2011年03月12日
押し入れにしまっていたテレビを出してニュースを見ています。津波の被害の壮絶さには本当に「何も」言えないものがあります。
被害が比較的少なかった、たとえば私のいるような東京は今どうかということを書いておきます。
昨日からのことと、さきほど周辺を歩き回ったりした描写です。
私のいるのは東京西部の吉祥寺という街に近いところです。
吉祥寺そのものではないですが、吉祥寺の名前が有名ですので、そのほうが通りやすいと思います。
電話、携帯
かける先が被災地の場合は相変わらずつながらないですが、東京内では、ほぼすべて問題なく通じています。インターネットは昨日の地震発生以来、ずっと通じています。
インフラ
すべて通じています。ただ、区の防災放送で、「電力不足が発生する可能性があるので、節電して下さい」と頻繁に流されています。
また、アパートやマンションなどの集合住宅などでは、都市ガスに安全停止装置がついており、これはたいてい外にあるのですが、この安全装置の存在を知らない方もいて、ガスが使えなくなっている家もあるようです。わたしの家でも、昨日は、ガスが停止しました。
とても簡単に書くと、下の機器(たいていは外のどこかにあります)の「復帰ボタン」というところのキャップを外し、ボタンを押すだけです。
詳しくは、各地のガス会社のページなどでご確認下さい。
食糧
食糧にはやや問題が生じています。
物流の問題だと思うのですが、コンビニ等から弁当とパンなどのすぐ食べられるもはすべて消えています。
また、カップ麺などもコンビニによっては消えかかっているようです。
大きな袋を持って買いだめしている人の姿を目にします。
この原因のひとつは、大手スーパーのたとえば西友が閉店していることもあるのだと思います。
これに関しては、ちょうど駅前に西友のレジのおばさんたちがいて、私はよく買い物をしてい顔見知りなので、話しましたが、店の中の被害はほとんどなかったらしいのですが、こういう場合、業者のチェックを受けてからでないと開店できないのだそう。
今回は広範囲の地域でのチェックとなるので、手が回っておらず「開店は未定」と言っていました。
関係ないですが、その数人のおばさんの中のひとりは、親戚が宮城県の海岸沿い(昨日繰り返しテレビで映されていた、すべて流されていた場所)にいるのだそうで、泣きながら、私にそのことを話しており、しかし、
「でもね、私たちもあんたたちもね、こうやって今、生きているんだし、住むところも食べ物も今はあるんだから頑張りましょう」
と気丈に言っていました。
ちなみに、東京湾の近くに住んでいる知り合いによると、「近所のダイエーには食べものが(カップ麺等を含めて)何もない状況」らしいです。
飲料水
水は水道が通じているので問題ないですが、今後のことを考えて、うちでは、風呂と、他に10リットルくらいの飲料水を用意しました。
その他
何人かの知り合いなどと話した時に、とりあえず私個人が考えている今後の地震の状況を言って、まあ・・・とりあえず、「どうしようもない時には、どうしようもないから、できる範囲で準備したほうがいい」という感じになりました。その「私個人の今後の予想」というのは、要するに、「震源の南下」ということ(現時点ですでに起きていますが)を、やや心配している感じですが、しかし、まだ震災が進行している中で、そんなことを詳しく書く気に気にはなれません。
とにかく、東北から東海あたりまでに住まれている方は、一般的な震災対策を確認されるといいと思います。家具の倒壊の防止などです。あと、現在手に入るのでしたら、食べ物や飲料水はある程度用意していいと思います。
場合によって、さらに物流が止まる可能性も捨てきれません。
気持ちの持ち方
ちなみに、さきほど書いたものに、幼稚園のことを書きました。
私が駆けつけた時は最初の揺れの直後でしたが、幼稚園の先生たちは冗談を言ったりして、子どもたちと笑ったりしていました。
最初はその雰囲気に意外感があったのですが、しかし、だからこそ、子どもたちは揺れを感じてはいるものの「自分たちが大きな困難の下にいる」ことを気付かずに地震をやり過ごすことができたのだと気付きました。
幼稚園の先生には若い女性も多いのですが、そのとっさの雰囲気作りの気転には頭が下がりました。うちの子も、気が弱いほうなのですが、「ぜーんぜんこわくなかったよ」と言っていました。
感謝しています。
仮に今後、何かあっても、なるべくこのことを思い出していきたいと思います。
タグ:太平洋沖地震
ツイート
|
拡大する自然災害