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2014年12月31日



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小惑星の地球への突入から始まった2014年の最後の日々に「世界の海氷面積が観測史上最大」に



lovejoy-2014-top.jpg

▲ 2014年12月30日のスペースウェザーより。



5つ目のラブジョイ彗星

大晦日となりましたが、何だか最近は「年末年始感」を感じないですね。20年くらい前までは、まだお正月が近い日には「特別感」というものを感じていましたけれど、最近は何も感じないです。

ところで、上のラブジョイ彗星(正式名称は C/2014 Q2 )が、現在、肉眼でも見える位置を飛行していることが、スペースウェザーの記事で説明されていました。

この Love Joy(愛と楽しみ)という名を持つ「ラブジョイ彗星」は、2011年から 2013年まで何度か取り上げたことがありますので、ご記憶の方もいらっしゃるかもしれせん。

史上最大の太陽接近型彗星「ラブジョイ」の太陽からのサバイバル
 2011年12月16日

アイソンより明るく光るラブジョイ彗星が見られる地球上では…
 2013年11月14日

など、過去何度か記事にしたことがありますが、実は「これらはそれぞれが別のラブジョイ彗星」なのです。

彗星の名称には一般的に、最初に発見した人の名前がつけられます。

最初の発見者が複数だった場合は、「それぞれの名前がひとつの彗星に同時につけられる」こともあります。

たとえば、今年秋に、彗星探査機ロゼッタが着陸に半分くらい成功して話題になりましたチュ…………(頑張れ)チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星がありますが、この覚えにくい彗星の名前の由来を、

探査機ロゼッタがチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星から受信した「謎の信号」をめぐり展開する様々な説
 2014年11月12日

という記事に書いたことがあります。
この彗星は、

・クリム・チュリュモフ
・スヴェトラナ・ゲラシメンコ


というお二方によって発見されたために、このような名称の彗星となっています。

そして、ラブジョイ彗星も人の名前で、オーストラリアのアマチュア専門家のテリー・ラブジョイ( Terry Lovejoy )さんによって発見されたものですが、このラブジョイさんは「すごい彗星ハンター」なのです。

2007年以来、ラブジョイさんが発見して、「ラブジョイ彗星」と命名された彗星は5個もあります。後ろの英数字が正式名称です。

2007年3月 ラブジョイ彗星 C/2007 E2 発見
2007年5月 ラブジョイ彗星 C/2007 K5 発見
2011年11月 ラブジョイ彗星 C/2011 W3 発見
2013年9月 ラブジョイ彗星 C/2013 R1 発見
2014年8月 ラブジョイ彗星 C/2014 Q2 発見


なぜ、こんなに彗星を発見できるのかというと、ラブジョイさんは情報技術者で、デジタルカメラを天体写真用に改造する方法を編み出したのです。Wikipedia によりますと、

ラヴジョイがそれらのフィルタを改造するための方法を発表した後、アマチュア天文家の多くが遠距離天体の写真撮影技術を向上させることができた。

というように、アマチュア天文家全体への貢献度も高い方なのでした。

今年8月に発見されたラブジョイ彗星は、ちょうど今の時期の年末年始あたりにもっとも明るく見えるということのようです。

年の初めに「愛と楽しみ」というような響きの彗星が地球から見えるというのは、そんなに悪いことでもないかもしれないですね。




ついに海氷面積が観測記録史上で最大に

というわけで、本題なのですが、タイトルにある「小惑星の地球への突入から始まった2014年」というのは、今年はじめの記事、

「元旦に発見された小惑星はその翌日に地球を直撃した」 : そんな始まりを告げた 2014年
 2014年01月04日

に書きました「 2014年 1月1日に発見された小惑星が 1月2日に地球の大気圏に突入した」ことをご紹介したものでした。

2014aa-0102.gif
Sky and Telescope

それが今年の始まりの出来事で、それでは、今年の終わりの「大きな出来事」は何かというと、

地球の海氷面積が観測史上最大になった

ことだと思います。

南極の海氷面積はずっと観測史上最大のままだったのですが、北極のほうは平均より氷の面積が少なく「南極と北極で状況が二分している」というような状態のため、世界全体の海氷面積は 10月くらいまでは「平年よりやや面積が広い」程度だったのですが、12月に入り、状況は一変しました。

南極の海氷量が急激に上昇したことに伴って、世界全体の海氷面積がどんどん上昇しました。そして、12月15日には、観測史上4番目の海氷面積となりました。

下のグラフは、

全世界の海氷面積が1988年以来最大に
 きたるべき地球のかたち 2014年12月17日

に載せたものです。

2014年12月15日の世界の海氷面積
sea-1215.gif
Sea Ice Extent – Day 348 – Highest Global Sea Ice Since 1988


そして、下が 12月29日の世界の海氷面積です。

2014年12月15日の世界の海氷面積
sea-ice-1229.gif
Sea Ice Extent – Day 363 – Highest Global Sea Ice and Highest Antarctic Sea Ice For The Day


このように、2014年のほぼ最後になって、海氷観測が始まって以来、最大の海氷面積が記録されたわけですが、最近の増え方を見ますと、しばらくは最大面積のままを維持するように思えます。

ところで、海の氷が多いということは、海水面の温度が「低い」と考えるのが妥当だと思うのですが、過去記事、

北半球の雪で覆われた面積が観測史上最高を記録。なのに、気温と海水表面温度は観測史上で最も高いという異常な矛盾
 2014年12月06日

の中でご紹介しましたワシントンポストの記事から引用しましたように、現在、海水の表面温度は平年と比べて「異常に高い」ことが確認されているのです。

ちなみに、海の氷の面積が過去最大を記録しているだけではなく、北半球では「雪で覆われた地域」も2014年は過去最大を記録しています。

Northern-Hemisphere-snow3.gif

▲ 1967年から2014年までの雪で覆われた面積の推移。 ラトガース大学 全球降雪研究所( Rutgers University Global Snow Lab ) より。




地球の海水表面温度は高いまま

海には観測史上最大の氷が広がり、陸地にも観測史上最大の積雪と面積が広がるというようなことになっている中で、海水表面温度はどのようになっているのか。

アメリカ海洋大気庁( NOAA )の最新のデータは下のようになっています。

2014年12月29日の海水面温度の平年との差異
sea-temp-1229.gif
NOAA


縮小していますので、わかりにくいと思いますが、しかし、全体をパッと見ても、「黄色からオレンジの海域が多い」ことに気づかれると思います。

黄色以上は、平年より海水表面温度が高い海域です。

赤で示される場所は「平年より非常に海水温度が高い海域」となりますが、細かく見ますと、以下のような場所が、異常なほど海水温度が高いです。

海水温度が高いと、大気中の水分量が増えたり、あるいは荒れた天候の気圧が発達しやすいというようなこともありますので、気温などとの兼ね合いもありますが、この赤い海域の周辺は「大雨や大雪が降りやすい環境」となっていると言える場所かもしれません。

america-sea-teperature.gif


japan-sea-temperature.gif


norway-sea-temperature.gif


これを見ると、今現在、日本海の海水温度も平年と比べて異常なほど高いことがわかります。

いろいろな要素がありますので、何ともいえないですが、この高い海水温度が、この地方周辺での長期間の大雪や荒れた天候につながる可能性もないではないかもしれないです。

いずれにしましても、こんなように、

氷も雪も多くて、各地で寒波の記録が続出しているのに、海は暖かい。

という、何となくアンバランスな状態のまま、2014年が過ぎようとしています。

来年がどのような年になるかは、なってみないとわからないですけれど、楽な部分よりは厳しい部分が多いような気配はあります。

それでも、世の中がどのようになっても、自分の気分や感情を決定するのは最初から最後まで「自分の意志」ですので、つまり、来年がどのような年かというのは、結局、個人個人の心が決めるものだとは思います。

むやみに周囲に飲み込まれないように平常心で進めば、波があっても乗り越えられるはずだと信じたいです。

そして、今年も大変にお世話になりました。
ありがとうございます。

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2014年12月30日



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▲ 2014年12月29日の Epoch Times より。



お礼といっては変なのですが

今日は物騒な記事なんですが、その前に、お礼という表現でいいのかどうか迷いますが、書いておきたいことがあります。

1週間ほど前に、

純正のオリーブオイルの味の衝撃を教えてくれた瀬戸内海の小豆島の施設の人びとから「ほぼ100%」に入ることのできない子どもたちの世界を思い出す
 2014年12月22日

という記事を書かせていただきましたが、その後、この記事を見て、このオリーブオイルを作っている社会福祉法人「ひまわりの家」にお問い合わせがたくさんがあったのだそうで「突然、お問い合わせが増えた原因は?」というようなことになったのでしょうが、問い合わせされる方々が上の記事を見てらっしゃる方だったことがわかったのだそうです。

そのことについて、私がオリーブオイルを購入したグループ展に参加されていた方のひとりから、うちの奥さんにお礼のメールがありました。

extra-virgin-oliveoil2.jpg


私は関係者ではないですので、「お礼」というのは厚かましい書き方なのですが、オリーブオイルの売り上げは全額、作っている障がい者の方々本人の給料になるそうですので、施設で働く人たちの給料が少しでも増えればいいなとは思って書いた部分はあります。

なので、お礼として書かせていただきたいと思った次第です。

それにやっばり、この「ひまわりの家」の理事長さんの名前が、

岡 裕 さん

ということになっているのに対して、うちの子の名前が、

岡 裕 〇

ということにもちょっと思うところがあったりしました。

私の子どもは、〇のところに一文字漢字が入るわけですが、これは偶然とはいえ、ややシンクロを感じないわけにもいかないところでした。

しかし、このオリーブオイル、価格はややお高いですけど、この味なら普通に高級系スーパーなんかに置けば、売れると思うんですけどね。

現在流通しているエキストラバージンオイルのほとんどが「限りなく偽物に近い」ことがわかってしまった以上、「どれが本物か」を探る基準はなかなか難しいものがあるわけで、「1から生産して作っている」と証明できる、このような商品なら、福祉云々の冠がなくとも、必ず売れると思います。

というわけで、書いてよかったなと思いました。


さて、ここから物騒な話です。




2014年1年間だけで「3機」も消滅したマレーシア機

エアアジア機の失踪は、ご存じかと思われますが、今年1年間だけで、マレーシアの航空機に起きた事件は以下のようになります。

3月8日 マレーシア航空370便 消息を絶つ(乗客乗員 239名)

melaysia370.jpg

マレーシア航空370便は、マレーシアのクアラルンプールから中国の北京に向かっていたマレーシア航空の定期旅客便である。2014年3月8日、タイランド湾上空で消息を絶ち、現在行方不明となっている。

Wikipedia より。

7月17日 マレーシア航空17便 撃墜(乗客乗員 298名/全員死亡)

malaysia17.jpg

マレーシア航空17便 (MH17)は、2014年7月17日にオランダ・スキポール空港からマレーシア・クアラルンプール国際空港に向かっていたマレーシア航空の定期便。17時15分頃、ウクライナ・ドネツィク州グラボヴォ村に墜落した。

Wikipedia より。

12月28日 エアアジア8501便 消息を絶つ(乗客乗員 162名)

air-asia8501.jpg

インドネシアなど東南アジア諸国の当局は29日、インドネシアのスラバヤからシンガポールに向かう途中で消息を絶ったエアアジア 機の捜索を再開した。同機には乗客155人、乗員7人が搭乗していた。

エアアジアのトニー・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)は記者会見で、「非常にショックを受けているが、まだ何が起きたか分かっていない」と語った。


ブルームバーグより。

ここに至って、もうこれは異常な出来事の連続だというように考えても構わないのではないかと感じることもあるのですが、今回のエアアジア8501便の場合は、「エアアジア機の残骸確認」(時事通信 2014.12.30)という報道もあり、墜落である可能性が高いわけですけれど、事故は事故として、本当に「通常の事故」なのかということに焦点があるような感じもします。

ウクライナ上空で撃墜されたとされるマレーシア航空17便にしても、今でも、撃墜したことを認めた国や組織はないわけで、結論が出ることもなさそうな雰囲気にもなっています。

このような異常な航空機の消失や墜落が続いている中で、冒頭に載せました記事のように、

「この出来事を予測していたような書き込み」

が、中国のインターネット上の投稿サイトに記されていたことが判明しました。
それは 8501便の失踪事件が起きる 13日前に書かれたものでした。

下がその「マレーシア航空だけではなく、エアアジアにも黒い手が迫る」というタイトルの書き込みです。

冒頭の Epoch Times の記事タイトルには「中国人ブロガー」とありますが、中国語で書かれてあるというだけで、中国人であるかどうかまではわかりません。

ch-blog.gif

▲ 2014年12月15日の BBS Ianya より。


内容は、わかりづらい部分も多いのですが、

・国際的な「黒い手」がマレーシア航空307便の失踪とマレーシア航空17便の撃墜を起こすことにより、世界第6位のマレーシア航空を崩壊させた。

・次はマレーシアのエアアジアが狙われている。

・背後にいる勢力はあまりにも強大だ(なので防ぐことはできない)。

・さらに、その勢力は極めて悪質な心を持つ勢力だ。

・中国の人々は、当面、エアアジア機に乗らないようにしてほしい。

というような感じのことが書かれてあるようです。

この書き込みの13日後の 12月28日に、エアアジア8501便が失踪します。

冒頭の Epock Times は、このことについてふれた記事でした。
先に記事の概要をご紹介しておきたいと思います。



Chinese Blogger Warned of Pending AirAsia Disaster
Epoch Times 2014.12.29


中国人ブロガーがエアアジア機に差し迫る危機を警告していた


エアアジア機が消息を絶った 13日前に、中国人ブロガーが「黒い手」と表現する組織が、エアアジア機をターゲットにしているとネット上に記していたことが判明した。

12月15日に、ブロガーは、マレーシア航空、および、エアアジア機には乗らないように警告し、「命の危機と関係することですので、注意して下さい」と書いた。

そして、12月28日、エアアジア機 QZ8501便は、乗員乗客 162人を載せたまま、午後 7時17分にジャカルタの管制塔との接触を失った。

投稿者は、失踪事件が起きた後には書き込みをしていない。
現在までに、この書き込みは 250万回以上閲覧された。

この投稿者は、マレーシアの航空会社の出来事には国際犯罪組織が関与していると主張する。その組織について、投稿者は「黒い手」と表記するが、これは、中国では一般的にはギャングやマフィアなどの組織を意味する。

投稿者は、コメントの中で、「手に負えない米国」( stubborn U.S )という言葉も残している。

この書き込みに対しては、様々な反応があるが、最も妥当な考えは「単なる偶然」という可能性が最も高いのではないかというものだ。




ここまでです。

現状では「書き込んだら、その通りになってしまった」という単なる偶然説が有力なようです。

しかし、上の Epoch Times ではふれられていませんが、実は、マレーシア機に「危機が迫っている」ことについて、今年の7月、ベトナム人女優もネット上に「警告」の書き込みをしていたのでした。

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7月のマレーシア機17便の撃墜の前にベトナム人女優がネットに記した警告

mh17-prediction.gif

▲ 2014年7月21日のベトナム Sao Onlin より。7月17日にウクライナ上空でマレーシア航空17便が撃墜されたとされる事件のすぐ後の頃の記事です。


上の記事のタイトルに名前が出てくるズーン・イエン・ゴック( Duong Yen Ngoc )さんというのはベトナム人女優であり、モデルでもあります。検索すると、写真やページなどが相当出てきますので、少なくとも,ベトナムではそれなりに著名な方だと思われます。

下の方です。

Duong-Yen-Ngoc3.jpg
ngoisao.net

お美しい方ですが、この方が、 SNS に下のような「警告的な書き込み」をしていたことがわかったのです。

Duong-Yen-Ngoc2.jpg
Sao Onlin

ベトナム語で書かれていまして、内容を正確に把握することは私には不可能ですが、大体の意味としてなら何とかなりそうです。以下のようなことが書かれてあるようです。

ズーン・イエン・ゴックさんの SNS の書き込み

これを読まれている方の中で、飛行機で海外に行こうとしている方がいた場合、私がこれから書く内容を思い出して下さい。

それは、マレーシア航空、そして、もうひとつのマレーシアの航空会社の旅客機に乗ることはやめてほしいということです。

これは、私が1年前に諜報関係から得た情報源を元にして書いています。

(私はこのことを利益や便宜のために書いているのではありません)

あなたがたは「なぜ?」という疑問を持たれるかと思います。
しかし、私がその答えを口にすることはできないのです。

ただ、彼らが言うには、今度の出来事はさらに多くの痛みをもたらします。

そして、今月( 2014年7月)はとても不幸なムードが漂っています。

そのため、私はあなたがたに述べることにしましたが、すべての情報を共有できるわけではありません。

また、どうして私がそのような情報源を持っているかと疑問に思われるかもしれませんが、それについても私が述べることはできないのです。

神の恩寵という言葉は、たとえば、死のような悲しみに沈んでしまわないためにあると言われています。

戦争以来、死は主の特権です。

というような感じのようです。

具体的なことは何も書いてはいないとはいえ、マレーシアの航空会社の飛行機に「何か起きるかもしれない」ということを書いているようです。

そして、抽象的な表現ながら、それが「死」や「悲しみ」と関係することであることも何となく伝わります。

この場合は、中国人ブロガーのように匿名ではなく、また、彼女自身が有名人であるわけですから、コメントなどにも、営業妨害的な意味で航空会社から訴えられるのでは、というような書き込みがあったりするようですが、その「今月はとても不幸なムードが漂っています」と書き込みした7月に、ウクライナ上空でマレーシア機17便が撃墜されるということが起きてしまったわけで・・・。

うーん、どうなんでしょうかねえ。

中国人ブロガーのほうは単なる偶然の可能性はあるかと思いますが、ズーン・イエン・ゴックさんは、ベトナムでは署名な方であるようで、そんなにいい加減なことは書かない、あるいは書けないと思いますし、そもそも、彼女に何のメリットもないばかりか、マレーシアの航空会社からクレームが来ることも考えられるわけで、酔狂で書くようなものではないとは思います。

それにしても、彼女の文面にある、

どうして私がそのような情報源を持っているかと疑問に思われるかもしれませんが、それについて私が述べることはできないのです。

というあたり、いろいろと想像が働きます。

真相はわからないながらも、中国人ブロガーが言う「黒い手」と表現されている存在。

そして、ベトナム人女優が記した、「戦争以来、死は主の特権です」という意味深な言葉で締めくくられる記述。

想像だけは膨らみますが、その「本体」に辿り着くことは難しいのでしょうね。

何しろ、中国人ブロガーの言うことが正しければ、

その勢力はとんでもなく強力で、しかも非常に「悪い心」を持っている

ということですので、そんな勢力の活動が大きくなれば、まだまだ世界は荒れそうです。

今、世界では航空機などだけではなく「原発」でもいろいろなことが起きています。

数日前には、韓国の原発がサイバー攻撃を受けて、そのサイバー攻撃は今でも継続していたり、ウクライナの原発が緊急稼働停止となったり、何が起きているのか、あるいは偶然の連鎖なのかわからないですが、何とも、こう世界の「裏」から何か音が聞こえてきています。

もうすぐ始まる 2015年はどんなスタートをきるのでしょうかね。

「死は主の特権です」というような言葉を思い出すような年の始まりにはなってほしくないですが、「いい年になる」とはどうも考えにくいのが正直なところです。

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2014年12月29日



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▲ 2014年12月27日のロシア・トゥディより。


新年あけましておめでとうございます(どんな時間軸に生きてるんだよ)。

・・・ああ、まだでしたか。

昨日のジョン・レノンの記事の中に書き忘れていたことがあり、それを先ほど書き足していました。それは、

ドキュメント映画での当時のスタッフの証言では、ジョン・レノンはこれらの歌詞をあらかじめ書くということはなかったようです。

スタジオのセッションの中で「自然とこれらの歌詞が口から出てくる」のだそう。

音楽版の自動書記みたいなもののようで、確かに彼は「何か」に取り憑かれていたのか、あるいは好かれていたのかもしれません。


というもので、ジョン・レノンは、あれらの曲の歌詞の多くを、あらかじめ歌詞を書くこともなく、「スタジオで口から出るままに曲を作り上げていった」のだそう。

そういう意味では、天才というより悪魔憑きですね(悪魔かよ)。
いや違う、神がかりだったんでしょうね。

私もジョン・レノンを真似して、書く内容を何も考えずに記事を書き始めましたら「あけましておめでとうございます」となってしまった次第です。

天才への道は遠いですね。




クリスマス・イヴにメキシコに出現した「カオス」

それにしても、世界中で荒れた天候のまま年末から年始を迎える地域が多いようです。日本もそのひとつかもしれません。

今回はそんな現在の世界の天候の状況を書こうと思っているのですが、なぜ、冒頭に、メキシコに突然現れたクロップサークルの記事を貼ったのかと申しますと、

まさに「カオス」だから

です。

普通はクロップサークル(あるいは、ミステリーサークル)といえば、誰が作ったのかはともかくとして、大体は「美しい形をしている」わけです。

crop-circles.jpg
Google 画像検索 crop circle より。


しかるに何ぞや、メキシコのクロップサークルは。

上空から見ますと、下のような形です。

crop-mexico-02.jpg


大きさそのものは、右を走る車との比較でおわかりかと思いますが、決して小規模なものではないです。緑の薄くなっている部分が、大麦が倒れた状態となっています。

というか、そもそも「サークル(円)」でさえないので、クロップパターンというべきなのでしょうが、よくもここまで「デタラメで巨大なもの」が一夜にして出現したものだと思います。

ロシア・トゥディの記事も、タイトルに「チュパカブラ」と入れていたりしていますが、下のようなジョークめいた写真も掲載しています。

expectativa-realidad.jpg


どうせなら、写真上のようなものが出現してほしかったのに、現れたのは写真下のような、よくわからないものだったと。

ちなみに、写真上にある英国のシルバリーヒル( Silbury Hill )というのは、クロップサークルの出現で有名な場所のようで、写真検索をしますと、何十種類というクロップサークルの写真が表示されますので、頻繁にクロップサークルが出現する場所のようです。

しかも、その多くが非常に美しい形をしています。

ところが、メキシコに出現した巨大なクロップパターンは、まるで規則性をつかむことができないカオス・パターンなのでありました。

しかも、これが出現したのが 12月24日の夜。

すなわち、「クリスマス・イヴに現れたカオス」だったわけです。

なお、このメキシコの町は、テスココという場所で、メキシコシティのすぐ近くにあり、また、テスココ - Wikipedia によりますと、

いわゆるアステカ王国(三都市同盟、エシュカン・トラトロヤン)を構成するの中心都市の一つであった。中央メキシコ高原地域において、アステカ帝国の都テノチティトランに次ぐ大きさであった。

という、アステカ文明( 1428年頃から1521年)の中心都市のひとつだった場所のようです。

このアステカ文明そのものも、かなりカオスな文明で、アステカ - Wikipedia には以下の記述があります。

人身御供

アステカ社会を語る上で特筆すべきことは人身御供の神事である。

メソアメリカでは太陽は消滅するという終末信仰が普及していて、人間の新鮮な心臓を神に奉げることで太陽の消滅を先延ばしすることが可能になると信じられていた。そのため人々は日常的に人身御供を行い生贄になった者の心臓を神に捧げた。

生贄は、祭壇に据えられた石のテーブルの上に仰向けにされ、神官達が四肢を抑えて黒曜石のナイフで生きたまま胸部を切り裂き、手づかみで動いている心臓を摘出した。シペ・トテックに捧げられた生贄は、神官達が生きたまま生贄から生皮を剥ぎ取り、数週間まとって踊り狂った。

> 神官達が生きたまま生贄から生皮を剥ぎ取り、数週間まとって踊り狂った。

うーむ。

まあしかし、文化や文明はいろいろあって当然ですので、それ自体はともかくとして、このアステカの文明も、他のアメリカ先住民文明同様にスペイン人の侵略によって滅亡いたします。

この侵略の過程でどのようなことがおこなわれたのかは、過去記事の、

虐殺の祝日コロンブス・デー:彼らは「理想的な人類像」を破壊し、そしてそれは「4回続く皆既月食」の渦中で起きた
 2014年10月14日

で、コロンブスたちがおこなったことなどから想像できる気もします。

コロンブスの航海に同行し、その虐殺を目のあたりにしたキリスト教宣教師のバルトロメ・デ・ラス・カサスという人の日記には以下のようにあります。

彼ら(コロンブス一行)はインディアンたちの手を切り落として、それが皮一枚でぶらぶらしているままにするでしょう、そして、『ほら行け、そして酋長に報告して来い』と言って送り返すのです。

彼らは刀の切れ味と男ぶりを試すため、捕虜のインディアンの首を斬り落とし、または胴体を真っ二つに切断し、賭けの場としました。彼らは、捕えた酋長を火炙りにしたり、絞首刑にしました。

話が逸れ始めていますが、いずれにしても、2014年のクリスマス・イヴに現れたメキシコのクロップ・パターンは、来年の波乱、あるいはカオスそのものを予感させるものかもしれません。

ところで、この「カオス」という言葉、現在のヨーロッパの天候に関する報道で、多く出てきます。




世界の気候パターンそのもののカオス化が進んでいる

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▲ 2014年12月27日の英国テレグラフより。


uk-snow-chaos01.gif

▲ 2014年12月27日の英国 EXPRESS より。

写真上は、フランスのアルプスのスキー場に続く道路で 1万5000人余りが豪雪のため立ち往生していることを伝えるニュースです。当局は臨時避難所を設けるとともに、現地への旅行を見合わせるよう呼び掛けています。

下はイギリスでの大雪を報じるニュースですが、フランスとイギリスだけではなく、現在ヨーロッパの多くの地域が雪と寒波に見舞われています。

バルカン半島からトルコにかけても大雪被害が出ている地域が相次いでいて、やはり、交通などの混乱が発生しているようです。

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▲ 2014年12月22日のトルコの英字メディア Daily Sabah Turkey より。


そして、日本も年末年始は地域により厳しいお正月となりそうです。

年末年始も大雪の可能性 気象庁が警戒を呼びかけ
goo ニュース 2014.12.25

気象庁は25日、東北から近畿にかけて「大雪に関する異常天候早期警戒情報」を発表しました。それによると、12月30日頃からの約1週間、大雪になる確率が30%以上になるとして、警戒を呼びかけています。

としていて、気象庁は、12月30日頃からの約1週間のあいだ、

・東北地方の日本海側で、平年比 161%以上の降雪量
・長野県北部と群馬県北部で、平年比 174%以上の降雪量
・北陸地方全域で、平年比 210%以上の降雪量
・岐阜県山間部で、平年比 213%以上の降雪量
・近畿地方の日本海側(で、平年比 273%以上の降雪量


となることを予想しています。
近畿の日本海側では、平年の3倍近い雪が降る可能性が示されています。

このような状態なのに、「過去2番目に遅い台風が発生」したりしています。

台風23号発生 過去2番目に遅い記録
NHK 2014.12.29

typhoon-23.jpg

29日午前、フィリピン南部付近で台風23号が発生しました。

12月29日の台風発生は、気象庁が台風の統計を取り始めた63年前の昭和26年以降、平成12年12月30日に発生した台風23号に次いで2番目に遅い記録となりました。

予想進路を見ますと、日本への影響はなさそうなのですが、どうもマレーシアなどの東南アジアに影響がありそうな感じです。

そのマレーシアは、過去数十年で最悪の洪水の真っ只中にあります。

malaysia-flood.jpg

▲ 2014年12月28日の TIME より。


上のタイムの報道によりますと、現在までに、少なくとも 24名の方が死亡していて、16万人が家を失ったとされています。しかも、大雨は今後数日は続くと見られている上に、台風がどうもマレーシアのあたりに接近しそうにも見えるという非常に災難なことになっているようです。

下の動画はマレーシアのクランタンの現地の人が携帯で撮影したものだと思いますが、ものすごいですよ。車が「水の上」を流されていったりしていて、その様子はすさまじく、被害の全容はそう簡単に把握できるようなものではないことが予測されます。




きたるべき地球のかたちの

マレーシアとタイ南部で過去数十年で最悪の大洪水が発生
 2014年12月28日

に書いたのですけれど、現在の世界的な異常気象(異常気象と呼んで構わないと思います)は、

地球の大気の大きな循環のシステムが変化しているためかもしれない

という感じはあります。

ジェット気流の流れも変化していて、そのために、今までは考えられなかった地域や、考えられなかった時期に、壮絶な量の雨や雪が降ったり、あるいは、地域によっては「考えられないほど降らない」ということが起きる。

実際、中国では、中国最大の淡水湖であるハ陽湖(ポーヤン湖)が、消滅に向かっているかのように、水域の減少が続いています。

中国で進行する砂漠化:中国最大の淡水湖「ハ陽湖」がこの2ヶ月間で水面積が半分に
 来たるべき地球のかたち 2014年12月27日

あるいは、下みたいに、ハワイに雪が降ったりする現象が起きたりもしているわけで。

hawaii-snow-top.gif

▲ 「ハワイ島に雪が降り、現在ブリザード警報が発令中」より。




2014年の最後まで

そういえば、マレーシアといえば、また航空機が「失踪」しています。

またミステリー、エアアジア機が消息不明に マレーシア航空で2度、今度はエアアジア
東洋経済 ONLINE 2014.12.28

またもや東南アジアのエアラインで大きな事故が発生した。12月28日、162人を乗せたエアアジア便が、出発地であるインドネシアのスラバヤと目的地のシンガポールの間で消息を絶ったのだ。(略)

2014年にマレーシアの航空会社に関連して発生した大きな事故としては3件目である。マレーシアのフラッグキャリアであるマレーシア航空のMH370便は、3月8日にクアラルンプールから北京に向かっている途中に行方不明となり、別のMH17便はウクライナ上空で撃墜され、搭乗していた298人全員が死亡している。

これが事故なのか、また3月のマレーシア機 MH370 便のような「ミステリー」なのか、今はわからないですが、年の最後の最後まで「大量死」というようなキーワードがこびりつく部分はあります。

ギリシャ沖では、乗員上記約470人を載せたフェリーで火災が発生し、現在(12月29日午前)まだ、数百人の人々を船内に残したまま、いまだに鎮火していません。

フェリー火災:船上なお300人超 救助難航、ギリシャ沖
毎日新聞 2014.12.28

greek-01.jpgアドリア海に浮かぶギリシャ西部コルフ島の沖で28日午前4時(日本時間同11時)ごろ、乗客乗員計478人を乗せ、イタリアに向かっていたフェリー「ノーマン・アトランティック」で火災が起きた。

ギリシャのテレビよると、28日夕までに140人が救出されたが、300人以上が船上に残されている。強風で現場の海は荒れ、救助作業が難航しているという。(略)

ギリシャのバルビチオティス海運相は強風と火災のため「これまでで最も難しい救助作業となる」と述べた。

間違っても「平穏」とは言えない年の瀬を迎えているわけですが、2015年の初めもこの混乱が続いていくのかどうかというと・・・個人的な予測に過ぎないですが、先日の記事、

数秘術と西洋神秘学から考えれば「2014年」は世界の終わりの年だったことに気づき、そして、来年からの2年間は「存在しない年」であることも知る
 2014年12月23日

に書きました、

2015年と 2016年は数秘術から見ると「存在しない」年

という概念から考えますと、たとえば、よく神話などに書かれてあります「世界はカオス(混沌)から始まった」という描写を持ち出せば、存在しないという状態は、神話でいうところの「世界が生まれる前の状態」であり、それは「カオスの状態」だと考えられなくもなさそうで、

2014年と 2015年はカオスの状態

であり、2017年に新しい世界が生まれるための準備期間ともいえるのかもしれません。

そんなわけで、世界のカオスはさらに拡大すると私は考えます。

本当は気候について、もう少し書きたかったのですけれど、そろそろ出なければならない時間になってしまいましたので、ここまでとさせていただきます。

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2014年12月28日



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Lennon.jpg

▲ ジョン・レノンは、1975年に息子のショーン・レノンが誕生したことをきっかけに音楽活動を停止し、数年間、育児に専念していたことを知りました。映画『ジョン・レノン、ニューヨーク』より。



友人の命日を前に

今日も昨日の記事に引き続いて、時事ネタではなく、雑談のような、日記のような曖昧な記事となってしまいました。体調ではなく、メンタル的にボーッとした感じから抜けきれません。

まあその・・・今年の始めの記事、

地球サイズの黒点を眺めながら「必ず今年終わるこの世」を神(のようなもの)に誓って
 2014年01月09日

の中に少し書かせてもらったことがありますが、私が人生の中で、最もお世話になった友人の田中くんという人が昨年の暮れに 48歳で亡くなったんです。私にとっては、本当の意味で緊密だった人(ほんの数人)の中での、初めての死でした。

そして、明日(12月29日)が田中くんの命日なんですよね。

田中くんは下の写真のスタンリー・キューブリック監督とよく似た顔立ちと体型の人でした。

cp-2014.jpg

▲ 2014年02月23日の過去記事「スタンリー・キューブリックとT氏のふたりの亡霊に私はまたも月の世界へ引き戻される」より。


明日、一周忌のお墓参りに行くのですが、ここ数日、何だかいろいろと考えることが多いです。

ところで上の記事に、私は以下のようなことを書いていました。

「個人的な宇宙の部分的な崩壊」という意味では、今年 2014年という年は異常なほど鮮明に記憶される年であることが確定して、そして、第5宇宙だか第6宇宙だか忘れましたけれど、ホピ族のいう「現在の宇宙の終わり」であり、あるいはアステカの人々が、現在の太陽神トナティウの時代が終わる時とした「その年」にいる自分を感じます。

sun-god-2014b.jpg

▲ 過去記事「アステカ神話の過去4つの世界と太陽。そして、現在の太陽トナティウの時代の終わりは」より、アステカ文明の暦に刻まれる過去の4つの太陽の時代。

・第1の太陽アトルは、水の太陽。
・第2の太陽オセロトルは、ジャガーの太陽。
・第3の太陽キアウトルは雨の太陽。
・第4の太陽エヘカトルは風の太陽。
・第5の太陽(現在の太陽)オリン(トナティウ)は地震の太陽。

と書いていまして、そういえば、「 2014年で現在の太陽(第5の太陽)の世界は終わる」というようなことを、かつて書いていたことを思い出しました。

スピリチュアル系の話に過ぎないと言われればそれまでなんですが、ここらあたりの概念からは、

2015年は、まったく新しい世界へ突入する最初の年となる可能性がある

ということなのかもしれません。

序盤は荒れて始まる時代のような気もしますけれど。




言葉が宇宙を突き進んでいく

昨日からうちの子どもが奥さんのほうの実家に遊びに行っていまして、そういう日は、奥さんと飲みに行くか、部屋で映画を見たりすることが多いんですが、昨日、

「こんなのテレビでやってたんで録画したんだけど」

と、奥さんはテレビで放映されていたという映画を再生し始めました。それは『ジョン・レノン, ニューヨーク』(原題: Lennon NYC)という、2010年のドキュメント映画でした。

1971年から 1980年に殺されるまでの9年間、ジョン・レノンが過ごしたニューヨークでの生活を周囲の人々の証言や残された映像を元に構成したものでした。

映画自体は面白かったですが、オノ・ヨーコさんがいろいろ語る度に「カチン」と頭の中で小さく弾けるものがありまして、まあ別に、ビートルズが解散した原因がヨーコさんにあるというわけではないんでしょうけれども、私はビートルズ時代のジョン・レノンは神がかっていたと思っていますが、ソロ以降はどうもあの「後光的ともいえる音楽性」がやや見出しにくくなっていたことがあります。

ビートルズ時代のジョン・レノンの曲は、たとえば、過去記事の、

ジョン・レノンの曲に DNA を修復するといわれるソルフェジオ周波数 528Hz コード「だけ」で作られていた…
 2014年08月26日

で取り上げました、ジョン・レノンが、『チベットの死者の書―サイケデリック・バージョン』という書に触発されて書き上げた 528Hz ワンコード進行の「トゥモロー・ネバー・ノウズ」とか、基本はメロウなポップスなのに、そこに実験的な要素を詰め込みまくった「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」などの「神がかり性」は、ちょっと異常なほどだったと思いますが、しかし、これらをなし得たのも、ジョン・レノンひとりの力ではなく、ビートルズの他のメンバーとその演奏があったからこそのものだとも思います。

そして、今回のタイトルに入れました、

我らが導師(グル)、神に勝利あれ

というのも、ビートルズ時代のジョン・レノンの「アクロス・ザ・ユニヴァース - Wikipedia」 ( Across the Universe )という曲の中の一節なんです。

この曲は英語の歌詞ですが、その中で、繰り返し出てくる、

Jai Guru Deva Om(ジャイ・グル・デイヴァ・オム)

というフレーズだけは「サンスクリット語」で、その意味が「我らが導師、神に勝利あれ」を意味するのだそうです。

この曲に対して、ジョン・レノンは、

「本当に良い歌は、メロディーがなくても歌詞だけでその価値を見出せる歌であり、それに該当する曲こそが、『アクロス・ザ・ユニヴァース』である」

と述べたということが Wikipedia に書かれています。

jai-guru-deva.jpg

▲ アクロス・ザ・ユニヴァースのプロモのようなもの(下に動画があります)より、ビートルズのメンバーのが「 JAI GURU DEV 」と書かれた服を着ている光景より。


歌詞の最初の方は以下のようなものです。


アクロス・ザ・ユニヴァース(1969年)

終わりのない雨が紙コップに降り注ぐように
言葉が飛び出してくる
宇宙を横切り、言葉は滑るように進んでいく
喜びが波のように私の開いた心を漂う
私を捕らえて私を優しく包み込む

Jai Guru Deva Om(我らが導師、神に勝利あれ)

何も私の世界を変えようとはしていない
何も私の世界を変えようとはしていない





ちなみに、ドキュメント映画での当時のスタッフの証言では、ジョン・レノンはこれらの歌詞をあらかじめ書くということはなかったようです。

スタジオのセッションの中で、「自然とこれらの歌詞が口から出てくる」のだそう。

ビートルズ時代の後記のジョン・レノンの多くの曲はそんなものだったようです。

音楽版の自動書記みたいなもののようで、確かに彼は「何か」に取り憑かれていたのか、あるいは好かれていたのかもしれません。

そして、この曲の歌詞のこの部分だけ見ますと、「存在」が宇宙を突き進んでいくのではなく、「言葉」が進んでいくというような概念を語っているようで、言葉から宇宙が始まったという聖書の記述などを連想させるものでもあります。

ヨハネによる福音書 1章 1-3節

初めに言があった。言は神と共にあった。
言は神であった。
この言は、初めに神と共にあった。
万物は言によって成った。
成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった。

こういう神がかった曲を作ったジョン・レノンですが、しかし、私がこのドキュメント映画『ジョン・レノン、ニューヨーク』で、もっとも印象的だったのは、「ジョン・レノンが、専業主夫として子育てに専念していた数年間があった」ということでした。

それが冒頭の写真です。




オムツ替えの中で謙虚さを取り戻す男性たち

ジョン・レノンは、息子のショーン・レノンが下の写真くらいになるまで、というより、1980年に射殺されるまで主夫として子育てを続けたのですね。

john-lennon-1980.jpg


その当時の数々の写真やフィルムなどが残っているのですが、ミルクをあげ、おんぶして、多分おむつの世話もしていたのだと思います(オノ・ヨーコさんが育児している写真はありません。笑)。

私も育児は小さな頃から奥さんと交代でおこなってきましたが、男の人は子育てをやると結構「傲慢さが消えていったりして」なかかないいものだと思いますよ。

どんなに偉ぶっても、「あかちゃんの泣き声とうんちには勝てない」ということで、最初から赤ちゃんに対して勝てないことがわかりますので、「この世には自分の力ではどうにもならないことがある」というような瞑想の境地さえ獲得することができる人もいるかもしれません。

まず、おむつを替えるあたりで、自分の自尊心が一皮剝けていきますからね。

「どうやっても、俺が赤ちゃんのうんちから逃げられる日はない」

と思いつつ、気づけば、そういう時代もいつのまにか過ぎていたりする。

それに、赤ちゃんの頃から緊密に接して育てていると(人によるでしょうけれど)、子どもの言うことにわりと真面目に耳を傾けることが多くなるような気がします。

先日の、

フランシスコ・シリーズ:神学上でも啓示学上でも難解な「動物の魂と動物の死後の問題」に気軽に介入した法王の発言で巻き起る議論
 2014年12月19日

の中に、ルドルフ・シュタイナーの『いかにして高次の世界を認識するか』の中の以下の下りを書いたことがあります。

子どもが話す言葉に耳を傾けるのは、すべての人に有益な結果をもたらします。すぐれた賢者ですら、子どもたちから計り知れないほど多くのことを学ぶことができるのです。

「子どもの話を謙虚に聞きなさい」ということのようですが、そういえば、経営の神様とも言われた、パナソニック創業者の松下幸之助さんも同じ考えを持っていたことを最近知りました。

私のお知り合いが、若い頃、松下幸之助さんの会社にいたそうなのですが、新人研修中に松下さんご本人が新人たちの前に直接やってきて会話をしたのだそうですが、その中で、松下さんは、

「小さい子供の言う事をよく聞くんやで。子供やからと適当に相手にしてたらあかん。小さい子供は時々、なるほどなあと思うような勉強になる事や、仕事の参考になる事を言うからな」

とおっしゃっていたのだそうです。

経営の神様は、子どもの言うことに真摯に向きあっていたようです。

そういえば、先日、子どもと一緒に散らかったものを片付けていた時に、「ややさびしい夏の思い出」が出てきました。

夏休みに知人から立派なメロンを頂いたのですね。

下の写真は適当なものですが、こういう感じに切って食べていました。

melon.jpg
kitanogurume

食べ終わった時に、子どもが、「これ・・・」と呟いて、メロンの皮をじっと見続けています。何事かを考えているようです。

そして、

「これ、船のかたちだよね」

と言いました。

さらに、

「乾かしたら・・・水に浮くかな?」

と訊いてきます。

「うーん、どうだろう」と私は答えるだけで、何しろ、確かに食べ終えたメロンの皮など干したことがないので、どうなるのかよくわかりません。

しかし、どうやら子どもの頭の中には、下のようなイメージが広がっているらしい。

melon-dream.jpg
Writing Your Destiny


「まあ、実際に乾かしてみないとわからないから、乾かしてみよう。今は太陽の光がすごいから、あっという間にカラカラに乾燥するよ」

というように私は言いまして、ベランダで乾かすことにしました。

食べた後のメロンの皮は果肉が残されている部分がわりとあるせいか、強力な太陽の下でも、1日では完全には乾燥せず、2〜3日放置していました。

そして、何日後かに乾燥した、食べた後のメロンの皮。

上の美しいボートのイメージのようになったかどうかというと。

melon-after.jpg

(笑)

あからさまに彼の想像とは違ったものになってしまったようで、「乾いたよ」と見せにいくと、この奇妙なものを見た途端に興味を失ったようです。

しかし興味は失ったとはいえ、紙には「すてないでね」と書いてあり、これは今でもそのままですので、勝手に捨てるわけにもいかず、今でも「夢のメロン船」は、何となく部屋に置かれたままになっています。彼も数ヶ月に一度ほど、これを手に取り、感慨深げに何事かを考えたりしています。

もしかすると、「若気の至りよのう」などと考えているのかもしれません。


今日も雑談で申し訳ありませんでした。

明日は午後からお墓参りですが、行き先は東京の田町で、天気予報では、どうやら明日の東京は天候が大荒れとなる模様です。

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2014年12月27日



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cosmic-rays.jpg
・ここ数日、宇宙線が増えています。Register


明後日辺りからお正月過ぎにかけて、かなり出たり入ったり慌ただしくなりそうで、普段あまり移動しない私にとっては、大移動の時となりそうです。

それはともかく、今日、記事を書いている時、「ちょっとした症状」が出まして、ただ、これはもう何年も続いていて、何ヶ月に一度だとか、そういう頻度でしかないものなんですが、今日のはどうも長く続きました。

「明日あたりから病院って冬休みに入っちゃうかな」

と思い、これから1週間ほどの外出のことなどを考えると、「病院に行っておこうかな」と、近所の行きつけの循環器科に行ってみたんです。

病院は、もう混乱状態。マスクをした子どもたちを連れた親たちが次から次へとやってきていまして、現在の風邪やインフルエンザや RSウイルスの流行の激しさを垣間見ますが、それはともかく、私は、問診、いくつかの検査等を経まして、「基本的には大丈夫だと思うけど、疑いはあるので念のため」として処方されたのが、

ニトログリセリン舌下錠

でした。

ニトログリセリン錠が何に処方されるかは具体的に書いても仕方ないですが、私は、「ああ、俺もついにニトログリセリン錠を持ち歩く人になったか」としみじみと思いました。

「そういえば、エクソシストのメリン神父もニトログリセリンの舌下錠っぽいのを飲んでいたな」

と思いだします。

father-nitro.jpg

▲ 映画『エクソシスト』より、イラクのカフェでニトログリセリンらしき舌下錠を震える手で口に入れるメリン神父。


今年はエクソシストの話をよく書きましたから、私もこんな羽目になっているのかもしれないですね。

そんなわけで、今日はお休みさせていただきます。

まあ、ここ数日は、「宇宙線量が急落」していたりして、いろいろと身体面でも、メンタル面でも異変が起きやすいかもしれません(特にメンタル)。

cosmic-ray-dip.gif

▲ 2014年12月26日のスペースウェザー SUDDEN DIP IN COSMIC RAYS より。


本当は上のことを書いていたんですけど、今日は続けるのが無理そうです。


私自身、ここのところ、気づきにくいストレスが溜まり続けていることを身体面で自覚していて、あんまり体調がいいとも言えなかったりするのですよね。

このストレスの源泉が何なのかを自分で特定することは難しいですが、皆さんも今の時期に「キツさ」を感じましたら、休める時なら積極的に心も体も休まれるといいと思います。

昨日の記事じゃないですけど、病気が多いです。

メリン神父は、悪霊との戦いの中で亡くなりましたが、その現場には「蓋を開けられなかったニトログリセリンの容器」が転がっていました。間に合わなかったようです。

なので、悪霊と戦う場合は「緊急用ピルケースチェック」なども必要かもしれませんね。

いずれにしても、皆様は本当にお体にお気をつけ下さい。

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2014年12月26日



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・インフルエンザ・ウイルス。Medical News Today




インフルエンザワクチン効果60%の実相

クリスマスイヴの翌日から子ども(小3)の学校の冬休みが始まったのですが、何しろ私の住む埼玉県は以下の状況。

flu-saitama.jpg

▲ 2014年12月25日の NHK 「全国で初 埼玉県でインフルエンザ警報」より。


子どもに、

「昨日、クラスでどのくらい休んでいる子がいた?」

ときくと、

「3人くらい。助さん(仮名)と角さん(仮名)と、お銀ちゃん(仮名)」

とのこと。

 「え? お銀ちゃんも?」
 「そう」
 「クリスマスの日にインフルエンザだなんてかわいそうに」


お銀ちゃん(仮名)は、近所に住むうちの子どもと同じクラスの女の子で、うちの子が、学校を休む時に連絡や宿題などを伝えてくれるために家に来てくれるため、わりとよく話をする子です。

それで、私が「え?」と言ったのは、1ヶ月くらい前、うちに連絡帳を届けにきた時に下のような会話をしたことがあったからでした。

 「インフルエンザが流行ってるけど、大丈夫?」
お銀「昨日、予防注射したから大丈夫」
 「予防注射したんだ」
お銀「私、注射すっごく嫌いなんですよ。でも、頑張ってやってきた」
 「それじゃ、大丈夫だといいね」


しかし、結局、インフルエンザにかかってしまったようです。

インフルエンザワクチンの効果は、「スタンリー・キューブリックとT氏のふたりの亡霊に…」という記事に「注射タイプのインフルエンザ・ワクチンの有効率」についてのわかりやすい図を載せたことがあります。

flu-vactine2.gif
インフルエンザワクチンの発症予防効果について


まあ、その効果云々はともかく、わりといつもうちの子のことを気にかけてくれている女の子が、せっかくのクリスマスの日にインフルエンザとはなあ、と思った次第です。

男の子でも女の子でも、小学3年生くらいだと、クリスマスは楽しみで楽しみで仕方ないはずですし。

そういえば、ワクチンに関して、先日、下のような報道がありました。

インフル:ワクチン、小児に効果大 流行のA香港型で6割
毎日新聞 2014.12.25

この冬に流行中のA香港型インフルエンザについて、15歳以下の小児でワクチンの効果が予想以上に高いことが、慶応大の研究グループの調べで分かった。接種を受けた小児の約60%に発病を抑える効果が見られるという。

グループ代表でけいゆう病院小児科の菅谷憲夫医師は「予想外の結果だ。未接種の人は早めにワクチン接種を受けてほしい」と呼び掛けている。

この記事の中の、

> 接種を受けた小児の約60%に発病を抑える効果が見られるという。

というのは、何だかものすごく効果の高い感じに見えるのですが、グラフで見れば、その「実相」がわかります。

それこそ、製薬会社のグラフを用いたほうが信用性があると思いますので、アステラス製薬の「インフルエンザワクチンの接種」というページからご紹介します。

そこに「インフルエンザワクチンの有効率60%とは」ということについて、グラフで示されています。

flu-astral.gif

・上段の1組が 40人全員がワクチンを「接種しなかった」グループ
・下段の2組が 40人全員がワクチンを「接種した」グループ


となっていて、その差は上のグラフの通りなんですが、これを「ものすごい効果だ」と感じるか、「大した効果ではない」と感じるかは、各自で違うと思いますので、そのことには言及しませんが、いずれにせよ、これが「予防効果 60パーセントの実相」です。

もちろん、統計の取り方はいろいろとあり、実際に効果的なのかもしれないですし、「ほとんど意味のないものかもしれない」ですし(高齢者にはほとんど効果がないことはわかっています)、個人の判断に委ねられているものだと思います。

それにしても、上の毎日新聞の報道で、医師の方が、

「予想外の結果だ」

と言っているのは、ややアレですが。
よほどワクチンは効かないものだと自覚してらっしゃったというような雰囲気が……。

以前、近所の小児科の先生が、

「どうやったって、(インフルエンザに)かかる時にはかかりますよ」

と言っていましたけれど、これが真実に近いのかもしれません。

あと、日本では、RSウイルスというものも5週連続で過去最高の患者数を記録しています。

RSウイルスの患者増続く…4週連続で最悪更新
読売新聞 2014.12.24

乳幼児の重い肺炎や気管支炎の原因となるRSウイルスの流行の拡大が続き、国立感染症研究所は24日、1週間あたりの患者数が4週連続で過去最悪を更新した、と発表した。

小児科のある全国約3000医療機関が報告した患者数は今月8〜14日で8180人に達し、前週の6851人を大きく上回った。2003年の調査開始以降、初めて8000人を超えた。

この RSウイルスは、小さな子どもや、高齢者などでは重症化することもあるものらしいんですが、流行期はまだまだ続きますから、今シーズンは記録的な患者数となり、先月の日刊ゲンダイにあった「インフルより怖い 「RSウイルス」パンデミック秒読み危機」などという派手な表現も、あながち間違いではない状況になりつつあるのかもしれません。




少しも上昇グラフは衰えていないエボラ出血熱患者数

最近はあまりメディアなどでは報道されなくなりましたが、西アフリカのエボラ出血熱の流行は、その主要流行地がリベリアからシエオラレオネに移っただけで、下のグラフように、患者数の発生上昇の曲線はまったく衰えることなく上がり続けています。

ebola-2014-129.gif
Ebola virus epidemic in West Africa


このグラフは、人数ではなく、「その国の人口に対して、エボラ患者が何パーセントいるか」を示したもので、その国家に与える影響を考える上では、実数よりもわかりやすい面があります。

グラフでは文字が小さくなっていて見えにくいですが、2014年4月1日時点では、エボラ患者の人口に対する比率は、ギニア、リベリア、シエオラレオネで、共に「 0.001%」程度か、それ以下でした。

しかし、12月9日の時点では、

・リベリア 人口比患者数 0.19%
・シエオラレオネ 人口比患者数 0.13%
・ギニア 人口比患者数 0.02%


となっています。

大したことのない比率に見えるかもしれないですけれど、リベリアの 0.19%というのは、日本の人口約 1億2700万人の場合にたとえると、25万人程にのぼる率となるわけですが、たとえばですが、

「日本で致死率 50パーセント以上の感染症が 25万人に感染する」

というようなことになれば、これは「国家レベルの厄災」といえるものとなるわけだと思いますが、リベリアやシエオラレオネはそのような事態に陥っているということになりそうです。

WHO 集計の 12月14日時点の世界(ほとんどが西アフリカの上記3カ国)でのエボラ患者数は 1万 8,590人となっています。10月17日は 9,668人でしたから、2ヶ月間で倍増している計算になります。

死者は 7,288人となっていますが、集計には曖昧な部分があり、患者数、死者数共に、実際の数はこれよりもかなり多いとされることが WHO から公式な声明として出されています。

特に、現在はシエオラレオネがひどい状態で、時には数日で 500人くらいずつ患者が増えていっているという状況になっているようです。

sierra-leone-12.gif
Ebola virus epidemic in West Africa

もっとも、アフリカは、

タイムリーな黒点の姿と「 X 100,000 クラス」の超特大スーパーフレアの存在
 2014年10月21日

という記事にも書いたことがありますが、さまざまな国で「国家的レベルの厄災」としての感染症が、エイズを筆頭に他に多々あることも事実です。

death-causes-africa2.gif
Vox

アフリカでの2012年の死亡原因

1位 エイズ 108 万 8000人
2位 呼吸器疾患 104万 9000人
3位 下痢症 60万 3000人


病気といえば、先月の、

ブルガリア政府が国家機密を解除し公開された「ババ・バンガの2015年の予言」の内容
 2014年11月24日

という記事で、ブルガリアで機密指定文書とされている、著名な予言者ババ・バンガの 2015年の予言のうちの一部が公開されたことを記しました。

その中に、

ウイルスの蔓延が収まらない。ワクチンが作り出され、「最悪期は脱した」とする騒がしい声明が出されるだろうが、逆にウイルスはそこから突然変異による新しいウイルスの形態を獲得し、ウイルスが勝利する。

シベリアとオーストラリア以外の全世界がウイルスで汚染される。

という記述があったことを思い出しました。「ウイルス」とあるだけで、それがどんなウイルスなのかはわかりませんが、相変わらず感染症に関しての報道は連日のようにあります。

アメリカでは、「リステリア症」という感染症の患者が発生していることが大きく報道されています。




年間500名が死亡しているアメリカのリステリア症と患者数が100万人を超えたチクングニア熱

Listeria-Outbreak.gif

▲ 2014年12月25日の Empire State Tribune より。


アイスクリーム会社の製品とありますが、正確には「キャラメルアップル」というもので、リンゴの周囲にキャラメルがかかっている下のようなお菓子ですね。

caramel-apples.jpg
Fox News

アメリカ疾病予防管理センター( CDC )の報告によりますと、アメリカ 10州で、29人が発症して入院しているとのこと。

ところで、私はこの、リステリア症という病気がどんなものなのか、よく知りませんでしたが、調べてみると、

妊婦とその胎児を主として狙うバクテリア

という、ちょっとイヤな感じのバクテリアであることを知りました。

下は、横浜衛生研究所の「リステリア症について」というページからです。

アメリカ合衆国では、毎年約2500人が重症のリステリア症となり、そのうち、約500人が死亡していると推定されています。アメリカ合衆国では、毎年約5000人が食物由来の感染症で死亡していると推定されていますので、そのうち約10%がリステリア症によることになります。

ということで、アメリカの食品関連の死者としてはかなりの部分を占めるものであるようです。

横浜衛生研究所のこのページでは、リステリア症にかかりやすい人を挙げていますが、その一部は下のようになります。

リステリア症になりやすいのは、以下に示す人たちです。 リステリア症になりやすい人がリステリア症になった場合の致死率は20-30%と高いです。

・妊娠している女性 : 健康な成人より20倍リステリア症になりやすいです。

・胎児・新生児 : 妊娠中の感染は、妊娠している女性よりもおなかの中のこども(胎児)に深刻な影響を与えます。

・エイズ患者 : 正常な免疫機能の人たちより300倍リステリア症になりやすいです。

などがありまして、エイズ患者など免疫の弱っている人たちや高齢者などを除くと、若い年齢でリステリア症になりやすいのは「妊婦」が主のようです。

日本での患者発生は少ないようですが、食品安全委員会の資料によりますと、日本の重症リステリア症の発症数は「年平均 83例」とあり、少ないながらも、発生はしているようです。

妊娠されている方などで気になる方は、横浜衛生研究所のページや厚生労働省のサイトに、予防のための方法などが記載されていますので、ご覧になっておいてもいいかもしれません。

それにしても、今回のアメリカのリステリア症の流行の源は「キャラメル・アップル」で、とても細菌に汚染されていることを気にして食べるようなものではないです。

今年 2014年は、本当に様々な感染症が拡大した年で、東南アジアや中国などで、過去最大クラスのデング熱の流行があったり、また、中南米を中心として、やはりデング熱と同じ蚊を媒介して起きるチクングニア熱の患者数が 100万人規模のとんでもない大流行となったりしています。

chikungunya-fever.jpg

▲ 2014年12月24日の withnews より。


チクングニア熱はデング熱より症状が重く、場合によっては、関節痛などが「1年間以上」も続くことがあるそうですので、海外旅行に行く方で、中南米や、アメリカでも南部のほうに行かれる方は蚊に刺されない注意は必要だと思われます。

現在の中南米のチクングニア熱の流行は、2013年の暮れ頃から始まっていますので、約1年間、拡大し続けているということになるわけですが、日本などの場合では「冬になれば、蚊が生息できなくなり、流行は終わる」という状況があるわけですが、中米のように、年中、蚊が生息でき得る地域では、流行の終結がいつになるのかわからない面があります。

そして、同じように、「この1年間拡大し続けている病気」として、

病気の時代 : 致死率が 20パーセント台となっている中国の H7N9 の真相の謎。そして、カザフスタンで感染が拡大する謎の眠り病にタラビッチの予言した「未来」を思う
 2014年01月30日

という記事で、今年1月のカザフスタンの報道で、

「眠り続ける奇妙な病気」が人々に蔓延している村がある

ということをご紹介したことがあります。




この1年間増加し続けていたカザフスタンの「原因不明の眠り病」の患者数

それは下のような出だしの報道でした。

カザフスタンの小さな村の住民たちは、日中、突然深い眠りに入ってしまう奇妙な病気の流行に直面している。医師たちもこの不思議な現象を説明することができないでいる。

この病気にかかると、文字通り「人々は歩きながら眠りに落ちる」というような状態になることをロシアのタス通信は伝えている。

この疾患は、14歳から70歳までの、少なくとも十数人が、医療センターに赴き、それぞれが同じ症状を訴えたことが昨年から報告されている。それぞれに接触はなかったという。


原因も治療法もわからないこの病気の患者の数が顕著になり、1年経とうしている現在、なお、患者は増加し続けているということを知りました。

kazakhstan-sleeping-disease.gif
IB Times


その記事をご紹介して締めたいと思います。

1年前は、「十数人」だった、この病気の患者が「 600人」にまで増えています。

病気の原因はわかっていませんが、地元の人は、この村の近くにかつてあった旧ソ連の秘密施設であったウラン採掘場と関係があるのではないかと考えているそうです。

しかし、そのウラン採掘場が閉鎖となったのは今から 20年以上前で、今になって、しかも、この1年間で唐突に患者数が増える理由がわからず、どうも複雑な原因がありそうですが、やはり「謎の奇妙な病気」としか言えない部分があります。

インターナショナル・ビジネス・タイムズの記事となります。



600 in Kazakhstan Village Suffer from Strange 'Brain' Disease that Makes Them Fall Asleep for 'Days'
International Business Times 2014.12.16

カザフスタンの村で、「何日間も眠ってしまう」奇妙な「脳」疾患により人々が苦しめられている

最近、ロシアで放映されたロシア・トゥディのドキュメンタリーによれば、カザフスタンの小さな村で、「眠りに落ちてしまう」奇妙な病気に苦しめられている人たちの数が 600人以上と、予想外に多いことがわかった。

カザフスタンの小さな村カラチ( Kalachi )では、10人に 1人の村民が、予期せぬ白昼の眠りに落ちていることがわかった。その中には何日間も眠り続ける人たちもいる。

ドキュメンタリーによれば、この病気は無差別に村民たちに襲いかかり、現在のところ、いかなる治療法も存在しない。

この「眠り病のパンデミック」が最初に村に現れたのは数年前のことだった。

しかし、現在では、カラチのほぼすべての家庭がこの病気による影響を受け始めている状況になってきている。

9月の始めの新学期の初日には、子どもたちが次々と眠りに落ち始めた。少なくとも、その日の1日だけで、8人の子どもが眠りに落ちた。

別の例では、少なくとも 60名がほぼ同時に眠り、救急隊員により搬送された。

この不可解な疾患の原因を見つけるための試みは長きにわたり続けられているにも関わらず、現時点でも原因はまったくわかっていない。

これまで、ウイルス学者、放射線科医、毒物学者を含む科学者や医療専門家たちのグループが村を訪れ、研究を続けているが、原因の特定には至っていない。

もし、このまま治療法が見つからない場合、二度と目を覚ますことができなくなる日が訪れるのかもしれないと、地元の人たちは恐れている。

この症状に苦しむ少年の父親は、以下のように語る。

「たとえば、彼を起こそうとするとします。すると、目を開けたがっているようなのに、目を開けることができないのです」

眠りにつくだけではなく、記憶喪失、めまい、吐き気などの症状がある人もいる。
中には、幻覚を見る人もいる。

症状をもつある女性は、「まるで、鉄のブーツを履いているかのように足が重く感じて、しかも、足の力が弱まっていて、足を動かすのが難しいのです。それに、めまいがして、酔っている時のように舌がもつれるのです」と言う。

ある患者は1週間以上眠り続けたという。

原因は突き止められていないとはいえ、村人たちは、20年以上前に閉鎖された旧ソ連の極秘施設だったウラン採掘場に関係があると考えている。

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2014年12月24日



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「イスラム国」捕虜戦闘員に直接インタビューした番組を見て

イスラエルにお住まいのお知り合いから、

「昨日こんなテレビ番組やってました」

と、そのテレビ番組が動画で置いてある URL が記載されていました。

それは下のような番組で、文字はヘブライ語です。

pkk-top.jpg

▲ イスラエル mako.co.li より。

上に書かれてある文字のおおよその内容は下のようなもののようです。

世界で一番危険な場所の特別なドキュメンタリーの放映。

イタイ・アンゲル氏はクルド人ゲリラ組織「クルド労働者党( PKK )に参加し、彼らが至近距離で ISIS (イスラム国)と戦っている光景と接した。

そして、PKK によって捕虜にされた狂信的な ISIS 兵士たちにインタビューすることに成功した。

その ISIS 兵士たちが、何人を虐殺したか、そして、何人を撃ち殺したか、そして、何人の首を切り落としたかを聞くことにも成功した。

そして、インタビューによって明らかになる ISIS の黒服の兵士たちが野戦で「最も」恐れるものは何か?


というような感じです。

> ISIS の黒服の兵士たちが野戦で「最も」恐れるものは何か?

というフレーズがありますが、もうタイトルにしてしまっているので、先に書いておきますと、その最も恐れることが、

クルド人女性兵士に殺されること

であることがわかったのです。

なぜ「クルド人兵士」ではなく、クルド人「女性」兵士なのか。

それは、クルド労働者党( 以下、PKK と記します)によって捕虜にされた「イスラム国」の戦闘員たちにメディア取材者がインタビューすることによってわかったことです。

以下は、教えて下さったお知り合いが記してくれたものです。

PKKの女性兵士たちは凄く、男性以上の働きがあるそうです。

ISISの戦士たちが最も恐れるのは、この女性兵士たちに殺されることらしいのです。

女性に殺されると天国に行けないんですって。

どうして、自分で見たものとしてではなく、メールの内容をそのままご紹介しているかといいますと、この番組が、

・音声はアラビア語とクルド語
・字幕はヘブライ語


というように、私には手におえないものなのです。

それでも、後で動画も貼りますが、言葉がわからなくとも、上の説明などを念頭におきまして見ますと、なかなかおもしろいものでした。

それにしても、イスラム国の兵士が「最も恐れていること」が「女性兵士に殺されること」だということには驚きました。

こういうようなことが純粋なイスラム教の戒律として書かれているものなのかどうかはかわからないですが、イスラム国の兵士たちは、

「女性に殺されると天国に行けない」

と本気で考えていて、それを心底恐れているそうなのです。

ちなみに、イスラム教徒の言う「天国」とはどのようなものか。ところで、その前に「キリスト教での天国」についてなんですが、これは実はよくわかっていないようなんですよ。

キリスト教における天国 - Wikipedia

キリスト教の教理では、最後の審判以前の死者がどこでどのような状態にあるのかについて、各教派間の統一見解を得るに至っていない。

ということらしいのですね。

その一方で、イスラム教の方は、

キリスト教と異なり、イスラム教の聖典『コーラン』ではイスラームにおける天国の様子が具体的に綴られている。

となっていて、それはどんなものかというと、コーラン第56章10節から24節、および、56章27節から40節に記述されているのだそうですが、これがどうも「酒池肉林」という言葉を彷彿させるような天国なのです。

天国 (イスラーム) - Wikipedia

イスラムにおける天国は、信教を貫いた者だけが死後に永生を得る所とされる。イスラム教の聖典『クルアーン(コーラン)』ではイスラムにおける天国の様子が具体的に綴られている。

そこでは決して悪酔いすることのない酒や果物、肉などを好きなだけ楽しみ、フーリーと呼ばれる永遠の処女と性行為を楽しむ事ができる。

そのためこのような天国での物質的快楽の描写がジハードを推し進める原動力となっているという指摘もある。

天国に行った後も、性行為とか出てくるのかいね……。

何だかこう、天国は天国なんでしょうけれど、何だかアレですね(苦笑)。
神様とか出てこないみたいですし。

まあ、それはともかく、イスラム教では、「女性兵士(あるいは単に「女性」かもしれません)に殺されたイスラム教徒は天国に行けない」ということになっているようです。

そこに出てくるのが、上の番組の PKK のクルド人女性兵士たちの存在なのです。

この女性たちは、多分ですけど、「世界で最もイスラム国の戦闘員を殺害している女性たち」だと思われます。つまり、「イスラム国戦闘員の天国行きの阻止」に貢献しているわけですね。

ちなみに、この PKK が日本ではどのような組織として扱われているかというと、検索して最初に表示されるのが「公安調査庁」というところでお察しいただけるかと思いますが、「国際テロ組織」というカテゴリーに入っています。

kohan-ppk-.gif
公安調査庁 - 「クルド労働者党」(PKK)


上のページの概要には、

クルド人国家の樹立を目指し,トルコ南東部を中心に活動する分離主義組織。

と書かれています。

このあたりの、ゲリラとか分離主義組織という響きはともかくとしても、今回のイスラエルのテレビ番組を見ていて思ったのは、 PKK では、女性兵士がかなりの勢力を占めていて、何より、「彼女たちが、ほとんどイスラム国戦闘員を恐れていない」ように見えるのです。

それは、インタビューを受ける女性兵士たちの「圧倒的な士気の高さ」が伺えると共に、なぜか、飛び抜けて明るい表情が見えるのです。

インタビューを受ける PKK 女性兵士たち

pkk-women-01.jpg


自動小銃を持ちながら豪快に笑う PKK 女性兵士

pkk-women-02.jpg

▲ この方はかなり頻繁にインタビューを受けていますので、階級が高い位置の女性かもしれません。自動小銃を片手で軽々と持っていまして、腕力がすごそう。


状況不明ながら PKK 兵舎と思しきあたりの光景

pkk-women-03.jpg


もちろん、 映像には多くの男性兵士も写っていますが、メールにもありましたように、 PKK の女性兵士は、

> 男性以上の働きがある

と、番組では説明されていたようです。

ここまで「兵士」と書いていましたけれど、非正規の軍事組織の場合は「戦闘員」と表記したほうが正しいのかもしれないですね。以降、そのように表記します。

それで、 PKK の女性戦闘員たちが「強い」と報じられていたことを書いたのですが、当たり前のことを書くようで申し訳ないのですが、「理由なく戦闘員が強くなる」ということはあり得ません

高度な訓練、武器や生活物資の確保、何より軍事戦略などの要素が加わらなければ、イスラム国と互角に戦うことなどできるわけもないはずで、武器の供給の件なども含めて、背後には様々な国家なども絡んでいて、何らかの「代理戦争」的な要素が働いているというようなこともありそうですけれど、そこまではわかりません。

そして、この PKK の戦闘員たちが、イスラム国の戦闘員と最も大きく異なる点は、 PKK 戦闘員は、「捕虜を殺さない」のだそうです。

イスラム国は、人質としての利用価値がある場合以外は、捕虜をほとんど殺している印象がありますが、それをしない。すべて殺さずに「生かしたまま」捕虜としている。

そのこともあり、今回のインタビュアーは、捕虜となったイスラム国戦闘員から生きたまま、直接いろいろなことを聞くことができたわけです。

そして、どうやらクルド人女性戦闘員というのは非常に「誇らしい立場」にある人たちのようです。

ちなみに、番組では、PKK の戦闘員たちが男女ともに踊っている姿なども何度か写されていて、この妙な「緊張感のなさ」と「娯楽を楽しむ余裕」が、むしろイスラム国に対しての自信にも見えます。

重機関銃の横で輪になって踊る PKK 戦闘員

machingun-pkk.jpg


ところで、私は、この「クルド人」ということについて、何も知らないことに気づきました。
ほんの少しですが、クルド人を調べて驚いたことがありましたので、書いて起きます。

なお、先に、上でご紹介したテレビ番組の動画を貼っておきます。



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オーストラリア国民より人口の多いクルド人

ところで、この PKK 「クルド労働者党」の戦闘員自体は 5000人程度だそうですが、他にも、クルド人の軍隊はたくさんあり、こちらの記事によりますと、クルド人の正規の軍隊の方は、

クルド人合同軍の中でも「クルド人ゲリラ軍」は、イラク北部の「クルド地方政府」のもとで軍事教練を重ねた正規の軍隊組織で、保有兵員数25万人、大量の火砲や数千台の戦車も保有していると言われる。

保有兵員数 25万人!

この数のわかりやすい比較としては、日本の自衛隊の総数を挙げることができそうです。

jieitai-2014-3.gif
防衛省・自衛隊の人員構成

人口1億2千万人で、軍事費では世界第6位の日本の自衛隊員の総数が、2014年3月時点で、「約 22万5000人」なのです。

つまり、クルド人の正規軍のほうが兵士の数が多い。

クルド人兵士の 25万人は、軍事費世界第3位のイギリス(約 15万人)よりも多いです。

ここで、あらためて、クルド人 - Wikipedia を見てみます。

クルド人

中東の各国に広くまたがる形で分布する、独自の国家を持たない世界最大の民族集団である。人口は2,500万〜3,000万人といわれている。

そんなにいるのかいね!

何かこう、報道などでは「少数民族」的なニュアンスの言葉が聞かれることもあるので、私は勝手に少数民族的なものかと思っていました。

しかし、そうではなく、「独自の国家がない」というだけのことで、民族自体の数は、かなりの数であることがわかります。

2500万人から 3000万人くらいの人口の国などは数多くあり、それらの国は小国というわけでもないです。人口 2500万人から 3000万人くらいの国家としては下のような感じでしょうか。

population-world.gif
国の人口順リスト

クルド人の居住地域は下のようになっているのだそう。

kurd-1.gif
Wikipedia

トルコが圧倒的に多いですが、

・イラク 約400~600万人
・シリア 約90~280万人


というようなものを見ますと、クルド人戦闘員が「イスラム国」と戦闘を繰り返すわけもわかります。

その「イスラム国」は、死と制裁で集団を統制し続けていたわけですが、最近はその方法論自体が破綻に向かっているように見えるような報道を数多く見ます。

thp-isis.jpg

▲ 2014年12月22日の THP より。


記事によれば、最近はあまりの死傷者の数に、イスラム国の戦闘員たちの士気が低下しているのだそうです。その中で、逃亡した外国人戦闘員 100人を処刑したという目撃証言の報道でした。

敵前逃亡の場合なら正規の軍隊でも死刑が普通だとはいえ、上のように「味方を処刑する」という報道が大きくなされると、イスラム国に参加しようと考えていた人々も躊躇するかもしれません。

それに比べて、今回の番組で見たクルド人女性戦闘員たちの士気と、そしてなぜか絶えない笑顔。

kurd-soldiers.jpg
mako

2014年に、世界をあれだけ震撼とさせたイスラム国ですが、思っていた以上に崩壊が進んでいるのかもしれません。そして、その崩壊には PKK の女性戦闘員のような人たちの存在も、多少ではあっても、関わっているようです。

ところで、この番組を見ていて、紛れもない凄惨な紛争のドキュメンタリーなのに、なぜか妙に爽やかな気分になったのが、自分でもとても不思議でした。

何だろう? この感覚は。

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2014年12月23日



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2014-7b.jpg
Tan Republic




「2+0+1+4=7」が示す意味

2014年も残すところ2日となりましたが(どんな時間軸に生きているんだよ)、ああ、まだもう少しあるようですが、いずれにしてもあと数日で終わりの時期になりまして、ふと、

「 2014年ってこの世の終わりを意味している」

ことに気づきました。

気づくのが遅すぎたと自分でも思いますが、書かせていただきます。

もともとは、今年の夏に書きました記事、

「7」とは何か?:七七事変77周年記念、撃墜されたボーイング777、そしてIMFトップが語る数秘術での「2014年と7の関係」
 2014年07月19日

を何となく読み返していたことに始まります。

この記事は今年 1月15日の、国際通貨基金( IMF )トップであるクリスティーヌ・ラガルド専務理事のスピーチの内容を取り上げたものでした。

スピーチは今でも YouTube に残っています。

2-24-zero2.gif

▲ 演説するクリスティーヌ・ラガルド専務理事。「 2014 という数から 0 をおとすと 14 になる。これは 7 の 2 倍です」と言っています。


専務理事はこの会見で終始、「数秘術」を引き合いに出して会見を進めました。
会見では以下のような言葉が次々と出てきます。

「私は、魔法の数字「7」についてどのように考えているかを質問することで、あなたがたの数秘術のスキルをテストするつもりです」

「あなたがたのほとんどは7が特別な数であることを知っているでしょう 」

「 2014 という数から 0 をおとすと 14 になる。これは 7 の 2 倍です」

というように、2014年の初めの演説で「7」という数字の重要性を延々と述べたのです。これは、秘密会議の場などではなく、プレスクラブでの通常の記者会見の席上です。

数秘術とは Wikipedia の説明をお借りしますと、

数秘術の創始者は一般的にピタゴラスの定理で有名なピタゴラスと言われている。ピタゴラスの後、その思想はプラトンに引き継がれ、数学の発展と共に成熟していく。

という歴史を持つもので、方法は、

生年月日や姓名を数字に置き換えて、ひと桁になるまで全ての数字を足し、最後に出た数字の持つ意味から占う。

というものです。

たとえば、私の誕生日の 1963年8月7日の場合ですと、

1+9+6+3+8+7=34

これでもまだ2桁ですので、1桁になるまで、足します。
つまり、

3+4=

となり、数秘術上での私の誕生数は「7」ということになります。

「俺って7だったんだ」と初めて気づいたりしますが、私のことは関係ないので、話を先に進めます。

さて、それにしても、 IMF 専務理事のクリスティーヌ・ラガルドさんは、なぜ、2014年最初の記者会見で数秘術を持ち出して、「7」の数字の重要性を語ったのかと考えてみますと、それは、2014年という年の数を同じように見ますと、

2+0+1+4=

となり、つまりは 2014年は「7の年」だったことがわかります。

もちろん、他の年でも7になる年は、2005年とか、いくらでもあるでしょうが、ラガルド専務理事は、2014年という年が他の年と比較しても「7との関係性がとても強い」こと語っていました。

ここで唐突に、2年半以上前の記事の内容に飛びます。

震災後ちょうど1年目の 2012年3月11日の、

神に怒りはないこと知る日々の中で
 2012年03月11日

という記事の後半に下のようなくだりがあります。
抜粋します。

薔薇十字のシンボルでの数字の意味

1785年の『薔薇十字の秘密のシンボル』の中には下のようなイラストがあります。
日本語はこちらで入れたものです。

89-sun7.jpg


太陽に「4」の数字が当てられている、ということがわかります。前後の本文は読めないのですが、このイラストを見ても「4」の中心性というものが何となくイメージできます。

「7」に関しては、どうやらこの西洋神秘学の世界では「全部」ということになっているようにイラストでは見られます。「全部」というのは「7以上がない」、つまり「7がすべてである」というような意味です。

そう考えると、「4」の意味もちょっとわかります。

つまり、1から7で完結する概念は下のようなことになると思います。


1234567


この真ん中は・・・。


1234567


となるわけで、7から作られている世界では中心が4になるということに初めて気づいたのでした。

あと、数字関係のイラストで興味を持ったのがこちら。

7-666c.jpg


「7」と「666」が同居している図です。

この「666」という数字は「薔薇十字の秘密のシンボル」の中には何度もイラストで描かれますが、イラストだけの感覚でいえば、よく言われているような「悪魔的なイメージ」というものはなく、上の図にあるように「7の対極」として描かれているというように感じます。

つまり、「世界そのものである7」が存在するためには対極の「666」が存在する必要があるというような雰囲気が伝わります。実際はわかんないですけどね。

ここにありますように、あくまでも中世の神秘主義での概念としてですれど、

世界は7で終わり

ということになります。

8の世界や9の世界は存在しません。

実際には、私は中世神秘学を今でもほとんど理解していませんが、以前、クレアなひとときにコメント欄があった頃に、薔薇十字や中世の神秘主義のことをよくお教えくださっていた、薔薇十字の修行者(学徒)の「ねるさん」という方がいらっしゃいました。

かつて、メールもよく頂いたのですが、下に 2011年1月、つまり震災前にいただいたメールの中にある一節を抜粋させていただきます。

世界は3と4で出来ています。すなわち7です。頭で考え出すのは自由ですが、物質と共存する限り、7のリズムを無視して生きることは出来ません。7が一つの世界だとすればそれが3つで21です。最後の22は実質上は0です。0が本当の意味で次の世界との橋渡しです。

なかなか難しい話ですが、ここでも、「7が一つの世界」という表現にありますように、中世神秘学では「この世は7からできている」ということになります。


宇宙の万物の振動を数に置き換えることができるとしたピタゴラス

もともと、ピタゴラスが数秘術というようなものを考え出したのは、太陽の神殿 - 数秘術というサイトによりますと、

ピタゴラスは“この世のものはすべて数字で表わすことができる。その数字の真の意味を理解すれば、その背後にある隠された真実を知ることができる”と説きました。

そして、“宇宙の万物はすべて振動している”を『数秘学』の基礎理論とし、その振動を数字に変換させることで、それぞれの性質や深い意味を探究してきました。

とのことで、これが正しければ、ピタゴラスは、

「宇宙の万物の振動を数字に変換する」

という試みをおこなっていたということになりそうです。




来年からの世界は「存在しない2年間」に突入する

それにしても、ピタゴラスが生きていたのは、ピタゴラス - Wikipedia を見ますと、「紀元前 582年 - 紀元前 496年」とあります。

今から 2500年も前のこの偉大な数学者は、上の Wikipedia によりますと「輪廻転生」についての思想を持ってもいたようで、時代というのは、むしろ遡るほうが尊い思想に近づけるという部分はあるのかもしれません。

それはともかく、そのピタゴラスが「万物を数であらわす」とした数秘術では、今年 2014年は「7」であり、その7は、中世神秘学では、「完成した状態」であるということになります。

完成とは「先がない」ということで、終わりを意味します。

そして、中世神秘学の概念に、8や9といった世界が存在しないとすれば、

2015年(2+0+1+5)=

2016年(2+0+1+6)=

次の2年間は「概念の上では存在しない世界」となり、そのような世界を私たちは生きていくということになります。

そして、

2017年(2+0+1+7)=10(1+0)=

として、2017年になって、ふたたび世界が始まるということになりそうです。

これらは、あくまで「宇宙の万物の振動の数字への変換」という意味での「数遊び」と考えていただいても構わないですので、特に深刻に考えなくとも結構でしょうけれど、過去の「存在しない年」はどうだったのかなと、最近を見てみますと、直近では、

2006年(2+0+0+6)=
2007年(2+0+0+7)=

などがあります。
まあ、リーマンショックの頃ですね。

関係ないながら、こういう数秘術的なことを見ると、たとえば、

赤い月と黒い太陽: 2014年から 2015年まで「4回連続する皆既月食」がすべてユダヤ教の重要宗教祭事の日とシンクロ。そして、過去の同じ現象の時に「イスラエルの建国」があった
 2014年04月06日

などの「シンクロ」について思い出したりするのですけれど、試しに「4回続く皆既月食」と時期が完全にシンクロするユダヤ教の重要行事の日の「数」は以下の通りでした。

passover-2014-2015-07.gif

全部7とかだと面白かったんですが、ここから見ますと、今年 10月8日の仮庵の祭から、来年4月4日の過越(すぎこし)祭までは

「7(終わり)と7(終わり)に挟まれた期間」

ということも言えそうな気もします。

「中性神秘学の世界観では存在しない 2015年」と「終わりの数に挟まれた時期」というのは占い的には、いろいろと大変そうではあります。




現代の悪魔

ところで、さきほどご紹介させていただきました、ねるさんという方の「7」についての記載を抜粋させていただいたメールは、その主要なテーマは実は「数」についてではなく、「現代の悪魔について」のことでした。

先日の記事、

「2015年は地獄の真っ只中」:デンマークの投資銀行サクソバンクによる 2015 年の「アウトレージな予測」から見る来年の世界
 2014年12月12日

などを見ましても、2015年がかなり厳しい年となる可能性ということについては、現実としても排除できない部分はあります。

そのような年、あるいはそのような世界に生きていく上では、このねるさんの 2011年1月のメールの内容は大切だと思いましたので、私信ではあるのですが、私ひとりの知識にしておくのは勿体ないと感じますので、一部をご紹介したいと思います。

薔薇十字的な世界観で書かれていますので、私などにも難解な部分が多いですが、部分的に「2015年を生きていく上で現実的な参考となる」ところもあるように思います。

(ここからです)



薔薇十字学徒「ねるさん」の2011年1月のメールより

悪魔たちは抽象的な存在ではなく人格を持っています。彼らは人類の神経系を監視していますので、その戦略も想像を絶するほどに高度であることを知る必要があります。人間は脳を中心とした知性も大事ですが、それ以外の知性も発達させなければなりません。(略)

いつの宇宙サイクルでもそうですが7のリズムからあぶれる8の存在たちがいます。

以前の宇宙を「月」とか「叡智」の宇宙と呼びますが、その当時からあぶれて進化から消滅過程にある存在たちがおり、キノコなどの寄生植物やハエやクモなどが以前の進化に取り残された第8領域の存在たちです。かろうじて存在していますが彼らは外郭のみで生きており内部はすでに消滅しつつあります。

いつの宇宙にも第8領域の役割を引き受ける存在たちがいました。堕天使と呼ばれるルシファーもそうです。ハエやクモはルシファーの身体です。消えつつあるけれど、実は救われたい存在たちです。

悪そのものだけれど進化で他者を善へと導くために生まれた者たちです。

第8領域に堕ちてしまったら次の宇宙で「本当に消滅して」しまいます。魂も精神も消える恐ろしさを想像できますか?

宇宙から消えて無くなるというのは身の気もよだつ恐怖です。唯一、他の存在たちを第8領域に引きずり込むことで救われます。

だから彼らは、次の宇宙があと6000年ほどで始まる前に、どうにかしてできるだけ多くの人間を第8領域に引きずり込もうと現在も必死になって闇から人類を凝視しています。

霊視者から見ると、第8領域の存在たちは頭部に生えたツノのように見えるそうです。以前もそうでした。人類が進化できたのは動物性を外部へ排除したからです。

当時の進化でも現代の動物たちはツノのように見えました。ヨハネ黙示録で書かれた未来も、その当時と同じように人類は二分化します。頭部とツノに分かれます。

悪魔たちが救われるもう一つの道もあります。悪魔たちに役割を与えることです。これは現代では非常に難しいことです。非道徳なことを正当化する必要があるからです。一歩まちがえば自分が悪魔になります。

現代の悪魔たちはそこに目をつけています。

この道は少し前からキリストが手助けしてくれるようになったのですが、これを隠そうとします。これを隠し、古いやり方、一見すると情熱的な方向に引きずり込もうとします。社会を批判し、悲劇的な死を遂げることを美化しようとします。

いずれにしても「精神の可能性は無限大だ」という情熱的な幻想に結びつく、現代の悪魔たちが考え出した最新の武器です。悲劇の死は、死後、第8領域の住人たちの間で肉が分配されます。精神は無限でも、生命は有限です。

精神の幻想性を悪魔たちがどんな風に利用しているか、また太陽であるキリストがその対抗策としてどんな力を人間の生命体に与え始めたか、説明するのは難しいです。




(ここまでです)


今読み直しても難しいことには変わりはないですが、この中に、堕天使ルシファーなどをはじめとした「第8領域の役割を引き受ける存在たち」という表現が出てきますが、その説明のくだりに、

悪そのものだけれど進化で他者を善へと導くために生まれた者たちです。

とという記述があります。

この「善」と「悪」については、今年何度も考えたテーマのひとつでもありました。

赤い血と赤い月、そして大量の犠牲が続く中で読む「悪憎むでないぞ」(日月神示)と「善を生み出すのは悪」(小説エクソシスト)の意味を探して
 2014年07月28日

などで書きましたが、たとえば、小説『エクソシスト』には、

「このような悪からでさえ、善が生じてくる。なんらかの方法でだ」

というメリン神父の言葉があったり、日月神示に、

「悪も元ただせば善であるぞ(第21巻 空の巻 第八帖)」

とあったりして、最近は、「善と悪」というものは対立する存在ではなく、ひとつのもの、あるいは「鏡像」のようなものなのかもしれないという感覚もあります。

この世の存在は何でも表裏一体というか、「鏡像」なのかもしれません。

シュタイナーの『いかにして高次の世界を認識するか』には、神秘学の訓練の際の「自らの内部的な要素が外から鏡像となって近づいてくる」ことについてが記されていますが、これはつまり、もう1人の自分の姿は「自分の鏡像として映る」ということを意味しているようです。

右は左、左は右、となった自分が見えるということですかね。

いずれにしましても、2014年は「終わりの年」であり、これからの2年間は「西洋神秘学では存在しない数の世界」となり、そして、現実的にもかなり大変な時代がやってくる数多くの示唆が存在します。

そして、今も続いていますが、「大量死の時代」もまだ続くと思います。

あるいは、「生きること自体が大きなポイントになる」というほどの年になっていく可能性もないではないと思っています。

上のねるさんの文章に、

「精神は無限でも、生命は有限です」

とあります。

有限の生命を授かっている間は、とりあえず私たちは懸命に生きなければならないのだとも思えます。無限の魂が有限の肉体を得たということ自体はおそらくは素晴らしいことなのですから。

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2014年12月22日



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olive-oil-top.jpg
Akademia Witalnosci



まさかの場所での「本物」のエキストラバージンオリーブオイルとの出会い

今日の記事は時事とは関係ないですが、ぜひ書かせていただきたいと思いました。

最近まったく更新していない日記ブログのクレアなひとときですが、夏前に、

ツバメへの愛とラモーンズへの愛
 2014年06月16日

という記事を書いたことがありました。

私の奥さんの高校からの友人に版画家の小川美奈子さんという方がいらして、個展やグループ展などをおこなう際には、私もたまに行かせていただいています。

最近も、『きもちをかたちに-展』というグループ展をされていて、昨日(12月21日)が最終日ということで、東京の高尾というところに家族で行きました。

十人ほどの方々のグループ展ということで、1人1人のブースはかなり小さなものだったのですが、それぞれの作家さんの作品を展示して、また、販売もしていました。

その一画のテーブル上に、オリーブの実とオリーブオイルが置いてあることに気づきました。
オリーブオイルはとても小さな瓶に入った商品です。

実は私はオリーブオイルが大好きなので、興味を持って眺めていると、近くにいた女性が、

「こちらの方、小豆島(しょうどしま)からいらっしゃったんですよ」

と、そのテーブルの横に座っている二十代と思しき素朴な感じの女性を紹介してくれました。

「ああ、小豆島ですか・・・って、えーとそれは確か・・・」

と、私がすぐには思い出せないでいると、

「瀬戸内海にあるんです」

とその女性。

後で調べましたら、小豆島は下の場所でした。

shoudo-shima.gif
小豆島で暮らそう


 「えーと、じゃあ、このオリーブオイルは小豆島で作ったもので?」
女性「はい。うちの実家が小豆島でオリーブを栽培しているんです」
 「じゃあ、完全な自家製のオリーブオイルなんですね」
女性「小豆島に障がいを持つ方々の働き場としてオリーブオイル工場施設があるんです」
 「へえ、じゃあ、これは混じりけなしの小豆島産の本物なんですね」
女性「はい」


私が、

> 混じりけなしの本物なんですね

などと言ったのには訳があって、最近、

「市場に出回っているエキストラバージンオリーブオイルの9割はニセモノ」

というような情報というのか、そういう話が広く出回っているからです。
たとえば、下のような報道です。

オリーブオイルの「エキストラバージン」は「偽物」ばかり スーパー陳列の8〜9割は国際規格に合っていない 
J-Cast ニュース 2014.10.20

健康志向から需要が拡大しているオリーブオイル。なかでも、生の実から油分だけを搾り取った「バージンオリーブオイル」の最高品質、「エキストラバージンオリーブオイル」は大人気だ。

ところが、最近は世界規模でエキストラバージンオリーブオイルの偽装がまん延しているそうなのだ。(略)

偽装オリーブオイルの多くは、低級の植物油に植物エキスで香りや色づけしたり、瓶などに規格基準の違うラベルを貼ったり、架空の生産者の名前やそれらしいブランド名をつけたりといった手口で販売。とくに高値がつくエキストラバージンオリーブオイルでは、安物のオイルから不快な味とにおいを取り除き、わからないように精製加工する方法がまん延しているそうだ。

国際オリーブ協会というものがあって、エキストラバージンオイルとして認められる判断基準として定められているのは、

・オリーブの実だけを原料に使用していること
・精製されていないこと
・酸化していないこと
・風味に悪臭などの欠陥がひとつもないこと

だそうですが、上の記事によると、

> 関係者によると「国内のスーパーなどに出回っている8〜9割は『エキストラバージン』とは言えません」という。

というようなことになっているのだそう。

確かに、最近のスーパーでのオリーブオイルの「安さ」は気になっていました。

大手スーパーなら、どこでも 700ミリリットル程度の量のサイズの「エキストラバージンオイル」と銘打っている商品が 600円とか 700円とかで売っています。

上の記事にありますように「8割から9割がニセモノ」だとすると、多分、私が今まで使っていた格安のエキストラバージンオイルは、すべてニセモノだった可能性があるのですが、しかし「比較基準がない」ので、どうにもならない面はありました。

要するに、Aという商品とBという商品を比べてみても、「どちらも違うテイストのニセモノ」であった場合、「どちらがより本物に近いニセモノか」ということ自体もわからないわけです。

ただ、上の4つの条件を見てみますと、今まで使っていた格安の「エキストラバージンオイル」で、

・酸化していないこと
・風味に悪臭などの欠陥がひとつもないこと


に関しては、差として感じる商品はありました。

特に「酸化している」と感じることはとても多いです。

まあ、何にしても、どうやら、それが外国産であろうと日本産であろうと、スーバーなどに格安で並べられているものは、ニセモノとは言わないまでも、厳密な意味でのエキストラバージンオイルでないものがほとんど、という可能性は高いようです。

そんな報道を最近見たことなどもありまして、先ほどの「混じりけなしの本物なんですね」という言葉が出たわけですが、当然、次の行動として、

「日本産のピュアなエキストラバージンオイルかあ」

と、オミヤゲとしてひとつ買ってみようかと、ひとつ取り上げて、値段を見て、私は、

「な……」

と一瞬たじろぎました。

・ 182グラム 4,000円
・ 45グラム 1,200円


とあるのです。
グラムはミリリットルとほぼ同じと考えていいと思います。

4,000円のほうは諦めましたが、45グラムでも 1,200円。

45グラムの瓶というと、コショウなんかの入った小さな瓶を少し長くした程度のとても小さな瓶です。

グラムをミリリットルと置き換えますと、これはスーパーで売っているエキストラバージンオイルの「数十倍の価格」となります。

具体的には、 700ミリリットル程度の量に換算しますと、大体ですけれど、

1本 18,000円くらいの商品

というような計算になります。

「うーむ」

と私は心の中で唸りながら、そういえば、先ほど説明してくれていた女性が、「障がい者の方々が」と言っていたことに気づきました。

下は、買ったオリーブオイルの商品についていたパンフレットからの抜粋ですが、

ひまわりの家では、障がいを持つ人たちの就労の場の確保と工賃増加をめざして小豆島の特産物であるオリーブを使った事業に取り組む独自の活動を行っています。

ということは、少なくとも利益先行ということはなさそうです。

 「もしかすると、この価格でも採算ギリギリなくらいとかですか?」
女性「そうだと思います」
 「ということは・・・スーパーあたりで売っているあの数百円という価格は・・・」
女性「あれはまあ・・・(苦笑)」
 「普通に作ると、エキストラバージンオイルってこのくらいになるのですね」


そんなわけで、結局その 1,200円の小さな瓶のエキストラバージンオイルを買ったのです(今となっては大きいほうを買っておけば良かったと後悔しています)。

下の写真が実物大くらいです。

extra-virgin-oliveoil.jpg




これまで使っていたエキストラバージンオイルがすべて純正でなかったことに気づいた瞬間

家に帰った後、試してみようと思いましたが、

「料理に使ったら、サラダなんかでも一瞬でなくなる量だしなあ」

と、スプーンに少し注ぎ飲んでみました。

「なんと!」

kaibara.gif


ここで私は悟りました。

私が今まで買って使っていた「エキストラバージンオリーブオイル」とされていたものは、そうではなかったことを。

本当のエキストラバージンオリーブオイルというものは、油というより、むしろ、オリーブのジュースに近い感じのもののようです。

オリーブの香りはそのままで、スーパーなどの商品によくある酸化したスカスカの香りはまったくありません。加えて、市販されているエキストラバージンオリーブオイルにありがちな「喉を通る時に痛みさえ感じるほどのえぐみ」はなく、爽やかで穏やかな苦みがあるだけです。

うちの子どもなども興味を持ち、スプーンでそのまま飲み、「おいしい」と言っていました。

それにしても、本当のエキストラバージンオイルの味を知ったことに加えて、今回わかったことは、

本来の製造方法で国際基準に合わせて作った場合、エキストラバージンオリーブオイルというものはものすごい高価で貴重なもの

ということです。
特別なものであって、日常的にドバドバと使うようなものではないということでした。

かといって、オリーブオイルそのものはいつでも使いたいですけれど、スーパーに1本2万円のオリーブオイルが置いてあったとしても、買う人がいるとも思えません。

ということを考えますと、現状の「純粋とはいえないエキストラバージンオイル」の存在は、それはそれでいいのだと思います。1本数百円で買えるからこそ、使い放題使えるわけであって、特に加熱する料理の場合だと、さほど差はないと思います。

ですので、普段のオリーブオイルはそのままで、こういう純正のものも、たまに、少し贅沢して買うということでよいのだと思います。

私の買ったこのオリーブオイルがオンラインで購入できるのかどうかを今、問い合わせていますが、購入したオリーブオイルの箱に入っていた紙には、URL が記されています。それを辿りますと、「社会福祉法人 ひまわり福祉施設 ひまわりの家」のウェブサイトが表示されました。

ここで作られているようです。

購入方法は今のところわからないですが、商品紹介ページには「オンラインショップ」という文字も見えますので、多分、何らかの方法で購入できると思われます。ちなみに、サイトの方には、私の買った 45グラムのものはなく、182グラム 4,000円のものだけが掲載されていました。

商品紹介ページには、

利用者のみんなでオリーブ苗木から育て、摘み取り、実を絞った 100%小豆島産のオリーブオイルです。加熱処理や化学処理は一切おこなっていない、まるでジュースのような黄金の滴です。

とありまして、苗木から育てていることも知ります。

182グラムというのは、一般の 700ミリリットル前後のオリーブオイルの4分の1くらい量で、それで 4,000円は、購入するのに勇気のいる価格ですが、今のがなくなった時に、オンラインで購入できるのなら、したいと思っています。

サイトを読みますと、この素晴らしいオリーブオイルを作っているのは、障がいのある方々のようで、昔からですが、私はそのような方々と縁がある人生が続いています。

ふと、このオリーブオイルを作られている「社会福祉法人 ひまわり福祉施設」のサイトの理事長挨拶というページを見てみると、理事長のお名前は「岡 裕」さん!

何が「!」なのかと思われるかもしれないですが、私の名字が岡であることに加えて、「裕」という漢字はうちの子どもの名前の二字の漢字のうちのひとつなのです。うちの子どもは「岡裕〇」という名前なのですよ。

oka-hiroshi.jpg

うーん。なんかシンクロしてる。

ついでに、この法人の設立された 1987年ってのは、私がセルフ23という劇団のようなものを設立した年だなあと思い出します。

いろいろと縁深いなあと思います。




人生の中で連綿と続いていること

私が今住んでいる場所に越してきたのは3年前ですが、ここに来るまで、私はこのあたりに何があるのかとか、どんな場所だかなども知りませんでした。

越して来てすぐに、家の裏手に「所沢通信基地」という米軍の通信基地があることは散歩していて知りました。この所沢通信基地は見かけは地味ですが、所沢通信基地 - Wikipedia によりますと、

近年、米軍資料から所沢通信基地を含む世界14ヶ国にある通信基地を対象にアメリカ大統領もしくは国防長官などから核攻撃実施部隊への「緊急行動メッセージ " EAM " 」を米本土から遠隔操作で伝達可能にする近代化計画がある。

という「全面核戦争」などという事態の際に活躍する通信施設になる計画もあるようです。

同時に、「じゃあ、今住んでいるあたりはアメリカの敵側にとっては最重要攻撃ポイントなわけだ」とも理解しました。日本が戦争に巻き込まれたりした場合は、このあたりは雨あられとミサイルが降り注ぎそうです。

米軍施設のほうはどうでもいいのですが、越して来た時に、もうひとつ気づいたこととしては、この街に「障がいを持つ方がものすごく多い」ことでした。

その理由はわからなかったのですが、しばらくしてわかりました。

これも私の家のすぐ近くなんですが、国立障害者リハビリテーションセンターという「日本で最大」の障害者リハビリセンターがあるのです。

家から徒歩で 10分もかからないところにあります。

その施設面積の広大さは、下の地図でもおわかりかと思います。

shin-tokorozawa-map.gif


ちょっとわかりにくいかもしれないですが、米軍所沢通信基地と指している長方形の部分が、米軍基地の面積で、国立障害者リハビリテーションセンターはそこと防衛医大と隣接していて、所沢通信基地の4〜5分の1ほどの面積を占める広大なリハビリセンターです。

地元では「国リハ」と呼ばれています。

そんなわけで、私の住む最寄りの駅は、日本の各地から障がいを持つ方々が集まる場所でもあったことを、その時に知ったのでした。

私の家から駅までは徒歩5分くらいですが、その道の途中で杖を持つ方(目に障害のある方)や車椅子の方と会わない時はありません。

学校も多いせいか、小中高の学生さんたちと、障害者の方々と、そこに私たちのような住人が常に同居しているといえる街です。

また、このあたりの食べ物屋、あるいは居酒屋なども、車椅子の人たちなどが入ることのできるようにしている店が多く、障がいのある方の宴会などもよく目にします。

全部の店ではないですが、わりと地域全体として、そのような感じの共同意識が存在します。

私も、ここに越してきてからは、必然的に、生活の上で障がいを持つ方の手助けをすることが多くなりました。

私は小学生の子どもを持ちますが、「ここに越してきてよかったなあ」と思うのは、そのあたりのこともあります。何がよかったかというと、障がいのある方々と共存している風景がごく普通である、という経験をできているからです。

このあたりの小学生(中学生も高校生もですが)たちは、障がいを持つ人を毎日数多く見ているわけで、自然と「この世の中にはそういう人たちがいる」ことを「日常」と思って生きているはずです。

もちろん、だからといって、特に優しい子が多いとかそういうことではないです。

人間社会はそんな単純なものではありません。たとえば、この街は「日本で最も振り込め詐欺被害が多い地域のひとつ」でもあります。ただまあ、これは逆にいえば、人のいいお年寄りが多いことが原因でもありそうですが。

話を戻しますと、普通だと、こういう形で「障がいを持つ方々と地域が自然と共存している街」の中で生活するということはないわけで、住む都市によっては、「障がいを持つ人を見たことがない」ような子どもたちだっているはずです。

そういう子どもたちにとって、障がいは何か特別なものというような見方となってしまうもののように思います(もちろん、それはその子どもが悪いのではないです)。

しかし、この街では、障がいと共存している風景が普通なのです。繰り返し書きますけど、だからといって、良い子が多いとか、そんな意味ではないです。でも、このあたりの子どもちは、ほんの少しだけ「他人に対しての偏見が少ない」という面はあるかもしれません。

思えば、私自身が幼い頃からいろいろな人たちと付き合ったり、見ていたりしている中で、これは自分自身にも言いたいですけど、「あらゆる偏見がなくなればいいのになあ」という理想みたいなものがあります。




ほぼ 100パーセントに入ることのできなかった子どもたち

幼稚園の頃(今から四十数年前)、私は小児ぜんそくで、ほとんど幼稚園に行っていなかったのですが、仮病で休んだ時も多く、そういう時はひとりで散歩するか、あるいは家の裏のほうにあった、今では児童養護施設と呼ばれますが、当時は「孤児院」と言われた施設に遊びに行っていました。

幼稚園児でしたので、孤児院が何かについては理解していなかったかもしれません。

しかし、当時の私は、幼稚園の友だちより孤児院で知り合った友だちと遊んでいる方が楽しくて、また、当時の孤児院は「外から施設と関係のない子どもが勝手に入っても何も言われない」のでした(ただし、「孤児たちは施設から外にはなかなか出られない」ということもありました)。

でも、孤児院に遊びに行った日は、親や周囲にはそのことを言いませんでした。

地域的なものかもしれないですが、なぜか、その頃には「そんな子どもたちと遊んじゃいけません」的な雰囲気があったのです。

でも、「どうして遊んじゃだめなんだろう」という、その理由がわかりませんでした。だから、「遊びに行ったという事実を言わない」という方法しかありませんでした。この頃から私は親に「ウソ」を言うようになったのでしょうね。

他にもいろいろなことがありましたけれど、長くなりますので、話を大人になるまで飛ばします。

今度は、私に子どもが与えられて、また「新しい世界」を知ることになります。

ずいぶん以前ですが、

3歳までことばを持たなかった私の子どものこと
 2012年05月08日

という記事を書いたことがありますが、タイトル通り、うちの子は3歳まで発語がなかったんです。

赤ちゃんの言語機能通過率(何歳までに意味のある言葉を話すようになるか)というのは、わりと基準が厳密に決まっていまして、下のようになっています。

language-01.gif
厚生労働省調査 - 乳幼児の言語機能通過率

赤で囲んだ部分は、「1歳7ヶ月までには約 98パーセントの子どもが言葉を話すようになる」ということを示します。

これが2歳までとなりますと、ほぼ 100パーセントに近くなります。

これを越えて意味のある言葉が出ない場合、つまり、「ほぼ 100パーセントに入ることのできなかった子どもたち」は、言語コミュニケーション能力が年齢相応に達していない状態と判断されます。

こうなると、必然的に療育と呼ばれるものを受けるために、何らかの施設に通う子どもたちが多くなります。

ちなみに、2歳を過ぎた後は、日本版デンバー式発達スクリーニング検査などによりますと、

・3歳で単語 800語を習得し、三語文以上の複語文が出始める
・4歳では習得単語は 1700語


と、加速度的に言葉を体得していきます。

これらは教えなくとも自然と習得していくものなのですから、幼児期の習得力というのはものすごいものだと思います。

何にせよ、うちの子はその3歳になる頃でも発語がなかったのでした。

そして、私は自主的な行動として、東京杉並区にある、たんぽぽ園という療育施設に相談をして、2歳半の頃から週に一度、通いました。連れて行くのは最初の半年は私で、後に奥さんと交代でおこないました。

そこでは基本的に先生と親と子どもたちが全員でひとつのことを行うので、自分の子ども以外の子どもたちとの交流も多くなり、また、子どもを連れてくるのはほとんどお母さんばかりで、お父さんは珍しかったので、私はちょっとした人気者でした(笑)。

その療育施設で、私は、この世にはこんなにたくさんの「ほぼ 100パーセントから外れた子どもたちがいる」ことを知ることになります。発達障害の子どももいれば、他の障がいを持つ子、あるいはうちの子のように言葉を発さない理由がわからない子どもたちもいました。

そういう子どもたちの世界は「知らなければ知らないまま」だったと思いますが、私は、うちの子どものお陰で、その世界や、あるいは、懸命に子どもたちの自立の手助けをしている人々がたくさんいることを知ります。

うちの子は、3歳を過ぎて突然普通に話を始めて、幼稚園に行く頃には、大体、年齢相応の会話をするようになりました。

そういえば、今の家からいちばん近い小児科の医師は、小児科医師であると共に、この近所では他にはあまりいない「小児神経科専門医」でもあり、この病院にもさまざまな子どもたちがやってきます。

何だか長く書いてしまいましたが、自分とその周辺を含めて、小さな頃から、いろいろと障がいを持つ人々との関わりが強い中で生きてきた感じがあります。他人目線としての接触ではなく、うちの子どものことなども含めて、当事者的な立場で関わることも多かったです。

何より私自身が現実としては「健常者ではない」です。

そして、今回初めて口にした「本物のエキストラバージンオリーブオイル」は瀬戸内海にある小さな島で、そのような人々によって作られていることを知りました。

ちなみに、もうそのオリーブオイルは瓶の3分の1くらいしか残りがありません。つД`)
無理してでも 182グラムの買っておけば良かった。

[追記] オンライン注文の問い合わせに対して、社会福祉法人ひまわり福祉会の管理人の方からご返信がありました。

その中に、

当施設で搾油していますので、大量販売することはできませんが、ご理解のある小さな店舗や、島内の土産物店で販売しているところです。最近、岡様のようなご支持が少しずつ広がり、直接ご注文いただくことが増えてまいりました。大変ありがたいことと感謝しております。売り上げはすべて障害者の給料になります。

とありまして、少しの注文でしたら、電話又はメール、FAXで送料着払いで送ってくださるようです。

売り上げはすべて障がい者の方の給料となるようです。

お勧めしたいですが、しかし、大量に注文するのはご勘弁を。

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2014年12月20日



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サイバー攻撃を受けた際のソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントのウェブサイト画面

sep-hack-top.jpg
Marc's Security Ramblings



サイバー戦争を仕掛けようとしているのは誰なのか?

アメリカのソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントがサイバー攻撃を受けて大量の情報が流出し、その後、脅迫等により北朝鮮に関してのパロディ映画「ザ・インタビュー」が公開中止に追い込まれたという事件が最近ありました。

このサイバー攻撃を仕掛けたのは誰かということについて、今朝の報道を見てみますと、アメリカの FBI は、北朝鮮の仕業と「断定」したという報道を見ました。

ロイターの報道には、

ソニーへのサイバー攻撃、北朝鮮の犯行断定 米大統領「相応の対応」 
ロイター 2014.12.20

オバマ米大統領は19日、ソニー の米映画子会社、ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)に対するサイバー攻撃について、北朝鮮の犯行との見方を示し、対抗措置を講じる考えを表明した。

またサイバー攻撃の引き金となったとみられる金正恩・北朝鮮第1書記の暗殺を題材にしたコメディー映画「ザ・インタビュー」の公開中止をSPEが決定したことについて、間違った判断との認識を示した。(略)

FBIは攻撃に使用された悪意のあるソフト(マルウエア)を分析した結果、北朝鮮による過去のサイバー攻撃で使用されたものと極めて類似しているとの見方を示した。

ただ北朝鮮の犯行だと断定した詳しい経緯については明らかにしなかった。

これに対し、北朝鮮外交官はロイターに対し、北朝鮮政府はSPEに対するサイバー攻撃に関与していないと反論した。

とあり、この記事の最後は、

過度に厳しい措置を講じれば、北朝鮮をかえって刺激し、サイバー戦争へとエスカレートする危うさをはらむ。

と締められていました。

記事に、

> FBIは北朝鮮の犯行だと断定した詳しい経緯については明らかにしなかった。

とありますように、どうもよくある感じの「真実が曖昧なままトラブル状態にもつれこむ」というような感じの雰囲気が強く感じられる流れとなっているのですが、3日くらい前、アメリカのセキュリティ研究家のマーク・ロジャーズという人が、

「今回のソニーへのサイバー攻撃は北朝鮮によるものではない」

と、こちらも「断定」に近い形で自身のブログに記しています。

sony-hack-02.gif

▲ 2014年12月18日の Marc's Security Ramblings より。


これは、「その 10の理由」という形式で書かれていますが、目を引くのが、「このハッカー攻撃では北朝鮮で実際に使用されている朝鮮語で書かれていない」ことを筆頭の理由にあげていることです。

このブログについては、12月19日の IT Media ニュースの「SPE攻撃は北朝鮮が命令」と米当局が判断か、依然疑問の声もという記事でも書かれていますので、抜粋します。

セキュリティ研究者のマーク・ロジャース氏は自身のブログで、北朝鮮の関与は「あり得ないと思う」との見方を示した。

その根拠として、攻撃者が使っている英語の誤りには、朝鮮語使用者にありがちな典型的な誤りが一切なく、英語使用者が意図的に誤った英文を書いた疑いがあると指摘する。

また、SPE攻撃に使われたマルウェアが朝鮮語のPCで作成されたと伝えられている点については、「むしろ北朝鮮である可能性は薄くなる。北朝鮮では伝統的な『朝鮮語』ではなく独自の方言を使っていて、伝統的な朝鮮語は禁止されている」と解説した。

私もこの記事で初めて知ったのですが、

北朝鮮と南朝鮮(韓国)では、同じ朝鮮語でも「違う意味として」使われている

ものが多いのだそう。

話がそれるかもしれないですが、興味深かったので、このことを記します。




北朝鮮国民と韓国人との間では朝鮮語でのコミュニケーションはあまりできない

私は、北朝鮮と韓国は、国家として違うだけで、まったく同じ意味での朝鮮語を話しているのかと思っていましたが、そうではないようなのです。

下の 2009年11月2日のボイス・オブ・アメリカの記事では、「脱北した韓国に暮らす1万数千人の北朝鮮の人々が言葉の壁で苦労している」ことが報じられています。

kolean-language-separate.gif
VOA

さらに、2006年8月30日のニューヨーク・タイムズの記事でも、同じことを取り上げていまして、その中に、

2001年の調査では、北朝鮮からの脱北者の中で、韓国の言葉を理解している人の数は、わずか 24%であることがわかった。

とあります。

方言レベル以上の意味の違いがあるようなのです。

たとえば、同じハングルの綴りの朝鮮語で、韓国で「タコ」の意味が、北朝鮮では「イカ」だったりとか、あるいは、北朝鮮には「ドライブ」とか「ショッピング」の意味の朝鮮語が存在しなかったり(2001年時点)と、同じ朝鮮語でありながら、実質はかなり違うものであるようです。

ということは、韓国の人も、北朝鮮の言葉は「理解できない部分が多い」ということが言えそうで、たとえば、韓国の人たちが北朝鮮の国営通信テレビの報道を見ても、「理解できる部分と理解できない部分がある」ということになりそうです。

こういうことを知りますと、「南北統一」なんて言葉の裏には、その際には、言葉の統一でも混乱する要素がありそうです。

このことで長くなってしまいましたが、セキュリティ研究家のマーク・ロジャースさんは、ソニーへのサイバー攻撃は、

「英語使用者が意図的に誤った英文を書いた疑いがある」

と述べていまして、「英語使用者がおこなったサイバー攻撃である」としています。

そして、ロジャースさんは、実は、最大の問題は攻撃者が誰か、ということではなく、「ソニーのセキュリティの脆弱性が露呈されたことにある」としています。

記事の中には、

「ソニーはすべて(のデータ)を焼き尽くして、再度起動し直す以外に残された選択の余地はほとんどない。現在の証明書はすべて汚染されている」

という強い口調の内容さえ書かれています。

そのあたりのことはともかくとしても、今回のサイバー攻撃が北朝鮮によるものではない、という見方が少なからずあることは事実です。

上のマーク・ロジャースさんの記事には多くのコメントが寄せられていて、同意も批判もどちらもありますが、感情的なコメントはあまりなく、淡々と議論が交わされています。

コメントで出ている意見としては、

・英語圏の者がおこなった
・中国、イランなどが関与した
・アメリカ政府の自作自演
・ソニーの内部関係者
・北朝鮮以外には考えられない


などがありました。

いろいろな意見がありますが、私個人は、単なる感覚的な話ですが、北朝鮮が行ったものとは思えない面もあります。何より、北朝鮮側の利益がよくわかりません。

いずれにしても、もうすでにアメリカは「報復」という言葉を使っていますので、いろいろとややこしいことになるのかもしれません。

obama-hacking-korea.gif

・2014年12月20日のラジオ・フリー・アジアより。


さて、実は、私が今回、もっとも書きたかったことは、このハッキング事件そのものより、その事件の引き金となった(のかもしれない)映画「ザ・インタビュー」に関しての、ウォール・ストリート・ジャーナルの記事を読んで、そこに、私がずっと思っていたことが書かれてあったことです。




ビジネスの中で成長し続ける愚民化戦略

その記事は、

正恩氏暗殺映画「ザ・インタビュー」を見るのは拷問
 ウォール・ストリート・ジャーナル 2014.12.19

という映画レビュー記事で、日本語記事ですので、レビューの内容などは上のリンクから記事をお読み頂くとして、とにかく「ひどすぎる出来の映画だ」として、

現実の世界では、何が拷問で何が拷問でないかについて議論されているが、映画の世界に議論はない。「ザ・インタビュー」を見ることは、ほとんど最初から最後まで拷問だ。

というほどひどいものらしいのです。

interview-1.jpg

▲ 映画「ザ・インタビュー」より、ヘリコプターに乗った金正恩第1初期が暗殺されるシーン。WSJ より。


しかし、私にとって、この映画の出来などはどうでもいいことで、それより、上の文章に続く記述に「まったくだよなあ」と思ったのです。

記事では以下のように書かれます。

このような駄作がどうして公開されようとしていたのだろうか。その答の大きな部分は、数十年前に始まった観客のレベル低下にある。

マーケティング部門が丁寧な仕事さえすれば、週末に子供たちが、ほとんど、どんなジャンク映画でも見に行くことに制作会社が気付いたのだ。ポップカルチャーを粗悪なものにしたのは映画だけではないが、映画は熱心な観客を伴ってその道を先導した。

観客のレベルを低下させることは何年間もうまくいき――それは少数の人気スターのおかげなのだが――その結果、映画自身のレベルも落ち、現実と無謀な空想との違いが容易に識別できないほど矮小(わいしょう)化されてしまった。「ザ・インタビュー」はハリウッドで作られるべくして作られたのだ。

私は かつては、そりゃまあよく映画を見ました。

ここ十数年の映画がひどくなっているということも感じ続けていて、今では映画館に行くことさえなくなってしまいました。

私感はともかくとして、では、映画産業は衰退しているかというと、その逆で、少なくとも、アメリカ映画の収益は年々最高益を上げ続けている。

それなのに、どの映画もあまりにも個性がなく、なんだかひどい。

どうしてそうなったのかという理由が上のウォール・ストリート・ジャーナルの記事にある、

> マーケティング部門が丁寧な仕事さえすれば、どんなジャンク映画でも見に行く

です。

記事では、ジャンク映画と訳していますが、普通は「ゴミ映画」という日本語を使います。

つまり、それがいい映画だろうと、ゴミであろうと、映画をヒットさせるために大切な要素は、

1位:何よりもマーケティング戦略と宣伝
2位:主役(場合によってはこれもどうでもいい)
以降:あとはどうでもいい

という図式が成り立っていて、皮肉なことに、それがアメリカの映画産業をさらに大きくしています。

今やアメリカ映画は、あらゆる商品と同じで、「マーケティングでおびき寄せることがもっとも大切」というのは、実は製薬会社の方法と同じで、今では映画も「抗うつ剤」みたいなものなんですが(参考記事「うつ病だらけの世界の中、アメリカの「現代の十戒」ジョージア・ガイドストーンに突然組み込まれた「 2014 」という数字の意味」)、それはともかくとして、

ウォール・ストリート・ジャーナルの記事には、

> 数十年前に始まった観客のレベル低下

という記述がありまして、「観客のレベルの低下」という表現は失礼な感じもしますけれど、ただ、下の図式は当てはまるのではないかと思います。

「この映画を見ろとメディアに言われれば、その映画を見る」という図式がアメリカでは成り立っている

というものです。

これはアメリカだけではなく、どこの国でも同じかもしれませんけれど。

何となく「娯楽による愚民化政策」などというフレーズが浮かんでしまいます。

そういえば、先月の記事、

西洋版コックリさん「ウィジャボード」が英米の若者たちの間で爆発的に流行している背景と「悪魔の増加」の関係
 2014年11月30日

では、英語圏を中心に公開された『ウィジャ』というアメリカの低予算ホラー映画の大ヒットの影響で、十代を中心として、ウィジャボードという「死者との会話盤」ゲームが爆発的に売れているということをご紹介しましたが、2014年11月26日の英国インディペンデントの記事では、以下のように書かれています。

映画『ウィジャ』は、十代のティーンエイジャーの少女たちがウィジャボードで死者とコミュニケーションをとり、そして恐怖におののくというお決まりの安物映画だ。

映画評論家による映画レビューをまとめたウェブサイト「ロッテン・トマト」では、7パーセントの評価という極めて低い評価だったにも関わらず、映画はまさに「オカルト」的に大ヒットした。

アメリカに本拠を置く玩具メーカー「ハズブロ」は、映画会社ユニバーサルと提携して、この映画の上映を後押しした。結果として、ウィジャボードはオンラインで過去最大の販売数を記録した。

マーケティングが優秀なら映画の内容は関係なくヒットするという例の典型であるだけではなく、さらにその関連商品もヒットするという「ビジネスのループ」を作り出すことに成功したのでした。

そういえば、その後、アイルランドの教会の司祭が匿名を条件に、

「ウィジャボードを多くの若者たちが使うことは危険だ」

として、クリスマス・プレゼントで、ウィジャボードをギフトで贈らないように述べたことが、報道されていました。

exorcist-warn-gift.gif

▲ 2014年11月30日のインディペンデント(アイルランド)より。


その司祭は、記事の中で「悪霊の魂を出現させることは簡単なことだが、それを取り除くのは難しい」と述べています。

しかし、時すでに遅し、のようで、Google の集計による「2014年の子どものオモチャの売り上げランキング」は下のようになっています。

Google による子どものオモチャの売り上げランキング 2014年

2014-toys.gif
9to5google

ウィジャボードは5位に入っていて、他のものはどんなオモチャなのかわからないですが、何千何万種類とあるであろうオモチャの中で5位というのは、かなりの数が売れていると考えて間違いないのではないでしょうか。

しかも、そのオモチャが「死者と会話するボード」。

そういえば、やや陰謀論的な世界観の話かもしれないですが、今回のことを書いていて「3S政策」などという言葉を思い出しました。

3S政策 - Wikipedia

3S政策とは、Screen(スクリーン=映画)、Sport(スポーツ=プロスポーツ)、Sex(セックス=性産業)を用いて大衆の関心を政治に向けさせないようにする愚民政策であり、そのような政策があったとの主張である。

私はスポーツにはまったく興味がなく、性もトシのせいなのか、めっきり興味を失いつつあり、あとは映画なんですが、上に書きました通りの懐古だけの感じになりつつあります。

ただ、その映画ですけど、そんなに遠くない昔は映画は決して「愚民化」という概念だけで語ることのできないものでした。

それこそ、今月書きました、

「太陽を盗んだ男」がつくった原爆から東京を救えなかった菅原文太さんが亡くなった日に、もう何十年も前から私たちは自由を奪われていたことを思い出してしまった
 2014年12月02日

の中で書かせていただいた、ほんの 35年前の『太陽を盗んだ男』などもそうですけれど、自分たちの置かれている状況に「気づかせてくれる映画」は、どこの国の映画でも、いくらでもありました。

それは、私たちは実は「誰かが作った巨大な檻の中のような中に生きている」ということを気づかせてくれるような映画の数々です。私は十代の頃からそういう映画を数多く見て、「いつか、私たちはそんな " 檻 " から抜け出せるはずだ」と夢見ていたものですけれど、そんな夢もどこへやら。

未来に転がる「価値観の墓場」を想像するだけの懐古病でありつつ、数年先には老人世代の狂い咲きサンダーロードとなってしまいました(なんだかもう日本語になってないな)。

だからこそ、若い人たちは自分の周囲の「壁」や「檻」に気づいてくれるといいのですけれど。
そして、そんな「見えない檻」は必要ないことにも気づいてほしいと思います。

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