2010年09月23日



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「なぜ何も存在しないより、何かが存在したほうがいいのか」 - ベネディクト16世



(訳者注)ュース自体は大したことではないと思うのですが、タイトルにしたローマ法王の「なぜ何も存在しないより、何かが存在したほうがいいのか」という問いに個人的に深く考え込んでしまったので、記事にしました。「宇宙の存在は無でもよかったはずだ」という最近の私の疑念を、キリスト教の親分から聞けるというのは何だか意外でした。時代が許せば、一度、ベネディクト16世と吉祥寺で酒でも飲んでみたいです。
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朝鮮日報 2010年09月23日

「科学は人間の存在を説明できていない」と、ローマ法王が神を否定したホーキング氏に正面から反論

世界的な物理学者スティーブン・ホーキング博士が、「神は宇宙を創造しなかった」と主張して論議を呼び起こす中、ローマ法王ベネディクト16世が、「科学は人間の存在を説明できない」として正面から反論した。

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英国のガーディアン紙によると、ベネディクト16世は、現地時間の 9月17日に、ロンドン南西部のストロベリーヒルにあるセントメアリー大学で開かれた、ある宗教会議でこのことを明らかにした。

この日、法王は、「科学は人間の胸の中にあるもっとも根源的な願望を満たすことはできないし、人間の起源と運命を説明することはできず、人間はなぜ存在しているのか、そして、何のために存在するのかということに対しても説明することはできない」として、「そして、なぜ何も存在しないより、何かが存在したほうがいいのかという問いに対する完ぺきな答を与えることはできない」と話した。


続いて法王は、科学的な視点から宗教を否認することに対して完全な警告を発し、「(出席者たちに)あなたがたは絶対に自らで狭くなってはいけない」として、「世の中は素晴らしい科学者を必要とする。しかし、科学が生活と生命の道徳的な次元を無視した場合、科学的な視点そのものが危険で狭くなり得る」と述べた。

また、「そして、これは宗教が世界を理解する上でも同じことが言え、宗教が科学の正当な貢献を無視した場合は、宗教もやはり狭くなるという意味と同じだ」とし、「私たちは良い歴史家や哲学者、そして経済学者を必要とするが、万一、これらの人々が人間の生に対して、とても狭く焦点を合わせて考えた場合、これらも私たちを深刻な誤った道へと導くはずだ」と指摘した。

スティーブン・ホーキング博士は、最近発刊した著書『偉大な設計 ( The Grand Design ) 』で、「神は宇宙を創造しなかった」と主張し、 9月10日には、米国CNNのラリー・キング・ライブでのインタビューで、「神が存在することもあり得るが、科学は創造者の助けなしで宇宙を説明することができる」という見解を表明して論争を呼び起こした。


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