8月24日に日本の北東部海域で記録された謎の爆発的な光の現象

・PBase

・PBase
・PBase
冒頭の写真は、写真の投稿サイト PBase に、日本からアラスカに向かっていた飛行機の操縦士たちが目撃して記録・撮影したものです。
・Unknown orange/red glow over Pacific Ocean
(太平洋を覆う正体不明の赤やオレンジの光)
に操縦士本人の記載があります。
航空機の操縦士たちはこういうものを見ると、当然、危険かどうかを判断しなければならないこともあり、雷雨の状況や、既知の爆発などの情報を収集しましたが、結局この光が何かわからないままだったようです。
しかし、操縦士は、説明し得る最も可能性の高い現象として、
巨大な海底火山の爆発が起きたのではないか
としていました。
ただまあ、他の写真を見ると、火山の爆発とは思えないような下の写真のようにカラフルな色彩のものもありますが、雲の下の光景ということで、このように見えるものかもしれません。


・PBase
あまりにも綺麗ですので、光輝く飛行体などのようにさえ見えます。
まあ、これが UFO の連隊であっても、それはそれで構わないのですが、それだと話はここで終わってしまいますので、操縦士の推測したように、「海底火山の爆発が起きているかもしれない」ということで考えてみました。
パイロットが記録した位置 N47 33.0 E159 12.0 という場所は、グーグルアースなどで見ますと、下のような地形です。

特に海底火山らしき地形の感じは見当たらないですが、それでも、このあたりは、環太平洋火山帯の中で、インドネシアと並んで、最も火山活動が活発な場所で、また、特にアリューシャン列島と呼ばれる一帯は、今年になって非常に激しい「地震」と「火山活動」が続いています。

今年の6月の、
・環太平洋火山帯の目覚め? : アリューシャン列島とアラスカで続く群発地震から2年前に発表された「地球の磁場の反転と巨大火山活動が関係する」という論文を思い出す
2014年06月23日
という記事では、その6月の時点で、噴火の可能性のある黄色の警報(コード・イエロー)が出ている火山が3つ(クリーブランド火山、ベニアホフ火山など)あり、また、噴火が差し迫っていることを示す警告(コード・オレンジ)が出ている火山(シシャルディン火山、パブロフ山など)が3つあることを記しています。

▲ NASA の国際宇宙ステーション ISS によって撮影されたアラスカ半島南部にあるパブロフ火山。2014年6月23日の MINING より。
その記事では後半で、
「磁気の逆転は大規模な火山活動と関係している」
というタイトルの海外の記事( Magnetic Reversals Linked to Massive Volcanism )の翻訳をご紹介しています。
その記事の冒頭は、
リバプール大学の科学者たちは、大規模な火山活動が磁極の反転のトリガーとなる可能性を示唆する研究を発表した。この科学者たちは、地球の磁場の長期反転率の変動が地球の核からの熱流の変化によって引き起こされ得ることを発見した。
というものでした。
そして、ほんの2日ほど前に書いた、
・地球を動かしているものは何か : 一夜にして出現したメキシコの断層、シベリアのクレーター。そして、磁極から遠く離れたアメリカ周辺で続く地殻異変と多すぎる地震
2014年08月25日
という記事も、内容は、シンクホールや、あるいは大地の亀裂や地震などについてのことでしたけれど、最終的には、
それらの現象が、
・地球の磁極の反転(磁場のポールシフト)
または、
・真の極移動、あるいは地球の自転軸の変化
にあるかもしれない。
という可能性について書いたものでした。
上の記事で南米から北米までの最近の地質的出来事に、過去の巨大地震のことなどを加えた図を載せたのですが、そこにさらに、「環太平洋火山帯」を重ねてみますと、次のようになります。

それで・・・まあ、本当に個人的な考えですけれど、
地球の磁場の移動だとか、あるいは、地球表面の物理的な移動みたいなことが最初にハッキリと現象としてあらわれるのは環太平洋火山帯なのではないか
というようなことも、今現在の地震や火山活動の増加の傾向から見て思わないではないです。
あるいは、すでに起きている様々なことも、それらのようなことと関係するのかもしれないという気もします。
最初に載せましたカムチャッカ半島の「光」に関しては、公式な記録が、アラスカ州に送られていると思いますので、そのうち、それが海底火山の巨大噴火だったのか、そうではなかったのかがわかると思います。
できれば、火山ではなく、 UFO か大気の光学現象か何かだった、ということでお茶を濁して終わってほしい感じもします。
なぜなら、アリューシャン列島からカムチャッカ半島へと地震と火山活動が活発化すれば、日本の地震と火山の活動の活発化も避けられないと思うからです。
火山といえば、環太平洋火山帯と関係のない場所で孤軍奮闘して気炎を上げるアイスランド。
現在、このアイスランドでは、バルガルブンガ山( Barðarbunga )という火山が噴火しています。ただし、現時点では氷河の下の「氷底噴火」いうもので収まっていて、地上への影響は出ていません。
しかし、ここにきて、「やや恐ろしいかもしれない事態」がアイスランドで起きているかもしれないことが BBC で報じられています。
マグマが他の巨大火山へ移動していることが確認されたアイスランド

▲ 2014年8月26日の BBC Iceland volcano: Magma moving towards new volcanic system より。
この BBC の記事はかなり長い記事なんですが、簡単にその内容を記しますと、
現在、氷河の下で噴火しているバルガルブンガ山のマグマが、「まっすぐに」アスキャ山という他の火山系に移動していることがケンブリッジ大学の調査研究チームによって確認された。
というものです。
確認された移動したマグマの量は、8月 26日までの過去 24時間で、実に「 5000万立方メートル」。
バルガルブンガ山とアスキャ山の位置体系は下のようになります。

このアイスランドのアスキャ山というのは、「アスキャ」というような可愛らしい響きとは裏腹に、強力な火山のようです。
アスキャ/ 歴史 - Wikipedia
アスキャは、1875年3月29日に大噴火を起こすまでほとんどその存在を知られていなかった。
この噴火により、アイスランド島の東部のフィヨルドには大規模な降灰があり、家畜が死ぬ、農業が行えなくなるといった被害を多く出した。
この噴火による火山灰はノルウェーやスウェーデンにまで到達した。これによりアイスランドからの大規模な移住が起こることになった。
という歴史を持つようです。
そして、そのアスキャ(やっぱり可愛い響きですが)へ大量のマグマを移動させていることが確認されたバルガルブンガ山は、噴火に伴うものなのか、それ以外の要因もあるのかどうかわからないほど、「どんどんと地震が激しくなっている」という事実があります。
下は噴火直前の 8月 22日までの 48時間のアイスランドでの地震の記録です。
その時でもアイスランド全体で 1888回という非常に激しい地震を記録しています。

・来たるべき地球のかたち
しかし、8月 27日現在、地震は規模も回数も増え続けていて、過去 48時間では、下のようにマグニチュード5を越える地震が頻発し、回数も増え続けています。

ただ、「膨大なマグマの移動が起きている」ことは観測されても、「次に何が起きるのか」というのは、ケンブリッジの研究者たちにも確実な推測は存在しないようです。つまり「起きてみないとわからない」と。
そんなアイスランドで認定された「ラガーフリョット湖のワーム」
かなり以前、
・アイスランドの龍「指輪ドラゴン」の伝説
2012年02月14日
という記事を記したことがあります。
これは、ラガーフロットのモンスター、あるいは「ラガーフロットの龍(ドラゴン)」と呼ばれている、アイスランドのラガーフロット湖に棲息していると言われている伝説の生き物の話です。ちなみに、当時は「ラガーフリョット」と表記しましたが、一般的には、ラガーフロットの日本語表記が一般的とされているようです。
そしてこれは、昔から今に至るまで、しばしば、その湖で姿を目撃されます。
下の写真は 2012年にはじめて動画で撮影された「ラガーフロットのモンスター」とされるものです。

下のように動きます。
そして、アイスランドの伝説では、
このドラゴンの出現は大きな出来事が起きる予兆となる
と言われているそうです。
詳しいことは、上の過去記事にその伝説や歴史を記してありますので、ご参考いただければ幸いです。
今回、なぜこのことを取り上げたかというと、最近、上のビデオが「本物である」と、アイスランドで公的な認定を受けたことが報道されていたからです。

・Iceland Review
アイスランドのフリョツダルシャラス市( Fljótsdalshérað )という市の市議会にある……ということは、つまり公的な機関として「ラガーフロットのモンスターの真実委員会」というものが存在するらしいのです。
1997年から、この「真実委員会」は、湖のモンスターの証拠を提出した人に賞金を提供するとしていたのですが、上の 2012年に撮影されたビデオが、今年8月に、その「真実委員会」から「真実のものである」と認定されたのだそうです。
うーむ・・・。
それはそれで夢のあるよいことなのかもしれないですが、しかし、アイスランドの伝説では上にも書きました通り、
ドラゴンの出現は大きな出来事が起きる予兆となる
らしいですし。
もちろん、その大きな出来事が「良いこと」なのか「悪いこと」なのかはわかりません。そして、その予兆が「アイスランドだけに関しての予兆」なのか、もっと大きな範囲に渡っての予兆なのかは、私は知りません。
いずれにしても、予兆としての存在でもあり得る、そのアイスランドのドラゴンはこの8月に見事に「真実」だと認定されたという次第です。