<< 1  2  3 

2014年06月01日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。




インドネシアの「デヴィ火山」の噴火での高さ20キロメートルの噴煙が描く壮絶な光景。そして、エチオピアとインドネシアの火山の「紫の噴火」



kawah-ije-top.jpg

▲ 噴火での溶岩が青く燃え上がるインドネシアのカワ・イジェン火山。2014年5月31日の米国 CBS より。



インドネシアで「精霊の山」(この精霊の山という名に関しては後述します)と呼ばれているというサンゲアン・アピ山という火山が、噴煙の高さが約 19キロメートル、噴煙の幅は約 40キロメートルに広がるという大噴火を起こしました。

昨年以来、火山の大きな噴火が続いていますが、今回のものや、あるいはカムチャッカで複数起きている大噴火などは、場合によっては、今後の気候や気温などにも影響を及ぼしかねないほど巨大です。

そのことと共に、上に記事を貼りました、興味深い噴火がエチオピアと、やはりインドネシアで起きていますので、そちらからご紹介します。




紫の噴火

冒頭の「火山噴火で、溶岩の炎が青く燃え上がる」というニュースを見た時には、「こりゃ大変なことだ」と思ったのですが、記事を読みますと、もちろん珍しい現象ではあるのですが、このような現象は希に起きることらしいです。

原因は、溶岩に含まれる「硫黄」で、液体化した硫黄が燃えると「青いガス」を発するのだそうでこのカワ・イジェン( Kawah Ijen )火山のように溶岩に硫黄を多く含んでいる火山では、このような「青い噴火」の光景が見られることもあるのだとか。

しかし、この色。

青というより、私には紫に近く見えるのです。
そして、青よりも「紫の噴火」という響きは何だか魅力的でもあります。。

そして、ほんの数日前には、エチオピアのダロル( Dallol )という火山でも、同じような「紫の噴火」が見られたのでした。

2014年5月28日 エチオピア・ダロル火山の噴火

dallol-volcano.jpg

The Week より。


全然かんけいないですが、「紫の噴火」・・・という言葉のイメージ。

かつて、1960年代のアメリカに、ジミ・ヘンドリックスというギタリストがいたんですが、まあ、この人は、世界中のほとんどすべての音楽雑誌の『歴史上、最も偉大な100人のギタリスト』でいつも1位の人なんですが、この人の歌に「紫の煙」( Purple Haze )という曲( YouTube )がありました。

上の紫色の噴火を見ていると、「紫の噴火」の曲そのものと、その時代のイメージが何故か湧きます。

jimi_hendrix-purple_haze.jpg

▲ ジミ・ヘンドリックスの「紫の煙」のジャケット。上の噴火と似ているような気も。

ちなみに、「紫の煙」は曲こそハードですが、内容は恋の歌で、ラストの歌詞は下のようなものです。


紫の煙が俺の目の中すべてを満たしている
昼なのか夜なのかもわからない
君が俺の心を遠くに吹き飛ばしちまった
夜は明けたのか?
それともこれは最期の時なのか?




そういえば、ジミ・ヘンドリックスも、先日の記事、「タイのクーデターから知った「ニルヴァーナ」(入滅)の意味」の中に出てきたニルヴァーナというバンドのカート・コバーンと同じ年齢で亡くなっています。

共に享年 27歳。

話が脱線しましたが、すごいのが次にご紹介する火山噴火の様子です。






インドネシアの聖なる山が近年史上最大の噴煙を上げる

数日前に、インドネシアのサンゲアン・アピという火山が大噴火を起こしました。

下がその写真です。このサンゲアン・アピ( Sangeang Api )は、英語での報道では、インドネシア語で「精霊の山」とされているのだそうですが、これについては後記します。

Sangeang-Api.jpg

▲ 2014年5月30日の英国 Daily Mail より。


この噴煙の高さ、実に約 19キロメートル!

下の動画は現地のテレビ報道です。




比較として、鹿児島の桜島の噴火での「噴煙の史上最高の高さ」が昨年記録した5キロメートル(朝日新聞の記事より)ですので、今回のサンゲアン・アピ山の噴火の高さの壮絶さがおわかりかと思います。

高さもすごいですが、噴火による火山灰は、すぐに周辺へと拡大していきました。

api-flight.gif

▲ オーストラリア ABC より。


この上の火山灰による雲の直径は約 40キロメートル!

サンゲアン・アピ山とオーストラリアのダーウィン空港の位置関係は下のような感じということで、ダーウィン国際空港からの飛行ができなくなるのもわかります。

au-ap-map.gif


ところで、この「サンゲアン・アピ」というのはインドネシアの言葉で、海外の報道では、「地元の言葉では精霊の山( Mountain of Spirits )と呼ばれている」とあり、 サンゲアン・アピの英語の綴り Sangeang Api をインドネシア語だとかいろいろと Google 翻訳 などで調べてみたのですが、どうもそれにあたらない。

釈然としない感じもありましたので、調べてみました。





デヴィ夫人のインドネシア語での意味も知ったりしまして

英語で Spirits (スピリッツ)と読んだ時に私は頭の中で自動的に「精霊」としてしまったのですが、そもそも、英語で正式には Spirits はどういう意味なのか。

と思って、辞書を見てみると、たくさん意味はあるのですが、今回のものと関係するものだけを抜き出すと、


spirit

1  (肉体・物質に対して人間の霊的な)心

2
a  (人体と離れた)霊魂; 幽霊,亡霊
b  (神の)霊,神霊
c  [the S 神; 聖霊
d  (天使・悪魔などの)超自然的存在




とあり、私の想定していたのは、 2 の b あたりの「(神の)霊、神霊」あたりに該当しそうです。それにしても、the をつけて、頭文字を大文字にした the Spirit にすれば、「神」という意味さえあることも知ります。

「うーん。これじゃわからない」

と視点を変えてみて、いろいろ調べてみると、インドネシアといっても、インドネシア語や「ジャワ語」など、いろいろな言語が交錯しているようで、サンゲアンの Sangeang を調べてみると、この Sangeang は、インドネシア語ではなく、ジャワ語である可能性があることがわかりました。

そして、この「サンゲアン」を今度はインドネシア語にしてみると、出てきたのが、

Dewi

というインドネシア語。

これは、読みは「デヴィ」。

後ろに「夫人」をつければ、日本の有名な女性のお姿が浮かびます。
では、この「デヴィ」というインドネシア語の意味はどんなものなのか。

神なのか精霊なのか。

結論でいうと、これは「女神」(英語の Goddess )を意味しました。
女性の神に限定される単語だったのです。

しかも、サンゲアン・アピの「アピ」は「山」ではなく「花火」、あるいは「火花が散る」というような意味のようです。

つまり、サンゲアン・アピ山は、正確には「神の山」や「精霊の山」ではなく、

「女神の花火」

ということになりそうです。

もちろん違うかもしれないですが、自分としては、このような超巨大な噴火を起こした火山が「女性であった」ということに、むしろ満足を覚えて、ここでこの探求は終わりということにしました(ヒマだな、おい)。

それにしても、デヴィ夫人はインドネシア語で「女神夫人」だったとは・・・。

かつて、アメリカに、ディヴァイン( Divine 1945 – 1988年)という俳優であり歌手の男性がいまして、この「ディヴァイン」という英語は「神」という意味でした。つまり、自分の芸名に「神」と名づけた、多分あまり他に例のない俳優です。

私は生きている中で、自分に「神」という名をつけた男性と、自分に「女神」という名をつけた女性を、それぞれの国の芸能界で見たという経験をしたということなのかもしれません。

i-am-divine.jpg

▲ ディヴァイン主演の 1972年のアメリカの大ヒット映画『ピンク・フラミンゴ』より。「私が神( I am Divine )」と言いながら銃で敵を撃つシーンです。


それにしても、英語での神の意味が「ディヴァイン」。
そして、インドネシア語の女神の意味が「デヴィ」

そのふたつの語感が何となく似ていることに興味を抱いたりもした次第でした。

何だかいろいろなことを書いてしまいましたが、今回のインドネシアの噴火ほどの巨大噴火が、仮に今後も相次ぎますと、気候や気温にも長期的な意味で影響が出ることになるような気がします。今は暑い毎日が続いていますが、相次ぐ火山噴火で、気温の低下を予測している科学者などもいまして、この先はどうなるのか予想できない部分があります。

Sponsored link


・ In Deep も» 人気ブログランキングに登録しました。よろしければクリックして下さると幸いです。