014年03月04日

に、日本やロシアを含めて、過去に世界中の科学者たちによっておこなわれた「太陽活動と人間生理の相関関係についての研究」について書いていますので、ご参考いただれば幸いです。


さて・・・過去に「太陽活動と人間の身体や精神活動、あるいは社会活動に関係がある」という多くの研究結果があるということは、気になるのは、

今回の、特別に太陽黒点が多い期間が続いた時に社会ではどんなことがあったのか


ということです。
そのことにはどうしても興味が湧きます。

なぜなら、特別に黒点が多かったこの 2014年の2月からの時期が、もし「単なる穏やかで何もなかった日々」だったのなら、チジェフスキー博士たちや、日本の偉大な血液学者の高田蒔教授たちの研究は単なる偶然で、現実の社会には太陽は何の影響も与えないということになってしまうからです。

それで、「黒点が特に多い期間に起きた出来事」がどのようなものだったのかを、まあ、 2014年 - Wikipedia から調べたものに、いくつかの印象的な報道を付け足した程度のものですけれど、調べてみました。

まずは、今年、最もまとまった期間に長く太陽黒点が多い状態が続いたのは、

2月1日 から 4月6日までの間

でした。

この期間は、下のようにほぼ真っ赤の状態、つまり、連日、大変黒点が多かったという時期に当たります。

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2月1日から 4月6日前後までの間に起きた社会的事件

2月2日 - タイ下院総選挙で、最大野党民主党が選挙をボイコット。

2月21日 - ウクライナで続いていた反政府デモにより77人の死者が出ていた問題について、ヴィクトル・ヤヌコーヴィチ・ウクライナ大統領と野党3党の代表者が合意文書に署名し、同大統領の政敵だったユーリヤ・ティモシェンコ元首相の釈放を可能にする法改正案を可決。翌日、デモ隊が大統領府を封鎖、議会は同大統領を解任。多数の市民を殺害した容疑で、ヤヌコーヴィチ元大統領と側近を指名手配(2014年ウクライナ騒乱)。

3月1日 - 中国の雲南省昆明市の昆明駅前で無差別殺傷事件発生。少なくとも29人が死亡、140人以上が負傷。

3月8日 - マレーシア航空の旅客機370便(乗客乗員239人)がタイ湾のトーチュー島付近で消息を絶つ。

3月18日 - ロシアのプーチン大統領がクリミア自治共和国の編入を表明。(2014年クリミア危機

3月18日 - 中国と台湾の間に結ばれたサービス貿易協定に反対する学生が台湾国会である立法院を占拠。

3月26日 - 北朝鮮、中距離弾道ミサイル「ノドン」2発を日本海に向け発射。




というようなことがありました。
簡単に書けば、

・タイの政治的動乱の始まり
・ウクライナ騒乱の始まり
・中国のテロの連続の始まり
・マレーシア機の消失
・台湾で学生による国会の選挙


というようことが起きていたのがこの時期でした。

まあ、そこそこ大きいといえば大きな出来事ですが、さらに進めます。


4月7日から、いったん太陽黒点の数は減ります。そして、その後、4月 15日から黒点数は急激に増え始め、 4月 22日までの間、太陽黒点は非常に多い状態が続きました。

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4月15日から 4月22日前後までの間に起きた社会的事件

4月16日 - 韓国の珍島沖で、仁川港から済州島へ向け航行していた旅客船「セウォル号」が沈没、死傷者を出す海難事故が発生。(2014年韓国フェリー転覆事故

4月14日 - ナイジェリア生徒拉致事件。2014年4月の14日から15日にかけて、ボルノ州の中学校からイスラム武装勢力「ボコ・ハラム」によって、女子生徒が大量に拉致された。




韓国のフェリー沈没と、ナイジェリアの女子生徒の数百人の拉致事件などが起きています。
どちらもそれぞれの国で、「過去最大級の事故や誘拐事件」でした。

そして、その後は 4月 23日から黒点の少ない状態が比較的長い期間続きます。

次に黒点が「急増」したのは、5月 8日から 5月 21日の間でした。

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5月8日から 5月21日前後までの間に起きた社会的事件

5月14日 - ベトナムで、南沙諸島での石油採掘を巡り同国と衝突している中華人民共和国に反対するデモにより死者発生。

5月20日 - タイ王国陸軍、同国全土に戒厳令発令。

5月22日 - タイ軍がクーデターを宣言。憲法を停止。




ベトナムと中国の問題が発生し、タイがクーデターにより軍事政権となった時がこの時でした。

その後、半月近く、太陽黒点の少ない状態が続き、次に突然急上昇を始めたのは、6月 6日から 6月 14日頃にかけてでした。前回の太陽の記事を書いた頃です。

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狂気の軍事集団ISISの登場

ところで、この時期に起きたことで、最も印象深く、そして現在も世界はそれで揺れているといえることが下の一連の事件です。

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▲ インターナショナル・ビジネス・タイムズ「イラクで治安悪化、過激派組織ISISとは? アルカイダより勢力を強化」より。


この ISIS (日本語では「イラク・シリア・イスラム国」と表記されていますすが、英語の表記は、Islamic State in Iraq and the Levant で、ISIL という表記が近いと思われます。日本語の直訳では、「イラク・レバント・イスラム国」)が、対立する兵士「1700人を処刑した」と発表したのが 6月14日でした。


イラク、ISISとの戦闘激化 ネットには「処刑」写真
朝日新聞デジタル 2014.06.17

イラク北部で勢力を広げるアルカイダ系武装組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」は14日、政府軍兵士を処刑したとする数十枚の写真をネット上に公開。

ISISは同じ宗派であるイスラム教スンニ派の兵士は解放する一方、対立するシーア派を「1700人処刑した」と主張している。




この ISIS というものについては、上のインターナショナル・ビジネス・タイムズの記事に比較的わかりやすく書かれています。

朝日新聞には「アルカイダ系」とありますが、アルカイダと ISIS は今年2月に分裂していて、そして、 ISIS はアルカイダなどとは比較にもならない「残虐性」と「異常性」を持っているとしか思えない行動の数々を実行、そして発表しています。

最近では、イラクで虐殺を繰り返していて、数日前には、道路で車から「無差別に一般の人々の車や人を銃を撃ちまくる」といった「狂気の動画」もアップされていたりします。音楽を流しながら、一般市民を次々と撃ち殺していくという、あまりにもひどい状況の動画で、私でも気分が悪くなったほどですのでリンクはしないですが、次第にこのような動画も「宣伝的」に、さらに今後アップされていくような気がします。

いずれにしても、 ISIS は希にみる「狂気的な軍事集団」に間違いないです。

そして資金力もあるという・・・なんというか、こう・・・「アルマゲドンを引き連れてくる雰囲気を漂わせている軍団」と思わざるを得ない面さえあります。

全然関係ないですが、先日、


「午年午月午日午刻に伊勢神宮外宮で月次祭−神宮の杜の上空で太陽に輪」
伊勢志摩経済新聞 2014.06.16

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2014年6月16日正午12時は、皇紀2674(平成26)年旧暦の5月19日12時で、午(うま)年午月午日午刻。ちょうどその時間に「月次祭」が行われていた伊勢神宮外宮上空で、太陽の周りに虹の輪ができたように見える自然現象「暈(かさ、ハロ)」が観測された。



というニュースがありました。

「午(うま)が4つ」といえば・・・過去記事「光の十字架に関する2つの話」など、いくつかの記事に出てくる「ヨハネの黙示録」に出てくる4人の騎士が「4頭の馬」に乗ってやってくることなどを思い出します。

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・1人目 白い馬(支配を得る)
・2人目 赤い馬(地上の人間に戦争を起こさせる役目)
・3人目 黒い馬(地上に飢饉をもたらす役目)
・4人目 青白い馬(疫病や野獣をもちいて、地上の人間を死に至らしめる役目)


4人目の騎士は、「ハーデス」という名のギリシア神話の死者の国の神様を連れてくるのだそう。この神様は、ゼウス、ポセイドンに次ぐ実力を持つ「もうひとりの実力者」ということで、まさにアナザーゴッド・ハーデス・・・。


ちよっと話が混乱しましたが、いずれにしても、ISISの登場はとにかく、アルマゲドン的であるというようなイメージはあります。

他には、以下のようなことがありました。


6月6日から 6月14日前後までの間に起きた社会的事件

6月8日 - パキスタン・カラチのジンナー国際空港をタリバンが襲撃、タリバン戦闘員10人を含む29人が死亡。

6月15日 - ケニアで、W杯観戦会場などが襲撃。50人死亡(読売新聞)。




というようなことが起きています。

これらが太陽黒点と連動しているかどうかをデータだけで見たところでどうなるものでもないですが、この数年でもあまり見られなかったような「暴力」、「紛争」、「革命」、「暴動」、「大量死」が、世界の各地で起きていることは確かのようです。

いつまで太陽活動が高い状態が続くのかはわかりませんが、結果としてみれば、この数ヶ月は、高い黒点活動の中で、「暴力的な世界」が出現してしまっていたという事実があったようです。

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2014年06月18日



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前記事:
ポールシフトに関する最近の緊迫(1) : 磁場の反転時には「地球から大量の酸素が消滅する」とする科学論文の発表。そして、日本で西之島が「新しいアトランティス」となる時

 2014年06月16日
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ポールシフトが急速に進んでいるという怪情報がありながらも、正確なところがわからないジレンマ

2〜3年前まではポールシフトの関係の記事をよく書かせてもらっていました。

加速するポールシフト: この100年間での極の移動の距離はすでに1100キロに
 2010年10月09日

という記事には、


1831年から2001年の間に、極は驚くべきことに 1,100キロメートル移動している。特に、1970年以降は急速に早く移動しており、毎年10キロだったものが、1970年からは約4倍の毎年40キロずつの移動が確認されている。

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ということついて記したり、また、

アメリカ海洋大気庁( NOAA )が発表した「驚異的」な近年のポールシフトの加速
 2011年01月16日

という記事では、アメリカ海洋大気庁( NOAA )の地球物理学データセンターのデータから「過去 420年間の毎年のポールシフトの移動距離」をグラフ化した図を見ると、2000年を過ぎてから極の移動距離が急速に大きくなっていることがわかったことなどを記しています。

下のグラフです。

過去 420年間の毎年のポールシフトの移動距離のグラフ

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1860年以降のポールシフトに関してのデータとしては下の3つの特徴が挙げられます。


・磁極のポールシフトの移動距離は 50年ごとに約2倍ずつ増えている。

・過去 150年の間、ポールシフトは同じ方向に動いている。

・北磁極のポールシフトは、過去 50年間で移動した距離のほぼ半分の距離をこの 10年間だけのあいだで移動した。




しかし・・・。

上にリンクした記事「加速するポールシフト」には下のような引用の翻訳を記してあります。


北の磁場の位置が最初に確認されたのは 1831年で、2001年の測定まで定期的におこなわれてきた。その後はおこなわれていない。

なぜ、2001年から極の位置の観測がおこなわれていないのか、その理由は不明だが、観測がおこなわれていないために、現在の極の位置は計算から予測するしかない。




1831年という、かなりの昔から測定し続けられていた「極の観測」が、公式には現在はおこなわれていないようなのです。あるいは、「おこなわれてはいるけれど、発表されてはいない」かのどちらかということになりそうですが、いずれにしても、私たち一般人に現在の極の位置を知る手段はありません。


そんな中、独自で「ポールシフトの進行状況を調査している」という人物による、その調査結果があるという記事を目にしました。

それによりますと、「この6ヶ月だけで 250キロも極が移動している」という独自調査の内容が示されているという YouTube を見てみようとしましたら・・・。

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YouTube より。このように表示されて見ることはできませんでした。


なお、紹介記事でも「この動画はアメリカでは閲覧が禁止されている」とありましたが、日本も同じ対象国となっているようです。

その後、同じタイトルの動画がいくつかアップされているのですが、内容もバラバラで、どれがオリジナルやら判断がつかず、この件に関しては、何ともわからないままなのですが、しかし、上にリンクしました3年前の In Deep の記事では、


ポールシフトの速度が短期間で4倍にまで上がったということは、観測がおこなわれていない 2001年以降はさらに極の移動スピードがアップしている可能性は十分に考えられる。



ということもあり、現在かなりのスピードで極が移動し続けている可能性は高いと思っています。





北米大陸で感知されているという「磁場異常」は真実なのか

そんな中、「ロシア空軍がアメリカ大陸の磁場異常の報告書を提出した」という、これも真偽の確認のしようのない記事を目にしました。

それは、

Russia Issues Grim Report On North American Magnetic Anomaly

というタイトルで、「北米の磁気異常に関するぞっとするような報告書をロシアが発行」という内容のものです。

大変に長い記事の上に、内容が錯綜している記事でして、そのまま翻訳するとむしろわかりにくくなりそうですので、要点を記事の順に沿って簡単にまとめてみます。


・ ロシア空軍の戦略爆撃機 Tu-95 と、空中給油機イリューシン78 が「シベリアからカリフォルニアにかけての広い範囲が異常な磁気で覆われている」ことを確認し、これは「カタストロフ的な災害の発生」に繋がりかねないということを、ロシア空軍の司令官が報告した。

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▲ ロシア空軍司令官ヴィクトール・ボンダレフ( Viktor Bondarev )氏。ロシア国防省ウェブサイトより。


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▲ 記事にあった磁場のイラスト。実際に関係したものかどうかは不明です。




・ さらに報告書では、アメリカのイエローストーンに群発地震が発生した 6月3日に、ロシアの軍事衛星コスモス2473が「謎の激しい磁気異常」を感知したことにふれられている。

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▲ 6月3日のイエローストーンの群発地震の報道。最大でマグニチュード 3.2の群発地震が 30回程度連続して発生。 Helena Independent Record より。




・ そして、衛星がその「謎の激しい磁気異常」を感知した後の 6月6日にはアラスカのブルック山脈で群発地震が発生した。この山は火山ではなく、基本的に地震の起きる場所ではなかった。

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▲ アラスカのブルックス山脈( 6月6日に群発地震が発生)とイエローストーン( 6月3日に群発地震が発生)の位置。来たるべき地球のかたち「全世界の地震の連動:アラスカのブルックス山脈で極めて珍しい群発地震」より。




・ ブルックス山脈は、カナダのブリティッシュコロンビア州最北部から、アメリカのニューメキシコ州まで、4830キロ伸びているロッキー山脈のひとつであることに留意されたい。

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▲ ロッキー山脈とイエローストーンの位置関係。




・ この期間、カリフォルニアでアメリカ空軍の軍用機が相次いで墜落した。一般の航空機ではそのような事故の発生はなかった。そして、最新の軍用機のナビゲートシステムは、一般の飛行機とは異なり、「地磁気」により地形をナビゲートしており、つまり、最新の軍用機のシステムの方が、一般の飛行機より「磁場の異常」に対して異常な反応を見せる可能性がある。

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▲ 6月4日のアメリカ空軍の軍用機の墜落の報道。2014年6月5日の USAトゥディより。




・ ロシアの「磁気異常」の懸念は、2005年以来、毎年 40キロの割合で北の磁極が、カナダからシベリアに向かって移動していることと関係している。独自調査によると、2013年から、そのポールシフトの速度がさらに加速していること示す研究がアップされている。

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▲ 地理としての北極(北極点と書かれてある場所)と、磁極としての北極(北磁極と書かれてある場所)。2011年時点では、カナダのエルズミア島にありました。過去記事「米国フロリダのタンパ国際空港が磁極の移動(ポールシフト)の影響で滑走路の閉鎖へ」より。



などが書かれていて、その後に、地球の変動についての記事の著者の仮説や考えなどが述べられていますが、そのあたりの解釈は省きます。そして、そのロシアの報告書は以下のように締めくくられてあると記事には書かれてあります。


・ 報告書は以下のような、簡潔な言葉で締めくくられる。

「われわれは、北アメリカで発生する壊滅的な出来事の危機に瀕しているのかもしれない。その出来事はおそらく永遠に世界を変えてしまうだろう。我々はそのことについて準備する必要がある」。




というようなものなんですけれど、まあ、その「ロシア軍の報告書」そのものが手に入らないと、どうにも何ともいえないです。

また、「異常な磁場」と「地質イベント」の関係がどのようなものかというのが私にはわからないということもあります。

たとえば、高層上空にある電離層の状態と「地震」の関係としては、過去記事の、

3月11日の地震の前に観測された日本上空の赤外線と電子量の急激な変化
 2011年05月20日

の中で、2011年の震災の起きた3月11日の数日前から、

東アジアを中心に「異常な数の電子数」が計測されていた中で、震源となった場所の上空だけ電子数の数が奇妙になっていた

ということがありました。

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さらに、震災のあった3月11日の前日からに、

震源のまっすぐ上空を「極端に量が変化した赤外線エネルギーが通過していた」

ことがわかったことなどを取り上げたことがあります。

3-11-sek.jpg

▲ 2011年3月10日から3月11日までの赤外線のエネルギー量の変化。






これらの懸念は北米大陸だけではないかもしれない

今回の記事はどちらも真偽はどうにもわかりようがないのですが、ただ、上に抜粋した記事の中で、


ブルックス山脈は、カナダから米国ニューメキシコ州まで、4830キロ伸びているロッキー山脈のひとつであることに留意されたい。



というようなことが記されていたのですが、過去記事の、

イエローストーン国立公園から動物たちが逃げ出している
 2014年04月02日

では、そのロッキー山脈には含まれないとはいえ、太平洋側のオレゴン州からカリフォルニア州にかけて、今年になってから非常に数多くの群発地震が起きているということを記したことがありました。

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▲ 2014年3月にオレゴン州のフッド山で、数日間に 100回以上の地震が発生するという出来事がありました。他にも、この地域ではわりと大きな地質的な出来事が発生しています。


しかし、5月のタイでの観測史上最大の地震だとか、あるいは日本でも、先日の記事で書きました、「大陸化していく兆しを見せる西之島」だとかもあります。その後の報道では、西之島に「4カ所目の火口」が確認されたそうで、さらに活動を大きくしているようです。

世界中でさまざまな地質的な出来事の進行が「予兆」というより、「すでに多彩に起きている事実」があるわけですので、今後、「何か」がどこで起きようとも、心の面での準備はいつもしておきたいような気はします。

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2014年06月17日



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今日は本当は前回の記事、

ポールシフトに関する最近の緊迫(1) : 磁場の反転時には「地球から大量の酸素が消滅する」とする科学論文の発表。そして、日本で西之島が「新しいアトランティス」となる時
 2014年06月16日

の続きを書ければいいなと思っていたのですが、下のような理由で、体調・・・というか、いろいろと思わしくなく、結果として妙な雑談となってしまいました。





最悪のフィードバックの中で見つけたウィキペディアの項目

変な書き方で申し訳ないんですが、最近、自分の中の悪い感情や、あるいは自分から外に出た悪い表現が、少し後になってから「自分自身を体感的に襲う」ということがあるんです。

何だかどう書いてもうまく説明できないような気もしますが、少し以前から私は「自分の内部の世界と外に映る世界との関係」を実際的に結びつけて考えるという試みをたまにおこなっていまして、それ以来、どうも、「感情の現実的なフィードバック」のようなことが起こります。

まあ、その具体的なことはともかく、昨日、私は家で「怒りの感情」を表してしまったのですね。
最近の私では珍しいです。

「怒りの感情」というのは最近の自分の中では、最も戒めたい感情の一つなんですが、しかし、もともと怒りやすいわけでもなく、さほどこれを戒めるのは難しいことではないのですが、昨日はかなり強く「怒りの感情」が表に出てしまいました。

その怒りの感情の発露はほんの少しだったのですけど、そうしましたら、今朝は午前中から調子が悪く、「胸の奥底あたりからムカつきがくるような不快感のような吐き気のようなもの」というような胸の中心が重苦しい感覚にとりつかれてしまって、何もできずにボーッと座っていました。

「いろいろとだめだなあ、オレは・・・」

とつくづく情けなくなりましたが、ボーッとしたまま、ネットを見ていると、 ウィキペディアに、「ある項目」が存在していることに偶然気づきました。

その Wikipedia に存在していた「ある項目」とは・・・。

there.jpg


そうなのです。

なぜ何もないのではなく、何かがあるのか - Wikipediaという項目なのでした。

そして、これがとんでもなく長いページなんです。

多分、私がこれまで Wikipedia で訪れたページの中で、最も長く、文字量の多いものだと思います。ちょっと、文字数を調べてみましたら下の通り。

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総文字数が5万6000!

かつての「 400字詰め原稿用紙」換算だと 140枚あたりに相当するということになり、このページだけでそこそこの文字量の書籍一冊が出せるほどのものなのでありました。

このページのでだしは、下のようなものです。


「なぜ何もないのではなく、何かがあるのか?」は哲学の一分野である形而上学の領域で議論される有名な問題の一つ。神学や宗教哲学、また宇宙論の領域などでも議論される。

なぜ「無」ではなく、「何かが存在する」のか、その理由、根拠を問う問題。




ここから、5万6000文字超の本稿が始まるのです。


そして、その「概要」には、この問題がいかに難解であるかを物語るかの例がいくつか述べられています。




・たとえば実在するものはすべて意識的なものだけであるとする観念論的な立場や、または世界は私の見ている夢のようなものであるとする独我論的な立場などを取ってみても、その意識や夢にあたる「何か」があることは依然として認めざるを得ない。


・映画「マトリックス」のように自分は水槽の中の脳である、とか、またこの世界の全ては未来のスーパーコンピュータの中で行われているシミュレーション結果に過ぎないというシミュレーション仮説のような極端な考え方をしてみても、そこには水槽や脳や何らかの計算機が在る。


・物理学の領域ではビッグバンにより宇宙が始まったという説明がなされることがあるが、こうした説明もまた答えとはならない。なぜなら問いの形が「なぜ何もなかったのでなく、ビッグバンがあったのか」に置き換わるだけだからである。


・ビッグバンが真空の量子揺らぎから発生したといった説明もまた同様である。「なぜ量子力学の法則などという自然法則があったのか」こうした形に問いが置き換わるだけである。


・何か超越的な存在、たとえば神様を持ち出し、それが世界を作った、と説明しても話は同じである。「なぜ何もなかったのではなく、神様がいたのか」、こう問いが置き換わる。





などが延々と書かれてあり、その後、歴史や様々な人の話や理論なども紹介されます。

前ローマ法王ベネディクト16世が 2010年に、イギリス・ロンドンでの講演で語った、有名な言葉も載せられています。


ベネディクト16世
ロンドン 2010年9月17日

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「人文科学と自然科学は、私たちの存在の諸相についての非常に貴重な理解を与えてくれます。また物理的宇宙の振る舞いについての理解を深め、人類に多大な恩恵をもたらすことに寄与してきました。

しかしこうした学問は、根源的な問いには答えてくれてませんし、答えられません。それはこれがまったく違う階層での営みだからです。こうした学問は人間の心のもっとも深い所にある願望を満たすことができません。我々の起源と運命を完全に説明することもできません。

人間はなぜ存在しているのか、そして、何のために存在するのかということに対しても説明することはできません。そして「なぜ何も無いのではなく、何かが在るのか?」 この問いへの完全な答えを与えることもできません」




さらに、注目したのは、「お釈迦様」のこの「なぜ何もないのではなく、何かがあるのか」という問いに対しての対応でした。





お釈迦様の場合

ある仏弟子が、


「以下の問題について仏陀は教えてくれない、また分からないとも言ってくれない。このままなら弟子をやめて世俗に戻る」


と仏陀に問い詰めたということがあったそうです。
その弟子がお釈迦様にきいた質問は、以下の4つだったそう。




1. 世界は常住(永遠)であるか、無常であるか
 (時間は永遠に続くものか、または始まりや終わりがあるのか)

2. 世界は有限であるか、無限であるか
 (空間に果てはあるか)

3. 霊魂と身体は同一であるか、別異であるか
 (人間の魂と肉体はひとつのものか、あるいはそれぞれ別のものなのか)

4. 如来は死後に存在するのか、存在しないのか、存在しかつ非存在であるのか、存在もせず非存在でもないのか
 (死後の世界や、来世というのはあるのか)



という問いでした。

ブッダはこの問いにどう答えたか。

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Wikipedia には以下のように記されています。


答えないということをもって答えとした。



(笑)。


この「解答しないという立場」をとることは、仏教的には「無記」とか「捨置記(しゃちき)」と呼ばれているのだそう。

それにしても、この「答えないということをもって答えとする」というのは座右の銘にもなりそうな、とても気に入ったフレーズです。





20世紀以降、暴走してしまった「科学」では

ちなみに、この「なぜ何もないのではなく、何かがあるのか - Wikipedia 」では、どちらかというと、哲学や宗教の観点から述べているものが中心となっていますけれど、科学の「基本的絶対条件」をひとつ持ってくれば、さらに難しいことになります。

それは、「物質不滅の法則」というものです。

今では「質量保存の法則」と呼ばれますが、同じもので、


化学反応の際には反応する物質の全質量と生成する物質の全質量はまったく等しく、反応の前後において物質の全質量は変わらないという法則



という 1774年に発見された自然の法則です。

これはつまり、私たちのいるこの世界は、


「物質は無くならない」




つまり、「モノは消えない」という厳然たる自然法則に縛られていることを意味します。
モノは形を変えて輪廻しているだけであるということです。

消えないということは、普通に考えれば、「物質の出現を考える」ということも難しい話となるわけで、かつての優れた科学者たちは、「この物質世界が突然出来た」ということについて頑なに否定していた人たちも多かったのでした。

物理化学の創始者とも呼ばれるスヴァンテ・アレニウス(1859年 – 1927年)は、『宇宙の始まり―史的に見たる科学的宇宙観の変遷』という著作で以下のように書いています。

部分的な抜粋をつなげていますので、文脈的に違和感のある部分はご容赦下さい。
文中に出てくる「開闢(かいびゃく)」というのは、いわゆる「天地創造」的なことがらを現します。


スヴァンテ・アレニウス『宇宙の始まり』より

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物質界が不滅あるいは永遠であるという考えが、原始的民族の間にもおぼろ気ながら行われていたということは、彼らの神話の構成の中にうかがうことができる。

ところが、中世の間に、物質界はある創造所業によって虚無から成立したという形而上学的の考えが次第に勢力を得てきた。このような考え方は、デカルトにも、かの不朽のニュートンにも、またかの偉大な哲学者カントにもうかがわれる。

しかしともかく物質はその全量を不変に保存しながら徐々に進化を経たものであるという主導的観念はあらゆる開闢(かいびゃく)的叙説に共通である。

それが突然に存在を開始したという仮定には奇妙な矛盾が含まれている。

スペンサーもこの点については、はっきりしていて『この可視世界に始めがあり終わりがあるとはどうしても考えることはできない』と言っている。物質の創造を考えることが不可能なのと同様にまたエネルギー(力)の創造を考えることも不可能である。




また、今でもある『エコノミスト』誌の初期の副編集長であり、イギリスの哲学者ハーバート・スペンサー( 1820年 - 1903年)は、以下のように述べています。


ハーバート・スペンサー『生物学原理』より抜粋

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恐らく多くの人々は虚無からある新しい有機物が創造されると信じているであろう。

もしそういうことがあるとすれば、それは物質の創造を仮定することで、これは全く考え難いことである。この仮定は結局、虚無とある実在物との間にある関係が考えられるということを前提するもので、関係を考えようというその二つの部分の一方が欠如しているのである。

エネルギーの創造ということも物質の創造と同様にまた全く考え難いことである。




そして、これらの、あるいは他の多くの優れた科学者や哲学者の亡き後に、この世に出てきたのがビッグバン理論という「無から存在が生まれた」という珍妙な理論であり、これは、上でアレニウスが、

「突然に存在を開始したという仮定には奇妙な矛盾が含まれている」

と言い、

ハーバード・スペンサーが、

「物質の創造を仮定することは、全く考え難いことである」

と言っていた言葉に対抗するような、「物質が突然、存在を始めた」ということをビッグバン理論は語っているのでした。

物質不滅の法則は、「法則」とついているように、この自然界にある「法」であることは厳然たる事実です。

「法」という言葉は自然や宇宙では重い響きです。

その「法」をおかしてまで「一般的認識」にまでひろまるほど喧伝が推進され続けてきたビッグバン理論は、ここまで書いてきた、哲学・宗教、そして科学の、どの考え方とも合わない「アウトロー」的なものであるということが何となくおわかりになるでしょうか。

そういえば、このことと関連して、宇宙のインフレーション理論(初期の宇宙が指数関数的な急膨張をしたとする理論)を最初に提案したことで知られている(つまり、ビッグバン理論の肯定者のひとりである)アメリカのアラン・グースという宇宙物理学者が 1997年に記した著作『なぜビッグバンは起こったのか』という本には、以下の印象深い1行があります。


宇宙の創造が量子過程で記述できれば、一つの深い謎が残る。何が物理法則を決定したのか。



この「一つの深い謎が残る。何が物理法則を決定したのか」という文脈から、このアラン・グースという人は心底では、ビッグバン理論の「奇妙さ」に疑念を抱いていた可能性を感じます。

何しろ、

「宇宙ができていく初期の過程で、すでに物理の法則が働いていた」

という「インド人もビックリ」的な事象と立ち向かわなければならないからです。

アレニウスは『宇宙の始まり』に、古代のインド哲学における「宇宙の状況」を記しています。アレニウスは長く書いていますが、その全体を非常に簡単にまとめると、


ブラーマ(主、神、梵天)は 86億 4000年間の半分は目覚めており(世界の創造)、半分は眠っている(世界の破壊)。

この創造作業と世界破壊作業との行われる回数は無限である。そうしてこの永遠の存在なる神はこれをほとんど遊び仕事でやってのける。




このように、86億 4000年間のサイクルを持つ「創造と破壊」が「無限に繰り返される」というのが、インド哲学の考え方だったようで、この世の創造も、この世の終わりも、その輪廻の中の「神の日々の生活」のひとつであり、そして、それは何度も何度も繰り返し起きていくことであって、完全な意味での「始まり」という概念も「終わり」という概念もないことが書かれてあります。

アレニウスは大変に理性的な科学者ですが、科学と自然の原則に忠実に考えれば考えるほど、物質不滅の法則などの「物質は消滅することも突然出現することもない」というように考えていく中で、このような「輪廻」という考え方を持つインド哲学や、様々な古代神話と「宇宙の真実の接点」を見出したいと考えていたようです。


なんだか訳も分からず熱く語ってしまいましたが、少し胸の重さが消えました。
自分でもどうしてこんなことを懸命に書いていたんだかよくわかりません。

明日は普通に更新できると思います。

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