Vandals destroy one of Britain’s most celebrated Christian pilgrimage sites
SWNS 2010.1209
英国でもっとも有名なキリスト教の巡礼地のうちの1つが心ない者によって破壊された
冷酷で野蛮な者によって、英国でもっとも有名なキリスト教の巡礼地のうちの1つが破壊された。この巡礼地にある、そのルーツが 2000年前のイエス・キリストの死の時にまで遡る重大な歴史を持つ木が完全に切り落とされたのだ。
サマセット・グラストンベリーにある聖なるサンザシの木 ( Holy Thorn Tree ) 。
これは、十字架にかけられたイエスの遺体を引き取り、埋葬をしたことで知られるアリマタヤのヨセフが地に埋めた杖から生えた木の子孫であると伝えられている神木のひとつだ。この地は毎年多くの人々が、敬意と崇拝の印を残すために訪れる英国でもっとも有名な巡礼地のひとつだ。
しかし、昨日、ここを訪れた人々はあまりの出来事に、全員がただ泣き崩れることしかできなかった。
その聖なる木の幹と枝がすべてノコギリで切られて、株だけになっていたのだ、

この木は、1年のうちのクリスマスとイースターの二度にわたり花を咲かせるという独特な特徴を持っており、毎年、祝日のテーブルを飾るためにこの木の小枝がエリザベス女王に届けられる。この木が破壊者によって枝ごと叩き切られたのだ。
-- 毎年何千人もの人々が朝も夜も訪れているこの地のこの木を。
警察では、宗教関係などのファナティックな人物がこの神聖な場所を故意にターゲットにして破壊したと考えている。
地元の人々はこの出来事に、感情を抑えることができずに、この神木の木の下で、皆で人目もはばからずに終日泣き通して過ごすしかなかった。
グラストンベリーの管理人であるキャサリン・ゴービングさんは、こう述べた。
「この心ない野蛮な行為をした破壊者は、私たちクリスチャンの心そのものを破壊しました。これは、アリマタヤのヨセフを偲ぶためにここに来る世界中のクリスチャンに対して、非常に特別で重要な意味を持ちます。」
「これは、ここに植えられるすべての木の中で最大の意味を持つもので、それは、キリスト教の起源にまで関係することなのです」。
「これは、グラストンベリーの住民の誰にとっても大きなショックです。この町の姿そのものが、昨晩一晩で完全に変わってしまったのです」。
中世のキリスト教の伝承では、アリマタヤのヨセフが十字架のもとでイエスの血を受けた聖杯を持ってイギリスに渡ったとされている。
イングランド内戦(1642-1651年)中の混乱の中で、オリバー・クロムウェル(イングランドに共和制を打ち立てた清教徒革命の指導者)の議会党員たちが、この神木を切ったことがある。しかし、その際、住民たちが木の根を救い出し、それをグラストンベリーの秘密の場所に隠した。そして、内戦が終わった 1651年に現在の Wearyall の丘の上に植えられた。

グラストンベリーの市長ジョン・コールズ氏(66歳)は、今回の出来事の一報を知り、すぐに神木の場所へと駆けつけた。
市長は打ちのめされていた。
そして、こう語った。
「私は今、非常に悲しい光景となった Wearyall の丘の上に立っている。誰かがこの木をノコギリで切ってしまった。株は残っているが、枝はすべてノコギリで切られてしまっているのだ・・・」。
「まったく、言葉を失うしかない。どうしてこんなことをする必要があるのか? まったくわからない。ここには毎年大勢の人々が訪れており、ここは世界中で知られているもっとも重要なクリスチャンの聖地のうちのひとつなのだ」。
副市長のウィリアム・ナイト氏(63歳)が付け加えた。
「考えられないほど心のない行為だ。私たちは全員打ちのめされている」。
専門家によれば、この木はセイヨウサンザシの一種で、中東に起源があるという。
エイボン・サマーセット警察では、現在調査中であることを確認した。
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参考資料:グラストンベリーとは
・グラストンベリイより文章と写真を抜粋。
グラストンベリイは「イングランドのエルサレム」とも呼ばれる、古からの巡礼地である。英国に点在する数多の史跡の中でも、このグラストンベリイこそは、「最も神聖なる地」として不動の地位を保っている。
Glastonbury とは古代の言葉で「ガラスの島」を意味し、霧に包まれた伝説の島・アヴァロンそのものとされる。そこには、ケルト、原始キリスト教、そしてアーサー王と、全ての伝承が集結し、複雑に絡み合っている。