2010年07月19日



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ペルーで国家史上初めてとなる肺ペストが発生。感染拡大中の懸念



Se teme rebrote de la Peste neumónica en la región
La Industria.pe 2010.07.16

トルヒーヨ地域での肺ペストの大発生の懸念

ペルー共和国の北西部にあるラリベルタ県トルヒーヨで、致死率の高い肺ペストの発生が確認された。研修医1人、医学生1人を含む3人が治療中で、それぞれ症状は極めて深刻であり、現在懸命な治療が続けられている。

この肺ペストは、腺ペストの合併症であり、患者が適切に、また即座に治療されない場合に、腺ペストから肺ペストを引き起こすことがある。

地域保健の担当者であるビクター・ペラルタ・チャベス氏は肺ペストはペルー国内で初めての発生となるという意味から、これはすでに地域的な問題にとどまるものではないと語った。

憂慮するべきストーリー

トルヒーヨから北へ40分のところにあるマリポーザレイバ地区に住む29歳の女性は、同病院に受診する5日前に発症した。そのまま入院し、入院5日後、高熱、腹痛、呼吸困難などの重症肺炎の症状を来した。

病院は、肺炎とインフルエンザの治療、そして可能性としてH1N1の新型インフルエンザの両方の治療(抗菌薬と抗ウイルス薬)を施したが、改善しなかった。先週の7月14日に、肺ペストを検出するための迅速検査をしたが、結果は陰性だった。


死に瀕して

次に、患者の治療を担当した32歳の研修医が発症した。研修医は、女性患者が危篤状態となった時に気管内挿管を行ったが、患者と同じ症状を発症し、研修医も直ちに入院した。症状は極めて重く、多臓器不全となり危篤状態だ。現在、集中治療室で治療中である。

また、トルヒーヨにある国際大学の医大生も発症し、行われた迅速試験で肺ペストに陽性と出た。


肺ペストの大発生

これらの結果を受けて、地域保健の担当者ペラルタ・チャベス氏は、肺ペストの大発生を警告し、 これがトルヒーヨ近郊のチョコペ地区からの輸入症例で、その地域でペストが静かに拡大しており、危険な状態であることは明らかで、トルヒーヨ地域の病院で肺ペストが発生した可能性を警告した。


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参考記事:ペストの世界的なアウトブレイクが始まった気配。
シリアでペストのパンデミックか (2010年07月07日)
ビルマでペスト患者発生の報道 (2010年07月07日)
米国カリフォルニアの自然公園のリスからペスト菌検出。キャンプ場が閉鎖 (2010年07月08日)

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参考ページ:ペルー・トルヒーヨ市
トルヒーヨより。


トルヒーヨ(TRUJILLO)は、太平洋岸のアンデスの麓に位置したペルー北部最大の都市で,ラリベルタ県の県都です。1536年スペイン総督ピサロがスペイン風の町を創設し、自分の生まれ故郷の名前をつけました。現在もコロニアル風建物や街並みが多く残っています。


trujillo_m.jpg

・街の様子。


場所

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