2010年11月19日



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アメリカ人たちの心の底からの絶望



(訳者注) このアメリカンドリームというブログはご紹介したことはないですが、日本でもあるような、「経済崩壊後はこうしよう」的なもののアメリカ版ですが、前回の記事が「米国経済が崩壊した後に暮らすのに適したベストな州はどこか」というものでした。今回ご紹介するのはそれに反応した読者たちのコメントを集めたものです。

相当長くなってしまったのですが、コメントの人たちのあまりの「地元の中傷」ぶりに、読むのをやめられなくなってしまいました。そこにあるのは何の憐憫もない徹底した非難と罵倒。しかも、それは自分が住んでいる州に対して。

たとえば、私は東京の吉祥寺というあたりに家族と子どもと共に住んでいます。私自身は国家や企業のシステムには何も入ったことのないアウトサイダー系人間(大学除籍、就職歴なし、資格なし、ダメな人生歴はいくらでもありますが・・・)ですが、でも、「さあ、東京をけなして下さい、吉祥寺をけなしてください」と言われても、そんなことは何も言えないです。実際、土地に恨みなどないわけで、むしろ「いやあ、いいところで・・・」と言ってしまいます(ボーッと暮らすには確かにいいところですが)。

それを考えると、このアメリカ人たちの絶望のスゴさには唖然としまして、ぜひご紹介させていただきたく思ったのです。
米国の人の口から出る絶望は予想を越えたものの感じがしました。

ちなみに、ヤスの備忘録で、ウェブボットの最新刊が配布されていますが、ウェブボットの代表的存在であるクリフ・ハイ氏が巻末にエッセイとしてこう書いています。クリフ・ハイ氏は米国ワシントン州に暮らしています。


多くの読者は、どこにいれば安全なのかと聞く。しかしこの質問には答えようが無い。すべてのものは変転し、どんな人間でも死ぬのだから、ここは絶対に安全という場所は世界には存在しないと私は思う。

そして次に多い質問は、どのくらい悪くなるのかということだ。これもはっきりした答えは存在しない。それぞれ人によって異なるとしか言いようがない。



それにしても、少し皮肉に思ったのは、米国人たちが栄華を誇っていた頃には気づかなかった実像が、システムの崩壊と共に見えてきたかのように私には映ります。それと共にアメリカ人たちに「謙虚」という概念の再認識が始まっているようにも映ります。

システムの状態は日本は米国以上に悪いかもしれないのに、むしろ、日本人は未だに「謙虚」の概念の再認識の場を失っている気もしないでもないです。




Is America In Danger Of Turning Into One Gigantic Hellhole?
The American Dream 2010.11.18

アメリカ全体が巨大な地獄に変わってしまった?

Hellhole-250x204.jpgアメリカで何が起きているか、世界の人々は知っているだろうか?

ここはまだ自由が尊重される国? 税金が低くて、規則もそれほど厳しくなく、どこにでもフレンドリーな人々で溢れている?
そして、アメリカ人が独立したライフスタイルを送って過ごせる国?

前回のアメリカンドリーム(このブログ)では、「米国経済が崩壊した後に暮らすのに適したベストな州はどこか ( What Is The Best U.S. State To Move To If You Want To Insulate Yourself From The Coming Economic Meltdown? )」というタイトルの記事をアップした。そこで私は読者に、アメリカ国内で移動するならどこが一番であるかを尋ねた。

しかし、読者から届いた反応は圧倒的に否定的なものばかりだった。

その「アメリカ人の独立性思考」のために、移住する場所として大変人気のあった、モンタナやアイダホ、アラスカ、ワシントン、コロラドといった州からの意見でさえ、読者の意見は非常に否定的だった。

しかしそれなら、「良い場所」というのはアメリカにあるのだろうか?
それとも、アメリカ全体が巨大な地獄に変わってしまう危険に晒されているのだろうか?

実際には、多くのアメリカ人が我々の(米国の)経済と、この国(米国)に何が起きているのかを知っている。そして、たとえば、ロサンゼルスやニューヨーク、デトロイトなどの都市にいる人は本当はそこから出たがっている。

米国の多くの国では、生活は日に日に厳しくなっている。

主要な米国の都市では住宅価格は馬鹿げたレベルになっており、犯罪の発生率は上がり続けている。税金も年々増加するようだ。

今でもこの状態なのに、完全に経済が崩壊した場合には、多くの米国の都市は完全なカオスに陥ることは目に見えている。たとえば、ハリケーン・カトリーナの後、ニューオリーンズに何が起きたかを思い出すのもいいかもしれない。アメリカで食糧が枯渇した時には、暴走が始まるだろう。

しかし、たとえ、そのような経済の完全崩壊が近いうちに起きなくとも、今、多くのアメリカ人は、(米国経済と政治の)システムから独立した、独自のライフスタイルを選択しようとしている。

とはいえ、現実には、米国の主要な都市で、生きるためのあなた自身の食糧と飲料水を自分自身で都合することは大変に難しい。

そんな中でも、毎年、多くのアメリカ人たちが、「既存インフラからの脱却」には多くの利点があることを発見している。

さて、そのような「静かな生活」を送ろうとしている人々に適した場所がアメリカ合衆国にあるのだろうか?

ここから下は、読者の方々が最近残してくれたコメントの数々だ。コメントの内容をそのまま信じる必要はないだろうが、ある程度は正直な評価のように思える。


アラスカ州

ロンさん
アンカレッジ以外に住めるのは特別な奴だけだろうよ。カリフォルニアとかに住んでる奴らはちょっと想像してみるといい。アラスカの地方なんてのはクソ寒いんだよ。マイナス30度とかマイナス50度とか、もっと逝く。

水は34度の水温のある井戸から来ている。家はものすごく暖かい作りになる。ガスはアンカレッジ以外だと、場所によって、3.75ドルから8ドルまで。何しろ、1年のうち9ヶ月暖房が必要なんだ。

虫はたくさんいるよ。特にハエと蚊がね。


ポールさん
アラスカに行くのがいいとかいうアドバイスは絶対ヤメたほうがいいよ。ミシシッピとかアイダホとかフロリダのほうがいいって。移住する場所にアラスカを入れている人がいるなら、リストから外すべき。

寒い・・・暗い・・・食べ物がない・・・。要するに何もないんだよ。

環境保護主義の人とかは憧れるみたいだけど、ディスカバリーチャンネルでも見てたほうがいいと思う。そういう人がアラスカに来ても、古い浴槽の中で飢え死にしているのを見つけられるか、あるいはクマに食べられて人生終わりだと思うよ。


サットンさん
アラスカなんてのはね、考えるのもダメだ。アンカレッジなんて小さなシアトルみたいなもんだし、経済が崩壊したら地獄だよ。

ただまあ・・・ヒッピーとか、環境保護主義者とかの奴らなら少し必要としている地元の人もいるかも。

うん、そうなんだよ。ここにはヒッピーを撃ち殺してみたい連中がたくさんいるんだよ。



モンタナ州

ロンさん
アメリカのいろんな国で暮らしたが、モンタナには参った。

モンタナの小さな街はとにかく排他的なんだ。特にカリフォルニアの人たちは、そのフレンドリーさが傲慢に感じられるみたいで、すげえ嫌われる。


テクローニンさん
モンタナに来る人に警告。

まず、モンタナに来るのなら、銃を購入すること。そして、何より大事なのは、銃を買ったことを隣人にくまなく知らせること。
他のみんなもそうしてるから。

そうじゃないと、ガキどもが盗みに来るんだ。

ホワイト・トラッシュ(白人貧困層)と頭のイカれた連中とアル中ばかり。
法律なんてここにはない。
警察なんて何の役にも立たない。

とにかく、ここに来るなら、資産をきちんと仕舞い込んで、銃を買うこと!



アイダホ州

デンジャーさん
アイダホは頭のイカれたスキンヘッドばかりで、どこでも縄張り争いしている。よそ者がここに来ても、怪我するだけだよ。


D.L さん
私は教職にあるのですが、以前、アイダホに教師として移住したことがありました。そこで私は、ネオナチと白人至上主義者(別名/FBIの犬)たちのいる職場に回されました。


デレイクさん
アイダホは、周囲への敵対心が強いし、全然ファッショナブルじゃない。こんなことに来ちゃダメだよ。あと、雪も異常に多い。



ワシントン州

ビルさん
シアトルの近くに済んでいる。私はこの2年間、家族と共に他の州に移住しようと苦労してきたが、もう無理なようなので、ここに住み続けるつもりだ。

しかし、課税がとても面倒になってきている。
私は現在、財産税で月 706ドル( 56,000円)払っている。今、ラテンアメリカの海外アカウントの勉強をしている。そちらでは財産税が月 30ドルなのだ。

アメリカは、住むにはあまりにも不健康な国になってしまった。水と食べ物にはたくさんの不純物が入り、日々の生活では不確実性とストレスに耐え続けなければならない。

ここの住人たちはまったく自分勝手で、失礼で、敵対的にさえ見える。
シアトルを運転していると、たくさんの怒りと愚かさを観察できる。

もちろん、周囲には立派な人たちもいる。
でも、大半は羊のように飼い慣らされた人々か、「俺が俺がタイプ」か、あるいは何にも考えない消費者タイプに大別されてしまう。

たとえていえば、この地は屠殺場だ。
もし、この地が混乱に陥った時に、ここで生き残るための人々の間で共食いが起こらないとは、私には断言できない。



アーカンソー州

レッドドッグさん
アーカンソー州を選んじゃダメだ。

私は移住先にアーカンソー州のスコット郡を選んだ。人口の少なさと美しい風景がその理由だった。ここの人々は 40パーセント以上がある種の公的援助で生活していて、そして、人々はとても排他的だ。

この地には大きな麻薬問題がある。住民たちは自分の痛み止めを売りさばき、また、覚醒剤のラボがある。麻薬の密告制度があり、警察に密告すると、その情報提供者には謝礼が支払われる。

この郡で働く場所がある街はタイソンだけだ。時給は 9ドル(700円)だ。

この郡での売上税(消費税)は、食べ物以外は 9.65パーセント。食べ物は 5.65パーセント。不動産税も急激に増加している。

移住するのなら他の州にするべきだ。ここの人々は、自分たちの希望や、子どもたちの未来や、あるいは自分の人生などのヴィジョンなど持たない。




コロラド州

早くコロラドを去りたい。そして、カリフォルニアの東部に行きたいと思っている。

私は今の状態を20年前から想定していて、準備のためにここに20年前に来た。

当時の私は、水の確保、農地の開拓や栽培、そして、病院、買い物などについて、かなり詳細に検討した上でこの地に決めたのだ。正しい選択だったはずだが、政治情勢が変化していくことを予想していなかった。

私たちと同じ間違いを冒さないよう忠告する。



ワイオミング州

カーさん
ワイオミングに来ちゃダメだ! ここはクラックでイカれたやつばかりだ。最低賃金より上の仕事はない。


クリスさん
イエローストーンがあるからねえ・・。来年か1000年後かは知らないけど、スーパー噴火を起こしたらもう終わりだよ。住むにしても、イエローストーンから 600マイル(約 1000キロ)離れていたほうがいい。



カリフォルニア

カリフォルニアさん
俺たちカリフォルニアの住人はやたらとバッシングを受けるけど・・・まあ、それも当然なんだよね。

カリフォルニアの奴らが全員、左翼とか社会主義者だとか心優しいとか、そういうことは全然ないんだよ。もう、カリフォルニアから出ていきたいと思ってる奴らはたくさんいる。ここの政策がイヤなんだよ。

銃が好きな奴と税金の低さが気に入っている奴らは結構いるけど、そいつらは社会安全策とかには興味ない。近所を見回しても、ちゃんと働いている奴なんて片手で数えられる程しかいないし。

このあたりじゃ、障害手当をもらうことが立派な仕事になる。
悲しいよ。



ミシガン州

S・ペリンジャーさん
ミシガンが米国ベスト州のリストに出ていないのでホッとしたよ。

ここでは死ぬまで課税される。
まだ家も仕事も失っていないとしても、そのうち失うよ。

でも、警察のような「必要不可欠」なサービスに必要という新しい税金に対してはみんな払うことを拒否している。多くの郡と町では警察にその税金を支払うことを拒否していて、そして、多くの場所では閉鎖されてしまっている。

ものすごい勢いでここからみんな出て行ってるよ。

ここはさあ・・・以前は世界の自動車の中心地だったんだよね。今は、醜い産業の廃虚だよ。



テキサス州

コンビテータスさん
メキシコとの国境、だだっ広い土地、暑すぎる夏、ほとんど降らない雨、南米からの違法入国者、カリフォルニアやミシガンやニューメキシコからの失業率たちの侵略、南京虫、ガラガラヘビ、コヨーテ、クーガー、毒グモ。



メイン州

エーデンさん
は? メイン州? ・・に来る?

仕事がないよ。
まあ、逃げ込んで来るにはいい土地かもしれないけど。でも、冬がすげえ寒いよ。

ガソリンとヒーティングオイルは 3ドル( 240円)近い。税金も高いよ。

インフラ? それは崩壊してる。
だって、メイン州の赤字は 10億ドル( 800億円)で、州の運輸局は 7億5000万ドル(600億円)予算が不足しているからね。



ヴァーモント州

マイク
わたしはヴァーモント州に住んでいる。

言えるのは、リバタリアニズム主義者か無政府資本主義者でもない限りは、ここには来ないでほしい。

この州で生きるのは難しい、そして、多くの自己資産を必要とする。

私自身はこの州のそのありかたが嫌いなわけではないが、他の都市からこの地に流入してきて、ここをニュージャージーのように作り直そうとする人々をもう見たくないのだ。


ヴァージニア州

クレアさん
「芝生はよそから見るほど青くはない」という言葉があるが、私がヴァージニアの山に移住した時にも当てはまる。

シェナンドア川流域の風景の美しさはまさに圧巻だった。

そこには、ワシントン DC から逃げてきたスーパーリッチたちがいて、ここには有名な政府機関の支局がズラッとある。

ここの問題は「ウォーリー・マート・カルチャー」だ。
技術も知識もない酔っぱらったデブたちがウヨウヨしている。
ここでは、車の修理ができる奴さえいない。

そして、心の狭い狂信的な民族的原理主義文化を持つ奴らは閉鎖的で、特にヤンキーを嫌う。あなたがヤンキーなら確実に危険だ。警察も助けてはくれない。

私はこれまで数多くの州、そして多くの国々で暮らしてきたが、ヴァージニア州はこれまで暮らした中でもっとも劣悪な場所と言える。

数年後、私はそこに住むのを諦めて、友人たちのいる北部に戻った。



(訳者注) 最後のコメントの人は「クレアさん」でした。長いので少し疲れましたが、そこでちょっとだけ和めました。
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