2010年10月18日



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海の終焉: すべての海流が死につつある(2) 海流の停止は氷河期の到来に直結すると述べる理論物理学者



前記事「海の終焉: すべての海流が死につつある(1)」からの続きとなります。

ここから翻訳記事となります。



The North Atlantic Current is Gone
Europe Busines 2010.10.05


北大西洋海流が消えた:後半


フラスカティ国立研究所の理論物理学者ジャンルイジ・ツァンガリ博士 ( Gianluigi Zangari ) は、他の科学者たちと共同して、メキシコ湾の海流ループカレントのモニタリングを何年にも渡って続けてきた人物で、また、北大西洋の海流を作り出す熱塩循環の研究の第一人者でもある。

研究者のディーグル博士は、ツァンガリ博士の研究の内容を受け取った後に、スカイプで、ツァンガリ博士と連絡を取り、談話することができたが、ツァンガリ博士からは、2010年5月から7月までに6つの衛星から受信した深刻なデータの話が出された。メキシコ湾の海流ループカレントが消滅しているという分析が出たというのだ。

NutriMedical レポートや LiveStream.com など様々なレポートによると、7月28日までの数週間の間に、メキシコ湾の海流は経度47度に平行するような形で止まり、メキシコ湾の海流ガルフストリームは10度の海洋温度の低下が見られたことに関しての最終的な証明が提出された。

ツァンガリ博士が述べたように、これはバタフライ効果でなく、いわば、「象効果」だ。

(訳者注)バタフライ効果とはカオス理論などで語られる比喩で、「通常なら無視してしまうような極めて小さな差が、やがては無視できない大きな差となる現象」のこと。波・風・温度などの気象でも語られます。それに対して、ここでは「象効果」( elephant effect )という言葉を使っていますが、この比喩はよくわかりませんので、そのままにしておきます。

大自然のシステムは世界の気候のペースメーカーのように何百万年も相互に作用し続けたが、大量の原油が放出されたことによって、それはもう終わった。メキシコ湾は、7月の後半に、3つの海流(ループカレント、フロリダ海流、ガルフストリーム)はバラバラとなり、もはやひとつのシステムではない。

2010年6月12日、ツァンガリ博士は雑誌で、宇宙力学研究コロラドセンター( CCAR )のデータが、NOAAと米国海軍の衛星のデータとも一致すると報告した。

しかし、このリアルタイムの衛星データのマップは、後でコロラドセンターのサーバ上で変更された。博士は、コロラドセンターに「送られたデータはねつ造されている。これでは、いかなる論理的な説明もできない」とメールを送った。

ツァンガリ博士の結論は、「氷河作用」だ(氷河期になるいう意味)。
そして、その災害を避けるのは無理だろうと言った。

大量の原油が膨大な面積の海底を覆っていることによって、暖かい水流の境界層がバラバラになり、地球に存在する気温調整システムは大きく影響されるはずだ。

メキシコ湾の海流ループカレントは、1カ月前に消滅した。

最新の衛星データによれば、現在、北大西洋の海流も消滅したことを示している。そして、メキシコ湾のもうひとつの海流はノースカロライナのアウターバンクスから250マイル( 400キロメートル)の海域で壊れて始めている。

熱塩循環システムは、海流の上層大気層の7マイル(11キロ)もの高さまで影響を与える。この2010年の夏の北大西洋東部からのジェット気流の流れは正常ではなかった。モスクワの記録的な高温や、干ばつ、そして、中央ヨーロッパでの洪水、そして、アジアの多くで見られた異常高温を引き起こし、また、中国やパキスタンや他のアジア各地では巨大な洪水が頻繁に発生した。


2004年9月5日のメキシコ湾海流の早さ
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2010年7月28日のメキシコ湾海流の早さ
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2010年8月22日のメキシコ湾海流の早さ
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(訳者注) まだ長く続くのですが、この記事の筆者が相当アツくなっているようで、記述の繰り返しが多く、このあたりまでにします。

このオリジナル記事の筆者は、海流の停止の原因が原油とコレキシットだとほぼ断定していますが、最初にこれを報告したイタリアのフラスカティ国立研究所のツァンガリ博士は原因について言及しているのではなく、「海流が止まった」ことを問題としており、そして、「それが氷河期を招く」としていることが重大だと言っているわけで、原因を言ったわけではないと思われます。つまり、海流の停止が原油流出だというのはこのブログの筆者の考え方だということを、ツァンガリ博士の名誉のため書かせていただきます。

私個人としては、海流のような巨大システムが人為的な事故だけで止まることには懐疑的で(その影響は甚大にしても)、宇宙や太陽などからの影響を含めて、まさにいろいろな要素がカオスのよにう組み合わさったものだと思います。何しろ、実は今でも地球の科学は「海流はどうして存在するか」を解明していません。

個人的に「海流」というのは私の地球での自然現象の中ではもっとも興味があるものですので、本当に海流が停止し始めているのなら、それは確かに壊滅的な気がします。「氷河期が来るから云々」というような単純な言葉で集約できるようなものではなく、海流は地球の気候から生態系、酸素となどあまりにも多くのことをつかさどっていて、つまり、「海流のない環境での大部分の地球の生命は基本的に成り立たない」ということは言える気がします。

なので、本当に海流が停止したなら、今の地球の生命体系は終わりなのかもしれません。

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