2011年06月02日



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フランスで112年ぶりの高温に対して最高レベル警報。仏政府は干ばつ対策に1.7兆円を計上



(訳者注) 日本は衣替えとなったんですが・・・なんだか東京は寒いのですよね。私は早朝に歩いたりすることもあるのですが、午前5時くらいだと冬の格好でちょうどいいくらい(6月1日現在)。今年の電気状況を考えますと、暑いよりはいいのかもしれないですが、農作などを含めて寒ければ寒いで問題もありそう。


フランスでは、政府から異常高温への高いレベルでの警報が発令されています。

以前、ここで「フランスでの記録的な干ばつにより原発の大規模停止と大停電発生の可能性 (2011年05月18日)」という記事をご紹介しましたが、それは継続していて、いよいよどうにもならない「世紀の大干ばつ」に突入したようです。

中国の干ばつもひどいですが、今年の干ばつは多くの国で昨年までの 100年間くらいの間では比較にする時期がないほど強烈なもので、中国では「収穫など何もないだろう」と言っている地方政府も多いようです。

なお、中国では食料品価格の高騰がものすごく(コメが20%上昇)、また、ベトナムでも過去最高レベルの食料品価格の高騰(28%)が発生しています。

なくとなく始まっています。


フランスのラジオ・フランス・アンテルナショナルからです。





France on drought alert after hottest spring since 1900
rfi (仏) 2011.06.01

112年ぶりの熱波によりフランス全土を襲う未曾有の干ばつ

Secheresse-France-printemps2011_0.jpg

▲西フランスの小麦畑の様子。


フランスでは、現在、1900年以来 112年ぶりの高温と熱波に対しての警報が発令されており、農家の多くで家畜の水と飼料不足にあえいでいる。


フランスでは 2003年の夏に大きな熱波に見舞われ、 15,000人の人々が暑さによって亡くなったという経験をしている。このことをうけて、フランス政府の厚生省は干ばつに対しての計画を実施している。

フランス気象庁は今年 2011年の夏は 1973年以来の干ばつになると予測しており、これを受けて、政府は 150億ユーロ(約 1.7兆円)を干ばつ対策予算として計上した。また、農家の損失を埋めるために約9億ユーロ(約 1,000億円)にのぼる「干ばつ税」が創設される。

今年のフランスの春は、1900年以降最も高温で、そして、過去 50年間で最も乾燥した。

今年の春の気温は、 1971年から2000年の平均気温より2.6度高かった。

現在、国の半分以上の地域で取水制限がおこなわれており、また、農家への補償もすでに確約されている。



plan_canicule_english.gif

▲ フランスの熱波対策レベルは1から4まであり、レベル4が最高。

レベル4 → 軍が招集される。国の報道メディアが政府のアナウンスを恒常的に報道する。

レベル3 → 大臣が危機対応会議を招集。地域の病院と緊急サービスに警報が出される。

レベル2 → 保健省が地方政府に対応行動を呼びかける。

レベル1 → 気象庁が天候のモニターを開始する。


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フランス農業省の長官は、わらの価格を1トン 25ユーロ以内に固定したことを 5月31日に発表した。

今回の水不足は、食料品価格を押し上げる可能性がある。

高温警報が最高レベルの場合、政府は軍隊を導入して対策に当たることができる。また、危機対応に対してのアナウンスに関して、ニュースメディアを使用することが許される。