2011年07月30日



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韓国に対して同国史上最大のハッカー攻撃: 韓国の人口の 70パーセントにあたる民間人の情報が流出



k-hck.gif


数日前に、韓国のポータルサイトがハッカー攻撃にあったのですが、その被害規模がものすごいのです。「3500万人分の個人情報が完全に流出」。

韓国は人口 4800万人ですので、3500万人分の個人情報というのは、全人口の 70パーセントにあたり、 たとえば、人口 1億2700万人の日本に当てはめれば、 9000万人近くの個人情報がそっくり盗まれたということになる大事件です。


日本語の報道(ロイターなど)にもなっていますが、「一国の人口の70パーセントにあたる人びとの個人情報がハッキングされる」ということに、個人的にかなり驚いたこともあり、米国のエポックタイムスに比較的詳しく載っていたので、翻訳してご紹介します。

それにしても、ハッキングされたのは、同じ経営会社が運営するポータルとSNSの「たった2つのサイト」。それで、数千万人分の情報が流出するというあたりに、現在のネット社会の「最大手サービスに集中して依存している現実」が見えるような気もします。

たとえば、今回のハッカー事件では、韓国の人口が 4800万人なので、この被害総数になったわけですが、たとえば仮にどこかの国や、あるいはグローバルなサービスで、「数億人が加入している」というようなサービスが、同じようにそっくりハッキングされれば、その数は「数億人分」となるわけで、最近のハッカー攻撃を見ていると、「それもあるのかも」と思わせる感じもあります。

全世界のインターネットサービス登録者の情報入手さえも「無理ではない」気さえしたりいたします。


ちなみに、今回の流出事件で、現在までに確認された流出情報は、


» 名前・ID・メールアドレス・携帯電話番号・暗号化されたパスワード・住民登録番号


とのこと。

報道によると、会社の関係者は「住民登録番号とパスワードは最高レベルの技術で暗号化されているので安全」と主張しているそうですが・・・(そもそもハッキングされている)。


かつて、タスマニアで起きたポートアーサー事件の際に、「一度ネット上に流出してしまった映像の拡大を止めることはできない」という現状を知っている警察が、


「私たちがこのような世界に住むなんて想像できたろうか?」



と呟いたことが記事の中にありますが、本当に「数億人の情報入手もあっという間」という現実。ほんの十数年前には自分たちがこのような世界に住むなんて想像もしませんでした。

ここまでくると、ネガティブな見解というより、何だかスゴすぎて「これからネットの世界はどんなことになるんだろう」という思いのほうが強いかもしれません。


それでは、米国のエポックタイムスからです。




China Suspected in Hack of 35 Million South Koreans
The Epoch Times 2011.07.29

3500万人の韓国人の個人情報ハッキングの疑いをかけられている中国人


chiana-hackers.jpg

▲ 中国北京のインターネットカフェの光景(5月12日)。
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韓国通信委員会は、7月28日、韓国で最も人気のあるポータルサイト「ネイト」と、SNSの「サイワールド」が中国からのハッカー攻撃を受けて、双方のポータルサイトに登録しているすべての会員の個人情報が流出したことを明らかにした。

米国ウォールストリートジャーナルは、今回のハッカー攻撃で、会員3500万人の個人情報がハッキングされたことを報道している。個人情報には、名前と電子メールアドレス、そして電話番号も含まれている。

この3500万人という数は、韓国の全人口の 70パーセントにあたり、韓国史上最大の個人情報流出事件となる可能性がある。

「ネイト」と「サイワールド」を運営する SKコミュニケーションズは、ユーザーに対しての、ジャンクメールやスパムメールの増加を懸念しているという。

SKコミュニケーションズは 7月26日に異常の兆候を発見し、韓国通信委員会に通知し、その後、インターネット・プロトコルが中国にあることがわかった。

しかし、韓国通信委員会自体は、今のところ、攻撃が中国からのものであるとは断定していない。

AP通信によると、韓国警視庁は捜査を開始したが、数ヶ月かかる見通しだと報告している。


韓国は、最近数多くのサイバー攻撃を受けていた。そして、その多くが中国からのものであると考えられている。

米国でも、米国の軍に防衛システムを供給しているロッキード・マーティン社、ノースロップ・グラマン、そして、 L-3 コミュニケーションズの3社に対してサイバー攻撃をおこなったのも中国ではないかと疑われている。

6月に起きた Gmail のアカウントのハッキングでも、中国との関係が言われた。

中国共産党は、ハッキングへの一切の関与を否定している。






(関連する用語) 記事に出てきた米国の会社。

ロッキード・マーティン

ロッキード・マーティン社はアメリカ合衆国の航空機・宇宙船の開発製造会社である。世界の軍需産業の売り上げランキングでは2位の米ボーイング社の292億ドルを上回り、1999年以来これら2社の軍需産業での順位は一度も変わっていない。


ノースロップ・グラマン

ノースロップ・グラマンは、アメリカ合衆国のカリフォルニア州ロサンゼルスに本社を置く企業。主に戦闘機・軍用輸送機・人工衛星・ミサイル・軍艦などを製造している軍需メーカーである。軍需産業としてはロッキード・マーティン、ボーイングに次いで世界で三番目に位置している。


L-3 コミュニケーションズ

L-3 コミュニケーションズは、命令・指揮・通信・諜報活動・監視偵察(C3ISR)システムと装置、アビオニクス、海洋機器、訓練装置、航法装置を供給するアメリカの企業である。顧客には国防総省や各国の防衛機関がある。