2011年01月31日



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中国の不思議な「2つの太陽」



(訳者注) 数年くらい前から、空に見える太陽の不思議な現象について、ほとんどすべてが、幻日(げんじつ) や、アークや彩雲として片付けられてきました。ずっと、「そんなものなのかなあ」と考えていたのですが、どうも最近はその範疇に入れていいのかどうか悩む現象が多いです。この写真は、2010年8月に中国のニュースサイトに掲載された「幻日」とされている写真です。

8o27350hhju9.jpg

左右不均衡で角度も 22度を大きく上回る幻日。
しかも、どれが太陽本体だかわからないほど同じ大きさと光の強さに見える3つの太陽のようなもの。

「これって何だか奇妙では?」というような感じはしましたが、記事の中でも中国の気象の専門家が、「これは幻日といって特に不思議な現象ではありません」と言っており、何となく納得したままでした。ちなみに、幻日という現象についてはこのようになります。


参考資料:幻日

気象光学現象 > 幻日より

「幻日」は太陽の横に明るく見えるスポットで、太陽の右側だけや左側だけのときもあれば、左右両方に見えることもあります。 幻日が非常に明るく見えると、まさに「幻の太陽」という感じになるのですが、そこまで明るく見えることはめったにありません。

200201202s.png

 幻日は空中に浮かぶ氷晶(小さな氷の結晶)による現象ですが、氷晶が平たい六角板状で六角形の面が水平にそろっていないといけません。 氷晶のひとつの側面から入った太陽の光がふたつ隣の側面から出る場合に、光は元の方向から約22度横にずれた方向に強く出てくるため、幻日は太陽から約22度離れて見えます。




今年の1月11日に、「中国でトリプルの太陽が出現」というような見だしで、テレグラフなどメジャーメディアでもミステリアスな現象として一斉に報じられました。

Halo-rainbow-300x199.jpg

これは上の説明にある通りの典型的な幻日現象で、注意深く空を見ていれば、わりと見ることのできる現象です。


しかし、最近の太陽の現象は、どうも記述とずれてきている気がする。
まあしかし、Wikipediaを見ますと、


氷晶に入射した太陽光が側面で反射した後に別の側面から出ていく場合には、幻日の太陽との相対的な位置が変わり、太陽から約90度あるいは約120度はなれた位置に幻日が見られる場合がある。 しかし、これらは極めてまれな現象である。


という記述がありますので、これらの現象も「不思議ではない」ということで決着しそうです。また、これらの気象現象が解明されてきたのも最近のことですので、そのうち合理的な説明もつくものかもしれません。

なお、今回の記事をご紹介したのは、今回の中国での現象が、先日紹介したベテルギウスが爆発した際には「地球で太陽が2つ見える」とした説の場合の「その時の地球から見える2つの太陽」を彷彿とさせるものだったということもあります。

ペアの太陽 - 「2012年ベテルギウス超新星爆発の予測」に関しての大騒動 (2011年01月22日)


two_suns_2.jpg

▲ 上の元記事に出ていた、この「その際の光景をイメージして作った写真」と、今回の記事の中国での現象とをお比べいただきたいと思いました。

なお、元記事の文章はとても短いです。
関連項目として、やはり中国ですが、2008年1月11日に現れた幻日の記事も追記しておきます。




Two Suns Photographed In Sky Over China
67 Not Out 2011.01.30

中国で撮影された2つの太陽

two-suns-china.jpg


日曜(1月30日)の早朝、奇妙な写真が撮影されたことが報告されていた。

これは中国の四川省の上空に撮影されたもので、まるで「2つの恒星」があるように見える。

「専門家」たちによると、これは幻日 ( Mock Sun ) といわれる現象で、雨や雪のあとにはよく見られるということだった。しかし、私自身は実際の生活でこんな光景は見たことがないが・・・。

ちょうど、最近、「2つの恒星」に関する興味深い報道などがあったばかりで、そのことを思い出したのだった。

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(訳者注) ここでいう「2つの恒星の報道」とは、ベテルギウスの超新星爆発が2012年までに起きるかもしれないという報道のことだと思われます。





(2008年の中国の新聞より)

嘉興出現幻日現象 天空挂两个“太阳”
qq.com 2008年01月11日

浙江省嘉興市で幻日現象により「2つの太陽」が上空に出現した

8231427.jpg

嘉興市の空に突然、「2個の太陽」が現れ、人々がうろたえる中、気象の専門家たちは、これが光学現象による「幻日」だと説明した。雲の中の氷晶の側面から太陽光が入射することによって発生するという。

2007年7月17日にも、山東省の煙台市に2つの太陽が出現して話題となったが、専門家によると、それも幻日という現象だという。



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関連記事:中国の不思議現象

中国で相次ぐ不思議な光の現象 (2010年07月14日)




中国泉州市での「魚の集団自殺」的な光景 (2010年08月05日)



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