2011年07月24日



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リオデジャネイロで次々と爆発するマンホール



(訳者注) 2日くらい前に「中南米の「地殻変動ライン」 (2011年07月22日)」という記事を書きまして、そこに下のような地図を載せました。

south-america-timeline.gif

それぞれ過去記事の

・A「地割れ/メキシコ」記事
・B「穴/グアテマラ」記事
・C「突然の川の消滅/コスタリカ」は、(記事
・D「地殻変動で町が消滅/コロンビア」記事

に対応するものでした。

昨日、このラインの先のほうではなく、後ろのほうになりますが、ブラジルの新聞に、リオデジャネイロでの「私たちには奇妙に見える」ニュースがありましたので、それをご紹介します。

リオデジャネイロは下の写真の一番下のマークの部分で、マークの横に「E」と記したところです。

s-a.png

記事の内容は、

「昨年以来、 60以上のマンホールが爆発して蓋が飛ばされており、4000以上のマンホールに爆発の危険性がある」

というニュースです。
いたるところでマンホールの蓋が爆発で飛び上がり、怪我人が続出しており、危険だと。

記事の内容の中心はその現象自体のことというより、「オリンピックを前に、こんな危険な現象を放置しているブラジル政府はけしからん」という意見なのですが、そもそも「マンホールってそんなにポンポンと爆発するものだっけ?」という素朴な疑問が湧くわけです。

なんというか、こう・・・地下というのか何というのか、いろいろと大丈夫なのか? というような・・・。


マンホールの爆発自体は世界的に見れば、そんなに珍しい現象でもないようで、ニューヨークでのマンホール爆発の事例などがあります。

リオデジャネイロでは、地下に電線やガス管などが設置されていて、老朽化で爆発は起きやすいのは事実のようです。また、同じようなインフラの設置構造の都市もわりと多いようなのですが、しかし、昨年から数十件以上というのは多すぎなのでは。

しかも、リオデジャネイロの検察庁によると、「 4000以上のマンホールに爆発の危険がある」とのことで・・・。なお、記事のタイトルに「オリンピック云々」とあるのは、リオデジャネイロというのは 2016年の夏季オリンピックの会場なのだそうです。


このリオデジャネイロの爆発は地殻現象とは関係ないのでしょうけれど、妙に気になったのでご紹介します。

また、リオなどに行く方はお気をつけて下さい。
爆発はかなり頻繁に起きているようで、重傷者も相次いでいるようです。



余談:「ブラジル」と私

なお、これまでブラジルのニュースは結構紹介していることに気づきましたので、記事の下に今までの「ブラジル」関係のニュースを書いておきます。

考えてみれば、1980年代で最も「素敵な映画」だと自分で感じたのが、英国のお笑い集団モンティ・パイソンのメンバーだったテリー・ギリアムが監督した「ブラジル」(邦題は「未来世紀ブラジル」)という名作でした。

テロが多発する未来社会で、国家予算のほとんどはテロ対策にだけ使われ、テロリストと目された人物から「身分を剥奪する」ための「情報剥奪局」が国家の最高エリート機関として君臨する未来の西洋社会を描いた内容ですが、その暗い内容をテリー・ギリアムは徹底したお笑いとグロテスク美術で染め上げ、今でもマニアックなファンが多い作品です。


brazil-1.jpg

▲「ブラジル」のラストシーン。拷問で発狂した主人公。情報剥奪局による主人公への事実上の処刑が完了したところで映画は終わります。ただし、この顔を見てわかる通り、主人公は「発狂して初めて現実から逃げられて幸せになる」という感じだったかもしれません。「ブラジル」もビデオなどで今まで 100回以上(公開されてから二十数年で、年に5回として)は見ていると思います。


それでは、リオデジャネイロのマンホール爆発のニュースです。




Olympic Size Problem: Manhole Covers Exploding in Rio De Janeiro
Notitas De Noticias(ブラジル) 2011.07.21

オリンピックと匹敵する問題: リオデジャネイロ各地で爆発し続けるマンホールの蓋

manholeboom.jpg

▲ 爆発で飛ばされたブラジルのマンホールカバー。


リオデジャネイロでは、昨年以来、 60以上のマンホールカバーが爆発によって空中に吹っ飛ばされている。そして、通行人などを負傷させており、多大な損害賠償問題になっている。

マンホールの爆発の最大の原因は、リオデジャネイロでは地下にガスと電気制御のシステムが交差しており、老朽化して電源施設やトランスなどの影響で、引火して爆発に結びついていると考えられている。


コパカバーナでは、アメリカ人観光客2人が、爆発によって飛んできたマンホールカバーの食劇を受けて負傷した。また、マンホールカバーはオートバイや店のウインドウを破壊し、数千ドルの損害を与えた。

この責任は誰にあるのか?

マンホールのオーナーであるリオの電気会社は、「政府が悪い」と言う。


「私たちは、地下システムを常に刷新している。それらのシステムはすべて 60年以上古いもので、老朽化と経年疲労がはっきりとしている」と、電気会社のマンホールの責任者は言う。

「これまで、ブラジルではこの種のシステムの改善に対しての投資がなかった。私たちは、5600万米ドル(約 45億円)かかると見込んでいる。私たちにはその費用自体はあるが、しかし、1カ月などの短期間ですべての地下のトランスを修繕すめることは無理だ」。


今年の4月には、リオデジャネイロ全体で、130ものマンホールで爆発の徴候が見られたという。

しかし、一方で、リオの検察庁は爆発の可能性のあるマンホールの数を 4,000以上だと見ている。そして、電気会社を起訴する可能性があったことにも言及した。

検察事務所では「予測していない爆発が発生するという危険は戦争にも近い」と述べており、今後、将来的にどんな爆発が起きても、電気会社は、一件の爆発につき 64000米ドル(約 500万円)の罰金を払わなければならないことを決定した。

リオデジャネイロでは、2014年にはワールドカップか開催され、そして、2016年にはオリンピックが行われ、リオには世界中から多くの人々が詰めかけることになる。それまでに改革を行う必要がある。





関連記事:ブラジルに関係した過去記事


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