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2014年07月31日



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賑やかになってきた天体と太陽



7月30日に太陽が放出した巨大CME(コロナ質量放出)の様子

cme-0730-top.gif

▲ 黒点群からの太陽面爆発ではなく、「磁気フィラメント」と呼ばれるものの爆発により発生した CME 。地球の方向には直接向いていないので、地球が受ける影響は限定的です。影響があるとすれば、日本時間で 8月 3日頃になると思われます。 2014年7月31日のスペースウェザーより。


昨日、

崩壊したかもしれない太陽活動 : 周期の「法則」はどこへ?
 2014年07月30日

という記事を書きまして、太陽活動が再び活発になってきたを含めて「どうにも奇妙な太陽活動」というようなニュアンスを記しました。

再び急激に増え始めた太陽黒点

nict-0729.gif
NICT 黒点情報


そして、上の記事を書いた直後あたりに、冒頭のような太陽からのコロナの巨大な噴出( CME )が発生したことを知りました。

この CME は、黒点の爆発から発生したものではなく、磁気フィラメント( magnetic filament )と呼ばれる太陽表面にある部位が爆発して起きたものです。この磁気フィラメントについては、過去に何度かふれたことがありますが、昨年の、

太陽の表面にこれまで見たことのないサーペント(蛇)のような磁気フィラメントが多数這い回っている
 2013年06月14日

では、かなり不気味な磁気フィラメントが太陽に唐突に出現したことを取り上げたことがあります。

下の黒い線状のものが、その時の磁気フィラメントです。

filaments_2013-06-13-02.jpg
Spaceweather


上の写真の中の複数の磁気フィラメントの中で最長のものは、端から端までの長さが 40万キロメートル以上あります。地球の直径は約 1万2400キロメートルですので、その長さがわかると思います。

この、磁気フィラメントは「ハイダーフレア( Hyder flare )」と呼ばれる「黒点とは関係しない非常に強力な太陽フレアを誘発させる要因となる」とされていますが、今回、太陽で発生した CME も磁気フィラメントからの噴出でした。

そして、実は今、地球の方向に向かって、新たな磁気フィラメントが回り込んできているのです。

スペースウェザーの最新の記事からご紹介します。


DARK FILAMENT ON THE SUN
Spaceweather 2014.07.30

太陽の上の暗い磁気フィラメント

太陽の黒点数は7月中旬に0個を記録して以来、リバウンドを続けており、その数を増やしているため、黒点群からの太陽フレアの発生の可能性が高まっている。

しかし、現時点では、太陽フレアに関しての最大の脅威は、黒点ではないかもしれない。私たちの注意は、今、太陽表面の長い磁気フィラメントに注がれている。

filament-jul-30.jpg

写真は、天体写真家のジャック・ニュートン( Jack Newton )氏が 7月 29日にカナダのブリティッシュ・コロンビア州の展望台から撮影したものだ。

この磁気フィラメントは、端から端まで 10万キロメートル以上にわたって伸びており、その内部は高密度のプラズマで満たされている。自由自在なフィラメントは太陽の磁場によって位置を保持されている。

この磁気フィラメントが崩壊する時に、黒点の爆発とは関係のない「ハイダーフレア」と呼ばれる太陽面爆発を起こす可能性があることが知られている。




これまでの数年で、地球に向けて発生したハイダーフレアは1度もなかったはずですので、今回もないと思いますけれど、もし地球に向けて起きたとした場合、相当パワフルな CME が地球に直撃することにはなります。

そして、理屈がどうであろうと、昨日の記事に書きましたように、この数年、「太陽がおかしい」のは確かなんです。

特にこの2年間ほどは。

確かに、昨日の記事の中でご紹介した NASA の科学者の人の言葉のように、

「私たちは何十億年も活動している太陽の動きの何百年間だけを知っているに過ぎないのです(だから、誰にも太陽活動の予測はできないのです)」


というようなニュアンスを言われてしまうと、確かにその通りだとは思うんですが、「それだと、NASA の科学者の意見も全部不要になってしまうのでは」と、つい反応してしまいそうになりますが、しかし、冷静に考えれば、世界中の多くの科学者とか太陽物理学者などが、

「結局、太陽活動がどうなっているのか、あるいはどうなっていくのかが、もはやわからない」

というような意見を語る光景に頻繁に出くわすということ自体は、太陽の科学にしても、地球を取り巻く宇宙の科学にしても「科学者の絶対的意見」が崩壊しつつある部分もありそうです。

それならそれで、私たち素人が、想像力のもとで考える「これからの太陽」と、専門家の見方との差は以前よりは小さくなっているのかもしれません。





地球上空も火球で賑やか

太陽活動も派手さを見せてきていますが、地球の上空も今とても「派手な状態」になっています。

下は、7月30日の「地球上空を通過した火球の数と、それぞれの火球の軌道」です。

all-sky-0730.gif
Spaceweather


今の時期は、ペルセウス座流星群というものの出現する時期ですので、そのせいで、多くの火球が報告されているのかと思いましたけれど、内訳を見てみますと、

・独立した火球 17個
・ペルセウス座流星群 7個
・みずがめ座δ流星群 5個
・やぎ座α流星群 2個


ということで、「何にも属していない単体の火球が最も多い」のでした。

単独の火球 17個が地球の空を通過するのは多いほうだと思います。

そんな感じで、空のほうも賑やかなようなんですが、そういえば、流星群というのは、多くは「彗星が母体となっている」と考えられています。

最近、ある彗星の「核」の奇妙な姿と動きが撮影されました。





ESAにより撮影された「彗星の核の奇妙な姿」

流星群という現象がどうして発生するのかということについては、Wikipedia - 流星群を見ますと、


流星群の成因

流星現象を引き起こす原因となる物質を流星物質という。軌道計算により、流星物質は主に彗星から放出されると考えられているが、なかには小惑星起源のものもあるようである。




というわけで、多くは「彗星」から放出される物質によるものだとされているようです。

その母体である彗星の中心となる「核」の正体となりますと、最近まで撮影することはできませんでした。始めて撮影されたのは 2010年になってからのことで、 NASA の探査機「ディープインパクト」が、ハートレー第2彗星( 103P/Hartley 2 )の核を撮影することに成功しました。

その核の「形」は予想外の下のようなものでした。

ハートレー第2彗星の核

103P-Hartley-2 .jpg

▲ 過去記事「NASAの探査機ディープインパクトがハートレー彗星の中心核の近影に成功」(2010年11月05日)より。


そして、最近、欧州宇宙機関( ESA )が、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星という、名称を覚えるだけでも大変に時間がかかりそうな彗星の撮影に成功したのですが、その形は、ハートレー第2彗星よりもさらに奇妙なもので、下のような形でした。

67P-CG.jpg
ESA


とにかく天体としては奇妙な形としかいいようがないのですが、中心核の大きさは最大の部分で5キロメートル程度のようです。

この彗星の動きは動画にもなっています。

ESA の観測衛星が明らかにしたチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の奇妙な形状




それにしても、彗星というのは、イメージとしては、まばゆい光の核と、長い光の綺麗な尾を持つ華麗なものですが、その彗星の中心(核)では、これらのような奇妙な形をしたものがクルクルと回りながら、しかも、壮絶なスピード(時速 6万キロ〜時速 200万キロくらいまでの速度があるようです)で進んでいる。

com-core.gif


クルクルまわりながら。
そして、その核から生命の素材をばらまきながら・・・進んでいる。

(この「彗星と生命の素材」という関係については、カテゴリー「パンスペルミア」や、あるいは In Deep の初期の記事「フレッド・ホイルさんの霊に捧げる」などの記事をご参照いただけると幸いです)


最近、たまに、宇宙のいろいろなことに対して、最終的には「奇跡」という言葉でしか表せない部分を感じることを書かせていただくようなことがありますけれど、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の「健気な回転」を見ていても、やはり思います。

いずれにしましても、この先しばらく、太陽絡み、あるいは天体絡みでやや騒がしい状態になっていく可能性はありますけれど、仮に奇跡のショーが起きるならば、それがどんなことであろうと甘受してみたいとも思ったり・・・あるいは、思わなかったり。

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2014年07月30日



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latimes-2014-0718.gif

▲ 2014年7月18日の米国ロサンゼルス・タイムズより。



ほんの少し前に「0個」を記録した黒点のその後

上のロサンゼルス・タイムズの記事は、太陽の状態が下のようになっていた時のもので、つまり唐突に太陽黒点が「ゼロ」になった時のものです。

sunspot-zero.gif
Spaceweather


この状態になる前の日に、

太陽から突然黒点が消えた日 : 過去1年半の中で太陽黒点数が最低数を記録
 2014年07月17日

という記事を書きまして、その時は、下のような勢いで、急速に太陽から黒点が減っていっていることを書きました。

nict-0707-0719.gif
NICT 黒点情報


そして、この記事をかいた数時間後、黒点は「0」になりました。

2012年12月29日から 2014年28日までの黒点数の記録

noaa-sunspot-zero.gif
NOAA Sunspot Number


2014年内はもちろん、2012年以降、黒点がゼロになった日は1日もありませんでした。

しかし、上にリンクしました「太陽から突然黒点が消えた日」では、私は、最近の紛争と戦争と興奮性の強い暴力が台頭している世界情勢などを見ていて、アレクサンドル・チジェフスキー博士が見出した、

「黒点数の増加は、人間の興奮度や暴力行為の増加と比例する」

という言葉を思い出して、記事の中で、


「もうこのまま黒点が消えていってくれたほうがいいのかもしれない」



と思っているようなことを書きました。

その記事にも書きましたけれど、もちろん、黒点が消えたからといって、戦争や殺人がなくなるわけではなく、単に「興奮のあまりに」とか、「発作的な衝動で」というものが減るというだけで、むしろ、

計算尽くの上で冷徹に計画や攻撃が淡々とおこなわれることが多くなる


という可能性のことをも書いています。

黒点のない時代というのは、冷静に人が管理されたり、あるいは殺されたりしていく時代という意味では怖い時代の幕開けでもあるのかもしれないですが。これは、2008年頃から 2011年頃まで続いた「太陽黒点がゼロの時代」を思い出していただければよろしいかと思います。

いずれにしても、

・怒り
・興奮
・衝動
・ヒステリックな心境
・感情や行動の爆発


などの感情や衝動的行動が、太陽黒点と比例していることは疑いようがなく、太陽黒点が減ると、これらの感情や衝動が少しずつ自分でコントロールできるようになっていくことは、これまでの記事などでも書きましたけれど、過去の研究で比較的明らかです。

その生体的な仕組みとしましては、1951年に東邦医科大学の血液学者であった高田蒔教授が、「血液中の有機コロイドが太陽活動の変化により変動することを発見した」という偉大な研究を例に挙げておきたいと思います。

これは、

「太陽活動は人間の体液を通して脳活動や精神活動までにも直接影響する」という可能性


を示唆します。

このあたりを書いた過去記事は数多くありますが、3月に「今後の紛争や戦争、暴動などへの懸念」を書きました、

太陽と暴動。そして、太陽と戦争
 2014年03月04日

という記事などご参考にしていただければ幸いです。

そもそも、黒点が多い時は、その理由を考慮しなくとも「死者の数そのものが増える」ということを示しているデータさえあるのです。

ru-ss-01.gif

▲ ロシアにおける死亡者数と太陽活動の変化を示すウォルフ数の相関を示すグラフ。A・レザーノフ『大異変 - 地球の謎を探る』(1973年)より。





再び急激に増え始めた黒点数

そんなわけで、このまま太陽黒点が減っていけば、世界も個人も少し落ち着くかなと思ったりもしていました。

ところが、黒点がまた増え始めたのです。

それも、穏やかにではなく、「急速に」増加しています。

上に載せました 7月 7日から 7月 16日まで「黒点が急速に減少していった状態」の表をもう一度載せます。

nict-0707-0719.gif
NICT 黒点情報


そして、次は、最近 10日間、つまり、7月 20日から 7月 29日までの太陽黒点の増加ぶりです。

nict-0729.gif
NICT 黒点情報


7月17日には、下のように3年ほどの時間の中で初めて「0」になった黒点。

sunspot-zero.gif
Spaceweather


しかし、その数日後からはまた少しずつ増えていき、7月27日頃から一気に増加しています。

sunspot-160.gif
Spaceweather


なお、一般的な指標としては、太陽黒点の数の多さの基準としては、

・ 40 個以下は「少ない」
・ 40 - 80 個は「やや多い」
・ 80 - 120 個は「多い」
・ 120 個以上は「非常に多い」


となっていますので、一番低いランクから一番高いランクまで、数日間で急上昇したということになります。


さて、しかし、今回最も書きたかったもっと大きな点は、黒点がまた増え始めた、というような話ではないのです。





太陽活動の「11年周期」はどこへ?

冒頭に貼りましたロサンゼルスタイムズの記事の概要としましては、


太陽の11年サイクルの太陽活動の最大期だと考えられる現在、太陽黒点数がゼロとなったことに、科学者たちは戸惑いを隠さない。何人かの科学者たちは現在の太陽のこの状態は奇妙だとの考えを表している。

米国の天文学者によると、現在、最近100年間の中で、太陽活動が最も低下している状態だという。




というようなものでした。

現在のサイクルの太陽活動が弱いことは事実ではありますけれど、そのこととは関係なく、ロサンゼルス・タイムズの記事にもあるように、そして、私たちが何度も聞いているように、


太陽活動周期は「 11年周期」のサイクルを持っている



という強い「法則」があるはずです。
多少の前後はともかく「およそ 11年」という太陽活動のサイクルの原則。

問題はこちらなのです。

今は 2014年の 7月です。

そして、たとえば NASA の科学者たちは「現在が太陽活動の最大期」だと述べています。

この「 11年周期」から考えると、その前の太陽活動の最大期は、2014年から 11年引けばいいだけですので、2003年ということになります

下は、2013年12月2日の AFP の「太陽活動の低下、地球への影響は?」という報道記事からの抜粋です。


「サイクル23」は2000年頃に「極大」に達し、その後、同サイクルの活動は徐々に弱まり、2008年に「極小」となった。



つまり、前回の太陽活動期の最大期は、今から 11年前の 2003年ではなく、今から 14年前の「 2000年」だったのです。

通常ですと、現在の太陽活動の最大期は、2011年頃には到来していなければならなかったはずです。
しかし、その頃には、まだ太陽には黒点すらまったく出ていないような状態でした。

2011年9月2日、つまり今から3年前の読売新聞に下のような記事が出たことがあります。


地球環境に変動?太陽北極域で異例の磁場
読売新聞 2011年09月02日

太陽の北極、南極の磁場は約11年周期で反転することが知られているが、今回は予想時期より2年も早いうえ、南極域では反転が見られないなど異例の様相を呈している。磁場の反転と、太陽の黒点数増減の周期は、通常約11年で一致していたが、2009年初頭まで続いた黒点の周期は12・6年に延びた。

研究チームの国立天文台 常田佐久教授は「観測されたことのない事態だ。地球環境との関係を調べるため、太陽活動を継続的に監視していく必要がある」と話す。




この時点で、

> 太陽の黒点数増減の周期は、通常約11年で一致していたが、2009年初頭まで続いた黒点の周期は12・6年に延びた。

ということは確認されていたようです。

そして、その後に太陽で起きたのは、「磁場の4極化」という異常事態でした。

20120419-solar-polar.gif

▲ 過去記事「奇妙な太陽のポールシフトは太陽系全体に影響を与えるか?: 国立天文台が発表した4極化する太陽磁場」(2012年04月21日)より。


もっとも、 NASA などは、かなり早い段階から太陽活動周期の「 11年サイクルの崩壊」を予測していたフシはあります。

下は、2009年 5月 27日の NASA の「新しい太陽活動の関しての予測」という内容の記事です。

2009-nasa-predict.gif
NASA


この時点で、 NASA は、次の太陽活動の最大期は、2013年 5月頃になるだろうとしていました。

これでも、通常のサイクルの 11年からはズレているのですが、実際にその後、上の読売新聞の記事にあるように、国立天文台は太陽観測によって「黒点の周期が 12.6年に延びた」ことを確認しています。

この状態でも、国立天文台の常田佐久教授は、

「観測されたことのない事態だ」

と述べていたのです。


しかし・・・もはや現在は 2014年の半ばを過ぎました。
NASA の予測も何もかも越えた時期で、前回の太陽活動のピークの 2000年から、実に 14年経つのです。

そして、その中で、先日のように「唐突に太陽黒点が減り始めてゼロになる」というようなことがあるかと思えば、そのまま減り続けるどころか、今回のように、また急速に黒点が増加し始める。

しかも、この1年、2年と、黒点の数に関わらず、太陽フレア活動そのものは弱いままなのです。

もし、今後も長い間このような状態を繰り返すのだとすれば、

「太陽活動サイクルは崩壊した」

そう思う他ありません。

冒頭のロサンゼルス・タイムズの記事の中に、NASA ゴダード宇宙飛行センターの科学者であるアレックス・ヤング( Alex Young )という人の以下のような談話があります。

「私たちは過去 50年間、詳細に太陽を観測してきました。それは長い期間だと思われるかもしれないですが、しかし、太陽は 45億年前から回っているのです」


要するに「太陽のこれからの予測は誰にもできない」ということを言っていますけれど、そんな億年単位の話を出さなくとも、少なくとも


過去「数百年の太陽の時代」は終わった



ということは言えそうな気がします。

新しい太陽の時代の始まりなのかもしれません。
それが人類にとって良い面が多いのか、そうではない面が強いのかはわかりませんが。

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2014年07月29日



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inside-scientists-top.jpg

▲ シベリアで最初に発見されたクレーターに向かうロシアの調査団。人との比較で、クレーターのおよその大きさがわかると思います。2014年7月17日のシベリアン・タイムズより。


過去記事、

気温40度の中に降った爆撃のような雹。そして、「世界の終わり」という地名がつくシベリアに突然開いた巨大な穴 : 「ウラジーミルの栄光の国」を襲い続ける異常な気象と現象
 2014年07月16日

から何度か取り上げている「突然シベリアに現れた巨大なシンクホール」ですが、その内部の様子などの詳細な写真や映像が報道され始めています。

また、シベリアではその後「2つめ、3つめの穴」が発見されたりしていまして、そのこともご紹介したいと思いますが、「シベリア」という言葉から思い出した最近のニュースを貼ってから、話を進めてみたいと思います。

上の記事で取り上げました、スミソニアン学術協会のニュースサイトの 7月 14日のニュースです。

smithsonian-news-02.gif
Smithsonian Smart News


このように、シベリアは「今後、北極となっていく」(磁極としての北極)ということを念頭に置いてから、シベリアの「地質の異変」についてお読みいただければ幸いです。

このことは、欧州宇宙機関による地球の磁場の測定によって判明したことですが、やや「不思議」に感じ続けていたことがあったもので、後半そのことについて書かせていただこうかと思っています。

まず、シベリアの穴の最近の写真などをまとめてみます。





シベリアのヤマルで見つかった「第1の」クレーター、あるいはシンクホール

地上からクレーターに近づくと、冒頭の写真のような光景で、草原などもあるなかなか綺麗な風景ですが、穴そのものは空中から見ると、下のようなものです。

hole-001.jpg


そして、地上から近づくと、以下のような風景が現れます。

inside-02.jpg


大きさはまだ正確な計測はおこなわれていませんが、シベリアン・タイムズによりますと、

・楕円の短いほうが 50メートルくらいで、長いほうが 100メートルほど
・深さは 50メートルから 70メートルと推測


とのこと。
中を覗くと、内部の壁はこのような質感です。

inside-permafrost-1.jpg


そして、その底。

insid-crater.jpg


これは、写真だけではちょっとわかりにくいかもしれないですので、動画をアップしておきます。

シベリア・ヤマルに出現したシンクホールの内部の映像




なんというか、この壁の垂直性と、表面の滑らかさは、なんとなく自然にできたものではないような感じさえ受けますが、この最初の調査では、この穴は人工的なものではなく、「自然に形成されたもの」ということが確認されたそうです。

人工的という意味は、それまでいろいろと噂に出ていたような、

・天然ガスのガス田開発の影響
・飛行体、あるいは UFO などが落下した


というような説です。
どちらも、その可能性はないようで、通常の地質活動として説明できるようです。

調査隊のひとり、ロシア科学アカデミーシベリア支局のアンドレイ・プレハノフ( Andrey Plekhanov )博士は、シベリアンタイムズに対し、

「不思議なことはここには何もありません。単純に、内部の圧力と温度の変化によって発生した自然の法則による現象です」

と答えています。

ただ、調査隊隊員で、やはりロシア科学アカデミーシベリア支局の科学者、マリーナ・レイブマン( Marina Leibman )博士は、

「塩とガスの混合物によって起きた地下爆発により形成された」

と考えているようです。




そして、2つめ、3つめと見つかる「シベリアの穴」

その後、昨日(7月28日)のシベリアン・タイムズでは、「シベリアでさらに2つの新たな穴が発見された」ことを報じています。

こちらと、

inside_crater_antipayuta.jpg


こちらです。

inside_big_hole_taymyr.jpg
Siberian Times


それぞれヤマルで発見された第1の穴と比べると小さなもので、上のほうが直径 15メートルほど。

下のほうは、直径 4メートル程度。ただ、こちらの小さなほうは、深さは 60メートルから 100メートルほどあるとされているとのことです。

そして、むしろ、こちらのふたつの方が原因がはっきりしないとのことで、どちらも、専門家たちは、

人工的に作られたものではない

としながら、

しかし、自然に形成されたようにも見えない

というような、読んでいるこちらもどうすればいいのかわからないような意見などが掲載されていますが、上のほうの穴に関しては、昨年(2013年9月27日)、その場所で、光と爆発の目撃情報があるので、天体などの衝突の可能性もあるかもしれません。

そんなわけで、どんどんと穴が開いていくシベリアですが、最初のほうに書きましたように、現在、このシベリアに「北極(磁極としての北極)が向かっている」のですけれど、かつての記事などを読みながら、以前から、やや疑問に思っていたことがありますので、書いておたきいと思います。

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21世紀になって移動の「方向」を変えた北の磁極

3年前の「米国フロリダのタンパ国際空港が磁極の移動の影響で滑走路の閉鎖へ(2011年01月08日)という記事で、当時の英国デイリーメールの記事をご紹介しました。

その記事には、


最新の磁極の移動は、前世紀(1900年代)から実は非常に劇的な変化となっている。磁極は、 1904年に1年につき 14キロメートル程度のスピードで北東への移動が開始されたが、2007年以降は1年間に少なくとも 56キロメートルのスピードで、シベリアへ移動し続けている。



とあります。

しかし、同時に、


最新の計測では、北の磁極はカナダ北部のエルズミア島にあると記録されている。



とあります。

ここで、地理としての北極点を中心とした地図を見てみます。

northpole-map-2014.gif
Mysterious Universe


エルズミア島は、上の地図ではグリーンランドの上のほうにある島です。

ここは北極点から見ると、シベリアとは逆の方向です。

もう少し詳しく、

「現在( 2011年のものですが)の磁極としての北極の位置」

と、

「地理としての北極点の位置」


を示しますと、下のようになります。

pole-shift-before.gif


つまり、20世紀は「北極は、シベリアとは逆の方向に向かって、1100キロも移動していた」ことになります。

ところが、先日の欧州宇宙機関( ESA )の観測では、磁極はシベリアに向かって、移動していることがわかり、また、上の 2011年のデイリーメールにも

2007年以降は1年間に少なくとも 56キロのスピードで、シベリアへ移動し続けている。


という記述があります。

下のような移動方向へと「方向チェンジ」したと理解できます。

poleshift-after.gif


つまり、北極は、21世紀になってから磁場の移動の方向を変えたということになるようです。

私は「磁場の移動は同じ方向に移動していき、結果としてポールシフトにいたる」と漠然と考えていました。下の図は、1831年から 2001年までの 170年間の北の磁極の移動の方向と距離です。

1831-2001.gif


上の図のように一直線に進むものだと思っていたのですが、どうやら、そういうものではなく、

磁極は方向を変更しながら地球を移動する

というようなことのようです。

なんというか、「さまよえる北極」というような言葉がふと浮かんできますが、もうすぐ北の磁極がシベリアに到達すると予測が正しいのであれば、方向の変化はともかくとしても、

移動のスピードが以前とは比較にならないほど増している

ということもわかります。

それは、さきほど載せました下の図で、北極点とエルズミア島、そしてシベリアの距離などを見ると、漠然ではありますが、感覚的に理解できるのではないでしょうか。

pole-shift-before.gif


北の磁極が、北極点の近辺からエルズミア島にまで移動するのに「100年」かかっているのに対して、そこにあった「北極」は、現在、数年間から十数年間ほどで、シベリアに向けて、その何倍かある距離を何倍もの短い期間で移動しようとしているわけです。


上の方で、ロシア科学アカデミーの科学者が、シベリアのクレーターと地下爆発の関係について述べていましたけれど、あまりにも急速な磁極の移動が、地下や地質活動に何の影響も与えないと考えるのも、また難しい感じもします。

ロシアのシベリア地方は人里離れた場所が多いですので、実際には現状で、さらにいろいろな現象が起きているかもしれないですが、今後、北極からシベリア周辺ではさらに様々な現象が起きるかもしれません。

そういえば、最近の記事では、日月神示にふれることが何度かありましたが、以下のような下りもあります。



第04巻 天つ巻 第十四帖

海一つ越えて寒い国に、まことの宝隠してあるのざぞ、これからいよいよとなりたら、神が許してまことの臣民に手柄いたさすぞ、外国人がいくら逆立ちしても、神が隠してゐるのざから手は着けられんぞ、世の元からのことであれど、いよいよが近くなりたら、この方の力で出して見せるぞ、びっくり箱が開けて来るぞ。八月の七日、ひつくのか三。




「海一つ越えて寒い国」というと、ロシアっぽいですが、そこに神が隠した(多分日本にとっての)宝があるというようなことが書かれてあるらしきくだりです。 8月 7日とありますが、そこらあたりに何かわかるのですかね。まあ、 8月 7日は毎年やって来ますけれど(ちなみに私の誕生日)。

いずれにしても、仮に現在、地球の変動が何らかのクライマックスを迎えているというのだとすれば、こういう「異常な速度での磁極の移動」なども多少関係することかもしれません。そして、それは最終的に「地球の磁場の反転」という一大現象へとつながる可能性もあると考えます。

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2014年07月28日



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china-red-river.gif

▲ このブログでは過去何度か取り上げている比較的お馴染みの現象ですが、先週、またも中国の浙江省温州市で「川の水が突然赤くなる」という現象が起きました。2014年7月25日の Sploid より。




死の必然性に意味はなくても流れる血はやはり赤くて

佐世保の女子高生の殺人事件の報道をいくつか読んで、瞬間的に、類似した過去の事件を思い出しているうちに気分が悪くなり、午前中はそのままの気分でした。

何となく、この犯罪から、今から 50年以上前の 1961年に出版されたコリン・ウィルソンの『殺人百科』を思い出します。

この本には、すでに同じような類例がいくらでも見られて、そして、それらの過去の類例を通してみてわかることは、一見大きな意味がありそうなこの類いの犯行には、「まるで動機に意味がないか、あるいはどうしようもないほど下らない理由が多い」ことがほとんどなのです(全部とは言いません)。

私は若い頃、演劇の脚本を書くために『殺人百科』系の本をいろいろと読んだことがありまして、類例はかなり知っているほうだと思います。その中には、たとえば、「××したかった」程度だけの理由の犯罪がどれだけ多かったことか。

メディアなどは、このような事件が起きると、必死で原因や、あるいは「社会と犯罪の関係」などを調べたり論じたりしますけれど、多分それは筋違いで、複雑な答えをそこに見出すことはほとんどできません。

多くの類例は、単に犯行をした人たちに「生命の価値に対しての認識が欠けている」と考える以外のいかなる理由も見当たらないのです。

その上で、今回の事件への感想は、コリン・ウィルソンが『殺人百科』に実存主義の立場から書いた非常に長い前書きの中に記されている下の一節に現れています。


コリン・ウィルソン『殺人百科』 まえがき「殺人の研究」より

一年間をついやしてこの本を編集し終わったとき、私の心をとらえたのは、悲惨な感じとあわれみであった。これは人間のごみ捨て場である。人間が神になることがあるにしても、まず、これを乗り越えなければならない。


コリン・ウィルソンは、実存主義の立場として、

殺人者に欠けているのは、生命の価値の認識である。

として、そして、

もし人間の進化が何らかの意味を持つとすれば、それは、生命を、すべての生命を、より強く愛することである。

としています。

そして、この前書きの中にとても印象的な言葉も記しています。


「人生は、ばかげているかも知れないが、死はもっとばかげている」



ところで、冒頭に中国で「川の水が突然、血の赤に染まった」という報道記事を張りましたのは、そのこと自体を紹介したかったわけではなく、過去記事で、世界中で、「赤く変色する水」のことを書きました、

赤の意味: 再び現れた赤い海と赤い雨
 2012年07月31日

の中で、「血」というものについて書いたことを思いだしたからです、

血を赤く見せているのは、赤血球ですが、血の大きな特徴は、


・血の赤は「鉄」であるということ

・血を赤くする赤血球は人体で「 DNA を持たない部位」であること




などにとても興味を抱いたことがあります。

DNA というのは、細胞核やミトコンドリアなどにあるものだそうですが、人を含めた哺乳類の赤血球は、成長の途中で細胞核とミトコンドリア等の細胞器官を失うので、DNA を持たないのだそうです。

そして、「血は赤い」わけですけれど、この理由は、血を赤くしている赤血球にヘモグロビンが含まれているからで、このヘモグロビンというのは、さらに「ヘム」と「グロビン」というもので構成されるのですが、この中の「ヘム」というのが、赤いのです。

その「ヘム」というのは、鉄の分子のようなものです。

つまり、私たちは、「鉄の存在によって血を色を感じている」ということになります。

また、過去記事の、

人類のボスは誰ですか?
 2014年03月26日

などにも書いたことがありますが、

人間の血液自体が磁場である


ということも、血液が、

・ヘム → 鉄
・グロビン → 反磁性


という組み合わせから構成されていることから生じるわけで、そのあたりは、嶋中雄二さんの著作『太陽活動と景気』に下のように記されています。


「太陽活動と景気」太陽活動と健康・精神 より

血液中のヘモグロビンは鉄と色素の複合体であるヘムと蛋白質であるグロビンから成るが、グロビンは「反磁性」とされているから、本質的には鉄の科学的状態が血液の磁気的性質を発生させていると考えられるのである。



人間という存在自体の全体が磁場である、という見方もできるわけで、たとえば、頭部からは下のような磁場が検出されます。

human-magnetic.jpg
・前田坦(ひろし)著『生物は磁気を感じるか


少し話がそれましたが、問題は「」です。

人が負傷したり、死亡する際の血が流れる場面に接すると、それが現実であっても写真や映像であっても私たちは震撼したり、人によっては興奮したりします。

そして、人の感情を大きく刺激するその「血」は「必ず赤」です。

どうして人間や哺乳類などの血が「赤」となったのか、進化論的な推測や、生物学的な考え方は私にはわからないですが、しかし、ひとつの事実として、

「赤という色は目に見える色の中で最大の波長を持つ」

ということに興味を持ったことはありました。
色の波長の中で可視ギリギリの色が赤なのです。
これを超えると「赤外線」として目には見えません。

light-red-purple.gif
光の届き方と信号の色


その「可視光線として最大の色」が、生物が死ぬ時に流れる色であるということには生物学的な意味とは別に興味を感じたことがあります。

そのあたりのことは、過去記事の、

2012年の「赤」の意味: DNA を持たずに増殖する「赤い雨から採取された細胞」とつながる人間の赤血球
 2012年11月28日


という記事に書かせていただいたことがあります。

そういえぱ、「赤」といえば、

赤い月と黒い太陽: 2014年から 2015年まで「4回連続する皆既月食」がすべてユダヤ教の重要宗教祭事の日とシンクロ。そして、過去の同じ現象の時に「イスラエルの建国」があった
 2014年04月06日

というタイトルの記事から何度か取り上げている、「4回連続する皆既月食」のことや、それと関係している旧約聖書『出エジプト記』に書かれている、

「すべての初子を撃つという厄災」

について、この「赤い月」と「赤い川」、そして、「犠牲の赤い血」の間にも旧約聖書を通して、リンクが生じます。




すべての初子が消えていく厄災

ところで、「赤い月」という意味は、皆既月食では下のように月が血のような赤になるからです。

blood-moon-03.jpg


この「赤い月」とか「黒い太陽」(皆既日食のこと)は、聖書にはよく出てきて、たとえば、「ヨエル書」というものには、

ヨエル書 3章4節
主の日、大いなる恐るべき日が来る前に
太陽は闇に、月は血に変わる。


というくだりがあります。

これは、皆既日食と皆既月食が同じような時に起きることを示しているのかもしれないですが、ちなみに、どうでもいいことかもしれないですが、直近ではそれが起きる時期が 2015年 3月から 4月にかけてあります。

nissan-01.gif


この時の 2015年 4月 4日の皆既月食に時にも、イスラエル最大の祭事である過越(すぎこし)の祭がおこなわれます。

この過越の祭りというのが、「犠牲(の血)を捧げる」ことにより、厄災を避けたことが由来となっている祭事であることは、過去記事、

「神の意志、あるいは悪魔の輪郭」 : 北緯 33度線にある韓国の済州島。そして「血の月」の連続と共にユダヤ教では祭りに突入
 2014年04月18日

などに書いたことがありますので、ご参照しただければ幸いです。

この場合、犠牲となるのは子羊で、その血を「各自の戸の鴨居に塗る」のです。
もちろん子羊の血の色も「赤」です。


そして、旧約聖書『出エジプト記』には、「赤い川」も出てくるのです。

このことは、2012年2月に、「レバノンで血が赤く染まる」という出来事をご紹介した時に書いたことがあります。

river-blood-01.jpg

▲ 過去記事「血の川の出現:原因不明の理由で真っ赤に染まったベイルートの川」より。


ちなみに、私たちにはあまり馴染みのないレバノンですが、この国の宗教構成は下のようになっています。

rever-none1.jpg
Wikipedia


少なからず、キリスト教の聖書とも関連のある国で「川が血の色となった」ことが現地で大きく報道されていたのは、出エジプト記の下の部分があったからではないかと思います。日本聖書協会より。


出エジプト記 7章19-20節

主は更にモーセに言われた。「アロンに言いなさい。『杖を取り、エジプトの水という水の上、河川、水路、池、水たまりの上に手を伸ばし、血に変えなさい』と。エジプトの国中、木や石までも血に浸るであろう。」

モーセとアロンは、主の命じられたとおりにした。彼は杖を振り上げて、ファラオとその家臣の前でナイル川の水を打った。川の水はことごとく血に変わり、川の魚は死に、川は悪臭を放ち、エジプト人はナイル川の水を飲めなくなった。こうして、エジプトの国中が血に浸った。




ここから、「神による十の厄災」が始まるわけです。

その内容は、

1. ナイル川の水を赤い血に変える。
2. 無数の蛙をエジプトの地に覆わせる。
3. しらみとブヨを大発生させ、エジプトの民や家畜に害を及ぼす。
4. アブの群れによる災害。
5. 牛馬に疫病が拡がる。
6. 人や家畜に膿みや腫れができる。
7. 雷と雹による災害
8. イナゴの猛威
9. 暗闇での災害
10.人から動物に到るまですべての初子の死亡


というもので、結局、いろいろとありますが「10」のことをなすための厄災であるわけです。そして、これを避ける方法が、イスラエルで古くからおこなわれている過越の祭りであり、それは、犠牲の象徴としての血の「赤」なんです。





「善は悪から生まれる」と同じことを述べる日月神示とメリン神父

先日の、

ローマ字「 TASUKETE (たすけて)」から偶然導かれた日月神示や神様と悪魔の関係。そして、バチカンに正式に承認された「国際エクソシスト協会」の存在
 2014年07月26日

という記事とその少し前の記事で、映画『エクソシスト』から偶然、日月神示の「冒頭の原文」に行き着いた話を書きましたが、その後、内容的にも、小説の『エクソシスト』と日月神示では、同じようなことを書いている部分を多く見出します。

たとえば、上の記事では、小説『エクソシスト』で、メリン神父が述べる下の台詞を抜粋しています。


「このような悪からでさえ、善が生じてくる。なんらかの方法でだ。われわれには理解できず、見ることもできない何らかの方法でだ。……おそらく、悪こそ、善を生み出す『るつぼ』であるからだろうな」


そして、日月神示にも下のような箇所が1度ならず出てきます。

ひふみ神示データー「ひふみ神示 第21巻 空の巻」より抜粋しますと、たとえば、


第21巻 空の巻 第八帖

悪も元ただせば善であるぞ、その働きの御用が悪であるぞ、御苦労の御役であるから、悪憎むでないぞ、憎むと善でなくなるぞ



というくだりがあります。

その後の、第十帖には、


第21巻 空の巻 第十帖

此の方 悪が可愛いのぢゃ、御苦労ぢゃったぞ、もう悪の世は済みたぞ、悪の御用 結構であったぞ。早う善に返りて心安く善の御用聞きくれよ。世界から化物出るぞ、この中にも化物出るぞ、よく見分けてくれよ、取違ひ禁物ぞ。



とあります。

この短いふたつの部分だけで読んだ通りに理解させていただければ、

「悪は、そこから善が生まれるための貴重な存在だった」

ということになりそうです。
「此の方 悪が可愛いのぢゃ」と、悪に対しての惜しみない愛情さえ示されています。


しかし、「もう悪の世は済んだ」とも書かれてあります。


善が出現することによって、その「産みの親」だった悪は不要となる世界の出現を示しているようです。

私はこの考え方に納得できる部分もありますし、釈然としない部分もありますが、「どうして悪があるのか」ということに対しての答えを見出すことは、どのように考えても難しいです。


ところで、先の記事には書きませんでしたが、小説「エクソシスト」では、先の台詞に続けて、メリン神父は次のようなことまで述べています。


「そしておそらく、大悪魔(サタン)でさえもが −− その本質に反して −− 何らかの意味で、神の意志を顕示するために働いているともいえるのだ」



そして、これは現実に「エクソシズム(悪魔払い)」の拡大によって、キリスト教会の新しい役割を顕示しようとしている現在のバチカンの存在を思い浮かべます。

vat-exorcist-2.gif
CBC ニュース。訳は過去記事


いずれにしても、この1〜2ヶ月、世界的な出来事でも、個人などの小さな出来事でも、

・血
・悪
・犠牲


というキーワードを感じることがあまりにも多いと思われるのは私だけではないと思います。

果たして、ここから「善」など生まれるのか・・・。
それはわかりません。

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2014年07月26日



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exorcist-association-top.gif

▲ 2014年7月3日のカナダ CBC ニュースより。




エクソシストから辿り着いたのは日月神示の冒頭だった

先日の記事、

世に溢れるアナグラム : ツェッペリンの天国への階段の逆回転での「悪魔と666」。リーガンが語る逆回転のサタンの言葉。そして、セウォル号オーナーの「鏡像」遺書
 2014年07月23日

という、読み直すと何ともとりとめのない長い記事ですが、その後半で、1973年の映画『エクソシスト』についてふれている場所があります。

その内容そのものは記事を読んでいただければ幸いですが、映画のシーンの中の言語研究所のセットの中に、下のように「 TASUKETE (たすけて)」と書かれた看板か横断幕のようなものがあることに気づきました。

tasukete-1.gif


このような描写は原作にはなく、そもそも映画は日本とか日本語などはまったく関係しないものですので、何となく興味を抱き、これはローマ字ではなく、「もしかすると、英語に TASUKETE という単語があったりして」と思って辞書を引いたのですね。

英語辞書 Weblio で TASUKETE と引いてみたのです。当然、該当する英語はなく(笑)、ただ、

「TASUKETE を含む例文一覧」


というものがあり、そこに下のような例文が載せられていたのです。

tasukete-2.gif
Weblio TASUKETE


「・・・なんじゃね、これは・・・」

と思わず呟いたほど訳のわからない英語と、そして日本語訳でした。

日本語の部分は、

「卍も十も九も八きりたすけて七六かしい五くろうのない四かくるから 三たまを二たんにみかいて一すしのま九十を十四て九れ四 いま一十九十六あるか 九の九六八三たまを三かいておらぬ十こせぬ 九の四八まって二十十七一九六てある」


と書かれてあるのですが、どう考えても普通の日本語ではないものです。
そもそも読み方がわからない。

そうしましたら、その後、お知り合いがメールをくださいまして、

「あの日本語は日月神示です。しかも、冒頭の第01巻 上つ巻 第一帖 (一)です」

と教えられたのです。

「日月神示?」

しかし、たとえば、ひふみ神示データー ひふみ神示 第01巻  上つ巻などで確認しますと、その部分は下のように書かれてあります。


「仏もキリストも何も彼もはっきりたすけて七六かしいご苦労のない代が来るから みたまを不断に磨いて一筋の誠を通してくれよ。いま一苦労あるが、この苦労は身魂をみがいて居らぬと越せぬ、この世初まって二度とない苦労である。」



では、最初の訳のわからない日本語は何かと申しますと、メールを下さった方によりますと、


> 岡本天明氏が自動書記で書かれたもの、つまり原文を忠実に文字起こしたもの


だそうです。

まあ、それだけの話なんですが、何ともいえない「奇妙さ」を感じたのは事実です。

そもそも、ネットの英語辞書で「 TASUKETE 」なんて検索する人がいるとは思えないわけで、つまり、上のような奇妙な例文に出会うこと自体があり得ないようなできごとではあるわけで、いずれにしても、映画『エクソシスト』の中で、「ふと気づいた美術セットの文字」から、まさか、日月神示の冒頭部分が浮かび上がってくるとは・・・と思った次第です。

このような、

「何かの存在が、自分を偶然に何かの存在へと導いていく」


ということを「実際に感じる」ことは実は多いことでもあり、そして、これは多くの方がそのように自覚的に気づくことも多いのではないかと思われます。

それらは一般的には「偶然」という言葉で語られるわけですけれど、この「偶然」という現象には「大きな(物理学としての意味ではない)力学が存在している」ということと共に、それらの背後にあるものは、

「すべてを意味する意味での《ひとつのもの》かもしれない」


と考えることもあります。

死ぬまでに何度の「偶然」を繰り返して生きていくのかはわからないですが、それらは確実に「過去と未来を結ぶ線」であり、そして線というのは、そこから時間軸を取り払えば、「単なる点」となります。

小さな何もないようなところに自分の人生のすべてが集約される。多分そのあたりが「人生」というものだと思うのですが、変な形而上的なことを書きたいわけではないですので、この話はこのあたりにしておきます。




「悪魔は昔から神さまのコマーシャルなんですわ」と口にしたリーガンの母親

ところで、上の記事「世に溢れるアナグラム…」には、


何しろ、私が小説『エクソシスト』を初めて買ったのが、映画が話題となった後の中学2年の時(1977年)ですので、現在、購入後 37年目になりますが、まだ完読していないという有り様。



と書いていますが、実は上の記事を書いた夜、お酒を飲みながらパラパラめくっているうちに、結局、全部読んでしまいました。

映画のほうのエクソシストでは、カトリック教会から正式に派遣された老神父であるメリン神父という人の悪魔払いの様子が、ひとつの映画のメインとしても描かれますが、小説ではメリン神父が登場するのは、この全ページが文庫本で約 550ページもある長編小説の中の、なんと 470ページ目なのです。

そして、528ページ目には死んでしまう。
わりとほんのちょっとの登場なのです。

しかし、やはり映画同様、小説でもすべての登場人物を圧倒する存在感と「理性と尊厳」を備えた人物であることがわかります。

melin.jpg

▲ 映画『エクソシスト』で、悪魔払いのため聖書を朗読するメリン神父。


ストーリーの最初の方から登場しているカラス神父が、このメリン神父に、

「(悪魔が)人間にとり憑く目的はどこにあるのでしょう

と訊く場面があります。

それに対してのメリン神父の答えは以下のようなものでした。


それは誰にも判らないことだ。……しかし、私はこうみている。つまり、悪霊の目的は、とり憑く犠牲者にあるのではなく、われわれ……われわれ観察者が狙いなんだと。

そしてまた、こうも考えられる。やつの狙いは、われわれを絶望させ、われわれのヒューマニティを打破することにある。

やつはわれわれをして、われわれ自身が究極的には堕落した者、下劣で獣的で、尊厳のかけらもなく、醜悪で無価値な存在であると自覚させようとしている。




悪魔、あるいは悪霊は、「人間が『自分たちは堕落した無価値な存在』と自覚させるため」に、憑依などをおこなうと言っているくだりは、私にとって、過去2千年くらいの間の、

人間の価値を低く考えさせようとしてきた人類(の教育)の歴史


と重なります。

しかし、この話をすると、また長く余談となるので、話を進めます。

さらにメリン神父は後半でこのような言葉も口にします。


「このような悪からでさえ、善が生じてくる。なんらかの方法でだ。われわれには理解できず、見ることもできない何らかの方法でだ。……おそらく、悪こそ、善を生み出す『るつぼ』であるからだろうな」



この言葉は、大変に印象に残ったのですが、その心境をうまく表現することができません。

ところで、さらに、印象深かったのは、小説の最後のほうの部分。悪魔に憑依された女の子リーガンから悪魔が出て行き、悪魔払いの儀式が終わって(カラス神父とメリン神父は共に悪魔払い中に死亡)から数日後のエピローグとしての場面の中で、リーガンの母親は死亡したカラス神父の友人のダイアー神父という人にこのように言います。

ちなみに、リーガンの母親は信仰を持たない無神論者です。


あなたがた神父さんたちは、祭壇の前にぬかずいて、神さまの実在を考えなければならない立場ですわね。だからこそ、神さまは毎夜、百万年の眠りを眠ってらっしゃるんですわ。

そうでなかったら、神さま自身がいらいらなさって、ついには怒りださずにはいられなくなるはずです。わたしのいっていること、判っていただけるかしら?

神さまは何もおっしゃらない。その代わり、悪魔が宣伝の役をつとめます。悪魔は昔から、神さまのコマーシャルなんですわ。




この

> 悪魔は昔から、神さまのコマーシャルなんですわ。

という台詞は 1970年代のアメリカでは禁忌に近そうな言葉に感じますが、実際、映画のほうにはこのやりとりのそのものが出てきません。

悪魔は神さまの宣伝をしている」という響きは信仰をもたれている方にとっては怒りを感じる言葉かもしれないですが、しかし、ここで、冒頭にはりました、「ローマ教皇庁が正式に悪魔払い師の団体を認めた」というような最近の記事をみまして、少なくとも、このこと自体は、

「神の存在のほうからパチカンを知らしめている」

のではなく、

「悪魔の存在のほうからバチカンを知らしめている」

ということにはなります。

短い報道ですので、ご紹介します。

バチカンが承認した悪魔払い団体の名称は、「インターナショナル・アソシエーション・オブ・エクソシスツ( International Association of Exorcists )」ですので、日本語では「国際エクソシスト協会」というような感じでしょうか。




Vatican formally recognizes exorcist association
CBC News 2014.07.03

バチカンは正式にエクソシストの協会を認めた

悪魔払いは 「苦しむ人々に利益をもたらす慈善の形だ」と協会のトップは述べる

エクソシスト(悪魔払い師)たちは今、自分たちで自由に活動できる法的権限を持った。バチカンが、30カ国の 250人からなる、悪魔払いをおこなう司祭たちの協会「ザ・インターナショナル・アソシエーション・オブ・エクソシスツ」を承認したのだ。

最新のバチカンの新聞によると、バチカンの組織のひとつ「聖職者省」( Congregation for the Clergy )は、このエクソシストたちの組織を承認する法令を出し、教会法の下にこの組織を認めることを報告した。

現在のフランシスコ法王は、前任者(ベネディクト16世)よりも、悪魔についてよく話す。そして、昨年は「4人の悪魔に取り憑かれている」とされた男の頭の上に手を載せ、悪魔払いをしたことが認められている。





ということなんですが、記事の「フランシスコ法王が悪魔払いをした」というようなフレーズは、当時多く報じられまして、2013年5月22日の AFP 「法王が悪魔払い?ローマ法王庁が否定」という記事の冒頭は以下のようなものです。


イタリア司教協議会のテレビ局TV 2000が、フランシスコ ローマ法王が車椅子の少年に悪魔払いを行ったと報じたことについて、ローマ法王庁は21日、これを否定した。

テレビ局が撮影した映像には、ペンテコステ(聖霊降臨祭)の式典が行われた19日に、法王が車椅子の少年の頭に少しの間両手を載せる姿が映っている。少年は数秒間体を震わせ、叫ぶかのように口を開けている様子を見せた。

バチカンの広報局長は、「病人や苦難を抱える人に面会した法王がよくされるように、ただその人のために祈るという意図があったにすぎない」と語った。




ところで、冒頭の「エクソシスト協会を承認」の報道の写真を見て、ちょっと「うん?」と思ったのは、そのフランシスコ法王の「顔つき」なんです。

フランシスコ法王というのは、いかにも「いい人そうな顔つき」のような写真が就任時から多いです。

Pope-Francis-waves-to-cro.jpg
Guardian


しかし、上でご紹介しました報道の写真は、6月29日に撮影されたものなんですが、単に厳粛な顔をしているだけなのでしょうけれど、何となく「ちょっと違うイメージになってきてないか?」と思ったりした次第です。

下はちょっと拡大してみたんですけど・・・左の方がフランシスコ法王です。

pope-stn-01.jpg


暑かったか、あるいは強面路線に変更ですかね。
あるいは・・・。


昨年の記事、

最後の法王と呼ばれ続けたベネディクト16世(1): 聖マラキの予言とコナン・ドイルの未来感の時間軸
 2013年02月13日

に書いたことで、「偽書」とされてはいますけれど、12世紀の聖マラキという聖職者の預言では、ベネディクト16世が「最後の法王」ということになっています。


ですので、本来は現在はもはや法王のいない時代のはずなんです。


まあ、奇妙な実在論はともかく、フランシスコ法王になってから起きている様々なこと。
これは過去記事、

「悪魔 vs キリスト教」の戦いが世界中でエスカレートしている
 2014年01月29日

にも書きましたけれど、「受難的」なことが続いているといえないでもない。

2014年1月27日

pope-hato.jpg


2013年2月13日(ベネディクト16世が退位を発表した日)

2012-02-13-thunder.gif



2014年1月16日

rio-03.jpg

▲ ブラジルのリオデジャネイロの「コルコバードの丘のキリスト像」に雷が直撃し、像の指が欠けました。


と、いろいろと続いています。

もちろん、これらも先に書きましたような意味での「偶然の連続」ではあるのでしょう。

そして、ここにきて、バチカンは正式に「エクソシスト協会」を発足させたわけで、小説『エクソシスト』の中の母親の言葉「悪魔は昔から神さまの……」を思い出したりした次第です。

ところで、エクソシストのオープニングシーンとして登場する「イラク北部」では、キリスト教の聖地である「預言者ヨナの墓」が、過激化組織イラク・シリア・イスラム国(ISIS)によって破壊されたという出来事がありました。

クリスチャン・トゥディに短くわかりやすい報道が出ていますので、抜粋しておきたいと思います。


イスラム過激派組織ISIS、預言者ヨナの墓を破壊
クリスチャン・トゥディ 2014.07.22

イスラム過激派組織「イラク・シリア・イスラム国」(ISIS)がイラク北部ニーナワー県で、聖書に登場する予言者ヨナの墓を破壊した、と語った。

ISISはこのところ教会、墓、神殿などの破壊を進めており、イスラム教の聖地メッカまで遠征して、毎年巡礼数百万人が参拝に訪れるカーバ神殿を破壊する計画もあるという。




こちらが預言者ヨナの墓です。

j-d-1.jpg


そして、下の写真が「爆破」された瞬間です。

j-d-2.jpg
YouTube


なんとなく、私たちは、現実の出来事を含めて、「本当に神と悪魔の戦いの渦中にいる」(象徴的な意味でも構いません)のかもしれないとも思います。もっとも、これは結構前から感じていることではありますけれど、もっと顕著になっていくのかもしれません。

何しろ、 聖マラキの予言という、それは確かに「偽書」に書かれてあることとはいえ、本来は、現在は「もはや法王は存在していない世界」なのですから。

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2014年07月25日



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今回の本題とは関係ないのですが、なんかというか、飛行機の世界はどうなってしまっているのですかね。

マレーシア機の撃墜以降のこの1週間で、

台湾旅客機(7月23日 / 47人死亡)
    [報道]台湾の旅客機墜落で47人死亡(ロイター)

アルジェリア航空機(7月24日 / 116人の安否不明)
    [報道]アルジェリア航空機、墜落(読売新聞)

と、ちょっと考えられない頻度で旅客機の墜落が続いています。
マレーシア機の撃墜から1週間に3度の墜落。
しかも、どれも比較的乗客が多い。

マレーシア機は乗客の半数以上の 154人がオランダ人でしたが、昨日墜落したアルジェリア航空機の乗客は、 50人以上がフランス人だったそう。「西欧地域ではない場所で、西欧人が大量死する」というようなことが続けておきます。

そして、7月23日のニューズウィークには下のような「またも撃墜されたいのかね」と思わざるを得ないような記事が出ていました。

mh-syria.jpg

▲ 2014年7月23日のニューズウィーク日本版「マレーシア航空が今度はシリア上空を飛んでいた」より。

少し前に、

「大量の犠牲」の時代に呆然としながら
 2014年07月21日

というような記事を書いたばかりですけれど、その傾向は収まる気配はないのかもしれません。もちろん、仮にそれが「単なる偶然の連続」であるにしても。

いろいろと考えてしまうような感じの流れでもありますけれど、とりあえず、今回はまったく別の話題です。






シベリアのクレーターに調査隊が到着

先週書きました、

気温40度の中に降った爆撃のような雹。そして、「世界の終わり」という地名がつくシベリアに突然開いた巨大な穴 : 「ウラジーミルの栄光の国」を襲い続ける異常な気象と現象
 2014年07月16日

の後半の「『世界の終わり』という地名のつくシベリアに突然開いた穴の正体」というセクションに、ロシアのヤマルという場所に下のような穴が突然開いたことが報じられていたことをご紹介いたしました。

sib-hole-top.gif
Daily Mail


この際には、空中から撮影された写真と映像だけ見られたのですが、7月20日頃、ロシアの科学者たちによる第1回調査チームが現地に到着したことがプラウダなどで報じられていました。

何しろこの「ヤマル」という場所は、地図では下の場所にあるのですが、荒涼とした永久凍土が続くような、まったく人里離れた場所で、ふだんは人などが赴くような場所ではないところのようなんです。

Siberia-Yamal-Peninsula.gif

ここは、下のような風景がえんえんと続く荒涼とした地です。

yamal-001.jpg
Daily Mail


この地がヤマルという地名と同時に「この世の終わり」( The end of the world )という意味のロシア語で呼ばれている理由もわかるような気がします。

この遠い場所に開いた「穴」の調査のために、ロシアの科学者の調査団が今回初めてその場に立ち入ったのですが、空中撮影の写真ではわからなかった、その穴の作りの奇妙さがそこにはありました。

下がその写真です。

調査隊が撮影したヤマルの穴

すべて、プラウダ Mystery of giant sinkhole in Russia's Yamal より。

ru-hole-01.jpg


ru-hole-2.jpg


この岩の紋様のような感じだけでも不思議な感じなんですが、空中撮影での「周囲の風景」と穴を比べてみますと、突然できたこの穴がなんとも異様な感じに思えます。

ru-hole-3.jpg


第1回目の調査でわかったのは、


・クレーター(穴)の直径は約 60メートル
・深さは約 50メートルから 70メートル
・クレーターの底には、氷の湖がある


とのことで、底が「氷の湖」になっているのだそう。ということは、噴火的なものや天然ガスの噴出など「熱を伴いそうな関係の現象」ではないかもしれません。

科学者たちは、土壌や水などのサンプルを採取し、分析するそうですが、今回の調査ではこのクレーターがなぜ突然できたのかはわからないままのようです。

なので、「クレーターができた原因はわからない」というところまでしかご紹介できないのですが、上の写真を見ていて、インドネシアにある神秘的な火山と、その火口を思い出しました。






「三色の湖を持つ山」から思い出す死の神話

その山は、インドネシア・東ヌサ・トゥンガラ州のフローレス島という島にある、クリムトゥ山という火山です。

この火山は3つの火口を持っていて、それぞれが湖となっているのですが、それがまた下のように美しいものなのであります。

クリムトゥ山

Gunung-Kelimutu.jpg

クリムトゥ山 - Wikipedia によりますと、


クリムトゥ山は、インドネシア・フローレス島中部にある火山である。三色の火口湖を持つことで知られている。

西側には深緑色(以前は緑色)のTiwu Ata Mbupu(老人の霊の行く湖)、東側には青緑色(青色)のTiwu Nuwa Muri Koo Fai(若い男女の霊の行く湖)、黒色(赤色)のTiwu Ata Polo(罪人の霊の行く湖)が並んでおり、東側の2つの湖では水中の噴気孔によって湧昇が起こっているとみられる。湖の色は時おり変化している。




ということで、上の火口はその中のひとつなんですが、深緑色のほうなのか、青緑色のほうなのか今ひとつわかりません。この湖の水の色は色が刻々と変化しているようで、同じ場所から撮影されたものでも、日によってなのか、季節によってなのかわからないですけれど、写真によって下のように色が全然違ったりしているんです。

Kelimutu_1.jpg
Indonesia Tourism


Kelimutu.jpg
Kapur News


同じ火山の火口なのに、どうして、それぞれ違う色の湖になるかということについては、「火山ガスの活動に誘発されて湖水中の鉱物に化学反応が起こることにより、色が変化する」ということで説明されているようなんですけれど、しかし、それはそれで何となく、それぞれが色が違う説明にはなっていないような気もしないではないのですが、まあ、それはいいです。

そして興味があるのは、それぞれの火口にインドネシアの人々がつけた名称が、

・老人の霊の行く湖
・若い男女の霊の行く湖
・罪人の霊の行く湖


となっていることでした。

普通に考えれば、「老人の霊」というのが一番多いわけで、その湖に行く人たちが一番多いのでしょうけれど、同時に、ふと、

若い男女の霊の行く湖

という響きは一見美しいけれど、結局、「最も悲しい湖」だということにも気づきます。

最近、いろいろな本を買い込んでしまっていて、しかも、私は一冊読み終えてから次に行くということがどうもできなくて、1ページ読んでは、別の本に手を出す、といようなムチャクチャな読み方をしているのですが、それはともかく、その中に、米国のヌーランドという医師の書いた『人間らしい死にかた』という本があります。

この人は 30年に渡って、9000人の末期患者の最期を看取ってきた人ですが、実際の病院での死の光景と、「人々が頭に描く死の神話」の間に大きな溝があることを書いています。


シャーウィン・B・ヌーランド著『人間らしい死に方』(1994年)より

昨今、われわれは愛する者の死を実際に目撃することがほとんどなくなった。いまや、自宅で死ぬ人は少なく、アメリカ人の少なくとも 80パーセントが病院で息を引き取るのだが、そうしたほとんどすべての患者の様子は、おおむね生前最も親しかった人びとの目から隠されるか、少なくとも死に向かう状況についての詳細は隠されている。

一方、死というプロセスをめぐっては完全な神話ができあがっている。神話の大部分がそうであるように、それは人類すべてに共通な心理的必要からつくられてきたのである。

死にまつわる神話は、一方で恐怖との戦いを、またその一方でその反対の願望をあらわすものだ。それらは、現実の死がどんなものかをめぐるわれわれの恐怖を和らげるのに役立つようになっている。

非常に多くの人びとが「苦しまなくてもすむように」、ぽっくりと死ぬか、眠っているあいだに死ぬことを願っていながら、同時に人びとに囲まれて優雅に最後の時を迎えるというイメージにすがりついている。

われわれは人生の総決算を明確な意識をもって迎えられると信じないではいられない。さもなければ、苦痛のない完全な無意識状態におちいることを望むのである。




とあります。

つまり、人は「自分の死についての理想と希望を持っていて、自分の死は自分が考えている通りになると信じて疑わない」ということで、それは、たとえば、典型的なものとしては、

「愛する人たちに見守られながら、眠るように死んでいく」

というようなことであるようなんですが、実際に病院でヌーランド医師が見続けてきた「人間の最期」は、多くの人びとが、長い期間、苦悶に喘ぎ続け、嘔吐や痙攣などの苦痛の連続の中で衰えて死んでいく現実でした。

あるいは、上に、

「自分は人生の総決算を明確な意識をもって迎えられると信じている」

という人の希望が書かれてありますが、通常の認知症でも、あるいはアルツハイマーなどの場合でも、そこにはすでに自分の明確な意識などは存在ない状態の中で死亡していくというのが現実であり、「神話」を満たして死んでいく人はほぼいない、ということが書かれています。

そこに、このヌーランド医師の苦悩もあるようです。

少し前に、

聖女キューブラー・ロスが「神を呪った」とき : 寿命は長いけれど命そのものが粗末な感じがする今の時代に読んだ聖女の「最期」
 2014年07月14日

という記事を書きましたけれど、最近は「死」ということについて考えます(「悪魔」のことも同じくらいよく考えますけど。てへッ。 ← てへッじゃないだろ)。

人間、年をとると、死について考えることが多くなるのは誰でも同じかもしれないですけれど、それに加えて、先日の、

パンドラの箱が開いてしまったかもしれない2014年
 2014年07月22日

というような時代に住んでいて、つまり、連日「大量死」の報道を見ていれば、それらの出来事が、全世界を覆っていることがわかります。

そして、さらにそこから漂う気配としては、

この今起きている大量死は他人事ではない

ということです。

もちろん、だからといって、暗い気分で生きる必要などありませんが、こういう時代だからこそ、生きることや死ぬことや、自分の希望や理想や「義務」なども含めて「いろいろと考える」ことも悪いことではないかもしれないと思ったりするのです。

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2014年07月23日



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▲ 最近、死亡して発見されたことが報じられた沈没したフェリー「セウォル号」のオーナーであるユ・ビョンオン容疑者の「遺書」。7月22日の韓国 sisainlive より。文字をすべて左右反転させた「鏡文字」の形式で書いています。ちなみに私は筆記体のハングルが判読できず、どちらがオリジナル(反転させたもの)か今ひとつわからないのですが、赤で囲んだほうがオリジナルではないかと思います。この遺書の内容は、記事の最後にご紹介します。




私がどうしても好きになれなかった「天国への階段」に「潜む悪魔」の噂

lz-ss.jpg
YouTube


唐突ですけど、往年のロックバンド Led Zeppelin (レッド・ツェッペリン)をご存じでしょうか。レッド・ツェッペリンは活動したのが 1968年から1980年までで、そして、私が初めて聴いたのは 1976年頃の中学1年生の時でした。

最初に聴いたのはツェッペリンの2枚目のアルバム(ツェッペリンは4枚目までのアルバムはすべて「無題」として、アルバムタイトルをつけませんでした)で、それはそれは当時 13歳の私は大きなショックを受けて、「音楽を聴くこと」に対して、かなりの影響を受けました。

ツェッペリンは、ハードロックバンドでありながら、ブルースからアジア民族音楽、西欧民族音楽にいたるまで様々な要素を曲に取り入れていて、その影響もあり、私も若い頃から、世界中の民族音楽をよく聴きました。

また、ライブでは「テルミン」というロシアの楽器まで使っていました。テルミンというのは、 1919年にロシアの発明家であるレフ・テルミン博士が発明した世界初の電子楽器で、詳しくは、 Wikipedia などに載っています。

theremin.jpg

▲ テルミンを演奏するレフ・テルミン博士。心の時空より。


ちなみに、その中学1年の時に最初に聴いたアルバムの1曲目の、邦題では「胸いっぱいの愛を(リンクは YouTube )」という曲には、途中、テルミンの音も使われていました。

ちなみに、このロシアのテルミン博士という人も謎の人で、「科学者?芸術家?音楽家?スパイ?天才? テルミンの数奇な人生」というサイトに、詳しい経歴が記されていますが、米国に住み、アインシュタインなどと親交もあった科学者でもあったテルミン博士は、 KGB (ソ連国家保安委員会 )に強制的に米国からソ連に送還され、そのままシベリアの強制収容所に送られています。

過去記事の、

太陽と暴動。そして、太陽と戦争
 2014年03月04日

の冒頭に書きました「大衆の興奮も太陽の周期に従っている」という言葉を残したロシアの科学者、チジェフスキー博士も、「太陽が人間活動を牛耳っている」という研究結果がスターリンに嫌われ、シベリアの強制収容所に送られていますので、先進的な科学者はわりと「シベリア送りになりやすい」という側面があったようです。

ちなみに、上記サイトによると、テルミン博士は晩年は、自分の研究に対して理解のあったレーニンを「生き返らせようとする研究(レーニン蘇生計画)」などにも携わっていたそう。

(何だか、話が逸脱してきているぞ)

えーと・・・なんで、こんな話になっているんでしたっけ・・・。

ああ、レッド・ツェッペリン。

そんなわけで、レッド・ツェッペリンを若い頃に聴いた影響は今にいたるまで続いているのですが、そのツェッペリンの中で私が最も「好きになれなかった曲」があるのです。

端的にいえば、嫌いといってもいいのですが、しかし、それがツェッペリンの最大のヒット曲というか、有名な曲でもあるので言いにくいわけで、それは「天国への階段」(1971年)という曲です。


多くのツェッペリンの曲が好きな私が、どうしても今でも生理的に受けつけない曲のひとつなのです。好きになれないのは楽曲としての展開そのもので、歌詞的な意味でのことではないです。歌詞の冒頭は日本語に訳せば、


「輝くものすべてが黄金だと信じる女神が天国への階段を買おうとしている」



という歌詞から始まります。

さて、そのような、私の個人的な好き嫌いはともかくとして、天国への階段 - Wikipedia に次のような記述があります。


なお、「『天国への階段』を逆回転で聴くと悪魔崇拝を勧めるメッセージが聞える」という風説があったが、レッド・ツェッペリンのメンバーは一様にこの風説に対して嫌悪感を表明している。



厳密にいうと、「天国への階段」を逆再生すると、悪魔を讃えているかのような、例えば下のような言葉が連続して聞こえる、というものです。


"Here's to my sweet Satan"
(これは私の愛しきサタンへのものだ)

“Satan He will give those with him 666"
(サタンは666と共に彼らに与える)

"There was a little toolshed where he made us suffer, sad Satan"
(彼らが私たちへの苦しみを作り出す道具小屋がある、悲しきサタンよ)


それらしき噂があることは、私も知っていたのですが、何十年前のテレビ番組か何かなのでしょうけれど、そのことを放映している動画を見つけまして、そこに、日本語を入れてみました。

こちらがその動画です。
時間は1分30秒程度だけピックアップした短いものですので、興味のある方はご覧下さい。




サタンだとか666などの概念は、ブログを書き始めてから興味を持った分野でもありますけれど、最近は、

黒点は完全に消えたけれども、イスラエルの「666戦争」とマレーシア機の既視感の中で予測されてしまうかもしれない今後の世界
 2014年07月18日

のようなタイトルの記事なども書いていたり、半年くらい前ですけれど、

「悪魔 vs キリスト教」の戦いが世界中でエスカレートしている
 2014年01月29日

という記事でも書きました、

「もしかすると、今は悪魔という概念(あるいは実在)との戦争的な時代かもしれない」


といったようなことを感じる時もあったりいたしまして、それで、ふいに自分が好きだったバンドの中で「唯一好きになれなかった曲」の「噂」について思い出して、このようなことを書いた次第でした。

それにしても、逆再生させて、偶然とはいえ、上のテレビに出ている人たちにも一発で聴き取れる程度のクリアな英文が浮き上がるという現象は珍しいと思うのは事実です。「空耳アワー」などのように、最初から文字が提示されていればわかると思いますが、上のテレビ番組を見ても、男性も女性もすぐに聴き取れていることがわかります。

また、どんな言語でもそうでしょうが、通常の回転でも逆回転でもどちらにも意味のある言葉の歌詞を作るというのは、かなり難しいと思います。「天国の階段」の歌詞を作ったロバート・プラント(ボーカル)にそのような言葉遊びの才覚があったとはとても思えません。

なので、メンバー本人たちがこの「噂」に嫌悪していることでもわかるように「一種の偶然で起きたこと」なのだとは思いますが、しかし。

「偶然」という現象には常に「何らかのチカラ」が介入している

ということはあるわけで、「偶然という現象は厳密には存在しない」という概念を持ち出すまでもなく、存在する現象は、原因がどうであれそれは実在している・・・ということだけが事実です。

なので、この件の場合は、バンドのメンバーの意志とは関係のない「何らかの意志による偶然のような出来事」がこの偉大なバンドに降りかかったのかな、と考える方が妥当な気がします。

何しろ、この「天国の階段」の入ったアルバムは今でも世界的に最も売れたアルバムのひとつで、 Wikipedia での数値では、


約5年にわたってトップ200にとどまる大ロングセラーとなった。1990年末にはアメリカ国内での売り上げが1,000万枚の大台に達し、2006年現在、累計2,300万枚。



というアルバムで、まして、「天国の階段」だけに絞れば、ただ聴いたことがあるという人の数は「億」単位の人数になるはずです。悪魔のほうとしても狙いたくなる魅力的な人数だったと思われます。


ところで、この「天国の階段」の歌詞を書いたレッド・ツェッペリンのボーカルだったロバート・プラントは、 Wikipedia によると、ツェッペリン解散後のソロ活動において、


ソロキャリアにおいてのレッド・ツェッペリン楽曲、特に「天国への階段」は過去の栄光を象徴するためか、歌詞の出来が気に入らないとしてライブ演奏を嫌っており



と書かれてありました。

特別意味はないのでしょうけれど(あるかもしれないですけれど)、少なくとも、「本人は自分が書いた『天国への階段』が好きではなかった」ということがわかります。

いずれにしても、レッド・ツェッペリンは今でも私の中では偉大なバンドであり続けることは確かです。

悪魔がどうであろうと、私の「魂」を一発で新しい価値観へ目覚めさせた「胸いっぱいの愛を」がなければ、私は今の人生とまったく違う方向へ歩いていたように思います。

ちなみに私が、ツェッペリンで最も好きというより、今まで最も聴いたであろう曲は、3枚目のアルバムに収められている曲「フレンズ(リンクは YouTube )」です。


ところで、ここで取り上げました「逆回転ボイスと悪魔の関係」は、1973年の映画『エクソシスト』の中でも扱われています。





リーガンに取り憑いた悪魔が使った逆回転ボイス

english-words.jpg
・『エクソシスト』(1973年)より。


映画『エクソシスト』は、ウィリアム・ピーター・ブラッティ原作の小説『エクソシスト』を映画化したものですが、小説にも映画にも「逆さ言葉」が出てきます。

「娘に悪魔が取り憑いた」と主張する母親からの訴えをきいたカラスという名の神父が、悪魔払いの「前段階」として、そのリーガンという女の子が「本当に悪魔に取り憑かれているかどうか」を確かめるテストの際に「逆さ言葉」が女の子から発せられるのです。

なぜ悪魔払いの「前段階」のテストなどが必要かと言いますと、教会では、「悪魔払いの実行が許可されるための条件」というものが厳密に決まっていて、いくつも項目があるのですが、その中に、

「本人が知らないはずの未知の言語をしゃべる」

という項目があるのです。

もう少し厳密に書きますと、カトリックの祭儀について書かれた『天主会典礼書』には「悪魔憑き」について次のような記述があるのだそうです。


悪魔憑きの徴候は次の諸点にあらわれる。異国もしくは古代の言語を自在に駆使し、あるいは他人が語るそれを理解する。未来の出来事を予言し、秘匿されている事実を言い当て、年齢または生得の能力を超えた力を発揮する。



そのため、「本人の知らない言葉」を話すということは重要な項目で、映画エクソシストでも、前段階のテストで神父とリーガンとの会話が記録されますが、その中で、リーガンは聖水をかけられた際に苦しみながら、「未知の言語」を口にするのです。

その後、神父は、言語研究所にこのテープを持ち込み、言葉かどうかの分析を依頼するのですが、映画では分析官は聴いた瞬間に「単なる普通の英語だ」と即断します。30秒ほどのシーンですので、ご覧いただければと思います。




しかし、原作の小説のほうでは、言語分析官は、テープを聴いただけでは言語の種類を判断できず、長い期間の分析が始まります。

言語分析学のひとつに「タイプ・トークン比」というものがあるそうで、これは、千語程度の言葉を調査して、同一語彙の出現度の比率を割り出すものだそうですけれど、小説では、その「タイプ・トークン比」などを用いて、リーガンが口にした言葉を分析していきます。

そして、何日後くらいか小説ではよくわかりませんが、神父は、なかなか届かない鑑定結果に苛立ち、言語研究所の所長に電話をするのですが、下は小説のほうの『エクソシスト』のその際の会話です。


小説『エクソシスト』より

カラスは、期待の気持ちをなかば失って「あの言葉は、どこかの国の言葉ですか」と訊いた。言語研究所のフランク所長はくすくすと笑い出した。

「何がおかしいのです?」イエズス会士は不機嫌そうな声を出した。
「神父、これは、私に対する手のこんだ心理テストではないのかな?」
「おっしゃる意味がわかりかねますが」
「しかし、あの録音テープには、きみの手が加わっているとみた。なぜなら……」
「フランク所長、あれは言葉ですか、言葉ではないのですか?」
「言語であることは間違いない」
カラスは緊張して、「ご冗談ではありますまいね?」
「いうまでもない。大まじめだ」
「では、どこの国の言葉です?」
「英語さ」

しばらく、カラスは無言でいた。そして、口をを切ったときは、声に刺(とげ)があった。

「フランク所長、わたしのお願いは真剣なものでした。それをお考えいただけずに、おもしろがっていられるとは、こんな残念なことはありません」
「まあまあ、神父、待ちたまえ。今、きみの手もとに問題のテープがあるかな?」




と、言語研究所の所長は、電話でカラス神父に、

「そのテープを逆回転して聞いてから、また私に電話をくれたまえ」

と言うのです。そして、神父がテープを逆再生して聞いてみると、言語研究所の所長が言う通りに、そして、上の映画の映像の通りに、それが英語、つまり自分たちの話している言葉と同じものだったことを知り、神父は慄然とするのでした。

その時点ではリーガンは「精神病」であるとする病院からの通知が来ていて、正確には「罪の意志にもとづく強迫観念がヒステリー性夢中遊行症と結合したもの」と診断されていたのでした。カラス神父も、そのように考えていた部分が大きく、それだけに、教会の悪魔払いの許可項目の中の、

「未知の言語を話すか話さないか」

は、リーガンに対して、教会から悪魔払いの許可が出るがどうかの最大のポイントでもあったのです。

しかし、リーガンが話している言葉が「単に逆回転させた英語」であり、未知の言語ではないことがわかったことで、悪魔憑きの要件は満たさないことになります。

これだけでは「ただの特殊才能」であって、悪魔憑きの条件にはならないのです。芸として逆に言葉を話せる人など、この世に少なからずいるのも事実ですし。

しかし、カラス神父が気にしたのはその言葉の内容でした。映画では言葉は短いですが、小説では、多くのことを逆回転の英語で語っています。

たとえば、下のようなことをリーガンは言っています。


「おれには名はない、誰でもない。しかも大勢だ。とにかく、放っておいてくれ。この身体の中で暖まらせてほしい。肉体から虚無へ。放っておいてくれ。このままでいたいのだ」



その後、カラス神父は、ユングの著書『オカルティズム現象の心理と病理』などに類する精神疾患者の臨床例を調べ続けているうちに、リーガンの言葉が「逆回転」させているだけではなく、全体が「アナグラム」(単語や文章の文字を入れ替えることによって全く別の意味にさせる)を駆使して構成されていることを見出します。

そこから浮かび上がる言葉の一節が、


「サタンをわが指導者たらしめず……」



という言葉だったことがわかり、神父は、リーガンが言葉遊びをしているわけでもなく、さらに、彼女を精神疾患に分類することもできないことに気づきます。そして、その後に起きるいくつかの出来事によって神父は「悪魔の存在を確信」します。

映画のエクソシストは面白い映画ですが、小説は、科学的側面(主に医学的側面)と宗教的側面を徹底して追求し続けているもので、映画とは別の面白さがあります。

たとえば、Amazon の書評に下のような書評とは思えないような書評がありますが、確かにそういう思いにさせる部分は多いです。


善なるものに悪が潜み、悪なるものが善を目覚めさせる。
悪が無くならないのは、悪にも意味があるから。
説明の付かない現象を、論理的に説明しようとするのは、虚無への恐怖があるから。
根源的な恐怖に対して、論理で立ち向かおうとすると、ますます追い詰められる。
それに対して、勇気を奮って立ち向かうには、信念が必要だ。
神の愛とは、神を信じ続ける信念に基づく。




ただ、本当に長い小説ですけどね。

何しろ、私が小説『エクソシスト』を初めて買ったのが、映画が話題となった後の中学2年の時(1977年)ですので、現在、購入後 37年目になりますが、まだ完読していないという有り様です。

ところで、今回、映画のほうのエクソシストの上の場面を静止画で見たりしていた時に、この言語研究所の分析スタジオのドアの上に「TASUKETE!(タスケテ)」という横断幕が掲げられていることに気づきました。

tasukete-1.gif


これって「助けて」ですよね。
他に、こういう綴りの英語があるのかもしれないですけど。
ちなみに、原作には言語研究所の室内の様子の描写はないですので、オリジナルの美術のようです。

いちおう、英語辞書 Weblio で引いてみましたけど、「TASUKETE に一致する見出し語は見つかりませんでした」とのことで、ただ、「TASUKETE を含む例文一覧」に下のような、何だかよくわからない例文がありました。

tasukete-2.gif
Weblio TASUKETE


英語のほうも日本語のほうもわからない。
なんの例文だろう?(苦笑)

悪魔のことなんかを調べていると、時折こういった「訳のわからないもの」に出くわすので注意が必要です。


何だかツェッペリンからテルミン、エクソシスト・・・と、話が飛んでいき、長くなりましたが、冒頭に貼りました写真のことを記事の締めとしたいと思います。

これは「逆回転」ではないのですが、「左右反転」という、やはり一種の言葉遊びのような形の遺書を残して死亡した(とされる)冒頭に示したセウォル号のオーナーの話です。





やはり普通ではなかったユ・ビョンオン容疑者

今朝、次のような日本の報道を読みました。
抜粋です。


韓国旅客船沈没事故 遺体は実質的オーナーと確認も依然多くの謎
FNN 2014.07.23

多くの犠牲者を出した、韓国のセウォル号沈没から98日目。
事態は急展開を迎えた。
指名手配されていたセウォル号の実質的オーナー、ユ・ビョンオン容疑者の死亡を、捜査当局が発表した。しかし、この死には、多くの不審な点が残されている。

遺体は6月12日、別荘から2kmほど離れた畑で発見されていた。
遺体は性別がわからないほど腐敗が進み、首と胴体が離れた状態で見つかっている。ところが捜査当局によると、他殺を疑わせる傷はないという。

そしてもう1つ不思議なのが、ユ容疑者が逃亡中に残したとされるメモ。
「鬼ごっこが始まった」などと、捜査当局の追跡をあざ笑うような内容が、なぜか左右を反転させた、鏡文字で書かれていた。




というもので、この中の、

> なぜか左右を反転させた、鏡文字で書かれていた。

という遺書が冒頭の写真です。

この死亡した「とされる」容疑者のユ・ビョンオンという人に関しては、過去記事の、

韓国フェリーの若者たちを「犠牲」に導いた正体…はわからないけれど何となく見えてきそうな「輪郭」
 2014年04月25日

で書きましたけれど、韓国のキリスト教系カルト「救援派」(クウォンパ / 教団の正式名は「キリスト教福音浸礼会」)の代表であるのですが、この救援派の教義というのが、

自分が神から救われていれば、何をやっても(殺人や盗みでも)悔い改める必要がないし、何をやっても天国に行ける


というようなもので、セウォル号あたりの悲劇との結びつきも、このあたりの「異常性」にある部分もあるのではないかと思ったりもしたのですが、それはともかく、上に載せました今朝のニュースにもまた「異常性」ばかりが目につきます。


・6月12日に発見された死体が本人だと判明したと7月22日に発表
・首と胴体が離れた状態で見つかっているのに他殺を疑わせる傷はない
・遺書は鏡文字


特に、今回の上のほうの「逆回転」などのことについての事柄と関係するのは「鏡文字の遺書」です。

鏡文字とは左右反転した文字で、下は鏡文字 - Wikipedia を鏡文字にしたもの(笑)です。

kagami.jpg


見ているだけでも気持ち悪くなるような違和感がありますが、いずれにしても、普通の人に書けるものではないはずです。

「鏡文字で何かを書いてくれ」と言われても書ける人などほとんどいないでしょうが、セウォル号のオーナーであり、カルト教団「救援派」の代表は、そのような遺書を残したのです。

ただ、本当に遺体も遺書も本人のものなのかを含めて、疑問はいろいろあるようなのですが。韓国警察発表では DNA が一致したということで発表したということらしいです。

さて、その遺書とされる文章の、全文ではないですが、韓国のメディアに掲載されている分を訳して載せてみたいと思います。

意味がわかりにくい内容ですが、「今回の自分に対しての捜査劇」に対しての感想のようです。
ちなみに、ハングルだけではなく、漢字も使われていました。

最初の「華奢で弱々しい「大」」というのは多分、現在の韓国の女性大統領のことを言っているのだと思います。




「ユ・ビョンオン容疑者の遺書」(とされるもの)より

w-ih2.jpg
sisainlive

華奢で弱々しい「大」が「太」の男のようなことを起こしはしないだろう。海千山千の体験をしたであろうベテランの男たちがしでかしたことのようだ。彼らの過剰な忠誠にあふれる補助の方法なのだろう。

連日炸裂する放送や報道は、もはや魔女狩りの度を越し、旧時代の人民裁判の映像メディアとして進化してわめき出す韓国民族全体。そして、世の中と私たちの同胞の大きな仲違いの喧伝に悪意の声と共に熱を上げている。

目を閉じて、腕を広げて、いろいろと探す。
私がここに立ったことを知らずに、いろいろと探す。

長い夏に向けての鬼ごっこが始まった。

この純真無垢な幼子のプライドを押さえつけ、世界の時間の中で分針され、大きな針に代わって出す音。生存の節々で、超超超分時の呼吸であることを、この老いた体において精神は決して卑怯者でないことを・・・

私の老年の大きな覚悟と、そして回復する健康を祝す。





(訳者注)翻訳していて意味のわからない部分も多いのですが、こんな一種難解に見える遺書(かもしれないもの)を、鏡文字で書くことのできる人間。

そして、逆さ言葉とアナグラムで本音を語る悪魔。

いろいろな存在がこの世にあるのなら・・・今年は露骨に表に出てきている気がします。

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2014年07月22日



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ガザ侵攻の記事についての追記

昨日の記事、

「大量の犠牲」の時代に呆然としながら
 2014年07月21日

を書いた後に、イスラエルに住んでいる日本人のお知り合いからメールをいただきました。


その方はイスラエルに住んでいますけれど、特にイスラエルを擁護する立場でもなく、もちろん非難する立場でもないということを記しておきたいと思います。

昨日の記事で私の書いたことは、ともすれば、まるでイスラエル側だけの非で、一方的にガザの民間人を殺戮しているような印象を与えてしまっています。

しかし、実は私自身、昨日の記事を書きながら、「どうもおかしいな」と感じていたことがいくつかありしまた。それはたとえば、下の写真です。

gaza-babies-350.jpg
Daily Mail


爆撃で亡くなった赤ちゃんを抱いて歩いている「父親」たちと書いたのですが、

ふつう、爆撃の真っ只中で、子ども、特に小さな赤ちゃんがいる父や母が「その赤ちゃんを別の場所に置いたままにする?」


とは思ったのです。

私は自分の子どもの赤ん坊時代は奥さんと交代で育てていたのですが、普通の「自分の子どもに対しての感覚」だと、危険時には何が何でも「絶対に子どもから離れない」という意志が、戦争ではなくとも、何かの危険な状態の場合の親の態度ではないのかな、と。

まして赤ちゃんなら抱きしめたまま、少しも自分の側から離したりしないはずです。

つまり・・・。

子どもが爆撃で死亡したのなら、「親も死亡している」のが普通なのではないだろうかと。

なのに、デイリーメールには、他にも多くの写真があり、そこには亡くなった子どもや赤ちゃんたちを抱きながら大勢で歩いたり、亡くなった赤ちゃんを前に泣いている「大人」たちの多くの姿があります。


何だか遠回しな書き方になっていますが、今回のガザ侵攻で「子どもの大量死が発生している理由」は、冷静に考えてみれば、そして、それをハッキリと書けば、

イスラエルも、そして、ハマスも、どちらも、子どもの命に対しての残虐性を提示する結果を導いている。


と思われるフシが数多くあります。

しかし、それは単に私の推測でしかないのですし、何より、そんなことがどうであるとしても、とにかく毎日、「子どもの大量死」が発生し続けている。

すべての初子を撃つ」と旧約聖書「出エジプト記」に記されて以来、数多く起きている子どもの大量死の中でも、最大クラスの地獄が進行していることだけが事実で、どちらが良い悪いという意見は私は持ち合わせません。


ところで、そのイスラエルのお知り合いが言うには、実際のイスラエルの攻撃からガザ地区で民間人の被害が出るまでの流れとしては、以下のようなものらしいです。


・イスラエル軍は爆撃の前に攻撃対象となっている施設(学校・病院など)から出るように通告する。

・しかし、ハマスは、攻撃される際に住民が建物から出ることを許していない。

・攻撃前に施設や建物から住民が逃げる場合、ハマスは罰する(殺害する)ので住民は留まる。




その後にイスラエルによる攻撃が始まり、結果として、建物に残った子どもたちを含む大量の民間人の犠牲者が出るということになっています。

昨日の記事で書きました、2009年のガザへの攻撃の際の、

・兵士の死者  235人
・民間人の死者 960人(うち、子どもが288人)


という「いびつな構造の理由」も、ここにあります。

なぜなら、ハマスの兵士本人たちは「爆撃される建物から離れている」はずですので、爆撃の犠牲になる確率が低くなるからです。しかし、彼らは、

「民間人は建物から出てはいけない」

としている。

そのため、攻撃しているのはイスラエルでありながら「民間人や子どもの被害者の数を大きくしている」という意味では、ハマス側も死亡した民間人に対して同じ罪を持っていると感じます。

私のような平和ボケした考えでは、少なくとも、「子どもたちだけでも攻撃される可能性のほとんどない、つまり、軍事的に攻撃される意味のない野っ原かどこかの場所に移動させる」だけで、ずいぶんと子どもの死者は減るはずだと思うのですけれど、そういうことを試みているという報道もない。


突然、映画の話で恐縮ですけど、二十代の終わり頃に見た、クリストファー・ウォーケン主演の『ウォーゾーン/虐殺報道』(1987年 / 原題: Deadline )という映画を見て、私は、はじめて、中東の問題の深刻さと「憎しみの歴史」を知ったというような、世界情勢を全然知らない人ではありました。

この映画のラストのほうで、イスラエルの諜報から「大規模な爆撃がある」ことを知ったアメリカ人記者の主人公が、攻撃のターゲットになっている地区へ行き、

「ここからみんな逃げろ。子どもを連れて逃げろ」

と伝えに行きます。

zone1.jpg
・映画「ウォーゾーン/虐殺報道」より。


しかし、地区を牛耳っている人物は、その土地の住民たちに「ここから出ていってはいけない。みんな家に戻り、この土地を守るんだ」というようなことを言い、攻撃を受けたとしても、逃げずに全員がここに留まるように人々に言います。

deadline.jpg


その晩、イスラエルによる攻撃が始まり、翌朝には村は瓦礫と死体の山となっています。

これは映画ですが、同じようなことが繰り返されていたであろうことも想像できます。

このウォーゾーンという映画は、中東の対立の「感情的な部分」について、私にいろいろと感じさせてくれたものがあった映画ですが、日本語字幕のものは多分 DVD にもなっていないんですよ。なので、レンタルなどでも存在しないと思います。ビデオの VHS の中古なら Amazon に中古で1円からたくさん出品されています。


ところで、そのイスラエルのお知り合いは、下のようなことを書かれていました。


ガザは地獄です。

戦争がなくても地獄だったところです。

パンドラの箱を開けてしまったのかもしれません。


と書かれていました。

いずれにしても、現地では、陣営は関係なく、「子どもたちの地獄の国」を作りだしているというのが多分正しくて、誰もかれもが「大量死に荷担している」という気がしてなりません。





イスラエルの人々の感情と、そして今後の私たちのあるべき感情の姿

ところで、昨日の記事で5年ほど前のウェブボットのイスラエルに関しての記述について抜粋しました。その中に以下のような部分がありました。


・ イスラエル国民は、イスラエルは生存をかけた戦いをしているというプロパガンダを完全に信じ込んでしまっている。しかしながら、その裏でイスラエルのシオニストは、民族浄化と大虐殺を遂行している。

・次第に、イスラエル国民はこれに強く反応するようになり、シオニストの行動を難しくさせる。そして、イスラエル国内でも反乱が発生する。




この部分に関して、イスラエルのお知り合いが言うには、これは「ある意味で真実です」と書かれていました。

実際にイスラエル国内で起きている具体的なことに関しては、書いていいものかどうかわかりませんので、ふれられませんが、しかし、考えてみれば、イスラエルの人口は Wikipedia によると、推定 800万人です。

その 800万人全員が同じ思想性、同じ考え方を持っているわけはないと考えるのが普通ですが、少なくとも、今回のガザ侵攻のようなことに関しては「違う考えは認められない」という部分があるようです。

知り合いの方も「言論の自由がなくなってきている」と書かれていました。

この

言論や行動の自由度が小さくなってきている

あるいは、

思想や考え方の自由度が小さくなってきている

ということについては、全世界同時的に進行しているようにも見えます。

ここには日本も含まれます。


私は In Deep を書かせていただいているせいもあり、比較的海外のニュースを読む機会が多いほうですが、

気になった海外のニュースの日本語報道を検索すると「ゼロ」だった


ということはよくあります。

あるいは、日本語で報じられているとしても、それは、ロシアの声の日本語版とか、中国国営の新華社の日本語版だったりすることも多いです。

いずれにしても、「特定のニュースに関して日本の報道機関からの報道はひとつもない」というのは今ではわりと日常的でもあります。





最も必要なことは「扇動されないこと」と感情の冷静さ

ところで、上のほうに、亡くなった赤ちゃんを抱いて歩く男性たちの写真などを載せていますが、それでなくとも、紛争地域での写真は悲惨なものが多く、特に子どもたちが被害に遭っている状況の写真は感情的に大変に苦しいものがあります。

実際、今現在、ガザ地区での「子どもの犠牲者」の多くの写真がインターネット上にあります。

あまりにもひどい写真の数々で、リンクなどをするつもりもないですが、これらの「写真」に「文章」などが加わりますと、多くの人たちが「怒り」とか「反××」というような感情を持ちやすくなると思われます。

場合によっては、それが世界中に伝播してしまうこともあります。
現に、今、世界中でガザで起きていることに対してのデモや抗議活動がおこなわれています。

しかし、私たちは、

この世の誰か(たち)は常に「インターネットを使って人々の精神をコントロールする」という試みを、実際におこなっている

ということを再認識する必要があるように思います。

これは、「無意識に扇動されている可能性」についての話となります。

s-war.jpg

▲ ロンドンで行われたガザ侵攻に対しての抗議デモ。デイリーメールより。


ここから書かせていただくことは、今回のガザ地区のこととは関係ない話ですが、今後も、「世界のいろいろな場所で、多くの人々が似たような感情に動かされるような報道」などがなされる可能性はいつでもあると思われます。

過去記事の、

イギリス政府の機密作戦の結果が教えてくれる「私たちのいる現実の世界」
 2014年02月28日

という記事ではイギリスの諜報機関である政府通信本部( GCHQ )のプレゼンテーション書類の一部を載せましたけれど、そこには、インターネットを使って人々の感情を動かすための多くの試みが示されます。

gchq-01.gif

▲ 英政府通信本部の「合同脅威研究情報班」( JTRIG )という部署がプレゼンテーション用に作成したスライドより。日本語はこちらで入れています。


上のプレゼンテーション資料には、「4つのD」として、

・否定
・崩壊
・失脚
・欺く


というような意味を持つ英語の単語が記されていますが、この資料を作成した部署(合同脅威研究情報班)の最終的な目的は、

このような概念の実際の出来事を「現実世界とインターネットの世界での情報操作によって作り出す技術を確立させる」


ことのようです。

そういう中には、多分、

「特定の対象(国、人、企業など)に対して憎しみの感情を持たせる」

という方法論もあるかもしれないですし、もちろん逆(称賛する)もあるかもしれないです。

その具体的な対象や作戦がなんであれ、これらには「扇動」という日本語の言葉があてはまるかもしれません。

この「扇動」ということに関係して、過去記事の、

殺され続ける詩人シナ
 2012年09月12日

という記事に山本七平さんの『ある異常体験者の偏見』(1973年)という著作の中にある「アントニーの詐術」という部分から抜粋したことがあります。

お時間があれば、上のリンクからお読みいただけると幸いですが、「人を扇動する原則」が、

・第二次大戦後の戦犯収容所

・シェークスピアの戯曲『ジュリアス・シーザー』


のそれぞれの例で述べられています。

時代も場所も方法も違いますが、「基本原理」は同じだと思います。
抜粋した部分の一部分を載せます。

最初に出てくる「集団ヒステリー」などは 2001年の「 911の後の感情」などを思い出すとわかりやすいと思います。


山本七平『ある異常体験者の偏見』(1973年)より

(人を扇動する)原則は非常に簡単で、まず一種の集団ヒステリーを起こさせ、そのヒステリーで人びとを盲目にさせ、同時にそのヒステリーから生ずるエネルギーが、ある対象に向かうように誘導するのである。これがいわば基本的な原則である。ということは、まず集団ヒステリーを起こす必要があるわけで、従ってこのヒステリーを自由自在に起こす方法が、その方法論である。(中略)

扇動というと人は「ヤッチマエー」、「タタキノメセー」という言葉をすぐ連想し、それが扇動であるかのような錯覚を抱くが、実はこれは、「扇動された者の叫び」であって、「扇動する側の理論」ではない。(中略)

従って、扇動された者をいくら見ても、扇動者は見つからないし、「扇動する側の論理」もわからないし、扇動の実体もつかめないのである。扇動された者は騒々しいが、扇動の実体とはこれと全く逆で、実に静なる理論なのである。




この最後の、

> 扇動された者は騒々しいが、扇動の実体とはこれと全く逆で、実に静なる理論なのである。

の部分などでおわかりかと思いますが、自分たちが扇動されないためには、自分たちが「扇動する側と同じ精神的状況でいること」が大事だと思われます。

扇動する側と同じ精神的状況とは、つまり、「」です。

冷静という意味での「静」です。

淡々と冷静に作り上げられる事柄には、同じく淡々と冷静な感情での対処しか方法がないように思われます。

・怒り
・憎しみ
・あるいはすべての突発的な激情型の行動


からは、むしろ悪い作用と結果しか発生しないはずです。





ひとりの感情は世界に影響を及ぼす

この「平静さを保つ」ことに関しては、特に、シュタイナーの『いかにして高次の世界を認識するか』を読んで以来、このことの重要性を特に感じます。

霊学とか、そういうものに関心がないにしても、人間が(精神的に)気高く生きていくために必要なことの最も重要なひとつが、

自分自身の思考の流れを自分で支配する

ことだとシュタイナーは述べます。

つまり、たとえば、何か「怒りを誘発するような事件や出来事」が起きた時に、「その事件に対して怒りを感じる」というのは、その時点ですでに、「外部で起きていることに自分の思考や感情が支配されているということになります。

外部で何が起きても、あるいは起きなくても、自分の思考は自分で支配する。

私はもともとがあまり怒りを感じることがない人で、今回のガザの子どもの犠牲についても、怒りはないのですが、ただ、「漠然と絶望した」というのはあります。

これはこれでやはり外部の出来事が自分の感情に影響していることになるのですけれど、それだけに、いつまでも漠然と絶望し続けていてはダメで、そこでまた平静な思考へと立ち戻り、

「では、今、私はどうすればいいのか」

ということを考えることが大事なのだと思います。

シュタイナーは以下のように書いています。


『いかにして高次の意識を認識するか』より

魂的な事象は少なくとも外界に見出される事象と同じくらい現実的である、という考えに立ちながら、魂的な事象と関わりあうとき、私たちはようやく、自己の内面や魂の重要性について正しい確信を抱くことができるようになります。

私たちは、「私の感情は、手をとおして行う行為に匹敵するくらい大きな影響を世界に対して及ぼす」ということを認めなくてはなりません。




神秘主義で世界の悲惨を解消することはできないでしょうが、それでも、上のような考え方と、「冷静さ」を学ぶことで、世界全体としての人間の感情の流れは変化していくかもしれないですし、あるいは、それによって、「未来の悲惨」は回避できるかもしれないとは思っています。

無理なら無理でそれでよろしいとも思いますが。

つまり、それが今生の私たちの生きている時代の限界だということですから。

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2014年07月21日



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連休とのことで、私もいろいろ出かけたり戻ったりしながら、ニュースなどを眺めていますが、どうもニュースが異常に暗く感じられるのは、「大量の子どもの犠牲」の報道をあまりにも目にするからかもしれません。

なので、今回は記事もやや暗いものになってしまいますが、そのことを書かせていただきます。



繰り返す「子どもの大量の犠牲」

過去記事の、

赤い月と黒い太陽: 2014年から 2015年まで「4回連続する皆既月食」がすべてユダヤ教の重要宗教祭事の日とシンクロ。そして、過去の同じ現象の時に「イスラエルの建国」があった
 2014年04月06日

以来、

「大量の犠牲」

というキーワードが気になっていることと、そして、先日の、

黒点は完全に消えたけれども、イスラエルの「666戦争」とマレーシア機の既視感の中で予測されてしまうかもしれない今後の世界
 2014年07月18日

という記事にも書きました、その犠牲の対象は、旧約聖書では、

「すべての初子」

となっていることにも気になり続けていたわけですけれど、世の中の動きはそれに準じるような凄惨な方向へと進んでいます。

そして、先日、撃墜されたマレーシア機の「乗客の内訳」を知り、さらにショックを受けています。
下のニュースです。

mh17-passengers.jpg

▲ 2014年7月19日の時事通信「犠牲者に子供80人=「国外の夏休み」暗転−マレーシア機撃墜」より。

ウクライナ東部ドネツク州でマレーシア航空機が撃墜された事件で、現地メディアは18日、乗客乗員298人のうち約80人が子供だったと伝えた。

夏休みを国外で楽しもうとした子供らが多数犠牲となった悲劇に衝撃が広がっている。

ウクライナのテレビは、子供とみられる遺体や燃えるスーツケースなど、ドネツク州の事故現場を放映。インドネシアのガイドブック、現場で回収された多くの子供のパスポートなども映し出された。


乗客だけでみれば、搭乗者の約3分の1ほどが子どもだったというのです。

墜落現場に散らばっている下のような、トランプ、スケッチブック、コミック誌のようなもの、あるいはガイドブック、何かの飾り物、などは多分すべて子どもたちの持ち物だと思われます。

mh17-bag.jpg


いくら、この飛行機が撃墜されたのが「偶然」だったであろう(選ばれて撃墜されたわけではないであろう、という意味)とはいっても、そして、今がホリデーシーズンなので旅行客が多いのも当然だとしても、一般的に乗客の3分の1が子どもたちによって占められているというような航空便はそんなにあるものではないように思います。

最近では、「乗客の大半が子どもか若者の大量事故死」としては、韓国のセウォル号事件もそうでした。

seoul-0427.jpg

▲ 4月27日、合同の焼香所が儲けられたソウル市庁舎。


上の黄色いリボンは、沈没事故に遭った人々の無事を願うため、当時の韓国で運動として流行したもの。

そして、ソウル市庁舎に張られた幕に大きく書かれてある文字は、

「ごめんなさい(미안합니다 / ミアナムニダ)」

です。

ソウル市庁という政府サイドから謝っているということになります。
これは韓国社会においてこれはとても珍しいことに思いました。
良い悪いはともかくとして、韓国は個人も社会もあまり謝らないですしね。

いやまあ・・・しかし、いろいろな国へ昔、行きましたけど、「あまり謝らない国のほうが多い」という気はします。日本人は特に謝る民族で、そこが私は好きです。

私自身も基本的に非常に謝る人で、小さなことなら明らかに相手に落ち度があっても自分のほうから謝ることもあります。まあ、そのへんの考え方は「日本人」というより、人それぞれでしょうけれど。謝るのが大嫌いな日本人もたくさんいるでしょうし。

話が逸れました。

そして、最近の「大量の子どもたちの犠牲」といえば、現在進行中の下の軍事行動です。

gaza-20-jul.jpg

▲ 2014年7月21日の朝日新聞デジタル「イスラエル、ガザ部隊増強 攻撃激化、死者400人超」より。


上の記事には、

> ガザの死者は410人。大半は一般市民で、子どもの犠牲が目立つ。

という記述がありますが、正確な数については、オーストラリアのシドニー・モーニング・ヘラルドの記事によれば、この数日間だけで、 73人の子どもが死亡しています。

というより、写真を見ると、「子ども」という響き以上に、

「赤ちゃんがやたらと犠牲になっている」


という印象を受けるのです。

gaza-babies.jpg

▲ 爆撃によって亡くなった自分の子どもや赤ちゃんを抱いて道を歩く父親たち。 2014年7月19日の英国デイリーメールより。この記事には、他にも数多くのこのような親たちの写真が掲載されています。


どうして、こんな惨事になっているかというと、イスラエルが攻撃しているのが、主に、

・民家
・学校
・病院


だからです。

どうしてそんなことをするのかというと、イスラエル側の理由は存在していて、7月21日の毎日新聞「ガザ:死者400人超える…戦闘激化、医療態勢は崩壊寸前」によりますと、イスラエル軍は、

「ハマスが民家や病院、学校を兵器の保管場所に使っているため、やむを得ず民間施設を攻撃している」


と述べています。

そして、それ(ハマスが民家や病院や学校を兵器の保管場所に使っていること)は確かにある程度、事実でもあります。

学校や病院は、親が優先的に子どもたちを避難させる場所でもありますので、学校や病院が集中的に狙われれば、子どもの被害者が多くて当然ということになります。

・・・どんなに軍事的な理由があるにしても・・・「子どもが集中的に死亡すること」をイスラエルは知っている

さらに、負傷した人たちを治療するのが病院ですが、病院そのものが狙われている状態では、今後状況が良くなるとも思えないです。上の毎日新聞の記事によりますと、ガザ最大の病院「シファ病院」の医師の言葉として、


「重傷者が続々と運び込まれているのに医師が足りない。輸血も麻酔もなくなりつつある。救える命を救えない」


という言葉を掲載しています。

ちなみに、イスラエル軍の爆撃の威力はものすごく、その爆撃が下のように、雨あられと降り注いでいる状態で、その攻撃目標が「子どもの多い学校や病院」というのですから、大義名分が何であれ、救いのない話にしか見えない部分があると言わざるを得ません。

gaza-fires.jpg

▲ ガザの夜空を花火のように照らすフレア(照明弾)。
2014年7月19日の英国デイリーメールより。



先日の記事、「黒点は完全に消えたけれども...」に載せました下の表

2014-passover-top.gif

の事件のうち、

・韓国セウォル号沈没
・マレーシア機撃墜
・イスラエルのガザへの空爆と地上侵攻


が連続するように起きていることを考えてみますと、現在は、「前例のないほど子供と若者の犠牲者の率が高い出来事が続いている時」であることが、ここにきてわかります。




約5年前のガザ攻撃に見る死者の「比率」の異常性

ちなみに、今から5年ほど前の 2009年にも、イスラエルは 22日間にわたり、ガザを攻撃していまして、その時は以下のようなものでした。


ガザ攻撃の犠牲者1434人、3分の2は民間人
ロイター 2009.03.13

パレスチナ自治区の人権団体「パレスチナ人権センター」は、イスラエル軍が昨年(2008年)末から22日間にわたって行ったガザへの大規模軍事作戦によるパレスチナ側の死者が、1434人に達したとの調査結果をまとめた。約3分の2は民間人だったとしている。それによると、犠牲者の内訳は兵士が235人、警察官が239人で、民間人は960人に上った。民間人のうち、288人が子どもで、121人が女性だったという。



さらっと読むと、気づかないかもしれないですが、数字を羅列すると、今回と同じような「異常性」が浮かび上がる状態がわかります。


・兵士の死者  235人
・民間人の死者 960人(うち、子どもが288人)




あるいは、こちらの並べ方の方が決定的にわかりやすいかもしれません。


・兵士の死者  235人
・子どもの死者 288人




兵士の死者より、子どもの死者の数のほうが多い攻撃だったのです。

先にも書きましたけれど、「イスラエル側にいかなる理由があるにしても」、子どもが多く死亡する結果となる攻撃を「意図的に」おこなっていたことがわかります。






「イスラエルの過ち」に関してのウェブボットの当時外れた予測

あまり関係ないことかもしれですが、5年ほど前のウェブボットの未来予測に、「イスラエルに対しての報復と、イスラエル国内でも反乱が起きる」ということについて長く書かれていたくだりがありました。

5年前にはそこに書かれてあるようなことは起きませんでしたが、今回はどうなのでしょうね。

少し抜粋したいと思います。

予測の日付けはすでに過ぎていますので、年や月は省きます。




ALTA レポート 1109 パート 1
ウェブボット 2009年1月3日配信

・「イスラエルが過ちを犯す」とのデータは長い間存在している。犯した過ちによって、各国の国民はイスラエルを犯罪国家として拒否するようになる。

・ 「イスラエルの過ち」は極端さの表現でもある。それは、シオニストが犯す虐殺と極端な残虐性の表現であると同時に、イスラエル国民の極端な失望と苦しみの表現でもある。

・ イスラエル国民は、イスラエルは生存をかけた戦いをしているというプロパガンダを完全に信じ込んでしまっている。しかしながら、その裏でイスラエルのシオニストは、民族浄化と大虐殺を遂行している。

・次第に、イスラエル国民はこれに強く反応するようになり、シオニストの行動を難しくさせる。そして、イスラエル国内でも反乱が発生する。

・ シオニストが過ちを犯すのとほぼ同時期に「洪水」というキーワードがヨーロッパ圏で強くなっている。

・ 自然災害としての「洪水」がヨーロッパを襲うことを示しているがそれだけではない。それは巨大な社会変革の波が「洪水」のようにヨーロッパを席巻することを示している。





ここまでです。

ところで、上のウェブボットに、


多くの内部告発者が現われるとのデータはいまだに強い。内部告発者は、イスラエルに支配された企業や秘密諜報組織、さらに海軍情報部や NASA などから出現する。影の政府からも多くの高官が内部告発者と して出てくる。



という記述がありました。

これも、5年前はそのようなことは起きませんでしたが、現在では、次々と内部告発者が出現しています。

内部告発者といえば、アメリカ国家安全保障局( NSA )のエドワード・スノーデンさんなどが有名ですが、NSA で、かつて、スノーデンさんよりもさらに高い立場にいた人で、911後に NSA を辞職した人が、最近、内部告発者として登場したりしています。

nsa-goal.gif

▲ 2014年7月10日の米国ビジネス・インサイダーより。


それは、ウィリアム・ビニー( William Binney )という人で、最近、彼は各メディアに上のようなこと、すなわち、 「アメリカ国家安全保障局の最終目標は、総人口をコントロールすること」など、様々な内部告発を始めています。

機会があれば、今度ご紹介いたします。

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2014年07月19日



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imf-magic-7.gif

YouTube より。





きな臭い現場の周辺に飛び回る「7」という数字

Yahoo! のニュースか何かで見出しのリンクをクリックしていましたら、「「反日」前のめりの習近平の狙いは何か(ウェッジ 2014.07.15 )」というタイトルの記事が表示されました。

記事の内容は書きたいことと関係ないですので、興味のある方は上のリンクからお読み下さい。

この記事のサブタイトルは、「利用される対象」としての日本 「盧溝橋」77年記念式典の「異例さ」というものでした。

いろいろな年数の区切りの記念式典があるでしょうが、

77年?

と違和感を覚えました。
パチンコ関係の式典でもない限り、このような中途半端な数の式典というのは珍しいです。

あるいは、西洋なら、もしかすると「7絡み」という記念日はあるのかもしれないですけれど、アジアの概念で「 77周年」というのは特別な記念日になるものだとは思えません。記事を読みますと、

日中全面戦争の発端となった1937年の盧溝橋事件から77年を迎えた記念式典が7月7日、北京市郊外の盧溝橋にある中国人民抗日戦争記念館で開かれたのを受け


とあり、また、

77年という中途半端な年に最高指導者の習近平が出席した「異例さ」を安倍政権と中国国内の2方面に訴える意味があったのだ。


とありまして、やはり、77年というのは中途半端という認識でいいようですが、それにしても、盧溝橋事件というのは、「7月7日」に起きたものだったことを知りました。

それで、少し中国の記事を探してみましたら、下のような見出しを見つけました。

rokoukyou-7777.gif
news.takungpao


上のも記事の内容はともかく、中国では、盧溝橋事件を「七七事変」と呼ぶこともあるのだということを知り、それなら「 77周年」という記念式典も理解できないではないなと思った次第です。

「それにしても、77年と7月7日・・・7777・・・か」

と、そのことに目が留まった記事でした。


なぜ「7」に目が留まったか。


先日、マレーシア機がウクライナで撃墜されましたけれど、あの事件に「数秘術の概念」を持ち込んだような投稿が海外で結構ありまして、それを見ていた後だったせいで、「7」という数字に反応したのかもしれません。

たとえば、撃墜されたマレーシア機の特徴には「7」がたくさん含まれます。


・機体のタイプはボーイング777

・フライトナンバーは 17便

・墜落したのは 2014年 7月 17日。一般的な英語表記では「 7/17/14 」となり、この中の 14は「 7 + 7 」。

・この機体の初フライトは 1997年 7月 17日( 7/17/97 )。 97は一桁まで足していけば、「 9 + 7= 16」→「 1 + 6 = 7」と 7 になる。

・この機体の飛行期間は「 1997 年 7月 17日から 2014年 7月 17日」までのジャスト 17年間




というように「 7 と 17 」に溢れています。
数の遊びといわれればそれまでですが、数秘術の計算とは概してこのようなものです。




個人的な関係の「7」の意味

この「 7 」と「 17 」という数字の羅列を無視できないのは、「個人的なこと」にも関係していて、それで印象深いということがあるのかもしれません。

実は、私の子供(男子/9歳)の誕生日が、この「 7 」と「 17 」に囲まれているのです。

子供の誕生日は、

西暦 2005年 7月 7日
平成 17年 7月 7日


西暦の 2005 から 0 をとると、「 2 」と「 5 」になり、「 2 + 5 = 7 」となり、結局、すべてが 7 と 17 なのですね。つまり、うちの子供は今回、撃墜されたマレーシア機と同じ数( 7 と 17 )に支配されているというように見えてしまう、ということも気になった部分でした。

このように一桁になるまで数を足すというのは、数秘術といわれるものの中ではよくあることのようで、私は数秘術のことはほとんど知らないですが、「数秘術」というページには、

num.gif


とあり、すべての数や文字を1から9までの一桁の数字にあてはめます。

「文字」というのは何かというと、アルファベットでは、すべての文字に数字が割り当てられていて、上のサイトによりますと、

7-alphabet.gif
数秘術とは

となるようで、たとえば「7」なら、GとPとYが7の意味を持つということになるようです。

これは例えば、名前なら、その数字と対応するアルファベットの意味する数を、1桁になるまで足すということのようです。

たとえば、 OKA なら、上の表で当てはめれば、

O → 6
K → 2
A → 1


となり、 6 + 2 + 1= 9 というわけで「9」という数字が導かれるというようなことです。

そして、上のサイトを読み進めますと、すべての人には、「核となる4つの数字(コアナンバー)」があるようです。4つのコア・ナンバーについてというページから抜粋します。

ライフ・パス・ナンバー
自分自身が人生をどのような道を通って歩んでいくかを表すとされています。

ディスティニー・ナンバー
今生での自分の人生にはどんな目的があり、自分は生まれながらにどんな使命を与えられているのかといったことを表すとされています。これはさきほど書いた名前をアルファベットに変換して足したもの。

ソウル・ナンバー
「魂の数」。内なる自己を表す数。

パーソナリティー・ナンバー
「人格の数」。「外なる自己」を表す数。



ということになっているのだそう。

掲載するのを忘れていましたが、1から9までの数字の持つ意味は下のようになるそうです。

number.gif
数秘術とは


上のサイトには、下のようにそれぞれのコアナンバーを「自動計算」してくれる機能もありました。下のは私の誕生日です。私のライフ・パス・ナンバーというものは「7」となるようです。

1963-08-07.gif


しかし、個人的なことはどうでもいいとして、さらに「7」と「数」の関係の話を進めます。






IMF専務理事が語る 2014年と数字「7」の深い関係

そして、このあたりまで書いたところで、「7」絡みの話として、冒頭に貼りました今年 1月 15日の国際通貨基金( IMF )専務理事のクリスティーヌ・ラガルドさんのスピーチを思い出したのでした。

専務理事というのは、「 IMF のトップ」です。

その IMF のトップの方が、冒頭に貼りましたように、スピーチの最初のほうで、集まった報道陣を前に、

「私は、魔法の数字「7」についてどのように考えているかを質問することで、あなたがたの数秘術のスキルをテストするつもりです」


というようなことを言っているのですね。

UMP_regional_elections_IlM_2010-02-18_n07.jpg

▲ クリスティーヌ・ラガルド IMF 専務理事。


ちなみに、クリスティーヌ・ラガルドさんという方は、 Wikipedia によりますと下のような経歴の方です。


クリスティーヌ・ラガルド(Christine Lagarde 1956年1月1日 - )は、フランスの政治家、弁護士。現在、国際通貨基金(IMF)専務理事。国民運動連合所属。

2006年には、アメリカの経済誌フォーブスが取り上げた世界最強の女性30に選出されている。反トラスト法、労働法専門の弁護士としても著名であり、ベーカー&マッケンジーの所長に女性で初めて就任した。

2011年6月28日、IMFの理事会にて専務理事に全会一致で選出された。女性として初のトップ就任である。




もう、完ぺきなエリートそのものであるわけですが、その彼女が、IMF のトップとしての年頭の演説で、「数秘術( numerology )」という単語を使っているということに違和感を覚えたのでした。

YouTube のページは、

Occult Message in Speech by Christine Lagarde of IMF
( IMF 専務理事クリスティーヌ・ラガルドの演説の中のオカルト・メッセージ)

です。

YouTube のそのページでは、アップした人が、演説の中で「気になるフレーズが何分何秒のところに出てくるか」ということを書いてくれているので、とてもわかりやすいです。

彼女がどんなことを言っているかを見ると、彼女は「数秘術」という言葉を口にしただけではなく、上のほうに書いたような実際の数秘術の方法を用いて、物事を説明していることがわかります。

いくつかの言葉をビデオから抜き出して日本語にします。
かなり訳しにくい部分も多かったのですが、雰囲気として、ということでご了承下さい。




クリスティーヌ・ラガルドさんの 2014年 1月 15日のナショナル・プレスクラブでの会見より

1分22秒位 - 「私は、魔法の数字「7」についてどのように考えているかを質問することで、あなたがたの数秘術のスキルをテストするつもりです」

1分34秒位 - 「あなたがたのほとんどは7が特別な数であることを知っているでしょう 」

2分24秒位 - 「 2014 という数から 0 をおとすと 14 になる。これは 7 の 2 倍です」

2-24-zero.gif


4分08秒位 - 「今年はブレトンウッズ会議で国際通貨基金( IMF )が設立されて実に 70 周年です。 70 から 0 をとると 7 です」

4分22秒位 - 「そして、今年はベルリンの壁の崩壊から 25 周年になるでしょう」

(注)上のは唐突な感じですが、数秘術の方法から見ますと「 25 周年」の 25 は「 2 + 5 = 7 」というような意味での引き合いのようです。つまり、「7」であると。ちなみに、ベルリンの壁崩壊は 1989年。


4分38秒位 - 「今年は世界金融危機 ( 2007年 ) から7年目を迎えます」

5分08秒位 - 「その後の悲惨な7年間は、弱く脆いものでした」

5分14秒位 - 「私たちは強い7の数々を持っています」

5分43秒位 - 「もし、G7がそれと共に何かを持っているのだとしたら、それは私にはわかりません」

(注)これも何だか訳文自体が意味がわからないですが、「G」というのは、数秘術では下のように「7」をあらわしますので、G7自体が「77」ということを言いたいのではないかと。


7-alphabet-2.gif




そして、ビデオの投稿者は、クリスティーヌ・ラガルドさんがスピーチの中で、「 7月 20日に起きる何かを示唆している」というようなことを示しているようなのですが、その理由は私にはわかりません。

それにしても、先日のマレーシア機の撃墜というのは、事件が起きた時に感じたことよりもはるかに重大なニュースであることが後になってから少しずつ感じられてきます。

今回は、数から思ったことを書き殴るように連ねてしまい、何のまとまりもないものとなってしまいましたが、自分の子供の数ともいえる「7」が動機となって導かれてしまったものとしてお許し下さい。

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