2011年01月11日



2015年10月7日に In Deep は http://indeep.jp に移転しました。よろしくお願いいたします。




アメリカでの2つの現象: 三個同時に現れたホールパンチ雲とミシガン州の「地下から噴出する熱波」



(訳者注) タイトルの2つの出来事は関連のないものですが、それぞれ報道自体は短いですので、まとめてご紹介します。どちらも極めて不思議です。ミシガン州の「地下から噴き上がる熱」に関しては、昨年、 In Deep でもご紹介した、

米国ミシガン州で突如フットボール場2個分の範囲で地面に巨大な地割れが開く (2010年10月08日)

crack-2010-10.jpg

の続きのような話で、今度はその裂け目から熱波(熱い空気)が吹き出してきたという不気味な話です。



余談: 大腸菌の DNA の情報保存能力

ところで、脱線しますが、不思議といえば、昨日の AFP通信の記事「大腸菌にデータを保存、香港中文大のバイオストレージ研究 ( AFP通信 2011年01月10日)」には本当に驚きました。バイオストレージ(生物保存)という技術がすでに存在していることも知らなかったのですが、技術以前に、DNA の存在そのものの驚異にさらに開眼させられたのでした。

以下抜粋です。

バイオストレージ(生物保存)は生きている生物に、暗号化した情報を保存する技術。約10年前に誕生した比較的新しい研究分野だ。

2007年、慶応大学の研究チームがアインシュタインの相対性理論の方程式にちなんで「 E=MC2 」というデータを枯草菌に保存することに成功し、世代を経ていくバクテリアを使って特定の情報を数千年にわたって保存できる可能性があると指摘した。

(略) バクテリアは極めて小さいため、1グラムのバクテリア内に2000ギガバイトのハードディスク450個分の情報が保存できるという。



2000 GBのハードディスク 450個分の情報・・・。
普通に使われている家庭用のパソコンのハードディスクがまあ一般的には、数十ギガバイトから数百ギガバイト程度で、それさえ使い切らないで終わることも多いと思うのですが、それと比較すると、大腸菌の情報保存料のすさまじさがわかるような気がします。2000GBのハードディスク450個分の情報というのは、テキストベースだと、ひとりの人間が一生かかっても埋めきることは不可能な容量です。

そして、多分、大腸菌はすでにそこに満載されている大量の情報を持って生まれている。うーむ・・・。
昨日、裸子植物が好きだというようなことを書いたのですが、好きさでいうと、大腸菌も劣らないほど好きなのです。

というのも、フレッド・ホイル博士の下でパンスペルミア説の研究をしていた、チャンドラ・ウィクラマシンゲ博士が 1986年にスペクトラム分析から確認したハレー彗星の構成物質は「地球でいえば、大腸菌と近い(赤外線の透過状況が酷似している)」ことが、確認されており、彗星が(少なくともハレー彗星は)「大腸菌のようものをふりまきながら飛んでいる」ことが、当時からほぼ確実となっていたからです。

fred2.jpg

▲ その時の観測グラフ。フレッド・ホイル著「生命はどこから来たか」より。


なので、宇宙のほとんどすべてに大腸菌のようなものが漂っている(と、少なくとも私は考えています)。そして、その無数ともいえる大腸菌のようなもののすべての体内や DNA に「2000GBのハードディスク450個分の情報」が詰め込まれており、それが無数に宇宙に拡散していると考えると、なかなか感慨深いものがあります。

私はいっとき、微生物のことばかり調べていたことがありますが、微生物が「 DNA を保管庫とした情報の伝達システム」としても機能していることがわかったような気がして、驚きと同時に一種、疑問のようなものがまたひとつ解けてきた感じがします。

e-coli-structure.gif

▲ 大腸菌の構造。GFP遺伝子による大腸菌の形質転換より。この単純な構造の中に途方もない情報量が積載されているのですね。いわゆるアカシック・レコードというのも、これだけのデータ量なら、大腸菌を含めたすべての生命のデータに存在するのかも。そのあたりのことは詳しくないですが。


ああまた、脱線してしまいました。
植物や微生物の話は、単なる趣味の領域なのであまり書かないようにとは思うのですが・・・。
まあ、それを言ったら神や悪魔の存在も趣味の領域になってしまいますが。

ここから本題です。
こちらもなかなか興味深いです。




サウスカロライナ州 - 3つ同時に出現したホールパンチ雲

(訳者注) ホールパンチ雲の発生原理に関しては、ナショナルジオグラフィックの2010年06月17日の記事で解説されています。私自身は何度読んでもどうも理解できないですが(きれいな円形になることが多い理由等)。
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TRIPLE PUNCH HOLE CLOUDS
Spaceweather 2011.01.11

3つ並んだホールパンチ雲

「長年、海辺で暮らしているが、このようなものはこれまで見たことがない」と、米国サウスカロライナ州にあるマートルビーチのウェズレイ・タイラー氏は言う。

「1月7日の金曜日に、3つのホールパンチ雲が、同じ場所に出ていたんだ」。

タイラー氏はその光景をカメラに収めた。
それがこの写真だ。

Wesley-Tyler1_strip.jpg


ホールパンチ雲は長年、ミステリーとして考えられきた自然現象のひとつで、昔から世界中の様々な場所に現れた。そして、時に広い範囲で注目を浴びることも多い。

たとえば、 2009年にモスクワに現れた雲は「 UFO 雲」として世界中で話題となった(下はその動画)。




最近、気象学者たちがこの現象の謎の一部を解明した。
ホールパンチ雲は、飛行機が高い高度にある雲のうちの薄い層を飛んだ際にできることがわかったのだ。

飛行機が雲を押し出すことによって、過冷却された水が、雲の中に氷の粒子の種を蒔く。氷の粒子ができると、その周りに水蒸気が凝縮し、それが雪や雨となって降ってくる。この「ミニ吹雪」は、飛行機そのものよりも非常に広く大きく円を描く。それによってホールパンチ雲現象は起きる。

すべての飛行機の通過が雪をもたらすわけではない。Wired マガジンによれば、過冷却された氷の雫が作られ得る雲で覆われている場所は、地球全体の 7.8パーセントの地域しかないという。


今回の3つ同時に現れたホールパンチ雲は、この空域が飛行機の飛行が活発なことによるものではないかと思われる。この写真が撮影された数マイル(1マイル = 約 1.6 キロメートル)先には、マートルビーチ国際空港がある。


しかし、それでもなお、ホールパンチ雲の出現にはわかっていない面はある。





ミシガン州 - 地面の裂け目から噴き上がる熱波

Michigan’s Mysterious Crack Giving Off Heat
Dateline Zero 2011.01.10

(訳者注) YouTube に投稿されていた動画だけの報道です。


michigan-crack-1.jpg

▲ 昨年10月に突如、地面に割れ目が出現したミシガン州の森。今は雪が積もっているが、割れ目のところどころで雪が解けている。


michigan-crack-2.jpg

▲ 手をかざして「熱い」と言う撮影グループ。熱い空気が噴きだしている場所がいくつも存在している。





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関連記事:

米国ミシガン州で突如フットボール場2個分の範囲で地面に巨大な地割れが開く より抜粋。

大きな割れ目が住人を混乱させている

ミシガン州メノミニーで今週初め、バーチクリークの近くの森に、フットボール場2つ分ほどにも相当する範囲に突然、割れ目が出現した。

地元の住人のアシュリー・アンブラストさんは、「何が起きているのだか全然わからない」と言う。

割れ目は150ヤード(137メートル)ほどあり、場所によっては、深さが5フィート(1.5メートル)ほどのところもあり、割れ目の幅は2〜3フィート(60〜90センチメートル)ある。また、割れ目に沿って、その周囲が何十センチか隆起した場所もあり、樹木が両サイドにわかれてしまった場所もある。




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関連記事:

地震が増加している米国オクラホマ州で60年ぶりの規模の地震 (2010年10月14日)



▲ オクラホマ州での地震の回数。2010年は有感地震の数が突出して多かった。


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