最近の日本の話題といえば、メインは放射能や放射線ということになってしまいそうですが、放射線といえば、以前読んだ記事で記憶に残っているものがあります。
読売新聞の 2011年 02月 11日の記事で、「宇宙帰りのサクラ異変…なぜか発芽・急成長」というタイトルのものです。オリジナル記事はすでにウェブ上からはなくなっていますが、丸ごと保存していたので転載します。
内容は、「発芽するはずのない種が宇宙から戻ってきた後に、相次いで発芽した。あるいは異常に早いスピードで成長している」という話です。
宇宙帰りのサクラ異変…なぜか発芽・急成長
読売新聞 2011年02月21日
地上350キロメートルの国際宇宙ステーション(ISS)で2008年11月から8か月半、保管した桜の種を、地上へ持ち帰って植えたところ、発芽しないはずの種が芽を出すなど、異変が相次いでいることがわかった。
原因は不明だが、無重力で放射線の強い宇宙環境で、遺伝子の突然変異や、細胞が活性化したなどの見方もある。
宇宙を旅した桜の種は、北海道から沖縄まで13地域の子供たちが集めた名木14種類。このうち岐阜市の中将姫(ちゅうじょうひめ)誓願桜(せいがんざくら)は、樹齢1200年と言われるヤマザクラの一種で、米粒ほどの小さな種は、地元の保存会などがまいても発芽せず、接ぎ木でしか増やせなかった。
保存会が種265粒を宇宙に送り、248粒をまいたところ、昨年春に2粒が発芽した。このうち、10センチの苗木に成長した1本は、葉の遺伝子の簡易鑑定で「他の桜の種が混入したのではなく、誓願桜の可能性が高い」と判定された。
岡山県では、通常は1年に50センチ程度しか伸びない真庭市の醍醐桜(だいござくら)10本が、昨年春に発芽して、今は90センチ以上。うち1本は160センチを超えた。高知県佐川町では、1年に約30センチしか伸びないはずの稚木桜(わかきのさくら)が、約1年で最高135センチに成長した。
というニュースでした。
記事にある通りに原因はわからないですが(わかったらむしろ大変)、宇宙空間から帰ってきた後に起きた異変ということで、「地球の空間には存在しないが、宇宙空間には存在するもの」が影響したのは間違いないようです。
地球は自身の持つ磁場を含めて、さまざまなシールド(防御)によって、宇宙や太陽から降り注ぐ宇宙線や放射線を遮っています。それは一般的には「人体に害のあるものが遮られている」とされていますが、上の例に見るように、あるいは「生命に有用な宇宙線か放射線も遮っている」という可能性もあるのかもしれません。
何しろ、上の桜は「死んでいたもの」が「生き返った状態となった」わけですので、あるいは、本当に宇宙空間にはいろいろなオカルトな光線が飛び交っているのかもしれないですね。
これらに関しては、じゃあ、人間も宇宙空間で試してみましょうか・・・とはできないわけで、それが地球上であきらかとなる時があるとすると、
・地球の磁場を突破して、今までにない宇宙線か放射線が地上に降ってくる時
ということになると思います。
これまで地球に入れなかった宇宙線か放射線が地球の磁場を突破してくるためには、地球のシールドが崩壊することが必要となりますが、それは磁場の異常という点からいえば、ポールシフトがもっとも早い時期での原因となりそうです。
昨年来、ポールシフトの記事は何度か取り上げています。
・加速するポールシフト: この100年間での極の移動の距離はすでに1100キロに
2010年10月09日
・米国フロリダのタンパ国際空港が磁極の移動(ポールシフト)の影響で滑走路の閉鎖へ
2011年01月08日
などです。
タイトルしか読んでいないのですが、先日、米国のモダンサバイバルブログに、「ポールシフトで北米の南東地域に最悪の影響」というタイトルの記事がありましたので、多分、ポールシフトは現在もなお加速していると考えるのが妥当なようです。
そういう意味では、数年内に完全な磁極の移動か反転によって、磁場が崩壊する可能性もありますが、上の読売新聞の記事を読んでいると、それは悪い方向だけとは限らない可能性もあるようです。まあ、宇宙の宇宙線も放射線も結局、基本的にほとんど解明されていませんので、何も予測できないし、想像もできないことですけれど。
2001年以前へ
震災後、1カ月を過ぎて、気持ち的にも平常に戻りつつある中で、日々気付いていることが、
「元に戻れたかもしれない」
という私自身の内面での喜びです。
この「元」というのは、今年の3月11日の震災前のことではなく、「2001年9月11日」以前のことです。
アメリカ同時多発テロより前の日々の私のことです。
私は以前も書いたような気がしますが、もともと世の中の動きとか、政治とか世界の政治とかには何も興味がなく(テロの歴史とか各国の処刑方法とかには多少興味があって調べていましたが)、音楽や表現関係、あとはプロレスやギャンブルなど、自分の好きないくつかの対象だけが自分の世界でした。
同時多発テロが起きたのは三十代の中盤過ぎくらいでしたが、その頃までは、「自分のペース」そのもので生きていた感があります。すなわち、テレビも新聞も「年に何度か見ることもある」というような生活をしており、そんな私が「突然、世界の政治に気をもつようになってしまったキッカケ」が同時多発テロだったんです。
当時、一人暮らしで、テレビはあり、ケーブル放送も映りましたが、その目的はアメリカのプロレス団体 WWF の番組を見るためのだけのものでした。
ところが、同時多発テロが起きたことを知ったその日から、ずっとテレビをつけっぱなしにするようになり、当時のケーブルチャンネルは日本語の字幕つきの CNN ニュースを24時間放映しており、眠る時にもテレビを消しませんでした。
その後の炭疽菌騒動やら、イラクへの侵略やら、いろいろなニュースを見るようになり、気付けば、私は「アメリカに洗脳されて」いました。
もともと、私にとってのアメリカという国は、「ストーンコールド・スティーブ・オースティンという偉大なレスラーと、カート・コベインという偉大な音楽家がかつていた」という国であり、それだけで実に立派な国でした。
それ以上に好きになる理由も、そして嫌いになる理由もなかったのです。
ところが、911以来、アメリカの大統領は誰だとか、どこと戦争をやっているとか、そんなことを知らなければならなくなった。
なんだか次第に「アメリカが特別」になってきてしまった。
思えば、他の「価値観」もいじられていたかのような感じで、2003年くらいからは、株式投資なんていうことまでやっていた。
それで経済のことまで知るようになってしまいました。
無駄ではなかったかもしれないですが、精神的には実に不毛な10年でした。
その 911によって落ち込んでしまった「人生の地獄」を、3月11日以来の日々を過ごすことで、元に戻せつつある。
正直、救われたと実感しています。
毎日毎日戻っていく自分を感じています。
戻ってきたスズメ
最近、早朝ベランダに出ると、ここ数年途絶えていたスズメの声がものすごくたくさん聞こえてくることに気付きました。
スズメに関しては、昔は「朝からうるせー!」というくらいに声がしたものが、3年くらい前から朝のスズメの声が聞こえなくなっていることに気付いて、調べてみると、実際に「世界中でスズメが極端に減っている」ことを知りました。その頃に書いていたブログに資料として載せたイギリスのインディペンデント紙の記事を下に載せておきます。
いずれにしても、昨年あたりは「まったく聞こえなくなっていた」スズメの声が、またうるさいほどに響き渡っています。
何か具体的な理由があるのかもしれないし、そんなものないのかもしれないですが、今年は、(春が来たので当然とはいえ)様々な生き物や植物が周囲に登場しています。
昨年よりあきらかに多い蝶々や蜂、そしてなぜかクモの大群というのまで見ました(消える世界のやつらが群れでやって来た ← 歓喜する第8領域の生命たちという過去記事をご参照ください) 。
最近、特筆するべきことは、なんと猫とネズミの逃走劇をベランダから 20分間に渡って目撃できたという(野生ドキュメントになるくらいものすごいドラマでした)、人生でも初めて目撃することがあったりと、いろんな生き物を見ることができています。
「ただし、ゴキ先生は来ないでね」と多少思う部分もありますが、急に暖かくなったせいか例年よりはるかに「春」を感じます。
そういえば、昨日、子どもを幼稚園に迎えに行く時、バスに乗って帰宅する子たちが、並んで歩いていて、その中の女の子の何人かが大声で、
「はーるよこい。はーやくこい」
と歌っていました。
ただ、その後のフレーズはみんなわからないようで、
「はーるよこい。はーやくこい。・・・・・(ザワザワザワザワ)・・・・・」
と、曖昧にお茶を濁して前に進みながら、また、誰ともなしに「はーるよこい!」と歌っては、また「・・・・・」と、次のフレーズの部分で沈黙を守るということを繰り返しながら何度も何度も彼女たちは歌うのでした。
実際には時期的にはもう少し前の歌なんでしょうが、彼女たちの心境が代弁するように、西荻窪の春が今やっと来た感じです。
資料 - スズメの消滅
First they disappeared from Britain. Now Europe's house sparrows have vanished
インディペンデント(英国) 2007年11月20日
最初はイギリスで、そしてついにヨーロッパ全土でスズメは消滅した
スズメは、フランスでも他の欧州諸国でも、今ではもはやありふれた鳥ではなくなってきている。
かつてはいくらでも飛び回っていたスズメだが、今ではパリを始めとするフランスの都市部で急激に減少しており、また、ドイツ、チェコ、ベルギー、オランダ、イタリア、フィンランドの都市部ではさらに減っている。
イギリスでは、過去 15年間でスズメの数が 90パーセント減ったとされているが、鳥類学者たちは、この突然のスズメの激減に対しての合理的な理由を見出すことができていない。また、フランスのパリでは、 20万羽のスズメが消滅したとされ、これは謎としか言いようがないとされている。
ひとつの理由として、「他の種類の鳥が増えて、スズメの生活域が浸食されたのではないか」というものがある。また、車の移動電話や携帯電話の電磁波に原因を求める専門家たちもいる。
しかし、どんな理由にしても、なぜ、その影響が「鳥」全般ではなく、「スズメ」に限定されるのか。鳥全体ではなく、スズメだけが突出して減っているのだ。
類似パターンは、ヨーロッパの各地で報告されている。ハンブルクでは、過去 30年間でイエスズメの 50パーセント、プラハでは、60パーセントのスズメを失ったと見られている。
フランスの鳥類の専門家はこれを「危険な徴候だ」と言う。
「イエスズメは、1万年間、人間と同棲してきた。スズメは人間にとって非常にシンボリックな鳥なのだ」と、生態系への懸念を表している。
このもっとも身近な鳥であるスズメの衰退の問題は6年前から議題に載せられていて、その原因を、カササギ、猫、殺虫剤、ピーナッツ、気候変動、および家の改良などに求めつつも、今でも根本的な原因は謎のままだ。