2010年07月07日



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シリアでペストのパンデミック(爆発的流行)か?



Une épidémie de peste dans l’armée syrienne
JSS News 2010.07.02

(訳者注) 医療メールサービスのPromed Mailでもこのことに触れられていました(こちらに簡訳ページ)。「シリアの信頼すべき筋によると、当情報筋が陸軍病院に直接接触し、シリアではペスト菌に関する報告書が WHOや保健機関に発行されていないことを確認した」とあり、WHOでは確認されていないようです。




シリア軍の間でペストの大流行が発生している

亡命中のシリアの反対勢力によると、中南米を訪問しているシリアの大統領が、軍人の間の多数に蔓延するペストのためにすべてのシリア軍の軍事演習の停止を命じたという。飲料水と食糧の問題、そしてシリアで続く熱波が疫病の原因となっているようだ。

armeesyrie.jpg

ひどい干ばつなどが原因となり、まるで中世を思い起こさせるようなペストの大流行がシリアで発生している。ペストの流行はこの数週間、特にシリアの軍隊に大きな損害を与えている。軍部の情報筋は、ペストの原因に関しての外部からの干渉での原因を完全に拒絶している。

シリアは、現在、この40年でもっともひどい干ばつに直面している。 何十万人もの人々が食料不足に陥っていて、そして、たくさんの酪農家が干ばつに生活を破壊され、多くの住人たちが国外へ逃げなければならない状態となっている。すでに約6万人の小規模酪農家がすべての家畜を失い、他の約5万人の酪農家も50パーセントから60パーセントの家畜を失った。

国連は、干ばつで影響を受けた約100万人を助けるために6カ月間の援助に乗り出した。

世界食糧計画(WFP)の2010年6月20日のプレスリリースによると、北東シリアでもっとも激しい干ばつの影響を受けた約20万人への食糧援助を、6月の前半から開始したという。

貧血、栄養失調、そして下痢が、特に5歳未満の子供たちと妊婦たちの間で増加している。

ペストの症状は、シリア軍の中に最初に現れた。シリア軍は、21万5000人の正規軍と、約30万人の予備軍から構成される。ラマダン(イスラム教徒にとって神聖な断食月)で故郷に戻った後に症状を示した軍人が多かった。

シリアのこのペストの症状から、主にアフリカとアジアを中心とする多くの国では、いまだにペストはまだ完全に消えてはいないということを思い起こさせる。ヨーロッパでは1910年にペストの最後の爆発的流行が起きた。すべての時代と国を合わせると、2億人以上の人々がペストに感染した。

イスラム原理主義のプロパガンダは、今回のペストの流行に関しても「シオニストたちの陰謀だ」とするつもりだろうか? しばらくの間はガザの問題やトルコの支援船への襲撃事件のなどのことを私たちは忘れることになるかもしれない。しかし、どのくらいの間、これが続くのだろうか。


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タグ:ペスト