2010年09月17日



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歴史上のエイヤフィヤットラヨークトルの噴火後のカトラ火山の噴火のスパンは最短6ヵ月から最長1年6ヵ月



Katla Volcano Caldera Earthquakes 2010-Sep
Modern Survival Blog 2010.09.16

カトラ火山のカルデラ地震 2010年9月

katla-volcano-caldera-earthquakes-17-sep-2010.jpg

カトラ火山は、アイスランドのミールダルスヨークトル氷河の下に位置している。その隣には、兄弟火山といえるエイヤフィヤットラヨークトルがある。エイヤフィヤットラヨークトルは今年の始め、2010年の4月14日に噴火した。

歴史的に、これまでカトラ火山はエイヤフィヤットラヨークトルの噴火に続いて、「必ず」噴火した。

エイヤフィヤットラヨークトルの噴火からカトラの噴火まで、もっとも長くかかった時が約1年6ヵ月だった。そして、もっとも短いスパンだった時には、エイヤフィヤットラヨークトルの噴火のおよそ半年後にカトラ火山が噴火した。

現在、エイヤフィヤットラヨークトルの噴火から5ヵ月となる。
過去の例から見れば、そろそろカトラ火山の「噴火の時計」がカチカチと動きだしているのかもしれない。


katla-volcano-earthquakes-17-sep-2010.jpg

上の画像は、カトラ火山のカルデラで、起きた地震を示している。私は、今年の 5月17日からカトラ火山の地震を追跡しており、上の図はこの4ヵ月間のものだ。

その4ヵ月で 58回のカルデラでの地震を確認した。

カトラでの地震の総数は、ミールダルスヨークトル氷河の外側で起きたもの(氷河の外でもカトラ火山の上で起きた地震ではある)も含めると、307となった。ここには、私の計測漏れもあると思われ、実際に地震の総数はもう少し多いはずだ。

このうち、特にカルデラの西方面で起きている多くの地震は、氷河の水の移動によって起きる季節性のもので、マグマの動きの指標となるわけではないと思われる。(訳者注/カルデラ西側の地震はカトラ噴火の予測とは関係ない可能性があるということ)

カルデラは、約 108キロ平方メートルの領域があり、10×15キロメートルほどの大きさとなっている。

西側のカルデラで起きている地震は季節性のものと思われるが、それとは別に他の3つの地域には他の興味深い動きが見られる。それは、カルデラの北東と縁と南東地域、そして、中心部の北東よりの3カ所だ。

1715年のカトラ火山の噴火は、カルデラの南東地域で起きた。そして、1918年の噴火は、中心部の北東で起きている。

私は火山学者ではないので、それぞれの地震の深さと三次元解釈を示すためのデータやツールは持っていない。しかし、結論としては、カトラはまだ歴史上での役割を終えていないと思われる。

カトラ火山での地震は高い総計を保ちながら一定の割合で発生し続けている。

どんな火山の噴火でも、噴火の前に典型的に起きることとしては、地震の数が非常に多くなっていく。そして、我々にそれを止めるためにできることは何もない。できることといえば、これらの自然災害の危険に気づいて、監視し、事前に行動することだけかもしれない。

噴火した場合、日常生活にもっとも影響を受けるのはアイスランドに住んでいる人々だが、北西ヨーロッパでも、エイヤフィヤットラヨークトルの噴火の時よりもさらに悪い航空便の問題を引き起こすと思われる。また、歴史的に見て、カトラ火山の噴き出す激しい噴煙は、風向きによってはヨーロッパに呼吸を含む健康問題を引き起こす可能性もある。

世界の他の地域でも、ヨーロッパ経済がダメージを受けることにより、経済的な影響を大きく受けるはずだ。また、地域によっては、成層圏に達する火山灰により、太陽光線が若干遮られる可能性もある。

どうやら、私たちはその光景を見ることになりそうだ。

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