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2014年09月13日



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火山性ガスを噴き出すアイスランドの火山……美しさ……転生……感覚的世界……人生を体験していること



Iceland-02.jpg

▲ 9月2日のアイスランドのバルダルブンガ火山の氷底噴火の地上の様子。Mashable より。記事の下のほうで少しふれます。


子どもの不明熱と空が思い浮かばせてくれた「私たちは体験している」という感覚

今回の記事は何だか変なタイトルですが、最初に下の余談を書いているうちに、本題とのつながりがバラバラ気味の「変な記事」となってしまいましたので、タイトルも変にしました(苦笑)。

実はうちの子どもが2日ほど不明熱みたいなのを出していて、とはいえ、つきっきりで看病するほどのものではありません。ただ、最近、体調的に優れなくなることが多く、うちの子どもはもともと強くないですけれど、やはり不安になることもあります。

ところが、今日、道を歩いていて空を見ていましたら、自分の子どもより、その親である自分自身が本当に虚弱で、どうにもならない粗末な肉体を持つ子どもだったことを思い出したのでした。

しかし、結果的には、その人生のお陰で、私は他の人たちが知らないような多くの「この世の現実」を体験したり、見てくることができたことも思い出します。そういう意味では、他の人から見れば、奇妙に見える私の人生(自力では何もできない私の人生は、一種の奇蹟の連続のように偶然の出来事が起き続けて、そのために私は生きて体験し続けられています)も、その私のあまりにもダメな肉体と精神を「偶然」が助けてくれていたものであり、無宗教の私は誰に感謝していいのか具体的にはわからないですが、空を見上げながら、

「本来ならオレはもっと(何かに)感謝しなければならないんだ」

と考えて歩いていました。

健康で健全に生き続けているだけでは「死ぬまで体験することも、見ることもできない」であろう現実はこの世にたくさんあります。

そして、健康で健全であるからこそ、体験できることも数多くあります。

どのみち、1度の人生では、体験できるこの世の出来事は多くはないわけで、仮に人生が何度も何度も転生されて繰り返されるというようなことがあるとすれば、何十億回とか、そういうように転生が繰り返されれば、もしかすると「地球の人類としてのすべての体験」ができる時もくるのかもしれないなあ、というようなことも思います。

全部ではなくとも、この世の多くの存在や考え方とか、あるいは、「善と悪」とか「陰と陽」などの多くの対立軸の両面を知ることもできるのかもしないわけで、私はそれほど魂とか輪廻転生を心の底から信じているというわけでもないですけれど、シュタイナーが、


かつて、あなたたちは全員、感覚的な世界から高次の世界のための力を取り出すという仕事をはたすために、感覚的な世界のなかに降りなくてはなりませんでした。


というように、肉体を持った理由というのは、

すべての人間が高次の意識を持つためにこの現実の世界の中で肉体を持ち、体験したり考えたり、あるいは修行するため

だとすると、経験というのは、それがいいものであろうと、それが悪いものであろうと、「多いほうがいい」とも考えられるわけです。

自分の人生を振り返ってみると、本当に肉体的なものにも、精神的なものにも恵まれませんでした。


・幼少時は恐ろしいほどの虚弱体質で小児ぜんそく
・少年時代も運動がまったくできない(逆上がりが結局1度もできないようなタイプ)
・大人になっても常識的行動ができないまま
・ある種の学習障害(これの詳細は書きません)
・ハタチを過ぎて発症し、今も続く神経症とパニック障害



こんな希に見る脆弱な肉体と精神(あるいは神経)を持つ人間が、それでもわりと「どちらかというと幸せで楽しかった」という人生を送ることができて、今に至っている。

しかも、その理由は、ほとんどが奇蹟のような偶然が続いていたことによるもの。
これで(誰かに)感謝しないほうがおかしいです。

体験としての記憶は、悪いものもずば抜けて悪いですけれど、それらの悪い体験も糧となって、他の人が知り得ない体験をしたり、あるいは一生の付き合いとなる人たちとの出会いに繋がってきました。

最近たまにふれることのあった『チベット死者の書サイケデリックバージョン』の中に、


ゆったりとくつろぎ、やってくるものはなんでも受け入れよ。あらゆるヴィジョンが、幸福なものも不幸なものも、美しいものも醜いものも、喜ばしいものも恐怖を誘うものも自分の心によって作り出されていることを思い出せ。


という一節があります。

そうそう簡単に「恐怖までも、ゆったりとくつろいで受け入れる」という心境にまで至ることはできないでしょうけれど、今この瞬間も、確かに、

「私は体験している」

という実感を今日ふいに感じたのでした。

不安・・・それは常にあります。

しかし、もう、今では、転生というものを素直に信じる。つまり、たとえば、ラマ・アナガリカ・ゴヴィンダという人の書いた『チベット密教の真理』という本にある、


実際、死から戻ってこなかった人や生き物など一人も(一匹も)存在しない。今生の肉体として生まれてくるまえに、実際にすべての人間は多くの死を死んできたのだ。


というようなことを素直に信じて、体験を体験として、そして、出来うるのなら、「ゆったりと、やってくるものはなんでも受け入れよ」と少しでも思えるように生きていけば、自分が死ぬこと自体はそんなにいやなことでもないかもしれないなあ・・・というようなことを空を見ながら思っていました。

うーん、ちょっと軽い前振りで書いたことですけれど、またも、やや重い感じですかね。本当にいろいろと考えることが多いのは、年齢のせいなのか、時代のせいなのか。




磁気嵐が作り出した見事な光景と火山活動が作り出した見事な光景

前回の、

太陽フレアが地球を連続して直撃し始める中、アメリカが誇る歴代の大統領たちの顔もうっすらと雪景色
 2014年09月12日

という記事の中で、太陽の活動状況などを比較的リアルタイムで更新している米国のスペースウェザーが「表示されにくい状態」になっていることを書いたのですが、今朝(9月13日)アクセスをしますと、トップページが下のような表示に。

spaceweather-912.jpg

いろいろとあるサイト関係のトラブルで、このような表示は見たことがないです。


稼働中!

これはこのサーバのデフォルトページです。
サーバのソフトは稼働していますが、まだコンテンツがありません。



みたいなことが書かれてあるようで、いずれにしても、何らかのトラブルに見舞われたようです。

ちょうど、先の記事にも書きましたように、太陽フレアによる CME (コロナ質量放出)の太陽嵐、つまり「磁気の嵐」が地球を包みこんでいた時でしたので、「それでサーバがやられたのかな?」とも正直思いました。

太陽活動とフレア予測を出しているサイトが、太陽の影響でシャットダウンしてしまったのなら悪いギャグだなと思いましたが、数時間後に復活していまして、そこには以下のような文章が冒頭に書かれてありました。

spaceweather-service.gif
Spaceweather


上のように「太陽活動が原因ではありません」と太書きしているあたりは、多少気にしていた面もありそうです。

全体としては、下のようなことが書かれています。


サービス停止:今年最も強い磁気嵐の中にあった 9月 12日にスペースウェザーのウェブサイトは 12時間以上に渡ってサービス停止となっていました。皮肉なことに、このサービス停止は太陽活動が原因となったものではありません。

私たちのプロバイダのネットワーク内のハードウェア障害が、最悪のタイミングでウェブサイトの機能が停止してしまったのです。


そころで、今回の地球の磁気嵐が強いものだった証となるものかどうかはわからないですが、この磁気嵐は、通常に比べて明らかに美しいオーロラを各地に残し、アメリカ北部でも下のような、ちょっと非現実的な色彩の複数色のオーロラが観測されました。

aurola-12-sep.jpg

▲ 磁気嵐に包まれていた 2014年 9月 12日に米国メイン州カスコ( Casco )で撮影されたオーロラ。スペースウェザーより。


グリーン、ブルー、紫、そして、オレンジ・・・あるいは色の名前が表現できないもの。
停電や通信障害を引き起こすと共に、このような美しさも作り出すのが磁気嵐でもあります。

スペースウェザーのオーロラギャラリーを見ても、これだけいろいろな色が同時に現れる虹のようなオーロラはそうそう出現するものでもなさそうです。

そういえば、「見事な光景」という意味では、先月の記事の、

アイスランドの火山の状況のその後と、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星
 2014年08月29日

などで、アイスランドのバルガルブンガ山が氷河の下での噴火を始めたことについて記しました。 8月 29日の時点で、下のように氷河の下から噴煙を起ち上げる様子が示されていました。

bar-001.jpg


それが今どのようになっているか・・・というのが冒頭に載せた写真です。




二酸化硫黄警報が出され続けるアイスランドの火山噴火

火山の噴火ですから、本来的には自然災害であり、脅威を感じるべき出来事に分類されるものなのでしょうけれど、「美しいとしか言えない」光景となっています。

このブログのサイズでは、大きな写真を表示することができませんが、この写真を掲載している、

11 Photos of Iceland's Bardarbunga Volcano Erupting That Are Just Unreal
(非現実のようなアイスランドのバルダルブンガ火山の11枚の写真)

というサイトに非常に大きなものがありますので、そちらでご覧いただきたいと思いますが、何枚か貼っておきます。

Iceland-09.jpg


Iceland-11.jpg


この噴火が今後どうなるのかよくわからないですが、現時点でも、アイスランドの気象庁からは、噴火による二酸化硫黄 (SO2)による大気汚染に関しての警報が出ていて、今後、広い地域でこの二酸化硫黄による汚染の可能性を除外できないとあります。

上の写真では、溶岩のすぐ近くまで近づいて写真を撮っている人などもいますけれど、二酸化硫黄は結構な毒ですので、こういう行為も危険かもしれないですね。下は Wikipedia の記述です。


二酸化硫黄 - 毒性

二酸化硫黄は呼吸器を刺激し、せき、気管支喘息、気管支炎などの障害を引き起こす。

0.5 ppm 以上でにおいを感じ、30-40 ppm 以上で呼吸困難を引き起こし、100 ppm の濃度下に50〜70分以上留まると危険。400 ppm 以上の場合、数分で生命に危険が及ぶ。高濃度の地域に短時間いるよりも、低濃度地域に長時間いる場合の被害のほうが多い。



また、火山でこわいのは二酸化硫黄も含まれている場合がありますが、火山ガスというもので、3年くらい前の記事、

英国史上最大の自然災害はアイスランドからやってきた: 1783年のラキ火山の噴火
 2011年09月07日

で、 BBC の記事をご紹介したことがありました。

わりと長い翻訳記事ですので、全体は、上のリンクからお読みいただけると幸いですが、1783年にイギリスから数千キロも離れたアイスランドのラキ火山が噴火した後、下のようなことがイギリスで実際に起きていたのです。

2007年の BBC の When a killer cloud hit Britain (殺人雲が英国を襲った時)という記事の翻訳からの抜粋です。


火山煙がイギリスに到達したのは、1783年 6月 22日のことだった。

噴火したのはアイスランドのラキ火山で、イギリスから数千キロも離れた場所での噴火であるにも関わらず、数週間、西ヨーロッパの多くをその噴煙で飲み込んだ。

そして、噴煙と共に、何百万トンもの有毒な火山ガスがスカンジナビア半島の果てまでも流れ、そしてついに風によって英国にまで運ばれたのだ。

この 1783年のラキ火山の噴火では、アイスランドでは全人口の約3分の1が死亡したことが文書に残っている。

ウェールズにあるアベリストウィス大学のジョン・グラタン教授は、10年を費やして、1783年のラキ火山での英国の被害についてを調査した。これは、地区の教区の記録をひとつずつ調べていったものだ。

その結果、各々の教区で記録されている死者数は、最初は数百に上り、そして、調査が進むにつれて、死者数は数千、そして、数万へと膨れあがった。

最終的にグラタン教授は、イギリス全土で、ラキ火山の噴煙と火山ガスによって 23,000人の人が亡くなったと見積もった。これは、現代の英国史の中で最も大きな被害の自然災害となる。



この「火山ガス」というのは、火山ガス - Wikipedia によれば、

主成分は水蒸気、二酸化炭素でほかに二酸化硫黄も含まれる。通常は少量の水素ガス、一酸化炭素、硫化水素、塩化水素が含まれる。

酸素の欠乏時や毒性をもつ成分が多いときは、動植物の生命に大きな危害を与える。吸った動物や人間が、その場で死亡することも珍しくない。また、中毒に気づかず、手遅れとなり死亡することもある。

というもので、このような有毒ガスが、今から 230年前にアイスランドからの火山から数千キロ離れたイギリスで数万人の人たちを死に追いやったわけで、ヨーロッパの他の国でも同様の被害が出ていたとのことです。

・噴煙
・火山ガス
・溶岩
・火砕流
・破局噴火


火山の噴火というのは、周辺の「生き物」を殺すためのありとあらゆる要素を持つ存在であることを改めて感じます。それでも、その噴火は、ときに、冒頭のように「人間の美的感覚」に訴える光景を現出させる場合があることも事実だったりします。

そういえば、今、ハワイでは、キラウエア火山の溶岩が住宅地に迫っていて、9月 4日から非常事態宣言が出されています。

hawaii-img-declare.gif

▲ 2014年9月4日のロサンゼルス・タイムズより。


今日あたりの報道でも溶岩の接近は進んでいるようですので、非常事態宣言は現在も解除されていないと思われます。


さて、ちょっと唐突な区切りですが、時間的な問題がありまして、ここまでとさせていただきます。

何だか、全体的につながりがあるのかないのかわからない記事になっていますが、先日から書いておりますような、今になって急激に活発な活動を見せる太陽、そして、噴火を含む地質的変動。

もちろん、病気も戦争的な出来事も含めて、何か「巨大な状態」が近づいているような気がしています。それは、もしかしたら、多くの方も感じていることなのかもしれません。

何かが起きるというようなことではなく、「何らかの状態になる」というようなイメージなんですけれど、それが良いと感じる状態なのか、そうではない状態なのかはわからないながらも、記事の最初のほうに書きましたように、この地球に「肉体を持つ人類として生きていることの義務」として、私たちは「体験して思考する」という試みを続けて生きていかなければならないのかもしれません。

それは転生というものがあろうがなかろうが、です。

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2014年09月12日



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連続して起きた2度の太陽フレアによる CME が地球を直撃

何だか、ここ2日間ほど、米国のスペースウェザーのサイトが重くなっていて、どうしてかなと思っていました。

そうしましたら、先日の記事、

13年目の 9月 11日に地球を直撃するCME……
 2014年09月10日

でふれた、Mクラスの太陽フレアの後に、太陽は続けざまに「Xフレア」を放出したようでして、そのことを、下のようにワシントンポストのようなメジャー紙などが大きく取り上げていたために、多くの人が「太陽の動向」に関心を持ち、スペースウェザーへのアクセスが多くなっていたようです。

solar-x-flare.gif

▲ 2014年9月10日のワシントンポスト Major, X-class solar flare erupts on sun, second in two days より。記事にはスペースウェザーと共に、アメリカ海洋大気庁( NOAA )のフェイスブックへのリンクも示されていました。


スペースウェザーは NOAA の太陽に関するデータが最も早く、手軽に見られるサイトですので、私もですが、毎日見ている人は多いだろうなあと思いますが、今回はそのアクセスがさらに増えていたようです。

そして、昨日の記事でも、図を載せましたが、アメリカ海洋大気庁のフェイスブックにありました、「 CME の磁気の影響を受ける地域の予測」を示したのが下のものです。

flare-affected-911.gif

これは2度の太陽フレアの最初の CME に関しての予測ですので、2度目のXフレアについては、どの地域が大きな影響を受けるのかはよくわかりませんが、しかしまあ、地球は回っていますので、結局は多くの地域が影響を受けるということにはなりそうです。

日本での太陽に関してのリアルタイムでの情報公開は、独立行政法人情報通信研究機構、いわゆる NICT がおこなっていますが、見てみますと、すでに「地磁気」がかなり乱れているようです。

nict-912.png

▲ 2014年9月12日午前9時58分の NICT 宇宙天気情報より。


昨日 9月 11日の宇宙天気情報は以下のようなものでした。
ここで「活動領域」と書いているのは、私が「黒点群」と表記するものと同じ意味です。


活動領域2158でXクラスフレアが発生し、太陽活動は非常に活発でした。今後1日間、太陽活動は活発な状態が予想されます。

太陽風速度は通常速度の380km/s前後で推移しましたが、磁場の南北成分が時折強い南向きの状態となったため、地磁気活動はやや活発でした。

9日0時(UT)頃に発生したCME(コロナ質量放出)の影響が本日から明日頃にかけて到来し、地磁気が乱れる可能性があります。今後1日間、地磁気活動は活発な状態が予想されます。



黒点も相変わらず、「非常に多い」状態のままです。

ssn-0910.gif
黒点情報

今回の CME はさほど大きいものともいえず、それほど心配するようなものではないとは思うのですが、CNN の「太陽フレア、磁気嵐が地球に到達へ」という今朝の記事では、


大規模な太陽フレアに伴う磁気嵐が米国時間の13日に地球に到達し、電力網や無線、衛星通信に影響が出る恐れがあるとして、米海洋大気局(NOAA)の宇宙天気予報センターが警戒情報を出して注意を呼びかけた。

地球は大気圏に守られているため人体には普通、影響は及ばない。しかし磁気嵐の影響で停電したり、航空機などが使っている無線通信やGPS(全地球測位システム)、衛星などに障害が起きることもある。ただし障害が起きたとしても一時的だという。


とあり、一応若干の警戒はしているようです。

また上に、

> 地球は大気圏に守られているため人体には普通、影響は及ばない。

とありますけれど、地磁気そのものが乱れているので、実際には影響があると思います。

これは上にもリンクいたしました先日の記事「13年目の 9月 11日に地球を直撃するCME……」にも書いていますが、地磁気の乱れは、

・人間の精神(興奮・攻撃の方向性)
・人間の肉体(血液や体液全般)


に影響を及ぼすからです。


しかし、今回はそのことはともかく、太陽から放出されるのは「磁気嵐」などと呼ばれる、磁気の乱れですが、現在その嵐に見舞われていると思われるカナダやアメリカでは、「雪の嵐」にも見舞われています。そして、そのカナダでは、磁気嵐以前に、雪の嵐の方での大規模停電が発生しています。



暴風雪に見舞われるカルガリーと、早い初雪の記録を 126年ぶりに更新したアメリカのサウスダコタ州

カナダに非常に早い雪が降り続けていることは、先日の記事、

未知の領域に入り込んだ「季節感」……
 2014年09月08日

で、先週そのような天気予報が出ていたことを記しました。

calgary-snow.gif


その予測通りにカルガリーでは雪が降った、あるいは降り続けているようですけれど、これが「嵐」を伴う激しいものとなっているようなんです。

cal-snowmagedon-1.gif

▲ 2014年9月10日のカナダの CBC ニュースより。


当初の予測より雪の量も多いらしく、写真を見てもかなりの積雪となっています。

しかし、カナダの人はこの悪天候の中でもそれなりに楽しくやっているようで、楽しい写真も散見されます。すべて、同じ CBC ニュースからのものです。

行き先に「メリークリスマス」と表示させて走るバス

merry-christmas-bus.jpg


なぜか全員怒った顔の雪だるま

snow-doll.jpg


今年の関東の大雪の時に、私もいくつか雪だるまを作りましたけれど、その時の写真があることを思い出しまして見てみましたら、私の作った雪だるまも怒った顔をしていました(笑)。

2014-snow.jpg

▲ 2014年2月の関東の大雪の際に作った雪だるま。


そして、アメリカ。

サウスダコタ州のラピッドシティという街で、「 126年ぶりに記録を破る早い降雪」がありました。

下は、アメリカ国立気象局( NWS )のツイッターの 9月 11日のツイートです。

rapid-city-snow.gif


記録を破ったこと以外に「9月11日にこのラピッドシティが寒かった」ということに何か意味があるのかというと、しいて言えば、

「この街は、アメリカの歴代の有名な大統領がいらっしゃる場所」

の近くなんですね。

ラピッドシティは、サウスダコタ州のラシュモア山への玄関口となっているそうです。
ラシュモア山とは下の像があることで有名な山です。

Mount-rushmore.jpg

▲ ラシュモア山の彫像。ちなみに、実際にはタイトルのように、今回のラピッドシティの雪がこの大統領たちの顔に積もったかどうかは定かではないです。


これが歴代のアメリカの大統領であることは知っているのですが、それぞれ誰だか知らなかったので、Wikipedia で調べてみましたら、左から、ジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファーソン、セオドア・ルーズベルトとエイブラハム・リンカーンだそう。

私たちの世代は下のほうを先に知りましたけれど。

deep-purple-inrock.jpg

▲ イギリスのロックバンド、ディープ・パープルの 1970年のアルバム『イン・ロック』(YouTube)のジャケット。

変な横道に入るのはやめにしましょう。

いずれにしても、アメリカの「 13年目の 911」はアメリカの歴代の大統領の顔に雪がかかった程度(未確認)以外は、比較的穏やかに終わったようですけれど、前述しましたように、活発な太陽活動がはまだ続いていまして、人心や人命などの様々な方面にまだまだ影響を及ぼしそうです。

何より気になるのは、この2年間ほどは、どれだけ大きな太陽フレアが発生しても、地球の方向には向かなかったものが、ここにきて急に、

地球方向に対してフレアを発生させるようになってきている

ということです。

これが単なる偶然の連続なら問題ないですけれど、太陽こそ「偶然など存在しない」という主張の象徴的な存在ともいえるものですから、そのあたりはやはり気になります。

次の大きな太陽フレアも地球への直撃コースをとるようなら、いよいよ太陽も本気になり始めたということなのかもしれません。

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2014年09月11日



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spain-fireball-top.gif

▲ 2014年9月7日のスペイン Diario Uno より。


今日は、上のことを含めまして、その 9月 7日に世界で起きたことを書きたいと思っています。・・・が、その前に、いきなり余談ですけれど、今朝の Yahoo! ニュースの国内アクセスランキングを何となく見ていましたら、下のようになっていました。

rain-rain-01.gif
Yahoo! ニュース

ランキングの2位から5位までが「すべて大雨のニュース」というというのは、なかなか驚くべきことなのではなかろうかと。地域的にも、東京、大阪、北海道、宮城県などと日本列島の各地にわたっています。

ちなみに、北海道の場合、9月 11日の午前で、札幌では 80万人くらいに避難勧告が出ているそうですけれど、私の実家のある岩見沢というところにも避難勧告が出ていました。

iwamizawa-rain.gif
NHK


私の知る限り、北海道のこのあたりで、大雨による避難勧告など聞いたことがないです。というか、今年の夏の各地の豪雨は、どこにしても、「それまで考えられなかったような豪雨」だったわけで、北海道などの、冬以外は比較的荒れた天候と無縁だった土地も例外ではないという感じのようです。

そもそも、最近頻繁に耳にする「 1時間に 100ミリの雨」というのは本来なら考えられないほどの豪雨です。経験したことのない人のほうがはるかに多いような雨です。

それが今は毎日のように「 1時間 100ミリの猛烈な雨」という言葉を耳にしたり文字で見ますけれども、こんなことが連日起きていること自体が「実際にかなり異常な日常にいる」ことを感じます。

なんでも、日本気象協会によれば、今の日本の上空 5000メートルくらいのところには、「マイナス12度以下」という、季節外れの寒気が流れ込んでいるようで、今日明日もまだ荒れるのでしょうし、そして、今年の秋から冬もいろいろ気候や気温に関しては大変そうです。

先日の記事、

未知の領域に入り込んだ「季節感」:パキスタンでは9月の大雪と過去最悪級の洪水が同時に発生し、アメリカではこの秋の「完全にカオスな気候予測」が出されている
 2014年09月08日

で、パキスタンで寒波による大雪が降り、同じパキスタンのカシミールでは、モンスーンによる洪水が発生しているというカオスぶりをご紹介しましたが、今回のパキスタンとインドの洪水は、9月10日の時点で、死者 400人以上の大惨事となっていて、そして、雨は今後数日さらに強まると報道されています。

というわけで、日本も含めて、次第に「カタストロフ的な時代に生きている」ことを、身近にも実感し始める 2014年の秋ですが、今回は天体の話です。



スペインの火球

9月 7日に冒頭に貼ったようなスペインでの火球についてのことが現地と欧米圏で大きく報じられました。

最も光が大きく見えたのは、カタロニア地方というあたりのようですが、首都バルセロナを始めとして、ほぼスペインの全域で目撃されたそうです。場所によっては、下のような見え方だったりもしたようです。

meteoritos.jpg
d24ar


動画も多く撮影されています。
下はそのうちのひとつです。





同日のニカラグアで起きたこと

その同じ日に、中米ニカラグアでは、下のような出来事がありました。

nicaragua-meteorite.gif

▲ 2014年9月8日のガーディアンより。


これは、ニカラグアの首都マナグアで、 9月 7日に「大きな爆発音」と共に、直径 12メートルほどのクレーターができたという出来事でした。

下の写真は上空から撮影したものです。

Meteorite-Strikes-Nicaragua.jpg


さて、最初のスペインの火球と、このニカラグアの「クレーター」。

これに関しては、

このふたつは共に同じものが原因ではないか

という報道が当初、ありました。

それは何かというと、まず、ニカラグアのクレーターについての AFP の記事から抜粋します。


小惑星の破片落下か、ニカラグア首都にクレーター出現
AFP 2014.09.08

中米ニカラグア当局は7日、首都マナグアで前夜に発生し、大きなクレーターを生み出した謎の爆発について、同日に地球をかすめた小惑星の破片の落下が原因との見解を示した。

隕石が落下したとみられる国際空港近くには、衝突で直径12メートルのクレーターが出現。現場は樹木林の中にあったため、奇跡的にけが人は出なかった。

ニカラグア当局は、落下した物体について、7日に地球に最接近した小惑星「2014 RC」の破片との見方を示している。天文学者らによれば、2014 RCの直径は推定20メートルで、家1軒ほどの大きさだ。


そして、冒頭スペインの報道には以下のような記述があります。


この現象は、2014 RC と呼ばれる小惑星が地球に最も接近した日に起きた。その小惑星は、地球と月の間を通過していき、ニュージーランドの4万キロ上空を通過していった。

このスペイン各地で目撃されたものがそれと関係しているのか? 

専門家は、「ビデオをまだ正確に解析していない状況では、その質問に答えることはできないが、しかし、引き続き注意しなければならない」と述べた。


このように、どちらも、その「 2014 RC 」という小惑星の破片ではないのか、という話が出ていたのでした。



最近また地球に接近する小惑星が増えている

この 2014 RC と名づけられた小惑星は「 2014 」という数字がついていることからわかるように、今年発見されたもので、しかも、地球への最接近時の通過の2日ほど前に発見されたもののようです。

下はスペースウェザーにある表で、赤で囲んだものが 2014 RC です。

2014rc-1.gif
Spaceweather


地球からの距離は、最接近時で約4万キロ、大きさは 19メートルと書いてありますが、まん丸ではないようで、20〜30メートルの直径の部分を持っているもので、家1軒分程度の小さな小惑星です。

スペインの火球とニカラグアのクレーターは、この小惑星からの破片等が地球に向かったものではないかというようなことが言われていました。

しかし、その報道を読んだ時、

「たった 19メートルの小惑星から落下した破片が、4万キロ離れた地球に正確にやってくるのかい」

と、やや不思議な感じもしていて、まあ、今でも今回のふたつの件は小惑星とは無関係ではないかなあとは思っています。

実際、ニカラグアのクレーターについては、上のガーディアンの報道のタイトルに「困惑する専門家たち」という表現がありますように、隕石とするには難しい面があるのです。

それは、「爆発音はあったけれど、ひとりとして閃光を見ていない」からです。

隕石の落下の場合、ほぼ必ず火球として地球上に落ちてきますので、その火球の光と、そして、爆発の時の光と、どちらもなくてはおかしいらしいのですが、それが一切ない。

しかも、クレーターのできた場所は、人里離れた田舎ではなく、首都であり、また、空港のすぐそばです。それで「ドーン」という爆発音をかなり多くの人が聞いているのに、光の目撃者はひとりもいないということは、そもそもが隕石ではなかった可能性を示唆しています。

実際、 NASA がこの件について以下のような声明を出したことが NHK により報じられています。


ニカラグアで大きな穴 隕石の落下か
NHK 2014.09.10

中米ニカラグアで爆発のような音とともに直径12メートルの大きな穴が突然、森の中に現れ、隕石の落下ではないかという臆測が広がるなど、その原因を巡って関心が集まっています。

穴が出来た原因は分かっていませんが、ニカラグアの専門家は、記者会見し、穴が現れた6日前後に小惑星が地球に接近していたとして、この小惑星の一部が隕石として落下した可能性があると発表しました。

一方、アメリカのNASA=航空宇宙局は、8日声明を出し、隕石であれば通常確認される火の玉の光などの目撃情報がないことや、小惑星が地球に接近したのは穴の出現よりもだいぶあとの可能性が高いことなどから、隕石の落下によるものだとは現時点で言えないとしており、原因を巡って関心が集まっています。


スペインの火球も、今回のスペインのものは規模が大きかったということはありますが、火球自体は、いつでも頻繁に地球上で見られているものでもあり、珍しいものではないです。

なので、どちらも小惑星とはあまり関係ないのではないかと思いますけれど、しかし、原因が何であるにしても、ニカラグアの場合は、実際に「何かが空から落ちてきて」地上の上のようなクレーターを残しているわけで、ここが人家や施設だった場合は、大惨事になっていた可能性もあります。

そして、上のほうに載せたスペースウェザーの表でもおわかりのように、最近はまた地球に比較的近い場所を通過していく、いわゆる地球近傍小惑星が多いんです。

何しろ、今年 2014年という年は、

新年早々、地球に小惑星が衝突して始まった

という年でもあります。

2014aa-r3.gif
Sky and Telescope

そのあたりは、1月の記事、

「元旦に発見された小惑星はその翌日に地球を直撃した」 : そんな始まりを告げた 2014年
 2014年01月04日

に記しました。

最近は新しく発見される小惑星は比較的少なかったのですが、9月に入ってからは、毎日のように新しい地球近傍小惑星が発見されています。

それは上の表で、小惑星の名前に「 2014 」とつけられているものの並びでもおわかりかと思います。

全体としては、小さな小惑星が多いですが、中には大きなものもあります。

それらは最接近時でも地球からの距離は非常に遠いので、地球に被害を与える可能性はほとんどまったくありませんが、一応、地球近傍小惑星に分類されているものの中には、11月18日に通過していく2つの小惑星のように、直径3キロメートルとか直径4キロメートルなんてものもあります。

2004jn13.png


簡単に「3キロメートル」と書きましたけれど、

アイスランドの火山の状況のその後と、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星
 2014年08月29日

という記事に、やはり直径3キロ程度の大きさを持つチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星を取り上げたことがありますけれど、その記事に、

「チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星をサンフランシスコに置いてみた写真」

を載せました。それを見ると、「3キロの天体のすごさ」がわかります。
下がその写真です。

Churyumov-Gerasimenko-r1.jpg
IFLScience


こういうものが、もし地表に直撃した場合、どのくらいのクレーターができるものなのかわからないですが、ものすごいことにはなりそうです。

そして、過去には実際にこういうのが地球に落ちていた時代もあったわけで、最近のクレーターの件にしてもそうですけれど、そういう時、あるいは時代というのは、上(宇宙)からも下(地球の内部)からも、いろいろと「穴を開けたい」という「自然の欲求」が動き出す時でもあるのかもしれません。


関係ないですけれど、今日は 9月 11日なんですね。
昨日の記事、

13年目の 9月 11日に地球を直撃するCME……
 2014年09月10日

のタイトルにもしましたけれど、2001年の同時多発テロから、もう 13年目にもなるのですね。

あの時は不思議で、ふだんはまったくテレビを見ない私が(当時、テレビをつけるのは、アメリカのプロレスをケーブルチャンネルで見る時だけでした)、まさに何年かぶりに午後10時だったか 11時だったかの NHK ニュースを回した時に、ちょうどビルに飛行機が突っ込んできた様子が中継されていたのでした。

そういえば、「 9月 11日とアメリカ」といえば、昨日の記事で取り上げました、CME (太陽のコロナ質量放出)で地球の磁場の影響を受ける地域が、昨日のワシントンポストに、アメリカ海洋大気庁( NOAA )からの引用として掲載されていました。

下の地図で、赤ければ赤いほど、強い影響を受ける地域となるようです。

affected-911.gif
Washington Post

まさに、アメリカ大陸だけが真っ赤

この「赤い」地域が今日 9月 11日あたりから強く磁気の影響を受けるようです。

9月11日のアメリカが、その日に太陽からの CME によって、こんがりと「磁気で照らされる」・・・なんてのは偶然ではあっても、なかなか出来すぎで。それに赤には「意味」もありますし。

今回の CME はそれほど強いものではないと思いますので、アメリカでも通信やインフラには大した影響はないと思いますけれど、むしろアメリカでの人心の荒れ方とか妙な病気の流行の方が心配です。

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2014年09月10日



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太陽活動は相変わらず活発で、昨日は、Mクラスの太陽フレアが発生しました。

cme-0909.gif
Spaceweather


規模こそ中規模ですが、このフレアによって発生した CME (コロナの放出)が、

・地球への直撃コースをとっている

ということで、日本時間で 9月 12日前後くらいに地球もこの磁場の影響を受けると思います。

上の記事をご紹介しておきます。


LONG DURATION FLARE AND EARTH-DIRECTED CME
Spaceweather 2014.09.09

長時間の太陽フレアと地球方向への CME

9月9日の早朝、黒点群 2158 はその磁場の頂点から6時間以上も続いた爆発を発生させた。このフレアはピーク時に M4 の規模に達した。

長時間続くフレアの発生時は鮮明な CME を作り出す傾向にあるが、このフレアも例外でなく、太陽圏観測衛星 SOHO は、フレアの発生した地点で、秒速 1,000キロメートルの CME が噴出したことを観測した。

今回の CME の磁気の嵐や雲は、すべてではないにしても、そのほとんどが地球と太陽を結ぶラインの北に向かっている。この弱い CME は 9月 11日から 12日に地球の磁気圏をかすめるように直撃すると思われる。



とはいえ、上の太陽フレアと CME そのものは、大した出来事ではないです。地球に向かっている CME 自体は強いものではなく、いわゆる「直接的」な影響というのは、ほとんどないものと思いますけれど、何が問題かというと、

この 9月 11日前後、地球が強い磁場の影響を受ける

ことと、

今なお強い太陽活動が続いたまま

というのが問題だと思うのです。



太陽活動が「人間の興奮」と「病気の増加」に関係していることを今再び思い出す

これまで何度か取り上げていることですが、

太陽活動の強さと社会的な混乱(戦争・暴動など)が比例すること

そして、

太陽活動の強さと「感染症を含めた病気の拡大時期」が比例すること

は、黒点観測が始められた 17世紀からの期間においては、疑う余地のないところではあります。

ロシアで20世紀初頭に「太陽生物学」を研究していた、アレクサンドル・チジェフスキー博士は過去記事に何度も登場していただいている方ですけれど、

太陽と社会混乱 : 直近2年半の中で最も強い太陽黒点活動だった時に起きていたウクライナ紛争、タイのクーデター、イラクへの「イスラム国」の侵攻。あるいは、セウォウル号の沈没とマレーシア機の消息不明
 2014年06月20日

という記事の冒頭に、嶋中雄二さんの『太陽活動と景気』が、チジェフスキー博士について述べている以下の部分を記しています。

チジェフスキーは、地球上のあらゆる生物の発達は、太陽宇宙因子の直接的影響下に進んだものであり、人類もその例外ではないと考えた。彼は、戦争や革命など人間の不穏状態に関する徴候、あるいは「大衆の興奮も太陽の周期に従っている」とした。

上の記事では、この中の、

「大衆(つまり人間)の興奮も太陽の周期に従っている」

という部分に関係したことを特に書きました。

alexander-chizhevsky.jpg
・アレクサンドル・チジェフスキー( 1897 -1964年 )


さらには「人間の興奮」だけではなく、「太陽活動と病気」の関係も加えて、

「その原因は何か?」

ということについて、現在の科学の領域で判明し始めたのが、地球の磁気との関係なんです。

これは、過去記事の、

世界中で蔓延する「謎の病気」の裏に見える太陽活動と白血球の関係
 2014年05月04日

という記事にわりと詳しく書いたことがありまして、お読みいただいていない場合、お読みいただけると嬉しいのですが、上のチジェフスキー博士を含めて、下のような科学者の人びとが実験により「太陽活動と人間の体内の変化の関係」について突き止めています。

チジェフスキー博士
動物の血液、リンパ液、原形質等のコロイド電気変化が、太陽活動の変化やバクテリアの成長と平行関係にある(比例している)。

ビッカルディ博士(1985年)
太陽活動の変化に伴って、コロイド溶液の沈殿物が変化することを突き止める(人間の体液は基本的にコロイド溶液)。

高田蒔教授(1951年)
血液中のアルブミン水準を検査する指標である「高田反応指標」が太陽活動の変化により変動することを発見(アルブミンというのは、血液の凝固を促進する有機コロイド)。


さらにこれらの研究と共に、下の相関関係が見出されています。

sww-1957.gif
・嶋中雄二『太陽活動と景気』より


上のグラフが何を意味しているのかというと、「太陽活動が活発になると、白血球減少症の患者が増加する」ということです。

そして、白血球の 50〜 60%は「好中球」というもので、これは、

好中球は感染を防ぐ機能に重要な役割を担っているので、好中球が減ってくると、とくに細菌や真菌に感染しやすくなります。コトバンクより)

というもので、つまり、

太陽活動が活発になると、人間は、感染症に対して防御が弱くなる

といえそうなのです。

1971年にヤゴディンスキーという科学者が発表した論文には、赤痢、天然痘、猩紅熱、ポリオの発生が、太陽活動と比例しているグラフが掲載されています。

mag-des.jpg


また、そもそもが、人間の血液自体が磁気に反応する性質を持っているということがあります。血液のヘモグロビンは、ヘムという鉄とグロビンという反磁性からできていて、これが磁気に反応するのは非常に自然なことだといえます。



世界中で蔓延し続けるさまざまさな病気は拡大傾向に

上にリンクしました記事「世界中で蔓延する「謎の病気」の裏に見える太陽活動と白血球の関係」は、タイトルの通り、「謎の病気」が世界中で次々と出現しているというものでした。

そして、この記事を書いた5月の時点で、西アフリカでは、3月から本格的に流行が始まったエボラ出血熱の増加が「本来なら減少に転じると考えられていた時期」にも関わらず、増加が続いていて、感染拡大がコントロールしきれない状況に陥りつつある時でした。

ちなみに、9月 8日の時点で、エボラ出血熱の死者が 2300人に近づいていることが、 WHO の資料に掲載されていますが、これまでも書きましたけれど、リベリアなどでは、正確な実数はあまり把握できていないと考えられます。

さらに、9月 9日の米国ワシントン・ポストには、

Oxford study predicts 15 more countries are at risk of Ebola exposure
(オックスフォードの研究は、さらに15カ国がエボラ出血熱の曝露の危険性に晒されると予測する)

というタイトルの記事が掲載されていました。

これは、オックスフォード大学の研究者たちが、コウモリの移動により病気が拡大する可能性や、あるいは、そのコウモリを含めた野生動物を食べるアフリカの食習慣などでの感染のリスクなどを計算したものです。

下の図が、そのオックスフォード大学が予測した「危険に晒される可能性」を示した地図で、赤い部分が、その地区の動物がエボラに感染している可能性が高いと考えられる地域です。

ebola-animals-africa.jpg


オックスフォード大学の研究で、今後、エボラ感染の危険性のある国を具体的に書きますと、現在すでにエボラ患者が発生している国を含めて、

ナイジェリア、カメルーン、中央アフリカ共和国、ガーナ、リベリア、シエラレオネ、アンゴラ、トーゴ、タンザニア連合共和国、エチオピア、モザンビーク、ブルンジ、赤道ギニア、マダガスカル、マラウイ。

とのことです。


さらには、オーストラリアの news.com.au は、今朝のニュースで、

World Health Organisation says Ebola will claim 20,000 lives in next six months
(世界保健機構 WHO は、エボラが今後6ヶ月で2万人の命を奪うだろうと予測)

という記事を報じていました。

ちなみに、下の写真はその記事にあったもので、リベリアの首都モンロビアで少女とヘルスワーカーが写っている写真ですが、場所は隔離地区です。

ebola-girl.jpg
news.com.au


つまり、この女の子はエボラ出血熱に感染してしまった女の子なのでした。


笑顔で写真に応じているのを見るのは心情的に苦しいところですが、それでも、考えてみれば、現在流行しているエボラ出血熱の致死率は地区により違うといっても、全体として6割程度ですので、この女の子も治療で治ることを期待したいです。



デング熱が急増しているアジアの各国

最近の病気の話題といえば、デング熱もありますが、これもまたアジア各地で、例年にはない規模で拡大しています。日本では 70年ぶりということですが、毎年患者の出るタイやマレーシアでも、その数の増加が問題となっていて、そして、今年は中国の広東省でも拡大しています。


マレーシアでデング熱感染が急増、死者は前年の4倍に
ウォールストリート・ジャーナル 2014.09.04

マレーシアでデング熱の発生件数が急増し、今年に入ってからのデング熱による死者は前年同期の4倍近くに上っている。

マレーシアでは今年、8月30日時点でデング熱関連による死者は131人、感染者は6万8144人。前年同期は死者は38人、感染者は1万8923人だった。



タイのデング熱感染、1―8月2・3万人 23人死亡
newsclip.be 2014.09.09

タイ保健省によると、1月1日―8月31日に報告があったデング熱、重症型のデング出血熱とデングショック症候群の患者数は合計2万2903人で、このうち23人が死亡した。



中国:広東省でデング熱流行、広州市だけで1021人感染
newsclip.be 2014.09.09

広東省でデング熱感染の拡大が懸念されている。広東省疾病予防控制センターは5日、流行期に入って以降、今年はデング熱感染と確認された患者の数が4日までの累計で1145人に達したと発表した。うち広州市だけで1021人を数える。

省全体の患者数は、すでに例年のレベルを超過。うち31人は重篤が症状を呈している。重症者のほとんどは広州市内で感染した。ただ、死亡はまだ報告されていない。今後数カ月は感染が増大する見通し。



ここまで、病気のことを書いてきましたけれど、過去記事の、

崩壊したかもしれない太陽活動 : 周期の「法則」はどこへ?
 2014年07月30日

の中に書きましたように、

そもそも現在の太陽活動はサイクル自体を含めておかしい

のです。

上の記事に、「太陽活動の 11年周期はどこへ?」というセクションがありますが、これまでは、太陽活動周期は「 11年周期」のサイクルを持つという状態が長く続いていました。これは太陽活動のサイクルの期間についての一般的な説明ともなっています。これは、約 11年ごとに太陽活動の最大期が訪れるという意味です。

しかし、前回の太陽活動の最大期は「西暦 2000年」でした。

それから、すでに 14年が経過しているのに、いまだに太陽の黒点活動は冒頭のフレアの様子のように活発なままなのです。

今年の 7月 17日には、下のように1日だけ、「黒点がゼロ」になったことがあります。

sunspot-zero-4fbeb.gif
Spaceweather


そのまま減少傾向を示すのかと思いましたら、この夏は、黒点の多い状態が続いていて、昨日は下のような調子です。

sun-spot-154.gif
Spaceweather


太陽黒点の数の多さの基準としては、

・ 120 個以上は「非常に多い

と考えていただければよろしいかと思います。

このような状態が、2011年頃からずっと続いているのです。

NASA はこれについて、9月3日に、このような長期間に及ぶ太陽活動サイクルと、その変化について、太陽観測衛星ソーラー・ダイナミクス・オブザーバトリー( SDO )での観測の多様化について言及する記事を出しています。

Researchers Discover New Clues to Determining the Solar Cycle
(研究者たちは太陽周期を決定する新しい手がかりを発見)

この中に以下のような下りがあります。


太陽活動サイクルの理論は、次の太陽活動の最少期と、そして最大期がいつになるのかという予測のための最も適切な試験となる。

今回の研究論文では、太陽は2017年の中頃に最少期に入り、2019年の終わり頃には、次のサイクルの黒点が出現するだろうと予測する。

しかし、研究者のひとりは、「研究者はそれぞれが太陽活動サイクルの始まりと終わりを予測する。それらは、2019年かもしれないし、2020年かもしれない。あるいは、誰かの予測は正しくて、他の予測は正しくないかもしれない」と述べる。


まあ、結局は、予測は誰にもできるものではなく、「太陽まかせ」ということになるのかもしれないですが、今のままの活発な黒点活動が続けば続くほど、人びとの白血球の減少傾向が続き、病気に対抗する抵抗力を生み出す好血球が大きく減少していく人が多くなる可能性もあるかもしれません。

その状態が続けば続くほど、つまりは「病気にかかりやすい状態の体の人が増える」ということです。

太陽が人間を苦しめているわけではないでしょうが、太陽と地球の関係が科学的にはそのようになっているわけで、今後の太陽活動次第では、病気の増加のこと、あるいは「戦争や暴動的なことが増えること」に関しても気になるところではあります。

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2014年09月08日



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Pakistan-september-snow.gif

▲ 2014年9月7日のパキスタン Daily Times より。



世界各地で雪が降りまくる晩夏

昨年あたりから、気候や現象の報道を見るたびに思い出すフレーズがあります。


日月神示 第12巻夜明けの巻

天の異変気付と申してあろが 冬の次が春とは限らんと申してあろが。
夏雪降ることもあるのざぞ。
人民の邪気が凝りて、天にも地にも、わけの判らん虫わくぞ。

訳の判らん病ひどくなって来るのざから、書かしてある御神名分けて取らせよ。
旧九月八日までに何もかも始末しておけよ。



それでまあ、「夏の雪」がいろいろなところで降っておりまして、上の記事のように、パキスタンのギルギット・バルチスタン州というパキスタン北部の地域で、「大雪のために、動物の放牧をしていた農家の人たちなど 174人の方々が行方不明になっている」というニュースを目にしました。

「大雪で多数の人が行方不明」というのは一見奇妙な響きですけれど、つまり、安否の確認をするための捜索隊が現場に向かうことさえできないほどの暴風雪に見舞われているということのようです。

短い記事ですので、記します。


ギルギット・バルチスタン地方を激しい気候が襲い、174名が行方不明

174人の人びとが、ギルギット・バルチスタンのデオサイ平野とカラパニにおいての秋の大雪とブリザードの嵐の中で行方不明になっている。

詳細な情報によれば、452人が彼らが飼育している動物と共にに雪のブリザードに見舞われて、身動きが取れなくなってしまった。親族による情報で、当局は 280人を保護し、安全な場所へと移動させることができたが、まだ 174人が動物共々、行方がわかっていない。

現在、同地区では非常に過酷な気象条件となっており、捜索活動を開始する目処が立っていない。当局は、天候が回復次第、行方不明者の捜索と救出活動を速やかに開始すると述べた。


それにしても、いくら北部とはいえ、パキスタン。

9月の初旬に捜索活動もできないほどの暴風雪(猛吹雪)などが降るような場所なのだろうか・・・とは素直に思いました。

ギルギット・バルチスタン州というのは、下の位置で、アフガニスタンと中国とインドとも国境が隣接している州です。

gilgit-baltistan-map.gif


このギルギット・バルチスタン州の州都である「ギルギット」の平均気温は以下のようなものです。

gilgit-t1.gif
ZenTech


「これって、最高気温に関しては東京より暑いのでは?」

と思いまして、東京の平均気温を見てみますと、下の通りでした。

tokyo-t1.gif


ただ、ギルギットは、9月の平均気温が、

・最高気温 31.6 度
・最低気温 12.7 度


と、気温の差が激しい場所のようです。

冬はかなり寒いようで、夏と冬の気温の差もかなりあります。

としても、9月の平均最高気温が 30度を越える土地の周辺で「9月の暴風雪」というのは、まあ、一応は「普通のことではない」とは言えそうです。

ところで、パキスタンでは、他の地域では「記録的な大雨による大洪水」が発生していて、これも過去数十年で最大の洪水被害を出しています。

nhk-pakistan.jpg
NHK


インド・パキスタンの洪水被害 死者360人超
NHK 2014.09.08

インドとパキスタンでは、大雨による洪水の被害が広がっており、死者はこれまでに両国で360人を超え、現地を視察したインドのモディ首相は、国家レベルの災害だとして地元州政府への支援を表明しました。

洪水が起きている川は、パキスタンを南北に縦断するインダス川と合流するため、今後、インダス川の流域でも被害が拡大するおそれがでており、パキスタン政府は、地元州政府に対策を強化するよう呼びかけています。



インドもパキスタンも近年は大規模な洪水が多いですが、近年の大きな洪水をはるかに上回る規模のようで、被害は今後さらに拡大するおそれがあります。

パキスタンは、一方で暴風雪、そして一方では、熱帯性暴風雨による洪水というふたつの両極端な災害の渦中にあります。

雪といえば、カナダのカルガリーでも「今週、雪が降るかもしれません」という天気予報が出されています。




3日間で「最高気温が22度も下がる予測」のカルガリーの9月

calgary-snow.gif

▲ 2014年9月7日の Weather Network より。


このカルガリーの気温のすごいところは、その気温の下がり方の急激さなんですね。

上の天気予報が報じられた 9月 7日の午後の最高気温は下の通り。

calgary-25.gif

昨日の日曜日は、最高気温 25度だったんですね。

それが、

・月曜には最高気温 10度
・火曜には最高気温 4度
・水曜には最高気温 3度


と、雪崩を打つかのように気温が下がる予測となっていて、その日の前後に「雪が降るかもしれません」という予測になっています。

ただ、カルガリー - Wikipedia によりますと、ここは気候の荒い場所のようで、

冬のカルガリーは、フェーン現象の一種でチヌークと呼ばれる太平洋から吹く季節風の影響で、暖かく乾燥した風が吹くため、数時間で気温が最高15℃上がり、冬の半分は一日の最高気温が0℃を超え、場合によっては15℃まで届くこともある。一方、北極からの強力な寒気団に覆われると、マイナス40℃近い気温が観測されることも珍しくなく、同じ冬の間でも寒暖の差が非常に激しい。

また、夏は、

標高が高く乾燥しているため、夏でも夜になると気温が下がりやすく、最低気温が8℃まで下がることもある。このため、年間を通して冬でも夏でも霜がおりる可能性がある。また一般的ではないが、夏の7月と8月でも雪を経験したことがある。

ということで、かつて、「夏の雪」を経験したことがある場所のようです。

calgary-map.gif
・カルガリーの位置


ちなみに、カルガリーの過去の最高気温と最低気温の記録は、

・最高気温 1919年の 36度
・最低気温 1893年のマイナス 45度

という非常に上下の幅が大きい場所であるようです。

都市の名前は知っていましたけれど、こんな気候だとは知りませんでした。

そして、アメリカでは、各地で「8月の雪」も報告されています。




カオスな気候分布がひとつの国家に収まっているアメリカ

下の写真は、ワイオミング州のアルタというリゾート地で、8月31日に撮影されたものです。

 Alta-Wyoming.jpg
Daily Mail


英国のデイリーメールは、下のようなタイトルで、9月のアメリカの7州に大寒波がやってくることを報じています。

us-cold-9.gif
Daily Mail

北極からの大気の渦は極循環( polar vortex )と呼ばれている現象だそうで、要するに、今回の場合は、「北極から冷たい空気がアメリカ大陸にやってくる」ということになるようです。

そして、そのアメリカの気候分布予測ががすごいのです。

下は Accu Weather という天候サイトの今年のアメリカの秋の天気状況の予測です。

us-chaos-weather.gif
Daily Mail

東海岸周辺にある「熱帯の衝撃のリスクが極めて高い」という直訳は、自分で書いていても意味がよくわからないのですが、熱帯ストームのリスクというようなことなのかもしれません。正確なところがわかりません。

いずれにしても、広い面積のアメリカとはいえ、あまりにも傾向の違う気候分布予測は、まさに「カオス」といった気配を感じます。

ちなみに、北極からのアメリカにやってくるこの寒波は「暴風を伴っている」ことも特徴で、9月 6日には、下のように、大木が倒されるほどの強風がミシガン州などで吹き荒れました。

michigan-9.jpg
・場所はミシガン州カラマズーという場所


そういえば、少し前の、

アイスランドの火山の状況のその後と、チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星。そしてジミヘンの「417Hz周波数」の曲を発見などを少しずつ
 2014年08月29日

という記事のラスト1行は、

9月頃には雪もありですかね(おいおい)。

と締めていますが、北半球のかなりの地域で上のように、すでに降るところでは降っていますので、日本も降っても不思議ではないかもしれません。


あとは、最初に載せました「日月神示」の

天にも地にも、わけの判らん虫わくぞ



訳の判らん病ひどくなって来るのざから

のことにもふれようと思いましたが、ちょっと気候の記事で長くなりすぎましたので、昨年からの過去記事で、「わけのわからん虫」のことにふれた記事をリンクしておきます。



虫の大量発生関係の過去記事

京都:アメリカ人の観光地ナンバー1になって以来「わけのわからん虫が湧く」やら、オオサンショウウオも地面を歩き出したり
 2014年07月09日

奇妙な虫にモスクワが侵略されている
 2013年05月22日

・聖書に記載されているユダヤ教の祭の直前にイスラエルへ向かった3000万のイナゴの大群
http://oka-jp.seesaa.net/article/342697919.html
 2013年03月05日

昆虫アルマゲドンの渦中のアメリカ : 南東部では前代未聞のシロアリの大群に見舞われる
 2013年05月25日

地球上での共生の崩壊 : 動物のエサになる人間。そして世界の町々は昆虫に占領されて
 2013年05月12日



▲ 2013年5月にサラエボの首都を占拠したハエ(またはカゲロウ)の大群。


訳の判らん病ひどくなって来るのざから

の「訳の判らん病」という部分は、最近の状況をリアルに思い起こすことができます。

そして、

旧九月八日までに何もかも始末しておけよ

と書かれています。

この旧暦 9月 8日というのが、今年なのか 100年後なのか、あるいはもっと先なのかはわからないですけれど、2014年の旧暦 9月 8日は、計算サイトで計算しますと、2014年 10月 1日となるようです。
ちなみに、この日は仏滅(苦笑)。

私自身は始末するものがあるのかないのかもわからない状態ですが、「日月神示」の記述はともかくとしても、世界のカオスは、気候から生き物、紛争、戦争、そして、人間の感情の乱れ(のようなもの)など広範囲にわたっているように私には思えます。

昨日の記事でも書きましたけれど、こうなってくると、

「カオスを恐れてはいけない。混沌に身を預けよ。混沌に加われ」

というフレーズの解釈を今一度考えてみたいところです。

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2014年09月07日



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dog-india-top.gif

▲ 2014年9月3日のデイリーメールより。



先日、インドで、18歳の少女が「彼女から悪霊を追い払うため」としての儀式の一環として「犬と結婚した」というのか、「させられた」というのか、上のようなニュースがあったのですね。

これについては、日本語でも多く記事になっていて、 VOR の記事から抜粋しますと、

インド中部ジャールカンド州に住む18歳の女性マングリさんが、両親のたっての願いにより、シェルという名の犬と結婚させられた。結婚式には、100人以上が参列した。

こうした前代未聞の出来事が起きたのは、女性の家族が住む地元の長老たちが「彼女には呪いがとりついている」と言いだし「絶え間なく続く災いから彼女を救う唯一の道は、動物と結婚する事だ」とアドバイスした後だった。


これに関して、日本も含む欧米の報道の多くは「悪習の犠牲となった不幸な少女」のストーリーとして報じています。

なお、付け加えておきますと、この結婚で彼女の生活が何か変化するのかというと、「別に何も変わらない」のです。

しいて言えば、普通の犬を飼うように、ペットとして数ヶ月育てる義務があるだけで、一緒の部屋で暮らしたりするわけでもないし、そして、好きな(人間の)男性ができたら、恋愛するのも、その人と結婚するのも自由だし、あくまで、形式的な儀式でしかないんですが、報道のストーリーとしては、

長老が絶対的な権力を持つインドの田舎の女性の悲劇

というような口調で語られています。

しかし、私はこのニュースが初めて動画で報じられたビデオで彼女の表情や、あるいは彼女自身を見て、「何か違う意味がありそうだなあ」と感じていました。なぜなら、どうしても悲劇性の「空気」を感じることができなかったからです。

下の動画がこのことを最初に報じた Barcroft TV のニュースです。

英語と英語字幕ですが、内容よりも、たとえば最初に、父親に抱き抱えられて家から出て来る姿から始まり、周囲の人たちとの表情の差などを見てみてほしいと思います。

Woman Marries Dog In Traditional Ceremony In India
(インドの伝統にのっとり、犬と結婚する女性)




彼女自身が動画の中で述べていることは、おおむね、以下のような感じです。

「私が犬と結婚すれば、私に憑いている悪霊がその犬に憑依すると長老たちはおっしゃっています。悪霊が私の体からいなくなったら、私は素敵な人間の男性と結婚したいなあって思っています」

「この儀式をした女の子は、この村には昔からたくさんいるのだそうです。悪魔を取り払ったら、後の人生は幸せに暮らしていけるとおっしゃいます。だから、悪魔祓いが終わったら、私は理想の人と結婚することができるんです」

「素敵な男性と結婚したいです。どんな女の子だって王子様と結婚することを夢見ているんですもの」


india-girl-white.jpg


彼女の口から出る言葉は、日本の女子高生なんかとさほど変わらない、つまり、

「素敵な彼氏が欲しいなあ」

という言葉で終わるわけで、何度か見たのですが、少なくとも私にはこのビデオから「悲劇性」や「不幸性」を感じることができないのでした。

そして、その理由を考えたりしていました。

ところで、この結婚式の儀式の写真や動画を見て、彼女が「周囲と違う」部分がおわかりでしょうか。

下の写真で、右下に座っているのが少女で、周囲が儀式の参列者です。

india-marry-002.jpg
Daily Mail


周囲と違うのは、彼女だけ「肌が真っ白」なんです。

真っ白は極端ですけれど、ひとりだけといっていいほど周囲の人たちと肌の色が違います。

これが化粧だけのものではないことは、彼女の顔以外を見てもわかります。裸足で歩いている人々が多い村のようで、彼女もこの儀式に裸足で参列していますが、足までも真っ白。

mangli-foot.jpg


結婚式の参列者は多くは同じ村の人で、参列者には若い女性もいますけれど、周囲の誰を見ても、こんなに肌の白い女性は見当たらないです。

遺伝的なものかと思いましたけれど、彼女の両親は下のような方々です。

father-mother.gif


あと、わかりにくい部分もありますが、写真をよく見ると「手などが荒れていない」ように見える(激しい家事や過酷な労働をしている手には見えない、ということ)。

何が言いたいかというと、何となく、この女の子はこの両親にかなり大切に育てられてきたような感じがするのです。

もちろん、娘さん本人にしてみれば、犬との結婚式なんて面倒くさいし、迷惑なだけなことは事実でしょうけれど、実際には、

この儀式の主人公は「お父さん」なのでは

と理解することも可能かなあと思ったりしたのです。

最近頻繁に報じられる女性の性被害を含めて、インドの特に地方が排他的で差別的な構造の中にあるのは事実かもしれないですけれど、そのことを一番よく知っている、あるいは体験しているのは、「そこに住んでいる人々」であって、遠い外国で報道している人々ではないです。

まして、何億人ものインド人の考え方やモラル性を一様にして考えることには無理があります。いろいろな人がいるでしょう。古いモラルに反発的な人もいると思います。それでも、誰でもそこに住んでいるのなら、多少はその慣習には従わなければならない。

さて、そんな中・・・たとえば、「排他的で差別的な環境の中」に住んでいる中で、「可愛くて可愛くて仕方がない自分の娘がいる」とした場合、性的な被害の防止も含めて、その環境からどのように彼女を守れるかと考えた時に、たとえば、

自分の娘を村の長老の庇護下に入れてしまえばいいのでは

と考えたりする人もいるのではないのかな、と。

犬との結婚で悪魔が追い払えるだとか、そんな馬鹿馬鹿しい儀式は実際にはどうでもいいわけです。

これによって、彼女はこの村で「長老の助言に従った存在」となるわけで、ある意味では、助言に従っている間は長老の庇護下にあるような存在になったともいえるかもしれません。そのような立場となった少女が、少なくとも、この村の男性からの暴力や性的被害を受けるというような可能性は少なくなるのでは・・・とお父さんは考えたのじゃないかなあと。

上の VOR の記事に、今回の儀式は、長老からの強制というより、「両親のたっての願いにより」おこなわれたという記述があるように、どうも村の悪習というより「家族としての何らか」である感じがいたします。

とはいっても、この娘さんにとって迷惑は迷惑なことでしょうけれど、(多分)自分を大切に育ててくれている両親の頼みのわけで、「仕方ない」という部分もありそうな気がしました。

まあ、最も迷惑だったのは犬かもしれないですが、下の写真のように儀式の途中で寝始めたりしていますし、犬のほうも、女の子と共に「ま、いいか」というような感じがうかがえます。

india-003.jpg
Daily Mail


それにしても、彼女の比較的凛々しい顔立ちのためか、あるいは、彼女の肌の色が他の人と違って見えるせいもあるのかもしれないですが、人々の先頭を歩く姿は何だか「聖戦の女神」的な雰囲気さえ感じてしまいました。

ex-girl.jpg
・右で犬を抱いているのがお父さん。


何だかこの女性なら本当に悪霊と戦えるかも・・・なんて思ったり。

もちろん、実際の本人たちの心境がどんなものなのかについては、当事者ではないのでわかりようがないですけれど、結局、報道のような「悲劇性」は感じられないままです。

今は外国、特にアジアやアフリカの遠隔地についての、いろいろな「風習」の話が多く報道され、それらの中には実際に女性にとって悲惨なものも多いです。

しかし、何となく忘れがちなのは、国や地域は関係なく、「悪習」とは別に、地上社会での最も大きな愛情として「親子の愛情」は存在するわけで、日本を含めた欧米での報道では「その当然のこと」を何となく忘れている感じもします。

つまりは、「文明社会のほうが愛が多く存在している」ような錯覚というか。

しかし、そのような錯覚自体が明らかに我々や欧米社会が相手(の国の人々)に対しての「愛」を失っている証拠だと言える気もします。

むしろ、最近の日本や欧米の報道などを見ていると、文明や経済環境が進めば進むほど「愛という概念が劣化していく」部分もある面もあるのではないかと感じたりします。

最近の日本でもいろいろな面で「愛が劣化しているかのような」出来事が多いです。

というわけで、軽い話題としてご紹介しようとしたのですが、あまり軽くない話となってしまいましたが、インドつながりで、もうひとつ。





イスラム教徒がインド人女性におこなう「愛の聖戦」戦略の真偽

最近、「イスラム国」の台頭ですっかり影が薄くなっているアルカイダですが、先日、久しぶりのニュースがありました。インドにも拠点を作るという話でした。

al-qaeda-india.gif

▲ 2014年9月3日のアルジャジーラより。写真は現在のアルカイダを率いるアイマン・ザワヒリ最高指導者。


その目的は、 CNN の報道によれば、

敵対勢力に対する聖戦で国土を解放、主権を取り戻し、「カリフ制イスラム国家」の再興にあると主張した。

また、ミャンマーやバングラデシュ、インドのアッサム、グジャラート両州、インド、パキスタン両国間で領有権論争が続くカシミール地方などで虐げられる住民の支持を求めるとも述べた。

ということですが、現在、アルカイダの支持者の多くが「イスラム国」に移動しており、資金面の問題などで、人口の 13パーセントがイスラム教徒であるインドに進出してみることにしたということのようです。

ただ、もはやアルカイダが何をどうやっても、「イスラム国」とは比較にならない小さな存在となってしまっていることは上の報道の中にある最高主導者の言う、

「カリフ制イスラム国家」の再興

ということを「いまだに言っている」あたりにもあらわれています。

カリフというのは Wikipedia によりますと、

カリフは、預言者ムハンマド亡き後のイスラム共同体、イスラム国家の指導者、最高権威者の称号である。原義は「代理人」である。

ということで、つまり、「カリフ制イスラム国家」というのは、ムハンマドの代理人としてのイスラム指導者によるイスラム国家という意味のようですが、上の言葉のような「実際の領土」を、アルカイダは持っていないことに対して、「イスラム国」は、すでに「自分の領土」を持っているという、あまりにも大きな違いがあります。すでに、カリフ制イスラム国家の一端の建設に成功していると言えるわけです。

さらに、「イスラム国」は、制圧した油田の原油販売や強奪、支配地住民への課税、密輸などを通じて1日当たり2億円余りの資金を集めているのだそう(ソースは、8月25日のブルームバーグ)。領土があり、毎日数億円の収入があり、そして、構成員は増え続けている。

8月22日のニューヨーク・タイムズの、

The Problem With ‘Evil’ The Moral Hazard of Calling ISIS a ‘Cancer’
(「悪」の位置づけの問題。ISIS を「ガン」と呼ぶことのモラルハザード)

という記事には、以下のような下りがあります。
記事では ISIS とありますが、「イスラム国」にしています。

「イスラム国」は単なる「新しいタイプのアルカイダ」ではない。シリアの内戦から出てきた「イスラム国」は、より洗練されており、実際の戦闘にも強く、また、領土を獲得する効果的な計画性を持つ野心的な組織として登場した。

カリフ国の建設の夢が「単なる誇大妄想」に近いアルカイダとは違い、「イスラム国」は実際にシリアとイラクの中で大きな領土を占拠しており、自分たちの主張する「イスラム国」の中で社会サービスを行い、イスラム教の律令にもとづく初歩的な司法裁判システムを持っている。言葉をかえれば、「イスラム国」は、いわば、成功した反乱グループといえる。

「イスラム国」が現在行っていることは、報道されている通りならば、非道な集団であることは間違いないですが、それらは単なる「狂気」ではなく「計算」だったことを最近、私も理解し始めています。そして、「狂気」ではないだけに脅威を感じる面があります。

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▲ ビデオの中で「我々はアメリカのホワイトハウスにイスラム国の旗を掲げるだろう」と語る「イスラム国」のメンバーと思われる人物。Now The End Begins より。


そこら上に「斬首された遺体」が溢れかえっている現在のイラクやシリアは、確かにもう異常でしかないわけですが、それが戦略的におこなわれていることが最も恐いことのように感じます。

ところで、タイトルに「愛の聖戦」と記してありますが、これは何のことかといいますと、インドでのイスラム教徒の問題についての記事を目にしたのですが、そのタイトルが、「イスラム教徒が仕掛ける「愛の聖戦」―ヒンズー教徒の女性を支配せよ」だったのです。

上の記事とは「インド」以外はまったく関係のないものですが、「へえ、こんな問題も起きてるんだ」と思いましたので、ご紹介したいと思います。

日本語の記事ですが、かなり長い記事ですので、抜粋してご紹介します。
全文お読みになりたい場合はタイトルのリンクからオリジナル記事をお読み下さい。




イスラム教徒が仕掛ける「愛の聖戦」ヒンズー教徒の女性を支配せよ
ウォールストリート・ジャーナル 2014.09.06

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▲ イスラム教徒の男からだまされないようヒンズー教徒の女性に話すチェトナ・シャルマさん。

田舎のある一軒家の居間に、40人を超えるヒンズー教徒の若い女性が集まっていた。保守派のヒンズー教活動家チェトナ・シャルマさんは厳しい顔つきで彼女たちを見つめ、こう警告した。イスラム教徒の男たちがヒンズー教徒の女性をだまして自分と結婚させ、イスラム教に改宗させようとしていると。

イスラム教徒の男たちは機会さえあれば、「子どもを2、3人産ませてから女性を捨てたりする。女性が抵抗すれば酸をかけたり、殺したりする」とシャルマさん。「『愛の聖戦』から自分の身を守らなければどんなことになるか、あなたがたには想像もつかないでしょう」

ヒンズー教右派の組織や政治家は「愛の聖戦」への反対運動を大々的に展開している。彼らによると、愛の聖戦はヒンズー教徒の女性を洗脳して、インドにおけるヒンズー教徒の人口優位性を崩そうとする悪意に満ちた国際的な陰謀だという。

当局によると、イスラム教徒がヒンズー教徒の女性を改宗させたり虐待したりするような陰謀を行っている証拠はない。イスラム教の指導者はいやがらせだとして公然と非難している。

インド北部のウッタルプラデシュ州では、シャルマさんら活動家、ストレートな警告を広めながら歩いている。シャルマさんらを派遣したのはヒンズー教徒の女性組織「ドゥルガ・バヒニ」。ドゥルガは戦いの女神の名前である。

シャルマさんは集まった女性たちを前に、イスラム教徒が自分たちの仲間を増やすためにヒンズー教徒の女性を標的にしていると言った。インドではヒンズー教徒が人口の約81%を占めているのに対し、イスラム教徒の人口は13%にとどまっている。

「ヒンズー教徒の女性がイスラム教徒と一緒になれば、(子どもができて)4人か5人の新しいメンバーが(イスラム教の)コミュニティーに加わることになる」とシャルマさんは言う。女性がイスラム教徒の夫に暴力を振るわれることは珍しくないとも語った。

シャルマさんは自分の身の安全を守るためにはイスラム教徒との接触を避けること、さらに、家族にもイスラム教徒の男性と友達になったり、自宅に招いたりしないように伝えることが必要だとアドバイスする。

インドのイスラム教系団体の連合組織である全インド・ムスリム・マジリス・エ・ムシャーワラトのトップ、ザファルル・イスラム・カーン( Zafarul Islam Khan )氏は愛の聖戦について、「一つの共同体を中傷するために」ヒンズー教組織が生み出した「憎しみを広める兵器」だと述べた。





ここまでです。

今は気分的にも現実の出来事でも「末期的な世の中」を感じることが多いですが、本当に現在が末期的ならば、起き得る出来事はさらに末期的になっていってしまうのでしょうけれど、そうなるのかどうかさえ私たちはほんの先も知ることができません。

あまりにも混沌とした場合、どうすればいいのかを考えます。

現実の社会とはあまり関係ないことですが、ティモシー・リアリーの『チベットの死者の書―サイケデリック・バージョン(ジョン・レノンの「トゥモロー・ネバー・ノウズ」の歌詞のもととなっている著作。過去記事に書いてあります)に、

「カオスを恐れてはいけない。混沌に身を預けよ。混沌に加われ」

というフレーズがあります。

これは社会との関係を述べているものではないですが、まあしかし、社会との関係に当てはめてみてもいいのかなと思ったりします。

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2014年09月05日



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utah-crater-top.gif

▲ 2014年9月4日の Fox News より。



アメリカにも出現した形成理由の不明な「穴」

この夏に、シベリアで、

シベリアでさらに次々と見つかるクレーターと「現在北極がシベリアに向かって猛スピードで移動している」という状態から浮かびあがる「ポールシフト」の概念
 2014年07月29日

などの記事でご紹介しました下のようなクレーターが突然開きました。

hole-001-r1.jpg


原因は今のところ明らかになっていませんが、ただ、ニュースソース的にはやや曖昧な部分があるものの、

ロシア国防省が報告したという「シベリアの穴と地球の磁場反転の関係」。そして「未知の大気物質」の存在

という記事で、

原因はメタンガスを含む「未知の大気性物質」にあり、それは地球の磁場の移動と関係している

という可能性について書かれた記事をご紹介しています。

その同じ夏、チュニジアでは、

シベリアのクレーターの後、チュニジアに突然できた湖。そして、「地球の地下マントルには地表の3倍の水が存在する可能性がある」という最近の研究結果
 2014年08月03日

という記事でご紹介しましたように、干ばつで苦しんでいた土地に、「突然、湖ができた」という、これはこれでかなり説明の難しい現象が起きました。

できた湖は下のような広さ1ヘクタール、水深も 10メートル以上ある湖です。

l-etrange-lac-de-gafsa.jpg
Tunisia Daily


さらに、8月 15日には、メキシコで「一夜にして数キロメートルに渡る巨大な亀裂が出現する」という出来事が起きています。

mexico-r3.jpg
Expreso


そして、8月 21日には、英国のカウスヒルに下のような直径 60メートルのシンクホールが突然出現。

uk-sinkhole-r3.jpg
Daily Mail

共に、

地球を動かしているものは何か : 一夜にして出現したメキシコの断層、シベリアのクレーター。そして、磁極から遠く離れたアメリカ周辺で続く地殻異変と多すぎる地震
 2014年08月25日

という記事に記しました。


そんなことが続く中、アメリカのユタ州のサークルビル( Circleville )という場所の「池」に、突然、クレーターが出現するという現象が報じられています。それが冒頭に貼りました記事です。

Utah-Map.gif


もう少し近くで写した写真が下のものです。

utah-crater-02.jpg


ちなみに、クレーターの直径は約 7.6メートル。

そして、「たった1時間のうちに出来た」とのこと。

このクレーターができた原因は、はっきりとはしていませんが、冒頭に貼りました Fox News には、以下のように書かれています。


ユタ州地質調査所の科学者は「私たちはいくつかの仮説を立てましたが……しかし、それらはすべて煙のように消えました」と述べる。

彼らが可能性として考えたのは、地下の新しい源泉の噴出、地下にパイプラインがある可能性、地震、隕石、あるいはメタンによる小さな爆発などだったが、それらはすべて証拠写真で原因として除外された。

最も可能性の高い説明としては、池の一定の排水と再充填により水域の下の土壌が崩壊してクレーターが作られたというものだ。


最後の「最も可能性が高い理由」が訳しても、何だかよくわからなかったのですが、デイリーメールで図説されていました。

crater-cause.gif


要するに、雨などにより水量が増えて水圧が増すことによって、「地中に閉じ込められていた空気が圧力で外へ放出されるために土壌が崩壊したのでは」というようなことのようです。

ただ・・・この理屈なら、同じような土壌のすべての池や湖に適用できそうな感じもしまして、つまり、もっと頻繁に見られる現象ということになるのではないかとも思います。実際、この説を述べた地質学者の人も「これだけでは説明できない問題が多く残っていることは確かです」と述べています。

まあ・・・理由や原因はともかく、どうも、

「やたらと世界中で穴や亀裂が発生しまくっている」

というようなことは言えなくもないようです。

また、シンクホールに関しては、今では、「毎日どこかで発生している」という感じで、 Google ニュースを検索すると、毎日のようにどこかで起きていることがわかります。

今年の6月から8月にかけては、韓国の首都ソウルで、道路を中心に多数のシンクホールが発生したという出来事もありました。

seoul-sh-2014.gif

▲ 2014年8月5日の韓国 donga より。

もっとも、シンクホールのできる原因は様々で、それぞれの事例にそれぞれの理由があって、その中には当然、工事などの人為的な原因もあるでしょうし、あるいは、シベリアやチュニジアの例のように、少なくとも人為的なものではないけれど、明確な理由がわかりにくいという例もあると思います。

それにしても、私がこのブログを書いていたこのほんの数年との比較でも、

「最近は多いな」

とは思います。

これらの事象についての全体的なつながりを考える思考が、特に今日はないですが、そういえば、最近は地震も多いです。

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カリフォルニアや日本の地震のこと

日本では、9月3日頃から始まった「栃木北部」の地震は、すでに群発地震の様相も呈しています。

tochigi-eathquake.gif
Yahoo! 地震情報


ところで、この栃木の地震の多くが震源の深さが「 10キロ」となっています。これについては、以前、私が「震源の深さ10キロの地震」というものに興味を持っていたことについて、

世界中の地盤が崩れていく中、世界各地で発生した「震源の深さ 10キロメートル」の地震
 2013年02月26日

などに書いていますが、一時は「やや取り憑かれていた感」があります。しかし、その因果関係がわかるわけでもなく、最近はあまり追ってはいないですが、現在の栃木の群発地震が「深さ10キロの地震」だったことで、久々に思い出した次第です。

そういえば、過去記事の、

虚実が混合する「地震」の話
 2014年03月30日

で、Quake Prediction (地震の予測)という、やや怪しいアメリカの地震予測サイトをご紹介したことがありました。

サイトの主張では、

・熱温度変化
・ULF (地面の非常に低い周波数帯)
・超低周波音
・微小地震
・動物の行動
・人間の行動
・月の位置
・以前の地震からの期間
・衛星からの地震雲
・水温の変化


などから、世界の各地の地震発生リスク度を計算しているということで(一般の人がそこまで世界各地のデータを収集できるものなのかどうか不明ですが)、それをもとに毎日のように予測データを更新しているようです。

当る当らないはともかく、労力としてはかなりのものだと思われます。

なんとなく、そのサイトを久しぶりに見てみましたら、日本のことはともかく、アメリカのカリフォルニアの予測がものすごいものとなっていました。

California-m7.gif

▲ 2014年9月4日の Quake Prediction のカリフォルニアの地震予測より。

上で示している場所は地図では下の範囲です。

calfornia-map.jpg


このサイト、もともとの予測スタンスがやや怪しいとはいえ、「100%」という数字は、あまり出さないと記憶していますので(100%を出して外れると逃げようがない)、これはかなり思い切った予測だと思いました。私自身は当たるとは思っていないですけれど。


しかし、アメリカのことはさておき、最近、有感地震が多いことも気になる日本のほうはといいますと、まず、グラフでは 9月 11日までは、下のような「リスク」となっておりました。

GraphJapan.jpg

▲ 2014年9月4日の Quake Prediction の日本の地震予測より。


どうも、「911に気をつけろ」という、どこかで聞いたことのあるようなことになっているようですが、地図としては下のようなものが提示されていました。 9月 11日までのリスク予測ということだと思います。

Japan-911.jpg


ちなみに、北海道にはリスクを示す赤い丸がついていませんでしたので、省略しています。

ただ、現実問題としては、日本のような地震の多い国では、「日本で 100%地震が起きる」という予測はどれも必ず当たるのですけれどね。

何しろ、日本地震学会によれば、日本という国は体に感じる地震だけでも、年間 1000回〜 1500回にのぼり、単純計算で1日3〜5回起きている国なんです。

たとえば、下は今日 9月 5日の関東周辺地域と海域での「過去 24時間、つまり1日に発生した地震の回数」です。

tokyo-one.gif
HARVEST EQMAP

四角が地震です。

今日はちょっと多い気もしますけれど、それでも、これに準じる程度は毎日地震が起きています。

なので、「日本で地震が起きる」という予測は、そのままの意味ではどれでも的中することが「確定」しているわけですけれど、ただ、いわゆる災害レベルの地震について、という意味なら、それはいつ起きるかはわかりません。

カリフォルニアの上の予測も・・・まあ、そうそうあの場所でマグニチュード7以上の地震が起きるものではないですけれど、アメリカの西海岸は、アメリカ大陸の中でも、過去もっとも大きな規模の地震に何度も見舞われ続けてきている歴史を持っています。

なので、確かにいつ起きても不思議ではないです。

いずれにしましても、今の世の中は、エボラやらイスラム国やら懸念も数多くありますけれど、地質の大変化も起き続けているかもしれないことは、シベリアや、今回のアメリカのクレーターの件でも感じるような気がしないでもないわけです。

なんとなく、今の時代はもはや過去数十年とはまったく違っているということを、これまでボーッと生きてきた私でもさすがに感じます。


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2014年09月03日



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ebola-losing-war.gif

▲ 2014年9月2日のアルジャジーラより。



エボラの患者数と死亡者数のカウントが止まった理由

少し前の、

エボラ・パニック : アメリカでは 30州において「エボラ検査」が依頼され、WHO が「死亡者の実数が過小評価されている」と語る中、コンゴ民主共和国では「エボラと似た別の感染症」で多数の死亡が進行中
 2014年08月23日

という記事の中で、8月の中旬から急速にエボラによる患者数と死亡者数が増えていることを書きました。

2014年4月から8月20日までのエボラ患者と死亡者数の推移

Deseased_per_day_Ebola_2014-08.gif


2014 West Africa Ebola virus outbreak
(2014年の西アフリカでのエボラの流行)

などのページで、数日おきに WHO 発表の感染者数と死亡者数が、ほぼリアルタイムで更新されていました。なお、日本語版 Wikipedia 「2014年の西アフリカエボラ大流行」にも、同様の表が載せられています。

ところが、現在、9月3日なんですけれど「8日間」データが更新されていません。

who-826-data.gif


それで、こう、いろいろと報道なんかを見ていますと、どうも、冒頭に貼りました報道の「世界はエボラとの戦いに敗れつつある」というような感じの悲観的な報道を数多く目にしまして、中には、下のように「治療の努力の窓はすべて閉められた」と、 アメリカ疾病予防管理センター( CDC )の職員が述べたというような報道を引用した記事なども目にしました。

cdc-windows-close.gif
Extinction Protocol


思っている以上に現地は混乱しているようなのです。

そして、さきほどリンクしました過去記事「エボラ・パニック……」にも書きましたけれど、

・リベリアなどで医療崩壊が起きている
・雨期のため遠隔地の情報がまったくわからない地域が多い
・死亡した家族を密かに埋葬する人々が多い


などの事情を含む多くの理由により、すでに「実際の患者数」や「実際の死亡者数」は、把握したくても、しようのない状況になりつつある、あるいは、すでになっているのかもしれません。

ウォールストリート・ジャーナルでは下のような記事も目にしました。

true-death-toll.gif

▲ 2014年9月1日のウォールストリート・ジャーナルより。


リベリアの埋葬の習慣がエボラとの戦いを妨げている」というタイトルですが、記事では、リベリアという国全体ではなく「隔離地域」とされた首都モンロビアのスラム街「ウエストポイント」で起きていることなどが書いています。

このウエストポイントには、75,000人ほどの人たちによりスラム街が形成されているのですが、ここにエボラ患者の隔離施設が作られています。

しかし、現在のリベリアでは「医療システムが事実上崩壊」していることもあり、「隔離」というのは、本当に「隔離」というだけの意味で、医療も予防方法もない形で数万人が詰め込まれている状態のようです。

そこでは、死亡した患者は報告されずにひそかに埋葬されているケースが多いとのことですけれど、素手などで埋葬している例も多いそうで、リベリアで医療活動に当たっている市の一人は、

「その場所そのものが壊滅的(カタストロフィック)なのだ」

と述べています。

当然、もはや正確な死亡者数はわからないはずです。

そして、この「隔離」というのも、その方法は、警察とリベリア軍を使って「防疫線」という非常線内に住民を威圧的に封じ込めるものです。

cordon-sanitaire.jpg

▲ 8月20日にモンロビアの「ウエストポイント」で撮影された写真。軍が住民たちを防疫線の中に追い立てています。2014年8月22日の THP より。


このような現実の下で、「状況が改善する」というのは、神様などの登場でもない限り、無理かもしれません。

そんな中で、アメリカの国立衛生研究所( NIH )が今週、エボラ出血熱を予防するワクチンのヒトへの臨床実験を開始することが発表されました。これが「神様」となるかどうかは微妙ですが、そのことを少し書いておきたいと思います。



「突然変異」を繰り返すウイルスの治療薬とワクチンの効果

ebola-human-test.gif

▲ 2014年9月1日の abc news より。


今回の臨床試験は、健康なボランティアを対象に人体への安全性を確認するのだそうで、 CNN によれば、


このワクチンは、英製薬大手グラクソ・スミスクラインと米国立衛生研究所内のアレルギー感染症研究所が共同で開発し、チンパンジーを使った実験で非常に大きな効果が確認されている。

エボラ出血熱ワクチンの臨床試験が実施されるのはこれが初めて。食品医薬品局(FDA)は臨床試験の開始前に必要とされる審査を一部簡略化し、通常より早く許可を出した。

まず副作用の有無を調べるため、成人3人に投与する。安全と判断されたら次は18歳から50歳までの少人数のグループを対象に、ウイルスへの強い免疫反応が生じるかどうかを確認する。副作用の有無についても詳しく観察を続ける。


ということだそうで「臨床試験の開始前に必要とされる審査を一部簡略化」してまでの、かなり強引なヒトへの臨床試験の開始となるようです。

まあ、ワクチンといえば、つい最近も、

コロンビアの少女たちの「謎の病気」の裏に見える、世界を覆う「システム」
 2014年09月01日

というような記事を書いたばかりで、たとえ「全体のほんの一部」でも、その副作用の重大性というのは、「数の比率としてだけで片付けられる問題ではない」と、つくづく思います。

しかし、実際には、ワクチンの安全性というのは、結局、何十万人、何百万人に摂取されてから初めてわかるものが多いです。

とはいえ、病気によっては、ワクチンの有用性が非常に高いものも多くあるわけで、実際にエボラ出血熱のワクチンが完成するのなら、それはそれでめでたいことだと思いますが、そこに立ちはだかる「問題」が、最近わかった、

エボラウイルスが繰り返す激しい突然変異

なんです。

このことは、

エボラウイルスのゲノムが判明。その遺伝子数は「たった7個」。そして現在、エボラウイルスは急速に「突然変異」を続けている
 2014年08月30日

という記事にも書きましたけれど、日本語の報道でも多く記事となっています。
下はニューズウィーク日本語版からの抜粋です。


エボラウイルスに急速な遺伝子変化、シエラレオネの研究が指摘
ニューズウィーク 2014.08.29

シエラレオネでエボラ出血熱に感染した患者からサンプルを採取して行われた遺伝子研究によると、ウイルスがヒトからヒトへと感染する過程で300回以上の遺伝子変化が起きていたことが明らかになった。

同研究を主導したハーバード大学のパルディス・サベティ氏は「ウイルスが突然変異していることが分かった」と述べた。

研究結果は、ウイルスが急速に突然変異し、現在の診断法や開発中のワクチン・治療薬の有効性に影響を及ぼす可能性を示唆している。



ということで、しかも、エボラウイルスは、「オオコウモリなど動物の場合と比べ、人間では、その2倍のペースで突然変異している」ということらしいのですね。

つまり、

エボラウイルスは非常に早いペースで、何百回もの突然変異を起こし続けている

ということのようなのです。

これが意味するところは、仮に、今回、アメリカで臨床試験が開始されるワクチンが、その時には効果があったとしても、すぐに効果がなくなる可能性があるというような懸念を表明している専門家も多くいるようです。

ebola-mutation.gif
Extinction Protocol




ヒトの4000分の1の遺伝子のみのエボラウイルスのゲノム

これだけすさまじい症状と致死率をもたらすエボラウイルスですが、その構造は非常に単純というか、シンプルな作りのウイルスで、遺伝子の数(推定遺伝子領域)が「7個」だけであることも解析で判明しています。

推定遺伝子領域というのは、まあ、私もよくわからないですが、独立行政法人製品評価技術基盤機構のこちらのページによりますと、

塩基配列のうち、タンパク質として機能していると予想される領域を推定遺伝子領域と呼びます。

とのことで、この「遺伝子の数」は、例えとしては(数は Wikipedia によります)、

ヒト  26000
マウス 29000
イネ  37000


などと、哺乳類だとか植物などでは大変に多いのですが、

大腸菌  4149

などのように、細菌類になると少なくなっていき、ウイルスではずっと少なくなります。ウイルスの中で最大のゲノムを持つ「パンドラウイルス・サリヌス」でも 2566 の遺伝子の数だそう。

いずれにしても、エボラウイルスのように「7つだけの遺伝子」の生物(ウイルスは生物ではないですけれど)に、26000の遺伝子を持つ人間が、好き放題に殺されてしまうという図式には、他の多くの病気を含めて、何だかいろいろと思うところもあります。


そんなわけで、エボラ出血熱については、 WHO や CDC などからは、現地の状況についての報告は何となく止まっている感じもあり、また、スーダン政府のように、

患者が発生した可能性が出た途端、報道を禁じた

という例もあります。

sudan-ban-ebola.gif

▲ 2014年8月31日のスター・アフリカより。


これは、8月 30日に、スーダン西部のダルフール州でエボラ出血熱の疑いのある患者が発見されたことを地元メディアが報じた後、スーダン政府はメディアに対して、「エボラ出血熱に関してのすべての報道を禁じた」というものです。

このように、

・流行地の封鎖
・医療システムの崩壊
・患者の強制隔離
・患者の隠蔽
・報道の禁止


ということになってきている現状では、感染状況の実態はさらに曖昧になっていくようにも思います。

しかし、それでも、近現代の医療は、天然痘などを含めた脅威的な病気の多くを根絶してきたという歴史もあるわけで、未来的にそれほど悲観的になることもないのかもしれないですが、ただ、「現状は悲観的」ではあります。


ところで、「東京の代々木を媒介とするデング熱」が発生して、日本で 70年ぶりに患者が発生したことが報道されていますが、今年の2月に書いた、

病気の時代 : 太陽活動での地磁気の乱れが誘発するもの。そして「新種」の病気の出現に震え上がるアメリカ国民
 2014年02月27日

という記事の後半に「マレーシアで爆発的に増えているデング熱」のことをご紹介したことがありましたが、最近の数年は、デング熱の流行地域が爆発的に拡大していて、記事でも、

地図を見ている限りは、朝鮮半島や日本に上陸するのも時間の問題のようにも見えます。

と記していますが、それは、下のふたつの地図を見ると、おわかりかと思います。

2004年のデング熱の発生地域

den-2004.gif
感染症情報センター「デング熱」


2010年版 デング熱のリスクのある国

dengu-map-02.gif
厚生労働省


そして、2014年に上の地図で日本も、「デング熱の発生がある地域」を示す黄色を塗られてしまうことになってしまったようです。デング熱が日本に定着していくのかどうかはわからないですが、何しろ、今は日本は「過去最高の外国人旅行者数記録を更新」し続けているわけで、人と共に、いろいろな病気もやってくるのは仕方ないことだと思います。


なお、デング熱は、軽い症状の人から重い症状の人まで様々ですが、上の「病気の時代 ……」では、インドを旅行していて、デング熱になり、出血を伴う重症化を経験した日本人の方のブログのページ「デング熱の恐怖6 緊急処置」をリンクしていますが、デング熱の症状が悪化した場合の恐ろしさがよくわかります。

> 痛みはだんだん増してきた。歯が痛み、頭が痛み、肘、膝、骨、背中、皮膚の腫れぼったい痛みと痒み。全てが同時に襲いかかってくる。

> 右腕がだんだん真紫に変色していき、そのエリアがどんどんひろがっていく。

> 膝の激痛で満足に立ち上がるどころか、背中の激痛で起き上がる事もできない。

などのような記述が並びます。

日本のデング熱の最新の報道では、


デング熱 感染者36人に
テレビ東京 2014.09.03

国内でデング熱に感染したことが確認された人の数は、きのうまでに36人となりました。いずれも東京の代々木公園やその周辺を訪れていて、東京都は蚊を採集して調査する方針です。

重症例はないということです。


ということで、今回、日本で罹患された方々は上のインドで感染した方のように重い症状の方はいなかったようです。

ところで、タイトルに、

「治療に関してはそのエボラと同じタイプであるデング熱」

と記しましたが、何が同じかというと、 デング熱 - Wikipedia の以下の記載がそれをあらわしている部分です。

予防

デングウイルスには、認可されたワクチンがない。

治療法

デング熱に対する特別な治療法はない。

という、ワクチンも治療法もないという点においては、エボラ出血熱と同じタイプの感染症です。予防法は「蚊に刺されないようにすることだけ」のようです。

さらに、 この Wikipedia には、「デング熱の発生率は、1960年 - 2010年の間で30倍に増加した」という記述もあります。

最近は、何度か「病気の時代」という言葉をタイトルに入れた記事を書きましたけれど、それはまさに進行中なのかもしれないなあと、昨年あたりから特に思います。

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2014年09月02日



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お釈迦様『大集経』法滅尽品より

buddha-01.jpg

東西南北の国王が互いに戦争をし、侵略を行う。
虚空中に大音声が響き渡り、大地が震える。
悪疾が次から次へと流行する。
太陽と月は光を失い、星の位置が変わる。
白い虹が太陽を貫く凶兆があると、大地は振動し、水は涸れ、不時の暴風が起こる。




ロシアに実在する「自動核報復攻撃装置」で思い出すこと

最近、ロシアとウクライナとか、あるいはそれと関係した報道に、やたら「」という言葉が出てくるようになった気がします。

下の記事は 8月 31日の読売新聞の記事の後半部分の抜粋です。


「露は最強の核大国」プーチン氏、若者に語る
読売新聞 2014.08.31

ロシアのプーチン大統領は29日、モスクワ近郊で開いた若者との対話で、ウクライナ政府を支持する欧米諸国に対抗する姿勢を改めて示し、「自国の安全を守るため」として軍事力を強化する方針を強調した。(中略)「ロシアは最強の核大国の一つであり、核の抑止力と戦力を強化する」と述べ、欧米をけん制した。



海外の記事ともなると、下のような直情的な写真を使ったものなども散見します。

putin-threaten-ukraine.gif

▲ 2014年8月31日の Daily Beast より。


最近のこれらのような報道にある、関係者の人々の発言などを見ていて、今年春頃、ロシアの国営テレビのキャスターが自分のニュース番組で、「ロシアは米国を放射能の灰にできる」と述べた、という報道があったことを思い出しました。

ru-tv-3.jpg

▲ 2014年3月17日の AFP 「ロシアは米国を放射能の灰にできる」国営TVキャスターが発言より。


抜粋しますと、下のような記事でした。


国が運営するロシア第1チャンネルのニュースキャスター、ドミトリー・キセリョフ氏は、毎週日曜に放映される自分のニュース番組で、「ロシアは現実的に米国を放射能の灰にする能力を備えた世界でただ1つの国だ」と語った。

キセリョフ氏はまた、「敵の核攻撃を受けた後、われわれの司令部の人員全てとの連絡が途絶えたとしても、システムは自動的に、地下施設や潜水艦からミサイルを正確な方角に発射する」と述べ、ソ連時代に使用されていた自動反撃システムが現在も運用されていることを示唆した。


ということを言っていたそうなのですが、この、

「ソ連時代に使用されていた自動反撃システムが現在も運用されていることを示唆した」

というフレーズを読み返した後、久しぶりに、スタンリー・キューブリック監督の1964年の映画『博士の異常な愛情』の DVD などを深夜見ていました。若い頃からこの映画は数限りないほど見ているのですが、何度見ても新しい面白さを発見します。

ところで、『博士の異常な愛情』と書きましたけれど、実際のタイトルは、 Wikipedia の下にありますように非常に長いタイトルの映画です。

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これは監督が各国版の公開に関して、原題の英語表記の「直訳」以外は認めないところからきたものですが、そのことはともかく、スタンリー・キューブリック監督の作品で、私個人が最も好きな作品でもあります。

そして、この映画は、ただ面白いだけではなく、

相互確証破壊

という概念を軸にして書かれたストーリーを映画化したものなのです。




デッドハンドとドゥームズデイ・デバイス

「相互確証破壊」などというのは、異常に難しい漢字の連なりですが、 Wikipedia の説明では、以下のようになります。


相互確証破壊は、核戦略に関する概念・理論・戦略。

核兵器を保有して対立する2か国のどちらか一方が、相手に対し核兵器を使用した場合、もう一方の国が先制核攻撃を受けても核戦力を生残させ核攻撃による報復を行う。

これにより、一方が核兵器を先制的に使えば、最終的に双方が必ず核兵器により完全に破壊し合うことを互いに確証するものである。



これでも、まだわかりにくいですが、簡単に書きますと、

「やられたら、必ず、やり返す」

という規定がある場合、

「どちらからの先制攻撃であろうと、どちらの国も完全に滅びる


という意味のものです。

上で、ロシアのニュースキャスターが言っていた、

「ソ連時代に使用されていた自動反撃システム」

という概念もこれと関係したものだと思われます。

しかし、これがいわゆる「デッドハンド( Dead Hand / 死者の手)」と呼ばれる、ソ連時代から実在する自動報復システムのことなのかどうかわからないですが、一応、この「デッドハンド」についての説明を抜粋いたしますと、


旧ソビエト連邦およびロシアでは、米国の先制核攻撃により司令部が壊滅した場合に備え、自動的に報復攻撃を行えるよう「Dead Hand(死者の手)」と呼ばれるシステムが稼動している。

これはロシア西部山中の基地に1984年から設置されているもので、ロシアの司令部が壊滅した場合、特殊な通信用ロケットが打ち上げられ、残存している核ミサイルに対し発射信号を送ることで米国に報復するものである。



このデッドハンドは、現在のロシア連邦のひとつ、バシコルトスタン共和国にあるメジゴーリエ市( Mezhgorye )という「閉鎖都市」(外部の者は出入りできない秘密都市)の近郊にあるヤマンタウ山の地中深くに現存するという主張もあります。

Yamantau_002.jpg

▲ ヤマンタウ山。Secret Bases Russia より。


ロシアの国営テレビのキャスターが言っていたのが、このデッドハンドかどうかわからないと上に書きましたが、その理由は、英語版の Wikipedia によりますと、「現在も稼働しているかどうかは不明」らしいからです。

ただし、2009年の米国ワイアードの「ソビエトの黙示録的な皆殺し装置の内幕」という記事では、その時点で、デッドハンドは存在し、また、自動報復の機能も生きており、さらに「アップグレード」も続けられていると記されていました。

doomsday-machine.gif
・ Wired Inside the Apocalyptic Soviet Doomsday Machine


上のワイアードの記事のタイトルの中に Doomsday Machine とあり、これを私は「皆殺し装置」と書いていますが、この Doomsday という単語の意味は、辞書的には、

最後の審判の日

とか

この世の終わり

を意味する言葉であり、決して「皆殺し」という意味ではないですが、どうしてそうしたのかといいますと、それが、先ほどのスタンリー・キューブリックの『博士の異常な愛情(以下略)』に出てくる、ソ連の自動報復装置である Doomsday Device (ドゥームズデイ・デバイス)の日本語字幕を

「皆殺し装置」

という字幕にした日本語字幕陣のセンスに敬意を表してのものです。

doomsday-device.jpg
・『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』のシーンより。


そして、この『博士の異常な愛情(以下略)』のストーリーは、「相互確証破壊(やられたら相手も滅ぼす自動機能)」が、

機能してしまった

というものなのですね。

相互確証破壊(お互いの国同士)というより「無差別に全世界に死の灰を降らせる装置」が自動で作動してしまうというものでした。

その重いテーマを、キューブリック監督は最上の「喜劇」としての作品に仕上げたのでした(実際に、映画芸術の遺産の保護を目的とする機関「アメリカン・フィルム・インスティチュート」が2000年に選出した「アメリカ喜劇映画ベスト100」において、『博士の異常な愛情』は第3位となっています)。

しかし、このテーマ、映画では喜劇にできても、現実で喜劇にできるかどうかは何とも言えないところです。




「起きなかった」1983年の核戦争の報復攻撃

『博士の異常な愛情(以下略)』に描かれるような相互確証破壊、というか、つまり「偶発的核戦争」に関しては、実は今から 30年ほど前の 1983年に、

起きる寸前までいった

という出来事がありました。

これについては、 スタニスラフ・ペトロフ - Wikipedia に詳しいですので、そちらを読んでいただきたいと思いますが、最初の部分を抜粋いたしますと、


スタニスラフ・ペトロフは、ロシア戦略ロケット軍の元中佐。

1983年9月26日、ソ連軍の標準的な服務規程を逸脱し、監視衛星が発したミサイル攻撃警報を自ら誤警報と断定した。

複数の情報源によると、この決断はアメリカ合衆国に対する偶発的な報復核攻撃を未然に防ぐ上で決定的な役割を果たした。

監視衛星の警報システムに対する調査により、システムは確かに誤動作していたことがその後判明した。以上より彼は核戦争を未然に防ぎ「世界を救った男」と呼ばれることがある。


という出来事でした。

しかし、同じページには、

この事件は冷戦時代に戦略核兵器を扱う軍によって為された幾つかの際どい判断の1つである。

ともあり、その誰かの判断が「少し違っていたら」、自動装置による報復攻撃や、あるいは第三次世界大戦となっていったような「小さな事件」は本当にたくさんあったようです。

ちなみに、「世界を救った男」スタニスラフ・ペトロフがその後、ソ連から受けた仕打ちは、以下のようなものだったようです。


あわや核惨事に至るところをコンピュータシステムの警告を無視して防いだにも関わらず、ペトロフ中佐は彼が核の脅威に対処したやり方を巡って抗命と軍規違反の咎で告発された。

彼は重要度の低い部署に左遷され、やがて早期退役して神経衰弱に陥った。



現在は、日本円で月2万円程度の年金で暮らしているそうです。

もちろん、この話には懐疑論もありますけれど、これが事実か事実ではないかということは別にしても、「起き得る」ことであることもまた明白です。

特に多くの軍事システムがコンピュータ制御により自動化している現在では、(サイバー攻撃や単純なプログラムミスも含めて)以前より危険性は大きくなっているようにも思います。

以前、

アメリカ国防総省の機関がサイバー戦争での自動対応プロジェクト「プランX」構想を発表
 2012年08月23日

という記事で、アメリカで「サイバー戦争の自動報復システム」が着々と構築されているというようなことをご紹介したことがありますけれど、なんとなく、全体的に、このような「自動応答」だとか「自動報復」だとか、そういうようなものは、むしろ増えていっているのかもしれません。

すべてを意図的に進めたいというような陰謀論的な存在があったとしても、その意図を無視するかのように、いつでも確実に存在するのが「ミス」だったり「勘違い」だったりするものでもあります。

今は、いろいろな国がいろいろな緊張を高めたり、非難し合ったり、実際に殺戮がおこなわれていたりしますけれど、それぞれの指導者は「何らかの自信」を持っているかもしれないですが、それが結果として『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』のような「結末」を迎える可能性というのもないではないのだろうなあ、と思います。

今年の秋は何となく戦争や自然災害に対して不安な気分が強いです。


参考までに、映画『博士の異常な愛情(以下略)』で、ソ連大使から「皆殺し装置」の話が出る場面の台詞を記しておきます。場所は、政府と軍部高官が軍事に関しての国家最高機密ランクの会議をするウォールームです。



スタンリー・キューブリック『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』(1964年)より

strange-love.gif

ソ連大使  「皆殺し」装置
米国大統領 「皆殺し」装置?
ソ連大使  地球上の生き物を残らず死滅させる兵器です
米国大統領 生き物を残らず?
ソ連大使  それが爆発すると大量の死の灰が生まれ、10ヵ月で地球の表面は月のように死んでしまう
陸軍将軍  そんなバカな事が。どんな死の灰も2週間で安全になる
ソ連大使  コバルト・ソリウムGを知らないな?
陸軍将軍  何だそれは
ソ連大使  その放射能半減期は93年だ。100メガトン級の水爆50個をこれで包めば、その爆発で地球は皆殺しの衣に包まれる。死の雲が地球を取り巻くのだ。放射能が93年も
陸軍将軍  共産国一流のはったりだろうが
米国大統領 どうも分からんね。攻撃されたら爆発させると首相が言ったのか
ソ連大使  違います。正気の人間にはできません。皆殺し装置は自動装置で爆発します
米国大統領 解体すればいい
ソ連大使  それはできません。解体しようとするだけで爆発してしまいます
米国大統領 正気じゃない。なぜそんなものを作ったのだね
ソ連大使  反対もありましたが、結局これが一番経済的だと分かったのです。「皆殺し」計画は軍事費1年分より安上がりなのです。それにアメリカも同じ物を作っているそうではないですか。「皆殺し」格差は困る
米国大統領 そんな計画は承認していない
ソ連大使  ニューヨーク・タイムズで読んだ
米国大統領 ストレンジラブ博士! 本当にそんなものを作っているのか
ラブ博士  大統領。兵器開発局の長官として、私に与えられた権限に基づき、昨年、ブランド社へ同種の兵器研究を依頼しました。その報告による私の結論では、これは戦争抑止に役立ちません。理由は今や皆さんにも明白でしょう。
米国大統領 では、ソ連には実在すると思うかね
ラブ博士  その製作に必要な技術は極めて簡単で、弱小な核保有国にさえ可能です。作ろうという意志さえあれば
米国大統領 しかし、起動が完全自動で、しかも解体不能なんて可能なのかね
ラブ博士  それは可能だし、また絶対に必要な機能です。それがこの装置の第一条件ですから。抑止力とは敵に我々を襲う事を恐れさせる技術です。ですから、その爆発を完全に機械に任せれば、人間的な失敗は排除できる。「皆殺し」装置の恐るべき点は、その簡単さと、完全に非情な正確さにあります
米国大統領 しかし、どのように自動的に爆発させる
ラブ博士  それは驚くほど簡単です。地下に置く限り、どんな大きな爆弾でもできる。それが完成したら、巨大コンピュータ群に接続する。次に爆発させるべき状況を分析し、明確かつ詳細に定義の上で、プログラムに組み、保存させる。・・・しかし、 「皆殺し」装置の威力を発揮させるためには、その存在を公表しなければならない。なぜ黙っていた!
ソ連大使  月曜の党大会で発表の予定だった。首相は人を驚かすのが趣味だ





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2014年09月01日



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columbia-gardasil-top.gif

▲ 2014年8月27日の Global News より。


今日、学校から、子どもが嘔吐して体調を崩していると連絡があり、結果として、彼が体質的に持ち、年に何度か起きる「周期性嘔吐症」(昔でいう自家中毒)だったのですけれど、この発作の時には自力で歩くことすら難しいほど衰弱しますので、学校まで迎えに行き、抱いて連れ帰ってきました。

ちょうど記事を書いていた時だったのですが、それがまた因果なことに「病気」と関係しているものでした。

子どものこともあり、完全には書けず、途中までとなっていますけれど、記事の中のコロンビアの出来事だけでも読んでいただきたいと思いまして、載せておきます。




コロンビアの数百人の少女たちの「謎の病気」の原因は……

冒頭の報道のタイトルには「謎の病気( mystery illness )」とあります。

つまり、私は、何かまた「正体不明の病気でも出現したのか」と思い、読んでみたわけで・・・いやまあ、記事に出てくる人物たちは「原因はわからない」と言っているのですから、「謎」でいいのかもしれないですが、とりあえず上の記事の翻訳を載せますので、お読みいただきたいと思います。

コロンビアの出来事ですが、報道しているのはカナダのグローバルニュースです。



Hundreds of teenage girls in Colombia struck by mystery illness
Global News 2014.08.27

何百人ものコロンビアの十代の少女たちが謎の病気に襲われている

コロンビア北部の小さな町が謎の病気に圧倒されている。

多数の十代の少女たちが入院しており、親たちはこの症状が、子宮頸がんワクチンの副作用ではないのかと怖れている。

現在、エル・カルメン・デ・ボリーバル市( El Carmen de Bolivar )の 200人以上の少女たちが、手のしびれや頭痛から失神にいたるまで数多くの症状により深刻に体調を崩しているが、当局は、いまだに何がその原因かわからないと述べている。

この人口9万5千人のカリブ海沿岸の小さな町は、希な集団ヒステリーに陥っている可能性もある。

しかし、少女の親たちは苛立ちを隠さない。なぜなら、最近の数ヶ月の間、この町の 9歳から 16歳までのすべての少女たちが、 子宮頸がんワクチン「ガーダシル」( Gardasil )を注射していたのだ。

8月27日、住民は当局に対して、徹底的な調査を要求する平和的なデモ行進をおこなった。

町の医師であるフランシスコ・ベガ氏が AP 通信に語ったところによれば、この病気が最初に現れたのは 5月 31日のことで、それ以来、コンスタントに症状を訴える人たちが増え始めたという。

週明けには、120人の少女が病院に搬送されて、小規模なこの町の医療体制の機能は崩壊に瀕した。命に別状のあった患者はおらず、また、全員が退院しているとベガ医師は語った。

町の各患者のもとを訪れ、それぞれの血液サンプルを採取し、調査した、自然学と毒物学の専門家によると、これらの症状が子宮頸がんワクチンによるものであるという証拠はないという。

なぜなら、子宮頸がんワクチンは大規模な臨床試験と国際的な規制の下に製造されているからだと彼は言う。

いっぽうで、コロンビアの保健大臣のアレハンドロ・ガヴィリア( Alejandro Gaviria )氏は、これらの症状がワクチンと関係しているかもしれないという懸念に対しては、それを否定し、パニックを鼓舞したメディアを批判している。

「コロンビアでは、290万人が子宮頸がんワクチンを受けており、今回の症状がワクチンにあるという根拠はない」と大臣は述べる。

また、ラジオにおいて、大臣は「我々には科学的な証拠の重みがある。そして、それに対立する意見や道徳的偏見が存在する」と述べ、「コロンビアでは、毎年 3,000人の女性たちが子宮頸がんで命を落としているのだ」と付け加えた。

ワクチンを製造販売するメルク社のラテンアメリカ担当の代表は、コロンビアに送られたワクチンを含むすべてのワクチンは必要な品質と安全基準を満たしているとして、「私たちは、自社製品にたいしての憶測に関してはコメントしない」と回答した。





記事はここまでです。

私は、憶測でものを言うのは好きではないですが、それでも、この「謎の症状」。

上の中の、

ワクチン接種時期と患者発生のタイミングが同じ

症状が現れた女性は全員、子宮頸がんワクチン「ガーダシル」を摂取していた

という2点から、何をどのように考えてみても、この「謎の病気」の原因は明白な感じがいたします。

つまり、「謎なんかじゃない」という意味で、明白だというようなことです。

子宮頸がんワクチンに関しては日本でも最近多く報道されているようなのですが、あまりその記事を読んだことはなかったですし、現実的にどんなものか知りませんでした。

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▲ Google ニュース 子宮頸がんワクチンでの検索結果より。


しかし、上のコロンビアの出来事の症状を読んで、(もちろん、コロンビアの少女たちの症状の原因が確定しているわけではありませんが)どうしてこんなリスキーな予防ワクチンが台頭しているのだろうと考えざるをえませんでした。

この「ガーダシル」というワクチンは、メルク・アンド・カンパニー、あるいは MSD 社(国などによって名称が違い、日本では MSD という社名)という世界的な製薬会社が製造したものですが、どのようなものだかよくわからないですので、検索などしていましたら、「こんなに事前にリスクを喧伝しているワクチンだったのか・・・」と初めて知りました。

MSD 社の日本語サイトには以下のような「予防ワクチン接種について知っていただきたいこと【失神と痛み】」というページがあります。

msd-risk.gif

以下のようなことが書かれています。

失神について

注射の痛み、恐怖、興奮などによる様々な刺激が、心拍数や血圧を低下させることで失神が起こることがあります。思春期の女性に多いと言われており、注射への恐怖心が強い人は事前に医師にお伝えください。通常は、横になって安静にするだけですぐ回復します。

気分が悪くなったり、めまいを感じたら、転倒しないようにイスにもたれかかるか、しゃがむか横になって、すぐにスタッフや医師に知らせてください。


また、滋賀県ウェブサイト「ガーダシルを摂取される方へ」には以下のように書かれてあります。

ガーダシル接種後に、注射による恐怖、痛みなどが原因で、気を失うことがあります。気を失って転倒してしまうことをさけるため接種後すぐに帰宅せず、30分程度は接種した医療機関で座って安静にし、医師とすぐに連絡がとれるようにしておいてください。


どうやら、ワクチン摂取後に「気を失うこと」が、それほど珍しくなく起き得るようなのです。
ただし、これは副作用というより、予測され得るその場での症状ですが、コロンビアの少女たちの場合は、明らかに、「その後に現れた副作用」のような響きがあります、

このワクチン、

世界での子宮頸がん予防ワクチン接種の現状

というサイトによりますと、

日本を含む多くの国で、幅広い年齢層に対して接種が推奨されており、特に、日本、米国、オーストラリアなど50ヵ国以上で、思春期の女子に対する接種費用は公費で賄われています。

例えば、オーストラリアでは、12〜13歳の女の子を対象に予防接種をうけることを推奨していて子宮頸がんの予防接種にかかる費用は100%公費で政府が負担しています。 その結果、12〜17歳の女子の約7割がワクチン接種を受けている状況になりました。

ということで、この「ともすればリスキー」なワクチンが世界規模での国家的な一種の義務としておこなわれているということになるようです。数にすれば、全世界で、ものすごい数の十代の女性がワクチン摂取を受けているはずです。

日本でも、8月25日の IWJ などの報道には、

全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会には、8月25日現在、被害相談連絡が1000件におよんでいる。このうち、被害の詳細な情報がよせられたのは、260件。

とあるのですが、その副作用の症状は激しく、つらいもので、そして人によっては「長く続いている」もののようです。

症状としては、頭痛や体の痛みといったものから、

・突然の意識喪失
・激しい不随意運動


などの厳しい症例も多いようで、記事に出ている高校生の女性の方は、

「記憶力はほぼなく、自分の下の名前をひらがなで書くのが精一杯。字も読めないし、書くことすらできません」

と述べています。


まあ・・・こういうことに対して、憤慨したり、見知らぬ誰かへの憎しみを持つというようなことではなく、それより、やっぱり、私たちは「考えなければいけない」と思います。

この件、あるいは特定の何かに対してだけではなく、すべてのシステムのことを。

凡庸と存在させ続けてしまった様々なこの世のシステムのことを。

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