2010年06月23日



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メキシコ湾の原油流出現場で通常の100万倍の量のメタンガスが測定される



Methane in Gulf "astonishingly high": U.S. scientist
ロイター 2010.06.22

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・写真は NASA の衛星が撮影し、6月22日にアース・オブザーバトリーで公開された現在のメキシコ湾。


メキシコ湾のメタン量は「驚くほど高い」:米国の科学者

通常の水準の100万倍の量のメタンガスがメキシコ湾の重油流出現場の近くのいくつかの領域で見つかった。これは酸素が枯渇してデッドゾーン(死の海域)ができる可能性が十分にある量だと、米国の科学者が明らかにした。

原油流出現場近くで、10日間の研究調査を終えたばかりのテキサスA&M大学の海洋学教授、ジョン・ケスラー博士は、この海域の一部の水域でのメタンガスのレベルが「驚くほど高い」と話した。

ケスラー教授のチームは、流出現場である BP 油井の周辺の半径8キロ内で、海の表面と深層水の両方の測定を行なった。

「そこには信じられない量のメタンがあった」と、ケスラー教授は電話での取材で記者に語った。

調査チームの12人の科学者たちは、いくつかの海域では通常の10万倍を上回る濃度であることを発見した。

「さらに、一部の海域では、通常の100万倍に迫る濃度であることも我々は確認した」と、ケスラー教授は言う。

科学者たちは、海中生物を支えるために必要である水中の酸素がメタンガスによって枯渇してしまっているかどうかの兆候を探し続けた。

「いくつかの水域では、自然の状態に比べて最大で30パーセントの酸素の減少が見られた。 他の水域では、酸素の減少はまったくなかった。我々はこの理由を明らかにする必要がある」

メタン自体はもともと自然の海水の中でも発生しているものだ。しかし、そのメタン濃度が極度に高くなった場合には酸素を消費する微生物が大量に発生し、他の海洋生物たちに必要である酸素を使い尽くしてしまい、海洋生物は生きられない環境となる場合がある。

酸素の枯渇は、今のところはまだ危機的なレベルには達していないとケスラー教授は言うが、原油はいまだにメキシコ湾に流出し続けており、米国政府の推計によると、現在1日に60,000バレル(約960万リットル)の割合で広がっている。

「2カ月先・・・そして、6カ月先・・・。あるいは、2年先にはどういうことになってしまうのだろう・・・」と、ケスラー教授は自らに問う。


天然ガスであるメタンは海水で溶解することから、測定されたメタン濃度が重油流出範囲を正確に描けるかもしれないと考える科学者もいる。

ケスラー教授は、調査チームが得た測定値をすぐに見積もることを願っている。

「1週間ほどの時間がほしい。また、準備期間も必要だ」と彼は言った


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参考ニュース: ウェブボットの代表、クリフ・ハイの意見
メキシコ湾と11月に関するクリフ・ハイからのEメール
(ChemBlog 2010.06.21)

(記事より抜粋)

確かに言語学は、多量のメタンによる津波、或いは11月の湾岸におけるその他の大災害という事象に適合している。原油火山の噴火に先立ち、夏から11月の転換点に向けた高まりに関し、我々の意見を定着させるような既知点は存在していない。

従って、実際には4日間がそのような事象に関連すると考えられ、それに続く2ヶ月強の極度の放出レベルがその事象の余波として適合する。また遺憾ながら、このようなシナリオが転換点の言語学を満たすかもしれない。原油火山に先立って、緊張の放出度合いが最も近い出来事は戦争であり、現在我々はその事を十分承知している。