2010年10月19日



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世界のインフラの終末を加速させるワーム Stuxnet (スタクスネット)



(訳者注) 10月01日に書いた翻訳記事「産業コントロール網を破壊するスタクスネット」のワーム(ウイルス)の脅威を Modern Survival Blog がわかりやすく書いてくれています。これは本当に脅威を感じるもので、パワーアップ版を作って制御できる人(国)が現れれば、戦争以上に国や地域を徹底的に破壊し尽くすことが可能に思います。
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Cyber Terrorism – Nuclear Power Plants – Grid
Modern Survival Blog 2010.10.19

原子力発電所と全インフラをターゲットにしたサイバーテロ

suxnet-worm-nuclear-power-plant-risk.jpg

最近新たに発見されたコンピュータワームであり、サイバー兵器である「 Stuxnet (スタクスネット)」は、明らかにイランの核開発コントロールシステムをターゲットにしたものだったが、しかし、現在、このスタクスネットは、我々の現代生活において非常に強力な新しい脅威となった。

スタクスネットが最初に発見されたのは 2010年6月で、これは基幹産業の重要な基盤を狙うことに特化した世界最初のワーム(ウイルス)だ。

多くのメディアは、このスタクスネットをイランの核施設への攻撃用に設計されたものと報じた。その理由は、このワームが、イランの核施設が使用しているシーメンス社の作ったシステムへの攻撃に特化しているからだ。

しかし、確かにこれは(当初は)イランの施設を狙ったものなのかもしれないが、そもそもシーメンス社のシステムは世界中で広く使われている。多くの国々の給水システム、石油採掘装置、発電所などを含む様々な産業施設のコントロールシステムにシーメンス社のシステムが使われているのだ。

このスタクスネットの与えうる被害や災害というのは、想像以上に壊滅的なものになる可能性があるかもしれない。このワームに手直しを加えることで、究極的な大災害を起こすように設計することも可能だろう。

cyber-terrorism-threatens-power-grid.jpg

たとえば・・・このことについて考えてみてほしい。

プログラムに手直しを加えられたスタクスネット・ワームを操業中の原子力発電所のネットワークに侵入させる。ワームは悟られることなく原子炉のコントロールシステムを書き換える。そして、あとは破壊的な計画の実行までの時間をセットするだけだ。計画はたとえば、原子炉のメルトダウンかもしれない。

さらに、こういう想像もできる。上記の方法を、複製したワームを使用して、複数の原子力発電所に対して同時に仕掛けるとどうなるか。

同時刻に一斉に複数の原子炉でメルトダウンが発生する。しかし、それだけではない。それと同時に、送電システムにもスタクスネットを侵入させ、原子炉の破壊と同時にすべての送電網をショートさせ、地域を完全な停電に追い込むこともできる。これで、非常事態は二重にも三重にも広がる。

単に物騒な話をしていると思わないでほしい。今後の世の中では、私たちが想像することもできない方法によって、私たちの生活が大きく変えられてしまうかもしれない。そのひとつがこのスタクスネットのようなサイバー兵器なのかもしれないのだ。私たちは自分たちがどのようなインフラの制御コントロールのもとで生活しているかをもっと広く知っていいし、語られていいことだと思う。

産業界は、当面はこの脅威に対抗するために一致して協力するだろう。なので、その間に、私たちはこの新しい種類の脅威で急速に変化していく我々の生活の中で生きていくためにどうするかを考えるのも悪くないのではないだろうか。

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参考記事:

産業コントロール網を破壊するスタクスネット (2010年10月01日)

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