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2015年08月31日



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2015年9月という「終末」の月(2): シュミータの終了年、ヨベルの年の最終年、旧約聖書ダニエル書にあるエルサレムの復興……調べているうちに混沌としてきた9月まであと1日



[関連記事]
2015年9月という「終末」の月(1): ユダヤ教のラビは「9月に救世主が再来する」と語り、7年サイクルのユダヤ安息日の終わりも9月、そして、その9月に起きる27の出来事の「偶然」のシンクロ

2015年9月という「終末」の月(3): ユダヤ教とメシアの到来と、ユダヤ教の救世主マハディの到来の時期がシンクロする9月に「終末の空気」が満ちている理由は私たちの意志にある

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2014-2015-september.gif
赤い月と黒い太陽…







 

本題と関係ないですが、9月から中国の爆買いも終わる可能性が

昨日は、「9月にメシア=救世主がやって来る」というイスラエルの高名なラビ(宗教的指導者)の言葉を遡って思い出しただけで終わってしまいましたが、今回は、この 2015年9月に起きることを、

27 THINGS THAT WILL HAPPEN IN SEPTEMBER-OCTOBER 2015
(2015年9月から10月に起きる27の出来事)

からご紹介したいと思います。

ところで、ご紹介する上のサイトにある話ではないですが、この9月に起きることで、日本と関係が深い話として、

「中国人観光客の日本での大量購入、いわゆる爆買いが消えるかもしれない」

という話があります。

日本にとってはわりと重要な話のようにも思うのですが、なぜか、日本ではあまり報道されていないようです。

実は、中国政府は8月の中旬、この 9月1日から、海外から持ち込まれる手荷物や郵送される物品に対して、開封検査を伴う手荷物の内容検査を厳格化することを決定していて、これは中国で大きく報道されていました。

下は「海外ショッピング愛好家に未曾有の危機到来」というタイトルの記事です。

china-baku-01.gif

▲ 2015年08月14日の najiaoluo.com より。


詳細はともかくとして、大まかには、この新しい政策では、5000元(約9万円)以上の買い物について、たとえば、化粧品などでは 50パーセントなどの高額な税金となる上に、開封検査の徹底により、虚偽の申告には、罰金や、没収もあるとしています。

これは、手荷物などの税関申告書に書かれた内容物の金額と、実際の金額の 5パーセント以上の虚偽や間違いがあった場合は高額な罰金が科せられ、 10パーセント以上の虚偽や間違いがあった場合は、密輸品と見なされ、没収される可能性もあるというものです。

まあ、実際に厳格に行うとなると、空港などの混雑を含めて大変なことになりそうですので、どこまで厳格におこなわれるのかは不明ですが、これは日本を対象にしているわけではなく、どこの国からの帰国でも同じですので、もし厳格におこなわれるとなると、中国人観光客が多く訪れる韓国だとかフランスなどにも同じ影響があるのかもしれません。

そして、何よりショックを受けているのは、中国の人々のようで、先ほどの記事には下のようなイラストがあり、何となく衝撃を受けているっぽいです。

china-baku-02.jpg


中国の関税当局は、本当に、これを厳格にやりますでしょうかね。


というわけで、ここから、2015年 9月から 10月に起きる 27の出来事です。

記事には「 27 」とあるので、その通りのタイトルにしましたが、何だかどうでもよさそうなものありますので、印象的なものだけをピックアップします。




2015年9月から10月に起きる27の出来事


1. イスラエルのラビがメシアの到来が9月からの期間にあると語る

Chaim-Kanievsky.jpg

▲ 救世主の到来が近いと述べたイスラエルのラビ、チャイム・カニエスキー師( Chaim Kanievsky )。Wikipedia より。


これは、昨日の記事に書きましたことですが、そのイスラエルの報道では、ラビのチャイム・カニエフスー師( Chaim Kanievsky )は、

「それは、安息年の終わり(9月13日)からのことになるだろう」

と述べています。

前回の記事にも書きましたけれど、この「救世主の到来」は唐突な話ではなく、イスラエルの複数の高名なラビによる同じ言葉は 2005年から続いています

ちなみに、このイスラエルのメディアの記事の冒頭には、新約聖書エゼキエル書の一節が書かれていました。


エゼキエル書 20章 33-35節

わたしは生きている、と主なる神は言われる。わたしは必ず、強い手と伸ばした腕と、溢れる憤りをもって、お前たちを治める。

強い手と伸ばした腕と、溢れる憤りをもって、わたしはお前たちを諸国の民の中から連れ出し、散らされた国々から集める。

わたしはお前たちを、諸国の民の荒れ野に導き、顔と顔を合わせてお前たちを裁く。





2. 金融混乱とシンクロしている7年サイクルのシュミータ( Shmitta / 安息年 )の終了が 2015年9月13日

black-monday-1987.jpg

▲ 「パニック」の見出しの1987年のブラックマンデーの際の新聞。theblackmosaic.com より。


これも前回書きましたが、最近は、大きな経済変動の年が、7年ごとのシュミータと呼ばれるユダヤの安息年とシンクロしているのだそうです。

・1986-1987:金融恐慌、ブラックマンデー
・2000-2001:ITバブル崩壊、911
・2007-2008:リーマン・ショックによる世界金融危機


などの年と、今年はシュミータの概念からは同じということだそうです。

そして、今がその「7年目」のシュミータの中にあり、9月13日に終わります。




3. ユダヤ暦の新年祭「ローシュ・ハッシャーナー」が 9月13日から 9月15日




4. パレスチナ国家の設立に関しての国連決議が9月に行われるらしい

un-palestinian-state.gif

▲ 2015年06月01日の freedomoutpost.com より。

上の報道がどの程度信頼のあるものだか、まったくわからないですが、一応、記事の冒頭の部分を記しておきますと、以下のようなものです。


パレスチナ国家の設立に関しての国連決議が9月に行われる

9月に起きることについては、様々な話が飛び交っているが、ほぼ完全に見過ごされていることのひとつが、、国連安全保障理事会が9月に、パレスチナ国家を設立する国連決議に投票する可能性があるという事実だ。

今、フランスでは、パレスチナ人たちへ正式な国連安全保障理事会の承認を与える決議案に取り組んでいる。そして、エルサレムをイスラエルとパレスチナ国家の両方の首都とし、将来のためのベースラインとして 1967年の境界を設定することを宣言する二国間の最終境界を確立する交渉をしている。

第70回の国連総会が 9月15日に開かれた後、フランスは投票のためにこの決議案を提出することが報告されている。現時点で 136の国が、すでにパレスチナ国家を認識している。






5. 米軍の大規模演習「ジェイド・ヘルム15」の終了が 9月15日

Jade-Helm-15.jpg
・AFP


「ジェイド・ヘルム 15 」( Jade Helm 15)というのは、アメリカ軍の特殊作戦の大規模な演習で、7月15日から2ヶ月間、行われています。

この演習に対しては「陰謀論」が噴出しているそうで、AFP でもそのことを取り上げています。


米軍の大規模演習「ジェイド・ヘルム15」、噴き上がる陰謀論
AFP 2015.07.20

米国で大規模軍事演習「ジェイド・ヘルム15」の始まりが近づいていた頃、近く食料をめぐる暴動が発生し、戒厳令が敷かれるといった陰謀論が一部で浮上した。反体制派は暗殺される、小売り大手ウォルマートの店舗が捕虜収容所になる、外国の部隊が支援に投入されるなどのうわさも流れた。

その後、米テキサス州知事がジェイド・ヘルム15を監視するよう同州の州兵に指示したことで、陰謀論を信じる人々の確信は強まった。政府軍に没収されないよう銃器を土に埋めて隠した人や、弾薬や物資を備蓄した人もいると伝えられている。

ジェイド・ヘルム15は兵士1200人が参加し米国の7州にまたがって行われる特殊作戦の大規模演習だが、今月15日にひっそりと始まった。



というように、陰謀論が多く出された演習だったようですが、どうやら、少なくとも、アメリカ国民に対しては何事もなく演習は終了しそうです。

ただ、この「9月の中旬」は、安息年の終了(9月13日)や、 ユダヤ暦の新年祭(9月13-15日)、国連総会の始まり(9月15日)など、いろいろなことが重なりますね。




6. 国際平和デー(9月21日)

International-Peace-Day.jpg


国際平和デーとは、Wikipedia によりますと、


国際平和デー

1981年以降、毎年9月21日は国際平和デー(International Day of Peace)、通称ピースデーである。この日は平和に、特に戦地なら一時的に停戦など戦争の欠如等に捧げられる日である。多くの国、政治集団、軍事集団、そして人々に挙行されている。

この日を始めるために、国際連合本部ビルで日本の平和の鐘が鳴らされる。



というもので、知らなかったですが、毎年 9月21日というのは、

戦地なら一時的に停戦

などがおこなわれるのですね。
今年はどうなりますか。




7. ユダヤ教の祭日、贖罪の日(ヨム・キプル)が 9月22日から23日

ユダヤの祭事はユダヤ暦でおこなわれるため、一般の暦では毎年、違う日になり、今年は 9月23日からですが、来年は 10月11日からです。

この2日間、ユダヤ教徒は、Wikipediaによれば、

ユダヤ教徒はこの日は飲食、入浴、化粧などの一切の労働を禁じられる。

ユダヤ教徒は、ヨム・キプルのあいだは断食を行わなければならない。敬虔なユダヤ教徒は、唾液も飲み込むことなく吐き出している。

というような生活をするようです。

まあ、身体の機能でいえば、唾液を吐き出すのも運動という意味では労働ですが。




8. イスラム教徒の巡礼(ハッジ)の2日目の「アラファの日」が 9月23日

Arafat.jpg
1000gooddeeds

アラファの日( Day of Arafat )とは、英語版 Wikipedia によれば、聖典コーランで、「イスラム教が完成された」と説明されているイスラム教の神聖な日なのだそう。

この日の夜明けに、イスラム教徒の巡礼者は、アラファト山の麓、アラファト平原を歩きます。




9. ユダヤ教の50年に1度の恩赦年「ヨベルの年」の最終年が2015年9月から(?)


ヨベルの年 - Wikipedia

ヨベルの年とは、ユダヤ教とカトリック教会の聖日。

旧約聖書レビ記第25章に基づき、ユダヤ教では 50年に 1度の大恩赦の年(ヨベルの年)を迎えるようになっており、カトリック教会では、25年に1度「聖年」として記念してきた。

すべてのものが元に戻る年。



> すべてのものが元に戻る年。

という概念は興味深いです。

しかし、実は、この「ヨベルの年」の最終年が 2015年9月からという意味がわからないのです。

What are the dates of the 70 Jubilees?
(70番目のヨベルの年は?)

という記事によりますと、紀元前 1367年から始まった 49年サイクルの次の年のヨベルの年は、70回目が「最後」とされているそうで、その70回目というのが、下の表のように、2015年から2016年なんだそうです。

1回目から70回目までのヨベルの年
jubilees-70.gif


ただ、ちょっとよくわからないですので、これについては、少し勉強してみます。




10. イスラム教の「犠牲祭」が 9月23日から26日に行われる

犠牲祭とは、正確には「イード・アル=アドハー」と呼ばれるイスラム教の宗教的な祝日で、動物を生け贄として捧げて祝うもののようです。

この祭事も、イスラム暦でおこなわれるので、西暦上では、おこなわれる日は毎年まったくバラバラです。




11. イスラエルが領土を奪い返した1967年6月7日から2015年9月23日までの予言的な時間のサイクル(?)

Six_Day_War_Territories_2.gif

▲ 第三次中東戦争でイスラエルが獲得した領土(肌色の部分)。 Wikipedia より。


1967年6月7日というのは、イスラエルが領土の拡大を果たした第三次中東戦争の停戦前日で、イスラエルが圧倒的な勝利を収めたものですが、この日から今年の 9月23日までの何らかの「予言的な時間のサイクル」があるのだそうです。

これがまた理解できないのですが、下の2つの記事、

Daniels Week Prophecy “49” Started June 7th, 1967! DANIEL’S FINAL “49” and 70th “7” SIMPLIFIED!
(ダニエル書の「49」の預言は1967年6月7日に始まった! ダニエル書の「49」と「70回目」と「7」について簡単化して説明)

Number of days between June 7th, 1967 and September 23rd, 2015
(1967年6月7日からの日々の数と、2015年9月23日)

というサイトに説明があるのですが、根本がわからないので、どうもわからないのです。

ちなみに、上の記事には、「49」とか「70」とか「7」といった数字は、旧約聖書『ダニエル書』9章24-27節に描かれているとあります。


ダニエル書 9章24-25節

お前の民と聖なる都に対して/七十週が定められている。それが過ぎると逆らいは終わり/罪は封じられ、不義は償われる。とこしえの正義が到来し/幻と預言は封じられ/最も聖なる者に油が注がれる。

これを知り、目覚めよ。エルサレム復興と再建についての/御言葉が出されてから/油注がれた君の到来まで/七週あり、また、六十二週あって/危機のうちに広場と堀は再建される。



うーん、この部分と、1967年から 2015年9月までの時間の「数」に何かあるということらしいのですが……。

・・・これはあれですね、また途中になってしまいますが、次回もこの続きとしまして、これらのことを少し、理解してみたいと思います。

そして、できれば、上の記事を訳すことができる程度に理解してみたいと思います。

いろいろと知りますと、すべてが偶然であれ何であれ、確かに 2015年9月というのは、思った以上にいろいろなことがシンクロしていて、そして、ずいぶんと昔からユダヤ教やキリスト教などでこの月が示されていたのかもしれないと思えてきました。

続きは次回ということで、よろしくお願いいたします。

(以下が続きです)

2015年9月という「終末」の月(3): ユダヤ教とメシアの到来と、ユダヤ教の救世主マハディの到来の時期がシンクロする9月に「終末の空気」が満ちている理由は私たちの意志にある



  

2015年08月30日



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rabbi-messiah-top.gif

・Breaking Israel News











終盤に入った2014-2015年のテトラッド


2014年4月15日から始まった「4回続く皆既月食」(テトラッド)のことを最初に記事にしたのは、



 2014年04月06日


でしたが、それから、1年4ヶ月が過ぎ、今年の 9月28日の皆既月食で、テトラッドはその期間を終えようとしています。


あと残っている「食」とシンクロするユダヤ教の祭事は、9月13日のユダヤ教の新年祭(ローシュ・ハッシャーナー)と部分日食が重なる日と、9月28日の仮庵(かりいお)の祭りと皆既月食が重なる日だけとなりました。


2015-09-moon.gif



途中の 9月23日には、贖罪の日(ヨム・キプル)というユダヤ教における最大の休日もあります。


9月のこれらのユダヤ教の祭りや休日がどんなものかといいますと、ユダヤ教の新年祭は、今年は9月13日から 15日までの休日で、旧約聖書レビ記の 23章23節から書かれている「主がモーセに語った言葉」が、その起源になっているそうです。


レビ記 / 23章 23-25節

主はモーセに仰せになった。
イスラエルの人に告げなさい。
第七の月の一日は安息の日として守り、
角笛を吹き鳴らして記念し、聖なる集会の日としなさい。
あなたたちはいかなる仕事もしてはならない。
燃やして主にささげる献げ物を携えなさい。

ということで、ラッパを吹いたり、あるいは、「あなたたちはいかなる仕事もしてはならない」ということで、新聞も休みとなり、官公庁やほとんどの会社も休みとなるそうです。


他の2つの祭事についても、Wikipedia から、それぞれ説明を載せておきます。


贖罪の日(ヨム・キプル) 2015年は 9月23日

レビ記16章に規定されるユダヤ教の祭日。
ユダヤ教における最大の休日の1つである。

ユダヤ教徒はこの日は飲食、入浴、化粧などの一切の労働を禁じられる。
ユダヤ教徒は、ヨム・キプルのあいだは断食を行わなければならない。
敬虔なユダヤ教徒は、唾液も飲み込むことなく吐き出している。

仮庵の祭り(スコット) 2015年は 9月28日から

仮庵の祭りは、過越祭(ペサハ)と七週の祭り(シャブオット)とともにユダヤ教三大祭の一つ。

聖書では、祭りの際にイスラエルの地のユダヤ教徒の成人男性には、エルサレム神殿へ巡礼することが要求されている。

レビ記には、祭りは7日間であり 8日目に集会を開いて犠牲を捧げる、とある。初日と8日目は安息日にあたり、仕事をすることは禁じられる。

というわけで、このようなユダヤ教の祭事とシンクロしながら、2014年から 2015年まで続いたテトラッドは幕を閉じます。


ところが、この9月から 10月というのは、そういうことだけではなく、他にもさまざまな宗教的、軍事的、経済的な重要な出来事がシンクロしていることが書かれてあるサイトを見たのでした。


それは「 9月から 10月に起きるこれらのイベントは単なる偶然なのか?」というタイトルの記事で、 27 もの大きな出来事が、この時期に重要イベントが重なるのだそうです。


27-events2.gif


▲ 2015年08月27日の Charisma News より。



いわゆる陰謀論とかオカルト的な部分が強い話ではあるかもしれないですが、それらの宗教的、軍事的、国際的なイベントが実際に予定されていることは事実のようです。


その「予定されている 27 のイベント」の中には、アメリカ軍による特殊作戦の大規模演習「ジェイド・ヘルム15」( 7月15日- 9月15日)が終了する日があったり、イスラム教の「犠牲祭」( 9月23日- 26日)があったり、マヤ暦のサイクルと関係ある日時があったりと興味深い事項も多いですが、「マドンナの東海岸ツアー」というような、わりと何だかどうでもよさそうなものも含まれていますが、それらの中に、冒頭に貼りました報道記事の、


イスラエルでトップの位置にあるラビ(宗教的指導者)が、メシア(救世主)の到来が非常に近いと語った

ということが含まれていて、そのラビは、救世主が現れるのは 2015年9月12日から始まり12月29日に終わる期間だと述べています。


今回は、その記事に書かれている、この 9月から 10月にシンクロして起きる出来事を簡単にご紹介したいと思いますが、その前に、


イスラエルで取りざたされる救世主の到来

ということに関して、過去のことを少し振り返ってみようと思います。


何といったらいいのかわからないですが、何か仕掛けがあるにしても、ないにしても、イスラエルでは、かなり以前から着々と「救世主の到来」についての言及がなされ続けていたことがわかります。





メシアは到来するか


イスラエルのかつての代表だったシャロン元首相が亡くなったのは、2014年1月11日のことでした。


下は、その2日後の 2014年1月13日の米国 WND の「イエスの突然の再臨が差し迫っている?」というタイトルの記事です。


sharon-03.gif




この記事の内容は、2006年に 108歳で亡くなったイスラエルの高名な宗教的指導者であるイツァク・カドゥリ師が 2005年に、


「シャロンの死後にメシアがやってくる」


と述べたことを説明したものでしたが、ラビのその言葉の内容については、イスラエルのメディアにあったものを翻訳したものを、



 2014年02月14日


という記事に載せたことがあります。


全文は上の記事から読んでいただると幸いですが、イスラエルの記事の見出しとリードは以下のようなものでした。



israeli-messiah-02.gif

nrg.co.il

約束への失望:「シャロンの死後にメシアがやってくる」

ユダヤ教の宗教指導者イツハク・カドリィ師は、シャロンの時代の後に救世主がやってくることを信奉者たちに約束した。

彼は現在すでに「聖なる地にいる」という。

師の約束によれば、その時、宇宙規模でのイベントが発生し、「良い終末の訪れ」に関しての秘密の法が告げられる。

イツハク・カドリィ師
israeli-rabbi-02.jpg


そのシャロン首相が 2014年の初めに亡くなった後、昨年以来、イスラエルで「メシアの到来」がささやかれていたところに、今年になり、最上位のラビが、


「その日(メシアの再来の日)は非常に近い」


と言い、さらに、それは「9月からになる」と期日まで明確に語ったということで、ある種の「救世主騒動」の様相を呈している部分もあるのかもしれません。


なお、


> その時、宇宙規模でのイベントが発生し


とありますが、宇宙規模のイベントは、もういろいろと発生しすぎていて、どういうイベントならそれに該当するのかわかりません。


ところで、2005年にメシアの到来に言及したイツハク・カドリィ師のことが書かれているイスラエルの記事では、「その年」についても記されています。


それはいつか?





ユダヤの7年サイクル


救世主の到来について、その記事では、



安息年(古代ユダヤ人が7年ごとに耕作をやめた年)の金曜日にアルマゲドン下となり、それは7年間続くだろう。その途中では、いつでも救世主が現れる可能性がある。

すでに宇宙の様々な出来事によっての天からの徴候は始まっており、秘密とされる宣告者から最高の結末を意味するメシアの到着の前触れが告げられる。


とあり、


7年ごとにおとずれる「安息年」からそれは始まるようですが、その年が「アルマゲドン」だとイスラエルのメディアは記しています。


最近の安息年はいつになるのでしょうか。


昨年9月の米国 WND の



(聖なるシュミータ! 聖書のサイクルがアメリカの未来のドアを開ける)


という記事で、内容は、アメリカのジョナサン・カーン( Jonathan Cahn )という人が書きました『シュミータの謎』( The Mystery of the Shemitah )という本について説明しているものですが、この「シュミータ」という聞き慣れない言葉は安息日のことのようです。


そして、この『シュミータの謎』の内容は、


最近の大きな経済変動の年が、7年ごとの安息年とシンクロしている

ことを研究で明らかにしたというものです。


すなわち、最近なら、


・1986-1987:ブラックマンデー。金融恐慌

・2000-2001:ITバブル崩壊。911

・2007-2008:リーマン・ショックによる世界金融危機


など、大きな金融・経済混乱は7年ごとに起きていますが、これが安息日の到来年と重なるのだそうです。


この7年サイクルの時には、他にも、


・1979-1980:金融恐慌

・1993-1994:アメリカ国債の大暴落


などがありました。


そして、今年 2015年はリーマンショックの一応の終結から「7年後」となり、これまでのサイクル通りのようなことが起きるとすると、2015年もまた金融や経済に関わる混乱や危機が発生するのではないか、という内容の本のようです。


ちなみに、著者のジョナサン・カーン氏の研究によれば、シュミータの時期は、


2014年9月25日から 2015年9月13日までの約1年間

となっているようです。


ただ、このカーン氏の研究が正しいかどうかを確認する術を私たちは持っていませんので、何とも「ああ、そうなんですか」と思うしかないのですが、一応、ここでは、カーン氏の主張が正しいとします。


とすると、今回は金融はともかくとして(8月の状態を見れば、9月以降、金融の混乱が起きることは不自然ではないですが)、さきほどのイスラエルの記事にありました、


安息年の金曜日にアルマゲドン下となり、それは7年間続くだろう。その途中では、いつでも救世主が現れる可能性がある。

という「安息年」は、どうやら「今年」のようです。


救世主は今年の9月くらいから登場すると、イスラエルのメディアは言っていることになります。


そのどこかの金曜日から「地球はアルマゲドン下に入る」ということのようで、安息日の終了日は 9月13日・・・ということは、あと2週間後ですね。


なお、私が興味を持ったのは、予言的な内容そのものより、


4回続く皆既月食の期間と、安息日がシンクロしている

ことです。


皆既月食というのは、自然現象であり、宗教行事は人間によって作られたもので、当時、数千年後の皆既月食の日まで知り得たかどうかわからないですが、祭事と月食がこれほどピッタリとシンクロしている。


下の図が、この1年4ヶ月の流れです。


sukkot-and-passover-2014-2015-c.gif



ところで、上の図を最初に載せた記事は「赤い月と黒い太陽」というタイトルでしたが、新約聖書『使徒言行録』に、そのままの表現があることを知りました。



新約聖書 使徒言行録 2章 17-20節

神は言われる。終わりの時に、/わたしの霊をすべての人に注ぐ。すると、あなたたちの息子と娘は預言し、/若者は幻を見、老人は夢を見る。

わたしの僕やはしためにも、/そのときには、わたしの霊を注ぐ。すると、彼らは預言する。

上では、天に不思議な業を、/下では、地に徴を示そう。血と火と立ちこめる煙が、それだ。

主の偉大な輝かしい日が来る前に、/太陽は暗くなり、/月は血のように赤くなる。


> 若者は幻を見、老人は夢を見る。


という表現は印象深いですが、いずれにしても、「主の偉大な輝かしい日が来る前」に、


> 太陽は暗くなり、/月は血のように赤くなる。


とのことです。


うーん、どんな9月になるのか興味深いですが、昨日の記事に書きましたように、今の地球はいろいろな意味で少し「老いている」感じがしますので、時期はこの9月でなくともいいですが、「すべてを新たにする」というのも悪くはないのかなとも思います。


とはいえ、私にしても、まだ精神的な準備が全然ですので、9月の混乱は市場と金融だけにしてほしい感じもしますが、しかし、いろいろ来るなら来るで、なるべく毎朝歩いて、体温を上げて、ストレスを溜めないで、よく噛んで食べて、体操も休まないようにしたいと思います(ここに至っても、健康一番かよ)。


救世主のところから長くなってしまいました。


今回の記事は2回にわけることにしまして、9月の「 27のイベント」は、次回に書かせていただきます。そして、それらのイベントのシンクロを見ると、なかなか興味深い9月であることがおわかりになるかと思います。


(以下が続きです)






  

2015年08月29日



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womenomics-1.jpg
・Japan's Womenomics






 


今日、中東カタールのアルジャジーラの経済欄を見ていましたら、「ウィメノミクス」という言葉が見出しのニュースがありました。

「ウィメノミクス」は、おそらく、アベノミクスとかけた造語なんだろうなあと思っていましたら、調べてみると、そういう英語も、あるいは、カタカナになった日本語もあることを知りました。

VIVA! ウーマノミクス というページによりますと、「 Women (女性たち)+ Economics (経済)」の造語で、「女性の力で経済を元気にする」というような意味があるようです。

言葉の意味はともかく、アルジャジーラが何をそんなに大きく特集しているのかと思いまして、日本の報道を見ていましたら、「女性活躍推進法」という法律が成立していたのですね。

記事には、

日本の労働力人口の減少が想定される中で、経済成長を続けるには女性の社会進出が不可欠だ。

ともあるのですけれど、女性の社会進出については詳しくないですので、わからないですが、そういうこと以前に、「認知症の増加で、日本のビジネスモデルが重大な影響を受けている」ということについて、少し書いてみたいと思います。

結構、大変なことになっているようです。

そういえぱ、それとは違い話ですが、今日、日本人の「健康寿命」が、世界で1番になったというニュースがありました。





「健康寿命」の数字が教えてくれること


日本人の「健康寿命」、男女とも世界でトップ
読売新聞 2015.08.29

日本は男女ともに「健康寿命」が世界で最も長いという調査結果を、米ワシントン大などの国際チームが27日付の英医学誌「ランセット」に発表した。

健康寿命は、病気などで日常生活が制限されることなく、自立的に生活できる期間。世界保健機関(WHO)が健康の指標として提唱。日本もその延伸を健康目標の柱に掲げている。



というもので、2013年の日本の健康寿命は男性 71.11 歳女性 75.56 歳で、男女ともに世界のトップだったそうです。

順位は、下のようになっています。
聞き慣れない「アンドラ」というのは、スペインとフランスの間にある人口8万人ほどの小さな国です。

女性〈1〉日本〈2〉アンドラ〈3〉シンガポール〈4〉フランス〈5〉キプロス

男性〈1〉日本〈2〉シンガポール〈3〉アンドラ〈4〉アイスランド〈5〉イスラエル

ということで、日本は男女ともに1位です。

何ともめでたいことのようにも見えますが、しかし、これを、純粋な数字として眺めてみますと、実は、ここに、これからの「深刻な日本の現実」が現れていることがおわかりでしょうか。

この「健康寿命」というのは、「人の手を借りずに自立して生活できている」ことを示すわけですが、ということは、「日本人の平均寿命」から、この「日本人の健康寿命の平均」を引いた年数は、「自立していない年数の平均」を表すということになると思われます。

日本の現在の寿命は、

女性 86.83歳(世界1位)
男性 80.50歳(世界3位)


となっていて、こちらも世界のトップクラスですが、この寿命から健康寿命を引きますと、

女性の寿命 86.83歳 - 健康寿命 75.56歳=11.27年
男性の寿命 80.50歳 - 健康寿命 71.11歳= 9.39年


となります。

この

女性 11.27年
男性 9.39年


は、平たくいえば、「自立していない」年数の平均ということになり、今の日本人は、これほどの年月を「誰かの世話を受けて生きている」ことになり、多くの人たちが、

女性で平均約 11年間、男性で平均約 9年間、介護が必要な状態となっている

ことがわかります。

どんな人にとっても、10年間というのは決して短い年数ではないと思いますが、今は、子どもの数も少ないですので、今後、つまり、少し先の未来では、このあたりが重くのしかかってくるように感じます。

私も子どもは1人ですが、そのような状態で、介護生活、それも 10年などという介護生活になった場合、ひとりしか面倒を見る人がいない場合は、子どもが仕事をやめて介護をする、などの事例が多く、今、それが日本の社会に重くのしかかっているようです。





経済構造をも直撃しつつある認知症の増加の副作用

2013年の NHK のクローズアップ現代によれば、介護を理由に仕事を辞める人は、年間 10万人だそうで、これは、認知症の人が増えている現状では、今後も増えていくと思われます。

その放送から少し抜粋しますと、「すでに始まっている」新たな日本の姿が見えます。


どうする介護離職〜職場を襲う“大介護時代”〜
NHK クローズアップ現代 2013.10.24

介護を理由に会社を辞める、いわゆる介護離職をする人は、年間10万人。
今後、ますます増えると見られています。

介護の担い手は、40〜50代。
会社にとって、まさに働き盛り。

かつてない事態への危機感から、企業向けの介護セミナーには、人事担当者が殺到しています。

介護に取り組む団体の代表者たちまで、国に対策を取るよう求めています。

介護者を支援する団体 樋口恵子さん
「40代、50代ですから、次の再就職はほとんどできない。
これは本当に、日本経済の根幹を揺るがしかねない。」



そして、東京の大手総合商社「丸紅」が、40代〜50代の社員の実態調査をしましたところ、2013年の時点で、

・すでに介護をしている社員は 11%
・2016年の時点になると、8割以上が介護に直面する可能性があると答えた


という結果になったとあります。

ひとつの会社の 40代から 50代の「8割」が介護に直面するという状態になるのが「 2016年には」とあるのでした。

kaigo-2016.jpg


上のリンクには、放送内容すべてが記されていますので、興味のある方はお読みいただければと思います。

もちろん、これはこの会社だけの問題ではなく、日本の多くの会社の 40〜 50代にいえる問題であると同時に、今だけの問題ではなく、

これから未来にまで、拡大しながら続く問題でもある

ということがいえそうな気がします。

要するに、増えていくことは想定できても、「突然、認知症の人々が減り始める」という図式を想定することは今の時点ではできません。

もっとも、前回の記事、

認知症や精神的苦痛の混沌から未来の地球を救うための「量子力学的な発想の転換」の必要性を「認識や意識の存在する場所」から考えてみる
 2015年08月28日

では、この現状を逆転させる方法はないかと考えたりしていたわけですけれど、急に物事が「神がかって動く」というものでもなさそうですし、この介護問題は予想以上に、「日本の破壊」と関係していることがわかります。

最も働き盛りの人たちが働くことができない。

そして、特に、介護離職に関しての厳しいデータが、2014年に、明治安田生命福祉研究所が行った調査でわかります。

全文は、

「仕事と介護の両立と介護離職」に関する調査

にありますが、

・ 介護専念者の5割以上が、介護開始から1年以内に離職している
・ 女性の介護専念者の3割近くが、親が介護認定を受けていない段階で離職
・ 介護転職をした場合、平均年収が男性で4割、女性で5割下がった


など、特に一人っ子の場合、「自分以外に親の面倒を見られる人はいない」ということで、介護の開始から早い段階で、仕事を辞めざるを得なくなるようです。

ところで、この「認知症患者の急増のペース」ですが、調べるほどに、予想以上に事態が拡大していることがわかってきます。その状況を少し書かせていただきます。




想定をはるかに肥えた激増ぶりを見せている認知症患者

少し前の、

認知症大国・日本の彼岸(1) : 高齢者人口が若者人口の5倍に達する10年後は、減少した若者人口200万人を認知症人口がそっくり埋める構図に
 2015年08月14日

という記事に、今年、厚生労働省が発表した「 10年後」の 2025年の認知症患者の予想数に関するニュースを載せました。


認知症患者は2025年に700万人を突破。65歳以上の5人に1人
認知症ねっと 2015.01.09

厚生労働省は7日、全国で認知症を患う人の数が2025年には700万人を超えるとの推計値を発表した。65歳以上の高齢者のうち、5人に1人が認知症に罹患する計算となる。

認知症高齢者の数は2012年の時点で全国に約462万人と推計されており、約10年で1.5倍にも増える見通しだ。



この記事では、2012年の実際の数と。今年の厚生労働省の予想数として、

・2012年の時点での認知症患者が 462万人
・2025年の時点の認知症患者予想数が 700万人


となっているわけですが、

「数年前は、こんなに認知症が増えるとは誰も予測していなかった」

ことが、昔の調査と推定値を見るとわかります。

下のグラフは 2008年に、厚生労働省がまとめた、認知症患者数の推移です。

2008年に厚生労働省が予測した認知症患者数の推移
fig_nc_n201.gif
メンタルナビ


この時の予測では、

・予測 2010年 251万人
・予測 2015年 302万人


となるものでしたが、現実には、

・実際 2012年 462万人

と、2012年の認知症患者の数は 2008年時点の予測をはるかに上回る数となっています。

そして、圧巻は 2025年の予測の差で、

・2008年の予測 → 2025年 386万人
・2015年の予測 → 2025年 700万人


というように、ほんの7年前の予測の倍の予測値となっているのです。

つまり、それだけ、「予想以上の激しい増加ぶりを見せている」ということになるのだと思います。

ちょっと極端かもしれないですが、7年間の「誤差」を今後にも当てはめるとすると、10年後の 2025年の認知症患者の数は、1000万人を越えていても不思議ではないように思います。

そして、20年後の 2035年(私などが完全な高齢者になる頃)には、高齢者の2人に1人くらいが認知症になっているというようなことも考えられなくもないです。

認知症が劇的に増えている理由は、以前よく書いていましたが、

「多くの日本人が日常的に薬を飲み過ぎている」

ことがひとつの原因であることは最近確信を持っています。

日本は世界で最も降圧剤を処方している国ですが、降圧剤のように、毎日飲む「細胞への影響が強いもの」や、他にも、睡眠薬や抗不安剤、コレステロールの薬、血糖値の薬、抗うつ剤といった毎日飲むようなものが、脳の機能低下と関係していることは、影響の大小はあるでしょうけれど、間違いなく関係しているように思います。

この日本人の「薬好き」の傾向が改善するには、健康保険制度が破綻するくらいしかないでしょうし、まだまだ認知症の増加は続くと思われます。

それでも、日本は長寿国ですし、寿命はまだ延びるかもしれないことを考えると、さきほどの「寿命から健康寿命を引いた年数=自立していない時」は、さらに長くなるのかもしれません。

未曾有の状態です。

こんな時代が、わりとちょっと先にまで来ている。





老いてきている地球

まあ、もっとも、これは日本だけの問題ということではなく、WHO は、2050年には、全世界の認知症が「1億人」を突破すると発表しています。


世界の認知症患者数,2050年には1億人を突破 - WHO の報告書
MT Pro 2012.4.12

現在,約3,560万人いる世界の認知症患者数は2030年には6,570万人と倍増、2050年には1億1,540万人と3倍に増加−世界保健機関(WHO)が4月11日に発表した報告書の中でこのような試算を示している。

WHOは認知症の介護や医療にかかるコストは年間6,040億USドル(72兆円)と莫大で,今後も罹患率の伸びをしのぐ勢いで増加するだろうとしている。



下は WHO が発表した「全世界の 60歳以上の人口」の推移です。

who-age-60.gif


この 50年間で倍増、過去 100年だと、10倍近く高齢者が増加していることがわかります。

高齢化は、地球全体の問題となっているのかもしれません。

「地球が老化している」という表現をしても差し支えない惑星になってきていることがわかります。

思えば、これも昨日の記事に書きました、アメリカの科学者ロバート・ランザ教授が言った、

「空間と時間を物理的なものとして処理することによって、科学は世界を理解するための完全に間違った出発点を拾い上げてしまいました」

と似た概念なのかもしれないですが、私たちは、人間の一種の永遠性よりも、「物理的な年齢」というものだけに着目して、「長寿は無条件に素晴らしい」と、そのことに縛られて長く過ごしてきました。

もちろん、長生きを願うことは間違いではないと思います。

しかし、

「私たちは何のために長生きをするのか」

ということを今ひとつ考えてこなかったような感じもするのです。


「肉体を持って生きる」とは何なのか。


頭では、私なども、人間の永遠性を理解していても、もっと感覚的というか、現実的にそのことを深く理解しないと、「長生き合戦」だけが続いていく。

いずれにしても、現実として、日本はすでに「かつて見たことのない状態」に突入していることは言えるようで、様々な破壊が起きているようです。

自分も含めて、誰でも将来は認知症になるかもしれないですが、認識がしっかりしている間に、どのように日々を生きるか、そして、「生きることとか存在とは何なのか」を考えることが、自分の精神を保つ上でも大事なことなのかもしれないと思います。



  

2015年08月28日



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terminal-lucidity-top.gif
Epoch Times






 



最近のニュースで思い出すふたりの祖父

私の母方の祖父は、北朝鮮の初代最高指導者の金日成と非常によく似ていた人で、父方の祖父は、山口組の六代目組長の司忍組長とよく似たコワモテの人でした。

金日成似の母方の祖父は、学歴はないながらも、炭鉱夫から市の助役にまで上り詰めたという自力型の出世街道を進んだ人で、このあたりも、やや北朝鮮の初代最高指導者と似た街道だったようです。

下のような絵を見ると、可愛がってくれたおじいちゃんを思い出します。

金日成主席の死を悲しむ人々のイラスト
sun10.jpg
北朝鮮資料館


そして、山口組六代目組長と似た父方の祖父もまた、若くしてテキヤの親分だったというあたりは、うまくできたものだと思います。

そんな二人の祖父の隔世遺伝を受けている私は、できれば、コワモテで生まれたかったのですが、この夏、北海道に帰った時、親戚のおじさんに、

「いやあ、(母方の)おじいちゃんとそっくりになってきたな」

と言われて、私は心の中で、

「だったら、年とったら、金日成になっちゃうじゃないか」

と思いながらも、それなりのファッションなどを今から用意しておいてもいいのかな、とも思い、老後の自分のイメージがだんだんと固まってきた感じもあります。

最近の北朝鮮の台風の被害(地球の記録に記事を書きました)とか、ニュースで山口組の混乱の報道を見まして、自分のおじいちゃんのことを思い出したのでした。

ちなみに、金日成じいちゃんは、30年くらい前、83歳で亡くなったのですけれど、糖尿病だったにもかかわらず、晩年まで酒もタバコもやめることもなく、しかし、他の病気もなく、ぼけることもなく、ある日突然倒れて、そのまま1週間後に病院で亡くなるという感じでした。

今思えば、わりと理想的な亡くなり方をしていました。

そういえば、山口組といえば、先日亡くなった俳優の加藤武さんは、映画『仁義なき戦い 代理戦争』(1973年)の中で、山口組舎弟と兄弟杯を交わすことになる打本会の組長の役をコミカルに演じていたことを思い出します。

この加藤武さんの亡くなり方も見事なものでした。

前日までピンピンしていて、86歳で スポーツジムで突然亡くなっています。産経ニュースに、加藤武さんと親しかったらしい早稲田大学の児玉竜一教授の言葉が載せられています。


スポーツジムのサウナで倒れられたことからも分かるように、直前まで元気そのもの、いつもの快活な大音声は健在だった。

代表を務めておられた文学座でも前日に例会へ顔を出され、9月から主演舞台が予定されていた。

特に、戦後70年のこの夏はインタビューや体験談にも引っ張りだこで、雑誌『演劇界』の8月号で戦中戦後の歌舞伎についてうかがった折も2時間半休みなし、まだまだ話し足りない感じだった。



> 9月から主演舞台が予定されていた。

とありますが、86歳での主演舞台というのはすごい。

ガーッと元気でいて、スッと亡くなったようです。

少し前に書きました「自立した人生(3)…」でご紹介した荘淑キさんという台湾の女性の医術家の方も、その直前まで元気でいられて、「スッ」と消えていくように亡くなっていった様子が伝えられていますが、私も、そして、できれば、みんなが、荘さんや加藤武さんのように、誰の手を煩わせることなく亡くなることができればいいなと思います。

ところで、スッと亡くなった場合でも、長く認知などに問題があった場合でも、あるいは、意識がない状態が続いた場合でも、

「正常な意識が、その人のどこかに存在し続けている」

と感じさせる記事を目にしました。

たとえば、重い認知症といいますと、「亡くなる最期まで、元気な時のような、きちんとした認識を示すことはない」と思われるのが普通かと思いますが、医学用語で「末期意識清明」という状態が存在します。

これは、

「亡くなる最期の最期に、突然、明晰な意識となる」

という状態が稀に観察されることがあるそうで、そのことを指します。

誰にでもあるものではないでしょうが、重度の精神病や重度の認知症で、もう何年も人とのコミュニケーションがとれていなかったような人が、死の直前に、「意識が普通だった頃と同じように家族と話し出す」という例についてのことです。

この「死亡する直前だけ」自分を取り戻すという事例が、多くはないですが、記録されています。

認知症を含む精神疾患で何年もコミュニケーションがなかった人が、死の直前だけ、「昔のその人のように明晰に話し、家族と最期の一時を過ごす」という例。

先日、「臨死研究のための国際協会( IANDS )」という医学者会議で、この末期意識清明について発表されたことについて、エポック・タイムズで記事になっていたのですが、その事例の中には、ある脳腫瘍の男性患者で、

「腫瘍が広がり、すでに正常な脳がない状態」なのに、突然、はっきりとした意識を取り戻して、家族にお礼と感謝を述べて、そして、静かに死んでいった記録も書かれています。

この時に担当していた医師は、その患者の会話は「脳を使ってのものではない」と考えるしかなかったことを述べています。

何しろ、もうその患者には「脳はない」のです。

でも、きちんと家族と会話し、お別れを告げて亡くなっていったのでした。

いったい、「意識」というのはどこにあるのだろうか・・・ということを改めて考えざるをえません。

漠然とはよく考えることはあります。

言葉だけなら、人間というのは「単なる生きる肉塊ではない」ことも理解します。

いろいろな説はありますが、たとえば、シュタイナーの主張なら、人間は、

・肉体
・感受体
・生命体
・自我


から成り立っていて、死ぬ時は、肉体、次に感受体というように亡くなっていくのですが、死んでもなお残る「自分」があり、それは、次の世につながっていくものとなるということになりますが、前世とか来世とかの話は別としても、「末期にだけおとずれる意識の清明状態」の事例を見ますと、たとえ、精神的な重い疾患でも、認知症でも、

明晰な意識はどこかに残っている

と考えるのが妥当で、だったら、「その場所」を探る試みというのは無駄なことではないのではないかという気もするのです。

今回は、そのエポック・タイムズの記事をご紹介しますが、根本的な意識のある場所は、少なくとも、上の例のように「脳」ではないです。





観点を変えれば、何かの打開策があるのかも

どうして、こんなことに興味を持つのかといいますと、最近、たとえば、

認知症大国・日本の彼岸(1) : 高齢者人口が若者人口の5倍に達する10年後は、減少した若者人口200万人を認知症人口がそっくり埋める構図に
 2015年08月14日

のような記事を書きましたけれど、日本ではこれから認知症の人々の数がとんでもない率で増加し続けることがほぼ確定していることについては、懸念というのか、日本の未来には「数人に一人の高齢者が認知症という、かつて見たことのない社会」が待ち受けていることを考えることがあります。

しかし、この末期の意識の明晰状態が「何らかの試みによって」その正常な意識を作用させることができるような概念があるならば、ほんの少しの「認知症への希望」というものが生まれ得るのではないかというような気がしたのです。

どんなに精神を痛めても、認知が悪化しても、

その人のどこかに正常な意識が持続している

という可能性を追求してみると、それは一種、スピリチュアル的なオカルト的な話とも近いものなのかもしれないですが、何かがありそうな気がするのです。

あと 10年で、日本の認知症患者の数は 700万人から 800万人になると予測されています。

そして、おそらく・・・ですが、その時に、介護保険はもはや機能していないようにも思うのです。

うちの奥さんも介護関係の資格を持っていて、そういう仕事をしていますが、多くの事業所は、今でも限界に近いところが多いようで、大手は次々と介護事業から撤退し始めていますし、今のように専門の介護が受けられる時期は、もうそんなに長くはないような気もします。

今のこの現状で、「どうなる、この社会・・・」と嘆いているより、考え方を転換すれば、どこかに何かがあるはずです。

たとえば、「死後の意識」については、

臨死体験についての史上最大規模の調査は「死後も意識は継続する」ことを示した
 2014年10月10日

という記事で、死後も意識が継続している「らしい」ことが、大規模研究で判明したことを紹介したことがあります。

after-death-001.gif
IB Times

あるいは、

量子物理学者が証明しようとする「死後の世界と来世」。そして「宇宙は人間の認識がなくては存在しない」こと
 2013年11月19日

という記事では、アメリカのウェイクフォレスト大学再生医療研究所のロバート・ランザという教授が、量子力学の概念で、「死はリアルには存在しない」というようなことを語っていることをご紹介していますが、この記事では、私たちが見ているものは、実は「単なる光の波長であり、実体ではない」ことに言及していて、私は以下のように書いています。


どうしてその音がそのように聞こえているのか、どうしてそのような肌触りを感じるのか、全部、その理由はわかっていません。

なぜかはわからなくとも、それらの感覚を感じながら、人間はこの世界を経験している。

つまり、光線とか波長とか振動とかの、存在しないようなものを体験している中で私たちは生きているということはある程度の事実だと言えそうです。

私たちの周囲の実態はほとんど「ない」。

そして、この宇宙はその全体がその「ない」もので作られている。

あるのは「人間による認識だけ」というのが、シュタイナーら中世神秘学の人々の考えであり、また、過去の偉大な宗教、例えばキリスト教やイスラム教や仏教、そして神道などの教えとも全体として、あるいは一部が一致していると思われます。



とあり、

>この世にあるのは、人間による認識だけかもしれない

と、私は書いています。

だとしたら、精神的な苦痛や、認知症というような現実も「作りだしている」可能性があるかもしれません。

何がそれらを作りだしているのか。

それは「私たちの今の世界での間違った宇宙の認識」であり、先ほどのロバート・ランザ教授の以下の言葉が答えとなっている気がします。


「空間と時間を物理的なものとして処理することによって、科学は世界を理解するための完全に間違った出発点を拾い上げてしまいました」 - ロバート・ランザ


やはり、私たち現代社会の人間の認識は、その根本が何か間違っているのだと思います。

その間違いの「根源」は何なのか。

どうすれば、それを是正できるのか。

そのことを必死で考えなければ、ただただ日本(あるいは世界)は混沌とした苦痛が膨張するだけの世界になってしまうような気もします。

世界への認識を変えることができれば、これらの苦痛を消滅させることができるのかもしれません。

まだ時間はあります。

考えて、考えれば・・・きっと、何かが(希望的観測では)。

長々といろいろ書いてしまいましたが、「末期意識清明」についての記事をご紹介します。




People With Severe Mental Disorders Mysteriously Become Clear-Headed Just Before Death
Epoch Times 2015.07.23


重度の精神障害を持つ人たちのうちの何人かは、不思議なことに、死を直前にした時に認識が明晰になる


統合失調症や、アルツハイマー病、および様々な深刻な精神機能障害を引き起こす条件を持つ人々は、ときに、死の直前になって、不可解ともいえるほどに、記憶と心の明瞭さを回復する。

その際には、彼らの心は驚くほど完全で、一貫性を示すように見える。実際には、彼らの脳の状態は、それまで以上に悪化しているのに、だ。

自分の名前さえ何年も忘れてしまっている患者たちが、死の直前になり、突然のように、家族を認識して、家族と、過去・現在・未来についての正常な会話を始めるのだ。

どうして、このようなことがしばしば発生するのかはまったくわかっていない。

例えば、医学博士のスコット・ヘイグ( Scott Haig )氏は、タイム誌に、若い脳腫瘍患者のディヴィッドさんについてを記している。腫瘍だらけの脳を持つ彼は、やはり、死ぬ直前に突如として、頭脳が明晰な状態に戻った。

ディヴィッドさんは、死の数週間前から話すことも動くこともできなかった。

ディヴィッドさんの脳を CT で検査した時には、ヘイグ博士によると、

「ほとんど脳は残っていない」

状態だった。

しかし、ディヴィッドさんは、彼が亡くなった晩、死の5分前に明晰な意識を取り戻し、家族にお別れの言葉を告げた。

ヘイグ博士は言う。

「それは、ディヴィッドさんが脳を使って発したお別れの言葉ではないのです。なぜなら、彼の脳はすでに破壊されていました。転移した腫瘍は、単純に脳を圧迫していたのではなく、脳を消し去っていたのです。転移は実際に組織を交換してしまっており、彼の脳はもうそこにはなかったのです」

「私の患者だったディヴィッドさんのあの言葉は…脳が働いたものではなく、単純に彼の「心」そのものでした。脳はすでに破壊されている中で、父親として最期の言葉を家族にかけたかった心……」

ヘイグ博士にとって、心が脳から離れて存在することは明らかだ。

あるいは、他の人々が、「末期意識清明」( terminal lucidity )として知られるこの現象の生理的な理由として考えられる可能性を見る。

2012年に、論文『末期意識清明:レビューと症例収集』をまとめた、バージニア大学とアイスランド大学の研究者たちは、末期意識清明の状態の人々の変化する生理学的状態は、ただひとつのメカニズムだけで説明することは難しいことを示す。

バージニア大学のマイケル・ナーム博士( Dr. Michael Nahm )他の論文の執筆者たちは、次のように述べている。

「現時点では、私たちは、末期意識清明の決定的なメカニズムを策定することはできないと思われます」

「確かに、異なる精神障害においての末期意識清明は、疾患の病因に応じて、異なるプロセスから生じる可能性があります。例えば、脳の慢性疾患患者における悪液質からと考えられる脳組織の収縮原因の場合は、占拠した頭蓋内病変による圧力が緩和されて、限られた脳機能の束の間の復帰を可能にすることがあります」

執筆者たちはまた、

「延命のサポートが打ち切られた患者の一部では、脳内の電気的活動(脳波活動)の原因不明の過渡な急増を明らかに示すことがあります。これは死の直前に、血圧を失う際に見られます。これらの患者は、認知機能の復帰に関しての臨床的証拠は報告されていないながら、これらの知見が示すことは、末期意識清明状態の神経科学は、伝統的に考えられてきたよりも複雑であるということです」

と指摘する。

末期意識清明は、19世紀の医学ではよく知られていたと研究者たちは言う。しかし、20世紀の医学文献にはそれらの症例はほとんど存在しない。

研究者たちは、過去 250年に書かれた医学文献に記載された 83例の末期意識清明を検討・分析した。

この研究は「心と脳」の関係をさらに理解することが期待された。

また、研究者たちは、末期意識清明を理解することが治療法を開発するうえで有用である可能性があるともいう。

例えば、オーストリアの医師ユリウス・ワーグナー・ヤウレック( Julius Wagner-Jauregg / 1857 - 1940年)は、精神錯乱の症状が、高熱の間に時として減少することを観察した。ヤウレックは、この知見から、麻痺性痴呆症(脳に影響を与える神経障害)に対しての発熱療法を開発し、ノーベル賞を受賞している。

ウィーン大学認知科学部の教授アレクサンダー・バクヤニー博士( Dr. Alexander Batthyany )は、この数年、末期意識清明を研究し続けている。

バクヤニー博士の最近の研究の結果が、2014年の「臨死研究のための国際協会( IANDS )」2014年の会議で発表された。

博士は 800人の介護担当者を調査したが、回答を得られたのは、そのうちの 32人だけだった。この 32人の介護担当者は、累積で 227人のアルツハイマー病や認知症の患者の世話をしていた。

これらの患者のうちの約 10パーセントが、突然、意識が明晰に戻ったという。

しかし、バクヤニー博士は、これらは自己回答であり、全体の回答数の少なさ( 800人中 32人)から、末期意識清明の事例が極めて少ないことを示すだろうことに注意を促す。

それにもかかわらず、末期意識清明を目撃したことは、介護者たちの一部に大きな影響をもたらしたという。

調査対象のひとりの介護者が以下のように言った。

「これ(末期意識清明)が起きた前は、私は自分で世話をしている人々を、まるで野菜のような・・・シニカルな感情で接していました。しかし、今はちがいます。私は、永遠に不滅の大事な人々をケアしていることを理解するようになりました」

以下は、バクヤニー博士、およびバージニア大学の研究者たちによって収集されたいくつかのケースだ。

末期意識清明の事例

「ほぼ失語症で、認知症の高齢者の女性で、もはや人々を認識していない…
ところが、ある日、予想外なことが起きる。彼女は、娘を呼び、娘にすべての感謝の心を告げた…
それから、彼女は、孫と電話で会話をし、優しさと暖かさを孫と交換し…
お別れの言葉を口にしたその後すぐに、彼女は亡くなった。」( IANDS 会議でのプレゼンテーションより)

ナーム博士と研究者たちは、1840年に書かれた医学文書の症例を挙げた。

「徘徊憂鬱」( wandering melancholy / melancholia errabunda )と診断された 30歳の女性が入院したが、その後まもなく、彼女は躁になった。4年間ものあいだ、彼女は心の混乱と、他人との非干渉の状態で生きていた。

彼女が病気で発熱したとき、彼女はその薬を服用することを激しく拒否した...

彼女の健康状態は急速に悪化していく。ところが、彼女の体に弱くなっていった時に、彼女の精神状態はきわめて改善した。

死の2日前に、彼女は完全に明晰になった。

彼女は知性と明快さを兼ね備えて会話をした

その会話の内容は、彼女のもともと受けていた教育の範疇を超えるようにさえ見えという。

彼女は、家族の生活について尋ね、涙と共に、かつて薬の服用に関しての自分の態度を後悔した。

彼女はその後まもなく死亡した。

ナーム博士によって再記述された別の症例は、A・マーシャル( A. Marshall )によって 1815年に書かれた著述『病気に起因する躁病と狂犬病の解剖学』( The Morbid Anatomy of the Brain in Mania and Hydrophobia )に書かれてある例からのものだ。

報告されたのは、自分自身の名前さえ覚えていないほどの記憶喪失に苦しみ、怒りと極めて暴力的な態度のひとりの患者の例だ。彼は、10年以上、深刻な病気に陥り続けて入院していた。

ところが、彼は急に穏やかになる。

彼が亡くなった前日、彼は突然、理性的になり、牧師と会いたいと言った。

彼は、牧師の話に聞き入り、そして、神が彼の魂に慈悲をもたらしいほしいという希望を表明した。



  

2015年08月27日



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TV「プレッパーズ〜世界滅亡に備える人々〜」より
preppers-top.jpg
ナショナルジオグラフィック・チャンネル






 


私たちの生活の99%がごく最近の文明に支配されている

英国ミラーで、「イギリスでもプレッパーズが増えている」という内容の記事を目にしました。

「プレッパーズ( Preppers )」というのは、「準備する人たち」という意味で、つまりは、「世界の終末のために準備している人々」のことです。辞書的な解説では、コトバンクからお借りしますと、


プレッパー

非常事態に備え、食糧や自衛のための武器・弾薬などを過度に備蓄している人のこと。「備える(prepare)」から生まれた言葉で、2012年現在では米国に最も多く存在し全米で300〜400万人にのぼるとみられている。

彼らは政府やマスメディアを信じず、国際資本家を敵とみなす傾向が強い。支配階級の力が及ばないローカルなラジオやインターネット、身近なコミュニティなどを情報源としている。

状況によっては隣人をも敵とみなす強固に自立したライフスタイルの実践者であり、暴動や経済崩壊、核戦争、世界の終わりなどを想定している。



というような人たちです。

In Deep は、以前はそういう色彩が強いブログで、かつては「物質的サバイバル」的な記事も数多く書いていました。

そして、この「終末」に対しての私の考え方は以前と少しも変わっていません・・・というより、昔以上に、「現世システムの崩壊を強く信じている」わけではあります。

というより、今は「既存社会の崩壊 → 新しい社会の誕生」だけを願って生きているといってもいいかもしれません。

そして、その「準備」も必要かもしれないと思ってもいるのですが、最近はこの「サバイバル」に関して、以前とはまったく違う考え方になっています。それは物質的なものではないところに真実があると考えるようになったからです。

アメリカやイギリスのプレッパーズの人たちは、「物質」だけに傾いています。あるいは、「生き抜くために他人から身を守る方法」などを模索しますが、それは本当の意味での準備ではないように思うし、短絡的な発想とも感じます(永遠に持続する物質的準備というものは存在しないため)。

本当の「準備」とは、最近の In Deep の記事などで書くことのある「自立」と関係したことだと考えていますが、まず、ミラーの記事を先にご紹介しておきます。

アメリカやイギリスの典型的なプレッパーズの考え方が少しわかります。




'If the internet goes down, half the planet will come to a standstill': why 'preppers' will be the last ones standing
Mirror 2015.08.25

「もしインターネットが消滅したら、地球の半分は機能しなくなるだろう」 - そして、プレッパーズが最後の勝者となるのかもしれない

最近は、この世界は暮らすには恐ろしい場所となってきている感がある。

小惑星の接近やテロリストによる謀略がなくても、私たちは、たとえば、大規模なオンラインでのデータのハッキングや、あるいは、経済の完全な崩壊の危険性と共に生きている。

しかし、仮にそのような終末がやってきた時でも、その黙示録に対処することができる人々が少なくはない数でいる。彼らは、積極的に「その時」に向けて準備してきた。

これらの人たちは、自身を「プレッパーズ」、あるいは「サバイバリスト」と名乗っており、巨大なアンダーグラウンド・コミュニティに属している。 ATM が停止したり、インターネットが完全にシャットダウンした時でも、これらの人たちは生き残ることができると彼らは言う。

「これらの人々は、特にアメリカで巨大なコミュニティとなっていますが、今、イギリスでも、次第にその存在感を増しています」と、イギリスのプレッパーズのスティーブ・ハート氏は述べる。

「終末のための準備をすること自体は、保険の別の形と言えるでしょう。多くの人々が、車などの保険に入っていますが、準備は、それらと少し違う視点の保険のようなものなのです」


ハート氏のウェブサイト「UKプレッパーズ・ガイド」
Preppers-homepage.jpg
UK Preppers Guide


月間 10万のアクセスがあるプレッパーズのためのウェブサイトを持っているハート氏は、以下のように語る。

「巨大な地震に見舞われたら? 津波や火山噴火、あるいは、バイオテロに遭った時にどうしたらいいですか?」

そのような状況は、イギリスではほとんど考えられないが、しかし、59歳になるハート氏は、かなりストレートに言う。

「では、政府の状態が悪化したらどうします? プレッパーズたちが最も恐れていることが、経済の完全な崩壊です。その場合、どうしますか?」

「そして、次の事実は、全世界は崩壊に瀕していて、そこから、あなたたちが抜け出すことができないことを説明します」

「それは、インターネットです。インターネットが完全にシャットダウンした時、地球の半分の地域が機能不全に陥ります」

ハート氏は、21世紀の銀行と社会システムのオンラインの 99%は、そのテクノロジーに依存していると言う。

とはいえ、ハート氏も、経済の完全崩壊やインターネットのシャットダウンというような黙示録的な事態が実際に起きる可能性は非常に少ないことを認識している。しかし、「後悔するより、安全にしておいたほうがいい」と述べる。

プレッパーズたちは、食料の備蓄の方法や電気の獲得の方法、そして、自然に対処できるサバイバル・スキルを学習する。

ハート氏はまた、人々に過度にテクノロジーに依存しない生活を示し、また、常にガソリンを満タンにし、缶にもガソリンを溜めておくことや、水を濾過して飲料にする方法、あるいは、寒い時に、どのように家を暖めるかなどを示している。

ハート氏は言う。

「料理をしている時に、すべての電気製品を消してみて下さい。それを1時間だけ、あるいは、1週間試してみて下さい。その時に、あなたが電気がなくても、家の中で生きられるか、そうではないかがわかります」

プレッパーズはイギリスでは、アンダーグランド・ソサイエティかもしれないが、インターネット上で誰でもすぐにその方法を学ぶことができる。

世界の終わりはすぐそこに迫ってはいないかもしれないが、ほんの少しの準備をすることには何も害がないことも確かだ。





ここまでです。

このハート氏の言うことには、同意できる面もあります。

たとえば、気づけば、私たちの生活と文明は、あまりにもテクノロジーに依存した文明となってしまっていることなどです。

この世にインターネットが現れてからの年月は、人間の歴史から見れば非常に短いものですが、文明の多くがその「新しいテクノロジー」に依存した生活となっていることに改めて気づきます。

現代の私たちの生活は、

・電気
・インターネット


どちらかが消えれば、文明そのものが消滅すると言ってもいいほど、それらに依存しています。

そういえば、インターネットといえば、最近、マイクロソフトの「プライバシーに関する声明」というものを読んだ時に、

「今の時代は個人のデータを自動に送信することが当然となっている」

ことに気づいたりしました。

その内容は、

Windows 10 で自動的に収集される情報とデータの種類を知っておいてもいいのかもしれません
 クレアなひととき 2015年08月27日

という記事に書きましたが、名前やメールアドレスから、趣味・嗜好、位置情報、検索した内容、電話の通話内容、音声入力、入力した文字、アプリケーションの使用状況など数多くの個人データが送信されているということのようです。

そして、ユーザーは「すべて承知した上で製品を使っている」ということになっています。

「プライバシーに関する声明」などに関しては読まない方が多いでしょうけれど、読むと、「自分はこんなことを承知したことになっているのか」と、驚くこともありますので、たまに目を通すのも楽しいですよ。

もちろん、他のさまざまな端末やスマートフォンなども同じようなものなのかもしれませんが、「企業のコンピュータと個人のコンピュータや端末が直結した時代になっているのだなあ」と思います。





本当の「準備」とは

話が逸れましたが、アメリカのプレッパーズの考え方をその光景から語りますと、たとえば、ミラーの記事中に動画がありまして、アメリカのプレッパーズの人たちの様子が出ていますが、「アメリカ人にとっての世界の終わりへの準備」というと、下のようなことになるようです。

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2番目の人などは、食糧危機などで、しばらく何も食べられない状況のほうが、むしろ健康に良い感じもしますが、いずれにしても、アメリカなどでは「準備」というと、こういうことを言うようです。

こんな人たちが「 300万人から 400万人いる」というのですから、そりゃ、社会が混乱した場合は、アメリカは物騒ではあります。

しかし、実際には、最も大事な「準備」はこういうことではないと思うのですよ。

最も大事な準備は「自立して生きることを学ぶこと」だと思うのです。

この春あたりからのいくつかの記事や、「自立」に関しての記事などで書いたことがありましたが、たとえば、どんなに食料を蓄え、燃料を蓄え、武器を蓄えても、あるいは自給自足できていたとしても、その人が薬を飲み続けなければならなかったり、病院に通い続けなければならないようなままだと、サバイバルには程遠いと思うのです。

社会システムが崩壊すれば、現代の医療制度もなくなると考えるのが普通ですから、それらがなくても生きていけるような「自分」を作ることがまずは最も大事だと思うのです。

そして、いくら物や備蓄に溢れていたとしても、その人が不安と恐怖に駆られている限りは、その世界は不安だらけで恐ろしいものでしかなくなります。

これは、「ストレス=病気の大きな要因」説から見ても、良い状態ではないです。

結局、現行の世界の終わりに向かう私たちが最も「準備」しなければならないことは、具体的には、

・健康
・明るい気持ち
・他人への思いやり


だと思います。

こんなこと書くとバカみたいですが、本当にそう思います。

どれも理想論ではなく、サバイバルのための「武器」であり、「ツール」であると考えています。

健康は書くまでもないですが、明るい気持ちも重要なはずです。

どんな世の中になっても、その社会に絶望ばかりしていては、建設的な考えもでませんし、そもそも生きていてつまらない。生きているのがつまらないなら「生きている必要もない」はずです。

なので、「生きている理由」を見出すためにも、明るく前向きな気持ちを持てるようになれば、どんな世界でもそんなに悪いものではなくなるはずです。

「他人への思いやり」というのは、曖昧なことでなく、具体的にとても重要なことのはずです。

というのも、システムが破綻した時に最も大事なことは、「システムのない中で生きる方法を模索する」ことですが、アメリカの人たちのように武器を持って対立するような図式が長続きするはずがなく、結局は、ある程度の期間の生活を成立させるには、他人同士が助け合って生きるしか持続的な方法はないわけで、その時にはそういう「思いやり的」な気持ちは必要なものです。

いずれにしても、上のような健康であることとか、肯定的な気持ちであるとか、他人との協調ということが大きな前提となって、それから、食べ物はどうするとか、まあ、そういういろいろなことも少しずつなしていけるものなのだとも思います。

あとは、これは「準備」として、私が最も学ばねばならないことですが、「恐怖心の排除」です。




恐怖心の克服も最重要な「準備」

社会混乱の際には、「恐怖」で何かを仕掛けられることがあります。

自然災害とか戦争とかテロとか、何でもいいですが、過去を見てみると、メディアにしても、当局発表にしても、「恐怖する心」は人々の心理を動かす大きな材料となり得ます。

911 の後を思い出してもそうですが、アメリカから遠い日本に住んでいる私たちも得体の知れない恐怖に駆られていた日々でしたが、あれは恐怖を「喧伝」されていたのだと今わかります。

あるいは、今、株式市場が大荒れとなっていることの根底も「恐怖」です。今日のブルームバーグの「日本株と円のボラティリティ、一転高水準」という記事に下のような記述があります。


ブルームバーグの記事より

「朝起きるまで、100万ドル儲かっているか、失っているのか全く分からない。気がおかしくなりそうだ」と英アルタス・キャピタルのファンドマネジャー、リチャード・ウィッタル氏(シンガポール在勤)は語る。

日本株の運用に25年間携わるが、例年夏場は休暇期間で市場が変動しないことが多く「これまでにこのような状況は起こったことがない。髪の毛が真っ白になってしまう」という。



個人投資家は、さらに恐怖心の中で取り引きを行っている人が多いかと思われます。このような恐怖が、今のような異常な乱高下を生み出し、場合によっては、この恐怖が「システムを崩壊にまで導く」可能性もあるのかもしれません。

この「恐怖の周波数」を拒絶できる人間になれれば、実は社会崩壊なんて恐くないはずです。

そのような気持ちを獲得するまでには、私を含めて時間はかかるでしょうけれど、それこそが「準備」だと思います。

何にも恐怖を感じないということは、良い言い方をすれば「悟り」でしょうし、あるいは、悪い言い方では「愚鈍」ということになることからもわかる通り、「悟り」も「愚鈍」も実際には同じことであり、その境地には、良い悪いの価値判断をつけることはできないことにも気づきます。

私もなかなかうまくいかないですが、何年計画かで「愚鈍」に少しでも近づければと思います。

あるいは、そのためには、

「人間によって観測」されるまでは「この世の現実は存在しない」ことを、オーストラリアの量子学研究チームが実験で確認
 2015年06月06日

などの記事にありますように、

この世は実際には存在していない

ということを瞑想などで強く想うことも無駄ではないと思います。

そして、自分の心が作り出す世界こそが現実の世界であるという認識に立てば、そして、前向きに考えられる気持ちがあれば、どんな社会に投げ込まれても、誰でも、不安や恐怖の心を持たずにいられるようになれるのではないかと思っています。

多くの人が不安や恐怖を持たなければ、実はシステムが崩壊したところで、社会はさほど混乱しないはずです。

もちろん、多少の物質的な準備が無駄というわけではないかもしれませんので、それについては、各自のご判断だと思います。

ところで、上のミラーの記事に「水の濾過の方法」という文字がありましたが、これについては、過去記事で何度かご紹介したことがあります。

人間は、飲む水さえあれば、食料がなくても、かなり大丈夫です。

濾過と滅菌の具体的な方法としては、

・太陽光線で滅菌する方法
・漂白剤で浄化する方法


などがあり、それぞれ以下の記事に記したことがあります。

太陽放射の紫外線Aで川や湖の水のバクテリアを滅菌して浄水する方法
 2010年10月22日

非常時に漂白剤で水を浄化する方法
 2010年10月26日

あるいは、「大気から水を抽出して濾過する方法」も以前ご紹介したことがあります。

今の社会では、電力のシャットダウンがあると、水道水が止まる場合が多いです。

薄い大気から水を抽出する方法 : (歴史的干ばつの世界的な拡大を見て)
 2013年03月12日

下のような方法で、水を獲得できますが、詳しくは上の記事をお読み下さい。

太陽蒸留器で水を集める方法
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手作りの水の濾過器
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そんなわけで、これから先、終末的状況が少しずつ目に見えてくる可能性もあるのかもしれないですが、明るく強く健康に進んでいけば、道も出てくるようにも思います。



  

2015年08月25日



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Excellzone






 


パニック突入

今日は、昨日の、

何が起こっているのかわからない : 「江沢民逮捕」報道やら、関東では「原子炉の500メートル先で大火災」。そして、市場はパニック一歩手前
 2015年08月24日

の補足記事のような感じですが、昨日の記事の翌日の本日( 8月25日)はどうだったかといいますと、ついに「パニック一歩手前」から「パニック突入」という感じが少しうかがえるものでした。

そして、それは一種の「崩壊」の雰囲気さえも漂わしていました。

多分、今日一日のようなチャートを見たことのある方はほとんどいないのではないかと思います。

何しろ、下のような激しい動きを一日の間に見せて、結局、大きなマイナスで終わったのです。

nikkei-0828.gif


取引開始直後から、とんでもなく下げて始まったのですが、午前中、突然、ジェット噴射のように日経平均は急上昇し始め、プラス圏に突入し、なんと「午前だけで1000円ほど上昇」という、これはこれで異常とはいえ、大幅だかで午前を終えました。

「これはパニックは回避されたかな」

と思っていましたら、午後から今度は、再び急落して、「さきほどの 1000円分をそっくり下げて終わり」という、先進国の株式取引では見たことのないようなチャートを作って終わっていました。

1日の動きとしてはリーマンショックを超えていました。

結局、終値は前日比 -733円・・・。

これは、やっぱり「何らかの崩壊」の前兆を感じさせるものではありました。

というのも、たとえば、このような急落で、どの程度の「時価総額」が失われるかというと、たとえば、昨日 8月24日は、-895円で終わったのですが、これで「1日」でどのくらいが吹っ飛んだか

ブルームバーグの8月25日の記事「プロも個人も見切りか、東証1部時価総額消失が 89 年来最大」によりますと、


ブルームバーグデータ によると、24日の東証1部上場銘柄の時価総額は1日で32兆7670億円減少、1日の金額としてはさかのぼれる1989年以来最大となった。

ということでして、なんと、昨日1日だけで「 33兆円」ほどの時価総額が「消滅」したことになり、今日も同じようなマイナス引けですので、似たような消失が起きていた可能性があります。

しかも、今日 8月25日は、東証一部での売買代金が、今年最大の4兆9240億円と大商いを見せていましたので、減少の規模はさらに大きなものだったのかもしれません。

日本の株式市場だけでも、今日で株価は6日間連続でわりと大きな下落を見せていて、それだけでも、ものすごい時価総額の消失が起きていると思うのですが、問題は「この間、主要国すべての株価が同じように落ちていた」ということです。

世界中で、この1週間ほどで失った時価総額は何百兆円では済まないのではないでしょうか。

おそらくは1千兆円とか、そういうものが「消失してしまった」ということになるのだと思います。

ここまで巨大な消失となると、今後、多少株価が持ち直しても、歪みというのか、軋みというか、遺恨というのか、そういうようなもものは残り、それらが次の崩壊のトリガーになる可能性もあるのかもしれません。

まあ、金融や経済には素人ですので、よくはわかりませんがも、減少、あるいは消失した時価総額はあまりにも巨大です。

数日間で1千兆円の消失では、さすがに強力なダメージを受けている部分がありそうです。

まあ、そして、今のこういう「崩壊局面」を見ていると、つい最近(7月17日)にリリースされていた、年金を運用している「年金積立金管理運用独立行政法人( GPIF )」の、現在の運用振りわけをふと思い出したりしたのでした。

そのリリースからです。


公的年金の売り余力、買い余力
2015年7月17日

公的年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は 7 月 10 日、昨年度の運用状況を 公表しました。3 月末の運用資産額は、137 兆 4,769 億円。運用益は 15 兆 2,922 億円と過去最高益でした。

GPIFは、昨年 10 月末に基本ポートフォリオ(運用資産の配分方針)を変更し、国内債券の割合(60%→35%) を大幅に引き下げる一方、国内株式(12%→25%)、外国債券(11%→15%)、外国株式(12%→25%)の比率を 引き上げました。



とあり、今の年金機構は、

国内株式 25%
外国株式 25%

国内債券 35%
外国債券 15%


という内訳で運用しているようで、要するに「株式が 50%占めている」と。

日本株と外国株をわけているとはいえ、今のような全世界同時株安の状況下では、その振りわけもほとんど意味がなく、昨日今日の株式市場を見ていて、

「年金が・・・」

と思わず呟きましたが、「株式市場と年金の関係」を見まして、改めて「危うい私たちの現実」を知ります。

まあ、ただ、もともと、年金は 2030年には枯渇するなどといわれている「年金 2030年問題」などが最初からありますので、私たちの多くの世代は、株式市場とは関係なく、年金受給とは無縁の生活となりそうです。






 





この少し前にロシアで発見された「長い頭蓋骨の骨」

今日書いているのは、市場とか金融とかお金に関係することですが、

地球のお金は誰がコントロールしているのか

ということに関しては、昨年、

この世界の正体 : 世界銀行元上級職員カレン・ヒューズさんが語る「地球のお金と宗教をコントロールする"人類ではない種族"」
 2014年04月03日

という記事で、世界銀行の元上級職員が「ヒト科ではあるが、人類ではない者たちによるグループが地球のお金と宗教をコントロールしている」というような、まあ裏付けの取りようのない発言をしたことなどをご紹介したことがありました。

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RT


その「お金をコントロールしている」ヒト科の生き物たちは、「長い頭蓋骨を持っている」のだそうですが、最近、ロシアで「長い頭蓋骨を持った 2000年前の女性の人骨」が発見されたという報道がありました。

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▲ 2015年07月28日の Softpedia Remains of Woman with Alien-like, Elongated Skull Found in Russia より。


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Daily Mail


遺骨ですので、あまり写真を多く載せる気にはならないですが、英国デイリーメールの記事にたくさんの写真があります。

なお、デイリーメールでは、頭蓋骨が長いのは、「当時の伝統的な生活用域で、頭を子どもの頃から縛っていたため」としています。

しかし、写真を見ると「長さだけではなくも頭蓋骨全体の大きさがかなり大きい」ことに気づきます。

どういうことかというと、小さな時から頭を縛れば、頭蓋骨を長くすることは可能でしょうが、その場合「頭は細くはなるけれど、全体の頭部の容量が増えることにはならない」はずです。

しかし、写真の頭蓋骨は、全体の容積が大きいということがあり、伝統的な生活儀式によって作られた頭蓋骨だとは思えません。

ちなみに、この頭蓋骨が見つかったのは、紀元前 3000年まで遡ることのできる、古代ロシアのアルカイム遺跡( Arkaim )という?に満ちた古代遺跡があったところだそうです。

紀元前 3000年前まで遡ることができるというその文明の住居は集合住宅で、下のような不思議な形をした巨大建造物だったそうです。

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ユーラシアビュー


この遺跡に関しては、下のような解説のある日本語のサイトがあります。


紀元前18〜17世紀の円型集合住居遺跡 謎の遺跡「アルカイム
EURASIA View 2

1987年に発見された円型集合住居遺跡

アルカイムの遺跡は、渦巻き貝を思わせるユニークな二重円型で、 円心を二重に取り巻くよう各住居が並ぶ。しかも各住居の壁は同時に隣家の壁になっており、全体が一種の集合住宅を成している。

周縁は約170m。濠に囲まれ、外壁は高さ5m、厚さ5m。内側の円に入るには、住居が連なった外円の通りを太陽に向かうように一周しないと入れない仕組みになっている。

一説によれば、このような古代の「町」は、大地を巡る特別なエネルギーの 「道」が集約する地点に建設されたとされており、アルカイムにこのエネルギーが集中していると信じて、訪れる人が止まない。



こういう古代の文明の場所で、「長い頭蓋骨の人物」が発見された少し後から、市場の歴史的崩壊にも近いといえるかもしれない局面が出現したというのは、何となく印象的でした。

今の混沌は当然そのうち収まるでしょうけれど、今回できた歪みはいろいろなトリガーの要素となり続けるような気がとてもするのです。

中途半端な記事となってしまいましたが、これから外出するため、ここまでとさせていだきます。



  

2015年08月24日



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▲ 2015年08月23日の大紀元より。






 



浮躁の市場

私は、今は株とか投資とかはしていないのですが、今日は市場が気になり、アジア各国の株価を眺めていました。

結果として、以下のような惨状( 8月24日午後)でして、昨日の記事「開きつつある「パンドラの箱 2015」の気配を放つ中国…」で書きましたような「パニック一歩手前」にまで来ている感じはうかがえます。

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w-index.com


市場に参加して、特に、株などを買っている方などには、地獄のような1日だったでしょうけれど、それでも、この状況からいつ抜け出すのかはわからないですし、そもそも「抜け出すこと自体がなかったり」という可能性はどうなのか、とか、いろいろ思います。

今日見ていますと、出来高は高いのに「買い」が少なく、ひたすら売り続けられるという不気味な相場ではありました。

また、東証にマザーズという、ベンチャー企業が多く上場する市場があるのですが「今日 1日で 12%の下落(しかも、上場している全銘柄が下落)」と、こちらに関しては、やや「パニックに突入した」という感じもしないでもない状態でした。

そんな様相を見ながら、普通のニュースなども見ていると、今日のような市場の激震を生み出したひとつの要因となっている「かもしれない」中国に関して、冒頭の、

江沢民 逮捕

というタイトルの報道があったのです。



意味がわからない江沢民逮捕のニュース

しかし、すぐに「これは何かおかしい」ということに気づきました。

というのも、今回の報道のあった大紀元は、英語版の Epoch Times を含めて、報道の「言語」数が下のように、日本語を含めて、20言語くらいで展開しているメディアです。

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Epoch Times


しかし、なんと、今回の「江沢民 逮捕」の報道は、中国語版以外には出ていないことを見つけたのでした。

いくら何でも、このようなニュースが「中国語だけしか需要がない」ということもないでしょうし、また、大紀元は、英語版の Epoch Times の科学ニュースなどをよく記事でご紹介させていただくことがあるように、中国共産党への攻撃姿勢が強いという以外は、ごく普通の報道メディアなのです。

そのようなものに「中国語版でだけのメジャースクープ」なんてことがあるのだろうかと。

この中国語の記事はとても長く、また内容もとても難しく、私に翻訳するのは無理でしたが、「逮捕の 15の理由」などが書かれてあり、その中には「天津の爆発」のことなどにもふれられていまして、何だか緊迫していそうなのですが、わからないままでした。

ですので、「誤報」か「デマ」ということで考えるしかないのですが、しかしいくら何でも、大紀元が、あえて「デマ」を流すかなあと。憶測ならまだしも、写真つきのデマを? それはあり得ない。

とはいっても、これは考えてもわからないですので、「そういう記事がありました」ということだけの話となってしまいますが。あるいは、後で続報か訂正記事が出るのかもしれないですが。

なお、冒頭の写真では、拘束された江沢民氏とされている写真が小さくてわかりづらいですが、下のような感じです。

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本人とよく似た感じの人が拘束されているような感じに見えますけれど、この写真がどういうタイプのものかはわからないにしても、「このような光景が実際にあった」と考えていいのかどうか。

ちなみに、「反射」らしき影が見えますので、車の中からなど、ガラスを通して撮影したものと思われます。

いずれにしても、今回の江沢民氏の「逮捕」報道は、ただでさえ何だかわからない最近の中で、「もしかして、現実感を失っているのは自分のほう?」というような蒙昧の世界に突入していくような気分にもなるのでした。

まあ・・・それらとは関係ないのですが、この数日、どうも「感情というか、胸のあたりががすっきりしない」感じなのですね。

何だか重い。

常に何だかモヤモヤとしている感じなのですが、プライベートでは、そういうようなことに繋がる出来事はないのです。

そんな気分が関係しているのか、昨晩の深夜、「自宅近くにミサイルが落とされる中を、子どもと共に逃げる」という豪快な夢で目がさめました。

ミサイルだとかいう変な夢を見た理由に関しては、私の住んでいる場所は、自衛隊入間基地の軍用機が日常的に上空を通過していく場所なのですが、2〜3日前、「異常に低空を、いつもより多い数の航空機が飛んでいく」ということがあり、そのことも心理的に関係しているのかもしれません。

飛行数も多かったですが、低空飛行ぶりが普通とは違った。

うちの奥さんとも、

私 「今日は自衛隊の飛行機すごかったね」
奥 「うん、うるさかった」
私 「なんかあるのかね」
奥 「わかんない」
私 「戦時下みたいだったよな」


というような話を夕食時にしていたほどでした。

ちなみに、それは続いていまして、これを書いている今も大変低い場所を数多く飛んでいて、まあ、うるさいといえばうるさいですが、それは仕方ないことです。

そして、相模原の米軍の事故はともかくとして、何だか、

「事故や火災や爆発が起きすぎているのでは」

とさすがに思います。





原子炉のすぐ近くの火災も偶然なのでしょうか

そして、今日の昼過ぎくらいでしょうかね。

川崎市の川崎製造所で火災が発生というニュースが流れました。


日鉄住金鋼管の川崎製造所で火災 けが人なし
NHK 2015.08.24

NHK-0824.jpg

24日午前、川崎市の日鉄住金鋼管の川崎製造所の解体作業中の倉庫で火災があり、隣接する花王の川崎工場の一部にも延焼しているということです。

24日午前11時35分すぎ、川崎市川崎区浮島町の日鉄住金鋼管の川崎製造所の解体作業中の倉庫から火が出ました。

激しい炎と黒い煙が上がり、消防車17台が出て、現場で消火活動を進めていますが、消防によりますと、隣にある大手日用品メーカー「花王」の川崎工場の一部にも延焼していて、従業員およそ600人が敷地内の安全な場所に避難しているということです。


それで、ここまではまあいいとして、その後、この火事のちょっと「気になる位置関係」に気づいたのでした。

この火災の場所がどこかわからなくて、「どのあたりなんだろう?」と、日鉄住金鋼管 川崎製造所のウェブサイトを見ますと地図がありまして、火災のあった川崎製造所というのは下の位置にあるようです。

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すぐ近くに、「東芝 浜川崎工場 浮島地区」とありますが、これは以前、報じられていたのですが、ここには、東芝の臨界実験装置の原子炉があることを思い出しました。

下のような 200w と小規模なものですけれど、このような実験をしているようです。

toshiba-atom.gif
東芝臨界実験装置(NCA)概要


いちおう、東芝原子力技術研究所のページで住所を確かめてみましたが「川崎区浮島町 4–1 」で、火災となっている川崎製造所は、「川崎区浮島町 1-3 」で、やはり近いです。

地図で見ますと、目算ですが、火災現場から原子炉までは大体 300〜500メートルくらいだと思われ、位置関係としては下のようになります。

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現在、火災が収まったのかどうかはわからないですが、とにもかくにも、

原子炉から数百メートル先で大規模な火災が起きた

ということになるようです。

北東(地図の右上)のほうには、わりと近くに羽田空港があります。


「こんな場所で《偶然》火災かい・・・・・」

と、私は思わず呟きました。

そして、その直後、「韓国の大宇造船で大規模火災発生」というニュースを知ります。

korea-0824.gif
▲ 2015年08月24日のyonhapnewsより。


先日の記事「連続する中国の爆発…」に書いた「中国で連続する爆発と火災」以来、アジアで「事故」が続くこと続くこと・・・

これは一体・・・?

ただ偶然に連続しているだけ?





これはゲームではない

もはや「何が起こっているのかわからない」という思いの中で、デヴィッド・ボウイの 35年前の名曲「これはゲームではないIt's No Game )」で日本語で語られるナレーションの一部を思い出していました。


David Bowie - It's No Game (Part 1)

シルエットや影が革命を見ている
もう天国の自由の階段はない

俺、現実から締め出され
何が起こっているかわからない
どこに教訓があるか
人々は指を折られている
こんな独裁者に卑しめられるのは悲しい

新聞は書き立てなさい!


このような「奇妙な状況」は、すぐに沈静化していくものかどうかもわからないですが、しばらくは、何が起こっているのかわからないながらも、激しい「何か」が動き始めたことを感じるような世の中になっていくのかもしれません。

気持ちをモヤモヤさせている場合ではないですね。

シャキンとして、今を前向きに受け止めて、突き進みましょう。



  

2015年08月23日



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・Epoch Times 2015.07.30(初出 2005.05.31)の Epoch Times より。













「中国発パニック」の入口で


最近、ガンになることや、その自然退縮、あるいは、病気の原理を考えたりしているうちに、「すべては必然」という考えを強く思います。


この世の中に起きること、その存在。

そこに偶然はひとつもないと。


それならば、この世にあるすべてには、「この世に存在する必要がある」から存在しているということが言えると思ったりするのです。


今、世界では、金融や経済について、かなりの動揺が起きています。


その動揺は、今後の数日、あるいは数週間で1度は収まるものなのかもしれないですが、もう少し長いスパンで見れば、ことによれば、「何らかのシステムの崩壊」というキーワードを伴うものに次第に発展していく可能性もあるものかもしれません。


今起きている動揺には「明確な理由が見当たらない」というところに先行きがわからない凄みがあって、かつての「〇〇ショック」というものともまた違う「歪みの解放」的な意味合いも強いもののようにも思いますが、一般的には下のような報道をされることが多いです。


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▲ 2015年08月22日の英国ガーディアン Global stocks in 'panic mode' as Chinese factory slump drags on markets より。



上のように、海外では多く、「中国発」というようなニュアンスの報道がなされています。


そして、上のガーディアンの報道の見出しのように、市場は「パニック・モード」に入りつつあるということのようですが、過去の「〇〇ショック」と比較すると、まだ現時点ではパニックでも何でもないと思いますが、歯止めが効かない場合、本格的なパニックの可能性もあるのかもしれません。


ところで、冒頭の「2億7千万年前の石に刻まれた言葉」という報道は、何となく不思議な響きのものだと思いますが、これは、もともとは今から 10年くらい前の報道なのですが、最近、エポック・タイムズで記事が更新されていました。


先にこの記事をご紹介しようと思います。


内容は、


・2億年以上前の岩石から「中国共産党亡」(中国共産党滅亡 / あるいは崩壊)という文字が刻まれているのが発見された


・科学者たちの調査の結果、人為的なものではなく、「自然現象」だと結論づけられた


というものです。


ここから記事です。


なお、中国語の「亡」という感じの意味は、日本語での意味とそれほど変わらないのですが、英語版の記事では Collapse (崩壊)となっていますので、ここではそちらを使わせていただきます。






Epoch Times 2005.05.31



2億7千万年前の石に刻まれた言葉:「中国共産党の崩壊」



2002年6月、中国貴州で、「隠された言葉」が刻まれた2億7千万年前の石が発見された。


この石は、専門家の研究によると、500年ほど前に断崖から落下して二つの石に割れたとされる巨大な石だが、その断面に「中国共産党亡」(中国共産党崩壊)という文字が浮かび上がっているのだ。


chinese-collapse.jpg



「亡」の文字は特に大きく書かれている。


中国の主要メディアはこの現象を一斉に報道したが、「中国共産党」という文字だけを報道しており、どのメディアも「亡」という文字があることについては報道しなかった。


しかし、国営メディアの写真で「亡」という文字を読むことができる。


発見地は、中国南西部の貴州省の山奥の盆地に位置する景勝地で、神秘的な景観を持つ場所だが、交通が非常に不便なために、あまり知られていない場所だ。


この地の清掃中に、この「隠された文字を持つ石」が発見された。


この石は崖から落ちた後に、半分に割れたと見られるが、長さ3メートル、高さ7メートル、重さ約 100トンの大きさだ。


「中国共産党亡」の文字は約 30センチ四方の文字の大きさで均等に並んでいる。


中国科学院や中国地質大学の専門家などを含む 15人の研究チームの分析の結果、この石は二畳紀時代の2億7千万年前のものと見られ、また、この文字には人為的な加工は一切みとめられず、つまり、純粋な自然現象であると結論づけた。


文字のまわりの石の成分は、分析では今から2億7千万年ぐらい前に存在した岩石だという。また、文字が均等に配列されている点については、非常に珍しいことではあるが、地質学の理論によっての説明はできるとのことだ。


地質学的にも、非常に高い地質研究の価値があるという。


しかし、これだけ明瞭な文字の形が自然に形成されたとはやはり考えにくく、その起源には謎が残る。


この石について、中国では「亡」を隠した形で報道されたが、しかし、この6番目の文字「亡」を見た者は、誰でもその意味を理解するはずだ。





ここまでです。


この報道を今回思い出したのは、この現象の不思議さということよりも、「中国共産党亡」という文字列について、これまでは単に、


「中国共産党が滅びる」


という字面で考えていたのですが、日本語的に解釈して、「亡」という言葉を自動詞や他動詞でいろいろと考えてみると、


「中国共産党《が滅ぼす》」


という読み方もできるのかもなあという気がしまして、それでご紹介しました。


中国共産党が、「何か」を滅ぼす。


そして、それは、2億7千万年という比較的長いスパンで見ても、自然現象として記録に残されるほど壮大な「何か」を・・・という解釈は、まあ考えすぎなんですが、2億7千万年という時間軸はともかく、今は、その中国発で世界の大きな変化がもたらされている「途中」といえるのかもしれないなあとは思いました。


もしそうなら、中国共産党という存在の「必然性」が少しわかる気がします。

それは、彼らが今の世の中を破壊するために誕生したという推測です。






予告されていた「パニック」のキーワード


さきほどのガーディアンの報道には「中国発のパニック」というニュアンスが含まれていますが、今年1月に書きました記事、



 2015年01月24日


の中で、『エコノミスト 2015 世界はこうなる』の表紙をご紹介したことがありました。


いろいろなものが描かれているのですが、下のように、紙面のかなり多くの部分を「中国関係」が占めていたことがわかります。


economist-2015-s1.gif




その「中国関係コーナー」の一画には下のような表現がありました。


panic-frb-1.gif



この絵が示唆している状況は、現在の現実に起きていることと、それなりに、似たようなことになってきているようには思います。


ちなみに、中国から連想する「崩壊」とか「パニック」のキーワードでは、最近の天津の爆発の前後から続いている爆発事故「のようなもの」がありますけれど、またも起きました。



中国山東省の化学工場で爆発1人死亡
NHK 2015.08.23

中国沿海部・山東省の化学工場で22日夜、大きな爆発と火災が起きて、これまでに工場従業員1人が死亡し、有毒な化学物質が爆発の原因とみられることから、工場から半径1キロの範囲に住む人たちが避難しています。

この爆発で工場から5キロほど離れた場所に住んでいる人が揺れを感じたほか、多くの住宅で窓ガラスが割れたということで、地元政府によりますと9人が病院に運ばれ手当てを受けているということで、その後工場従業員1人が死亡したことが確認されたということです。


これも天津の時と同様に、住民の人たちによって、動画が撮影されていますが、その爆発音がものすごいです。





ここまで続くと、どうなんだろうとも思いますが、まあ何はともあれ、


「何だかよくわからないけれど、いろいろと起きている」


という中に、今いるのかもしれません。


そして、少し前の、



 2015年08月17日


という記事のタイトルにもありますように、この「9月」というのは、いろいろと気になる月でもあります。


「よくはわからないけれど、いろいろと始まった」のか、市場にしても出来事にしても、単なる偶然の連なりなのかはわかりませんが、冒頭に書きましたように、「この世に偶然という概念はない」というような考えが今の私にはあります。


さて、これからの9月はどのような月となりますでしょうか。



  

2015年08月21日



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miracle-recovery.gif







 



医者の役目とは

最近は、病気やガンについて、「治療に対しては、自立する態度が重要」というようなことで、

自立した人生(3): 無視され続けたガンの自然退縮に見る「病気を治せるのは自分だけ」という真実と「言葉の重要性」
 2015年08月07日

オカ氏の異常な愛情 または私は如何にして心配するのをやめて恐怖を愛するようになったか
 2015年08月08日

などで、ガンの自然退縮について、『幸せはガンがくれた』などの本や、いくつかの例などで書いてみたり、

病気に感謝する

という概念について記したりしました。

その他の記事もそうですが、私がいろいろと読んだり、書いていたことは、「患者が自分自身で自分を治していく」ことについてのものだったのですが、アメリカのエポック・タイムズにあった冒頭の記事を読んでいて、目からウルグアイが落ちてくるような(落ちてくるものが巨大化してるぞ)、そのような感覚を得たのでありました。

冒頭のクランツというアメリカ人医師は、自分のコロラド大学医学部での医療経験の中で、「医学的に説明のつかない奇跡的な回復を見せる患者たち」をたくさん見ているうちに、今までの自分の西洋医学の方法に疑問を感じ始め、そして、ついに「直感」を診断と、治療の選択に使うようになったのでした。

そして、何に私が気づかされたかといいますと、私はこれまで、「病気は自分で治すもの」ということだけを考えていて、それはおおむね間違っていないと思うのですが、

「その力を促す能力を医師も持つべきだ」

ということをこの医師は述べているのですね。

つまり、医者の役割は「患者が、精神的気づきと内面の平静さの獲得するための良きガイド」であるというようなことを言いたいのではないかと思ったのです。




人間は誰でも神の智恵に近づくことができる

クランツ博士は、記事の中で、

「老子、孔子、ブッダ、イエスのような、過去の医大な思想家であり精神的ガイドたちが示唆した精神の状態に到達することは、誰にでも可能なのです」


と言っていて、つまり、誰であろうと、ブッダやイエス・キリストが到達した精神的内部状態に「なることができる」と考えているようです。

これに関しては、たとえば、『幸せはガンがくれた』に出てくるガンの自然退縮の人たちの中にも、明らかな「悟り」を得ている人たちがいることを見てもわかります。

ちなみに、悟りの基本とは「立派になる」ことなんかじゃなく、


「生きていることを幸せだと心から思える」

「すべてのものに感謝する心を持てる」

「他人と生きるものすべての幸せを願うことができる」



という状態になることだと私は思っています。

この中でも、特に、「他人の幸せを心から願う」ことが悟りの最も重要な部分だと思っています。

実際、お釈迦様も以下のようなことを言っていたようです。


budda-s23.jpg
joudouhousi

「世の中で一番成熟した人は、相手に限りなく暖かく配慮する人である」

「今感謝すると、煩悩は去る」



たとえば、『幸せはガンがくれた』に出てきた、ガンの自然退縮者の片山紀子さんという方の心境など、悟り以外のなにものでもないです。


『幸せはガンがくれた』 片山紀子さんの話より

「今の私は、ボケッとして、のんびりして、自分の、一本一本の手足を、確実に自分のものにして……こうやって、なんにもしないで、ひととき、ひとときをじっくり楽しみながら……もう私はガンになったのだから、こうあるべきとか、こうしなければとか、もうそういう考え方しなくてもいいのよって」

「今はなんか、やっぱりみんな幸せでいてもらいたいと、なんでもいいから幸せでいてもらいたいと、それはすごく思います」



この片山さんは、お釈迦様が言う「世の中で一番成熟した人」に、「病気になったおかげで」なることができたことがわかります。このように、誰であろうと「最も成熟した人間(境地に達した人間)」になることは、決して難しいことではないはずです。

ただし、クランツ博士は、

「しかし、現代の人々はそこに到達できるということを知らない」

というように言ってもいて、

あらゆる人間は、お釈迦様やイエス・キリストなどと同じ内部状態になることができることを、「私たちは知らない」

としています。

私は、このことが、人類の歴史の中で「隠され続けてきた」最大のことのひとつだと思っています。

人類は誰でも、基本的に神々と同等の存在になることができる、すぐれた可能性を持っていることを私たちは常に「教えられてこなかった」という経緯があり、それは今でも進行していますが、しかし、これからは(時間はかかっても)きっと変わっていくと思っています。

ところで、このクランツ博士は、治療に「直感を使う」として、「直感」という言葉を使っていますが、この「直感」という言葉は、少し前の、

科学と「心」を一体化させる取り組みは「すべてを示すことのできる未来の科学」への新しいコペルニクス的大転換を導くか
 2015年07月30日

の中で、ウィリアム・H・カウツ博士という科学者による「直感と科学の融合」について、ご紹介したことがありました。

その記事で言う「直感」とは下のようなものです。


「直感とは何か? それは、人が直接的に知見を得るためにある人間の能力です。その場合、通常の意味での合理性や感覚、あるいは記憶を使わずに得るのです」


しかし、やはり、先の賢人もおおい考えて考えて辿りついたと思われる「正しい内部状態」を獲得していない状態での「直感」より、ある程度正しい内部状態を獲得した「直感」の方がいいとは思います。

そして、そのためには、ある程度、訓練というか、日々のいろいろなことは必要だと思います。




瞑想の重要性にようやく気づきまして

正しい内部状態の獲得の方法のひとつは、今回の記事の医師も言っていますが、基本的に「瞑想」のようです。

実は、私は、つい先日、来日していた中国の有名な気功師の方(母親の知り合いなので会えたのですが)から、「毎日の瞑想」を強く勧められました。

その方によれば、私の内部状態として、非常に希有な見識を持っているのに、内部状態を自分でコントロールできていないから、健康も心身状態もバラバラになっているそうで、自分のことを自身で支配することができれば、内部統制が生まれて、非常に良い状態になるはずだ・・・というようなことを言われたのですね。

さらに、

「あなたは、人生において、師や先生を絶対に作らない人のようだから、自分ひとりでやるしかない」

とも言われました。

まったく、その通りで、自分に対しての師とか先生などは、今までもないし、今後の人生でも絶対にないほど私は「先生」という存在も言葉も嫌いなのです。なので、何でも自分で考えてやるしかないのですね。

瞑想の方法は特に、形でどうのこうのではなく、リラックスできる姿勢でおこなえば良いそうなんですが、

「よく言われるような無念無想なんて無理だと思うのですが」

と私が言うと、

「そんなふうになる必要なんてないです。次々とイメージが出てきたなら、そのままにしておけばいい。これはたとえば、パソコンで不要なファイルをゴミ箱に捨てるような、内部の清掃みたいなものだから、とにかく、出てくるイメージや感情はすべてそのままにしておく」

ということで良いのだそうです。

まあ、もちろん、瞑想の方法や考え方はいろいろとあるでしょうから、各自のご存じの方法でいいのだと思いますが、少しずつでも、生活に瞑想を取り入れることは、自立した人生を歩む上で悪くはないと思います

そういえば、セルビアの予言者、ミタール・タラビッチも「人は瞑想すると神の知恵に近付いていく」と言っていたことを思い出しました。(過去記事

ただ、どのような「内部状態」が理想かということに関しては曖昧で、その参考までに、過去記事、

人工 DNA から生命が作られる物質科学の時代に考え直したい 100年前にシュタイナーが唱えた「人類が高次へ移行する方法」
 2014年05月12日

の中に、ルドルフ・シュタイナーが、『いかにして高次の世界を認識するか』に記した、いくつかの項目が、もしかすると、何かの意味を持つかもしれませんので、記しておきます。




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神秘学の学徒になるための条件


第一の条件
「あなたの体と霊の健康を促進するように注意を払いなさい」

第二の条件
「自分自身を生命全体の一部分と感じること」

第三の条件
「私の行動だけではなく、私の思考と感情も、同様に世界に対して重要な意味をもっている」と考えることができる境地にまで上昇しなくてはならない。

第四の条件
「人間の真の本質は外見にではなく、内面にある」

第五の条件
「一度自分で決めたことは、確固とした態度で守り通す」

第六の条件
「自分に与えられるすべてのものに対する感謝の感情を育てる」

第七の条件
「つねにこれらの条件が求められるとおりに、人生を理解する」




十二弁の蓮華の育成のための「六つの条件」

第一の条件
「自分自身の思考の流れを支配すること」

第二の条件
「思考の場合とまったく同じような首尾一貫性を、行為においても保持すること」

第三の条件
「粘り強さの育成」

第四の条件
「人間や、ほかの存在や、さまざまな事実に対する寛大な態度(寛容さ)」

第五の条件
「人生のさまざまな現象に対するとらわれない態度」

第六の条件
「ある種の人生の均衡状態(平静さ)を捕獲すること」






こうやって読み直していますと、

「自分に与えられるすべてのものに対する感謝の感情を育てる」

とか、

「ある種の人生の平静さを捕獲すること」

など、シュタイナーが述べていたことは、病気の自己治癒とも関係した概念であることに気づきます。また、ここにある「内的な静寂」が病気の奇跡的な回復と関係していることも、今回の記事に出ています。

「病気の治療の考え方」というのは、独立した概念ではなく、すべての生き方の中に通じている共通の考え方であるのかもしれません。すべては同じ考えを貫いて生きていくということでいいのかもしれないですね。

それでは、エポック・タイムズの記事をご紹介します。




Doctor Talks ‘Miracle’ Recoveries, Using Intuition
Epoch Times 2015.08.14


直感を使っての「奇蹟」の回復を医師が語る


医学博士ラリー・クランツ氏( Larry Krantz )は、過去、多くの難病の患者たちが「医学的に説明のつかない」回復を示したことを見続けてきた。

例えば、転移性のガンを持っていたクランツ博士のある女性患者について、博士は、その患者は、ずいぶん以前に亡くなっているだろうと思っていた。

その女性患者に対して、クランツ博士はひとりの腫瘍専門の治療医を紹介し、その医師のもとで治療を受けることを勧めたが、彼女はその治療を拒否し、治療を受けないことを決めたのだった。

そのこともあり、博士は、彼女の余命はさほど長くないと考えていた。
しかし、数年後の今でも彼女は元気なままなのだ。

「このような、私たち医師からすれば、心底驚かされるようなケースを、すべての医師たちが経験したことがあると思います。その患者の人々は、医学的に説明がつかないにも関わらず、状態が良くなっていくのです。そのすべての回復の事例は、医学的に説明がまったくつかないものであり、驚くべきことです」と、クランツ博士は述べる。

博士は、それらの多くの例を見ている中で、明るく、肯定的で、前向きのな態度を持つ患者たちの方が、否定的な態度を示す患者たちより優れた回復傾向があることに気づいたという。

この数年間の数々の研究は、ストレスが身体に害を与えることを示している。
博士は、同様の「何か」がそこで働いていると言う。

また、博士は最近、「内的な静寂」が、患者を回復させると信じている。

これらはまた、医師たちが自分の患者を、より支援する方法を理解するのに役立つことがある。

なぜ、医師は患者の内的な平和を見出し、そして直感の智恵に耳を傾けなければならないかということを、クランツ博士は患者たちとの長い時間の中で気づき始めていた。

そして、博士は徐々に、自分の気づいた考えがほぼ確実であることに気づき、博士は、自分の直感の智恵を信じることを学んだのだ。

博士はそれまで、患者の症状を、目に見える事実に基づいての判断と治療をおこなっていたが、博士には、いつも「何か違う」という感覚がつきまとっていた。

そして、博士は徐々に自分の心を変化させていき、それまでの考え方を消し、博士は直感に耳を傾けるようにした。

そうすると、目に見えるものだけで行っていた診断や治療と非常に異なった診断や治療が出現し、そして、それらの診断と治療は、いつも正しいものだった。

「私は、私たちの持つ直感を医療訓練と知性の組合せによる医療ツールとして使うことに意味があると考えています」と、クランツ博士は語る。

博士は、未来の医療へと導く可能性を持つものとして、過去の英知を振り返る。

「老子、孔子、ブッダ、イエスのような、過去の医大な思想家であり精神的な案内人たちが示唆した精神の状態に到達することは、誰にでも可能なのです。しかし、現代の人々は、皆がそこに到達できるということを知らないのです」

博士は、過去の智恵が示した「内部状態」を獲得することが、患者と医師を助けると述べる。

クランツ博士は、自己実現についての著名な心理学者アブラハム・マズロー( Abraham Maslow )氏の同様のアイデアを参照している。

この考え方によると、人は、外の世界の衝突や要求により、方向を見失ってしまっているが、外部世界ではなく、「内部」に焦点を当てることの重要性を指摘する。

古代中国では、医師と人々が社会を通して瞑想を行うことは一般的だった。

中国の医学博士には、現在でも、診断や治療を直感を使用して素晴らしい成果を上げている人たちがいると言われている。これらの能力は、彼らが内側を成長させることによっての結果としての能力だと考えられている。

クランツ博士は、自分が経験したことを本に記すことを決意するまで、コロラド大学医学部の医師であり、臨床助教授だった。

博士が書いた本のタイトルは『奇妙な奇蹟( Strange Miracles )』だ。

博士は「医師たちが正常の域を超えた能力を引き出すことができ、それにより奇跡的な治癒をもたらすことができる世界」に生きることはどんな感じなのだろうと想像する。

博士は著書に、

「ひとりの医師として、私は、人類が進化し、隠された能力の領域を見出した時のことを思って、しばしば感嘆する」

と記している。

「かつてはそんなことは不可能だと思われたが、今はそれが実現に向かっているのだ。私は、もはや、ものごとに”可能・不可能”という区別をつけないだろう」




  

2015年08月20日



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ガン患者が最も少ない県から学ぶ「健康的」な食生活
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putiya.comjpnsport.go.jpirasutoya.com


上の図は冗談のように見えますが、「冗談とも言い切れない」ということが、最後までお読みになるとおわかりになるかもしれません。






 



さらに食生活と健康状態データを調べ進めてみました

つい先日の記事、

[必見のデータ]砂糖も大量摂取OK、塩も大量摂取OK、食用油も大量摂取OKを示しながら「健康と心の関係」を如実に描き出す「美しき緑の長野県」
 2015年08月15日

では、砂糖も塩分も食用油も大量に摂取しながら、日本の中で、

・平均寿命が1位
・ガン死亡率(全体)が最も低い


という「長野県」の健康の謎に迫りました。そして、どうやら、その理由は「小林さんという名字が多い」ということだということがわかりました(ちがうわ)。

実際には、データを見ると、長野の人たちは野菜をよく食べるということはありましたが、それ以上に、「他人の利益を喜び」、「日常の娯楽と楽しみを忘れない」というような長野県の人たちの「心」が、死亡率を低くしているような気がしました。

その長野県のランキングで目立つのは、下のようなものでした。

長野県でランキング上位の項目

健康関係
平均寿命:女性(1位)
平均寿命:男性(1位)
年齢調整死亡率(47位)
ガン死亡率(47位)
糖尿病患者数(41位)
脳梗塞死亡者数:女性(2位 / 1位は山形県)

と、平均寿命、死亡率、ガン死亡率の低さなどで全国でトップ。

ただ、脳梗塞で亡くなる方は多いです。

そして、「消費」では、長野県は以下がトップでした。

砂糖消費量(1位)
野菜摂取量(1位)
味噌消費量(1位)


以前、記事でも書きましたが、一般的に「悪い」と言われている砂糖の消費量が日本一。味噌も1位。そして、食塩の消費量は全国4位と、長野県の方々は、塩分、糖分共に大量に摂取しているようです。

しかし、長野県は、美術館と博物館の数が日本で1番の率だったり、映画や楽器や園芸を積極的に楽しんでいるというような「心の余裕」を感じるデータを数多く示す県でもあります。

もちろん、これだけでは、実際のところ、どうして長野県の人たちの寿命がこれほど長く、ガンで亡くなる人が少ないのか、その理由はわかりません。

しかし、私たちは健康ということに関して、あまりにも「食べ物」と関連し過ぎて考えることに、どこか縛られてはいないだろうかとは思ったのです。

そんなわけで、もう少し、健康と食べ物について、他のデータを見てみようと思いました。

たとえば、今の世の中では、野菜と共に、

「魚は体に良い」

というようなことがよく言われます。

特に、サバやイワシなどの海の青魚は、DHC だとか EPA だとか、あまり詳しくないですが、いろいろな栄養があるので、体にとても良いというようなことはテレビショッピングの健康食品の番組でも目にします。

「毎日、魚を食べましょう」みたいなフレーズもよく耳にします。

何より、私自身がサバやイワシなどの青魚が大好きで、特に、シメサバは、幼い頃から大好きでした。回転寿司で、青魚だけで終わることなどザラです。そういう青魚好きの私のおこなってきたことはよいことなのか、そうでもないのか。

ということで、都道府県ランキングサイトから、

魚の消費量の多い県と少ない県

の健康に関しての比較をおこなってみました。

ちなみに、今回のランキングでは、わりと厳しいデータが示されてしまっている県(たとえば、青森県など)もあります。データの比較というだけで、他意はないのですが、当該県に住まれている方などで、お気を悪くされた方がありましたら、お許し下さい。

では、まず、「魚をよく食べる県」の上位3位。
数値は年間で食べる魚介類の量です。

果たして、テレビショッピングで言うように、毎日、海の魚を食べることは健康に良いのでしょうか。




魚の消費と健康の関係

魚介類消費量上位ランキング県は、

1位 青森県 (75,261グラム)
2位 鳥取県 (60,356グラム)
3位 秋田県 (58,957グラム)


となります。

青森県が日本で最も魚介類をよく食べる県のようで、2位の鳥取と比べても、突出した数値となっています。

ちなみに、やや意外な感じですが、日本で最も魚介類を消費しないのは、沖縄です。

あとでふれますが、沖縄の魚介類摂取量は、青森県の3分の1以下です。

それでは、魚貝類消費量の上位3県の健康に関するランキングです。

まず、青森県。



魚介類消費量第1位「青森県」の健康関連ランキング
>> ランキング

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青森県


青森県の疾病・健康関係のランキング上位項目

死亡率:女性(1位)
死亡率:男性(1位)
がん死亡率:男性(1位)
がん死亡率 (1位)
卵巣がん死亡率 (1位)
大腸がん死亡率(1位)
大腸がん死亡率:男性(2位)
胆のうがん死亡率:男性(1位)
胆のうがん死亡率(1位)
肺がん死亡率:男性(1位)
肺がん死亡率(2位 / 1位は北海道)
悪性リンパ腫死亡率:女性(1位)
悪性リンパ腫死亡率(1位)
膵がん死亡率:男性(1位)
がん死亡率:女性(1位)
膵がん死亡率(1位)
糖尿病患者数(2位 / 1位は島根県)
前立腺がん死亡率(2位)
女子小中学生肥満率(1位)
男子小中学生肥満率(1位)



と、なかなか厳しい数字が表示されますが、青森県は、平均寿命も、

平均寿命:女性(47位)
平均寿命:男性(47位)


となっています。

そして、何となく意外ですが、青森県は、小中学生の「肥満率」が日本で1番なんですね(最も肥満率が低いのは京都)。

青森県の健康の全般的なランキングは次のようになります。


他の鳥取県の健康に関する項目

平均寿命:女性(47位)
平均寿命:男性(47位)
年齢調整死亡率:女性(1位)
年齢調整死亡率:男性(1位)
がん死亡率 (1位)
脳梗塞死亡者数(9位)
狭心症・心筋梗塞死亡者数 (14位)
糖尿病患者数(2位)



うーん・・・。海や自然も多そうな環境の青森で、このような数値となってしまっている理由はわからないですが、魚介類消費1位の青森県はこのように、やや厳しい結果となったデータでした。

なお、青森県は、魚介類の消費以外に上位の消費となっているものとしては、

青森県の消費上位

ソーセージ消費量(1位)
りんご消費量(1位)
食塩消費量(1位)
炭酸飲料消費量(1位)
インスタントラーメン消費量(1位)

となっています。

青森の人々は、ソーセージとかインスタントラーメンをよく消費しているようです。
とはいえ、これらの消費から何かを推測するのが目的ではないですので、先に進みます。

魚介類の消費量の2位は、鳥取県です。



魚介類消費量第2位「鳥取県」の健康関連のランキング
ランキングデータ

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鳥取県


鳥取県の疾病・健康関係のランキング上位項目

大腸がん死亡率:女性(1位)
胃がん死亡率:(2位 / 1位は秋田県)
悪性リンパ腫死亡率:男性(2位 / 1位は岩手県)
うつ病患者数(2位 / 1位は北海道)
老衰死亡者数(2位 )
熱中症死亡者数(2位)
病院増減率(1位)


鳥取県の健康関係のランキング下位項目

悪性リンパ腫死亡率:女性(46位)
膵がん死亡率:女性(46位)
新型インフルエンザ年間感染者数 [ 2010年 ](47位)



このようになっています。

一部のガンで多いものがありますが、全体として何か突出しているというわけではないようです。

他の項目は以下のようなります。


他の鳥取県の健康に関する項目

平均寿命:女性(36位)
平均寿命:男性(40位)
年齢調整死亡率:女性(16位)
年齢調整死亡率:男性(11位)
がん死亡率 (4位)
脳梗塞死亡者数(11位)
狭心症・心筋梗塞死亡者数 (6位)
糖尿病患者数(32位)



ガン死亡率はやや高いですが、糖尿病の人は少ないです。

そして、魚介類消費量の第3位は秋田県です。



魚介類消費量第3位「秋田県」の健康関連のランキング
ランキングデータ

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秋田県


秋田県の疾病・健康関係のランキング上位項目

ガン患者数(1位)
高齢ガン患者数 (1位)
食道がん死亡率:男性(1位)
食道がん死亡率(1位)
胃がん死亡率:男性(1位)
胃がん死亡率 (1位)
卵巣がん死亡率(2位 / 1位は青森県)
ガン死亡者数:女性 (2位 / 1位は島根県)
がん死亡率:男性 (2位 / 1位は青森県)
脳梗塞死亡者数:男性(2位 / 1位は山形県)
高齢うつ病患者数(1位)
栄養失調死・餓死者数(1位)
自殺者数(1位)


秋田県の健康関係のランキング下位項目

膀胱がん死亡率 (47位)




ということになりまして、秋田県は、膀胱ガンの死亡率が全国で最も低い他は、ガンでの死亡率は比較的高いように見えます。

他の項目は以下のようになります。


他の秋田県の健康に関する項目

平均寿命:女性(39位)
平均寿命:男性(46位)
年齢調整死亡率:女性(10位)
年齢調整死亡率:男性(2位)
がん死亡率 (2位)
脳梗塞死亡者数(2位)
狭心症・心筋梗塞死亡者数 (37位)
糖尿病患者数(5位)



こう見ると、秋田県は、確かに健康面ではややマイナス気味の数値ではあるのですが、ただ、秋田県には以下のような素晴らしいデータがあります

刑法犯認知件数 (47位)
重要窃盗犯認知件数 (47位)
小学校不登校児童数 (47位)
中学校不登校生徒数 (47位)
校内暴力発生件数 (47位)

要するに、秋田県は、

・日本で1番、犯罪が少ない
・日本で1番、不登校の子どもが少ない
・日本で1番、校内暴力が少ない


ということになっている県で、人びとの心や精神面ではとても健やかな感じがとてもします。

それだけに、ガンの死亡率が高いのはなぜかなあとも思います。

こう見ますと、数値だけを見ますと、魚介類消費上位の3県は、健康的な面では数値はあまり高いとは言えない部分があります。もちろん、「魚」だけで比べられるものではないですが。

うーん・・・じゃあ、「魚をあまり食べない県」はどうなのだろう、と思い、こちらも調べてみることにしました。これをやったおかげで、2日がかりの記事となってしまいました。





魚を食べない県の人たちの健康

魚介類摂取量の下位の県は、37位の群馬県とも38位の東京都を除けば、西日本に集中します。そして、最も魚介類を消費しない3県は、以下のようになります。

魚介類消費量下位ランキング県

45位 鹿児島県 (37,550グラム)
46位 熊本県 (35,978グラム)
47位 沖縄県 (24,439グラム)


海に囲まれている沖縄の魚介類の摂取量が「飛び抜けて少ない」のは何となく不思議です。

まず、魚介類消費量 45位の鹿児島県は以下のようになりました。



魚介類消費量45位の「鹿児島県」の健康関連のランキング
>> ランキング

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鹿児島県


鹿児島県の疾病・健康関係のランキング上位項目

白血病死亡率:女性(1位)
白血病死亡率:男性(1位)
白血病死亡率(1位)
悪性リンパ腫死亡率:女性(1位)
悪性リンパ腫死亡率(2位 / 1位は青森県)
胆のうがん死亡率:男性(2位 / 1位は青森県)
胆のうがん死亡率(2位 / 1位は青森県)
喘息患者数(2位 / 1位は岡山県)
精神科病院数 (1位)



というようになっています。

白血病とか、悪性リンパ腫とか胆嚢ガンとか、一部のガンにおいて死亡率が高いですが、健康面での数値は下のように、特別どうだこうだというほどのものではありません。


他の鹿児島県の健康に関する項目

平均寿命:女性(27位)
平均寿命:男性(33位)
年齢調整死亡率:女性(13位)
年齢調整死亡率:男性(14位)
がん死亡率 (17位)
脳梗塞死亡者数(10位)
狭心症・心筋梗塞死亡者数 (19位)
糖尿病患者数(36位)



ちなみに、消費でいえば、鹿児島といえば何と言っても「焼酎」。

鹿児島県の消費の上位にあるものをピックアップしますと、

鹿児島県の消費量の上位

焼酎消費量 (1位)
アルコール消費量 (1位)

となっていて、「他に消費量の上位がない」という、仙人が霞を食べて生きるがごとく、鹿児島の人は「焼酎を食べて生きている」のかもしれません。

私もお酒は、最近は芋焼酎しか飲まないほど焼酎をたくさん飲みますので、近親感があります。

しかも、鹿児島は、ウイスキーの消費量が日本で最も「少ない」にも関わらず、アルコール摂取量では1位なんですから、キミたちはどれだけ焼酎を飲んでるんだ、ということになりそうです。

私も焼酎だけで生きられる鹿児島の人のようになろうと思います。

なお、鹿児島は、コーヒー消費量 47位と、日本で最もコーヒーを「飲まない」県です。

次は、魚介類摂取量が、日本で2番目に少ない熊本県です。



魚介類消費量45位の「熊本県」の健康関連のランキング
>> ランキング

kumamoto-map1.gif
熊本県


そして、熊本県の健康関係のランキング上位項目なんですが、1位と2位の上位項目については、

該当項目なし

となっていて、熊本県は、特に悪いような上位項目が何もないのでした。

ランキング下位は以下のようになっています。


熊本県の健康関係のランキング下位項目

食道がん死亡率 (46位)
胃がん死亡率:男性 (46位)
胃がん死亡率 (46位)



消化器系のガン死亡率が低いということになりそうです。

そして、他の健康に関する項目は下のように、とても良いです。


他の熊本県の疾病・健康関係に関する項目

平均寿命:女性(4位)
平均寿命:男性(4位)
年齢調整死亡率:女性(42位)
年齢調整死亡率:男性(44位)
がん死亡率 (43位)
脳梗塞死亡者数(32位)
狭心症・心筋梗塞死亡者数 (43位)
糖尿病患者数(33位)



さらに、魚をあまり食べない熊本県で消費量が多いものは・・・。

ケチャップ消費量(1位)
まんじゅう消費量(1位)
弁当消費量(1位)

となっていまして、理由はよくわからないですが、弁当やまんじゅうをよく食べるようです。

アルコール消費量は 14位と、やや高いですが、鹿児島にはかないません。

そして、日本で「もっとも魚を食べない」人たちは、沖縄県の人たちなのでした。
その沖縄の人たちは、健康なのか、そうではないのか。





結局は今でもとても健康な沖縄の人びと

魚介類消費量を見ると、沖縄はダントツで低くて、この 47位は今後も変わることはないだろうというくらい、46位と離れた数値となっています。魚介類消費量第1位の青森県とは、比較にならないほどの差です。

その魚をあまり食べない沖縄の人たちの健康の数値は以下のようになります。



魚介類消費量45位の「沖縄県」の健康関連のランキング
>> ランキング

okinawa-map1.gif
沖縄県


沖縄県の疾病・健康関係のランキング上位項目

白血病死亡率:女性 (2位)
白血病死亡率 (2位)
大腸がん死亡率:男性 (1位)
大腸がん死亡率 (2位)
男性肥満率 (1位)


沖縄県の健康関係のランキング下位項目

胃がん死亡率:女性(47位)
胃がん死亡率:男性(47位)
胃がん死亡率(47位)
膀胱がん死亡率:男性(47位)
膵がん死亡率:男性(47位)
膵がん死亡率(47位)
肺がん死亡率:男性 (46位)
肺がん死亡率 (46位)
ガン死亡者数:女性(47位)
ガン死亡者数:男性(47位)
ガン患者数(47位)
高齢ガン患者数 (46位)
脳梗塞死亡者数:女性(47位)
脳梗塞死亡者数(47位)
熱中症死亡者数(47位)
老衰死亡者数 (46位)
糖尿病患者数(47位)



となっていて、ガン患者数が日本で最も少ないことがわかります。

また、男性の肥満率が日本で1番であるにも関わらず、糖尿病患者が日本で1番少ないこともわかります。

白血病と大腸ガンの死亡率が高いですが、他に関しては、特にガンの死亡率は、日本で最も低いクラスで、今の沖縄は以前のような長寿県ということではないにしても、それでも、「飛び抜けて健康な県」であることは言えると思います。

ガン全体の死亡率が最も低いのは長野県ですが、患者数と死亡数となると、その長野県より少ないのですから、

沖縄は日本で最もガンにならない県

であることがわかります。

ただ、ガン患者数、死亡率が日本で最も低い沖縄ですが、大腸ガンの死亡率が突出して高い(大腸ガンが最も少ない滋賀県のほぼ倍)という事実もあります。

なぜ、ほとんどすべてのガン死亡者が少ない沖縄で、大腸ガンだけが多いのかは、生活の中に何か特徴的なことがあるのかもしれないです。

他の沖縄県の健康に関する項目でも、男性の平均寿命がそれほど高くない他は、かなり良い数値だと思います。


他の沖縄県の健康に関する項目

平均寿命:女性(3位)
平均寿命:男性(29位)
年齢調整死亡率:女性(34位)
年齢調整死亡率:男性(21位)
がん死亡率 (38位)
脳梗塞死亡者数(47位)
狭心症・心筋梗塞死亡者数 (32位)
糖尿病患者数(47位)



この「健康県」沖縄ではどんなものが突出して消費されているかというと、

かつお節・削り節消費量 (1位)
ベーコン消費量 (1位)
弁当消費量 (2位)
ハンバーガー外食費用 (1位)
ケンタッキーフライドチキン店舗数 (1位)

というように、沖縄の人たちは、弁当とかハンバーガーとかフライドチキンをよく食べているようです(なんかダメじゃん)。ハンバーガーの外食となると、フライドポテトの消費なんかも高そうです。

上に「ベーコン」とありますが、沖縄では「缶詰肉」が料理によく使われます。

特にスパムと呼ばれる肉の缶詰は、チャンプルーやポーク天ぷらというような料理などでかなり多用されるので、おそらく、「缶詰系加工肉」の消費量も沖縄が日本一だと思われます。

下のような広告を見ても、どれだけ沖縄でこのスパムが食べられているかわかります。

spam1.jpg
琉球本舗


このスパムを使った料理の数々は、泡盛にとてもよく合いますが、スパムは高カロリー、高塩分、高脂質の3点が揃った食品でもあります。

そして、沖縄は魚介類消費量が日本で最も少ない他、体にいいと言われることもある果物も・・・

果物消費量(47位)

と、意外なのですが、沖縄の人は日本で最も果物を食べない

リンゴ、メロン、スイカ、ブドウ、バナナの消費量はすべて 47位です。

野菜の消費量のほうも、

女性 44位
男性 45位

と、沖縄の人は「野菜もあまり食べない」ことがわかります。

あと、これも健康にいいと言われている緑茶ですが、

緑茶消費量(47位)

と、日本で1番、緑茶を飲まない・・・。

そして、アルコール消費量は4位と、お酒はかなり飲む
特に、泡盛とビール(3位)をよく飲むようです。

ただ、沖縄の人たちは、

お菓子消費量(47位)
アイスクリーム消費量(47位)

など、お菓子系はあまり食べないようです。

また、沖縄の喫煙率は「男性 43位、女性 25位」と、タバコをあまり吸わないことや、あるいは、食塩消費量(44位)、醤油消費量(47位)、砂糖(36位)と、塩分や糖分をあまりとらない食生活のようです。

いずれにしても、このような生活で、ガンになる人も死亡する人も日本で1番少なく、糖尿病の人も日本で1番少ない・・・ということは、ガンで死なない、糖尿病で死なないための食生活は、


ハンバーガーやフライドチキンや加工肉類をたくさん食べて、魚は食べない、果物はほとんど食べないで、野菜もなるべく食べないようにして、緑茶も飲まないで、お酒をたくさん飲むこと。


orz… 自分の中で自己崩壊していく健康食神話・・・。

ここで冒頭のイラストにつながるわけです。

まあ、イラストのほうは一種極端化して、面白おかしく書いていますが、データで見る上での「事実の一部」ではあります。





あまり食べる「種類」に神経質になる必要はないのかも…

長寿日本一である長野県の食生活で覆された、砂糖や塩や食用油と健康の関係。

そして、ガン大国の日本で、最もガン患者も糖尿病患者も少ない沖縄県の食生活で覆される、魚、野菜、果物、ジャンクフードなどと健康の関係。

次第に混乱を極めるデータ収集となってきています。

まあしかし・・・たとえば、先日会った人が言ってたんですけど、

「どんなことに対しても感謝、あるいは謝罪することが大事」

というようなことで、それは食べ物に対しても、他人に対してもそうでしょうし、それだけではなく、たとえば、自分の意志とは関係なく自分の体を維持してくれている心臓や肝臓などの臓器や、あるいは、細胞や細菌や血液に関しても感謝することは大事だと。

あるいは、それらを痛めつけるような生活をしているのなら、「臓器にあやまる」、あるいは、食べ物を食べる時に(殺された食品となったそれに対して)罪悪感などを感じるのなら、「食べ物にあやまる」とか、そういうような意味です。

このうちの「自分の臓器に感謝する」という発想は今までなかったですので、目からウナギが落ちてきた感じでしたが、多くの方々が、自分の体や臓器に対して「心配」したりはするけれども、「感謝」はあまりされていないのではないでしょうか。

オカ氏の異常な愛情 または私は如何にして心配するのをやめて恐怖を愛するようになったか
 2015年08月08日

という記事以来、この「どんなことにでも感謝する」という習慣を身につけようとはしていますが、もちろん、たとえば、「悪や病気に感謝する」というのは難しいことですけれど、自分の体や、自分が食べるものに感謝することはそんなに難しいことでもないように思いますので、おすすめしたいです。

どんなに体に良いと言われているものを食べても、そこに感謝や喜びがなければ、多分、その効能は限定的なものになるのかもしれません。

今回の、あるいは、先日のデータが示すことは、機械的に「この食べ物は良い、この食べ物は悪い」とする無機質な選別にはあまり意味がないかもしれないということのようにも思います。

そこに「考え」と「愛情」が伴わなければ、良い食べ物という括りは存在しないのかもしれないと思います。