2010年06月04日
メキシコ湾油田の原油を止める最後の試みは核爆弾?
韓国中央日報 2010年06月04日
核爆弾を爆発させて油井を止める
メキシコ湾での油田事故で、流出している原油を止める努力が相次いで失敗に終わっている中、一部では核爆弾を使用するという極端なアイディアまで出てきていると、6月2日のニューヨークタイムズが報じた。 核爆発のときに生じる膨大な高温を利用すれば、油田の周辺岩石の層を溶かして油井を閉鎖することができるということだ。
核爆弾の使用を主張する人々は、旧ソ連の類似の事例を引用する。カリフォルニア州のローレンス・リバモア国立研究所が2000年に発表した報告書によれば、旧ソ連では、1966年〜1981年の間に5回、核爆弾を使用してガス油井の消化活動を試みた。 一番最後の試みを除き、他の4回は成功を収めたという。
だが、現実的には、こういう方法が試みられる可能性は殆どない。
技術的に危険で、また、放射線の漏出にともなう環境災害を引き起こす可能性が大きいためだ。バラク・オバマ大統領の「核のない世界」の政策とも反する。
ステファニー・ミュラー米国エネルギー省のスポークスマンも、「核の使用は全く検討していない」と関連提案を一蹴した。
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