2010年10月12日



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黙示録: 生態系が完全に破壊された廃液の最初の流入地ハンガリーのマルカル川



(訳者注) ハンガリーの有毒廃液の流出事故はメジャー報道でも取り上げられていたようで記事にしなかったのですが、ハンガリーの事態はさらに悲惨に進行しています。最初に廃液が流入したマルカル川という小さな川の生態系は、魚から植物まで全滅しました。このマルカル川はラバ川を通して、クロアチア、セルビア、ブルガリア、ルーマニア、ウクライナ、ハンガリーに通じるドナウ川に関係します。




All water life in Hungary’s Marcal river is dead: official
Desdemona Despair (ブログ) 2010.10.11

ハンガリー・マルカル川のすべての生き物は死んだ:当局

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AFP 通信の2010年10月7日の記事より。

甚大な被害を及ぼしている有毒廃液の流出事故の影響を受けたハンガリーのマルカル川の「すべての生態系」が破壊されたと、災害救助チームが 10月7日に語った。

「マルカル川のすべての生態系が全滅した。高濃度のアルカリが何もかも殺したんだ」と、地域の災害救助サービスの代表のティボー・ドブソンが、ハンガリーの通信社に語った。

「魚は全部死んだ。植物も何も生き残っていない」と彼は言った。

「酸と石膏を使って、アルカリ濃度を下げようとしたが、無駄だった」という。ラバ川とドナウ川のアルカリの pH レベルを 9以下にするのが目的だったと言う。


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AFP 通信の2010年10月7日の記事より。

腐りかけた魚と酢の匂いが混じった悪臭が西ハンガリーにある Gyirmot 村に漂っている。これらの汚染されたマルカル川の水は、より大きなラバ川に流れ込む。

ボランティアたちがマルカル川で死んだ魚を集めている。マルカル川では赤い血のような有毒な廃液の堆積物が大量に川に流出し、生き物は完全に一掃された。魚はもはやいない。

ボランティアのひとりで、69歳になるジェノ・ステイグラーさんは、死んだ魚は 10月7日頃から出始めたという。「これまでは小さな魚が浮いていたが、大きな魚は死ぬまでの時間がかかるので、これから下流で死んで浮いてくるのだと思う」と、暗い表情で言った。

ときおり、何百キロもの腐った魚を積んだボートが岸に到着する。

ボランティアたちは、マルカル川の汚染された魚がラバ川に入ることを阻止するために、この村で作業をしている。ラバ川は、クロアチア、セルビア、ブルガリア、ルーマニアとウクライナからハンガリーに通じて黒海に至る広大なドナウ川へと連なっている。

自然保護団体 WWF ハンガリー支局は、マルカル川に自然が戻るには3年から5年かかることを示唆した。



川のほとりでひとりの男性がこう呟いた。

「ここにはもう何もない。魚は全部死んだ。今はただ水があるだけだ」。



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