2010年11月25日



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近づくドルの死: ロシアと中国が二国間貿易での「ドル放棄」を正式に発表



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・写真は2008年10月28日の温首相とプーチン氏の共同声明時の写真。
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China, Russia quit dollar
アジアニュースネットワーク 2010.11.24

中国とロシアがドルの使用を停止

中国とロシアは二国間での貿易における米ドルの使用を中止し、中ロ双方の自国通貨を用いることを決定したと、中国の温家宝首相とロシアのウラジーミル・プーチン首相が、共に、火曜日(11月23日)の午後遅くに発表した。

中国の専門家たちは、今回の動きは北京とモスクワの、より緊密な関係を反映するものであり、これは、ドルに対抗するというような目的ではなく、中国とロシアの国内経済を保護するためのものだという。

「我々は今後の二国間貿易での決済に自分たちの通貨(元とルーブル)を使用することを決定した」と、プーチン氏は、サンクトペテルスブルグで、温家宝首相と共に臨んだ記者会見で語った。


これまで中国とロシアの二ヶ国は、二国間貿易においても、慣例として他国の通貨、特にドルを使用していた。しかし、金融危機発生以来、両国の首脳クラスは他の可能性を模索していた。

すでに、中国のインターバンク市場(金融機関同士の市場)では、元はルーブルに対しての取引通貨としての取扱が始まっている。ロシアでも、もうすぐ、ルーブルと人民元との交換がスタートすると、プーチン氏は語った。

「我々は、二国間貿易における重要なステップを作り出した。これは、世界の国々の金融システムが強化された結果といえる」と彼は言った。

プーチン氏と温首相は、他にもエネルギー協力を含む 12の文書への調印式に臨んだ。文書には、航空、鉄道建設、関税、知的所有権、文化などを含むことが公式発表された。内容の詳細についてはまだ明らかにされていない。

二カ国間の協定のうちの1つは、中国が田湾原子力発電所( Tianwan nuclear power plant / 江蘇省)の原子炉2機を、ロシアから購入することについてであると、プーチン氏は語った。

プーチン氏は、ロシアの主要な輸出品のひとつである天然資源についても購入を呼びかけたが、中国側が価格の面で難を示したという。ロシアのエネルギーセクターの代表であるイゴール・セーチン副首相は、中国の代表との会談の後、来年の中頃より前に、この価格について中国側が同意する可能性は低そうだと語った。


今回の温首相のロシア訪問は、ロシアのドミトリー・メドヴェージェフ大統領が9月に中国を訪問したことに応えたものだ。その間、中国の胡錦濤国家主席は国境をまたぐ世界最大のバイブラインの建造を開始した。

温首相は記者会見で、北京とモスクワ間の協力関係が「前例のないレベルにまで達した」と言い、両国が「決してお互いの敵にならないこと」を誓った。

「強いシノ=ロシアン( Sino-Russian / 中ロの意味)関係は両国の利益と一致しており、また、中国の近代化は、他の国の利益に影響を及ぼすものではない」。

中国社会科学院の上級研究者、スン・ツァンギ氏は、「今回の中国とロシアの間での貿易決済通貨の例に見る新しいモードは今、世界的なトレンドになっている。これは金融危機以降、ドルに支配された世界の金融システムの誤りが露呈したことによるものだ」と言う。

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