2011年02月10日



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地下から正体不明の「溶岩のような」黒い粘液が噴出してパニックに陥ったインドの村



(訳者注) インドの村で、地面に穴が開き「溶岩のよう黒い物質が吹き出した」というニュースです。最近は、いろんなものが空から降ったり、地面が割れたり、といろいろありますが、今回のはインドの地質学者によると、「無機化合物溶液が、リソスフェアから漏れ出してきたもの」ということで、「リソスフェア」なんて新しい言葉も知りましたが、これは、「岩石圏」ということで、プレートの別の言い方みたいな感じらしいです。

空から降るものに関しては、先日、米国で「黄色い何か」が降ったというのがありました。

ニューヨーク州で空から広範囲に降り注いだ「ネバネバとした」緑と黄色の謎の物質 (2011年01月21日)

これに関しては、以前にも「いろいろと降っていた」ことをお知らせいただいたことがあります。

・2000年05月02日 米国ニューヨーク州
「粒子」が40キロ以上飛散 今も除染作業続く

・2010年12月18日 米国ニューヨーク州
Mysterious green mist in Colonie


最近では、福岡にも何やら降っていたみたいで、数日前、「黄砂や火山灰でない…福岡上空に原因不明のもや」というものもありました。

 > 福岡管区気象台は「何らかの浮遊物が上空に漂ったため」と説明する。


「何らかの・・・」の正体は何でしょうかね。

さて、降るほうも気になりますが、今回は「地表」の話です。
エチオピアから始まるのかもしれない「アフリカの分断」や、アイスランドの火山がプレートを分断している大西洋の海嶺に沿って起きていることなど、最近の地球の地質学的イベントには確かに興味深いことは多いです。


ところで、今回の記事本文に「タイで地震が発生した後からこのインドの地面からの溶岩噴出が始まった」とあるのですが、タイは極めて地震の少ない国で、有感地震が発生すれば、小さな地震でもほとんどニュースになるので、該当する地震はこれだと思います。

タイ・ラムプーンでM2.0の地震を観測 (IB Times 2011.01.20)

マグニチュード2の地震など、最大震度でも1に届くかどうかという地震国の日本なら、赤子でも鼻で笑う程度の弱震ですが(うちの5歳の子など震度3でも大喜び)、タイでは一斉に報道されます。



地質的イベントのマッピング

地表の方もなかなか切迫した感じもないではないので、ここ半年くらいで記事にしたもので、「地面に何かあったもの」をまとめて、地図にマッピングしようと思っています。今日か明日にはアップできると思います。

・出来事とプレート境界の関係
・出来事の点と線

などに何か見つかればなあと思うのですが・・・。まあ、今までそういう作業をやって何か見つかったことなどないので、ほとんど骨折れ損ですが、基本的に骨折れ損が好きな人ですので、深夜にでも。

ちなみに、実は私、ここ1週間ほど風邪を引いておりました。
やっと復活したのですが、前回引いたのが、12月くらいですので、引きやすくなってますねー。弱い体・・・。
メールのご返信も滞ったりしておりました。

日本各地でまた雪など降り出すとのことですので、皆様は風邪など引かれませんように。
地球の行く末・散り様を共に健康に見守りましょう(どんな理由だい)。

記事はここからです。





・場所:アーンドラ・プラデーシュ州 ダルマバラム

ind-lava.gif

・ Google Map


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Lava-like substance triggers panic
The Hindu (インド) 2011.02.07

溶岩のような物質がパニックを引き起こした

アナンタプラムの村で発見された地面から滲み出る黒い液体

lava-2011-02-05.jpg

2月5日の土曜日、ダルマバラムにあるマルカプラム村で、溶岩のように見える液体状の物質が「噴火」しているのが発見された。

最初にそれに気付いたのは土地の羊飼いで、奇妙な匂いがすることと、周囲の植物が萎れていることで異変に気付いた。

好奇心旺盛な彼は、その異臭の源が何であるかを突き止めようとして、村人たちにこのことについて注意を促しながら、周囲を探索した。そして、最終的に、ひとりの農民の女性が所有している農地が異臭の源であることを突き止めた。


その場所では、まるで溶岩が爆発したかのような深い穴が2つ開いており、それぞれが黒い溶岩のような物質が噴出しているかのように見えた。

目撃者たちによると、この2つの穴とその周囲の火は、それぞれ地表の別の場所で発生したという。

この不可思議な現象を見た村民たちは脅え、この奇妙な現象の調査を地質学者たちに要請した。地質学者のモハン・ラオ氏は「タイで地震が発生した後から、この地面の騒動が発生した」と地元紙に語っている。

地質的に脆い地帯

地表面の下の岩の構造プロセスは、ドロライト岩石群( Dolorite rocks )の中で構造的に脆弱な地帯としての隙間を作成するという。

今回の現象について、モハン・ラオ氏は、無機化合物溶液がリソスフェア(岩石圏 / lithosphere)から漏れ出してきたものだろうと説明した。この溶岩のような物質は、原因を究明するために地質学研究所に送られた。


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参考資料;

・リソスフェア

Wikipedia より。

リソスフェアは、岩石圏とも呼ばれ、地球の地殻とマントル最上部の固い岩盤を併せた部分の総称である。プレートとほぼ同じ。


400px-Earth_cross_section-i18.png

▲ 図の「4」がリソスフェアだそうです。なお、リソスフェアの厚さに関しては、上記 Wikipedia では「測定方法によって様々な値を取る」としつつ、通常では厚さ数十キロとのこと。