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2015年09月30日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。




空飛ぶイルカや黒いキツネの勇姿、そして「富士山から上る土煙」を見ながら終わる2015年9月に In Deep の行く先を考える



今回はちょっとしたお知らせを含みます。


flying-dolphin-top.jpg

▲ 2015年09月23日の米国オレゴン・カウンティ・レジスター Do dolphins fly? より。



いろいろな状態の中で終わる9月に

上のイルカの写真は、まあ、何だというようなものではなく、イルカは水族館でのショーなどの動きを見れば、このくらいのことは海でもしておかしくはないのですが、こう堂々と飛んでいる感じを醸されると、どうもこう、何だか気持ち良いですね。

ずっと向こうの空から真っすぐに飛んできたような気配を漂わせています。

撮影されたのは、カリフォルニア州のラグナビーチです。


カリフォルニア州といえば、先日、北部のマウンテン・メドウズ貯水池という比較的広い貯水池で、


一晩で水が干上がってしまった(あるいは地中に吸い込まれた)


という、わりと謎な出来事が起きています。


[参考記事]カリフォルニアの貯水池が一晩で干上がり、死んだ魚が干からびた湖底に残されるという現象が発生



突然干上がったカリフォルニア州のマウンテン・メドウズ貯水池

california-dry-03.jpg


この北米大陸の西側は干ばつのレベルが「地中」にまで達していることが NASA により観測されていて、この分だと、今回のカリフォルニアの水の消滅のように、「どんどんと地表の水が地下に消えていく」というようなことも起こらないではないのかもしれません。


下の図は、土壌の水分量を示したもので、赤くなるほど「水分保有量が少ない」ということになっていて、アメリカ西部は「真っ赤」であることがわかります。


NASA の GRACE 衛星が示したアメリカの土壌の水分量

us-drought-soil.jpg
NASA Earth Observatory



そんな中、いろいろと慌ただしかったけれども、何となく「世界は大丈夫」なまま 2015年9月も終わろうとしています。

そういえば、この9月の終わりの今日( 9月30日)、富士山の大沢崩れで土煙が発生していることが、多くの SNS などで報告されていました。


fujisan-09-30.jpg
Twitter


大規模な崩落とかが起きているなら、ちょっと気になる感じもしましたが、国土交通省の「富士砂防事務所」ウェブサイトには、その後、下のように、「土煙は発生しているものの、崩落ではない」との発表がありました。

なのでまあ・・・安心なんでしょうね。


fuji-saigai-03.jpg
富士砂防事務所


この富士砂防事務所の詳細のリリースは随時、こちらのページになされます。

それと、ちょっとだけお知らせというか、近況というかなどを。


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少し先のことになりますけれど、お知らせ的な

タイトルに「 In Deep の行く先」などと大げさなことを書いたのですが、このブログは Seesaa ブログで、長く書かせていただいていました。


本気で書き始めたのは5年くらい前のことですので、 In Deep は、決して歴史が長いわけではないのですが、それでも、こんなに長く続けられ、そして、こんなに様々な方に読んでいただいていることができているようになったことに関しては、本当に読者の方々に感謝するしかないと思っています。


使わせていただいている Seesaa ブログ自体は、いわゆる無料のレンタルブログということもあり、表示されないようなことが起きたり、いろいろと問題のあることもなくはなかったのですが、 Seesaa ブログはとても使いやすいブログだということもあり、続けてきました。

何より、気づけば、過去記事の数も膨大になり、完全な移転が難しいことや、 移転すると URL (アドレス)も変更されますし、それもあれかなあと、Seesaa ブログで続けてきました。

しかし、つい最近、


Seesaa ブログ全体が、 Google でも Yahoo! にも検索されない状態になる


という「事件」が起きました。

これは、Seesaa からもアナウンスのページがなされ、現在は解消しています。


しかし、「すべてのSeesaaブログが Google と Yahoo! の検索結果から消滅した」という事態が短期間ではあるとはいえ、起きていました。


今の時代は、「検索上に表示されない」ということは「インターネット上に存在しない」のと同じことといってもいいほどなのですが、そういうことが起きたのでした。

このブログを読まれていらっしゃる方も、最初は Yahoo! や Google の検索で In Deep を知られた方も多いのではないでしょうか。

それが「できない状態」といえば、深刻さもご理解いただけるのではないかと思います。

ブックマークやお気に入りなどに登録して下さっていた方だけが、その期間 In Deep (とすべての Seesaa ブログ)にアクセスできたということになり、お陰でその期間も多くの方に記事を読んでいただけたのは嬉しかったです。


現在は Seesaa ブログ全体では、この問題は解消したのですが、私のブログ In Deep に関しては、検索そのものはされますが、トップページだけが検索しても、元あった位置に表示されないというおかしな状態のままとなっています。


indeep-google.jpg

▲ 9月30日現在も In Deep はトップページが検索に表示されず、なぜか、カテゴリーページが表示されます つД`)。


ここにいたって、


「さすがに潮時かなあ」


と思い始めました。


「存在しないもの」を書き続けるというのは、形而上的な意味では素晴らしいですが、やはり徒労を感じる部分もあります。

そんなわけで、まだ決めたわけではないですが、「 In Deep の移転」を考えています。

いろいろな準備を含めた手間を考えると、すぐにというのは難しいですが、適度な期間の後にそうしたいと思っています。 URL などを含めて、ブログを移行するのはリスキーではありますが、むしろ、いい機会なのかもしれないなと。


いずれにしても、移行などの際には、またきちんと書かせていただきますね。


というわけで、お知らせ系のことを書かせていただきましたが、世間全般にしても、経済やら自然やら何やら、いろいろなことに関して、今後やはりそんなに穏やかに安定して進んでいく風にも感じないこともあり、安定して書けるような環境もいいかなと思います。

何も書けなくなるような状況の社会になるなら、それはそれで仕方ないですけれど、今はまだそこまでではないですしね。


そういえば、最近珍しい動物として、

「黒いキツネ」

がイギリスで見つかったことが報じられていました。



ヨークシャーで発見された「黒いキツネ」

black-fox-top.jpg
Daily Mail


白いキツネというのは、わりと写真などで見たことのあるような気もしますが、黒いキツネというのは大変に珍しいものなのだそうです(「赤いきつね」というのも忘れたくないところですが)。

黒い動物となると、いろいろな感情が想起されることがありますが、ふと、


「黒いキツネって何か意味があるのだろうか」


と調べてみますと、妖狐 - Wikipedia に下のようにありました。


黒狐

黒い毛色を持つ。北斗七星の化身と呼ばれている。

中国の類書『三才図会』では、北山に住む神獣であり、王者が太平をもたらしたときに姿を現すとされている。

古代日本においても、黒狐(玄狐)は、「平和の象徴」として扱われている記述が『続日本紀』和銅5年(712年)の記事に見られ、朝廷に献上され、祥瑞を説いた書物に「王者の政治が世の中をよく治めて平和な時に現れる」と記されていたと報告し、万民の喜びとなるだろう旨の記述がある。


とありまして、黒いキツネというのは、


> 平和な時に現れる


ものとされていたそうです。

普通は「黒い動物」というのは何だか不吉な感じを与えたりすることもありますが、上のキツネの伝説からは、黒いキツネが出現した今の世は「よく収められていて平和」ということにもなりそうです。

平和・・・。

そのようになっていけばもちろんいいのでしょうが、


「ところで、本当の平和ってなんだ?」


とも思ったり。


平和、破壊、新しい地球・・・。


まあ、ちょっと混乱する昨今ですが、今後もよろしくお願いいたします。

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2015年09月29日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





red-moon-mars.png



5年ぶりの事前アナウンス会見らをした NASA の「事情」

「赤い月+スーパームーン」が世界の半分くらいの地域で観測された 9月28日の夜、 NASA は「赤い惑星」とも呼ばれる火星に関しての「重大会見」を開くことをアナウンスしていました。

事前に記者会見の内容をアナウンスするのは比較的珍しいことで、「それだけ特別なものですよ」というようなニュアンスを漂わせていたのですが、その結果は、


火星に流れる水が存在する可能性がある


という、予想通り「空気のような」内容の会見でした。

本当に何の衝撃もない発表内容で、報道もそれほど大きな扱いではないのは、誰にとっても予想をはるかに下回るインパクトだったからかもしれません。

私などは、むしろ、「衝撃的なほど陳腐」であることに衝撃を受けた部分はあります。

しかし、逆に、


「なんでこんなものを『特別記者会見』的なイベントにしなければならなかったのだろう」


と、ふと思いました。

何だか焦りにも似た不思議な感覚を受けました。

それで、少し報道を探したりしていましたら、9月21日のニューヨーク・タイムズの下の記事を見つけました。


nasa-budget-01.gif

▲ 2015年09月21日の米国ニューヨーク・タイムズより。



「ああ、この問題も多少関係あるのかもしれない」


と思いましたので、このニューヨーク・タイムズの記事を最初にご紹介しておきたいと思います。
意見記事です。




Starving NASA’s Budget
NY Times 2015.09.21


予算不足にあえぐ NASA


当紙の 9月8日の論説「予算の戦いは NASA に害を与える」は、アメリカの政府予算の不確実性が NASA のプロジェクトのコストを増大させ、それが与えるマイナスの影響がいかに深く大きなものかを述べたものだ。

1990年代の半ば以来、NASA はアメリカ議会からの予算の検討に関して、強い圧力を受け続けている。

その結果、NASA のプロジェクトの資金調達に関して、日々の不確実性をもたらし、ミッションの目標を超えた長期的な不確実性をもたらしている。

そして、それは、NASA の職員たちに対して、徒労を増大させ、職員たちの士気の喪失にもつながっている。

NASA は、単に宇宙ミッションを作り出す工場ではない。

アメリカの非軍事部門と、非医療研究のための中枢部なのだ。

NASA の飛行計画や宇宙研究プログラムの数々は、例えば、宇宙ベースの研究をおこなう際には事実上、アメリカの国内すべての科学技術専門家たちと連携する。

NASA と契約する独立した科学団体は、それらの団体が研究できる範囲の技術を持っており、そして、プロジェクト管理や資金調達などを NASA に依存している。

現在のように、常に短期的な予算編成の目標を達成するために NASA が常に予算不足にあえいでいる状態は、長い目で見れば、アメリカ経済にとって良くはない。それは、私たちアメリカの科学技術研究をリードするコードを破壊されてしまっている状態だといえる。

NASA がおこなっていることをおこなえるのは NASA だけであり、代替え機関は存在しないのだ。だからこそ、NASA は長く、アメリカの誇りであり続けるのだ。





ここまでです。

NASA の予算不足は長い歴史がありますが、しかし、予算不足とはいっても、アメリカの宇宙開発の年間予算は、日本などとは比較になりません。

NASA の政府予算は以前より減ってはいますが、それでも現在でも、ざっと2兆円ほどあります。

ただ、以前と比べますと、かなり予算が減ってきているのは確かなようです。


NASA の予算の推移

NASA-Budget-Federal.gif
Budget of NASA



NASA が設立した 1958年と、アポロ計画の際に最も予算が多かった 1966年とも、そして、昨年の予算を比較しますと、次のようになります。

金額はすべて現行のドルの価値に換算されたものです。


1958年
7億3200万円( 878億円 / 政府予算における割合は 0.1%)

1966年
435億ドル( 5兆2264億円 / 政府予算における割合は 4.41%)

2014年

176億ドル( 2兆1176億円 / 政府予算における割合は 0.5%)




ところで、NASA は 2010年にも、今回と同じような「事前アナウンスした大々的な発表」をおこなっています。

その時は「まったく新しい生命」に関しての発表でした。

覚えていらっしゃるでしょうか。


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2010年の NASA の前例「まったく新しい生命の発見」のその末

これは、2010年の記事、


地球上で見つかった「炭素ベースではない」まったく新しい生命: NASA による発表が行われる予定
 2010年12月03日


で、宇宙専門メディア「デイリーギャラクシー」の記事をご紹介したものです。

その冒頭は以下のようなものでした。



「驚異の発見: NASA が新たに発見された「 DNA ベースではない生命形態」の発表をおこなう」 より
Daily Galaxy 2010.12.02


NASA が本日驚くべき発表をする予定だ。

米国カリフォルニアにある湖、モノ・レイクの有毒性のヒ素水の中から、現在の地球上に住んでいるあらゆる生物とは、いかなる生物学的素材を共有しない新しい生物形態を発見したのだ。

これは、この天の川銀河、そして、それを越えたすべての宇宙の生物の概念を変えるものだ。

今、私たちにとっての宇宙は「突然」変わった。

既知の、そして未知を含む何兆にも及ぶであろう宇宙の星の数々にいるかもしれない、あらゆる生物の形態が私たちの前に広がろうとしている。

12月2日におこなわれる科学会議で、 NASA の科学者フェリサ・ウォルフ‐シモン氏は、こんにち我々が知っているものとはまったく違う形態のバクテリアを発見したことを発表する。このバクテリアは、リンではなく、ヒ素を使う。




というように、

> 今、私たちにとっての宇宙は「突然」変わった。

などという、とんでもなく大きな発表のような響きがあります。

私たちにとっても、何だか「この世の概念が変わる」ような期待感がありました。

そして、その NASA の発表は予定通りに行われました。


ところが、その2年後・・・。


2012年7月の In Deep には下のタイトルの記事が踊りました。


nasa-life-2010b.jpg

▲ 2012年07月10日の記事「NASA が 2010年に大々的に発表した「新しい生命」は「普通の地球の生物」であることが判明」より。



発表から2年後の 2012年、アメリカの科学誌サインエンスなどに、スイス連邦工科大学チューリヒ校と、米国プリンストン大学のそれぞれの研究チームが、


あれは単なる普通の生物


だとする論文を発表して、NASA の見解が完全に否定されてしまったのです。

その時に翻訳した記事の冒頭部分をご紹介します。



Biznes Portal
2012.07.09

NASA の科学者たちの地球上での生命についての発見は完全に間違っていた

欧米のふたりの科学者が、米航空宇宙局(NASA)の研究チームが発表した仮説を否定する論文を米国の科学誌に発表した。

NASA の研究チームは、ヒ素を生存に利用する細菌を米国のモノ湖で発見し、これが地球外生命の探索に影響すると 2012年12月に発表したが、今回これを全面的に否定する複数の論文が発表され、NASA の発見した生命は新しい形態の生命ではなかったことがわかった。

発表は、スイス連邦工科大学チューリヒ校と、米国のプリンストン大学のそれぞれの研究チームにより発表された。




> NASA の発見した生命は新しい形態の生命ではなかったことがわかった


ということになり、結局、あの会見の興奮は「なかったもの」のような存在となってしまいました。


その細菌は GFAJ-1 と名づけられたもので、これが新しいタイプの生命であることが否定された経緯などは、GFAJ-1 - Wikipedia などにも書かれています。

この 2010年の時のことに関してはともかく、今回の「火星」についてのアナウンスをした「背景」に関して、以前の記事から思い当たる部分があるのです。

たとえば、現在、「火星探査」そのものが、予算的に非常に厳しい立場に置かれている可能性があるのです。





火星と手を切りたがっているアメリカ政府

2012年2月に、


米国政府が NASA 火星計画の予算を停止。米国の火星ミッションが事実上終了へ
 2012年02月29日


という記事を書きました。

今はそれから3年経っていますので、現状はよくわからないですが、2012年の時点で、アメリカ政府は「火星探査を継続する意志はない」ことを表明していたようです。

これは当時の AP 通信に書かれていたもので、2012年2月の時点で、


・ホワイトハウスは 2016年と2018年に予定されていた NASA の火星計画への予算計上を中止。
・2012年の無人探査機キュリオシティの打ち上げは行われる。
・太陽系探査の優先順位を「火星から木星の衛星エウロパ」に変更。
・火星への有人飛行計画は、白紙(多分消滅)。
・欧州宇宙機関等は、中国とロシアに火星計画を持ちかけている。



ということになったことが記事に書かれています。

どうして、こういうことになってしまったかというと、いろいろな意味はあるのでょうけれど、


「 NASA の火星ミッションが誰にも魅力的に映らなくなっている」


という部分はあると思います。

特に、科学者たちではなく、私たちのような一般人から見て、魅力的に見えない。

アポロ計画のように、アメリカ人、あるいは世界中のみんなに支持されて、喜ばれたようなものとは違い、「無人探査機が淡々と砂と石の上を移動するだけ」(にしか見えない)ような火星探査は、一般の人々にはさほど支持されていないように思えます。

火星に化石の痕跡などを探して記事にしている、アメリカの The Oldest Human Skull というブログの 2012年2月28日の記事には、下のように書かれていました。



ホワイトハウスのメッセージ: 「バイバイ火星。もはやこれまで」より

火星探査に対しての予算削減の理由は経済的な理由だけによるものではない。

簡単にいうと、NASA は火星での生命の発見に事実上失敗しているが、それが最大の原因だ。

科学者たちは長い間、火星で実際の生命を発見することのないまま、議論上だけで「生命が存在する可能性」を延々と語ってきた。

そして、多大な資金が火星探査に費やされてきた。

それなのに、今でもなお、NASA は「火星探査のミッションは火星の生命を探すためではない」とアナウンスし続けている。

そして、科学者たちと NASA は公共の資金から搾り取れるだけ絞り取ってきた。




今回、NASA が「水」についての発表をしたのは、「流れる水の存在 → 生命が存在する可能性」ということを「人々に連想してもらおう」としたのかもしれないですが、水じゃ、もうダメなんですよ。水では。

たとえば、1970年代の探査機バイキングの時から、


火星では、季節ごとに緑の空間が出現したり消えたりしている


ことが、定点撮影の写真で確認されています。

下の写真は火星探査機オポチュニティが撮影したものですが、このようなものです。


mar-green-02.jpg


この緑に植物的な意味合いがある可能性(特に、菌類と藻類からなる地衣類という生命)について、フレッド・ホイル博士が述べていたことなどを含めて、以前、


NASA の火星無人探査計画が無駄な理由
 2012年08月12日


という記事を書いたこことがありましたが、そこに 無人火星探査機バイキングが行った「ラベル放出実験」などのいくつかの「火星の生命の探査実験」のことを書きました。

そして、それらを含めて、 NASA の火星を含めた宇宙探査の歴史を振り返ると、


「 NASA は、本気で火星で微生物を発見しようとはもはや思っていない」


と思えて仕方なくなったのです。





パンスペルミア説から見れば、火星には100%生命は存在する

この見出しの通り、パンスペルミア説のように、宇宙の中を生命の種子が満遍なく行き渡っているならば、どういう形の生命かは別としても、火星に生命が「いない理由がない」わけです。

火星には薄いながら大気が存在し、いや、地球の苛酷な環境に生きている「極限環境微生物」と呼ばれる生命たちを見れば、大気さえも必要ない生物など、数多くいます。


[参考記事] 無酸素状態の湖の中で発見された「スーパー」バクテリア


あるいは、地球には、「極限乾燥耐性生物」という、「カラカラに乾いても死なない」生物などもたくさんいます。


この世に存在する生命というのはすごいのです。


どんな環境の場所でも、たとえ水も酸素のない場所でも生命は生きられる、あるいは、生きられる生命がいる、のが生命の世界の真実であって、そこから考えると、超高熱の惑星などを除けば、生命はそこで生きることができるメカニズムを持っています。


多分、NASA の科学者たちは、その生命の持つ「強靱さと多様性」を信じていない。


そして、多分「宇宙は全体として生命に満ちている」ことを信じていない。


その観点からは、どんなに予算をつぎ込んでも、どんなに高度な観測機器があったとしても、その探査はひたすら無駄であると思います。

水があるとかないとかが問題ではなく、生命存在の根本を見つめない限り、つまり、自分たちも今、おびただしい生命に囲まれて生きている、という感覚を宇宙にも当てはめないと始まらないような気がします。

これは NASA だけではなく、宇宙探査に関わるすべてに当てはまることだとは思いますが。

そして、そういう観点から見ますと、宇宙探査という行為そのものが終焉の方向に向かってもいいのではないかとも思うことがあります。


外に宇宙を見ている限り、宇宙の本当の姿は見えないような気がします。

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2015年09月28日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





super-blood-moon.gif

▲ イングランドのノース・タインサイドという場所での皆既日食。2015年09月28日の英国デイリーメールより。



地球の半分くらいで「赤い月」が見られた夜(あるいは朝)

先日の、


テトラッドの4回目の「赤い月」は、33年ぶりの「スーパームーンと皆既月食が重なる日」だった。そして、その直前のイスラム教の「犠牲祭」の日に起きた大巡礼の悲劇
 2015年09月25日


という記事でふれましたが、テトラッド(4回連続する皆既月食)の4回目の月食は、月が通常よりも大きく明るく見える「スーパームーン」と重なったのですが、見えるとされていた地域の多くで、その月が見られた天候となったようです。

冒頭のデイリーメールの見出しは、スーパームーンと血の月(皆既月食では月が血のように赤くなるため)を組み合わせた Super Blood Moon (スーパー・ブラッド・ムーン)という造語を使っていました。

上の写真では、月自体は赤というより黄色っぽいですが、空の周囲が「月に赤く染められている」という光景が見られます。

moon-red-sky.jpg



そのデイリーメールの記事では、世界各地の皆既月食の様子を多数紹介していましたが、各地の皆既月食の写真を一気に集めた記事というものは見たことがなかったので、それなりに興味深かったです。

いくつかご紹介したいと思います。


なお、完全な皆既月食が見られたのは、大体、下の地域です。

eclipse-map.gif


文字にしますと、

・アメリカとカナダの東側の半分くらいのエリア
・中米と南米のほぼ全域
・西アフリカから中央アフリカのエリア
・ヨーロッパのいくつかの地域


などです。


逆に「この皆既月食とまったく無縁だった地域」は、


・日本、韓国、台湾などの東アジアの大半
・東南アジア全域
・太平洋の島々
・中国西部の大半
・ロシア西部の大半



などで、これらの国や地域は、もしかすると不吉を意味するかもしれない赤い月とは無縁でいられたわけで、これらの国々は、これからも安泰といえそうです(そんな単純なことなのかよ)。


[参考記事]月食を司る不滅の魔神 ラーフ


なお、地図からは、オーストラリアも皆既月食は見えないと思っていましたが、デイリーメールでは、シドニーで撮影された月食の様子が紹介されていましたので、オーストラリアでは見られたようです。


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以下、いくつかの9月28日の皆既月食の様子です。



2015年9月28日の皆既月食


アメリカ・ネバダ州ラスベガス

las-vegas-moon.jpg



ベラルーシのミル

belarus-minsk-moon.jpg



メキシコのシウダー・フアレス

mexico-ciudad-juarez.jpg



アメリカ・カンサス州ストロングシティ

kansas-blood-moon.jpg



オーストラリア・シドニー

sydney-moon.jpg



このオーストラリア・シドニーの写真で、月の左下にあるビルは、投資銀行 JP モルガン」のビルのようです。


jp-morgan-moon.jpg


投資銀行と血の月は何だかよく似合います。


また、デイリーメールは英国のメディアですが、英国では、「完全な皆既月食」が始まった時刻は、午前の 3.11 だったそう。


さて、ところで、デイリーメール記事では「 33年ぶりに血の月とスーパームーンが同時に発生」ということが書かれてありますが、今年と同じく皆既月食とスーパームーンが重なった、その 33年前というのはどんな年だったのかに興味が湧いてきました

33年前は、西暦 1982年です。





1982年と今年に共通点はあるのか

皆既月食とスーパームーンが重なった年だからといって、そこから何かの連想やシンクロニシティを考える、なんてこと自体がオカルトですが、最近は「いろいろな相似性やシンクロニシティ」を否定しきれないものもあるような気もしますので、ちょっと 1982年のことについて調べてみました。

特に印象深いものだけを 1982 - Wikipedia (英語版)から抜粋しています。


1982年1月

1月11日から1月17日

アメリカで異常低温。多くの都市で過去数十年で最低の気温を記録。


1月30日

初めてのパソコン向けのウイルスであるエルク・クローナー( Elk Cloner )が登場。アップル社の Apple II にのみ感染。


エルク・クローナーに感染したパソコン(アップルII)

elk-cloner-apple2.jpg
6 Computer Viruses That Changed The World



1982年頃といえば、ようやく、一般の人々にパソコンが普及し始めたかどうかという頃で、それと共にウイルスも登場していたようです。

私は、たまに、ウイルスや不正プログラムのことを書いたりすることがありますが、コンピュータやスマートフォンなどのウイルスや不正プログラムの、とんでもない増殖と高能力化は、このまま進めば、「この世のシステムを破壊する可能性さえ持っている」と考えていまして、その「芽」が 33年前に始まっていたとことを知ったのは感慨深いです。

ちなみに、このコンピュータ・ウイルスがどのように増加しているたかというと、下は日本の例ですけれど、1990年に 14件の報告だったものが、2004年には、5万 2151件にというものすごいカーブを描いています。

ウイルスの検出報告の推移

virus-increase.gif
IPA



上のグラフは 2004年までですが、その後はさらに激しい上昇を見せていて、たとえば、昨年 2014年の報告によりますと、日本のウイルスと不正プログラムの検出報告数は 46万 3653件と、15年前の1万倍ほどになっています。



1982年2月

2月2日

シリアで「ハマー虐殺」が始まる。


シリアという国は、今の世の中でも大きな問題を振りまいている感じがありますが、33年前のシリアでも以下のような虐殺事件があったようです。


ハマー虐殺

ハマー虐殺は1982年2月にハーフィズ・アル=アサド大統領の命令によりシリア軍がハマーの街で実行した焦土作戦の結果として起こった。

はじめ西側諸国に外交筋から伝えられた数字は、1,000人が殺害された、というものだった。その後の推計にはばらつきがあり、最も少ない10,000人以上のシリア市民が殺されたという報道から、20,000人、40,000人まで数字の開きがある。


この「ハーフィズ・アル=アサド大統領」というのは、現在のシリアの大統領(バッシャール・アル=アサド大統領)のお父さんで、下の写真の左側の方です。


syria-president.jpg



現在のシリアの真実を私は知りませんけれど、まあ・・・何というか、アサド親子は、共にわりと似たような・・・特に「人の命」に対しての行動をしているのかもしれないなあと思ったり。

今年のシリアの問題も、そうそう簡単に収束するものなのかどうかわからないですが、33年前のシリアの問題も長引きました。


この他、1982年2月は、日本で、


2月8日 - ホテルニュージャパン火災発生で 33人死亡。

2月9日 - 日本航空350便墜落事故、24人死亡(逆噴射事故)。


という、大きな事故が連日で起きた時でした。



1982年3月

1982年3月には、わりと珍しいと思われる天体の現象が起きていました。


3月10日

9つの惑星が太陽の同じ側に一直線に並ぶ配置となる(朔望)。


昔のことですので、写真やイラスト等の資料はないだろうと思っていたのですが、中国政府が 1982年に、このことを記念した「切手」を発行していました。

その切手に使われたイラストが下のもののようです。


1982年に中国で発行された記念切手

1982-syzygy.jpg
tamps-plus


「 3月10日」と「 5月16」日という日にちが書かれてありますので、その期間中、この配置だったということなのでしょうか。

こういう現象が、たびたび起きるものなのか私はわからないですが、わりと珍しいからこそ、記念切手になったのかもしれないですね。

わりと粋なことをする昔の中国。


3月29日

メキシコのエルチチョン山が大噴火。火砕流が発生した他、エアロゾルで世界の平均気温が 0.3℃程低下。死者 2000人以上(1万7000人が犠牲になったとされる資料もあり)。




1982年4月

4月2日

アルゼンチン軍がイギリスと領有権を争っていたフォークランド諸島を占領したことを発端としてフォークランド紛争(戦争)が勃発。



1982年5月

5月28日

ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世がイギリスを訪問。カトリック教会とイングランド国教会が450年ぶりに和解。



1982年6月

6月6日

イスラエルがレバノンに侵攻する(レバノン戦争)。当時のイスラエルの国防相は、後の首相シャロン。



1982年7月

7月6日

20世紀で最も長い月食(本影の持続時間 236分、完全月食時間 106分)が発生。


この年も月食絡みの記録があった年なんですね。


7月23日

長崎大水害。長崎、熊本、山口で合わせて、死者行方不明者 326名。


33年前にも日本で未曾有の大洪水が発生していたようです。

その時の雨の降り方は、


長崎大水害

長崎市の北に位置する西彼杵郡長与町では23日午後8時までの1時間に187mmの雨量を観測。これは日本における時間雨量の歴代最高記録となっている。

また西彼杵郡外海町では23日午後8時までの2時間に286mmの雨量を観測し、こちらも歴代最高記録となっている。


というものでした。

私は、1時間 100ミリ前後の雨でしたら経験したことがありますが、それ以上となる 1時間 187mm というのは想像できないです。



1982年8月

8月12日

メキシコ政府が対外債務を支払えないと声明。ラテンアメリカ全体への債務危機を誘発。


これも何だか今の南米全体の状態と似ているような・・・。


ちなみに、この1982年8月は、最初の CD が、ドイツで一般に公開され、その後、日本のソニーが、世界初の CD プレイヤーを発売するという「デジタル音楽革命」の年でもありました。



1982年9月

9月16日-18日

レバノンの民兵組織によるパレスチナ難民の大量虐殺事件「サブラー・シャティーラ事件」が発生。


サブラー・シャティーラ事件 - Wikipedia

サブラー・シャティーラ事件とは、1982年9月16日から18日の間に行われた、レバノンの親イスラエル政党などで構成される民兵組織「レバノン軍団」によるパレスチナ難民の大量虐殺事件である。

9月16日午後6時、イスラエル国防軍の部隊がレバノンのサブラーとシャティーラにあったパレスチナ難民キャンプへ向けて照明弾を発射、これを合図としてレバノン軍団の民兵たちが一斉にキャンプに突入、虐殺を開始した。

虐殺は2日間に及び、犠牲者数は762人から3500人と言われている。



1982年12月

12月4日

中国が憲法を改正し、現行憲法となる「中華人民共和国憲法」(1982年憲法)が制定される。


ちなみに、中国の憲法の第一条は以下のようなものです。



中華人民共和国憲法 第1条

1. 中華人民共和国は、労働者階級の指導する労農同盟を基礎とした人民民主主義独裁の社会主義国家である。

2. 社会主義制度は、中華人民共和国の基本となる制度である。いかなる組織又は個人も、社会主義制度を破壊することは、これを禁止する。




ということになっていて、今でも「社会謝儀国家」であることが大前提となっている憲法なのでした。


そして、この 1982年を締めくくるニュースとしましては、


12月26日

アメリカ「タイム」誌の「今年の人(マン・オブ・ザ・イヤー)」が初めて人ではなく、コンピュータに与えられる。


という「コンピュータが人にとって代わった」という、示唆的なニュースがありました。

下がその時のタイムの表紙です。


time-1982-computer.jpg
・Time


なんだかこう、この表紙のイラストは、「地球のその後の 30年間の主要国の人たちの様子」がここに描かれているような予言的なものさえ感じます。

というか、間違いなく「私自身の姿」でもあるわけで・・・。


今はこのパソコンとスマートフォンが交代してきていますけれど、「機械に支配されている」という時代は一貫として続いています。


いろいろと羅列してしまいましたが、33年前の西暦 1982年で印象的だったのは、

・コンピュータが人を支配し始めた年
・コンピュータの不正プログラムの元年
・シリアでの紛争や虐殺
・イスラエルがレバノンからアラブ勢力を排斥
・20世紀で最も長い時間の月食


などでしょうか。

ここに何らかの示唆があるのかというと、別にないのでしょうけれど、しかし、もしかすると「何かの示唆があるかもしれない」ということも言えなくはないのかもしれません。

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[関連記事]
赤い月と黒い太陽: 2014年から 2015年まで「4回連続する皆既月食」がすべてユダヤ教の重要宗教祭事の日とシンクロ。そして、過去の同じ現象の時に「イスラエルの建国」があった

テトラッドの4回目の「赤い月」は、33年ぶりの「スーパームーンと皆既月食が重なる日」だった。そして、その直前のイスラム教の「犠牲祭」の日に起きた大巡礼の悲劇


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2015年09月27日



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Supermoon-Brazil.jpg


いろいろと(良いことも悪いことも)ありまして、この土日は普通の記事の更新ができませんでした。

明日 9月28日は4回目の「赤い月」とスーパームーンが重なるメモリアル・デイですので、ちゃんと更新したいと思います。その日に何かあるとかの意味ではなく、「そういう時があった」という意味でのメモリアル・デイです(次は 33年後)。

33年後にはさすがに私は生きていないでしょうけれど、その時にどんな日本になっているかを想像するのもまたエキサイティングな気分です。


最近の日本に対しての個人的なキーワードは、メキシコのラ・チャイナの記事でもふれましたが、


世界一殺人が少ないけれど、世界一子どもが生まれない日本という国


ということで、どちらがより強くこの国の未来と関係するのかなあということを思います。


そういえば、NASA が 29日に「火星に関しての特別会見」を開くそうです。
内容は今のところ不明です。



「火星のなぞを解明」 NASAが特別会見へ
CNN 2015.09.27


米航空宇宙局(NASA)は米東部時間の28日午前11時30分(日本時間29日午前0時30分)から特別記者会見を開き、火星に関する「重要な科学的発見」を発表する。

会見の模様は専門チャンネル「NASAテレビ」と公式ウェブサイトを通し、ライブで公開する。

NASAがソーシャルメディア上で特別会見を予告したのに対し、「火星人が見つかったのか」などと期待するツイートが殺到した。近く公開される米SF映画「オデッセイ」で火星に取り残される架空の宇宙飛行士、マーク・ワトニーが見つかったのではないか、とのジョークも飛び出した。

一方では「宇宙人発見と思わせておいて、実際には石か何かの話だろう」と、さめた声も上がっている。

NASAはこれまでの探査で、火星にはかつて生命に適した環境があったと結論付け、現在もどこかに生命が残っているかどうかを調べている。




NASA はいつも、どちらかというと、SFファンなどの期待を裏切ってくれることで定評がありますが、今回はどうなんでしょうね。

火星の話題は最近あまり取りあげないですが、今もいろいろとあることはあるようで、「エビかザリガニみたいなの」が歩いていたりするのを探査機オポチュニティが撮影したりもしています。


火星のクルマエビ

mars-photo.jpg
NASA


なんか、せっかくの 2015年9月ですし、 NASA も派手な発表してほしいですね。
サンタクロースが火星で見つかったとか(そりゃ驚くわ)。

最近の芸能関係のニュースはガンばかりで、どんどんと若い年齢層に広がっているのは何だか切ない面もありますが、それでもそれは私たち自身に向けられたメッセージでもあるわけで、何というか、こう何となくでもいいですので、皆さん、頑張りましょう。

明日は普通に更新させていただきます。

2015.09.27

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2015年09月25日



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2014年10月18日の皆既月食

blood-moon-2014.jpg

▲ 4回続いた「赤い月」の2回目のもの。この日は、ユダヤ教三大祭の一つ「仮庵の祭り」の日でした。写真は、中国安徽省にある合肥市。Time より。



スーパームーンだった4回目の皆既月食

昨年4月の記事、


赤い月と黒い太陽: 2014年から 2015年まで「4回連続する皆既月食」がすべてユダヤ教の重要宗教祭事の日とシンクロ。そして、過去の同じ現象の時に「イスラエルの建国」があった
 2014年04月06日


から、1年半近くに渡って続いた「4回連続する皆既月食とユダヤ教の重要祭事がシンクロする期間」が 9月28日に終わります(日本では、9月29日になると思われます)。


今日のスペースウェザーに、その4回目の「赤い月」の予定時間軸が図で示されていました。


sep-27-eclipse.gif

▲ 2015年09月25日のスペースウェザー SUPERMOON ECLIPSE より。


月食が始まってから終わるまでの時間は約 3時間20分、皆既月食の時間は、約 1時間10分くらいのようです。

上の表の時間の単位「 PDT 」は、太平洋夏時間というもので、日本時間の場合は、ここに 16時間を足したものとなりますので、午前11時くらいから始まるという感じであるという以上に、日本では位置的に、この皆既月食は見られません。

この、個人的には歴史的な皆既月食を見られるのは下の地域です。色の濃い部分が見ることのできる地帯。アメリカからアフリカ、ヨーロッパ、中東の一部など広く見られるようです。


9月28日の皆既月食を見られる地域

lunar-eclipse-sept-28-2015-visibility.gif
Space.com



そして、今日知ったのですが、この4回目の「赤い月」は、何とスーパームーンだったのです。スーパームーンとは、月が地球に近いために通常より大きく明るく見えることです。

下は AFP の記事からのものです。



数十年に1度の天体ショー、スーパームーンと皆既月食が同時に
AFP 2015.09.24


巨大な満月「スーパームーン」と、これが赤く染まる皆既月食を同時に見ることができる数十年に1度の天文現象が間近に迫っており、多くの天文観測者たちは心を躍らせているようだ。

太陽と地球、そして通常よりも大きく明るく見える月が一列に並ぶことで起きるこの現象は、グリニッジ標準時で28日午前2時11分(日本時間同11時11分)から約1時間、南北アメリカ、欧州、アフリカ、西アジアと東太平洋で観測できる。

同日、月は地球に最も近い「近地点」にあり、その明るさも最大となる。「遠地点」の月と比べると、約30%明るく、14%ほど大きく見える。「遠地点」と「近地点」では、地球からの距離で約4万9800キロの差がある。

月と太陽の間の一列に地球が位置する皆既月食では、地球の縁の大気を通り抜ける太陽光のうちの赤い光が月をぼんやりと照らすため、月は赤く染まり「ブラッドムーン(血の月)」となる。

米航空宇宙局(NASA)によると、1900年以降にスーパームーンと皆既月食が重なったのは5回で、最後に観測されたのは1982年。33歳より若い人たちは、この二つの現象を同時に体験するのは今回が初めてとなる。次回に見られるのは2033年になるという。




> 1900年以降にスーパームーンと皆既月食が重なったのは5回で、最後に観測されたのは1982年

ということのようです。

ただでさえ皆既月食が4回続くということ自体がわりとレアなことで、過去 2000年では、8回のみというものです。

4th-bm-02.gif
過去記事


その中で、過去にスーパームーンと重なった時があるかどうかはわからないですが、この「赤い月」とスーパームーンが重なっているというのは、「稀少度アップ」ということになるのではないでしょうか。


そして、上の AFP の記事に出てくる「数字」にも何だかグッときます。


・33年ぶり

・次は20「33」年



というあたりは「 33という数字研究」をしている(大したしてないですが)私には、やや興味深いです。

そして、今年の皆既月食は、


4連続する赤い月とシュミータが過去2000年で初めてシンクロした2015年の9月…
 2015年09月05日


という記事に書きましたように、今年2015年は、テトラッドとユダヤ教の安息日シュミータが(過去 2000年で)シンクロしている唯一の年でもあり、この皆既月食の日というのは、なんというか、「様々なサイクルの時間軸のシンクロ」が集約されているような日ではあります。

そして、この1年半というのは、最近の歴史の中でも際だった「大量死の時代」でもありました。

大量死は、人間も、あるいは人間ではない動植物も含めてですが、人間に焦点を当てますと、どうもこの「4回の皆既日食とユダヤ教の祭事が重なる日」の周辺、あるいは翌日に、際だった出来事が起きやすいような気がします。

たとえば、9月24日に、サウジアラビアのメッカ近くのミナ( Mina )という場所で起きたことなどもそれと関係します。





悪魔に石を投げてはいけない

サウジアラビアで起きた出来事は下のような大惨事です。


サウジ将棋倒し、死者717人に 大巡礼で史上最悪規模の事故
AFP 2015.09.25


サウジアラビアにあるイスラム教の聖地メッカ近郊で24日、大巡礼「ハッジ(Hajj)」の最中に発生した将棋倒し事故で、同国の民間防衛局は、死者が少なくとも717人、負傷者が863人となったと発表した。

メッカでは、今月11日に建設工事用のクレーンが倒壊する事故が発生し、109人が犠牲になったばかり。メッカから5キロ離れたミナ(Mina)で起きた将棋倒しは、毎年行われるハッジで過去に起きた中でも最悪規模の事故となった。

民間防衛局などによると、ミナの将棋倒しは、悪魔に投石する儀式が行われていた午前9時ごろに起きた。内務省報道官は、ミナの道路2本が交わる交差点で「多数の巡礼者が同時に動いていた」際に将棋倒しが起きたと説明。




> 悪魔に投石する儀式

の中で、将棋倒しによって 700名以上が亡くなるという事故となってしまいました。


「悪魔に石を投げる儀式」というのは、「悪魔の塔」と呼ばれる、石で作られた塔にイスラム教の信者たちが石を投げる下のような儀式のようです。


悪魔の塔に石を投げる儀式

stoning-of-devil.jpg


stoning-of-devil2.jpg
Daily Mail


この中で、死傷者千人を超える将棋倒しが起きた。

何といってもですね、この周辺はどういう状況になっているかというと、下のような凄まじい人の波。


mina-mecca.jpg
Daily Mail



先日、

2001年と2015年のどちらの9/11にも浮き上がったオサマ・ビン・ラディンの亡霊を眺めつつ、「変化に突入した地球」の時代を生きる
 2015年09月14日


という記事で、サウジアラビアのメッカで、ビン・ラディン一族が経営する会社のクレーンが倒壊し、100人以上が亡くなった事故のことにふれましたが、今の時期のメッカや、その周辺には人の数がものすごく多いのですので、何らかの事故などが起きた場合、通常以上の重大な事故となってしまう可能性があるようです。


今回のサウジアラビアの将棋倒しでの事故が起きたのは 9月24日だったのですが、先日の記事、


大規模システム障害が連続発生した9月21日。その翌日から続く米中首脳会談、そして、ユダヤ教最大の休日「ヨム・キプル」。さらに赤い月へと流れるように過ぎていく日々
 2015年09月22日


に記しましたように、その前日の 9月23日は、ユダヤ教の「贖罪の日」であるヨム・ キプルというユダヤ教における最大の休日のひとつなのでした。

先ほどのサウジアラビアのミナの惨事を「4回続く皆既月食とユダヤ教の祭事がシンクロする」時系列に加えますと、次のようになります。


2015-09-24.gif



そして、4回連続する赤い月の最初の皆既月食(2014年4月15日)を思い出しますと、それは下のようになっていました。


2014-04-15.gif



韓国でのセウォウル号の沈没事故は、このテトラッドの最初の皆既日食と 2014年のユダヤ教の過ぎ越し(すぎこし)祭が一致した日の「翌日」だったことがわかります。


偶然にしろ何にしろ、この1年半に起きた様々なことの中には、確かに「いろいろな法則性を見出すことができる」ような部分があります。

とはいえ、終わった時期の出来事に法則性を持ち出しても仕方ない面はありますので、いろいろと上のような事例を始め、様々なシンクロなどが見られた時ではありましたことにふれるに留めたいと思います。

先ほどリンクした記事で書きました「最近の流れ」に加えますと、この数日の流れは下のようになっています。


・2015年 9月21日 全世界でシステム障害
・2015年 9月21日 フォルクスワーゲン・ショック
・2015年 9月22日 中国主席がアメリカへ到着
・2015年 9月22日 ローマ法王がアメリカに到着
・2015年 9月23日 ユダヤ教における最大の休日「ヨム・ キプル」
・2015年 9月24日 イスラム教の大巡礼で史上最悪級の死傷事故
・2015年 9月25日 アメリカと中国の首脳会談の予定
 (明日と明後日)
・2015年 9月28日 皆既月食とスーパームーンが重なる



そして、サウジアラビアでイスラム教徒たちが多数亡くなった 2015年9月24日は、もうひとつの重要な「祭」が始まる日でもあるのです。

それは、皮肉な話にも聞こえますが、イスラム教の重要祭事「犠牲祭」なのでした。






「犠牲祭」の初日にイスラム教徒たちの大きな犠牲が生じてしまった

イスラム教の犠牲祭とは、正式名は、イード・アル=アドハーというものらしいですが、さすがに馴染みの薄い語感ですので、ここでは「犠牲祭」と記します。

それは以下のようなものです。



犠牲祭、世界のイスラム教徒が祝祭
イランラジオ 22015.09.24

今日9月24日は、イスラム暦ゼルハッジャ月10日にあたり、イスラム教徒の大きな祝祭である犠牲祭の日です。

犠牲祭の日、サウジアラビアの聖地メッカの神の家を巡礼した人々は、神の命により、神の満足を得るために生け贄をささげ、偉大な預言者イブラヒームの記憶をよみがえらせます。




この犠牲祭は、大巡礼の終わりとシンクロして行われ、巡礼に参加していないイスラム教徒たちも、動物を1匹生贄として捧げることになっているそうです。


こういう祝日が始まった日に、サウジアラビアの悲劇が起きています。


ちなみに、「羊などを犠牲に捧げる(簡単に書くと、命を奪うということ)」の意味では、「子羊を殺して犠牲に捧げる」という源流を持つ、ユダヤ教の過ぎ越し祭と、行為そのものではあまり変わらない面はありそうです。

ユダヤ教の過ぎ越し祭の源流は、


「神の意志、あるいは悪魔の輪郭」 : 北緯 33度線にある韓国の済州島。そして「血の月」の連続と共にユダヤ教では祭りに突入
 2014年04月18日


という記事などに書いたことがありますが、その出所は、旧約聖書「出エジプト記」 12章 21節にある、


「さあ、家族ごとに羊を取り、過越の犠牲を屠りなさい。」


というモーセの言葉を守ることにあり、つまり、過ぎ越しの祭というのは、もともとは、


初子を厄災から守るために子羊を犠牲にする


という「犠牲」の上に成り立っている宗教的式典でもありました。

犠牲という概念は、ユダヤ教、イスラム教、どちらの宗教にもあり、概念だけではなく、どちらも現代においても、規模は様々でしょうが、「毎年の祭りの際に、実際に羊や牛などを犠牲に捧げている」という点でも共通のようです。

それにしても、神という存在はなぜ、そんなに犠牲(命)を望むのかなあとはたまに思います。

そして、今年のイスラム教の犠牲祭は、その初日に、サウジアラビアで近年最悪の巡礼中の事故により、多くの「犠牲」が生じたというのは皮肉という言葉で済ませていいものなのかどうかを少し考えます。

いずれにしても、9月もあと少しです。


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2015年09月24日



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180人以上を殺害したとされる麻薬組織のボス、通称「中国( La China )」

la-china-top.jpg
Daily Mail




1人の「中国」という名の国家と、2人の「チャイナ」という女性

最近は、いろいろな方面で「中国」というキーワードがとても大きく、アメリカへ行っている習さんは「航空機 300機を購入」( 4.5兆円分)という「超爆買い」をしていたりしているようで、いろいろと派手なことをするわけですが、最近は、いろいろなところに「中国」という言葉が出てくるのですが、


「こんなところにも中国かよ」


と思ったのが冒頭の女性でして、この女性はメリッサ・カルデロンという名前なんですが、この人は、少し前までは、メキシコの麻薬カルテルの最高幹部で、その後、自身の麻薬組織のボスとなった人物なのであります。

今は逮捕されましたが、少し前までは、バハ・カリフォルニア・スル州のラ・バズなどの街を暴力によって支配下に置いていた人でもあります。

メキシコの麻薬カルテルは、ほぼ完全な男社会だと思っていましたので、このように女性が司令官となっていたり、あるいは、麻薬カルテルのボスとなっているのはとても珍しいことだと思いますが、この女性の「残忍性」と「暴力性」は一種異常なほどだったそうで、そのために、組織内でどんどん頭角を現していったそう。

これまで 180人以上の殺人事件に関与していると見られているのだそうです。

で・・・この人のギャングネームが「 La China / ラ・チャイナ 」、La というのは、英語の The のようなもので、つまり、これは、スペイン語で「中国」という名前になります。


メキシコのギャングは、通常、本名では呼び合わないですので、この「ラ・チャイナ / 中国」こそが彼女の業務上の正式な名称といってもいいかと思います。

下のオレンジの服の人物です。


武装した部下たちとラ・チャイナ

la-china-02.jpg



この「ラ・チャイナ」という通称が何だか妙に気になりましたので、この記事をご紹介しようと思います。


ところで、「女性の名でチャイナ」といいますと、思い出すのが、少し前の記事、


もしかすると完全に目覚めたのかもしれない「環太平洋火山帯」…
 2015年09月20日


というもので、ザ・ロックという、アメリカのプロレス団体 WWE (旧 WWF )のかつて大人気だったプロレスラーだった人物のことに少しふれたことがありましたが、このロックが人気のあった時と、ほぼ同じ頃の WWF に「チャイナ」という女性プロレスラーがいました(綴りは Chyna )。

まあ・・・彼女に関しては、女性レスラーといってはむしろ失礼なほどの肉体を持っていた方で、筋肉の見た目も実際の筋力も下手な男性プロレスラーより強大でした。


1999年頃のチャイナ(本名も同じ)のポスター

Chyna-wwf.jpg
imageevent.com


チャイナは女性でありながらも、いわゆる女子プロレスのほうではなく、男子のフィールドで、男性のプロレスラーたちと死闘を演じ続けた珍しいレスラーでした。

男性レスラーと戦ってもまったく互角で、軽々と上に持ち上げたりもしていました。


まあ、全然関係のない話とはいえ、この「ふたりのチャイナ」がどちらも、人間離れしているというところなど、何となく思うところがあります。

今回の翻訳記事はわりと長いもので、また写真なども多いですので、早めにご紹介しておきたいと思います。

ちなみに、内容は、わりと「陰惨」です。

5年ほど前に、


アルジャジーラの記者がメキシコのヒットマンにインタビューを敢行
 2010年11月25日


という記事で、中東カタールの通信社アルジャジーラの女性記者が、メキシコの麻薬組織の殺し屋にインタビューをおこなった記事を翻訳したことがありました。

その中のいくつかのフレーズを今でも忘れません。



アルジャジーラ「メキシコの殺し屋へのインタビュー」より

私は「あなたは拷問もするのですか?」と訊いた。

ジョージは「そりゃ、もちろんだよ」と涼しい顔で答えた。

私は彼に、拷問する時に、犠牲者への同情から精神的に苦しむことはないのかを尋ねた。

「あんたは信じられんかもしれないけど、答えはノーだ。同情なんて感じない。俺はアドレナリンが絶頂に達したら怒りが止まらないんだよ。怒りと共に叫んでしまうほどだ」と彼は言う。

「相手が苦しめば苦しむほど、アドレナリンがたくさん出て、俺は強くなる。それに、実は人を拷問をすると、俺はストレスが晴れちゃうんだよな。ストレス解消ってやつだな」




ちなみに、殺人事件の件数を日本とメキシコで比べますと、2013年のもので以下のようになります(世界の殺人発生率 国別ランキングなどより)。



・メキシコの殺人事件数 2万2732件(10万人あたりの殺人事件数が 18.91で、世界22位)

・日本の殺人事件件数  939件(10万人あたりの殺人事件数は 0.28 で、世界 211位)。




メキシコと日本の人口は大体同じくらい(1億2千万人台)ですので、メキシコの殺人件数は、日本の約 24倍になるということになりますでしょうかね。

ちなみに、日本の殺人率は世界で下から8番目ですが、日本より殺人事件が少ない国は、


・ルクセンブルグ(人口 54万人)
・アンドラ(人口 8万人)
・リヒテンシュタイン(人口 3万6000人)
・モナコ(人口 3万7000人)
・サンマリノ(人口 3万人)
・ナウル(人口 1万人)
・ニウエ(人口 1200人)



となっていて、国家と呼ぶのに抵抗があるような人口の国が多いです。私の住む所沢市でさえ 34万人の人口があるわけで、それより少ない国家が並びます。

そんなわけで、数百万人、数千万人以上の人口を持つ国家の中では、日本はダントツに殺人事件が少ない国だということは確かなようで、いろいろと問題がある日本ですけれど、「日本は他国と比べると圧倒的に人の命を粗末にしない国」であるという面はありそうです。


そのあたりを私たちはどう考えるか、ということも大事なことかもしれません。


ちなみに、殺人事件率世界一は、中米のホンジュラスで、10万人あたりの殺人事件数が 84.29 となっていて、 これは日本の 300倍となります。

メキシコよりも凄まじい数値が出ている国が世界にはたくさんありますし、それもわりと現実です。


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それでは、ここから、デイリーメールの記事です。




Revealed, the rise and downfall of Mexico's most powerful female Cartel boss: How 'La China's' hitman boyfriend became so horrified by the 'maniacal' murdering monster she'd become – he shopped her to the cops
Daily Mail 2015.09.23


メキシコで最もパワフルといわれた麻薬カルテルの女性ボスの台頭と没落の内容が明らかに:「中国」と呼ばれる殺し屋のボーイフレンドは、彼女が「狂気」の殺人モンスターになっていく姿に怯え、警察に売り渡した

・メリッサ・カルデロン、通称「中国(ラ・チャイナ)」は、ボーイフレンドによって「狂人」と述べられた。
・この強大な麻薬カルテルの女性ボスは、180人以上の殺人事件に関与していると考えられている。
・彼女は、被害者を誘拐し、殺害した後に家族の家の玄関前に切断した遺体を積み上げる



la-china-h2.jpg



メキシコで広く知られた麻薬カルテルの女性ボス、それは、殺した被害者の自宅のドアの前にバラバラにしたその遺体を積み上げることで恐れられていた。

しかし、彼女は、「モンスター」と成りはてた女性の姿に恐れをなした恋人によって、警察に売り渡された。

メリッサ・カルデロン( Melissa Calderon )、通称「中国( La China / ラ・チャイナ)」は、恋人のヒットマンと、第二司令官の男たちから「狂人」、あるいは「コントロール・フリーク(人を支配することと命令することへの中毒)」と呼ばれていた。

このメキシコで最も強大な女性麻薬組織メンバーは、9月19日、恋人であり、片腕であったエル・チノからの密告により逮捕された。

現在 30歳のメリッサ・カルデロンは、2005年から麻薬カルテル「ダマソ」( Damaso )で働き始めた。

ギャングネームは当初から「中国」だった。

ダマソは、メキシコでもドラッグ戦争の激しいバハ・カリフォルニアを拠点とする麻薬カルテル「シナロア」( Sinaloa )と手を組んでいる。シナロアを率いている通称エル・チャポこと、ホアキン・グズマンは現在逃亡中の身だ。

メリッサは、彼女の無慈悲さと激しい気性を武器に、組織内で次々と早い出世を遂げていき、2008年には、組織内の司令官の一員となった。

ついに彼女は、バハ・カリフォルニア・スル州の主要都市ラ・パズと、毎年何万人もの観光客が訪れる人気の観光地であるカボ・サン・ルカスでの麻薬戦争の責任者にまで上りつめた。

伝えられるところでは、彼女は組織的な殺人の数々を指示し、市の広範囲のテリトリーを支配下においた。

バハ・カリフォルニアでの殺人事件の件数は、彼女が組織の武装行動の実権を握っていた7年間で3倍に膨れあがった。

ラ・チャイナは、狙った相手を家族の家から誘拐・殺害し、そして、地域社会への警告として、殺害した犠牲者をバラバラにして、その家族の家のドアの前に遺体を積み上げるという行為で悪名高かった。

麻薬組織の社会は、一般的に男性優位であるにも関わらず、ラ・チャイナの組織のメンバーの男たちは、彼女に忠誠を誓っていた。また、彼女はよく働いた者には、コカインを無料で配ったといわれている。

彼女の拳銃とアサルトライフルのコレクションでポーズをとる写真には、彼女のその恐怖の人格が重なって見える。


今年6月、彼女は、最近刑務所から釈放されて戻ってきた前任者の殺し屋であるアベル・キンテーロから、組織内での地位に関して、ラ・チャイナの司令官としての地位を辞任するよう求められた。

この降格話にラ・チャイナは激怒し、ダマソから離脱し、彼女自身の犯罪組織を設立することを発表した。

彼女は、ラ・パスと、人気の観光地カボ・サン・ルカスにおいて、すでに制圧している広範なテリトリーを背景に、元のカルテルの仲間たちに宣戦布告した。

そして、ラ・パズでの戦争が始まった。

ラ・チャイナ自身が戦闘部隊の最高司令官となり、恋人のエル・チノは、副司令官に、エル・スカル( El Scar / 傷)こと、セルジオ・ベルトランを起用し、暗殺部隊の隊長をエル・タイソン( El Tyson )とした。

物流の担当はフランコという人物が、そして、麻薬販売と、殺害した遺体の処理に関しての責任者は、エル・ペテル( El Peter )こと、ペドロ・シスネロスが選ばれた。

これらカルテルの上層部に加えて、ラ・チャイナは、自分で動かすことのできる 300人以上のストリート・レベルでのドラッグ・ディーラーを持っていた。ディーラーたちは自分たちを識別するために、赤く塗られたバイクに乗った。

このラ・チャイナの組織の宣戦布告によって、ラ・パズでの殺人率は、それからの2ヶ月で、2014年の同月の殺人率を大きく上回った。

ラ・チャイナの組織したこの残忍な麻薬カルテルは、メキシコ警察にとって、対策を取るための最大の優先事項となった。

彼女は、家や車を定期的に変更しており、捕らえられることはなかった。

8月上旬には、彼女の車が当局に知られることとなり、追跡を恐れたラ・チャイナは、物流を担当するエル・タイソンに、ピックアップトラックの購入を命じた。

エル・タイソンは自分の両親の友人2人の車をラ・チャイナに売ることを決め、2人を彼女に合わせることにしたが、ラ・チャイナは代金を払うかわりに、その2人を殺害してしまった。

死体の処分担当のエル・ペテルが呼ばれ、ラ・パズ北部の人里離れた場所に遺体は捨てられた。

エル・タイソンが現場に到着した時には、紹介した2人は無残に殺されており、この光景を見たエル・タイソンは、無実の友人たちが殺されたことに激怒し、警察に行き、このことを話すと、ラ・チャイナを脅した。

この裏切りの発言にラ・チャイナは再び激怒し、エル・タイソンを殺す前に、生きたまま彼の腕を叩き切ったと伝えられている。

エル・タイソンは、彼女による他の犠牲者と同じ名のない墓地に埋められた。

その直後、暗殺部隊のトップであるエル・スカルは、彼のお気に入りの娼婦が自分の要求を聞かず、拒否されたという理由で殺害している。

そして、ついに、ラ・チャイナは、ラ・パズの縄張り争いを巡って争っている彼女の古巣の麻薬カルテルのボス、エル・トチョを標的にした。

エル・トッチョを誘拐しようと試みたが、それは失敗した。

次に、ラ・チャイナの組織は、ボスの恋人ルルドを誘拐・監禁した。ラ・チャイナは、エル・トチョについての情報を引き出すために、ルルドを激しく拷問し、翌日にルルドは死亡したと見られている。

ルルドの遺体は、エル・スカルが殺害した娼婦と同じ墓に埋められた。

ラ・チャイナの恋人であるエル・チノは、自分の恋人がモンスターになっていく姿に恐れをなし、組織から逃げ、そして、エル・チノはすぐに警察に掴まった。



la-china-h3.jpg



エル・チノはメキシコシティに連行され、尋問された。

そして、その尋問の中で、いかにラ・チャイナが制御不能の行動をしているかを語り始めた。そして、それらは、1週間後に逮捕されたエル・ペテルの証言で裏付けられた。

伝えられるところでは、エル・ペテルは、ラ・パズの道路で高速警察に追跡されていた際、車を降りて徒歩で逃げようとしていたところを捕獲された。

50歳のエル・ペテロの尋問での話は、エル・チノの話と同じで、ラ・チャイナの常軌を逸した行動が示された。

エル・ペテルは警察に秘密の墓地の場所を告げ、警察により、それらの5体の遺体は回収された。

組織のボスであるラ・チャイナは、9月20日に、カボ・サン・ルカス空港から逃走しようとしていたところを警察に逮捕された。撃ち合いなどはなかった。

彼女はラ・パズの刑務所に連行された。

ラ・パズは、3ヶ月前まで、彼女の支配下にあった場所でもある。

彼女は現在、メキシコシティで尋問を受けており、来年以降、150人以上への殺人の関与についての裁判が始まる予定だ。





(訳者注)ここまでです。

うーん、何か追記しようと思いましたが、何となく翻訳していてグッタリとしてしまいました。

今回はここまでとさせていただきたいと思います。

最近は「中国」という単語を見ますと、

開きつつある「パンドラの箱 2015」の気配を放つ中国に対して2億年以上前から付随していた「崩壊」というキーワード
 2015年08月23日

という記事でご紹介しました「崩壊」という言葉を連想してしまって、何だか疲れやすくなります。

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2015年09月23日



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isis-recruter-top.gif

▲ 2015年09月22日のイスラエル Breaking Israel News より。



楽園の憂鬱

環境のことだとか、自然保護のことだとかを過剰に語ったり聞いたりすることはあまり好きではないのですが、「これは少し困りますね」と、率直に思った事例が最近ありました。

それは先日報告された下の事案です。


ostional-beach-mobs.gif

▲ 2015年09月23日のコスタリカ TICO TIMES より。



写真と見出しだけではちょっとわかりにくいかとも思いますが、これがどんな光景かといいますと・・・。

中米コスタリカに「オスティオナル自然保護区」という場所があって、ここは、ウミガメの集団産卵がおこなわれる場所(世界に8カ所あるうちのひとつ)として有名です。

ウミガメの集団産卵は「アリバダ」という名前で知られていて、Wikipedia の説明では以下のようなことです。


アリバダ

ヒメウミガメとケンプヒメウミガメは、大群で上陸し産卵をする「アリバダ」 という現象を起こすことがある。他の種類のウミガメはアリバダは起こさない。

アリバダは、主に雨季に、のべ数千から百万頭以上ものヒメウミガメが数日から十日以上の間に一斉に上陸し産卵をする自然現象で日中にまで上陸と産卵が続くことがある。


それは下のような光景になるようで、私もかつて、テレビか何かで何度か見たことがあります。


arribada.jpg
Olive Ridley Turtle



それで、まあ、こういう場所は「観光地」になりやすいわけですが、コスタリカのこの場所も例外に洩れず観光地であり、多くの観光客がやってくるそうなんですが、上の写真の人たちは「観光客」なんですね。

つまり、先ほどの写真の光景は、



大量の観光客が、産卵にやってきたウミガメたちの周囲に集い、カメたちは産卵することができずに海に戻っていった。



ということなんですね。

これは、9月9日に、コスタリカ環境省の労働組合のフェイスブックで報告されて以来、結構な物議を醸しています。

報告によれば、カメの進行方向に立って写真を撮るわ、自分の子どもをカメの背中に乗せたりするわで、どこから来た観光客とは書いていませんが、なかなか常識破りの行動をしていたようです。


下の写真は、そのコスタリカ環境省により公表されたものです。


tourist-disrupt-turtle-nesting-costa-rica-01.jpg


tourist-disrupt-turtle-nesting-costa-rica-02.jpg


これじゃカメさんも産卵できないです。

結局、多くのカメが産卵を諦めて海に戻っていったそう。

写真にはアジア人っぽい人たちもいますし、白人っぽい人たちもいますが、どこの人たちにしても、何だかもうやりたい邦題ですごいですね。

「これはオレにはできない」

と素直に思います。


ちなみに、以前、


楽園が崩壊していく : コスタリカのビーチに建設される中国企業の巨大石油精製所
 2013年08月02日


という記事で、2013年 6月に中国の習さんがコスタリカに公式訪問した際、コスタリカ政府と中国政府は、


将来的に「毎年 50万人」の中国人観光客をコスタリカに呼び入れる


という観光計画で合意していますので、今のコスタリカには中国人観光客は多いと思います。まあ、上の人たちに含まれているかどうかはわからないですが。

それにしても、こ場所は「自然保護区」であるわけで、ある程度は国から管理・監視されているのが普通のような気がしますが、そういうのはないのですかね。

何でも自由なのもいいでしょうが、こういうことが常態化してしまうと、そのうちカメも来なくなってしまうかもしれないですし。

そういえば、中国政府は、コスタリカ沿岸に「大規模な石油製油所」を作る合意もこの 2013年にしているのですよね。石油製油所ができるのは、ウミガメがやってくるビーチと反対側にあるプエルト・リモンという場所ですが、石油精製所とウミガメは相性が良くなさそうです。


カメが集団産卵するオスティオナル・ビーチの場所

Ostional-map.gif
・Google Map


先ほどリンクした記事のタイトルじゃないですけど、楽園は崩壊していっているのかもしれないですね。

こういうような少し困った現象を見聞する一方で、ヨーロッパのほうもいろいろと大変なことになって、少しというより、かなり困ったことになってるようです。

しかし、現況、他にもいろいろと憂鬱系の話題は散らばっています。


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ヨーロッパの憂鬱

ヨーロッパでは、難民の問題が続いていますが、ハンガリー政府は、国境に押し寄せる難民に対して「軍隊」を派遣することを決定したようで、一応、武器は殺傷能力のないものだけを使用するということになっていますが、押し寄せる難民の数も増えていて、いろいろと緊迫してきている感じです。



ハンガリー、難民不法入国阻止へ軍の動員可能に
読売新聞 2015.09.23

ハンガリー議会は21日、国境地帯に押し寄せる難民や移民の不法入国を阻止するために、軍の動員を可能にする法案を圧倒的な賛成多数で可決した。

催涙ガスやゴム弾など殺傷能力が低い武器の使用も認めている。




そして、このようになってきている東欧諸国に向けて「 16万人の難民が移動してきている」ことが、英国のデイリーメールで伝えられています。


押し寄せる難民たち

160000-refugees.jpg

stich-up-01.gif
Daily Mail



そんな中、9月21日には、トヨタと並ぶ、世界最大級のドイツの自動車会社「フォルクスワーゲン」社が、アメリカで「排ガス規制を逃れるための不正なソフトウェアを搭載していた」ことが発覚。

それにより、アメリカ当局から「2兆円の制裁金」を課される可能性が出されています。



独VW、米で不正車種の販売停止 制裁金2兆円か
日本経済新聞 2015.09.22

米国で排ガス試験の不正が発覚した独フォルクスワーゲン(VW)は対象車種の販売停止を決めた。リコール(無料の回収・修理)も実施する見通し。当局による制裁金は2兆円超とも報じられ、刑事訴追される可能性もある。ブランドイメージ悪化は必至で、不振の米国で新たな課題を抱えた。

「お客様と国民の信用を傷つけ、深くおわび申し上げます」。VWのマルティン・ヴィンターコーン社長は20日、米環境保護局(EPA)による大気浄化法違反の調査に対し声明を発表した。




というように、社長自らが不正を認めているので、アウト気味です。

いかな大企業でも、2兆円+大規模リコール費用という金額は小さくはなさそうです。
フォルクス・ワーゲン株は2日間で約 38%下げました。

その後、連動して起きたのが「フォルクス・ワーゲン・ショック」とでも呼ばれる可能性のある、ヨーロッパ株式市場の急落でした。


2015年9月22日の欧州市場

vw-shock.gif
w-index.com



まあ、こういうようなこともありつつも、しかし、やはり今のヨーロッパの最大の問題は難民のことでしょうが、それと共に冒頭のような「 IS が難民に紛れ込んで入っているきているかもしれない」という懸念は次第に明確になりつつあります。

これまでに、すでに、ヨーロッパだけで 100人以上が、IS と接触したことで逮捕されているのだそうです。

現在のような混沌とした状況の中で、結構な数でヨーロッパに流入しているのかもしれない様々な組織・・・。

今後の混沌は、どこの地域だけということもなく、たくさんの「種」と「芽」を、蒔いて拡大し続けているようです。

冒頭の記事をご紹介いたします。




ISIS Recruiter Arrested in Germany
Breaking Israel News 2015.09.22


ISIS のリクルーターがドイツで逮捕される


ドイツで逮捕された ISIS のリクルーターは、難民たちの中に紛れ込んでやって来ていたことかがわかり、難民保護の声が広がる中で、ヨーロッパにイスラム過激派が入り込み勢力を拡大させる懸念が起きている。

8月4日に、スペインで ISIS が攻撃計画を立てていたとして、シュトゥッガルトの難民センターで男が逮捕された。男は入国するための偽造文書を持っていた。男は、スペインの裁判所から発行された逮捕令状に基づき、スペイン警察に引き渡された。スペイン内務省は「男は ISIS の名の下に、必要なコンタクトを始めていた」と声明で述べた。

現在までに 100人以上が ISIS とのコンタクトを取った疑いで、ヨーロッパで逮捕されている。ここには、8月22日にスペインとモロッコで、ISIS の兵士を募集していた 14人が含まれる。

この逮捕は、モロッコ人の男がフランスからの列車内でアメリカ人兵士に取り押さえられた事件の後のことだった。

関連する話では、最近、バレンシア近くのガンディアの街で 18歳のモロッコ人女性が、イスラム過激派グループに参加するためにシリアに飛ぶことを準備していたとして、スペイン警察に逮捕されたことを AFP が報じている。

ISIS は2つの懸念をヨーロッパに与えている。

ひとつは、難民に紛れ込んで ISIS のメンバーをヨーロッパに侵入させること。

もうひとつは、ヨーロッパ人の兵士を募集していることだ。ヨーロッパ人は訓練し、過激思想を与えられた後、それぞれが自らの国へと戻される。

欧州連合( EU )は、殺到する難民たちを識別し、不審者の監視を続けている。

先週、さらに悪い事態を想定できることが起きた。

ドイツの税関職員が1万人分のシリア人のパスポートを含む箱を押収したのだ。パスポートの多くは戦争で破壊されたシリア政府の事務所から持ち去られたものだ。

このことが示すことは、ISIS の工作員たちが、シリア人であろうがなかろうが、ヨーロッパに入るためにシリアの正式なパスポートを使用することができるということだ。

シリアは、現在、内戦により多くの民間人の血が流されており、亡命を許可する優先順位が高くなっているため、シリアのパスポートを持っていると亡命が許可されやすい。

今年3月に、フランスのマニュエル・ヴァルス首相は、フランスのテレビとのインタビューで、現在のこの悲惨な状況を予測していた。

「今、イラクとシリアには 3000人のヨーロッパ人がるが、夏には 5000人、年末までには 10,000人にまで増えることもあるかもしれない」


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2015年09月22日



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[追記 09.23] 9月22日は首脳会談ではなく、中国という国からやってきた習さんという方が、アメリカという国へ到着する日でした。首脳会談は25日くらいのとのこと。そして、報道によれば、9月23日には、ローマ法王という仕事をされている・・・名前は失念しましたが、その方もアメリカにやってきて、アメリカ大統領と会談なさるようです。



[2015年9月21日]世界各地で大規模なシャットダウンが発生


昨日、9月21日は、世界中でいろいろなものが「停止」した日でした。

スカイプ( Skype / インターネットを利用しての電話、チャット)、アメリカのアマゾン( Amazon )のウェブサービス、そして、ロシア最大の証券取引所であるモスクワ証券取引所が、それぞれ何らかのシステムトラブルで、一定時間、停止に追い込まれました。

モスクワ証券取引所に至っては、9月だけで「4回」も、システム障害によって取引が停止していて、ちょっと普通ではない感じの上に、原因も明白にはわかっていないようです。

とりあえず、それぞれの出来事の概要を記しておきます。


スカイプ

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▲ 2015年09月21日のRT Skype communication app is down across the globe より。

スカイプが世界中で接続障害

人気の通信アプリケーション「スカイプ」が 9月21日から、世界全体で利用できない状態となっている。多くのユーザーが、現在、スカイプにサインインすることができないことをソーシャルメディアで訴えている。

具体的には、ログインしづらい、ログイン状態を変更できないなどで、通話もできなくなっているという。



アマゾン(米国)

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▲ 2015年09月20日のインターナショナル・ビジネス・タイムズ Amazon Web Services Experiences Outages Sunday Morning, Causing Disruptions On Netflix, Tinder, Airbnb And More より。

アマゾンのウェブサービスが 9月20日の朝にシステム障害を起こし、さまざまな関連サービスに混乱が広がる

アマゾンのウェブサービスの停止は、アマゾンのサービスを使用している顧客たちと、ネットフリックスのユーザー、そして、映画のデータベースサイト IMDb のユーザーの間に大きな混乱を引き起こした。

アマゾンは、また、多くの企業やアプリケーションにクラウド・コンピュータ・サービス(ソフトウェアやデータなどを、インターネットなどを通じて利用するサービス)を提供しているため、21日の午前、企業などにも大きな影響を与えた。



ロシアの証券取引所

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▲ 2015年09月21日のRT Russian Stock Exchange resumes trading after another technical crash より。

またも技術的な障害により取引停止していたロシア証券取引所が再開

モスクワ証券取引所は、9月21日に、システム障害のため1時間以上、取引が停止された後、午前11時45分午前にデリバティブ市場の取引を再開した。

取引停止はシステムの技術上の問題だという。

証券取引所当局は、「現時点では、デリバティブ市場でのアプリケーションの削除に問題がある可能性がある」と述べている。

ロシア証券取引所の取引が技術的な問題で停止するのは、今月に入って、これが4回目となる。9月8日にも、コンピュータのシステム障害により、取引が2時間停止された。

その前の週にも、同様の技術的な問題で、市場のすべての取引が1時間停止した。


などとなっていて、いろいろなものがシャットダウンした日だったのでした。

スカイプは全世界に展開していますが、欧米を始め、全世界的なシャットダウンとなったようです。

私はスカイプというものは使ったことがないですが、スカイプのユーザー数は、こちらのページによりますと、2013年の時点で 2億8000万人ということで、この系統のサービスの中ではかなり巨大なものですので、日常的に使っている人たちにとっては、それなりに混乱を招くことにもなったのかもしれません。


このように「同じ日に複数のシステム障害が起きた」という日は、この夏にもありました。


サイバー黙示録:激化するアメリカと中国の「完全なる戦争」の中で
 2015年08月05日


という記事に記したことがありますが、今年の 7月8日、ニューヨーク証券取引所がシステム障害で取引になり、同じ時に、アメリカのユナイテッド航空もシステム障害で運航が停止されたという日がありました。


2015年7月8日に相次いだ大規模システム障害

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THP


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日本経済新聞



この 7月8日のシステム障害について「サイバー攻撃系の出来事なのでは」という話が出たのは、前日の 7月9日に、ハッカー集団が予告めいた書き込みをしていたことが原因でした。



ハッカー集団が不気味な“予言” ニューヨーク証券取引所システム障害
zakzak 2015.07.09

ニューヨーク証券取引所のシステム障害をめぐり、インターネット上の自由侵害を攻撃するハッカー集団「アノニマス」が、ツイッターで不気味な“予言”をしていた。

取引停止になる約12時間前、ツイッターで「明日、ウォールストリートで悪いことが起きるだろう」と書き込んでいた。

欧米メディアなどは「ギリシャの債務問題や中国の株価急落の影響を意図したものだろう」と冷静に見ているが、タイミングの良すぎるツイートに、ネット上ではさまざまな憶測が広がった。




アメリカ当局は、サイバー攻撃を即座に否定しましたが、さきほどリンクしました記事にも書きましたけれど、


アメリカと中国は実質的なサイバー戦争を開戦している。


ということなどもあり、いろいろと連想してしまうのかもしれません。


サイバー攻撃をリアルタイムで表示するサービス NORSE より

cyber-us-china2.gif
NORSE


そのアメリカと中国の大きなイベントは、システム障害が相次いだ 9月21日の翌日から始まります。


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[9月22日]米中首脳会談

その「アメリカとサイバー戦争中」の中国の国家主席である習さんが訪米するのは、今日( 9月22日)なんですね。

その前日( 9月21日)に、アメリカなどで大規模なシステム障害が起きていたわけですが、最近、サイバー攻撃に関する報道というのは、奇妙なことに「何か起きた日」の前後に大きな報道ネタが発表される傾向にあります。

たとえば、アメリカのニューヨーク証券取引所とユナイテッド航空がシステム障害を起こしたのは 7月8日ですが、その翌日の 7月9日、アメリカ政府は、以下の発表をします。


米政府職員の情報流出、新たに2150万人 史上最大規模
日本経済新聞 2015.07.10

中国系ハッカーの犯行か

米人事管理局は9日、サイバー攻撃で新たに2150万人の政府機関職員や契約業者らの経歴情報が盗まれたと発表した。6月に発覚した連邦政府職員(最大420万人)の個人情報盗難事件とは別だが、同じく中国系ハッカーの犯行とみられる。

史上最大の政府職員の情報流出とみて、人事管理局と連邦捜査局(FBI)、国土安全保障省は捜査を進める。

流出したのは、現在や過去に政府の職員か契約業者だった1970万人と、180万人の配偶者・同居者らの情報。主に2000年以降の登録申請者が対象とみられる。




これに対して、当然、アメリカ側は、いわゆる若者用語ですと、「激オコ」な状態となった様子が伺えるのですが、それ以降のアメリカと中国のサイバー攻撃をめぐっての状態は、むしろ泥沼化しているようにも見えます。


数日前には下のような記事もありました。



中国のサイバー攻撃への制裁発動示唆…オバマ氏
読売新聞 2015.09.18

オバマ米大統領は16日、ワシントンで講演し、米企業を標的にしたサイバー攻撃に中国政府が関与しているとして、「解決されなければ、2国間関係を重大な試練にさらすことを中国側に示す手段を準備している」と述べた。

報復措置として中国に対する制裁発動に踏み切る可能性を示唆し、圧力をかけた。




こういう中で、今日 9月22日に米中首脳会談ということのようですが、あまり楽しげな首脳会談にはならないかもしれません。

そういえば、大規模なシステム障害が相次いだ翌日の今日 9月22日は、以下の報道がありました。

昨日の記事「エイリアンは人類とコンタクトを取りたがっているが、地球の通信は暗号化されていて、人類がエイリアンと接触する手段は閉ざされている」のエドワード・スノーデンさん絡みです。



中国サイバー攻撃:米NSA、作戦データを入手
毎日新聞 2015.09.22

米国防総省の情報収集機関である国家安全保障局(NSA)は2009年、中国人民解放軍でサイバー攻撃やスパイ活動を行う総参謀部第3部所属の部隊が米政府に攻撃を仕掛けた証拠を入手していた。

米中央情報局(CIA)元職員エドワード・スノーデン容疑者が持ち出していたNSA内部文書を毎日新聞が分析した結果、明らかになった。




その文書には以下のようなことも書かれているようです。


文書によると、(中国の)総参謀部第3部所属の部隊が、米軍の世界的な兵站(へいたん)や輸送活動を統括する輸送軍のコンピューター網の管理者パスワードや内部プログラム情報など2500以上のファイルを盗み出した。


とあるようで、管理者パスワードや内部プログラムをこんなに盗まれてしまっては、オバマ大統領も、あまりにこやかにはできないかもしれません。

というか、つくづく「本当に戦争になっている」と思います。





[9月23日]ユダヤ教最大の休日

そして、明日( 9月23日)は、ユダヤ教の「贖罪の日」であるヨム・ キプルというユダヤ教における最大の休日のひとつの日です。

この、


・9月21日 全世界でシステム障害
・9月22日 アメリカと中国の首脳会談
・9月23日 ユダヤ教における最大の休日



という流れるような進行。

そして、9月28日は、4回連続した「赤い月」(皆既月食)の4回目の日です。


下の図を改めて眺めますと、この激しかった1年半を思います。


sukkot-and-passover-2014-2015-0928.gif
赤い月と黒い太陽: 2014年から 2015年まで「4回連続する皆既月食」がすべてユダヤ教の重要宗教祭事の日と…



そして、2015年の 9月も残すところ、あと1週間ほどとなりましたが、どうなっていきますかね。

過去記事の、


開きつつある「パンドラの箱 2015」の気配を放つ中国に対して2億年以上前から付随していた「崩壊」というキーワード
 2015年08月23日


に書きました、


今年のキーワードは「中国」と「パニック」なのかもしれない


というようなことがあるのかどうなのか。


エコノミスト『2015 世界はこうなる』の表紙より

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そして、現実として、「何でもかんでもコンピュータ制御」である今の世界は、パニックもわりと簡単に起こり得ることが想像しやすいです。飛行機も電車も、ありとあらゆる近代的な乗り物は今はコンピュータ制御で、銀行、金融市場などもコンピュータ制御です。

「悪意」のある者がスイッチを押すだけで、それらが崩壊する可能性だってあり得ます。

何が起きるか、あるいは何も起きないかはともかくとしても、考えてみれば、私たちのこの社会は、大体過去 20年くらいをかけて、「過去とは比較にならないほど崩壊しやすい社会」を作り上げてきてしまったのかもしれないですね。

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2015年09月21日



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▲ 2015年09月19日の英国ガーディアンより。



2015年9月18日のスノーデン氏のインタビューの内容

英国のガーディアンで冒頭のタイトルの記事を見かけました。

このブログでも、過去何度か登場していただいたことのあるスノーデン氏の話題のようです。

最近もの忘れが激しい私個人は「江戸の言葉は雪おでん」として名前を記憶しているエドワード・スノーデンさんは、2013年にアメリカ国家安全保障局( NSA )の内部告発者として、内部情報リークしたことにより一躍、時の人となった人ですが、同時に、このスノーデンさんの口から出る話には、地底人や異星人関係の刺激的なものも多く、過去記事の、


エドワード・スノーデン氏かく語りき : 「地球の地下マントルには現生人類よりさらに知的な生命が存在している」
 2013年07月10日


という記事では、彼自身の以下の言葉を載せたことがあります。



snowden-image-05.jpg

「結局、最も信頼性がある不可解な目撃例は、熱水噴出孔(海底で地熱で熱せられた水が噴出する亀裂)から海底を出た後に、直接太陽の軌道に入っていくことが目撃された車両です……」


「 DARPA (アメリカ国防高等研究計画局)の関係者たちのほとんどは、地球のマントルに、ホモ・サピエンス(現生人類)よりもさらに知的な人類種が存在していることを確信しています」




> 海底の亀裂から出てきた後に、直接、太陽の軌道に入っていく車両


とか、


> 地球のマントルに、現生人類よりも知的な人類種が存在している


とか、まあ面白いわけですが、今回の冒頭の報道も、タイトルだけではよくわからないと思いますので、先に翻訳を載せておきたいと思います。

これはニール・ドグラース・タイソン博士という著名な天体物理学者とのインタビューの内容を記事にしたもので、スノーデンさんは、下のようにモニター出演という形で 9月18日に行われました。


snowden-podcast.jpg
RT



ガーディアンの記事をご紹介しますが、読んでみますと、このエドワード・スノーデンという人の話の内容は、とても理解するのが難しい箇所がいくつもあり、それは内容そのものが難しいというより、言葉づかいが何だかわかりにくいのです。

ですので、ややわかりにくい部分もあると思いますが、とりあえずご紹介したいと思います。

なお、「宇宙背景放射」という言葉が出てきますが、

宇宙背景放射

宇宙のあらゆる方向から来る,絶対温度2.7度の黒体放射に相等する電磁波。


というものです。


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Edward Snowden: we may never spot space aliens thanks to encryption
guardian 2015.09.19


エドワード・スノーデン「暗号化のせいで、私たち人類が宇宙の異星人からの信号をキャッチすることは決してないかもしれない」

そして、私たちの暗号化技術が高度になればなるほど、いかなる地球外生命体も、私たち地球の人類の存在に気づかないかもしれないと内部告発者スノーデン氏は、天体物理学者ニール・ドグラース・タイソン博士に語った。


snowden-video-001.jpg


アメリカ政府の内部告発者エドワード・スノーデン氏は、暗号化は、宇宙背景放射の電波と、宇宙の異星人たちからの信号とを区別することを困難にさせるか、あるいは、区別することが不可能になると確信している。


スノーデン氏は、9月18日の夜、ニール・ドグラース・タイソン博士が運営するスタートレック・ポッドキャスト上に、「ビーム・リモート・プレゼンス・システム」と呼ばれるロボットビデオリンクを経由して、モスクワから登場した。


2013年、報道機関にアメリカ国家安全保障局( NSA )がおこなっている監視行動についての文書をリークした後、スパイ法に基づく米国の訴追の脅威の下、スノーデン氏はロシアに亡命を求めた。


タイソン博士の率直なインタビューに対して、スノーデン氏は、2001年 9月11日のアメリカ同時多発テロ以降の米軍のために NSA と契約したことを述べた。


タイソン博士との会話は、途中から「データの暗号化」によって、異星人からの通信を傍受することが困難になるかもしれない可能性についての話題となった。


「あなたがたが暗号化された通信を見ている場合、それらが適切に暗号化されているのなら、あなたがたは、それが暗号化されているということさえ知ることはできないのです」とスノーデン氏は言った。


「あなたがたが、ランダムな挙動から暗号化された通信を区別することは不可能です」


そのため、地球の人類の社会とエイリアン社会はより高度になり、「開かれたコミュニケーション」から「暗号化されたコミュニケーション」に移行し、じきに、放送シグナルは、認識できる信号としての状態ではなくなるだろうとスノーデン氏は続けた。


「もし、異星人が他の文明のシグナルを聞こうとしている場合、あるいは、私たちが異星人の文明と接触しようとしている場合、最も原始的かつ最も保護されていない通信手段を介して彼らのすべてのコミュニケーション手段が送られるであろう時にだけ、私たち人類社会の発展のための短い期間が生じます」


その後、スノーデン氏は、異星人たちのメッセージは、彼らが認識できないようにレンダリングされて暗号化されている可能性について述べた。


「宇宙マイクロ波背景放射の電磁波と、異星人からの信号の違いを私たちが区別できなくなるということです」


その場合には、人類社会も、異星人からそのような通信を受けていることに気付かないだろう。





ここまでです。

話自体もわかりにくい部分はあるのですが、最もわからないのは、


・どうして唐突にこんな話題になったのか

・この「暗号化」というのは、何か特別な通信の暗号化のことなのか、それとも、現在いかなる通信においても普通におこなわれている暗号化のことなのか

・異星人の受信を妨害する暗号化は「故意」におこなわれているのか、偶然そういう結果となったのか



などがどうもわかりません。






エイリアンとのコンタクトと「文明の崩壊」がリンクする理由

それで、他の報道も見てみると、アメリカのテクノロジー系の情報メディア CNET が下のようなタイトルで、このことを報じていたのですね。

それは、


エイリアンは、地球の人類とコンタクトを取りたがっている


というようなタイトルなんですが、記事の内容は、ガーディアンのものとほぼ同じなんです。


cnet-snowdesn-aliens.gif

▲ 2015年09月20日の CNET Snowden says aliens could be trying to get in touch right now より。



この流れを見ますと、エイリアンさん・・・じゃねえや、スノーデンさんは、


「異星人は人類とコンタクトを取りたがっている」


けれど、


「通信の暗号化技術によって、そのコンタクトは不可能になっている」


ということを言いたかったのかもしれません。

そして、仮にスノーデンさんの言う「通信の暗号化が異星人からの通信を認識させなくなっている」ことが本当であるならば、


今後も私たちはずーっと異星人からの通信を認識できないまま


ということになりそうです。

というのも、今の社会で、「まったく暗号化されていない通信」というものは、おそらくほとんどないのではないかと思うからです。


そういうこともあって、スノーデンさんは上の記事の後半を語っていたのかもしれません、

この部分ですが、これがまた、


「もし、異星人が他の文明のシグナルを聞こうとしている場合、あるいは、私たちが異星人の文明と接触しようとしている場合、最も原始的かつ最も保護されていない通信手段を介して彼らのすべてのコミュニケーション手段が送られるであろう時にだけ、私たち人類社会の発展のための短い期間が生じます」


というわかりにくい言い回しなのですが、この日本語をさらにわかりやすい日本語に翻訳しますと、


「異星人とコンタクトしたい場合、通信手段が最も原始的か、まったく暗号化されていないものになった瞬間(時代)だけ、私たちは異星人とコンタクトでき、その時だけが、人類社会を発展させられる時となる」


という意味のように思います。

「最も原始的な通信手段」というのが、具体的にどのようなものを想定して話しているのかわからないですが、アナログ時代の電話とか、モールス信号とか、そういうたぐいなのか、あるいは、手旗信号とか、のろしとかまで遡るのか、そのあたりはわかりません。


のろし
Frederic_Remington_smoke_signal.jpg
Wikipedia



あー、でも、なんか変な最先端通信より、のろしのほうがエイリアンの胸に響きそうな感じもしますね。

しかし、そのスノーデンさんの言う「暗号化されていない最も原始的な通信手段」を獲得する方法は意外と簡単だという気ももするのですよ。


それは「現代文明の崩壊」です。


現代文明が崩壊すれば、暗号化も何もないわけで、まったくそれだけだと思います。

暗号化は取り払われ、宇宙の異星人から情報がやってくる……という理解でいいのですかね。

しかし、ここで疑問に思いますのは、そもそも、なんでスノーデンさんがそんなことを知っているかということです。

要するに、彼は国家機関の内部告発者ですから、 NSA の監視システムや、あるいは文書内容などをリークすることは理解できますが、


「暗号化がエイリアンの通信を阻んでいる」


なんてのは、どうもそういうこととは違う感じがします。


うーん・・・どう考えればいいのだろう。


ふと思ったんですが、エドワード・スノーデンという人は、義憤に駆られて内部告発者になったというより、「何らかの存在から何らかを教えられ続けている人」だったりする可能性もあるのかなあと。

要するに、いわゆる自称プレアデスとかの人なんかから、いろいろと教えてもらっていると自称する人たちがいるわけですが、そういうような方面です。

まあしかし、それはわかりようもないことです。






この世の正体は複雑であります

それにしても、エドワード・スノーデンさんをはじめとした、過去に記事にした内部告発者の方々の主張を重ねていきますと、私たちの住んでいるこの地球というのは本当に不思議な場所であることに思いを馳せざるを得ない部分があります。

地球という場所が、単においしい納豆を安く買えるだけの場所ではない(そんな風に思ってんのかよ)ということが明らかにされていく感じで、目からウーロン茶が落ちてくる思いです。


私たちの地球の正体・・・たとえば、さきほどリンクした過去記事「地球の地下マントルには現生人類よりさらに知的な生命が存在している」には、


地球の地底に人類より知的な人類種が住み、海底から太陽の軌道に直接入れることのできるような車両で地底と宇宙空間を移動している。


というような話があり、やはりスノーデンさんの内部告発文書関係の記事、

「アメリカ国家はエイリアンの支配層にコントロールされている」と全世界で報道された 2014年 1月 14日に
 2014年01月15日

では、2014年1月の米国フォーブスの記事をご紹介していますが、その冒頭は以下のようなものでした。



alien-contral-usa.gif
Forbes


NSA (アメリカ国家安全保障局)の内部告発者エドワード・スノーデンにより漏洩した文書で、アメリカは背の高い白いエイリアンにコントロールされているということが明らかになった。そしてまた、このエイリアンは 1930年代のナチスドイツとも関係があるという。

こんな話をきくと(米国人の)あなたは眠れなくなってしまうかもしれない。

しかし、注意すべき点は、この UFO とエイリアンのストーリーが、イランのファルス通信の英字メディアで公開されたということだ。ご存じの通り、イランは核兵器の獲得に非常に近いところにいる。

これは、狂気的な陰謀論であると思われる。そして、自然に考えれば、その背後にはロシアが関与している。

というのも、このエイリアンの「アメリカ侵略」の疑惑は、ロシア連邦保安庁( FSB )の諜報機関の報告書によって明らかになっているのだ。




フォーブスでは、この話を陰謀論として片付けていますが、真偽はともかく、スノーデンさんのリークした文書には、


アメリカは異星人にコントロールされている


と記録されていた気配が伺えたりする一方で、スノーデンさんは、


ミスター・スノーデンが示唆する米英政府機関の「 UFO での大衆マインドコントロール作戦」
 2014年03月19日


という記事で、


多くの UFO 目撃はフェイク(ニセモノ)で、英米などの政府は UFO 情報を利用して、大衆をマインドコントロールしようとしている。


ということをご紹介しました。

これは事実上の、スノーデンさんによる「 UFO 全否定発言」ともとれます。

この流れは、


「異星人はいるけれども、UFO は存在しなくて、地底に住む人類種は宇宙と行き来していて・・・」


ワカラン\(^o^)/


さらに、元世界銀行職員のカレン・ヒューズさんの話をご紹介した、


この世界の正体 : 世界銀行元上級職員カレン・ヒューズさんが語る「地球のお金と宗教をコントロールする"人類ではない種族"」
 2014年04月03日


という記事では、そのヒューズさんが、


地球のお金と宗教をコントロールしているのは、人類ではない他のヒト科の生物である


というようなことを言っているのですね。

詳しくは下のようなことをラジオ・インタビューで語っていたのでした。


カレン・ヒューズ
karen-s5.jpg

私たちの地球の国家は一枚岩ではなく、この世界をコントロールしているネットワークの背後にあるグルーブのうちのひとつはイエズス会であり、その背後にいくつかのグループがあるのです。

そして、それらの中のひとつのグループは、ヒト科ではあるが、人類ではない者たちによるグループなのです。彼らは非常に頭が良いですが、創造的ではなく、数学的な思考をします。彼らは氷河期の初期に地球で強い力を持っていました。

彼らは長い頭蓋骨を持っています。彼らは人類の女性との交配でも子孫を作ることができますが、繁殖力は強くありません。

私たちは、秘密にされている世界、そして、秘密結社による世界に住んでいます。しかし、それは公になっていません。




と、やはり、地球の地下に「なんかいる」ということになっています。


複雑は複雑ですけれど、真偽はわからないながらも、少しずつ「地球の正体」が明かされてきているのか、そうではないのか・・・。


あ!


今ふと気づきましたが、さきほどの「原始的な通信」というのは、映画『美しき緑の星』のような「人間の隠された能力」的なことを言っている可能性もありますね。


『美しき緑の星』の宇宙人たちの通信方法
communication-human.jpg



それなら、文明が崩壊しなくとも大丈夫なのかもしれないですが、そもそも、この『美しき緑の星では、地球の現代の文明崩壊後に、やっと地球の新しい文明が花開くことにもふれていますので、やっぱり「崩壊」が前提なのかもしれません。

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2015年09月20日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。





断層帯で巨大な陥没が発生し、非常事態が宣言されたペルー・アンカシュ県の村

fault-line-top.jpg

▲ 2015年09月16日のペルー El Comercio より。




災害映画のCMから呼び起こされた記憶

少し前、テレビで、おそらくはアメリカの災害映画らしきものの CM が流れていました。

例によっての CG の激しい災害シーンがてんこ盛りっぽい映画でしたが、その光景から、「地震モノ」として分類される映画のようでした。

地震モノの大御所としては、1974年に、チャールストン・ヘストンが主演した『大地震』という映画がありますが、ハリウッドで大規模な地震モノが作られるのは久しぶりではないでしょうか。

その CM で主演を努めていると思しき人物から、私は何か強い郷愁を感じました。

そして、数秒見た後、私は、


「・・・これ、ロックじゃないか」


と呟いていました。


ロック・・・。


もう 10年以上見ていないのですが、私は以前、アメリカのプロレス団体 WWF (現 WWE )が大好きで、毎週、日本で放映のある月曜日の午後には、番組の始まる 10分前から正座をして瞑想した後に番組を見る(本当に)というほど好きでした。

その WWF の 1998年頃から 2001年頃まで、この団体のトップの人気を掴んでいたのが、ザ・ロック(本名はドウェイン・ジョンソン)という、つまり私が見た CM で主演をしている人物でした。

ロックは、1999年に、それまで最も人気のあるトップスターだった、ストーンコールド・スティーブ・オースティンというレスラーが怪我の治療のため1年の休養をとっている間に、あっという間にトップ・レスラーとなって、頂点を極めています。

プロレスそのものというより、とにかく自分の人格設定に関する演技とマイク・パフォーマンスがうまかった人でした。


1999年頃のロック
WWF_The_Rock.jpg
wikia



当時のロックの人気は異常なほどで、観客席には、よく「ロックをアメリカ大統領に」というようなものが掲げられていたほどで、そんな彼が、プロレスラーを基本的にやめた後に、俳優になったことは知っていました。

しかし、アメリカの芸能史を見れば、プロレスラーから俳優になった人たちは、プロレスラーとしてどれだけ人気があったとしても、どうもB級とかキワモノとか(ハルク・ホーガンのように)、そっち方面にいきやすいものですが、日本のテレビでも CM が流れるほどの映画なら、面白いかどうかはともかく、ロックは大作の主演になるほどの俳優になっていたようです。

興味を持ったので調べてみると、ロックの主演しているこの映画の邦題は『カリフォルニア・ダウン』というもので、ハリウッドの映画情報を載せる DEADLINE によると、制作費は 120億円ほどということで、それなりの大作のようです。

そして、Wikipedia を見てみますと、と、意外なことがわかります。


『カリフォルニア・ダウン』(原題:San Andreas)は2015年にアメリカ合衆国で公開される予定のパニック映画である。


ここで、英語の原題は、「サンアンドレアス断層」であることがわかります。

このサンアンドレアス断層は、これまで何度もブログに出てきた言葉でもあります。


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サンアンドレアス断層の315年前の超巨大地震

この「サンアンドレアス断層」は、これまで In Deep で数多く出てきたキーワードのひとつですが、アメリカで懸念、あるいは想定されている自然災害の中で最大級のものとしては、


・イエローストーンの噴火
・サンアンドレアス断層の地震



が双璧となっているほどのものです。

このサンアンドレアス断層は、位置としては大ざっぱですが、下の赤いラインのところにあり、南北に 1300キロメートルに伸びています。日本の本州の長さが約 1500キロメートルですので、それと匹敵するほどの巨大な断層です。


サンアンドレアス断層

san-andreas-japan.gif



ロック主演の『カリフォルニア・ダウン』という映画は、このサンアンドレアス断層で大地震が起きる、ということを描いたもののようです。

ちなみに、このサンアンドレアス断層で、今以前で最後の地震が起きたのは、今から 315年前の西暦 1700年のことでした。

それは推定マグニチュード9にも達する超巨大地震だったとされています。

しかも、崩壊した断層の幅は「 1100キロメートル」にわたっていたとされていて、つまり、「日本の本州全域が震源」のような状態になっていたとも考えられそうです。

当時はまだアメリカ合衆国はなく、アメリカ側の記録は存在しませんが、その 1700年に、日本の東北に大きな津波が押し寄せていたことを、日本の古文書をもとに調べた国立研究開発法人「産業技術総合研究所」が、 2003年11月21日に、


北米西海岸で西暦1700年に発生した巨大地震の規模を日本の古文書から推定


という文書として発表して、1700年の大地震が明らかになったのです。

先日 9月17日に発生したチリの大地震(マグニチュード 8.3)では、遠く離れた日本に数十センチの津波が押し寄せましたが、この 1700年の時に、日本に押し寄せた津波のレベルはそんなものではありませんでした。



記録から推定される西暦1700年の津波の高さ

・岩手県 宮古市  3メートル
・岩手県 津軽石市 6メートル以上
・岩手県 大槌市  5メートル
・山形県 新庄市  4メートル
・和歌山 県田辺市 3メートル


(産業技術総合研究所の資料より)



と、本州の太平洋側の全域で数メートル以上の津波に見舞われたことがわかったのです。


遠く離れた日本で、それほどの津波に見舞われたのですから、震源地のアメリカの海岸が、当時どのような状態になったのかを想像することは難しいですが、ハリウッド映画になっているということは、アメリカではそれなりに意識されている問題なのかもしれません。

映画はともかく、サンアンドレアス断層も、先日のチリの地震が起きた場所も、共に「環太平洋火山帯」という領域にあるのですが、この環太平洋火山帯は、昨年あたりからとても活動が活溌です。

そして、今年は、特に「南米」を中心に、どうもいろいろと起きています。

環太平洋火山帯は、下のピンクの領域を言います。


環太平洋火山帯(リング・オブ・ファイヤー)

ringof-fire-2015.gif






南米で「目覚めた」かもしれない大地

冒頭に載せました写真は、ペルーのアンカシュ県というところで、大地に亀裂が入り、ペルーの報道によりますと、次々と家や教会、学校、そして農地などを飲み込んでいて、いくつかの地域に非常事態宣言が発令されたとのことです。

下は、テレビでのニュース報道からの抜粋です。


ペルーのアンカシュで多数の家屋、教会、学校を飲み込んだ巨大な地割れ




このペルーでの大規模な陥没は 9月13日までに起きたもので、イキケという場所が震源だったチリの地震は 9月17日。このふたつに関係はないにしても、どちらもありふれた現象とはいえないものですので、日が近いことは、やや気になります。


2つの出来事の位置関係

nanbei-2015.gif



この南米ですが、今年はそれ以前にも、南米の「太平洋側の全域」でいろいろなことが起きていました。

今年8月には、「エクアドルの富士山」と言われているコトパクシ山が大噴火して、非常事態宣言が発令された後に、ホンジュラスでは、今回のペルーでの出来事と似た「地盤崩壊で次々と家が飲み込まれる」ということが起きています。


2015年7月〜8月 ホンジュラスの首都テグシガルパ近くの丘が崩壊

house-colapse-top3.jpg

▲ 地球の記録「南米の地殻変動ラインでさらに起きる異変:「エクアドルの富士山」が大噴火し、ホンジュラスで地殻崩壊で住宅が次々となぎ倒される」より。



そして、8月の初めには、メキシコのオアハカに「長い亀裂」が発生します。


2015年8月のメキシコの亀裂

mexico-crack-05.jpg

▲ 地球の記録「南米から北米への地殻変動ライン上で… : メキシコのオアハカに巨大な亀裂が出現」より。


これらの位置関係は下のようになります。

Tegucigalpa-oahaka-cotopaxi.gif


さらに、その少し前には、


南米の「地球の要所」に出現し続ける異変から日本を含む太平洋火山帯の活動の行く末を考える
 2015年05月10日


という記事に、4月からの1ヶ月間で南米で起きたことを下のようにリストアップしたことがあります。


south-america-2015b.gif


文字にしますと、


04月14日 ブラジルのリオデジャネイロで 52トンの魚が川に浮かぶ
04月21日 コロンビアのマグダレーナで魚の大量死
04月22日 チリのカルブコ山が 43年ぶりに大噴火
04月25日 ボリビアのチチカカ湖周辺で多数の鳥と動物が死亡しているのが見つかる
04月24日 チリのトーレスデルパイネ国立公園で 400匹の動物が死亡
05月05日 ペルーのソコスバンバで大規模な亀裂が発生
05月08日 ニカラグアのテリカ山で爆発と地震が発生
05月08日 チリのペナス湾の海岸に 20頭のクジラが打ち上げられる



となります。

リオデジャネイロの魚の大量死以外は、すべて太平洋側、つまり、異変は環太平洋火山帯で起きていることがわかります。


なんだか、こういう流れを見ていますと、これはもう確かに(少なくとも南米では)「いろいろと起き始めている」と言って構わないのではないかという気がします。


そして、同じ環太平洋火山帯のアリューシャン列島では、昨年以降、火山噴火が激しくなっていることを、


環太平洋火山帯の目覚め? : アリューシャン列島とアラスカで続く群発地震から2年前に発表された「地球の磁場の反転と巨大火山活動が関係する」という論文を思い出す
 2013年03月08日


という記事で書いたことがありますが、何より、環太平洋火山帯に国の全域が入っている日本自体の火山活動が、どんどんと激しくなっていることは、個別に事例を挙げる必要もないかと思われます。


上にリンクした記事では、そのタイトルを「環太平洋火山帯の目覚め?」としていますが、どうやら、やはり目覚めてきていると言わざるを得ないのかも知れません。


アメリカ大陸のほうにしても、環太平洋火山帯に沿うようにいろいろなことが起きているのですけれど、ちょうど、サンアンドレアス断層があるあたりでは、一昨年、下のようなことが起きていました。


us-sea-map-23b.gif

▲ 過去記事「「リュウグウノツカイ」と「サンアンドレアス断層」と「カリフォルニア沖でのメタンの噴出」が一本のライン上につながった時に一体何が起きるのだろう」より。





環太平洋火山帯では同規模の地震が連動しやすい

この環太平洋火山帯の活動が活発化しているからといって、「では何が起きる?」という具体的なことについては、それは分かることではありません。

ただ、先日、チリでの大地震と、その少し前の東京湾の地震( 9月12日)の報道などを見ていまして、ふと、あることを思い出したのです。

それは、最近だけのことかもしれないですが、


環太平洋地震帯では、同じ規模の地震が連動しやすい


ということです。

何だか地図ばかりが出てきて恐縮ですが、たとえば、下は 2013年の 1月から 2月の2週間ほどの間に環太平洋火山帯で発生した比較的大きな地震の連動を記したものです。


2013年1月-2月
ringof-fire-2013-c.gif

▲ 2013年2月18日の過去記事「極寒のカザフスタンで2月に咲いた日本の桜の報道を見て思う、新しい地球の時代」より。



翌年 2014年3月にも「 24時間の間に、環太平洋火山帯でマグニチュード 2.5以上の地震が頻発した」ということがありました(日本では起きませんでした)。


ring-of-fire2.gif



だからといって、いつでもそういうわけでもないですし、こういうことについては、正確な予知や予測ができるものではないですが、これだけ環太平洋火山帯が、全体として地震や火山を含めて活溌な地殻活動をしている中では、環太平洋火山帯のエリア内では「なにが起きても不思議ではない」といえる状況なのかもしれません。

アメリカやイギリスのプレッパーみたくなる必要はないでしょうけれど(参考記事)このようなご時世(と、2015年9月という時期)では、最低限の何らかは準備してもいいのかもしれません。






災害に強い日本人

sakura-2015.jpg
shimoda-yamatokan.co.jp


それにしても、日本にしても、チリの人たちにしても、自然災害が多い地域の人たちは、災害に強い人類として、この地球上で生きているとつくづく思います。

先日のチリの地震にしても、マグニチュード 8.3の震源の浅い地震なら、その揺れはすさまじいものだったと思いますが、地震直後のチリの人たちの映像を見ると、比較的落ち着いていました。

2011年の東日本大震災の時に、当時、私は東京の西荻窪に住んでいました。揺れの後、近所の駐車場に多くの人たちが集まっていましたが、やはりみんな冷静で、すでに笑っている人もいたほどでした。

しかし、私の家の近くに住んでいた外国から来た白人女性は、道路の真ん中で、頭を抱えてしゃがみ込み叫び続けていました。

多分、地震のない国からやってきたのだと思います。

何しろ震災直後は、数分おきに強い余震が来ていましたから、その度に叫んで、泣きまくっていました。近所の人々が、その女性に「余震だから大丈夫。ヨ・シ〜ンね」と英語風のアクセントで語っていましたが、通じるわけもなさそうで、体をブルブルと震わせながら、耳を押さえてしゃがみこんだままでした。

その後しばらくして、女性は旦那さんと共に引越ていきましたが、故郷に帰ったのかもしれません。余震がほぼ治まったのは相当あとの話ですし、あの状態では、そのまま日本に住むことは無理だったと思います。


地震は誰でも恐いと考える方も多いでしょうけれど、実は日本人は自分たちが思っているほど、地震を恐がってはいないはずです。歴史的な大地震を繰り返して体験しているチリの人たちもそうだと思います。


日本とチリが違うのは、日本は、地震に加えて台風の災害もある国だということです。


「台風が来ると何だかワクワクする」


と子どもの時などは思っていましたが、日本人に流れている血は、地震も台風も、「災害」という括りだけではなく、自然の中で起き得る現象として共有して生きてきたのだとさえ感じます。

なので、日本人である私たちは、まだ発生していない自然災害を必要以上に恐がる必要はないし、「あらかじめ持つ恐怖」は不要なもののように思います。


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