2010年12月13日



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太陽フレア等による電磁パルス(EMP)に見舞われた際の通信手段



今回ご紹介するのは「 EMPからの防御」についてのページですが、記事の作者の方は、巨大な太陽フレアやコロナ質量放出などにもよる EMP(電磁パルス)発生を確認した後に、 「ファラデーケージ」という遮断物質で囲まれた保護ケースにノートパソコンやスマートフォンを入れて保護することを勧めています。ただ、太陽フレアが発生してから、地球に到達するまでの時間にふれていないので補足しておきます。

大体、フレアなどの太陽面爆発の発生から48時間から72時間で到着します。

時間が一定しないのは規模や速度と共に、実は太陽からの電磁パルスの進行方向は直進しているわけではない(関連記事)ということがあるためだと思われます。いずれにしても、フレアが発生してから2、3日は余裕がありますので、準備はできると思います。

ファラデーケージというのは聞き慣れないと思いますが、「遮断箱」のことです。遮断したいものによって特性は違って、

・静電気を遮断したい → アルミ箔
・電磁パルスを遮断したい → 鉄
・ガンマ線(核戦争やガンマ線バーストなど)を遮断したい → 鉛


のようになります。
ここでは電磁パルスを遮断するための箱のことなので、鉄の箱がいいです。それも厚い鉄の箱。

images-fara.jpeg

▲ 海外には、ファラデーケージの自作方法を書いたサイトがたくさんあります( Homemade faraday cage などで検索すると出ます)。日本でも簡単にできそうなサイトがあったら、そのうち訳してみます。鉄なら割となんでもいいみたいです。鉄製の物置とか。

参考ページとしての日本語の情報なども記事下に記しておきます。
ちなみに、実際どの程度の被害になるのかは「被害を受けてみないとわからない」と思います。想定されたほどの被害にならないこともあるかもしれないし、あるいは、想定したよりひどい被害の場合もあるかもしれません。

ここから記事ですが、太陽フレア以外の電磁波被害の可能性に関しては、記事下に過去記事をリンクしておきました。


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Communicating after EMP attack Solar flare/Storm,Magnetic Pole Shift
SG Energy Crisis

電磁パルス(EMP)攻撃や太陽フレアでの磁気嵐発生後のコミュニケーションの方法

flare-2.jpeg最近、来るべき太陽からの磁気嵐が世界中をブラックアウトに落とし込むかもしれないという重大なニュースが多い。下のようなものがそれだ。

1. NASA が太陽フレアへの警告
2. NASA の2013年の太陽フレアの警告:どのくらい懸念されることか?

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(訳者注) 上の2つは共に英語の報道ですが、以前このブログでほとんど同じ内容の記事を訳していましたので、そちらのリンクを貼っておきます。

・上の「1のニュース」 NASA が発表した「2013年 太陽フレアの脅威」の波紋
・上の「2のニュース」 1859年の規模の「超」太陽嵐がもし現代の世の中に発生したら
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そのようなニュースが多い中、太陽フレア等で地球に大規模な電磁波障害が起きた場合の通信手段やコミュニケーションの方法の準備について議論してみたい思う。準備方法は、多くの人にとってわかりやすくて、簡単に理解できるものである必要がある。

まず、 God Like Production (BBS) で「EMP(電磁波)攻撃、太陽フレア、ポールシフトの後のコミュニケーション」という素晴らしいスレッドを見つけた。そこでは、巨大な太陽フレアなどが発生して、すべての電子機器がダメージを受けた後、どのように通信する手段を確保するということが論じられていた。

方法は単純なものから複雑なものまで多岐にのぼるが、代表的な意見をリストアップしてみた。


1. 鉛筆やペン インターネットが出現するまでは、我々の遠方との主要な文字でのコミュニケーション手段は手紙であり、地球上の多くを回っていた。当然、太陽嵐の影響は受けないが、しかし、郵送システムがダウンした場合、遠方へとのコミュニケーションには使えない。書くことによるコミュニケーションは、たとえば自宅や同じ敷地内等の狭い中での外出時のメモなどとしては重宝する。


2. CB無線またはUHF ラジオ 簡単なファラデーケージ(導体に囲まれた箱)に入れることによって、磁気嵐の被害が起きる前に保護することができる。


3. インターネット 多くの人たちの意見では、巨大な太陽フレアの直撃を受けた後には、インターネットのプロバイダがダウンしてしまうとしているが、今の時点でプロバイダ各社が「太陽フレアの際の復旧手段」など、準備を進めているのであれば、非常に速くサービスの復旧もできるのではないかと考える。

なので、太陽フレアが発生しても、プロバイダの復旧後にメールやビデオ送信での救助を求めることができる時のために、いつも使っているノートパソコンやスマートフォンなどをファラデーケージで保護してほしい。


4. 自己でのエネルギーの確保 電磁パルス被害の後、政府の電気供給復帰をただ待っているのはよくない。いつでも、あなた自身で獲得できて、再生可能なエネルギー源を持つべきだ。太陽パネル、風力発電などの用意できる人はそれでもいいし、蒸気やリフレクト板を使った自己流の方法もあるかもしれない。自転車での電気発生器でもいい。あなたのできる範囲での資金と意志と行動力の範囲で用意できるものを用意してほしい。


その他に下のようなものの準備もしておくべきだろう。


・食料 この場合、考えたいのは、太陽フレア災害下では、電気保存製品や輸送機器は使えないということだ。つまり、冷蔵庫や車は使えないと考えたほうがいいので、すべての電子制御機器が不要という意味での食料備蓄が必要だ。


・飲料水 給水のほとんどは電気制御であり、また、都市では集合住宅やビルでの揚水ポンプ等も電気を必要とするので、巨大な太陽フレアの直撃を受けた場合、都市部では飲むことのできる水を手に入れることは難しくなる。
そのために、水を濾過や加熱できる道具が必要だ。


・機器を保護する道具 電磁波が電子機器に達することがないように、できれば、ファラデーケージに電子機器を入れて保護する。たとえば、予備の電話(有線)、iPad、CBラジオ、ノートパソコン、携帯用のハードディスク、ビデオカメラなどだ。

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参考資料1:太陽フレア後の電子機器の対処

(訳者注) 上記記事に加えて太陽フレアの電磁パルスよる磁気嵐の直撃を受けそうな際に参考になる記事などをこちらなどより追加しておきます。

1. 電磁パルスのループを断つ。

具体的には、

・懐中電灯、携帯電話、ノートパソコンから電池を抜く。
・電子機器のプラグをすべて壁のコンセントから抜く。
・アンテナつきのものは、できればアンテナを切断する。

自動車に搭載のコンピューターも電磁パルスの影響を受けるが、 家庭用電子機器よりは耐久性があるとのこと。


2. 簡易ファラデーケージ

太陽フレアの対策としては、発生後に、鉄製の缶か箱に電子機器、携帯電話、ノートパソコンなどを入れる。できれば、鉄は厚ければ厚いほどいいが、なければ、お菓子の缶などでもいけるかも。

箱は鉄(磁石でくっくつものということ)でなければダメです。
アルミなどではダメのようです。

bag1.jpg

▲ 海外サイトを見ていると、鉄のバケツをファラデーケージにしている人もいましたが・・・。太陽フレアの際に本当にこれで大丈夫なのかどうかは不明です。



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In Deep の過去の関連記事:太陽フレアの他の電磁パルス懸念


核攻撃の際の対処法 (2010年11月01日)より。

EMP(電磁パルス)

核兵器は、システムに損傷かクラッシュを引き起こす電磁パルス( EMP )を発生させるので、核攻撃の際には、テレビ、ラジオ、電話、インターネット、 ATM などにアクセスできなくなる可能性がある。

また、電力、給水システム、食糧配給、輸送などに影響が出る可能性もある。



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[太陽嵐]の関連記事:

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