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2014年06月16日



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ポールシフトに関する最近の緊迫(1) : 磁場の反転時には「地球から大量の酸素が消滅する」とする科学論文の発表。そして、日本で西之島が「新しいアトランティス」となる時



関係記事:
ポールシフトに関する最近の緊迫(2) : 北の「磁極」がシベリアにまで移動しつつあるという情報の真偽。そして、ロシア空軍から報告された「アメリカの磁場異常がカタストロフを引き起こす」という情報の真偽

 2014年06月18日
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oxygen-escape-from-the-Earth.gif

▲ 2014年5月15日の科学誌「アース&プラネタリー・サイエンス・レターズ(Earth & Planetary Science Letters)」オンラインより。



最近、地球の磁場の反転、いわゆる「磁場のポールシフト」などとも言われる現象と関係している感じのある大変興味深い論文や報道をいくつか見かけました。

複数の異なった記事や報道などがあり、1度の記事にまとめるのは難しそうですが、おおまかにわけますと、今回の、

過去の地球の大量絶滅が地球の磁場の反転と関係していたとする論文

それと、もうひとつは、

ロシア空軍が「アメリカ大陸で磁場の異常」が発生しており、それが将来的な大惨事につながる可能性があるという報告書を作成しているという情報

です。

us-magnet-anormaly.gif
whatdoesitmean



「アメリカの磁場の異常」に関しては、基本的な真偽が未確認の記事なのですが、しかし、今年に入ってから報道されていた最近のアメリカ大陸のいくつかの地質報道と関係して書かれてあることが気になりました。

たとえば、過去記事の、

イエローストーンについての奇妙な報道、西之島を侵略する新島、そして異常な回数の地震・・・。あちこちから伝わってくる「カタストロフ的」な気配
 2014年03月27日

など、今年何度も記事にしました米国イエローストーンの群発地震や、あるいは、最近、ふだんはまったく地震の起きる場所ではないアラスカのブルック山脈という場所で群発地震が起きたりしていまして(参考記事:アラスカのブルックス山脈で極めて珍しい群発地震、この「アメリカの磁場の異常」のことについては、もう少しいろいろと調べて、明日以降、記事にしたいと思います。

なお、イエローストーンは、6月3日にも群発地震を起こしています。

yellowstone-20140603.gif

▲ 6月3日の Helena Independent Record より。記事によりますと、最高マグニチュード 3.2の群発地震が、30回ほど連続して発生したとのこと。


ところで、上のほうにリンクしました過去記事「イエローストーンについての奇妙な報道、西之島を侵略する新島… 」を読み返していましたら、記事の最初のセクションの小見出しが「大陸化へ邁進中の新しい島」となっていました。

ちょっとそのことを書かせていただきます。





本当に「大陸化」するかもしれない西之島

先ほどの過去記事を書いた時には、新島ができてから4ヶ月目だったのですが、その時で、下のような成長ぶりを見せていました。

70-land-02.gif


最近のことはよく知らなかったのですが、お知り合いの方が、「こんな報道がありましたよ」と、下の記事を教えてくださいまして、思わず苦笑した次第です。

独立行政法人 海洋研究開発機構( JAMSTEC )の少し前のニュースです。

jamstec.gif

▲ 6月12日の JAMSTEC ニュース「西之島の不思議:大陸の出現か?」より。


なお、現在の状況としては、新島は西之島と完全にひとつとなり、新島を含めて「西之島」という名称で呼ばれているようです。5月の時点で面積は、南北、東西ともに幅 1250メートルほどにもなっているのだとか。

詳しいところは上のリンクからニュースをお読みになって下さるとよろしいかと思いますが、海洋研究開発機構の調査では、以下の点などから、「西之島が実際に大陸化していく可能性がある」と述べています。


・西之島から噴出している岩石はすべてSiO2(シリカ)量が60%前後の非常に均質な「安山岩」というもの。

・安山岩は大陸を形成する物質である。

・西之島の溶岩の組成は、通常の海底火山の組成と似ておらず、驚くほど大陸地殻と似ている。




というようなことなのですが、 SiO2(シリカ)というものはよくわからないですが、いずれにしても、

噴出している物質が大陸の地殻を形成するタイプのもの

ということになっているようなんですね。

そもそも記事によると、この「西之島」というのは、

水深 2000メートルの深さからそびえ立つ巨大な海底火山の山頂部にある。

ものなのだそうで、ものすごい質量の海底の大地のほんの少し上の部分だけが見えているというもののようです。

そのようなこともあり、この島に本格的に「何かの活動」が始まっているのだとすると、噴出している地質組成が大陸を形成する物質であるということから、本当に大陸化しても不思議ではないということになるようです。

そういや、上の過去記事の中に下のような「ジョーク・シミュレーション未来図」を載せたりしていましたが、それほどジョークでもないかもしれないですね。

new-japan-2.gif

▲ 記事「イエローストーンについての奇妙な報道、西之島を侵略する新島...」より。

ただ、大陸化するといっても時間はかかるでしょうけれどね。4ヶ月で70倍ですから、オーストラリアくらいの面積になるには今年の秋くらいまではかかるかもしれません(早いじゃないか)。

ま・・・それは冗談としても、海洋研究開発機構の記事には以下のように書かれていて、「いろいろなことがわかっていないんだなあ」と改めて知ります。


地球は、太陽系で唯一海洋と大陸を持つ惑星である。

この大陸をつくる「大陸地殻」と海底をつくる「海洋地殻」は、岩石の組成が異なっており、海洋地殻を構成する玄武岩が他の地球型惑星にも普遍的に存在するのに対し、大陸地殻を構成する安山岩は、地球以外ではほとんど存在しない。

「なぜ地球に大陸地殻があるのか、またそれはどのような過程で形成されたのか?」ということが地球惑星科学の大きな謎とされてきた。





私は小さな声で、この「なぜ地球に大陸地殻があるのか?」という問いに答えるとすれば、

「それは奇跡なんですよ」

というのが最もしっくりいたします。





月と地球の「奇跡」の関係

ここで「奇跡」という言葉が出てきましたが、最近、「月が地球と巨大天体の衝突によって形成された証拠が出た」というような報道がありました。日本語でも記事になっています。


月の石の酸素から、巨大衝突説に新たな証拠
Astro Arts 2014.06.06

アポロ計画で持ち帰られた月の物質の分析から、地球と巨大天体との衝突により月が形成されたという有力説を裏付ける新たな証拠が出てきた。衝突天体についての情報を知る手がかりともなる成果だ。




今回のこの発表の主張するところは、要するに、下のようなことがかつてあって、つまり、偶然の衝突によって「月が作られた」と。

giant_impact-001.jpg


別にこの研究発表を否定しようというわけではないです。

書きたいと思ったのは、「どう考えても結局は奇跡に辿り着く」という話なんです。

もし仮にこういうような「偶然や偶発的なことで月ができた」としましょう。
そのような場合、まあ、大きさとかは「デタラメな感じ」になるのが普通です。

それが実際には、月は、「地球上に完ぺきな日食と月食を作る大きさと距離で存在している。という事実があります。

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sun-moon-400.gif

▲ 地球から月までの距離は約 38万キロメートル。地球から太陽までの距離は約 1億5000万キロメートル。その距離の差は 約400倍です。この「どちらも ちょうど400倍」という「完ぺきな数値の差」が存在するからこそ、皆既日食や金環日食のような現象を私たちは地球から見ることができるのです。


上の図は、2012年6月の記事、

2004年の金星に現れたアークは再び現れるのか。そして、私たちは太陽系システムの奇跡にそろそろ気づかなければならない
 2012年06月05日

を書いた時に作ったものです。

そして、


実は、月がどのようにして形成されたにしても、どんな考え方から見ても、そこには「奇跡」が内在している。



ことに気づきます。

たとえば、上の報道のように、

月は地球に巨大天体がぶつかって偶然にできた

とした場合、その偶然の中で、上のような日食現象や月食現象が発生する「完ぺきな月の大きさと距離という条件」が自然と生まれたとすれば、これはこれで奇跡です。

これは、「地球の無機物から生物が生まれた」というのと同じくらいの奇跡です。

しかし別の方向で、「月が作られた理由」を考えてみると、たとえば、

神が造った(創造論)

とか、

もともとあった(私の考え方)

とか、そのような考え方は、考え方自体がすでに「奇跡」の方向に向いているわけで、どの方向から考えても、結局、「月と地球の関係性は奇跡」という方向に行かざるを得ないと思います。もちろん、太陽との関係性も。

ちなみに、上に「地球の無機物から生物が生まれたというのと同じくらいの奇跡」という書き方をしていますが、過去記事に地球上で(独自で)生命が発生したとした場合、その確率について書いたことがあります。英国カーディフ大学のチャンドラ・ウィクラマシンゲ博士の計算です。

それは、


1000000000000000000000000 (10の24乗)分の 1



となり、1000兆年とか 1000京年くらいの時間があってもまったく足りないほどの確率で、このあたりは、フレッド・ホイル博士に言わせると( Wikipedia より)、最も単純な単細胞生物がランダムな過程で発生する確率は、


「がらくた置き場の上を竜巻が通過し、その中の物質からボーイング747が組み立てられるのと同じくらいの確率」



という比喩となります。

Fred-Hoyle.jpg

▲ フレッド・ホイル博士(1915年 - 2001年)。


この「生命の発祥」についても、仮に上のような確率の中でそれが起こったとするならば、それはそれで奇跡。

そして、

「神が造った」

「もともと在った」


というような、どの考え方になっても、「奇跡」ということに帰結するのは、こちらも同じだと思います。


つまり、生命という存在自体がすでに奇跡そのもので、その周囲にある、自然の現象すべてが「奇跡」であるとは思います。

この世のすべてのことが、

・偶然だと考えても
・神が造られたと考えても
・もともと在ったと考えても
(あるいは、実際には今も昔もこの世には何も存在しないと考えても)


結局、何もかもは「奇跡」というひとつの点に集約されるということになるようです。

そういう意味では、「どんな考え方でも構わない」のだと思います。そして、それぞれの方の考え方に違いはあっても、自分たちがいるこの地球とか、あるいは人間を含めた生命のすべて奇跡なのだ、というふうに考えて生きれば、少しは世界を綺麗に見られるかもしれません。

そんなことを言いながらも、蚊に刺されれば、香取線香を焚いたりして、まぎれもない「奇跡の生命」の一員である蚊を殺したりしている私の日常だったりもするわけですけれど。

植物につくアブラムシなんかも日常的に殺していますし。
毎日毎日「奇跡を殺している」と。


さて、前書きが長くなりましたけれど、今回の話はそういう「奇跡の生命」の絶滅に関しての話です。

大量絶滅と関係するものですが、しかし、過去記事、

「地球の海が急速に酸性化している」という論文を6度目の大量絶滅の中にいるかもしれない今の時代に読む
 2014年06月03日

にも書きましたように、私にとっては、大量絶滅というのは、絶滅の方だけを見るものではないかもしれないというような考えもあります。

過去の大量絶滅は、

・オルドビス紀末 約4億4400万年前 すべての生物種の85%が絶滅
・デボン紀末   約3億7400万年前 すべての生物種の82%が絶滅
・ペルム紀末   約2億5100万年前 すべての生物種の90〜95%が絶滅
・三畳紀末    約1億9960万年前 すべての生物種の76%が絶滅
・白亜期末    約6550万年前  すべての生物種の70%が絶滅


のことですが、注目すべきは、それぞれの大量絶滅の後の地球では、「さらに進化した生命たちが登場」しているわけですので、これらの出来事は、「絶滅」というネガティブなキーワードよりは、「進化のための刷新」という前向きな意味を感じます。

というわけで、本題です。






磁場のポールシフトは「地球から酸素を宇宙空間へ流出させる」

欧州の科学誌アース&プラネタリー・サイエンス・レターズの 5月 15日号に、トップに貼りましたように、「地球の磁気の反転が起きる際に、地球から酸素が外へ流出して、大量絶滅の原因となった可能性について」についての論文が発表されました。

Oxygen escape from the Earth during geomagnetic reversals: Implications to mass extinction

論文自体は大変に長い上に、科学、物理用語満点で、理解は難しいですが、冒頭に「論文の概要」が箇条書きで、載せられていまして、内容としては以下のようなものです。


・地磁気の逆転は、実質的に地球の大気の保護を弱める。

・地球の磁場が弱くなる時、太陽風はより多くの脱出する酸素イオンを作る動力を与える。

・このシステムでの酸素の流出が、過去の大量絶滅時の大気レベルの低下を説明できる可能性がある。

・磁場の反転と大量絶滅との因果関係は「多対1」でなければならない。

・火星の知識に基づいてシミュレートされた酸素の流出率は、この仮説を支持している。




この中で、「磁場の反転と大量絶滅との因果関係は多対1でなければならない」は、どうも意味がわからないのですが、訳としてはおおむね合っていると思いますので、そのまま載せました。

ものすごく簡単に書くと、


磁極の反転、つまり、磁場のポールシフトが起こる際には、地球の酸素が少なくなって、たくさん生き物が死ぬ可能性がある。



というものだと思われます。

研究を率いたのは、中国科学院の地質地球物理学研究所や、ドイツのマックスプランク研究所の太陽系調査研究所などに所属している、ヨン・ウェイ( Yong Wei )博士という人です。

しかし、この太陽系研究の「ヨン様」の書く論文はあまりにも難解で、わかりやすくしたものを探してみましたら、この論文を簡単にまとめた海外の科学系サイトを見つけましたので、そちらをご紹介したいと思います。




More proof that magnetic reversals cause extinctions
Magnetic Reversals and Evolutionary Leaps 2014.06.15

磁気の反転が絶滅を引き起こすことに関してのより多くの証拠

sw-01.jpg

最近発表された新しい研究論文で、大量絶滅と磁気反転の関係が発表された。
研究者たちは、「生命の進化は、大気中の酸素レベルおよび地球磁場の強度の変動に影響される」と主張する。

論文のタイトルは「地磁気の反転時の地球からの酸素の流出:大量絶滅への示唆」で、この新しい研究では、地球磁場の反転の際に、実質的に地球の大気への保護を弱めることがわかった。

地球の磁場の極性が反転(磁場のポールシフト)の際、地磁場は弱まるわけだが、この時に、より多くの酸素イオンが地球から流出していくことを示し、それが地球の大量絶滅に繋がったことを述べている。

また、過去の大量絶滅時に、地球の大気レベルが下がったことについても、この磁場の反転での酸素流出と大量絶滅の関係と結びつけられる可能性についても記している。

著者は以下のように書いている。

「地球の強い双極子磁場が、酸素イオン流出率を低下させているが、地磁気の極性が反転する時には、地球の双極子磁場の働きが大幅に低下し、太陽風が勢いを増した後に、酸素がイオンとして惑星間の宇宙へ流出する可能性がある」

論文によれば、磁場の反転は、地球から宇宙空間への酸素流出を通常の3桁から4桁の単位で高めることが可能であり、磁場の反転と大量絶滅との関係性を指摘している。





ここまでです。

実際に、この研究のシミュレーションのように地球から酸素が消えていくのかどうかは私にはわからないですが、ただ、「磁場のポールシフト」そのものは、非常に急速に進んでいることを、明日以降の記事でご紹介したいと思います。

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2014年06月14日



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▲ 写真は、 スペースウェザー より。黒点数は、NICT 黒点情報より。


先月、

歴史的に弱い活動のままピークを迎えた太陽活動サイクル24の中、大洪水がボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の悪夢の記憶を呼び覚ます
 2014年05月21日

という記事の後半に「太陽活動サイクル24はどうやら、弱いながらもその最頂点に達したようです」という小見出しのセクションがあります。

現在の太陽活動周期(サイクル24)について、アメリカ海洋大気庁( NOAA )の太陽周期の専門家が、

「太陽活動の最大期に達したと思われる」

と発表したことにふれたものでした。

もともとサイクル24は、歴史的に弱い太陽活動周期だったのですけれど、今後は数ヶ月をかけて、さらに次第にその活動を弱くしていく、ということになる可能性が高いことを書いたのですが、しかし、太陽も、

「そう簡単には引き下がらない」

という意固地な面があるそうでして、上に載せましたように、ここ数日でどんどん黒点数を増やしていきまして、そして、最新のデータでは、「1日のうちに 80 個も黒点が増加」という急激な増加を見せています。

6月に入ってからの黒点の増加ぶり

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NICT 黒点情報より。


そして、6月10日には、最近では大変に珍しい、あるいは「サイクル24では記憶にない」ような気がするのですが、

24時間の間に3回、Xクラスの太陽フレアを噴出した

という出来事がありました。

6月10日から11日ににかけてのことです。


2014年6月10日から11日にかけて3回連続したXフレア

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▲ NASA ニュースリリース Sun Emits 3 X-class Flares in 2 Days より。



X2程度の太陽フレアは、確か強い太陽フレアではあっても、地球に直接的な脅威となるようなエネルギーを持つほどのものではないですが、24時間程度のうちで3度も放出されたとなりますと、この時のXフレアが、「すべて地球に向いて放出されていた場合」は、地磁気活動の乱れや、あるいは、人体などに対してのものも含めて、何らかの影響はあったと思われます。

しかし、発生したのは大体下のあたりで、すべて地球の方向には向いていませんでした。ですので、地球にはほとんど影響はなかったと思われます。

solar-flare-2014-06-10.jpg





この太陽状況の下、様々なことが穏やかに進めばいいのですが

そして、過去何度か記事にしていますようえ、結局、


「黒点数の増加というのは、人間の興奮度や暴力行為の増加と比例する」


ということが、過去の科学的研究で、比較的明らかになっているわけではあります。

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▲ 過去記事「歴史的に弱い活動のままピークを迎えた太陽活動サイクル24の中、大洪水がボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の悪夢の記憶を呼び覚ます」より、ロシアのアレクサンドル・チジェフスキー博士の 1922年の論文にある「太陽黒点数と戦争や社会暴動の変化」のグラフ。


そういう面から、上に載せまた「黒点の数の推移」の表を見てみますと、「 6月 5日から 6月 13日にかけての増加が著しい」わけで、そのあたりの世界情勢を思い出してみると・・・。

sunspot-0601-06-13.gif


この1週間ほど・・・。いやまあ、それ以前もいろいろとありましたけれど、紛争地での「激しさ」の増加が目につきます。

以下はすべて日本語の報道ですので、詳細についてはリンクからお読みになられていただきたいとして、見出しだけでも、「各地で熱くなっている状態」が何となく見てとれそうな感じはします。

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▲ 2014年6月14日の朝日新聞デジタル「イラク、国家分裂の危機 クルド地域政府が油田掌握」より。



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▲ 2014年6月13日の朝日新聞デジタル「オバマ大統領、イラクへの空爆も排除しない考え」より。



ウクライナ軍機撃墜で49人死亡 搭乗の兵員ら
msn産経ニュース 2014.06.14

ウクライナ国防省当局者は14日、東部ルガンスク近郊のウクライナ軍輸送機撃墜で、搭乗していた兵員ら49人が死亡したと述べた。ロイター通信が報じた。



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▲ 2014年6月13日のロシアの声「ロシアの戦略爆撃機 米国の海岸線近くに再び現れる」より。

そして、ウクライナ情勢も、さらに穏やかではなくなってきている感じもあります。






例外的に熱くなっていない場所を見て思うこと

いろいろな場所で、人々が興奮に突き進み、あるいは、「熱く」なっていっている状態の多い中で数少ない地域として、「人々がまったくアツくなっていない場所」があるようです。

それは下の国です。

brazil-2014-06-13.gif

▲ 2014年6月13日のジェイスポーツ「ワールドカップ開幕前、ブラジル国内がまったく盛り上がっていない」より。


これはスポーツメディアですが、上の記事によりますと、


こちらに着いての一番の驚きは、ワールドカップがまったく盛り上がっていないことだった。

たとえば、普通、こういう大会があると空港には盛大に歓迎の飾りつけがなされていて、市内までの道路の両側には参加各国の国旗が翻っているものである。そして、地下鉄の駅にも、街の商店にもワールドカップ関連のグッズが溢れているはずだ。だが、ここにはそういうものが一切ないのだ。




とあり、記者の方がこのことにショックを受けたことが書かれてありました。

先月、

ディストピアをユートピアに向けることはもう無理なのか、それともどこかにかすかな希望はあるのだろうか
 2014年05月30日

という記事でも書きましたが、ブラジルは過去最悪の干ばつに苦しめられている上に、貧困層の増大で、「食べられない子どもたちが多くいるのに、サッカーどころではない」と思う人々があまりにも多く、世界で最もサッカーを愛していた国民のひとつであったブラジル人の多くの人々が自国のワールドカップに背を向けてしまったという現状があるようです。

しかし、一方で、世界中には多くのサッカーファンがいるのも事実ですし、その人たちにとってみれば、「ブラジルの貧困も確かに問題だが、自分たちの楽しみも重要なことだ」という意見も否定はできない。

難しいことだと思います。

ブラジルでご飯を食べられない子どもたちのように、あるいは、他のさまざまな場所の、いろいろな人たちのいろいろな苦しみは苦しみとして存在する。しかし、楽しめる人たちの楽しみを否定するようなことは、それはそれで良くないことも事実。

本当に難しいです。

これらの「世界のアンバランス」は結局どうにかなるのかというと、多分、現状ではどうにもならない。

それが今の世の中の姿のひとつだということを素直に認めてから、謙虚に「自分は何ができるか」ということを考えることも悪くはないのかもしれません。

話がそれましたが、今回の本題は太陽でした。

今の太陽は「サイクル24の最後の巨大活動」をしようとしている感じも見せているわけでして、それと連動する今後の世界情勢も気になります。

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2014年06月13日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





sun-perfect.jpg

▲ 2012年8月18日の記事より。


まだ、 Seesaa ブログのメンテナンスは続いておりまして、昨日は投稿ができない状態でした。しかし、表示の速度は改善されたようです。

今回は全体として余談めいたものとなっていますが、投稿できない2日間に内容が付け加えられていって、なんだか「秩序なく肥大した雑談記事」となってしまった感じがありますが、ご容赦下さい。




最近思う「健全に生きる」という意味

最近は以前にもまして、「人間の健康」ということについて、よく考えます。

健康というより、「健全」という意味かもしれません。

今年は、自分のことや、あるいは人の付き添いのようなもので行ったものもを含めまして何度か病院に行くことがあり、その度にその治療の方法や考え方に・・・まあ、疑問や批判的な考え、といったことではないのですけれど、「強烈な違和感」を感じ始めるようになりました。

それと共に、何科を問わず、そこで見る何時間も心療を待ち続ける「膨大な数のご老人たち」のお姿。いろいろな科がありますし、「高齢者」という年齢の区切りは難しいですけれど、眼科や整形外科などでは「ほぼ9割が高齢者」という例は私の住むあたりの地域では珍しくありません。

病院そのものの数はとても多いにも関わらずです。

ちなみに、私自身は現代の西洋医学を否定するつもりはまったくありませんが、現代の日本の社会と日本人が「人間としての体の健全を失いつつある集団」と化しているのではないかと感じることはあります。

このまま何の線引きもせずに「来る者は拒まず」の場あたり的な医療がずっと続いていくのなら、今後の高齢化の状況を考えると、早晩、医療そのものが崩壊、あるいは実質的に機能しなくなるとしても不思議ではないと、つくづく感じます。

今回の記事は単なる個人的な「健康余談」で、内容そのものは軽いものですけれど、無理なく「健全」を獲得するにはどうすればいいのかなあとか、そもそも、「人間の体と心の健全とは何なのか」というようなことは最近よく考えます。





磁気ネックレス

最近、朝起きた時など気持ち良く感じることも多いんですが、メンタルのほうの話は別として、「肩こりがあまりなくなった」というのがあるんです。自分は肩こりはない方だったのですが、よる年波というものなのか、冬頃から肩こりと頭痛の自覚が激しくなっていった時期がありました。

その頃、ふと、かつて、記事で何度かご紹介させていただいている京都大学の名誉教授だった前田坦(ひろし)さんが書かれた著作『生物は磁気を感じるか ― 磁気生物学への招待』の中に、「磁気バンド」の効果がはじめて見出された「実験」の時の状況が書かれてあることを思い出したのでした。

それは 1950年代後半(昭和 20年代後半)と、わりと昔のことです。

抜粋いたします。


『生物は磁気を感じるか』 4章「生物の機能は磁場で変わる」より抜粋


局所的な強い磁場が病人に及ぼす影響は、1950年代の終わり頃からわが国において熱心に研究されている。

1958年に、いすゞ病院の中川恭一博士らのグループは、数百ガウスの磁石(フェライト)六個をNS極が交互になるように配列した「磁気バンド」を作り、患者の上肢または下肢に常時つけさせて、種々の病気に対する効果を調べているうちに、肩こり症状がこのような磁気バンド着用によって軽快する傾向を見出した。

この場合、効果の有無は患者の自覚症状に頼るしかなく、心理的な暗示の影響もかなり大きいので、磁気バンドと同じ形をした磁気のないダミーバンド(にせのバンド)をつけた患者との比較によって、効果の有意性を認めている。その後も感心のある人々によって実験が繰り返され、肩こりの場合には、患者の数十パーセントが 7〜10日で効果を認めているようである。




とのことで、具体的な数値として、久留米大学の木村登さんという教授のグループの調査では、


・1809人を調査。1163人に磁気バンドを使用。646人にダミー(にせ)バンドを使用

・磁気バンドを着用した 1163人中、肩こりに有効だった人の数は 476人(約 41パーセント)

・ダミーバンド着用した 646人中、肩こりに有効だった人の数は 41人(約 6パーセント)


となったそうで、その有用性がかなり確かめれたようです。

そして、その後、1973年に、心理的な効果を除いても、「磁気バンドは肩こりに有効」と、正式に結論づけられたとのこと。

というわけで、私なんかは、これを読むまでは、磁気ネックレスだとか、ああいうものは、なんだか「いかがわしい系」の商品だと思いこんでいたのですが、50パーセント以下の人への効果とはいえ、肩こりに有効だという 1950年代の実験のことを思い出したのです。

とはいえ、『生物は磁気を感じるか』の中では、前田博士は続けて、ご自身の体験として次のように書かれています。


私もよく肩こりがおこるので、実験的に試してみたが、五ヵ月ほど着用しても効果が現れなかった。磁気バンドの効かない人は、いくら続けても効果はなさそうである。



とあり、効くかどうかは試してみないとわからないようなんですが、いずれにしても、この記述を思い出しまして、2ヶ月くらい前だったか、ネットで磁気ネックレスを購入してみたのです。

高価なものから安いものまでいろいろとありますけれど、つまりは、磁気バンドや磁気ネックレスとしての機能があればいいわけで、それだと安いものですと数百円からあります。

それで磁気ネックレスをひとつ買ってみましたら・・・どうもラッキーなことに、私は効果があるタイプだったようで、それ以来、肩こりを感じないのでした。以前は頭痛まで感じるような肩こりになることもあったのですが、着用して、わりとすぐ消えました。

1950年代の実験では、ネックレスではなく、「磁気バンド」とありまして、つまり、腕につけての実験でしたので、バンド(ブレスレット)でもネックレスでも同じようです。本には、1958年に、いすゞ病院の中川恭一博士が作成した磁気バンドの実物の写真も出ていまして、下のようなものだったそう。

mag-band.jpg

▲ 中川博士が作成した磁気バンド。時計のバンドに6つの磁石をつけたような感じの作りです。


私が購入したものは、全体がヘタマイトだとかいう磁石で作られていて、その間にパワーストーンみたいなものが入れられているものですが、全体が磁石なので、「腕にも巻ける」ということに気づきまして、次は「一気に3個買う」という大人買い(苦笑)を決行してしまいました。

それ以来、毎日、寝る時もずっとつけています。

まあ、肩こりのある人にはオススメしたいです・・・とはやはり言えない部分はあります。というのも、先の実験の通り、有効性がある人が約 40パーセントだという(有効な人のほうが少ない)ことで、上の前田博士のように、「五ヵ月ほど着用しても効果が現れなかった」というようなケースもありますので、オススメはしないですけれど、私のように効果のある場合もあるということでした。

磁気ネックレスはネットで探すと、いくらでもありますが、高いものを購入して効果がないともったいないですので、まず安いものでお試しになられるといいと思います。それで効くタイプだとわかったのなら、お洒落とか高価なものとかを購入されるのでもいいでしょうし。

ちなみに、私が大人買いしたのは、楽天のこちらのヘタマイト・ネックレスで、3本買うと1本あたり800円くらいでした。

下のような感じのものです。

mag-band-02.jpg


しかし、1950年代の実験などでも、結果として「磁気バンド」が、体のこりに有効であることはわかっても、その原理はわからないままで、現在にいたるまでも、それはよくわかっていないことだと思われます。

そこに、最近得た「人間のカラダは粒子」というひとつの考え方が関係してきたりするのでした。





人間のカラダは粒子の集合としての自然からの力の影響を常に受けている

最近、『三軸修正法 ― 自然法則が身体を変える』という本を読んでいたのですが、これが実に開眼させられるものがありました。

というのも、この本は「書かれてあることをちょっとやってみる」だけで、

「え?」

と「自分の体に対しての認識が瞬間的に変わる」ことが多いものだからなのでした。

たとえば、痛みのある場所が瞬間的に修正されたりするのが自分でわかるんです。
それも「ほとんど何もしていないのに」。

著者の方は、

私たちのカラダは小さな粒子の集合体であり、周囲の微粒子と相互に影響し合っている

というようなことを書いていますが、この「微粒子」というのは、原子とか素粒子とか、そういう現代物理で定義しているものを想定しているのではなく、昔の科学での言い方の「エーテル」とでもいう概念が近いように思います(そんなことが三軸修正法の本に書かれてあるわけではないです)。

そして、この本にいくつか載っていることをおこなってみると、「自分のカラダは、常に自分の周囲にあるエーテルを露骨に感じとっている」ことがわかるのです。

『三軸修正法』に関しては、ブログの Walk in the Spirits さんの記事にもよく出てきますが、たとえば、「体は粒子、鉛直ラインに反応する」という記事など読むと、「そんな馬鹿な」と思うかもしれないですが、どういうことかというと、からだにふれるでもなく、動くでもなく、

糸に重りをつけて鉛直にぶら下げる

あるいは、持って、

その近くにいるだけ

で、体の不調や痛みが、少なくともその時には「消えたりする」のです(決して治っているわけではないと思います)。

omoshi.gif


あるいは、


「カラダの近くでモノ(どんな物でもいい)が動くと、それにつれてカラダに規則的な変化(柔軟性など)が起きる」


というようなことも書かれているのですが、これも実験してすぐわかりました。

私は腰の1箇所に痛みがあるのですが、その近くで、「何でもいい」ので動かすだけで、瞬間的に痛みが引くことにも気づきました(永続的には消えない)。動かすものは何でもいいのです、そのへんにあるものを適当に掴んで動かすだけでいい。

ちなみに、腰の痛みはついに今日ほぼ完全に消えました。1日 10秒くらいの動作をおこなっていただけで。

それにしても、これらの現象を体感していることは事実であっても、


「なぜ?」


と思います。それに関して、著者の池上六朗さんは「あとがき」で、「なぜそうなるのかという質問が多く寄せられますが」として、次のように書かれています。


この質問に答えるのは、私にとって、いちばん厄介なコトなのです。

なんとかお茶を濁すことはできても、本当のところは、今の私には答えるコトはできません。今のところ、いままでにこの本で記したようなコトを、誰も研究した形跡は見当たりませんから、なぜ、カラダの近くでモノが動くと、それにつれてカラダに規則的な変化がもたらされるのか? という問いに対しては、後の研究者の研究結果に期待するしか仕方ありません。




と記してらっしゃいます。

ただ、科学的な意味ではなく、本文中で著者の池上さんが、「人間のカラダとはこのようなものではないか」と「仮説」として規定しているくだりが本文中に何度も出てきます。

ちなみに、それは、16世紀にジョルダーノ・ブルーノが『無限、宇宙および諸世界について』という著作の中で描いていた「人間」と「宇宙」の構図と、非常によく似たものであることに気づき、そこにも非常に興味があります。

『三軸修正法』から抜粋してみます。


・カラダは、小さな粒子がたくさん集まってできている。

・その粒子は、生物であるという秩序を保ちながらも、物理的な拘束も受けていて、その法則にも敏感に従うモノである。

・その粒子は、あるときは単体で、あるときは房や群れになって機能し、カラダの内外からの微弱な作用に対し、まず、物理的に順応して、その刺激を生理的な反応から緩和して、生理的な適応の先駆けとなる。




ここから、まだまだ延々と「人間のカラダとその反応」についての池上さんなりの「規定」の記述は続くのですが、要するに、私の解釈は違うかもしれないですが、

骨とか筋肉とか内臓とかの働きは、その働きとして持ちつつ

そのいっぽうで、

粒子の集合体としてのカラダは、重力などをはじめとした、すべての「力」に対して、粒子の集合としての物理的な影響を受け続けている

というようなことなのではないかと思います。

body-particles.jpg

▲ 関係のないですが、イメージとしてなんとなく適合する「人間の動きを粒子として抽出」した映像。adafruit Your body becomes a swarm of colorful particles より。





いろいろな「奇跡の連続」を知り続けたこの数年

粒子という言葉が出てきましたが、その「粒子」たちの中で最小に近いもののひとつは原子ということになるようで、子ども向けの科学サイト「原子とは?」というページには、


この宇宙にあるすべてのものは、原子という小さな粒からできています。全部で100種類ほどの原子がさまざまに組み合わされて、この宇宙のすべての物質がつくられています。



と書かれてあります。

この原子の中に、さらに小さな電子とか原子核とかがあるわけですが、そんな小さな「電子」のことで忘れられない過去記事として、

電子は「宇宙に存在するものの中でもっとも丸い存在」だった
 2011年05月27日

というものがあります。

2011年 5月に、英国のインペリアル・カレッジ・ロンドンの研究者たちが、「 10年」にわたり、電子の形について、これまででもっとも正確な計測を施したことについての報道で、その結果、電子の球形に関して、


その粒子が 0.000000000000000000000000001センチメートル未満の、ほぼ完全な丸であることが確認された。



というものです。

これは、


> 電子を「太陽のサイズ」にまで拡大したとしても、その円形の誤差の範囲は髪の毛一本の中に収まる程度


という、電子は完ぺきな球形を持つ小さな粒子だったのです。

このことを知った時、「これが奇跡でなくて、何が奇跡か」と思ったものですが、その理由は、


「太陽もほぼ完ぺきな円形」


だからです。

これはトップに貼った記事、

私たちの太陽が宇宙の中で最も完全な球体であったことが判明してショックを受ける科学者たち
 2012年8月18日

に記したことがあります。

自分たちの周囲の最も大きなもの(太陽)と、最も小さなもののひとつ(電子)が共に「共に他にはあり得ないほどの完全な球体だった」というのを「偶然」と言える勇気は私にはなく、やはり、これは奇跡だと思います。

しかし、その後、たとえば、

2004年の金星に現れたアークは再び現れるのか。そして、私たちは太陽系システムの奇跡にそろそろ気づかなければならない
 2012年06月05日

というような記事の「日食という現象そのものが奇跡」であることに気づいたり、他にも、私たちは「常に日常的な奇跡に囲まれている」ことに気づいたりしていきました。

そして、そういう奇跡の多くを知っていく中で、

人間の健康や健全にも「奇跡が内在している」のではないのだろうか

という考え方が最近あります。


現在の西洋医学は、「解剖学的な見地」と「物質(クスリなど)で人間の体をコントロールする」ことが基本ですので、「人間そのもののにあるかもしれない奇跡」を排除してきたという歴史があります。しかし、三軸修正法の本などを読み、実際に自分の体でいろいろと試せることを確認すると、「地球の力と、宇宙の力と、粒子としての自分が影響し合っていることが否定しづらくなる」ことは事実です。


なお、くどいようですが、私は西洋医学をまったく否定しません。

「それ(西洋医学的見地)が優位にありすぎる」ということが問題のように思うだけです。

・人間自体の持つ奇跡(あるいは自己治癒力)
・西洋(東洋)医学


を適度に組み合わせれば、もっとよい治療環境ができるのではないかなと思うだけです。

いずれにしましても、ここに来て、「人間の健全、あるいは人間の命とは何か」ということの「掴み」のようなものが、このあたりからわかるのかもしれないというような感じもしないでもないです。





これらの考え方からのメンタルヘルスの治療的考察

そして、何よりも個人的には重大だったのが、最近確認しながら、独創的にいくつかのことをおこなっていて、ほぼ間違いないと考えているのですが、この『三軸修正法』にある「人間のカラダの規定」(人間のカラダは粒子の集まりであり、地球や宇宙の物理的法則に影響を受ける)を考えてみると、

神経や精神の問題にも適用できるはず

ということでした。

もちろん、そんなことは『三軸修正法』にはまったく書かれていませんが、過去にエーテルと言われていたような「微細な粒子から人間と、そして宇宙全体が構成されている」という考え方は、必ずメンタルヘルスに効果的に作用させる方法となりうるはずです。

もちろん、全部ではないでしょうけれど、精神や神経の病気の中でも、「神経などの中の器質的な、あるいは構造的な病変」がわかっているものには有効に違いないと私は思っています。たとえば、パニック障害などを含めた神経症の一種などには、かなりの効果がある可能性を感じます。

まあ、今、自分でいろいろと実験しているのですけど。

何かありましたら、書いてみたいとも思いますが、ただし、これらは結局は「それぞれの各自が自分なりの方法を創造していくもの」ではあります。そもそも、実は『三軸修正法』という本には、具体的な実践方法はあまり書かれていないわけで、著者の池上さん自身が、この本の中で「これらを、あなたの三軸修正法を創造するためのご参考にして下さい」と書いているくらいです。

そして、

「他人が他人を治すことはできない」

とも書かれています。

私も、「自分に対して奇跡をおこせるのは基本的には自分」だと考えます。

ただ、突然、西洋医学やクスリを全否定するとか、そういう方向は危険だと思います。どんなことでも、まずは「調和」とか、そのようなキーワードが当てはまるような、無理のない過程の中で考えを変更させていくことがよいはずです。

それでも、うまくいけば、この世の中の「病気」あるいは「いくつかの神経症などのメンタル系の疾患」は消滅させられる可能性があるかもしれないと、かなり真剣に考えるようになっています。

そして、それでも、肉体は最終的には滅びるわけで、そのこそを「悟る」ことが何よりも重要なことだとも思います。

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2014年06月10日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





Seesaa ブログ全体で比較的大規模なメンテナンスをおこなっているせいもあるのか、ブログの表示などが重いのが申し訳ないのですが、それと共に、記事の投稿にも非常に時間がかかりまして、長いものはちょっと無理ですので、今回は「6月初旬の北半球の初夏の様子のご紹介」というだけのものとなりそうですが、少し書かせていただきたいと思います。

まずはインド。



62年ぶりに高温記録を更新したデリーを含むインド北部の超熱波

delhi-47-8.gif

▲ 2014年6月8日のインディア・トゥディより。


ということで、インド北部の主要都市であるデリーを含めて、インド北部が大変な灼熱になっています。デリーでは、1952年に 47.8度を記録したことがあるそうですが、今回はそれを上回ってきているのだそう。インド気象庁( IMD )は、

「このような天候はまだしばらく続く見込み」

と発表しています。

このインド北部という場所は、もともと5月と6月は、世界全体と比較しても極めて暑い気温が続くシーズンなんですが、それでも、通常ですと、下のような感じとなります。

delhi-anormari-01.gif

ニューデリー 月別気温 より。


通常の6月でも 40度くらいまでなら珍しくなさそうですが、今回は「 50度」を視野に入れるような気温の推移をしています。暑さには慣れているデリーの人々も、現在は熱中症で病院に運ばれる人が多いようです。

indie-3.jpg

▲ インド北部アーメダバッドの病院。熱中症で運び込まれた女性が診察されている風景です。 Catastrophic Heat wave grips India より。


しかし、それでも「単に暑い」というだけなら、北インドの人たちなら、何とかやり過ごせそうだと思うのですが、非常に良くないこととして、「厳しい電力不足に見舞われている」という事態とも直面しています。

india-powercut.gif

▲ 2014年6月10日のインド Daily Bhaskar より。


大都会のデリーでも、現在は、夜間、毎日のように「数時間」という単位で停電しているそうで、上の写真は、ロウソクで勉強する子どもたちの様子です。さらに、政府、電気会社などがそれぞれにお互いを罵倒する非難合戦を繰り返しているようで、あまり建設的な状況ではないようで、この電力不足は続きそうです。

デリー州(正確には「デリー首都圏」)政府は、もともと、最近暑さが続いていた中で、数日前に、

・街路樹の電灯を消す
・州政府の省庁オフィスのエアコンをつけない
・ショッピングモールへの電力供給削減


などを決定していましたが、デリーで 47.8度を記録して、上の政策の多く(特に、「州政府の省庁オフィスのエアコンをつけない」こと)は、実行されないままとなってしまったようで、電力不足の解消の目処は立っていないようです。




日本だってどこだって先はわからないわけで

まあ、こういう今のデリーの状況なども、「人ごと」として考えていいものかどうかはわからない面はあって、日本のこれからの夏にしても、一般的に考えれば、エルニーニョ現象が発生しようとしていて、そして、太陽活動の縮小局面にあるわけで、そして、現実に、世界的な海氷面積も上昇している(寒冷化している)という寒冷方向にあるようなことから考えると、「そんなに暑くならないのでは」と、私など希望も込めて、そう思います。

global-sea-ice-2014-06-09.gif

▲ 6月9日現在の全世界の海氷面積は、1981年-2010年までの平均を約 85万平方キロメートル上回り、観測史上で上から3番目に広くなっています。 Sea Ice Update June 9, 2014 より。


このようなことを考えますと、今年の夏は、「暑くても、そこそこ暑い程度で済むだろう」などと思いがちですが、それはわからないです。

何しろ今は世界の気象はもうムチャクチャなわけですから。

先日も、下みたいな状況も北海道であったりしたわけですし。

hokkaido-2014-06-03.gif

▲ 2014年6月5日の記事「大量死の続報。そして、また始まった極端な天候。あるいは「地球の海が死んだらどうしよう」と思う梅雨入りの日」より。


私は暑いのが苦手なので、

「熊谷で 47.5度を記録」

とか、

「京都で 58.6度を記録」

とか、そういう見出しが躍るようなニュースが出現するような状況は勘弁してほしいですが、どんなに様々な条件があろうと、気温も気象も先の予測は誰にもできないです。

アメリカも西海岸は今、下みたいな状況ですしね。

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▲ 2014年6月9日の KCRA より。


上の報道によりますと、下のように、次々と高温の新記録が破られている模様。
この3つはすべてカリフォルニア州にある市です。

cal-2014-june.gif


これはちょうど上のデリーの通常の6月の最高気温と近いですが、それはともかく、通常だと、アメリカが暑くなるのは7月から8月あたりですので、今後どうなるのか、やや興味があります。


そして、下はデリーが猛暑に苦しんでいた、ほぼ同じ頃のカナダのブリティッシュコロンビア州にある町の様子です。

canada-snow.gif

▲ 2014年6月4日のカナダ Global News より。





チリやカナダでは季節外れの雪に驚く住民たちがいたり

カナダで 6月 4日に雪が降った場所は、ブリティッシュコロンビア州のチェットウィンドという町の周辺で、最も積もった場所では5センチほど積もったのだそう。

bc-snow-3.jpg

▲ ツイッターに投稿された写真より。


チェットウィンドの場所は下の位置です。

chetwynd-map.gif


この場所で6月に雪が降るのは観測史上で初めてではないそうですが、カナダの気象学者は記事で、「極めて希なことは事実です」と言っていました。


そして、北半球ではないのですけれど、チリのビーチリゾートでも「6月の雪」に、地元の人々が驚いているといった報道がなされていました。

チリのピチレムというビーチリゾートで、気象予報ではまったく予測されていなかった雪が降ったものですが、写真を見ますと、「吹雪」の状態になっていたようです。

ch-snow-top.gif

▲ 来たるべき地球のかたち「チリのビーチリゾート「ピチレム」で季節外れの6月の吹雪」より。


というわけで、いろいろな6月の状況がありますが、7月はこれがさらに拡大するのかどうかというのが、今年の今後の天候の見所でもありそうです。日本もすでに「異常の気配」は見られるわけですので、どちらの方向に進むのかと思います。

ところで、最初にインドが出てきましたので、インドの地質活動の話題をご紹介して締めたいと思います。





平地で起きたマグマの噴火

先日、インドのヒマーチャルプラデーシュ州のカーングラ地区という場所にある、普通の「丘」から「火山のマグマ」のようなものが吹き出し、地元の人がパニックに陥るという報道がありました。

下の写真がその様子です。

volcano-like-phenomenon.jpg

▲2014年6月6日の Can India より。


この丘は緩やかな傾斜の高さ 100メートルほどの、どこにでもありそうな「のどかな丘」なのですが、突然、噴火のような活動が始まったのだそうで、インド地質調査所( GSI )が調査しましたところ、

「小さなマグマ活動である」

ということは確認したのですが、これがこの後どうなっていくのか、あるいは、この周辺の地下の状況がどのようなことになっているのか、などを含めて一切不明で、そのため、地元はややパニックに陥っているとのことでした。

もちろん、このように「平地でいきなりマグマ活動、あるいは噴火のような現象が始まる」というようなことは、世界全体でもそうそうあることではないですので、今後の推移が気になるところでもあります。

日本の西之島の新しい島もまだ拡大を続けているようですし、地質の方もわりと派手な出来事が起きやすくなっているようです。また、日本では、地震や噴火などに関する地質活動のほうも、それほど穏やかとはいえない面もあります。

いずれにしても、夏から秋にかけては、気候、気温、地殻活動、どれもが注視するべきものとなる可能性はあるようではあります。

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2014年06月09日



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▲ 本文とは関係ないですが、 コンピュータ上の描画方法のモーフィングというもので、粒子から輪郭を造っていくという技術により顔が作られていく様子。 WebGL Demo より。




意識と外界に関しての「整体」と「薔薇十字」の共通点

最近は頻繁に適当に選んだ古本なんかを買ったりしているのですが、同じような時期に買った「それらの間に何の関連もないようなもの」同士の中にも次から次へと、似たような概念の表現が出てくることがあります。

たとえば、先日買った、まあ、一種の「整体」の関係の方の本で、池上六朗さんという方の『三軸修正法』という本の、ご本人の文章の冒頭の「はしがき」は、このように始まっていました。


『三軸修正法』( 2003年) 「はしがき」より


宇宙は何時から存在したのか? それはヒトが宇宙を意識して言葉にしたときから始まったという説があります。何かが存在するというコトは、人間の意識にとって存在するというコトです。

モノ・コトの存在の意味はヒトの意識が規定するのです。では意識があればモノ・コトがそこに在るというコトが分かるのかというと、もう一つ、自分の意識をそこに向けるという作業がなければモノ・コトの存在は分かりません。

意識はそのままでは何にも知覚することは出来ません。「志向性」を持ったとき、始めてモノ・コトが何処に、どのように在るのかということを意識の内側に取り込むことが出来るのです。




まあ、この本は「整体」の本とはいっても、その基本理念は、宇宙はその原初から、「粒子と粒子がお互いに引き寄せあって、集まり始めた」という「宇宙本来の性質」を人間の体質改善の方法として応用した、その具体的な方法を書いているもので、理屈は単純ではないですが、


人間の体を肉とか血液とか細胞とか、そういう解剖学や生物学的な観点から見るのではなく、「人間は全体が小さな粒子が集まってできている」という観点で体を整える



という視点のものだと思われます。

もちろん、そういう理論をごり押しするというものではなく、わかりやすくはなくとも、謙虚に書かれているもので、本文中にも、


「微粒子というと、常識的には、分子か? 原子か? 素粒子か? というような、いわゆる物理、科学でいう粒子を思い浮かべますが、ここでは少しの間、その科学的な見解からの呪縛を離れて、自由にイマジネーションを展開してみます」


と書かれてあります。

要するに、あまり小難しく考えるより、こういう実践の方法もありますよ、と。

いずれにしても、この本も、実際、私は腰痛の改善なんかによく効いていまして、概念も夢があって良いものですけれど、内容も現実として良いもので、そういう意味では「本当に手にして良かった」と思える1冊ではありました。

腰痛じゃなくてもいいですが、何かそういうのがあって、そして、先に書きましたような「人間の体は宇宙のシステムと同様に、粒子が集合してできている」というような考え方に違和感のない方は手にしてみられるといいと思います。
Amazon にもあります。


話は変わりまして、シュタイナーが、神秘学の訓練の具体的な方法を書いた『いかにして高次の世界を認識するか』という本のことをたまに取り上げることがありますが、この中で、シュタイナーは、神秘学というものに足を踏み入れる、すなわち高次を認識するための「準備」のひとつとして、まさに、最初に書きました、『三軸修正法』の「はしがき」に書かれてあること、すなわち、


意識はそのままでは何にも知覚することは出来ません。「志向性」を持ったとき、始めてモノ・コトが何処に、どのように在るのかということを意識の内側に取り込むことが出来るのです。



ということが重要であることを書いています。

それが古くから続く、神秘学や薔薇十字などが伝えてきた「ひとりの人間が高次の意識を持つ」ための最初のステップだと読める部分が多数出てきます。

たとえば、ひとつを抜粋します。


『いかにして高次の意識を認識するか』( 1909年) 秘儀参入の初段階「1 準備」 より

私たちはまず、まわりの世界で起こっている特定の事象に魂の注意を向けなくてはなりません。すなわちそれは芽を吹き、成長し、繁茂する生命と関わる事象と、しぼんだり、枯れたり、死滅したりすることと関わる事象の二つです。

私たちが周囲の世界に目を向けてみると、これらの事象は、いたるところに、同時に存在していることがわかります。そしてこのような事象をとおして、あらゆる場所で、ごく自然に、私たちのなかにさまざまな感情と思考が生み出されます。

ところが私たちが準備を始めるためには、日常的な状況のなかでこれらの感情と思考に身をゆだねているだけでは、まだ不十分です。私たちは日常生活においては、あまりにも早く、ある印象から別の印象に移行していきます。しかし準備を始めるためには、私たちは集中的に、完全に意識的に、これらの自称に注意を向けなくてはならないのです。




このあたりまでとしておきたいと思いますが、シュタイナーが言いたいのは、(私が理解しているわけではないですが)これらのことにより、「外の世界と内面」、あるいは「魂と外界(特に生命)のつながり」を日常的に持つことがとても大事な生き方のようです。





この世は「限りなく存在しない」かもしれない

また、話は変わりまして、谷口雅春の『生命の実相』。

ここにも、『三軸修正法』の基本理念の「人間の体は微粒子の集まり」という基本概念と似ていなくともないような記述が何度も出てきます。

ただ、谷口雅春の理論は、とにかく極端で、

「物質というものは無い」

と繰り返し記述しているという過激な思想を持っているわけですが、まあしかし・・・過激とか、、こうやって書いていますけれど、私自身も、わりとよくそんなようなことを書いちゃったりしているわけですけれど。



しかし、その「存在しない」という、ややこしい話はここでは置いておきまして、谷口雅春は、(今から50年くらい前の時点の)現代科学での「モノというものの実体」について著作に記しています。

その部分を抜粋してみたいと思います。


『生命の実相』(1962年)実相篇第一章からの抜粋

星や太陽などの物質分子間の距離が互いに隔たっていることは明瞭なことでありますが、われわれが住む地球上の物質分子間の距離も互いに離れていて、一つとして密着しているものはないのであります。

(ここから水の分子や液体の分子の説明が長く続きますが割愛します)

液体やガスの分子と分子との間が隔たっていることは解ったが、石や金のような固体はおさえてもなかなか小さくならないから、これらの物質分子相互間はそんなに隔たっていないだろうと言われる方があるかもしれません。

ところが、あにはからんや石や金属の分子などでも、その分子の大きさを比較していうならば、星と星の間に大きな距離があるほどに分子間の距離が互いに隔たっているのであります。(中略)

かくのごとく物質というものは、離ればなれの無数の分子という小粒から成り立っていて、その小粒と小粒とは非常な距離を隔てているのであります。




厳密な科学的での意味は別として、私たちの細胞なども分子などからできているわけで、「実際にはスカスカな感じもしないではない」ということは誰でも思うことのあることです。

近代科学はいろいろな概念を持ち込んできたりしますけれど、私たち科学の素人から見ると、やっぱり「全体としてスカスカが根本として私たちとかこの世界って成立してる?」とは思えてしまうわけです。

たとえば、原子。

これは現代での意味では、

元素の最小単位


というものであるのですが、 Wikipedia によりますと、


「物質」が、「極めて小さく不変の粒子」から成り立つという仮説・概念は紀元前400年ごろの古代ギリシアの哲学者、レウキッポスやデモクリトスの頃から存在していた。だが、この考えは当時あまり評価されたとは言えず、その後およそ2000年ほど間、大半の人々から忘れ去られていた。



とのことで、どうしてそれらの人がそんなような「変なこと」を思いついたのかはわからないですが、「モノというものは小さな粒子が集まってできている」という考え方は、2400年前くらい前にはすでにあり、そして、それは「事実だった」と

その原子。

下のようなものです。
直径はおよそ1億分の1センチくらいだそう。

atomic.gif

▲ 自然科学研究機構 核融合科学研究所「エネルギーの森」より。


上の図にありますように、原子には原子核というものが中心にありまして、つまりは、「原子核以外の部分はスカスカ」と言えるように見える構造をしているわけですけれど、この原子核の大きさは、下のようなものです。

atom-02.jpg

恋するカレンより。


原子全体の大きさを東京ドームとすると、その中心に一円玉を置いた程度、なのだそうです。楽しい高校化学「原子の構造」という教育ページにも、


原子核の大きさは、原子の2万分の1程度である。これは、東京ドームを原子の大きさとすると、原子核は、ちょうどピッチャーグランドにピンポン玉を置いたぐらいの大きさである。したがって、原子は、スカスカの構造をしていることになる。



と書かれてあります。

まあ・・・これが、つまり、「スカスカ」が、この世のほとんどのものの最小単位となっている。

スカスカがたくさん集まってできているこの世。

現在の科学的にいえば、この表現は厳密には正しくはないですけれど、でも、まあ、たとえば、「感覚」だとか「見た目」ではスカスカの状態がたくさん集まって、この世がある。

だからまあ・・・やっぱり、その方面から考えてみても、「この世って限りなく無に近い」というようなことも、どうしてもまた思ってしまうのですよねえ・・・。在ってほしいような気もするのですけれど。


グチャグチャとした展開となってしまいましたが、最近読んだ3冊(と言っても、まだどれも完読していませんが)の、そして、その間に何の関連もなさそうな本の中に流れるシンクロニシティーというようなものも味わい深く思いつつ、とりあえずは、最近ちょっと気になっていた腰痛が、『三軸修正法』を読んで少し良くなったということからいろいろと書いてしまいました。

今回はこんな雑談めいたもので終わってしまいそうですが、そういえば、以前、何度か取り上げたこともある、16世紀のイタリア出身の哲学者であり修道士で、異端の罪により、西暦 1600年に火刑に処されたジョルダーノ・ブルーノ「この世」に対しての考えはさらに過激です。

giordano-bruno.jpg

▲ ジョルダーノ・ブルーノ( 1548 - 1600年)が、異端判決によって火刑に処された際の状況を描いた画。 La Iluminacion より。


1583年頃にブルーノが、「対談形式」の書式で書いた『無限,宇宙および諸世界について』には以下のような記述があります。


『無限,宇宙および諸世界について』( 1583年)より

私が結論としたいのは、こういうことです。諸元素ならびに世界物体の秩序は、夢であり、架空の想像にすぎません。それは、自然によって真実を証されることもなければ、理性によって論証されることもなく、適切さからいっても妥当ではなく、可能性としてもそのようにはありえないからです。

そこで、知るべきことは、一つの無限な容積をもつ拡がり、ないし空間が存在し、それが万物を包み、万物に浸透しているということです。




今でも科学の世界、特に天文学の世界では名前が頻繁に出てくるジョルダーノ・ブルーノが出していた結論は、

世界の物体の秩序は、夢であり、架空の想像


というものだったのでした。

しかし、「夢であり、架空の想像」なのに、そこに「なぜ、あるいは、どのように秩序が生じたのか?」。ブルーノは、「理性によって論証されることはない」としているので、考えるだけ意味がないことかもしれないですが、ふと、新約聖書の「ヨハネによる福音書」の


「はじめに言葉ありき」


を思い出します。

この「言葉」というのは、ラテン語から英語に訳した際、「 Logos (ロゴス)」を「 Word (ワード)」にしてしまったという一種の誤訳ともとれる経緯があったようで、それがそのまま、日本語の聖書も含めて、全世界に広まったというのが真実のようです。

なので、実際には、

「はじめにロゴスがあった」


というのが、「ヨハネによる福音書」での「この世の創世」だったようです。

ただこの「ロゴス」という単語自体の意味は多分、永遠に私にはわからなさそうです。Wikipedia 的な、つまり、辞書的な意味はわからないではなくとも、その真意がわかる日はなさそうですし、ブルーノなども「いつまでもわからない」と言っているのですから、それでいいのかなと思います。

とりあえず、今回出てきたような一見複雑な概念には、何となくつながりがあり、それは高尚な学問の世界ではなく、たとえば、健康法への応用だとかも素晴らしいことだと思いますし、あるいは「高次の認識」という言葉に興味のある人などにも、実際的な響きとして届くものかもしれません。

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2014年06月08日



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flood2014-top.gif

▲ 2014年6月4日の The New Yorker より。


上の記事は、5月にボスニアやセルビア、クロアチアなどを襲った大洪水のその後についてのことについてふれていた記事でした。

約 100万人が被災し、約 10万棟の住宅が住居不可能となった未曾有の被害。

そして、現在でも電力は洪水前の 50パーセントしか復旧しておらず、この洪水での経済的な被害額は、日本円では何千億円以上ともいわれ、「ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の被害を上回る」とされているのだそう。

しかも、洪水で流出したその戦争の際の「地雷」が、生活に影響を与える可能性などを書いています。

ちなみに、地雷に関してのことは、

歴史的に弱い活動のままピークを迎えた太陽活動サイクル24の中、大洪水がボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の悪夢の記憶を呼び覚ます
 2014年05月21日

という記事に少し書いています。

それはともかく、上の「洪水の中で失ったもの」という記事には、それらの説明の後に、

「でも今、世界の誰がこのことを気にかけている?」

と書かれており、どんな大きな災害でも「世界は、そしてメディアはすぐにそのことを忘れていく」というようなことが書かれています。確かにどんな災害でも、起きた時には大きく報道されますが、時とともに報道もされなくなり、人々の記憶からも消えていきます。

しかし、当人たち、つまり被災者たちは違います。

かなり多くの国の自然災害において、被災者は住む場所などを失ったまま、何ヶ月も、あるいは何年も厳しい生活環境の中で暮らし続けざるを得ないということが多いです。アメリカの竜巻やハリケーン被害などでも、その後どうにもならない状況の人たちがどれだけ多いかはよく報道されます。

これは日本でも、どの災害という具体的な言い方はできないですが、ある程度は同じようなことが多々あると思います。被災者は一度の災害からの影響を長く受ける。

でも、他では忘れられていく。




毎年規模と頻度を拡大させ続ける「洪水」

最近は、毎年、夏から秋にかけては、世界中で洪水、しかも「過去になかったような大洪水」が起こり、特に 2011年頃からは加速度的に巨大な洪水が繰り返し発生していました。

洪水は何度も記事にしていまして、昨年 2013年は、

世界でさらに拡大し続ける黙示録的な洪水 : 今や「神話」を越えつつある現実の世界
 2013年09月15日

という記事など多数あり、2012年は、

洪水...洪水...洪水.. 世界中で異常な数と規模で発生し続ける洪水
 2012年08月26日

という記事などがありました。

そして、わりと最近では、

水は浄化なのか、それとも単なる害悪なのか : 2014年も世界各所で頻発が予測される黙示録的な洪水を前に
 2014年05月27日

という記事に、今年も昨年までと同様か、あるいはそれ以上の豪雨と洪水が予測されそうだというような記事を書きました。

ちなみに上のタイトルに「浄化」とあるのは、ルーマニアの宗教学者であるミルチャ・エリアーデの『世界宗教史』という本の中にある概念で、簡単にいうと、宗教学的には、


洪水は新しい宇宙の創造を可能にするために世界の終末と罪に汚れた人間の終末を宇宙規模で実現するものだ。



というようなことが書かれてありまして、そこからの連想です。

まあ、宗教的なことはともかく、今回は現実の話です。

やや羅列的になるかもしれないですが、ここ数日の全世界での豪雨と洪水についての報道をご紹介したいと思います。

まだ6月に入ったばかりだというのに、あまりにも豪雨と洪水の報道が多く、これはすでに「異常」といっていいと感じます。最近の豪雨による最も大きな被害はアフガニスタンの鉄砲水による洪水で、100名近くの方が死亡・行方不明となっています。

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▲ 2014年6月7日の BBC Afghanistan flash flood kills dozens in Baghlan province より。




世界もですが、日本の雨もすごい

ところで、上にリンクした「2014年も世界各所で頻発が予測される黙示録的な洪水を前に」という記事を書いた頃は日本全土でとても暑い日が続いていて、豪雨だとか洪水だとかは無縁な感じがしていましたが、数日後、日本の各地で梅雨開けすると同時に、ドドッと豪雨に突入しています。

西日本も、ものすごい雨だったようですけれど、関東も結構すごくて、 6月 8日のウェザーマップの「関東甲信 梅雨入り早々1か月雨量超え」という記事によりますと、


5日の降り始めから8日午前5時までの雨量は、神奈川県箱根で419.5ミリ、東京都青梅市で340ミリ、東京都心では209.5ミリなど。

いずれの地点も、梅雨入りしてたった3日ほどで、6月1か月分に匹敵する大雨となっており、平年の6月に降る雨量の2倍を超えている所もある。




とのことで、関東の多くでは、たった3日で、「6月の1ヶ月間の雨量を超えた」ということになっているようです。6月は大抵は多くの地域で梅雨入りする時期ですので、通常でも雨量が多い月のわけですから、この3日間の雨量はかなりのものだと言えそうです。

これは気象庁のデータにもよく出ています。

下は、気象庁の今日の全国観測値ランキングというページのうちの「現在までの 72時間の降水量の日最大値」というものです。

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6月の1位の値を更新」という文字が並び、観測史上の記録を次々と更新していっています。

ちなみに、私の住んでいる埼玉県の所沢という場所が8位にあり、すぐ近くの飯能という場所が6位に。そして、比較的近い場所の東京の八王子が7位にあり、どれも、この3日間は、6月としての観測史上の記録を更新した雨が降ったようで、この3日間、私は「豪雨の中で生活していた」ようです。

しかしまあ、その渦中にいると、「そういうことはあまり気づかないものなんだなあ」とも上のグラフを見て気づきます。

確かに思えば、ずっと大雨だったんですけれど、「梅雨だしねえ」くらいの感じで過ごしていました。しかし、その雨は、上のように記録的な大雨だったようです。

いずれにしても、まだまだ雨のシーズンは続きます。

日本のインフラは豪雨に対しては比較的強いものがありますが、それでも、「耐えられるレベルを超えてくる豪雨などの際に起きる災害」は、残念ながら、今の状況だと確実に起きてしまうと考えるのが妥当のような気がします。

今年、あるいは今年からは、特に天候には注意深くお過ごしいただきたいと思います。

とはいえ・・・ 2012年の、

私たちが経験している現在の気候変動は次の数万年の人類史への扉かもしれない
 2012年07月13日

という記事の中に、「人類は7万年前に全世界でわずか2000人にまで減少し、絶滅しかけていた」ことが DNA の研究からわかったことと絡めて、地球にはそのような循環のサイクルがあり、それは抗うことのできないものだとも思うことを書いています。

なので、個別の災害への対策はもちろんしておくとして、今がもし、地球全体として、何か「大きく変化して進むべく方向」にあるのだとしたら、そういう時代の流れの中にいるのだと考え、悲嘆や不安ばかりでなしに前を見て生きるのがいいと思います。

シュタイナーが、不安を前にした時に、「このように考えること」として語る下の言葉は、神秘学とは関係なく、人生の中で、特にこれからの世の中ではとても役に立つ言葉だと思います。


「あらゆる観点から見て、私が不安を抱いても、何の役にも立たない。私は一切不安を抱いてはいけない。私は、自分は何をするべきなのか、ということだけを考えなくてはならない」。



そんなわけで、ここ数日で起きている世界の洪水とその概略を掲載しておきます。





世界の洪水 2014年6月


中国

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▲ 2014年6月6日の sznews より。

中国では、南部などで5月の下旬から各地で豪雨が続いていますが、現在も地域的には収まっていないようで、6月2日以降、広西省、貴州省、重慶省、四川省、湖南省、福建省などの多くの川が氾濫が予測される水位を超えており、現在でも洪水が起きているこれらの場所は、今後も大雨が続いた場合、大洪水となる可能性が高いとのことです。

中国では、6月上旬までに貴州省で大洪水が長く続き、122万人が被災、9名の方が死亡しています。

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▲ 川と化した道路を自転車を押して歩く人。6月5日、広西チワン族自治区の柳州市。
sina より。



中国で5月下旬から豪雨と洪水の被害が続いているのは大まかに下のあたりです。

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ロシア

最近は毎年のように大きな洪水に見舞われるロシアですが、今年もアルタイ地方という地域で、大きな洪水が発生していて、これも終息の兆しは今のところは見えていません。

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▲ 2014年6月5日の Today.kz より。


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▲ 川が氾濫し、水没した家。アルタイ地方のバルナウル市。2014年6月3日の AIF.RU より。


ロシア緊急事態省は、現時点で、アルタイ地方で家が浸水した 4000棟の住人たち約 7000名に対しての大規模な避難活動を始めたとのこと。

なお、アルタイ地方は最近の洪水の頻発のために、多くの家で「避難用のボート」を用意しているそうで、そのため、自主的に避難する人も多いのだそう。アルタイ地方では今では地域の多くの人々が「常にノアの方舟を用意して生活している」状態の様相を呈しているようです。




英国

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▲ 2014年6月7日の Express より。

昨年の終わりから、気温は暖かいのですが、ずっと大雨と洪水が続いている英国。
現在また、激しい豪雨に見舞われているようです。

今回は英国の西部で過去最悪の豪雨が予測されていて、それによる洪水や鉄砲水、土砂崩れなどの発生が警報として出されています。




ニュージーランド

ニュージーランドでも、今週から豪雨と洪水が発生する予測が出ています。

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▲ 2014年6月8日の Radio New Zealand より。

記事によると、今日(6月 8日)あたりから、来週中旬まで非常に激しい雨が、ニュージーランドのクライストチャーチ市を含んで降ることが確定的になっていて、洪水が発生した後の、水の吸い上げについての市議会での決定に関しての報道でした。


他にもニュースを検索するといくらでも洪水の報道が出てきます。

北半球においては、2014年において、「過去最大の豪雨があった地域」や、「過去最悪レベルの洪水が起きた国」を色で示していくと、次第にすべて塗りつぶされつつあるような状況です。

昨年は、世界の洪水の報道が本格化したのは7月以降でしたので、今年もまた似たような天候状況なら、「まだ始まったばかり」と言えなくもないかもしれません。


宗教的に洪水が「浄化」なのだとしたら、こんなに何度も何度も浄化しなければならないほど、今のこの地球は穢れているのですかねえ・・・なんてことさえ思ってしまう次第です。


本当にまったく関係ないですけれど、この「穢れ」(汚れ / けがれ)というのは、もともとは、人の「気」が「涸れる」というところ、つまり「気涸れ」に由来していると聞いたことがあります。大地や、あるいは宇宙から人間に常に通じているとされている「気」が涸れてしまったと。

そういう状態が「けがれ」であり、だから人間も自然も病気になる、というような、おばあさんの話しそうな昔話風な説話もあながち疑いきれない部分もあるのかなと思うのは、たとえば、「ニュースアクセスランキング」なんて見ても下の状態だったり(・・・)。

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▲ 6月4日の Yahoo! ニュースの国内ニュースのアクセスランキング。


これらの事件の事実や善悪は、さすがにどの記事も読む気になれず、どれも読んでいない私にはまるで判断できないですが、「なるほど洪水も増えるわけだ」と妙に納得したりしたことも事実でした。

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2014年06月06日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





「これは前例のない出来事です。私たちはこれまで、このような大規模で壊滅的な消耗性疾患の拡大を見たことがありません。」
− ブルース・メンゲ教授(オレゴン州立大学総合生物学科)




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▲ 2014年6月4日の米国オレゴン州立大学ニュースリリースより。




アメリカ西海岸のヒトデの大量死は重大局面に

数日前に、

海で何が起きているのか : 5月から始まった全世界での数百万匹規模の海洋生物の大量死の理由は誰にも説明できない
 2014年06月02日

という記事を書いて以来、その翌日、またその翌日というように、連続して、大学の研究機関から「海の崩壊」に関しての研究発表が続いています。

上の記事の翌日には、米国コロンビア大学の地球研究所から「海が急速に酸性化している」という研究発表のリリースがありました。

そのことは、

「地球の海が急速に酸性化している」という論文を6度目の大量絶滅の中にいるかもしれない今の時代に読む
 2014年06月03日

という記事に書きましたが、その中のコロンビア大学の論文には下のような記述がありました。


ワシントン州とオレゴン州、そして、カリフォルニア沖で、小さな浮遊性の巻き貝やプテロポッド(クリオネのような生き物)の半分以上が、極度に殻が溶解する症状を示していることを突き止めた。

また、海洋の酸性化は、ワシントン州とオレゴン州で 2005年から起きている広範囲でのカキの大量死と関係していると考えられている。




そして、昨日は、そのオレゴン州にあるオレゴン州立大学から、冒頭に貼りましたように、「オレゴン州では地域に一部の種類のヒトデが全滅されると予測される」というショッキングなニュース・リリースがありました。この2週間ほどで急速に事態が悪化したのだそうです。

このアメリカ西海岸のヒトデの「消滅」は、消耗性疾患というようにつけられていますけれど、要するに、

自切して溶けて消えていく

という、見た目もその状況も悲劇的なものです。

アメリカの海岸でのヒトデのことを最初に記事にしたのは、昨年 11月でした。

米国の海に広がる衝撃的な光景 : まるで絶滅に向かおうとしているような「ヒトデたちの自殺」
 2013年11月07日

というもので、この時には「溶ける」という概念は報道にはまだ登場していませんでした。

自切」(じせつ)という生物用語がありますが、これは簡単に書くと、

節足動物やトカゲなどに見られる、足や尾を自ら切り捨てる行動


ということになりまして、自らの体の器官を切り捨てる理由については、一般論としては、たとえば、「トカゲのしっぽ切り」で知られるように、本来は、生き物が自分自身を守るために、重要ではない自分の器官を自ら切り落とす機能を言います。

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トカゲのしっぽより。


しかし、アメリカのヒトデの場合は、そのような一般的な意味での自切ではなく、「自殺のための自切」という駄洒落にもできないような悲惨な行為をおこなっていたのです。

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▲ 上の記事に載せたカリフォルニア州のロングマリン海洋研究所員のブログより。

この写真が添えられていたブログの文章は次のようなものでした。


研究室にいるすべてのマヒトデが死ぬまで、すなわち、最後のマヒトデが自分自身の体をバラバラにしていくまで、私は丸3日間、そこにいた。そしてこの写真が、今朝、私の飼育する生き物に起きた光景だった。

ヒトデの本体はまだ残っているのだが、彼らは気まぐれに自切していくので、私は切断された触手を検査しながら、さらに時間を過ごした。彼らは、自分が死んでいることを知らない。

私は、この、もともと美しく複雑な「海の星」の切断された腕を解剖スコープの下のボウルに入れて写真を撮った。この数週間で海で起きている様々なことは、もしかすると、何か本当に悪いことの始まりなのかもしれないとも思う。




この研究員の人が、上の時期、つまり、 2013年 9月 13日に書いた、

もしかすると、何か本当に悪いことの始まりなのかもしれない。


という予感は不幸にして的中したのでした。

それが冒頭にある「オレゴン州での全滅」であり、原因がわからずに、爆発的な拡大を続けているということは、これは次第に「アメリカ西海岸全域での(ある種の)ヒトデの全滅」という方向性に進む可能性はかなりあると思われます。

そして、今回のオレゴン州のヒトデの全滅は、この時のカリフォルニアの海洋研究所の研究員が見続けていた「自切」ではなく、もっと悲惨な状態、つまり、「溶けていく」というものでした。


この「ヒトデが溶けて消えていく」ということに関しては、昨年12月の記事、

「星が消えて海が壊れる」:アメリカ周辺のヒトデの大量死の状態は「分解して溶けて消えていく」という未知の奇妙なものだった
 2013年12月05日

の頃から明らかになってきたことでした。

そして、直接的に報道されるきっかけとなったのは 20年間のダイバー歴をもつローラ・ジェームス( Laura James )さんというシアトル在住の女性ダイバーが、「1年間のシアトルの海底の変化」を追っていた際に、

「ヒトデたちがドロドロに溶けていく光景」

を目撃し、長期間にわたり、シアトル沿岸の様子を米国の動画サイト Vimeo にアップし、それが各メディアで一斉に報じられたのでした。

vimeo-02.gif

▲ 2013年11月26日の米国 KUOW より。動画はこちらにあります。


この状態に陥ったヒトデが最終的にどのようになっていくかということに関しては、下の写真をご覧になれば、おわかりになるかもしれません。

seastar-death-03.gif


溶けて海底に落ちたヒトデは上の写真のように粘質の「物質」となり、海の底や岩に付着します。
その白い粘体がシアトルの海底中に広がっているのです。

上の記事では、オーストラリアのシドニー・モーニング・ヘラルドの「奇妙な病気がヒトデを粘体の物質にしてしまっている」というタイトルの記事を翻訳してご紹介したのですが、記事の中で、米国コーネル大学の生態学者のドリュー・ハーヴェル( Drew Harvell )教授は、以下のように語っていました。


「現在起きていることが極めて極端な出来事だということは科学者全員が考えていると思いますが、さらに重要なことは、これらの出来事が『変化の前哨であるにすぎないかもしれない』ということなのです」



そして、ハーヴェル教授は、


「最も恐ろしいことは、原因が何なのかまったく見当がつかないことです」



とも言っています。

今もなお原因がわからないままに、オレゴン州のヒトデたちは「溶けて消えて」いこうとしています。





ヒトデがこの世に存在する意味

ちょっと話がずれますけれど、ヒトデというのは、少なくとも積極的に食用にするものでも、何か人間の生活に盛んに使われるというものではないですけれど、海の生き物として、とてもメジャーな印象があると思います。

生態系の観点からいえば、ヒトデは食物連鎖上で重要な意味を持っているだろうことはあるのでしょうけれど、それ以上に、「印象が強い」というのは、やはり「形」だと思います。

星の形。

英語で「海の星( sea star )」と呼ばれ、種類によっては死ぬほど美しい。

hitode.jpg

drugata-v-men より。


唐突な展開に思われるかもしれないですが、シュタイナーは、神秘学の訓練のひとつとして、美しい花や植物を「はっきり認識できるまで」魂を込めて観察し、あるいは、その植物の「種」を目の前に置き、その種が、成長していき、美しい話を咲かせるまでの具体的なイメージを抱くというようなことを記しています。

これはつまり、「自分の想像力の中で美しい花の咲く植物を作り上げる」という「自然(あるいは、生命)と人工物」の違いを自分の内面に刻んでいくことによって、生物に含まれている「目にみえない何か」を感じていく・・・というような修行(?)をおこなうそうです。

そのような「目に見えない何か」の中から自然の外界世界に出現する色や形に対しての想像力を養っていく。

自己の内面と外面の結びつきを強化し、「自分はすべての生命の一部である」と認識していく・・・というあたりが重要なことらしいのですが、それにしても・・・・・いったい私が何を言いたいのだかよくわからないかもしれないですがつまり、自然学や生態学から離れて見てみれば、美しい花や、美しい色や形のヒトデなども、(事実関係は別として)「私たち人間を楽しませてくれるためにある」という側面があって存在しているのではないかと思うことは昔からあるということなのです。

これらは自然科学的には当然のように否定される概念ですけれど、あくまで、信仰や神秘学の観点からの話として見れば、「神は人間に必要なものはすべて造った(そして必要のないものは一切造らなかった)」という概念と似たような話です。

このように「神」というような言葉も入ってきますと、16世紀のデンマークの天文学者であるティコ・ブラーエという人などは、「星」について、下のように言っています。スヴァンテ・アレニウスの『宇宙の始まり』という著作に掲載されているものです。


星の影響を否定する者は、神の全知と摂理と、そして最も明白な経験を否認する者である。神がこの燦然たる星々に飾られた驚嘆すべき天界の精巧な仕掛けを全く何の役にも立てる目的もなしに造ったと考えるのは実に不条理なことである。



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▲ ティコ・ブラーエ( 1546年 - 1601年)。


このティコ・ブラーエという人は、Wikipedia によりますと、

膨大な天体観測記録を残し、ケプラーの法則を生む基礎を作った。


という科学者なんですが、その彼さえも、「神がこの美しい星たちの精巧なシステムを何の目的もなしに造ったと考えるのは不条理だ」と言っていたようです。

さらには、もっと極端なことを言っていた人もいます。

18世紀のスウェーデンの科学者であり神秘主義思想家のエマヌエル・スヴェーデンボリなどは、著作『宇宙間の諸地球』の中で、


「すべての地球にとっては、人間が目的物であって、それぞれの地球はそのために存在する」



というようなことを記していたり。

要するに、月も太陽も火星も、そして地球自体も、

> 人間のために存在する(あるいは人間のために創造された)

と言っているのです。

ということは、そこに存在する自然、生物、鉱物など、つまり、花もヒトデも、

> 人間のために存在する(あるいは人間のために創造された)

ものかもしれません。くどいようですが、これは自然科学の面から考える話ではなく、宗教的、神秘学的な視点から見た話です。


いずれにしても、

きれいなヒトデが全滅していく

という出来事は、単なる自然科学的な側面以上に個人的には考えるところの多い出来事でした。

話が脱線しましたが、オレゴン州立大学のニュースリリースの概要を記しておきます。




Sea star disease epidemic surges in Oregon, local extinctions expected
米国オレゴン州立大学 ニュースリリース 2014.06.04

オレゴン州のヒトデの疾病の爆発的拡大に関して地域的には全滅が予想される


seastar-oregon-us.JPG


このほんの2週間ほどの間に、オレゴン州沿岸のヒトデの消耗性疾患は、歴史的な範囲に拡大しており、ヒトデの種類の中には、全滅するものもあると予測されるという事態となっている。

消耗性疾患の発生を監視してきたオレゴン州立大学の研究者によると、オレゴン州沿岸では、局所的に一部の種類のヒトデが絶滅するかもしれないという。

この消耗性疾患は、アメリカ西海岸で広く知られていたが、今回のオレゴン州のように、急速に広範囲に拡大するのは異常としか言えないと研究者たちは語る。

推定では、現在、地域的に最高で 60パーセントのヒトデが消耗性疾患で死んだと考えられるが、じきに 100パーセントが死に絶える海域が出るだろうと予測されている。

オレゴン州立大学総合生物学科のブルース・メンゲ( Bruce Menge )教授は以下のように言う。

「これは前例のない出来事です。私たちはこれまで、このような大規模で壊滅的な消耗性疾患の拡大を見たことがありません。原因もまったくわからないのです。そして、これにより、どのような深刻なダメージがあるのか、あるいは、今後もこんな状態が持続していくのか、それもわからないのです」。

決定的な原因はまだ同定されていない。

細菌やウイルスなどの病原体などの可能性も含め、研究者たちはこの問題に取り組み続けている。

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2014年06月05日



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▲ 2014年5月19日の米国のクリスチャン・サイエンス・モニターより。



水の惑星「地球」のほとんどは海の水

先日、

海で何が起きているのか : 5月から始まった全世界での数百万匹規模の海洋生物の大量死の理由は誰にも説明できない
 2014年06月02日

という記事で、世界規模での海や川などでの海洋生物の大量死が続いているかもしれないということについて書きました。

前回は、その数が多いこともあり、羅列しただけで終わってしまったのですが、今回は前回羅列した記事から、印象的なものについて個別にピックアップしてみたいと思います。

多分、アメリカの大量死ばかりになってしまいそうなのですが、他の国の大量死報道は、報道自体の記事が曖昧なものが多く、状況や、あるいは、数値も今ひとつ確証できない面もありますので、結局そのあたりが比較的、正確に記事に示されているアメリカの記事をご紹介することになると思います。


ところで、地球というのが、

・陸の比率 約 29パーセント
・海の比率 約 71パーセント


という水の惑星だということは何となく知っているのですけれど、さらに、「地球の水全体の割合」というものは下のようなことになるそうです。

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▲ 喜多方市水道課「地球上の水」より。


地球にある水のうち、97パーセント以上が海の水ということで、地球とは実に「海の惑星」であることにも気づきます。





極端な天候も「海」が要因を作っている部分がとても多いのです

先月の5月あたりから、日本を含めた東アジアでは、非常に極端な気候に見舞われ続けています。

韓国の猛暑 5月31日

teg-100.gif

朝鮮日報より。


大邱(テグ)は韓国の首都ソウルより東南にある町ですが、上の通り。
記事の写真は、熱で曲がってしまった線路です。


中国の猛暑 5月29日

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iask より。


中国の暑さは、先日の

「気温 40度の5月」の光景が気になりつつ、聖書とクインビー博士と森田正馬博士の言葉から考える「この世」と「神の子である人間という概念」
 2014年05月31日

で、北京の気温が「 42度」に達したことを書きましたが、上の記事の見出しは、ついに「 500年」という数も出ています。ただ、この中国のほうの記事の「 500年」という数字は、500年ぶりという意味ではなく、


中国科学院の研究では、気候変動は 500年の変動サイクルを持っていて、地球温暖化は過去一世紀に及んで続いていたことが示されている。現在はその変動サイクルの 500年の最後に位置していると同研究は述べる。



と書かれてあります。

日本は、すでに各地で梅雨入りしていますけれど、ほんの少し前まで、観測史上1位の記録が続出する猛暑が、日本や中国や韓国で続いていました。6月 1日には、岐阜県で「36度」を超えていたことが、報道されています。

何よりもスゴイと思ったのは、下の「北海道」のニュースです。

hokkaido-2014.gif

▲ 2014年6月2日の tenki.jp より。


さらには、6月 3日の次のニュースのタイトル。

美幌で気温37・2度 北海道内、観測史上最速の猛暑日
 北海道新聞 2014.06.03

そして、この日の全国の気温のランキングをご覧下さい。

気象庁発表 - 全国観測値ランキング(6月3日) 14時00分

hokkaido-2014-06-03.gif


これを見て、私は思わず「あのなあ・・・」と呟きました。

30年前までとはいえ、20年近く北海道で過ごしましたけれど、北海道の夏というのは8月の真夏のほんの一時だけ、「 30度以上になる日が何日かあるかどうか」といったあたりが普通の北海道の夏というものなのです。

しかも、今はまだ夏じゃないというのに。

これを異常気象と言わずして何といったらいいのか。

また、下の気温分布は、その 6月 3日の 14:00 の全国の気温分布です。

kyushuu-2014-06-03.gif


そして、今日 6月 5日には、


高知 6月雨量を超える大雨が一日で
ウェザーマップ 2014.06.05

5日午前、動きの遅い低気圧の影響で、太平洋側では局地的に激しい雨が降っている。高知県では降り始めからの雨量が500ミリを超えた所があり、6月の月降水量を大きく上回る記録的な大雨となった。



なお、中国でも5月下旬から南部で連日の豪雨により、激しい洪水が発生している州があります。

中国南部で繰り返す豪雨と洪水。数日前に洪水被害が出た貴州省でふたたび洪水により20万人が被災
 来たるべき地球のかたち 2014年06月05日

などに現在の中国の洪水について記していますので、ご参考下されば幸いです。

いずれにしても、世界の気候に影響を与えることで有名なエルニーニョ(南方振動)や、 NAO (北大西洋振動)なども「海と大気の相互作用」で発生するとされていて、やはり地球の表面の主は海なのだと実感します(地球の内部の主はわからないです)。

いずれにしても、今日( 6月 5日)あたりからは豪雨で荒れた天候になるところが多そうですので、重々お気をつけ下さい。過去の経験則を何もかも吹き飛ばすような天候の状態がいつ現れるかわからないのが「今」という時代だと思っています。

おばあちゃんの知恵袋が効かない地球となりつつあるようです。

長い前置きとなってしまいましたが、先日の記事、「海で何が起きているのか」の中から印象的な記事の概要を追記としてご紹介しておきます。





アメリカの「凶暴なアジア鯉」が死んだ理由

前回の記事でご紹介した、

50万匹のコイがケンタッキー州のカンバーランド川で腹を上にして浮いているのが発見

という報道ですが、この「 50万匹」という巨大な単位はやはり気になります。

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▲ 2014年5月18日の Columbus Dispatch より。


見出しに「アジアン・カープ( Asian carp )」とあり、直訳すると、「アジアの鯉」ということなのですが、単にアジアの鯉という意味ではなく、下のようなものを言うようです。


アジアンカープ

米国に人為的に移入された複数のコイ科の魚の、米国における総称。アジアンカープは外来種として移入先の生態系を撹乱しているほか、水面から高く飛び跳ねてボートの乗客などが怪我をする事例が多発していることも問題視されている。



ということで、アメリカにとっては外来種ということのようです。上にある「水面から高く飛び跳ねてボートの乗客などが怪我をする事例」というのは、意味がよくわからなかったのですが、調べると、下のような写真が次々と出てきました。

carp.jpg

irjci.blogspot より。


何だかスゴイ光景ですが、しかし、こんなに元気なアジアン・カープが、50万匹が一斉に死亡。原因については、上の記事のタイトルに「ウイルス」と書かれてありますが、記事には、以下のようにあり、実際には死因はわかっていないようです。


これらの原因について、ケンタッキー当局はまったく決定することができないでいる。この大量死は、たった1日か2日の間に発生した。疑われているウイルスは外来種のハクレンに感染することが知られているが、米国で自然に棲息する魚類には感染しない。

現在のところ、今回の大量死に対してのいかなる公式声明もケンタッキー州魚類野生生物局の調査関係者たちからは出されていない。




ウイルスだとしても、「謎のウイルス」ということなのかもしれないですが、50万匹もの数のほぼ同種の魚が「1日か2日の間に一気に死亡した」ということになりそうです。




カリフォルニア沖での大量の海洋生物の死

これは、前回の記事では、

5月中旬、カリフォルニア魚類野生動物管理局の局員が、アンチョビ、アカエイ、タコなど、何十万という魚が南カリフォルニア海岸沖で死んでいるのを発見。

としたニュースで、今回の記事の冒頭にその報道を貼りました。

ここにも「いったい何が起きているのか」というような単語が見えますが、このカリフォルニアの大量死では、

・アンチョビ
・アカエイ
・タコ


など種類も生態も違いそうな生物の大量死が発見されたのだそう。

全部で 35000匹程度死んでいたのではないかと地元の天然資源漁業省は語っているそうですが、沖合でのものですので、正確にはわからないようです。

これも正確な原因はわかっていません。「カリフォルニアの熱波による水中の酸素不足」が有力視されているそうですが、それなら他の魚類も死んでしまっていても不思議ではない気もします。

いずれにしても、この後のものも含めて、「明確に大量死の原因がわかった」というものは極めて少ないです。中国での魚の大量死では、工場の排水など、いわゆる公害が原因であることがほぼ確定できるものも多いですが、その他の多くは、「よくわからない」というものがほとんどです。


また、カリフォルニアでは、アザラシや若いアシカたちが記録破りの数で死にかけているということも報じられています。

Young seals, sea lions starving in record numbers
 SFGate 2014.05.03

上の記事を抜粋して翻訳しますと、下のような感じのようです。


モントレー獣医科学センターの局長は以下のように言う。

「私たちが今ここで見ている動物たちは、基本的に飢えて死ぬ間際にあるのです。しかし、原因がまったくわからない。ミステリーとしか言いようがない。私たちは、この現象が今後も普通に続いていくことだけはないと信じたい」

4月30日の時点で、429頭のアシカ、アザラシ、オットセイが獣医科学センターに運び込まれた。これは、1988年に記録された1年間の記録を、すでに4月で上回っているということになる。




というようなことになっているのだそうですが、原因として考えられているのは、

・藻の発生による赤潮

・ムール貝、アンチョビ、イワシやニシンなど、アシカなどのエサとなる海洋生物に神経毒のドウモイ酸が蓄積されているという可能性


などだそう。

ドウモイ酸というのは Wikipedia によれば、


天然由来のアミノ酸の一種で記憶喪失性貝毒の原因物質。神経毒であり、短期記憶の喪失や、脳障害を引き起こし、死に至る場合もある。



とのことですけれど・・・仮にこれが原因だとした場合は、ムール貝、イワシやニシンなんかは人間もよく食べるものですけど、うーむ。

しかし、それらの要因も考えられるというだけで、この原因も特定はされていません。





ミシシッピのウミガメの大量死

ミシシッピ州の海岸では、「数十匹の死んだウミガメが海岸に打ち上げら続けている」という出来事が起きています。

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▲ 2014年4月29日の米国 WSMV より。


打ち上げられたウミガメの数は、上の記事がリリースされた 4月 29日までほぼ 40体。そして、この「ほんの数日」のあいだにも 10匹の死んだウミガメが打ち上げられているそうですので、その後も続いている可能性も強いかもしれません。

正確な原因はわからないようですが、上の記事に出てくる「国際海洋鉱物学会( IMMS )」の環境学者であるアンディ・コールマン博士( Andy Coleman, Ph.D. )が挙げた「可能性」は下のようなものでした。

・2010年のメキシコ湾のディープウォーター・ホライズン原油流出事故の影響

・海水温の極度の低下

・海水温の低下のための水中の食べ物の不足


などです。

また、ミシシッピ州では、死亡したイルカも数十頭打ち上げられているそうで、何らかの海の異変が起きていることは間違いがないようです。

メキシコ湾の原油流出事故との関係は微妙ですが、事故後に、メキシコ湾で魚の大量死が常態化した時期があったのは事実です(参考記事:メキシコ湾に漂着し続ける大量のイルカの赤ちゃん)。


また、過去記事の、

鳥と魚の大量死をめぐる報道より(3) 世界に拡大する大量死と磁場変動説。そしてコレキシットの幻影
 2011年01月06日

の中で、ロシア天然資源環境省の言葉を引用したプレスTV の報道をご紹介したことがありました。


Oil spill threatens 'total destruction'
Press TV 2010.05.28

原油流出は「完全な破壊」をもたらす

ロシア天然資源環境省は、BP社の原油流出が北米大陸の東半分のすべてを 「完全な破壊」 に導くだろうと述べた。

不吉なこのレポートは、メキシコ湾で起きている BP の原油流出とガス漏れから生じる差し迫った災害を警告している。欧州の連合タイムズは、「人類史の中で最悪の環境大災害と呼ぶにふさわしい」と報じた。

ロシアの科学者たちは、BP社がメキシコ湾での原油の流出の規模を隠すために、何百万ガロンもの化学石油分散薬の「コレキシット9500 ( Corexit 9500 ) 」を海洋に注入していると確信している。

専門家によると、 コレキシット9500は、原油そのものより4倍以上有毒な溶剤だという。この 2.61ppm のレベルの毒性を持つ溶剤が、メキシコ湾の暖水と混ざることによって、その分子が「相転移」すると科学者たちは考えている。

この転移は、液体をガス状に変える作用があり、ガス化した後には雲に吸収される場合がある。そこから、地上に「毒性を持つ雨」が放たれ、あらゆる生き物たちの生態系を滅ぼす「想像もつかないような環境の破滅的災害」を引き起こすかもしれない、とレポートにはある。




この「相転移」という現象により、「毒性を持つ雨が現在実際に降っているのかどうか」はわからないですが、そのような可能性に関して、ロシアの科学者たちは 2010年に発表していました。


いずれにしましても、本当に思うのは、

海が死ねば私たちも死ぬ

ということなのかもしれないとは思います。

感覚的な話ではなく、現実的な話として。

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2014年06月03日



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今朝、いろいろとニュースを見ていましたら、昨日の記事、

海で何が起きているのか : 5月から始まった全世界での数百万匹規模の海洋生物の大量死の理由は誰にも説明できない
 2014年06月02日

と関連しているというわけではないですが、海の話題として、「海が急速に酸性化している」という米国コロンビア大学の地球研究所 ( The Earth Institute, Columbia University ) の記事がありました。

ocean-acidification.gif

▲ 2014年6月2日のコロンビア大学ニュース・アーカイヴ Modern Ocean Acidification Is Outpacing Ancient Upheaval, Study Suggests より。


読むと、原因については確定した結論が出ているわけではないようなのですが、海の水が早いスピードで酸性化してきているのは確かなようです。

この「海の酸性化」は、この論文によると、約 5600万年前にも起きていたことが確認されているそうなのですが、その 5600万年前には、海の酸性化によって、

ある種の生物は絶滅



ある種の生物は進化(登場)

したとあります。

実際に、現在、海が酸性化しているのだとしたら、また同じようなことが海で起きているということなのかもしれないですが、上の論文には最近の海の状態として、以下のようなことも起きていることも知りました。


アメリカ海洋大気庁( NOAA )の海洋学者の最近の研究では、ワシントン州とオレゴン州、そして、カリフォルニア沖で、小さな浮遊性の巻き貝やプテロポッド(クリオネのような生き物)の半分以上が、極度に殻が溶解する症状を示していることを突き止めた。

また、海洋の酸性化は、ワシントン州とオレゴン州で 2005年から起きている広範囲でのカキの大量死と関係していると考えられている。珊瑚礁への悪影響も懸念されている。




とのこと。

海の水が酸性化すると、貝の殻って溶けちゃうんですね。

調べてみると、 Yahoo ! 知恵袋に、「自由研究で、酢に溶けるものと溶けないものの実験をしました」という中学生の人の投稿を見つけまして、そこには、


貝がら・アルミ・卵を酢の中に入れました。
結果は、貝がらはすごく柔らかくなってもろくなりました。
卵は、殻が溶け、黄身はガチガチになりました。




とのことで、「その理由を教えてほしい」というものでしたが、答えとしては、


貝殻や卵殻は、タンパク質の網目に炭酸カルシウムが沈着してできたもので、これらは酢の成分の酢酸と反応して、二酸化炭素を発生して酢酸カルシウムとなり溶けてしまう



ということだそうです。

つまり、「酢の中では貝は生存し得ない」と(他の生物も酢の中で生きるのは難しいだろ)。

まあ、それはともかく、その生物の外皮などの組成の成分によっては「海の酸性化によって溶けやすくなる」ということはあるようです。

そういうのを考えると、過去記事の、

「星が消えて海が壊れる」:アメリカ周辺のヒトデの大量死の状態は「分解して溶けて消えていく」という未知の奇妙なものだった
 2013年12月05日

での、「アメリカの西海岸でヒトデが溶けている」ことを思い出します。

seastar-death-02.jpg

▲ 上の記事より。


これも主として、アメリカの西海岸で起きていて、上の論文にある「巻き貝が溶けていく」という現象が確認された場所あたりと同じような海域です。ヒトデの体の組成はわからないですし、これが海の酸性化に原因があるかどうかはわからないですが、何だかやっぱり海は「壊れてきている」のかもしれないと思ったりもします。

最近は海の生き物の話題が多いですしね。

ダイオウイカとか、メガマウスとかいう深海の巨大なサメとかリュウグウノツカイとか、いろいろとありますけれど、とにかく、ふだん見られないものが出て来たり、あるいは逆にふだんいる魚が見られなくなったり。

原因はどれもわからないままですけれど、いろいろと総合して考えてみると、思っているより海の異変というものは進行しているものなのかもしれないです。

関係のない話ですが、ここ数日、海外の報道では下のような「地球が6度目の大量絶滅に瀕している」という記事をよく目にします。

sixth-extinction-top.gif

▲ 2014年5月31日の HAARETZ より。


地球の大量絶滅というのは、地球の誕生以来、幾度となく起きていますが、その中でも地球全体の生物のほとんどが絶滅してしまったような、非常に規模の大きな絶滅が「過去5回」あるとされていて、そのようなわけで次に大量絶滅が起きれば6回目となりますので、上の記事のように「6回目の」という言葉がつくというようなことのようで・・・。

と書いたところで、今、私は「地球の誕生以来」という言葉を使ったことに気づき、この表現自体についてちょっと注釈しておきます。




惑星としての地球の歴史の真実

最近の宇宙での発見や新しい論文などを見ていますと、ますます「現代宇宙モデル」というものの基盤が脆くなってきている感じが強く、少し前は、ドイツのハイデルベルク大学の理論物理学者が「宇宙は膨張していない」という論文を発表したことがあったりしました。

universe-not-expanding.gif

ネイチャーより。


そんな感じで、最近では、

宇宙はビッグバンで生まれて以来、膨張してきた


というこれまでの宇宙モデルに対して、多くの懐疑が噴出し続けています。

ちなみに、現在主流のこのビッグバン宇宙論に対して、最も強固にそれを否定し続けたのが、このブログでは、パンスペルミア説でご紹介することの多いフレッド・ホイル博士たちであり彼らが提唱していた「定常宇宙論」というものでした。

hoyle-cabbridge.jpg

▲ 宇宙論の講義をしているフレッド・ホイル博士。1968年、英国ケンブリッジ大学。


Wikipedia からご紹介します。


定常宇宙論

定常宇宙論とは、1948年にフレッド・ホイル、トーマス・ゴールド、ヘルマン・ボンディらによって提唱された宇宙論のモデルであり、(宇宙は膨張しているが)無からの物質の創生により、宇宙空間に分布する銀河の数は常に一定に保たれ、宇宙の基本的な構造は時間によって変化することはない、とするものである。



この中の「宇宙は膨張しているが」自体も、場合によっては、今後否定されるかもしれません。

ところで、上の定常宇宙論の説明で下の部分に違和感を感じる部分があります。
それは、

無からの物質の創生


という表現です。

「無からの物質の創生」というのは表現自体がまるでオカルトのような感じで、過去記事、

大出血のような太陽フレアと真っ赤な富士山上空を眺めながら「物質は永遠」という法則を子ども科学本で知った日
 2012年09月03日

の中で、『物質不滅の法則』(現在は、質量保存の法則)というものを、子ども科学本で知った時のことを書いていますが、この物質不滅の法則というものは、紀元前4世紀のアリストテレスとデモクリトスの論争での言葉を引用しますと、


「ものは消えてなくならない。ものが変化して、なくなったように見えても、実は別のものがそのかわりにできている」


という法則であり、「科学の基本的な原則」だと思われます。

そして、Wikipedia の質量保存の法則には、

宇宙全体の質量とエネルギーの総和はゼロである。


という記述があります。

これの意味するところはごく普通に考えて、


「宇宙は常に同じ物質群が形を変えて輪廻を繰り返している」


というのが物質としての宇宙の正体だと私は思っています。

無から何かが生まれたり、あるいは、存在するものが完全に消滅したり、といったことは、宇宙の根本においては起こりえないことのようです。

そういう意味では、上のほうに書きました「地球の誕生」という言い方にも違和感を感じるのですが、大量絶滅の話を書く上でそのあたりから始めてはややこしい話となりますので(もう、ややこしくなってるって)、一般的な大量絶滅の話として、「地球の誕生以来」という表現をさせてもらっています。


人間はその性質として、「始まりを探したい」という傾向が強いもののようです。

上の過去記事でも、私は下のように書いています。


なんでも「最初」を探ろうとする。
このあたりは進化論も同じだと思います。
起源を探す。

しかし、実際には「起源」はあらゆる存在には「存在しない」ことなのだと最近は思います。この世に存在するのは「状態」だけだと思います。

宇宙は成長もしないし、終わりもしない。
何しろ始まりがないのですから終わらない。
「始まりがない」ことの証拠は終わりがないから。

輪廻を繰り返すだけ。




何だか、話がとんでもなく脱線しましたが、「大量絶滅」の話を書いていて、逸れてきてしまったのでした。




6度目の大量絶滅

さて、その大量絶滅の中で、規模が非常に大きな絶滅が「過去5回」ありました。
その5回の規模が大きかった大量絶滅は以下の通りです。


・オルドビス紀末 約4億4400万年前 すべての生物種の85%が絶滅
・デボン紀末   約3億7400万年前 すべての生物種の82%が絶滅
・ペルム紀末   約2億5100万年前 すべての生物種の90〜95%が絶滅
・三畳紀末    約1億9960万年前 すべての生物種の76%が絶滅
・白亜期末    約6550万年前  すべての生物種の70%が絶滅



現在は、上のような大量絶滅の最中にある、というのが最初のほうに貼った記事の内容ですが、しかし、「現在、6度目の大量絶滅が起きているか、その渦中にある」という意見や学説は以前からあったもので、 大量絶滅 - Wikipedia にも、


1998年のアメリカ自然史博物館による調査によると、70%の生物学者は、現在、大量絶滅が起こっていると見ている。



とあり、また、


ハーバード大学のE. O. ウィルソンは、人類が引き起こしている生物圏の破壊によって、これから100年間の間に、地球上の半分の種が絶滅するのではないかと予想している。



というようなことも書かれていますけれど、このような、いつでも出される「人類が引き起こしている生物圏の破壊」とか、そういうような単語ですけど、全生物の 90パーセント以上が絶滅した 2億 5100万年前などを見ますと、「真の意味での絶滅」は、「人類が引き起こしている生物圏の破壊」などという生ぬるい構造で起きるものではないと考えます。

それは、「完全なる地球とその生命の変化」と「刷新」が「何かによって」おこなわれるというようなことだと思います。


それが証拠に、上の5回の大量絶滅では、その後の地球で、「さらに進化した生命たちが登場」しているわけですので、これらの出来事は、

絶滅

というネガティブなキーワードよりは、

進化のための刷新

というニュアンスが強いと私には思われます。


冒頭のほうにご紹介した、「6回目の大量絶滅」に関しての最近の報道は、米国デューク大学の生物学者であるスチュアート・ピム( Stuart Pimm )博士が発表した論文の中で、

「絶滅のスピードが増している」

ということを調査研究したものです。現在の大量絶滅は、過去の大量絶滅の時の「 1000倍の速さ」で進んでいるというようなことがわかったというようなものです。


だということは、過去の例を見れば、もし今本当に絶滅の渦中にあるのならば、


  より進化した生命の登場が近づいている



と考えた方が、まあ、ポジティブなのではないでしょうか。

この「大量絶滅」が近づいているかもしれない、あるいは今その渦中にあるということなどは昨日の海洋生物の大量死の記事などもそのニュアンスを感じられるひとつのようにも思います。

そして、海が「完全な異常」となれば、地上の生物も実は生きていくことはできないはずです。
海の影響は常に地球全体に及んでいます。

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2014年06月02日



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dying-2014.gif

▲ 2014年6月1日のロシアのプラウダ Emergency: Our planet is dying より。




私たちの星は死にかけている、という記事を読み

ロシアのプラウダを見ていましたら、上のようなタイトルの記事がありまして「何ごと?」と思いましたら、「魚の大量死が世界規模で起きている」ことについてでした。

昨年は(あるいは一昨年も)、魚の大量死は多かったですが、今年も起きているそうで、上の記事の後半はこのようなものでした。



緊急:私たちの星は死にかけている

魚が世界中で前例のない数で死んでいる。米国カリフォルニア州では5月に6トン以上の魚が突然水上に浮かび上がり、警報が出された。当局によると、酸素不足が原因であるという。また、やはり5月、米国では50万匹のコイが、ケンタッキー州のカンバーランド川で死んでいるのが発見された。

海や川で、コイから、アンチョビ、タコにアカエイ、カメ、イルカなど、ほぼすべての海洋生物が死亡して海や川や湖の上を覆い尽くし、水上はまるで「死のマント」のようだ。

ミネソタ州では、35,000匹の魚が死んだ。当局による理由は「酸素不足」 。ニュージャージー州のベルマーでは数千匹の魚の大量死。 当局の説明では「酸素不足」 。カリフォルニア州マニフィーでも数千匹の魚の大量死が起きた。バーモント州のフェルズポイントでは、突然、湖に何百万匹の魚が死んで浮くという驚異的な出来事も起きている。

他の国では、メキシコ湾で、死んで打ち上げられるカメやイルカの数が記録的となっており、シンガポールでは 160トンの魚の死骸が浮いた。

中国ではフヘ川で、40キロメートルに渡り、魚の死体が浮かび上がった。
ギリシャのコモティニでは、10トンの魚の大量死が見つかった。

他にも、この2ヶ月ほどの間に、アルメニア、インド、カナダ、オーストラリア、北イングランド、イギリス、コロンビア、コスタリカ、ブルガリア、ホンジュラス、アルゼンチン、デンマーク、ブラジル、パナマ、イラン、アイルランド、スリランカなどで魚の大量死が発生している。

いったい何が起きているのか?




こういう記事だったのですけれど、わりと、このブログは昔から海洋生物の大量死を記事にすることが多かったのですが、上のは、ほとんど全然知りませんでした。

それにしても、たった2ヶ月程度の間に上のような国で、そんな大規模な魚や海洋生物の大量死が起きるとは、ちょっと信じがたい。

「ほんまかいな」

とは思いましたが、本当かどうかは調べるしかないですので、調べてみることにしました。





そして、世界的なレベルの魚の大量死は起きていた

ちなみに、昨年 2013年に、

異常事態 : 2013年 7月 18日から全世界で突如はじまった、かつてない広範囲での魚の大量死
 2013年08月13日

という記事を書いたことがあり、この時も、7月中旬からの短い期間に魚の大量死が、アジア、アメリカ、ヨーロッパを問わず、十数カ国で「突如として」起きたというようなことがありました。

魚の大量死が起きる理由は様々ですが、一般によくある藻の大発生などによる酸素不足などでの大量死の場合だと、夏に多いのですが、冒頭のプラウダには、「5月から世界規模で大量死が起きている」とあり、それが本当なら、ちょっと前例のないことかもしれません。

そして、調べているうちに End Of The American Dreamアメリカン・ドリームの終焉)というブログの 5月 20日の記事に、最近の魚の大量死のリストがすべて載せられていたことを発見したのでした。

すべて、報道記事のリンクも掲載されています。
ものすごい量です。

これを探し出したブログの作者の執念に感服いたします。

そのリストを翻訳してすべて載せます。
いくつか 2013年の出来事もありますが、基本的には「 2014年」の出来事です。

魚の大量死は世界中で起きているのですが、アメリカが発生箇所としてはダントツに多いですので、最初に「アメリカ」の大量死を取り上げて、その後に「その他の国」とします。

カッコの「報道」の文字の後にあるリンクがニュースソースです。

ものすごい数ですので、読むだけでもお疲れになると思いますので、覚悟されてください。



2014年5月20日までに世界で報道された海洋生物の大量死

Mass Fish Deaths: Millions Have Been Found Dead All Over The World In The Past Month
(魚の大量死:過去数ヶ月で世界中で何百万という魚の大量死が起きている)
End Of The American Dream 2014.05.20


アメリカ

seal-01.gif

▲ 下に出てくる中のカリフォルニアで現在起きている若いアザラシが大量に死にかけているという報道。SFGate より。





・4月に、50万匹のコイが、ケンタッキー州のカンバーランド川で、腹を上にして浮いているのが発見された。(報道:Columbus Dispatch


・5月中旬、カリフォルニア魚類野生動物管理局の局員が、アンチョビ、アカエイ、タコなど、何十万という魚が南カリフォルニア海岸沖で死んでいるのを発見。(報道:クリスチャン・サイエンス・モニター


・ミネソタ州で酸素の欠乏により 35,000 匹の魚が死んだ。(報道:クリスチャン・サイエンス・モニター


・ニュージャージー州ベルマーに近いシャーク川で最近、数千匹の魚が死亡。(報道:Weathe


・カリフォルニア州メニフィー湖で、数週間前、数千匹の魚が死亡。現在、当局が原因を調査中。(報道:CBS


・メキシコ湾では、イルカとウミガメが記録破りの数で死んでいる。(報道:Infowars


・メリーランド州で4月、7,000匹のニシンが死んだ。当局はいまだに原因を解明できていない。(報道:CBS


・バーモント州チャプレーン湖で魚の大量死。(報道:VERMONT'S INDEPENDENT VOICE


・カリフォルニア北部の海岸沿いで、アザラシや若いアシカが記録破りの数で死につつある。(報道:SFGate


・ニューヨーク州パルトニーヴィレのヨット港で、5月17日、大量の魚が死んで打ち上げられた。(報道:Times of Wayne County


・ミネソタ州シカゴ郡で 12トンの魚が大量死。(報道:Chisago County Press


・ミシシッピ州南部で、4月下旬、数十匹のウミガメが相次いで死んで打ち上げられた。(報道:WSMV Channel 4






その他の国

abc-2014.jpg

▲ 下のリストのうち、中国・湖北省のフヘ川という川で 2013年9月に起きた前代未聞のレベルの魚の大量死の報道。アメリカの ABC News より。




・2月、シンガポールの養魚業場において、160 トンの魚が突然大量死するという出来事が発生。(報道:Channel News Asia


・2013年 9月、中国湖北省のフヘ川が約 40キロにわたり、死んだ魚で覆われた。(報道:ABC News


・2013年 9月、ギリシャのコモティニ( Komotini )の近くの湖で、10 トン近くの死んだ魚が浮いているのが発見された。(報道:ABC News

(以下はすべて今年 2014年)

・5月、アルメニアのアラガトトゥン川( Aragatsotn )で、魚の大量死。(報道:hetq


・5月、インド、レワルスターの湿地帯で汚染により魚の大量死が発生。(報道:Times of India


・5月14日、カナダ、ハミルトンの海岸に数千匹の死んだ魚が打ち上げられる。(報道:The Spec


・5月13日、オーストラリア、タスマニア島の海岸沿いに、数万匹の死んだ魚が打ち上げられる。(報道:examiner


・5月12日、イギリス、クランビア( Cumbria )のエデン川で魚の大量死。原因は「謎」とされる。(報道:Sevenoaks Chronicle


・5月、コロンビアコスタリカの様々な海岸で、何千匹もの死んだフグとカメが打ち上げられる。(コロンビアの報道:crhoy )(コスタリカの報道:crhoy


・5月11日、イギリス、ソースボロー( Southborough )の池で何百もの魚が死んで発見される。(報道:Courier


・5月、インドのシッキムで、泉の汚染により数千匹の魚が死亡。(報道:Voice of Sikkim


・5月9日、ブルガリアのルナ・ヤナ川( Luna Yana River )で、魚の大量死が発生し、住民たちの間にパニックが起きる。(報道:Trud


・5月、インド、マンガロア湖で数千匹の魚が大量死。(報道:The Hindu


・5月7日、中国福建省の泉州市の複数の貯水地で魚の大量死が発生。(報道:news.xmnn


・5月7日、ホンジュラスのロータン( Roatan )の海岸で数千匹の魚の大量死。(報道:La Prensa


・5月5日、アルゼンチンのサン・アントニオ・オエステ( San Antonio Oeste )の海岸に数百匹の死んだ魚が打ち上げられる。(報道:Noticiasnet


・5月5日、デンマークのアルミンディゲンにある複数の湖で魚の大量死。(報道:tvs


・5月、中国福建省の川で魚の大量死。(報道:sohu


・5月3日、カナダ、オンタリオの湖の岸に沿って、1000匹以上の死んだ魚が打ち上げられる。(報道:Barrie Examiner


・5月2日、ブラジル、ピアウイ( Piaui )のダムで4万匹の魚が突然死亡。(報道:globo


・4月30日、中国浙江省の川で大量の死亡した魚が浮き上がる。(報道:epmap


・4月下旬、イタリアのバリ( Bari )で、ウミガメなど様々な海洋生物が死亡して打ち上げられる現象が続いている。(報道:Gea Press


・4月28日、ブラジル、モギ川( Mogi River )で魚の大量死。(報道:globo


・4月25日、中国四川省の貯水地で大量の魚が死亡。(報道:finance.chinanews


・4月24日、パナマのラ・コレッラ( La Chorrera)の川沿いに大量の死亡した魚が打ち上げられる。(報道:telemetro


・4月23日、イラン、テヘランにあるダムで「 200 万匹」の魚が死んで浮いていることが発見される。(報道:Trend.Az


・4月23日、中国黒竜江省の Mundanjiang 湖で、数千匹の魚の大量死。(報道:oeofo


北アイルランド、タイロン郡( Tyrone )のウーナ・リバー( Oona River )で、約 1000匹の魚が大量死。(報道:BBC


・4月21日、インド、パンチャンガ( Panchganga )にある川沿いに大量の死んだ魚が打ち上げられる。(報道:Times of India


・4月19日、スリランカのトンダマナル・ラグーンで「数百万匹」の魚が死んで浮いていることが発見される。(報道:Asian Tribune




この数は、もはや昨年の比ではないです。

しかも、4月の下旬からこのようなことが起きているというのは、この先を考えると、なかなか壮絶な想像力に駆られます。

なお、アメリカがダントツに多いのは、実際に魚の大量死が多いことも事実でしょうが、報道されることが多いからだと思われます。あまり報道されない場所では、さらに起きている可能性があります。





結局何が起きている?

ちなみに、アメリカに関しては、上の他に、過去記事の、

米国の海に広がる衝撃的な光景 : まるで絶滅に向かおうとしているような「ヒトデたちの自殺」
 2013年11月07日

などで取り上げた、消耗性疾患というものによって、ヒトデが「自己消滅するように」北米大陸の周辺から姿を消えようとしているという事態も起きています。

sea-star-into-goo-02.gif

▲ 過去記事「星が消えて海が壊れる:アメリカ周辺のヒトデの大量死の状態は「分解して溶けて消えていく」という未知の奇妙なものだった」より。


そして、イルカの大量死。

これに関しては、いろいろな過去記事がありますが、

霧の中で手探りに進む 2014年の人類の横にいるペルーで死ぬイルカ、アメリカで死ぬイルカ、そして、ソチで死ぬイルカ
 2014年02月03日

など何度か取り上げていますアメリカ東部と南米でのイルカの大量死の問題もありました。

下のグラフを見ても、2013年のアメリカのイルカの死亡数が普通ではなかったことがおわかりかと思います。

2013年 1月 1日から 11月 24日までのイルカのアメリカ東海岸のイルカの座礁数

dolphin-2013-11-24-02.gif


なお、アメリカ海洋大気庁( NOAA )の最新のデータを見ますと、現在はこのアメリカ東海岸のイルカの大量死については、改善してきているように見えます。平年並みの死亡数に収まってきたようです。

こちらがその最新のグラフです。

2014年 1月 1日から 5月 18日までのイルカのアメリカ東海岸のイルカの座礁数

dolphin-2014-05-18.gif

アメリカ海洋大気庁ウェブサイトより。


それにしても、今回のリストをまとめていて、冒頭のプラウダの記事の最後の一文、

「いったい何が起きているのか?」

と思わざるを得ない部分はあります。

通常の自然の状態の中で、これだけ頻繁に魚の大量死が起きるには時期が早すぎる上に、規模も地域的にも膨大すぎます。

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