2011年01月16日



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アメリカ海洋大気庁( NOAA )が発表した「驚異的」な近年のポールシフトの加速



2001年から中止されていた「北極の磁極の移動」、すなわち、ポールシフトの最新の計測結果が NOAA (アメリカ大気局)から発表され、そのデータが示す驚くべきポールシフトの加速に関しての記事です。

また、これと関係のあるニュースではないですが、冬季に長く太陽の昇らない時期の続く(白夜の反対の極夜)グリーンランドでは、毎年その時期が開ける太陽の昇る「春の夜明け」の日にちは正確に決まっていますが、今年、太陽の昇る時期が予定より2日間早まったことで騒動となっています。

sunrise-gleenland.jpg

正確に書くと、1月13日に昇るはずだった太陽が、それより 48時間早い 1月11日に昇ったそうです。
これは歴史上初めてのことです。

The sun rises two days early in Greenland, sparking fears that climate change is accelerating (デイリーメール 2011.01.14)
グリーンランドで予定より2日早く太陽が上り、気候変動が早まっている懸念を増大させている


科学者たちは、この原因は「グリーンランド周囲の氷冠が解けて、氷冠の高さが低くなったため」と説明していますが、「2日」というズレはあまりに大きい感じもしなくはないです。最近の「太陽の位置がおかしい」関係の話題を考えてしまう部分はあります。この「太陽の位置」に関連する参考記事は、記事下にリンクいたします。

ポールシフトに関しては、先日も米国のタンパ空港がポールシフトにより一時的な閉鎖に追い込まれるなど、実際面でも影響が出始めています。今回の記事では、米国のモダンサバイバルブログが、ポールシフトの加速に関して、表やグラフを添えた非常に貴重なページをアップしてくれています。




Alarming NOAA data, Rapid Pole Shift
Modern Survival Blog 2011.01.16

アメリカ海洋大気庁のデータが警告するポールシフトの加速

アメリカ海洋大気庁( NOAA )の国立地球物理学データセンターは、最新の計測技術によって、 1590年まで戻って北磁極(磁場としての北極)の座標のデータを計測し、過去 420年間のポールシフトの位置の移動のデータセットを発表した。

pole-shift-1.gif


最近、ポールシフトに関しては数多くの報告がなされているが、タンパ国際空港の閉鎖のように、すでにポールシフトが現実的な問題を引き起こしているということで、 NOAA による今回の掘り下げた調査は適切に思える。

NOAA の地球物理学データセンターのデータを、エクセルのスプレッドシートを使ってグラフ化したのだが、この 420年の間のポールシフトの移動距離の急速な増え方には驚きを禁じ得なかった。


過去 420年間の毎年のポールシフトの移動距離のグラフ

420-year-magnetic-pole-shift.gif


1つの非常に興味深い事実がここにある ...
・ 1860年以降、磁極のポールシフトの移動距離は 50年ごとに約2倍ずつ増えている。これはかなり重要な事実だ。

もう1つの非常に興味深い事実 ...
・過去 150年の間、ポールシフトは同じ方向に動いている。

さらに驚くべき事実 …
・北磁極のポールシフトは、過去 50年間で移動した距離のほぼ半分の距離をこの 10年間だけのあいだで移動した。これは言い換えると、ポールシフトは、この 10年間で明らかに早くなったということだ。


過去 50年間のポールシフトの移動距離を示した図

magneitic-north-pole-shift-50-year-periods-last-150-years.gif

(訳者注) この図は、もしかすると、どこかの部分が間違っているような感じのことがあるかもしれません。というのも、2010年10月09日に紹介した記事「加速するポールシフト: この100年間での極の移動の距離はすでに1100キロに」の1831年から2001年の移動と軌跡が同じように見えるという指摘をいただきました。移動の向きについては一番上の図で、そして移動距離は、この上の「過去 420年間の毎年のポールシフトの移動距離のグラフ」のグラフの数値で見るのが確実のように思います。


現在、ボールシフトは1年間でおよそ 55キロメートル移動している。データセットによると、2000年には、1年間に 70キロメートル以上の移動をした。過去 10年間でのポールシフトの移動距離は、過去 420年の間での最高の移動距離に達しており、累積した問題によって現在、様々な現実的な問題が起きている。


これが私たちの今後の生活に何か悪い影響を与える可能性はあるのだろうか。

それは時間が経てばわかることだろうが、しかし、このポールシフトの移動距離の大きさを考えると、これは間違いなく、今後数年のうちに様々な深刻なシステム上のトラブルの原因となるはずだ。今後、ポールシフトが加速するのか、あるいは遅くなるのかは今のところはわかっていない。

すでに磁極の反転はいつ起きてもおかしくないという人たちは少なくない。そして、今のポールシフトの加速という現象はその磁極の反転の指標であるという可能性も言われている。

ポールシフトによる磁極の反転の最大の問題は、私たちが放射線や宇宙線からの影響の被害を免れているのは、地球の磁場によって守られているからということがあり、地球の磁場による放射線からの防御が消えると、人類が生きていくことはできない。

私たちが致命的な放射線を浴びることになるかもしれないポールシフトによる磁極の反転は起こり得るのだろうか・・・?

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参考資料 1

・イヌイットのドキュメンタリー映画での証言 (ヤスの備忘録 2010年11月03日)より。

(抜粋) 実はこのドキュメンタリーが注目されているのは、環境異変が生々しく報告されているからだけではない。実は、イヌイットの長老の証言に注目すべき内容が含まれていたからだ。それは、地軸の傾きが変化したのではないかという証言である。

イヌイットの長老はいう。

「われわれは5歳ぐらいになると、毎日朝起きるとすぐに外に出て天気を確認するように親から言われて育った。だがいま空を見ると、太陽は本来沈むべき位置からなんキロもずれた位置に沈んでいる。さらに、夜空の星の位置も本来あるべき場所とは大きく異なっている

映画では、北極圏に住むどのイヌイットの部族も「太陽が沈む位置が大きくずれている」と同じ証言をしていることが紹介されている。

この証言に驚いた映画の製作者は、これは地球の地軸の傾きが変化していることの証拠ではないかと思ったので、そうしたことが実際に可能性としてあり得るのかどうか米国航空宇宙局(NASA)に確認した。すると、NASAの専門家はこれはあり得ないと即座に否定した。




・米国のサイトより

チリの大地震が発生する3年前から太陽の沈む位置のずれを報告し、地軸の傾きが変化した可能性を示唆しているサイトがある。これはテキサス州、ダラスに住んでいると思われる匿名の人物のサイトだ。

このサイトによると、テキサス州ダラス近郊では、6月21日の夏至の日には、太陽はちょうど北回帰線上に沈むことが普通であったという。この地域に50年居住しているサイトの管理人は、この50年間太陽がその位置からずれたことなどなかったという。

しかし、2007年の夏至の日から、太陽はいつもの位置から北に26度ずれた位置に沈んだという。

このサイトでは衛星写真なども使い、太陽のずれた角度を割り出し、それを元にもし地軸の傾斜角度が変化したとするなら、どのくらいの変化なのか計算している。



(注) そのサイトの「太陽のずれた角度と地軸の傾斜角度」を計算しているページ。

texas-shift.gif


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参考資料 2

地球と太陽の位置関係が崩れ始めている? (In Deep 2010年07月12日)より抜粋。

北ミネソタの湖沿いにある私たちの家に近い場所にキャンプ場を持つ友人たちのところへ妻と出かけました。そこで1時間半ほど友人たちとおしゃべりをした後に、そろそろ帰ろうということになりました。

町に向かって運転している間、私は妻に夕陽の美しさについて語っていました。太陽が北西寄りの進路から沈んでいく地点に着いて、私はあることに気づきました。そして、恐怖とショックに見舞われたのです。

私はこの地にかれこれ35年間住んでいます。なので、この季節にこの地点からなら、太陽がいつどこに沈んで見えるかということを知っています。

私は「これはまったくおかしい」と言いました。

太陽が北寄りの進路から沈んでいるのです。

(中略)

私は今、地球が宇宙の中での定位を変えているということをほぼ確信しています。どうしてこんなことが起きたのかはわかりません。大きな天都が迫っている? それとも、地球を動かすほどの新しい武器? 地震? それとも他の何か? わからない。



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関連記事:

米国フロリダのタンパ国際空港がポールシフトの影響で滑走路の閉鎖へ (2011年01月08日)

この100年間での極の移動の距離はすでに1100キロに (2010年10月09日)