昨年、中国で「一晩の間に池の水が消えた」という中国紙の報道をご紹介したことがありました。
・中国湖北省で突如として小屋と養殖池が完全に消失する事件が発生 (2010年07月17日)

これはこういうような報道でした。
7月14日の明け方、湖北省仙桃市にある百勝村で、3軒の小屋と魚の養殖場が一夜にして地上から消えてなくなってしまうという不思議な現象が発生した。この事件により、一名が行方不明となっている。現在、当局が真相を究明することに全力をあげている。
養殖池は約30ムーの広さ(1ムーは1/15ヘクタール)があり、現在は水底が表面に露出しており、水はまったくなく、魚も消えてしまった。行方不明者の家族たちは掘削機を使って、行方不明者を探している。
最近、これと同じような「大量の水が突然消える現象」が世界で相次いでいます。
つい先日、コスタリカで地震があり、その後、「川の水が消える」ということが、現地メディアで報道されていましたが、3月にはニュージーランドのハンツベリーという町で、轟音と共に町の川が消滅。
昨年9月には、スロベニアのイスカという町で、非常に大きな川の水が一瞬で消えてしまうという現象が起きています。このスロベニアでの場合は、動画を見ても、まだ生きた魚がたくさん地面の上ではね回っており、「突然水が消えた」ことがうかがえるものでした。

▲ 突然水が消え、岩と川底が露出したスロベニアのイスカの川から中継するテレビのニュースリポーター。
普通に考えられるのは、「巨大なシンクホール(穴)が突然、地中深くまで開いたことにより、そこに一気に水が吸い込まれた」という現象のようですが、現在の地質学ではそれを説明できる地質的現象はないそうです。
このあたり、先日もご紹介しました、各地で開いているシンクホール(穴)とも関係しそうなイメージもあります。
地球の地質イベントの一種とはいえそうです。
ちなみに、最初にご紹介するコスタリカのニュースは昨日 7月13日のものなのですが、当地では地震が増えているようで、記事中に「マグニチュード1.0以上の地震の数が 4,789回に達している」という記述があり、どの時期を起点とした回数かが不明なのですが、かなりの数の群発地震となっているようです。
コスタリカのこのニュースにあるウパラという場所はこの「A」のあたりです。

なんとなく、このあたりは昨年暮れのコロンビアで起きた地質の崩壊現象の記事の町(グラマロテ)を思い出させます。「五芒星」が浮かんでいた場所です。上の地図に矢印で示してみました。
それでは、コスタリカ、ニュージーランド、スロベニアのそれぞれの報道を順に記しておきます。
それぞれテレビ報道などが中心で、あまり文字報道はないですが、動画があるものは、それぞれ現地のニュース動画などもリンクしておきます。
コスタリカ 2011.07.13
ハンツベリーで一瞬にして消えた水
5.3 Earthquake in Upala Alajuela
Costarica News 2011.07.13

7月13日午後2時11分頃、コスタリカのウパラを震源とするマグニチュード 5.3の地震があった。商店などで棚から物が落ちる程度の被害があっただけで、特に人的被害は報告されていない。
ただし、地震の後、ひとつだけ奇妙な現象が起きた。
町の中央近くを通っていた川が「消えた」のだ。
大地の中に水が消えていったとするが妥当だとしても、このような現象がどうして発生したのかはわかっていない。また、当地の市民はこの川から生活水を調達しているので、給水に関する懸念も出ている。
コスタリカ周辺では、現在でも地震が続いており、本震以降、マグニチュード1.0以上の地震の数は 4789回に達している。
これに加えて、最近の天候状況で記録的な雨量が観測されている地域が多く、地震との関係での地滑りなどに対しての警戒が呼びかけられている。
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ニュージーランド 2011.03.08
M5.3の地震の後に消えた「川」
Where has all Huntsbury's water gone? Crisis ongoing in New Zealand(ニュース動画)
2010.03.08

クライストチャーチの地震の2週間後に、ハンツベリーの貯水池の水が突然消滅するという事件が起きた。現在、原因の調査が進められている。
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スロベニア 2010.09.08
大きな音と共にイスカの川が消滅した
Iska Disappears With Sonic Detonation
2010.09.24
(こちらは文字報道がわからないですので、動画を貼っておきます)