2011年07月08日
巨大な彗星が太陽に突っ込み、木星では地球の大きさの何倍もの範囲の巨大嵐が吹き荒れている
(訳者注) まず、木星の巨大な嵐。これは昨日の米国 CBS などで報道されたものなんですが、これはものすごい。
NASA のカッシーニが撮影した写真がこれです。
土星と地球の大きさを考えると、どれだけものすごい嵐が木星で起きているかがわかると思います。愛知教育大学のサイト「みんなの宇宙」にある「土星と地球の大きさの比較図」が下です。
地球が何回か吹っ飛ばされそうな大きな嵐に木星は見舞われているようです。
また、昨日(7月6日)、太陽系外から飛来した彗星が太陽に突っ込んでいく様子が、 NASA の観測衛星の写真で捕らえています。 NASA のスペースウェザーに「太陽にダイビングする彗星」というタイトルで記事になっていました。
こちらの写真を連続写真でご紹介してから、下に CBS の木星のスーパーストームの翻訳記事をご紹介します。
太陽に突っ込んだ彗星
私の勘違いなのか、技術的なことなのかわからないですが、彗星が突っ込んだ後に、太陽の光の加減が変わったような感じに見えます。そんなわけないでしょうが。
ここから、木星の嵐の記事です。
Astronomers Observe Colossal Saturn Storm
CBS (米国) 2011.07.06
土星で観測されている巨大なスーパーストーム
最初は、土星の明るいスポット(点)として始まり、そして、数日でそれは巨大な嵐に発達した。
このスーパーストームは、すぐに土星を取り囲むように吹き荒れ、その稲妻の光は地球での雷の数千倍はあるものと思われる。
カッシーニの望遠鏡は、昨年 12月から土星での乱気流を観測していた。
NASA のジェット推進研究所のカッシーニ・プロジェクトのリンダ・スピルカー氏は、「いまだに嵐はものすごい勢いです。狂っているかのようです」と言う。
このような「土星全体に渡る」ような天候障害が観測されることは珍しく、1876年以降では、スーパーストームは他に5つ観測されているだけだ。
カッシーニは2004年以降、土星で10の嵐を観測しているが、それらは今回のものと比較すると、小規模のものだった。
カリフォルニア工科大学のアンドリュー・インソガル氏は「これは特にすごい」という。
太陽系では、他に木星で何世紀にも渡って猛威を奮っていた「大赤斑」が有名だ。
(訳者注) 中央左下にあるのが、木星の大赤斑。2010年に消滅しました。
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