2010年10月25日



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グレゴリオ暦で語られているマヤカレンダーの日付の疑問



(訳者注) マヤカレンダーに関しては様々な研究や考え方がありますが、この記事をご紹介したのは、この教授の言う「マヤ文明の研究者に、天文学と金石学と考古学のすべての観点から見ることのできる総合的な視点に立った学者がほとんどいない」という部分からです。




2012 Doomsday Prediction Likely Miscalculated, Professor Says
Epoch Times 2010.10.22

2012年の終末予告は計算違いかもしれないと語る博士

mayan.jpg2012年にこの世の終わりが来る? そのマヤカレンダーに記されているとされる 2012年12月12日という日付自体が間違いかもしれないと米国カリフォルニア大学サンタバーバラ校の教授が述べた。

このカレンダーは中央アメリカに栄えたマヤ文明のもとで数千年前につくられたもので、そのカレンダーの日付は 2012年12月12日で終わっているとされる。この日に壊滅的な出来事が起きると考えている人は多く、「2012」という、ローランド・エメリッヒ監督の映画作品もヒットした。


チカーノ(メキシコ系アメリカ人)の研究者であるサンタバーバラ校のジェラルド・アルダナ教授は、マヤカレンダーの計算は不正確である可能性があり、 50年から 100年程度ずれているかもしれないという。

これまで研究者たちは、マヤ暦とグレゴリオ暦(現行の西暦)の間の時間的な相関関係を理解するために、グリニッジ標準時(GMT)を使用していたが、アルダナ教授によると、そのメソッドが通用するのかどうかは証明されていないという。

教授の調査結果によって、グレゴリオ暦で語られているマヤの日付には疑問が投げかけられるかもしれないという。これは、教授の新著「暦と年代:古代と中世の天文学と時間」で発表された。

教授は、今回の研究において、古代マヤ族の天文観測を再建して実行することも試みた。


問題を複雑にしている最大の理由は、マヤ文明の研究者たちの中に、天文学、金石学(古代の石刻などに刻まれた銘文や画像を研究する学問のこと)、考古学の3つの学問に同時に精通している学者がほとんどいないということが挙げられると教授は著作で述べている。
タグ:マヤ文明